JP2022036663A - 点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源において短絡故障が発生した場合に、定電流回路における過熱を抑制できる点灯装置を提供する。【解決手段】点灯装置10は、交流電圧を整流し、1以上の発光素子を含む光源40に直流電流を供給するAC-DCチョッパ回路14と、AC-DCチョッパ回路14の発振を制御する駆動回路72と、光源40に直列接続されるスイッチ素子51を有し、スイッチ素子51を制御することで、光源40に供給される電流を一定に維持する定電流回路50と、駆動回路72及び定電流回路50に電力を供給する制御電源回路121と、AC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出する発振検出回路170と、制御電源回路121が、駆動回路72及び定電流回路50に電力を供給している状態で、発振検出回路170がAC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出した場合に、スイッチ素子51を遮断状態に維持する保護回路150と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、点灯装置に関する。
従来、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する光源を点灯する点灯装置が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載された点灯装置は、LEDに電流を供給する昇圧チョッパ回路と、LEDに直列接続されたトランジスタ、差動増幅器などを含む定電流回路と、を備える。差動増幅器は、LEDに流れる電流に対応する電圧と、基準電圧と、を比較する。特許文献1に記載された点灯装置では、オペアンプの出力に応じて、トランジスタのオン抵抗を調整することで、LEDに一定の電流を供給しようとしている。また、特許文献1に記載された昇圧チョッパ回路は、トランジスタの電流流入端子の電圧が入力されるフィードバック回路を有する。これにより、昇圧チョッパ回路の出力電圧を精度良く制御しようとしている。
特開2008-60492号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような点灯装置において、LEDの一部が短絡故障した場合に、LEDに直列接続されたトランジスタに比較的大きい電圧が印加された状態で、定電流回路が動作し続けることを発明者らは見出した。この場合、フィードバック回路によって昇圧チョッパ回路の発振(言い換えると、チョッピング)が停止させられても定電流回路が動作し続ける。このため、トランジスタにおいて異常な発熱が起こる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、光源において短絡故障が発生した場合に、定電流回路における過熱を抑制できる点灯装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る点灯装置の一態様は、交流電圧を整流し、1以上の発光素子を含む光源に直流電流を供給するAC-DCチョッパ回路と、前記AC-DCチョッパ回路の発振を制御する駆動回路と、前記光源に直列接続されるスイッチ素子を有し、前記スイッチ素子を制御することで、前記光源に供給される電流を一定に維持する定電流回路と、前記駆動回路及び前記定電流回路に電力を供給する制御電源回路と、前記AC-DCチョッパ回路の発振停止を検出する発振検出回路と、前記制御電源回路が、前記駆動回路及び前記定電流回路に電力を供給している状態で、前記発振検出回路が前記AC-DCチョッパ回路の発振停止を検出した場合に、前記スイッチ素子を遮断状態に維持する保護回路と、を備える。
本発明によれば、光源において短絡故障が発生した場合に、定電流回路における過熱を抑制できる点灯装置を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る点灯装置の構成を示す回路図である。 図2は、実施の形態に係る発振検出回路及び保護回路の回路構成を示す回路図である。 図3は、実施の形態に係る点灯制御回路の出力電圧値、及び、接続点の電圧値の時間波形を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程(ステップ)、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
実施の形態に係る点灯装置について説明する。
[1.構成]
まず、本実施の形態に係る点灯装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る点灯装置10の構成を示す回路図である。図1には、点灯装置10と併せて、点灯装置10に電力を供給する交流電源20も示されている。
交流電源20は、例えば、外部商用電源などの系統電源である。
点灯装置10は、光源を点灯させる照明装置であり、AC-DCチョッパ回路14と、光源40と、定電流回路50と、分圧抵抗90と、フィードバック回路16と、制御回路80と、発振検出回路170と、保護回路150と、を備える。本実施の形態では、点灯装置10は、制御電源回路121と、制御電源端子122と、リモコン82と、をさらに備える。以下、点灯装置10の各構成要素について説明する。
[1-1.AC-DCチョッパ回路]
AC-DCチョッパ回路14は、交流電圧を整流し、光源40に直流電流を供給するコンバータである。本実施の形態では、AC-DCチョッパ回路14は、非絶縁型のコンバータである。ここで、非絶縁型のコンバータとは、入力端子と出力端子との間が絶縁されていないコンバータを意味する。AC-DCチョッパ回路14は、非絶縁型のチョッパ回路を有し、当該チョッパ回路の動作停止時に、交流電源20から入力される交流電圧を整流した整流電圧を出力する。例えば、交流電圧がAC100Vである場合、AC-DCチョッパ回路14は、チョッパ回路の動作停止時に、最大141V程度の整流電圧を出力する。本実施の形態では、AC-DCチョッパ回路14には、交流電源20の出力電圧が印加される。AC-DCチョッパ回路14は、整流回路22と、点灯制御回路30と、を有する。
整流回路22は、交流電源20が出力する交流電力を整流する回路である。整流回路22は、例えば、ダイオードブリッジ回路などを有する。
点灯制御回路30は、整流回路22の出力端子に接続され、直流電流を出力する回路である。点灯制御回路30は、光源40に直流電流を供給することで、光源40を点灯させる。本実施の形態では、点灯制御回路30は、力率改善回路の一種である非絶縁型の昇圧チョッパ回路であり、インダクタ31と、ダイオード32と、スイッチ素子33と、コンデンサ34と、抵抗素子35と、二次巻き線38と、を有する。
インダクタ31は、一方の端子が、整流回路22の高電位側の出力端子に接続される。インダクタ31の他方の端子は、スイッチ素子33及びダイオード32に接続される。本実施の形態では、インダクタ31の他方の端子は、スイッチ素子33のドレイン端子、及び、ダイオード32のアノード端子に接続される。
スイッチ素子33は、電力制御回路70からの駆動信号に基づいて、オン状態又はオフ状態に切り替えられる素子である。スイッチ素子33は、インダクタ31の他方の端子、及び、ダイオード32のアノード端子の接続点と、抵抗素子35の一方の端子との間に接続される。本実施の形態では、スイッチ素子33は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。スイッチ素子33のドレイン端子は、インダクタ31の他方の端子、及び、ダイオード32のアノード端子の接続点に接続される。スイッチ素子33のソース端子は、抵抗素子35の一方の端子に接続される。スイッチ素子33のゲート端子には、電力制御回路70からの駆動信号が入力される。
抵抗素子35は、スイッチ素子33のソース端子と、整流回路22の低電位側の出力端子との間に接続される。
ダイオード32は、インダクタ31の他方の端子及びスイッチ素子33の接続点と、点灯制御回路30の高電位側の出力端子とに接続される。ダイオード32のアノード端子は、インダクタ31の他方の端子及びスイッチ素子33のドレイン端子の接続点に接続される。ダイオード32のカソード端子は、点灯制御回路30の高電位側の出力端子、つまり、コンデンサ34の一方の端子に接続される。
コンデンサ34は、一方の端子及び他方の端子が、それぞれ、点灯制御回路30の高電位側及び低電位側の出力端子に接続される。コンデンサ34の一方の端子は、ダイオード32のカソード端子にも接続される。コンデンサ34の他方の端子は、抵抗素子35の他方の端子及び整流回路22の低電位側の出力端子(つまり、回路グランド)にも接続される。本実施の形態では、コンデンサ34は、電解コンデンサである。コンデンサ34の一方の端子及び他方の端子が、それぞれ、正極及び負極である。本実施の形態では、点灯制御回路30は昇圧チョッパ回路であるため、その出力電圧は比較的高い。このため、点灯制御回路30の出力端子に接続されるコンデンサ34の容量を大きくすることが難しい。本実施の形態では、コンデンサ34の容量は、80μF程度である。
二次巻き線38は、インダクタ31に流れる電流の変動を検出する素子である。二次巻き線38は、インダクタ31の二次巻き線である。二次巻き線38は、インダクタ31との間の相互誘導に起因する電圧を発生する。
[1-2.光源]
光源40は、AC-DCチョッパ回路14の高電位側の出力端子に接続され、1以上の発光素子を含む光出射部である。発光素子として、例えば、LED、有機EL(Electro Luminescence)素子などの固体発光素子を用いることができる。本実施の形態では、光源40の順方向電圧は、交流電源20の出力電圧より大きい。例えば、光源40の順方向電圧は、141V以上である。
[1-3.定電流回路]
定電流回路50は、光源40に直列接続されるスイッチ素子51を有し、スイッチ素子51を制御することで、光源40に供給される電流を一定に維持する回路である。本実施の形態では、定電流回路50は、スイッチ素子51と、抵抗素子52、53、及び56と、オペアンプ54と、第一電圧生成回路55と、を有する。
スイッチ素子51は、光源40に直列接続される素子である。スイッチ素子51は、抵抗素子、及び、開閉スイッチとして用いることができる素子である。言い換えると、スイッチ素子51は、各端子に印加される電圧に応じて、抵抗値を、実質的にゼロ、有限値、又は、無限大に切り替えることができる素子である。スイッチ素子51の抵抗値が実質的にゼロである状態とは、スイッチ素子51の抵抗値が、例えば、1Ω以下の状態を意味し、このような状態をオン状態とも称する。スイッチ素子51の抵抗値が無限大である状態とは、スイッチ素子51のドレイン端子に電圧が印加されても電流が流れない遮断状態を意味し、このような状態をオフ状態とも称する。本実施の形態では、スイッチ素子51は、nチャネル型のMOSFETである。この場合、スイッチ素子51のゲート端子に所定の閾値以上の電圧を印加することで、ドレイン端子とのソース端子との間がオン状態となる。スイッチ素子51のドレイン端子は、光源40に接続される。スイッチ素子51のソース端子は、抵抗素子52を介して回路グランドに接続される。スイッチ素子51のゲート端子は抵抗素子56を介してオペアンプ54の出力端子に接続される。
抵抗素子52は、光源40及びスイッチ素子51に直列に接続される。抵抗素子52の一方の端子及び他方の端子は、それぞれ、スイッチ素子51のソース端子、及び、回路グランドに接続される。これにより、抵抗素子52に印加される電圧、つまり、抵抗素子52の一方の端子(スイッチ素子51のソース端子と接続される端子)の電圧が光源40に供給される電流に対応する。
抵抗素子53は、抵抗素子52の一方の端子と、オペアンプ54との間に接続される。より詳しくは、抵抗素子53の一方の端子は、抵抗素子52の一方の端子、及び、スイッチ素子51のソース端子の接続点に接続され、抵抗素子53の他方の端子は、オペアンプ54の反転入力端子に接続される。
抵抗素子56は、オペアンプ54と、スイッチ素子51との間に接続される。より詳しくは、抵抗素子56の一方の端子は、オペアンプ54の出力端子に接続され、抵抗素子56の他方の端子は、スイッチ素子51のゲート端子に接続される。抵抗素子56の抵抗値は、例えば、10kΩ程度である。
オペアンプ54は、光源40に供給されている電流に対応する電圧と、第一電圧との差を増幅して出力する回路である。オペアンプ54の反転入力端子には、抵抗素子53の他方の端子が接続される。これにより、オペアンプ54の反転入力端子に抵抗素子52に印加される電圧、つまり、光源40に供給される電流に対応する電圧が入力される。オペアンプ54の非反転入力端子には、第一電圧生成回路55で生成された第一電圧が入力される。オペアンプ54の出力端子は、抵抗素子56を介してスイッチ素子51のゲート端子に接続される。
第一電圧生成回路55は、光源40に供給される電流値の制御目標値に対応する第一電圧を生成してオペアンプ54に出力する回路である。言い換えると、第一電圧生成回路55は、点灯装置10の光源40の輝度に対応する第一電圧を生成する。第一電圧生成回路55には、制御回路80から光源40の輝度に対応する信号が入力される。なお、制御回路80が、第一電圧を生成できる場合には、定電流回路50は、第一電圧生成回路55を有さなくてもよい。この場合、制御回路80から、オペアンプ54の非反転入力端子に第一電圧が直接入力される。
[1-4.フィードバック回路]
フィードバック回路16は、AC-DCチョッパ回路14の出力電力を制御することで、光源40及びスイッチ素子51の接続点における電圧値を基準電圧値に近づける回路である。本実施の形態では、フィードバック回路16は、切替制御回路60と、電力制御回路70と、を有する。フィードバック回路16は、光源40及び定電流回路50の接続点から回路グランドに至る電流経路を有する。本実施の形態では、当該電流経路は、抵抗素子61、62、73、及び74を通る経路である。
切替制御回路60は、スイッチ素子51の状態を抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えるための制御信号を出力する回路である。具体的には、切替制御回路60は、光源40と、スイッチ素子51との接続点における電圧値Vd(つまり、スイッチ素子51のドレイン端子電圧)を制御するための制御信号を電力制御回路70に出力することで、スイッチ素子51の状態を抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替える。切替制御回路60は、抵抗素子61及び62と、オペアンプ63と、基準電圧生成回路64と、基準電圧調整回路65と、ツェナーダイオード66と、を有する。
抵抗素子61は、光源40及びスイッチ素子51の接続点と、オペアンプ63との間に接続される。抵抗素子61の一方の端子は、光源40、及び、スイッチ素子51のドレイン端子の接続点に接続される。抵抗素子61の他方の端子は、オペアンプ63の反転入力端子に接続される。
抵抗素子62は、オペアンプ63の反転入力端子と出力端子との間に接続される。
オペアンプ63は、光源40及びスイッチ素子51の接続点の電圧値Vdに対応する電圧と、基準電圧とが入力される回路である。なお、基準電圧は、切替制御回路60における電圧値Vdの制御目標値である基準電圧値に対応する電圧である。オペアンプ63は、電圧値Vdに対応する電圧と、基準電圧との差を増幅して出力する。本実施の形態では、切替制御回路60の制御信号は、オペアンプ63の出力信号である。オペアンプ63の反転入力端子には、抵抗素子61の他方の端子が接続される。これにより、オペアンプ63の反転入力端子には、抵抗素子61を介して電圧値Vdの電圧が入力される。オペアンプ63の非反転入力端子には、基準電圧生成回路64で生成された基準電圧が入力される。オペアンプ63の出力端子には、抵抗素子62及び電力制御回路70の抵抗素子73が接続される。
基準電圧生成回路64は、基準電圧を生成する回路である。基準電圧生成回路64は、オペアンプ63に出力する電源回路である。基準電圧生成回路64には、基準電圧調整回路65から基準電圧値に対応する信号が入力される。なお、基準電圧調整回路65が、基準電圧を生成できる場合には、切替制御回路60は、基準電圧生成回路64を有さなくてもよい。この場合、基準電圧調整回路65から、オペアンプ63の非反転入力端子に基準電圧が直接入力される。
基準電圧調整回路65は、基準電圧値を調整する回路である。本実施の形態では、基準電圧調整回路65は、点灯制御回路30の出力電圧値VDCの振動幅(つまり、点灯制御回路30から光源40に印加される電圧の振動幅)に基づいて基準電圧値を調整する。これにより、スイッチ素子51の状態を抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えること(言い換えると、スイッチ素子51の状態を、抵抗素子状態又はオン状態に交互に周期的に切り替えること)が可能となる。なお、基準電圧調整回路65は、制御回路80からの信号に基づいて基準電圧値を調整してもよい。
ツェナーダイオード66は、オペアンプ63を保護するための素子である。ツェナーダイオード66のカソード端子は、オペアンプ63の反転入力端子に接続され、アノード端子は、回路グランドに接続される。ツェナーダイオード66は、オペアンプ63の反転入力端子に入力される電圧をツェナーダイオード66の降伏電圧以下に制限する。本実施の形態では、上述のとおり、点灯制御回路30の出力端子に接続されるコンデンサ34の容量を大きくすることが難しい。コンデンサ34の容量が十分に大きくない場合、点灯制御回路30の出力電圧のリップルが比較的大きくなる。これに伴い、光源40とスイッチ素子51との接続点の電圧値Vdのリップルも大きくなるため、オペアンプ63の入力電圧及び出力電圧(つまり制御信号の電圧)のリップルが大きくなる。このように、オペアンプ63から駆動回路72へ入力される制御信号のリップルが大きくなる。制御信号のリップルを抑制するために、駆動回路72の制御信号が入力される端子に、容量の大きいコンデンサ75が接続される。このように容量が大きいコンデンサ75が、制御信号が入力される端子に接続されるため、制御信号の変動に対する駆動回路72の応答が遅くなる。このため、特に、点灯制御回路30の起動時に点灯制御回路30の出力電力が大きくなり、電圧値Vdが大きくなることがある。これに伴い、オペアンプ63の反転入力端子に入力される電圧が大きくなり得るが、本実施の形態では、ツェナーダイオード66により、オペアンプ63が破損することを抑制できる。ツェナーダイオード66の降伏電圧は、例えば、10V程度である。
電力制御回路70は、切替制御回路60からの制御信号に基づいてAC-DCチョッパ回路14の出力電力を制御することで、光源40とスイッチ素子51との接続点における電圧値Vdを基準電圧値に近づける回路である。電力制御回路70は、駆動回路72と、抵抗素子73及び74と、コンデンサ75と、を有する。
抵抗素子73及び74は、切替制御回路60からの制御信号を分圧する回路である。抵抗素子73の一方の端子は、切替制御回路60が有するオペアンプ63の出力端子に接続される。これにより、抵抗素子73に制御信号が入力される。抵抗素子73の他方の端子は、抵抗素子74の一方の端子に接続される。
抵抗素子74の一方の端子及び他方の端子は、それぞれ、抵抗素子73の他方の端子、及び、回路グランドに接続される。抵抗素子73と、抵抗素子74との接続点は、駆動回路72の入力端子に接続される。これにより、抵抗素子73及び74によって分圧された制御信号が駆動回路72に入力される。これにより、制御信号の電圧を、駆動回路72に適した電圧に調整することができる。
コンデンサ75は、制御信号のリップルを低減する素子である。コンデンサ75は、電力制御回路70の制御信号が入力される端子に接続される。ここで、制御信号が入力される端子には、制御信号そのものが入力される端子だけでなく、制御信号に対応する信号が入力される端子も含まれる。例えば、制御信号が入力される端子には、分圧された制御信号が入力される端子も含まれる。本実施の形態では、コンデンサ75の一方の端子は、抵抗素子73と、抵抗素子74との接続点、つまり、駆動回路72の入力端子に接続される。これにより、駆動回路72に入力される分圧された制御信号のリップルを低減できる。特に、本実施の形態では、上述のとおり、光源40とスイッチ素子51との接続点の電圧値Vd、及び、制御信号のリップルが比較的大きくなる。制御信号のリップルが大きい場合、点灯制御回路30の力率が悪化する。本実施の形態では、駆動回路72の入力端子に接続されたコンデンサ75により、制御信号のリップルを低減できる。これにより、点灯制御回路30の力率の悪化を抑制できる。コンデンサ75の容量は、点灯制御回路30のコンデンサ34の容量より大きくてもよい。これにより、制御信号のリップルをより一層低減できる。コンデンサ75の容量は、例えば100μFである。
駆動回路72は、AC-DCチョッパ回路14の発振を制御する回路である。駆動回路72は、点灯制御回路30を駆動する駆動信号を生成し、点灯制御回路30が有するスイッチ素子33のゲート端子に駆動信号を出力する。駆動回路72は、周期的にHIGHレベルの信号とLOWレベルの信号を交互に出力することで、スイッチ素子33のスイッチングを行う。駆動回路72は、駆動信号によって、スイッチ素子33の周期毎のオン時間を調整することで、点灯制御回路30から出力される電力量を制御する。
駆動回路72は、切替制御回路60からの制御信号に対応する信号が入力される入力端子を有する。制御信号は、抵抗素子73及び74からなる分圧回路で分圧され、分圧された制御信号が駆動回路72の入力端子に入力される。なお、上述したように、本実施の形態では、制御信号に含まれるリップルが比較的大きいが、コンデンサ75が、駆動回路72の入力端子に接続されていることで、駆動回路72に入力される制御信号に対応する信号のリップルを低減できる。したがって、駆動回路72による点灯制御回路30の制御を安定化することができる。
[1-5.制御回路及びリモコン]
制御回路80は、定電流回路50及びフィードバック回路16を制御する回路である。制御回路80は、例えば、リモコン82などからの信号に基づいて点灯装置10を制御する。例えば、リモコン82からの光源40の輝度を示す信号に基づいて、点灯装置10の光源40の輝度を制御する。具体的には、制御回路80は、定電流回路50が有する第一電圧生成回路55に、光源40の輝度に対応する信号を出力する。第一電圧生成回路55は、制御回路80からの信号に対応する第一電圧を生成して、オペアンプ54に出力する。定電流回路50は、第一電圧に対応する電流が光源40に供給されるようにスイッチ素子51を制御する。このように、リモコン82からの信号に基づいて、点灯装置10の光源40の輝度が制御される。また、制御回路80は、光源40を消灯させる消灯信号をリモコン82などから受信した場合に、スイッチ123を遮断状態に維持することで、制御電源回路121の制御電源端子122への出力を遮断する。
制御回路80は、例えば、マイコンによって実現できる。マイコンは、プログラムが格納されたROM、RAMなどのメモリと、プログラムを実行するプロセッサ(CPU;Central Processing Unit)と、タイマと、A/D変換器、D/A変換器などを含む入出力回路と、を有する1チップの半導体集積回路である。なお、制御回路80は、マイコン以外の電気回路などを用いて実現されてもよい。
リモコン82は、点灯装置10を制御するための信号を制御回路80に送信するための操作部である。リモコン82は、ユーザの操作に対応する信号を制御回路80に送信する。リモコン82は、例えば、赤外線信号、又は、赤外線以外の無線信号を制御回路80に送信する。
[1-6.分圧抵抗]
分圧抵抗90は、消灯時に光源40に印加される電圧を低減するための回路である。分圧抵抗90は、光源40に並列に接続される第一抵抗素子91と、光源40及びスイッチ素子51の接続点と回路グランドとの間に接続される第二抵抗素子92と、を有する。分圧抵抗90を構成する第一抵抗素子91及び第二抵抗素子92のインピーダンスは、光源40のインピーダンスより十分大きい。これにより、光源40を点灯している際には、第一抵抗素子91及び第二抵抗素子92に流れる電流を、光源40に流れる電流と比べて無視できる程度に十分小さくできる。第一抵抗素子91及び第二抵抗素子92の抵抗値は、例えば、光源40の抵抗値の100倍以上である。また、第二抵抗素子92のインピーダンスは、光源40とスイッチ素子51との接続点から回路グランドに至る電流経路のインピーダンスより大きい。本実施の形態では、当該電流経路の抵抗値は、約300kΩ程度である。第一抵抗素子91及び第二抵抗素子92の抵抗値は、例えば、それぞれ、15MΩ程度、及び、10MΩ程度とすることができる。第二抵抗素子92の抵抗値は、例えば、当該電流経路の抵抗値の30倍以上であってもよい。
[1-7.制御電源回路及び制御電源端子]
制御電源回路121は、点灯装置10が備える制御用の回路などに供給する電力を生成する回路である。制御電源回路121は、AC-DCチョッパ回路14の出力電圧を制御電圧に変換するDC-DC変換回路である。制御電源端子122は、制御電源回路121が出力する制御電圧が印加される端子である。制御電源端子122から、駆動回路72、及び、定電流回路50に電力が供給される。なお、制御電源端子122は、図1においてVcc2とも表記される。本実施の形態では、制御電源回路121は、AC-DCチョッパ回路14の200V程度の出力電圧を16V程度の制御電圧に変換し、制御電源端子122に出力する。本実施の形態では、制御電源回路121からの制御電圧は、オペアンプ54及び63、駆動回路72などに供給され、これらの回路の駆動用電圧として使用される。
制御電源回路121として、例えば、IPD(Intelligent Power Device)などを用いることができる。IPDは、スイッチ素子と、当該スイッチ素子を制御する制御用ICとを有する電圧変換回路である。
制御電源回路121が出力する制御電圧は、スイッチ123を介して制御電源端子122に入力される。スイッチ123は、制御電源回路121の制御電源端子122への出力を遮断する素子であり、制御回路80によって、導通状態又は遮断状態に制御される。
[1-8.発振検出回路]
発振検出回路170は、AC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出する回路である。発振検出回路170は、AC-DCチョッパ回路14のインダクタ31に印加される電圧を検出することによって、AC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出する。以下、本実施の形態に係る発振検出回路170の回路構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る発振検出回路170及び保護回路150の回路構成を示す回路図である。
図2に示されるように、発振検出回路170は、抵抗素子171と、ダイオード172と、コンデンサ173と、を有する。抵抗素子171は、二次巻き線38及びダイオード172の間に接続される。抵抗素子171は、ダイオードのアノード端子に接続される。抵抗素子171の抵抗値は、例えば、10Ω程度である。ダイオード172は、抵抗素子171と、コンデンサ173との間に接続される。ダイオード172のカソードが、コンデンサ173の一方の端子に接続される。コンデンサ173は、ダイオード172及び回路グランドの間に接続される。ダイオード172のカソード(つまり、ダイオード172と、コンデンサ173との接続点)が発振検出回路170の出力端子に接続される。発振検出回路170の出力端子は、保護回路150(及び駆動回路72)に接続される。コンデンサ173の容量は、例えば、2μF程度である。
発振検出回路170は、以上のような構成を有することにより、二次巻き線38において電圧が発生した場合に、ダイオード172によって二次巻き線38に流れる電流が整流されて、出力端子から出力される。なお出力端子から出力される電流は、コンデンサ173によって平滑化される。発振検出回路170から電流が出力されている場合には、AC-DCチョッパ回路14が有する点灯制御回路30は発振しており、電流が出力されていない場合には、点灯制御回路30は発振していない。
[1-9.保護回路]
保護回路150は、定電流回路50が有するスイッチ素子51の異常な発熱を抑制することで、定電流回路50を保護する回路である。保護回路150は、制御電源回路121が、駆動回路72及び定電流回路50に電力を供給している状態で、発振検出回路170がAC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出した場合に、スイッチ素子51を遮断状態に維持する。本実施の形態では、保護回路150は、スイッチ素子51の制御端子であるゲート端子と回路グランドとを接続することによって、スイッチ素子を遮断状態に維持する。図2に示されるように、保護回路150は、抵抗素子151、152、154、及び155と、バイポーラトランジスタ153及び156と、を有する。
抵抗素子151は、保護回路150の入力端子、及び、バイポーラトランジスタ153のベース端子の間に接続される。抵抗素子151は、保護回路150の入力端子を介して発振検出回路170の出力端子に接続される。抵抗素子151の抵抗値は例えば100kΩ程度である。バイポーラトランジスタ153は、NPN型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタ153のベース端子は、抵抗素子151に接続され、コレクタ端子は、抵抗素子154及びバイポーラトランジスタ156のベース端子の接続点に接続され、エミッタ端子は、回路グランドに接続される。抵抗素子152は、バイポーラトランジスタ153のベース端子及びエミッタ端子の間に接続される。抵抗素子152の抵抗値は、例えば、47kΩ程度である。抵抗素子154は、制御電源端子122(Vcc2)と、バイポーラトランジスタ153のコレクタ端子及びバイポーラトランジスタ156のベース端子の接続点との間に接続される。
バイポーラトランジスタ156は、スイッチ素子51の制御端子であるゲート端子と回路グランドとの間に接続されるNPN型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタ156のベース端子は、抵抗素子154及びバイポーラトランジスタ153のコレクタ端子の接続点に接続され、コレクタ端子は、スイッチ素子51のゲート端子に接続され、エミッタ端子は、回路グランドに接続される。抵抗素子155は、バイポーラトランジスタ156のベース端子及びエミッタ端子の間に接続される。抵抗素子155の抵抗値は、例えば、47kΩ程度である。保護回路150の動作については、後述する。
[2.動作]
次に、本実施の形態に係る点灯装置10の動作について説明する。
[2-1.通常点灯時の動作]
まず、点灯装置10の通常点灯時の動作の概要について、図1を参照しながら説明する。以下では、点灯時の動作態様の一例として、リモコン82からの信号などに基づいて、所定の輝度で点灯装置10が点灯する場合の動作態様について説明する。
まず、ユーザの操作に応じて、リモコン82は、点灯装置10を点灯させるように指示する信号を制御回路80に送信する。ユーザは、リモコン82によって、点灯装置10の輝度も指定できる。つまり、点灯装置10においては、調光が可能である。リモコン82は、点灯装置10の輝度に対応する信号も制御回路80に送信する。
続いて、制御回路80は、リモコン82からの信号に基づいて、点灯装置10の輝度に対応する信号を定電流回路50に出力する。
続いて、定電流回路50の第一電圧生成回路55は、制御回路80からの信号に基づいて、信号が示す輝度に対応する第一電圧を生成し、オペアンプ54の非反転入力端子に入力する。
続いて、制御回路80は、電力制御回路70が有する駆動回路72を動作させることによって、点灯制御回路30の動作を開始させる。これに伴い、光源40に電流が供給される。
続いて、定電流回路50は、抵抗素子52に印加される電圧が第一電圧と等しくなるように、スイッチ素子51を制御する。これにより、リモコン82によって指示された輝度で点灯装置10が点灯する。
ここで、光源40及びスイッチ素子51の接続点の電圧値Vdは、スイッチ素子51の状態が、抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えられるように、切替制御回路60によって制御される。切替制御回路60は、スイッチ素子51の状態を抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えるための制御信号を電力制御回路70に出力する。切替制御回路60は、基準電圧値を調整することによって、制御信号を調整する。
以下、点灯装置10の切替制御回路60などの動作について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係る点灯制御回路30の出力電圧値VDC、及び、接続点の電圧値Vdの時間波形を示すグラフである。図3の横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表す。図3の実線の曲線が出力電圧値VDCを示し、破線の曲線が電圧値Vdを示す。また、図3では、第一電圧が0.5Vである場合の例が示されている。
図3に示されるように、本実施の形態では、点灯制御回路30の出力電圧値VDCは、比較的大きいリップルを有する。出力電圧値VDCは、振動幅Vrで時間的に振動している。
ここで、点灯制御回路30の出力電圧値VDCと、接続点の電圧値Vdとの差に相当する光源40の順方向電圧Vfは、ほぼ一定である。このため、点灯制御回路30の出力電圧値VDCが図3に示されるように振動する場合、電圧値Vdも出力電圧値VDCと同程度の振動幅で振動する。図3に示される例では、第一電圧が0.5Vであるため、抵抗素子52に印加される電圧、つまり、スイッチ素子51のソース端子に印加される電圧が0.5Vとなるように、定電流回路50は、スイッチ素子51を制御する。スイッチ素子51のドレイン端子に印加される電圧値が、電圧値Vdであることから、電圧値Vdから0.5Vを減算した電圧値がスイッチ素子51のドレイン-ソース間に印加される電圧値Vmosである。
本実施の形態では、図3に示されるように、電圧値Vdが0.5Vとなる期間が周期的に生じるように、点灯装置10が制御される。図3に示される例において、電圧値Vdが0.5Vより大きいときには、スイッチ素子51のドレイン-ソース間に印加される電圧値Vmosがゼロより大きいため、スイッチ素子51の状態が抵抗素子状態に維持される。
図3に示される例において、仮想的に電圧値Vdが0.5V未満となる期間が示されているが、実際には、電圧値Vdは、0.5V未満とはならない。これは、定電流回路50が、抵抗素子52に印加される電圧値が0.5Vとなるように制御することに起因する。図3に示される電圧値Vdが0.5V未満となる期間は、実際には、電圧値Vdは0.5V程度に維持される。このように電圧値Vdが0.5V程度、つまり、第一電圧程度に維持される期間は、スイッチ素子51に印加される電圧値は実質的にゼロである。このように、スイッチ素子51の状態は、抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えられている。スイッチ素子51の状態が抵抗素子状態に維持される期間においては、スイッチ素子51において、抵抗値に応じたジュール熱が発生する。一方、スイッチ素子51の状態がオン状態に維持されているときは、スイッチ素子51のドレイン-ソース間の抵抗値は、実質的にゼロである。したがって、スイッチ素子51におけるジュール熱の発生を抑制できる。よって、本実施の形態に係る点灯装置10によれば、スイッチ素子51の過熱を抑制できる。
図3に示される例では、スイッチ素子51の状態が抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えられたが、点灯装置10の切替制御回路60が基準電圧値の調整を行わない場合には、必ずしも、スイッチ素子51の状態が周期的にオン状態に切り替えられない。本実施の形態では、スイッチ素子51の状態が周期的にオン状態に切り替えられない場合には、スイッチ素子51の状態をオン状態に切り替えるために、電圧値Vdを低下させる。つまり、出力電圧値VDCの振動幅に応じて、スイッチ素子51の状態をオン状態に切り替えられるように、電圧値Vdを制御する。言い換えると、本実施の形態では、出力電圧値VDCの振動幅に応じて、電圧値Vdが、周期的に第一電圧となるように、電圧値Vdを制御する。これにより、出力電圧値VDCの振動幅Vrが比較的小さい場合にも、スイッチ素子51の状態が抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えられる。
基準電圧調整回路65は、例えば、第一電圧の値と、出力電圧値VDCの振動幅Vrとに基づいて、基準電圧値を調整する。基準電圧調整回路65は、基準電圧値(つまり、電圧値Vdの平均値)から振動幅Vrの1/2を減算した値が、第一電圧の値以下となるように基準電圧値を調整する。
このように、本実施の形態では、基準電圧調整回路65は、点灯制御回路30の出力電圧値VDCの振動幅Vrに基づいて基準電圧値を調整する。振動幅Vrに基づいて調整された基準電圧値を用いることで、いかなる振動幅Vrの場合にも、スイッチ素子51の状態を抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えることができる。
以上のように、本実施の形態では、スイッチ素子51の状態を抵抗素子状態からオン状態に周期的に切り替えることができるため、スイッチ素子51の過熱を抑制できる。
以上では、基準電圧調整回路65は、点灯制御回路30の出力電圧値VDCの振動幅Vrに基づいて基準電圧値を調整したが、基準電圧調整回路65は、制御回路80からの信号に基づいて基準電圧値を調整してもよい。例えば、基準電圧調整回路65は、制御回路80から入力される点灯装置10の輝度に対応する信号と、点灯装置10の輝度と最適な基準電圧値との関係を示すテーブルとに基づいて基準電圧値を調整してもよい。このようなテーブルは、事前に実験などに基づいて取得することが可能である。
また、上記の動作例では、AC-DCチョッパ回路14、つまり、点灯制御回路30が発振している。この場合、発振検出回路170は、保護回路150に電流を出力する。これに伴い保護回路150の抵抗素子151及び152に電流が供給されるため、抵抗素子152が接続されたバイポーラトランジスタ153のベース-エミッタ間に電圧が印加される。これにより、バイポーラトランジスタ153が導通状態となるため、制御電源端子122(Vcc2)から抵抗素子154及びバイポーラトランジスタ153を介して回路グランドに電流が流れ、抵抗素子155には電流が流れない。このため、抵抗素子155が接続されたバイポーラトランジスタ156のベース-エミッタ間には電圧が印加されない。したがって、バイポーラトランジスタ156のコレクタ-エミッタ間は遮断状態に維持される。
[2-2.AC-DCチョッパ回路の発振停止時の動作]
続いて、制御電源回路121が、駆動回路72及び定電流回路50に電力を供給している状態でAC-DCチョッパ回路14の発振が停止した場合の動作について図1及び図2を用いて説明する。
AC-DCチョッパ回路14の発振が停止する場合として、ここでは、光源40の一部に短絡故障が発生した場合について説明する。この場合、光源40の順方向電圧が低下するため、光源40及びスイッチ素子51の接続点の電圧値Vdが異常に上昇する。これに伴い、切替制御回路60からは、AC-DCチョッパ回路14の出力電圧を大幅に低下させる制御信号が出力される。つまり、切替制御回路60からは、AC-DCチョッパ回路14の出力電力を大幅に低下させるための制御信号が出力される。
これに伴い、駆動回路72は、点灯制御回路30のスイッチ素子33のオン時間を低減させる。電圧値Vdが異常に上昇している場合には、スイッチ素子33のオン時間がゼロに設定される。つまり、点灯制御回路30の発振が停止する。
この場合、発振検出回路170は電流の出力を停止するため、保護回路150の抵抗素子151及び152に電流が供給されない。このため、抵抗素子152が接続されたバイポーラトランジスタ153のベース-エミッタ間には電圧が印加されない。したがって、バイポーラトランジスタ153のコレクタ-エミッタ間は遮断状態に維持される。この場合、制御電源端子122(Vcc2)から抵抗素子154及び抵抗素子155に電流が流れる。このため、抵抗素子155が接続されたバイポーラトランジスタ156のベース-エミッタ間に電圧が印加される。これにより、バイポーラトランジスタ156が導通状態となるため、スイッチ素子51の制御端子であるゲート端子が回路グランドに接続される。これにより、スイッチ素子51のゲート端子にオペアンプ54から入力される電圧が、回路グランドによって引き抜かれる。したがって、スイッチ素子51のドレイン-ソース間が遮断状態に維持される。この場合、光源40を流れる電流が実質的にゼロに維持される。
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置10においては、AC-DCチョッパ回路14の発振が停止する場合に、スイッチ素子51が遮断状態に維持されるため、スイッチ素子51における過熱を抑制できる。保護回路150を備えない点灯装置においては、AC-DCチョッパ回路14の発振停止時にも、定電流回路50は動作し続けるため、スイッチ素子51のドレイン-ソース間に異常に高い電圧が印加され、電流が流れ続ける。このため、スイッチ素子51において異常な発熱が起こり、スイッチ素子51の破損などの問題が生じ得る。
[3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置10は、交流電圧を整流し、1以上の発光素子を含む光源40に直流電流を供給するAC-DCチョッパ回路14と、AC-DCチョッパ回路14の発振を制御する駆動回路72と、光源40に直列接続されるスイッチ素子51を有し、スイッチ素子51を制御することで、光源40に供給される電流を一定に維持する定電流回路50と、駆動回路72及び定電流回路50に電力を供給する制御電源回路121と、AC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出する発振検出回路170と、制御電源回路121が、駆動回路72及び定電流回路50に電力を供給している状態で、発振検出回路170がAC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出した場合に、スイッチ素子51を遮断状態に維持する保護回路150と、を備える。
これにより、光源40において短絡故障が発生して、光源40及びスイッチ素子51の接続点の電圧値Vdが異常に上昇するのに伴って、AC-DCチョッパ回路14の発振が停止した場合に、保護回路150がスイッチ素子51を遮断状態に維持する。このため、スイッチ素子51のドレイン-ソース間の電流を遮断できるため、スイッチ素子51が過熱することを抑制できる。
また、点灯装置10は、駆動回路72を有し、AC-DCチョッパ回路14の出力電力を制御することで、光源40及びスイッチ素子51の接続点における電圧値を基準電圧値に近づけるフィードバック回路16を備えてもよい。
点灯装置10がこのようなフィードバック回路16を備える場合、光源40に短絡故障が発生して、光源40及びスイッチ素子51の接続点の電圧値Vdが異常に上昇すると、AC-DCチョッパ回路14の発振が停止される。このような場合に、上述したように、保護回路150によって、スイッチ素子51が遮断状態に維持されるため、スイッチ素子51の過熱を抑制できる。
また、点灯装置10において、AC-DCチョッパ回路14は、インダクタ31を有し、発振検出回路170は、インダクタ31に流れる電流の変動を検出することによって、AC-DCチョッパ回路14の発振停止を検出してもよい。
これにより、インダクタ31に流れる電流の変動の停止に基づいて、AC-DCチョッパ回路14の発振停止を確実に検出できる。
また、点灯装置10において、保護回路150は、スイッチ素子51の制御端子と回路グランドとを接続することによって、スイッチ素子51を遮断状態に維持してもよい。
これにより、スイッチ素子51の制御端子に印加される電圧を確実にLowレベルに維持できるため、MOSFETなどからなるスイッチ素子51を確実に遮断状態に維持できる。
また、点灯装置10において、保護回路150は、制御端子と回路グランドとの間に接続されるバイポーラトランジスタ156を有してもよい。
また、点灯装置10において、AC-DCチョッパ回路14は、非絶縁型のチョッパ回路を有してもよい。
このように、AC-DCチョッパ回路14が非絶縁型のチョッパ回路を有する場合、発振停止時にも交流電圧を整流した整流電圧がAC-DCチョッパ回路14から出力される。このような場合にも、点灯装置10では、保護回路150によって、スイッチ素子51を遮断状態に維持できるため、スイッチ素子51の過熱を抑制できる。
(変形例など)
以上、本発明に係る点灯装置10について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、点灯装置10は、光源40を備えたが、点灯装置10は、光源40を備えなくてもよい。光源40は、点灯装置10と一体化されていなくてもよいし、点灯装置10に着脱自在に設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、AC-DCチョッパ回路が、昇圧チョッパ回路を有したが、AC-DCチョッパ回路は、降圧チョッパ回路などの他のチョッパ回路を有してもよい。
また、上記実施の形態では、光源40とスイッチ素子51とが直接接続されたが、光源40とスイッチ素子51との間に他の素子が接続されてもよい。この場合、光源40及びスイッチ素子51の接続点は、光源40とスイッチ素子51との間の任意の点であってよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 点灯装置
14 AC-DCチョッパ回路
16 フィードバック回路
31 インダクタ
51 スイッチ素子
75 コンデンサ
40 光源
50 定電流回路
72 駆動回路
121 制御電源回路
150 保護回路
156 バイポーラトランジスタ
170 発振検出回路

Claims (6)

  1. 交流電圧を整流し、1以上の発光素子を含む光源に直流電流を供給するAC-DCチョッパ回路と、
    前記AC-DCチョッパ回路の発振を制御する駆動回路と、
    前記光源に直列接続されるスイッチ素子を有し、前記スイッチ素子を制御することで、前記光源に供給される電流を一定に維持する定電流回路と、
    前記駆動回路及び前記定電流回路に電力を供給する制御電源回路と、
    前記AC-DCチョッパ回路の発振停止を検出する発振検出回路と、
    前記制御電源回路が、前記駆動回路及び前記定電流回路に電力を供給している状態で、前記発振検出回路が前記AC-DCチョッパ回路の発振停止を検出した場合に、前記スイッチ素子を遮断状態に維持する保護回路と、を備える
    点灯装置。
  2. 前記駆動回路を有し、前記AC-DCチョッパ回路の出力電力を制御することで、前記光源及び前記スイッチ素子の接続点における電圧値を基準電圧値に近づけるフィードバック回路を備える
    請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記AC-DCチョッパ回路は、インダクタを有し、
    前記発振検出回路は、前記インダクタに流れる電流の変動を検出することによって、前記AC-DCチョッパ回路の発振停止を検出する
    請求項1又は2に記載の点灯装置。
  4. 前記保護回路は、前記スイッチ素子の制御端子と回路グランドとを接続することによって、前記スイッチ素子を遮断状態に維持する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の点灯装置。
  5. 前記保護回路は、前記制御端子と前記回路グランドとの間に接続されるバイポーラトランジスタを有する
    請求項4に記載の点灯装置。
  6. 前記AC-DCチョッパ回路は、非絶縁型のチョッパ回路を有する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の点灯装置。
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