JP2022043784A - 映像記録装置および映像記録方法 - Google Patents

映像記録装置および映像記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精度よく危険車両を検知し、映像に記録すること。【解決手段】実施形態に係る映像記録装置は、取得部と、判定部と、記録制御部とを備える。取得部は、車両の周辺の状況を取得する。判定部は、取得部によって取得された上記状況に基づいて他の車両の危険運転が観測される場合に、上記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定する。記録制御部は、判定部によって上記例外でないと判定された場合に、車両の周辺の映像を上書き禁止の不揮発性記録であるイベント記録方式で記録させる。【選択図】図9

Description

開示の実施形態は、映像記録装置および映像記録方法に関する。
従来、車載カメラ等を用いることにより、煽り運転等の危険運転を行う危険車両を検知する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、危険車両を検知した場合に、車載カメラによる撮影映像を記録しておくことにより、たとえば第三者が事後的に危険運転の状況を把握することが可能となる。
特開2018-112892号公報
しかしながら、従来技術には、精度よく危険車両を検知し、映像に記録するうえで、さらなる改善の余地がある。
たとえば、煽り運転の一例として蛇行運転が挙げられるが、路肩等に障害物が存在する場合、他車両がこれを回避する動作は蛇行運転と同様の挙動となる場合があり、危険車両として誤検知されるおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる映像記録装置および映像記録方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る映像記録装置は、取得部と、判定部と、記録制御部とを備える。前記取得部は、車両の周辺の状況を取得する。前記判定部は、前記取得部によって取得された前記状況に基づいて他の車両の危険運転が観測される場合に、前記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定する。前記記録制御部は、前記判定部によって前記例外でないと判定された場合に、車両の周辺の映像を上書き禁止の不揮発性記録であるイベント記録方式で記録させる。
実施形態の一態様によれば、精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる。
図1は、煽り運転の例を示す図(その1)である。 図2は、煽り運転の例を示す図(その2)である。 図3は、煽り運転の例を示す図(その3)である。 図4は、イベント録画の説明図である。 図5は、比較例に係る映像記録方法の問題点を示す図である。 図6は、実施形態に係る映像記録方法の概要説明図(その1)である。 図7は、実施形態に係る映像記録方法の概要説明図(その2)である。 図8は、実施形態に係る映像記録方法の概要説明図(その3)である。 図9は、実施形態に係る車載システムの構成例を示すブロック図である。 図10は、マップ情報の一例を示す図である。 図11は、静止物および移動物の例を示す図である。 図12は、蛇行運転の判定方法の説明図(その1)である。 図13は、蛇行運転の判定方法の説明図(その2)である。 図14は、蛇行運転の判定方法の説明図(その3)である。 図15は、異常接近の判定方法の説明図(その1)である。 図16は、異常接近の判定方法の説明図(その2)である。 図17は、異常接近の判定方法の説明図(その3)である。 図18は、低速走行の判定方法の説明図(その1)である。 図19は、低速走行の判定方法の説明図(その2)である。 図20は、低速走行の判定方法の説明図(その3)である。 図21は、実施形態に係るドライブレコーダが実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する映像記録装置および映像記録方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、実施形態に係る映像記録装置が、車両に搭載されるドライブレコーダ10である場合を例に挙げて説明を行う。また、以下では、危険車両が、危険運転として煽り運転を行う場合を主たる例に挙げて説明を行う。
まず、実施形態に係る映像記録方法の説明に先立って、煽り運転の概要、イベント録画の概要、および、比較例に係る映像記録方法の問題点について、図1~図5を用いて説明する。
図1は、煽り運転の例を示す図(その1)である。また、図2は、煽り運転の例を示す図(その2)である。また、図3は、煽り運転の例を示す図(その3)である。また、図4は、イベント録画の説明図である。また、図5は、比較例に係る映像記録方法の問題点を示す図である。
煽り運転は、悪意を持った運転者D1が、他の車両の運転者に対し、進路を譲るように強要する行為のほか、威嚇、嫌がらせ、仕返し等のために煽るような運転行為を行うことを指す。
煽り運転の例としては、図1に示すように、自車両V-sの後方車両である他車両V-oによる蛇行運転が挙げられる。また、図2に示すように、後方車両である他車両V-oによる異常接近が挙げられる。また、図3に示すように、自車両V-sの前方車両である他車両V-oによる意図的な低速走行が挙げられる。
これらの他にも、煽り運転の例としては、たとえば、クラクション、パッシング、追い回し、無理な割り込み後の急ブレーキ、幅寄せまたは罵声を浴びせる等の運転行為が挙げられる。
車載カメラ等を用いることにより、こうした煽り運転を行う危険車両を検知する既存技術が知られている。また、危険車両を検知した場合に、ドライブレコーダ10が自車両V-sの周辺の映像を記録しておくことにより、煽り運転を受けた時の状況を記録し、たとえば第三者が事後的にその時の状況を把握することが可能となる。
ドライブレコーダ10は、ドライブレコーダ10が有するカメラ11(図9参照)によって撮影された車両内外の映像記録を、繰り返し上書きしながら常時録画することができる。そして、図4に示すように、ドライブレコーダ10は、たとえば煽り運転を時間t1において検知した場合に、かかる時間t1を基準とする±n秒の記録をイベント録画にて保護し、煽り運転を受けた時の状況を確実に記録することができる。イベント録画は、上書き禁止の不揮発性記録であるイベント記録方式での録画である。
しかしながら、図5に示すように、たとえば蛇行運転の場合と、蛇行運転でない場合とで、他車両V-oの挙動が同様のものとして観測されることがある。たとえば図5に示すように、路肩等に障害物O1が存在する場合、他車両V-oが障害物O1を回避する動作は、蛇行運転と同様の挙動となる場合がある。かかる場合、他車両V-oは、蛇行運転でないにも関わらず、危険車両として誤検知されるおそれがある。
そこで、実施形態に係る映像記録方法では、自車両V-sの周辺の状況を取得し、取得された上記状況に基づいて他車両V-oの危険運転が観測される場合に、上記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定し、上記例外でないと判定された場合に、自車両V-sの周辺の映像をイベント録画させることとした。
図6は、実施形態に係る映像記録方法の概要説明図(その1)である。また、図7は、実施形態に係る映像記録方法の概要説明図(その2)である。また、図8は、実施形態に係る映像記録方法の概要説明図(その3)である。
具体的に、まず図6に示すように、実施形態に係る映像記録方法では、ドライブレコーダ10が、他車両V-oの状況を含む自車両V-sの周辺の状況を取得する(ステップS1)。周辺の状況は、たとえばカメラ11の映像を含む車載センサの各種のセンシングデータに基づいて取得される。
そして、ドライブレコーダ10は、取得した状況を解析し、自車両V-sが走行する自車線上のたとえば障害物O1を検知する。また、ドライブレコーダ10は、障害物O1を含め、自車線上に検知した物体の位置等をマッピングしたマップ情報を生成する(ステップS2)。
そして、図7に示すように、ドライブレコーダ10は、センシングデータおよびマップ情報に基づき、障害物O1を回避する他車両V-oの蛇行を観測したならば、煽り運転ではないと判定し、かかる場合にはイベント録画を行わない(ステップS3)。
一方、図8に示すように、ドライブレコーダ10は、センシングデータおよびマップ情報に基づき、障害物O1の回避ではない他車両V-oの蛇行を観測したならば、煽り運転であると判定し、かかる場合にはイベント録画を開始する(ステップS4)。
これにより、煽り運転としての蛇行運転を行う危険車両を精度よく検知し、煽り運転を受けた時の状況を確実に記録することができる
なお、煽り運転としての蛇行運転であるか否かは、障害物O1を回避する動作であるか否かを判定する以外に、たとえば他車両V-oの車線中央に対する所定時間の逸脱量等を用いて判定することができる。かかる例については、図12~図14を用いて後述する。
また、図6~図8を用いた説明では、蛇行運転を例に挙げたが、見かけ上、前述の異常接近および低速走行を示す他車両V-oの挙動についても、煽り運転であるか否かを判定することができる。異常接近の例については、図15~図17を用いて後述する。また、低速走行の例については、図18~図20を用いて後述する。
このように、実施形態に係る映像記録方法では、自車両V-sの周辺の状況を取得し、取得された状況に基づいて他車両V-oの危険運転が観測される場合に、上記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定し、上記例外でないと判定された場合に、自車両V-sの周辺の映像をイベント録画させることとした。
したがって、実施形態に係る映像記録方法によれば、精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる。
以下、上述した実施形態に係る映像記録方法を適用したドライブレコーダ10を含む車載システム1の構成例について、より具体的に説明する。
図9は、実施形態に係る車載システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図9では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図9に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図9を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、説明を省略する場合がある。
図9に示すように、実施形態に係る車載システム1は、車載センサ5と、ドライブレコーダ10とを含む。
車載センサ5は、車両に搭載され、車両の内外の状況を示す各種のセンシングデータを出力する各種のセンサである。車載センサ5は、たとえば、カメラ5aと、加速度センサ5bと、ミリ波レーダ5cと、LIDAR(Light Detection and Ranging)5dと、GPS(Global Positioning System)センサ5eとを含む。
カメラ5aは、車両に搭載されるフロントカメラ、リアカメラ、サイドカメラ等である。加速度センサ5bは、車両にかかる加速度や車速を測定する。ミリ波レーダ5cは、放射するミリ波帯の電波に対する反射波に基づいて、車両の周辺に存在する物体の距離や速度、角度等を測定する。
LIDAR5dは、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光に基づいて、車両の周辺に存在する物体の距離等を測定する。GPSセンサ5eは、GPSを用いた測位センサである。なお、図9に示す各センサ5a~5e以外のセンサが車載センサ5に含まれてよい。また、後述するドライブレコーダ10のカメラ11も車載センサ5に含まれてよい。
ドライブレコーダ10は、カメラ11と、記憶部12と、制御部13とを備える。カメラ11は、フロントガラスや、リアガラス、ダッシュボード等に取り付けられ、車両の周辺の所定の撮像領域を撮像する。
記憶部12は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の記憶デバイスによって実現され、図9の例では、マップ情報12aと、条件情報12bと、記録映像情報12cとを記憶する。
マップ情報12aは、図6で説明したマップ情報に対応する。ここで、図10にマップ情報12aの一例を示す。図10は、マップ情報12aの一例を示す図である。
図10に示すように、マップ情報12aは、多次元(図10では2次元)のマップ空間上に、自車両V-s、検知した静止物、検知した移動物等の各位置をマッピングした情報である。なお、図示は略しているが無論、他車両V-oの情報が含まれてもよい。また、自車両V-sを含む移動物については、移動速度や移動方向に関する情報が含まれてもよい。
ここで、静止物、移動物の例を挙げておく。図11は、静止物および移動物の例を示す図である。図11に示すように、本実施形態において検知される静止物としては、駐停車車両や、工事用フェンス、ロードコーン、落下物(ゴミや動物の死骸等)、路面の凹凸、水たまり等を挙げることができる。これらは単数であってもよいし、連続的に存在していてもよい。
また、図11に示すように、本実施形態において検知される移動物としては、自転車や、バイク等を挙げることができる。これらは単数であってもよいし、縦列にあるいは並列に走行していてもよい。
図9の説明に戻る。条件情報12bは、他車両V-oが示す挙動が煽り運転であるか否かを判定する条件に関する情報であり、かかる条件を構成する各種のパラメータを含む。たとえば、条件情報12bは、他車両V-oが示す挙動が煽り運転であるか否かを判定するための各種の閾値等を含む。
記録映像情報12cは、カメラ11によって撮影され、後述する映像記録部13eによって記録される記録映像群を含む情報である。
制御部13は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、ドライブレコーダ10内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部13は、取得部13aと、解析部13bと、判定部13cと、記録制御部13dと、映像記録部13eとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
取得部13aは、カメラ11によって撮影された映像を含む、車載センサ5からの各種のセンシングデータを取得する。解析部13bは、取得部13aによって取得されたデータに基づいて、自車両V-sの周辺の状況を解析する。また、解析部13bは、解析結果に基づいてマップ情報12aを生成する。
判定部13cは、解析部13bの解析結果、マップ情報12aおよび条件情報12bに基づいて、観測される他車両V-oの挙動が煽り運転であるか否かを判定する。また、判定部13cは、判定した判定結果を記録制御部13dへ出力する。
記録制御部13dは、判定部13cの判定結果に応じて、映像記録部13eによって記録される記録映像の記録方式を制御する。具体的には、記録制御部13dは、記録映像のアクセス権を制御する。
より具体的には、記録制御部13dは、判定部13cによって他車両V-oの挙動が煽り運転であると判定された場合に、映像記録部13eに上書き禁止のイベント録画を開始させる。
また、記録制御部13dは、判定部13cによって他車両V-oの挙動が煽り運転ではないと判定された場合に、映像記録部13eにイベント録画を開始させない。イベント録画を開始させない場合、記録制御部13dは、映像記録部13eに上書き可能な常時録画を行わせる。
映像記録部13eは、記録制御部13dによって制御される記録方式で、カメラ11の撮影映像を記録映像情報12cへ記録する。
次に、上述した障害物O1を回避する動作であるか否かを判定する以外で、煽り運転としての蛇行運転を判定する方法について、図12~図14を用いて説明する。図12は、蛇行運転の判定方法の説明図(その1)である。また、図13は、蛇行運転の判定方法の説明図(その2)である。また、図14は、蛇行運転の判定方法の説明図(その3)である。
見かけ上、蛇行運転に見える他車両V-oの挙動として、ふらつきが挙げられる。図12に若葉マークで示すように、他車両V-oの運転者が初心者である場合、初心者は視線を近くに置きがちなため、安定した直進走行ができずに、ふらつきが発生する。
かかる場合、判定部13cは、図13に示すように、たとえば他車両V-oの軌跡の車線中央に対する逸脱量を判定することによって、煽り運転としての蛇行運転であるか否かを判定する。
具体的には、図13に示すように、判定部13cは、他車両V-oの軌跡の車線中央に対する所定時間内の逸脱量が所定値以下であれば、ふらつきと見なし、煽り運転ではないと判定する。
また、別の例として、判定部13cは、図14に示すように、たとえば他車両V-oと車線両端との間隔i1,i2の変化量を判定することによって、煽り運転としての蛇行運転であるか否かを判定する。
具体的には、図14に示すように、判定部13cは、他車両V-oにおける車線両端の間隔i1,i2の所定時間内の変化量が所定値以下であれば、ふらつきと見なし、煽り運転ではないと判定する。
このように、図13および図14に示した判定方法を用いることにより、運転が不慣れであることで発生するふらつきを煽り運転ではないとして判定し、該当の他車両V-oを危険車両から除外することができる。
次に、煽り運転としての自車両V-s後方への異常接近を判定する方法について、図15~図17を用いて説明する。図15は、異常接近の判定方法の説明図(その1)である。また、図16は、異常接近の判定方法の説明図(その2)である。また、図17は、異常接近の判定方法の説明図(その3)である。
判定部13cは、異常接近については、たとえば自車両V-sと他車両V-oとの車間距離に基づき、かかる車間距離が所定の異常接近閾値を超えて短い場合に、煽り運転としての異常接近であると判定する。
ただし、判定部13cは、たとえば図15に示すように、自車両V-sが赤信号で停止し、これに続いて他車両V-oが自車両V-sの後方に停止する場合には、車間距離dが異常接近閾値を超えても煽り運転ではないと判定する。
かかる信号待ちや一旦停止といった状況においては、走行時に比べて車間距離dが縮まるのは通常であり、判定部13cは、かかる場合を煽り運転ではないと判定することで、該当の他車両V-oを危険車両から除外することができる。
自車両V-sが減速する場合についても同様である。たとえば、交差点や、カーブ手前、料金所通過時等において、図16に示すように、自車両V-sが他車両V-oに先行して減速すると、車間距離dは一時的に短くなる。こうした場合、判定部13cは、車間距離dが一時的に異常接近閾値を超えても、煽り運転ではないと判定する。
このように、自車両V-sの減速により一時的に車間距離dが短くなる状況について、判定部13cは、かかる場合を煽り運転ではないと判定することで、該当の他車両V-oを危険車両から除外することができる。
また、渋滞等で、自車両V-sが低速走行(~20km/h程度)する場合についても同様に考えることができる。たとえば、図17に示すように、渋滞中は、自車両V-sおよび他車両V-oはともに低速走行となり、通常走行時に比べて車間距離dを詰めて走行する。したがって、このような場合、判定部13cは、異常接近の判定条件を緩和する。
たとえば判定部13cは、このような場合に、異常接近閾値を通常走行時用のものから低速走行時用に切り替えて煽り運転としての異常接近であるか否かを判定する。低速走行時用の異常接近閾値はたとえば1m以下である。
このように、自車速度に応じて閾値を可変とすることによって、状況に応じた精度のよい危険車両の検知が可能となる。また、閾値を可変とすることは無論、図15や図16に示した停止時や減速時にも適用することができる。
また、通常時、減速時および低速時を通じて、車間距離dが短い状態が一定時間以上継続したら、煽り運転としての異常接近であると判定するようにしてもよい。
次に、煽り運転としての自車両V-s前方での低速走行を判定する方法について、図18~図20を用いて説明する。図18は、低速走行の判定方法の説明図(その1)である。また、図19は、低速走行の判定方法の説明図(その2)である。また、図20は、低速走行の判定方法の説明図(その3)である。
判定部13cは、低速走行については、たとえば自車両V-sの前方車両である他車両V-oが、所定の低速走行閾値を超えた異常な低速で一定時間以上走行する場合に、煽り運転としての低速走行であると判定する。また、判定部13cは、他車両V-oが、異常な低速で走行中であり、かつ、自車両V-sが追い越しを試みると進路を妨害したり急速に加速したりする場合に、煽り運転としての低速走行であると判定する。
ただし、たとえば図18に示すように、他車両V-oが低速走行閾値を超える異常な低速走行を行っていたとしても、渋滞等により、さらに前方の車両に追従しているだけの場合がある。
かかる場合、判定部13cは、たとえばカーナビの渋滞情報等による交通状況を加味して煽り運転を判定することができる。たとえば、判定部13cは、渋滞情報によって提供される渋滞区間においては、他車両V-oが低速走行閾値を超える低速走行を行っても、煽り運転としての低速走行であるとは判定しない。
また、たとえば図19に示すように、他車両V-oが低速走行(減速または停止を含む)を行っていたとしても、前方の信号が黄や赤に変わったことによる場合がある。かかる場合、判定部13cは、たとえばV2X(Vehicle to Everything)通信等に基づく信号状況を加味して煽り運転を判定することができる。
たとえば、判定部13cは、信号状況が、前方の信号が黄や赤に変わったことを示す場合、他車両V-oが低速走行閾値を超える低速走行を行っていても、煽り運転としての低速走行であるとは判定しない。なお、信号状況は、V2X通信を用いて取得する場合に限らず、解析部13bの解析結果から取得するようにしてもよい。
また、たとえば図20に示すように、他車両V-oが低速走行(減速または停止を含む)を行っていたとしても、他車両V-oの前方に横断者がいたり、障害物O1が存在したりすることによる場合がある。
かかる場合、判定部13cは、他車両V-oを低速走行により危険車両と判定前に、たとえば解析部13bの解析結果から横断者を検知した場合、他車両V-oの低速走行は、かかる横断者によるものとして煽り運転と判定しない。
一方、判定部13cは、他車両V-oを低速走行により危険車両と判定後に、たとえば解析部13bの解析結果から横断者を検知した場合、他車両V-oの低速走行はかかる横断者によるものだったとして、危険車両との判定を取り消し、判定後から取り消しまでに記録した映像を削除する。
これにより、精度よく危険車両を検知できるとともに、無用なイベント録画で映像記録の上書き禁止エリアを肥大させてしまうのを防ぐことができる。
次に、実施形態に係るドライブレコーダ10が実行する処理手順について、図21を用いて説明する。図21は、実施形態に係るドライブレコーダ10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図21に示すように、まず、取得部13aが、自車両V-sの周辺の状況を取得する(ステップS101)。そして、解析部13bが、状況を解析する(ステップS102)。
そして、判定部13cが、解析部13bの解析結果に基づいて、見かけ上、蛇行運転が観測されるか否かを判定する(ステップS103)。蛇行運転が観測されない場合(ステップS103,No)、つづいて判定部13cは、解析部13bの解析結果に基づいて、見かけ上、異常接近が観測されるか否かを判定する(ステップS104)。
異常接近が観測されない場合(ステップS104,No)、つづいて判定部13cは、解析部13bの解析結果に基づいて、見かけ上、低速走行が観測されるか否かを判定する(ステップS105)。
そして、判定部13cは、低速走行が観測されない場合(ステップS105,No)、煽り運転ではないと判定し(ステップS106)、記録制御部13dが、映像記録部13eに常時録画を行わせる(ステップS107)。そして、ステップS101からの処理を繰り返す。
一方、ステップS103,S104,S105でそれぞれの事象が観測された場合(ステップS103,Yes/ステップS104,Yes/ステップS105,Yes)、判定部13cは、状況から煽り運転の例外に該当するか否かを判定する(ステップS108)。
ここで、例外に該当する場合(ステップS108,Yes)、ステップS106へ移行する。例外に該当しない場合(ステップS108,No)、判定部13cは、煽り運転であると判定し(ステップS109)、記録制御部13dが、映像記録部13eにイベント録画を行わせる(ステップS110)。そして、ステップS101からの処理を繰り返す。
上述してきたように、実施形態に係るドライブレコーダ10(「映像記録装置」の一例に相当)は、取得部13aと、判定部13cと、記録制御部13dとを備える。取得部13aは、自車両V-s(「車両」の一例に相当)の周辺の状況を取得する。判定部13cは、取得部13aによって取得された上記状況に基づいて他車両V-o(「他の車両」の一例に相当)の危険運転が観測される場合に、上記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定する。記録制御部13dは、判定部13cによって上記例外でないと判定された場合に、自車両V-sの周辺の映像をイベント録画(「上書き禁止の不揮発性記録であるイベント記録方式で記録」の一例に相当)させる。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる。
また、判定部13cは、他車両V-oの蛇行運転が観測される場合に、解析部13bの解析結果に基づいて上記蛇行運転が障害物の回避動作であるか否かを判定し、かかる回避動作でないと判定される場合に、上記例外でないと判定する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、見かけ上は蛇行運転として観測される障害物の回避動作を除外しつつ精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる。
また、判定部13cは、他車両V-oの蛇行運転が観測される場合に、解析部13bの解析結果に基づいて、他車両V-oの軌跡の車線中央に対する所定時間内の逸脱量が所定値を超える場合に、上記例外でないと判定する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、他車両V-oの軌跡の車線中央に対する所定時間内の逸脱量に基づいて、見かけ上は蛇行運転として観測されうるふらつき等を除外しつつ精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる。
また、判定部13cは、他車両V-oの蛇行運転が観測される場合に、解析部13bの解析結果に基づいて、他車両V-oと車線両端との間隔i1,i2の所定時間内の変化量が所定値を超える場合に、上記例外でないと判定する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、他車両V-oと車線両端との間隔i1,i2の所定時間内の変化量に基づいて、見かけ上は蛇行運転として観測されうるふらつき等を除外しつつ精度よく危険車両を検知し、映像に記録することができる。
また、判定部13cは、後方車両である他車両V-oの異常接近が観測される場合に、自車速度に応じて上記異常接近を判定するための閾値を変更する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、状況に応じた精度のよい危険車両の検知が可能となる。
また、判定部13cは、前方車両である他車両V-oの低速走行が観測され、上記例外でないと判定した後に、上記低速走行の原因を検知した場合に、上記例外でないとの判定を取り消し、上記例外でないとの判定後に記録された映像を削除させる。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、精度よく危険車両を検知できるとともに、無用なイベント録画で映像記録の上書き禁止エリアを肥大させてしまうのを防ぐことができる。
なお、上述した実施形態では、ドライブレコーダ10が解析部13bを備えることとしたが、解析部13bの機能の一部または全部を、ドライブレコーダ10以外の装置が行うこととしてもよい。かかる装置は、たとえば、自車両V-sに搭載される静止物検知装置や、移動物検知装置等である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車載システム
5 車載センサ
10 ドライブレコーダ
11 カメラ
12 記憶部
12a マップ情報
12b 条件情報
12c 記録映像情報
13 制御部
13a 取得部
13b 解析部
13c 判定部
13d 記録制御部
13e 映像記録部
V-o 他車両
V-s 自車両

Claims (7)

  1. 車両の周辺の状況を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記状況に基づいて他の車両の危険運転が観測される場合に、前記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記例外でないと判定された場合に、車両の周辺の映像を上書き禁止の不揮発性記録であるイベント記録方式で記録させる記録制御部と
    を備えることを特徴とする映像記録装置。
  2. 前記判定部は、
    前記他の車両の蛇行運転が観測される場合に、前記状況の解析結果に基づいて前記蛇行運転が障害物の回避動作であるか否かを判定し、該回避動作でないと判定される場合に、前記例外でないと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。
  3. 前記判定部は、
    前記他の車両の蛇行運転が観測される場合に、前記状況の解析結果に基づいて、前記他の車両の軌跡の車線中央に対する所定時間内の逸脱量が所定値を超える場合に、前記例外でないと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の映像記録装置。
  4. 前記判定部は、
    前記他の車両の蛇行運転が観測される場合に、前記状況の解析結果に基づいて、前記他の車両と車線両端との間隔の所定時間内の変化量が所定値を超える場合に、前記例外でないと判定する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の映像記録装置。
  5. 前記判定部は、
    後方車両である前記他の車両の異常接近が観測される場合に、自車速度に応じて前記異常接近を判定するための閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の映像記録装置。
  6. 前記判定部は、
    前方車両である前記他の車両の低速走行が観測され、前記例外でないと判定した後に、前記低速走行の原因を検知した場合に、前記例外でないとの判定を取り消し、前記例外でないとの判定後に記録された映像を削除させる
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の映像記録装置。
  7. 車両の周辺の状況を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された前記状況に基づいて他の車両の危険運転が観測される場合に、前記状況の解析結果に基づいて例外に該当するか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において前記例外でないと判定された場合に、車両の周辺の映像を上書き禁止の不揮発性記録であるイベント記録方式で記録させる記録制御工程と
    を含むことを特徴とする映像記録方法。
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