JP2022036815A - 消毒剤生成装置及び消毒剤生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オゾンのウルトラファインバブルを含有する含有液を用いて、十分な消毒や殺菌の効果が得られる消毒剤を生成する消毒剤生成装置及び消毒剤生成方法を提供する。【解決手段】消毒剤生成装置1は、水を貯留する液槽2と、水の電気分解を行う電解部3と、電気分解された水に紫外線を照射してオゾンを生成する光照射部4と、オゾンと水の混合体を圧送する第1ポンプ5と、混合体のオゾンを微細化してオゾンUFB含有液を生成するオゾンUFB含有液製造部7と、オゾンUFB含有液を圧送する第2ポンプ9と、オゾンUFB含有液の霧を生成する霧生成部12と、オゾンUFB含有液の霧に紫外線を照射するエネルギー照射装置13を備える。エネルギー照射装置13でオゾンUFB含有液の霧に紫外線を照射することにより、オゾンのウルトラファインバブルが崩壊してヒドロキシラジカルを生成し、ヒドロキシラジカルを含んだ霧状の消毒剤Vを生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、オゾンのウルトラファインバブルの含有液を用いて消毒剤を生成する消毒剤生成装置及び消毒剤生成方法に関する。
従来より、消毒や殺菌のために、オゾンの水溶液が使用されているが、オゾンを水に単に溶解してなるオゾン溶解水は、常温ではオゾンの大部分が製造後1~2数時間程度で消滅する。したがって、消毒や殺菌を有効に行うためには、オゾン溶解水の製造直後に使用する必要があり、取り扱いに手間がかかる不都合がある。そこで、オゾンを水中に長時間保持するために、直径が50~500nmの気泡であるウルトラファインバブルのオゾンを水に含有させたオゾン水が提案されている(特許文献1参照)。
このオゾン水は、オゾンをウルトラファインバブルの形態で保持することにより、1月以上の長期に渡ってオゾンを水中に含有させることができ、これにより、安定してオゾンの効果を維持できるとしている。
特開2005-246293号公報
しかしながら、上記従来のオゾン水は、オゾンのウルトラファインバブルは水中で安定しているため、オゾン溶解水よりもオゾンの反応性が低く、消毒や殺菌の効果が弱いという不都合がある。
そこで、本発明の課題は、オゾンのウルトラファインバブルを含有する含有液を用いて、十分な消毒や殺菌の効果が得られる消毒剤を生成する消毒剤生成装置及び消毒剤生成方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の消毒剤生成装置は、
オゾンのウルトラファインバブルが液体中に含有されたオゾンUFB(Ultra Fine Bubble)含有液を製造するオゾンUFB含有液製造部と、
上記オゾンUFB含有液の霧を生成する霧生成部と、
上記オゾンUFB含有液の霧にエネルギーを照射するエネルギー照射部と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、オゾンUFB含有液製造部により、オゾンのウルトラファインバブルが液体中に含有されたオゾンUFB含有液が製造される。ここで、オゾンは、消毒剤生成装置の設置位置で製造してもよく、或いは、他の場所で製造されたものを用いてもよい。上記オゾンUFB含有液の霧が、霧生成部によって生成される。このオゾンUFB含有液の霧に、エネルギー照射部によってエネルギーが照射される。オゾンUFB含有液の霧にエネルギーが照射されることにより、オゾンUFB含有液の粒子に効果的にエネルギーが与えられる。オゾンUFB含有液の粒子にエネルギーを与えることにより、この粒子中に含有されるオゾンのウルトラファインバブルを崩壊させ、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを生成する。このようにして、オゾンUFB含有液から、ヒドロキシラジカルを含む霧を生成することにより、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤を生成することができる。
ここで、ウルトラファインバブル(UFB;Ultra Fine Bubble)は、直径が1μm以下の気泡である。オゾンUFB含有液は、液体として水や有機溶剤等を用いることができるが、液体は水が特に好ましい。また、オゾンUFB含有液は、オゾンのウルトラファインバブルに加えて、ケイ素等の無機化合物や、界面活性剤等の有機化合物等、他の物質を含んでも良い。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記エネルギー照射部が、エネルギーとしての電磁波を照射する。
上記実施形態によれば、オゾンUFB含有液の霧に電磁波を照射することにより、オゾンUFB含有液の粒子にエネルギーを効率的に与えることができる。したがって、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるウルトラファインバブルを効率的に崩壊させて、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを効率的に生成できる。その結果、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤が得られる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記電磁波が、紫外線である。
上記実施形態によれば、オゾンUFB含有液の霧に紫外線を照射することにより、オゾンUFB含有液の粒子にエネルギーを効率的に与えることができる。したがって、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるウルトラファインバブルを効率的に崩壊させて、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを効率的に生成できる。その結果、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤が得られる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記エネルギー照射部が、エネルギーとしての超音波を照射する。
上記実施形態によれば、オゾンUFB含有液の霧に超音波を照射することにより、オゾンUFB含有液の粒子にエネルギーを効率的に与えることができる。したがって、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるウルトラファインバブルを効率的に崩壊させて、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを効率的に生成できる。その結果、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤が得られる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記霧生成部で生成された霧を外部に排出する送風機を備え、
上記送風機で排出される霧の通路上に、上記エネルギー照射部が配置されている。
上記実施形態によれば、霧生成部で生成されたオゾンUFB含有液の霧が、送風機によって消毒剤生成装置の外部に排出される。上記送風機で排出される霧の通路上に配置されたエネルギー照射部により、オゾンUFB含有液の霧にエネルギーが照射され、ヒドロキシラジカルを含んだ霧を外部に排出することができる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記送風機の羽根に、上記エネルギー照射部が配置されている。
上記実施形態によれば、送風機によって送られるオゾンUFB含有液の霧に、効果的にエネルギーを照射することができる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記送風機の羽根の外径側に設けられた導流壁に、上記エネルギー照射部が配置されている。
上記実施形態によれば、送風機によって送られるオゾンUFB含有液の霧に、効果的にエネルギーを照射することができる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記霧生成部で生成されるオゾンUFB含有液の霧が、10~1000μmの直径を有する。
上記実施形態によれば、霧生成部で生成されるオゾンUFB含有液の霧が、10~1000μmの直径を有するので、エネルギーの照射により効率的にウルトラファインバブルを崩壊させることができる。ここで、オゾンUFB含有液の霧の直径が10μmよりも小さいと、オゾンの含有量が過少となり、消毒や殺菌の効果が低下する不都合がある。一方、オゾンUFB含有液の霧の直径が1000μmよりも大きいと、エネルギーの照射によるヒドロキシラジカルの生成効率が低下する不都合がある。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記オゾンUFB含有液製造部が、
円形断面を有するケーシングと、
上記ケーシングの一端に接続され、上記ケーシングと同軸上に延在し、液体とオゾンの混合体を供給する供給管と、
上記ケーシングの他端に接続され、上記ケーシング及び供給管と同軸上に延在してオゾンUFB含有液を排出する排出管と、
上記ケーシング内に収容され、上記供給管からケーシング内に供給された上記混合体が導入されて上記ケーシングと同軸の旋回軸回りに旋回流を形成する第1旋回室と、上記供給管からケーシング内に供給された上記混合体が導入されて上記第1旋回室の旋回軸の延長線上に位置する旋回軸回りに旋回流を形成する第2旋回室と、上記第1旋回室で形成された混合体の旋回流と上記第2旋回室で形成された混合体の旋回流とが衝突する衝突室と、この衝突室で混合体の旋回流が衝突してなるオゾンUFB含有液を排出管側に導く排出通路とを含み、上記排出通路に連通するように上記排出管に連結された微細化ブロックと
を有する。
上記実施形態によれば、供給管と、ケーシングと、排出管と、上記ケーシング内に収容された微細化ブロックとが同軸上に配置されることにより、オゾンUFB含有液製造部を小型にできる。また、微細化ブロックが、第1旋回室と、第2旋回室と、衝突室と、排出通路とを含んで形成され、液体とオゾンの混合体を供給すればオゾンのウルトラファインバブルを含有するオゾンUFB含有液が得られる。したがって、少ない部品構成でオゾンUFB含有液を作製できるので、オゾンUFB含有液製造部を比較的小型にでき、また、安価に作製できる。また、微細化ブロックにおいて、第1旋回室と第2旋回室で混合体の旋回流が各々形成される工程と、衝突室で互いの旋回流が衝突される工程が、連続的に行われるので、効率的にオゾンUFB含有液を製造できる。また、供給管からケーシング内に導かれた混合体は、微細化ブロックの第1旋回室と第2旋回室に導かれて旋回流に形成された後、互いの旋回流が衝突させられてオゾンのウルトラファインバブルが作製されるので、均一な径のウルトラファインバブルを効率的に製造できる。
一実施形態の消毒剤生成装置は、上記オゾンUFB含有液製造部の微細化ブロックが、
上記第1旋回室と、この第1旋回室の一端側へケーシング内の混合体を第1旋回室の接線方向に導入する第1導入路と、上記第1旋回室の他端に形成されて旋回流を吐出する第1吐出孔とを有する第1ブロック部品と、
上記第1ブロック部品に結合され、上記第2旋回室と、この第2旋回室の一端側へケーシング内の混合体を第2旋回室の接線方向に導入する第2導入路と、上記第2旋回室の他端に形成されて上記第1ブロック部品の第1吐出孔と対向して旋回流を吐出する第2吐出孔と、上記第1ブロック部品の表面の一部との間に衝突室を形成する衝突室壁面と、この衝突室壁面に形成された流入口と上記第1ブロック部品が連結された側と反対側の端面に形成された排出口との間に延在する上記排出通路とを有する第2ブロック部品と
を含んで形成されている。
上記実施形態によれば、微細化ブロックが、第1ブロック部品と第2ブロック部品が結合されて形成される。上記第1ブロック部品は、第1旋回室と、この第1旋回室の一端側へケーシング内の混合体を第1旋回室の接線方向に導入する第1導入路と、上記第1旋回室の他端に形成されて旋回流を吐出する第1吐出孔とを有する。また、上記第2ブロック部品は、第2旋回室と、この第2旋回室の一端側へケーシング内の混合体を第2旋回室の接線方向に導入する第2導入路と、上記第2旋回室の他端に形成されて上記第1ブロック部品の第1吐出孔と対向して旋回流を吐出する第2吐出孔とを有する。更に、上記第2ブロック部品が、上記第1ブロック部品の表面の一部との間に衝突室を形成する衝突室壁面と、この衝突室壁面に形成された流入口と上記第1ブロック部品が連結された側と反対側の端面に形成された排出口との間に延在する排出通路とを有する。このように形成された第1ブロック部品と第2ブロック部品により、小型の微細化ブロックを構成することができ、オゾンUFB含有液製造部を効果的に小型にできる。
本発明の消毒剤生成方法は、オゾンのウルトラファインバブルが液体中に含有されたオゾンUFB含有液を準備するオゾンUFB含有液準備工程と、
上記オゾンUFB含有液の霧を生成する霧生成工程と、
上記オゾンUFB含有液の霧にエネルギーを照射するエネルギー照射工程と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、オゾンUFB含有液準備工程により、オゾンのウルトラファインバブルが液体中に含有されたオゾンUFB含有液が準備される。このオゾンUFB含有液準備工程で準備されたオゾンUFB含有液の霧が、霧生成工程で生成される。このオゾンUFB含有液の霧に、エネルギー照射工程でエネルギーが照射される。オゾンUFB含有液の霧にエネルギーを照射することにより、オゾンUFB含有液の粒子に効果的にエネルギーを与え、この粒子中に含有されるオゾンのウルトラファインバブルを崩壊させる。これにより、オゾンUFB含有液の粒子中のオゾンの分解を促進し、ヒドロキシラジカルを生成する。このようにして、オゾンUFB含有液から、ヒドロキシラジカルを含む霧を生成することにより、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤を生成することができる。
ここで、ウルトラファインバブルは、直径が1μm以下の気泡である。オゾンUFB含有液は、溶媒として水や有機溶剤等の液体を用いることができるが、水が特に好ましい。また、オゾンUFB含有液は、オゾンのウルトラファインバブル以外に、ケイ素等の無機化合物や、界面活性剤等の有機化合物等、他の溶質を含んでも良い。
一実施形態の消毒剤生成方法は、上記エネルギー照射工程が、エネルギーとしての電磁波を照射する。
上記実施形態によれば、オゾンUFB含有液の霧に電磁波を照射することにより、オゾンUFB含有液の粒子にエネルギーを効率的に与えることができる。したがって、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるウルトラファインバブルを効率的に崩壊させて、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを効率的に生成できる。その結果、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤が得られる。
一実施形態の消毒剤生成方法は、上記エネルギー照射工程が、エネルギーとしての超音波を照射する。
上記実施形態によれば、オゾンUFB含有液の霧に超音波を照射することにより、オゾンUFB含有液の粒子にエネルギーを効率的に与えることができる。したがって、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるウルトラファインバブルを効率的に崩壊させて、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを効率的に生成できる。その結果、十分な消毒や殺菌の効果を有する消毒剤が得られる。
本発明の実施形態の消毒剤生成装置を示す模式図である。 実施形態のオゾンUFB含有液製造部の縦断面図である。 図2の矢視BによるオゾンUFB含有液製造部の横断面図である。 図2の矢視CによるオゾンUFB含有液製造部の横断面図である。 オゾンUFB含有液製造部の第1ブロックを示す断面図である。 オゾンUFB含有液製造部の第2ブロックを示す断面図である。 霧生成部を示す模式断面図である。 霧生成部と送風機とエネルギー照射部を示す模式断面図である。 霧生成部と送風機と他のエネルギー照射部を示す模式断面図である。 本発明の実施形態の消毒剤生成方法を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施形態の消毒剤生成装置は、液体としての水にオゾンのウルトラファインバブルが保持されたオゾンUFB含有液を用いて、消毒や殺菌を行う消毒剤を生成する装置である。
この消毒剤生成装置1は、オゾンUFB含有液の霧に紫外線を照射してなる消毒剤を生成する。この消毒剤が提供される対象として、人体の手や足等の部分又は全体、動物の部分又は全体、食器、食物の材料、人が接触する道具や機器、乗り物、建造物、人が集合又は往来する場所等が挙げられる。これらの対象の消毒や殺菌を行うために、本実施形態の消毒剤生成装置1が用いられる。
本実施形態の消毒剤生成装置1は、図1に示すように、水又はオゾンUFB含有液を貯留する液槽2を備える。この液槽2の下流側に、電解部3と、光照射部4と、第1ポンプ5と、オゾンUFB含有液製造部7と、第2ポンプ9と、霧生成部12と、エネルギー照射装置13が順に連なっている。
液槽2は、図示しない給水管から水が供給され、消毒剤生成装置1の運転の当初は水を電解部3に供給する。液槽2には、オゾンUFB含有液製造部7の下流側で分岐してオゾンUFB含有液を導く戻り管に接続されており、この戻り管に流量調節弁8が介設されている。液槽2には、流量調節弁8を通してオゾンUFB含有液が戻されて、オゾンUFB含有液の貯留も行うようになっている。
電解部3は、所定の電圧が印加される陰極及び陽極が設けられた無隔膜電解槽を有し、液槽2から導かれた水の電気分解を行う。光照射部4は、電解部3で水が電気分解されて生成された酸素に、250nm前後の波長の紫外線を照射して、オゾンの気体を生成する。この電解部3及び光照射部4により、液槽2から導かれた水にオゾンの気体を混合してなる混合体を生成する気液混合体生成部が構成されている。ここで、電解部3及び光照射部4に替えて、他の原理により気体のオゾンを生成して気液混合体を生成する気液混合体生成部を備えてもよい。また、電解部3に替えて、酸素を保持し、液槽2からの水に酸素の気体を供給して混合する酸素容器を備えてもよい。この場合、光照射部4は、酸素容器から供給されて水と混合された酸素の気体に紫外線を照射して、オゾンの気体を生成する。また、電解部3に替えて、酸素を生成する酸素生成器を備えてもよい。また、電解部3及び光照射部4に替えて、オゾンを保持し、液槽2からの水にオゾンの気体を供給して混合するオゾン容器を備えてもよい。また、上記電解部3には、水と共に、オゾンUFB含有液製造部7から液槽2に戻されたオゾンUFB含有液が導かれてもよく、この場合、オゾンのウルトラファインバブルを含有する気液混合体が形成される。
第1ポンプ5は、電解部3及び光照射部4によって生成されたオゾンと水の気液混合体を、オゾンUFB含有液製造部7に圧送する。第1ポンプ5とオゾンUFB含有液製造部7の間には、圧力計6が設けられており、第1ポンプ5からオゾンUFB含有液製造部7に送られる流体の圧力が測定される。この圧力計6の測定値に基づいて、第1ポンプ5の吐出圧力を調節する。一般的に、第1ポンプ5の吐出圧力を増大すると、オゾンUFB含有液製造部7で生成されるウルトラファインバブルの直径が縮小すると共に、ウルトラファインバブルの濃度が増大する。
オゾンUFB含有液製造部7は、後に詳述するように、オゾンと水の混合体の旋回流を複数個形成し、これらの旋回流を衝突させることにより、オゾンのウルトラファインバブルを形成してオゾンUFB含有液を生成する。本実施形態では、主に35~100nmの直径のウルトラファインバブルが生成される。
流量調節弁8は、オゾンUFB含有液製造部7で生成されたオゾンUFB含有液を、液槽2に戻す量を調節する。流量調節弁8により、下流側に供給するオゾンUFB含有液の量を調節して、霧生成部12で生成する霧の量を調節する。
第2ポンプ9は、オゾンUFB含有液製造部7で生成されたオゾンUFB含有液を、霧生成部12に向かって圧送する。第2ポンプ9の下流側には、第2ポンプの上流側にオゾンUFB含有液を戻す戻り管が接続されており、この戻り管との分岐点に圧力計10が設けられている。戻り管には圧力調整弁11が介設されており、圧力計10の測定値に基づいて圧力調整弁11の開度を調節することにより、霧生成部12からの霧の吐出圧力を調節する。
霧生成部12は、オゾンUFB含有液の霧を生成する噴霧ノズルで形成されている。霧生成部12は、加圧されたオゾンUFB含有液を空気中に噴射して、オゾンUFB含有液の粒子を生成するものであり、公知の噴霧ノズルを用いることができる。霧生成部12で生成されるオゾンUFB含有液の粒子は、10~1000μmの直径を有する。霧生成部12で生成するオゾンUFB含有液の粒子の直径は、十分な量の消毒剤を生成すると共に消毒や殺菌の効果を確保する点で、50~500μmが好ましい。
エネルギー照射装置13は、霧生成部12で生成されたオゾンUFB含有液の霧に、紫外線を照射してエネルギーを与え、消毒剤生成装置1の外部に排出する。このエネルギー照射装置13は、後に詳述するように、オゾンUFB含有液の霧を消毒剤生成装置1の外部に排出する送風機と、この送風機に設置されたエネルギー照射部としての紫外線LED(発光ダイオード)によって形成されている。
エネルギー照射装置13により、オゾンUFB含有液の霧に紫外線を照射することにより、霧の粒子に含有されたオゾンのウルトラファインバブルを崩壊させ、オゾンの分解を促進してヒドロキシラジカルを生成する。このヒドロキシラジカルを含んだ霧状の消毒剤Vを排出し、対象に供給して、ヒドロキシラジカルの酸化作用により消毒や殺菌を行う。上記エネルギー照射装置13でオゾンUFB含有液の霧に照射する紫外線は、1~400nmの波長の紫外線である。
本実施形態の消毒剤生成装置1は、オゾンUFB含有液の霧を生成する霧生成部12と、この霧にエネルギーを照射するエネルギー照射装置13を、消毒剤を提供する対象の近傍に設置すればよく、他の構成部分は対象から離れた位置に配置してもよい。特に、オゾンUFB含有液は、オゾンのウルトラファインバブルが安定して保持されるので、液槽2と、電解部3と、光照射部4と、第1ポンプ5と、圧力計6と、流量調節弁8及び戻り管は、対象から離れた位置に配置することができる。したがって、消毒剤を提供する位置に配置する機器を小型にできる。
図2は、本実施形態のオゾンUFB含有液製造部7を示す模式縦断面図であり、図3は、図2の矢視Bにおける断面図であり、図4は、図2の矢視Cにおける断面図である。
オゾンUFB含有液製造部7は、概ね円筒形状のケーシング24と、このケーシング24の一端に接続されてケーシング24の内部に連通する供給管25と、上記ケーシング24の他端に接続された排出管26と、上記ケーシング24内に収容されて排出管26の端部に接続された微細化ブロック28を有する。
微細化ブロック28は円筒形状を有し、内部に、水と空気の混合体が導かれる第1旋回室31と第2旋回室33が形成されている。微細化ブロック28は、第1旋回室31が内部に形成された第1ブロック部品281と、第2旋回室33が内部に形成された第2ブロック部品282とで構成されている。
図5は、第1ブロック部品281を示す断面図である。第1ブロック部品281は、微細化ブロック28の一端面を構成する円盤部分281aと、この円盤部分281aの中央部から微細化ブロック28の内側に向かって突出した突出部分281bとを有する。突出部分281bは、円盤部分281aに近い部分が円筒形状に形成されている一方、円盤部分から遠い先端部分は円錐台形状に形成されている。この第1ブロック部品281の内側に、第1旋回室31が形成されている。
第1旋回室31は、一端側部分の壁面31aが円筒形状を有する一方、他端側部分の壁面31bが回転楕円形状を有する。第1旋回室31の一端側部分の壁面31aが第1ブロック部品281の円盤部分の内側に概ね形成され、回転楕円形状の他端側部分の壁面31bが第1ブロック部品281の突出部分の内側に概ね形成されている。第1ブロック部品281には、ケーシング24と微細化ブロック28との間の混合体を第1旋回室31に導入する第1導入路35が形成されている。第1導入路35は、図3に示すように、第1旋回室31の接線方向に形成されている。第1導入路35で導かれた混合体を吐出する吐出開口35aが第1旋回室31の壁面に形成されている。また、ケーシング24と微細化ブロック28との間の混合体を第1導入路35へ流入させる流入開口35bが、第1ブロック部品281の円盤部分281aの側面に形成されている。第1導入路35は、図5に示すように、第1旋回室31の一端から他端に向けて、第1旋回室31の中心軸の直角面に対して角度θを成すように形成されている。第1導入路35の第1旋回室31の中心軸直角面に対する角度θは、1°以上20°以下に形成することができる。この角度θは、好ましくは5°以上15°以下であり、更に好ましくは8°以上12°である。第1ブロック部品281の突出部分281bの先端部には第1吐出孔32が形成されており、この第1吐出孔32から、第1旋回室31で形成された混合体の旋回流が吐出されるように形成されている。
図6は、第2ブロック部品282を示す断面図である。第2ブロック部品282は、一端側に厚い底が形成されて他端が開口した有底の円筒形状を有する。この第2ブロック部品282の開口から上記第1ブロック部品281の突出部分281bが挿入されて、他端面282aに第1ブロック部品281の円盤部分281aが連結されるようになっている。この第2ブロック部品282の内側面と、第1ブロック部品281の突出部分281bの外側面との間に、第1旋回室31からの旋回流と第2旋回室33からの旋回流が衝突する衝突室38が形成されている。第2ブロック部品282の内側は、第2旋回室33が形成されている。
第2旋回室33は、一端側部分の壁面33aが円筒形状を有する一方、他端側部分の壁面33bが回転楕円形状を有する。第2ブロック部品282には、ケーシング24と微細化ブロック28との間の混合体を第2旋回室33に導入する第2導入路36が形成されている。第2導入路36は、図4に示すように、第2旋回室33の接線方向に形成されている。第2導入路36で導かれた混合体を吐出する吐出開口36aが第2旋回室33の壁面に形成されている。また、ケーシング24と微細化ブロック28との間の混合体を第2導入路36へ流入させる流入開口36bが、第2ブロック部品282の一端側の側面に形成されている。第2導入路36は、図6に示すように、第2旋回室33の一端から他端に向けて、第2旋回室33の中心軸の直角面に対して角度θを成すように形成されている。第2導入路36の第2旋回室33の中心軸直角面に対する角度θは、1°以上20°以下に形成することができる。この角度θは、好ましくは5°以上15°以下であり、更に好ましくは8°以上12°である。第2ブロック部品282の他端には第2吐出孔34が形成されており、この第2吐出孔34から、第2旋回室33で形成された混合体の旋回流が吐出されるように形成されている。第2旋回室33で形成される旋回流は、第1旋回室31で形成される旋回流と、反対回りに旋回するように形成されている。
第2ブロック部品282の底部の外径側には、第2ブロック部品282の中心軸と平行に延在する複数の排出通路39,39,・・・が形成されている。これらの排出通路39,39,・・・は、第2旋回室33の外周側に、第2旋回室33を取り囲むように配置されている。第2ブロック部品282の底面の外径側に、衝突室38の流体を排出通路39,39,・・・に流入させる複数の流入開口39a,39a,・・・が形成されている。第2ブロック部品282の一端面に、排出通路39,39,・・・で導かれた流体を吐出する複数の吐出開口39b,39b,・・・が形成されている。第2ブロック部品282の一端は、排出管26に連結されており、上記排出通路39,39,・・・の吐出開口39b,39b,・・・から吐出された流体が、排出管26に流れるようになっている。
上記構成のオゾンUFB含有液製造部7は、第1ポンプ5によりオゾンと水の混合体が圧送され、供給管25からケーシング24内に混合体が流入する。ケーシング24内に流入した混合体は、微細化ブロック28の外側面の流入開口35b,36bから第1及び第2導入路35,36に導かれる。第1導入路35に導かれた混合体は、吐出開口35aから第1旋回室31内に吐出され、第1旋回室31内に旋回流を形成する。第1導入路35が、第1旋回室31の接線方向に延在すると共に、第1旋回室31の側が第1旋回室31の他端に向かって傾斜角度θを成すことにより、第1旋回室31内に、安定した旋回流が形成される。また、第2導入路36に導かれた混合体は、吐出開口36aから第2旋回室33内に吐出され、第2旋回室33内に旋回流を形成する。第2導入路36が、第2旋回室33の接線方向に延在すると共に、第2旋回室33の側が第2旋回室33の他端に向かって傾斜角度θを成すことにより、第2旋回室33内に、安定した旋回流が形成される。
上記第1旋回室31内の混合体の旋回流は、第1吐出孔32から衝突室38へ吐出され、上記第2旋回室33内の旋回流は、第2吐出孔34から衝突室38へ吐出される。これらの第1吐出孔32と第2吐出孔34から吐出された旋回流は、互いに反対方向に旋回しており、これにより大きな衝撃力を伴って衝突室38内で衝突する。その結果、互いの混合体の気体が効果的に微細化され、ウルトラナノバブルが生成される。こうして生成されたオゾンのウルトラナノバブルを含有する水は、衝突室38から流入開口39a,39a,・・・を経て排出通路39,39,・・・に導かれ、吐出開口39b,39b,・・・から排出管26に排出される。この排出管26は、オゾンUFB含有液製造部7の下流側である。
こうしてオゾンUFB含有液製造部7で生成されたオゾンのウルトラファインバブルを含有する水であるオゾンUFB含有液は、第2ポンプ9の吸入側に導かれる。なお、オゾンUFB含有液製造部7で製造されるオゾンのバブルは、ウルトラファインバブルのみに限られず、運転条件に応じてマイクロバブルも含まれる。
図7は、霧生成部12の一例としての噴霧ノズルを示す模式断面図である。この霧生成部12は、先端部分が拡径された大略円筒形状のノズル本体41と、このノズル本体41の内側に、先端に板状の壁状部分を残して形成された円筒形状の供給通路42を有する。ノズル本体41の先端の壁状部分には、供給通路42を通って導かれたオゾンUFB含有液を吹き出す小径の噴出孔43が設けられている。ノズル本体41の先端面には、周縁部からノズル本体41の軸と平行に延びて先端部分がノズル本体41の中央に向かって屈曲した円錐体支持アーム45が取り付けられている。この円錐体支持アーム45の先端には、先端が円錐形状に形成された円錐体44が固定されている。この円錐体44は、噴出孔43と同軸に配置され、先端が噴出孔43から所定の距離をおいて対向している。上記噴出孔43から吹き出したオゾンUFB含有液が円錐体44に衝突して放射状に拡散されることにより、オゾンUFB含有液の霧が生成されるようになっている。なお、霧生成部12は、円錐体44を有さず、噴出孔43からオゾンUFB含有液を吹き出してオゾンUFB含有液の霧を生成してもよい。
図8は、霧生成部12とエネルギー照射装置13の一例を示す図であり、エネルギー照射装置13は模式断面図を示している。エネルギー照射装置13は、送風機に、エネルギー照射部としての紫外線LED55が取り付けられて形成されている。送風機は、軸方向の両端部が開口して空気の流れが内側に形成される円筒状の導流壁51と、この導流壁51の下流側の開口を横断するように配置されたフレーム52と、このフレーム52の中央に固定されたモータ53と、上記導流壁51の内側に放射状に配置されて上記モータ53で導流壁51の中心軸と同軸の回転軸周りに回転駆動される複数の羽根54,54,54,・・・を有する。上記フレーム52に、複数の紫外線LED55,55,55,・・・が設置されている。このエネルギー照射装置13は、霧生成部12の下流側に、導流壁51の上流側の開口を対向させて配置されている。
上記エネルギー照射装置13が起動すると、モータ53に駆動電力が供給されて送風機の羽根54,54,54,・・・が回転駆動されると共に、複数の紫外線LED55,55,55,・・・に作動電力が供給されて紫外線を発光する。羽根54,54,54,・・・で形成された風により、矢印Aで示すように、上記霧生成部12で生成されたオゾンUFB含有液の霧が、導流壁51内に導かれる。オゾンUFB含有液の霧は、上記導流壁51内を通過するときに、紫外線LED55,55,55,・・・からの紫外線が照射される。1~400nmの波長の紫外線が照射されたオゾンUFB含有液の霧は、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるオゾンのウルトラファインバブルが崩壊し、オゾンが分解してヒドロキシラジカルが生成される。このヒドロキシラジカルを含んだ霧が、矢印Bで示すようにエネルギー照射装置13から排出され、消毒剤として対象に供給される。消毒剤が供給された対象は、ヒドロキシラジカルによる酸化反応で、消毒や殺菌が行われる。
上記実施形態において、エネルギー照射装置13は、送風機のフレーム52に、エネルギー照射部としての紫外線LED55が配置されたが、送風機の導流壁51の内側面に紫外線LED55が配置されてもよい。要は、オゾンUFB含有液の霧の通路に臨む位置に、エネルギー照射部としての紫外線LED55が配置されていればよい。
図9は、霧生成部12と、送風機と、変形例のエネルギー照射部を示す模式断面図である。変形例のエネルギー照射部15は、オゾンUFB含有液の霧に超音波のエネルギーを照射するものである。このエネルギー照射部15は、軸方向の両端部が開口してオゾンUFB含有液の霧が内側に導かれる円筒状の導流壁61と、この導流壁61の下流側の開口を横断するように配置されたフレーム62と、このフレーム62の中央に固定された超音波発振機63と、上記導流壁61の内側に放射状に配置されて上記超音波発振機63で生成された超音波が伝達される複数の振動板64,64,64,・・・を有する。上記超音波発振機63で生成される超音波の周波数は、10kHz~10GHzである。このエネルギー照射部15は、霧生成部12の下流側に配置された送風機14の下流側に、導流壁61の上流側の開口を対向させて配置されている。送風機14は、図8のエネルギー照射装置13から紫外線LED55を取り外した構造を有する。すなわち、導流壁51と、この導流壁51の下流側の開口に配置されたフレーム52と、このフレーム52の中央に固定されたモータ53と、上記導流壁51の内側に放射状に配置されて上記モータ53で導流壁51の中心軸と同軸の回転軸周りに回転駆動される複数の羽根54,54,54,・・・を有する。
上記エネルギー照射部15は、送風機14と共に作動する。エネルギー照射部15が起動されると、超音波発振機63に駆動電力が供給されて超音波を発振し、複数の振動板64,64,64,・・・が超音波振動をする。送風機14で形成された風により、矢印Aで示すように、上記霧生成部12で生成されたオゾンUFB含有液の霧が、送風機14に吸引される。送風機14に吸引されたオゾンUFB含有液の霧は、矢印B’で示すように、送風機14から排出されてエネルギー照射部15の導流壁61内に導かれる。オゾンUFB含有液の霧は、上記導流壁61内を通過するときに、振動板64,64,64,・・・から超音波が照射される。10kHz~10GHzの超音波が照射されたオゾンUFB含有液の霧は、オゾンUFB含有液の粒子に含まれるオゾンのウルトラファインバブルが崩壊し、オゾンが分解してヒドロキシラジカルが生成される。このヒドロキシラジカルを含んだ霧が、矢印Cで示すようにエネルギー照射部15から排出され、消毒剤として対象に供給される。消毒剤が供給された対象は、ヒドロキシラジカルによる酸化反応で、消毒や殺菌が行われる。
図10は、実施形態の消毒剤生成方法を示すフロー図である。実施形態の消毒剤生成方法は、上記消毒剤生成装置1で実行することができ、他の消毒剤生成装置で実行することも可能である。
図10に示すように、本実施形態の消毒剤生成方法は、まず、オゾンのウルトラファインバブルを含有するオゾンUFB含有液を準備する(ステップS1)。実施形態の消毒剤生成装置1では、電解部3及び光照射部4で生成したオゾンと水の混合体を、第1ポンプ5でオゾンUFB含有液製造部7に圧送してオゾンUFB含有液を作成する。ここで、オゾンは安定して保持されるので、離れた位置で作成したオゾンUFB含有液を搬送して準備してもよい。また、消毒剤を作成するよりも前の時点で作成し、保存しておいたオゾンUFB含有液を準備してもよい。
続いて、ステップS1で準備したオゾンUFB含有液の霧を作成する。オゾンUFB含有液の霧に含まれるオゾンは、ウルトラファインバブルとして保持されるので、オゾンの反応性が低いため、この霧にエネルギーを照射する(ステップS2)。オゾンUFB含有液の霧には、紫外線又は超音波によりエネルギーを照射することができる。オゾンUFB含有液の霧に紫外線を照射する場合、1~400nmの波長の紫外線を照射するのが好ましい。また、オゾンUFB含有液の霧に超音波を照射する場合、10kHz~10GHzの超音波を照射するのが好ましい。上記ステップS2でエネルギーが照射されたオゾンUFB含有液の霧を、消毒剤として対象に提供する(ステップS4)。
本実施形態によれば、オゾンのウルトラファインバブルは、安定してオゾンUFB含有液に保持されるので、ステップS1を実行する位置と、ステップS2乃至S4を実行する位置を離すことができる。また、ステップS1を実行する時間と、ステップS2乃至S4を実行する時間との間に、最大で1ヵ月程度の時間を置くことができる。したがって、消毒剤の提供場所に設置する機器を小型にでき、また、必要な時に消毒剤を必要な量だけ提供することができる。
上記実施形態において、エネルギー照射装置13により、オゾンUFB含有液の霧に、1~400nmの波長の紫外線を照射してエネルギーを与えたが、他の波長の電磁波を照射してもよい。例えば、他の波長の電磁波として、1mm~10kmの波長の電波を採用することができる。
本発明は、以上説明した実施の形態又は実施例に限定されるものではなく、多くの変形が、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 消毒剤生成装置
2 液槽
3 電解部
4 光照射部
5 第1ポンプ
6 圧力計
7 オゾンUFB含有液製造部
8 流量調節弁
9 第2ポンプ
10 圧力計
11 圧力調整弁
12 霧生成部
13 エネルギー照射装置
14 送風機
15 エネルギー照射部
24 ケーシング
25 供給管
26 排出管
28 微細化ブロック
31 第1旋回室
32 第1吐出孔
33 第2旋回室
34 第2吐出孔
35 第1導入路
36 第2導入路
38 衝突室
39 排出通路
114 制御装置のテーブル
105 温度計
281 第1ブロック部品
282 第2ブロック部品
V 消毒剤

Claims (13)

  1. オゾンのウルトラファインバブルが液体中に含有されたオゾンUFB含有液を製造するオゾンUFB含有液製造部と、
    上記オゾンUFB含有液の霧を生成する霧生成部と、
    上記オゾンUFB含有液の霧にエネルギーを照射するエネルギー照射部と
    を備えることを特徴とする消毒剤生成装置。
  2. 請求項1に記載の消毒剤生成装置において、
    上記エネルギー照射部が、エネルギーとしての電磁波を照射することを特徴とする消毒剤生成装置。
  3. 請求項2に記載の消毒剤生成装置において、
    上記電磁波が、紫外線であることを特徴とする消毒剤生成装置。
  4. 請求項1に記載の消毒剤生成装置において、
    上記エネルギー照射部が、エネルギーとしての超音波を照射することを特徴とする消毒剤生成装置。
  5. 請求項1に記載の消毒剤生成装置において、
    上記霧生成部で生成された霧を外部に排出する送風機を備え、
    上記送風機で排出される霧の通路上に、上記エネルギー照射部が配置されていることを特徴とする消毒剤生成装置。
  6. 請求項5に記載の消毒剤生成装置において、
    上記送風機の羽根に、上記エネルギー照射部が配置されていることを特徴とする消毒剤生成装置。
  7. 請求項5に記載の消毒剤生成装置において、
    上記送風機の羽根の外径側に設けられた導流壁に、上記エネルギー照射部が配置されていることを特徴とする消毒剤生成装置。
  8. 請求項1に記載の消毒剤生成装置において、
    上記霧生成部で生成されるオゾンUFB含有液の霧が、10~1000μmの直径を有することを特徴とする消毒剤生成装置。
  9. 請求項1に記載の消毒剤生成装置において、
    上記オゾンUFB含有液製造部が、
    円形断面を有するケーシングと、
    上記ケーシングの一端に接続され、上記ケーシングと同軸上に延在し、液体とオゾンの混合体を供給する供給管と、
    上記ケーシングの他端に接続され、上記ケーシング及び供給管と同軸上に延在してオゾンUFB含有液を排出する排出管と、
    上記ケーシング内に収容され、上記供給管からケーシング内に供給された上記混合体が導入されて上記ケーシングと同軸の旋回軸回りに旋回流を形成する第1旋回室と、上記供給管からケーシング内に供給された上記混合体が導入されて上記第1旋回室の旋回軸の延長線上に位置する旋回軸回りに旋回流を形成する第2旋回室と、上記第1旋回室で形成された混合体の旋回流と上記第2旋回室で形成された混合体の旋回流とが衝突する衝突室と、この衝突室で混合体の旋回流が衝突してなるオゾンUFB含有液を排出管側に導く排出通路とを含み、上記排出通路に連通するように上記排出管に連結された微細化ブロックと
    を有することを特徴とする消毒剤生成装置。
  10. 請求項9に記載の消毒剤生成装置において、
    上記オゾンUFB含有液製造部の微細化ブロックが、
    上記第1旋回室と、この第1旋回室の一端側へケーシング内の混合体を第1旋回室の接線方向に導入する第1導入路と、上記第1旋回室の他端に形成されて旋回流を吐出する第1吐出孔とを有する第1ブロック部品と、
    上記第1ブロック部品に結合され、上記第2旋回室と、この第2旋回室の一端側へケーシング内の混合体を第2旋回室の接線方向に導入する第2導入路と、上記第2旋回室の他端に形成されて上記第1ブロック部品の第1吐出孔と対向して旋回流を吐出する第2吐出孔と、上記第1ブロック部品の表面の一部との間に衝突室を形成する衝突室壁面と、この衝突室壁面に形成された流入口と上記第1ブロック部品が連結された側と反対側の端面に形成された排出口との間に延在する上記排出通路とを有する第2ブロック部品と
    を含んで形成されていることを特徴とする消毒剤生成装置。
  11. オゾンのウルトラファインバブルが液体中に含有されたオゾンUFB含有液を準備するオゾンUFB含有液準備工程と、
    上記オゾンUFB含有液の霧を生成する霧生成工程と、
    上記オゾンUFB含有液の霧にエネルギーを照射するエネルギー照射工程と
    を備えることを特徴とする消毒剤生成方法。
  12. 請求項11に記載の消毒剤生成方法において、
    上記エネルギー照射工程が、エネルギーとしての電磁波を照射することを特徴とする消毒剤生成方法。
  13. 請求項1に記載の消毒剤生成方法において、
    上記エネルギー照射工程は、エネルギーとしての超音波を照射することを特徴とする消毒剤生成方法。
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