JP2022045372A - 圧縮機、および該圧縮機を備えた冷凍機 - Google Patents

圧縮機、および該圧縮機を備えた冷凍機 Download PDF

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Abstract

Figure 2022045372000001
【課題】潤滑剤が冷媒液と混じり合うことがない構造を備えた圧縮機を提供する。
【解決手段】冷凍機内の冷媒ガスを圧縮するための圧縮機1は、羽根車11と、羽根車11と一体に回転可能な回転体12と、回転体12を回転可能に支持する転がり軸受25と、転がり軸受25内に保持された潤滑剤と、転がり軸受25が配置される軸受室31を形成する軸受ハウジング35と、軸受室31に連通し、圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスを軸受室31内に供給するためのガス供給流路51と、軸受室31の外側の空間に連通し、かつ軸受室31内の圧力よりも低い圧力の領域に連通する連通流路45を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍機に使用される圧縮機に関し、特に圧縮機の軸受の潤滑構造に関する。
冷凍空調装置などに利用される圧縮式冷凍機は、冷媒を封入したクローズドシステムとして構成される。圧縮式冷凍機は、一般に、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発して冷凍効果を発揮する蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した冷媒ガスを圧縮して高圧の冷媒ガスを生成する圧縮機と、高圧の冷媒ガスを冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器を、冷媒配管によって連結して構成されている。
圧縮機は、冷媒ガスを圧縮するための羽根車と、羽根車が固定された回転体を支持する軸受を備えている。軸受の焼付きや摩耗を抑制するために、油を用いて軸受を潤滑している。油は、一般に冷媒液と相溶性のあるものが選定される。圧縮式冷凍機は、その全体が密閉構造を有しており、冷媒流路に漏洩した油は、冷媒液に溶解された状態で、冷媒液とともに冷凍機内を循環する。
特開2008-14577号公報
しかしながら、冷媒液に溶解された油を軸受の潤滑に再利用するためには、油を冷媒液から分離し、かつ分離した油を軸受に供給するための構造が必要となり、冷凍機全体の構造が複雑となる。また、油と冷媒液とが混ざると、油の粘性が低下し、油の潤滑性能が低下する。さらに、油は、蒸発器の熱交換器に付着し、熱伝達を阻害する。また、冷媒液が気化するときに油が泡になり、液状の油を軸受に供給できず、結果として、軸受の潤滑が不十分となる。
そこで、本発明は、潤滑剤が冷媒液と混じり合うことがない構造を備えた圧縮機、および該圧縮機を備えた冷凍機を提供する。
一態様では、冷凍機内の冷媒ガスを圧縮するための圧縮機であって、羽根車と、前記羽根車と一体に回転可能な回転体と、前記回転体を回転可能に支持する転がり軸受と、前記転がり軸受内に保持された潤滑剤と、前記転がり軸受が配置される軸受室を形成する軸受ハウジングと、前記軸受室に連通し、前記圧縮機によって圧縮された冷媒ガスを前記軸受室内に供給するためのガス供給流路と、前記軸受室の外側の空間に連通し、かつ前記軸受室内の圧力よりも低い圧力の領域に連通する連通流路を備えている、圧縮機が提供される。
転がり軸受は、軸受室内に配置されており、この軸受室は圧縮された冷媒ガス(すなわち高圧の冷媒ガス)で満たされる。軸受室内の圧力は、軸受室の外側の空間内の圧力よりも高いので、軸受室の外側に存在する冷媒液は、軸受室内に浸入することができず、転がり軸受に保持された潤滑剤に接触しない。結果として、潤滑剤は、冷媒液と混合されず、冷媒液および潤滑剤は、それぞれの機能を発揮することができる。さらに、転がり軸受への潤滑油供給用の油循環ラインを省略できるため構成を大幅に簡略化できる。また冷媒側への油の漏洩が発生しないので、油と冷媒の分離機構が不要となる。
一態様では、前記軸受ハウジングと前記回転体との間の隙間を封止するシールをさらに備えている。
シールは、軸受室からの冷媒ガスの漏れを最小にすることができる。結果として、軸受室の内部と外部との差圧が大きくなり、冷媒液の軸受室内への浸入を確実に防ぐことができる。
一態様では、前記圧縮機は、前記転がり軸受の両側に面する2つの空間を接続する均圧通路をさらに備えており、前記2つの空間は前記軸受室内にある。
均圧通路は、転がり軸受の両側での冷媒ガスの圧力を均等にすることができる。したがって、圧力差に起因する潤滑剤の偏りや流出を防ぐことができる。
一態様では、前記均圧通路は、前記回転体に形成されている。
一態様では、前記均圧通路は、前記軸受ハウジング内に形成されている。
一態様では、前記均圧通路は、前記軸受ハウジングに接続されている。
一態様では、前記転がり軸受は、複数の転動体と、前記複数の転動体の両側に配置された潤滑剤保持リングを備えている。
潤滑剤保持リングは、潤滑剤を転がり軸受の内部に留める機能を有する。したがって、潤滑剤保持リングは、転がり軸受の性能を維持することができるのみならず、潤滑剤が冷媒液に混ざってしまうことを防止することができる。
一態様では、前記潤滑剤は、半流動状の潤滑剤である。
半流動状の潤滑剤(例えばグリース)は、流動状の油とは異なり、転がり軸受から流出しにくい。したがって、従来必要であった油循環機構を不要とすることができる。
一態様では、冷媒が内部を循環する冷凍機であって、冷媒液を蒸発させて冷媒ガスを生成する蒸発器と、前記冷媒ガスを圧縮する上記圧縮機と、前記圧縮された冷媒ガスを凝縮させて前記冷媒液を生成する凝縮器を備えている、冷凍機が提供される。
本発明によれば、潤滑剤が冷媒液と混じり合うことがない圧縮機が実現される。
内部を冷媒が循環する冷凍機の一実施形態を示す模式図である。 図1に示す圧縮機の拡大断面図である。 第1転がり軸受および第1軸受ハウジングの拡大図である。 図3のA-A線断面図である。 第1均圧通路の一実施形態を示す図である。 第1均圧通路の一実施形態を示す図である。 第1均圧通路の一実施形態を示す図である。 第1均圧通路の一実施形態を示す図である。 第2転がり軸受および第2軸受ハウジングの拡大図である。 冷凍機のさらに他の実施形態を示す模式図である。 図10に示す実施形態の変形例である。 図10に示す実施形態の他の変形例である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、内部を冷媒が循環する冷凍機の一実施形態を示す模式図である。本実施形態の冷凍機は、遠心式圧縮機1を備えたターボ冷凍機(遠心式冷凍機)である。図1に示すように、冷凍機は、冷媒液を蒸発させて冷媒ガスを生成する蒸発器2と、冷媒ガスを圧縮する圧縮機1と、圧縮された冷媒ガスを凝縮させて冷媒液を生成する凝縮器3を備えている。圧縮機1の吸込み口は、冷媒配管4Aによって蒸発器2に連結されている。圧縮機1の吐出し口は、冷媒配管4Bによって凝縮器3に連結されている。凝縮器3から蒸発器2に延びる冷媒配管4Cには膨張弁21が取り付けられている。膨張弁21は、その開度が調整可能に構成されたアクチュエータ駆動型流量制御弁であり、例えば開度可変な電動弁から構成されている。
本実施形態では、圧縮機1は、単段遠心式圧縮機から構成されている。より具体的には、圧縮機1は、単段の羽根車11と、羽根車11と一体に回転可能な回転体12と、回転体12および羽根車11を回転させる電動機13を備えている。一実施形態では、回転体12は、回転軸であり、羽根車11は回転軸に固定されている。他の実施形態では、羽根車11は回転体12と一体に構成されてもよい。回転体12は、軸受25,26によって回転可能に支持されている。軸受25,26は、電動機13の内部に配置されている。より具体的には、軸受25,26は、電動機13内に形成された軸受室31,32内にそれぞれ配置されている。一実施形態では、圧縮機1は、多段の羽根車を備えた多段遠心式圧縮機であってもよい。
圧縮機1の吸込み口には、冷媒ガスの羽根車11への吸込流量を調整するガイドベーン16が配置されている。ガイドベーン16は羽根車11の吸込側に位置している。ガイドベーン16は放射状に配置されており、各ガイドベーン16が自身の軸心を中心として互いに同期して所定の角度だけ回転することにより、ガイドベーン16の開度が変更される。蒸発器2から送られた冷媒ガスは、ガイドベーン16を通過し、その後、回転する羽根車11によって昇圧される。昇圧された冷媒ガスは、冷媒配管4Bを通って凝縮器3に送られる。
蒸発器2は、被冷却流体(例えば冷水)から熱を奪って冷媒液が蒸発して冷凍効果を発揮する。圧縮機1は、蒸発器2で生成された冷媒ガスを圧縮し、凝縮器3は、圧縮された冷媒ガスを冷却流体(例えば冷却水)で冷却して凝縮させることで、冷媒液を生成する。冷媒液は、膨張弁21を通過することによって減圧される。減圧された冷媒液は、蒸発器2に送られる。このように、冷凍機は、冷媒を封入したクローズドシステムとして構成される。
冷凍機は、冷媒配管4Cから分岐する冷媒液移送管40と、冷媒液移送管40に接続された冷媒ポンプ41をさらに備えている。冷媒液移送管40は、冷媒配管4Cから冷媒ポンプ41を経由して圧縮機1の電動機13まで延びている。冷媒液移送管40は、圧縮機1の電動機13内に配置された冷媒ノズル18に接続されている。冷媒ノズル18は、電動機13のモータステータなどの構成要素を向いて配置されている。
冷媒配管4Cを流れる冷媒液の大部分は蒸発器2に送られるが、冷媒配管4Cを流れる冷媒液の一部は冷媒液移送管40に流入し、冷媒ポンプ41によって冷媒ノズル18に送られる。冷媒液は、冷媒ノズル18から電動機13の内部に噴霧され、電動機13の内部を冷却する。電動機13の内部は、冷媒液戻り管45によって蒸発器2の内部に連通している。より具体的には、冷媒液戻り管45の一端は、電動機13の底部に接続され、冷媒液戻り管45の他端は、蒸発器2に接続されている。冷媒ノズル18から噴霧された冷媒液は、電動機13内で集められ、冷媒液戻り管45を通って蒸発器2に戻される。
図2は、図1に示す圧縮機1の拡大断面図である。圧縮機1は、羽根車11と、羽根車11を収容する羽根車ケーシング14と、羽根車11と一体に回転可能な回転体12と、回転体12を回転可能に支持する第1転がり軸受25および第2転がり軸受26と、羽根車11および回転体12を回転させる電動機13を備えている。羽根車ケーシング14内には圧縮室17が形成されており、羽根車11は圧縮室17内に配置されている。
電動機13は、回転体12に固定されたモータロータ13Aと、モータロータ13Aを囲むモータステータ13Bと、モータロータ13Aおよびモータステータ13Bを収容するモータハウジング13Cを備えている。モータハウジング13Cは、羽根車ケーシング14に接続されている。冷媒ノズル18はモータハウジング13Cに固定されており、モータステータ13Bおよびモータロータ13Aを向いている。冷媒液は、冷媒ノズル18からモータステータ13Bおよびモータロータ13Aに噴霧され、モータステータ13Bおよびモータロータ13Aを冷却する。冷媒液は、モータハウジング13Cの底部に接続された冷媒液戻り管45を通って蒸発器2に戻される。
回転体12は、モータロータ13Aの両側に配置された第1転がり軸受25および第2転がり軸受26によって支持されている。第1転がり軸受25は、第1軸受ハウジング35によって囲まれている。より具体的には、第1軸受ハウジング35は、その内部に第1軸受室31を形成し、第1転がり軸受25は、第1軸受室31内に配置されている。第1軸受ハウジング35は、羽根車ケーシング14に支持されている。本実施形態では、第1軸受ハウジング35と羽根車ケーシング14は別部材として構成されており、第1軸受ハウジング35は、羽根車ケーシング14に固定されている。一実施形態では、第1軸受ハウジング35は、羽根車ケーシング14と一体であってもよい。さらに、一実施形態では、第1軸受ハウジング35は、モータハウジング13Cに支持されてもよい。例えば、第1軸受ハウジング35は、モータハウジング13Cに固定されるか、あるいはモータハウジング13Cと一体であってもよい。
第1軸受ハウジング35は、回転体12と非接触であり、第1軸受ハウジング35と回転体12との間には隙間が形成されている。第1軸受室31は、羽根車11が配置されている圧縮室17に第1ガス供給流路51を通じて連通している。第1ガス供給流路51は羽根車ケーシング14の裏側壁14aに形成されている。回転する羽根車11により圧縮された冷媒ガスの大部分は、冷媒配管4Bを通って凝縮器3に送られ、その一方で、圧縮された冷媒ガスの一部は、圧縮室17から第1ガス供給流路51を通って第1軸受室31に流入し、第1軸受室31は冷媒ガス(高圧ガス)で満たされる。
第1軸受ハウジング35は、モータハウジング13C内に配置されている。モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第1軸受室31の外側の空間)は、第1軸受室31内の圧力よりも低い圧力の領域に連通している。より具体的には、モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第1軸受室31の外側の空間)は、冷媒液戻り管45を通じて蒸発器2(図1参照)に連通している。蒸発器2は、圧縮機1の吸込み側に連通しているので、蒸発器2内の圧力は、第1軸受室31内の圧力よりも低い。したがって、モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第1軸受室31の外側の空間)は、第1軸受室31内の圧力よりも低圧である。本実施形態では、第1軸受室31の外側の空間に連通し、かつ第1軸受室31内の圧力よりも低い圧力の領域に連通する連通流路は、冷媒液戻り管45によって構成されている。
上記構成により、第1軸受室31内の冷媒ガスの圧力は、モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第1軸受室31の外側の空間)内の圧力よりも高い。したがって、冷却液として冷媒ノズル18から噴霧された冷媒液は、高圧の冷媒ガスで満たされた第1軸受室31内に浸入することができず、第1転がり軸受25に接触しない。
第2転がり軸受26は、第2軸受ハウジング36によって囲まれている。より具体的には、第2軸受ハウジング36は、その内部に第2軸受室32を形成し、第2転がり軸受26は、第2軸受室32内に配置されている。第2軸受ハウジング36は、モータハウジング13Cに固定されている。第2軸受ハウジング36は、モータハウジング13Cと一体であってもよい。
第2軸受ハウジング36は、回転体12と非接触であり、第2軸受ハウジング36と回転体12との間には隙間が形成されている。第2軸受室32は、凝縮器3(図1参照)に第2ガス供給流路52を通じて連通している。凝縮器3は、冷媒配管4B(図1参照)により圧縮機1の吐き出し口に連通しており、凝縮器3の内部には、圧縮機1により圧縮された冷媒ガスが存在している。凝縮器3内の圧縮された冷媒ガスの一部は、第2ガス供給流路52を通って第2軸受室32内に送られる。第2軸受室32は冷媒ガス(高圧ガス)で満たされる。
本実施形態では、第2ガス供給流路52は、凝縮器3から第2軸受ハウジング36に延びているが、一実施形態では、第2ガス供給流路52は、冷媒配管4Bから第2軸受ハウジング36に延びていてもよい。この場合は、冷媒配管4Bを流れる、圧縮された冷媒ガスの一部は、第2ガス供給流路52を通って第2軸受室32に送られる。
第1軸受ハウジング35と同様に、第2軸受ハウジング36も、モータハウジング13C内に配置されている。モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第2軸受室32の外側の空間)には、第2軸受室32内の圧力よりも低い圧力の冷媒が存在する。
上記構成により、第2軸受室32内の冷媒ガスの圧力は、モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第2軸受室32の外側の空間)内の圧力よりも高い。したがって、冷却液として冷媒ノズル18から噴霧された冷媒液は、高圧の冷媒ガスで満たされた第2軸受室32内に浸入することができず、第2転がり軸受26に接触しない。
図3は、第1転がり軸受25および第1軸受ハウジング35の拡大図であり、図4は図3のA-A線断面図である。本実施形態では、第1転がり軸受25は、同軸に配列された2つの背面組み合わせアンギュラ軸受61を含む。2つのアンギュラ軸受61は、これらの間に隙間が形成されることなく互いに接触している。アンギュラ軸受61間に隙間がないので、アンギュラ軸受61の間に高圧の冷媒ガスが入り込まず、第1軸受室31内で望ましくない圧力変動が起こらない。さらに、同軸に配列された背面組み合わせアンギュラ軸受61は、以下のような利点がある。
1)転動体の接触角が傾いているために大きなアキシャル荷重を支承できる。
2)内部隙間を管理することで予圧をかけて軸剛性を上げることができる。
一実施形態では、第1転がり軸受25は、1つのアンギュラ軸受のみを含んでもよく、あるいは3つ以上のアンギュラ軸受を含んでもよい。さらに一実施形態では、アンギュラ軸受に代えて深溝玉軸受などの各種転がり軸受が設けられてもよい。
各アンギュラ軸受61は、その内部に潤滑剤65を保持している。潤滑剤65は、半流動状の潤滑剤(例えばグリース)であり、潤滑油よりも高い粘性を有している。半流動状の潤滑剤(例えばグリース)65は、流動状の油とは異なり、第1転がり軸受25から流出しにくい。したがって、従来必要であった油循環機構を不要とすることができる。
各アンギュラ軸受61は、複数の転動体61Aと、複数の転動体61Aの両側に配置された潤滑剤保持リング61Bを備えている。潤滑剤保持リング61Bは、各アンギュラ軸受61の外輪(固定輪)に保持されており、各アンギュラ軸受61の内輪(回転輪)と非接触である。潤滑剤保持リング61Bは、例えば、環状の金属板、あるいは環状の樹脂板などから構成される。潤滑剤保持リング61Bは、潤滑剤65を第1転がり軸受25の内部に留める機能を有する。したがって、潤滑剤保持リング61Bは、第1転がり軸受25の性能を維持することができるのみならず、潤滑剤65が冷媒液に混ざってしまうことを防止することができる。
圧縮機1は、第1軸受ハウジング35と回転体12との間の隙間を封止するシール68A,68Bを備えている。本実施形態では、シール68A,68Bは、非接触シールの一例であるラビリンスシールである。シール68A,68Bは、第1転がり軸受25の両側に配置されている。一実施形態では、モータロータ側のシール68Bのみが設けられてもよい。
図3に示すように、圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスは、羽根車側のシール68Aを通って第1軸受室31内に流入し、第1軸受室31を満たす。冷媒ガスは、モータロータ側のシール68Bを通過してモータハウジング13Cの内部空間に少しずつ流出する。シール68A,68Bは、第1軸受室31からの冷媒ガスの漏れを最小にすることができる。結果として、第1軸受室31の内部と外部との差圧が大きくなり、冷媒液の第1軸受室31内への浸入を確実に防ぐことができる。第1軸受室31からの冷媒ガスの漏れを最小にする観点から、シール68A,68Bは接触式シールであってもよいが、接触式シールは高速運転には適していない。
圧縮機1は、第1転がり軸受25の両側に面する2つの空間を接続する第1均圧通路70をさらに備えている。これら2つの空間は第1軸受室31内にある。第1均圧通路70は、回転体12に形成されている。より具体的には、軸方向に延びる複数の溝が、回転体12の外周面に形成されており、これら溝が第1均圧通路70を形成する。図4に示すように、複数の第1均圧通路(溝)70は、回転体12の軸心の周りに等間隔に分布している。第1均圧通路70の数および配列は本実施形態に限定されない。一実施形態では、1つの第1均圧通路(溝)70のみが設けられてもよい。
第1均圧通路70の軸方向の長さは、第1転がり軸受25の軸方向の長さよりも大きい。したがって、各第1均圧通路70の両端は、第1軸受室31内の2つの空間にそれぞれ連通している。言い換えれば、第1転がり軸受25の両側に面する2つの空間は、第1均圧通路70を通じて連通している。圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスは、羽根車側のシール68Aを通って第1軸受室31内に流入し、第1均圧通路70を流れて、第1軸受室31の全体を満たす。第1均圧通路70は、第1転がり軸受25の両側での冷媒ガスの圧力を均等にすることができる。したがって、冷媒ガスの圧力差に起因する潤滑剤65の偏りや流出を防ぐことができる。
第1転がり軸受25は、第1軸受室31内に配置されており、この第1軸受室31は圧縮された冷媒ガス(すなわち高圧の冷媒ガス)で満たされる。第1軸受室31内の圧力は、第1軸受室31の外側の空間(すなわちモータハウジング13Cの内部空間)内の圧力よりも高い。したがって、第1軸受室31の外側に存在する冷媒液は、第1軸受室31内に浸入することができず、第1転がり軸受25に保持された潤滑剤65に接触しない。結果として、潤滑剤65は、冷媒液と混合されず、冷媒液および潤滑剤65は、それぞれの機能を発揮することができる。さらに、油循環ラインを省略できるため構成を大幅に簡略化できる。また冷媒側への油の漏洩が発生しないので,油と冷媒の分離機構が不要となる。
図5および図6に示すように、第1均圧通路70は、第1転がり軸受25の両側に面する2つの空間に連通しているのであれば、回転体12内に形成された孔であってもよい。さらに、第1均圧通路70は、第1軸受ハウジング35内に形成されてもよい。例えば、図7に示すように、第1均圧通路70は、第1軸受ハウジング35の内面に形成された溝であってもよい。あるいは、図示しないが、第1均圧通路70は、第1軸受ハウジング35内に形成された孔であってもよい。図8に示すように、第1均圧通路70は、第1軸受ハウジング35に両端が接続された配管から構成されてもよい。
図9は、第2転がり軸受26および第2軸受ハウジング36の拡大図である。特に説明しない構成および効果は、図3および図4を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、第2転がり軸受26は、同軸に配列された背面組み合わせアンギュラ軸受81を含む。2つのアンギュラ軸受81は、これらの間に隙間が形成されることなく互いに接触している。アンギュラ軸受81間に隙間がないので、アンギュラ軸受81の間に高圧の冷媒ガスが入り込まず、第2軸受室32内で望ましくない圧力変動が起こらない。同軸に配列された2つのアンギュラ軸受81の有利な効果は、アンギュラ軸受61で説明した有利な効果と同じであるので、その重複する説明を省略する。
一実施形態では、第2転がり軸受26は、1つのアンギュラ軸受のみを含んでもよく、あるいは3つ以上のアンギュラ軸受を含んでもよい。さらに一実施形態では、アンギュラ軸受に代えて深溝玉軸受などの各種転がり軸受が設けられてもよい。
各アンギュラ軸受81は、その内部に潤滑剤85を保持している。潤滑剤85は、半流動状の潤滑剤(例えばグリース)であり、潤滑油よりも高い粘性を有している。各アンギュラ軸受81は、複数の転動体81Aと、複数の転動体81Aの両側に配置された潤滑剤保持リング81Bを備えている。潤滑剤保持リング81Bは、各アンギュラ軸受81の外輪(固定輪)に保持されており、各アンギュラ軸受81の内輪(回転輪)と非接触である。潤滑剤保持リング81Bは、例えば、環状の金属板、あるいは環状の樹脂板などから構成される。潤滑剤保持リング81Bは、潤滑剤85を第2転がり軸受26の内部に留める機能を有する。
圧縮機1は、第2軸受ハウジング36と回転体12との間の隙間を封止するシール88を備えている。シール88は、非接触シールの一例であるラビリンスシールである。本実施形態では、回転体12の端部は、第2軸受室32内にあるので、シール88は、モータロータ側にのみ設けられている。圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスは、凝縮器3から第2ガス供給流路52を通って第2軸受室32内に流入し、第2軸受室32を満たす。冷媒ガスは、モータロータ側のシール88を通過してモータハウジング13Cの内部空間に少しずつ流出する。シール88は、第2軸受室32からの冷媒ガスの漏れを最小にすることができる。シール88は接触式シールであってもよいが、接触式シールは高速運転には適していない。
圧縮機1は、第2転がり軸受26の両側に面する2つの空間を接続する第2均圧通路90をさらに備えている。これら2つの空間は第2軸受室32内にある。第2均圧通路90は、回転体12に形成されている。より具体的には、軸方向に延びる複数の溝が、回転体12の外周面に形成されており、これら溝が第2均圧通路90を形成する。複数の第2均圧通路(溝)90は、回転体12の中心の周りに等間隔に分布している。第2均圧通路90の数および配列は本実施形態に限定されない。一実施形態では、1つの第2均圧通路(溝)90のみが設けられてもよい。図5乃至図8を参照して説明した第1均圧通路70の各実施形態は、第2均圧通路90にも適用可能である。
第2均圧通路90の軸方向の長さは、第2転がり軸受26の軸方向の長さよりも大きい。したがって、各第2均圧通路90の両端は、第2軸受室32内の2つの空間にそれぞれ連通している。言い換えれば、第2転がり軸受26の両側に面する2つの空間は、第2均圧通路90を通じて連通している。圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスは、第2ガス供給流路52を通って第2軸受室32内に流入し、第2均圧通路90を流れて、第2軸受室32の全体を満たす。第2均圧通路90は、第2転がり軸受26の両側での冷媒ガスの圧力を均等にすることができる。したがって、冷媒ガスの圧力差に起因する潤滑剤85の偏りや流出を防ぐことができる。
第2転がり軸受26は、第2軸受室32内に配置されており、この第2軸受室32は圧縮された冷媒ガス(すなわち高圧の冷媒ガス)で満たされる。第2軸受室32内の圧力は、第2軸受室32の外側の空間(すなわちモータハウジング13Cの内部空間)内の圧力よりも高い。したがって、第2軸受室32の外側に存在する冷媒液は、第2軸受室32内に浸入することができず、第2転がり軸受26に保持された潤滑剤85に接触しない。結果として、潤滑剤85は、冷媒液と混合されず、冷媒液および潤滑剤85は、それぞれの機能を発揮することができる。さらに、油循環ラインを省略できるため構成を大幅に簡略化できる。また冷媒側への油の漏洩が発生しないので、油と冷媒の分離機構が不要となる。
図10は、冷凍機のさらに他の実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図9を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。冷凍機は、凝縮器3と蒸発器2との間に配置されたエコノマイザ95を備えている。冷媒配管4Cは、凝縮器3からエコノマイザ95まで延びる上流側配管4Caと、エコノマイザ95から蒸発器2まで延びる下流側配管4Cbを有している。
エコノマイザ95は、冷媒配管4Eによって圧縮機1に連結されている。エコノマイザ95は、凝縮器3と蒸発器2との間に配置された中間冷却器である。凝縮器3からエコノマイザ95に延びる上流側配管4Caには膨張弁21が取り付けられ、エコノマイザ95から蒸発器2に延びる下流側配管4Cbには膨張弁22が取り付けられている。膨張弁21,22は、その開度が調整可能に構成されたアクチュエータ駆動型流量制御弁であり、例えば開度可変な電動弁から構成されている。
本実施形態では、圧縮機1は、多段遠心式圧縮機から構成されている。より具体的には、圧縮機1は二段遠心式圧縮機からなり、一段目羽根車11Aと、二段目羽根車11Bと、これらの羽根車11A,11Bを回転させる電動機13とを備えている。ガイドベーン16は一段目羽根車11Aの吸込側に位置している。蒸発器2から送られた冷媒ガスは、ガイドベーン16を通過し、その後、回転する羽根車11A,11Bによって順次昇圧される。昇圧された冷媒ガスは、冷媒配管4Bを通って凝縮器3に送られる。
蒸発器2は、被冷却流体(例えば冷水)から熱を奪って冷媒液が蒸発して冷凍効果を発揮する。圧縮機1は、蒸発器2で生成された冷媒ガスを圧縮し、凝縮器3は、圧縮された冷媒ガスを冷却流体(例えば冷却水)で冷却して凝縮させることで、冷媒液を生成する。冷媒液は、膨張弁21を通過することによって減圧される。減圧された冷媒液中に存在する冷媒ガスはエコノマイザ95によって分離され、圧縮機1の一段目羽根車11Aと二段目羽根車11Bとの間に設けた中間吸込口97に送られる。エコノマイザ95を通過した冷媒液は、膨張弁22を通過することによって減圧され、さらに蒸発器2に送られる。
図11は、図10に示す実施形態の変形例である。図11に示すように、分岐配管99は、エコノマイザ95と圧縮機1とを連結する冷媒配管4Eから分岐し、第2軸受室32まで延びている。第2軸受室32は、冷媒配管4Eおよび分岐配管99を通じてエコノマイザ95に連通している。本実施形態では、圧縮機1によって圧縮された冷媒ガスを第2軸受室32内に供給するためのガス供給流路は、冷媒配管4Eの一部および分岐配管99から構成されている。エコノマイザ95によって分離された冷媒ガスは、冷媒配管4Eおよび分岐配管99を通って第2軸受室32内に送られる。第2軸受室32は冷媒ガス(高圧ガス)で満たされる。
図12は、図10に示す実施形態の別の変形例である。図12に示すように、冷媒液戻り管45の一端は、電動機13の底部に接続され、冷媒液戻り管45の他端は、エコノマイザ95に接続されている。冷媒ノズル18から噴霧された冷媒液は、電動機13内で集められ、冷媒液戻り管45を通ってエコノマイザ95に戻される。モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第1軸受室31および第2軸受室32の外側の空間)は、冷媒液戻り管45を通じてエコノマイザ95に連通している。エコノマイザ95内の圧力は、第1軸受室31および第2軸受室32内の圧力よりも低い。したがって、第1軸受室31および第2軸受室32内の圧力は、モータハウジング13Cの内部空間(すなわち、第1軸受室31および第2軸受室32の外側の空間)よりも高い。本実施形態では、第1軸受室31および第2軸受室32の外側の空間に連通し、かつ第1軸受室31および第2軸受室32内の圧力よりも低い圧力の領域に連通する連通流路は、冷媒液戻り管45によって構成されている。
図10乃至図12に示す実施形態においても、軸受室31,32の外側に存在する冷媒液は、軸受室31,32内に浸入することができず、転がり軸受25,26に保持された潤滑剤に接触しない。結果として、潤滑剤は、冷媒液と混合されず、冷媒液および潤滑剤は、それぞれの機能を発揮することができる。さらに、油循環ラインを省略できるため構成を大幅に簡略化できる。また冷媒側への油の漏洩が発生しないので、油と冷媒の分離機構が不要となる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 圧縮機
2 蒸発器
3 凝縮器
4A,4B,4C,4E 冷媒配管
11,11A,11B 羽根車
12 回転体
13 電動機
13A モータロータ
13B モータステータ
13C モータハウジング
14 羽根車ケーシング
16 ガイドベーン
17 圧縮室
18 冷媒ノズル
21,22 膨張弁
25 第1転がり軸受
26 第2転がり軸受
31 第1軸受室
32 第2軸受室
35 第1軸受ハウジング
36 第2軸受ハウジング
40 冷媒液移送管
41 冷媒ポンプ
45 冷媒液戻り管
51 第1ガス供給流路
52 第2ガス供給流路
61 アンギュラ軸受
61A 転動体
61B 潤滑剤保持リング
65 潤滑剤
68A,68B シール
70 第1均圧通路
81 アンギュラ軸受
81A 転動体
81B 潤滑剤保持リング
85 潤滑剤
88 シール
90 第2均圧通路
95 エコノマイザ
97 中間吸込口
99 分岐配管

Claims (9)

  1. 冷凍機内の冷媒ガスを圧縮するための圧縮機であって、
    羽根車と、
    前記羽根車と一体に回転可能な回転体と、
    前記回転体を回転可能に支持する転がり軸受と、
    前記転がり軸受内に保持された潤滑剤と、
    前記転がり軸受が配置される軸受室を形成する軸受ハウジングと、
    前記軸受室に連通し、前記圧縮機によって圧縮された冷媒ガスを前記軸受室内に供給するためのガス供給流路と、
    前記軸受室の外側の空間に連通し、かつ前記軸受室内の圧力よりも低い圧力の領域に連通する連通流路を備えている、圧縮機。
  2. 前記軸受ハウジングと前記回転体との間の隙間を封止するシールをさらに備えている、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮機は、前記転がり軸受の両側に面する2つの空間を接続する均圧通路をさらに備えており、前記2つの空間は前記軸受室内にある、請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記均圧通路は、前記回転体に形成されている、請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記均圧通路は、前記軸受ハウジング内に形成されている、請求項3に記載の圧縮機。
  6. 前記均圧通路は、前記軸受ハウジングに接続されている、請求項3に記載の圧縮機。
  7. 前記転がり軸受は、複数の転動体と、前記複数の転動体の両側に配置された潤滑剤保持リングを備えている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の圧縮機。
  8. 前記潤滑剤は、半流動状の潤滑剤である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の圧縮機。
  9. 冷媒が内部を循環する冷凍機であって、
    冷媒液を蒸発させて冷媒ガスを生成する蒸発器と、
    前記冷媒ガスを圧縮する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の圧縮機と、
    前記圧縮された冷媒ガスを凝縮させて前記冷媒液を生成する凝縮器を備えている、冷凍機。
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