JP2022044287A - 作業機械を制御するためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示の目的は、作業機械の自動制御によって効率よく置土作業を行うことにある。【解決手段】目標軌跡の少なくとも一部は、水平方向に延びている。目標軌跡の少なくとも一部は、現況地形よりも上方に位置する。コントローラは、目標軌跡上に位置する切換位置を取得する。コントローラは、目標軌跡に沿って切換位置までブレードを移動させるように、作業機械を前進させる。コントローラは、ブレードが切換位置に到達すると、作業機械を後進させる。コントローラは、切換位置から前方に所定距離だけ離れた位置を、次の切換位置として切換位置を更新する。【選択図】図13

Description

本開示は、作業機械を制御するためのシステムおよび方法に関する。
作業機械は、ある位置から他の位置に土を運ぶ作業(以下、「置土作業」と呼ぶ)を行うことがある。例えば、特許文献1では、作業機械は、土の山を運び、スロープに土の山を落とし込む。作業機械が、このような作業を繰り返し行うことにより、スロープが土によって埋め立てられる。
米国公開公報2017/198457号
上記のような作業機械を用いた置土作業は、熟練した技術を要するものである。そのため、経験の少ないオペレータが効率よく作業機械を用いた置土作業を行うことは容易ではない。本開示の目的は、作業機械の自動制御によって効率よく置土作業を行うことにある。
本開示の第1の態様に係るシステムは、作業機械を制御するためのシステムである。作業機械は、ブレードを含む。本態様に係るシステムは、位置センサとコントローラとを備える。位置センサは、作業機械の位置を示す位置データを出力する。コントローラは、位置データを取得する。コントローラは、現況地形を示す現況地形データを取得する。コントローラは、目標軌跡を取得する。目標軌跡の少なくとも一部は、水平方向に延びている。目標軌跡の少なくとも一部は、現況地形よりも上方に位置する。コントローラは、目標軌跡上に位置する切換位置を取得する。コントローラは、目標軌跡に沿って切換位置までブレードを移動させるように、作業機械を前進させる。コントローラは、ブレードが切換位置に到達すると、作業機械を後進させる。コントローラは、切換位置から前方に所定距離だけ離れた位置を、次の切換位置として切換位置を更新する。
本開示の第2の態様に係る方法は、作業機械を制御するための方法である。作業機械は、ブレードを含む。本態様に係る方法は、以下の処理を備える。第1の処理は、作業機械の位置を示す位置データを取得することである。第2の処理は、現況地形を示す現況地形データを取得することである。第3の処理は、目標軌跡を取得することである。目標軌跡の少なくとも一部は、水平方向に延びている。おり、目標軌跡の少なくとも一部は、現況地形よりも上方に位置する。第4の処理は、目標軌跡上に位置する切換位置を取得することである。第5の処理は、目標軌跡に沿って切換位置までブレードを移動させるように作業機械を前進させることである。第6の処理は、ブレードが切換位置に到達すると、作業機械を後進させることである。第7の処理は、切換位置から前方に所定距離だけ離れた位置を、次の切換位置として切換位置を更新することである。なお、上記の処理が実行される順番は、上記の記載の順番に限らず、変更されてもよい。
本開示によれば、作業機械の自動制御によって効率よく置土作業を行うことができる。
実施形態に係る作業機械を示す側面図である。 作業機械の駆動系と制御システムとの構成を示すブロック図である。 ワークサイトの現況地形の側面図である。 第1実施形態に係る作業機械の自動制御の処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る作業機械の自動制御の処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第1実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係る作業機械の自動制御の処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 第2実施形態に係る自動制御による作業機械の動作を示す側面図である。 他の実施形態に係る作業機械の駆動系と制御システムとの構成を示すブロック図である。
以下、実施形態に係る作業機械1の制御システムおよび制御方法について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る作業機械1を示す側面図である。本実施形態に係る作業機械1は、ブルドーザである。作業機械1は、車体11と、走行装置12と、作業機13と、を備えている。
車体11は、運転室14とエンジン室15とを有する。運転室14には、図示しない運転席が配置されている。エンジン室15は、運転室14の前方に配置されている。走行装置12は、車体11の下部に取り付けられている。走行装置12は、左右一対の履帯16を有している。なお、図1では、左側の履帯16のみが図示されている。履帯16が回転することによって、作業機械1が走行する。
作業機13は、車体11に取り付けられている。作業機13は、リフトフレーム17と、ブレード18と、リフトシリンダ19と、を有する。リフトフレーム17は、上下に動作可能に車体11に取り付けられている。リフトフレーム17は、ブレード18を支持している。
ブレード18は、車体11の前方に配置されている。ブレード18は、リフトフレーム17の上下動に伴って上下に動作する。リフトシリンダ19は、車体11とリフトフレーム17とに連結されている。リフトシリンダ19が伸縮することによって、リフトフレーム17は、上下に動作する。
図2は、作業機械1の駆動系2と制御システム3との構成を示すブロック図である。図2に示すように、駆動系2は、エンジン22と、油圧ポンプ23と、動力伝達装置24と、を備えている。
油圧ポンプ23は、エンジン22によって駆動され、作動油を吐出する。油圧ポンプ23から吐出された作動油は、油圧アクチュエータ25に供給される。油圧アクチュエータ25は、上述したリフトシリンダ19を含む。なお、図2では、1つの油圧ポンプ23が図示されているが、複数の油圧ポンプが設けられてもよい。
油圧アクチュエータ25と油圧ポンプ23との間には、制御弁26が配置されている。制御弁26は、比例制御弁であり、油圧ポンプ23からリフトシリンダ19に供給される作動油の流量を制御する。なお、制御弁26は、圧力比例制御弁であってもよい。或いは、制御弁26は、電磁比例制御弁であってもよい。
動力伝達装置24は、エンジン22の駆動力を走行装置12に伝達する。動力伝達装置24は、例えば、トルクコンバーター、或いは複数の変速ギアを有するトランスミッションであってもよい。或いは、動力伝達装置24は、HST(Hydro Static Transmission)などの他の方式の動力伝達装置であってもよい。
制御システム3は、コントローラ31と、機械位置センサ32と、通信装置33と、ストレージ34と、入力装置35とを備える。コントローラ31は、取得したデータに基づいて作業機械1を制御するようにプログラムされている。コントローラ31は、メモリ38とプロセッサ39とを含む。メモリ38は、例えばRAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)とを含む。ストレージ34は、例えば、半導体メモリ、或いはハードディスクなどを含む。メモリ38とストレージ34とは、作業機械1を制御するためのコンピュータ指令およびデータを記録している。
プロセッサ39は、例えばCPUであるが、他の種類のプロセッサ39であってもよい。プロセッサ39は、メモリ38或いはストレージ34に記憶されたコンピュータ指令およびデータに基づいて、作業機械1を制御するための処理を実行する。通信装置33は、例えば無線通信用のモジュールであり、作業機械1の外部の機器と通信を行う。通信装置33は、モバイル通信ネットワークを利用するものであってもよい。或いは、通信装置33は、LAN(Local Area Network)、或いはインターネットなどの他のネットワークを利用するものであってもよい。
機械位置センサ32は、作業機械1の位置を検出する。機械位置センサ32は、例えば、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)レシーバを含む。機械位置センサ32は、車体11に搭載されている。或いは、機械位置センサ32は、作業機13などの他の位置に搭載されてもよい。コントローラ31は、作業機械1の現在位置を示す現在位置データを機械位置センサ32から取得する。
入力装置35は、オペレータによって操作可能である。入力装置35は、例えばタッチスクリーンを含む。或いは、入力装置35は、ハードキーなどの他の操作子を含んでもよい。入力装置35は、オペレータによる操作を受け付け、オペレータの操作を示す信号をコントローラ31に出力する。
作業機械1は、エンジン速度センサ28と、車速センサ29とを含む。エンジン速度センサ28は、エンジン回転速度を検出する。エンジン速度センサ28は、エンジン回転速度を示す信号をコントローラ31に出力する。車速センサ29は、作業機械1の車速を検出する。車速センサ29は、作業機械1の車速を示す信号をコントローラ31に出力する。例えば、車速センサ29は、動力伝達装置24の出力軸の回転速度を検出してもよい。或いは、車速センサ29は、走行装置12の回転要素の回転速度を検出してもよい。
コントローラ31は、エンジン22、油圧ポンプ23、動力伝達装置24、及び制御弁26に指令信号を出力することで、これらの装置を制御する。例えば、コントローラ31は、油圧ポンプ23の容量、及び、制御弁26の開度を制御することで、油圧アクチュエータ25を動作させる。これにより、作業機13を動作させることができる。
コントローラ31は、エンジン22の回転速度、及び、動力伝達装置24を制御することで、作業機械1を走行させる。例えば、動力伝達装置24がHSTの場合、コントローラ31は、HSTの油圧ポンプの容量と油圧モータの容量とを制御する。動力伝達装置24が複数の変速ギアを有するトランスミッションの場合、コントローラ31は、ギアシフト用のアクチュエータを制御する。また、コントローラ31は、左右の履帯16に速度差が生じるように、動力伝達装置24を制御することで、作業機械1を旋回させる。
次に、コントローラ31によって実行される、作業機械1の自動制御について説明する。コントローラ31は、エンジン22及び動力伝達装置24を制御することで、作業機械1を自動的に走行させる。また、コントローラ31は、エンジン22、油圧ポンプ23、及び制御弁26を制御することで、作業機13を自動的に制御する。
図3は、ワークサイトの現況地形40の側面図である。図3に示すように、作業機械1は、目標設計面50を決定する。目標設計面50の少なくとも一部は、現況地形40よりも下方に位置する。目標設計面50は、所定の作業方向A1に延びている。コントローラ31は、作業機械1を制御して開始位置101から切換位置201まで移動させる。それにより、開始位置101から現況地形40が掘削され、掘削された土砂が切換位置201まで運ばれる。
以下、ワークサイトにおいて作業機械1によって行われる置土作業の自動制御について説明する。図4は、第1実施形態に係る作業機械1の自動制御の処理を示すフローチャートである。図4に示すように、ステップS101では、コントローラ31は、現在位置データを取得する。コントローラ31は、機械位置センサ32から、作業機械1の現在位置を示す現在位置データを取得する。
ステップS102では、コントローラ31は、現況地形データを取得する。現況地形データは、ワークサイトの現況地形40を示すデータである。例えば、現況地形データは、現況地形40の表面の平面座標と高さとを含む。図3に示すように、現況地形40は、第1スロープ41と第2スロープ42とを含む。第1スロープ41は、第2スロープ42の前方に位置する。第1スロープ41は、作業機械1の進行方向において登り勾配である。第2スロープ42は、作業機械1の進行方向において下り勾配である。
現況地形40は、基準位置300を含む。基準位置300は、現況地形40上に位置している。基準位置300は、予め決定されて、ストレージに34に記憶されていてもよい。コントローラ31は、現況地形40、或いは目標設計面50から、基準位置300を決定してもよい。例えば図3に示すように、コントローラ31は、次の第1スロープの計画線41’を取得し、計画線41’と現況地形40との交点を基準位置300として決定してもよい。或いは、基準位置300は、入力装置35を介してオペレータによって入力されてもよい。次の第1スロープの計画線41’は、第1スロープから第2スロープ間を埋め立て後、更に土の山を置き、均すことにより、次の第1スロープを形成するための計画線である。
ステップS103では、コントローラ31は、目標設計面50を取得する。例えば、目標設計面50の平面座標と高さと、作業方向A1と、を取得する。目標設計面50は、予め決定されて、ストレージ34に保存されていてもよい。コントローラ31は、現況地形40から目標設計面50を決定してもよい。或いは、目標設計面50は、入力装置35を介してオペレータによって入力されてもよい。
ステップS104では、コントローラ31は、作業機械1の走行パス400を取得する。走行パス400は、予め決定されて、ストレージ34に保存されていてもよい。コントローラ31は、現況地形40、或いは目標設計面50から、走行パス400を決定してもよい。或いは、走行パス400は、入力装置35を介してオペレータによって入力されてもよい。
図3に示すように、走行パス400は、掘削領域410と、運土領域420と、開始位置101と、切換位置201とを含む。目標設計面50は、第1目標軌跡51と、第2目標軌跡52と、第3目標軌跡53とを含む。第1目標軌跡51は、掘削領域410内に位置する。第1目標軌跡51の少なくとも一部は、現況地形40の下方に位置している。作業機械1は、掘削領域410において、ブレード18の下端を第1目標軌跡51に従って移動させることで、現況地形40を掘削する。
運土領域420は、所定の作業方向A1に向かって掘削領域410の前方に位置する。なお、以下の説明では、所定の作業方向A1に向かう方向が前方と定義され、その逆方向が後方と定義される。第2目標軌跡52は、運土領域420内に位置する。第2目標軌跡52は、第1目標軌跡51の前方に位置する。第2目標軌跡52は、切換位置201の後方に位置する。第2目標軌跡52は、現況地形40に概ね沿っている。第2目標軌跡52は、現況地形40と同じ高さであってもよい。或いは、第2目標軌跡52は、ブレード18を現況地形40に押し付けるように、現況地形40よりも僅かに下方に位置してもよい。作業機械1は、運土領域420においてブレード18を第2目標軌跡52に従って移動させることで、現況地形40上で、土砂をブレード18によって運搬する。
第3目標軌跡53は、切換位置201の前方に位置する。第3目標軌跡53の少なくとも一部は、現況地形40よりも上方に位置する。第3目標軌跡53は、基準位置300から水平方向に延びている。
開始位置101は、掘削領域410の後方に位置する。コントローラ31は、現況地形40に基づいて、開始位置101を決定してもよい。或いは、コントローラ31は、掘削される土量に基づいて、開始位置101を決定してもよい。切換位置201は、運土領域420の前方に位置する。コントローラ31は、基準位置300に基づいて、切換位置201を決定してもよい。また、走行パス400は、判定領域401を含む。判定領域401は、切換位置201から所定距離(例えば2m)だけ後方の区間である。或いは、判定領域401は、現在の切換位置と前回の切換位置との間の区間であってもよい。
図4に示すステップS105では、コントローラ31は、走行パス400に従って、作業機械1を移動開始させる。コントローラ31は、走行パス400に従って、作業機械1を移動させながら、ブレード18を目標設計面50に従って移動させる。それにより、作業機械1は、掘削領域410において、現況地形40の一部を掘削する。そして、運搬領域において、作業機械1は、掘削された土砂をブレード18によって切換位置201まで運搬する。
ステップS106では、コントローラ31は、作業機械1が判定領域401内に位置しているかを判定する。例えば、コントローラ31は、取得された現在位置データに基づいて、作業機械1のブレード18の下端が、判定領域401内に位置しているかを判定する。作業機械1が判定領域401内に位置していないときには、ステップS106の処理が繰り返される。作業機械1が判定領域401内に位置しているときには、処理は図5に示すステップS107に進む。
ステップS107では、コントローラ31は、負荷パラメータPLを取得する。負荷パラメータPLは、作業機械1の速度を示す。或いは、負荷パラメータPLは、エンジン回転速度であってもよい。ステップS108では、コントローラ31は、負荷パラメータPLの変化を判定する。例えば、コントローラ31は、負荷パラメータPLが所定量だけ変化したときに、負荷パラメータPLが変化したと判定する。所定量は、図8に示すように、土の山502を運搬している作業機械1が、先に置かれた土の山501に接触した時の負荷パラメータPLの変化に相当する。
負荷パラメータPLが車速である場合、コントローラ31は、車速が所定量だけ低下したときに、負荷パラメータPLが変化したと判定する。コントローラ31は、運土領域420において車速を一定に保持するように作業機械1を制御するものとする。或いは、負荷パラメータPLがエンジン回転速度である場合、コントローラ31は、エンジン回転速度が所定量だけ低下したときに、負荷パラメータPLが変化したと判定する。コントローラ31は、運土領域420においてエンジン回転速度を一定に保持するように作業機械1を制御するものとする。或いは、コントローラ31は、負荷パラメータPLの変化量に代えて、或いは変化量に加えて、変化速度に基づいて、負荷パラメータPLの変化を判定してもよい。変化速度は、単位時間当たりの変化量を意味する。
ステップS108において、コントローラ31が、負荷パラメータPLが変化したと判定した時には、処理はステップS109に進む。ステップS109では、コントローラ31は、判定フラグF1をオンに設定する。なお、初期状態では、判定フラグF1はオフに設定されている。
図5に示すステップS110では、コントローラ31は、作業機械1が切換位置201に到達したかを判定する。コントローラ31は、ブレード18が切換位置201に到達したときに、作業機械1が切換位置201に到達したと判定する。作業機械1が切換位置201に到達していないときには、処理はステップS107に戻る。作業機械1が切換位置201に到達したときには、処理はステップS111に進む。ステップS111では、コントローラ31は、作業機械1を移動停止させる。
ステップS112では、コントローラ31は、判定フラグF1がオンであるかを判定する。判定フラグF1がオンであるときには、処理はステップS113に進む。ステップS113では、コントローラ31は、切換位置201を変更する。図10に示すように、コントローラ31は、切換位置を202から、所定距離D1だけ前方に位置する203に変更する。
所定距離D1は、例えば図11に示すようにブレード18に保持された土の山503で、切換位置202に置かれた土の山502を切換位置203から落とし込むのに適した値に設定される。所定距離D1は、予め決定されて、ストレージ34に保存されていてもよい。コントローラ31は、現況地形40、目標設計面50、或いはブレード18の容量から、所定距離D1を決定してもよい。或いは、所定距離D1は、入力装置35を介してオペレータによって入力されてもよい。
ステップS114では、コントローラ31は判定フラグF1をオフに設定する。ステップS115では、コントローラ31は作業機械1を次の開始位置102に移動させる。そして、ステップS105~S115の処理が繰り返される。なお、ステップS112において、判定フラグF1がオンではないときには、切換位置201の変更は行われずに、処理はステップS115に進む。
図3および図6から図14は、置土作業を行う作業機械1の動作を示す図である。図3は、第1作業の開始時の作業機械1を示している。なお、1つの作業は、作業機械1が前進して掘削および置土を行い、その後、前進から後進に切り替えられるまでの一連の作業機械1の動作を意味するものとする。
図3に示すように、コントローラ31は、走行パス400に従い、作業機械1を第1作業の開始位置101から切換位置201に向かって前進させる。それにより、作業機械1は、掘削領域410において現況地形40の一部を掘削する。作業機械1は、運土領域420において、掘削された土を切換位置201まで運ぶ。
図6に示すように、第1作業では、コントローラ31は、基準位置300よりも後方の位置に、切換位置201を設定する。作業機械1が切換位置201に到達すると、コントローラ31は、作業機械1を停止させる。それにより、土の山501は基準位置300よりも後方において、基準位置300に近接する位置に置かれる。そして、図7に示すように、コントローラ31は、作業機械1を次の第2作業の開始位置102まで後退させる。次の第2作業の開始位置102は、例えば、第1作業の開始位置101から所定距離だけ後方に離れた位置である。或いは、次の第2作業の開始位置102は、予めメモリ38或いはストレージ34に記憶された所定の位置でもよい。或いは、次の第2作業の開始位置102は、所定条件下で決定された任意の位置でもよい。このとき、第2作業の切換位置202は、第1作業の切換位置201から変更されずに、同じ位置に保持される。
コントローラ31は、第2作業の開始位置102から切換位置202まで、作業機械1を前進させる。図8に示すように、作業機械1は、現況地形40の一部を掘削して、掘削された土の山502を運ぶ。それにより、ブレード18に保持された土の山502が、先に置かれた土の山501を押す。そして、図9に示すように、作業機械1が切換位置202に到達すると、土の山501が第2スロープ42に落とし込まれる。
上記のように第2作業において、ブレード18に保持された土の山502が、先に置かれた土の山501を押すと、作業機械1の車速が低下する。それにより、コントローラ31は、負荷パラメータPLが変化したと判定して、図10に示すように、切換位置を202から203に変更する。切換位置203は、切換位置202よりも、所定距離D1だけ、前方に位置している。なお、図10では、切換位置203は、基準位置300と一致している。しかし、切換位置203は、基準位置300と異なってもよい。
コントローラ31は、作業機械1を次の第3作業の開始位置103まで後退させる。コントローラ31は、第3作業の開始位置103から切換位置203まで前進させる。それにより、図11に示すように、作業機械1は、現況地形40の一部を掘削して、掘削された土の山503を運ぶ。それにより、ブレード18に保持された土の山503が、先に置かれた土の山502を押す。そして、図12に示すように、作業機械1が切換位置203に到達すると、ことで、土の山502が第2スロープ42に落とし込まれる。
第3作業において、ブレード18に保持された土の山503が、先に置かれた土の山502を押すと、作業機械1の車速が低下する。それにより、コントローラ31は、負荷パラメータPLが変化したと判定して、図13に示すように、切換位置を203から204に変更する。切換位置204は、切換位置203よりも所定距離D2だけ前方に位置する。所定距離D2は、所定距離D1と同じであってもよい。或いは、所定距離D2は、所定距離D1と異なってもよい。コントローラ31は、作業機械1が切換位置203に到達した後、作業機械1を次の第4作業の開始位置(図示せず)まで後退させる。
図14に示すように、コントローラ31は、以上の作業を繰り返すことで、各作業の終了ごとに、切換位置を201から207へと順次、前方に変更する。そして、それぞれ掘削された土の山501-506を第2スロープ42に落とし込むことで、第2スロープ42が埋め立てられる。また、コントローラ31は、第2スロープ42に土の山501-506を落としながら、ブレード18を第3目標軌跡53に従って移動させる。それにより、第2スロープ42が埋め立てられて、平坦な現況地形40が形成される。
以上説明した本実施形態に係る作業機械1の制御システム3および制御方法では、作業機械1が切換位置203に到達する前に、負荷パラメータPLが低下したかが判定される。そして、作業機械1が切換位置203に到達する前に、負荷パラメータPLが低下したときには、次の作業の切換位置204が、切換位置203よりも前方に変更される。それにより、ブレード18に保持された土の山503で、先に置かれた土の山502を押すことによって、土の山502が第2スロープ42に落とし込まれる。このように、本実施形態に係る作業機械1の制御システム3および制御方法では、作業機械1の自動制御によって効率よく置土作業を行うことができる。
次に、第2実施形態に係る作業機械1の自動制御の処理について説明する。図15は、第2実施形態に係る作業機械1の自動制御の処理を示すフローチャートである。第2実施形態に係る作業機械1の自動制御の処理では、上述した負荷パラメータによる判定は行われなくてもよい。図15に示すように、ステップS201~S204の処理は、上述したステップS101~104の処理と同様である。
ステップS205では、コントローラ31は、終端位置301を取得する。図16に示すように、終端位置301は、第3目標軌跡53上の位置である。終端位置301は、第3目標軌跡53と現況地形40とが交差する位置のうち、作業機械1から遠い方である。なお、上述した基準位置300は、第3目標軌跡53と現況地形40とが交差する位置のうち、作業機械1に近い方である。本実施形態において、終端位置301は、第3目標軌跡53と第1スロープ41との交点である。基準位置300は、第3目標軌跡53と第2スロープ42との交点である。ただし、基準位置300と終端位置301との位置は、これらの位置に限られるものではなく、変更されてもよい。
ステップS206では、コントローラ31は、走行パス400に従って、作業機械1を移動させる。図16に示すように、コントローラ31は、基準位置300を最初の切換位置201として設定する。図16及び図17に示すように、コントローラ31は、第1作業の開始位置101から切換位置201まで、作業機械1を前進させながら、ブレード18を目標設計面50に従って移動させる。それにより、作業機械1は、現況地形40の一部を掘削して、掘削された土の山501を運ぶ。そして、図17に示すように、作業機械1が切換位置201に到達すると、土の山501が第2スロープ42に落とし込まれる。
図15に示すステップS207において、コントローラ31は、作業機械1が切換位置201に到達したかを判定する。作業機械1が切換位置201に到達したとコントローラ31が判定したときには、処理はステップS208に進む。ステップS208では、コントローラ31は、作業機械1が終端位置301に到達したかを判定する。コントローラ31は、ブレード18の刃先位置が終端位置301に到達したときに、作業機械1が終端位置301に到達したと判定する。
作業機械1が終端位置301に到達していないときには、処理はステップS209に進む。ステップS209では、コントローラ31は、図18に示すように、作業機械1を後進させて、次の開始位置102に移動させる。そして、ステップS210において、コントローラ31は、切換位置201を更新する。コントローラ31は、切換位置201から第3目標軌跡53に沿って前方に所定距離D3だけ離れた位置を、次の切換位置202として設定する。なお、所定距離D3は、一定値である。ただし、所定距離D3は、入力装置35によって変更可能であってもよい。
処理はステップS206に戻り、コントローラ31は、第2作業の開始位置102から切換位置202まで、作業機械1を前進させながら、ブレード18を目標設計面50に従って移動させる。それにより、作業機械1は、現況地形40の一部を掘削して、掘削された土の山502を運ぶ。そして、図19に示すように、作業機械1が切換位置202に到達すると、土の山502が第2スロープ42に落とし込まれる。作業機械1が終端位置301に到達していないときは、図20に示すように、コントローラ31は、再び作業機械1を後進させて、次の開始位置103に移動させる。そして、ステップS210において、コントローラ31は、切換位置202から前方に所定距離D3だけ離れた位置を、次の切換位置203として設定する。
図21に示すように、コントローラ31は、作業機械1が終端位置301に到達するまで以上の作業を繰り返す。それにより、コントローラ31は、各作業の終了ごとに、切換位置を201から207へと順次、前方に変更する。そして、作業機械1が、それぞれ掘削された土の山501-507を第2スロープ42に落とし込むことで、第2スロープ42が埋め立てられる。また、切換位置201-207は、第3目標軌跡53上に位置している。コントローラ31は、第2スロープ42に土の山501-507を落としながら、ブレード18を第3目標軌跡53に従って移動させる。それにより、第2スロープ42が埋め立てられて、平坦な現況地形40が形成される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。作業機械1は、ブルドーザに限らず、ホイールローダ等の他の機械であってもよい。走行装置12は、履帯に限らず、タイヤを含んでもよい。作業機械1は、遠隔操縦可能な車両であってもよい。その場合、作業機械1から運転室が省略されてもよい。
制御システム3の一部は、作業機械1の外部に配置されてもよい。例えば、コントローラ31は、互いに別体の複数のコントローラを有してもよい。図22に示すように、コントローラ31は、作業機械1の外部に配置されるリモートコントローラ311と、作業機械1に搭載される車載コントローラ312とを含んでもよい。リモートコントローラ311と車載コントローラ312とは通信装置33,36を介して無線により通信可能であってもよい。そして、上述したコントローラ31の機能の一部がリモートコントローラ311によって実行され、残りの機能が車載コントローラ312によって実行されてもよい。例えば、走行パス400を決定する処理がリモートコントローラ311によって実行され、作業機械1を動作させる処理が車載コントローラ312によって実行されてもよい。
作業機械1の自動制御は、オペレータによる手動操作と合わせて行われる半自動制御であってもよい。或いは、自動制御は、オペレータによる手動操作無しで行われる完全自動制御であってもよい。例えば、図22に示すように、作業機械1の外部に配置された操作装置37をオペレータが操作することによって作業機械1が遠隔操作されてもよい。
置土作業を行うための処理は、上述した処理に限らず、変更されてもよい。例えば、上記の処理の一部が、変更、或いは省略されてもよい。置土作業を行うための処理に、上記の処理と異なる処理が追加されてもよい。
複数の作業機械1によって同時に置土作業が行われてもよい。その場合、複数の作業機械1に搭載されたコントローラ31がそれぞれ自律的に上記の制御を実行してもよい。或いは、複数の作業機械1に共通のコントローラ31が、複数の作業機械1に対して上記の制御を実行してもよい。
本開示によれば、作業機械の自動制御によって効率よく置土作業を行うことができる。
1 作業機械
18 ブレード
31 コントローラ
32 機械位置センサ
53 第3目標軌跡
201-207 切換位置

Claims (8)

  1. ブレードを含む作業機械を制御するためのシステムであって、
    前記作業機械の位置を示す位置データを出力する位置センサと、
    前記位置データを取得するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    現況地形を示す現況地形データを取得し、
    少なくとも一部が前記現況地形よりも上方に位置し、少なくとも一部が水平方向に延びる目標軌跡を取得し、
    前記目標軌跡上に位置する切換位置を取得し、
    前記目標軌跡に沿って前記切換位置まで前記ブレードを移動させるように前記作業機械を前進させ、
    前記ブレードが前記切換位置に到達すると、前記作業機械を後進させ、
    前記切換位置から前方に所定距離だけ離れた位置を、次の切換位置として前記切換位置を更新する、
    システム。
  2. 前記コントローラは、
    終端位置を取得し、
    前記切換位置が前記終端位置に到達するまで、前記切換位置への前記作業機械の前進と、前記切換位置での前進から後進への切換と、前記切換位置の更新とを繰り返す、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記終端位置は、前記目標軌跡と前記現況地形とが交差する位置のうち前記作業機械から遠い方である、
    請求項2に記載のシステム。
  4. 最初の前記切換位置は、前記目標軌跡と前記現況地形とが交差する位置のうち前記作業機械に近い方である、
    請求項1に記載のシステム。
  5. ブレードを含む作業機械を制御するための方法であって、
    前記作業機械の位置を示す位置データを取得することと、
    現況地形を示す現況地形データを取得することと、
    少なくとも一部が前記現況地形よりも上方に位置し、少なくとも一部が水平方向に延びる目標軌跡を取得することと、
    前記目標軌跡上に位置する切換位置を取得することと、
    前記目標軌跡に沿って前記切換位置まで前記ブレードを移動させるように前記作業機械を前進させることと、
    前記ブレードが前記切換位置に到達すると、前記作業機械を後進させることと、
    前記切換位置から前方に所定距離だけ離れた位置を、次の切換位置として前記切換位置を更新すること、
    を備える方法。
  6. 終端位置を取得することと、
    前記切換位置が前記終端位置に到達するまで、前記作業機械の前進と後進と前記切換位置の更新とを繰り返すこと、
    をさらに備える請求項5に記載の方法。
  7. 前記終端位置は、前記目標軌跡と前記現況地形とが交差する位置のうち前記作業機械から遠い方である、
    請求項6に記載の方法。
  8. 最初の前記切換位置は、前記目標軌跡と前記現況地形とが交差する位置のうち前記作業機械に近い方である、
    請求項5に記載の方法。
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