JP2022036893A - 半導体装置、撮像装置及び電子機器 - Google Patents

半導体装置、撮像装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電界効果トランジスタのゲート制御性の向上が可能な半導体装置、撮像装置及び電子機器を提供する。【解決手段】半導体装置は、半導体基板と、半導体基板に設けられた電界効果トランジスタと、を備える。電界効果トランジスタは、チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、半導体領域を覆うゲート電極と、半導体領域とゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有する。半導体領域は、上面と、ゲート電極のゲート幅方向において上面の一方の側に位置する第1側面と、を有する。ゲート電極は、上面とゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、第1側面とゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有する。ゲート絶縁膜は、上面と第1部位との間に位置する第1膜部と、第1側面と第2部位との間に位置する第2膜部と、を有する。第2膜部の膜厚は、上面に近い側の部位よりも上面から遠い側の部位の方が薄い。【選択図】図4

Description

本開示は、半導体装置、撮像装置及び電子機器に関する。
ゲート電極の一部が半導体基板に埋め込まれた構造を有する電界効果トランジスタが知られている。例えば、特許文献1には、半導体基板の表面に平面的に形成される平面部から半導体基板の内部に向かって埋め込まれるように形成されたフィン部を有するゲート電極と、フィン部の側面に絶縁膜を介して接するチャネル領域と、を有するトランジスタが開示されている。
特開2017-183636号公報
フィン部の側面と絶縁膜を介して接するチャネル領域の下部は、チャネル領域の上部と比べて、ウェルの電位の影響を受け易い。例えば、チャネル領域の下部にウェルの電位が回り込み、電流が流れにくくなる場合がある。これにより、電界効果トランジスタのゲート制御性が低下する可能性がある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたもので、電界効果トランジスタのゲート制御性の向上が可能な半導体装置、撮像装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板に設けられた電界効果トランジスタと、を備える。前記電界効果トランジスタは、チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、前記半導体領域を覆うゲート電極と、前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有する。前記半導体領域は、上面と、前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有する。前記ゲート電極は、前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有する。前記ゲート絶縁膜は、前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有する。前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い側の部位よりも前記上面から遠い側の部位の方が薄い。
これによれば、第2膜部の薄膜化により、第2膜部と接するチャネル下部は、ゲート電極の電位の影響を受けてポテンシャルが上昇し易くなり、電流が流れ易くなる。これにより、電界効果トランジスタは、チャネル全体により均一に電流を流すことができる。チャネルにおいて電流が流れる範囲が広がることで実効的なトランジスタサイズが拡大されるため、電界効果トランジスタは、相互コンダクタンスgmを改善することができ、ゲート制御性を向上させることが可能となる。
また、第2膜部の薄膜化により、チャネル下部は全体的にポテンシャルが上昇し易くなるため、第2膜部との界面における電子密度(すなわち、界面電子密度)を低減することできる。これにより、電界効果トランジスタは、界面電子密度に起因するノイズを低減することができ、ノイズ特性を改善することができる。
本開示の一態様に係る撮像装置は、光電変換を行うセンサ画素と、前記センサ画素から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路と、を備える。前記読み出し回路は、前記センサ画素から出力された電荷のレベルに応じた電圧の信号を増幅する増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタからの前記画素信号の出力タイミングを制御する選択トランジスタと、を有する。前記増幅トランジスタ及び前記選択トランジスタの少なくとも一方は、チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、前記半導体領域を覆うゲート電極と、前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有する。前記半導体領域は、上面と、前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有する。前記ゲート電極は、前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有する。前記ゲート絶縁膜は、前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有する。前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い部位よりも前記上面から遠い部位の方が薄い。
これによれば、増幅トランジスタ及び選択トランジスタの少なくとも一方の相互コンダクタンスgmやノイズ特性を改善することができるので、撮像装置の動作速度の高速化や低ノイズ化が可能である。
本開示の一態様に係る電子機器は、上記の撮像装置を備える。これによれば、撮像装置に含まれる増幅トランジスタ及び選択トランジスタの少なくとも一方について、相互コンダクタンスgmやノイズ特性を改善することができる。これにより、撮像装置を備える電子機器の動作速度の高速化や低ノイズ化が可能である。
図1は、本開示の実施形態1に係る半導体装置の構成例を示す平面図である。 図2は、本開示の実施形態1に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 図3は、本開示の実施形態1に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 図4は、本開示の実施形態1に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 図5は、本開示の実施形態1に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図6は、本開示の実施形態1に係るMOSトランジスタにおいて、ゲート電極に閾値以上の電圧が印加され、オン電流が流れる状態にある半導体領域(チャネル領域)のポテンシャル分布を示すイメージ図である。 図7は、本開示の比較例に係るMOSトランジスタにおいて、ゲート電極に閾値以上の電圧が印加され、オン電流が流れる状態にあるチャネル領域のポテンシャル分布をシミュレーションした結果を示す図である。 図8は、埋込みチャネル型NMOSトランジスタと表面チャネル型NMOSトランジスタの1/fノイズの比較例を示す図である。 図9は、表面チャネル型のNMOSトランジスタを用いた場合の電子密度プロファイルを示す図である。 図10は、埋め込みチャネル型のNMOSトランジスタを用いた場合の電子密度プロファイルを示す図である。 図11は、本開示の実施形態2に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 図12は、本開示の実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 図13は、本開示の実施形態1に係る画素ユニットの構成例を示す回路図である。 図14は、本開示の実施形態3に係る画素ユニットの構成例を示す断面図である。 図15は、本開示の実施形態3に係る画素ユニットの構成例を示す平面図である。 図16は、本開示の実施形態4に係る画素ユニットの構成例を示す断面図である。 図17は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットの構成例を示す平面図である。 図18は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットに含まれる、増幅トランジスタ及び選択トランジスタの構成例を示す平面図である。 図19は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットに含まれる、増幅トランジスタ及び選択トランジスタの構成例を示す断面図である。 図20は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットに含まれる、増幅トランジスタ及び選択トランジスタの構成例を示す断面図である。 図21は、本開示の実施形態6に係る半導体装置が備えるMOSトランジスタの構成例1を示す断面図である。 図22は、本開示の実施形態6に係る半導体装置が備えるMOSトランジスタの構成例2を示す断面図である。 図23は、本開示の実施形態6に係る半導体装置が備えるプレーナ型のMOSトランジスタの構成例を示す断面図である。 図24は、本開示の実施形態9に係る画素ユニットの構成例を示す断面図である。 図25は、本開示の実施形態10に係る画素ユニットの構成例を示す図である。 図26は、本開示の実施形態10に係る画素ユニットの構成例を示す平面図である。 図27は、上述の撮像装置を用いたイメージセンサの使用例を示す図である。 図28は、本技術を適用した電子機器の構成例を示すブロック図である。
以下において、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下の説明で参照する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚さや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下の説明における上下等の方向の定義は、単に説明の便宜上の定義であって、本開示の技術的思想を限定するものではない。例えば、対象を90°回転して観察すれば上下は左右に変換して読まれ、180°回転して観察すれば上下は反転して読まれることは勿論である。
また、以下の説明では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の文言を用いて、方向を説明する場合がある。例えば、X軸方向及びY軸方向は、後述する半導体基板10の表面10aに平行な方向である。Z軸方向は、半導体基板10の表面10aの法線方向である。Z軸方向は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに直交する。また、以下の説明において、「平面視」とは、半導体基板10の表面10aの法線方向(すなわち、Z軸方向)から見ることを意味する。
また、以下の説明では、第1導電型がp型、第2導電型がn型の場合について例示的に説明する。しかし、導電型を逆の関係に選択して、第1導電型をn型、第2導電型をp型としても構わない。またpやnに付す+や-は、+及び-が付記されていない半導体領域に比して、それぞれ相対的に不純物濃度が高い又は低い半導体領域であることを意味する。ただし同じpとp(または、同じnとn)とが付された半導体領域であっても、それぞれの半導体領域の不純物濃度が厳密に同じであることを意味するものではない。
<実施形態1>
(半導体装置の構成例)
図1は、本開示の実施形態1に係る半導体装置1の構成例を示す平面図である。図2から図4は、本開示の実施形態1に係る半導体装置1の構成例を示す断面図である。図2は、図1をX軸方向に平行なA1-A´1線で切断した断面を示している。図3は、図1をX軸方向に平行なB1-B´1線で切断した断面を示している。図4は、図1をY軸方向に平行なC1-C´1線で切断した断面を示している。
図2から図4に示すように、実施形態1に係る半導体装置1は、半導体基板10と、半導体基板10の表面10a側に設けられたMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTr(本開示の「電界効果トランジスタ」の一例)と、を備える。半導体基板10は、例えば単結晶のシリコンで構成されている。MOSトランジスタTrは、半導体基板10の表面10a側に設けられた素子分離層11によって、他の素子から電気的に分離されている。素子分離層11は絶縁膜であり、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)で構成されている。
MOSトランジスタTrは、n型のMOSトランジスタである。MOSトランジスタTrは、チャネルが形成されるp型の半導体領域13と、半導体領域13を覆うゲート電極15と、半導体領域13とゲート電極15との間に配置されたゲート絶縁膜17と、半導体基板10に設けられたn型のソース領域19と、半導体基板10に設けられたn型のドレイン領域21と、を有する。半導体領域13にMOSトランジスタTrのチャネルが形成されるため、以下の説明では、半導体領域13をチャネル領域と呼んでもよい。
半導体領域13は、半導体基板10の一部であり、単結晶のシリコンで構成されている。または、半導体領域13は、エピタキシャル成長法によって、半導体基板10上に形成された単結晶のシリコン層であってもよい。半導体領域13は、半導体基板10の表面10a側の一部をエッチングすることにより形成された部位であり、その形状は例えばフィン(Fin)形状である。半導体基板10の表面10aの法線方向(例えば、Z軸方向)からの平面視で、半導体領域13は、例えば、ゲート長方向(例えば、X軸方向)に長く、ゲート幅方向(例えば、Y軸方向)に短い形状を有する。すなわち、半導体領域13は、平面視で、X軸方向に長く、Y軸方向に短い長方形の形状を有する。
図4に示すように、半導体領域13は、上面13aと、第1側面13b及び第2側面13cと、を有する。上面13aは、半導体基板10の表面10aの一部である。上面13aは、X軸方向及びY軸方向に平行である。第1側面13bは、Y軸方向において上面13aの一方の側(図4では左側)に位置する。第2側面13cは、Y軸方向において上面13aの他方の側(図4では右側)に位置する。第1側面13b、第2側面13cは、上面13aと交差する方向に延びている。
例えば、第1側面13bの一部であって、上面13aに近い側に位置する側面(すなわち、第1側面13bの上部)は、X軸方向及びZ軸方向に平行(または、ほぼ平行)な面で構成されている。また、第1側面13bの他の一部であって、上面13aから遠い側に位置する側面(すなわち、第1側面13bの下部)は、上面13aから遠ざかるにしたがって半導体領域13の外側へ徐々に広がる曲面で構成されている。同様に、第2側面13cの一部であって、上面13aに近い側に位置する側面(すなわち、第2側面13cの上部)は、X軸方向及びZ軸方向に平行(または、ほぼ平行)な面で構成されている。また、第2側面13cの他の一部であって、上面13aから遠い側に位置する側面(すなわち、第2側面13cの下部)は、上面13aから遠ざかるにしたがって半導体領域13の外側へ徐々に広がる曲面で構成されている。これにより、半導体領域13をY-Z平面で切断した断面は、上面13a側の部位(すなわち、上部)よりも下部の方がY軸方向に長く、下部がラウンディングしている形状を有する。
ゲート電極15は、ゲート絶縁膜17を介して半導体領域13を覆っている。例えば、ゲート電極15は、半導体領域13の上面13aとゲート絶縁膜17を介して向かい合う第1部位151と、半導体領域13の第1側面13bとゲート絶縁膜17を介して向かい合う第2部位152と、半導体領域13の第2側面13cとゲート絶縁膜17を介して向かい合う第3部位153と、を有する。第1部位151の下面に、第2部位152と第3部位153とがそれぞれ接続している。Y軸方向において、半導体領域13の一方の側にゲート電極15の第2部位152が配置され、半導体領域13の他方の側にゲート電極15の第3部位153が配置されている。半導体領域13は、ゲート電極15の第2部位152と第3部位153とによって、左右両側から挟まれている。
これにより、ゲート電極15は、半導体領域13の上面13aと、第1側面13bと、第2側面13cとにゲート電圧を同時に印加することができる。つまり、ゲート電極15は、半導体領域13に対して、上側と左右両側の計3方向からゲート電圧を同時に印加することができる。ゲート電極15は、例えばポリシリコン(Poly-Si)膜で構成されている。
なお、第1部位151を水平ゲート電極と呼んでもよい。第2部位152及び第3部位153をそれぞれ垂直ゲート電極又はフィン(Fin)部と呼んでもよい。また、MOSトランジスタTrは、半導体基板10の表面10a側が掘り込まれ、その掘り込まれた領域にゲート電極15の第2部位152と第3部位153とが配置されている形状から、掘り込みゲート構造のMOSトランジスタと呼んでもよい。または、MOSトランジスタTrは、ゲート電極15がフィン部を有することから、フィンフェット(FinFET:Fin Field Effect Transistor)と呼んでもよい。あるいは、MOSトランジスタTrは、上記2つの特徴を有することから、掘り込みFinFETと呼んでもよい。
ゲート絶縁膜17は、半導体領域13の上面13aと、第1側面13bと、第2側面13cとを連続して覆うように設けられている。ゲート絶縁膜17は、半導体領域13の上面13aとゲート電極15の第1部位151との間に位置する第1膜部171と、半導体領域13の第1側面13bとゲート電極15の第2部位152との間に位置する第2膜部172と、半導体領域13の第2側面13cとゲート電極15の第3部位153との間に位置する第3膜部173と、を有する。
第1膜部171の膜厚は均一又はほぼ均一である。第2膜部172の膜厚は、上面13aに近い側の部位(すなわち、第2膜部172の上部)よりも上面13aから遠い側の部位(すなわち、第2膜部172の下部)の方が薄い。例えば、第2膜部172の膜厚は、上面13aから遠ざかるにしたがって薄くなっている。同様に、第3膜部173の膜厚は、上面13aに近い側の部位(すなわち、第3膜部173の上部)よりも上面13aから遠い側の部位(すなわち、第3膜部173の下部)の方が薄い。例えば、第3膜部173の膜厚は、上面13aから遠ざかるにしたがって薄くなっている。ゲート絶縁膜17は、例えばSiO膜で構成されている。
ソース領域19及びドレイン領域21は、それぞれ、半導体基板10の表面10a側に設けられている。ゲート長方向(例えば、X軸方向)において、ソース領域19は半導体領域13の一方の側に接続し、ドレイン領域21は半導体領域13の他方の側に接続している。
なお、図示しないが、MOSトランジスタTrは、サイドウォールを備えてもよい。サイドウォールは、ゲート電極15の周囲に設けられる。サイドウォールは、例えばシリコン窒化膜(SiN)又はシリコン酸化膜(SiO)などの絶縁膜で構成される。
(半導体装置の製造方法)
次に、図1から図4に示した半導体装置1の製造方法を説明する。半導体装置1は、成膜装置(CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)装置、熱酸化炉、スパッタ装置、レジスト塗布装置を含む)、露光装置、イオン注入装置、アニール装置、エッチング装置、CMP(Chemical Mechanical
Polishing)装置など、各種の装置を用いて製造される。以下、これらの装置を、製造装置と総称する。
図5は、本開示の実施形態1に係る半導体装置1の製造方法を工程順に示す断面図である。図5のステップST1に示すように、製造装置は、半導体基板10の表面10a上に絶縁膜51、酸化膜53、及び、レジストパターン(図示せず)をこの順で形成する。半導体基板10は、例えばバルクのシリコン基板である。絶縁膜51は、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)である。酸化膜53は、例えばシリコン酸化膜(SiO膜)である。絶縁膜51及び酸化膜53の形成は、CVD法で行われる。
次に、製造装置は、レジストパターンをマスクに用いて、酸化膜53をエッチングする。酸化膜53がレジストパターンの形状にパターニングされた後、製造装置はレジストパターンを除去する。次に、製造装置は、パターニングされた酸化膜53をマスクに用いて絶縁膜51をエッチングする。これにより、製造装置は、絶縁膜51で構成されるパターン(すなわち、ハードマスク)を形成する。次に、製造装置は、絶縁膜51で構成されるハードマスクを用いて、半導体基板10の表面10a側をエッチングする。これにより、半導体基板10の表面10a側にトレンチH1が形成される。また、トレンチH1が形成されることにより、半導体基板10上に半導体領域13が画定される。
なお、製造装置は、絶縁膜51を形成する前に、半導体基板10にp型のウェルを形成してもよい。このウェルは、半導体基板10の内部(例えば、表面10aから深さ方向に一定の距離だけ離れた位置)に埋め込むように形成されるp型の埋め込みウェルであってもよいし、半導体基板10の表面10aに面するように形成されるp型のウェルであってもよいし、その両方であってもよい。前者の一例として、後述の図14に示すp型のウェル層312(本開示の「不純物拡散層」の一例)が挙げられる。後者の例として、後述の図14に示すp-型のウェル層311が挙げられる。半導体基板10にp型のウェルが形成される場合、製造装置は、このウェルの一部をエッチングしてトレンチH1を形成してもよい。
次に、図5のステップST2に示すように、製造装置は、CVD法により、半導体基板10上に絶縁膜を堆積してトレンチH1を埋め込む。この絶縁膜は、例えばSiO膜である。次に、製造装置は、この絶縁膜の表面にCMP処理を施し平坦化することによって、この絶縁膜から素子分離層11を形成する。このCMP処理では、絶縁膜51がストッパとして機能するため、絶縁膜51と素子分離層11は表面が面一(または、ほぼ面一)となる。
次に、図5のステップST3に示すように、製造装置は、素子分離層11上にレジストパターン55を形成する。そして、製造装置は、レジストパターン55をマスクに用いて、素子分離層11をエッチングする。これにより、半導体領域13の両側にトレンチH2が形成される。トレンチH2が形成された後、製造装置はレジストパターン55を除去する。
次に、製造装置は、絶縁膜51をエッチングして除去する。そして、図5のステップST4に示すように、製造装置は、絶縁膜51を除去することにより露出した半導体領域13の上面13aと、トレンチH2を形成することにより露出した半導体領域13の第1側面13b及び第2側面13cとを熱酸化して、ゲート絶縁膜17を形成する。半導体領域13の上面13aにはゲート絶縁膜17の第1膜部171が形成され、半導体領域13の第1側面13bにはゲート絶縁膜17の第2膜部172が形成され、半導体領域13の第2側面13cにはゲート絶縁膜17の第3膜部173が形成される。
半導体領域13の両側に位置するトレンチH2の幅が狭いため、ゲート絶縁膜17の形成工程では、トレンチH2の開口側と比べて、トレンチH2の底部側には酸化種(例えば、酸素(O2)ガス)が届きにくい。例えば、第1側面13bと素子分離層11との間の距離をw1とし、第2側面13cと素子分離層11との間の距離をw2とし、素子分離層11の厚さをdとすると、W1=W2<dとなっている。上記の距離w1、w2は、素子分離層11の厚さdよりも短い。距離w1、w2はトレンチH2の幅に相当し、厚さdはトレンチH2の深さに相当する。
このように、トレンチH2は幅が狭く、底部側に酸化種が届きにくいため、ゲート絶縁膜17はトレンチH2の底部に近づくほど薄く形成される。例えば、第2膜部172は、上面13aから遠ざかる(すなわち、下部に近づく)にしたがって薄くなるように形成される。第3膜部173も、上面13aから遠ざかる(すなわち、下部に近づく)にしたがって薄くなるように形成される。
次に、図5のステップST5に示すように、製造装置は、CVD法を用いて、半導体基板10上にポリシリコン(poly-Si)等の電極部材を成膜して、トレンチH2を埋め込む。そして、製造装置は、電極部材をパターニングして、ゲート電極15を形成する。その後、製造装置は、ゲート電極15をマスクに用いて半導体基板10にn型不純物をイオン注入し、注入したn型不純物を活性化するための熱処理を半導体基板10に施す。これにより、ソース領域19及びドレイン領域21(図1から図3参照)が形成される。以上の工程を経て、図1から図4に示したMOSトランジスタTrが完成する。
(ポテンシャルの比較)
図6は、本開示の実施形態1に係るMOSトランジスタTrにおいて、ゲート電極15に閾値以上の電圧が印加され、オン電流が流れる状態にある半導体領域(チャネル領域)13のポテンシャル分布を示すイメージ図である。図7は、本開示の比較例に係るMOSトランジスタTr´において、ゲート電極に閾値以上の電圧が印加され、オン電流が流れる状態にあるチャネル領域13´のポテンシャル分布をシミュレーションした結果を示す図である。図6及び図7において、線P1からP8は、チャネル領域の下側に位置するウェルからの電位を模式的に示す線であって、電位の等しい地点を結ぶ等電位線である。線P1からP8において、線P1は最も電位が高い等電位線であり、線P8は最も電位が低い等電位線である。線P1からP8は、Pの後に付された数字が大きくなるほど電位が低くなっている。
図7の比較例に係るMOSトランジスタTr´において、図6に示す実施形態1に係るMOSトランジスタTrとの違いは、ゲート絶縁膜の厚さにある。図6に示すように、MOSトランジスタTrのゲート絶縁膜17は、チャネル領域13の下部に近づくにしたがって厚さが薄くなっている。これに対して、図7に示すMOSトランジスタTr´のゲート絶縁膜17´は、厚さが均一となっている。
図6及び図7を比較して分かるように、本開示の実施形態1に係るMOSトランジスタTrのゲート絶縁膜17は、チャネル領域13の下部に近づくにしたがって厚さが薄くなっているため、チャネル領域13の下部ほどゲート電極の電位が伝わり易く、ウェルからの電位が回りこみ難くなっている。これにより、MOSトランジスタTrでは、チャネル領域13の下部全体において、ポテンシャルは高く、電流が流れ易くなっている。チャネル領域13の下部の内部においても、電流が流れ易くなっている。これにより、チャネル領域13の下部において、ゲート絶縁膜17との界面に電子が集中することを抑制することができ、ゲート絶縁膜17との界面における電子密度(すなわち、界面電子密度)を低減することができる。
(界面電子密度とノイズとの関係)
界面電子密度が小さくなる(電子数少)になるほどノイズが小さくなる傾向がある。本開示の実施形態1に係るMOSトランジスタTrは、チャネル領域13の下部の界面電子密度を低減することができるため、ノイズの低減が可能である。
界面電子密度とノイズ(例えば、1/fノイズ)との関係について、より詳しく説明する。図8は、埋込みチャネル型NMOSトランジスタと表面チャネル型NMOSトランジスタの1/fノイズの比較例を示す図である。図9は、表面チャネル型のNMOSトランジスタを用いた場合の電子密度プロファイルを示す図である。図10は、埋め込みチャネル型のNMOSトランジスタを用いた場合の電子密度プロファイルを示す図である。
図9に示すように、表面チャネル型NMOSトランジスタでは、ゲート絶縁膜と半導体基板との界面(すなわち、半導体基板の表面近傍)にチャネルが形成されて電流が流れる。これに対して、図10に示すように、埋込みチャネル型NMOSトランジスタでは、ゲート絶縁膜と半導体基板との界面だけでなく、ゲート絶縁膜から離れた半導体基板内部にもチャネルが形成されて電流が流れる。
ゲート絶縁膜と半導体基板との界面に電流が流れるということは、界面電子密度が大きくなるということである。図8に示すように、埋込みチャネル型NMOSトランジスタ及び表面チャネル型NMOSトランジスタのいずれも、界面を流れる電流に依存して(すなわち、界面電子密度に依存して)ノイズ特性が変化する。
(実施形態1の効果)
以上説明したように、本開示の実施形態1に係る半導体装置1は、半導体基板10と、半導体基板10に設けられたMOSトランジスタTrと、を備える。MOSトランジスタTrは、チャネルが形成されるp型の半導体領域13と、半導体領域13を覆うゲート電極15と、半導体領域13とゲート電極15との間に配置されたゲート絶縁膜17と、を有する。半導体領域13は、上面13aと、ゲート電極15のゲート幅方向において上面13aの一方の側に位置する第1側面13bと、を有する。ゲート電極15は、上面13aとゲート絶縁膜17を介して向かい合う第1部位151と、第1側面13bとゲート絶縁膜17を介して向かい合う第2部位152と、を有する。ゲート絶縁膜17は、上面13aと第1部位151との間に位置する第1膜部171と、第1側面13bと第2部位152との間に位置する第2膜部172と、を有する。第2膜部172の膜厚は、上面13aに近い側の部位よりも上面13aから遠い側の部位の方が薄い。例えば、第2膜部172の膜厚は、上面13aから遠ざかるにしたがって薄くなっている。
これによれば、第2膜部172の薄膜化により、第2膜部172と接するチャネル下部は、ゲート電極15の電位の影響を受けてポテンシャルが上昇し易くなり、電流が流れ易くなる。これにより、MOSトランジスタTrは、チャネル全体により均一に電流を流すことができる。チャネルにおいて電流が流れる範囲が広がることで実効的なトランジスタサイズが拡大されるため、MOSトランジスタTrは、相互コンダクタンスgmを改善することができ、ゲート制御性を向上させることが可能となる。
また、第2膜部172の薄膜化により、チャネル下部は全体的にポテンシャルが上昇し易くなるため、界面電子密度を低減することできる。これにより、MOSトランジスタTrは、界面電子密度に起因するノイズを低減することができ、ノイズ特性を改善することができる。
また、本開示の実施形態1に係る半導体装置1において、半導体領域13は、ゲート幅方向において上面13aの他方の側に位置する第2側面13c、をさらに有する。ゲート電極15は、第2側面13cとゲート絶縁膜17を介して向かい合う第3部位153、をさらに有する。ゲート絶縁膜17は、第2側面13cと第3部位153との間に位置する第3膜部173、をさらに有する。第3膜部173の膜厚は、上面13aに近い側の部位よりも上面13aから遠い側の部位の方が薄い。例えば、第3膜部173の膜厚は、上面13aから遠ざかるにしたがって薄くなっている。
これによれば、チャネル下部において第3膜部173と接する部分もポテンシャルが上昇し易くなり、電流が流れ易くなる。これにより、実効的なトランジスタサイズがさらに拡大されるため、MOSトランジスタTrは、相互コンダクタンスgmをさらに改善することができ、ゲート制御性をさらに向上させることが可能となる。また、チャネル下部において第3膜部173と接する部分も、界面電子密度を低減することできるため、MOSトランジスタTrは、ノイズ特性をさらに改善することができる。
<実施形態2>
図11は、本開示の実施形態2に係る半導体装置1Aの構成例を示す断面図である。図11に示すように、実施形態2に係る半導体装置1Aは、半導体基板10と、半導体基板10の表面10a側に設けられたMOSトランジスタTrA(本開示の「電界効果トランジスタ」の一例)と、を備える。半導体装置1Aにおいては、トレンチH2の下部に行くほどMOSトランジスタTrAのゲート絶縁膜17の膜厚は薄くなり、トレンチH2の底部では絶縁膜が厚くなっている。
例えば、半導体装置1Aは、Z軸方向において半導体基板10とゲート電極15の第2部位152との間に配置された第1絶縁厚膜部174と、Z軸方向において半導体基板10とゲート電極15の第3部位153との間に配置された第2絶縁厚膜部175と、を備える。第1絶縁厚膜部174は第2膜部172よりも膜厚が厚い。第2絶縁厚膜部175は第3膜部173よりも膜厚が厚い。
例えば、第1絶縁厚膜部174及び第2絶縁厚膜部175は、ゲート絶縁膜17の一部であってもよい。第1絶縁厚膜部174及び第2絶縁厚膜部175は、レーザCVDなどの指向性のある絶縁膜堆積方法(または、指向性のある酸化方法)を用いてトレンチH2の底面に形成してもよい。第1絶縁厚膜部174及び第2絶縁厚膜部175の形成後に、熱酸化処理を行って、ゲート絶縁膜17の第1膜部171、第2膜部172及び第3膜部173を形成してもよい。このような工程を経ることで、第2膜部172は第1絶縁厚膜部174と一体となるように形成され、第3膜部173は第2絶縁厚膜部175と一体となるように形成される。
本開示の実施形態2に係る半導体装置1Aは、実施形態1に係る半導体装置1の構成を備えるため、実施形態1と同様の効果を奏する。
また、半導体装置1Aは、第1絶縁厚膜部174を備えることによって、ゲート電極15の第2部位152と半導体基板10との間の容量を低減するとともに、第2部位152と半導体基板10との間の絶縁信頼性を高めることが可能である。同様に、半導体装置1Aは、第2絶縁厚膜部175を備えることによって、ゲート電極15の第3部位153と半導体基板10との間の容量を低減するとともに、第3部位153と半導体基板10との間の絶縁信頼性を高めることが可能である。
<実施形態3>
本開示の実施形態では、上記のMOSトランジスタTr、TrAの少なくとも一方を撮像装置に適用してもよい。
(撮像装置の全体構成例)
図12は、本開示の実施形態に係る撮像装置100の構成例を示す図である。図12に示す撮像装置100は、例えば、CMOS固体撮像装置である。図12に示すように、撮像装置100は、基板111に、複数の光電変換素子を含むセンサ画素102が規則的に2次元的に配列された画素領域(いわゆる、撮像領域)103と、周辺回路部とを有して構成される。センサ画素102は、光電変換素子となるフォトダイオードと、複数の画素トランジスタ(いわゆる、MOSトランジスタ)を有して成る。複数の画素トランジスタは、転送トランジスタ、リセットトランジスタ及び増幅トランジスタの3つのトランジスタで構成することができる。複数の画素トランジスタは、上記3つのトランジスタに選択トランジスタ追加して、4つのトランジスタで構成することもできる。単位画素の等価回路は通常と同様であるので、詳細説明は省略する。
センサ画素102は、共有画素構造とすることもできる。共有画素構造は、複数のフォトダイオードと、複数の転送トランジスタと、共有される1つのフローティングディフュージョンと、共有される1つずつの他の画素トランジスタとから構成される。すなわち、共有画素構造では、複数の単位画素を構成するフォトダイオード及び転送トランジスタが、転送トランジスタを除く他の1つずつの画素トランジスタを共有して構成される。
周辺回路部は、垂直駆動回路104と、カラム信号処理回路105と、水平駆動回路106と、出力回路107と、制御回路108などを有して構成される。
制御回路108は、入力クロックと、動作モードなどを指令するデータを受け取り、また撮像装置の内部情報などのデータを出力する。すなわち、制御回路108は、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタクロックに基いて、垂直駆動回路104、カラム信号処理回路105及び水平駆動回路106などの動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。そして、制御回路108は、これらの信号を垂直駆動回路104、カラム信号処理回路105及び水平駆動回路106等に入力する。
垂直駆動回路104は、例えばシフトレジスタによって構成され、画素駆動線113を選択し、選択された画素駆動線113に画素を駆動するためのパルスを供給し、行単位で画素を駆動する。すなわち、垂直駆動回路104は、画素領域103の各センサ画素102を行単位で順次垂直方向に選択走査し、垂直信号線109を通して、各センサ画素102の光電変換素子において受光量に応じて生成した信号電荷に基く画素信号をカラム信号処理回路105に供給する。
カラム信号処理回路105は、センサ画素102の例えば列ごとに配置されており、1行分のセンサ画素102から出力される信号を画素列ごとにノイズ除去などの信号処理を行う。すなわちカラム信号処理回路105は、センサ画素102固有の固定パターンノイズを除去するためのCDSや、信号増幅、AD変換等の信号処理を行う。カラム信号処理回路105の出力段には水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線110との間に接続されて設けられる。
水平駆動回路106は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路105の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路105の各々から画素信号を水平信号線110に出力させる。
出力回路107は、カラム信号処理回路105の各々から水平信号線110を通して順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。例えば、出力回路107は、バファリングだけする場合もあるし、黒レベル調整、列ばらつき補正、各種デジタル信号処理などを行う場合もある。入出力端子112は、外部と信号のやりとりをする。
(画素の構成例)
図13は、本開示の実施形態1に係る画素ユニットPUの構成例を示す回路図である。撮像装置100は、画素共有構造を有してもよい。例えば、図13に示すように、撮像装置100では、4つのセンサ画素102が1つの読み出し回路122に電気的に接続されて、1つの画素ユニットPUを構成していてもよい。4つのセンサ画素102は、1つの読み出し回路122を共有しており、4つのセンサ画素102の各出力は共有する読み出し回路122に入力される。各センサ画素102は、互いに共通の構成要素を有する。
各センサ画素102は、例えば、フォトダイオードPD(光電変換素子の一例)と、フォトダイオードPDと電気的に接続された転送トランジスタTRと、転送トランジスタTRを介してフォトダイオードPDから出力された電荷を一時的に保持するフローティングディフュージョンFDとを有する。フォトダイオードPDは、光電変換を行って受光量に応じた電荷を発生する。フォトダイオードPDのカソードが転送トランジスタTRのソース領域に電気的に接続されており、フォトダイオードPDのアノードが基準電位線(例えばグラウンド)に電気的に接続されている。転送トランジスタTRのドレイン領域がフローティングディフュージョンFDに電気的に接続され、転送トランジスタTRのゲート電極は画素駆動線113に電気的に接続されている。転送トランジスタTRは、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。
1つの読み出し回路122を共有する各センサ画素102のフローティングディフュージョンFDは、互いに電気的に接続されるとともに、共通の読み出し回路122の入力端に電気的に接続されている。読み出し回路122は、例えば、増幅トランジスタAMPと、リセットトランジスタRST及び選択トランジスタSELとを有する。なお、選択トランジスタSELは、必要に応じて省略してもよい。
リセットトランジスタRSTのソース領域(読み出し回路122の入力端)がフローティングディフュージョンFDに電気的に接続されており、リセットトランジスタRSTのドレイン領域が電源線VDD及び増幅トランジスタAMPのドレイン領域に電気的に接続されている。リセットトランジスタRSTのゲート電極は画素駆動線113(図12参照)に電気的に接続されている。増幅トランジスタAMPのソース領域が選択トランジスタSELのドレイン領域に電気的に接続されており、増幅トランジスタAMPのゲート電極がリセットトランジスタRSTのソース領域に電気的に接続されている。選択トランジスタSELのソース領域(読み出し回路122の出力端)が垂直信号線109に電気的に接続されており、選択トランジスタSELのゲート電極が画素駆動線113(図12参照)に電気的に接続されている。
転送トランジスタTRは、ゲート電極に供給される制御信号にしたがってオン状態となると、フォトダイオードPDの電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。フローティングディフュージョンFDは、転送トランジスタTRを介してフォトダイオードPDから出力された電荷を一時的に保持する。リセットトランジスタRSTは、フローティングディフュージョンFDの電位を所定の電位にリセットする。リセットトランジスタRSTがオン状態となると、フローティングディフュージョンFDの電位を電源線VDDの電位にリセットする。
増幅トランジスタAMPは、画素信号として、フローティングディフュージョンFDに保持された電荷のレベルに応じた電圧の信号を生成する。増幅トランジスタAMPは、ソースフォロア型のアンプを構成しており、フォトダイオードPDで発生した電荷のレベルに応じた電圧の画素信号を出力するものである。増幅トランジスタAMPは、選択トランジスタSELがオン状態となると、フローティングディフュージョンFDの電位を増幅して、その電位に応じた電圧を、垂直信号線109を介してカラム信号処理回路105に出力する。
選択トランジスタSELは、読み出し回路122からの画素信号の出力タイミングを制御する。すなわち、選択トランジスタSELがオン状態となっているときに、フローティングディフュージョンFDに保持された電荷のレベルに応じた電圧の画素信号が出力可能となる。
転送トランジスタTR、リセットトランジスタRST、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELのいずれか1つ以上は、実施形態1で説明したMOSトランジスタTr又は実施形態2で説明したMOSトランジスタTrAで構成されている。
(画素ユニットの構成例)
図14は、本開示の実施形態3に係る画素ユニットPUの構成例を示す断面図である。なお、図14に示す断面図は、あくまで模式図であり、実際の構造を厳密に正しく示すことを目的とした図ではない。図14に示す断面図は、撮像装置100に含まれる画素ユニットPUの構成を紙面でわかり易く説明するために、トランジスタや不純物拡散層の水平方向における位置を意図的に変えて示している部分を含む。画素ユニットPUの実際の配置は、後述する図15がより正確に示している。
図14に示すように、撮像装置100は、半導体基板301を備える。半導体基板301は、例えばシリコン基板である。半導体基板301は、図12に示した基板111の少なくとも一部を構成している。半導体基板301の表面301aの一部及びその近傍には、p-型のウェル層311が設けられている。また、p-型のウェル層311よりも深い領域(図16では、下側の領域)に、ウェル層311よりもp型不純物の濃度が高いp型のウェル層312と、n型の不純物拡散層で構成されるフォトダイオードPDとが設けられている。
p-型のウェル層311に、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRST等の画素トランジスタのチャネルが形成される。p型のウェル層312は、これら画素トランジスタのチャネルの下方に位置する。図14及び後述の図16に示す例では、p-型のウェル層311が本開示の「半導体領域」の一例となり、p型のウェル層312が本開示の「不純物拡散層」の一例となる。
p型のウェル層312は、p-型のウェル層311とフォトダイオードPDとの間に介在しており、フォトダイオードPDの表面を広く覆っている。p型のウェル層312は、HAD(Hole Accumulation Diode)層として機能してもよい。これにより、フォトダイオードPDは、半導体基板301の表面301aに結晶欠陥が生じ、結晶欠陥を介して電子が抜け易い場合でも、暗電流の発生を抑制することができる。
半導体基板301の表面301a側と反対の裏面側が光入射面である。半導体基板301の裏面側には、カラーフィルタ及びオンチップレンズが設けられている。カラーフィルタ及びオンチップレンズそれぞれは、例えば、センサ画素102ごとに設けられている。
半導体基板301の表面301a側に、増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRST、選択トランジスタSEL、及び、転送トランジスタTR等の画素トランジスタが設けられている。
半導体基板301の表面301a側に、転送トランジスタTRがセンサ画素102ごとに設けられている。転送トランジスタTRのソース領域がn+型層251である。センサ画素102ごとに設けられたn+型層251は、配線L2により電気的に接続され、フローティングディフュージョンFDを構成する。
転送トランジスタTRのゲート電極TGは、半導体基板301の表面301aからp-型のウェル層311を貫通してフォトダイオードPDに達する深さまで延在している。p-型のウェル層311及びp型のウェル層312のコンタクト部であるp+型層252には、配線L1を介して基準電位(例えば、接地電位:0V)が供給されている。これにより、p-型のウェル層311及びp型のウェル層312の各電位は、基準電位に設定されている。
半導体基板301には、隣り合うセンサ画素102どうしを電気的に分離する画素分離層255が設けられている。画素分離層255は、例えばDTI(Deep Trench Isolation)構造を有し、半導体基板301の深さ方向に延在している。画素分離層255は、例えば、酸化シリコンによって構成されている。また、半導体基板301において、画素分離層255とフォトダイオードPDとの間には、p型層256とn型層257とが設けられている。画素分離層255側にp型層256が形成され、フォトダイオードPD側にn型層257が設けられている。
半導体基板301の表面301a側には素子分離層272が設けられている。素子分離層272によって、増幅トランジスタAMP、転送トランジスタTR、リセットトランジスタRST及び選択トランジスタSELや、コンタクト部であるp+型層252の各々は、他の素子から電気的に分離されている。素子分離層272は、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有する。
増幅トランジスタAMPは、ゲート電極AGと、ドレイン領域としてのn+型層274と、ソース領域としてのn+型層275とで構成される。増幅トランジスタAMPのゲート電極AGは、その一部が半導体基板301の表面301aから深さ方向に埋め込まれた構造を有している。
リセットトランジスタRSTは、ゲート電極RGと、ドレイン領域としてのn+型層276と、ソース領域としてのn+型層277とで構成される。選択トランジスタSELは、ゲート電極SGと、ドレイン領域としてのn+型層278と、ソース領域としてのn+型層279とで構成される。
増幅トランジスタAMPのゲート電極AGは、半導体基板301にセンサ画素102ごとに設けられたn+型層251と、配線L2により接続されている。また、増幅トランジスタAMPのゲート電極AGは、配線L3により、リセットトランジスタRSTのソース領域であるn+型層277とも接続されている。この配線L2及びL3を含む、各センサ画素102のn+型層251と、リセットトランジスタRSTのソース領域であるn+型層277とにより、フローティングディフュージョンFDが構成されている。
増幅トランジスタAMPのドレイン領域であるn+型層274と、リセットトランジスタRSTのドレイン領域であるn+型層276とが、配線L4により接続されている。n+型層274及びn+型層276には、配線L4を介して所定の電源電圧が供給されている。
増幅トランジスタAMPのソース領域であるn+型層275と、選択トランジスタSELのドレイン領域であるn+型層278とが、配線L5により接続されている。
リセットトランジスタRSTのゲート電極RGは、配線L6を介して画素駆動線113と接続されており、リセットトランジスタRSTを制御する駆動信号が、垂直駆動回路104から供給される。
選択トランジスタSELのゲート電極SGは、配線L7を介して画素駆動線113(図12参照)と接続されている。選択トランジスタSELを制御する駆動信号が、垂直駆動回路104(図12参照)から画素駆動線113及び配線L7を介して、選択トランジスタSELのゲート電極SGに供給される。選択トランジスタSELのソース領域であるn+型層279は、配線L8を介して垂直信号線109(図12、図13参照)と接続されている。フローティングディフュージョンFDに保持された電荷に応じた電圧の画素信号が、選択トランジスタSELのソース領域であるn+型層279から配線L8を介して垂直信号線109へ出力される。
転送トランジスタTRのゲート電極TGは、配線L9を介して画素駆動線113と接続されている。転送トランジスタTRを制御する駆動信号が、垂直駆動回路104から画素駆動線113及び配線L9を介して、転送トランジスタTRのゲート電極TGに供給される。
増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRST、選択トランジスタSEL、及び、転送トランジスタTR等の画素トランジスタの上面は、層間絶縁膜315で覆われている。層間絶縁膜315は、例えば、SiO、SiN、SiON又はSiCNのうちの1つ、又は、これらのうち2つ以上を積層した膜である。
配線L1から配線L9の材料には、任意の金属材料を選択することができるが、例えば、半導体基板301の上方向に向かって延設されている部分は、タングステン(W)で構成し、この上方向と直交する方向(例えば、水平方向)に延設されている部分は、銅(Cu)又はCuを主成分とするCu合金で構成することができる。
図14に示す画素ユニットPUでは、増幅トランジスタAMPが、実施形態1で説明したMOSトランジスタTr又は実施形態2で説明したMOSトランジスタTrAで構成されている。
図15は、本開示の実施形態3に係る画素ユニットPUの構成例を示す平面図である。図15は、半導体基板301の表面301aの位置(深さ)における画素ユニットPUの構成例を示している。
1つの画素ユニットPUは、例えば、平面視で横方向(例えば、X軸方向)と縦方向(例えば、Y軸)とにそれぞれ2つずつ配置された、計4つのセンサ画素で構成されている。画素ユニットPUの中央部に、4つのセンサ画素102で共有されるフローティングディフュージョンFDとしてのn+型層251が配置されている。各センサ画素102のフローティングディフュージョンFDの近傍に転送トランジスタTRが配置されている。
1つの画素ユニットPUを構成する4つのセンサ画素102のうち、1つのセンサ画素102には、リセットトランジスタRSTが配置され、他のセンサ画素102には、選択トランジスタSELが配置され、残りの2つのセンサ画素102に、増幅トランジスタAMPが配置されている。2つの増幅トランジスタAMPは互いに並列に接続されている。例えば、2つの増幅トランジスタAMPのゲート電極AGどうしは配線L2で接続され、ドレイン領域としてのn+型層274どうしは配線L4で接続され、ソース領域としてのn+型層275どうしは配線L5で接続されることにより、1つの増幅トランジスタAMPとして動作する。
以上説明したように、本開示の実施形態3に係る撮像装置100は、画素ユニットPUに含まれる増幅トランジスタAMPが、実施形態1で説明したMOSトランジスタTr又は実施形態2で説明したMOSトランジスタTrAで構成されている。これによれば、増幅トランジスタAMPの相互コンダクタンスgmやノイズ特性を改善することができるので、撮像装置100の動作速度の高速化や低ノイズ化が可能である。
<実施形態4>
図16は、本開示の実施形態4に係る画素ユニットPUAの構成例を示す断面図である。なお、図16に示す断面図は、図14に示した断面図と同様に、あくまで模式図である。図16に示す断面図は、撮像装置100に含まれる画素ユニットPUAの構成を紙面でわかり易く説明するために、トランジスタや不純物拡散層の水平方向における位置を意図的に変えて示している部分を含む。
図16に示す画素ユニットPUAでは、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELの各々が、MOSトランジスタTr又はMOSトランジスタTrAで構成されている。画素ユニットPUAにおいて、上記以外の構成は実施形態3に係る画素ユニットPUと同じである。
これによれば、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELの相互コンダクタンスgmやノイズ特性を改善することができるので、撮像装置100の動作速度の高速化や低ノイズ化が可能である。
<実施形態5>
図17は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットPUBの構成例を示す平面図である。図18は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットPUBに含まれる、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELの構成例を示す平面図である。図19及び図20は、本開示の実施形態5に係る画素ユニットPUBに含まれる、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELの構成例を示す断面図である。図19は、図18をX軸方向に平行なA16-A´16線で切断した断面を示している。図20は、図18をX軸方向に平行なB16-B´16線で切断した断面を示している。
また、図18に示す増幅トランジスタAMPをY軸方向に平行なC16-C´16線で切断した断面のゲート電極AG、チャネル領域313及びゲート絶縁膜317の各形状は、図4又は図11に示したゲート電極15、チャネル領域13及びゲート絶縁膜17の各形状と同じである。同様に、図18に示す選択トランジスタSELをY軸方向に平行なD16-D´16線で切断した断面のゲート電極SG、チャネル領域313及びゲート絶縁膜317の各形状は、図4又は図11に示したゲート電極15、チャネル領域13及びゲート絶縁膜17の各形状と同じである。
図16に示す画素ユニットPUAでは、増幅トランジスタAMPのソース領域であるn+型層275と、選択トランジスタSELのドレイン領域であるn+型層278とが共通化されている。例えば、図17に示すように、1つの画素ユニットPUBが、互いに並列に接続された2つの増幅トランジスタAMPを有する場合、2つの増幅トランジスタAMPのうちの一方のソース領域であるn+型層275と、選択トランジスタSELのドレイン領域であるn+型層278とが、n+型の1つの不純物拡散層で構成されている。このn+型層275、278が共通化された1つの不純物拡散層に、2つの増幅トランジスタAMPのうちの他方のソース領域であるn+型層275が、配線L5を介して接続している。
画素ユニットPUBにおいて、上記以外の構成は実施形態3に係る画素ユニットPUと同じである。
これによれば、実施形態4と同様に、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELの相互コンダクタンスgmやノイズ特性を改善することができるので、撮像装置100の動作速度の高速化や低ノイズ化が可能である。また、増幅トランジスタAMPのソース領域と選択トランジスタSELのドレイン領域とを共通化できるため、レイアウト効率を向上させることができる。
<実施形態6>
本開示の実施形態に係る撮像装置100は、ゲート電極がフィン部を有するFinFETと、プレーナ型のMOSトランジスタの両方を有してもよい。また、FinFETのゲート絶縁膜の厚さと、プレーナ型のMOSトランジスタのゲート絶縁膜は、互いに厚さが異なっていてもよい。
図21は、本開示の実施形態6に係る半導体装置1Bが備えるMOSトランジスタTrBの構成例(構成例1)を示す断面図である。図22は、本開示の実施形態6に係る半導体装置1Bが備えるMOSトランジスタTrCの構成例(構成例2)を示す断面図である。MOSトランジスタTrB、TrCは、いずれも、本開示の「電界効果トランジスタ」の一例である。図23は、本開示の実施形態6に係る半導体装置1Bが備えるプレーナ型のMOSトランジスタTr´の構成例を示す断面図である。プレーナ型のMOSトランジスタTr´は、本開示の「プレーナ型電界効果トランジスタ」の一例である。プレーナ型は、表面チャネル型と言い換えてもよい。図21から図23は、例えば図4に示した断面のように、ゲート幅方向に平行なY-Z平面でMOSトランジスタを切断した断面を示している。
図21及び図22に示すように、MOSトランジスタTrB、TrCは、FinFETである。図23に示すように、プレーナ型のMOSトランジスタTr´は、フィン部を有さない。プレーナ型のMOSトランジスタTr´では、平坦な半導体領域13の上面13aにゲート絶縁膜17が平坦に形成され、平坦なゲート絶縁膜17上にゲート電極15が平坦に形成されている。プレーナ型のMOSトランジスタTr´では、ゲート絶縁膜17及びゲート電極15が半導体領域13の上面13aにそれぞれ平行に形成されている。
図21に示すように、MOSトランジスタTrBにおいて半導体領域13の上面13aに形成されるゲート絶縁膜17の膜厚をt1とする。図22に示すように、MOSトランジスタTrCにおいて半導体領域13の上面13aに形成されるゲート絶縁膜17の膜厚をt2とする。図23に示すように、MOSトランジスタTrCにおいて半導体領域13の上面13aに形成されるゲート絶縁膜17の膜厚をt3とする。膜厚t1、t2、t3の大小関係は、t1>t3>t2となっている。
FinFETでは、ゲート絶縁膜17のうち、半導体領域13の上面13aに位置する部分には、上方向と側方の3方向から電圧が印加されるため電界が集中し易く、ゲート絶縁膜17の他の部位よりも絶縁破壊が生じ易い場合がある。図21に示すMOSトランジスタTrBでは、ゲート絶縁膜17において電界が集中しやすい部位を、プレーナ型のMOSトランジスタTr´のゲート絶縁膜17よりも厚くしているので、ゲート絶縁膜17の絶縁破壊を抑制することができ、ゲート絶縁膜17の信頼性を向上することが可能である。また、ゲート電極15と半導体領域13との間に生じる容量を低減できるため、ゲート電極15に印加される電圧の信号の変換効率を向上することが可能である。
また、図23に示すMOSトランジスタTrcでは、ゲート絶縁膜17の膜厚を、プレーナ型のMOSトランジスタTr´のゲート絶縁膜17よりも薄くしているので、閾値電圧(Vth)を低くすることができ、オン抵抗(Ron)を低くすることができる。これにより、MOSトランジスタTrcは、動作速度の向上や消費電力の低減が可能である。
実施形態6に係る半導体装置1Bは、MOSトランジスタTrBと、MOSトランジスタTrBよりもゲート絶縁膜17の厚さが薄いTr´の両方を有してもよい。または、半導体装置1Bは、MOSトランジスタTrCと、MOSトランジスタTrCよりもゲート絶縁膜17の厚さが薄いTr´の両方を有してもよい。あるいは、半導体装置1Bは、MOSトランジスタTrB、MOSトランジスタTrC、プレーナ型のMOSトランジスタTr´の全てを有してもよい。
<実施形態7>
本開示の実施形態では、図21に示したMOSトランジスタTrBを、読み出し回路122(図13参照)の増幅トランジスタAMPに適用してもよい。また、図23に示したプレーナ型のMOSトランジスタTr´を読み出し回路122の選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTに適用してもよい。この場合、撮像装置100(図12参照)に含まれる画素ユニットの構成は、例えば図14及び図15に示した構成と同じである。
実施形態7では、図21に示したMOSトランジスタTrBが増幅トランジスタAMPに適用されるため、増幅トランジスタAMPにおけるゲート絶縁膜の信頼性を向上させることができる。また、増幅トランジスタAMPのゲート電極AGと半導体基板301との間に生じる容量を低減することができるため、ゲート電極AGに印加される電圧の信号の変換効率向上が可能である。増幅トランジスタAMPの変換効率が向上するため、読み出し回路122におけるノイズの低減が可能である。
<実施形態8>
本開示の実施形態では、図21に示したMOSトランジスタTrBを、読み出し回路122(図13参照)の増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELに適用してもよい。また、図23に示したプレーナ型のMOSトランジスタTr´を読み出し回路122のリセットトランジスタRSTに適用してもよい。この場合、撮像装置100(図12参照)に含まれる画素ユニットの構成は、例えば、平面図は図15に示した構成と同じであり、断面図は図16に示した構成と同じである。
実施形態8では、実施形態7と同様に、図21に示したMOSトランジスタTrBが増幅トランジスタAMPに適用される。これにより、増幅トランジスタAMPにおけるゲート絶縁膜の信頼性が向上するなど、実施形態7と同様の効果を奏する。また、図21に示したMOSトランジスタTrBは、増幅トランジスタAMPだけでなく、選択トランジスタSELにも適用されるため、選択トランジスタSELにおけるゲート絶縁膜の信頼性も向上させることができる。
なお、実施形態8では、図1から図4に示したMOSトランジスタTr、又は、図22に示したMOSトランジスタTrCが選択トランジスタSELに適用されてもよい。これにより、選択トランジスタSELは、増幅トランジスタAMPと比べて、閾値電圧(Vth)を低くすることができ、オン抵抗(Ron)を低くすることができる。この場合の画素ユニットの構成も、例えば図16に示した構成と同じである。
<実施形態9>
本開示の実施形態では、図22に示したMOSトランジスタTrBを、読み出し回路122(図13参照)の増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTに適用してもよい。この場合、撮像装置100(図12参照)に含まれる画素ユニットの構成は、例えば、平面図は図15に示した構成と同じであり、断面図は図24に示す構成となる。
図24は、本開示の実施形態9に係る画素ユニットPUCの構成例を示す断面図である。なお、図24に示す断面図は、図14、図16に示した断面図と同様に、あくまで模式図である。図24に示す断面図は、撮像装置100に含まれる画素ユニットPUCの構成を紙面でわかり易く説明するために、トランジスタや不純物拡散層の水平方向における位置を意図的に変えて示している部分を含む。
図24に示す画素ユニットPUCでは、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTの各々が、図21に示したMOSトランジスタTrBで構成されている。画素ユニットPUCにおいて、上記以外の構成は実施形態3に係る画素ユニットPUと同じである。
実施形態9では、実施形態7と同様に、図21に示したMOSトランジスタTrBが増幅トランジスタAMPに適用される。これにより、増幅トランジスタAMPにおけるゲート絶縁膜の信頼性が向上するなど、実施形態7と同様の効果を奏する。また、図21に示したMOSトランジスタTrBは、増幅トランジスタAMPだけでなく、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTにも適用される。これにより、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTにおけるゲート絶縁膜の信頼性を向上させることができる。
なお、実施形態9では、図1から図4に示したMOSトランジスタTr、又は、図22に示したMOSトランジスタTrCが、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTの少なくとも一方に適用されてもよい。これにより、選択トランジスタSEL及びリセットトランジスタRSTの少なくとも一方は、増幅トランジスタAMPと比べて、閾値電圧(Vth)を低くすることができ、オン抵抗(Ron)を低くすることができる。この場合の画素ユニットPUCの構成も、例えば図15及び図24に示した構成と同じである。
<実施形態10>
本開示の実施形態に係る撮像装置100において、画素ユニットは、変換効率切替タイプであってもよい。この場合、画素ユニットは、変換効率切替用スイッチと、変換効率切替用スイッチに接続されたフローティングキャパシタとを有する。本開示の実施形態では、図22に示したMOSトランジスタTrBを、変換効率切替用スイッチに適用してもよい。
図25は、本開示の実施形態10に係る画素ユニットPUDの構成例を示す図である。図25は、画素ユニットPUDの構成例を分かり易く示すために、断面図と回路図とを組み合わせた図となっている。図26は、本開示の実施形態10に係る画素ユニットPUDの構成例を示す平面図である。
図25に示すように、画素ユニットPUDは、変換効率切替用スイッチFDGと、フローティングキャパシタFCとを有する。フローティングキャパシタFCは、フォトダイオードPD上に形成されたMOS容量である。このMOS容量のゲート電極が、変換効率切替用スイッチFDGに接続されている。
画素ユニットPUDでは、例えば被写体照度に応じて、低変換効率であるか、高変換効率であるか、を切り替える。これは、変換効率切替用スイッチFDGのゲート電極に配線L10を介して制御信号を印加して、変換効率切替用スイッチFDGをオン(on)/オフ(off)することで、フローティングディフュージョンFDの容量を切り替えることにより行われる。
例えば、変換効率切替用スイッチFDGをonにすると、フローティングディフュージョンFDは、図25及び図26に示すように、配線L2、変換効率切替用スイッチFDG及び配線L11を介してフローティングキャパシタFC(MOS容量)に接続される。これにより、フローティングディフュージョンFDの容量が増大し、増幅トランジスタAMPの変換効率が低下する。つまり、低変換効率となる。
また、変換効率切替用スイッチFDGをoffにすると、フローティングディフュージョンFDはフローティングキャパシタFC(MOS容量)から電気的に切り離される。これにより、フローティングディフュージョンFDの容量が減少し、増幅トランジスタAMPの変換効率が増大する。つまり、高変換効率となる。
実施形態10では、実施形態7と同様に、図21に示したMOSトランジスタTrBが増幅トランジスタAMPに適用される。これにより、増幅トランジスタAMPにおけるゲート絶縁膜の信頼性が向上するなど、実施形態7と同様の効果を奏する。また、図21に示したMOSトランジスタTrBは、増幅トランジスタAMPだけでなく、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRST及び変換効率切替用スイッチFDGにも適用される。これにより、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRST及び変換効率切替用スイッチFDGにおけるゲート絶縁膜の信頼性を向上させることができる。
なお、実施形態10では、図1から図4に示したMOSトランジスタTr、又は、図22に示したMOSトランジスタTrCが、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRST及び変換効率切替用スイッチFDGの1つ以上に適用されてもよい。これにより、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRST及び変換効率切替用スイッチFDGの1つ以上は、増幅トランジスタAMPと比べて、閾値電圧(Vth)を低くすることができ、オン抵抗(Ron)を低くすることができる。
<その他の実施形態>
上記のように、本開示は実施形態及び変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本開示を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。本開示に係る技術(本技術)はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。
例えば、上記の実施形態1、2では、図4、図11に示したように、半導体領域13をY-Z平面で切断した断面は、上面13a側の部位(すなわち、上部)よりも下部の方がY軸方向に長く、下部がラウンディングしている形状を有する場合を説明した。しかしながら、本開示において、半導体領域13の断面視による形状はこれに限定されない。本開示の実施形態において、半導体領域13の断面視による形状は矩形でもよく、半導体領域13の上部と下部はY軸方向において同じ長さであってもよい。このような形状は、図5のステップST1で、半導体基板10を表面10a側から異方性エッチングすることによって得ることが可能である。
また、上記の実施形態では、4つのセンサ画素102が1つの共有画素構造を構成していることを説明したが、本技術はこれに限定されない。本技術において、センサ画素102は共有画素構造でなくてもよい。具体的には、1つのセンサ画素102が、1つのフォトダイオードと、1つの転送トランジスタと、1つのフローティングディフュージョンと、1つのリセットトランジスタと、1つの増幅トランジスタとで構成されていてもよく、さらに、これらに1つの選択トランジスタを追加して構成されていてもよい。
また、上述の撮像装置100は、センサ画素102の内部に配置される転送トランジスタTRや、センサ画素102の外部に配置される画素外周辺トランジスタに、FinFETである図21に示したMOSトランジスタTrB、図1に示したMOSトランジスタTr、図22に示したMOSトランジスタTrCを適用してよい。また、転送トランジスタTRや、画素外周辺トランジスタに、図23に示したプレーナ型のMOSトランジスタTr´を適用してもよい。
本開示の実施形態に係る撮像装置100において、画素ユニット等に対するMOSトランジスタの適用パターンの例を表1に示す。なお、表1中、「フィン型(厚い)」とは、図21に示したMOSトランジスタTrBのように、ゲート絶縁膜の厚さが、図23に示したプレーナ型のMOSトランジスタTr´よりも厚いFinFETを意味する。「フィン型(薄い)」とは、図1から図4に示したMOSトランジスタTr、又は、図22に示したMOSトランジスタTrCのように、ゲート絶縁膜の厚さが、図21に示したMOSトランジスタTrBよりも薄いFinFETを意味する。「プレーナ型」とは、図23に示したプレーナ型のMOSトランジスタTr´のように、ゲート絶縁膜の厚さが図21に示したMOSトランジスタTrBよりも薄い、プレーナ型のMOSトランジスタを意味する。「縦型」とは、例えば図14に示した転送トランジスタTRのように、半導体基板の表面から深さ方向にゲート電極が延在している構造のMOSトランジスタを意味する。
Figure 2022036893000002
<イメージセンサへの適用例>
図27は、上述の撮像装置100を用いたイメージセンサの使用例を示す図である。上述の撮像装置100を用いたイメージセンサは、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
<電子機器への適用例>
本技術は、撮像装置への適用に限られるものではない。即ち、本技術は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に撮像装置を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。撮像装置は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
図28は、本技術を適用した電子機器200の構成例を示すブロック図である。図28の電子機器200は、レンズ群などからなる光学部401、図12に示した撮像装置100の構成が採用される撮像装置(撮像デバイス)402、およびカメラ信号処理回路であるDSP(Digital Signal Processor)回路403を備える。また、電子機器200は、フレームメモリ404、表示部405、記録部406、操作部407、および電源部408も備える。DSP回路403、フレームメモリ404、表示部405、記録部406、操作部407および電源部408は、バスライン409を介して相互に接続されている。
光学部401は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像装置402の撮像面上に結像する。撮像装置402は、光学部401によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。撮像装置402として、図12に示した撮像装置100、即ち、画素トランジスタ(転送トランジスタTR、リセットトランジスタRST、増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELのいずれか1つ以上)が、実施形態1で説明したMOSトランジスタTr又は実施形態2で説明したMOSトランジスタTrAで構成されている撮像装置、を用いることができる。
表示部405は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の薄型ディスプレイで構成され、撮像装置402で撮像された動画または静止画を表示する。記録部406は、撮像装置402で撮像された動画または静止画を、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
操作部407は、ユーザによる操作の下に、電子機器200が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源部408は、DSP回路403、フレームメモリ404、表示部405、記録部406および操作部407の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
撮像装置402として、例えば、増幅トランジスタAMPがMOSトランジスタTr(または、MOSトランジスタTrA)で構成されている撮像装置100を用いることで、出力する画素信号のノイズを低減し、SN比を向上させることができる。従って、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの電子機器200においても、撮像画像の高画質化を図ることができる。
上述した例では、第1導電型をp型、第2導電型をn型として、電子を信号電荷とした撮像装置について説明したが、本技術は正孔を信号電荷とする撮像装置にも適用することができる。すなわち、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型として、前述の各半導体領域を逆の導電型の半導体領域で構成することができる。
また、本技術は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する撮像装置や、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の撮像装置(物理量分布検知装置)全般に対して適用可能である。
また、本技術は、撮像装置に限らず、他の半導体集積回路を有する半導体装置全般に対して適用可能である。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
半導体基板と、
前記半導体基板に設けられた電界効果トランジスタと、を備え、
前記電界効果トランジスタは、
チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、
前記半導体領域を覆うゲート電極と、
前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有し、
前記半導体領域は、
上面と、
前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有し、
前記ゲート電極は、
前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、
前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有し、
前記ゲート絶縁膜は、
前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、
前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有し、
前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い側の部位よりも前記上面から遠い側の部位の方が薄い、半導体装置。
(2)
前記第2膜部の膜厚は、前記上面から遠ざかるにしたがって薄くなる、前記(1)に記載の半導体装置。
(3)
前記半導体基板と前記第2部位との間に配置され、前記第2膜部よりも膜厚が厚い第1絶縁厚膜部、をさらに備える前記(1)又は(2)に記載の半導体装置。
(4)
前記半導体領域は、
前記ゲート幅方向において前記上面の他方の側に位置する第2側面、をさらに有し、
前記ゲート電極は、
前記第2側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第3部位、をさらに有し、
前記ゲート絶縁膜は、
前記第2側面と前記第3部位との間に位置する第3膜部、をさらに有し、
前記第3膜部の膜厚は、前記上面に近い側の部位よりも前記上面から遠い側の部位の方が薄い、前記(1)から(3)のいずれか1項に記載の半導体装置。
(5)
前記第3膜部の膜厚は、前記上面から遠ざかるにしたがって薄くなる、前記(4)に記載の半導体装置。
(6)
前記半導体基板と前記第3部位との間に配置され、前記第3膜部よりも膜厚が厚い第2絶縁厚膜部、をさらに備える前記(4)又は(5)に記載の半導体装置。
(7)
前記半導体基板に設けられ、前記電界効果トランジスタの下方に位置する第1導電型の不純物拡散層、をさらに備える前記(1)から(6)のいずれか1項に記載の半導体装置。
(8)
前記不純物拡散層は、前記半導体領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い、前記(7)に記載の半導体装置。
(9)
前記半導体基板上に設けられ、前記電界効果トランジスタの周囲に配置される素子分離層、をさらに備え、
前記素子分離層と前記半導体領域の前記第1側面との間の距離は、前記素子分離層の厚さよりも短い、前記(1)から(8)のいずれか1項に記載の半導体装置。
(10)
前記半導体基板に設けられたプレーナ型電界効果トランジスタをさらに備える、前記(1)から(9)のいずれか1項に記載の半導体装置。
(11)
前記第1膜部の厚さは、前記プレーナ型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の厚さよりも厚い、前記(10)に記載の半導体装置。
(12)
前記第1膜部の厚さは、前記プレーナ型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の厚さよりも薄い、前記(10)に記載の半導体装置。
(13)
光電変換を行うセンサ画素と、
前記センサ画素から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路と、を備え、
前記読み出し回路は、
前記センサ画素から出力された電荷のレベルに応じた電圧の信号を増幅する増幅トランジスタと、
前記増幅トランジスタからの前記画素信号の出力タイミングを制御する選択トランジスタと、を有し、
前記増幅トランジスタ及び前記選択トランジスタの少なくとも一方は、
チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、
前記半導体領域を覆うゲート電極と、
前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有し、
前記半導体領域は、
上面と、
前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有し、
前記ゲート電極は、
前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、
前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有し、
前記ゲート絶縁膜は、
前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、
前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有し、
前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い部位よりも前記上面から遠い部位の方が薄い、撮像装置。
(14)
光電変換を行うセンサ画素と、
前記センサ画素から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路と、を備え、
前記読み出し回路は、
前記センサ画素から出力された電荷のレベルに応じた電圧の信号を増幅する増幅トランジスタと、
前記増幅トランジスタからの前記画素信号の出力タイミングを制御する選択トランジスタと、を有し、
前記増幅トランジスタ及び前記選択トランジスタの少なくとも一方は、
チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、
前記半導体領域を覆うゲート電極と、
前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有し、
前記半導体領域は、
上面と、
前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有し、
前記ゲート電極は、
前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、
前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有し、
前記ゲート絶縁膜は、
前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、
前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有し、
前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い部位よりも前記上面から遠い部位の方が薄い、撮像装置
を備える電子機器。
1、1A、1B 半導体装置
10、301 半導体基板
10a、301a 表面
11 素子分離層
13、313 半導体領域(チャネル領域)
13a 上面
13b 第1側面
13c 第2側面
15 ゲート電極
17、317 ゲート絶縁膜
19 ソース領域
21 ドレイン領域
51 絶縁膜
53 酸化膜
55 レジストパターン
100 撮像装置
111 基板
102 センサ画素
103 画素領域
104 垂直駆動回路
105 カラム信号処理回路
106 水平駆動回路
107 出力回路
108 制御回路
109 垂直信号線
110 水平信号線
112 入出力端子
113 画素駆動線
122 読み出し回路
151 第1部位
152 第2部位
153 第3部位
171 第1膜部
172 第2膜部
173 第3膜部
174 第1絶縁厚膜部
175 第2絶縁厚膜部
200 電子機器
251、274、275、276、277、278、279 n+型層
252 p+型層
255 画素分離層
256 p型層
257 n型層
272 素子分離層
311、312 ウェル層
315 層間絶縁膜
401 光学部
402 撮像装置(撮像デバイス)
403 DSP回路
404 フレームメモリ
405 表示部
406 記録部
407 操作部
408 電源部
409 バスライン
AG、RG、SG、TG ゲート電極
AMP 増幅トランジスタ
FC フローティングキャパシタ
FD フローティングディフュージョン
FDG 変換効率切替用スイッチ
H1、H2 トレンチ
L1からL11 配線
P1からP8 線(等電位線)
PD フォトダイオード
PU、PUA、PUB、PUC、PUD 画素ユニット
RST リセットトランジスタ
SEL 選択トランジスタ
Tr、TrA、TrB、Trc MOSトランジスタ(FinFET)
Tr´ プレーナ型MOSトランジスタ
TR 転送トランジスタ
VDD 電源線

Claims (14)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に設けられた電界効果トランジスタと、を備え、
    前記電界効果トランジスタは、
    チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、
    前記半導体領域を覆うゲート電極と、
    前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有し、
    前記半導体領域は、
    上面と、
    前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有し、
    前記ゲート電極は、
    前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、
    前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有し、
    前記ゲート絶縁膜は、
    前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、
    前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有し、
    前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い側の部位よりも前記上面から遠い側の部位の方が薄い、半導体装置。
  2. 前記第2膜部の膜厚は、前記上面から遠ざかるにしたがって薄くなる、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体基板と前記第2部位との間に配置され、前記第2膜部よりも膜厚が厚い第1絶縁厚膜部、をさらに備える請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体領域は、
    前記ゲート幅方向において前記上面の他方の側に位置する第2側面、をさらに有し、
    前記ゲート電極は、
    前記第2側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第3部位、をさらに有し、
    前記ゲート絶縁膜は、
    前記第2側面と前記第3部位との間に位置する第3膜部、をさらに有し、
    前記第3膜部の膜厚は、前記上面に近い側の部位よりも前記上面から遠い側の部位の方が薄い、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第3膜部の膜厚は、前記上面から遠ざかるにしたがって薄くなる、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体基板と前記第3部位との間に配置され、前記第3膜部よりも膜厚が厚い第2絶縁厚膜部、をさらに備える請求項4に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体基板に設けられ、前記電界効果トランジスタの下方に位置する第1導電型の不純物拡散層、をさらに備える請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記不純物拡散層は、前記半導体領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体基板上に設けられ、前記電界効果トランジスタの周囲に配置される素子分離層、をさらに備え、
    前記素子分離層と前記半導体領域の前記第1側面との間の距離は、前記素子分離層の厚さよりも短い、請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体基板に設けられたプレーナ型電界効果トランジスタをさらに備える、請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記第1膜部の厚さは、前記プレーナ型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の厚さよりも厚い、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記第1膜部の厚さは、前記プレーナ型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の厚さよりも薄い、請求項10に記載の半導体装置。
  13. 光電変換を行うセンサ画素と、
    前記センサ画素から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路と、を備え、
    前記読み出し回路は、
    前記センサ画素から出力された電荷のレベルに応じた電圧の信号を増幅する増幅トランジスタと、
    前記増幅トランジスタからの前記画素信号の出力タイミングを制御する選択トランジスタと、を有し、
    前記増幅トランジスタ及び前記選択トランジスタの少なくとも一方は、
    チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、
    前記半導体領域を覆うゲート電極と、
    前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有し、
    前記半導体領域は、
    上面と、
    前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有し、
    前記ゲート電極は、
    前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、
    前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有し、
    前記ゲート絶縁膜は、
    前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、
    前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有し、
    前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い部位よりも前記上面から遠い部位の方が薄い、撮像装置。
  14. 光電変換を行うセンサ画素と、
    前記センサ画素から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路と、を備え、
    前記読み出し回路は、
    前記センサ画素から出力された電荷のレベルに応じた電圧の信号を増幅する増幅トランジスタと、
    前記増幅トランジスタからの前記画素信号の出力タイミングを制御する選択トランジスタと、を有し、
    前記増幅トランジスタ及び前記選択トランジスタの少なくとも一方は、
    チャネルが形成される第1導電型の半導体領域と、
    前記半導体領域を覆うゲート電極と、
    前記半導体領域と前記ゲート電極との間に配置されたゲート絶縁膜と、を有し、
    前記半導体領域は、
    上面と、
    前記ゲート電極のゲート幅方向において前記上面の一方の側に位置する第1側面と、を有し、
    前記ゲート電極は、
    前記上面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第1部位と、
    前記第1側面と前記ゲート絶縁膜を介して向かい合う第2部位と、を有し、
    前記ゲート絶縁膜は、
    前記上面と前記第1部位との間に位置する第1膜部と、
    前記第1側面と前記第2部位との間に位置する第2膜部と、を有し、
    前記第2膜部の膜厚は、前記上面に近い部位よりも前記上面から遠い部位の方が薄い、撮像装置
    を備える電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023181653A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置及び半導体装置の製造方法

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