JP2022035034A - ロール状粘着シート包装体及び梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、巻きズレ、糊のはみ出し及び輸送中の荷崩れが防止されたロール状粘着シート包装体を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、基材又はセパレーター、粘着剤層、及び、基材又はセパレーターをこの順に有する粘着シートが、コア部材に巻回してなる本体部と、コア部材の両末端部にそれぞれ係止された保護部材と、保護部材を繋止する結束バンドと、コア部材に巻回されてロール状となった粘着シートの両エッジ部と、保護部材の間に配設されたサイドパットと、を有するロール状粘着シート包装体であって、ロール状粘着シート包装体において、コア部材は実質的に露出しておらず、PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した、本体部の巻硬さが200~600である、ロール状粘着シート包装体に関する。【選択図】図1

Description

従来、電子機器や各種装置を構成する部品の固定には、粘着シートが使用されている。部品の固定に用いられる粘着シートとしては、基材の片面又は両面に粘着剤層が設けられた粘着シートが用いられている。また、基材レスの両面粘着シートも多用されている。
基材レスの両面粘着シートにおいては、通常、粘着剤層の両面にそれぞれ剥離シートが積層されている。両面粘着シートを使用する際には、一方の剥離シートを剥離した後、露出した粘着剤層を被着体に貼着し、次いで、他方の剥離シートを剥離した後、露出した粘着剤層を他の被着体に貼着する。このようにして、2つの被着体を接合する。
基材レスの両面粘着シートは、長尺方向に伸びた状態で保管される場合もあるが、ロール状に巻き取った巻回体(粘着ロール)として保管されたり、輸送されたりする場合もある。例えば、特許文献1には、軽剥離シート、粘着剤層及び重剥離シートを備えた積層体を巻き取った粘着ロールが開示されている。
また、特許文献2及び3には、巻き芯の外周面上に樹脂フィルムが巻かれてなるロール状包装体が開示されている。特許文献2及び3では、ポリエステルやポリアミド、ポリオレフィンなどの高分子からなるフィルムを巻き芯に巻き付けてロール形態としている。特許文献4には、収納箱内に収納されたロール状製品の両端中空部内に収納箱内の両側に収納配置された軸受け材の軸受け部が挿入支持されているロール状製品の梱包体が開示されている。ここでは、ロール状製品としてフィルムや粘着シート等を巻き芯の周りに巻き付けたものが開示されている。
特開2014-189660号公報 特開2019-85131号公報 特開2013-220824号公報 特開平7-69341号公報
粘着シートは、その用途によっては柔軟性が高い場合がある。このように柔軟性の高い粘着シートをロール状製品とする際に、巻取りのテンションを高くすると、糊のはみ出しが発生する場合がある。一方で、柔軟性の高い粘着シートをロール状製品とする際に、巻取りのテンションを低くすると巻きズレが発生する場合もある。
また、ロール状製品を保管したり、輸送したりする際には、ロール状製品を収納箱内に収納する。しかし、ロール状製品を収納箱内に収納して、輸送をした場合、輸送途中にロール状製品の形態が崩れたり、変形したりする荷崩れが生じる場合があり、問題となっていた。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、巻きズレ、糊のはみ出し及び輸送中の荷崩れが防止されたロール状粘着シート包装体を提供することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、ロール状粘着シート包装体を、粘着シートがコア部材に巻回してなる本体部と、保護部材と、結束バンドと、サイドパットとを有する構成とし、ロール状粘着シート包装体においてコア部材が露出しないようにし、さらに、粘着シートの巻き硬さを所定範囲内とすることにより、巻きズレ、糊のはみ出し及び輸送中の荷崩れが防止されたロール状粘着シート包装体が得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 基材又はセパレーター、粘着剤層、及び、基材又はセパレーターをこの順に有する粘着シートが、コア部材に巻回してなる本体部と、
コア部材の両末端部にそれぞれ係止された保護部材と、
保護部材を繋止する結束バンドと、
コア部材に巻回されてロール状となった粘着シートの両エッジ部と、保護部材の間に配設されたサイドパットと、を有するロール状粘着シート包装体であって、
ロール状粘着シート包装体において、コア部材は実質的に露出しておらず、
PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した、本体部の巻硬さが200~600である、ロール状粘着シート包装体。
[2] 基材又はセパレーターと、粘着剤層の幅は、略同一である、[1]に記載のロール状粘着シート包装体。
[3] サイドパットは円形であり、サイドパットの直径をPとし、ロール状となった粘着シートの両エッジ部の断面の直径をQとした場合、P≧Qである、[1]又は[2]に記載のロール状粘着シート包装体。
[4] サイドパットは、パルプ、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン及びポリウレタンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[3]のいずれかに記載のロール状粘着シート包装体。
[5] サイドパットはポリスチレン又はポリウレタンを含むシートであって、サイドパットは発泡シートである、[4]に記載のロール状粘着シート包装体。
[6] コア部材は樹脂製である、[1]~[5]のいずれかに記載のロール状粘着シート包装体。
[7] 本体部の表面を覆うポリエチレン製の表面保護シートをさらに有し、
コア部材は軸方向両端に開口を有し、
コア部材の開口内に表面保護シートが織り込まれている、[1]~[6]のいずれかに記載のロール状粘着シート包装体。
[8] [1]~[7]のいずれかに記載のロール状粘着シート包装体を梱包材中に収容した梱包体。
[9] 梱包材は、ダンボール、木箱又はプラスチックコンテナである、[8]に記載の梱包体。
本発明によれば、巻きズレ、糊のはみ出し及び輸送中の荷崩れが防止されたロール状粘着シート包装体を得ることができる。
図1は、本発明のロール状粘着シート包装体の構成を説明する外観図である。 図2は、本発明のロール状粘着シート包装体の構成を説明する断面図である。 図3は、本発明の梱包体の構成を説明する断面図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(ロール状粘着シート包装体)
本発明は、粘着シートがコア部材に巻回してなる本体部と、コア部材の両末端部にそれぞれ係止された保護部材と、保護部材を繋止する結束バンドと、コア部材に巻回されてロール状となった粘着シートの両エッジ部と、保護部材の間に配設されたサイドパットと、を有するロール状粘着シート包装体に関する。ここで、粘着シートは、基材又はセパレーター、粘着剤層、及び、基材又はセパレーターをこの順に有するものである。また、ロール状粘着シート包装体において、コア部材は実質的に露出していない。そして、PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した、本体部の巻硬さは200~600である。
本発明のロール状粘着シート包装体は上記構成を有するものであるため、巻きズレ発生の防止、糊のはみ出し防止、輸送中の荷崩れ及び巻きズレ発生の防止のすべてが達成される。このように、本発明においては、ロール状粘着シート包装体において、巻きズレが発生せず、糊のはみ出しが防止されているため、高品質のロール状粘着シートを提供できる。また、本発明においては、ロール状粘着シート包装体を輸送した場合であっても、ロール状粘着シート包装体が荷崩れすることがないため、ロール状粘着シート包装体は輸送前と同様の形態を維持することができる。さらに、本発明においては、ロール状粘着シート包装体を輸送した場合であっても、ロール状粘着シートの巻きズレの発生が抑制されており、輸送後であっても、高品質のロール状粘着シートが提供される。
図1は、本発明のロール状粘着シート包装体の構成を説明する外観図である。図1に示されるように、ロール状粘着シート包装体100は、粘着シートが、コア部材に巻回してなる本体部10と、本体部10(コア部材)の両末端部にそれぞれ係止された保護部材20と、保護部材20を繋止する結束バンド30を備える。結束バンド30は、一対の保護部材20を繋止することで、保護部材20と本体部10が乖離しないように固定する。なお、保護部材はサイドプロテクトもしくはサイドプロテクターと呼ばれる場合もある。
本体部10を構成するコア部材と保護部材20は係合している。この場合、保護部材20は中央部に突起状部(凸部)を有していることが好ましく、この突起状部(凸部)が本体部10を構成するコア部材の軸方向両端の開口部(中空部)に嵌合した状態で係合していることが好ましい。保護部材20の中央部に設けられた突起状部(凸部)の断面形状はコア部材の軸方向両端の開口部(中空部)に嵌合する形状であることが好ましく、突起状部(凸部)の断面径もコア部材の軸方向両端の開口部(中空部)に嵌合する大きさであることが好ましい。なお、保護部材20は突起状部(凸部)の代わりに穴部(凹部)を有していてもよい。この場合は、本体部10を構成するコア部材の両端部が保護部材20が有する穴部(凹部)に挿入され、互いに係合した状態となる。
結束バンド30は、一対の保護部材20を繋止することで、本体部10を構成するコア部材と保護部材20の係合状態を保持することができる。結束バンド30は、2つの保護部材20をより強固に繋止するために、複数本設けられてもよい。
コア部材に巻回されてロール状となった粘着シートの両エッジ部と、保護部材20の間にはサイドパット40が配設されている。サイドパット40は、保護部材20と本体部10を構成するロール状粘着シートの両エッジ部の間の隙間を埋めるものであり、緩衝材としても機能する。サイドパット40は、保護部材20とロール状粘着シートの両エッジ部の間の隙間を埋めるため、ロール状粘着シート包装体100においてコア部材の露出部分は実質的に存在しない。なお、サイドパット40の厚みはコア部材の露出長さに応じて調整されるものであり、保護部材20とロール状粘着シートの両エッジ部の間で露出するコア部材の長さが長い程、サイドパット40の厚みは大きくなる。なお、サイドパット40は複数のサイドパットからなるものであってもよい。
図1に示されるように、ロール状粘着シート包装体100は、本体部10の表面を覆うポリエチレン製の表面保護シート50をさらに有していてもよい。この場合、本体部10を構成するコア部材は軸方向両端に開口を有し、コア部材の開口内に表面保護シート50が織り込まれている。
図2は、本発明のロール状粘着シート包装体100の構成を説明する断面図である。図2に示されるように、ロール状粘着シート包装体100が備える本体部10においては、コア部材14と、該コア部材14に粘着シートが巻回して、ロール状粘着シート12が構成されている。そして、必要に応じて表面保護シート50がコア部材14の露出部とロール状粘着シート12の表面を覆っている。表面保護シート50が備えられる場合には、表面保護シート50の両端部は、本体部10を構成するコア部材14の両末端の開口内に織り込まれる。
図2に示されるように、サイドパット40は、コア部材14の露出部分であって、保護部材20に覆われていないコア部材14の露出部分が覆われるように配設される。この場合、サイドパット40の厚みは、コア部材14の露出部分であって、保護部材20に覆われていないコア部材14の露出部分の長さと同等程度であることが好ましい。但し、サイドパット40が伸縮性を有する素材から構成される場合、サイドパット40の厚みは、コア部材14の露出部分であって、保護部材20に覆われていないコア部材14の露出部分の長さよりも大きいものであってもよい。なお、図1及び2では、サイドパット40は単一の部材として描画しているが、サイドパット40は複数の部材からなるものであってもよく、その厚みもコア部材14の長さによって変動するものである。サイドパット40は、保護部材20と本体部10を構成するロール状粘着シートの両エッジ部の間で緩衝材としての機能も発揮するが、保護部材20とロール状粘着シートの両エッジ部の間の隙間を埋めるため、ロール状粘着シートにおける巻きズレの発生と、糊のはみ出しを抑制するためにも機能する。
ロール状粘着シート包装体100が表面保護シート50を有する場合、表面保護シート50は、ロール状粘着シート12のロール表面と、ロール状粘着シート12の両エッジ部(ロールの両末端断面)と、コア部材14において粘着シートが巻回していない露出部の表面を覆う。この場合、表面保護シート50は各部に密着した状態となるように設けられることが好ましい。表面保護シート50が存在する場合には、サイドパット40は、表面保護シート50に被覆されたコア部材14の露出部分であって、保護部材20に覆われていない露出部分を覆うように配設される。
<本体部>
本体部は、粘着シートが、コア部材に巻回してなる。ここで、粘着シートは、基材又はセパレーター、粘着剤層、及び、基材又はセパレーターをこの順に有するものであり、セパレーター、粘着剤層及びセパレーターをこの順に有するものであることが好ましい。
PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した、本体部の巻硬さは200以上であればよく、220以上であることが好ましく、240以上であることがより好ましい。また、本体部の巻硬さは600以下であればよく、580以下であることが好ましく、550以下であることがより好ましい。なお、本体部の巻き硬さとは、コア部材に粘着シートが巻回することで、ロール状の粘着シートとなっている箇所の巻き硬さである。すなわち、本体部の巻き硬さは、コア部材を含むロール状粘着シートの巻き硬さである。本発明においては、本体部の巻硬さを上記範囲内とすることにより、ロール状粘着シートにおける巻きズレの発生と、糊のはみ出しをより効果的に抑制することができる。
本体部の巻硬さは、PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定される値である。具体的には、インパクト装置D形をロールに対して垂直に接触させることで、インパクト装置内にあるインパクトボディーをロールに向かって落下させ、その時の反発力を測定することで巻硬さをする。本明細書においては、ロール状粘着シートの幅方向に等間隔で5点測定して、その平均値の一桁目を四捨五入した値を本体部の巻硬さとする。なお、ロール状粘着シートの巻硬さの測定は室温(23±2℃)で行う。
粘着シートを構成する基材又はセパレーターの幅と、粘着剤層の幅は略同一であることが好ましい。また、粘着剤層の幅は、基材又はセパレーターの幅よりも小さいものであってもよい。基材又はセパレーターの幅よりも粘着剤層の幅を小さいものとする場合、基材又はセパレーターの幅方向の両末端には1~10mmの余白(粘着剤層非積層領域)が存在していてもよい。
本実施形態においては、粘着剤層は基材レスの両面粘着シートであることが好ましい。この場合、粘着シートは、セパレーター、粘着剤層及びセパレーターをこの順に有する。粘着剤層が両面粘着シートである場合、粘着剤層は単層の粘着剤層であってもよく、粘着剤層を複数積層した多層の粘着剤層であってもよく、粘着剤層と粘着剤層の間に他の粘着剤層を積層したの粘着剤層であってもよい。
セパレーターとしては、セパレーター用基材とこのセパレーター用基材の片面に設けられた離型層(剥離剤層)とを有する剥離性積層シート、あるいは、低極性基材としてポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。中でも、セパレーターは、離型層(剥離剤層)を有するシートであることが好ましい。
本実施形態において、粘着剤層の厚みの好適な範囲は5~500μmである。このように、粘着剤層の厚みを上記範囲内とすることにより、ロール状粘着シートにおける巻きズレの発生と、糊のはみ出しをより効果的に抑制することができる。
粘着剤層を構成する粘着剤として特に限定されるものではないが、粘着剤はアクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコ-ン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤から選択される少なくとも1種であってもよい。粘着剤層が、アクリル系粘着剤である場合、粘着剤層は(メタ)アクリル共重合体を含むことが好ましい。(メタ)アクリル共重合体は、(メタ)アクリル酸ブチルや(メタ)アクリル酸メチルを主組成として含むことが好ましい。なお、本明細書において、“(メタ)アクリル”とは、アクリルおよびメタクリルの双方、または、いずれかを表す。
粘着剤層のゲル分率は、20%以上であることが好適である。ゲル分率を測定する際には、まず、粘着剤組成物を剥離シート上に塗工した後、粘着剤層を金属メッシュ(150メッシュ)に包んだ状態で酢酸エチルに浸し、40℃で24時間放置する。そして、取り出した粘着剤層を100℃で1時間乾燥させ、酢酸エチル浸漬前後の重量比率を算出し、下記式からゲル分率を算出する。
ゲル分率(%)=酢酸エチル浸漬後の粘着剤層の重量/酢酸エチル浸漬前の粘着剤層の重量×100
本体部を構成するコア部材は、樹脂製であることが好ましい。コア部材を構成する樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を挙げることができる。中でも、ABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)は好ましく用いられる。また、コア部材は強化繊維等を含む繊維強化プラスチックから構成されるものであってもよい。コア部材を樹脂から構成することにより、コア部材の表面を平滑にすることができる、このため、所望の巻硬さで粘着シートをコア部材に巻いた場合であっても、所謂コア転写と呼ばれるコア部材に由来する凹凸などが粘着シートに転写されることを抑制することができる。これにより、押し跡などを有さない粘着シートが得られやすくなる。さらに、コア部材を樹脂から構成することにより、本体部の巻硬さを所望の範囲内にコントロールしやすくなる。
ロール状粘着シートを製造する際には、製造工程は、基材又はセパレーター上に粘着剤組成物(塗工液)を塗工して塗膜を形成し、該塗膜を硬化させて粘着剤層を形成する工程と、粘着剤層の一方の露出面に他の基材又はセパレーターを貼合して、粘着シート(基材又はセパレーター付き粘着シート)を得る工程と、該粘着シートをロール状に巻き取る工程とを含む。例えば、ロール状粘着シートの作製には、第一給紙部、ダイコーターヘッド、乾燥炉、第二給紙部及び貼合機を備えた塗工機を用いることができる。まず、第一給紙部に基材又はセパレーターのロールをセットして、この基材又はセパレーターの一方の面側に粘着剤組成物を塗工する。粘着剤組成物の塗工は、公知の塗工装置を用いて実施できる。塗工装置としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター等が挙げられる。
次いで、粘着剤組成物を塗工して得られる塗膜を硬化させて粘着剤層を形成する。硬化工程は、熱乾燥工程であってもよい。塗膜の加熱には、加熱炉、赤外線ランプ等の公知の加熱装置を用いることができる。粘着剤組成物に溶剤が含まれている場合、熱乾燥工程において、溶剤が揮発する。
また、粘着剤組成物としては、水系エマルション型粘着剤や無溶剤型粘着剤(紫外線硬化型粘着剤やホットメルト粘着剤)を用いてもよい。この場合、水系エマルション型粘着剤では上記と同様の設備でロール状粘着シートを製造できるが、紫外線硬化型粘着剤の場合は上記乾燥炉の変わりUVランプを並べたゾーンを設けるなど粘着剤種類に応じて適宜最適な工程を採用することが好ましい。
硬化工程を経て得られる粘着剤層の一方の露出面には、他の基材又はセパレーターが貼合される。貼合する際には、塗工機に備え付けられた貼合機を用いて他の基材又はセパレーターを貼合してもよい。このようにして、基材又はセパレーター、粘着剤層及び基材又はセパレーターをこの順で有する粘着シート(基材又はセパレーター付き粘着シート)が得られる。
上述したような方法で得られた粘着シート(基材又はセパレーター付き粘着シート)をロール状に巻回することで、ロール状粘着シートが得られる。巻回する際には、粘着シートをコア部材に巻き取る。コア部材の長さは、粘着シートの幅よりも大きいものであり、少なくとも粘着シートの幅と、保護部材の凹部もしくは穴部の深さを合計した長さを有することが好ましい。
粘着シートの巻き取りの長さは、50m以上であることが好ましく、100m以上であることがさらに好ましい。巻き取りの長さは、6000m以下であることが好ましい。
粘着シートをロール状に巻回する際には、巻取り張力(テンション)を適宜調節することが好ましい。具体的には、巻取り張力(テンション)はロール状粘着シートのPAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した巻硬さが200~600となるように調整する。例えば、スリッター等の装置を用いて、一旦ロール状となった粘着シートを再度ロール状に巻き直すことにより、巻硬さをコントロールするが容易となる。
<保護部材>
保護部材は、本体部を構成するコア部材の両末端部に係止される部材である。保護部材は、ロール状粘着シートに当接する板状体を有しており、この板状体には、コア部材が嵌合する突起状部(凸部)又は穴部(凹部)が設けられていることが好ましい。中でも、保護部材は中央部に突起状部(凸部)を有していることが好ましく、この突起状部(凸部)が本体部を構成するコア部材の軸方向両端の開口部(中空部)に嵌合する。突起状部(凸部)の断面形状はコア部材の軸方向両端の開口部(中空部)に嵌合する形状であることが好ましく、突起状部(凸部)の断面径もコア部材の軸方向両端の開口部(中空部)に嵌合する大きさであることが好ましい。また、突起状部(凸部)の長さは20mm~150mmであることが好ましく、50mm~100mmであることがより好ましい。
保護部材の材質は特に限定されるものではないが、耐久性や強度等を考慮して熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を挙げることができる。中でも、保護部材は、ポリプロピレン又はABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)から構成される部材であることが好ましい。
保護部材において、ロール状粘着シートに当接する板状体の大きさや形状は、特に限定されるものではないが、板状体の形状は円形や多角形であることが好ましい。中でも、板状体は四角形であることが好ましく、正方形であることが特に好ましい。板状体を正方形とすることにより、ロール状粘着シートを載置した際に転がることを防ぐことができる。また、板状体を正方形とすることにより、保護部材の係合作業が容易となるため、ロール状粘着シート包装体の生産効率を高めることもできる。
保護部材において、ロール状粘着シートに当接する板状体の大きさは、ロール状粘着シートのロール断面面積よりも大きいことが好ましい。そして、本体部と保護部材を係合させた際に、ロールの両末端の巻取り断面の全部が保護部材の板状体により覆われ保護された状態となることが好ましい。例えば、ロール状粘着シートのロール断面の直径をRとした場合、保護部材の板状体の縦方向の長さはRよりも大きいことが好ましく、1.2×Rよりも大きいことがより好ましい。また、保護部材の板状体の横方向の長さもRよりも大きいことが好ましく、1.2×Rよりも大きいことがより好ましい。なお、保護部材の板状体の形状は特に限定されるものではなく、板状体の形状が円形の場合、板状態の直径はRよりも大きいことが好ましく、1.2×Rよりも大きいことがより好ましい。
保護部材において、ロール状粘着シートに当接する板状体は下辺部にロール状粘着シート内方に向けて突設される突出片を有していてもよい。このような突出片は、棒状片であってもよく、板状体下辺に沿って設けられる一連の突出片であってもよい。また、このような突出片は必要に応じて下辺部以外に設けられてもよい。
<サイドパット>
本発明のロール状粘着シート包装体は、コア部材に巻回されてロール状となった粘着シートの両エッジ部と、保護部材の間にサイドパットを有する。サイドパットは、コア部材の露出部分であって、保護部材に覆われていないコア部材の露出部分が覆われるように配設される。
サイドパットの厚みは、コア部材の露出部分であって、保護部材に覆われていないコア部材の露出部分の長さと同等程度であることが好ましい。例えば、コア部材に粘着シートが巻回し、コア部材の両末端部にそれぞれXmmの長さの露出部分があり、コア部材の両末端のYmmの長さが保護部材に覆われている場合、(X-Y)mm分の長さがコア部材の露出長さとなる。この場合、サイドパットの厚みは(X-Y)mm以上であることが好ましい。なお、サイドパットが伸縮性を有する素材から構成される場合、サイドパットの厚みは、(X-Y)mmよりも大きいものであってもよい。
サイドパットの形状は特に限定されるものではないが、四角形や円形であることが好ましい。中でも、サイドパットの形状は円形であることが好ましい。この場合、サイドパットの直径をPとし、ロール状となった粘着シートの両エッジ部の断面の直径をQとした場合、P≧Qであることが好ましい。これにより、ロール状粘着シートの両エッジ部の断面がサイドパットにより保護される。また、ロール状粘着シートの両エッジ部の断面がサイドパットに覆われることで、巻きズレの発生と、糊のはみ出しがより効果的に抑制される。
サイドパットは中心部に切欠部を有するものであることが好ましい。サイドパットの中心部に設けられた切欠部にコア部材を貫通させることで、保護部材とロール状粘着シートの両エッジ部の間にサイドパットが配設されることになる。なお、切欠部の直径はコア部材の直径と同程度であることが好ましい。
サイドパットの材質は特に限定されるものではないが、例えば、紙製、樹脂製、金属製であることが好ましい。中でも、サイドパットは紙製又は樹脂製であることが好ましく、サイドパットは、パルプ、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン及びポリウレタンからなる群から選択される少なくとも1種を含むものであることが好ましい。
また、サイドパットは発泡シートであることも好ましい。サイドパットを発泡シートとすることで、保護部材とロール状粘着シートの両エッジ部の間の隙間が埋めやすくなる。また、サイドパットを発泡シートとすることで、サイドパットの緩衝機能が高まるため、ロール状粘着シートの両エッジ部を保護しやすくなる。サイドパットが発泡シートである場合、サイドパットはポリスチレン又はポリウレタンを含むシートであることが好ましい。
保護部材とロール状粘着シートの両エッジ部の間には、複数枚にサイドパットを配設してもよい。例えば、コア部材に粘着シートを巻回した後のコア部材の両末端部の露出長さが長い場合には、複数枚のサイドパットを設けることでコア部材の両末端部の露出部が覆われる。
<結束バンド>
結束バンドは、一対の保護部材を繋止することで、保護部材と本体部が乖離しないように固定するために用いられる。本発明のロール状粘着シート包装体は、このような結束バンドを備えることで、輸送中の荷崩れを防止することができる。すなわち、ロール状粘着シート包装体を輸送した場合であっても、荷崩れすることがなく、ロール状粘着シート包装体は輸送前と同様の形態維持することができる。
結束バンドの材質は特に限定されるものではないが、例えば紙製や樹脂製の結束バンドを用いることができる。また、伸縮性を有する結束バンドを用いることもできる。中でも、結束バンドは、樹脂製であることが好ましく、ポリプロピレン製であることが特に好ましい。また、結束バンドの厚みは0.1~5mmであることが好ましく、結束バンドの幅は5~50mmであることが好ましく、結束バンドの強度は100~5000Nであることが好ましい。
結束バンドを結束する際には、熱融着や接着剤等により結束バンドを固着してもよい。また、固定用部材を用いて、結束バンド同士を結束してもよい。このような場合、固定用部材としては、例えば、結束バンドを折り返して固定するストッパー等の部材を用いることもできる。
<表面保護シート>
表面保護シートは、ロール状粘着シートのロール表面と、ロール状粘着シートの両エッジ部(ロールの両末端断面)と、コア部材において粘着シートが巻回していない露出部の表面を覆う。この場合、表面保護シートは各部に密着した状態となるように設けられることが好ましい。
表面保護シートは、ポリエチレン製のシートであることが好ましい。また、表面保護シートには、必要に応じて、紫外線吸収剤や、色をつけるための染料や顔料が含まれていてもよい。また、表面保護シートの表面には金属蒸着層等が設けられていてもよい。
なお、ロール状粘着シートの粘着剤層が可視光や紫外線で硬化する後硬化性を有していて半硬化状態である場合、表面保護シートは蒸着フィルムや黒色フィルなどの遮光性フィルムであることが好ましい。
(梱包体)
本発明は、上述したロール状粘着シート包装体を梱包材中に収容した梱包体に関するものでもある。図3は、このような梱包体の構成を説明する断面図である。図3に示されるように、ロール状粘着シート包装体100は梱包材150内に収容され、梱包体200を構成してもよい。なお、ロール状粘着シート包装体100は梱包材150内に隙間なく収容されることが好ましい。梱包材150とロール状粘着シート包装体100の間に隙間が生じる場合には各種緩衝材を用いて隙間を埋めてもよい。梱包材は、ダンボール、木箱又はプラスチックコンテナであることが好ましい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[粘着剤組成物の調製]
東洋インキ社製「BPS6377OP」180質量部に対して東洋インキ社製の架橋剤「BXX5627」1.2質量部を添加して均一になるまで攪拌して粘着剤組成物(塗工液)を得た。
[本体部(ロール状粘着シート)の作製例1]
ロール状粘着シートの作製には、第一給紙部、ダイコーターヘッド、乾燥炉、第二給紙部及び貼合機を備えた塗工機を用いた。まず、第一給紙部に第1の剥離シートロール(王子エフテックス社製、RL-07(2)厚み50μm、幅1000mm、長さ1000m)をセットして、この第1の剥離シートの離型処理面側にダイコーターヘッドを用いて上記粘着剤組成物を塗工幅980mm、乾燥後の粘着剤層の厚みが50μmとなるよう塗工した。次いで、塗工機に備え付けられた乾燥炉にて溶剤分を揮発させることで、乾燥を行った。続いて第二給紙部にセットされた第2の剥離シート(王子エフテックス社製、RL-07(L)厚み50μm、幅1000mm、長さ1000m)を乾燥炉から出てきた粘着剤層上に第2の剥離シートの離型層側が接するように貼合した。貼合する際には、塗工機に備え付けられた貼合機を用いて貼合した。その後、得られた粘着シートを直径6インチ、幅1050mmのABSコアに巻回した。巻き長さが210mになったところで粘着シートを切り離し、巻取りエンド部をテープにて等間隔に3点、巻取りが緩まないように留めた。このようにして作製したロール状粘着シートを23℃、相対湿度50%の環境下で7日間静置した。その後、本ロールをスリッターにかけて、幅320mmのロール3本になるようにスリットして直径3インチ、幅350mmのABSコアに巻き直した。この際、コアの端がそれぞれ15mmはみ出すよう巻き取りを行った。巻き長さが200mになったところで粘着シートを切り離し、巻取りエンド部をテープにて等間隔に3点、巻取りが緩まないように留めた。このようにして、第1の剥離シート/粘着剤層/第2の剥離シートからなる粘着シートをロール状に巻回してなるロール状粘着シートであって、巻き長さが200mのロール状粘着シートを作製した。作製したロール状粘着シートを評価用ロールAとした。この評価用ロールAのPAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した巻硬さは550であった。
〔本体部(ロール状粘着シート)の作製例2〕
スリッターのテンションをコントロールしてスリット後のロール状粘着シートのPAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した巻硬さが250となるようにした以外はロールの作製例1と同様にして評価用ロールBを得た。
〔本体部(ロール状粘着シート)の作製例3〕
スリット時に直径3インチ、幅420mmのABSコアに巻き直した以外はロールの作製例1と同様にして評価用ロールCを得た。
〔本体部(ロール状粘着シート)の作製例4〕
スリット時に直径3インチ、幅420mmのABSコアに巻き直した以外はロールの作製例2と同様にして評価用ロールDを得た。
〔本体部(ロール状粘着シート)の作製例5〕
スリッターのテンションをコントロールしてスリット後のロール状粘着シートのPAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した巻硬さが700となるようにした以外は実施例1と同様にして評価用ロールEを得た。
〔本体部(ロール状粘着シート)の作製例6〕
スリッターのテンションをコントロールしてスリット後のロール状粘着シートのPAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した巻硬さが150となるようにした以外は実施例1と同様にして評価用ロールFを得た。
(実施例1)
[包装体の作製]
作製例1で作製した評価用ロールAを用いて以下のような手順で包装体を作製した。
まず表面保護シートとして幅450mmのポリエチレン製シートを、評価用ロールの両端からそれぞれ65mmずつはみ出るように巻いた。この際、評価用ロールの外周を2周分巻き、中央をテープで止めた。次いで評価用ロールの両端からはみ出たポリエチレン製シートをコアの開口部の内側に折り込んだ。その後、中央に3インチの円形が切り抜かれ、且つロール断面より一回り大きい直径を有するスチレン製のサイドパットを1枚ずつ両サイドに差し込んだ。さらにダンボール製のサイドパットをコアのはみ出た分が完全に埋まるように枚数を調整してセットした後、板状体の大きさが縦255mm×横255mmの3インチコア用サイドプロテクト(保護部材)(P・ATK社製 3インチ255角プロテクター73Φ)の凸部をコアの両端に差し込んだ。次いで、結束バンドを用いて評価用ロールAとサイドプロテクトがずれたり外れたりしないように繋止して評価用ロールAを宙吊り状にした。このようにして宙吊り状になったロール状包装体Aを幅300mm×長さ450mm×高さ300mmのダンボール箱に入れてPPテープで段ボール箱を封止して梱包体Aを得た。
(実施例2)
評価用ロールAの替わりに評価用ロールBを用いた以外は実施例1と同様にしてロール状包装体B及び梱包体Bを得た。
(実施例3)
評価用ロールAの替わりに評価用ロールCを用いた以外は実施例1と同様にしてロール状包装体C及び梱包体Cを得た。
(実施例4)
評価用ロールAの替わりに評価用ロールDを用いた以外は実施例1と同様にしてロール状包装体D及び梱包体Dを得た。
(比較例1)
評価用ロールAの替わりに評価用ロールEを用いた以外は実施例1と同様にしてロール状包装体E及び梱包体Eを得た。
(比較例2)
評価用ロールAの替わりに評価用ロールFを用いた以外は実施例1と同様にしてロール状包装体F及び梱包体Fを得た。
(比較例3)
結束バンドで評価用ロールAとサイドプロテクトを繋止しなかった以外は実施例1と同様にしてロール状包装体G及び梱包体Gを得た。
(比較例4)
評価用ロールAの代わりに評価用ロールBを用いた以外は比較例3と同様にしてロール状包装体H及び梱包体Hを得た。
(評価方法)
(巻硬さ)
実施例及び比較例で得た評価用ロールを水平な台に、ロールの幅方向が台に平行となるように静置して、PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて巻硬さを測定した。この際、取り扱い説明書に従って測定を行った。具体的には、インパクト装置D形をロールに対して垂直に接触させることで、インパクト装置内にあるインパクトボディーをロールに向かって落下させ、その時の反発力を測定することで巻硬さを測定した。ロールの幅方向に等間隔で5点測定して、その平均値の一桁目を四捨五入した値を巻硬さとした。なお、巻硬さの測定は室温(23±2℃)で行った。
(巻きズレ)
実施例及び比較例で得たロール状包装体を水平な台の上に、評価用ロールの幅方向(コアの長手方向)が台に対して垂直になるように立てて置いた。24時間後にロール状包装体からロール状粘着シート(評価用ロール)を取り出して巻取りのエッジ部の上部の下方へのズレの有無を評価した。
○:上端のエッジ部の位置がずれていない又は1mm未満のズレが生じた
×:上端のエッジ部の位置に1mm以上のずれが発生した
(糊のはみ出し)
実施例及び比較例で作製したロール状包装体を40℃、相対湿度30%の環境に10日間静置した後、ロール状包装体からロール状粘着シート(評価用ロール)を取り出して両エッジ部の端面から糊のはみ出しがないか、また包装用ポリエチレンシートに糊が付着していないか目視で観察して下記基準で評価した。
○:糊のはみ出しや糊の付着がない
×:糊がはみ出しや糊の付着がある
(輸送中の荷崩れ及び巻きズレ発生の有無)
実施例及び比較例で作製した梱包体を、宅配業者を用いて東京都と香川県の3往復の輸送を実施した後、ダンボール箱を開梱してロール状包装体の様子を目視で観察して以下の基準で評価した。
○:輸送前と形状の変化がなく、かつロール状粘着シートに巻きズレが発生していない(エッジ部の位置がずれていない又はエッジ部の位置ずれが1mm未満である)
×:サイドプロテクトが外れている
××:サイドプロテクトが外れて、且つ巻きズレが生じている(エッジ部の位置ずれが1mm以上である)などの形状の変化がある
Figure 2022035034000002
実施例においては、巻きズレ、糊のはみ出し及び輸送中の荷崩れが防止されたロール状粘着シート包装体が得られていた。
10 本体部
12 ロール状粘着シート
14 コア部材
20 保護部材
30 結束バンド
40 サイドパット
50 表面保護シート
100 ロール状粘着シート包装体
150 梱包材
200 梱包体

Claims (9)

  1. 基材又はセパレーター、粘着剤層、及び、基材又はセパレーターをこの順に有する粘着シートが、コア部材に巻回してなる本体部と、
    前記コア部材の両末端部にそれぞれ係止された保護部材と、
    前記保護部材を繋止する結束バンドと、
    前記コア部材に巻回されてロール状となった粘着シートの両エッジ部と、前記保護部材の間に配設されたサイドパットと、を有するロール状粘着シート包装体であって、
    前記ロール状粘着シート包装体において、前記コア部材は実質的に露出しておらず、
    PAROtester2(スイス・プロセク社製)と付属のインパクト装置D形を用いて測定した、前記本体部の巻硬さが200~600である、ロール状粘着シート包装体。
  2. 前記基材又はセパレーターと、前記粘着剤層の幅は、略同一である、請求項1に記載のロール状粘着シート包装体。
  3. 前記サイドパットは円形であり、前記サイドパットの直径をPとし、前記ロール状となった粘着シートの両エッジ部の断面の直径をQとした場合、P≧Qである、請求項1又は2に記載のロール状粘着シート包装体。
  4. 前記サイドパットは、パルプ、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン及びポリウレタンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のロール状粘着シート包装体。
  5. 前記サイドパットはポリスチレン又はポリウレタンを含むシートであって、前記サイドパットは発泡シートである、請求項4に記載のロール状粘着シート包装体。
  6. 前記コア部材は樹脂製である、請求項1~5のいずれか1項に記載のロール状粘着シート包装体。
  7. 前記本体部の表面を覆うポリエチレン製の表面保護シートをさらに有し、
    前記コア部材は軸方向両端に開口を有し、
    前記コア部材の開口内に前記表面保護シートが織り込まれている、請求項1~6のいずれか1項に記載のロール状粘着シート包装体。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のロール状粘着シート包装体を梱包材中に収容した梱包体。
  9. 前記梱包材は、ダンボール、木箱又はプラスチックコンテナである、請求項8に記載の梱包体。
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