JP2022034098A - 不正利用検出システム、及び、プログラム - Google Patents

不正利用検出システム、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022034098000001
【課題】不正利用を好適に検出する不正利用検出システムを提供する。
【解決手段】本実施形態の不正利用検出システムは、住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する識別情報を対応付けた地図情報を記憶する記憶手段(321)と、商品の配送先に指定された住所を取得する取得手段(311)と、地図情報を参照し、住所に該当する建物に対応付けられた識別情報を基に、建物が空き家か否かを判定する空き家判定手段(312)と、空き家判定手段(312)による判定結果に基づいて、住所が不正利用か否かを判定する不正利用判定手段(213)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、不正利用を検出する技術に関する。
特許文献1には、商品の配送先の住所が不正利用された場合にその不正を検出することができる技術について開示されている。
特開2015-60255号公報
本発明は、不正利用を好適に検出することを課題とする。
本発明の一態様にかかる不正利用検出システムは、
住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する識別情報を対応付けた地図情報を記憶する記憶手段と、
商品の配送先に指定された住所を取得する取得手段と、
前記地図情報を参照し、前記住所に該当する建物に対応付けられた前記識別情報を基に、建物が空き家か否かを判定する空き家判定手段と、
前記空き家判定手段による判定結果に基づいて、前記住所が不正利用か否かを判定する不正利用判定手段と、
を有することを特徴とする。
不正利用検出システムの構成例を示す図である。 配送情報記憶部のデータ構成例を示す図である。 地図情報記憶部のデータ構成例を示す図である。 不正利用検出システムの処理動作例を示す図である。 第2の実施形態の地図情報記憶部のデータ構成例を示す図である。 第2の実施形態の不正利用検出システムの処理動作例を示す図である。 第3の実施形態の地図情報記憶部のデータ構成例を示す図である。 第3の実施形態の不正利用検出システムの処理動作例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
(第1の実施形態)
<不正利用検出システムの構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態にかかる不正利用検出システムの構成例について説明する。図1は、本実施形態にかかる不正利用検出システムの構成例を示す図である。
本実施形態の不正利用検出システムは、住所の不正利用を検出するシステムである。以下の実施形態では、オンラインショッピングにおける商品の配送先に指定された住所の不正利用を検出する例について説明する。
本実施形態の不正利用検出システムは、利用者端末1、ECサイトサーバ2、空き家判定サーバ3がネットワークNWを介して接続して構成する。ネットワークNWは、有線、無線を問わずあらゆる通信形態が適用可能である。以下、本実施形態の不正利用検出システムを構成する各装置について説明する。
<利用者端末1>
利用者端末1は、ECサイトサーバ2で提供している商品を購入する利用者などが使用する端末である。利用者端末1は、ネットワークNWを介してECサイトサーバ2にアクセスすることが可能な装置であれば特に限定せず、様々な装置が適用可能である。例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどの装置があげられる。
<ECサイトサーバ2>
ECサイトサーバ2は、商品の販売を行うEC事業者などが使用するサーバである。本実施形態のECサイトサーバ2は、制御部21、記憶部22を有して構成する。制御部21は、ECサイトサーバ2を制御する。記憶部22は、各種情報を記憶する。
制御部21は、ECサイト提供部211、配送情報管理部212、不正利用判定部213を有して構成する。
ECサイト提供部211は、各種商品情報をインターネット上でウェブサイトとして公開する。これにより、利用者端末1は、ブラウザアプリケーションなどを用いてウェブサイトへアクセスすることにより、各種商品を閲覧したり、注文したりすることができる。商品を注文する際、利用者端末1は、商品の購入代金を支払うための決済情報などに加えて、商品を受け取るための配送先の情報などを登録する。配送先の情報としては、配送先の郵便番号、配送先の住所情報、配送先の受取人氏名などがあげられる。配送先の住所情報は、必ず1つの住居の戸を特定可能にする必要があるため、都道府県および市町村以外に番地や号の情報までを含む必要がある。このため、ECサイト提供部211は、利用者端末1から登録された配送先の住所情報が1つの住居の戸を特定可能にするための情報を含んでいるか否かを判定する処理を行い、上記情報を含んでいない場合は、配送先の住所情報の再登録を利用者端末1に通知する。また、上記情報を含んでいる場合は、配送先の住所情報を一旦受け付ける。
配送情報管理部212は、ECサイト提供部211で商品の購入手続きが行われる際に利用者端末1から受け付けた決済情報、配送先の情報などを後述する配送情報記憶部221に登録する。
不正利用判定部213は、利用者端末1から受け付けた配送先の情報が不正利用か否かを判定する。例えば、不正利用判定部213は、利用者端末1から受け付けた配送先の住所情報の確認要求を空き家判定サーバ3に送信し、空き家判定サーバ3から空き家判定結果を取得する。不正利用判定部213は、空き家判定サーバ3から取得した空き家判定結果を基に、配送先の住所が不正利用か否かを判定する。例えば、配送先の住所の空き家判定結果が空き家である場合は、配送先の住所が不正利用と判定する。また、配送先の住所の空き家判定結果が空き家でない場合は、配送先の住所が不正利用でないと判定する。
記憶部22は、配送情報記憶部221を有して構成する。配送情報記憶部221は、利用者端末1から受け付けた決済情報、配送先の情報などを記憶する。
配送情報記憶部221は、例えば、図2に示すように、利用者ID、アクセス情報、商品情報、決済情報、配送先情報、ステータスを対応付けて記憶する。利用者IDは、利用者を一意に特定する情報である。利用者IDは、ログインID、メールアドレスなどの利用者を一意に特定できる情報であればあらゆる情報が適用可能である。アクセス情報は、利用者端末1がECサイトサーバ2にアクセスした際の情報である。アクセス情報としては、例えば、利用者端末1のデバイス情報(例えば、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの機種を特定する情報)、IPアドレスなどがあげられる。デバイス情報を管理することで、利用者がどの端末を使ってECサイトサーバ2にアクセスしたのかを特定し、普段使用している端末とは異なる端末からECサイトサーバ2にアクセスした場合は、不正利用の確率が高いと推定できる。また、IPアドレスを管理することで、利用者がどの場所からECサイトサーバ2にアクセスしたのかを特定し、普段とは異なる場所からECサイトサーバ2にアクセスした場合は、不正利用の確率が高いと推定できる。商品情報は、利用者が注文した商品を特定する情報である。商品情報を管理することで、不正注文の対象になりやすい商品(例えば、ブランド品、家電製品など)に該当するか否かを特定することができる。決済情報は、商品の購入代金を支払う際の情報である。決済情報としては、クレジット決済、コンビニ決済、後払い決済、代金引換などを特定する情報があげられる。決済情報を管理することで、不正注文の対象になりやすい決済(例えば、クレジット決済、後払い決済など)に該当するか否かを特定することができる。配送先情報は、商品の配送先を特定する情報である。配送先情報としては、配送先の郵便番号、配送先の住所情報、配送先の受取人氏名などがあげられる。ステータスは、利用者端末1から受け付けた商品の注文状態を特定する情報である。ステータスとしては、確認中、受付可、受付不可などがあげられる。確認中は、配送先の住所が不正利用か否かを確認している状態を示す。受付可は、配送先の住所が不正利用でないと判定し、商品の注文を受け付け可能な状態を示す。受付不可は、配送先の住所が不正利用と判定し、商品の注文を受け付け不可能な状態を示す。ステータスは、上記状態に限定せず、様々な状態を管理してもよい。
<空き家判定サーバ3>
空き家判定サーバ3は、商品の配送先に指定された住所が空き家か否かを判定するサーバである。本実施形態の空き家判定サーバ3は、制御部31、記憶部32を有して構成する。制御部31は、空き家判定サーバ3を制御する。記憶部32は、各種情報を記憶する。
制御部31は、配送情報取得部311、空き家判定部312を有して構成する。
配送情報取得部311は、ECサイトサーバ2から配送情報を取得する。例えば、ECサイトサーバ2から配送先の住所情報の確認要求を受け付けた場合に、その確認要求に含まれる配送先の住所情報を取得する。
空き家判定部312は、配送情報取得部311が取得した配送先の住所情報を基に、配送先の住所が空き家か否かを判定する。具体的には、配送先の住所情報をジオコーディングし、緯度・経度の位置情報に変換する。そして、変換後の位置情報を基に、後述する地図情報記憶部321を参照し、変換後の位置情報に該当する建物を特定する。変換後の位置情報に該当する建物を特定する方法としては、例えば、変換後の位置情報と、後述する地図情報記憶部321に記憶されている図3に示す位置情報と、を比較し、変換後の位置情報に最も近い位置情報の建物を特定する。または、住宅地図に含まれる個々の建物の位置情報と、変換後の位置情報と、を比較し、変化後の位置情報に最も近い位置情報の建物を特定する。空き家判定部312は、位置情報に該当する建物を特定すると、後述する地図情報記憶部321に記憶されている図3に示す情報を参照し、特定した建物に対応付けられている空き家フラグを基に、空き家か否かを判定する。本実施形態においては、空き家フラグが1の場合は、空き家であることを示し、空き家フラグが0の場合は、非空き家であることを示す。
記憶部32は、地図情報記憶部321を有して構成する。地図情報記憶部321は、日本全国の一軒一軒の建物名や居住者名などを整備した住宅地図を記憶する。また、地図情報記憶部321は、図3に示すように、住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する識別情報である空き家フラグを対応付けた地図情報を記憶する。図3は、建物ID、建物名称、住所情報、位置情報、空き家フラグを対応付けて記憶している。建物IDは、建物を一意に特定する識別情報である。建物名称は、建物に付与された名称である。住所情報は、建物の住所に関する情報である。位置情報は、建物が位置する緯度・経度の情報である。位置情報は、例えば、建物の中心の緯度・経度を示す情報などがあげられる。また、建物の外形形状の位置を示す情報などがあげられる。空き家フラグは、空き家か否かを識別する情報である。本実施形態においては、空き家フラグが1の場合は、空き家であることを示し、空き家フラグが0の場合は、非空き家であることを示す。空き家フラグは、例えば、調査員が実際の建物を調査し、以下の調査項目などを基に、空き家か否かを自動判定する。また、外部システムと連携し、以下の調査項目の少なくとも1つを自動収集し、その収集した調査項目などを基に、空き家か否かを自動判定する。
・入居者がいる気配があるか否か?
・郵便受けにチラシ、DMなどが溜まっているか否か?
・カーテンがあるか否か?
・電気メータが停止しているか否か?
・建物が破損、劣化しているか否か?
上記調査項目において、例えば、入居者がいる気配がある場合は、空き家である確率が低いと判定し、入居者がいる気配がない場合は、空き家である確率が高いと判定する。
また、郵便受けにチラシ、DMなどが溜まっている場合は、空き家である確率が高いと判定し、郵便受けにチラシ、DMなどが溜まっていない場合は、空き家である確率が低いと判定する。
また、カーテンがある場合は、空き家である確率が低いと判定し、カーテンがない場合は、空き家である確率が高いと判定する。
また、電気メータが停止している場合は、空き家である確率が高いと判定し、電気メータが停止していない場合は、空き家である確率が低いと判定する。
また、建物が破損、劣化している場合は、空き家である確率が高いと判定し、建物が破損、劣化していない場合は、空き家である確率が低いと判定する。
また、上記調査項目毎に点数を付与し、合計点数で空き家か否かを判定してもよい。
例えば、以下のように点数を付与する。
・入居者がいる気配がない⇒30点
・郵便受けにチラシ、DMなどが溜まっている⇒10点
・カーテンがない⇒10点
・電気メータが停止している⇒30点
・建物が破損、劣化している⇒20点
ある家の調査結果が以下の状態と仮定し、空き家と判定する指標値を50点とする。
・入居者がいる気配がない⇒30点
・郵便受けにチラシ、DMなどが溜まっていない⇒0点
・カーテンがある⇒0点
・電気メータが停止している⇒30点
・建物が破損、劣化していない⇒0点
上記の場合、合計点数が60点であり、指標値の50点を超えているため、空き家と判定する。
なお、図3では、建物ID毎に空き家フラグを対応付けた場合を示している。しかし、建物IDの建物がマンション、アパート、団地などの集合住宅の場合は、個々の住宅毎に、空き家フラグを対応付けて記憶する。この場合、個々の住宅の住所情報、居住者氏名などに対応付けて空き家フラグを記憶する。空き家判定部312は、変換後の位置情報に該当する建物が集合住宅の場合は、ECサイトサーバ2から取得した配送先の住所と、受取人氏名と、のうち少なくとも1つの情報を基に、集合住宅に含まれる1つの住宅を特定し、その特定した住宅に対応付けられた空き家フラグを基に、配送先の住所が空き家か否かを判定する。
<不正利用検出システムの処理動作例>
次に、図4を参照しながら、本実施形態の不正利用検出システムの一連の処理動作例について説明する。
利用者端末1は、ECサイトサーバ2で商品を注文する際、商品の購入代金を支払うための決済情報などに加えて、商品を受け取るための配送先の情報をECサイトサーバ2に登録する(ステップS1)。
ECサイトサーバ2は、利用者端末1から登録された決済情報、配送先の情報などを配送情報記憶部221に記憶する。また、ECサイトサーバ2は、配送先の住所情報の確認要求を空き家判定サーバ3に送信する(ステップS2)。この時、ECサイトサーバ2は、配送情報記憶部221に記憶するステータスを確認中に設定する。
空き家判定サーバ3は、配送先の住所情報の確認要求を受け付けると、確認要求に含まれる配送先の住所情報を取得する。空き家判定サーバ3は、取得した配送先の住所情報をジオコーディングし、緯度・経度の位置情報に変換する(ステップS3)。
次に、空き家判定サーバ3は、変換後の位置情報を基に、地図情報記憶部321を参照し、位置情報に該当する建物を特定する(ステップS4)。
空き家判定サーバ3は、位置情報に該当する建物を特定すると、その建物に対応付けられて地図情報記憶部321に記憶されている空き家フラグを基に、建物が空き家か否かを判定する(ステップS5)。例えば、空き家フラグが1の場合は、空き家と判定し、空き家フラグが0の場合は、空き家でないと判定する。
空き家判定サーバ3は、上記空き家判定結果をECサイトサーバ2に送信する(ステップS6)。
ECサイトサーバ2は、空き家判定結果を基に、利用者端末1から登録された商品の注文を受け付けるか否かを判定する(ステップS7)。例えば、配送先の住所が空き家の場合は、配送先の住所が不正利用と判定する。この場合、ECサイトサーバ2は、商品の注文を受け付けることができない旨の受付可否結果を利用者端末1に通知する(ステップS8)。この時、ECサイトサーバ2は、配送情報記憶部221に記憶するステータスを受付不可に更新する。また、ECサイトサーバ2は、配送先の住所が空き家でない場合は、配送先の住所が不正利用でないと判定する。この場合、ECサイトサーバ2は、商品の注文を受け付ける旨の受付可否結果を利用者端末1に通知する(ステップS8)。この時、ECサイトサーバ2は、配送情報記憶部221に記憶するステータスを受付可に更新する。
<本実施形態の不正利用検出システムの作用・効果>
本実施形態の不正利用検出システムは、利用者端末1、ECサイトサーバ2、空き家判定サーバ3を有して構成する。ECサイトサーバ2は、利用者端末1から商品の注文を受け付けた場合に、商品の配送先の住所情報の確認要求を空き家判定サーバ3に送信する。空き家判定サーバ3は、配送先の住所情報の確認要求を受け付けた場合に、地図情報記憶部321を参照し、住所情報に該当する建物に対応付けられた空き家フラグを基に、配送先の住所が空き家か否かを判定する。空き家判定サーバ3は、空き家か否かの判定結果をECサイトサーバ2に送信する。ECサイトサーバ2は、空き家判定結果を基に、配送先の住所情報が空き家の場合は、不正利用と判定し、商品の注文を受け付けない旨を利用者端末1に通知する。また、配送先の住所情報が空き家でない場合は、不正利用でないと判定し、商品の注文を受け付ける旨を利用者端末1に通知する。
これにより、本実施形態の不正利用検出システムは、住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する空き家フラグを対応付けた地図情報を基に、配送先の住所に該当する建物が空き家か否かを判定し、配送先の住所の不正利用を防止することができる。
例えば、特許文献1では、商品の配送先に指定された住所に係る不動産物件が広告に掲載されている場合に、住所が不正利用と判定している。
しかし、特許文献1では、広告に掲載されていない物件については不正利用か否かを判定できない。不正利用に使われやすい空き家物件は、全国各地に点在しており、全ての空き家物件が広告に掲載されることはないため、特許文献1のように、広告に掲載されている物件だけでは不正利用を防止できない場合がある。また、特許文献1では、商品の配送先に指定された住所に係る不動産物件が広告に掲載されている場合に、不正利用と判定しているため、商品の配送先の住所表記を若干異ならせた場合は、その住所をキーとして広告掲載情報データベースを検索してもヒットせず、不正利用と判定しない場合が考えられる。例えば、東京都港区港南二丁目15番3号と、東京都港区港南2-15-3と、東京都港区港南品川インターシティC棟と、は同じ住所であるが、表記が異なるため、キーとなる住所と、広告掲載情報データベースの住所と、が異なる表記の場合は、検索にヒットせず、不正利用と判定しない場合が考えられる。日本語の住所表記は様々な書き方ができ、一方で配送には問題ないことが多いため、住所表記を若干異ならせることで、特許文献1の不正検出装置による検出を回避できてしまう。
これに対し、本実施形態の不正利用検出システムは、日本全国の一軒一軒の建物名や居住者名などを整備した住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する空き家フラグを対応付けた地図情報を使って、商品の配送先に指定された住所が空き家か否かを判定している。このため、空き家か否かを判定できる住所の数を多くすることができる。
また、本実施形態の不正利用検出システムは、商品の配送先に指定された住所をジオコーディングして緯度・経度の位置情報に変換し、変換後の位置情報を使って、地図情報記憶部321を参照し、位置情報に該当する建物を特定し、その建物が空き家か否かを判定している。このため、住所表記が異なっていても、ジオコーディングで表記ゆれを吸収し、住所表記に該当する建物を特定し、その建物が空き家か否かを判定し、その判定結果を基に、不正利用か否かを判定できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の不正利用検出システムは、配送先の住所に該当する建物のライフラインの情報を基に、建物へのライフラインの供給の有無を特定し、その供給の有無を基に、配送先の住所の空き家判定結果の精度を判定する。そして、その判定結果の精度に基づいて、配送先の住所が不正利用か否かを判定する。これにより、配送先の住所に該当する建物のライフラインの情報を使って、その住所が不正利用か否かを判定することができる。以下、第2の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の不正利用検出システムは、地図情報記憶部321に記憶するデータ構成例が第1の実施形態と異なる。本実施形態の地図情報記憶部321は、図5に示すように、建物毎にライフラインの情報を対応付けて記憶している。図5では、ライフラインの情報として水道情報を対応付けて記憶している。
図5に示すデータ例の場合、建物Cの空き家フラグは、1であり、空き家となっている。しかし、水道情報は、開栓(水道の契約済を意味する)であり、2カ月前の水道使用量(16m)と4カ月前の水道使用量(0m)とを比較すると、水道使用量が大幅に増加しており、水道使用量の変化率を基に、建物Cは、現在、居住者がいると推定できる。このため、空き家フラグの精度が低いと推定できる。この場合、空き家判定サーバ3は、配送先住所の建物の空き家フラグは1であっても、その空き家フラグの精度が低いため、配送先の住所が空き家である確率が低い旨の空き家判定結果をECサイトサーバ2に送信する。ECサイトサーバ2は、空き家判定結果、及び、空き家判定結果の精度を基に、配送先の住所が空き家である確率が低い場合は、不正利用でないと判定し、商品の注文を受け付ける旨を利用者端末1に通知する。
また、図5に示すデータ例の場合、建物Eの空き家フラグは、0であり、非空き家となっている。しかし、2カ月前の水道使用量(0m)と4カ月前の水道使用量(16m)とを比較すると、水道使用量が大幅に減少しており、水道使用量の変化率を基に、4カ月前頃から現在までは不在であると推定できる。このため、空き家フラグの精度が低いと推定できる。この場合、空き家判定サーバ3は、配送先住所の建物の空き家フラグは0であっても、その空き家フラグの精度が低いため、配送先の住所が空き家である確率が高い旨の空き家判定結果をECサイトサーバ2に送信する。ECサイトサーバ2は、空き家判定結果、及び、空き家判定結果の精度を基に、配送先の住所が空き家である確率が高い場合は、不正利用と判定し、商品の注文を受け付けない旨を利用者端末1に通知する。
<不正利用検出システムの処理動作例>
次に、図6を参照しながら、不正利用検出システムの処理動作例について説明する。本実施形態の不正利用検出システムは、図6に示すステップA1~A3の処理が第1の実施形態と異なる。
本実施形態の空き家判定サーバ3は、建物に対応付けられたライフラインの情報を基に、空き家か否かの判定結果の精度を判定する(ステップA1)。例えば、以下のように判定する。
・ステップS5の空き家判定結果が空き家であり、建物に対応付けられたライフラインの情報を基に、建物へのライフラインの供給が無の場合、空き家判定結果の精度が高いと判定。
・ステップS5の空き家判定結果が空き家であり、建物に対応付けられたライフラインの情報を基に、建物へのライフラインの供給が有の場合、空き家判定結果の精度が低いと判定。
・ステップS5の空き家判定結果が非空き家であり、建物に対応付けられたライフラインの情報を基に、建物へのライフラインの供給が無の場合、空き家判定結果の精度が低いと判定。
・ステップS5の空き家判定結果が非空き家であり、建物に対応付けられたライフラインの情報を基に、建物へのライフラインの供給が有の場合、空き家判定結果の精度が高いと判定。
次に、空き家判定サーバ3は、空き家判定結果、及び、空き家判定結果の精度の情報をECサイトサーバ2に送信する(ステップA2)。
ECサイトサーバ2は、空き家判定結果、及び、空き家判定結果の精度を基に、利用者端末1から登録された商品の注文を受け付けるか否かを判定する(ステップA3)。例えば、配送先の住所が空き家でない判定結果であっても、その判定結果の精度が低く、配送先の住所が空き家である確率が高い場合は、配送先の住所が不正利用と判定する。この場合、ECサイトサーバ2は、商品の注文を受け付けることができない旨の受付可否結果を利用者端末1に通知する(ステップS8)。また、ECサイトサーバ2は、配送先の住所が空き家である判定結果であっても、その判定結果の精度が低く、配送先の住所が空き家である確率が低い場合は、配送先の住所が不正利用でないと判定する。この場合、ECサイトサーバ2は、商品の注文を受け付ける旨の受付可否結果を利用者端末1に通知する(ステップS8)。
<本実施形態の不正利用検出システムの作用・効果>
本実施形態の不正利用検出システムは、配送先の住所に該当する建物のライフラインの情報を基に、建物へのライフラインの供給の有無を特定し、その供給の有無を基に、配送先の住所の空き家判定結果の精度を判定する。そして、その判定結果の精度に基づいて、配送先の住所が不正利用か否かを判定する。これにより、配送先の住所に該当する建物のライフラインの情報を使って、その住所が不正利用か否かを判定することができる。
なお、上記実施形態において、空き家判定結果の精度を判定する際に、空き家フラグのデータ更新日を考慮して、空き家判定結果の精度に幅を持たせるようにしてもよい。例えば、空き家フラグのデータ更新日が6カ月以上前でありデータ更新日が古い場合は、空き家フラグの判定結果の精度を低い値にし、空き家フラグのデータ更新日が1週間前でありデータ更新日が比較的新しい場合は、空き家フラグの判定結果の精度を高い値にする。
また、上記実施形態においては、ライフラインの情報として水道情報を例に説明した。しかし、ライフラインの情報は、水道情報に限定するものではなく、例えば、電力会社、ガス会社、電話会社、インターネット接続会社、テレビ放送提供会社、新聞事業者などのライフラインを提供する事業者から取得する各種情報であってもよい。
また、上記実施形態においては、地図情報記憶部321は、図5に示すように、建物毎に、空き家フラグ、ライフラインの情報を対応付けて記憶している。しかし、建物毎に、ライフラインの情報を特定することが可能であれば、ライフラインの情報を別のデータベースなどに記憶してもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態の不正利用検出システムは、建物毎に対応付けられた建物分類情報を基に、配送先の住所に該当する建物が不正利用に悪用されやすい建物分類情報に該当するか否かを判定する。これにより、配送先の住所に該当する建物の建物分類情報を使って、その住所が不正利用に悪用されやすい建物か否かを判定することができる。以下、第3の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の不正利用検出システムは、地図情報記憶部321に記憶するデータ構成例が第1の実施形態と異なる。本実施形態の地図情報記憶部321は、図7に示すように、建物毎に建物分類情報を対応付けて記憶している。建物分類情報は、建物の分類を特定する情報である。建物の分類としては、例えば、個人の家屋(戸建て)、マンション、アパート、団地、寮・社宅、倉庫、短期滞在型ウィークリーマンション、レンタルオフィスなどがあげられる。
本実施形態の空き家判定サーバ3は、建物に対応付けられた建物分類情報を基に、不正注文の配送先に悪用されやすい建物分類情報(例えば、倉庫、短期滞在型ウィークリーマンション、レンタルオフィスなど)に該当するか否かを判定する。建物が短期滞在型ウィークリーマンション、レンタルオフィスなどの場合は、空き家フラグが0に設定される確率が高いため、不正利用でないと判定する確率が高くなる。このため、建物分類情報を基に、不正注文の配送先に悪用されやすい建物分類情報に該当するか否かを判定することで、空き家と判定され難い建物であっても、不正注文の配送先に悪用されやすい建物か否かを把握することができる。
例えば、図7に示すデータの場合、建物Bの空き家フラグは、0であり、非空き家となっている。ここで、建物分類情報Bがレンタルオフィスの場合、不正注文の配送先に悪用されやすい建物分類情報に該当する。この場合、空き家判定サーバ3は、配送先の住所の建物フラグが0であり、且つ、不正注文の配送先に悪用されやすい建物分類情報に該当する旨の空き家判定結果をECサイトサーバ2に送信する。ECサイトサーバ2は、空き家判定結果、及び、建物分類判定結果を基に、配送先の住所が空き家でなくとも、不正注文の配送先に悪用されやすい住所であると判定する。この場合、ECサイトサーバ2は、利用者端末1から受け付けた商品情報、決済情報などを考慮し、商品の注文を受け付けるか否かを判定する。例えば、商品が不正注文の対象になりやすい商品(例えば、ブランド品、家電製品など)に該当し、決済が後払い決済の場合は、不正注文である確率が高いため、商品の注文を受け付けない旨を利用者端末1に通知する。また、商品が不正注文の対象になりやすい商品(例えば、ブランド品、家電製品など)に該当しても、決済が代金引換の場合は、商品の受け渡し時に、代金を受け取ることができるため、商品の注文を受け付ける旨を利用者端末1に通知する。
なお、ECサイトサーバ2は、以下の条件も考慮して、商品の注文を受け付けるか否かを判定してもよい。この場合、ECサイトサーバ2は、以下の条件に1つでも該当する場合は、商品の注文を受け付けないと判定する。
・短期間(例えば、1週間以内)に同じ配送先住所で複数人から注文が入っているか否か?
・短期間(例えば、1週間以内)に同一人物から連続して同じ配送先住所に高額商品の注文が入っているか否か?
<不正利用検出システムの処理動作例>
次に、図8を参照しながら、不正利用検出システムの処理動作例について説明する。本実施形態の不正利用検出システムは、図8に示すステップB1~B3の処理が第1の実施形態と異なる。
本実施形態の空き家判定サーバ3は、建物に対応付けられた建物分類情報を基に、不正注文に悪用されやすい建物分類情報に該当するか否かを判定する(ステップB1)。例えば、建物分類情報が倉庫、短期滞在型ウィークリーマンション、レンタルオフィスなどの条件に該当する場合は、不正注文に悪用されやすい建物分類情報に該当すると判定する。また、上記条件に該当しない場合は、不正注文に悪用されやすい建物分類情報に該当しないと判定する。
次に、空き家判定サーバ3は、空き家判定結果、及び、建物分類結果の情報をECサイトサーバ2に送信する(ステップB2)。
ECサイトサーバ2は、空き家判定結果、及び、建物分類結果を基に、利用者端末1から登録された商品の注文を受け付けるか否かを判定する(ステップB3)。例えば、配送先の住所が空き家でない場合であっても、不正注文に悪用されやすい建物分類に該当する場合は、利用者端末1から受け付けた商品情報、決済情報などを考慮し、商品の注文を受け付けるか否かを判定する。ECサイトサーバ2は、商品の注文を受け付けない場合は、商品注文を受け付けることができない旨の受付可否結果を利用者端末1に通知する(ステップS8)。また、商品の注文を受け付ける場合は、商品注文を受け付けた旨の受付可否結果を利用者端末1に通知する(ステップS8)。
<本実施形態の不正利用検出システムの作用・効果>
本実施形態の不正利用検出システムは、建物毎に対応付けられた建物分類情報を基に、配送先の住所に該当する建物が不正利用に悪用されやすい建物分類情報に該当するか否かを判定する。これにより、配送先の住所に該当する建物の建物分類情報を使って、その住所が不正利用に悪用されやすい建物か否かを判定することができる。
なお、上記実施形態においては、地図情報記憶部321は、図7に示すように、建物毎に、空き家フラグ、建物分類情報を対応付けて記憶している。しかし、建物毎に、建物分類情報を特定することが可能であれば、建物分類情報を別のデータベースなどに記憶してもよい。また、住宅地図に含まれる建物分類情報を使って、配送先の住所に該当する建物が不正利用に悪用されやすい建物分類情報に該当するか否かを判定してもよい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態の不正利用検出システムは、ECサイトサーバ2で不正利用と判定した住所情報を空き家判定サーバ3が取得し、ジオコーディングして位置情報に変換する。そして、地図情報記憶部321に記憶されている住宅地図を参照し、変換後の位置情報に該当する建物を特定し、その特定した建物の建物情報に紐づけて、不正利用と判定した住所情報を記憶する。これにより、様々なECサイトサーバ2で不正利用と判定した住所情報を、住宅地図の建物情報に紐づけて蓄積し、一元管理することができる。その結果、各ECサイトサーバ2は、住宅地図の建物情報に紐づけた住所情報を参照することで、不正利用が行われた住所情報か否かを容易に判定することができる。例えば、あるECサイトで不正利用が見つかった場合、その不正利用が行われた住所情報をそのECサイトのブラックリストに登録したとする。しかし、他のECサイトは、外部のECサイトのブラックリストに登録された住所情報を参照できないため、同じ住所情報を使った不正利用が行われたり、住所情報の表記を若干変えて(例えば、2丁目3番地を2-3の表記に変更)不正利用が行われたりすることになる。しかし、本実施形態のように、各ECサイトで不正利用と判定した住所情報を住宅地図の建物情報に紐づけて蓄積し、一元管理することで、各ECサイトは、過去に不正利用と判定された住所情報か否かを容易に把握し、不正利用の発生確率を低減することができる。また、不正利用と判定した住所情報を蓄積することで、その住所情報を基に、不正利用が発生し易い建物、エリア、建物の特徴などを特定することができる。また、不正利用と判定した住所情報を判定日時などの日時情報と共に蓄積することで、どの時期にどのエリアで不正利用が発生し易いのかを分析することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態の不正利用検出システムは、配送業者が各建物に配送した配送履歴を各建物毎に蓄積し、各建物の配送履歴を基に、空き家と判定した建物への配送量が急激に増加した場合は、不正利用の確率が高いと判定する。また、空き家と判定した建物への配送品が不正注文の対象になりやすい商品(例えば、ブランド品、家電製品など)に該当する場合は、不正利用の確率が高いと判定する。このように、配送業者の配送履歴を考慮して、不正利用の確率が高いか否かを判定してもよい。配送業者が定期的に配送している建物であれば、不正利用の確率は低くなるが、配送業者が定期的に配送していない建物であれば、不正利用の確率は高くなる。このため、配送業者の配送履歴を考慮することとで、不正利用の確率が高いか否かを容易に判定することができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上述した実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、図3に示すように、建物ID毎に対応付けた空き家フラグを基に、配送先の住所が空き家か否かを判定することにしている。しかし、空き家フラグは住宅地図に含めるようにしてもよい。住宅地図は、日本全国の一軒一軒の建物毎の建物名称、位置情報、建物分類情報、住所情報、居住者氏名などを整備しているため、それらの情報に空き家フラグも対応付けることで、図3に示すデータを含むことができる。
(変形例2)
上述した実施形態では、空き家フラグを基に、空き家か否か判定することにしている。しかし、空き家か否かを判定することが可能であれば、0、1の空き家フラグではなく、空き家か否かを段階的に判定することが可能な指標値などの識別情報であってもよい。例えば、1~5の指標値を設定し、1の場合は空き家確定、2の場合は空き家である確率が高い、3の場合は不明、4の場合は非空き家である確率が高い、5の場合は非空き家確定とする。このように、上述した実施形態において、空き家か否かを識別する識別情報は、空き家フラグに限定せず、空き家か否かを段階的に判定することが可能な指標値などにしてもよい。なお、この指標値は、上述した実施形態で説明した調査項目の少なくとも1つを自動収集し、その収集した調査項目などを基に自動で算出するようにしてもよい。また、空き家か否かを判定する空き家フラグや指標値は、カメラなどを使って建物の外観を撮像し、その建物の撮像データを分析して特定してもよい。例えば、建物の撮像データを基に、入居者がいる気配があるか否か、郵便受けにチラシ、DMなどが溜まっているか否か、カーテンがあるか否か、建物が破損、劣化しているか否か、などを分析し、その分析結果を基に、建物が空き家か否かを特定する。
(変形例3)
上述した実施形態では、オンラインショッピングにおける商品の配送先に指定された住所の不正利用を検出する例について説明した。しかし、空き家の住所の不正利用は、インターネット上での店舗での商品購入の他に、インターネット上のオークション、銀行口座の開設、各種ローンや融資の申し込み、および保有ポイントとの商品交換などにおいても行われている。商品の受け渡しが存在しない場合であっても、金融機関やクレジットカードなどの本人認証を行うための住所に空き家を指定することでも不正が行われている。本実施形態の不正利用検出システムは、住所を使用する様々な種類の不正利用に適用可能である。
(変形例4)
上述した実施形態において、ECサイトサーバ2は、配送先に指定された住所が不正利用であると判定した場合は、商品注文を受け付けることができない旨の受付可否結果を利用者端末1に通知せず、商品注文を仮で一時的に受け付け、不正利用が発生した旨を、ECサイトサーバ2を使用するEC事業者の管理者端末に通知するようにしてもよい。この場合、EC事業者は、配送先に指定された住所を警備会社、配送業者などを経由して確認し、確認の結果、配送先に指定された住所が不正利用に該当しない場合は、ECサイトサーバ2での商品注文の受け付けを確定する。そして、EC事業者は、配送先に指定された住所が不正利用に該当しない旨の情報を空き家判定サーバ2に送信し、配送先に指定された住所に該当する建物の空き家フラグを、非空き家を示す情報などに更新する。
(変形例5)
上述した本実施形態の不正利用検出システムを構成する各部の制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に一時的、あるいは、永続的に記録しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種記録媒体があげられる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトからコンピュータに無線で転送することになる。また、ネットワークを介してコンピュータに有線で転送することになる。
プログラムの形態としては、クラウド等によるネット上のサーバからの利用もありえる。一部のプログラムのみをコンピュータに転送して利用する形態もありえる。
(変形例6)
上述した実施形態の不正利用検出システムを構成する各部は、上述した実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に処理を実行するだけに限定するものでない。例えば、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に処理を実行するように構築することも可能である。また、上述した実施形態の不正利用検出システムの各機能を複数の情報処理装置の協働によって実現してもよく、上述した記憶部22、32に記憶した情報のうちの少なくとも一部は、他の装置の内部/外部記憶装置に記憶されていてもよく、例えばクラウド上に構築されていてもよい。
(変形例7)
以上の実施形態の全部又は一部に記載された態様は、不正利用を好適に検出すること、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上又は適切な機能の提供その他の機能向上又は適切な機能の提供、データ及び/又はプログラムの容量の削減、装置及び/又はシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置又はシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。
1 利用者端末
2 ECサイトサーバ
21 制御部
211 ECサイト提供部
212 配送情報管理部
213 不正利用判定部(不正利用判定手段)
22 記憶部
221 配送情報記憶部
3 空き家判定サーバ
31 制御部
311 配送情報取得部(取得手段)
312 空き家判定部(空き家判定手段)
32 記憶部
321 地図情報記憶部(記憶手段)


Claims (8)

  1. 住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する識別情報を対応付けた地図情報を記憶する記憶手段と、
    商品の配送先に指定された住所を取得する取得手段と、
    前記地図情報を参照し、前記住所に該当する建物に対応付けられた前記識別情報を基に、建物が空き家か否かを判定する空き家判定手段と、
    前記空き家判定手段による判定結果に基づいて、前記住所が不正利用か否かを判定する不正利用判定手段と、
    を有する、不正利用検出システム。
  2. 前記空き家判定手段は、前記住所をジオコーディングして位置情報に変換し、変換後の位置情報に該当する建物を特定する、請求項1記載の不正利用検出システム。
  3. 前記記憶手段は、前記建物毎に、当該建物のライフラインの情報を対応付けて記憶しており、
    前記空き家判定手段は、前記建物に対応付けられた前記ライフラインの情報を基に、前記建物へのライフラインの供給の有無を特定し、前記供給の有無の結果を基に、前記建物の空き家か否かの判定結果の精度を判定し、
    前記不正利用判定手段は、前記判定結果の精度に基づいて、前記住所が不正利用か否かを判定する、請求項1または2記載の不正利用検出システム。
  4. 前記記憶手段は、前記建物毎に、当該建物の建物分類情報を対応付けて記憶しており、
    前記空き家判定手段は、前記建物に対応付けられた前記建物分類情報を基に、前記建物が不正利用に悪用されやすい建物分類情報に該当するか否かを判定し、
    前記不正利用判定手段は、前記建物分類情報の判定結果に基づいて、前記住所が不正利用か否かを判定する、請求項1から3の何れかに記載の不正利用検出システム。
  5. 前記記憶手段は、前記建物が集合住宅の場合には、住宅毎に、前記識別情報を対応付けて記憶しており、
    前記空き家判定手段は、前記住所に該当する建物が集合住宅の場合には、前記住所と、受取人氏名と、のうち少なくとも1つの情報を基に、前記集合住宅に含まれる1つの住宅を特定し、特定した前記住宅に対応付けられた前記識別情報を基に、特定した前記住宅が空き家か否かを判定する、請求項1から4の何れかに記載の不正利用検出システム。
  6. 前記記憶手段は、前記不正利用判定手段で不正利用と判定した住所に該当する建物に紐づけて、不正利用と判定した住所の情報を記憶する、ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の不正利用検出システム。
  7. 住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する識別情報を対応付けた地図情報を記憶する記憶手段と、
    住所を取得する取得手段と、
    前記地図情報を参照し、前記住所に該当する建物に対応付けられた前記識別情報を基に、建物が空き家か否かを判定する空き家判定手段と、
    を有する、不正利用検出システム。
  8. コンピュータに実行させるプログラムであって、
    住所を取得する取得処理と、
    住宅地図に含まれる建物毎に、当該建物が空き家か否かを識別する識別情報を対応付けた地図情報を参照し、前記住所に該当する建物に対応付けられた前記識別情報を基に、建物が空き家か否かを判定する空き家判定処理と、
    を前記コンピュータに実行させる、プログラム。
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