JP2022048794A - 袋体、袋体セット、および袋体配置方法 - Google Patents
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Abstract
Description
同文献によれば、直方形状の袋体を、まず平板状に折り畳み、次いで長手方向中央に向かって両端から巻き付けて細状とし、ワイヤを細状に巻かれた袋体の上下方向に沿わせた状態で、結束フィルム等で細状の状態を維持するよう結束することが説明されている。上記ワイヤは、先端に引っ掛け部を有し、上方に引き上げることで結束フィルム等を切断するための解放手段である。そして上述のとおり結束された袋体を、地下空間(坑道)まで到達するよう地盤に形成された挿入孔に挿入し、地下空間に配置するとともに、上記ワイヤを引き上げることで結束フィルム等を切断し、袋体の結束を開放する。ついで、結束が解放された上記袋体に、エアを供給して膨張させ、膨張状態を維持しつつ発泡性充填材を供給することで、地下空空洞を部分的に閉塞するバルクヘッドを形成することができる旨、同文献に説明されている。
即ち、特許文献1に記載の技術では、袋体は、長手方向の両端部から中央に向かって巻き付けて細状にされており、端部が当該細状の中心に位置した状態で結束される。そのため、結束が解放されてエアが充填されても、端部までエアが到達しにくく、元の直方体の形状に上手く展開できない場合があり問題であった。また元の直方体に展開できなかった場合には、不完全な形状の袋体に発泡性充填材が供給されることとなり、いびつな形状のバルクヘッドが形成され、地下空洞の所定の空間をしっかりと閉塞できない虞があった。
加えて、特許文献1では、包袋を地下空洞に配置した後、当該袋体の結束状態を開放するために、上記ワイヤを上方に引き上げて、結束フィルム等を切断する必要があるが、このときの操作により、ワイヤの先端に設けられた引っ掛け部によって袋体自体が破れてしまう虞があった。
また本発明の袋体セットは、蛇腹状に折り畳まれている本発明の袋体と、当該袋体を内包可能な第一半筒体および第二半筒体と、を備え、これら第一半筒体および第二半筒体に袋体を収納した筒状体をなすことができる。これによって、袋体自体に結束手段を用いなくても、蛇腹状に折り畳まれた状態を上記筒状体内において維持することができる。また第一半筒体および第二半筒体の少なくともいずれか一方を除去することによって、袋体本体を何ら破損させることなく容易に蛇腹状の状態を解放することができる。
かかる筒状体を用いる本発明の袋体配置方法であれば、地上と地下空洞などの空間とを連通する挿入孔に挿入した際に、袋体と挿入孔の内壁とが直接に接することを回避することができる。また、第一半筒体および第二半筒体に袋体が収納されるため、上述する従来技術のように、袋体に直接に結束手段を用いる必要がなく、当該結束部材を除去する際に袋体を破く虞がない。
尚、本明細書において用いられるいくつかの用語は以下のとおりである。本発明に関し、蛇腹とは、一方向に山折りと谷折りと、を繰り返えしてなる折り畳み方法、あるいはそのように折り畳まれた折り畳み部分をいう。また流動体とは、袋体本体に充填される流動状の物質を指し、気体、非固形状の充填材などを含む。また袋体本体の長手方向とは、当該袋体本体の長尺方向を指す。ただし、袋体本体が立方体である場合には、流入部と直交する任意の辺の伸長方向を指し、また袋体本体が球体である場合には、流入部と直交する半径方向を指す。一方、袋体の短手方向とは、上記長手方向に直交する方向を指す。尚、長手方向と短手方向とを同一面内にみたときに、流入部の伸長方向は、当該面に対し交差方向(例えば鉛直方向)に伸長する方向を指す。また本発明に関し上下方向とは、特に断りがない場合には、本発明の袋体が空洞に配置され展開された状態における天地方向を指す。
まず本発明の袋体100の例として第一実施形態を図1から図4を用いて説明する。図1は、本発明の第一実施形態である袋体100をなす、折り畳まれる前の袋体100の斜視図である。図2、3は、袋体100の折り畳み工程の例を説明する斜視図である。図4Aおよび図4Bは本発明の第一実施形態である袋体100を床面に置いた状態において当該床面を下側として観察した上面図である。
以下では、本発明の実施形態として、地盤面(G.L.)から挿入孔320を通って地下空洞300に配置される袋体100の例を主として説明する。地盤面(G.L.)、挿入孔320、地下空洞300についてはたとえば図6(A)が参照される。
ここで長手方向d1とは、袋体本体10の長尺方向を指す。袋体本体10は、一方方向に伸長する空洞の一部を充填するために用いられるものであるため、袋体本体10の長尺方向は、一般的には、当該空洞の伸長方向と略同方向に沿って配置が予定される。例えば図1に示すとおり袋体本体が直方体である場合には、直方体の長尺方向を長手方向d1とする。ただし、袋体本体10が立方体である場合には、流入部20の伸長方向(垂直方向d2)と直行する任意の辺の伸長方向を長手方向d1とする。
まず袋体本体10は、図2に示すとおり長手方向d1および流入部20の伸長方向に対し直行する方向である短手方向d3の厚みを小さくするよう折り畳まれる。このときの折り畳み方は特に限定されず、たとえば図2のように直方体である袋体本体10の上側面10a、および下側面10bを袋体本体10の中心側に折り畳むことができる。これによって、直方体である袋体本体10の上側面10aおよび下側面10bは、横側面10c(対向する2対の横側面のうち面積が大きい方の一対の横側面)に被覆されるよう折り畳まれる。袋体本体10の上側面10aには、後述する流入部20が取り付けられている。流入部20の取付け部24は構造的に他の部分に比べて弱いため、当該取付け部24を含む上側面10aまたは下側面10bを、一対の横側面10cの間に配置して折り畳むことで、取付け部24の破損が防止され好ましい。ただし本発明は、袋体本体10を平板状にできる範囲において短手方向における折り畳み方は特に限定されない。
なお、上記中間部とは、長手方向d1における右辺12の端部と左辺14の端部の間における任意の部分を指し、本実施形態では具体的には、中間部として、右辺12の端部と左辺14の端部の中点付近に流入部20が設けられた例を図示している。ただし、使用が予定される地下空洞300の形状や、挿入孔320と地下空洞300の位置関係などを鑑みて、流入部20は、上記中点よりも右辺12の端部寄りまたは左辺14の端部寄りに設けられても良い。
以下に、袋体100の詳細について説明する。
袋体100において、袋体本体10は蛇腹に折り畳まれた部分であり、蛇腹の状態が解放され流動体が充填された場合に、充填領域を構成しうる部分である。
したがって袋体本体10の形状は、特に限定されず、地下空洞の形状を念頭に適宜設計することができる。たとえば、図1に示すように袋体本体10は、直方体であってもよいし、あるいは図示省略するが、立方体、円筒体、短手方向d3に切断されてなる断面が任意の形状(たとえば楕円、六角形などの多角形など)であってもよい。また、袋体本体10は、長手方向において上記断面の形状が一定であってもよいし、異なっていても良い。たとえば、上記断面は、長手方向d1の端部領域が、長手方向d1の中間部よりも小径に作られても良い。
たとえば、袋体本体10の垂直方向d2の寸法である高さ寸法の寸法は、埋められることが予定される地下空洞300の高さの1.00倍以上であり、1.05倍以上1.35倍以下であることが好ましく、1.1倍以上1.3倍以下であることがより好ましい。ここで地下空洞300の高さとは、地下空洞300の埋められることが予定される領域における最高高さを指す。
また同様に、袋体本体10の短手方向d3の寸法である厚み寸法は、埋められることが予定される地下空洞300の短手方向の距離の1.00倍以上であり、1.05倍以上1.35倍以下であることが好ましく、1.1倍以上1.3倍以下であることがより好ましい。ここで地下空洞300の短手方向の距離とは、埋められることが予定される地下空洞300の伸長方向を長手方向としたときの短手方向における距離を指し、当該短手方向の距離の最大距離を指す。
上記部材としては、たとえば、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂から形成された樹脂シートや、基材に樹脂層が設けられたターポリン、または基布にゴム層が設けられたゴム引布などが、実質的に透過性がなく、また破れ難い適度な厚みに設計しやすい観点から好ましく、なかでも穴が開きにくく、また一部に穴や亀裂が発生しても当該穴や当該亀裂が広がり難く、また擦れにも強いという観点からはウレタン系樹脂を用いて形成されたウレタンシートがより好ましい。上記ウレタンシートの中でも、引裂強度(JIS K 7128-2)が50kgf/cm以上150kgf/cm以下のものが、シートの一部に穴や亀裂が発生しても当該穴や当該亀裂が広がり難い点から、袋体本体10の構成部材として好ましい。
樹脂シートを用いて構成され蛇腹に折り畳まれた袋体本体10を備える袋体100は、保管時等に湿気等により袋体本体10の内部に水分が発生してしまい、対向する内壁面同士が密着してしまう場合がある。内壁面同士が密着してしまうと、流動体を袋体本体10に充填する際に、袋体本体10をスムーズに展開させ難い場合がある。これに対し、樹脂シートの凹凸加工処理がなされた面が内側面側に配置されるよう構成された袋体本体10であれば、対向する内壁面同士の接触面積を減らすことができる。そのため、上述のような密着が生じ難く、また密着しても、密着面積が少ないので、流動体を袋体本体10に充填することで速やかに対向する内壁面同士を離間させ、良好に展開させることができる。
また袋体本体10は蛇腹に折り畳まれるため、谷折り部32で谷折りされて対向する外壁面同士が当接し、密着してしまう場合がある。これに対し、樹脂シートの凹凸加工処理がなされた面が外側面側に配置されるよう構成された袋体本体10であれば、対向する外壁面同士の接触面積を減らすことができる。そのため、地下空洞に配置され、蛇腹を規制する力が解除されたとき、自然に、長手方向d1に押し広げられ、その後の展開をしやすくすることができ好ましい。
次に流入部20について説明する。
流入部20は、袋体100において、袋体本体10の長手方向d1に対し垂直方向d2に伸長する部分であり、地下空洞300に袋体本体10が配置され、流動体を充填する際の当該流動体の流路となる長尺の管をなしうる部分である。ここで、流入部20が管をなしうるとは、流入部20が実際に所定の径を維持した管またはパイプあってもよいし、あるいは、上述する袋体本体10と同様の折り畳み可能なシート部材で構成され、使用時に有径の筒状体(即ち管状体)をなすものであってもよいという意味である。
本実施形態では具体的には、袋体本体10と同様の部材で構成された樹脂シートからなる流入部20を採用するものである。かかる流入部20は、二枚の樹脂シートの幅方向端部を貼り合わせて形成した長尺の管状体、あるいは1枚の樹脂シートを幅方向に二つ折りして重なり合う幅方向端部を貼り合わせて形成した長尺の管状体、あるいは製造時において周方向に切れ目なく成形された管状体などであってよい。たとえば、流入部20の長尺方向の一方側の端部が袋体本体10に設けられた孔に対し溶着等されて取付け部24が構成される。
あるいは、流入部20に図示省略する流入管を挿入し、当該流入管に流動体を流動させて袋体本体10に流動体を充填してもよい。この場合、流入管とともに、先端に小型カメラが設置されたカメラ装置を流入部20に導入し、当該小型カメラによって地下空洞300における作業を観察することもできる。
本実施形態は、地盤面G.L.より下方に形成された地下空洞を充填する例を用いて説明しているため、流入部20は上述のとおり袋本体10の上側面10aに取り付けられているが、たとえば、天井面より上方に形成された空洞を充填する場合には、流動部20は下側面10bに取り付けられてもよいし、壁面より横方向に形成された空洞を充填する場合には、流動部20は横側面10cに取り付けられてもよい。
本実施形態では流入部20は1つであるが、流入部20は2つ以上であってもよい。つまり、気体の流入経路と充填材の流入経路とを分けてもよいし、充填材を充填するときの脱気用に充填材の流入経路と分けて、別の流入部20を設けてもよい。
方向確認線22は、少なくとも流入部20の上端側であって、袋体本体10を地下空洞300に配置した際に、挿入孔320よりも地上側に出ている領域に設けられることが好ましく、また所定間隔で上端から下端において、複数設けられても良い。
次に本発明の袋体セット200の例として第二実施形態を、図5を用いて説明する。図5Aは本発明の第二実施形態である袋体セット200の斜視図であり、図5Bは図5Aに示す袋体セット200であって筒状体50を構成した状態の斜視図である。図5A、図5Bでは、方向確認線22の図示は省略している。
自律性のある部材から構成された第一半筒体52および第二半筒体54とは、外力が働かない状態では長尺の形態を維持できる程度に硬度を有することを意味する。このように自立性のある第一半筒体52および第二半筒体54は、筒状体50を構成した状態で、下方向に伸長する挿入孔320だけではなく、横方向や上方向に伸長する挿入孔320(図示省略)にも容易に挿入させることができる。
たとえば筒状体50は、図5Bに示すとおり円筒形状であることが好ましい。筒状体50の外径は、特に限定されず、挿入孔320に挿入可能な範囲で適宜決定される。また筒状体50の内径も特に限定されず、蛇腹に折り畳まれた袋体本体10を収納可能な範囲で適宜決定することができる。尚、蛇腹部40をなす袋体本体10は、筒状体50の内部に収納される際、さらに長手方向d1において折り畳まれるなどして相対的にさらに細状となるよう折られてもよい。
次に本発明の袋体配置方法の例として第三実施形態を、図6から図8を用いて説明する。図6Aから図6Cは本発明の第三実施形態である袋体配置方法の工程を示す説明図である。図7は第三実施形態である袋体配置方法により配置された袋体に充填剤を充填した状態を示す説明図である。図8は、第三実施形態の変形例を説明する説明図である。
このとき、袋体100に設けられた流入部20の上端部領域は、適宜、筒状体50の一端側である第一端部501から露出させておくとよい。
また、袋体本体10は、蛇腹に折り畳まれた状態で、第一半筒体52および第二半筒体54に収納されるため、袋体本体10に直接に結束手段を用いずとも、図6Cに示すように第一半筒体52および第二半筒体54が地上に引き抜かれるまで、第一半筒体52と第二半筒体54との間で蛇腹の状態が維持される。加えて、地下空洞300において、第一半筒体52および第二半筒体54が取り除かれると、蛇腹状に折り畳まれた袋体本体10は、自然と外方向(長手方向d1)に広がる。そのため、流入部20を通じて流動体が袋体本体10に充填された際に、折り畳まれる前の袋体本体10の形状にスムーズに展開させることができる。
たとえば、従来技術に記載されるとおり、まず袋体本体10に空気などの気体を流入して袋体本体10を元の形状に展開させ、その状態を維持しながら、充填材を充填してもよいが、本実施形態の袋体10は、上述するとおり元の形状に良好に展開するため、空気を流入する工程を割愛し、最初から(即ち図6Cの状態から)袋体10に充填材を充填してもよい。
充填材は、流動性があり、所定時間経過後に固化する材料であり、たとえば2液混合型の発泡ウレタン系充填材であってもよいし、流動化処理土を用いてもよい。ここでいう固化とは流動状態であった材料が流動性を失うことをいい、樹脂材料の硬化を含む。
尚、図示省略するが、筒状体50の長尺方向に複数の固定部56が設けられている場合には、各固定部56が挿入孔320に挿入される前に順次、その固定状態を解除していけばよい。
本発明の袋体セットおよびこれを用いた本発明の袋体配置方法は、蛇腹状に折り畳まれた本発明の袋体を筒状体の内部に配置せしめ、当該筒状体自体を挿入孔に挿入させて袋体を空洞に配置するため、挿入方向が鉛直下方でなくても袋体を傷つけず、スムーズに挿入させることができる。
また、橋梁等の中空部を有するコンクリート構造物等を補修する際において、コンクリート構造物等から当該中空部まで連通する挿入孔を形成し、本発明の袋体セットを用いて中空部に本発明の袋体を配置して充填材を充填した後、コンクリート構造物の補修をすることもできる。
(1)袋体本体と、
前記袋体本体の長手方向に対し垂直方向に伸長する流入部と、を有し、
前記袋体本体が前記長手方向において蛇腹に折り畳まれていることを特徴とする袋体。
(2)前記流入部の側面には前記袋体本体の前記長手方向を示す方向確認線が設けられている上記(1)に記載の袋体。
(3)上記(1)または(2)に記載の袋体と、
長尺の第一半筒体および前記第一半筒体と対になる第二半筒体と、を備えることを特徴とする袋体セット。
(4)上記(3)に記載の袋体セットを用い、
対向して筒状をなす前記第一半筒体および前記第二半筒体の間に、前記袋体本体が収納された筒状体を準備し、
地盤面から地下空洞に連続する挿入孔に、前記筒状体の他端側である第二端部を挿入先端として、前記筒状体を前記挿入孔に挿入し、
前記挿入先端が前記地下空洞に到達後、前記第一半筒体および前記第二半筒体を地上に引き抜くことを特徴とする袋体配置方法。
(5)前記筒状体をなす前記第一半筒体および前記第二半筒体が互いに離間しないよう前記筒状体の外側から固定する固定部を設け、
前記挿入孔に前記筒状体を挿入する際、前記固定部が設けられた部分が挿入孔に挿入される前に当該固定部の固定状態を解除する上記(4)に記載の袋体配置方法。
10a・・・上側面
10b・・・下側面
10c・・・横側面
12・・・右辺
14・・・左辺
16・・・右辺蛇腹部
18・・・左辺蛇腹部
20・・・流入部
22・・・方向確認線
24・・・取付け部
30・・・山折り部
32・・・谷折り部
40・・・蛇腹部
50・・・筒状体
52・・・第一半筒体
54・・・第二半筒体
56・・・固定部
58・・・固定具
60・・・流動体
100・・・袋体
200・・・袋体セット
300・・・地下空洞
310・・・地盤
320・・・挿入孔
400・・・挿入体
501・・・第一端部
502・・・第二端部
d1・・・長手方向
d2・・・垂直方向
d3・・・短手方向
G.L.・・・地盤面
Claims (5)
- 袋体本体と、
前記袋体本体の長手方向に対し垂直方向に伸長する流入部と、を有し、
前記袋体本体が前記長手方向において蛇腹に折り畳まれていることを特徴とする袋体。 - 前記流入部の側面には前記袋体本体の前記長手方向を示す方向確認線が設けられている請求項1に記載の袋体。
- 請求項1または2に記載の袋体と、
長尺の第一半筒体および前記第一半筒体と対になる第二半筒体と、を備えることを特徴とする袋体セット。 - 請求項3に記載の袋体セットを用い、
対向して筒状をなす前記第一半筒体および前記第二半筒体の間に、前記袋体本体が収納された筒状体を準備し、
地盤面から地下空洞に連続する挿入孔に、前記筒状体の他端側である第二端部を挿入先端として、前記筒状体を前記挿入孔に挿入し、
前記挿入先端が前記地下空洞に到達後、前記第一半筒体および前記第二半筒体を地上に引き抜くことを特徴とする袋体配置方法。 - 前記筒状体をなす前記第一半筒体および前記第二半筒体が互いに離間しないよう前記筒状体の外側から固定する固定部を設け、
前記挿入孔に前記筒状体を挿入する際、前記固定部が設けられた部分が挿入孔に挿入される前に当該固定部の固定状態を解除する請求項4に記載の袋体配置方法。
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