JP2022034240A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチプローブを種々のアプローチ方向でワークに当接させた際のワーク位置の測定精度を向上させつつ、ワークの位置測定の高速化を図ることができる工作機械を提供する。【解決手段】工作機械は、環状ゲージ3と記憶部とタッチプローブと位置情報取得手段とキャリブレーション手段とを備える。タッチプローブは、接触子が被測定物に接触することに伴って接離する接点対をタッチプローブの中心軸周りの120°毎に有する。位置情報取得手段は、接触子が被測定物の表面に接触したことを検知して被測定物の位置情報を取得する。キャリブレーション手段は、環状ゲージ3の内周面30に対するアプローチ方向を30°毎に変更しつつ測定した環状ゲージ3の内周面30の位置情報と記憶部が記憶している環状ゲージ3の内周面30の位置情報とに基づいて、位置情報取得手段によって取得される被測定物の位置情報のキャリブレーションを行う。【選択図】図4

Description

本発明は、工作機械に関する。
工作機械においては、ワーク(被削材)の加工を行う前段階において、工作機械に配置されたワークの位置測定(座標測定)が行われる。ワークの位置測定にあたっては、タッチプローブが用いられる。例えば特許文献1に開示されているように、タッチプローブは、工作機械の主軸に取り付けられるハウジングと、先端部がハウジングから突出するようハウジングに保持されるとともに先端に球状の接触子を有するスタイラスとを備える。ハウジング内には、接触子がワークに当接していない状態においては閉じ、接触子がワークに当接してスタイラスが傾いた状態においては開く接点対が配されている。
ワークの位置測定にあたっては、タッチプローブをワークへ向けて移動させ、接触子をワークに接触させる。接触子とワークとの接触時においては、スタイラスが傾いていないため、タッチプローブの移動は継続される。そして、接触子とワークとの接触後、スタイラスが傾くことでタッチプローブの接点対が離れ、接触検出信号がタッチプローブから工作機械の制御装置に出力される。制御装置は、接触検出信号が出力された時点のタッチプローブの位置(座標)をワークの表面位置として記録する。これをワークの表面の各部に接触子を接触させるよう繰り返すことによって、ワーク全体の位置が検出される。
ここで、前述のごとく、タッチプローブはスタイラスがある程度傾くことで接点対が開き、接触検出信号を出力するため、接触検出信号を出力した時点でのタッチプローブの位置は、接触子がワークに接触した時点でのタッチプローブの位置から僅かにずれた位置にある。これを考慮し、タッチプローブの出力を真の値に近付けるべく、ワークの表面位置を計測する前段階において、タッチプローブの測定結果の補正(キャリブレーション)が行われる。特許文献2に、タッチプローブの測定結果のキャリブレーションを行う工作機械が開示されている。
特許文献2に記載の工作機械においては、内周面の形状(寸法)が既知のリングゲージにおける内周面の位置を、その主軸に取り付けられたタッチプローブを用いて測定する。そして、タッチプローブによるリングゲージの内周面の位置の測定値がリングゲージの内周面の既知の値に近付くよう、タッチプローブの測定値のキャリブレーションが行われる。
ここで、ワークに対するタッチプローブのアプローチ方向が変わると、タッチプローブにおけるスタイラスの傾き方及び接点対の離れ方が変わり、タッチプローブの測定値の誤差が変動し得る。そこで、特許文献2に記載のキャリブレーション方法においては、まず、リングゲートに対して特定方向から当接した場合のタッチプローブの測定値のキャリブレーションを行う。そして、ワーク形状の測定時においては、ワークへのアプローチ方向から見たタッチプローブの回転姿勢が、キャリブレーション時における前記特定方向から見たタッチプローブの回転姿勢と同じになるよう、ワークへのアプローチ方向に応じてタッチプローブの回転姿勢を調整している。
特開平6-170698号公報 特開平4-63664号公報
特許文献2に記載の工作機械においては、ワークの位置測定時に、ワークに対するタッチプローブのアプローチ方向に応じてタッチプローブの回転方向の姿勢を調整する必要があり、ワークの位置測定を高速化させにくい。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、タッチプローブを種々のアプローチ方向でワークに当接させた際のワーク位置の測定精度を向上させつつ、ワークの位置測定の高速化を図ることができる工作機械を提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するため、内周面が環状に形成された環状ゲージと、前記環状ゲージの内周面の位置情報が記憶された記憶部と、被測定物の表面に接触する接触子を有するとともに、前記接触子が被測定物に接触することに伴って接離する接点対を、中心軸周りの所定の接点配置角度毎に有するタッチプローブと、前記接触子が被測定物の表面に接触したことを検知して当該被測定物の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記環状ゲージの前記内周面に対するアプローチ方向を、前記接点配置角度を等分した角度毎に変更しつつ測定した前記環状ゲージの前記内周面の位置情報と、前記記憶部が記憶している前記環状ゲージの内周面の位置情報とに基づいて、前記位置情報取得手段によって取得される被測定物の位置情報のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを備える、工作機械を提供する。
本発明によれば、タッチプローブを種々のアプローチ方向でワークに当接させた際のワーク位置の測定精度を向上させつつ、ワークの位置測定の高速化を図ることができる工作機械を提供することが可能となる。
図1は、実施の形態における、工作機械の模式的な全体構成図である。 図2は、実施の形態における、タッチプローブの構成を示す一部断面斜視図である。 図3は、実施の形態における、環状ゲージの斜視図である。 図4は、実施の形態における、キャリブレーション時の接触子の動きを示す、環状ゲージの平面図である。 図5は、実施の形態における、接触子が環状ゲージの内周面に接触したときの状態を示す環状ゲージ及びタッチプローブの模式図である。 図6は、実施の形態における、スタイラスが傾き、タッチプローブ内の一部の接点対が離れたときの状態を示す環状ゲージ及びタッチプローブの模式図である。 図7は、実施の形態における、位置情報取得手段がタッチプローブから出力された接触検知信号を取得したときの状態を示す環状ゲージ及びタッチプローブの模式図である。 図8は、実施の形態における、接点対の離れ方の仕方を示す、タッチプローブ及び被測定物の模式的な正面図である。 図9は、実施の形態における、接点対の別の離れ方の仕方を示す、タッチプローブ及び被測定物の模式的な正面図である。 図10は、実施の形態における、インターロック手段によって実現されるタッチプローブの接触子の動作を示すための環状ゲージの平面図である。 図11は、実施の形態における、工作機械に固定されたワークと、ワークの位置を測定するときにおけるワークに対する接触子のアプローチ方向とを模式的に示した模式図である。 図12は、実施の形態における、ワークの上面の傾きを検出する方法を示すフローチャートである。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図12を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(工作機械1の構成)
図1は、本形態の工作機械1の模式的な全体構成図である。本形態において、工作機械1の使用状態における鉛直方向をZ方向という。また、以後において、上下の表現は、工作機械1の使用状態における鉛直方向の上下を意味するものとする。
本形態の工作機械1は、例えばNCプログラムに従って主軸16に取り付けられた工具等の動きを制御する制御装置2を備えた3軸の立形マシニングセンタである。なお、これに限られず、工作機械1としては、テーブルや主軸の回転方向を含めた4軸以上の立形マシニングセンタや、横型マシニングセンタ、ターニングセンタ等の他の工作機械を採用することができる。工作機械1は、ベッド11、サドル12、テーブル13、環状ゲージ3、コラム14、主軸頭15、主軸16、タッチプローブ4、及び制御装置2を備える。
ベッド11の上面には、Z方向に直交するY方向に延在する案内面111が設けられている。案内面111は、ベッド11上に配されるサドル12をY方向に案内する。サドル12の上面には、Y方向とZ方向との双方に直交するX方向に延在する案内面121が設けられている。案内面121は、サドル12上に配されるテーブル13をX方向に案内する。ベッド11に対するサドル12のY方向の移動手段、及びサドル12に対するテーブル13のX方向の移動手段のそれぞれは、例えば図示しないボールねじ及びサーボモータを用いて実現することができ、テーブル13の移動量は、サーボモータの出力軸に設けられたエンコーダから制御装置2に出力される。
ベッド11の上面のY方向の端部には、コラム14が設けられている。本形態において、コラム14はベッド11に固定されている。以後、Y方向におけるベッド11におけるコラム14が設けられた側を後方といい、その反対側を前方という。コラム14は、ベッド11の上面から上方に立設した部位と、当該部位の上端部から先端側に突出した部位とを有し、略L字状を呈している。コラム14の前面には、Z方向に延在する案内面141が設けられている。案内面141は、コラム14の前方に配される主軸頭15をZ方向に案内する。コラム14に対する主軸頭15のZ方向の移動手段は、例えばボールねじ及びサーボモータを用いて実現することができ、主軸頭15の移動量は、サーボモータの出力軸に設けられたエンコーダから制御装置2に出力される。エンコーダから出力される各種移動手段の移動量に基づいて、制御装置2は、主軸頭15の基準点の位置を取得できるよう構成されている。主軸頭15の基準点は、制御装置2が取得する座標点であり、本形態においてはZ方向における主軸頭15の下端位置であって、X方向及びY方向における主軸16の中心軸が存在する位置である。
主軸頭15には、タッチプローブ4、工具等が取り付けられる主軸16が設けられている。主軸16は、タッチプローブ4、工具等を脱着可能に保持するとともに、保持したものを回転させることができるよう構成されている。主軸16は、スピンドルやシャフトとも称される。
図2は、タッチプローブ4の構成を示す一部断面斜視図である。タッチプローブ4は、ハウジング41、スタイラス42、支持部43、接点対44、及びコイルばね45を備える。ハウジング41は、主軸16に取り付けられる部位であり、スタイラス42の一部及び接点対44を収容している。スタイラス42は、その先端側の部位が、ハウジング41の底壁411に設けられた貫通孔411aから突出している。スタイラス42の先端部には、球状の接触子421が設けられている。接触子421は、タッチプローブ4によって被測定物の位置を測定する際に、被測定物に接触する部位である。被測定物は、ワークや環状ゲージ3など、タッチプローブ4を用いてその表面位置が測定されるものである。
スタイラス42の基端部には、略三角形状の支持部43が形成されている。支持部43は、上下方向から見た形状が略三角形状であり、その頂点部は、スタイラス42の中心軸周りに等間隔、すなわち120°毎に位置している。そして、支持部43の各頂点部には、スタイラス42の外周側に向かってスタイラス42の径方向に形成された円柱状の可動接点441が設けられている。また、ハウジング41の底壁411には、各可動接点441とともに接点対44を構成する3つの固定接点442が固定されている。各固定接点442は、支持部43の周方向に僅かな間隔をあけて配された一対のボールからなり、可動接点441が一対のボール間に挟まれることで、固定接点442及び可動接点441からなる接点対44が閉じた状態となる。接点対44は、スタイラス42の傾きに応じて支持部43及び3つの可動接点441が傾くことに伴い、3つの可動接点441のうちの少なくとも1つが固定接点442から離れ、これによって接触検知信号がタッチプローブ4から制御装置2に出力される。3つの接点対44は、スタイラス42の中心軸周りの所定の接点配置角度である120°毎に配されている。なお、接点対44の構成はこれに限られず、また、接点対44の数も例えば4つ以上設けることも可能である。
支持部43は、コイルばね45によって下方に付勢されており、スタイラス42の接触子421が被測定物に接触していない状態においては、すべての可動接点441が固定接点442に押し付けられ、すべての接点対44が閉じた状態となる。そして、接触子421が被測定物に接触してスタイラス42が傾いた状態においては、少なくとも1つの接点対44が離隔状態となり、タッチプローブ4から制御装置2に接触検出信号が送られる。
図1に示すごとく、テーブル13の上面には、環状ゲージ3が配されている。図3は、環状ゲージ3の斜視図である。図4は、環状ゲージ3の平面図である。なお、図4に表れている破線矢印は、後述するキャリブレーション時における、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向を示している。
環状ゲージ3は、内周面30が環状に形成されている。本形態において、環状ゲージ3は、円環状を呈している。なお、これに限られず、環状ゲージ3は、例えば内周面30が正多角形であってもよい。環状ゲージ3の内周面30を多角形とする場合、例えば、内周面30は、後述のキャリブレーション時における内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向の数、あるいはその倍数だけ頂点を有する正多角形とすることが、キャリブレーション精度向上の観点から好ましい。環状ゲージ3は、内周面30が精度よく真円状に加工されたものである。詳細は後述するが、環状ゲージ3の内周面30は、タッチプローブ4による被測定物の位置測定の結果のキャリブレーションのために用いられる。また、環状ゲージ3の外周面には、X方向及びZ方向に平行に切り欠かれた第1切欠面31と、Y方向及びZ方向に平行に切り欠かれた第2切欠面32とが形成されている。詳細は後述するが、第1切欠面31及び第2切欠面32は、タッチプローブ4のキャリブレーションの精度を確認するための基準面として設けられたものである。
制御装置2は、ベッド11に対するサドル12のY方向の移動、サドル12に対するテーブル13のX方向の移動、及びコラム14に対する主軸頭15のZ方向の移動等を制御することで、主軸頭15の動きを制御する。工作機械1にてワークを加工する際は、制御装置2は、例えばCAD(Computer Aided Design)を用いて作成されたワークの目標形状に基づいてCAM(Computer Aided Manufacturing)によって生成された加工経路に沿って、主軸16に取り付けられた工具を移動させる。制御装置2は、CAMによって生成された加工経路データを、工作機械1が読み取り可能なNC(Numerical Control)プログラムに変換するポスト処理を行う。
制御装置2は、CPU(演算処理装置)及びCPU動作時の演算領域となるRAMを有する制御部22と、ROMを含む記憶部21とを備える。記憶部21は、制御装置2が実施する各種機能を実現するためのプログラムや、工作機械1における環状ゲージ3の内周面30の位置情報、環状ゲージ3の第1切欠面31、第2切欠面32の位置情報を記憶している。環状ゲージ3の内周面30の位置情報や、環状ゲージ3の第1切欠面31、第2切欠面32の位置情報は、予め3次元測定器等によって測定し、記憶部21に記憶されている。制御部22は、位置情報取得手段221、キャリブレーション手段222、及びインターロック手段223を備え、記憶部21に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより各種機能を実現する。
位置情報取得手段221は、主軸16に取り付けられたタッチプローブ4を用いて、被測定物の表面位置を測定する。位置情報取得手段221は、ベッド11に対するサドル12のY方向の移動手段、サドル12に対するテーブル13のX方向の移動手段、及びコラム14に対する主軸頭15のZ方向の移動手段を制御し、種々の経路でタッチプローブ4の接触子421を被測定物に接触させる。そして、位置情報取得手段221は、タッチプローブ4からの接触検知信号を受け取るとともに、タッチプローブ4の位置を各種サーボモータに設けられたエンコーダから読み取ることで、タッチプローブ4の接触子421が接触した被測定物の位置情報(座標情報)を取得する。
キャリブレーション手段222は、位置情報取得手段221によって取得される環状ゲージ3の内周面30の位置情報が、記憶部21が予め記憶している環状ゲージ3の内周面30の位置情報に近付くようキャリブレーションを行う。これは、次のようなことを考慮したものである。例えば、複数のワークを連続的に加工する場合等は、工作機械1の使用によって主軸16周辺が高温になる一方、他の部位は比較的低温となるため、例えばコラム14に反り等の熱変異が発生し、タッチプローブ4による被測定物の位置測定の結果に誤差が生じ得る。そのため、工作機械1によって加工されるワークの位置情報を測定する直前の段階の工作機械1の状態においてタッチプローブ4を用いて形状が既知の環状ゲージ3の内周面30を測定し、タッチプローブ4による測定値が真の値に近付くようキャリブレーションを行っている。キャリブレーション方法の詳細は、後述する。
インターロック手段223は、位置情報取得手段221が取得する被測定物の位置情報が信頼できる値にキャリブレーションされているか否かを確認する。具体的には、インターロック手段223は、接触子421を基準面としての環状ゲージ3の第1切欠面31及び第2切欠面32に接触させたときに位置情報取得手段221が取得する基準面の位置情報と記憶部21が予め記憶している第1切欠面31及び第2切欠面32の位置情報との差が閾値以下となるまで、キャリブレーションを繰り返すようキャリブレーション手段222を制御する。インターロック手段223による処理の詳細については後述する。
(キャリブレーション手段222が行う処理)
キャリブレーション手段222が行う、位置情報取得手段221によって取得される被測定物の位置情報のキャリブレーションについて、図5乃至図7を用いて説明する。キャリブレーション手段222によるキャリブレーションは、例えば、工作機械1の暖機運転後、ワークの位置測定直前に行われる。
図5において二点鎖線にて示すごとく、キャリブレーション手段222は、まず、接触子421が環状ゲージ3の内側かつZ方向から見たときの環状ゲージ3の中心位置3cに配されるよう、タッチプローブ4を移動させる。かかる移動は、ベッド11に対するサドル12のY方向の移動手段、サドル12に対するテーブル13のX方向の移動手段、及びコラム14に対する主軸頭15のZ方向の移動手段を制御して行う。
ここで、テーブル13に対する環状ゲージ3の位置は予め記憶部21に記憶されており、キャリブレーション手段222は、記憶部21に記憶された環状ゲージ3の位置情報に基づいて、接触子421が中心位置3cに位置するようにタッチプローブ4を移動させるが、工作機械1に生じる熱に起因するコラム14等の反りにより、接触子421が環状ゲージ3の中心位置3cからずれることも想定され得る。
そこで、キャリブレーション手段222は、接触子421を環状ゲージ3の内側に配した後、タッチプローブ4をX方向の一方側に移動させて接触子421を環状ゲージ3の内周面30に接触させ、次にタッチプローブ4をX方向の他方側に移動させて接触子421を環状ゲージ3の内周面30に接触させる。これにより、接触子421が配された位置における、環状ゲージ3の内周面30のX方向の長さを取得する。そして、当該長さから環状ゲージ3の内周面30のX方向の中心位置を算出する。次いで、環状ゲージ3の内周面30のY方向の中心位置も同様に算出する。このように、まず、接触子421を環状ゲージ3内において十字状に移動させ、環状ゲージ3の内周面30の中心位置3cを割り出し、記憶部21に記憶している中心位置3cを更新する。
次いで、キャリブレーション手段222は、タッチプローブ4を用いた環状ゲージ3の内周面30の位置測定を行う。環状ゲージ3の内周面30の位置測定にあたっては、まず、図5において二点鎖線で示すごとく、接触子421が環状ゲージ3の中心位置3cに位置するよう、タッチプローブ4を移動させる。次いで、接触子421と環状ゲージ3の内周面30とが接触した接触検知信号を位置情報取得手段221が検知するまで、接触子421を環状ゲージ3の径方向にまっすぐ移動させる。
このとき、まず、図5に示すごとく、接触子421が環状ゲージ3の内周面30に接触する。図5に示す状態は、接触子421が環状ゲージ3の内周面30に接触しているものの、スタイラス42は傾いていない状態を示している。かかる状態においては、タッチプローブ4の中心軸の位置が、環状ゲージ3の内周面30の位置から、接触子421の半径分離れた位置にある。そして、かかる状態においては、接触検知信号は出力されないため、タッチプローブ4はさらに外周側に移動する。
図6は、スタイラス42が傾き、タッチプローブ4内の一部の接点対44(図2参照)が離れた時点の状態を示している。かかる状態においては、タッチプローブ4内の一部の接点対44が離れているため、タッチプローブ4から位置情報取得手段221に向けて接触検知信号が出力されているものの、接触検知信号出力時から位置情報取得手段221が当該接触検知信号を検知するまでには僅かなタイムラグがある。そのため、タッチプローブ4から接触検知信号が出力されてからも、僅かにタッチプローブ4が外周側に移動する。
図7は、位置情報取得手段221がタッチプローブ4から出力された接触検知信号を取得した状態を示している。かかる状態においては、図6に示す状態よりもスタイラス42の傾きがわずかに大きくなっている。そして、かかる状態において、キャリブレーション手段222は、タッチプローブ4の外周側への移動を停止し、接触子421が環状ゲージ3の中心位置3cに戻るようタッチプローブ4を移動させる。
同様に、図4に示すごとく、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向(図4の破線矢印参照)を、環状ゲージ3の中心位置3cを中心に、接点配置角度120°を等分した角度ずらし、環状ゲージ3の内周面30の位置を測定する。本形態においては、図4に示すごとく、接点配置角度120°を4等分した角度である30°ずつ、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向(図4の各破線矢印にて示す方向)を変更し、環状ゲージ3の内周面30の位置を測定する。これにより、接触子421は、図4に示すように放射状に移動を繰り返し、環状ゲージ3の内周面30の位置を取得する。
次いで、キャリブレーション手段222は、環状ゲージ3の内周面30に対するアプローチ方向を、30°毎に変更しつつ測定した環状ゲージ3の内周面30の位置情報を、記憶部21が予め記憶している環状ゲージ3の内周面30の形状に近付けるようキャリブレーションを行う。すなわち、被測定物に対するアプローチ方向毎にキャリブレーションを行っている。これは次のような事情を考慮したものである。
本形態においては、タッチプローブ4の接点対44が、スタイラス42の中心軸周りの120°毎に配されている。そのため、タッチプローブ4が被測定物に接触する方向によっては、各接点対44の離れ方が異なり得る。例えば、図8に示すごとく、被測定物100に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と、スタイラス42の中心軸から特定の1つの接点対44を向く方向とが一致している場合、接触子421が被測定物100に接触したときは、前記特定の1つの接点対44以外の2つの接点対44が離れる。一方、図9に示すごとく、被測定物100に対するタッチプローブ4のアプローチ方向L1と、スタイラス42の中心軸から特定の2つの接点対44の周方向の中間位置側を向く方向とが一致している場合、当該特定の2つの接点対44ではない1つの接点対44が離れる。このように、被測定物100に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と、スタイラス42の中心軸と接点対44との並び方向との関係に応じて、接点対44の離れ方が種々変わり、接触子421が被測定物100に接触してから接触検出信号が出力されるまでの時間も種々変わる。
そこで、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向が、接点配置角度を4等分した角度(30°)変わる毎に逐次キャリブレーションを行うことにより、被測定物100に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と、スタイラス42の中心軸と接点対44との並び方向とが同等な場合と、そうでない場合との双方のキャリブレーションを行うことができ、種々の接点の離れ方に対応した高精度なキャリブレーションを実現できる。キャリブレーションは、工作機械1によって加工されるワークが入れ替わる毎に実施する。工作機械1によってワークを加工した後は、工作機械1内の主軸16周囲の温度が高くなり、コラム14が反ることがあるため、複数のワークを連続して加工する場合は、ワークが入れ替わる毎にキャリブレーションを実施することで、コラム14の反りを考慮したキャリブレーションを実施可能となる。
(インターロック手段223が行う処理)
図10は、インターロック手段223によって実現されるタッチプローブ4の接触子421の動作を示すための環状ゲージ3の平面図である。キャリブレーション手段222によるキャリブレーション後、インターロック手段223によってキャリブレーションの精度の検証が行われる。まず、インターロック手段223によって、タッチプローブ4を用いて、環状ゲージ3の中心位置3cから第1切欠面31までの位置、及び第1切欠面31の形状(幅等)を測定する。また、同様に、タッチプローブ4を用いて、環状ゲージ3の中心位置3cから、第1切欠面31とは方向の異なる面である第2切欠面32までの位置、及び第2切欠面32の形状(幅等)を測定する。
そして、各測定結果と記憶部21が予め記憶していた値との差が、所定の閾値以下であるか否かを確認する。本形態では、前記所定の閾値を、本形態で用いたタッチプローブ4を用いて、形状が既知の直方体形状のブロックゲージの繰り返し測定を行ったときの標準偏差である2μmとしている。インターロック手段223により、タッチプローブ4によるブロックゲージの測定誤差が2μm以下に収まっていると判断された場合は、キャリブレーションを終了し、工作機械1による次の作業、例えば加工されるワークの位置測定作業等に移る。ワークの位置測定作業においては、キャリブレーション時のタッチプローブ4の速さと同じ速さでタッチプローブ4を移動させ、ワークの位置測定が行われる。一方、インターロック手段223により、タッチプローブ4によるブロックゲージの測定誤差が2μm以下に収まっていないと判断された場合は、キャリブレーションを再度繰り返し、測定誤差が2μm以下に収まるまで工作機械1による次の作業に移らない。
(ワーク10の位置測定)
前述のごとく、インターロック手段223により、タッチプローブ4による測定誤差が2μm以下に収まっていると判断された場合は、工作機械1は、タッチプローブ4を用いてワークの位置測定を行う。図11は、工作機械1に固定されたワーク10と、ワーク10の位置を測定するときにおけるワーク10に対する接触子421のアプローチ方向(すなわち図11における実線の矢印方向)とを模式的に示したものである。なお、図11においては、接触子421が複数表れているが、複数の接触子421を用いているわけではなく、接触子421の動きの1つ1つを便宜的に1つの図にまとめて表している。
本形態において、ワーク10は、六角形ブロック状を呈している。なお、ワーク10は、矩形ブロック状等の他の形状であってもよい。ワーク10の側面は、互いに平行な一対の第1側面101、互いに平行な一対の第2側面102、及び互いに平行な一対の第3側面103を有する。ワーク10は、対向する一対の側面(本形態においては一対の第1側面101)がY方向とZ方向との双方に平行になる目標配置箇所(すなわち図11において一点鎖線にて表している箇所)を狙って工作機械1のテーブル13上に固定されている。しかしながら、図11に示すごとく、ワーク10が目標配置箇所からずれて配されることがあるため、テーブル13上へのワーク10の配置後、ワーク10の位置を測定する。図11においては、ワーク10の目標配置箇所を一点鎖線で表しており、実際のワーク10の配置を実線にて表している。
ワーク10の位置を測定するにあたっては、まず、図11に示すごとく、タッチプローブ4を、ワーク10の側面の各部に対し、ワーク10の側面に直交する方向にアプローチする。ここで、記憶部21は、図11に一点鎖線で示したような目標配置箇所にワーク10が配された場合のワーク10の位置を記憶しており、この情報からアプローチ方向を算出している。本形態においては、ワーク10の各側面へのタッチプローブ4のアプローチ方向は、目標配置箇所に正確に配されたと想定されたワークの各側面に垂直な方向である。そのため、実際にテーブル13上に配されたワーク10の各側面に垂直な方向と、各側面へのタッチプローブ4のアプローチ方向とは直角から若干ずれた角度で交わる。
本形態において、各側面へのタッチプローブ4のアプローチ方向は、キャリブレーション手段222によるキャリブレーション時の、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と一致する。図11においては、キャリブレーション時の、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と同じ方向を二点鎖線の矢印にて示している。
ワーク10の各側面の位置を測定する際、位置情報取得手段221は、ワーク10の各側面に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と同じアプローチ方向で環状ゲージ3の内周面30に当接したときのキャリブレーション結果を用いる。例えば、1つの第1側面101の位置を測定する際は、キャリブレーション時に環状ゲージ3の内周面30に対してX方向の一方側にタッチプローブ4をアプローチさせたときのキャリブレーション結果を用いて、位置情報取得手段221が当該第1側面101の位置を取得する。他の面についても同様である。なお、本形態においては、ワーク10の側面の位置測定時におけるタッチプローブ4のアプローチ方向は、キャリブレーション時における環状ゲージ3に対するタッチプローブ4のアプローチ方向と一致している例を示したが、これに限られない。これらの方向が一致していない場合において、ワーク10の各側面の位置を測定する際は、ワーク10の側面に対するアプローチ方向に最も近い方向で環状ゲージ3の内周面30に当接したときのキャリブレーション結果を用いてもよいし、或いは、ワーク10の側面に対するアプローチ方向に近い方向で環状ゲージ3の内周面30に当接したときのキャリブレーション結果に基づいて補間したキャリブレーション結果を用いてもよい。これにより、ワーク10へのタッチプローブ4のアプローチ方向がどのような方向になっても、高精度でワーク10の各側面の位置を測定することができる。以上のように、位置情報取得手段221によってワーク10の側面の位置を取得することができる。
次に、図12を用いて、ワーク10の上面の傾きを検知する方法を説明する。図12は、ワーク10の上面の傾きを検出する方法のフローチャートである。本形態においては、ワーク10は、テーブル13上に固定された状態において、ワーク10の上面が水平(Z方向に直交する方向)となるよう配されるが、ワーク10の形状等によっては、ワーク10の上面が水平面から傾くことが想定される。そこで、本形態においては、ワーク10の加工工程に移るまでに、ワーク10の上面の傾きを確認する。
まず、ステップS1において、ワーク10の側面位置測定後、ワーク10の角部(本形態では6隅)の位置を算出し、タッチプローブ4を各角部にZ方向に当接させ、各角部の高さ位置A乃至Fを取得する。そして、ステップS2において各角部の高さの測定結果の最大値、ステップS3において各角部の高さの測定結果の最小値を求め、次ぐステップS4において、これらの差R=MAX(A,B,C,D,E,F)-MIN(A,B,C,D,E,F)を求める。
次いで、ステップS5において、算出した差Rが所定値以下であるか否かを判定する。この所定値は、許容されるワーク10の傾きの最大値を示し、例えば5μmとすることができる。ステップS5において、前述の差Rが5μmを超えると判断された場合、作業者にワーク10が所定値を超えて傾いていることをアラームを発して知らせる。この場合、作業者は、例えば手作業等でワーク10の上面の傾きを修正し、これをアラームが出なくなるまで続ける。一方、ステップS5において、差Rが5μm以下であると判断されて初めて、ワーク10の加工(切削加工等)へ移行する。
ここで、記憶部21は、予め、目標配置箇所にワーク10が正確に配されたことを前提としたワーク10の加工経路を、加工工具と対応付けて記憶している。しかし、前述のように、作業者によってワーク10が目標配置箇所からずれて固定されることがある。このような場合は、ワーク10の加工作業に入る前に、記憶部21が記憶しているワーク10の加工経路を修正する。すなわち、本形態においては、ワーク10の側面位置の測定結果を基に、ワーク座標系の任意の原点(例えばワーク10の角部や中心等)を設定し、目標配置箇所からのワーク10のずれ量分、記憶部21が記憶している加工経路を修正する。これにより、ワーク10が目標配置箇所に対してずれて配されていた場合であっても、ワーク10を所望の形状に加工することが可能となる。
(実施の形態の作用及び効果)
本形態の工作機械1は、環状ゲージ3の内周面30に対するアプローチ方向を、接点配置角度(120°)を等分した角度毎に変更しつつ測定した環状ゲージ3の内周面30の位置情報と、記憶部21が記憶している環状ゲージ3の内周面30の位置情報とに基づいて、位置情報取得手段221によって取得される被測定物の位置情報のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段222を備える。それゆえ、種々の接点の離れ方に対応した高精度なキャリブレーションを実現できる。特に、本形態においては、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向が、接点配置角度を4等分以上、当分した角度の一つである30°変わる毎に逐次キャリブレーションを行うことにより、種々の接点の離れ方に対応したより高精度なキャリブレーションを実現できる。
また、本形態の工作機械1は、接触子421を基準面(第1切欠面31及び第2切欠面32)に接触させたときに位置情報取得手段221が取得する基準面の位置情報と記憶部21が予め記憶している基準面の位置情報との差が閾値以下となるまで、キャリブレーションを繰り返すようキャリブレーション手段222を制御するインターロック手段223をさらに備える。それゆえ、キャリブレーションの精度が高いことを確認しつつ、その後のワークの切削加工等の工程に移ることができる。それゆえ、NG品等を製作するリスクを低減することができる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、この実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、一部の構成を省略し、あるいは構成を追加もしくは置換して、適宜変形して実施することが可能である。例えば、前記実施の形態においては、キャリブレーション時に、30°ずつ、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向を変更したが、例えば、接点配置角度120°を等分した角度であれば、15°や40°等でもよい。なお、キャリブレーション時には、接点配置角度(実施の形態の例では120°)の4等分以上、8等分以下、等分した角度毎に、環状ゲージ3の内周面30に対するタッチプローブ4のアプローチ方向を変更することが、キャリブレーションの速度向上の観点、及び、キャリブレーションの精度向上の観点から好ましい。
1…工作機械 2…制御装置
21…記憶部 22…制御部
221…位置情報取得手段 222…キャリブレーション手段
223…インターロック手段 3…環状ゲージ
30…内周面 31…第1切欠面
32…第2切欠面 4…タッチプローブ
421…接触子 44…接点対

Claims (3)

  1. 内周面が環状に形成された環状ゲージと、
    前記環状ゲージの内周面の位置情報が記憶された記憶部と、
    被測定物の表面に接触する接触子を有するとともに、前記接触子が被測定物に接触することに伴って接離する接点対を、中心軸周りの所定の接点配置角度毎に有するタッチプローブと、
    前記接触子が被測定物の表面に接触したことを検知して当該被測定物の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記環状ゲージの前記内周面に対するアプローチ方向を、前記接点配置角度を等分した角度毎に変更しつつ測定した前記環状ゲージの前記内周面の位置情報と、前記記憶部が記憶している前記環状ゲージの内周面の位置情報とに基づいて、前記位置情報取得手段によって取得される被測定物の位置情報のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段とを備える、
    工作機械。
  2. 前記キャリブレーション手段は、前記環状ゲージの前記内周面に対するアプローチ方向を、前記接点配置角度を4等分以上、等分した角度毎に変更しつつ測定した前記環状ゲージの前記内周面の位置情報と、前記記憶部が記憶している前記環状ゲージの内周面の位置情報とに基づいて、前記位置情報取得手段によって取得される被測定物の位置情報のキャリブレーションを行う、
    請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記環状ゲージの外周面には、基準面が形成されており、
    前記記憶部には、前記環状ゲージの前記基準面の位置情報が記憶されており、
    前記接触子を前記基準面に接触させたときに前記位置情報取得手段が取得する前記基準面の位置情報と前記記憶部が記憶している前記基準面の位置情報との差が閾値以下となるまで、キャリブレーションを繰り返すよう前記キャリブレーション手段を制御するインターロック手段をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の工作機械。
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