JP2022035840A - 車両重量設定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動加速制御を開始する際の車両重量を適切に設定する。【解決手段】車両重量設定装置1は、車両重量が変化する車両Vに対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、車両重量の大きさに対応するエンジン3の複数の出力トルクの大きさと車両Vの複数の加速度の大きさとを関連付けたテーブルを記憶する記憶部11と、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときの車両Vのエンジンの出力トルクを取得するトルク取得部121と、トルク取得部が出力トルクを取得したときの車両Vの加速度を取得する加速度取得部122と、記憶部に記憶されたテーブルから、トルク取得部が取得した出力トルクと、加速度取得部が取得した加速度とに対応付けられた車両重量を選択し、車両Vが自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値として設定する車両重量設定部123と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の加速を制御する技術に関する。
車両の加速を自動加速制御する際に、車両の目標加速度と実加速度との差に基づいて、予め設定されている車両重量の推定値を補正し、補正した車両重量の推定値に基づいて目標加速度を実現するエンジントルクを算出する技術が開示されている。
しかしながら、トラックなどの車両は荷物の積み降ろしにより車両重量が変化する。そのため、車両の加速の自動加速制御を開始する際に、実際の車両重量と予め設定されている車両重量の推定値とが異なることがあり、加速制御の応答性が悪化してしまう。つまり、実際の車両重量よりも予め設定されている車両重量の推定値が大きい場合、目標加速度を実現するよりも大きなエンジントルクが算出されるので車両を加速しすぎてしまう。一方、実際の車両重量よりも予め設定されている車両重量の推定値が小さい場合、車両を十分に加速できない。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、自動加速制御を開始する際の車両重量を適切に設定することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、車両重量が変化する車両に対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、前記車両重量の大きさに対応するエンジンの複数の出力トルクの大きさと前記車両の複数の加速度の大きさとを関連付けたテーブルを記憶する記憶部と、前記車両のアクセルペダルが操作されたときの前記車両のエンジンの出力トルクを取得するトルク取得部と、前記トルク取得部が前記出力トルクを取得したときの前記車両の加速度を取得する加速度取得部と、前記記憶部に記憶された前記テーブルから、前記トルク取得部が取得した前記出力トルクと前記加速度取得部が取得した前記加速度とに対応付けられた前記車両重量を選択し、前記車両が自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値として設定する車両重量設定部と、を有する車両重量設定装置を提供する。
例えば、前記車両重量設定部は、前記トルク取得部が新たな出力トルクを取得し、かつ前記加速度取得部が新たな加速度を取得すると、前記テーブルから、前記新たな出力トルクと、前記新たな加速度とに対応付けられた前記車両重量を選択し、新たな前記推定値として設定する。
例えば、前記車両重量設定装置は、前記車両重量の前記推定値に応じて前記車両の前記出力トルクを変化させることにより前記車両の加速を自動加速制御する加速制御装置から、前記自動加速制御の開始の通知を受けると、前記車両重量設定部が選択した前記推定値を前記加速制御装置に出力する出力制御部をさらに備える。
例えば、前記車両重量設定部は、前記車両の前記エンジンが始動してから前記推定値を設定するまでの間に、前記加速制御装置から前記自動加速制御の開始の通知を受けた場合、前記記憶部に記憶された前記テーブルのうちの最も小さい車両重量を選択して前記推定値として設定し、前記出力制御部は、前記車両重量設定部が前記推定値として設定した前記最も小さい車両重量を、前記加速制御装置に出力する。
本発明によれば、自動加速制御を開始する際の車両重量を適切に設定できるという効果を奏する。
[実施の形態に係る車両Vの構成]
図1は、実施の形態に係る車両Vの構成を模式的に示す図である。車両Vは、車両重量が変化する車両であり、例えば貨物を積載する貨物自動車(トラックやトレーラー)である。車両Vの車両重量は、貨物の積載量に比例して変化する。車両Vは、車両重量設定装置1と、アクセルペダル2と、エンジン3と、トルクセンサ4と、加速度センサ5と、加速制御装置6とを備える。
図1は、実施の形態に係る車両Vの構成を模式的に示す図である。車両Vは、車両重量が変化する車両であり、例えば貨物を積載する貨物自動車(トラックやトレーラー)である。車両Vの車両重量は、貨物の積載量に比例して変化する。車両Vは、車両重量設定装置1と、アクセルペダル2と、エンジン3と、トルクセンサ4と、加速度センサ5と、加速制御装置6とを備える。
アクセルペダル2は、車両Vの加速を制御するための装置である。車両Vの運転者は、アクセルペダル2を踏み込んだ量に比例して車両Vを加速させることができる。エンジン3は、例えばディーゼルエンジンであるが、ガソリンエンジンであっても、モーターであってもよい。
トルクセンサ4は、エンジン3の出力軸が出力する出力トルクを検出する。例えば、トルクセンサ4は、エンジン3の出力軸に連結されたトランスミッションの出力側に設置されている。
加速度センサ5は、車両Vの加速度を検出する加速度センサである。加速度センサ5は、静電容量検出方式、又はピエゾ抵抗方式のセンサを用いればよいが、これに限定するものではない。加速度センサ5は、少なくとも車両Vの進行方向の加速度を検出する。また、加速度センサ5は、重力方向の加速度や、車両Vの車幅方向の加速度を検出してもよい。
加速制御装置6は、車両Vの加速を自動的に制御する自動加速制御(いわゆるAdaptive Cruise Control)を実行する。具体的には、まず、加速制御装置6は、車両Vの先行車両に追従するように車両Vの目標加速度を設定したり、車両Vの運転者が設定した車速を維持するように車両Vの目標加速度を設定したりする。次に、加速制御装置6は、目標加速度になるようにエンジン3の出力トルクを制御する。具体的には、加速制御装置6は、エンジン3のシリンダに噴射させる燃料の量を変化させることで出力トルクを制御する。
ところで、車両Vの車両重量が変化すると目標加速度にするために必要な出力トルクが変化する。そのため、加速制御装置6は、車両Vの車両重量を推定した推定値に応じて出力トルクを変化させる。このとき、実際の車両重量と車両重量の推定値とが異なると、加速制御の応答性が悪化してしまう。つまり、実際の車両重量よりも車両重量の推定値が大きい場合、目標加速度を実現するよりも大きな出力トルクが算出されるので車両Vを加速しすぎてしまう。一方、実際の車両重量よりも車両重量の推定値が小さい場合、車両Vを十分に加速できない。
そこで、車両重量設定装置1は、エンジン3の出力トルクと、車両Vの加速度と、車両Vの車両重量とを関連付けて記憶しておく。そして、車両重量設定装置1は、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときのエンジン3の出力トルクと、当該出力トルクが出力されたときの車両Vの加速度とにより定まる車両重量を、車両重量の推定値として設定する。以下、車両重量設定装置1の構成について説明する。
[車両重量設定装置1の構成]
車両重量設定装置1は、記憶部11と、制御部12とを有する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部11は、エンジン3の出力トルクと車両Vの加速度と車両重量とを関連付けたテーブルを記憶する。具体的には、記憶部11は、車両Vに対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、車両重量の大きさに対応するエンジン3の複数の出力トルクの大きさと車両Vの複数の加速度の大きさとを関連付けたテーブルを記憶する。
車両重量設定装置1は、記憶部11と、制御部12とを有する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部11は、エンジン3の出力トルクと車両Vの加速度と車両重量とを関連付けたテーブルを記憶する。具体的には、記憶部11は、車両Vに対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、車両重量の大きさに対応するエンジン3の複数の出力トルクの大きさと車両Vの複数の加速度の大きさとを関連付けたテーブルを記憶する。
記憶部11は、少なくとも空載時の車両重量と、満載時の車両重量とを記憶する。また、記憶部11は、使用頻度の相対的に高い複数の車両重量を記憶してもよい。使用頻度の相対的に高い車両重量は、例えば、最大積載量の80パーセント、最大積載量の50パーセントである。
なお、記憶部11は、所定重量毎に設定された複数の車両重量を記憶してもよい。具体的には、記憶部11は、空載時の車両重量から満載時の車両重量になるまで、所定重量ずつ大きくなる複数の車両重量を記憶する。所定重量は、例えば、車両Vの最大積載量に対する割合で定めればよく、具体例を挙げると最大積載量の1パーセントである。一例として、車両Vの最大積載量が20トンであれば、所定の重さは200キログラムである。この場合、記憶部11は、空載時の車両重量から満載時の車両重量になるまで、200キログラムずつ大きくなる複数の車両重量を記憶する。
ここで、出力トルクTと加速度Aと車両重量Wとの関係について説明する。図2は、出力トルクTと加速度Aと車両重量Wとの関係を説明するための図である。図2の横軸は出力トルクTを示し、縦軸は加速度Aを示す。図2に、車両重量Wごとの出力トルクTと加速度Aとの関係をプロットした。車両重量の大きさは、車両重量W1<車両重量W2<車両重量W3である。車両重量W1は、車両Vが貨物を積載していない空載時の車両重量である。
出力トルクT11が出力された場合、車両重量がW1であれば車両Vの加速度AはA11になり、車両重量がW2であれば加速度AはA21になり、車両重量がW3であれば加速度AはA31になる。このように、出力トルクTと加速度Aと車両重量Wとの関係は、車両重量Wの車両Vが出力トルクTを出力しながら走行したときの車両Vの加速度Aという関係になっている。
記憶部11は、車両重量Wの車両Vが出力トルクTを出力しながら走行したときの車両Vの加速度Aという関係に基づいて作成されたテーブルを記憶する。図3は、記憶部11に記憶されたテーブルを模式的に示す図である。図3に示すように、例えば、出力トルクT11には、加速度A11及び車両重量W1と、加速度A21及び車両重量W2と、加速度A31及び車両重量W3とが関連付けられている。
図3のテーブルにおいて、出力トルクTの大きさは、出力トルクT11<出力トルクT12<出力トルクT13である。また、加速度Aの大きさは、加速度A11>加速度A21>加速度A31であり、加速度A12>加速度A22>加速度A23であり、加速度A13>加速度A23>加速度A33である。
なお、記憶部11が記憶する各種の値は、範囲を持っていてもよい。例えば、記憶部11は、出力トルクT11を含む所定範囲に、複数の加速度Aと複数の車両重量とを関連付けて記憶する。所定範囲は、例えばトルクセンサ4の検出精度に応じて適宜定めればよい。また、加速度Aと車両重量とについても、出力トルクTと同様に範囲を持っていてもよい。
制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む計算リソースである。制御部12は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、トルク取得部121、加速度取得部122、車両重量設定部123及び出力制御部124としての機能を実現する。
トルク取得部121は、車両Vのエンジン3の出力トルクTをトルクセンサ4から取得する。具体的には、トルク取得部121は、アクセルペダル2の操作状態を監視し、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときの出力トルクTを取得する。トルク取得部121は、出力トルクTを取得したら、出力トルクTを取得したことを加速度取得部122に通知してもよい。また、トルク取得部121は、出力トルクTを順次取得する。トルク取得部121が出力トルクTを取得する時間間隔は、例えば制御部12の処理周期に応じて定まり、一例として100ミリ秒である。
加速度取得部122は、車両Vの加速度Aを加速度センサ5から取得する。具体的には、加速度取得部122は、トルク取得部121が出力トルクTを取得したときの、車両Vの進行方向の加速度Aを取得する。より具体的には、加速度取得部122は、トルク取得部121から出力トルクTを取得したことの通知を受けると加速度Aを加速度センサ5から取得する。また、加速度取得部122は、重力方向の加速度をさらに取得し、重力方向の加速度の影響を除いた進行方向の加速度を取得してもよい。このようにすることで、加速度取得部122は、車両Vが走行する道路の勾配の影響を除いた進行方向の加速度を取得できる。
車両重量設定部123は、車両Vが自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値を設定する。具体的には、車両重量設定部123は、記憶部11に記憶されたテーブルから、トルク取得部121が取得した出力トルクTと、加速度取得部122が取得した加速度Aとに対応付けられた車両重量を選択する。車両重量設定部123は、一例として、出力トルクT11を取得し、出力トルクT11を取得した時点の加速度として加速度A11を取得した場合、出力トルクT11と加速度A11とに対応付けられた車両重量W1を選択する(図2を参照)。そして、車両重量設定部123は、選択した車両重量W1を車両重量の推定値として設定する。このようにすることで、車両重量設定部123は、実際に出力された出力トルクと、当該出力トルクに対応する加速度とにより定まる車両重量を、車両重量の推定値として設定できる。その結果、車両重量設定部123は、実際の車両重量と、車両重量の推定値との乖離を抑制できる。
出力制御部124は、車両重量設定部123が設定した車両重量の推定値を加速制御装置6に出力する。そして、加速制御装置6は、車両Vの自動加速制御を実行する際に、車両重量の推定値に応じて出力トルクを変化させる。このようにすることで、加速制御装置6は、実際の車両重量と車両重量の推定値との乖離が抑制された状態で車両Vの自動加速制御を開始できる。その結果、加速制御装置6は、目標加速度を実現するよりも大きな出力トルクを算出したり、目標加速度を実現するよりも小さな出力トルクを算出したりすることを抑制できるので、自動加速制御を開始するときの加速制御の応答性を向上できる。
出力制御部124は、加速制御装置6の自動加速制御が開始されたら車両重量設定部123が選択した推定値を出力してもよい。この場合、加速制御装置6は、自動加速制御の開始を出力制御部124に通知する。そして、出力制御部124は、加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知を受けると、車両重量設定部123が設定した車両重量の推定値を加速制御装置6に出力する。このようにすることで、加速制御装置6は、自動加速制御を開始するまで車両重量の推定値を取得しなくてもよくなるので、処理負荷を軽減できる。
また、車両重量設定部123は、設定した車両重量の推定値を随時更新し、出力制御部124は、更新された車両重量の推定値を出力してもよい。具体的には、まず、車両重量設定部123は、トルク取得部121が新たな出力トルクTを取得し、かつ加速度取得部122が新たな加速度Aを取得すると、記憶部11に記憶されたテーブルから、新たな出力トルクTと、新たな加速度Aとに対応付けられた車両重量を選択する。次に、車両重量設定部123は、選択した車両重量を新たな推定値として設定する。そして、車両重量設定部123は、加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知を受けると、随時更新されている車両重量の推定値を加速制御装置6に出力する。このようにすることで、加速制御装置6は、自動加速制御を開始する直前に設定された車両重量の推定値を用いて自動加速制御を開始できる。
なお、出力制御部124は、車両重量設定部123が推定値を設定する前に加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知を受けたら、記憶部11に記憶された複数の車両重量のうちの最も小さい車両重量を推定値として出力する。具体的には、まず、車両重量設定部123は、車両Vのエンジン3が始動してから推定値を設定するまでの間に、加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知を受けた場合、記憶部11に記憶されたテーブルのうちの最も小さい車両重量を選択して推定値として設定する。本実施の形態において、車両重量設定部123は、記憶部11に記憶されたテーブルの複数の車両重量のうちの最も小さい車両重量W1を選択し、車両重量W1を推定値として設定する。このようにすることで、車両重量設定部123は、車両重量の推定値を実際の車両重量よりも大きく設定してしまうことを防止できる。
そして、出力制御部124は、車両重量設定部123が推定値として設定した最も小さい車両重量を、加速制御装置6に出力する。その結果、加速制御装置6は、車両Vの車両重量として考えられる車両重量のうちの最も小さな車両重量に応じて出力トルクを変化させるので、車両Vを加速しすぎることを抑制でき、車両Vの安全性を高められる。
[実施の形態に係る車両重量設定装置1が実行する処理]
図4は、実施の形態に係る車両重量設定装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、車両Vが走行中に実行される。
図4は、実施の形態に係る車両重量設定装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、車両Vが走行中に実行される。
まず、トルク取得部121は、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときの出力トルクTを取得する(ステップS1)。具体的には、トルク取得部121は、アクセルペダル2の操作状態を監視し、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときの出力トルクTをトルクセンサ4から取得する。
次に、加速度取得部122は、出力トルクTをトルク取得部121が取得した時点の加速度Aを取得する(ステップS2)。具体的には、加速度取得部122は、トルク取得部121から出力トルクTを取得したことの通知を受けると加速度Aを加速度センサ5から取得する。
続いて、車両重量設定部123は、車両重量Wの推定値を設定する(ステップS3)。具体的には、まず、車両重量設定部123は、記憶部11に記憶されたテーブルから、トルク取得部121が取得した出力トルクTと加速度取得部122が取得した加速度Aとに関連付けられた車両重量Wを選択する。そして、車両重量設定部123は、選択した車両重量Wを推定値として設定する。
そして、出力制御部124は、車両Vの自動加速制御が開始されるか否かを判定する(ステップS4)。出力制御部124は、加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知を受けていたら、自動加速制御が開始されると判定し(ステップS4でYes)、車両重量設定部123が設定した推定値を加速制御装置6に出力する(ステップS5)。出力制御部124は、加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知がなく、自動加速制御が開始されないと判定した場合(ステップS4でNo)、ステップS1に戻る。そして、車両重量設定装置1は、加速制御装置6から自動加速制御の開始の通知を受けるまで、車両重量の推定値を更新し続ける。
(変形例)
上記の実施の形態において、車両重量設定装置1は、自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値を設定した。これに限らず、車両重量設定装置1は、自動加速制御中に車両重量の推定値を設定してもよい。この場合、トルク取得部121は、加速制御装置6が自動加速制御中に、エンジン3の出力トルクTをトルクセンサ4から順次取得する。次に、加速度取得部122は、自動加速制御中にトルク取得部121が出力トルクTを取得したときの、車両Vの進行方向の加速度Aを取得する。そして、車両重量設定部123は、車両Vが自動加速制御中に取得された出力トルクTと加速度Aとに対応付けられた車両重量を選択し、選択した車両重量を推定値に設定する。
上記の実施の形態において、車両重量設定装置1は、自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値を設定した。これに限らず、車両重量設定装置1は、自動加速制御中に車両重量の推定値を設定してもよい。この場合、トルク取得部121は、加速制御装置6が自動加速制御中に、エンジン3の出力トルクTをトルクセンサ4から順次取得する。次に、加速度取得部122は、自動加速制御中にトルク取得部121が出力トルクTを取得したときの、車両Vの進行方向の加速度Aを取得する。そして、車両重量設定部123は、車両Vが自動加速制御中に取得された出力トルクTと加速度Aとに対応付けられた車両重量を選択し、選択した車両重量を推定値に設定する。
車両重量設定部123は、新たな出力トルクTと新たな加速度Aとが取得される度に、設定した車両重量の推定値を更新する。出力制御部124は、車両重量の推定値が更新される度に、更新された車両重量の推定値を加速制御装置6に出力する。このようにすることで、加速制御装置6は、自動加速制御中においても、随時更新される車両重量の推定値に応じて出力トルクを変化させることができる。
[実施の形態に係る車両重量設定装置1の効果]
以上説明したとおり、まず、車両重量設定装置1は、車両Vに対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、車両重量の大きさに対応するエンジン3の複数の出力トルクTの大きさと車両Vの加速度Aの大きさとを関連付けたテーブルを記憶している。次に、車両重量設定装置1は、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときの出力トルクTを取得し、出力トルクTを取得したときの車両Vの加速度Aを取得する。そして、車両重量設定装置1は、記憶しているテーブルから、取得した出力トルクTと、取得した加速度Aとに対応付けられた車両重量を選択し、選択した車両重量を車両Vが自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値として設定する。
以上説明したとおり、まず、車両重量設定装置1は、車両Vに対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、車両重量の大きさに対応するエンジン3の複数の出力トルクTの大きさと車両Vの加速度Aの大きさとを関連付けたテーブルを記憶している。次に、車両重量設定装置1は、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときの出力トルクTを取得し、出力トルクTを取得したときの車両Vの加速度Aを取得する。そして、車両重量設定装置1は、記憶しているテーブルから、取得した出力トルクTと、取得した加速度Aとに対応付けられた車両重量を選択し、選択した車両重量を車両Vが自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値として設定する。
このようにすることで、車両重量設定装置1は、車両Vが自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値を、車両Vのアクセルペダル2が操作されたときに出力された出力トルクTと、当該出力トルクTが出力された時点の加速度Aとにより定まる車両重量に設定できる。そのため、車両重量設定装置1は、実際の車両重量と車両重量の推定値との乖離を抑制できるので、自動加速制御を開始するときの加速制御の応答性を向上できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 車両重量設定装置
11 記憶部
12 制御部
121 トルク取得部
122 加速度取得部
123 車両重量設定部
124 出力制御部
2 アクセルペダル
3 エンジン
4 トルクセンサ
5 加速度センサ
6 加速制御装置
V 車両
11 記憶部
12 制御部
121 トルク取得部
122 加速度取得部
123 車両重量設定部
124 出力制御部
2 アクセルペダル
3 エンジン
4 トルクセンサ
5 加速度センサ
6 加速制御装置
V 車両
Claims (4)
- 車両重量が変化する車両に対して予め設定された複数の車両重量の大きさの各々に、前記車両重量の大きさに対応するエンジンの複数の出力トルクの大きさと前記車両の複数の加速度の大きさとを関連付けたテーブルを記憶する記憶部と、
前記車両のアクセルペダルが操作されたときの前記車両のエンジンの出力トルクを取得するトルク取得部と、
前記トルク取得部が前記出力トルクを取得したときの前記車両の加速度を取得する加速度取得部と、
前記記憶部に記憶された前記テーブルから、前記トルク取得部が取得した前記出力トルクと前記加速度取得部が取得した前記加速度とに対応付けられた前記車両重量を選択し、前記車両が自動加速制御を開始する際の車両重量の推定値として設定する車両重量設定部と、
を有する車両重量設定装置。 - 前記車両重量設定部は、前記トルク取得部が新たな出力トルクを取得し、かつ前記加速度取得部が新たな加速度を取得すると、前記テーブルから、前記新たな出力トルクと、前記新たな加速度とに対応付けられた前記車両重量を選択し、新たな前記推定値として設定する、
請求項1に記載の車両重量設定装置。 - 前記車両重量の前記推定値に応じて前記車両の前記出力トルクを変化させることにより前記車両の加速を自動加速制御する加速制御装置から、前記自動加速制御の開始の通知を受けると、前記車両重量設定部が選択した前記推定値を前記加速制御装置に出力する出力制御部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の車両重量設定装置。 - 前記車両重量設定部は、前記車両の前記エンジンが始動してから前記推定値を設定するまでの間に、前記加速制御装置から前記自動加速制御の開始の通知を受けた場合、前記記憶部に記憶された前記テーブルのうちの最も小さい車両重量を選択して前記推定値として設定し、
前記出力制御部は、前記車両重量設定部が前記推定値として設定した前記最も小さい車両重量を、前記加速制御装置に出力する、
請求項3に記載の車両重量設定装置。
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- 2020-08-21 JP JP2020140417A patent/JP2022035840A/ja active Pending
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