JP2022034504A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022034504000001
【課題】複数の商品を登録した際に発生した税額、pt又は割引額の丸め誤差を適切に管理する。
【解決手段】情報処理装置1のCPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率(又はpt率、割引率)を掛けることで個別の消費税額(又は個別pt、個別割引額)を導出するとともに、導出された個別の消費税額(又は個別pt、個別割引額)の合計を導出する。また、CPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に消費税率(又はpt率、割引率)を掛けることで得られる一括消費税額(又は一括pt、一括割引額)を導出する。そして、CPU21は、個別の消費税額(又は個別pt、個別割引額)の合計と一括消費税額(又は一括pt、一括割引額)との差額(差分)を補正する補正額(又はpt補正、割引補正)を対象商品ごとに決定する。
【選択図】図19

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来、正確な消費税額の経理処理を可能にすることを目的として、例えば、取引先に請求した請求期間内の伝票の消費税額及び月次期間内の伝票の消費税額の丸め誤差による差α、差βを保存しておき、期末などにこれら保存しておいた差α、差βの総和により調整額γを算出する消費税額調整方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6-60095号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている消費税額調整方法では、各伝票が複数の商品で構成されている場合、商品ごとの消費税額を合計した額と、伝票単位の消費税額、すなわち複数の商品全体の課税対象額に税率を乗ずることで得られる消費税額と、で丸め誤差が発生する場合があり、かかる場合に当該伝票の一部の商品を対象として返品処理が行われると、丸め誤差の分だけ多く(又は少なく)返金されてしまうおそれがある。また、かかる丸め誤差に関する問題は、例えば、商品購入時に付与されるポイントや商品購入時の割引額についても起こり得る。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、複数の商品を登録した際に発生した消費税額、ポイント又は割引額の丸め誤差を適切に管理することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る一の態様の情報処理装置は、
売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率を掛けることで個別の消費税額を導出するとともに、導出された個別の消費税額の合計を導出する第1の導出手段と、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記消費税率を掛けることで得られる一括消費税額を導出する第2の導出手段と、
前記個別の消費税額の合計と前記一括消費税額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の態様の情報処理装置は、
売上登録される複数の対象商品各々の価格にポイント率を掛けることで個別のポイントを導出するとともに、導出された個別のポイントの合計を導出する第1の導出手段と、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記ポイント率を掛けることで得られる一括ポイントを導出する第2の導出手段と、
前記個別のポイントの合計と前記一括ポイントとの差分を補正する補正ポイントを前記対象商品ごとに決定する補正ポイント決定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の態様の情報処理装置は、
売上登録される複数の対象商品各々の価格に割引率を掛けることで個別の割引額を導出するとともに、導出された個別の割引額の合計を導出する第1の導出手段と、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記割引率を掛けることで得られる一括割引額を導出する第2の導出手段と、
前記個別の割引額の合計と前記一括割引額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の商品を登録した際に発生した消費税額、ポイント又は割引額の丸め誤差を適切に管理することができる。
本実施形態に係る情報処理装置の外観図である。 図1の情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 商品設定テーブルのデータ格納例を示す図である。 商品登録処理を示すフローチャートである。 明細部データ還元処理を示すフローチャートである。 明細部データを示す図である。 会計部データを示す図である。 明細部データを示す図である。 お買い上げレシートを示す図である。 返品登録処理を示すフローチャートである。 レシート番号入力画面を示す図である。 (a)返品操作画面を示す図であり、(b)は(a)の返品操作画面において返品ボタンを操作した状態を示す図である。 返品用会計部データを示す図である。 返品時レシートを示す図である。 変形例1の商品登録処理を示すフローチャートである。 第2明細部データ還元処理を示すフローチャートである。 変形例1の明細部データを示す図である。 変形例1の会計部データを示す図である。 変形例1の明細部データを示す図である。 変形例1のお買い上げレシートを示す図である。 変形例1の返品用会計部データを示す図である。 変形例1の返品時レシートを示す図である。 変形例2の商品登録処理を示すフローチャートである。 変形例2の明細部データ還元処理を示すフローチャートである。 変形例2の明細部データを示す図である。 変形例2の会計部データを示す図である。 変形例2の明細部データを示す図である。 変形例2のお買い上げレシートを示す図である。 変形例2の返品用会計部データを示す図である。 変形例2の返品時レシートを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
≪情報処理装置1の構成≫
図1~図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置1の構成について説明する。
情報処理装置1は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置されるECR(Electronic Cash Resister)等であり、店員(オペレーター)の操作により顧客に販売した商品の金額、個数等の商品登録(売上登録)等を行う装置である。
図1は、情報処理装置1を示す外観図である。図1に示すように、情報処理装置1は、本体部201と、印刷部28と、ドロア29と、を備える。本体部201は、タッチパネルとしての操作部22と、当該タッチパネルを表示画面上に設けた店員用の表示部24aと、顧客用の表示部24bと、を備える。表示部24aは、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescent)ディスプレイ等で構成され、店員用の各種画面情報等を表示する。表示部24bは、LCD、ELディスプレイ等で構成され、表示画面を顧客側又は店員側に回転可能であり、顧客用の商品の金額、合計金額等の情報を表示する。
印刷部28は、ロール紙等の用紙に、レシートやレポートのデータ等を印刷するサーマルプリンタ等の印刷部である。ドロア29は、現金、商品券等を格納する引き出しである。本体部201と印刷部28及びドロア29とは、ケーブルを介した有線通信により通信接続されている構成とするが、これに限定されるものでなく、無線通信により通信接続されている構成としてもよい。また、本体部201には、クレジットカードを読み出して電子決済を行うための電子決済部や、レーザスキャナ、イメージスキャナ等のスキャナ部等、他の装置を接続する構成としてもよい。
次いで、図2を参照して、情報処理装置1の内部の機能構成を説明する。図2は、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)21と、操作部22と、RAM(Random Access Memory)23と、ディスプレイとしての表示部24aと、表示部24bと、ROM(Read Only Memory)25と、通信部26と、記憶部27と、印刷部28と、ドロア29と、計時部30と、を備える。
情報処理装置1の各部は、バス31を介して互いに接続されている。図2において、印刷部28及びドロア29以外の各部は本体部201に備えられており、図1の本体部201と、印刷部28及びドロア29のそれぞれとの接続は、簡単のため、バス31を介する接続として表現している。
CPU(第1の導出手段、第2の導出手段、補正額決定手段、出力制御手段、受付手段、補正ポイント決定手段)21は、情報処理装置1の各部を制御する。CPU21は、各種プログラムのうち指定されたプログラムをROM25から読み出してRAM23に展開し、展開されたプログラムとの協働で後述する商品登録処理や返品登録処理をはじめとする各種処理を実行する。
操作部22は、表示部24aの表示画面に設けられたタッチパネルであり、ユーザーからのタッチ操作を検出し、タッチ操作された位置の位置情報をCPU21に出力する。操作部22は、例えば、表示部24aの売上登録画面(図示省略)に表示される数字キー、PLU(Price Look Up)キー、部門キー、仮締キー、小計キー、現金売り/預かり金キー(締めキー)、電子ジャーナル画面(図示省略)に表示される印刷キー、閉じるキー等のソフトキーや、画面上に表示されたリスト等へのタッチ操作を受け付ける。なお、操作部22は、ハードキーを有する構成としてもよい。
RAM23は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアが形成される。
表示部24a,24bは、CPU21の制御により、各種表示情報を表示画面に表示する。
ROM25は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用のメモリである。
通信部26は、ネットワークカード等により構成され、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク上の機器と情報の送受信を行う。
記憶部27は、情報の書き込み及び読み出しが可能な記憶部であり、バッテリーバックアップされたRAM、フラッシュメモリ等で構成される。記憶部27には、売上データ(明細部データ、会計部データ)、各種設定情報(例えば、商品設定テーブル27a(後述))等が記憶される。
印刷部(発行手段)28は、CPU21の制御により、レシート、レポート、電子ジャーナル等のデータを用紙に印刷する。印刷部28は、内部にカッターを備え、CPU21の制御に応じて、用紙をカットしながら印刷することができる。
ドロア29は、CPU21の制御により、例えば売上登録の締め時に、引き出しを開放する。
計時部30は、リアルタイムクロックであり、現在日時を計時し、その現在日時情報をCPU21に出力する。
次に、記憶部27に記憶される商品設定テーブル27aについて説明する。
図3は、商品設定テーブル27aのデータ格納例を示す図である。図3に示すように、商品設定テーブル27aには、「商品コード」、「商品名」、「単価(税抜き)」、「税区分」、「税率」等の項目が設けられている。ここで、「商品コード」は、各商品を識別するコードである。「商品名」は、商品の名称である。「単価(税抜き)」は、商品1個あたりの税抜き価格である。「税区分」は、消費税の扱い方法を識別する情報である。「税率」は、消費税の課税率である。
なお、図3に示す商品設定テーブル27aは一部の商品を抜粋した状態のものである。
≪情報処理装置1の動作≫
<商品登録処理>
次に、情報処理装置1の動作を説明する。図4は、商品登録処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、CPU21は、表示部24aに売上登録画面(図示省略)が表示されている状態において、操作部22を介して商品登録がなされたか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1において、操作部22を介して商品登録がなされたと判定された場合(ステップS1;YES)、CPU21は、記憶部27に記憶される商品設定テーブル27aから対象となる商品の商品設定情報(「商品コード」、「商品名」、「単価(税抜き)」、「税区分」及び「税率」の各項目の情報)を読み出す(ステップS2)。
次いで、CPU21は、ステップS2で読み出された商品設定情報に基づいて、RAM23上に明細部データを作成する(ステップS3)。続けて、CPU21は、明細計を計算し(ステップS4)、処理をステップS1に戻す。
ここで、明細部データについて説明する。図6は、ジュース、パン、ガムの3つの商品がそれぞれ1個ずつ商品登録されたときの明細部データD1を示す図である。
図6に示すように、明細部データD1は、「商品名」、「個数」、「金額」、「税区分」、「税率」、「税対象額」、「個別税額」、「税端数」、「税込」、「税補正順」、「税補正」の各項目の情報で構成されている。明細部データD1は、“ジュース”、“パン”、“ガム”といったように、商品登録がなされるごとに明細行が増えていくとともに、その都度、明細計が計算され更新される仕組みとなっている。明細部データD1のうち「商品名」、「個数」、「金額」、「税区分」及び「税率」の各項目の情報は、ステップS2で読み出された商品設定情報に基づき生成される。「税対象額」の項目の情報は、上記「金額」の項目の情報に基づき生成され、通常は当該「金額」の項目の情報がそのまま用いられる。「個別税額」の項目の情報(例えば、ジュースの個別税額86円)は、「税対象額」の項目の情報(例えば、ジュースの税対象額855円)に「税率」の項目の情報(例えば、ジュースの税率10%)を乗算することによって導出されるようになっている。なお、個別税額を導出した際に発生する端数は四捨五入する。「税端数」の項目の情報は、個別税額を導出した際に発生する端数である。「税込」の項目の情報(例えば、ジュースの税込941円)は、「税対象額」の項目の情報(例えば、ジュースの税対象額855円)に「個別税額」の項目の情報(例えば、ジュースの個別税額86円)を加算することによって導出されるようになっている。また、明細部データD1の明細計の行における「個数」、「金額」、「税対象額」、「個別税額」、「税端数」、「税込」の各項目の情報は、商品登録がなされた各商品の対応する項目の情報をそれぞれ足し合わせたものである。例えば、図6に示すように、明細計の行における「個別税額」の項目の情報“140(円)”は、商品登録がなされた“ジュース”、“パン”、“ガム”の各商品の「個別税額」の項目の情報“86(円)”と“44(円)”と“10(円)”をそれぞれ足し合わせたものである。なお、「税補正順」及び「税補正」の各項目(後述)については、ステップS3の明細部データ作成段階では該当する情報は生成されないようになっている。
商品登録処理の説明に戻り、ステップS1において、操作部22を介して商品登録がなされていないと判定された場合(ステップS1;NO)、CPU21は、操作部22を介して小計キー(図示省略)の操作がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、操作部22を介して小計キーの操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU21は、ステップS3で作成された明細部データに基づいて、RAM23上に会計部データを作成する(ステップS6)。
ここで、会計部データについて説明する。図7は、図6に示す明細部データD1に基づいて作成された会計部データD2を示す図である。
図7に示すように、会計部データD2は、「税対象計」、「税額」、「伝票合計」、「税補正計」の各項目の情報で構成されている。「税対象計」の項目の情報“1394円”は、明細部データD1の明細計の「税対象額」の項目の情報“1394円”から導出されるようになっている。「税額」の項目の情報“139円”は、「税対象計」の項目の情報“1394円”に税率10%を乗算することによって導出されるようになっている。つまり、「税額」とは、適用される消費税率が同じである対象商品群ごとに対象商品の価格(税対象額)を加算した合計価格に当該適用される消費税率を掛けることで得られる各消費税額を合計した売上登録の対象商品全体にかかる一括消費税額を意味する。「伝票合計」の項目の情報“1533円”は、「税対象計」の項目の情報“1394円”に「税額」の項目の情報“139円”を加算することによって導出されるようになっている。また、この「伝票合計」の項目の情報“1533円”が上記の一例における取引において顧客が支払う金額(支払価格)である。これは、同じ消費税率(10%)が適用される商品(ジュース、パン及びガム)の税抜き価格(税対象額)の合計に、当該消費税率を乗算するだけの単純な計算から導出される金額(伝票合計)を支払価格とすることで、支払価格が顧客にとって理解し易いものとするためである。しかし、この支払価格“1533円”に含まれる消費税額“139円”は、明細部データD1の明細計の「個別税額」の項目の情報“140円”と誤差(丸め誤差)が生じてしまう。そのため、本実施形態では、個別の消費税額を用いなければならない後述の返品登録処理において返金する消費税額が多く(又は少なく)ならないようにすることを目的として、後述する明細部データ還元処理(図5参照)において明細部データD1に登録されている各商品の「税補正」の項目の情報を予め決定しておくことで、返金する消費税額の調整を行っている。「税補正計」の項目の情報“-1円”は、「税額」の項目の情報“139円”に明細部データD1の明細計の「個別税額」の項目の情報“140円”を減算することによって導出されるようになっている。
商品登録処理の説明に戻り、CPU21は、ステップS6で作成された会計部データの「税補正計」の項目の情報が0円であるか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、会計部データの「税補正計」の項目の情報が0円であると判定された場合(ステップS7;YES)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS7において、会計部データの「税補正計」の項目の情報が0円ではないと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU21は、明細部データ還元処理(ステップS8)を実行した後、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
図5は、明細部データ還元処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、明細部データ還元処理が開始されると、まず、CPU21は、税補正順を設定する(ステップS21)。具体的には、CPU21は、会計部データの「税補正計」の項目の情報が正(プラス)の金額である場合、明細部データの「税端数」の項目の情報の降順を税補正順として設定する。一方、CPU21は、会計部データの「税補正計」の項目の情報が負(マイナス)の金額である場合、明細部データの「税端数」の項目の情報の昇順を税補正順として設定する。例えば、図6に示す明細部データD1に基づいて作成された会計部データD2では、「税補正計」の項目の情報が負(マイナス)の金額であるため、明細部データの「税端数」の項目の情報の昇順、つまり、ジュースの税端数“-0.50”(1位)⇒ガムの税端数“-0.20”(2位)⇒パンの税端数“0.10”(3位)を税補正順として設定する。
次いで、CPU21は、ステップS21で設定された税補正順を明細部データの「税補正順」の項目に還元する(ステップS22)。例えば、上述の明細部データD1の場合、図8に示すように、ジュースの明細行の「税補正順」の項目には“1”、ガムの明細行の「税補正順」の項目には“2”、パンの明細行の「税補正順」の項目には“3”が還元(反映)されることとなる。
次いで、CPU21は、配布原資となる税補正計が正の金額であるか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23において、配布原資となる税補正計が正の金額であると判定された場合(ステップS23;YES)、CPU21は、税補正順に従って1円を配布する(ステップS24)。具体的には、CPU21は、まず、税補正順が1位である商品を対象として1円を配布する。次いで、CPU21は、配布原資(税補正計)から1円を減算する(ステップS25)。
一方、ステップS23において、配布原資となる税補正計が正の金額ではない、すなわち負(マイナス)の金額であると判定された場合(ステップS23;NO)、CPU21は、税補正順に従って-1円を配布する(ステップS26)。具体的には、CPU21は、まず、税補正順が1位である商品(例えば、明細部データD1のジュース)を対象として-1円を配布する。次いで、CPU21は、配布原資(税補正計)から-1円を減算する(ステップS27)。
次いで、CPU21は、配布原資(税補正計)を使い切ったか否か、すなわち0円になったか否かを判定する(ステップS28)。
ステップS28において、配布原資を使い切っていないと判定された場合(ステップS28;NO)、CPU21は、処理をステップS23に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。つまり、配布原資を使い切ったと判定されるまでの間、税補正順が2位以降の商品を対象として、ステップS24及びステップS25、又は、ステップS26及びステップS27の処理が繰り返し行われるようになっている。ここで、税補正順が最下位の商品を対象として、ステップS24及びステップS25、又は、ステップS26及びステップS27の処理が行われた場合であっても配布原資を使い切っていないと判定された際は、税補正順が1位の商品を再び対象として、当該処理を繰り返し行う。
また、ステップS28において、配布原資を使い切ったと判定された場合(ステップS28;YES)、CPU21は、配布原資の配布データを明細部データの「税補正」の項目に還元する(ステップS29)。例えば、図7に示す会計部データD2の場合、配布原資(税補正計)は-1円であり、税補正順が1位であるジュースを対象として、-1円を配布することで、配布原資を使い切ったこととなる。かかる場合、図8に示すように、明細部データD1のジュースの明細行の「税補正」の項目には“-1”、パン及びガムの明細行の「税補正」の項目には“0”、明細計の「税補正」の項目には“-1”が還元(反映)されることとなる。これにより、後述の返品登録処理においてジュースを対象とする返品登録がなされた場合、返金の際に、ジュースの明細行の「税補正」の項目の情報である“-1(円)”が加味され、返金する消費税額が多くならないよう調整がなされている。そして、CPU21は、明細部データ還元処理を終了し、商品登録処理に復帰する。
商品登録処理の説明に戻り、CPU21は、ステップS5において、小計キーの操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、現金売り/預かり金キー(現/預キー)の操作がなされたか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、現金売り/預かり金キーの操作がなされていないと判定された場合(ステップS9;NO)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS9において、現金売り/預かり金キーの操作がなされたと判定された場合(ステップS9;YES)、CPU21は、小計済みであるか否かを判定する(ステップS10)。
ステップS10において、小計済みではないと判定された場合(ステップS10;NO)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS10において、小計済みであると判定された場合(ステップS10;YES)、CPU21は、お買い上げレシートを印刷部28に発行させる(ステップS11)。
ここで、お買い上げレシートについて説明する。図9は、上述のように、ジュース、パン、ガムの3つの商品がそれぞれ1個ずつ商品登録された際のお買い上げレシートR1を示す図である。
図9に示すように、お買い上げレシートR1は、ヘッダ部R1aと、明細部R1bと、税会計部R1cと、によって構成されている。
ヘッダ部R1aには、ヘッダ情報として、“お買い上げレシート”の文字情報と、レシート番号(例えば、“No.1234”)が印字される。
明細部R1bには、上述の明細部データD1(図8参照)に基づいて、売上登録がなされた商品(例えば、ジュース、パン、ガム)それぞれの明細データ(例えば、品名、個数、価格、税、税補正)と、明細計とが印字される。
税会計部R1cには、上述の会計部データD2(図7参照)に基づいて、税対象計、税額、伝票合計、税補正計が印字されるとともに、これらの情報の導出方法が印字される。具体的には、税対象計の導出方法として“価格の合計です。”の文字情報が印字され、税額の導出方法として“価格の合計に税率を乗算します。”の文字情報が印字され、伝票合計の導出方法として“価格と税額の合計です。”の文字情報が印字され、税補正計の導出方法として“個別に購入した場合との税額の差です。”の文字情報が印字される。
次いで、CPU21は、ステップS3で作成された明細部データ又はステップS8で還元処理がなされた明細部データ、及び、ステップS6で作成された会計部データを売上データとして記憶部27に記憶し(ステップS12)、商品登録処理を終了する。ここで、上記の明細部データ及び会計部データを記憶部27に記憶する際は、ステップS11で発行されたレシートのヘッダ部に印字されたレシート番号と紐づけられた状態で記憶されるものとする。
<返品登録処理>
次に、返品登録処理について説明する。図10は、返品登録処理を示すフローチャートである。返品登録処理は、例えば、返品を希望する顧客がお買い上げレシートをオペレーターへ提示し、当該オペレーターが返品の希望を承諾した際に、操作部22を介して当該オペレーターから返品登録処理の実行指示が入力されたことをトリガとして実行される処理である。
図10に示すように、まず、CPU21は、表示部24aにレシート番号入力画面40を表示させる(ステップS31)。
図11は、レシート番号入力画面40の一例を示す図である。図11に示すように、レシート番号入力画面40には、テキストボックスTBと、OKボタンB1と、閉じるボタンB2とが設けられている。
テキストボックスTBは、レシート番号を入力するためのテキストボックスである。
OKボタンB1は、テキストボックスTBに入力されたレシート番号での決定を指示するためのボタンである。
閉じるボタンB2は、レシート番号入力画面40の表示を終了して元の画面に戻ることを指示するためのボタンである。
次いで、CPU21は、レシート番号入力画面40において、閉じるボタンB2の操作がなされたか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32において、閉じるボタンB2の操作がなされたと判定された場合(ステップS32;YES)、CPU21は、返品登録処理を終了する。
一方、ステップS32において、閉じるボタンB2の操作がなされていないと判定された場合(ステップS32;NO)、CPU21は、レシート番号の入力が完了したか否か、すなわちテキストボックスTBにレシート番号の入力がなされた状態でOKボタンB1の操作がなされたか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33において、レシート番号の入力が完了していないと判定された場合(ステップS33;NO)、CPU21は、処理をステップS32へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS33において、レシート番号の入力が完了したと判定された場合(ステップS33;YES)、CPU21は、記憶部27から当該レシート番号に対応する売上データ(明細部データ、会計部データ等)を読み出して、当該売上データに基づいて、表示部24aに返品操作画面50を表示させる(ステップS34)。
図12(a)は、図9に示すお買い上げレシートR1に印字されているレシート番号“1234”の入力が完了したときに表示部24aに表示される返品操作画面50の一例を示す図である。図12(a)に示すように、返品操作画面50には、登録内容表示部51と、閉じるボタンB4とが設けられている。
登録内容表示部51には、明細部データD1(図8参照)及び会計部データD2(図7参照)に基づいて、取引がなされた商品の一覧が表示されるとともに、表示された商品の数分の返品ボタンB3が設けられている。
返品ボタンB3は、自ボタンと対応付けられて表示されている商品を返品することを指示するためのボタン(トグルボタン)である。図12(a)に示すように、当初の返品操作画面50では、各返品ボタンB3は、OFFの状態(押下操作がなされていない状態)になっている。
閉じるボタンB4は、返品操作画面50の表示を終了して元の画面に戻ることを指示するためのボタンである。
次いで、CPU21は、返品操作画面50において、返品する商品を指定する操作、すなわち返品ボタンB3の操作がなされたか否かを判定する(ステップS35)。
ステップS35において、返品ボタンB3の操作がなされていないと判定された場合(ステップS35;NO)、CPU21は、処理をステップS37へ進める。
一方、ステップS35において、返品ボタンB3の操作がなされたと判定された場合(ステップS35;YES)、CPU21は、返品操作画面50にレシート発行ボタンB5を表示させる(ステップS36)。このレシート発行ボタンB5は、返品時レシートを発行することを指示するためのボタンである。
図12(b)は、返品する商品としてジュースが選択され当該ジュースに対応する返品ボタンB3が操作されたときの返品操作画面50を示す図である。図12(b)に示すように、このときの返品操作画面50には、閉じるボタンB4の上方にレシート発行ボタンB5が新たに表示されるようになっている。ここで、ジュースに対応する返品ボタンB3が操作されたとき、明細部データD1(図8参照)のうちジュースに係る明細行のデータがRAM23上にロードされ、当該データに基づいて、図13に示すように、返品用会計部データD3が作成される。返品用会計部データD3は、「税対象計」、「税額」、「伝票合計」、「税補正計」の各項目の情報で構成されている。
次いで、CPU21は、レシート発行ボタンB5の操作がなされたか否かを判定する(ステップS37)。
ステップS37において、レシート発行ボタンB5の操作がなされたと判定された場合(ステップS37;YES)、CPU21は、上述の返品商品(例えば、ジュース)に係る明細行のデータと、返品用会計部データと、に基づいて、印刷部28に返品時レシートを発行させる(ステップS38)。
ここで、返品時レシートについて説明する。図14は、上述のように、ジュースが返品された際の返品時レシートR2を示す図である。
図14に示すように、返品時レシートR2は、お買い上げレシートR1と同様に、ヘッダ部R2aと、明細部R2bと、税会計部R2cと、によって構成されている。
ヘッダ部R2aには、ヘッダ情報として、“返品時レシート”の文字情報と、レシート番号(例えば、“No.9876”)が印字される。
明細部R2bには、上述の明細部データD1(図8参照)のうちジュースに係る明細行のデータに基づいて、ジュースの明細データ(例えば、品名、個数、価格、税、税補正)と、明細計とが印字される。
税会計部R2cには、上述の返品用会計部データD3(図13参照)に基づいて、税対象計、税額、伝票合計、税補正計が印字されるとともに、これらの情報の説明が印字される。ここで、図14に示すように、伝票合計を示す情報として印字されている“-940”すなわち940円が実際に返金される額を示している。具体的には、税対象計の説明として“返品価格の合計です。”の文字情報が印字され、税額の説明として“お買い上げ時の税誤差を加味します。”の文字情報が印字され、伝票合計の説明として“価格と税額の合計です。”の文字情報が印字され、税補正計の説明として“お買い上げ時に調整した税誤差です。”の文字情報が印字される。ここで、例えば、ジュースを返品する際に、ジュースの価格(税対象額)“855円”に消費税率“10%”を掛けると当該ジュースの税込価格は941円となり、941円が返金額となってしまうが、このような計算方法に基づいて各商品を対象とした返品登録処理が行われた場合、返金額が売上登録時の支払金額よりも多く(又は少なく)なってしまうため、上述した明細部データD1に登録されている各商品の「税補正」の項目の情報を適用した金額を返却するようにしている。
次いで、CPU21は、返品登録に伴い売上データを更新し、更新後の売上データを記憶部27に記憶する(ステップS39)。そして、CPU21は、返品登録処理を終了する。
また、ステップS37において、レシート発行ボタンB5の操作がなされていないと判定された場合(ステップS37;NO)、CPU21は、閉じるボタンB4の操作がなされたか否かを判定する(ステップS40)。
ステップS40において、閉じるボタンB4の操作がなされていないと判定された場合(ステップS40;NO)、CPU21は、処理をステップS35へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS40において、閉じるボタンB4の操作がなされたと判定された場合(ステップS40;YES)、CPU21は、返品登録処理を終了する。
以上説明したように、情報処理装置1のCPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率を掛けることで個別の消費税額を導出するとともに、導出された個別の消費税額の合計を導出する。また、CPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に消費税率を掛けることで得られる一括消費税額を導出する。そして、CPU21は、個別の消費税額の合計と一括消費税額との差額を補正する補正額を対象商品ごとに決定する。
したがって、情報処理装置1によれば、上記差額である丸め誤差が発生した場合に、当該丸め誤差を補正する補正額を対象商品ごとに決定するので、当該丸め誤差を適切に管理することができる。
この結果、一の対象商品について返品がなされる場合であっても、当該対象商品の補正額(税補正)が決定されているので、当該補正額に基づいて過不足なく適切に返金を行うことができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、個別の消費税額が導出された際に発生する税端数に基づいて各対象商品の割振順位(税補正順)を設定し、設定された割振順位に従って差額が全額充当されるまで所定単位の金額を順次分配することで、上記の補正額を対象商品ごとに決定する。
したがって、情報処理装置1によれば、差額分の分配を公正に行うことができるので、対象商品ごとに分配された補正額を正当なものとして扱うことができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、複数の対象商品のお買い上げレシート(会計レシート)を印刷部28に発行させる際、補正額をお買い上げレシートの明細部に印字させるので、透明性のあるお買い上げレシートを提供することができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、更に、差額(税補正計)をお買い上げレシートの会計部に印字させるので、より透明性のあるお買い上げレシートを提供することができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、更に、差額(税補正計)の導出方法をお買い上げレシートの会計部に印字させるので、お買い上げレシートの内容を分かり易くすることができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、ユーザー操作に基づいて指定された対象商品の返品を受け付け、当該対象商品の返品レシート(返品時レシート)を印刷部28に発行させる際、当該対象商品の補正額を当該返品レシートの明細部に印字させるので、透明性のある返品レシートを提供することができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、更に、返品商品の補正額及び当該補正額を反映させた状態の個別の消費税額を返品レシートの会計部に印字させるので、過不足なく適切に返金を行うことができる。
また、情報処理装置1のCPU21は、更に、返品商品の補正額についての説明文を返品レシートの会計部に印字させるので、返品レシートの内容を分かり易くすることができる。
[変形例1]
以下、上述した実施形態の変形例1について説明する。この変形例1は、店舗で運営されているポイントサービスによって付与されるポイントでも同様の丸め誤差が発生した場合、売上登録の明細データ(明細部データ)において、当該丸め誤差を補正するpt補正を対象商品ごとに決定し、決定されたpt補正に基づいた出力結果を出力することを特徴としている。なお、基本的には、上述の実施形態と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
<商品登録処理>
図15は、変形例1の商品登録処理を示すフローチャートである。
図15に示すように、CPU21は、ステップS1において、操作部22を介して商品登録がなされたと判定された場合(ステップS1;YES)、CPU21は、記憶部27に記憶される商品設定テーブル27aから対象となる商品の商品設定情報(「商品コード」、「商品名」、「単価(税抜き)」、「税区分」、「税率」、「pt率」の各項目の情報)を読み出す(ステップS2)。
次いで、CPU21は、ステップS2で読み出された商品設定情報に基づいて、RAM23上に明細部データを作成する(ステップS3)。続けて、CPU21は、明細計を計算し(ステップS4)、処理をステップS1に戻す。
ここで、変形例1の明細部データについて説明する。図17は、上記実施形態の明細部データD1(図6参照)と同様に、ジュース、パン、ガムの3つの商品がそれぞれ1個ずつ商品登録されたときの明細部データD11を示す図である。
図17に示すように、明細部データD11は、「商品名」、「個数」、「金額」、「税区分」、「税率」、「pt率」、「税対象額」、「個別税額」、「税端数」、「税込」、「税補正順」、「税補正」、「pt対象」、「個別pt」、「pt端数」、「pt補正順」、「pt補正」の各項目の情報で構成されている。明細部データD11のうち「商品名」、「個数」、「金額」、「税区分」、「税率」及び「pt率」の各項目の情報は、ステップS2で読み出された商品設定情報に基づき生成される。「pt対象」の項目の情報は、上記「金額」の項目の情報に基づき生成され、通常は当該「金額」の項目の情報がそのまま用いられる。「個別pt」の項目の情報(例えば、ジュースの個別pt“68”)は、「税対象額」の項目の情報(例えば、ジュースの税対象額855円)に「pt率」の項目の情報(例えば、ジュースのpt率8%)を乗算することによって導出されるようになっている。また、明細部データD1の明細計の行における「個数」、「金額」、「税対象額」、「個別税額」、「税端数」、「税込」、「pt対象」、「個別pt」、「pt端数」の各項目の情報は、商品登録がなされた各商品の対応する項目の情報をそれぞれ足し合わせたものである。例えば、図17に示すように、明細計の行における「個別pt」の項目の情報“111”は、商品登録がなされた“ジュース”、“パン”、“ガム”の各商品の「個別pt」の項目の情報“68”と“35”と“8”をそれぞれ足し合わせたものである。なお、個別ptを導出した際に発生する端数は四捨五入する。「pt端数」の項目の情報は、個別ptを導出した際に発生する端数である。なお、「pt補正順」及び「pt補正」の各項目(後述)については、ステップS3の明細部データ作成段階では該当する情報は生成されないようになっている。
商品登録処理の説明に戻り、ステップS5において、操作部22を介して小計キーの操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU21は、ステップS3で作成された明細部データに基づいて、RAM23上に会計部データを作成する(ステップS6)。
ここで、変形例1の会計部データについて説明する。図18は、図17に示す明細部データD11に基づいて作成された会計部データD12を示す図である。
図18に示すように、会計部データD12は、「税対象計」、「税額」、「伝票合計」、「税補正計」、「pt対象計」、「pt」、「pt補正計」の各項目の情報で構成されている。
「pt対象計」の項目の情報“1394円”は、明細部データD11の明細計の「pt対象」の項目の情報“1394円”から導出されるようになっている。「pt」の項目の情報“112”は、「pt対象計」の項目の情報“1394円”にpt率8%を乗算することによって導出されるようになっている。つまり、「pt」とは、適用されるpt率が同じである対象商品群ごとに対象商品の価格(税対象額)を加算した合計価格に当該適用されるpt率を掛けることで得られる各ポイントを合計した売上登録の対象商品全体にかかる一括ポイントを意味する。また、この「pt」の項目の情報“112”が上記の一例における取引において顧客に付与されるポイント(付与ポイント)である。これは、同じpt率(8%)が適用される商品(ジュース、パン及びガム)の税抜き価格(税対象額)の合計に、当該pt率を乗算するだけの単純な計算から導出されるptを付与ポイントとすることで、付与ポイントが顧客にとって理解し易いものとするためである。しかし、この付与ポイント“112”は、明細部データD11の明細計の「個別pt」の項目の情報“111”と誤差(丸め誤差)が生じてしまう。そのため、本実施形態では、個別ptを用いなければならない後述の返品登録処理において取り消すポイントが多く(又は少なく)ならないようにすることを目的として、後述する第2明細部データ還元処理(図16参照)において明細部データD11に登録されている各商品の「pt補正」の項目の情報を予め決定しておくことで、取り消すポイントの調整を行っている。「pt補正計」の項目の情報“1”は、「pt」の項目の情報“112”に明細部データD11の明細計の「個別pt」の項目の情報“111”を減算することによって導出されるようになっている。
商品登録処理の説明に戻り、CPU21は、ステップS6で作成された会計部データの「税補正計」の項目の情報が0円であるか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、会計部データの「税補正計」の項目の情報が0円であると判定された場合(ステップS7;YES)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS7において、会計部データの「税補正計」の項目の情報が0円ではないと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU21は、第1明細部データ還元処理(ステップS8)を実行する。なお、この第1明細部データ還元処理は、図5に示した明細部データ還元処理に相当するものであるため、その説明は省略する。
次いで、CPU21は、ステップS6で作成された会計部データの「pt補正計」の項目の情報が0であるか否かを判定する(ステップS101)。
ステップS101において、会計部データの「pt補正計」の項目の情報が0であると判定された場合(ステップS101;YES)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS101において、会計部データの「pt補正計」の項目の情報が0ではないと判定された場合(ステップS101;NO)、CPU21は、第2明細部データ還元処理(ステップS102)を実行した後、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
図16は、第2明細部データ還元処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、第2明細部データ還元処理が開始されると、まず、CPU21は、pt補正順を設定する(ステップS111)。具体的には、CPU21は、会計部データの「pt補正計」の項目の情報が正(プラス)の値(pt)である場合、明細部データの「pt端数」の項目の情報の降順をpt補正順として設定する。一方、CPU21は、会計部データの「pt補正計」の項目の情報が負(マイナス)の値(pt)である場合、明細部データの「pt端数」の項目の情報の昇順をpt補正順として設定する。例えば、図17に示す明細部データD11に基づいて作成された会計部データD12では、「pt補正計」の項目の情報が正(プラス)の値(pt)であるため、明細部データの「pt端数」の項目の情報の降順、つまり、ジュースのpt端数“0.40”(1位)⇒パンのpt端数“0.28”(2位)⇒ガムのpt端数“-0.16”(3位)をpt補正順として設定する。
次いで、CPU21は、ステップS111で設定されたpt補正順を明細部データの「pt補正順」の項目に還元する(ステップS112)。例えば、上述の明細部データD11の場合、図19に示すように、ジュースの明細行の「pt補正順」の項目には“1”、パンの明細行の「pt補正順」の項目には“2”、ガムの明細行の「pt補正順」の項目には“3”が還元(反映)されることとなる。
次いで、CPU21は、配布原資となるpt補正計が正の値(pt)であるか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113において、配布原資となるpt補正計が正の値であると判定された場合(ステップS113;YES)、CPU21は、pt補正順に従って1ptを配布する(ステップS114)。具体的には、CPU21は、まず、pt補正順が1位である商品(例えば、明細部データD11のジュース)を対象として1ptを配布する。次いで、CPU21は、配布原資(pt補正計)から1ptを減算する(ステップS115)。
一方、ステップS113において、配布原資となるpt補正計が正の値ではない、すなわち負(マイナス)の値であると判定された場合(ステップS113;NO)、CPU21は、pt補正順に従って-1ptを配布する(ステップS116)。具体的には、CPU21は、まず、pt補正順が1位である商品を対象として-1ptを配布する。次いで、CPU21は、配布原資(pt補正計)から-1ptを減算する(ステップS117)。
次いで、CPU21は、配布原資(pt補正計)を使い切ったか否か、すなわち0ptになったか否かを判定する(ステップS118)。
ステップS118において、配布原資を使い切っていないと判定された場合(ステップS118;NO)、CPU21は、処理をステップS113に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。つまり、配布原資を使い切ったと判定されるまでの間、pt補正順が2位以降の商品を対象として、ステップS114及びステップS115、又は、ステップS116及びステップS117の処理が繰り返し行われるようになっている。ここで、pt補正順が最下位の商品を対象として、ステップS114及びステップS115、又は、ステップS116及びステップS117の処理が行われた場合であっても配布原資を使い切っていないと判定された際は、pt補正順が1位の商品を再び対象として、当該処理を繰り返し行う。
また、ステップS118において、配布原資を使い切ったと判定された場合(ステップS118;YES)、CPU21は、配布原資の配布データを明細部データの「pt補正」の項目に還元する(ステップS119)。例えば、図18に示す会計部データD12の場合、配布原資(pt補正計)は1ptであり、pt補正順が1位であるジュースを対象として、1ptを配布することで、配布原資を使い切ったこととなる。かかる場合、図19に示すように、明細部データD11のジュースの明細行の「pt補正」の項目には“1”、パン及びガムの明細行の「pt補正」の項目には“0”、明細計の「pt補正」の項目には“1”が還元(反映)されることとなる。これにより、後述の返品登録処理においてジュースを対象とする返品登録がなされた場合、当該ジュースを対象として付与されたポイントを取り消す際に、ジュースの明細行の「pt補正」の項目の情報である“1”が加味され、取り消すポイントが少なくならないよう調整がなされている。そして、CPU21は、第2明細部データ還元処理を終了し、商品登録処理に復帰する。
商品登録処理の説明に戻り、CPU21は、ステップS10において、小計済みであると判定された場合(ステップS10;YES)、CPU21は、お買い上げレシートを印刷部28に発行させる(ステップS11)。
ここで、変形例1のお買い上げレシートについて説明する。図20は、上記実施形態のお買い上げレシートR1と同様に、ジュース、パン、ガムの3つの商品がそれぞれ1個ずつ商品登録された際のお買い上げレシートR3を示す図である。
図20に示すように、お買い上げレシートR3は、ヘッダ部R3aと、明細部R3bと、税会計部R3cと、pt会計部R3dと、によって構成されている。
ヘッダ部R3aには、ヘッダ情報として、“お買い上げレシート”の文字情報と、レシート番号(例えば、“No.2345”)が印字される。
明細部R3bには、上述の明細部データD11(図19参照)に基づいて、売上登録がなされた商品(例えば、ジュース、パン、ガム)それぞれの明細データ(例えば、品名、個数、価格、税、税補正、pt対象、pt、pt補正)と、明細計とが印字される。
税会計部R3cには、上記実施形態のお買い上げレシートR1の税会計部R1c(図9参照)と同様の印字がなさるため、その説明は省略する。
pt会計部R3dには、上述の会計部データD12(図18参照)に基づいて、pt対象、pt、pt補正計が印字されるとともに、これらの情報の導出方法が印字される。具体的には、pt対象の導出方法として“pt対象額の合計です。”の文字情報が印字され、ptの導出方法として“pt対象にpt率を乗算します。”の文字情報が印字され、pt補正計の導出方法として“個別に購入した場合とのptの差です。”の文字情報が印字される。
次いで、CPU21は、ステップS3で作成された明細部データ又はステップS8やステップS102で還元処理がなされた明細部データ、及び、ステップS6で作成された会計部データを売上データとして記憶部27に記憶し(ステップS12)、商品登録処理を終了する。
次に、変形例1の返品登録処理について説明する。なお、この返品登録処理の制御手順は、上記実施形態の返品登録処理と同一であるため、以下、上記実施形態と同様に商品登録がなされたジュース、パン、ガムのうちジュースの返品選択操作がなされたときの返品用会計部データD13及び返品時レシートR4について説明する。
返品操作画面50(図12(a)参照)において、ジュースに対応する返品ボタンB3が操作されたとき、明細部データD11(図19参照)のうちジュースに係る明細行のデータがRAM23上にロードされ、当該データに基づいて、図21に示すように、返品用会計部データD13が作成される。返品用会計部データD13は、「税対象計」、「税額」、「伝票合計」、「税補正計」、「pt対象計」、「pt」、「pt補正計」の各項目の情報で構成されている。
次に、変形例1の返品時レシートについて説明する。図22は、上述のようにジュースが返品された際の返品時レシートR4を示す図である。
図22に示すように、返品時レシートR4は、お買い上げレシートR3と同様に、ヘッダ部R4aと、明細部R4bと、税会計部R4cと、pt会計部R4dと、によって構成されている。
ヘッダ部R4aには、ヘッダ情報として、“返品時レシート”の文字情報と、レシート番号(例えば、“No.8765”)が印字される。
明細部R4bには、上述の明細部データD11(図19参照)のうちジュースに係る明細行のデータに基づいて、ジュースの明細データ(例えば、品名、個数、価格、税、税補正、pt対象、pt、pt補正)と、明細計とが印字される。
税会計部R4cには、上記実施形態のお買い上げレシートR1の税会計部R1c(図9参照)と同様の印字がなさるため、その説明は省略する。
pt会計部R4dには、上述の返品用会計部データD13(図21参照)に基づいて、pt対象、pt、pt補正計が印字されるとともに、これらの情報の説明が印字される。ここで、図22に示すように、ptを示す情報として印字されている“-69”すなわち69ポイントが実際に取り消されるポイントを示している。具体的には、pt対象の説明として“pt対象額の合計です。”の文字情報が印字され、ptの説明として“お買い上げ時のpt誤差を加味します。”の文字情報が印字され、pt補正計の説明として“個別に購入した場合とのptの差です。”の文字情報が印字される。ここで、例えば、ジュースを返品する際に、ジュースの価格(税対象額)“855円”にpt率“8%”を掛けると当該ジュースを対象とした取消ポイントは68ポイントとなり、68ポイントが取り消しとなってしまうが、このような計算方法に基づいて各商品を対象とした返品登録処理が行われた場合、取消ポイントが売上登録時の付与ポイントよりも多く(又は少なく)なってしまうため、上述した明細部データD11に登録されている各商品の「pt補正」の項目の情報を適用したptを取り消すようにしている。
以上説明したように、変形例1では、CPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格にポイント率(pt率)を掛けることで個別のポイントを導出するとともに、導出された個別のポイントの合計を導出する。また、CPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格にポイント率を掛けることで得られる一括ポイントを導出する。そして、CPU21は、個別のポイントの合計と一括ポイントとの差分を補正する補正ポイントを対象商品ごとに決定する。
したがって、変形例1によれば、上記差分である丸め誤差が発生した場合に、当該丸め誤差を補正する補正ポイントを対象商品ごとに決定するので、当該丸め誤差を適切に管理することができる。
この結果、一の対象商品について返品がなされる場合であっても、当該対象商品の補正ポイントが決定されているので、当該補正ポイントに基づいて過不足なく適切にポイントを補正することができる。
[変形例2]
以下、上述した実施形態の変形例2について説明する。この変形例2は、丸め誤差の管理対象を消費税額とした上記実施形態とは異なり、商品購入時の割引額を丸め誤差の管理対象とすることを特徴としている。なお、基本的には、上述の実施形態と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
<商品登録処理>
図23は、変形例2の商品登録処理を示すフローチャートである。変形例2の商品登録処理では、例えば、店舗で配布されているクーポン(割引券)等の利用によって、商品登録の際に割引の適用があるものとする。
図23に示すように、CPU21は、ステップS1において、操作部22を介して商品登録がなされたと判定された場合(ステップS1;YES)、CPU21は、記憶部27に記憶される商品設定テーブル27aから対象となる商品の商品設定情報を読み出す(ステップS2)。
次いで、CPU21は、ステップS2で読み出された商品設定情報に基づいて、RAM23上に明細部データを作成する(ステップS3)。続けて、CPU21は、明細計を計算し(ステップS4)、処理をステップS1に戻す。
ここで、変形例2の明細部データについて説明する。図25は、上記実施形態の明細部データD1(図6参照)と同様に、ジュース、パン、ガムの3つの商品がそれぞれ1個ずつ商品登録されたときの明細部データD21を示す図である。
図25に示すように、明細部データD21は、「商品名」、「個数」、「金額」、「税区分」、「税率」、「税対象額」、「割引率」、「個別割引額」、「割引額端数」、「補正順」、「割引補正」の各項目の情報で構成されている。明細部データD21のうち「商品名」、「個数」、「金額」、「税区分」及び「税率」の各項目の情報は、ステップS2で読み出された商品設定情報に基づき生成される。「税対象額」の項目の情報は、上記実施形態と同様に「金額」の項目の情報に基づき生成され、通常は当該「金額」の項目の情報がそのまま用いられる。「割引率」の項目の情報は、商品購入時に使用されたクーポンの割引率に関する情報(例えば、お買い上げ金額の10%オフ等)に基づき生成される。「個別割引額」の項目の情報(例えば、ジュースの個別割引額-86円)は、「税対象額」の項目の情報(例えば、ジュースの税対象額855円)に「割引率」の項目の情報(例えば、ジュースの割引率10%)を乗算することによって導出されるようになっている。なお、個別割引額は、負(マイナス)の値で表される。個別割引額を導出した際に発生する端数は四捨五入する。「割引額端数」の項目の情報は、個別割引額を導出した際に発生する端数である。また、明細部データD21の明細計の行における「個数」、「金額」、「税対象額」、「個別割引額」、「割引額端数」の各項目の情報は、商品登録がなされた各商品の対応する項目の情報をそれぞれ足し合わせたものである。例えば、図25に示すように、明細計の行における「個別割引額」の項目の情報“-140(円)”は、商品登録がなされた“ジュース”、“パン”、“ガム”の各商品の「個別割引額」の項目の情報“-86(円)”と“-44(円)”と“-10(円)”をそれぞれ足し合わせたものである。なお、「補正順」及び「割引補正」の各項目(後述)については、ステップS3の明細部データ作成段階では該当する情報は生成されないようになっている。
商品登録処理の説明に戻り、ステップS5において、操作部22を介して小計キーの操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU21は、ステップS3で作成された明細部データに基づいて、RAM23上に会計部データを作成する(ステップS6)。
ここで、変形例2の会計部データについて説明する。図26は、図25に示す明細部データD21に基づいて作成された会計部データD22を示す図である。
図26に示すように、会計部データD22は、「税対象計」、「割引額」、「割引後税対象計」、「税額」、「伝票合計」、「割引補正計」の各項目の情報で構成されている。「税対象計」の項目の情報“1394円”は、明細部データD21の明細計の「税対象額」の項目の情報“1394円”から導出されるようになっている。「割引額」の項目の情報“-139円”は、「税対象計」の項目の情報“1394円”に割引率10%を乗算することによって導出されるようになっている。つまり、「割引額」とは、適用される割引率が同じである対象商品群ごとに対象商品の価格(税対象額)を加算した合計価格に当該適用される割引率を掛けることで得られる各割引額を合計した売上登録の対象商品全体にかかる一括割引額を意味する。これは、同じ割引率(10%)が適用される商品(ジュース、パン及びガム)の税抜き価格(税対象額)の合計に、当該割引率を乗算するだけの単純な計算から導出される金額を割引額とすることで、当該割引額が顧客にとって理解し易いものとするためである。しかし、この割引額“-139円”は、明細部データD21の明細計の「個別割引額」の項目の情報“-140円”と誤差(丸め誤差)が生じてしまう。そのため、変形例2では、個別の割引額を用いなければならない後述の返品登録処理において取り消す割引額が多く(又は少なく)ならないようにすることを目的として、後述する明細部データ還元処理(図24参照)において明細部データD21に登録されている各商品の「割引補正」の項目の情報を予め決定しておくことで、返品の際に取り消す割引額の調整を行っている。「割引後税対象計」の項目の情報“1255円”は、上述の「税対象計」の項目の情報“1394円”に上述の「割引額」の項目の情報“-139円”を加算することによって導出されるようになっている。「税額」の項目の情報“126円”は、上述の「割引後税対象計」の項目の情報“1255円”に割引率10%を乗算することによって導出されるようになっている。「伝票合計」の項目の情報“1381円”は、上述の「割引後税対象計」の項目の情報“1255円”に上述の「税額」の項目の情報“126円”を加算することによって導出されるようになっている。また、この「伝票合計」の項目の情報“1381円”が上記の一例における取引において顧客が支払う金額(支払価格)である。「割引補正計」の項目の情報“1円”は、「割引額」の項目の情報“-139円”に明細部データD21の明細計の「個別割引額」の項目の情報“-140円”を減算することによって導出されるようになっている。
商品登録処理の説明に戻り、CPU21は、ステップS6で作成された会計部データの「割引補正計」の項目の情報が0円であるか否かを判定する(ステップS201)。
ステップS201において、会計部データの「割引補正計」の項目の情報が0円であると判定された場合(ステップS201;YES)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS201において、会計部データの「割引補正計」の項目の情報が0円ではないと判定された場合(ステップS201;NO)、CPU21は、明細部データ還元処理(ステップS202)を実行した後、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
図24は、変形例2における明細部データ還元処理を示すフローチャートである。
図24に示すように、明細部データ還元処理が開始されると、まず、CPU21は、補正順を設定する(ステップS211)。具体的には、CPU21は、会計部データの「割引補正計」の項目の情報が正(プラス)の値である場合、明細部データの「割引額端数」の項目の情報の降順を補正順として設定する。一方、CPU21は、会計部データの「割引補正計」の項目の情報が負(マイナス)の値である場合、明細部データの「割引額端数」の項目の情報の昇順を補正順として設定する。例えば、図25に示す明細部データD21に基づいて作成された会計部データD22では、「割引補正計」の項目の情報が正(プラス)の値であるため、明細部データD21の「割引額端数」の項目の情報の降順、つまり、ジュースの割引額端数“0.50”(1位)⇒ガムの割引額端数“0.20”(2位)⇒パンの割引額端数“-0.10”(3位)を補正順として設定する。
次いで、CPU21は、ステップS211で設定された補正順を明細部データの「補正順」の項目に還元する(ステップS212)。例えば、上述の明細部データD21の場合、図27に示すように、ジュースの明細行の「補正順」の項目には“1”、ガムの明細行の「補正順」の項目には“2”、パンの明細行の「補正順」の項目には“3”が還元(反映)されることとなる。
次いで、CPU21は、配布原資となる割引補正計が正の値であるか否かを判定する(ステップS213)。
ステップS213において、配布原資となる割引補正計が正の値であると判定された場合(ステップS213;YES)、CPU21は、補正順に従って1円を配布する(ステップS214)。具体的には、CPU21は、まず、補正順が1位である商品(例えば、明細部データD21のジュース)を対象として1円を配布する。次いで、CPU21は、配布原資(割引補正計)から1円を減算する(ステップS215)。
一方、ステップS213において、配布原資となる割引補正計が正の値ではない、すなわち負(マイナス)の値であると判定された場合(ステップS213;NO)、CPU21は、補正順に従って-1円を配布する(ステップS216)。具体的には、CPU21は、まず、補正順が1位である商品を対象として-1円を配布する。次いで、CPU21は、配布原資(割引補正計)から-1円を減算する(ステップS217)。
次いで、CPU21は、配布原資(割引補正計)を使い切ったか否か、すなわち0円になったか否かを判定する(ステップS218)。
ステップS218において、配布原資を使い切っていないと判定された場合(ステップS218;NO)、CPU21は、処理をステップS213に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。つまり、配布原資を使い切ったと判定されるまでの間、補正順が2位以降の商品を対象として、ステップS214及びステップS215、又は、ステップS216及びステップS217の処理が繰り返し行われるようになっている。ここで、補正順が最下位の商品を対象として、ステップS214及びステップS215、又は、ステップS216及びステップS217の処理が行われた場合であっても配布原資を使い切っていないと判定された際は、補正順が1位の商品を再び対象として、当該処理を繰り返し行う。
また、ステップS218において、配布原資を使い切ったと判定された場合(ステップS218;YES)、CPU21は、配布原資の配布データを明細部データの「割引補正」の項目に還元する(ステップS219)。例えば、図26に示す会計部データD22の場合、配布原資(割引補正計)は1円であり、補正順が1位であるジュースを対象として、1円を配布することで、配布原資を使い切ったこととなる。かかる場合、図27に示すように、明細部データD21のジュースの明細行の「割引補正」の項目には“1”、パン及びガムの明細行の「割引補正」の項目には“0”、明細計の「割引補正」の項目には“1”が還元(反映)されることとなる。これにより、後述の返品登録処理においてジュースを対象とする返品登録がなされた場合、返金の際に、ジュースの明細行の「割引補正」の項目の情報である“1(円)”が加味され、当該ジュースの割引額が多くならないよう調整がなされている。そして、CPU21は、明細部データ還元処理を終了し、商品登録処理に復帰する。
商品登録処理の説明に戻り、CPU21は、ステップS10において、小計済みであると判定された場合(ステップS10;YES)、CPU21は、お買い上げレシートを印刷部28に発行させる(ステップS11)。
ここで、変形例2のお買い上げレシートについて説明する。図28は、上記実施形態のお買い上げレシートR1と同様に、ジュース、パン、ガムの3つの商品がそれぞれ1個ずつ商品登録された際のお買い上げレシートR5を示す図である。
図28に示すように、お買い上げレシートR5は、ヘッダ部R5aと、明細部R5bと、会計部R5cと、によって構成されている。
ヘッダ部R5aには、ヘッダ情報として、“お買い上げレシート”の文字情報と、レシート番号(例えば、“No.2468”)が印字される。
明細部R5bには、上述の明細部データD21(図27参照)に基づいて、売上登録がなされた商品(例えば、ジュース、パン、ガム)それぞれの明細データ(例えば、品名、個数、価格、割引額、税補正、割引補正)と、明細計とが印字される。
会計部R5cには、上述の会計部データD22(図26参照)に基づいて、税対象計、割引額、割引後税対象計、税額、伝票合計、割引補正計が印字されるとともに、これらの情報の導出方法が印字される。具体的には、税対象計の導出方法として“価格の合計です。”の文字情報が印字される。割引額の導出方法として“価格の合計に割引率を乗算します。”の文字情報が印字される。割引後税対象計の導出方法として“割引後の価格の合計です。”の文字情報が印字される。税額の導出方法として“割引後の価格の合計に税率を乗算します。” の文字情報が印字される。伝票合計の導出方法として“割引後の価格と税額の合計です。” の文字情報が印字される。割引補正計の導出方法として“個別に購入した場合との割引額の差です。” の文字情報が印字される。
次いで、CPU21は、ステップS3で作成された明細部データ又はステップS202で還元処理がなされた明細部データ、及び、ステップS6で作成された会計部データを売上データとして記憶部27に記憶し(ステップS12)、商品登録処理を終了する。
次に、変形例2の返品登録処理について説明する。なお、この返品登録処理の制御手順は、上記実施形態の返品登録処理と同一であるため、以下、上記実施形態と同様に商品登録がなされたジュース、パン、ガムのうちジュースの返品選択操作がなされたときの返品用会計部データD23及び返品時レシートR6について説明する。
返品操作画面50(図12(a)参照)において、ジュースに対応する返品ボタンB3が操作されたとき、明細部データD21(図27参照)のうちジュースに係る明細行のデータがRAM23上にロードされ、当該データに基づいて、図29に示すように、返品用会計部データD23が作成される。返品用会計部データD23は、「税対象計」、「割引額」、「割引後税対象計」、「税額」、「伝票合計」、「割引補正計」の各項目の情報で構成されている。
次に、変形例2の返品時レシートについて説明する。図30は、上述のようにジュースが返品された際の返品時レシートR6を示す図である。
図30に示すように、返品時レシートR6は、お買い上げレシートR5と同様に、ヘッダ部R6aと、明細部R6bと、会計部R6cと、によって構成されている。
ヘッダ部R6aには、ヘッダ情報として、“返品時レシート”の文字情報と、レシート番号(例えば、“No.8642”)が印字される。
明細部R6bには、上述の明細部データD21(図27参照)のうちジュースに係る明細行のデータに基づいて、ジュースの明細データ(例えば、品名、個数、価格、割引額、割引補正)と、明細計とが印字される。
会計部R6cには、上述の返品用会計部データD23(図29参照)に基づいて、税対象計、割引額、割引後税対象計、税額、伝票合計、割引補正計が印字されるとともに、これらの情報の説明が印字される。ここで、図30に示すように、伝票合計を示す情報として印字されている“-847”すなわち847円が実際に返金される額を示している。具体的には、税対象計の説明として“返品価格の合計です。”の文字情報が印字され、割引額の説明として“お買い上げ時の割引誤差を加味します。”の文字情報が印字され、割引後税対象計の説明として“割引後の返品価格の合計です。” の文字情報が印字され、税額の説明として“割引後の返品価格の合計に税率を乗算します。” の文字情報が印字され、伝票合計の説明として“割引後の返品価格と税額の合計です。”の文字情報が印字され、割引補正計の説明として“お買い上げ時に調整した割引誤差です。”の文字情報が印字される。ここで、例えば、ジュースを返品する際に、ジュースの価格(税対象額)“855円”に割引率“10%”を掛けると当該ジュースの割引額は-86円となり、返金額を計算する際に当該割引額が加味されるが、このような計算方法に基づいて各商品を対象とした返品登録処理が行われた場合、返金額が売上登録時の支払金額よりも多く(又は少なく)なってしまうため、上述した明細部データD21に登録されている各商品の「割引補正」の項目の情報を適用した金額を返却するようにしている。
以上説明したように、変形例2では、CPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格に割引率を掛けることで個別の割引額を導出するとともに、導出された個別の割引額の合計を導出する。また、CPU21は、売上登録される複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に割引率を掛けることで得られる一括割引額を導出する。そして、CPU21は、個別の割引額の合計と一括割引額との差額を補正する割引補正を対象商品ごとに決定する。
したがって、変形例2によれば、上記差額である丸め誤差が発生した場合に、当該丸め誤差を補正する割引補正を対象商品ごとに決定するので、当該丸め誤差を適切に管理することができる。
この結果、一の対象商品について返品がなされる場合であっても、当該対象商品の割引補正が決定されているので、当該割引補正に基づいて過不足なく適切に割引額を補正することができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態において、各商品の税端数の大きさに基づいて税補正順を設定するようにしたが、税端数の重み(税端数を税対象額で除した値)に基づいて税補正順を設定するようにしてもよい。上記変形例1,2においてpt補正順、補正順(割引補正順)を設定する際も同様とする。
また、上記実施形態において、税補正順を設定する際に、税端数が同一となる商品が複数種ある場合、当該複数種の商品については、例えば、税対象額が大きい順や、商品コードの降順等で税補正順を設定するようにしてもよい。上記変形例1,2においてpt補正順、補正順(割引補正順)を設定する際も同様とする。
また、上記実施形態において、同じ種類の商品(例えば、ジュース)が複数(例えば、3個)商品登録され、当該商品の間で互いに税補正の値が異なる場合、当該商品のうち一の商品が返品される際は、顧客優位、すなわち税補正を加味した返金額が当該商品のうちで最高額となる商品を選択するようにしてもよい。上記変形例2において上記商品のうち一の商品が返品される際も同様とする。上記変形例1においてポイントを補正する際は、顧客優位、すなわちpt補正を加味したポイントが当該商品のうちで最低ポイントとなる商品を選択するようにしてもよい。
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る情報処理装置の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、情報処理装置を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率を掛けることで個別の消費税額を導出するとともに、導出された個別の消費税額の合計を導出する第1の導出手段と、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記消費税率を掛けることで得られる一括消費税額を導出する第2の導出手段と、
前記個別の消費税額の合計と前記一括消費税額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記個別の消費税額が導出された際に発生する税端数に基づいて各対象商品の割振順位を設定する設定手段を備え、
前記補正額決定手段は、前記設定手段によって設定された前記割振順位に従って前記差額が全額充当されるまで所定単位の金額を順次分配することで、前記補正額を前記対象商品ごとに決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
レシートを発行する発行手段と、
前記補正額決定手段により決定された補正額に基づいた出力結果を出力する出力制御手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、前記複数の対象商品の会計レシートを前記発行手段に発行させる際、前記補正額を前記会計レシートの明細部に印字させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記出力制御手段は、更に、前記差額を前記会計レシートの会計部に印字させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記出力制御手段は、更に、前記差額の導出方法を前記会計レシートの会計部に印字させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
<請求項6>
ユーザー操作に基づいて指定された前記対象商品の返品を受け付ける受付手段を備え、
前記出力制御手段は、前記対象商品の返品が受け付けられた場合、当該対象商品の返品レシートを前記発行手段に発行させる際、当該対象商品の前記補正額を当該返品レシートの明細部に印字させる、
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記出力制御手段は、更に、前記補正額又は前記補正額を反映させた状態の前記個別の消費税額を前記返品レシートの会計部に印字させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記出力制御手段は、更に、前記補正額についての説明文を前記返品レシートの会計部に印字させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
<請求項9>
売上登録される複数の対象商品各々の価格にポイント率を掛けることで個別のポイントを導出するとともに、導出された個別のポイントの合計を導出する第1の導出手段と、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記ポイント率を掛けることで得られる一括ポイントを導出する第2の導出手段と、
前記個別のポイントの合計と前記一括ポイントとの差分を補正する補正ポイントを前記対象商品ごとに決定する補正ポイント決定手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項10>
売上登録される複数の対象商品各々の価格に割引率を掛けることで個別の割引額を導出するとともに、導出された個別の割引額の合計を導出する第1の導出手段と、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記割引率を掛けることで得られる一括割引額を導出する第2の導出手段と、
前記個別の割引額の合計と前記一括割引額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項11>
情報処理装置のコンピュータを、
売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率を掛けることで個別の消費税額を導出するとともに、導出された個別の消費税額の合計を導出する第1の導出手段、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記消費税率を掛けることで得られる一括消費税額を導出する第2の導出手段、
前記個別の消費税額の合計と前記一括消費税額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
情報処理装置のコンピュータを、
売上登録される複数の対象商品各々の価格にポイント率を掛けることで個別のポイントを導出するとともに、導出された個別のポイントの合計を導出する第1の導出手段、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記ポイント率を掛けることで得られる一括ポイントを導出する第2の導出手段、
前記個別のポイントの合計と前記一括ポイントとの差分を補正する補正ポイントを前記対象商品ごとに決定する補正ポイント決定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項13>
情報処理装置のコンピュータを、
売上登録される複数の対象商品各々の価格に割引率を掛けることで個別の割引額を導出するとともに、導出された個別の割引額の合計を導出する第1の導出手段、
前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記割引率を掛けることで得られる一括割引額を導出する第2の導出手段、
前記個別の割引額の合計と前記一括割引額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 情報処理装置
21 CPU(第1の導出手段、第2の導出手段、補正額決定手段、出力制御手段、受付手段、補正ポイント決定手段)
22 操作部
23 RAM
24a 表示部
24b 表示部
25 ROM
26 通信部
27 記憶部
27a 商品設定テーブル
28 印刷部(発行手段)
29 ドロア
30 計時部
31 バス

Claims (13)

  1. 売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率を掛けることで個別の消費税額を導出するとともに、導出された個別の消費税額の合計を導出する第1の導出手段と、
    前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記消費税率を掛けることで得られる一括消費税額を導出する第2の導出手段と、
    前記個別の消費税額の合計と前記一括消費税額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記個別の消費税額が導出された際に発生する税端数に基づいて各対象商品の割振順位を設定する設定手段を備え、
    前記補正額決定手段は、前記設定手段によって設定された前記割振順位に従って前記差額が全額充当されるまで所定単位の金額を順次分配することで、前記補正額を前記対象商品ごとに決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. レシートを発行する発行手段と、
    前記補正額決定手段により決定された補正額に基づいた出力結果を出力する出力制御手段と、
    を備え、
    前記出力制御手段は、前記複数の対象商品の会計レシートを前記発行手段に発行させる際、前記補正額を前記会計レシートの明細部に印字させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力制御手段は、更に、前記差額を前記会計レシートの会計部に印字させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記出力制御手段は、更に、前記差額の導出方法を前記会計レシートの会計部に印字させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. ユーザー操作に基づいて指定された前記対象商品の返品を受け付ける受付手段を備え、
    前記出力制御手段は、前記対象商品の返品が受け付けられた場合、当該対象商品の返品レシートを前記発行手段に発行させる際、当該対象商品の前記補正額を当該返品レシートの明細部に印字させる、
    ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力制御手段は、更に、前記補正額又は前記補正額を反映させた状態の前記個別の消費税額を前記返品レシートの会計部に印字させる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記出力制御手段は、更に、前記補正額についての説明文を前記返品レシートの会計部に印字させる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 売上登録される複数の対象商品各々の価格にポイント率を掛けることで個別のポイントを導出するとともに、導出された個別のポイントの合計を導出する第1の導出手段と、
    前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記ポイント率を掛けることで得られる一括ポイントを導出する第2の導出手段と、
    前記個別のポイントの合計と前記一括ポイントとの差分を補正する補正ポイントを前記対象商品ごとに決定する補正ポイント決定手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 売上登録される複数の対象商品各々の価格に割引率を掛けることで個別の割引額を導出するとともに、導出された個別の割引額の合計を導出する第1の導出手段と、
    前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記割引率を掛けることで得られる一括割引額を導出する第2の導出手段と、
    前記個別の割引額の合計と前記一括割引額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  11. 情報処理装置のコンピュータを、
    売上登録される複数の対象商品各々の価格に消費税率を掛けることで個別の消費税額を導出するとともに、導出された個別の消費税額の合計を導出する第1の導出手段、
    前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記消費税率を掛けることで得られる一括消費税額を導出する第2の導出手段、
    前記個別の消費税額の合計と前記一括消費税額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 情報処理装置のコンピュータを、
    売上登録される複数の対象商品各々の価格にポイント率を掛けることで個別のポイントを導出するとともに、導出された個別のポイントの合計を導出する第1の導出手段、
    前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記ポイント率を掛けることで得られる一括ポイントを導出する第2の導出手段、
    前記個別のポイントの合計と前記一括ポイントとの差分を補正する補正ポイントを前記対象商品ごとに決定する補正ポイント決定手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  13. 情報処理装置のコンピュータを、
    売上登録される複数の対象商品各々の価格に割引率を掛けることで個別の割引額を導出するとともに、導出された個別の割引額の合計を導出する第1の導出手段、
    前記複数の対象商品各々の価格を合算した合計価格に前記割引率を掛けることで得られる一括割引額を導出する第2の導出手段、
    前記個別の割引額の合計と前記一括割引額との差額を補正する補正額を前記対象商品ごとに決定する補正額決定手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7329226B1 (ja) * 2023-01-20 2023-08-18 株式会社日本デジタル研究所 会計管理用のプログラム、情報処理装置、及び、方法

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