JP2022034349A - 学習装置、推論装置、学習方法、および推論方法 - Google Patents

学習装置、推論装置、学習方法、および推論方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工機が備える構成要素の異常を正確に診断できる学習装置を提供する。【解決手段】学習装置30が、加工機が備える構成要素の状態を示す入力情報41の推移と、加工機に発生した異常の情報である異常情報42とを含む学習用データを取得するデータ取得部31と、データ取得部31が取得した学習用データを用いて、入力情報41の推移から加工機に発生する異常の情報を推論するための学習済モデル43を生成するモデル生成部32と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、加工機の異常の情報を診断する学習装置、推論装置、学習方法、および推論方法に関する。
レーザ加工機といった加工機は、経年変化等による加工異常を防止することが求められている。特許文献1に記載のガルバノスキャナの制御装置は、予め定められた複数種類のゲイン変化のパターンの中から、出荷時から特定時間経過後のアクチュエータのゲイン変化に近いパターンを判定し、判定結果から、ガルバノスキャナの位置決め性能の劣化を診断している。
特許第5819746号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、特定時間経過後のゲイン変化に近いパターンは、予め定められた複数種類のゲイン変化のパターンの中から選択されるので、正確なパターン変化を特定することが困難であった。このため、ガルバノスキャナの位置決め性能の異常を正確に診断できないという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、加工機が備える構成要素の異常を正確に診断できる学習装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の学習装置は、加工機が備える構成要素の状態を示す状態情報の推移と、加工機に発生した異常の情報である第1の異常情報とを含む学習用データを取得するデータ取得部を備えている。また、本開示の学習装置は、学習用データを用いて、状態情報の推移から加工機に発生する異常の情報である第2の異常情報を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部を備えている。
本開示によれば、加工機が備える構成要素の異常を正確に診断できるという効果を奏する。
実施の形態にかかる機械学習装置を備えたレーザ加工システムの構成を示す図 実施の形態にかかる機械学習装置に接続されるガルバノスキャナの構成を説明するための図 実施の形態にかかる機械学習装置が学習する異常要因と入力情報との対応関係を説明するための図 実施の形態にかかる機械学習装置が取得する第1のミラー光量を説明するための図 実施の形態にかかる機械学習装置が取得する第2のミラー光量を説明するための図 実施の形態にかかる機械学習装置が備える学習装置の構成を示す図 実施の形態にかかる学習装置による学習処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態にかかる機械学習装置が用いるニューラルネットワークの構成を示す図 実施の形態にかかる機械学習装置が備える推論装置の構成を示す図 実施の形態にかかる推論装置による推論処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態にかかる学習装置のハードウェア構成を示す図
以下に、本開示にかかる学習装置、推論装置、学習方法、および推論方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかる機械学習装置を備えたレーザ加工システムの構成を示す図である。レーザ加工システム101は、加工機の一例であるレーザ加工機80と、機械学習装置70とを備えている。レーザ加工システム101は、レーザ加工機80によるレーザ加工時の異常動作を予防し、レーザ加工機80を保全するシステムである。
レーザ加工機80は、例えば、マイクロレーザ加工機である。レーザ加工機80は、発振器1と、アンプ2と、ガルバノスキャナ3,4と、fθレンズ(エフシータレンズ)5と、搭載台6と、光量計8,9と、熱電対などの温度測定器71~73とを備えている。
発振器1は、レーザ光線7aを出力し、レーザ光線7aをガルバノスキャナ3に送る。ガルバノスキャナ3,4は、回転電動機である。ガルバノスキャナ3は、ミラー14を備えており、ミラー14を回転させる。また、ガルバノスキャナ3は、ミラー14の温度であるミラー温度Tm1を測定する熱電対などの温度測定器71を備えている。温度測定器71は、測定したミラー温度Tm1を機械学習装置70に送る。
ガルバノスキャナ4は、ミラー24を備えており、ミラー24を回転させる。また、ガルバノスキャナ4は、ミラー24の温度であるミラー温度Tm2を測定する熱電対などの温度測定器72を備えている。温度測定器72は、測定したミラー温度Tm2を機械学習装置70に送る。
ミラー14は、発振器1から送られてきたレーザ光線7aを反射し、レーザ光線7bをミラー24に送る。ミラー24は、ミラー14で反射されたレーザ光線7bを反射し、レーザ光線7cをfθレンズ5に送る。
アンプ2は、後述するステータ10に制御信号をインプットすることで、ミラー14、後述するロータ13、および後述するエンコーダ15の回転を制御する。以下の説明では、ミラー14、後述するロータ13、および後述するエンコーダ15を、第1の回転部品という場合がある。また、アンプ2は、後述するステータ20に制御信号をインプットすることで、ミラー24、後述するロータ23、および後述するエンコーダ25の回転を制御する。以下の説明では、ミラー24、後述するロータ23、および後述するエンコーダ25を、第2の回転部品という場合がある。
fθレンズ5は、ミラー14,24から送られてきたレーザ光線7cを集光し、搭載台6に載置されている被加工物26に照射する。以下の説明では、fθレンズ5が送り出すレーザ光線をレーザ光線7dという。
搭載台6は、被加工物26が載置される台である。温度測定器73は、fθレンズ5の温度であるレンズ温度Tf1を測定する。温度測定器73は、測定したレンズ温度Tf1を機械学習装置70に送る。
光量計8は、fθレンズ5を通過したレーザ光線7dの光量であるレンズ光量Lf1を測定する。光量計8は、測定したレンズ光量Lf1を機械学習装置70に送る。光量計9は、ミラー14で反射された後のレーザ光線7bの光量であるミラー光量Lm1と、ミラー14およびミラー24で反射されたのちのレーザ光線7cの光量であるミラー光量Lm2とを測定する。光量計9は、測定したミラー光量Lm1,Lm2を機械学習装置70に送る。
機械学習装置70は、学習装置30と、推論装置50とを備えている。学習装置30は、レーザ加工機80の状態を示す状態情報(後述する入力情報)に基づいて、レーザ加工機80が備える構成要素の異常の情報を学習する。
状態情報である入力情報は、レーザ加工機80が備える構成要素の音の情報、レーザ加工機80が備える構成要素の振動の情報、レーザ加工機80が備える構成要素の温度の情報、およびレーザ加工機80が備える構成要素の電流の情報の少なくとも1つを含んでいる。入力情報の例は、ミラー温度Tm1,Tm2、レンズ温度Tf1、ミラー光量Lm1,Lm2、およびレンズ光量Lf1である。これらの入力情報は、レーザ加工機80によって機械学習装置70に入力される。また、入力情報には、アンプ2から機械学習装置70に入力される情報が含まれていてもよい。アンプ2から機械学習装置70に入力される情報については後述する。
機械学習装置70が異常の情報を学習するレーザ加工機80の構成要素の例は、fθレンズ5、ミラー14,24、後述するロータ13,23、および後述する軸受け11,12である。以下の説明では、fθレンズ5、ミラー14,24、ロータ13,23、および軸受け11,12を対象製品という場合がある。
機械学習装置70が学習する異常の情報は、異常要因および異常の発生が予測される時期(以下、異常発生時期という場合がある)である。学習装置30は、異常要因および異常発生時期を学習することによって、異常要因の推論、および異常発生時期の推論を実行する。学習装置30は、対象製品に対し、推論される異常要因、および推論される異常発生時期の少なくとも1つを学習する。学習装置30が学習する異常要因には、異常の発生箇所の情報と、異常の要因の情報とが含まれている。
レーザ加工機80では、発振器1から発せられたレーザ光線7aが、ガルバノスキャナ3が備えるミラー14で反射される。ミラー14は、レーザ光線7bの水平方向または垂直方向の照射位置を制御する。次に、ガルバノスキャナ4が備えるミラー24は、ミラー14で反射されたレーザ光線7bを反射する。ミラー24は、レーザ光線7cの水平方向または垂直方向の照射位置を制御する。次に、fθレンズ5は、ミラー24で反射されたレーザ光線7cを通過させ、適切な焦点距離に調整する。fθレンズ5を通過したレーザ光線7dは、搭載台6に搭載された被加工物26上に照射され、被加工物26が加工される。なお、本実施の形態では、加工機がレーザ加工機80である場合について説明するが、加工機は放電加工機などのレーザ加工機80以外の加工機であってもよい。
次に、ガルバノスキャナ3,4の動作原理について説明する。図2は、実施の形態にかかる機械学習装置に接続されるガルバノスキャナの構成を説明するための図である。
ガルバノスキャナ3は、ステータ10、軸受け11,12、ロータ13、ミラー14、およびエンコーダ15を備えている。また、ガルバノスキャナ4は、ステータ20、軸受け21,22、ロータ23、ミラー24、およびエンコーダ25を備えている。なお、図2では、温度測定器71,72の図示を省略している。温度測定器71は、ミラー14の近傍に配置され、温度測定器72は、ミラー24の近傍に配置されている。
ロータ13は、2つの軸受け11,12を介してステータ10に取付けられている。ロータ13の一端には、ミラー14が取付けられており、ロータ13の他端には、エンコーダ15が取付けられている。この構成により、ロータ13、ミラー14、およびエンコーダ15は一体となって揺動する。ロータ13、および軸受け11,12の軸方向は、エンコーダ15からミラー14に向かう方向である。
また、ロータ23は、2つの軸受け21,22を介してステータ20に取付けられている。ロータ23の一端には、ミラー24が取付けられており、ロータ23の他端には、エンコーダ25が取付けられている。この構成により、ロータ23、ミラー24、およびエンコーダ25は一体となって揺動する。ロータ23、および軸受け21,22の軸方向は、エンコーダ25からミラー24に向かう方向である。
エンコーダ15は、アンプ2が誤差補正前の制御信号をステータ10にインプットして回転した、第1の回転部品の回転角度である第1の回転部品角度を検出して、検出値をアンプ2にフィードバックする。これにより、アンプ2は、検出値と目標値との間の誤差を補正し、誤差補正後の制御信号をステータ10にインプットすることで、第1の回転部品角度を目標値通りとなるように制御する。アンプ2は、第1の回転部品が規定の回転角度の範囲内で揺動するように、回転角度を制御する。以下の説明では、誤差補正前の制御信号を、第1のアンプ指令という場合がある。
また、エンコーダ25は、アンプ2が誤差補正前の制御信号をステータ20にインプットして回転した、第2の回転部品の回転角度である第2の回転部品角度を検出して、検出値をアンプ2にフィードバックする。これにより、アンプ2は、検出値と目標値との間の誤差を補正し、誤差補正後の制御信号をステータ20にインプットすることで、第2の回転部品角度を目標値通りとなるように制御する。アンプ2は、第2の回転部品が規定の回転角度の範囲内で揺動するように、回転角度を制御する。以下の説明では、誤差補正前の制御信号を、第2のアンプ指令という場合がある。
なお、レーザ加工機80は、ガルバノスキャナ3用のアンプ2と、ガルバノスキャナ4用のアンプ2とを有していてもよい。この場合、ガルバノスキャナ3用のアンプ2が、ロータ13、ミラー14、およびエンコーダ15の回転角度を制御する。また、ガルバノスキャナ4用のアンプ2が、ロータ23、ミラー24、およびエンコーダ25の回転角度を制御する。
レーザ加工機80では、ミラー14,24の総回転距離の増加に伴い、ガルバノスキャナ3が備える軸受け11,12の転動面、ガルバノスキャナ4が備える軸受け21,22の転動面、およびロータ13,23の転動面で、摩耗または傷の発生による劣化が進行する。
劣化の進行に伴い、軸受け11の回転軸、軸受け12の回転軸、およびロータ13の回転軸に、ずれ、および傾きが発生する。このため、アンプ2からステータ10への指令である第1のアンプ指令と第1の回転部品角度との間に差異が生じる。
また、劣化の進行に伴い、軸受け21の回転軸、軸受け22の回転軸、およびロータ23の回転軸に、ずれ、および傾きが発生する。このため、アンプ2からステータ20への指令である第2のアンプ指令と第2の回転部品角度との間に差異が生じる。
また、劣化の進行に伴い、軸受け11,12,21,22、およびロータ13,23に、異音および異常振動の少なくとも一つが発生する場合がある。機械学習装置70は、アンプ2から、異音、異常振動といった異常に関連する情報を入力情報の一部として取得する。機械学習装置70がアンプ2から取得する入力情報の例は、第1のアンプ指令、第2のアンプ指令、エンコーダ15,25の角度、軸受け11,12,21,22の音の情報および振動の情報、ロータ13,23の音の情報および振動の情報である。入力情報にレーザ加工機80が備える構成要素の電流の情報が含まれる場合、学習装置30は、アンプ2がガルバノスキャナ3,4のステータ(後述するステータ10)へ流す電流の指令をアンプ2から取得する。
また、レーザ加工機80では、加工の累積時間の増加に伴い、ミラー14,24、fθレンズ5への汚れ付着量が増加する。汚れ付着量の増加に伴い、ミラー14で反射したレーザ光線7b、ミラー24で反射したレーザ光線7c、およびfθレンズ5を通過したレーザ光線7dの光量であるレンズ光量Lf1が低下する。また、汚れ付着量の増加に伴い、レーザ光線7a~7dが汚れに照射されて汚れの温度が上昇するので、ミラー14,24、およびfθレンズ5の温度が上昇する。このため、機械学習装置70は、レーザ加工機80から、ミラー光量Lm1,Lm2、レンズ光量Lf1、ミラー温度Tm1,Tm2、およびレンズ温度Tf1を入力情報の一部として取得する。
図3は、実施の形態にかかる機械学習装置が学習する異常要因と入力情報との対応関係を説明するための図である。学習装置30は、異常要因などを学習する際に、レーザ加工機80から入力情報を取得する。学習装置30は、入力情報を用いて、異常要因などを学習する。入力情報は、レーザ加工機80で検知される検知項目である。
機械学習装置70の学習装置30は、ロータ13,23、軸受け11,12,21,22、fθレンズ5、およびミラー14,24のうちの少なくとも1つの対象製品に対して、異常の情報を学習する。
なお、ロータ13,23の異常要因と、レーザ加工機80での検知項目である入力情報との関係は同じであるので、ここでは、ロータ13について説明する。また、軸受け11,12,21,22の異常要因と入力情報との関係は、同じであるので、ここでは、軸受け11について説明する。図3では、第1のアンプ指令および第2のアンプ指令を、アンプ指令と記載し、第1の回転部品角度および第2の回転部品角度を、回転部品角度と記載している。
ロータ13の異常要因は、ロータ13の劣化である。ロータ13が劣化した場合に発生する第1の現象は、ロータ13の軸のずれ、および軸の傾きの少なくとも一つである。第1の現象を検知するための入力情報は、第1のアンプ指令および第1の回転部品角度である。
また、ロータ13が劣化した場合に発生する第2の現象は、ロータ13の動作不良である。第2の現象を検知するための入力情報は、ロータ13の実際の音の情報およびロータ13の実際の振動の情報の少なくとも一つである。
軸受け11の異常要因は、軸受け11の劣化である。軸受け11が劣化した場合に発生する第3の現象は、軸受け11の軸のずれ、および軸の傾きの少なくとも一つである。第3の現象を検知するための入力情報は、第1のアンプ指令および第1の回転部品角度である。
また、軸受け11が劣化した場合に発生する第4の現象は、軸受け11の動作不良である。第4の現象を検知するための入力情報は、軸受け11の実際の音の情報および軸受け11の実際の振動の情報の少なくとも一つである。
fθレンズ5の異常要因は、fθレンズ5への汚れの付着である。fθレンズ5に汚れが付着した場合に発生する第5の現象は、レンズ光量Lf1の低下であり、第5の現象を検知するための入力情報は、レンズ光量Lf1である。
また、fθレンズ5に汚れが付着した場合に発生する第6の現象は、レンズ温度Tf1の上昇であり、第6の現象を検知するための入力情報は、レンズ温度Tf1である。
ミラー14の異常要因は、ミラー14への汚れの付着である。ミラー14に汚れが付着した場合に発生する第7の現象は、ミラー光量Lm1の低下であり、第7の現象を検知するための入力情報は、ミラー光量Lm1である。
また、ミラー14に汚れが付着した場合に発生する第8の現象は、ミラー温度Tm1の上昇であり、第8の現象を検知するための入力情報は、ミラー温度Tm1である。
図4は、実施の形態にかかる機械学習装置が取得する第1のミラー光量を説明するための図である。図5は、実施の形態にかかる機械学習装置が取得する第2のミラー光量を説明するための図である。第1のミラー光量は、ミラー光量Lm1であり、第2のミラー光量は、ミラー光量Lm2である。
図4に示すように、光量計9が、ミラー光量Lm1を測定する際には、ミラー14が、発振器1から発せられたレーザ光線7aを反射し、ミラー14で反射されたレーザ光線7bが、ミラー24を介さずに、光量計9に照射される。これにより、光量計9は、ミラー14で反射されたレーザ光線7bのミラー光量Lm1を測定する。
図5に示すように、光量計9が、ミラー光量Lm2を測定する際には、ミラー14が、発振器1から発せられたレーザ光線7aを反射し、ミラー24が、ミラー14で反射されたレーザ光線7bを反射し、レーザ光線7cが光量計9に照射される。このように、光量計9が、ミラー光量Lm2を測定する際には、ミラー14,24を介したレーザ光線7cが光量計9に照射される。これにより、光量計9は、ミラー14,24で反射されたレーザ光線7cのミラー光量Lm2を測定する。
なお、レーザ加工機80は、ミラー14用の光量計9を用いてミラー光量Lm1を測定し、ミラー24用の光量計9を用いてミラー光量Lm2を測定してもよい。すなわち、レーザ加工機80は、複数の光量計9を用いてミラー光量Lm1,Lm2を測定してもよい。
次に、機械学習装置70が備える学習装置30および推論装置50の構成について説明する。図6は、実施の形態にかかる機械学習装置が備える学習装置の構成を示す図である。学習装置30は、データ取得部31と、モデル生成部32と、学習済モデル記憶部33とを備えている。
データ取得部31は、入力情報41と、対象製品の異常の情報を示す異常情報42とを、学習用データとして取得する状態観測部の機能を有している。ここで、学習用データは、入力情報41および異常情報42を互いに関連付けたデータである。データ取得部31は、入力情報41をレーザ加工機80から取得する。異常情報42は、ユーザによってデータ取得部31に入力される。データ取得部31へは、入力情報41に対応する異常情報42が入力される。データ取得部31は、入力情報41と異常情報42とを対応付けることによって学習用データを生成する。
異常情報42は、異常要因および異常発生の時期の少なくとも1つを含んでいる。異常情報42に含まれる異常発生の時期は、実際に異常が発生した時期である。異常情報42が第1の異常情報である。
ロータ13に関連する入力情報41には、第1のアンプ指令および第1の回転部品角度が含まれている。第1のアンプ指令と第1の回転部品角度との差が、ロータ13の劣化による軸のずれ、軸の傾きに対応している。ロータ13の劣化の原因は、ロータ13の摩耗、傷等である。
また、ロータ13に関連する入力情報41には、ロータ13の音の情報および振動の情報が含まれている。ロータ13の異音および異常振動が、ロータ13の劣化によるロータ13の動作不良に対応している。
ロータ23に関連する入力情報41には、第2のアンプ指令および第2の回転部品角度が含まれている。第2のアンプ指令と第2の回転部品角度との差が、ロータ23の劣化による軸のずれ、軸の傾きに対応している。ロータ23の劣化の原因は、ロータ23の摩耗、傷等である。
また、ロータ23に関連する入力情報41には、ロータ23の音の情報および振動の情報が含まれている。ロータ23の異音および異常振動が、ロータ23の劣化によるロータ23の動作不良に対応している。
軸受け11,12に関連する入力情報41には、第1のアンプ指令および第1の回転部品角度が含まれている。第1のアンプ指令と第1の回転部品角度との差が、軸受け11,12の劣化による、軸のずれ、または軸の傾きに対応している。軸受け11,12の劣化の原因は軸受け11,12の摩耗、傷等である。
第1のアンプ指令と第1の回転部品角度との差である第1の角度差は、ロータ13が劣化した場合と軸受け11,12が劣化した場合とで異なる。データ取得部31は、ロータ13が劣化した場合の第1の角度差と、ロータ13の異常要因および異常発生の時期の少なくとも1つとを対応付けた学習用データを生成する。また、データ取得部31は、軸受け11,12が劣化した場合の第1の角度差と、軸受け11,12の異常要因および異常発生の時期の少なくとも1つとを対応付けた学習用データを生成する。
また、軸受け11,12に関連する入力情報41には、軸受け11,12の音の情報および振動の情報が含まれている。軸受け11,12の異音および異常振動が、軸受け11,12の劣化による軸受け11,12の動作不良に対応している。
軸受け21,22に関連する入力情報41には、第2のアンプ指令および第2の回転部品角度が含まれている。第2のアンプ指令と第2の回転部品角度との差が、軸受け21,22の劣化による、軸のずれ、または軸の傾きに対応している。軸受け21,22の劣化の原因は軸受け21,22の摩耗、傷等である。
また、軸受け21,22に関連する入力情報41には、軸受け21,22の音の情報および振動の情報が含まれている。軸受け21,22の異音および異常振動が、軸受け21,22の劣化による軸受け21,22の動作不良に対応している。
レーザ加工機80では、音を測定するマイクロホンなどの音測定器機、振動を測定する加速度センサなどの振動測定器が、ガルバノスキャナ3,4に配置されている。ガルバノスキャナ3では、音測定器機および振動測定器がステータ10に配置され、ガルバノスキャナ4では、音測定器機および振動測定器がステータ20に配置されている。ステータ10に配置された音測定器機および振動測定器が検知する音および振動は、ロータ13、軸受け11、および軸受け12の動作に対応している。ステータ20に配置された音測定器機および振動測定器が検知する音および振動は、ロータ23、軸受け21、および軸受け22の動作に対応している。
ロータ13に異常が発生している場合には、音測定器機および振動測定器が検知する異音および異常振動が、ロータ13に関連する入力情報41としてデータ取得部31に入力される。
ロータ23に異常が発生している場合には、音測定器機および振動測定器が検知する異音および異常振動が、ロータ23に関連する入力情報41としてデータ取得部31に入力される。
軸受け11または軸受け12に異常が発生している場合には、音測定器機および振動測定器が検知する異音および異常振動が、軸受け11,12に関連する入力情報41としてデータ取得部31に入力される。
軸受け21または軸受け22に異常が発生している場合には、音測定器機および振動測定器が検知する異音および異常振動が、軸受け21,22に関連する入力情報41としてデータ取得部31に入力される。
fθレンズ5に関連する入力情報41には、fθレンズ5を通過した後のレーザ光線7dの光量であるレンズ光量Lf1が含まれている。レンズ光量Lf1は、fθレンズ5への汚れ付着等による光量の低下に対応している。
なお、fθレンズ5に関連する入力情報41は、fθレンズ5の通過前後のレーザ光線7c,7dの光量差であってもよい。fθレンズ5を通過する前のレーザ光線7cのミラー光量Lm2は、光量計9が測定する。また、fθレンズ5を通過したレーザ光線7dのレンズ光量Lf1は、光量計8が測定する。fθレンズ5の通過前後のレーザ光線7c,7dの光量差は、データ取得部31によって算出される。この光量差は、fθレンズ5への汚れ付着等による光量の低下に対応している。
また、fθレンズ5に関連する入力情報41には、fθレンズ5の温度であるレンズ温度Tf1が含まれている。レンズ温度Tf1は、fθレンズ5への汚れ付着等によるfθレンズ5の温度上昇に対応している。
ミラー14に関連する入力情報41には、ミラー14で反射された後のレーザ光線7bの光量であるミラー光量Lm1が含まれている。ミラー24に関連する入力情報41には、ミラー24で反射された後のレーザ光線7cの光量であるミラー光量Lm2が含まれている。ミラー光量Lm1は、ミラー14への汚れ付着等による光量の低下に対応し、ミラー光量Lm2は、ミラー14,24への汚れ付着等による光量の低下に対応している。したがって、モデル生成部32は、ミラー光量Lm1とミラー光量Lm2との差分を、ミラー24に関連する入力情報41として用いてもよい。
また、ミラー14に関連する入力情報41には、ミラー14の温度であるミラー温度Tm1が含まれている。ミラー24に関連する入力情報41には、ミラー24の温度であるミラー温度Tm2が含まれている。ミラー温度Tm1は、ミラー14への汚れ付着等によるミラー14の温度上昇に対応し、ミラー温度Tm2は、ミラー24への汚れ付着等によるミラー24の温度上昇に対応している。
データ取得部31には、入力情報41の推移が入力される。これにより、データ取得部31は、入力情報41の推移と異常情報42とを対応付けした学習用データを生成し、学習用データをモデル生成部32に送る。入力情報41の推移は、特定期間における時間毎の入力情報41の変化である。
モデル生成部32は、データ取得部31から送られてくる入力情報41の推移および異常情報42の組合せに基づいて作成される学習用データに基づいて、対象製品の異常要因および対象製品の異常発生時期を推論する。モデル生成部32は、対象製品の入力情報41の推移および異常情報42から、対象製品の異常要因および異常発生時期を推論する学習済モデル43を生成する学習部の機能を有している。モデル生成部32は、異常要因の推論を行う学習済モデル43と、異常発生時期を推論する学習済モデル43とを備えている。
モデル生成部32が、異常要因の推論を行う学習済モデル43を用いる場合、異常情報42は、対象製品で実際に発生した異常の要因であり、モデル生成部32が推論する異常要因が、対象製品に対して推測される異常の要因である。
モデル生成部32が、異常発生時期の推論を行う学習済モデル43を用いる場合、異常情報42は、対象製品で実際に異常が発生した時期であり、モデル生成部32が推論する異常発生時期が、対象製品で異常の発生が予測される時期である。
次に、図7を用いて学習装置30による学習処理の処理手順について説明する。図7は、実施の形態にかかる学習装置による学習処理の処理手順を示すフローチャートである。
データ取得部31は、学習用データを取得する(ステップS10)。具体的には、データ取得部31は、学習用データとして、入力情報41の推移と異常情報42とを取得する。なお、データ取得部31は、入力情報41の推移と、異常情報42とを同じタイミングで取得してもよいし、別々のタイミングで取得してもよい。すなわち、データ取得部31は、入力情報41の推移と、異常情報42とを関連付けて入力できれば、何れのタイミングで取得してもよい。
モデル生成部32は、データ取得部31によって取得された、入力情報41の推移および異常情報42の組合せである学習用データに従って、学習処理を実行する(ステップS20)。モデル生成部32は、例えば、学習用データに従って、いわゆる教師あり学習により、学習済モデル43を生成する。モデル生成部32が生成する学習済モデル43は、異常要因を推論するための学習済モデル43、および異常発生の時期を予測するための学習済モデル43の少なくとも1つを含んでいる。
学習済モデル記憶部33は、モデル生成部32が生成した学習済モデル43を記憶しておく(ステップS30)。
なお、本実施の形態では、モデル生成部32が、モデル生成部32で学習した学習済モデル43を用いたが、モデル生成部32は、他の外部装置から学習済モデル43を取得し、この学習済モデル43に基づいて、対象製品の異常要因および異常発生時期を推論してもよい。
モデル生成部32は、教師あり学習等の公知の学習アルゴリズムを用いることができる。ここで、モデル生成部32が、ニューラルネットワークを用いた教師あり学習を実行する場合について説明する。
モデル生成部32は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、対象製品の異常要因および異常発生時期を学習する。ここで、教師あり学習とは、入力と結果(ラベル)のデータの組を学習装置に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習し、入力から結果を推論する手法をいう。
ニューラルネットワークは、複数のニューロンからなる入力層、複数のニューロンからなる中間層(隠れ層)、および複数のニューロンからなる出力層で構成される。中間層は、1層、または2層以上でもよい。
図8は、実施の形態にかかる機械学習装置が用いるニューラルネットワークの構成を示す図である。例えば、図8に示すような3層のニューラルネットワークであれば、複数のデータが入力層X1~X3に入力されると、その値に重みw11~w16を掛けて中間層Y1~Y2に入力され、その結果にさらに重みw21~w26を掛けて出力層Z1~Z3から出力される。この出力結果は、重みw11~w16および重みw21~w26の値によって変わる。
実施の形態のニューラルネットワークは、データ取得部31によって取得される入力情報41と、対象製品の異常情報42との組合せに基づいて作成される学習用データ(データセット)に従って、いわゆる教師あり学習により、対象製品に対して推論される異常要因および推論される異常発生時期を学習する。
すなわち、ニューラルネットワークは、入力層X1~X3に入力情報41を入力して出力層Z1~Z3から出力された結果が、対象製品の異常要因および異常発生の時期に近づくように重みw11~w16,w21~w26を調整することで学習する。
モデル生成部32は、以上のような学習を実行することで学習済モデル43を生成し、出力する。学習済モデル記憶部33は、モデル生成部32から出力された学習済モデル43を記憶する。
図9は、実施の形態にかかる機械学習装置が備える推論装置の構成を示す図である。推論装置50は、データ取得部51と、推論部52とを備えている。推論部52は、学習済モデル記憶部33に接続されている。
データ取得部51は、入力情報41をレーザ加工機80から取得する。推論部52は、学習済モデル記憶部33から学習済モデル43を読み出す。推論部52は、入力情報41を学習済モデル43に入力する。これにより、学習済モデル43は、対象製品の異常要因および異常発生時期を推論する。すなわち、推論部52は、異常要因を推論するための学習済モデル43に、データ取得部51で取得した異常要因を推論するための入力情報41を入力することで、入力情報41から推論される、異常要因推論結果62を出力することができる。また、推論部52は、異常発生時期を推論するための学習済モデル43に、データ取得部51で取得した異常発生時期を推論するための入力情報41を入力することで、入力情報41から推論される、異常発生予測結果63を出力することができる。異常要因推論結果62は、異常要因の推論結果を示す情報である。異常発生予測結果63は、異常発生時期の推論結果を示す情報である。異常要因推論結果62、および異常発生予測結果63が、第2の異常情報である。
データ取得部51は、異常要因を推論するための学習済モデル43に、入力情報41を入力することで、異常要因を推論する。また、データ取得部51は、異常発生の時期を予測するための学習済モデル43に、入力情報41を入力することで、異常発生時期を推論する。
なお、機械学習装置70は、入力情報41と、推論によって得た異常要因推論結果62を、学習済モデル記憶部33に蓄積しておいてもよい。この場合、推論部52は、学習済モデル43、蓄積しておいた入力情報41、蓄積しておいた異常要因推論結果62を用いて、異常要因を学習し、学習済モデル43を更新する。学習済モデル記憶部33は、更新された学習済モデル43を蓄積しておく。
また、機械学習装置70は、入力情報41と、推論によって得た異常発生予測結果63を、学習済モデル記憶部33に蓄積しておいてもよい。この場合、推論部52は、学習済モデル43、蓄積しておいた入力情報41、蓄積しておいた異常発生予測結果63を用いて、異常発生時期を学習し、学習済モデル43を更新する。学習済モデル記憶部33は、更新された学習済モデル43を蓄積しておく。
次に、図10を用いて、推論装置50による推論処理の処理手順について説明する。図10は、実施の形態にかかる推論装置による推論処理の処理手順を示すフローチャートである。
データ取得部51は、レーザ加工機80から、入力情報41を取得する(ステップS40)。推論部52は、学習済モデル記憶部33から学習済モデル43を読み出す。推論部52は、入力情報41を学習済モデル43に入力する(ステップS50)。これにより、学習済モデル43は、入力情報41を用いて、対象製品の異常要因および異常発生時期を推論し、推論結果を、対応する対象製品に出力する(ステップS60)。すなわち、推論部52は、異常要因推論結果62および異常発生予測結果63をレーザ加工機80などに出力する。
レーザ加工機80は、レーザ加工機80が備える表示装置に、異常要因推論結果62および異常発生予測結果63を表示する。また、レーザ加工機80は、異常要因推論結果62および異常発生予測結果63に基づいて、レーザ加工を実行する。レーザ加工機80は、例えば、異常要因推論結果62が異常要因を示す対象製品の動作を停止させてもよいし、レーザ加工機80の全体の動作を停止させてもよい。また、レーザ加工機80は、異常発生予測結果63に基づいて、異常発生時期となる前にレーザ加工を停止する。
これにより、レーザ加工システム101のユーザは、異常要因推論結果62および異常発生予測結果63に基づいて、対象製品の異常をリアルタイムで診断できる。これにより、ユーザは、生産性の低下を防止できる。
このように、機械学習装置70は、対象製品の異常要因の推論に学習済モデル43を用いるので、様々な種類の異常要因を推論でき、メンテナンスコストを削減できる。また、機械学習装置70は、対象製品の異常発生時期の予測に学習済モデル43を用いるので、対象製品に異常が発生する前に異常の発生を予測でき、不良品の発生を防止できる。
なお、学習装置30および推論装置50の少なくとも一つは、例えば、ネットワークを介して対象製品を備えたレーザ加工機80に接続されてもよい。また、学習装置30および推論装置50の少なくとも一つは、対象製品を備えたレーザ加工機80とは別個の装置であってもよい。また、学習装置30および推論装置50の少なくとも一つは、対象製品を備えたレーザ加工機80に内蔵されていてもよい。さらに、学習装置30および推論装置50の少なくとも一つは、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
ところで、ミラーの回転角度に対するゲインからロータの劣化診断を行う方法がある。この方法では、劣化診断の対象がロータに限定される。一方、本実施の形態の機械学習装置70は、ロータ13,23に限らず、ミラー14,24、軸受け11,12,21,22、およびfθレンズ5の異常の診断を簡易な構成で実行できる。また、本実施の形態の機械学習装置70は、レーザ加工機80による被加工物26の加工中であっても、ロータ13,23、軸受け11,12,21,22、およびfθレンズ5の診断を実行できるので、生産性の低下を防止できる。
なお、本実施の形態では、モデル生成部32が用いる学習アルゴリズムに教師あり学習を適用した場合について説明したが、学習アルゴリズムは、教師あり学習に限られるものではない。学習アルゴリズムについては、教師あり学習以外にも、強化学習、教師なし学習、または半教師あり学習等を適用することも可能である。
また、モデル生成部32は、複数の対象製品に対して作成される学習用データに従って、異常要因および異常発生時期を学習してもよい。なお、モデル生成部32は、同一のエリアで使用される複数の対象製品から学習用データを取得して学習処理を実行してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数の対象製品から収集される学習用データを利用して学習処理を実行してもよい。また、学習用データを収集する対象製品が途中で診断対象に追加されること、または診断対象から除去されることも可能である。さらに、ある対象製品に関して対象製品の異常要因および異常発生時期を学習した学習装置が、これとは別の対象製品に適用され、当該別の対象製品に関して対象製品の異常要因および異常発生時期を再学習して学習済モデル43を更新するようにしてもよい。
また、モデル生成部32に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する深層学習(Deep Learning)を用いることもできる。モデル生成部32は、他の公知の方法、例えば遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
次に、学習装置30および推論装置50のハードウェア構成について説明する。なお、学習装置30および推論装置50のハードウェア構成は同様であるので、ここでは学習装置30のハードウェア構成について説明する。
図11は、実施の形態にかかる学習装置のハードウェア構成を示す図である。学習装置30は、入力装置300、プロセッサ100、メモリ200、および出力装置400により実現することができる。プロセッサ100の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ200の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
学習装置30は、プロセッサ100が、メモリ200で記憶されている学習装置30の動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、学習プログラムを読み出して実行することにより実現される。学習装置30の動作を実行するためのプログラムである学習プログラムは、学習装置30の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。なお、推論装置50の場合、プロセッサ100が、メモリ200で記憶されている推論装置50の動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、推論プログラムを読み出して実行することにより実現される。
学習装置30で実行される学習プログラムは、データ取得部31と、モデル生成部32とを含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
入力装置300は、入力情報41を受け付けてプロセッサ100に送る。メモリ200は、プロセッサ100が各種処理を実行する際の一時メモリに使用される。メモリ200は、学習済モデル43などを記憶する。出力装置400は、対象製品の異常要因の推論結果および異常発生時期の推論結果を外部装置に出力する。
学習プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。また、学習プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で学習装置30に提供されてもよい。なお、学習装置30の機能について、一部を専用回路などの専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように実施の形態では、学習装置30が、入力情報41の推移と異常情報42とを含む学習用データを用いて、異常要因推論結果62および異常発生予測結果63を推論するための学習済モデル43を生成している。これにより、学習装置30は、レーザ加工機80が備える構成要素の異常を正確に診断できる。また、学習装置30は、被加工物26の加工中であっても、レーザ加工機80が備える構成要素を診断できる。
また、推論装置50が、学習済モデル43を用いて、入力情報41の推移から、入力情報41の推移に対応する、異常要因推論結果62および異常発生予測結果63を推論している。これにより、推論装置50は、レーザ加工機80が備える構成要素の異常を正確に診断できる。また、推論装置50は、被加工物26の加工中であっても、レーザ加工機80が備える構成要素を診断できる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 発振器、2 アンプ、3,4 ガルバノスキャナ、5 fθレンズ、6 搭載台、7a~7d レーザ光線、8,9 光量計、10,20 ステータ、11,12,21,22 軸受け、13,23 ロータ、14,24 ミラー、15,25 エンコーダ、26 被加工物、30 学習装置、31 データ取得部、32 モデル生成部、33 学習済モデル記憶部、41 入力情報、42 異常情報、43 学習済モデル、50 推論装置、51 データ取得部、52 推論部、62 異常要因推論結果、63 異常発生予測結果、70 機械学習装置、71~73 温度測定器、80 レーザ加工機、100 プロセッサ、101 レーザ加工システム、200 メモリ、300 入力装置、400 出力装置。

Claims (12)

  1. 加工機が備える構成要素の状態を示す状態情報の推移と、前記加工機に発生した異常の情報である第1の異常情報とを含む学習用データを取得するデータ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記状態情報の推移から前記加工機に発生する異常の情報である第2の異常情報を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備えることを特徴とする学習装置。
  2. 前記状態情報は、前記構成要素の音の情報、前記構成要素の振動の情報、前記構成要素の温度の情報、および前記構成要素の電流の情報の少なくとも1つを含んでいる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  3. 前記状態情報は、前記加工機が備えるアンプから前記加工機が備えるガルバノスキャナのステータへの指令であるアンプ指令と前記ガルバノスキャナが有するエンコーダの測定された回転角度である回転部品角度とを組み合わせた情報、前記ガルバノスキャナの音の情報、前記ガルバノスキャナの振動の情報、前記ガルバノスキャナのミラーの温度であるミラー温度、前記ミラーで反射されたレーザ光線の光量であるミラー光量、前記加工機が備えるエフシータレンズの温度であるレンズ温度、および前記エフシータレンズを通過したレーザ光線の光量であるレンズ光量の少なくとも1つを含んでいる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  4. 前記第1の異常情報は、前記構成要素で実際に発生した異常の要因を含み、
    前記第2の異常情報は、前記構成要素に対して推測される異常の要因を含む、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の学習装置。
  5. 前記第1の異常情報は、前記構成要素で実際に異常が発生した時期を含み、
    前記第2の異常情報は、前記構成要素で異常の発生が予測される時期を含む、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の学習装置。
  6. 前記加工機は、レーザ加工機である、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記載の学習装置。
  7. 加工機が備える構成要素の状態を示す状態情報の推移を取得するデータ取得部と、
    前記状態情報の推移から前記加工機に発生する異常の情報である異常情報を推論するための学習済モデルを用いて、前記状態情報の推移から、前記状態情報の推移に対応する前記異常情報を推論する推論部と、
    を備えることを特徴とする推論装置。
  8. 前記状態情報は、前記加工機が備えるアンプから前記加工機が備えるガルバノスキャナのステータへの指令であるアンプ指令と前記ガルバノスキャナが有するエンコーダの測定された回転角度である回転部品角度とを組み合わせた情報、前記ガルバノスキャナの音の情報、前記ガルバノスキャナの振動の情報、前記ガルバノスキャナのミラーの温度であるミラー温度、前記ミラーで反射されたレーザ光線の光量であるミラー光量、前記加工機が備えるエフシータレンズの温度であるレンズ温度、および前記エフシータレンズを通過したレーザ光線の光量であるレンズ光量の少なくとも1つを含んでいる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の推論装置。
  9. 前記異常情報は、前記構成要素に対して推測される異常の要因を含む、
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の推論装置。
  10. 前記異常情報は、前記構成要素の異常の発生が予測される時期を含む、
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の推論装置。
  11. 加工機が備える構成要素の状態を示す状態情報の推移と、前記加工機に発生した異常の情報である第1の異常情報とを含む学習用データを取得するデータ取得ステップと、
    前記学習用データを用いて、前記状態情報の推移から前記加工機に発生する異常の情報である第2の異常情報を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成ステップと、
    を含むことを特徴とする学習方法。
  12. 加工機が備える構成要素の状態を示す状態情報の推移を取得するデータ取得ステップと、
    前記状態情報の推移から前記加工機に発生する異常の情報である異常情報を推論するための学習済モデルを用いて、前記状態情報の推移から、前記状態情報の推移に対応する前記異常情報を推論する推論ステップと、
    を含むことを特徴とする推論方法。

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