JP2022038469A - 骨盤矯正用サポータ及びその装着方法 - Google Patents

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喜隆 小村
Yoshitaka Komura
歩 兼氏
Ayumi Kaneuji
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Abstract

【課題】上前腸骨棘に位置合わせして、骨盤矯正に必要な強い力を発揮させるための構成を備えるとともに、人間工学に基づき、装着時、矯正に必要な力を容易に得られる矯正用サポータ及びその装着方法を提供する。【解決手段】上前腸骨棘に引っ掛けた骨係止パッドのパッド本体3a,布製袋3bを背面側(背中側)に付勢するために、上前腸骨棘に骨係止パッドを位置合わせして帯状ベルトを身体に締め付けた後、引っ張り調節バンド4の把持部を背面側(背中側)から前面側(お腹側)に引っ張ることにより、装着者は容易に姿勢矯正(骨盤矯正)に必要な力を発揮させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、姿勢を矯正することができる矯正用サポータに関し、腰部に突出する骨である上前腸骨棘を利用して骨盤を強く背面方向に引っ張る力を得て姿勢を矯正する骨盤矯正用サポータ及びその装着方法に関する。
腰用サポータ等の矯正用締め付けベルトは、腰に不安を抱える人などに使用されている。本願出願人も、腹部の締めつけ力を軽減し、快適な着用感を有する矯正用締め付けベルトを提供することを目的とする腰用サポータを既に提供している(特許文献1)。
一方、骨盤の歪みをとるものとして骨盤矯正という言葉が知られている。骨盤の歪みとは骨盤が全体的に左右に傾いたり、前後に傾いたりすることを指して使用されるが、骨盤の歪みがあると、身体の機能に悪影響を与えるほか、腰痛の原因にもなると言われている。骨盤の機能としては、骨盤が背骨から頭蓋骨を支持していて、上体を支えていること、股関節と繋がっており、歩行の際に股関節の手助けをしていること、椅子や床に座る際に、支点となり体を支えること、内臓系が骨盤内に収まっているため、受け皿の役割をしていること、女性の妊娠時に、胎児を包む子宮の置き場所になることなどの重要な機能を有する。
特許文献1には、「(請求項1) 人の腰部から腹部に巻回される帯状の帯状ベルト(11)と、この帯状ベルトの内側中央部に設けられ人の腰椎部に対向して当接される腰部支持部材(13)と、前記帯状ベルトの内側両側部に設けられ人の腰部側面の左右一対の腸骨部に対向して当接される一対の側部支持部材(12)と、前記帯状ベルト中央下部に設けられ臀部上方から股関節を覆い下腹部で両端部同士が繋がれて巻き付けられる補助ベルト(17,18)とを備え、前記腰部支持部材と前記側部支持部材は、軟質樹脂、硬質ゴム、発泡樹脂、又は立体構造布帛から成り、前記帯状ベルトの締めつけ力で潰れない程度の曲げ硬さと厚み及び弾力性を有し、衝撃吸収性を有する材料により形成され、前記側部支持部材が前記腰部支持部材に対して位置調節自在に設けられ、前記側部支持部材は、中央部に凹部が形成され、この凹部周縁が腸骨棘を囲むように前記腸骨部に当接され、前記一対の側部支持部材の厚みにより、前記帯状ベルトの内側面と、前記一対の側部支持部材間の前記腹部表面との間に空間を形成し、前記腹部の圧迫を軽減するように設けられ、前記帯状ベルトと前記腰部支持部材、及び前記側部支持部材の少なくとも一方の内側には、滑り止め部が形成されていることを特徴とする矯正用締め付けベルト。」が開示されている。その作用効果としては、「(0016) また、左右の腸骨部に当てる側部支持部材を位置調節自在に設け、当接位置を調節して腹部側に配置することにより、さらに圧迫感を緩和することが出来る。特に、側部支持部材の中央部に凹部を形成することにより、この凹部が腸骨棘を囲むように当接され、支持部材の位置ずれを防ぐとともに、腸骨棘への極端な応力集中を緩和する。」ことが記載されている。
特許文献2は、「(特許請求の範囲)(請求項1) 本発明は仙腸関節から腹部を覆う着脱自在な腰用ベルトで、其々、両端に係止手段を設ける外側の基本ベルト1と、背側中央部で基本ベルトに縫着された内側の調節ベルト2から構成された骨盤調整装具である。非特異的腰痛(画像診断上、原因が特定しきれない腰痛で、腰痛全体の85%を占める)の要因のひとつである仙腸関節包内運動の機能障害(生理的な適合、及び、可動性の欠如)の調整(施術)機能を有する。(請求項2) 基本ベルト1は伸縮素材でできており、両側部に貫通孔3を有する。調節ベルト2は背側中央部分が基本ベルト1より伸縮率の高い素材でできており、両端は其々基本ベルト1の貫通孔3を通って表側に露出し、面ファスナー4で基本ベルト1の表面に係止する。」が開示されている。
特許文献3は、「関節包内矯正具100は、仙骨および腸骨の周囲を包囲する第1コルセット10と、第2コルセット20と、第3コルセット30と、第1コルセットに設けられ、仙腸関節を押圧して弾性変形する中空の球面体により形成された圧迫体Pを収納するための袋部50とを備えている。袋部50は、伸縮性を有し、圧迫体を挟持する部材により形成され、圧迫体Pを横並びに収納するように一対形成されている。袋部50に収納された圧迫体Pが、仙腸関節を押圧するときに、圧迫体Pが仙骨と上後腸骨棘とによりできる凹部に支持される。」が開示されている。
特許第4840881号公報 特開2018-7999号公報 特開2015-177897号公報
上記特許文献1~3には、腰用ベルトを着けたままで腰を強く締め付けるために、腰用ベルトの他に更に強く締め付けるための2番目の締め付けベルトを備えている。
しかしながら、身体の姿勢の矯正には、一般に腰ベルトなどの締め付けよりも強い力が必要になることが多く、特にその締め付け方向を異ならせる方向に作用させるためには(例えば1番目のベルトの締め付け方向とは逆方向への力を働かせるには)、その方向に相当に強い力が必要になるが、上記特許文献1~3は、このような強い力を発揮させることができるものではなかった。以下、骨盤矯正を例にこれを説明する。
骨盤矯正としては、骨盤を押したり引いたりするだけのものから、腰辺りを捻るような矯正方法や、骨盤に直接刺激するものではなく、骨盤を構成する仙腸関節という部分を取り巻くように存在する関節包にアプローチして、仙腸関節からでる痛みの原因を取り除くものや、仙腸関節に対して剪断力(縦方向の力)を加えるものなどが知られている。なお、骨盤は、腸骨・坐骨・恥骨と呼ばれる三つの骨が合わさって寛骨(かんこつ)という骨をつくっており(図11参照)、それと仙骨(せんこつ)という骨が存在するところ、寛骨と仙骨を合わせて骨盤と呼ばれている。
しかしながら、上記いずれも、腰部の締め付けに使用されるもので、姿勢の矯正(背筋を伸ばす)には十分なものではなく、締め付け方向も一方方向のみであるか、締め付け方向とは異なる方向(例えば逆方向に)強い矯正のための力を作用させることはできなかった。
なお、上記特許文献1と2は、本願発明とは、外側引っ張り部材の引っ張る締め付け方向が逆であり、上記特許文献3は、基本ベルト1と調節ベルト2の締め付け方向が同じである。
また、本願出願人は、平成31年3月29日付け特許出願(出願番号:特願2019-67919)において、身体から突出するように位置する骨の箇所に位置合わせして、強く身体矯正に必要な力を発揮させて、帯状ベルトの締め付けとは異なる方向に引っ張るときにも大きな力が得られるようにして、骨盤矯正等の姿勢の矯正が可能な矯正用締め付けベルト及びその締め付け方法を提供する。この出願に係る発明は、通常の腰痛ベルトに比べて強い力で骨盤矯正が行えるものである。
しかしながら、骨盤矯正のための強い力を、その操作を工夫することで、通常の腰痛ベルトと同じような容易な操作で強く骨盤矯正が行えることが理想的である。
そこで本願発明の目的は、上記特許出願に示した内容を骨盤矯正に絞り、さらに発展させたものであり、左右の上前腸骨棘に位置合わせして、骨盤矯正に必要な強い力を発揮させるための構成を備えるとともに、人間工学に基づき、装着時、矯正に必要な力を容易に得られる矯正用サポータ及びその装着方法を提供する。
本発明の骨盤矯正用サポータは、骨盤周辺に巻き回される帯状ベルトであって、お腹側(前面側)で互いの両端を係止する帯状ベルトと、前記帯状ベルトの内側に配されて、上前腸骨棘に引っ掛けるための一対の骨係止パッドと、前記骨係止パッドの位置に基端としてお腹側(前面側)に引っ張る一対の引っ張り調節バンドとを備え、
上前腸骨棘の位置に対して前記骨係止パッドを位置合わせして、前記帯状ベルトを骨盤周辺に巻き付けた後、前記引っ張り調節バンドにより、前記骨係止パッドの位置を調節することを特徴とする骨盤矯正用サポータである。
本発明によれば、帯状ベルトを骨盤周辺に巻き回して係止した後で、引っ張り調節バンドにより、骨係止パッドの位置を調節して矯正力を発揮させるため、装着ミスやズレが生じ難い骨盤サポータとなっている。すなわち、お腹側で帯状ベルトの調整と、一対の骨係止パッドの調整ができるので、操作が容易で強い調整力を得ることができる。本発明によれば、身体の構造上、装着者が引っ張り調節バンドを引っ張る場合、身体の前面側(お腹側)から背面側(背中側)へ引っ張るよりも、身体の背面側(背中側)から前面側(お腹側)へ引っ張るほうが、操作が容易で、引っ張る力も強くなるので、装着および矯正力の発揮がスムーズになる。
本発明としては、前記一対の引っ張り調節バンドは、お腹側(前面側)に引っ張った後に帯状ベルトの面ファスナに係止する面ファスナを備える把持部であって、前記骨係止パッドの位置を基端としてお腹側(前面側)に手で把持して引っ張る把持部を設けることを特徴とする請求項1に記載の骨盤矯正用サポータである。
本発明によれば、前記一対の引っ張り調節バンドは、お腹側(前面側)に引っ張った後に把持部を帯状ベルトに対して面ファスナにより止めることができ、操作が容易である。
本発明としては、前記一対の引っ張り調節バンドは、背中側(背面側)で交差させて引っ張る構成であり、その一方端部が前記骨係止パッドの位置に対応した帯状ベルトの幅方向に亘って縫合され、他方の端部が手で把持して操作する把持部とするとともに、前記帯状ベルトを介して引っ張る左右一対のものであり、この左右一対のものを重ねわせて一つの状態にして左右の手で前記把持部を把持して各々引っ張ることを特徴とする。
本考案によれば、前記一対の引っ張り調節バンドは、背中側(背面側)で交差させて引っ張る構成であることから、強い引っ張り力が得られる。また、お腹側(前面側)において、左右一対のものを重ねわせて一つの状態にして左右の手で前記把持部を把持して各々引っ張るので、操作が容易である。
また、本発明としては、前記一対の引っ張り調節バンドは前記一対の引っ張り調節バンドは、背中側(背面側)で交差させて引っ張る構成であり、その一方端部が前記骨係止パッドの位置に対応した帯状ベルトの幅方向に亘って縫合され、前記帯状ベルトを介して接続する前記骨係止パッドの位置を付勢させたい方向と相対する方向に引っ張る左右一対のものであり、この左右一対のものを左右の手で前記把持部を把持して各々引っ張ってから、各々を面ファスナにより前記帯状ベルトに係止することを特徴とする。
本発明によれば、引っ張り調節バンドを引っ張る力を均等に骨係止パッドに伝えことができ、骨係止パッドを上下方向にずれることなく、略水平方向に移動・付勢することが可能となる。
本発明としては、前記骨係止パッドは、前記帯状ベルトの長手方向に、上前腸骨棘に引っ掛ける凸部を構成する略三日月形状の骨係止パッドを所定間隔に複数並べた形状とするとともに、前記略三日月形状の骨係止パッドの凸部は前記帯状ベルトの近接する端部に向けて配されていることを特徴とする。
本発明によれば、骨係止パッドが上前腸骨棘に引っ掛かりやすい略三日月形状を呈していることに加え、前記略三日月形状を帯状ベルトの長手方向に複数並べることにより、体型や性別による骨盤周辺のサイズの違いに対応できるとともに、引っ張り調節バンドを引っ張り過ぎなどにより、当初上前腸骨棘に引っ掛かっていた骨係止パッドが背面方向へのズレがあった場合でも、隣接する骨係止パッドを利用できるので、改めて帯状ベルトを巻き直す必要がない。
本発明によれば、上前腸骨棘に引っ掛けた骨係止パッドを背面側(背中側)を介して付勢するために、上前腸骨棘に骨係止パッドを位置合わせして帯状ベルトを身体に締め付けた後、引っ張り調節バンドの把持部を背面側(背中側)から前面側(お腹側)に引っ張ることにより、装着者は容易に姿勢矯正(骨盤矯正)に必要な強い力を発揮させることができる。
本発明の第1の実施形態の骨盤矯正用サポータを示す斜視図である。 上記実施形態の骨盤矯正用サポータを示す別角度からの斜視図である。 上記実施形態の帯状ベルトの構成を示す斜視図である。 上記実施形態の骨係止パッドの構成を示す斜視図である。 上記実施形態の引っ張り調節バンドの構成を示す斜視図である。 上記実施形態の骨盤矯正用サポータを着用した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の骨盤矯正用サポータを示す斜視図である。 上記実施形態の引っ張り調節バンドの構成を示す斜視図である。 上記実施形態の引っ張り調節バンドの構成を示す斜視図である。 骨盤と腸骨と上前腸骨棘の位置を説明する斜視図である。 本願出願人が先に提出した特願2019-67919号の実施例を示すものであり、本願発明と比較するための図である。 本願発明の骨係止パッドの構造を示す図である。 本発明の第3の実施形態の骨盤矯正用サポータを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本実施の形態の骨盤矯正用サポータ100は、図1ないし図5に示すように、骨盤周辺に巻き付けられる帯状ベルト2と、帯状ベルト2の内側(人の腰部に接触する側)に配置される一対の骨係止パッド3と、帯状ベルト2の外側(表面側)に配置される引っ張り調節バンド4から構成されている。この骨盤矯正用サポータ100は、図10に示すように、骨盤の腸骨Tの腸骨棘(上前腸骨棘)Taに対応する位置に当てられるもので、上前腸骨棘の位置に対して前記骨係止パッド3を位置合わせして、前記帯状ベルト2を骨盤周辺に巻き付けた後、前記引っ張り調節バンド4により、前記骨係止パッド3の位置を調節する。
(第1の実施形態に係る帯状ベルトについて)
図3に示す本実施形態の帯状ベルト2は、腰に巻き付けられる形状をしており、伸縮性と通気性を有し、長時間の装着にも堪えるメッシュ状の素材が使用されているが、一般的にサポータとして使用される素材であれば制限は受けない。
さらに当該帯状ベルト2には、背骨に接することが想定される部分に、腰当部材R1と補強部材R1,R2を備えるとともに、骨盤周辺に巻き付けて固定するため、その両端部に雌雄の面ファスナBf、Bmによる係止手段を備えている。腰当部材R1は、合成樹脂製や皮革製で、通気孔が形成されている。補強部材R1,R2は、皮革製品であり、その表面で一対の引っ張り調節バンド4が滑走し易くしている。
なお、前記腰当部材R1を備えるために、腰痛予防のベルトとしても、その適切な締め付け力が得られる。
(第1の実施形態に係る骨係止パッドについて)
図4に示す本実施形態の骨係止パッド3は、略三日月形状の突起(凸部)Saが帯状ベルト2の長手方向に所定間隔で複数並んだ形を呈しており、帯状ベルト2を腰に巻き付けた際に両方の上前腸骨棘Taの位置に対応するように前記帯状ベルト2の内側に一対で配されている。
また、上述の略三日月形状の凸部Saは、帯状ベルト2の近接する端部側E、E‘に向けられている(符号E,E‘は、帯状ベルト2の引っ張り方向)。
使用される素材にはEVAやポリウレタンなど帯状ベルト2の締め付け力に対して、座屈せず潰れない程度の適宜の曲げ硬さと厚み及び弾力性のある素材が適している。
この形状により、骨係止パッド3が上前腸骨棘Taに引っ掛かりやすく、加えて突起(凸部)Saが所定間隔で複数並んでいることにより、多少位置がずれていても、いずれかの突起(凸部)Saに上前腸骨棘Taが引っ掛かるため、装着のやり直しが不要で、装着位置の微調整も可能となる。
図4に示す本実施形態の骨係止パッド3は、パッド本体3aと、帯状ベルト2に固定するための布製袋3bにより構成されており、この布製袋にパッド本体3aが入れられて縫合されている。なお、布製袋3を使用せず、パッド本体3aのみを帯状ベルト2に固定する形態でもよい。パッド本体は、ゴム製であり、略三日月状で、上前腸骨棘Taに骨係止パッド3を位置合わせ(引っ掛けること)が行い易くしている。そして、前記一対の引っ張り調節バンド4は、その基端が前記布製袋3bに縫合されて、他方端部は、手で引っ張るための把持部4hになっている。すなわち、前記一対の引っ張り調節バンド4は、その基端が前記布製袋3bに縫合されて、長さの長い三角形状の部材となり、先端側では二辺が重ね合わされて、面ファスナとして、帯状バンド2と接合する(図9)。
上記三日月状のパッド本体3aとしては、複数の凸部(突起)3a1~3a3が連続するようにして、いずれかの凸部(突起)3a1~3a3で上前腸骨棘Taに掛止できるようにしている(図12(a))。上記三日月状のパッド本体3aの複数の凸部(突起)3a1~3a3は、順に高さが異なるようにして、徐々に上前腸骨棘Taに掛止できる確率が高くなるようにしても良い(図12(b))。布製袋3bの一部は、接着剤3sにより接着されて、上記三日月形状が連続するようにして、上前腸骨棘Taに掛止し易くしている。
(第1の実施形態に係る引っ張り調節バンドについて)
図5に示す本実施形態の引っ張り調節バンド4は、一対の伸縮性を有する帯状のバンドであり、一方の端部を帯状ベルト2の骨係止パッド3と対応する部位に固定するための固定部4sとし、他方の端部は把持部4hとし、着用者が把持部4hを引っ張り、各骨係止パッドの位置を調節する。固定部4sと把持部4hを繋ぐ接続帯4jは、固定部4sの長手方向(帯状サポータ2の短手方向)の少なくとも両端近傍と接続されていることで、把持部4hを引っ張る力が帯状サポータ2を介して均等に骨係止パッド3に伝わり、スムーズな位置調節(骨盤矯正)に貢献する。
また、引っ張り調節バンド4の把持部4hの帯状ベルト2側の面には、雄の面ファスナが配され、固定部4sの表面側には雌の面ファスナが配されており、帯状ベルト2の表面側に配されている雌の面ファスナBfとともに前記引っ張り調節バンド4を所望する位置に係止することができる。帯状ベルト2に配された面ファスナBfと、引っ張り調節バンドを構成する固定部4sの表面側に配された面ファスナにより、把持部4hをより強固で安定した係止が可能となる。
ここで、本実施の形態の一対の引っ張り調節バンド4は、各々Y字型を呈しているが(図5参照)、後述するV字型に形成することも可能である(図9)。
(装着方法)
上述の構成により、本実施形態の骨盤矯正用サポータ100は、まず、装着者が一対の骨係止パッド3を左右の上前腸骨棘Taに引っ掛けるように位置合わせしながら、帯状ベルト2を骨盤周囲に巻き回し、面ファスナBf、Bmにより係止する。
次に、一対の引っ張り調節バンド4の把持部4hを身体の背面側から正面側へ引っ張ることで、一対の骨係止パッド3は引っ張る方向と相対する背面側に付勢され、左右の上前腸骨棘Taを背面側に矯正する力を発揮する(図6)。符号F,F‘は、一対の引っ張り調節バンド4の引っ張り方向を示す。
以上のように、前記一対の引っ張り調節バンド4は、背中側(背面側)で交差させて引っ張る構成であり、その一方端部が前記骨係止パッド3の位置に対応した帯状ベルト2に縫合され、他方の端部が手で把持して操作する把持部4h,5hとするので、前記把持部4h,5hを引っ張り、前記骨係止パッド3の位置をお腹側で調節することができる(図9)。すなわち、前記一対の引っ張り調節バンド4は、左右一対のものを重ねわせて一つの状態にして、その中央の把持部4hで互いの端部位置の中央に引き出し可能な構成されている。
ここで、本願出願人が先に提出した特願2019-67919号は、図11に示ように、身体に巻回される帯状ベルト2と、帯状ベルト2の外側に配される外側引っ張り部材4とを備え、身体から突出するように位置する骨Tの箇所に帯状ベルト2を身体に締め付けた後、外側引っ張り部材4を帯状ベルト2の外側から前記骨Tの位置に引っ掛けるように装着させて外側引っ張り部材4を引っ張る構造であり(引っ張り方向F)、所定長さ引っ張ってから帯状ベルト2に係止する矯正用締め付けベルト1である。今回の発明とは、外側引っ張り部材4の引っ張る方向Fが逆であり、引っ張る長さも短いものである。
(第2の実施例)
本実施の形態における、骨盤矯正用サポータ200は、上述した第1の実施の形態にある、帯状ベルト2、骨係止パッド3の構成に変更はないが、引っ張り調節バンド5の構成が異なる。
そのため、帯状ベルト2および、骨係止パッド3に関する説明は省略し、引っ張り調節バンド5に関して図面に基づき説明する(図7)。
(第2の実施例に係る引っ張り調節バンドについて)
図8に示す本実施の形態における、引っ張り調節バンド5は、一方の端部を帯状ベルト2の骨係止パッド3と対応する部位に固定するための固定部5sとし、他方の端部は把持部5hとし、固定部5sと把持部5hを繋ぐ接続帯5jにより構成され、固定部5sよりも帯状ベルト2の対称軸A寄りに、保持部材5aで保持されたリング5r設け、前記リング5rを介して折り返し、帯状ベルト2の端部方向(E、E‘)に引っ張って位置を調節(骨盤矯正)し、把持部5hの帯状ベルト2側に備える雄の面ファスナBmと、第1の実施形態と同様に、帯状ベルト2および、引っ張り調節バンドを構成する固定部5sの外側(表面側)に備える雌の面ファスナBfにより係止される。
なお、第1の実施形態と同様、接続帯5jは、固定部5sの長手方向(帯状ベルト2の短手方向)の少なくとも両端近傍と接続されていることで、把持部5hを引っ張る力が帯状ベルト2を介して均等に骨係止パッド3に伝わり、スムーズな位置調節(骨盤矯正)に貢献する。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、図13(a)(b)に示すように、前記一対の外側引っ張り調節バンド14と内側位置する骨係止パッド3とは2か所で連結されて、帯状ベルト2に形成された溝2eを介して内側の肌に接する側にまで及ぶように連結されている。このため、前記一対の外側引っ張り調節バンド14は、直接上骨係止パッド3を引っ張るので、強い引っ張り力が得られる。そして、各二本14a,14bが互い交差して、互いの中央に引き出される。したがって、本実施の形態の引っ張り用の部材14を内側位置合わせ部材14の位置を確認してその外側から内側位置合わせ部材14に引っ掛けるようにしてから、把持部14bを把持して引っ張ることにより、帯状ベルト(腰用ベルト)2とは異なる方向(反対方向)Fに引っ張り力を作用させる場合でも、その締め付けよりも大きな力を作用させて姿勢矯正(背筋を伸ばす矯正等)ができるようになる。なお、本実施形態の引っ張り用の部材14においても、円形状等で形成される穴14aより、突出した骨(腸骨棘)Taに引っ掛けやすくなる。
以上、本発明の骨盤矯正用サポータは、骨係止パッド3を後方(背面側)に移動させる(矯正力を強める)ために装着者が引っ張り調節バンドを前方(お腹側)へ引っ張るという人間工学に基づき、力を伝えやすい構成とする本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能で、構成や材質、形状は問わない。
100,200 骨盤矯正用サポータ、
2 帯状ベルト、
3 骨係止パッド、3a パッド本体、3b 布製袋、
4,5,14 引っ張り調節バンド、
4h,5h 引っ張り調節バンドの把持部、
4j,5j 引っ張り調節バンドの接続帯、
4s,5s 引っ張り調節バンドの固定部、
5a 引っ張り調節バンドの保持部、
5r 引っ張り調節バンドのリング、
A 帯状ベルト対称軸、
Bm 雄の面ファスナ、
Bf 雌の面ファスナ、
E,E‘ 帯状ベルトの長手方向(引っ張り方向)、
F,F‘ 引っ張り調節バンドの長手方向(引っ張り方向)、
R1 腰当部材(合成樹脂製), R2 補強部材(皮革製)、
Ta 上前腸骨棘(腰部に突出する骨)

Claims (6)

  1. 骨盤周辺に巻き回される帯状ベルトであって、お腹側(前面側)で互いの両端を係止する帯状ベルトと、前記帯状ベルトの内側に配されて、左右の上前腸骨棘に引っ掛けるための一対の骨係止パッドと、前記骨係止パッドの位置を基端としてお腹側(前面側)に引っ張る一対の引っ張り調節バンドとを備え、
    上前腸骨棘の位置に対して前記骨係止パッドを位置合わせして、前記帯状ベルトを骨盤周辺に巻き付けた後、前記一対の引っ張り調節バンドにより、背中側(背面側)からお腹側(前面側)に向かうようにして前記骨係止パッドを引っ張ることを特徴とする骨盤矯正用サポータ。
  2. 前記帯状ベルトは、お腹側(前面側)で互いの両端を面ファスナで係止する帯状ベルトであり、前記一対の引っ張り調節バンドは、お腹側(前面側)に引っ張った後に帯状ベルトの面ファスナに係止する面ファスナを備える把持部であって、前記骨係止パッドの位置を基端としてお腹側(前面側)に手で把持して引っ張る把持部を設けることを特徴とする請求項1に記載の骨盤矯正用サポータ。
  3. 前記一対の引っ張り調節バンドは、背中側(背面側)で交差させて引っ張る構成であり、その一方端部が前記骨係止パッドの位置に対応した帯状ベルトの幅方向に亘って縫合され、他方の端部が手で把持して操作する把持部とするとともに、前記帯状ベルトを介して引っ張る左右一対のものであり、この左右一対のものを重ねわせて一つの状態にして左右の手で前記把持部を把持して各々引っ張ることを特徴とする請求項1または2記載の骨盤矯正用サポータ。
  4. 前記一対の引っ張り調節バンドは前記一対の引っ張り調節バンドは、背中側(背面側)で交差させて引っ張る構成であり、その一方端部が前記骨係止パッドの位置に対応した帯状ベルトの幅方向に亘って縫合され、前記帯状ベルトを介して接続する前記骨係止パッドの位置を付勢させたい方向と相対する方向に引っ張る左右一対のものであり、この左右一対のものを左右の手で前記把持部を把持して各々引っ張ってから、各々を面ファスナにより前記帯状ベルトに係止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の骨盤矯正用サポータ。
  5. 前記骨係止パッドは、前記帯状ベルトの長手方向に、上前腸骨棘に引っ掛ける凸部を構成する略三日月形状の骨係止パッドを所定間隔に複数並べた形状とするとともに、前記略三日月形状の凸部は前記帯状ベルトの近接する端部に向けて配されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の骨盤矯正用サポータ。
  6. 骨盤周辺に巻き回される帯状ベルトと、前記帯状ベルトの内側に、左右の上前腸骨棘に引っ掛けるように設けられた一対の骨係止パッドと、前記骨係止パッドの位置を調節するための前記帯状ベルト外側に配される一対の係止引っ張り調節バンドとを備え、
    左右の上前腸骨棘の位置と前記一対の骨係止パッドを位置合わせして、前記帯状ベルトを巻き付けた後、前記一対の引っ張り調節バンドを背中側(背面側)に回してから、矯正する力を発揮するために相対する正面側であるお腹側に引っ張り、前記一対の骨係止パッドの位置をお腹側で引っ張り調節可能にすることを特徴とする骨盤矯正用サポータの装着方法。

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