JP2022046328A - 救急活動支援サーバ装置、管理システム及び救急活動支援サーバ装置の制御方法 - Google Patents
救急活動支援サーバ装置、管理システム及び救急活動支援サーバ装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】登録者に関する情報の不正な漏洩を抑制しつつ、登録者に対する救急活動が必要である場合には登録者に関する情報を適切に提供することができる救急活動支援サーバ装置、管理システム及び救急活動支援サーバ装置の制御方法を提供する。【解決手段】救急活動支援サーバ装置30は、登録者情報を記憶する記憶部32と、救急信号を受信する救急信号受信部331と、救急信号受信部が救急信号を受信した場合に、アクセスコードを生成するアクセスコード生成部332と、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者端末に送信するアクセスコード送信部333と、医療従事者端末からアクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信するアクセス要求信号受信部334と、アクセス要求信号受信部がアクセス要求信号を受信した場合に、医療従事者端末に登録者情報を送信する登録者情報送信部335と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を管理する救急活動支援サーバ装置、管理システム及び救急活動支援サーバ装置の制御方法に関する。
従来、傷病を有する登録者毎に、各登録者に対する救急活動に使用される、緊急連絡先、持病、かかりつけ医等の情報を管理する管理システムが利用されている。このような管理システムでは、登録者が自身の情報が記載された用紙の原本を保持し、サーバ装置がその写しを電子データとして管理している。しかしながら、登録者に対して救急活動を行う必要が発生した際、救急活動を行うために現場に到着した救急隊員は、登録者の情報が記載された用紙がどこにあるかわからず、登録者の情報を利用できない場合がある。
例えば、特許文献1には、医療従事者により特定された患者の病気に関する情報が記録され、情報を表示させるためのコードが記されたICカードを有する医療システムが開示されている。この医療システムは、そのコードを読み取って管理サーバにアクセスして情報を表示する情報表示用情報処理端末をさらに有する。
登録者に対する救急活動に使用される情報を管理する管理システムでは、登録者に関する情報の不正な漏洩を防止することが要求されている。
本発明の目的は、登録者に関する情報の不正な漏洩を抑制しつつ、登録者に対する救急活動が必要である場合には登録者に関する情報を適切に提供することができる救急活動支援サーバ装置、管理システム及び救急活動支援サーバ装置の制御方法を提供することにある。
かかる課題を解決するため本発明は、登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を記憶する記憶部と、登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を受信する救急信号受信部と、救急信号受信部が救急信号を受信した場合に、登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードを生成するアクセスコード生成部と、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者が利用する登録者端末に送信するアクセスコード送信部と、医療従事者端末からアクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信するアクセス要求信号受信部と、アクセス要求信号受信部がアクセス要求信号を受信した場合に、医療従事者端末に登録者情報を送信する登録者情報送信部と、を有する救急活動支援サーバ装置を提供する。
この救急活動支援サーバ装置において、アクセスコード送信部は、リッチプッシュ通知により、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者端末に送信することが好適である。
この救急活動支援サーバ装置において、アクセスコード送信部は、アクセスコードとともに、アクセスコードの受信を通知する通知音の出力指示を登録者端末に送信することが好適である。
この救急活動支援サーバ装置において、アクセスコード生成部は、アクセスコードとして二次元バーコードを生成することが好適である。
この救急活動支援サーバ装置において、登録者情報送信部は、アクセスコード生成部がアクセスコードを生成してから制限時間以内にアクセス要求信号受信部がアクセス要求信号を受信した場合に限り登録者情報を送信することが好適である。
また、かかる課題を解決するため本発明は、救急活動支援サーバ装置と、医療従事者端末と、を有する管理システムであって、救急活動支援サーバ装置は、登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を記憶する記憶部と、登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を受信する救急信号受信部と、救急信号受信部が救急信号を受信した場合に、登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードを生成するアクセスコード生成部と、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者が利用する登録者端末に送信するアクセスコード送信部と、医療従事者端末からアクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信するアクセス要求信号受信部と、アクセス要求信号受信部がアクセス要求信号を受信した場合に、医療従事者端末に登録者情報を送信する登録者情報送信部と、を有し、医療従事者端末は、登録者端末に表示されたアクセスコードを読み取ってアクセス要求信号を救急活動支援サーバ装置に送信するアクセス要求信号送信部を有する管理システムを提供する。
この管理システムにおいて、医療従事者端末は、登録者端末及び医療従事者端末が所定距離内に所定時間以上連続して位置する場合に、救急信号を救急活動支援サーバ装置に送信する第2接続制御部を有することが好適である。
この管理システムにおいて、管理システムは、登録者端末を有し、登録者端末は、登録者端末及び医療従事者端末が所定距離内に所定時間以上連続して位置する場合に、救急信号を救急活動支援サーバ装置に送信する第1接続制御部を有することが好適である。
この管理システムにおいて、管理システムは、登録者端末を有し、アクセスコード送信部は、アクセスコードとともに登録者情報を登録者端末に送信し、登録者端末は、アクセスコードを表示するとともに、登録者の認証に成功した場合に、登録者情報を表示する表示制御部を有することが好適である。
また、かかる課題を解決するため本発明は、記憶部を有する救急活動支援サーバ装置の制御方法であって、登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を記憶部に記憶し、登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を受信し、救急信号を受信した場合に、登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードを生成し、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者が利用する登録者端末に送信し、医療従事者端末からアクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信し、アクセス要求信号を受信した場合に、医療従事者端末に登録者情報を送信することを特徴とする制御方法を提供する。
本発明に係る救急活動支援サーバ装置、管理システム及び救急活動支援サーバ装置の制御方法は、登録者に関する情報の不正な漏洩を抑制しつつ、登録者に対する救急活動が必要である場合には登録者に関する情報を適切に提供することが可能となる。
以下、実施形態に係る管理システムについて図を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態に係る管理システム1の全体システム構成を示す図である。図1に示すように、管理システム1は、傷病を有する登録者毎に、各登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を管理するシステムである。管理システム1は、登録者端末10、医療従事者端末20及びサーバ装置30等を有する。登録者端末10は、管理システム1に登録された登録者が利用する端末であり、登録者により携帯される。医療従事者端末20は、登録者に対する救急活動を行う救急隊員等の医療従事者が利用する端末であり、医療従事者により携帯される。登録者端末10及び医療従事者端末20は、それぞれ登録者及び医療従事者毎に設けられ、管理システム1は、登録者端末10及び医療従事者端末20を複数有してもよい。登録者端末10、医療従事者端末20及びサーバ装置30は、インターネット、携帯電話ネットワーク等の通信ネットワークを介して相互に接続される。
登録者端末10は、例えば携帯電話、タブレットPC、多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)又はノートPC等である。登録者端末10は、第1操作部11、第1表示部12、音出力部13、第1通信部14、第1近距離通信部15、第1記憶部16及び第1制御部17等を有する。
第1操作部11は、タッチパネル等の入力装置及び入力装置から信号を取得するインタフェース回路を有し、利用者による操作を受け付け、受け付けた操作に応じた信号を第1制御部17へ出力する。第1表示部12は、液晶、有機EL等のディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインタフェース回路を有し、第1制御部17からの指示に従って画像、テキスト等の各情報を表示する。音出力部13は、スピーカ及びスピーカに音声データを出力するインタフェース回路を有し、第1制御部17からの指示に従って音を出力する。
第1通信部14は、例えばW-CDMA方式又はLTE方式等に準拠した通信インタフェース回路を有し、基地局を介して移動体通信網等の通信ネットワークに接続する。または、第1通信部14は、無線信号を送受信するアンテナと、無線LAN等の所定の無線通信プロトコルに従って信号の送受信を行う通信インタフェース回路を有し、アクセスポイントを介して無線通信ネットワークに接続する。第1通信部14は、通信ネットワークから受信したデータを第1制御部17へ出力し、第1制御部17から入力されたデータを通信ネットワークに送信する。
第1近距離通信部15は、Bluetooth(登録商標)、RFID、ZigBee等の通信方式に従った近距離無線通信を行うための通信インタフェース回路を有し、近距離無線の通信範囲(数m程度)内に位置する医療従事者端末20と通信接続する。第1近距離通信部15は、医療従事者端末20から受信したデータを第1制御部17へ出力し、第1制御部17から入力されたデータを医療従事者端末20に送信する。
第1記憶部16は、ROM、RAM等の半導体メモリ、磁気ディスク又はCD-ROM、DVD-ROM等の光ディスクドライブ及びその記録媒体を有する。第1記憶部16は、登録者端末10を制御するためのコンピュータプログラム及び各種データを記憶し、第1制御部17との間でこれらの情報を入出力する。コンピュータプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から公知のセットアッププログラム等を用いて第1記憶部16にインストールされてもよい。また、第1記憶部16は、データとして、各登録者端末10を利用する登録者に割り当てられた識別番号である登録者ID161、及び、登録者のパスワード、指紋、顔画像等の認証情報162等を記憶する。
第1制御部17は、CPU、MPU等のプロセッサと、ROM、RAM等のメモリと、その周辺回路とを有し、登録者端末10の各種信号処理を実行する。第1制御部17は、プロセッサ上で動作するプログラムの機能モジュールとして実装される第1接続制御部171及び表示制御部172等を有する。なお、第1制御部17として、DSP、LSI、ASIC、FPGA等が用いられてもよい。
医療従事者端末20は、例えば携帯電話、タブレットPC、多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)又はノートPC等である。医療従事者端末20は、第2操作部21、第2表示部22、撮像部23、第2通信部24、第2近距離通信部25、第2記憶部26及び第2制御部27等を有する。
第2操作部21は、第1操作部11と同様の入力装置及びインタフェース回路を有し、利用者による操作を受け付け、受け付けた操作に応じた信号を第2制御部27へ出力する。第2表示部22は、第1表示部12と同様のディスプレイ及びインタフェース回路を有し、第2制御部27からの指示に従って画像、テキスト等の各情報を表示する。
撮像部23は、CCD素子またはC-MOS素子など、可視光に感度を有する光電変換素子と、その光電変換素子上に像を結像する結像光学系と、光電変換素子から出力された電気信号を増幅し、アナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。撮像部23は、撮影したRGB各色の画像を各画素が0~255の範囲の輝度値を有するデジタルの画像データに変換して第2制御部27へ出力する。
第2通信部24は、第1通信部14と同様の通信インタフェース回路を有し、通信ネットワークに接続する。第2通信部24は、通信ネットワークから受信したデータを第2制御部27へ出力し、第2制御部27から入力されたデータを通信ネットワークに送信する。
第2近距離通信部25は、第1近距離通信部15と同様の通信インタフェース回路を有し、近距離無線の通信範囲内に位置する登録者端末10と通信接続する。第2近距離通信部25は、登録者端末10から受信したデータを第2制御部27へ出力し、第2制御部27から入力されたデータを登録者端末10に送信する。
第2記憶部26は、第1記憶部16と同様の半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスクドライブ及びその記録媒体を有する。第2記憶部26は、医療従事者端末20を制御するためのコンピュータプログラム及び各種データを記憶し、第2制御部27との間でこれらの情報を入出力する。コンピュータプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から公知のセットアッププログラム等を用いて第2記憶部26にインストールされてもよい。また、第2記憶部26は、データとして、各医療従事者端末20を利用する医療従事者に割り当てられた識別番号である医療従事者ID261等を記憶する。
第2制御部27は、第1制御部17と同様のプロセッサ、メモリ及び周辺回路を有し、医療従事者端末20の各種信号処理を実行する。第2制御部27は、プロセッサ上で動作するプログラムの機能モジュールとして実装される第2接続制御部271、アクセス要求信号送信部272及び登録者情報受信部273等を有する。なお、第2制御部27として、DSP、LSI、ASIC、FPGA等が用いられてもよい。
サーバ装置30は、医療従事者による救急活動を支援する救急活動支援サーバである。サーバ装置30は、第3通信部31、第3記憶部32及び第3制御部33等を有する。
第3通信部31は、例えばTCP/IP等に準拠した通信インタフェース回路を有し、イントラネット又はインターネット等の通信ネットワークに接続する。第3通信部31は、通信ネットワークから受信したデータを第3制御部33へ出力し、第3制御部33から入力されたデータを通信ネットワークに送信する。
第3記憶部32は、第1記憶部16と同様の半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスクドライブ及びその記録媒体を有する。第3記憶部32は、サーバ装置30を制御するためのコンピュータプログラム及び各種データを記憶し、第3制御部33との間でこれらの情報を入出力する。コンピュータプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から公知のセットアッププログラム等を用いて第3記憶部32にインストールされてもよい。また、第3記憶部32は、データとして、登録者テーブル321、医療従事者テーブル322及びアクセステーブル323等を記憶する。登録者テーブル321、医療従事者テーブル322及びアクセステーブル323の詳細については後述する。
第3制御部33は、第1制御部17と同様のプロセッサ、メモリ及び周辺回路を有し、サーバ装置30の各種信号処理を実行する。第3制御部33は、プロセッサ上で動作するプログラムの機能モジュールとして実装される救急信号受信部331、アクセスコード生成部332、アクセスコード送信部333、アクセス要求信号受信部334及び登録者情報送信部335等を有する。なお、第3制御部33として、DSP、LSI、ASIC、FPGA等が用いられてもよい。
図2(a)は、登録者テーブル321のデータ構造の一例を示す模式図である。
図2(a)に示すように、登録者テーブル321には、一又は複数の登録者毎に、各登録者の登録者ID、アドレス情報、パスワード及び登録者情報等が関連付けて記憶される。これらの情報は、登録者端末10を利用する登録者によってサーバ装置30に事前に登録される。
アドレス情報は、登録者端末10に関する情報の一例であり、アドレス情報として、各登録者端末10又は各登録者に割り当てられたメールアドレス等が設定される。
パスワードとして、各登録者を登録する際に各登録者によって登録されたパスワードが設定される。
登録者情報は、登録者に対する救急活動に使用される情報であり、個人情報、緊急連絡先情報、持病情報又はかかりつけ医情報等を含む。個人情報は、氏名、住所、電話番号、生年月日及び性別等を示す。緊急連絡先情報は、緊急連絡先の人物の名前、電話番号及びその人物との続柄等を示す。持病情報は、病歴、常用薬及び通院時期等を示す。かかりつけ医情報は、かかりつけの病院名、診察番号、担当医師名及びその病院の電話番号等を示す。
図2(a)に示すように、登録者テーブル321には、一又は複数の登録者毎に、各登録者の登録者ID、アドレス情報、パスワード及び登録者情報等が関連付けて記憶される。これらの情報は、登録者端末10を利用する登録者によってサーバ装置30に事前に登録される。
アドレス情報は、登録者端末10に関する情報の一例であり、アドレス情報として、各登録者端末10又は各登録者に割り当てられたメールアドレス等が設定される。
パスワードとして、各登録者を登録する際に各登録者によって登録されたパスワードが設定される。
登録者情報は、登録者に対する救急活動に使用される情報であり、個人情報、緊急連絡先情報、持病情報又はかかりつけ医情報等を含む。個人情報は、氏名、住所、電話番号、生年月日及び性別等を示す。緊急連絡先情報は、緊急連絡先の人物の名前、電話番号及びその人物との続柄等を示す。持病情報は、病歴、常用薬及び通院時期等を示す。かかりつけ医情報は、かかりつけの病院名、診察番号、担当医師名及びその病院の電話番号等を示す。
図2(b)は、医療従事者テーブル322のデータ構造の一例を示す模式図である。
図2(b)に示すように、医療従事者テーブル322には、一又は複数の医療従事者毎に、各医療従事者の医療従事者ID、アドレス情報及びパスワード等が関連付けて記憶される。これらの情報は、医療従事者端末20を利用する医療従事者によってサーバ装置30に事前に登録される。
アドレス情報は、医療従事者端末20に関する情報の一例であり、アドレス情報として、各医療従事者端末20又は各医療従事者に割り当てられたメールアドレス等が設定される。
パスワードとして、各医療従事者を登録する際に各医療従事者によって登録されたパスワードが設定される。
図2(b)に示すように、医療従事者テーブル322には、一又は複数の医療従事者毎に、各医療従事者の医療従事者ID、アドレス情報及びパスワード等が関連付けて記憶される。これらの情報は、医療従事者端末20を利用する医療従事者によってサーバ装置30に事前に登録される。
アドレス情報は、医療従事者端末20に関する情報の一例であり、アドレス情報として、各医療従事者端末20又は各医療従事者に割り当てられたメールアドレス等が設定される。
パスワードとして、各医療従事者を登録する際に各医療従事者によって登録されたパスワードが設定される。
図2(c)は、アクセステーブル323のデータ構造の一例を示す模式図である。
図2(c)に示すように、アクセステーブル323には、医療従事者によるアクセスが許可された登録者情報毎に、登録者情報自体、登録者ID、医療従事者ID、アドレス、アクセスコード及び有効期限等が関連付けて記憶される。
登録者情報は、医療従事者によるアクセスが許可された登録者情報であり、登録者IDは、その登録者情報に係る登録者の登録者IDであり、医療従事者IDは、その登録者情報に対するアクセスが許可された医療従事者の医療従事者IDである。
アドレスは、その登録者情報にアクセスするためのURL等のアドレス、即ちその登録者情報を読み出すためのアドレスである。アクセスコードは、サーバ装置30に記憶された登録者情報に対するアクセスを許可するためのコードであり、サーバ装置30により発行される。アクセスコードは、例えばその登録者情報にアクセスするためのアドレスを暗号化したコードである。有効期限は、そのアクセスコードにより、即ちそのアドレスにより登録者情報へのアクセスが許可される期限である。
図2(c)に示すように、アクセステーブル323には、医療従事者によるアクセスが許可された登録者情報毎に、登録者情報自体、登録者ID、医療従事者ID、アドレス、アクセスコード及び有効期限等が関連付けて記憶される。
登録者情報は、医療従事者によるアクセスが許可された登録者情報であり、登録者IDは、その登録者情報に係る登録者の登録者IDであり、医療従事者IDは、その登録者情報に対するアクセスが許可された医療従事者の医療従事者IDである。
アドレスは、その登録者情報にアクセスするためのURL等のアドレス、即ちその登録者情報を読み出すためのアドレスである。アクセスコードは、サーバ装置30に記憶された登録者情報に対するアクセスを許可するためのコードであり、サーバ装置30により発行される。アクセスコードは、例えばその登録者情報にアクセスするためのアドレスを暗号化したコードである。有効期限は、そのアクセスコードにより、即ちそのアドレスにより登録者情報へのアクセスが許可される期限である。
図3は、管理システム1の登録者情報の送受信に関する動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予め各装置の各記憶部に記憶されているプログラムに基づいて、主に各装置の各制御部により、各装置の各要素と協働して実行される。
登録者端末10の第1接続制御部171は、第1近距離通信部15を介して周囲の医療従事者端末20に対して通信を試みる。同様に、医療従事者端末20の第2接続制御部271は、第2近距離通信部25を介して周囲の登録者端末10に対して通信を試みる。登録者端末10と医療従事者端末20が相互に近距離無線の通信範囲に位置すれば、登録者端末10と医療従事者端末20の通信が確立する。第1接続制御部171及び第2接続制御部271は、近距離無線通信により登録者端末10と医療従事者端末20の通信が確立した場合、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置すると判定する。
第1接続制御部171は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置すると判定した場合、第1記憶部16に記憶された登録者ID161を第1近距離通信部15を介して医療従事者端末20に送信する(ステップS101)。所定時間は、医療従事者が確実に登録者に対応しているとみなせる時間であり且つ救急活動の開始に支障をきたさない時間に設定され、例えば1分~2分程度に設定される。一方、第2接続制御部271は、第2近距離通信部25を介して登録者端末10から登録者ID161を受信する(ステップS102)。
第2接続制御部271は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置すると判定した場合、第2記憶部26に記憶された医療従事者ID261を第2近距離通信部25を介して登録者端末10に送信する(ステップS103)。一方、第1接続制御部171は、第1近距離通信部15を介して医療従事者端末20から医療従事者ID261を受信する(ステップS104)。
このように、登録者端末10及び医療従事者端末20は、所定時間以上連続して相互に所定距離内に位置する場合、相互に登録者ID161及び医療従事者ID261を交換する。登録者端末10及び医療従事者端末20は、登録者ID161及び医療従事者ID261を交換することにより、登録者及び医療従事者の個人情報が漏洩することを防止しつつ、互いの存在を認識することができる。
なお、ステップS103及びS104の処理は、ステップS101及びS102の処理より前に実行されてもよい。
第2接続制御部271は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置すると判定した場合、第2記憶部26に記憶された医療従事者ID261を第2近距離通信部25を介して登録者端末10に送信する(ステップS103)。一方、第1接続制御部171は、第1近距離通信部15を介して医療従事者端末20から医療従事者ID261を受信する(ステップS104)。
このように、登録者端末10及び医療従事者端末20は、所定時間以上連続して相互に所定距離内に位置する場合、相互に登録者ID161及び医療従事者ID261を交換する。登録者端末10及び医療従事者端末20は、登録者ID161及び医療従事者ID261を交換することにより、登録者及び医療従事者の個人情報が漏洩することを防止しつつ、互いの存在を認識することができる。
なお、ステップS103及びS104の処理は、ステップS101及びS102の処理より前に実行されてもよい。
第1接続制御部171は、登録者ID161を医療従事者端末20に送信し且つ医療従事者ID261を医療従事者端末20から受信した場合、登録者の周辺に医療従事者が存在し、医療従事者が登録者に対する救急活動を行おうとしていると判定する。その場合、第1接続制御部171は、登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を、第1通信部14を介してサーバ装置30に送信する(ステップS105)。救急信号には、医療従事者端末20に送信した登録者ID161と、医療従事者端末20から受信した医療従事者ID261とが含まれる。即ち、第1接続制御部171は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置することを検出した場合に、救急信号をサーバ装置30に送信する。一方、サーバ装置30の救急信号受信部331は、第3通信部31を介して登録者端末10から救急信号を受信する(ステップS106)。
また、第2接続制御部271は、医療従事者ID261を登録者端末10に送信し且つ登録者ID161を登録者端末10から受信した場合、医療従事者の周辺に登録者が存在し、医療従事者が登録者に対する救急活動を行おうとしていると判定する。第2接続制御部271は、救急信号を、第2通信部24を介してサーバ装置30に送信する(ステップS107)。この救急信号には、登録者端末10に送信した医療従事者ID261と、登録者端末10から受信した登録者ID161とが含まれる。即ち、第2接続制御部271は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置することを検出した場合に、救急信号をサーバ装置30に送信する。一方、サーバ装置30の救急信号受信部331は、第3通信部31を介して医療従事者端末20から救急信号を受信する(ステップS108)。
これにより、後述する処理において、登録者端末10にアクセスコードが表示される。サーバ装置30は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置する場合にのみ、登録者端末10にアクセスコードを表示させるため、第三者によるアクセスコードの不正利用の発生を抑制することができる。
なお、ステップS107及びS108の処理は、ステップS105及びS106の処理より前に実行されてもよい。
また、第2接続制御部271は、医療従事者ID261を登録者端末10に送信し且つ登録者ID161を登録者端末10から受信した場合、医療従事者の周辺に登録者が存在し、医療従事者が登録者に対する救急活動を行おうとしていると判定する。第2接続制御部271は、救急信号を、第2通信部24を介してサーバ装置30に送信する(ステップS107)。この救急信号には、登録者端末10に送信した医療従事者ID261と、登録者端末10から受信した登録者ID161とが含まれる。即ち、第2接続制御部271は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置することを検出した場合に、救急信号をサーバ装置30に送信する。一方、サーバ装置30の救急信号受信部331は、第3通信部31を介して医療従事者端末20から救急信号を受信する(ステップS108)。
これにより、後述する処理において、登録者端末10にアクセスコードが表示される。サーバ装置30は、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定時間以上連続して所定距離内に位置する場合にのみ、登録者端末10にアクセスコードを表示させるため、第三者によるアクセスコードの不正利用の発生を抑制することができる。
なお、ステップS107及びS108の処理は、ステップS105及びS106の処理より前に実行されてもよい。
救急信号受信部331が登録者端末10から救急信号を受信した場合、アクセスコード生成部332は、救急信号に含まれる登録者ID161が登録者テーブル321に登録されたIDであるか否かと、救急信号に含まれる医療従事者ID261が医療従事者テーブル322に登録されたIDであるか否かと、を判定する。また、救急信号受信部331が医療従事者端末20から救急信号を受信した場合も、アクセスコード生成部332は、救急信号に含まれる登録者ID161が登録者テーブル321に登録されたIDであるか否かと、救急信号に含まれる医療従事者ID261が医療従事者テーブル322に登録されたIDであるか否かと、を判定する。アクセスコード生成部332は、登録者ID161及び医療従事者ID261が登録者テーブル321及び医療従事者テーブルに登録されたIDである場合、登録者テーブル321から登録者ID161に関連付けられた登録者情報を読み出す。そして、アクセスコード生成部332は、読み出した登録者情報と、登録者ID161と、医療従事者ID261とを関連付けてアクセステーブル323に登録する(ステップS109)。
一方、登録者ID161及び医療従事者ID261の何れかが登録されたIDでない場合、アクセスコード生成部332は以降の処理を実行せず、登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
一方、登録者ID161及び医療従事者ID261の何れかが登録されたIDでない場合、アクセスコード生成部332は以降の処理を実行せず、登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
なお、アクセスコード生成部332は、登録者端末10及び医療従事者端末20から受信した救急信号に含まれる各登録者ID161が同一であり且つ各医療従事者ID261が同一である場合に限り、登録者情報を読み出して登録してもよい。また、アクセスコード生成部332は、登録者テーブル321又は医療従事者テーブル322を参照して、救急信号の送信元のアドレスが登録されたアドレス情報に示されるアドレスである場合に限り、登録者情報を読み出して登録してもよい。また、救急信号に、登録者端末10又は医療従事者端末20のパスワードが含まれてもよい。アクセスコード生成部332は、登録者テーブル321又は医療従事者テーブル322を参照して、救急信号に含まれるパスワードが、登録されたパスワードと一致する場合に限り、登録者情報を読み出して登録してもよい。
次に、アクセスコード生成部332は、アクセステーブル323に登録した登録者情報にアクセスするためのアドレス(URL)と、登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードと、を生成する(ステップS110)。アクセスコード生成部332は、アクセスコードとして、登録者情報にアクセスするためのアドレスを暗号化したコードを生成する。アクセスコード生成部332は、アクセスコードとして、例えば二次元バーコードを生成する。アクセスコードとして二次元バーコードを使用することにより、医療従事者端末20は、撮像部23を用いて、容易にアクセスコードを読み取って登録者情報にアクセスすることができる。また、登録者情報にアクセスするための情報が二次元バーコード化されているため、管理システム1は、救急時における第三者による不正閲覧を防止できる。なお、アクセスコードは、一次元バーコード、暗号化されたテキスト情報又は登録者情報にアクセスするためのアドレス自体等でもよい。
アクセスコード生成部332は、生成したアドレス及びアクセスコードをステップS109で登録した登録情報、登録者ID161及び医療従事者ID261と関連付けてアクセステーブル323に登録する。
アクセスコード生成部332は、生成したアドレス及びアクセスコードをステップS109で登録した登録情報、登録者ID161及び医療従事者ID261と関連付けてアクセステーブル323に登録する。
次に、アクセスコード生成部332は、生成したアクセスコード(アドレス)により登録者情報にアクセスすることができる有効期限を設定する(ステップS111)。アクセスコード生成部332は、例えばアクセスコード(アドレス)を生成した現在時刻から制限時間後の時刻を有効期限として設定する。制限時間は、救急活動に必要な時間(例えば3時間)に設定される。アクセスコード生成部332は、設定した有効期限をステップS109及びS110で登録した登録情報、登録者ID161、医療従事者ID261、アドレス及びアクセスコードと関連付けてアクセステーブル323に登録する。
次に、アクセスコード送信部333は、アクセスコード生成部332が生成したアクセスコード、アクセスコードの表示指示、アクセスコードの受信を通知する通知音の出力指示、及び、登録者情報を登録者端末10に送信する(ステップS112)。アクセスコード送信部333は、登録者テーブル321を参照して、登録者ID161に対応する登録者端末10のアドレスを特定し、第3通信部31を介して、特定したアドレス宛てに、アクセスコード、各指示及び登録者情報を送信する。
アクセスコード送信部333は、例えばリッチプッシュ通知により、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者端末10に送信する。リッチプッシュ通知では画像等のコンテンツにアクセスするためのURLが指定され、リッチプッシュ通知により情報を受信した装置は、指定されたURLに自動的にアクセスし、そのURLに記憶されたコンテンツを取得して表示する。アクセスコード送信部333は、アクセスコードにアクセスするためのURLを生成し、生成したURLが指定された情報をリッチプッシュ通知により送信する。
また、アクセスコード送信部333は、通知信号を医療従事者端末20に送信する(ステップS113)。通知信号は、サーバ装置30が医療従事者端末20の周辺に位置する登録者の登録者情報を保持している旨及びアクセスコードを登録者端末10に送信した旨を医療従事者端末20に通知するための信号である。アクセスコード送信部333は、医療従事者テーブル322を参照して、医療従事者ID261に対応する医療従事者端末20のアドレスを特定し、第3通信部31を介して、特定したアドレス宛てに、通知信号を送信する。
一方、登録者端末10の表示制御部172は、第1通信部14を介してサーバ装置30から、アクセスコード、アクセスコードの表示指示、通知音の出力指示、及び、登録者情報を受信する(ステップS114)。
表示制御部172は、アクセスコード及びアクセスコードの表示指示を受信した場合、アクセスコードを第1表示部12に表示する(ステップS115)。表示制御部172は、リッチプッシュ通知によって情報を受信した場合、リッチプッシュ通知で指定されたURLに自動的にアクセスし、アクセスコードを取得して表示する。これにより、登録者の意識がない等の理由により登録者が登録者端末10を操作できない場合でも、登録者端末10はアクセスコードを自動的に表示し、医療従事者は、アクセスコードを参照することができる。
図4(a)は、第1表示部12に表示される表示画面400の一例を示す模式図である。図4(a)に示すように、表示画面400には、文字情報401、アクセスコード402及び認証受付ボタン403等が表示される。文字情報401は、管理システム1が登録者情報を保有している旨、及び、アクセスコード402を用いることにより登録者情報を閲覧できる旨等を示す。アクセスコード402は、サーバ装置30から受信したアクセスコードである。認証受付ボタン403の詳細については後述する。
また、表示制御部172は、通知音の出力指示を受信した場合、通知音を音出力部13に出力させる(ステップS116)。登録者端末10の近くにいる医療従事者は、通知音により、登録者端末10を用いて登録者の登録者情報を閲覧可能であることを認識できる。
一方、医療従事者端末20のアクセス要求信号送信部272は、第2通信部24を介してサーバ装置30から通知信号を受信し、通知信号を受信した旨を第2表示部22に表示することにより医療従事者に通知する(ステップS117)。なお、医療従事者端末20は登録者端末10と同様に音出力部を備え、通知信号を受信した旨を第2表示部22に表示すると共に、あるいは第2表示部22に表示することに代わって、通知音を出力することにより通知信号を受信した旨を医療従事者が認識できるようにしてもよい。
次に、アクセス要求信号送信部272は、第2操作部21を用いた医療従事者からの指示に従って、登録者端末10に表示されたアクセスコードを撮像部23に撮像させることより、アクセスコードを読み取る(ステップS118)。
次に、アクセス要求信号送信部272は、読み取ったアクセスコードに基づいてアクセス要求信号を生成し、第2通信部24を介してサーバ装置30に送信する(ステップS119)。アクセス要求信号は、例えばアクセスコードを復号することにより得られるアドレス(URL)へのアクセスを要求する信号である。アクセス要求信号には、医療従事者端末20の医療従事者ID261、及び、登録者情報にアクセスするためのアドレス等が含まれる。
次に、サーバ装置30のアクセス要求信号受信部334は、第3通信部31を介して医療従事者端末20からアクセス要求信号を受信する(ステップS120)。
アクセス要求信号受信部334がアクセス要求信号を受信した場合、登録者情報送信部335は、アクセス要求信号に含まれる医療従事者ID261及びアドレスを照合する。また、登録者情報送信部335は、現在時刻が、対応する登録者情報にアクセスすることができる有効期限内であるか否かを判定する(ステップS121)。
登録者情報送信部335は、アクセス要求信号に含まれる医療従事者ID261及びアドレスのセットがアクセステーブル323に関連付けて登録された医療従事者ID261及びアドレスのセットの内の何れかと一致するか否かを判定する。アクセス要求信号に含まれるセットがアクセステーブル323に記憶された何れかのセットと一致する場合、登録者情報送信部335は、現在時刻が、アクセステーブル323でそのセットに関連付けて記憶された有効期限内であるか否かを判定する。アクセス要求信号に含まれるセットがアクセステーブル323に記憶された何れのセットとも異なる場合、又は、現在時刻が有効期限外である場合、登録者情報送信部335は以降の処理を実行せず、登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
アクセス要求信号受信部334がアクセス要求信号を受信した場合、登録者情報送信部335は、アクセス要求信号に含まれる医療従事者ID261及びアドレスを照合する。また、登録者情報送信部335は、現在時刻が、対応する登録者情報にアクセスすることができる有効期限内であるか否かを判定する(ステップS121)。
登録者情報送信部335は、アクセス要求信号に含まれる医療従事者ID261及びアドレスのセットがアクセステーブル323に関連付けて登録された医療従事者ID261及びアドレスのセットの内の何れかと一致するか否かを判定する。アクセス要求信号に含まれるセットがアクセステーブル323に記憶された何れかのセットと一致する場合、登録者情報送信部335は、現在時刻が、アクセステーブル323でそのセットに関連付けて記憶された有効期限内であるか否かを判定する。アクセス要求信号に含まれるセットがアクセステーブル323に記憶された何れのセットとも異なる場合、又は、現在時刻が有効期限外である場合、登録者情報送信部335は以降の処理を実行せず、登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
一方、アクセス要求信号に含まれるセットがアクセステーブル323に記憶された何れかのセットと一致し且つ現在時刻が有効期限内である場合、登録者情報送信部335は、アクセステーブル323でそのセットに関連付けて記憶された登録者情報を読み出す。登録者情報送信部335は、読み出した登録者情報を、第3通信部31を介して医療従事者端末20に送信する(ステップS122)。
上記の通り、登録者情報送信部335は、現在時刻が有効期限内である場合に限り、即ちアクセスコード生成部332がアクセスコードを生成してから制限時間以内にアクセス要求信号受信部334がアクセス要求信号を受信した場合に限り登録者情報を送信する。サーバ装置30は、アクセスコードの有効期限を設定することにより、過去に登録者端末10に表示されたアクセスコードが悪用されて登録者情報が不正に閲覧されることを抑制できる。
上記の通り、登録者情報送信部335は、現在時刻が有効期限内である場合に限り、即ちアクセスコード生成部332がアクセスコードを生成してから制限時間以内にアクセス要求信号受信部334がアクセス要求信号を受信した場合に限り登録者情報を送信する。サーバ装置30は、アクセスコードの有効期限を設定することにより、過去に登録者端末10に表示されたアクセスコードが悪用されて登録者情報が不正に閲覧されることを抑制できる。
一方、医療従事者端末20の登録者情報受信部273は、第2通信部24を介してサーバ装置30から登録者情報を受信する(ステップS123)。
次に、登録者情報受信部273は、受信した登録者情報を第2表示部22に表示させる(ステップS124)。以上により登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
次に、登録者情報受信部273は、受信した登録者情報を第2表示部22に表示させる(ステップS124)。以上により登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
図4(b)は、第2表示部22に表示される表示画面410の一例を示す模式図である。図4(b)に示すように、表示画面410には、緊急連絡先に関する情報411、持病に関する情報412及びかかりつけ医に関する情報413等が表示される。医療従事者は、表示画面410に表示された各情報を参照して、登録者に対する救急活動を適切に行うことが可能となる。
なお、ステップS109、S110において、アクセスコード生成部332は、登録者端末10及び医療従事者端末20の内の両方の端末からでなく、少なくとも一方の端末から救急信号を受信した場合に、登録情報等を登録し、アクセスコード等を生成してもよい。その場合、ステップS101~S102の処理及びステップS103~S104の処理の内の何れか一方は省略されてもよい。また、ステップS105において、第1接続制御部171は、医療従事者ID261を医療従事者端末20から受信したことを条件として救急信号をサーバ装置30に送信してもよい。また、ステップS107において、第2接続制御部271は、登録者ID161を登録者端末10から受信したことを条件として救急信号をサーバ装置30に送信してもよい。
また、ステップS101~S104の処理が省略され、ステップS105において、第1接続制御部171は、第1操作部11を用いた登録者からの非常通報指示に従って救急信号をサーバ装置30に送信してもよい。または、登録者端末10は、体温センサ、血圧センサ等のバイタルセンサを有し、ステップS105において、第1接続制御部171は、バイタルセンサが異常を検知した場合に救急信号をサーバ装置30に送信してもよい。また、ステップS107において、第2接続制御部271は、第2操作部21を用いた医療従事者からの非常通報指示に従って救急信号をサーバ装置30に送信してもよい。これらの場合、救急信号を送信する前に、第1接続制御部171は医療従事者端末20から医療従事者ID261を取得し、第2接続制御部271は登録者端末20から登録者ID161を取得しておく。
また、ステップS111の処理が省略され、ステップS121、S122において、登録者情報送信部335は、現在時刻が有効期限内であるか否かに関わらず、登録者情報を医療従事者端末20に送信してもよい。
また、登録者端末10及び医療従事者端末20は、近距離無線通信でなく、他の手段により、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置するか否かを判定してもよい。
例えば、登録者端末10及び医療従事者端末20は、赤外線通信により登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置するか否かを判定する。その場合、登録者端末10及び医療従事者端末20は、第1近距離通信部15及び第2近距離通信部25の代わりに、赤外線通信部を有する。赤外線通信部は、IrDA等の赤外線による光無線データ通信の規格に準拠した発光器、受光器及びインタフェース回路を有し、光無線の通信範囲内に位置する端末と通信接続する。第1接続制御部171及び第2接続制御部271は、登録者端末10と医療従事者端末20の、赤外線による光無線通信が確立した場合、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置すると判定する。
また、登録者端末10及び医療従事者端末20は、GPSにより登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置するか否かを判定してもよい。その場合、登録者端末10及び医療従事者端末20は、第1近距離通信部15及び第2近距離通信部25の代わりに、位置検出部を有する。位置検出部は、主に1.5GHz帯を感受帯域とするアンテナを含むGPS回路を有し、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて各端末の位置を検出する。第1接続制御部171及び第2接続制御部271は、互いの位置を示す情報を送受信し、互いの位置の差が所定距離以下である場合に、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置すると判定する。
例えば、登録者端末10及び医療従事者端末20は、赤外線通信により登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置するか否かを判定する。その場合、登録者端末10及び医療従事者端末20は、第1近距離通信部15及び第2近距離通信部25の代わりに、赤外線通信部を有する。赤外線通信部は、IrDA等の赤外線による光無線データ通信の規格に準拠した発光器、受光器及びインタフェース回路を有し、光無線の通信範囲内に位置する端末と通信接続する。第1接続制御部171及び第2接続制御部271は、登録者端末10と医療従事者端末20の、赤外線による光無線通信が確立した場合、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置すると判定する。
また、登録者端末10及び医療従事者端末20は、GPSにより登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置するか否かを判定してもよい。その場合、登録者端末10及び医療従事者端末20は、第1近距離通信部15及び第2近距離通信部25の代わりに、位置検出部を有する。位置検出部は、主に1.5GHz帯を感受帯域とするアンテナを含むGPS回路を有し、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて各端末の位置を検出する。第1接続制御部171及び第2接続制御部271は、互いの位置を示す情報を送受信し、互いの位置の差が所定距離以下である場合に、登録者端末10及び医療従事者端末20が所定距離内に位置すると判定する。
図5は、管理システム1の登録者情報の送受信に関する動作シーケンスの他の例を示す図である。この動作シーケンスは、予め各装置の各記憶部に記憶されているプログラムに基づいて、主に各装置の各制御部により、各装置の各要素と協働して実行される。図5に示す動作シーケンスのステップS201~S216及びS220の処理は、図3に示した動作シーケンスのステップS101~S116及びS117の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。以下では、ステップS216~S219の処理について説明する。
ステップS217において、登録者端末10の表示制御部172は、第1操作部11を用いた登録者からの指示に従って、認証情報を受け付ける(ステップS217)。表示制御部172は、図4に示した表示画面400の認証受付ボタン403が押下された場合に、認証情報を受け付ける。受け付ける認証情報は、第1記憶部16に記憶された認証情報162と同じ種類の情報(パスワード、指紋、顔情報等)である。認証情報がパスワードである場合、表示制御部172は、第1操作部11からパスワードの入力を受け付ける。一方、認証情報が指紋又は顔情報等である場合、表示制御部172は、不図示の撮像装置から指紋又は顔情報等の入力を受け付ける。
表示制御部172は、認証情報を受け付けた場合、受け付けた認証情報と、第1記憶部16に記憶された認証情報162とが一致するか否かを判定する(ステップS218)。認証情報が指紋又は顔情報等である場合、表示制御部172は、公知の画像処理技術を用いて、認証情報を照合する。表示制御部172は、認証情報が一致した場合、登録者の認証に成功したと判定し、認証情報が一致しなかった場合、登録者の認証に失敗したと判定する。
表示制御部172は、登録者の認証に成功した場合、ステップS214で受信していた登録者情報を第1表示部12に表示する(ステップS219)。以上により登録者情報の送受信に関する動作シーケンスは終了する。
この場合に、第1表示部12に表示される表示画面は、図4(b)に示した表示画面410と同様の表示画面である。これにより、登録者は、意識がある場合に、登録者端末10を自ら操作して登録者端末10に登録者情報を表示させ、医療従事者に提示することができる。医療従事者は、医療従事者端末20を用いてアクセスコードを読み取る必要がなく、より効率的に登録者情報を閲覧することができる。
以上説明してきたように、本発明に係るサーバ装置30は、登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコード及びアクセスコードの表示指示を登録者端末10に送信し、登録者端末10にアクセスコードを動的に表示させる。そして、サーバ装置30は、医療従事者端末20からアクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信した場合に、医療従事者端末20に登録者情報を送信する。これにより、サーバ装置30は、登録者端末10に動的に表示されたアクセスコードにアクセスした医療従事者端末20にのみ登録者情報を送信する。したがって、サーバ装置30は、登録者に関する情報の不正な漏洩を抑制しつつ、登録者に対する救急活動が必要である場合には登録者に関する情報を適切に提供することが可能となる。医療従事者は、登録者に関する情報を参照して、登録者に対する救急活動を適切に行うことが可能となる。
以上、好適な実施形態について説明してきたが、実施形態はこれらに限定されない。例えば、管理システム1において、クラウドコンピューティングの形態でサービスを提供できるように、ネットワーク上に複数のサーバ装置を分散して配置し、各サーバ装置が協働して処理を分担してもよい。その場合、登録者端末10及び医療従事者端末20と情報を送受信する受付サーバ、登録者端末10及び医療従事者端末20の認証を行う認証サーバ、各登録者の登録者情報を管理する管理サーバ、及び、各サーバの動作を制御する制御サーバ等が設けられてもよい。
以上のように、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
10 登録者端末、172 表示制御部、20 医療従事者端末、272 アクセス要求信号送信部、30 サーバ装置、331 救急信号受信部、332 アクセスコード生成部、333 アクセスコード送信部、334 アクセス要求信号受信部、335 登録者情報送信部
Claims (10)
- 登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を記憶する記憶部と、
前記登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を受信する救急信号受信部と、
前記救急信号受信部が前記救急信号を受信した場合に、前記登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードを生成するアクセスコード生成部と、
前記アクセスコード及び前記アクセスコードの表示指示を前記登録者が利用する登録者端末に送信するアクセスコード送信部と、
医療従事者端末から前記アクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信するアクセス要求信号受信部と、
前記アクセス要求信号受信部が前記アクセス要求信号を受信した場合に、前記医療従事者端末に前記登録者情報を送信する登録者情報送信部と、
を有することを特徴とする救急活動支援サーバ装置。 - 前記アクセスコード送信部は、リッチプッシュ通知により、前記アクセスコード及び前記アクセスコードの表示指示を前記登録者端末に送信する、請求項1に記載の救急活動支援サーバ装置。
- 前記アクセスコード送信部は、前記アクセスコードとともに、前記アクセスコードの受信を通知する通知音の出力指示を前記登録者端末に送信する、請求項1または2に記載の救急活動支援サーバ装置。
- 前記アクセスコード生成部は、前記アクセスコードとして二次元バーコードを生成する、請求項1~3の何れか一項に記載の救急活動支援サーバ装置。
- 前記登録者情報送信部は、前記アクセスコード生成部が前記アクセスコードを生成してから制限時間以内に前記アクセス要求信号受信部が前記アクセス要求信号を受信した場合に限り前記登録者情報を送信する、請求項1~4の何れか一項に記載の救急活動支援サーバ装置。
- 救急活動支援サーバ装置と、医療従事者端末と、を有する管理システムであって、
前記救急活動支援サーバ装置は、
登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を記憶する記憶部と、
前記登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を受信する救急信号受信部と、
前記救急信号受信部が前記救急信号を受信した場合に、前記登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードを生成するアクセスコード生成部と、
前記アクセスコード及び前記アクセスコードの表示指示を前記登録者が利用する登録者端末に送信するアクセスコード送信部と、
前記医療従事者端末から前記アクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信するアクセス要求信号受信部と、
前記アクセス要求信号受信部が前記アクセス要求信号を受信した場合に、前記医療従事者端末に前記登録者情報を送信する登録者情報送信部と、を有し、
前記医療従事者端末は、前記登録者端末に表示された前記アクセスコードを読み取って前記アクセス要求信号を前記救急活動支援サーバ装置に送信するアクセス要求信号送信部を有する、
ことを特徴とする管理システム。 - 前記医療従事者端末は、前記登録者端末及び前記医療従事者端末が所定距離内に所定時間以上連続して位置する場合に、前記救急信号を前記救急活動支援サーバ装置に送信する第2接続制御部を有する、請求項6に記載の管理システム。
- 前記管理システムは、前記登録者端末を有し、
前記登録者端末は、前記登録者端末及び前記医療従事者端末が所定距離内に所定時間以上連続して位置する場合に、前記救急信号を前記救急活動支援サーバ装置に送信する第1接続制御部を有する、請求項6または7に記載の管理システム。 - 前記管理システムは、前記登録者端末を有し、
前記アクセスコード送信部は、前記アクセスコードとともに前記登録者情報を前記登録者端末に送信し、
前記登録者端末は、前記アクセスコードを表示するとともに、前記登録者の認証に成功した場合に、前記登録者情報を表示する表示制御部を有する、請求項6~8の何れか一項に記載の管理システム。 - 記憶部を有する救急活動支援サーバ装置の制御方法であって、
登録者に対する救急活動に使用される登録者情報を前記記憶部に記憶し、
前記登録者に対する救急活動が必要であることを示す救急信号を受信し、
前記救急信号を受信した場合に、前記登録者情報に対するアクセスを許可するためのアクセスコードを生成し、
前記アクセスコード及び前記アクセスコードの表示指示を前記登録者が利用する登録者端末に送信し、
医療従事者端末から前記アクセスコードに基づくアクセス要求信号を受信し、
前記アクセス要求信号を受信した場合に、前記医療従事者端末に前記登録者情報を送信する、
ことを特徴とする制御方法。
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