JP2022044204A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022044204000001
【課題】
永久磁石の減磁を抑制するとともに、トルクを向上できる回転電機を提供する。
【解決手段】
固定子鉄心と固定子鉄心に巻装される電機子巻線とを有する固定子と、回転子鉄心と回転子鉄心に埋設される複数の永久磁石と、回転子鉄心に固定される回転シャフトを有する回転子を備える回転電機において、複数の永久磁石は矩形断面を有し、それぞれの永久磁石内の磁束密度が領域ごとに変化しており、矩形断面の長辺に対して垂直であり、かつ、長辺の中間を通る永久磁石の中心軸に対して、永久磁石の磁束の配向方向が傾いている構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、界磁用の永久磁石を回転子に備える回転電機に関する。
近年、回転電機においては、界磁に永久磁石が用いられ、小形化と高効率化が図られている。永久磁石が用いられる回転電機の小形化と高効率化の手段として、永久磁石の表面積を拡大し、永久磁石の磁束量を増やすことが挙げられる。そして、永久磁石の磁束量を増やすための手段の一つとして、永久磁石の特性や形状、配置を工夫することがある。
回転電機に用いられる永久磁石の特性ならびに形状や配置に関する従来技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1では、回転子に埋設される永久磁石を、1極当たり複数の希土類磁石とし、回転子の回転方向に対して回転進み側と回転遅れ側とで磁束密度が異なる2種類で構成している。このような、永久磁石の形状や配置により、永久磁石に発生する渦電流損を低減し、回転電機の効率を向上することができる。
特開2015-53801号公報
しかしながら、上記特許文献1では、複数の永久磁石の端部、すなわち回転子の外周側近傍の角部が、固定子が備える電機子巻線による磁界によって減磁され易いという問題が十分に解決されていない。このため、永久磁石の磁束量が減少し、回転電機のトルク特性の低下を招く恐れがある。
そこで、本発明では、永久磁石の減磁を抑制するとともに、トルク特性を向上できる回転電機を提供する。
本発明は、その一例を挙げるならば、固定子鉄心と固定子鉄心に巻装される電機子巻線とを有する固定子と、回転子鉄心と回転子鉄心に埋設される複数の永久磁石と、回転子鉄心に固定される回転シャフトを有する回転子を備える回転電機において、複数の永久磁石は矩形断面を有し、それぞれの永久磁石内の磁束密度が領域ごとに変化しており、矩形断面の長辺に対して垂直であり、かつ、長辺の中間を通る永久磁石の中心軸に対して、永久磁石の磁束の配向方向が傾いている構成とする。
本発明によれば、永久磁石の減磁を抑制するとともに、トルク特性を向上することができる。
実施例1における回転電機の固定子および回転子の軸方向から見た断面図である。 図1に示す回転電機の回転軸を含む平面で切った断面図である。 実施例1における回転電機の回転子の軸方向から見た断面図である。 図3に示す回転子断面における1磁極分の断面を示す部分断面図である。 実施例1における回転電機の総トルク、マグネットトルク、リラクタンストルクの位相関係を示す図である。 実施例1における回転電機のトルク特性図である。 実施例2における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。 実施例3における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。 実施例4における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。 実施例5における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
なお、以下の実施例では、回転子鉄心に永久磁石が埋設される埋込磁石型の回転電機を用いて説明し、それらは同期電動機として動作する。また、以下の実施例においては、回転子の磁極数が8極、固定子のスロット数が48である場合を例に説明する。なお、磁極数とスロット数の組み合わせは、8極、48スロットに限らず、所望のモータ特性に応じて適宜設定できる。また、本実施例では、「軸方向」とは回転子の回転軸方向を示し、「径方向」とは回転子の径方向を示し、「周方向」とは回転子の周方向を示す。
まず、図1、図2を用いて、本実施例における回転電機の全体構成について概略的に説明する。
図1は、本実施例における回転電機の固定子および回転子の軸方向から見た断面図である。図1に示すように、回転電機1は、固定子2と、固定子2の内側に所定のギャップを介して回転可能に配置される回転子3から構成されている。
回転子3には、負荷と機械的に接続される回転軸である回転シャフト15が固定的に設けられている。
固定子2は、磁性体からなる固定子鉄心6を有する。固定子鉄心6は、コアバック5と、コアバック5から径方向内側へ向けて突出する複数のティース4とからなる。複数のティース4は、その径方向に沿って、外周側でコアバック5によって連結される。また、複数のティース4は、周方向に等間隔に配列されている。周方向に隣り合う二つのティース4間には、回転子3の最外周表面に向かって開口し、三相巻線である電機子巻線(図1では図示せず)が巻装される固定子スロット7が設けられる。
本実施例では、電機子巻線は、複数(本実施例では48個)のスロットに、分布巻で巻装されている。なお、電機子巻線は、集中巻でもよい。
回転子3は、磁性体からなる回転子鉄心12と、回転子鉄心12に周方向に並んで構成される複数の磁極毎に埋設される複数の永久磁石とを有する。回転子3の一つの磁極は、1個の永久磁石14から構成される。本実施例では、図1に示すように、8個の永久磁石によって、8極の磁極が構成される。永久磁石14は、回転シャフト15の軸方向から磁石挿入孔13に挿入されている。さらに詳細な回転子3の構成については、後述する。
図2は、図1に示す回転電機1の回転軸を含む平面で切った断面図である。なお、図2においては、固定子2および回転子3を支持するケース、フレーム、軸受けなどは図示を省略している。
図2に示すように、固定子鉄心6および回転子鉄心12は、珪素鋼板などの磁性体からなる薄板30を複数積層した積層体から構成される。これにより、固定子鉄心6および円柱状の回転子鉄心12に発生する渦電流損などの鉄損が低減される。複数の薄板30は、溶接やカシメ等によって、互いに接合されて、一体化されている。固定子スロット7は、軸方向に沿って、固定子鉄心6を貫通する。また、磁石挿入孔13は、軸方向に沿って、回転子鉄心12を貫通する。
電機子巻線40を構成する複数の導体素線は、固定子スロット7を通る部分がコイルサイドを構成し、固定子スロット7から固定子2外へ突出する部分がコイルエンドを構成する。
永久磁石14は、軸方向の長さが磁石挿入孔13と同等である一個の板状(長方形断面)の磁石である。本実施例において、永久磁石14は、希土類磁石(ネオジム磁石)である。
なお、永久磁石14は、軸方向において、複数に分割されてもよい。また、永久磁石14として、安価なフェライト製などの永久磁石を用いてもよい。
このような回転電機1においては、固定子2の電機子巻線に三相交流電流を流すと回転磁界が発生する。この回転磁界によって回転子3に働く電磁力により、回転子3が回転する。これにより、回転電機1は、同期電動機として動作する。
次に、図3、図4を用いて、本実施例における回転子の詳細な構成について説明する。
図3は、本実施例における回転電機の回転子の軸方向から見た断面図である。図3に示すように、回転子鉄心12の最外周表面と、ティース4の内周面との間には、径方向にギャップ長g1の空隙が介在する。
図3に示す回転子断面において、1磁極に対し、1個の磁石挿入孔13、すなわち、回転シャフト15の軸方向から見て、径方向に垂直な方向を長手方向とする長方形の断面を有する磁石挿入孔13が配置されている。各磁石挿入孔には、磁石挿入孔13に対応する形状のネオジム磁石が挿入されている。
ここで、図3に示すように、一つの磁極において、永久磁石による磁束の方向に、回転子3の回転中心を起点(O)とするようにd軸を定め、電気角でd軸と直交する方向に、回転子3の回転中心を起点(O)とするようにq軸を定める。なお、本実施例では、d軸およびq軸が回転中心を起点とするので、d軸およびq軸の方向は径方向でもある。また、q軸は、隣接する二つの磁極間に介在し、その中央を通る。したがって、q軸としては、d軸を対称軸として、永久磁石14の右側の図示されたq軸と、このq軸とは線対称に位置する、永久磁石14の左側の図示しないq軸が存在する。図3に示す回転子3の断面において、永久磁石14は、径方向を向き、かつ回転子3の回転中心を通る対称軸、すなわちd軸に対し、線対称(左右対称)に配置される。
図4は、図3に示す回転子断面における一磁極分の断面を示す部分断面図である。図4に示すように、一つの磁極を構成する永久磁石14は、磁石挿入孔13と同様に細長い長方形状であり、その長手方向はd軸に対して幾何的に直角方向に伸びている。このような永久磁石の形状および配置によれば、磁極を構成する永久磁石の表面積を所望の値に設定しながら、回転子鉄心12における磁束の通る断面積が大きくなるのでリラクタンストルクを向上できる。
ここで、埋め込み磁石型回転電機のトルクTは、以下の式(1)で表される。
Figure 2022044204000002
ここで、p:極対数、φpm:電機子鎖交磁束、I:電機子電流、
β:電流位相角、L:直軸インダクタンス、L:横軸インダクタンス。
式(1)の右辺第1項はマグネットトルクであり、式(1)の右辺第2項は回転子の突極性による磁気エネルギーの変化によって発生するリラクタンストルクを表している。
式(1)に示すように、埋め込み型回転電機のトルクを大きくするには、無負荷時の誘導起電力(電機子鎖交磁束)を増やしてマグネットトルクを大きくする、または、インダクタンスLqとLdとの差を大きくすることが有効である。
特に、埋め込み磁石型回転電機では、使用する永久磁石14の性能が向上すると電機子鎖交磁束φpmが増加するため、マグネットトルクが増加して高トルク化が図れる。
そこで、本実施例における永久磁石14は、磁束密度が領域ごとに均一ではなく変化させ、配向方向が永久磁石14の中心軸に対して傾くように構成する。ここで、永久磁石14の中心軸とは、永久磁石14の矩形断面の長辺に対して垂直であり、かつ、矩形断面の長辺の中間を通る軸である。
この永久磁石14の磁力線の強さおよび配向方向を、図4中に、磁石に記す矢印で示す。図4に示すように、回転子3の回転方向を回転軸に対して反時計回りとしたとき、本実施例によると、永久磁石14の磁束密度が永久磁石14の中心軸であるd軸に対して時計回り方向側(右側)から反時計回り方向側(左側) へ向かうに従い高くしている。すなわち、磁束密度を回転遅れ側よりも回転進み側で高くする。さらに、永久磁石14の配向方向が永久磁石14の中心軸に対して反時計回り方向側(左側)に傾いている。すなわち、永久磁石14の配向方向を回転子3の回転進み側に傾けている。
なお、永久磁石14において、磁束密度を回転遅れ側よりも回転進み側で高くするように変化させる間隔は均一でなくてもよく、また、その変化の度合いは直線状に変化してもよいし階段状に変化してもよい。また、永久磁石14において、磁束密度を回転遅れ側よりも回転進み側で高くするように変化させるのは着磁方法を工夫してもよいし、永久磁石14を磁束密度の異なる複数の磁石で構成して磁束密度を回転遅れ側よりも回転進み側で高くするように変化させてもよい。
これらによって、回転電機のトルクを向上することが可能となる。この理由を、図5を用いて説明する。
図5は、本実施例における回転電機の総トルク、マグネットトルク、リラクタンストルクの位相関係を示す一例である。図5において、縦軸および横軸は、それぞれトルクおよび電流位相角であり、トルクをper unit値(P.U.)で示す。なお、比較のために、前述の特許文献1のように、異なる磁束密度の永久磁石を用いた回転電機を比較例として、そのトルク特性を示す。
図5に示すように、比較例の回転電機では、マグネットトルクが最大となる電流位相βが0度である。それに対して、本実施例による回転電機では、マグネットトルクが最大となる電流位相βが30~45度の範囲内となっている。これは、図4で示した通り、永久磁石14の配向方向を回転子3の回転進み側へ傾けるとともに、磁束密度を回転遅れ側よりも回転進み側で高くすることで、マグネットトルクが最大となる電流位相βを調整できるためである。そのため、本実施例の回転電機では総トルクが向上している。さらに、永久磁石14の配向方向を傾けることで、固定子2が作る磁束による影響、すなわち電機子反作用の影響が抑制され、永久磁石14の減磁耐力を向上することが可能となる。
図6は、本実施例における回転電機のトルク特性の一例である。図6において、縦軸および横軸は、それぞれトルクおよび電機子電流をper unit値(P.U.)で示す。なお、併せて比較例のトルク特性を示す。
図6に示すように、本実施例によれば、比較例に対して回転電機のトルクが向上している。
これらの構成により、高速域におけるトルク特性を低下させることなく、永久磁石の性能を最大化することができ、小形化と高効率化が可能な回転電機を提供することができる。
また、高速域において、高負荷、ならびに電機子巻線を増加して高インダクタンスとなる場合でも、電機子反作用による機内磁束の高調波成分を低減し、力率改善による高トルク化が図られる。また、電機子反作用による永久磁石の減磁による磁束量の低下を抑制できる。
上述のように、本実施例によれば、永久磁石の減磁が抑制されるので、永久磁石の表面積に見合った以上の磁石磁束が得られる。これにより、回転電機のトルクが向上するとともに、回転電機を小型化できる。また、電機子反作用による全鎖交磁束の高調波成分を低減できるので、トルク脈動や電磁騒音の発生を抑制できる。
なお、本実施例は、上述のような磁石磁束の相殺や減磁の影響が希土類磁石に比べて大であるフェライト磁石が適用される回転電機により好適である。
図7は、本実施例における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。なお、この図7は、回転子断面における1磁極分の断面を示す。
図7において、図4と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。図7において、図4と異なる点について以下説明する。
図7に示すように、本実施例においては、図4と異なり、回転子3の一磁極あたり2個の永久磁石を備えている。実施例1の図4のように永久磁石14を用いる場合、渦電流による熱損失が問題となる。特に、高回転を行う場合、磁石に加わる変動磁場の周波数や変動幅も増加し、それに伴い熱損失も増加する。この渦電流による発熱損失を低減するため、本実施例では、磁石挿入孔13と埋設される永久磁石14をそれぞれ分割して、磁石挿入孔13a、13bと、それらに埋設される第1永久磁石14a、第2永久磁石14bとしている。分割された永久磁石14a、14bは同じ磁束密度を有し、個々の磁石に鎖交する磁束が減少する。そのため分割された個々の永久磁石14a、14bの渦電流密度が減少し、総量としての渦電流損失が減少する。なお、分割された永久磁石が異なる磁束密度としてもよい。各磁石の磁束密度に応じ、個々の磁石に鎖交する磁束が減少する効果を有する。
なお、実施例1と同様に、それぞれの永久磁石14a、14b内の磁束密度は回転遅れ側よりも回転進み側で高くする。また、永久磁石14aの磁束密度を、永久磁石14bの磁束密度より高くする。さらに、それぞれの永久磁石14a、14bの配向方向を回転子3の回転進み側に傾けている。
以上のように本実施例によれば、磁石挿入孔13に埋設される永久磁石14(14a、14b)を分割して配置しているので、渦電流による損失を低減することができる。
なお、一磁極あたりの永久磁石数は、2個以上の複数であれば上述の分割の効果が期待でき、個数は適宜選択が可能である。本実施例では、回転子3の一磁極あたり2個の永久磁石を備えているが、それに限定されるものではなく、回転子3の一磁極あたり3個以上の永久磁石を備えている構成でも構わない。
図8は、本実施例における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。なお、この図8は、回転子断面における1磁極分の断面を示す。
図8において、図7と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。図8において、図7と異なる点について以下説明する。
図8に示すように、本実施例では、図7とは異なり、回転子3の一磁極あたり2個の永久磁石を備えるとともに、その2個の永久磁石をd軸に対称な略V字状に配置している。すなわち、回転子3の外周側に対して凹となる略V字状に配置する。
本実施例では、実施例2の図7の磁石配置と比して、永久磁石14a、14bの矩形断面の長辺の長さ、あるいは、短辺の長さを容易に調整することができる。これにより、永久磁石14の表面積を拡大することができ、回転子鉄心12における磁束の通る断面積を調整することができ所望の磁束を得ることができる。よって、回転電機のマグネットトルクが増加して、トルクを向上することが可能となる。
図9は、本実施例である回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。なお、この図9は、回転子断面における1磁極分の断面を示す。
図9において、図8と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。図9において、図8と異なる点について以下説明する。
図9に示すように、本実施例では、図8とは異なり、中央部の磁石挿入孔13cおよび中央部の第3永久磁石14cが、回転子3の最外周表面と、側部の第1永久磁石14a、第2永久磁石14bの径方向内側(中心側)の端部との間における、回転子鉄心12の領域内に位置する。すなわち、回転子3の一磁極が、3個の永久磁石14a、14b、14cで構成される。具体的には、中央部の磁石挿入孔13cおよび中央部の第3永久磁石14cが、d軸方向すなわち回転子3の径方向に沿って、回転子3の最外周表面と、側部の第1永久磁石14a、第2永久磁石14bの径方向内側の端部との間に位置する。本実施例では、図9に示すように、中央部の磁石挿入孔13cおよび中央部の第3永久磁石14cは、d軸方向において、側部の磁石挿入孔13a、13bの径方向内側の端部よりも径方向外側の端部に近い側に位置する。
なお、本実施例では、永久磁石14cは、14a、14bのどちらかと同等、または他の2つと異なるもの、さらには他の2つよりも大きい磁束密度でもよい。また、3つの永久磁石14a、14b、14cを同じ磁束密度を有するものとしてもよいし、永久磁石14a、14bの磁束密度を同等とし、永久磁石14cの磁束密度を他の2つと異なるものとしてもよい。第3永久磁石14cの磁束密度を、第1永久磁石14a、第2永久磁石14bと同等、またはさらに大きい磁束密度とすることで、側部の磁束をd軸に集め、磁石磁束を有効活用することが可能となる。
本実施例によれば、中央部の磁石挿入孔13cおよび中央部の永久磁石14cを、回転子鉄心の外周側すなわち電機子巻線側に近づけることができるので、各永久磁石を構成する磁性部材が埋め込まれた回転子の外部に複数の巻線を配置して着磁を行なう場合に、永久磁石の着磁が容易になる。また、永久磁石14の表面積をより拡大することが容易となり、所望の磁束を得ることができる。よって、回転電機のマグネットトルクが増加して、トルクを向上することが可能となる。
図10は、本実施例における回転電機の回転子の軸方向から見た部分断面図である。この図10は、回転子断面における1磁極分の断面を示す。
図10において、図7と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。図10において、図7と異なる点について以下説明する。
図10に示すように、本実施例では、図7とは異なり、中央部の磁石挿入孔13cおよび中央部の永久磁石14cが追加されている。すなわち、一磁極が、3個の永久磁石14a、14b、14cで構成される。
なお、本実施例において、側部の永久磁石14a、14bは、それぞれの磁束の向きが中央部の永久磁石14cに向くように、矩形断面の長辺に対して平行な配向方向(永久磁石の中心軸に対し90°傾いた配向方向)とすることで、中央部の永久磁石14cに磁束が集中される磁束集中型の配置、すなわちハルバッハ配向等の磁石配置となり、所望の磁束を得ることができる。よって、回転電機のマグネットトルクが増加して、トルクを向上することが可能となる。
以上実施例について説明したが、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、永久磁石は、フェライト磁石でもよいし、ボンド磁石でもよい。また、固定子鉄心および回転子鉄心は、バルク材料により構成してもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
1:回転電機、2:固定子、3:回転子、4:ティース、5:コアバック、6:固定子鉄心、7:固定子スロット、12:回転子鉄心、13:磁石挿入孔、14:永久磁石、15:回転シャフト、40:電機子巻線

Claims (8)

  1. 固定子鉄心と該固定子鉄心に巻装される電機子巻線とを有する固定子と、回転子鉄心と該回転子鉄心に埋設される複数の永久磁石と、前記回転子鉄心に固定される回転シャフトを有する回転子を備える回転電機において、
    前記複数の永久磁石は矩形断面を有し、それぞれの永久磁石内の磁束密度が領域ごとに変化しており、前記矩形断面の長辺に対して垂直であり、かつ、長辺の中間を通る永久磁石の中心軸に対して、前記永久磁石の磁束の配向方向が傾いていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記回転子の回転方向を回転軸に対して反時計回りとしたとき、
    前記複数の永久磁石は、それぞれ、配向方向が永久磁石の中心軸に対して反時計回り方向側に傾いていることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記複数の永久磁石は、それぞれ、永久磁石の磁束密度を永久磁石の中心軸に対して時計回り方向側から反時計回り方向側へ向かうに従い高くしていることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    一磁極当たり少なくとも2個以上の永久磁石で構成されることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項4に記載の回転電機において、
    前記回転子の回転方向を回転軸に対して反時計回りとしたとき、
    前記一磁極当たり少なくとも2個以上の永久磁石のうち任意の二つの永久磁石について、d軸に対して反時計回り方向側を第1永久磁石、時計回り方向側を第2永久磁石としたとき、
    前記第2永久磁石の磁束密度よりも前記第1永久磁石の磁束密度の方が高いことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項4に記載の回転電機において、
    一磁極当たり2個の永久磁石で構成されており、
    前記2個の永久磁石を前記回転子の外周側に対して凹でありd軸対称の略V字状に配置することを特徴とする回転電機。
  7. 請求項5に記載の回転電機において、
    前記複数の永久磁石は、一磁極当たり3個とし、前記回転子の径方向において、前記回転子の最外周面と、前記第1永久磁石と前記第2永久磁石の前記回転子の径方向内側の端部との間に位置する第3永久磁石を有することを特徴とする回転電機。
  8. 請求項4に記載の回転電機において、
    前記複数の永久磁石は、一磁極当たり3個とし、第1永久磁石と第2永久磁石の間に第3永久磁石を有し、
    前記第1永久磁石と前記第2永久磁石の配向方向を永久磁石の矩形断面の長手方向に対して平行とし、前記第3永久磁石に磁束が集まるように配置した磁束集中型であり、
    前記第3永久磁石の配向方向は、永久磁石の中心軸に対して反時計回り方向側に傾いていることを特徴とする回転電機。
JP2020149723A 2020-09-07 2020-09-07 回転電機 Pending JP2022044204A (ja)

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