JP2022043883A - フェイスシールド用シート、フェイスシールド用シートの製造方法および使用方法 - Google Patents

フェイスシールド用シート、フェイスシールド用シートの製造方法および使用方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022043883000001
【課題】 顔から外した状態で、容易に持ち運ぶことが可能なフェイスシールドを供給するためのフェイスシールド用シート、このようなフェイスシールド用シートの製造方法および使用方法を提供する。
【解決手段】 対向する第1面フィルム1と第2面フィルム2を有し、上縁部4と下縁部5と第1側縁部6と第2側縁部7とを備えたフェイスシールド用シートであって、下縁部5に沿って形成された下縁部シール部15と、第1側縁部6に沿って形成された第1側縁部シール部16と、第2側縁部7に沿って形成された第2側縁部シール部17と、上縁部4寄りにおいて、上縁部4に沿う方向に、第1側縁部6から第2側縁部7に向かって延びる嵌合具20と、第1部分Sa、第2部分Sb、第3部分Scを有する切取予定線と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顔を防護するためのフェイスシールドに関する。
従来、感染症対策などとして、鼻と口を覆って顔に装着するマスクとともに、顔の大部分を覆って保護するフェイスシールドが用いられている。フェイスシールドの改良も随時行われており、構造の簡略化や軽量化等の工夫がなされたフェイスシールドも提案されている(特許文献1参照)。
特開2005-287561号公報
従来のフェイスシールドは、装着時には、飛沫、粉塵等から顔を保護し、その機能を発揮する。しかし、利用者が一時的に顔から外した場合、装着面側が載置面に触れたり、外気にさらされ易い状態に置かれたりすると、フェイスシールドの装着面に、細菌やウイルスが付着し易くなる。また、従来のフェイスシールドは、装着部がシールド面に対して交差する方向に延びて、立体的な形状であるため、嵩張り、顔から外した状態で持ち運び難いという問題もある。
そこで、本発明は、顔から外した状態で、容易に持ち運ぶことが可能なフェイスシールドを供給するためのフェイスシールド用シート、このようなフェイスシールド用シートの製造方法および使用方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
対向する第1面フィルムと第2面フィルムを有し、上縁部と、当該上縁部と対向する下縁部と、前記上縁部と前記下縁部との間に延びる第1側縁部と第2側縁部とを備えたフェイスシールド用シートであって、
前記下縁部に沿って形成された下縁部シール部と、
前記第1側縁部に沿って形成された第1側縁部シール部と、
前記第2側縁部に沿って形成された第2側縁部シール部と、
前記上縁部寄りにおいて、前記上縁部に沿う方向に、前記第1側縁部から前記第2側縁部に向かって延びる嵌合具と、
第1部分、第2部分、第3部分を有する切取予定線と、を有し、
前記第1部分は、前記下縁部シール部と前記嵌合具との間の、前記嵌合具寄りの位置に、前記嵌合具の長手方向に延びるように形成されており、
前記第2部分は、前記下縁部シール部と前記嵌合具との間の、前記下縁部寄りの位置に、前記第1側縁部シール部と重なる位置から、前記嵌合具の長手方向に延びるように形成されており、
前記第3部分は、前記第1側縁部シール部と前記第2側縁部シール部との間の、前記第2側縁部寄りの位置に、前記第2側縁部シール部の長手方向に延びるように形成されているフェイスシールド用シートを提供する。
また、本発明のフェイスシールド用シートは、
前記第1側縁部シール部のシール幅は10mm以下であってもよい。
また、本発明のフェイスシールド用シートは、
前記上縁部と前記切取予定線の前記第1部分の距離は25mm以下であってもよい。
また、本発明のフェイスシールド用シートは、
前記第1面フィルムと前記第2面フィルムで挟まれた収容部内に、マスクが収容されていてもよい。
また、本発明は、
連続状の第1面フィルムと第2面フィルムを重ねて所定の搬送方向に搬送する工程と、
前記第1面フィルムと前記第2面フィルムの間において、前記搬送方向と交差する方向の両端から、それぞれ所定の距離となる位置に嵌合具を挿入して重ねる工程と、
2つの前記嵌合具を前記第1面フィルムと前記第2面フィルムに接合し、2つの前記嵌合具の配置位置から等距離となる位置において、前記搬送方向に沿って延びるように下縁部シール部を形成する工程と、
前記搬送方向と交差する方向に沿って延びるように、側縁部シール部を形成する工程と、
前記下縁部シール部と前記嵌合具との間であって前記嵌合具寄りの位置に切取予定線の第1部分、前記下縁部シール部と前記嵌合具との間であって前記下縁部寄りの位置に切取予定線の第2部分、前記側縁部シール部に沿って切取予定線の第3部分、を任意の順で形成する工程と、
前記搬送方向と交差する方向に沿って、前記側縁部シール部を第1側縁部シール部と、第2側縁部シール部に分離する工程と、を有するフェイスシールド用シートの製造方法を提供する。
また、本発明は、
対向する第1面フィルムと第2面フィルムを有し、下縁部に沿って形成された下縁部シール部と、第1側縁部に沿って形成された第1側縁部シール部と、第2側縁部に沿って形成された第2側縁部シール部と、上縁部に沿う方向に前記第1側縁部から前記第2側縁部に向かって延びる嵌合具と、第1部分、第2部分、第3部分を有する切取予定線と、を有するフェイスシールド用シートの使用方法であって、
前記切取予定線に沿って切り取りを行い、前記切取予定線の第2部分を下端とするフェイスシールドを得た後、
前記嵌合具の嵌合を外した状態で、嵌合具を構成する第1部材と第2部材の間に頭部を挟むようにして前記フェイスシールドを顔に装着し、
前記フェイスシールドを顔から外した際に、前記嵌合具を嵌合させて、前記第1面フィルムと第2面フィルムの内面どうしを対向させた状態で重ね合わせて保管する、フェイスシールド用シートの使用方法を提供する。
本発明によれば、顔から外した状態で、容易に持ち運ぶことが可能なフェイスシールドを供給するためのフェイスシールド用シート、このようなフェイスシールド用シートの製造方法および使用方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るフェイスシールド用シートを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るフェイスシールド用シートを構成する部材を示す分解図である。 図1に示したフェイスシールド用シートの部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るフェイスシールド用シートの製造方法を示す図である。 フェイスシールド用シートからフェイスシールドを得た状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るフェイスシールドを装着した状態を示す概略図である。 本実施形態に係るフェイスシールドを折り畳んで、嵌合具を嵌合させた状態を示す図である。 本実施形態に係るフェイスシールド用シートの応用例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るフェイスシールド用シートを示す平面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るフェイスシールド用シートを構成する部材を示す分解図である。図3は、図1に示したフェイスシールド用シートのA-A線に対応した部分断面図である。本実施形態のマスクは、平面視において長方形状である。本実施形態において、長方形とは、四隅が直角の長方形だけでなく、長方形の四隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。したがって、図1に示した平面視において、マスクの4隅が曲線状であってもよい。
<<構成部材>>
本実施形態のフェイスシールド用シート10は、図2に示すように、略長方形状の第1面フィルム1と、第1面フィルム1と同一形状の第2面フィルム2と、平面視で帯状の嵌合具20(雄部材21、雌部材22)の3つの部材で構成されている。本実施形態のマスクは、第1面フィルム1、第2面フィルム2、嵌合具20の3つの部材が所定の箇所においてヒートシール(熱融着)されることにより形成される。
図2に示すように、平面視で帯状の嵌合具20は、第1面フィルム1と同一形状の第2面フィルム2に挟まれている。第1面フィルム1と第2面フィルム2は、同一形状であるため、第1面フィルム1側から見ても第2面フィルム2側から見ても同様である。そのため、第2面フィルム2側から見たフェイスシールド用シートの平面図は省略しているが、図1に示した平面図と同様である。嵌合具20は、後述するように、雄部材21と雌部材22で構成されるが、図1の平面図に示す第1面フィルム1側からは雄部材21が見える状態となっている。
<<各シール部>>
本実施形態のフェイスシールド用シート10は、図1に示すように、下縁部シール部15と、第1側縁部シール部16と、第2側縁部シール部17を備えている。図1においては、各シール部を斜線のハッチングで示している。下縁部シール部15、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17は、第1面フィルム1と第2面フィルム2がシールされて接合されたものである。上縁部4側では、シール部は形成されておらず、第1面フィルム1と第2面フィルム2は接合されていない。下縁部シール部15の内縁と、第1側縁部シール部16の内縁と、第2側縁部シール部17の内縁により、フェイスシールド用シート10の内部空間11が画成される。このため、上縁部4側は内部空間11に繋がる開口部14となっている。
下縁部シール部15は、下縁部5に沿うようにして、下縁部5(図1における下端)を含むように形成されている。第1側縁部シール部16は、第1側縁部6に沿うようにして、第1側縁部6(図1における左端)を含むように形成されており、第2側縁部シール部17は、第2側縁部7に沿うようにして、第2側縁部7(図1における右端)を含むように形成されている。下縁部シール部15、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17のシール幅は、任意に設定することができるが、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。後述するように、第1側縁部シール部16は、フェイスシールド10Aとして装着した際に、顔のほぼ正面に位置する。そのため、邪魔にならないように、できるだけシール幅が短いことが好ましい。具体的には、第1側縁部シール部16のシール幅W1は、10mm以下とすることが好ましく、7mm以下とすることがより好ましい。なお、シール幅は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。下縁部シール部15、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17のいずれも各縁部の端まで形成されている。これにより、後述するように、効率的なフェイスシールドの製造を行うことが可能となる。
<<切取予定線>>
本実施形態のフェイスシールド用シート10には、図1に破線で示すように、第1部分Sa、第2部分Sb、第3部分Scを有する切取予定線Sが形成されている。第1部分Saは、下縁部シール部15と嵌合具20との間の、嵌合具20寄りの位置に、嵌合具20の長手方向(図1の左右方向)に延びるように形成されている。第2部分Sbは、下縁部シール部15と嵌合具20との間の、下縁部5寄りの位置に、第1側縁部シール部16と重なる位置から、嵌合具20の長手方向(図1の左右方向)に延びるように形成されている。第2部分Sbは、第1側縁部6まで達していることが好ましい。第3部分Scは、第1側縁部シール部16と第2側縁部シール部17との間の、第2側縁部7寄りの位置に、第2側縁部シール部17の長手方向に延びるように形成されている。切取予定線Sの第1部分Sa、第2部分Sb、第3部分Scは、それぞれ上縁部4、下縁部5、第2側縁部7に沿った方向に延びるように形成されていることが好ましい。本実施形態では、第1部分Saは上縁部4に平行であり、第2部分Sbは下縁部5に平行であり、第3部分Scは第2側縁部7に平行である。本実施形態では、切取予定線の3つの部分を、いずれもミシン目により実現しているが、ミシン目以外の易切取加工により実現してもよい。また、切取予定線の3つの部分が全て異なる加工であってもよいし、2つ以上の切取予定線が同種の加工で実現されていてもよい。ミシン目の形成手法としては、シリンダの表面に刃を装着したミシン胴や、直線状の刃を用いて形成することもできるし、レーザー加工により形成することもできる。本実施形態では、レーザー加工によりミシン目を形成することにより、切取予定線の3つの部分を形成している。
第1部分Saが形成される「嵌合具20寄りの位置」とは、下縁部シール部15の内縁よりも嵌合具20の下端20bに近い位置を意味している。第2部分が形成される「下縁部5寄りの位置」とは、嵌合具20の下端20bよりも下縁部5に近い位置を意味している。第3部分Scが形成される「第2側縁部7寄りの位置」とは、第1側縁部6よりも第2側縁部7に近い位置を意味している。
具体的には、図1に示すように、第1部分Saは、上縁部4から距離Lfとなる位置に形成されており、第2部分Sbは、下縁部5から距離Lbとなる位置に形成されており、第3部分Scは、第2側縁部7から距離Lcとなる位置に形成されている。距離Lf、距離Lb、距離Lcについては、近接する各縁部シール部(下縁部シール部15の全部、第2側縁部シール部17の第1部分Saより下方)を除去することができる位置であれば、特に制限はない。しかし、各シール幅が5mm~15mmであることを考慮すると、距離Lf、距離Lb、距離Lcはいずれも15mm以上30mm以下であることが好ましい。15mm未満であると、各縁部シール部と重なってしまう恐れがあり、30mmを超えると切除部分が無駄に増えて資源の浪費となるためである。もっとも、距離Lfは嵌合具の幅Le等によっても異なり、距離Lb、距離Lcは各縁部シール部のシール幅によっても異なる。特に、上縁部4と切取予定線の第1部分Saの距離である距離Lfは25mm以下であることが好ましい。距離Lfが25mmを超えると、頭部に固定する部分の高さLfが大きくなり過ぎ、頭部に固定し難くなる恐れがある。第1部分Sa、第2部分Sb、第3部分Scは、それぞれ、嵌合具20の下端20b、下縁部シール部15の内縁、第2側縁部シール部17の内縁から5mm以上離れていることが好ましい。嵌合具20や各縁部シール部の内縁から5mm以上離れていることにより、製造時に誤差が生じても、各切取予定線が、嵌合具20や各縁部シール部と重なる可能性が低くなるためである。
<<フィルムの詳細>>
第1面フィルム1と第2面フィルム2としては、積層フィルムを用いることができる。積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、積層フィルムは、外側から順に、基材層、シーラント層を積層して形成されている。シーラント層は、フェイスシールドの最内面(装着面)を構成する層である。例えば、基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm~50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。
また、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。複数の基材層として第1基材層、第2基材層を備えることができる。第1基材層、第2基材層としては、上記材料の中から、適宜組み合わせて採用することができる。例えば、最外層である第1基材層としてポリエチレンテレフタレートを用い、内層(シーラント層側)である第2基材層としてポリアミドを用いることができる。第1基材層と第2基材層は、例えばドライラミネート法を用いて積層することができる。
シーラント層は、積層フィルムのうち、フェイスシールドとするときの最も内方となる側に配置される。シーラント層の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。顔面を保護するための第1面フィルム1と第2面フィルム2としてのコシを持たせるため、シーラント層の厚みは、60μm以上100μm以下であることが好ましく、70μm以上90μm以下であることがより好ましい。シーラント層の厚みが薄過ぎると、コシ感が弱く、風などのわずかな力により撓み易くなってしまう。シーラント層の厚みが厚過ぎると、効果の割に資源の消費が多くなってしまうためである。シーラント層は無延伸であることが好ましい。また、カールを防止するため、シーラント層としては、柔らかい直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)よりも硬い無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いることが好ましい。
また、フェイスシールド10Aは、装着した際に、第1面フィルム1、第2面フィルム2を介して、装着者が外部を視認可能とする必要がある。そのため、第1面フィルム1、第2面フィルム2は、少なくとも装着時に目に対応する部分が透明性を有している必要がある。もちろん全範囲が透明性を有していてもよい。第1面フィルム1、第2面フィルム2が有する透明性は、装着者が外部を視認可能な程度の可視光の透過性を有していれば足りる。
第1面フィルム1、第2面フィルム2は、装着者の視界を確保するため、透明性が高いことが好ましい。このため、上述のように列挙した素材の中でも、延伸ポリプロピレン(OPP)よりもポリエチレンテレフタレート(PET)の方が好ましい。また、積層フィルムの厚みが厚くなると視認性が低下するため、基材層は1層のみであることが好ましい。さらに、積層フィルムのヘイズ(曇り度)は、JIS K7136に準拠した測定により20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。
第1面フィルム1、第2面フィルム2として用いる積層フィルムは、透明性を有することが基本であるため、基本的には印刷層は設けないが、装着者の視界を妨げない程度に、一部に必要な情報を印刷するための印刷層を設けるようにしてもよい。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成される。
積層フィルムは、他の層を含んでいてもよい。他の層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。他の層としては、水蒸気その他のガスバリア性など、必要とされる機能に応じて、適切なものが選択される。例えば、他の層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの金属や酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層が設けられる。蒸着層は、基材層に積層してもよいし、シーラント層に蒸着してもよい。あるいは、装着者の視界を妨げない範囲において、アルミニウムなどの金属箔を設けてもよい。その他にも、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミド等の、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。各層は、ドライラミネート法や溶融押し出し法などを用いて積層することができる。
第1面フィルム1、第2面フィルム2を実現する積層フィルムとしては、上述のように、外側から、基材層、シーラント層を含むものであれば、様々な構成とすることができる。例えば、基材層として厚み12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、シーラント層として厚み80μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを用いることができる。基材層の内面には、装着者の視界を妨げないと考えられる位置に印刷層を形成することもできる。この場合、基材層とシーラント層を、接着剤層を介してドライラミネート(DL)により貼り合わせて、外面側から、PET12μm/印刷層(インキ)/接着剤層(DL)/CPP80μmとなる積層フィルムが得られる。なお、接着剤層としては、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との硬化物を用いることができる。
<<嵌合具>>
次に、嵌合具20について説明する。図1~図3に示すように、本実施形態のフェイスシールド用シート10では、上縁部4寄りの位置に、上縁部4に沿って、互いに嵌合させるための嵌合具20が形成されている。本実施形態では、嵌合具20は、平面視で帯状の形状となっている。図1に示すように、嵌合具20は、上縁部4寄りにおいて、上縁部4に沿う方向に、第1側縁部6から第2側縁部7に亘って設けられている。本実施形態では、平面視で帯状の嵌合具20の長手方向が、上縁部4に平行になるように設けられている。
図3は、図1に示すA-A線に対応する断面図である。図1、図3に示すように、本実施形態に係るフェイスシールド用シート10は、上縁部4寄りに、相互に嵌合する第1部材と第2部材とからなる開閉自在な嵌合具20を備える。この嵌合具20は、フェイスシールドを頭部に固定するための形状保持部材としても機能する。本実施形態では、雄部材21を第1部材、雌部材22を第2部材として説明していくが、雌部材22を第1部材、雄部材21を第2部材としてもよい。
図3に示すように、雄部材21は、第1基部21aと、第1基部21aの一方の側に雄型嵌合部21bを備え、第1基部21aの他方の側は第1面フィルム1の内面に接合されている。雌部材22は、帯状の第2基部22aと、第2基部22aの一方の側に雌型嵌合部22bを備え、第2基部22aの他方の側は第2面フィルム2の内面に接合されている。なお、図1において、嵌合具20が第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17と重なる部分においては、第1部材である雄部材21と第2部材である雌部材22は、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17と一体に溶着されている。図1に示すように嵌合具20は、その上縁部4寄りの端部である上端20aが上縁部4から距離Laだけ下縁部5寄りの位置に形成されている。すなわち、距離Laは、上縁部4から嵌合具20の上端20aまでの距離である。距離Laとしては、1mm以上10mm以下であることが好ましく、2mm以上8mm以下であることがより好ましい。例えば、La=5mmとすることができる。
このような上縁部4に沿って形成された嵌合具20は、いわゆるチャック(ジッパー)として用いることができ、後にフェイスシールド用シート10からフェイスシールド10A(図5参照)を作成した際に、フェイスシールド10Aの顔への接触面どうしを広げたり、閉じたりすることが可能となる。なお、嵌合具20の接合面は図3に限定されるものではなく、第1基部21aが第2面フィルム2の内面に接合され、第2基部22aが第1面フィルム1の内面に接合されていてもよい。
嵌合具20は、雄型嵌合部21bおよび雌型嵌合部22bの嵌合部と、第1基部21aおよび第2基部22aの基部で、素材が異なる。本実施形態では、形状保持部材としても機能する嵌合具20のうち、主に形状保持効果を有するのは、雄型嵌合部21bおよび雌型嵌合部22bの嵌合部である。形状保持効果を有する嵌合部の素材としては、頭部に固定することができる程度に形状保持効果を発揮できるものであれば、様々なものを用いることができる。例えば、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物0.1~40重量部を添加した樹脂組成物を用いることが好ましい。無機充填物としては、タルク、造核剤、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムからなる群の中から一又は二以上選択して用いることが好ましい。雄型嵌合部21bおよび雌型嵌合部22bの嵌合部が上記のような素材を含んでいることにより、延伸工程を介在させることなく、押出成形工程のみで嵌合部の形成が可能となる。
また、第1基部21aおよび第2基部22aの嵌合部基部の素材としては、第1面フィルム1、第2面フィルム2として用いられる積層フィルムのシーラント層と相溶性を有する樹脂を用いることができる。具体的には、積層フィルムのシーラント層と相溶性を有するポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。オレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン(RPP)、プロピレン-エチレン-ブテン1ランダム三元共重合体などが利用できる。雄型嵌合部21bおよび雌型嵌合部22bの嵌合部と、第1基部21aおよび第2基部22aの嵌合部基部の素材は、上述のように異なっていてもよいし、同一であってもよい。いずれの場合も、嵌合部基部の素材は、積層フィルムのシーラント層と相溶性を有する樹脂を用いることができる。例えば、第1面フィルム1、第2面フィルム2として用いられる積層フィルムのシーラント層が、無延伸ポリプロピレン(CPP)である場合、CPPに対応した素材を用いることが好ましい。具体的には、出光ユニテック社製「MFB-905」や、タキロンシーアイ社製「MX-13F」などを用いることができる。
嵌合具20は、図3に示すように雄部材21と雌部材22からなり、雄部材21は第1面フィルム1に、雌部材22は第2面フィルム2にヒートシールにより接合される。このとき、雄部材21と雌部材22の間に遮熱板(図示省略)を介在させることにより、雄部材21と雌部材22の熱融着を防止する。
図1に示すように嵌合具20の下端20bと切取予定線第1部分Saの距離はLdである。すなわち、距離Ldは、切取予定線第1部分Saから嵌合具20の下端20bまでの距離である。距離Ldとしては、1mm以上10mm以下であることが好ましく、2mm以上8mm以下であることがより好ましい。例えば、Ld=5mmとすることができる。距離Ldが小さ過ぎると、製造上の誤差により嵌合具20が切取予定線第1部分Saと重なってしまう恐れがある。距離Ldが大き過ぎると、頭部に固定する部分の高さLfが大きくなり過ぎ、頭部に固定し難くなる恐れがある。
図面が煩雑になるのを避けるため、図3においては、嵌合具20は、第1基部21aの全体が第1面フィルム1に、第2基部22aの全体が第2面フィルム2に接合された状態で示している。しかし実際には、嵌合具20の上縁部4側の端部である上端20aと、下縁部5側の端部である下端20bの間の所定の範囲では接合されていないことが通常である。これは、雄型嵌合部21bと雌型嵌合部22bを互いに溶着してしまうのを防ぐためである。これについては、本実施形態の特徴となる部分ではないので詳細な説明は省略する。
図1に示すLeは、平面視で帯状となる嵌合具20の幅である。すなわち、Leは上縁部4と下縁部5を結ぶ方向における嵌合具20の幅であり、嵌合具20の上端20aと下端20bとの距離である。嵌合具20の幅Leとしては、特に制限はないが、2mm以上20mm以下であることが好ましく、5mm以上18mm以下であることがより好ましい。例えば、Le=13mmとすることができる。幅Leが小さ過ぎると、長時間の装着により、頭部に痛みを与えてしまう恐れがある。また、幅Leが大き過ぎると、頭部に固定する部分の高さLfが大きくなり過ぎ、頭部に固定し難くなる恐れがある。
フェイスシールド用シート10の大きさについては、顔に適切に装着することができれば特に限定はない。ただし、本実施形態に係るフェイスシールド用シート10から得られるフェイスシールド10Aは、嵌合具20の第1部材と第2部材(雄部材21と雌部材22)の間で、頭部を挟むようにして固定するため、頭のサイズに合わせた大きさである必要がある。参考のために頭囲平均を示すと、男性(18~34歳)が57.5cm、男性(60~84歳)が57.1cm、女性(18~34歳)が55.1cm、女性(60~84歳)が54.6cmである。第1側縁部シール部16の内縁と第2側縁部シール部17の内縁の距離が、頭囲の1/2(半分)よりも小さい場合、嵌合具20を最大に開いた状態(嵌合具20の全域に亘って嵌合を外した状態)で、頭部に引っ掛けて装着することになる。一方、第1側縁部シール部16の内縁と第2側縁部シール部17の内縁の距離が、頭囲の1/2(半分)よりも大きい場合、頭部を嵌合具20の第1部材と第2部材の間を通すことが可能になる。この場合、余った部分の第1部材と第2部材を嵌合させて、頭部のサイズに合わせて固定することができる。
したがって、頭囲平均の1/2を考慮して、第1側縁部シール部16の内縁と第2側縁部シール部17の内縁の距離は250mm(25.0cm)~350mm(35.0cm)であることが好ましい。また、上縁部4と下縁部5の距離であるフェイスシールド用シート10の高さ(上縁部4と下縁部5の距離、図1における上下方向の長さ)は150mm(15.0cm)~300mm(30.0cm)であることが好ましい。この範囲において、大人用と子供用、S,M,Lなどの、いくつかのサイズを設定することもできる。
<<製造方法>>
次に、本実施形態に係るフェイスシールド用シート10の製造方法について説明する。図4は、本実施形態に係るフェイスシールド用シート10の製造装置の一部を上面から見た図である。まず、第1面フィルム1、第2面フィルム2となる連続状の2枚の積層フィルムを用意する。そして、同一幅の連続状の2枚の積層フィルムを、両端を揃えて重ね合わせた状態で搬送させる。後に、この両端が、それぞれフェイスシールド用シートの上縁部4となる。図4において、重ねられた連続状の2枚の第1面フィルム1、第2面フィルム2は、上から下に向かって搬送されている。そして、所定の位置において、両端(図4における左右端)から重ね合わせた2枚の第1面フィルム1、第2面フィルム2の間にそれぞれ嵌合具20を挟み込む。嵌合具20は、その上端20aが両端部それぞれから距離Laとなる位置に配置されて搬送される。
図4に示すように、嵌合具20の挿入位置より下流側(図4の下方側)には、上流から下流に向かう流れ方向を長手方向とする3つの熱加工部31a、31b、32が設置されている。このうち、熱加工部31a、31bは、嵌合具20を挟んだ位置において第1面フィルム1、第2面フィルム2に対して熱加工を行い、第1面フィルム1、嵌合具20、第2面フィルム2を接合する。具体的には、雄部材21を第1面フィルム1に接合し、雌部材22を第2面フィルム2に接合する。熱加工部31a、31bにおいては、嵌合具20の雄部材21と雌部材22の間に遮熱板(図示省略)が配置されており、雄部材21と雌部材22が熱融着されないように構成されている。
そして、熱加工部32は、第1面フィルム1、第2面フィルム2に対して熱加工を行い、第1面フィルム1の内面と第2面フィルム2の内面を接合する。熱加工部32によりヒートシールされた部分は、後に下縁部シール部15となる。したがって、熱加工部32は、2つの嵌合具20の配置位置から等距離となる位置において、搬送方向に沿って延びるように下縁部シール部15を形成している。
熱加工部31a、31b、32よりさらに下流側(図4の下方側)には、搬送方向と交差する方向を長手方向とする熱加工部33が設置されている。熱加工部33は、第1面フィルム1、第2面フィルム2に対して熱加工を行い、第1面フィルム1の内面と第2面フィルム2の内面を接合する。これにより、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17の元になる側縁部シール部が形成される。熱加工部33によりヒートシールされた部分である側縁部シール部は、後に第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17となる。
熱加工部33よりさらに下流側(図4の下方側)には、搬送方向に沿って、ミシン加工を行うミシン加工部36a~36dが設置されている。ミシン加工部36a~36dは、第1面フィルム1、第2面フィルム2が重ねられた連続シートに対して、搬送方向に延びるミシン目を形成する。このミシン目は、図1に示した切取予定線第1部分Sa、切取予定線第2部分Sbとなる。図4の例では、ミシン加工部36a、36dが、切取予定線第1部分Saを形成し、ミシン加工部36b、36cが、切取予定線第2部分Sbを形成する。
さらに、ミシン加工部36a~36dの下流側(図4の下方側)には、搬送方向と交差する方向に沿って、ミシン加工を行うミシン加工部37が設置されている。ミシン加工部37は、第1面フィルム1、第2面フィルム2が重ねられた連続シートに対して、搬送方向と交差する方向に延びるミシン目を形成する。このミシン目は、図1に示した切取予定線第3部分Scとなる。このミシン目は、側縁部シール部が延びる方向に沿って形成される。図4に示す例では、搬送方向に延びるミシン目を形成するミシン加工部36a~36dが、搬送方向と交差する方向に延びるミシン目を形成するミシン加工部37より上流側に設置された例を示したが、ミシン加工部37がミシン加工部36a~36dより上流側であってもよい。したがって、切取予定線の第1部分Sa、第2部分Sb、第3部分Scは、任意の順で形成することができる。
ミシン加工部36a~36d、ミシン加工部37の下流側(図4の下方側)には、スリット加工を行うスリット加工部34が設置されている。スリット加工部34は、第1面フィルム1、第2面フィルム2が重ねられた連続シートを搬送方向に沿ってスリットする。スリット加工の位置は、連続シートの両端(後に上縁部4となる。)からそれぞれ等距離となる位置である。これにより、第1面フィルム1、第2面フィルム2が重ねられた連続シートは、搬送方向に沿って2つに分離される。スリット加工された位置は、下縁部5となる。スリット加工部34は、熱加工部32によりヒートシールされた部分を分離し、隣接する個体それぞれの下縁部シール部15となるようにしたので、各個体においては、下縁部シール部15は、下縁部5を含むように形成されることになる。
図示は省略しているが、さらに下流側において、搬送方向と交差する方向に延びるカッターにより、熱加工部33でヒートシールされた部分を分離する。分離された端部は、それぞれのフェイスシールド用シート10の第1側縁部6、第2側縁部7となる。これにより、各個体に分離される。熱加工部33により形成された側縁部シール部において分離し、一方の個体の第1側縁部シール部16と隣接する個体の第2側縁部シール部17とするようにしたので、各個体においては、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17は、それぞれ第1側縁部6、第2側縁部7を含むように形成されることになる。この結果、図1に示したようなフェイスシールド用シート10が得られる。
以上のような製造方法によってフェイスシールド用シートを製造することにより、樹脂製の袋(パウチ)を構成する生産資源、生産手順により、効率的にフェイスシールド用シートを製造することができる。このため、感染症の急激な流行が生じ、フェイスシールドの需要が急激に高まった場合でも、迅速に製造してフェイスシールドを供給することが可能となる。
<<フェイスシールド用シートの使用方法>>
次に、本実施形態に係るフェイスシールド用シートおよびフェイスシールドの使用方法について説明する。図1に示したようなフェイスシールド用シート10は、販売等が行われて利用者の元に届けられる。利用者は、第1部分Sa、第2部分Sb、第3部分Scを有する切取予定線Sに沿って、第1部分Saまたは第3部分Sc側から切り取る。すると、第1側縁部6側の大部分が接合された状態で、下縁部5側と第2側縁部7側が開いたフェイスシールド10Aが得られる。図5は、フェイスシールド用シート10からフェイスシールド10Aを得た状態を示す斜視図である。
上述のように、切取予定線第1部分Sa、切取予定線第2部分Sb、切取予定線第3部分Scに沿って、所定部分を切り取ってフェイスシールド10Aが得られている。そのため、図5に示すように、フェイスシールド10Aの下端は切取予定線第2部分Sb、元の第2側縁部7側の開放端は切取予定線第3部分Scとなる。
本実施形態に係るフェイスシールド10Aを顔に装着するためには、嵌合具20の嵌合を外して雄部材21と雌部材22の間に空間を形成する。頭部に合わせるためには、雄部材21と雌部材22で断面がほぼ円形状となる空間を形成する。そして、この空間に装着者の頭部を通し、雄部材21と雌部材22を頭部の側部に当てて、余った部分の雄部材21と雌部材22を嵌合させる。これにより、雄部材21と雌部材22の間にできる空間を装着者の頭にあったサイズにすることができる。図6は、フェイスシールド10Aを顔に装着した状態を示す概略図である。図6(a)は、正面上方からの斜視図であり、図6(b)は、側面図である。余った部分の雄部材21と雌部材22を嵌合させて、雄部材21と雌部材22の間にできる空間を狭めることにより、フェイスシールド10Aを装着者の頭にフィットさせることができる。
フェイスシールドを装着した後、装着する必要のない箇所を移動する場合、フェイスシールドを所持して持ち運ぶ場合がある。この場合、従来のフェイスシールドであると、装着部分がシールド面に対して交差する方向に延びて、立体的な形状であるため、嵩張ってしまい、顔から外した状態での持ち運びが困難となる。本実施形態のフェイスシールドでは、第1面フィルム1と第2面フィルム2の内面どうしを対向させて嵌合具20を嵌合させる。図7は、フェイスシールド10Aを折り畳んで、嵌合具20を嵌合させた状態を示す図である。図7に示すように、折り畳んで嵌合具20を嵌合させておくことにより、装着面である第1面フィルム1と第2面フィルム2の内面が外部に露出することがない。このため、フェイスシールド10Aの装着面(内面)の清潔性を保ったまま、持ち運びや保管をすることができる。
<<応用例>>
次に、本実施形態に係るフェイスシールド用シートの応用例について説明する。本実施形態に係るフェイスシールド用シート10は、上述のように、第1部材と第2部材を嵌合させたり、その嵌合を外したりする嵌合具20を備えている。したがって、フェイスシールド用シート10を開口部14の開閉が可能な袋を併用したものとして応用することができる。すなわち、内部空間11を収容部として用いることができる。図8は、本実施形態に係るフェイスシールドの変形例を示す図である。図8は、図1と同様、第1面フィルム1側から見た平面図となっている。図8に示すように、応用例では、第1面フィルム1と第2面フィルム2で挟まれた収容部である内部空間11内に、マスク50が収容されている。マスク50は、鼻と口を覆うための者であり、不織布等の素材で構成されたマスク本体51とマスク50を顔に装着するための装着用紐52を有している。このようなマスク50としては、公知の様々なマスクを用いることができる。図8に示したように、マスク50を収容部である内部空間11内に備えることにより、応用例のフェイスシールド用シート10´では、フェイスシールドとマスクをセットで販売・購入等することができ、装着者は、フェイスシールドとマスクの双方を装着することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。本発明の技術的範囲は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、様々な態様に及ぶ。
1・・・第1面フィルム
2・・・第2面フィルム
4・・・上縁部
5・・・下縁部
6・・・第1側縁部
7・・・第2側縁部
10、10´・・・フェイスシールド用シート
10A・・・フェイスシールド
11・・・内部空間
14・・・開口部
15・・・下縁部シール部
16・・・第1側縁部シール部
17・・・第2側縁部シール部
20・・・嵌合具
20a・・・上端
20b・・・下端
50・・・マスク
La・・・上縁部4から嵌合具20の上端20aまでの距離
Lb・・・下縁部5から切取予定線第2部分Sbまでの距離
Lc・・・第2側縁部7から第3切取予定線Scまでの距離
Ld・・・(切取予定線の)第1部分Saから嵌合具20の下端20bまでの距離
Le・・・上縁部4と下縁部5を結ぶ方向における嵌合具20の幅
Lf・・・上縁部4と切取予定線の第1部分Saの距離(高さ)
Sa・・・(切取予定線の)第1部分
Sb・・・(切取予定線の)第2部分、フェイスシールド10Aの下端部
Sc・・・(切取予定線の)第3部分、フェイスシールド10Aの第1側端部、第2側端部
W1・・・第1側縁部シール部16のシール幅

Claims (6)

  1. 対向する第1面フィルムと第2面フィルムを有し、上縁部と、当該上縁部と対向する下縁部と、前記上縁部と前記下縁部との間に延びる第1側縁部と第2側縁部とを備えたフェイスシールド用シートであって、
    前記下縁部に沿って形成された下縁部シール部と、
    前記第1側縁部に沿って形成された第1側縁部シール部と、
    前記第2側縁部に沿って形成された第2側縁部シール部と、
    前記上縁部寄りにおいて、前記上縁部に沿う方向に、前記第1側縁部から前記第2側縁部に向かって延びる嵌合具と、
    第1部分、第2部分、第3部分を有する切取予定線と、を有し、
    前記第1部分は、前記下縁部シール部と前記嵌合具との間の、前記嵌合具寄りの位置に、前記嵌合具の長手方向に延びるように形成されており、
    前記第2部分は、前記下縁部シール部と前記嵌合具との間の、前記下縁部寄りの位置に、前記第1側縁部シール部と重なる位置から、前記嵌合具の長手方向に延びるように形成されており、
    前記第3部分は、前記第1側縁部シール部と前記第2側縁部シール部との間の、前記第2側縁部寄りの位置に、前記第2側縁部シール部の長手方向に延びるように形成されているフェイスシールド用シート。
  2. 前記第1側縁部シール部のシール幅は10mm以下である、請求項1に記載のフェイスシールド用シート。
  3. 前記上縁部と前記切取予定線の前記第1部分の距離は25mm以下である、請求項1または請求項2に記載のフェイスシールド用シート。
  4. 前記第1面フィルムと前記第2面フィルムで挟まれた収容部内に、マスクが収容されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフェイスシールド用シート。
  5. 連続状の第1面フィルムと第2面フィルムを重ねて所定の搬送方向に搬送する工程と、
    前記第1面フィルムと前記第2面フィルムの間において、前記搬送方向と交差する方向の両端から、それぞれ所定の距離となる位置に嵌合具を挿入して重ねる工程と、
    2つの前記嵌合具を前記第1面フィルムと前記第2面フィルムに接合し、2つの前記嵌合具の配置位置から等距離となる位置において、前記搬送方向に沿って延びるように下縁部シール部を形成する工程と、
    前記搬送方向と交差する方向に沿って延びるように、側縁部シール部を形成する工程と、
    前記下縁部シール部と前記嵌合具との間であって前記嵌合具寄りの位置に切取予定線の第1部分、前記下縁部シール部と前記嵌合具との間であって前記下縁部寄りの位置に切取予定線の第2部分、前記側縁部シール部に沿って切取予定線の第3部分、を任意の順で形成する工程と、
    前記搬送方向と交差する方向に沿って、前記側縁部シール部を第1側縁部シール部と、第2側縁部シール部に分離する工程と、を有するフェイスシールド用シートの製造方法。
  6. 対向する第1面フィルムと第2面フィルムを有し、下縁部に沿って形成された下縁部シール部と、第1側縁部に沿って形成された第1側縁部シール部と、第2側縁部に沿って形成された第2側縁部シール部と、上縁部に沿う方向に前記第1側縁部から前記第2側縁部に向かって延びる嵌合具と、第1部分、第2部分、第3部分を有する切取予定線と、を有するフェイスシールド用シートの使用方法であって、
    前記切取予定線に沿って切り取りを行い、前記切取予定線の第2部分を下端とするフェイスシールドを得た後、
    前記嵌合具の嵌合を外した状態で、嵌合具を構成する第1部材と第2部材の間に頭部を挟むようにして前記フェイスシールドを顔に装着し、
    前記フェイスシールドを顔から外した際に、前記嵌合具を嵌合させて、前記第1面フィルムと第2面フィルムの内面どうしを対向させた状態で重ね合わせて保管する、フェイスシールド用シートの使用方法。
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