JP2022042015A - 露先部材及びこれを備えた傘 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁石の脱落を防止しやすい露先部材、及びこれを備えた傘を提供する。【解決手段】露先部材7は、傘1の親骨5の先端に設けられる。露先部材7は、基端側D2に開口するとともに親骨5が挿入される挿入凹部70が形成された内部部材71と、内部部材71の先端側の面に固定された磁石73と、内部部材71及び磁石73を隙間なく埋設した被覆部材74と、を備える。傘1は、露先部材7を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、露先部材及びこれを備えた傘に関する。
特許文献1には、自動車の屋根部分に吸着される磁石を備えた傘が開示されている。特許文献1に記載の傘は、傘の傘地に、クリップを用いて磁石が取り付けられている。
特許文献1に記載の傘においては、クリップが傘地から外れ、磁石が脱落するおそれがあり、傘に対する磁石の取付手段に関して改善の余地がある。
本発明は、前述のような背景に鑑みてなされたものであり、磁石の脱落を防止しやすい露先部材、及びこれを備えた傘を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、傘の親骨の先端に設けられる露先部材であって、基端側に開口するとともに前記親骨が挿入される挿入凹部が形成された内部部材と、前記内部部材の先端側の面に固定された磁石と、前記内部部材及び前記磁石を隙間なく埋設した被覆部材と、を備える、露先部材にある。
本発明の他の態様は、前記露先部材を備えた傘にある。
本発明によれば、磁石の脱落を防止しやすい露先部材、及びこれを備えた傘を提供することが可能となる。
(実施形態1)
露先部材7を備えた傘1の実施形態につき、図1~図4を用いて説明する。
傘1は、シャフト2、把持部3、上ろくろ4、親骨5、傘地6、露先部材7、下ろくろ8、及び受骨9を備える。
露先部材7を備えた傘1の実施形態につき、図1~図4を用いて説明する。
傘1は、シャフト2、把持部3、上ろくろ4、親骨5、傘地6、露先部材7、下ろくろ8、及び受骨9を備える。
図2に示すごとく、シャフト2は、上下方向に延在する棒状に形成されている。シャフト2の下端部に、把持部3が設けられている。把持部3は、樹脂等をJ字状に形成してなり、傘1の使用者によって把持される部位である。シャフト2の上端部付近には、上ろくろ4がシャフト2に対して移動不能に固定されている。上ろくろ4には、複数の親骨5が回動可能に保持されている。
図1に示すごとく、複数の親骨5は、上ろくろ4から放射状に延びている。親骨5は、上ろくろ4との接続部を基点に、シャフト2との間の角度を変更することができるよう、上ろくろ4に対して回動可能に保持されている。複数の親骨5上に、傘地6が張られている。傘地6は、ポリ塩化ビニール素材又は布等の撥水性を有する素材からなる。傘1が開いた状態において、傘地6は、複数の親骨5によって半球状(ドーム状)に支えられる。
露先部材7は、各親骨5の先端に取り付けられている。各露先部材7には、傘地6の端縁が縫合等によって固定されている。本形態においては、各露先部材7の構成が互いに同じである。露先部材7の詳細構成については、後述する。
図2に示すごとく、下ろくろ8は、シャフト2に外嵌されており、シャフト2に対して軸方向移動可能に構成されている。下ろくろ8には、各親骨5と下ろくろ8とを連結する受骨9が取り付けられている。受骨9は、下ろくろ8との接続部を基点に、シャフト2との間の角度を変更することができるよう、下ろくろ8に対して回動可能に保持されている。また、受骨9は、親骨5との接続部を基点に、親骨5との間の角度を変更することができるよう、親骨5に対して回動可能に保持されている。シャフト2に対して下ろくろ8を上側にスライドさせることにより受骨9によって親骨5が外周側に押し広げられて傘1が開き、シャフト2に対して下ろくろ8を下側にスライドさせることにより受骨9によって傘1が内周側に引っ張られ、傘1が閉じる。
(露先部材7の詳細構成)
次に、図3を用いて、露先部材7の詳細構成につき説明する。本形態においては、複数の露先部材7は、互いに同じ構成を有する。以後、1つの露先部材7に着目して説明する。
次に、図3を用いて、露先部材7の詳細構成につき説明する。本形態においては、複数の露先部材7は、互いに同じ構成を有する。以後、1つの露先部材7に着目して説明する。
露先部材7の外形は、親骨5の軸方向に延在する略円柱状に形成されている。露先部材7は、一方側に開口した挿入凹部70を備え、挿入凹部70内に親骨5が挿入される。挿入凹部70の開口方向Dは、当該挿入凹部70を備える露先部材7が取り付けられた親骨5の軸方向である。以後、挿入凹部70の開口方向Dを、単に開口方向Dといい、開口方向Dにおいて挿入凹部70が開口する側を基端側D2といい、その反対側を先端側D1という。
露先部材7は、挿入凹部70を構成する内部部材71と、内部部材71の先端側D1の面に接着材72によって固定された磁石73と、内部部材71、磁石73、及び接着材72を覆う被覆部材74(第1被覆部材741、第2被覆部材742及び第3被覆部材743)とを備える。内部部材71は、挿入凹部70を形成しており、有底筒状を呈している。磁石73は、例えば開口方向Dに厚みを有する円板状を呈している。磁石73は、挿入凹部70の底面701よりも先端側D1の位置に形成されている。さらに、磁石73は、底面701と開口方向Dに重なる位置に配されている。磁石73と内部部材71とは、これらの対向面同士の間に少なくとも配された接着材72によって互いに固定されている。
被覆部材74は、第1被覆部材741、第1被覆部材741を被覆する第2被覆部材742、さらに第2被覆部材742を被覆する第3被覆部材743の3つの被覆部材74を備える。第1被覆部材741は、内部部材71、磁石73、及び接着材72を覆うよう塗布されている。第1被覆部材741は、例えば光硬化樹脂からなり、内部部材71と磁石73との固定を補助する役割を有する。また、第1被覆部材741は、第2被覆部材742と接着性の良い素材からなる
第2被覆部材742は、例えば光硬化樹脂からなり、第1被覆部材741を覆うよう塗布されている。第2被覆部材742を用いることにより、露先部材7の強度を一層高めることができる。第3被覆部材743は、例えば光硬化樹脂からなり、第2被覆部材742を覆うよう塗布されている。第3被覆部材743は、露先部材7の最外層を構成している。以上により、磁石73は、露先部材7の外部に露出しないよう、被覆部材74によって覆われている。
次に、本形態の傘1の使用状態につき、図4を用いて説明する。
図4は、1つのドア101が開いた状態の自動車10と、自動車10のボディの屋根102に固定された本形態の傘1とを示している。本形態の傘1においては、すべての露先部材7に磁石73が埋設されている。それゆえ、露先部材7が自動車10の屋根102に当接するように、開いた傘1を自動車10の屋根102に載置することにより、傘1が自動車10の屋根102に固定される。これにより、雨天の日に、自動車10を乗り降りする際、自動車10から多数の荷物を出し入れする際等において、両手を使わず傘1をさすことが可能となる。
図4は、1つのドア101が開いた状態の自動車10と、自動車10のボディの屋根102に固定された本形態の傘1とを示している。本形態の傘1においては、すべての露先部材7に磁石73が埋設されている。それゆえ、露先部材7が自動車10の屋根102に当接するように、開いた傘1を自動車10の屋根102に載置することにより、傘1が自動車10の屋根102に固定される。これにより、雨天の日に、自動車10を乗り降りする際、自動車10から多数の荷物を出し入れする際等において、両手を使わず傘1をさすことが可能となる。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態の露先部材7は、内部に磁石73が埋設されている。それゆえ、傘1から磁石73が脱落することを防止することができる。さらに、本形態においては、露先部材7の内部に磁石73が埋設されている(すなわち磁石73が露先部材7の表面に露出していない)ため、露先部材7全体を磁石73とする場合に比べ、露先部材7を自動車10の屋根102に取り付ける際の自動車10の屋根102を傷つけるリスクを低減することができる。すなわち、露先部材7が磁石73によって構成されている場合は、磁石73が直接自動車10の屋根102に吸着され、強い吸着力によって自動車10の屋根102が傷つきやすいが、本形態においては、被覆部材74を介して磁石73が自動車10の屋根102に吸着されるため、吸着力が過度に高くなることもない。
本形態の露先部材7は、内部に磁石73が埋設されている。それゆえ、傘1から磁石73が脱落することを防止することができる。さらに、本形態においては、露先部材7の内部に磁石73が埋設されている(すなわち磁石73が露先部材7の表面に露出していない)ため、露先部材7全体を磁石73とする場合に比べ、露先部材7を自動車10の屋根102に取り付ける際の自動車10の屋根102を傷つけるリスクを低減することができる。すなわち、露先部材7が磁石73によって構成されている場合は、磁石73が直接自動車10の屋根102に吸着され、強い吸着力によって自動車10の屋根102が傷つきやすいが、本形態においては、被覆部材74を介して磁石73が自動車10の屋根102に吸着されるため、吸着力が過度に高くなることもない。
また、磁石73は、挿入凹部70の底面701よりも開口方向Dにおける先端側D1の位置に形成されている。これにより、傘1を自動車10の屋根102に吸着させやすい。すなわち、傘1を自動車10の屋根102に載置する際においては、露先部材7における底面701よりも先端側D1の部位75が自動車10の屋根102に当接することとなるため、当該部位に磁石73を埋設することにより、過度な吸着力を得ることができる。
また、露先部材7は、内部部材71と被覆部材74とを備える。内部部材71は、挿入凹部70が形成されており、先端側D1の面に磁石73が固定されている。被覆部材74は、磁石73を覆っている。それゆえ、磁石73を露先部材7の内部に埋設する構成を、容易な構成で実現することができる。また、本形態においては、被覆部材74が複数の層によって構成されている。それゆえ、露先部材7の強度を確保することができる。
また、クリップを用いて傘に磁石を取り付けるような従来の構成と比べて、本形態においては、磁石73を傘1に取り付けた場合であっても邪魔になりにくく、かつ傘1が重くなることも防止することができる。
以上のごとく、本形態によれば、磁石73の脱落を防止しやすい露先部材7、及びこれを備えた傘1を提供する。
(実施形態2)
本形態につき、図5を用いて説明する。本形態は、被覆部材74を、1層の樹脂によって構成した形態である。本形態において、露先部材7は、互いに接着された内部部材71及び磁石73を外部から覆うよう形成されている。本形態において、被覆部材74は、シリコン型等の型内に内部部材71及び磁石73を配した状態で、型内のキャビティに溶融状態の光硬化樹脂を流し込んでこれをLEDライト又はUVライトにて硬化することによって形成される。
本形態につき、図5を用いて説明する。本形態は、被覆部材74を、1層の樹脂によって構成した形態である。本形態において、露先部材7は、互いに接着された内部部材71及び磁石73を外部から覆うよう形成されている。本形態において、被覆部材74は、シリコン型等の型内に内部部材71及び磁石73を配した状態で、型内のキャビティに溶融状態の光硬化樹脂を流し込んでこれをLEDライト又はUVライトにて硬化することによって形成される。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2において用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、実施形態2において用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において他の実施形態に適用することが可能である。
1 傘
5 親骨
7 露先部材
70 挿入凹部
701 底面
71 内部部材
73 磁石
74 被覆部材
D 開口方向
D1 先端側
D2 基端側
5 親骨
7 露先部材
70 挿入凹部
701 底面
71 内部部材
73 磁石
74 被覆部材
D 開口方向
D1 先端側
D2 基端側
Claims (3)
- 傘の親骨の先端に設けられる露先部材であって、
基端側に開口するとともに前記親骨が挿入される挿入凹部が形成された内部部材と、
前記内部部材の先端側の面に固定された磁石と、
前記内部部材及び前記磁石を隙間なく埋設した被覆部材と、を備える、
露先部材。 - 前記被覆部材は、複数層から構成されている、
請求項1に記載の露先部材。 - 請求項1又は2に記載の露先部材を備えた傘。
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2021
- 2021-08-18 JP JP2021158447A patent/JP2022042015A/ja active Pending
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