JP2022032979A - 引き抜き片割出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる割出構成を定義可能な、単純且つ信頼できる引き抜き片割出装置を提供する。【解決手段】時計の引き抜き片10の割出装置であって、割出部材4と、引き抜き片10の割り出し位置を定義する少なくとも2組の側面31aを含み、割出部材4上に搭載される、割出要素3と、を含み、割出部材4及び割出要素3は、割出部材4上の割出要素3の少なくとも2つの位置を、特に少なくとも2つの固定位置を定義するために、配置されるまたは構成される。【選択図】図5

Description

本発明は、引き抜き片割出装置に関する。本発明はまた、当該装置を含む、引き抜き片に関する。本発明はまた、当該装置または当該引き抜き片を含む、機構に関する。本発明はまた、当該機構、当該装置、または当該引き抜き片を含む、ムーブメントに関する。本発明はまた、当該ムーブメント、当該機構、当該装置、または当該引き抜き片を含む、時計に関する。本発明は更に、当該時計、当該ムーブメント、当該機構、当該装置、または当該引き抜き片を組み立てる方法に関する。
特許文献1は2つの軸方向位置に位置決めされることが可能な制御ロッドを含む機構を開示する。このため、引き抜き片ばねの一端に形成されたくちばしが、引き抜き片に固定的に接合されたピンと協働する。より具体的には、第1軸方向ロッド位置を定義するために、引き抜き片ばねのくちばしの第1側面は、引き抜き片ピンと当接し、第2軸方向ロッド位置を定義するために、くちばしの第2側面は、ロッドの牽引効果で移動して同じ引き抜き片ピンと当接可能である。この機構において、引き抜き片ばねは、機構ロッカと一体であり、くちばしは、引き抜き片ばねと一体である。
特許文献2は、3つの軸方向位置に位置決めされることが可能な制御ロッドを含む機構を開示する。このため、引き抜き片ばねの一端に形成されたくちばしが、ばねのピンと協働する。この場合、くちばしは、中間ロッド位置を定義するために、ロッドの最遠位置を定義する2つのくちばし側面間に介在する空洞を含むという特定の特徴を有する。特許文献1の機構の引き抜き片ばね同様、くちばしもまた引き抜き片ばねと一体である。
特許文献3は、代替的な引き抜き片装置を含む機構を開示する。引き抜き片装置の第1実施形態において、引き抜き片ばねは、一体部品の形状を取る。引き抜き片ばねは、板ばねとくちばしとを含み、くちばしは、板ばねの作用下で引き抜き片の歯付き側面に対して回転旋回される。引き抜き片装置の代替的実施形態において、くちばしは、引き抜き片のばねと引き抜き片との間に介在する、ムーブメントのフレームに関節接合される、一体部品の形状である。
最後に、特許文献4は、くちばしを含む引き抜き片ばねと、ピンを含む引き抜き片とから形成される、引き抜き片装置の構成に応じて2つまたは3つの軸方向位置を取ることができる、制御ロッドを含む機構に関する。引き抜き片ピンに対する引き抜き片ばねのくちばしの第1構成において、引き抜き片装置が制御ロッドのために2つの軸方向位置を定義可能なように、2つの異なる側面で形成されるくちばしの背面は、引き抜き片ピンと当接する。引き抜き片ピンに対する引き抜き片くちばしの第2構成において、引き抜き片装置が制御ロッドのために3つの軸方向位置を定義可能なように、第1側面、空洞、及び第2側面で形成されるくちばしの前面は、引き抜き片ピンと当接する。この場合、くちばしは、引き抜き片ばねと一体である。このような機構は、2つまたは3つの位置を有する機構の定義における部品の数を合理化するという利点を有する。しかしながら、引き抜き片ばねは、引き抜き片ピンに対する引き抜き片ばねのくちばしの構成に応じて、2つの異なる態様で予め押圧されるため、ロッドに生じる力が異なることがある。更に、機構が関与するムーブメントの組立中に、または復元作業中に、時計士が組立エラーを生じる可能性がある。
スイス国特許出願公開第640686号明細書 国際公開第2012/175595号 スイス国特許出願公開第713526号明細書 スイス国特許出願公開第599594号明細書
本発明の目的は、従来技術から既知の装置を改善可能な、引き抜き片割出装置を提供することである。特に、本発明は、異なる割出構成を定義可能な、単純且つ信頼できる引き抜き片割出装置を提案する。
本発明にかかる装置は、請求項1に定義される。
装置の様々な実施形態は、請求項2から6に定義される。
本発明にかかる機構は、請求項7に定義される。
機構の様々な実施形態は、請求項8及び9に定義される。
本発明にかかるムーブメントは、請求項10に定義される。
本発明にかかる時計は、請求項11に定義される。
本発明にかかる組立方法は、請求項12に定義される。
添付の図面は、時計の2つの実施形態を例示する。
図1は、時計の第1実施形態の斜視図である。 図2は、時計の第1実施形態のムーブメントの一部分の、ロッドの軸に沿った断面図である。 図3は、第1構成にある、引き抜き片割出レバー/ばね装置の斜視図である。 図4は、第2構成にある、引き抜き片割出レバー/ばね装置の斜視図である。 図5は、引き抜き片割出レバー-ばね装置が第1構成にあり、引き抜き片が第1位置にある、時計の第1実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図6は、引き抜き片割出レバー/ばね装置が第1構成にあり、引き抜き片が第2位置にある、時計の第1実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図7は、引き抜き片割出レバー/ばね装置が第1構成にあり、引き抜き片が第3位置にある、時計の第1実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図8は、引き抜き片割出レバー/ばね装置が第2構成にあり、引き抜き片が第1位置にある、時計の第1実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図9は、引き抜き片割出レバー/ばね装置が第2構成にあり、引き抜き片が第2位置にある、時計の第1実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図10は、時計の第2実施形態の斜視図である。 図11は、第1構成にある引き抜き片装置の斜視図である。 図12は、第2構成にある引き抜き片装置の斜視図である。 図13は、引き抜き片装置が第1構成にあり、第1位置にある、時計の第2実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図14は、引き抜き片装置が第1構成にあり、第2位置にある、時計の第2実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図15は、引き抜き片装置が第1構成にあり、第3位置にある、時計の第2実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図16は、引き抜き片装置が第2構成にあり、第1位置にある、時計の第2実施形態のムーブメントの、部分平面図である。 図17は、引き抜き片装置が第2構成にあり、第2位置にある、時計の第1実施形態のムーブメントの、部分平面図である。
時計1000の第1実施形態を、図1から9を参照して以下に説明する。
時計1000は、例えば小型時計であり、特に腕時計である。
時計1000は、外部環境から自身を保護するため、時計ケース内に搭載されることが意図される、小型時計ムーブメント700を含む。
小型時計ムーブメント700は、電子式ムーブメントでも機械式ムーブメントでも、特に自動ムーブメントであってもよい。
小型時計ムーブメント700は、小型時計機構600を含む。特に、小型時計機構は、引き抜き片装置を用いる機構であってもよい。小型時計機構は、引き抜き片割出装置100と、ムーブメントブランクを含むフレーム99とを含む。「引き抜き片の割り出し」の文言は、引き抜き片の様々な安定位置の定義を示すものと理解されることが意図される。これら安定位置は、不安定中間位置の連続体により分離される。ユーザは、機械的作用を、具体的にはロッドへの機械的作用を介して、引き抜き片をある安定位置から他の安定位置へ、不安定中間位置の連続体を介して、移動させる。2つの安定位置または2つの割り出された位置または2つの割り出し位置の間で、引き抜き片は、不安定中間位置の連続体を介して過渡的に移動する。
割出装置100は、特に、引き抜き片用レバー装置または引き抜き片レバー/ばね装置を含んでもよい。第1実施形態において、割出装置は、引き抜き片10用のレバー/ばね装置2を含む。
引き抜き片10は、特にその端部の一つを介して、第1制御ロッド5の溝内で係合する。引き抜き片は、特にその他の端部を介して、摺動ピニオン7の溝内で係合するロッカ6を制御する。このように、引き抜き片10は、摺動ピニオンの位置を、少なくとも間接的に、制御することを可能にする。引き抜き片の位置は、この目的のために設けられた割出装置を用いて割り出される。
引き抜き片10は、軸A1に沿ってフレーム99上で旋回される。機構600はまた、引き抜き片10をフレームに対して、特に機構600のムーブメントブランク99に対して、押圧するばね97を含む。
制御ロッド5は機構600の一部である。制御ロッド5は、引き抜き片軸A1に垂直または実質的に垂直な平面P内で、方向Dへ、並進運動可能である。ロッド5は、慣習的に、ロッド5の溝51内に係合した引き抜き片ピン11を用いて、引き抜き片10と協働する。この状態で、ロッド5の平面P内の、方向Dへの並進運動は、引き抜き片10の軸A1周りの回転運動をもたらす。
機構600はまた、引き抜き片レバー/ばね装置2を含む。引き抜き片10はまた、ロッド5の軸方向位置を定義可能にするため、引き抜き片の割出装置100を構成するために、レバー/ばね装置2と協働するために設けられる。換言すれば、割出装置はまた、引き抜き片を含む。
ロッド5または摺動ピニオン7の「軸方向位置」の文言は、平面P内の方向Dへのロッド5の移動後の、軸Dに沿った、ムーブメント700に対するロッド5または摺動ピニオン7の特定の位置を示すものと理解されることが意図される。
引き抜き片10はまた、摺動ピニオン7の軸方向位置を制御するため、軸A6周りに旋回され、ばね98により弾性的に戻される、機構ロッカ6と協働するために設けられる。摺動ピニオンは、例えば、第2ロッド8上に配置される。第2ロッド8は、例えば、第1ロッド5に平行または実質的に平行である。このため、ロッカ6は、ピニオン7の溝71内に係合する。当該ピニオン7はまた、第1ロッド5の軸方向に従って、機構600の特定の制御連鎖と係合可能な、第1及び第2歯列72、73を含む。
摺動ピニオン7の運動学は、特許文献2に記載の機構の摺動ピニオンのそれと互換性がある。
- 第1ロッド5及びまたは摺動ピニオン7の第1軸方向位置P1において、歯列72、73は、機構の様々な制御連鎖に関与する歯車の範囲外である。
- 第1ロッド5及びまたは摺動ピニオン7の潜在的中間位置P2において、摺動ピニオン7の端部歯列72は、時間表示または時間派生の、特に日付表示といったカレンダー表示の第1制御連鎖200の歯車20の歯列と係合する。
- 第1ロッド5及びまたは摺動ピニオン7の第3位置P3において、摺動ピニオン7の前部歯列73は、時間表示または時間派生の、特にムーブメント700の時間を設定する、第2制御連鎖300のピニオン30の歯列と係合する。
更に、摺動ピニオン7は、この場合、摺動ピニオン7の端部歯列72と係合する、第1ロッド5に直接搭載されたピニオン9を介して第1ロッド5の回転作用の下で回転駆動されることが可能である。この態様で、摺動ピニオン7は、引き抜き片10、ロッカ6、及びその戻しばね98を介して方向Sに並進で、またはピニオン9を介して回転で、第1ロッド5に運動学的に連結される。
機構600はまた、ムーブメント700の巻き上げのための、運動学的連鎖500を含む。当該運動学的連鎖は、第1ロッド5に直接搭載され、第1丸穴車56と係合する、ピニオン55を含む。当該第1丸穴車56は、方向Dへの第1ロッド5の運動により制御される垂直連結装置の状態に応じて、第2丸穴車57と係合するよう移動することが可能である。
当該連結装置は、特許文献2に記載のものと比較できる。特に、連結装置は、第1ロッド5に垂直にまたは第1ロッド5に実質的に垂直に配置され、第2丸穴車57に固定的に接合された第3ロッド58を含む。第1ロッド5は、自身に機械加工された溝52を用いて第3ロッド58を制御する。第1ロッド5の第1軸方向位置P1において、第3ロッド58の端部は、第1ロッド5の溝52の基部に位置し、これにより戻しばね96の作用の下で、第2丸穴車57のブレゲ歯列が第1丸穴車56のブレゲ歯列と係合する。この態様において、第1ロッド5の第1軸方向位置P1において、ムーブメント700の巻き上げ用運動学的連鎖が係合される。ロッド5の位置P1から方向Dへの、ムーブメント700の外側への運動は、第3ロッド58を第1ロッド5の溝52の基部から上昇させ、これにより第2丸穴車57のブレゲ歯列は第1丸穴車56のブレゲ歯列の範囲外となる。この態様において、第1ロッド5の位置P2、P3において、ムーブメント700の巻き上げ用運動学的連鎖が解放される。
割出装置100、特にレバー/ばね装置2は、
- 割出部材4と、
- 引き抜き片の割り出し位置を定義するための、少なくとも2組の側面31a、31b、31c;32a、32bを含み、割出部材4に搭載される、割出要素3と
を含む。
割出部材4と割出要素3は、割出部材4上における割出要素3の、少なくとも2つの位置を、特に少なくとも2つの固定位置を、定義するよう配置されるまたは構成される。これは、割出要素が、割出部材上で、
- 割出装置が機構600内に統合された後に、ロッドの割り出された位置の第1組及びまたはロッカの割り出された位置の第1組に対応する、引き抜き片の割り出された位置の第1組を定義するための第1構成または位置に、または
- 割出装置が機構600内に統合された後に、ロッドの割り出された位置の第2組及びまたはロッカの割り出された位置の第2組に対応する、引き抜き片の割り出された位置の第2組を定義するための第2構成または位置に、
搭載可能なためである。
こうした第1及び第2構成において、割出部材と割出要素は、好ましくは、互いに固定的に接合されるまたは互いに固定されるまたは互いに完全に接続される。接続はまた、その自由度が割出機能を損なわない限り、割出部材と割出要素との間にある程度の自由度を保つ接続であってもよい。例えば、割出要素は、割出部材に対して平面Pに垂直に自由に動くことができてもよい。機械的接続は、機構または時計の組立中に形成される。この接続は、好ましくは、時計の通常または従来の動作モード中には、分解されない。当該接続は、好ましくは、あらゆる潜在的なアフターサービス作業中のみ、分解される。この態様において、割出要素は、第1ロッドの取り扱い中、特に方向Dへの第1ロッドの運動中に、割出部材に運動学的に接続される(特に、割出要素と割出部材は、平面Pに垂直な軸周りの回転運動と平面Pに平行な軸に沿った並進運動に関して、互いに固定される)。
以下に説明する機構600の実施形態において、レバー/ばね装置2は、割出部材4と 割出要素3とを含む。割出部材4は、レバー/ばね部材4である。当該部材は、第1剛性部分41で構成され、その第1端部は、フレーム99に対して、軸A41に沿って関節接合される。レバー/ばね部材はまた、第2弾性部分42を含み、その第1端部は、フレーム99に対して、軸A42に沿って関節接合される。第1及び第2部分41、42は、それぞれの第2端部の領域で互いに接続される。より具体的には、第2部分42は、第1剛性部分41の続きに形成された、湾曲板の形状である。レバー/ばね部材は、一般的には、軸A41、A42が互いに近くに配置された、開ループの形状である。
第2弾性部分42は、割出要素及びまたは割出部材を、引き抜き片10との協働の構成へ戻す、戻し要素を構成する。
この場合、割出要素3は、少なくとも2つの可能な位置から選択される位置において、部材4に、特にレバー/ばね装置2の部材4の第1剛性部分41に固定される、板またはカムの形状である。
このため、割出要素3は好ましくは、割出部材4上で変位可能なように搭載される、特に軸A回りに割出部材上で回転変位可能なように搭載される。このため、割出装置は、有利には、割出要素3を割出部材4に対する少なくとも2つの位置から選択される位置において、位置決め、特に固定するために、穴と協働するピンといった、位置決め要素43、33a、33bを含む。
このため、ばねレバーの部材4に、特にレバー/ばね部材4の第1部分41に対する位置にカム3を割り出すために、カム3の切欠き33a及び33bから選択される切欠き内に挿入されるために、第1位置41に固定的に接合されたピン43が設けられる。代替的に、もちろん、ピンがカム3に固定的に接合され、切欠きがレバー/ばね部材4上に形成されてもよい。
この態様において、レバー/ばね装置2は、レバー/ばね部材4と、部材4に、特に部材4の第1剛性部分41に対して割り出され固定されたカム3とを含む、組立体の形状である。
カム3は、第1機能的表面31と第2機能的表面32を含み、その2つの表面の一方または他方は、レバー/ばね部材4上のカム3の位置に応じて引き抜き片10の第1爪12と協働するために設けられる。
第1切欠き33aとピン43との協働は、レバー/ばね部材4上で、カム3の第1位置を定義することを可能にする。レバー/ばね装置2が組み立てられた後、カム3は、例えばピン44を用いて、レバー/ばね部材4の部分41にしっかりと固定される。このようなレバー/ばね装置2の組立は、ムーブメント700の、特に機構600の組立の上流で行われてもよい。代替的に、カム3は、単に、レバー/ばね装置2の部材4上に、ピン43により角度的に割り出され、部材4とムーブメント700のムーブメントブランク99により垂直に区切られてもよい。この態様で、カム3のレバー/ばね部材4上への組立は、ムーブメント700の、特に機構600の組立中に実施されてもよい。割出要素はまた、割出部材4に打ち込まれてもよい。
このレバー/ばね装置2の第1構成において、カム3の第1表面31は、引き抜き片と、例えば、引き抜き片10の第1爪12と協働可能である。当該表面31は、爪12との協働により、引き抜き片の3つの位置を、特に3つの角度的な、安定または割り出された位置を定義可能な、3つの側面31a、31b、31cを含む。引き抜き片のこれら安定または割り出された位置は、
- 安定または割り出された位置である、第1ロッド5の3つの異なる軸方向位置、この場合第1ロッド5の位置P1、P2、及びP3、及びまたは
- 安定または割り出された位置である、ロッカ6の3つの異なる角度位置、
を定義可能である。
第1位置P1において、カム3の第1側面31aが、レバー/ばね部材4の第2弾性部分42の作用の下で、引き抜き片10の第1爪12と当接し、これは図5に示すように、機構600のムーブメントブランク99の当接表面99aに対する引き抜き片10の当接をもたらす。当該第1位置P1において、摺動ピニオン7の歯列72、73は、ばね98の作用の下でロッカ6の一端61が引き抜き片の止め面13と当接している、ロッカ6の位置決めの結果、機構の様々な制御連鎖に関与する歯車の範囲外にある。更に、当該第1位置P1において、巻き上げ連鎖500は連結される。
位置P1からムーブメント700の外側に向かう方向Dへの第1ロッド5の牽引は、引き抜き片10の反時計回り方向の回転をもたらす。その後、第1爪12は、図6に示すように、第2側面31bにより形成された凹部に位置決めされるまで、カム3の第1表面31に反対に、そのため、レバー/ばね部材4に反対に作用する。当該第2位置P2において、摺動ピニオン7の端部歯列72が時間表示または時間派生、特に日付表示といったカレンダー表示の第1制御連鎖200の歯車20の歯列と噛み合い可能なように、ロッカ6は、ばね98の作用の下、ムーブメント700の外側に向かい(反時計回り方向に)旋回する。当該第2位置P2において、ロッカの端部61は、引き抜き片10との接触がなくなる。更に、巻き上げ連鎖500は解放される。
位置P2からムーブメント700の外側に向かう方向Dへの第1ロッド5の更なる牽引は、再度、反時計回り方向の引き抜き片10の回転をもたらす。第1爪12は、図7に示すように、第3側面31cに対して位置決めされるまで、カム3の第1表面31と反対に、そのためレバー/ばね部材4に反対に、作用する。この回転中、引き抜き片は、摺動ピニオン7の前歯列73が、時間表示または時間派生、特にムーブメント700の時間設定用の第2制御連鎖300のピニオン30と噛み合うように、ロッカ6をばね98に対向してムーブメント700の内側に向かい(反時計回り方向に)駆動させるため、第2爪14を用いて、ロッカ6の端部61に作用する。
第2切欠き33bとピン43との協働は、レバー/ばね装置2の部材4上で、カム3の第2位置の定義を可能にする。
当該レバー/ばね装置2の第2構成において、カム3の第2表面32は、引き抜き片10、特に引き抜き片10の第1爪12と協働可能である。当該表面32は、第1ロッド5の2つの異なる軸方向位置を、この場合は第1ロッド5の位置P1とP3とを定義可能にする、2つの側面32a、32bを含む。これら第1ロッド5の位置P1とP3とは、例えば、上述のものと同一である。
第1位置P1において、カム3の第1側面32aは、レバー/ばね部材4の第2弾性部分42の作用の下、引き抜き片10の第1爪12と当接し、これは図8に示すように、機構600のムーブメントブランク99の止め面99aへの引き抜き片10の当接を引き起こす。当該第1位置P1において、摺動ピニオン7の歯列72、73は、ばね98の作用の下で端部61が引き抜き片の止め面13に当接するロッカ6の位置決めの結果、機構の各種制御連鎖に関与する歯車の範囲外にある。更に、当該第1位置P1において、巻き上げ連鎖500が噛み合う。
位置P1からムーブメント700の外側に向かう方向Dへの第1ロッド5の牽引は、引き抜き片の反時計回り方向の回転をもたらす。このため、第1爪12は、図9に示すように、第2側面32bに対して位置決めされるまで、カム3の第2表面32に対して作用し、このためレバー/ばね部材4に対して作用する。
この回転中、引き抜き片は、摺動ピニオン7の前歯列73が、時間表示または時間派生、特にムーブメント700の時間設定用の第2制御連鎖300のピニオン30と噛み合うように、ロッカ6をばね98に対向してムーブメント700の内側に向かい駆動させるため、第2爪14を用いて、ロッカ6の端部61に作用する。
レバー/ばね装置2が当該第2構成に位置するときに、ロッドの位置P1及びP3の間で引き抜き片10が移動する角度振幅は、この場合、レバー/ばね装置2が第1構成にあるときに、位置P1とP2の間、及び位置P2とP3の間で、引き抜き片が移動する角度振幅の合計に対応する。同様に、レバー/ばね装置2が第2構成に位置するときに、位置P1及びP3の間で第1ロッド5が移動する運動の振幅は、この場合、レバー/ばね装置2が第1構成に位置するときに、位置P1とP2の間、及び位置P2とP3の間で第1ロッド5が移動する運動の振幅の合計に対応する。
上述のように、割出要素の割出部材上の第1構成または位置は、フレーム99に対する3つの引き抜き片位置の定義を可能にし、割出要素の割出部材上の第2構成または位置は、フレーム99に対する2つの引き抜き片位置の定義を可能にする。
図示しない第1実施形態の変形例において、レバー/ばね装置は、レバー装置と戻し要素とを含む組立体で代替されてもよく、レバー装置と戻し要素は、2つの別個の部品として製造され、戻し要素は、引き抜き片に対してレバー装置を戻す。この場合、レバー装置は、
- 実際のレバーにより形成される割出部材、及び
- 引き抜き片の割り出し位置を定義するための、少なくとも2組の側面を含み、割出部材上に搭載される、割出要素
を含む。
時計1000の第2実施形態を、図10から17を参照して以下に説明する。
時計1000は、例えば、小型時計、特に腕時計である。
時計1000は、外部環境から自身を保護するため、時計ケース内に搭載されることが意図される、小型時計ムーブメント700を含む。
小型時計ムーブメント700は、電子式ムーブメントでも機械式ムーブメントでも、特に自動ムーブメントであってもよい。
クロックムーブメント700は、クロック機構600を含む。特に、クロック機構は、引き抜き片装置を用いる機構であってもよい。クロック機構は、引き抜き片割出装置100’と、フレーム99とを含む。「引き抜き片装置の割り出し」の文言は、引き抜き片装置の様々な安定位置の定義を示すものと理解されることが意図される。これら安定位置は、不安定中間位置の連続体により分離される。ユーザは、機械的作用を、具体的にはロッドへの機械的作用を介して、引き抜き片装置をある安定位置から他の安定位置へ、不安定中間位置の連続体を介して、移動させる。2つの安定位置または2つの割り出された位置または2つの割り出し位置の間で、引き抜き片装置は、不安定中間位置の連続体を介して過渡的に移動する。
第2実施形態において、割出装置100’は、引き抜き片装置10’を含む。引き抜き片割出装置は、好ましくはまた、レバー及びばねといった戻し要素とを含む。戻し要素とレバーは、図10及び13から17に示すように、戻し要素42’を含むばねレバー2’により構成されてもよい。
割出装置、特に引き抜き片装置は、
- 割出部材1’、及び
- 引き抜き片の割り出し位置を定義するための、少なくとも2組の側面31a’、31b’、31c’;32a’、32b’を含み、割出部材1’に搭載される、割出要素3’
を含む。
好ましくは、時計の第2実施形態は、時計の第1実施形態から、割出要素と割出部材の位置に関してのみ異なる。第1実施形態において、割出要素は、割出部材を構成するレバーまたはばねレバー上に搭載され、割出要素は引き抜き片に設けられた爪と協働する。時計の第2実施形態において、状況が逆転する、すなわち、
- 割出要素は、引き抜き片装置10’の部材1’上に搭載され、部材1’は割出部材を構成する、及び
- 割出要素は、レバーまたはばねレバー上に設けられた爪と協働する。
引き抜き片10’の割出部材1’及び割出要素3’は、割出部材1’上の割出し要素3’の少なくとも2つの位置を、具体的には少なくとも2つの固定位置を定義するように、配置されまたは構成される。これは、割出要素が、割出部材上で、
- 割出装置が機構600内に統合された後に、ロッドの割り出された位置の第1組及びまたはロッカの割り出された位置の第1組に対応する、引き抜き片装置の割り出された位置の第1組を定義するための第1構成または位置に、または
- 割出装置が機構600内に統合された後に、ロッドの割り出された位置の第2組及びまたはロッカの割り出された位置の第2組に対応する、引き抜き片装置の割り出された位置の第2組を定義するための第2構成または位置に、
搭載可能なためである。
こうした第1及び第2構成において、割出部材と割出要素は、好ましくは、互いに固定的に接合されるまたは互いに固定されるまたは互いに完全に接続される。接続はまた、その自由度が割出機能を損なわない限り、割出部材と割出要素との間にある程度の自由度を保つ接続であってもよい。例えば、割出要素は、割出部材に対して平面Pに垂直に自由に動くことができてもよい。機械的接続は、機構または時計の組立中に形成される。この接続は、好ましくは、時計の通常または従来の使用動作モード中には、分解されない。当該接続は、好ましくは、潜在的なアフターサービス作業中のみ、必要に応じて分解される。この態様において、割出要素は、第1ロッドの取り扱い中、特に方向Dへの第1ロッドの運動中に、割出部材または引き抜き片部材に運動学的に接続される(特に、割出要素と割出部材は、平面Pに垂直な軸周りの回転運動と平面Pに平行な軸に沿った並進運動に関して、互いに固定される)。
以下に説明する機構600の実施形態において、引き抜き片の役割を果たす引き抜き片装置10’は割出部材1’と割出手段3’とを含む。割出部材1’は、引き抜き片装置の部材1’である。この引き抜き片装置10’の部材1’(または引き抜き片部材1’)は、フレーム99に対して、軸A1に沿って関節接合される。
この場合、割出要素3’は、少なくとも2つの可能な位置から選択される位置において、部材1’に固定される、板またはカムの形状である。
このため、割出要素3’は好ましくは、割出部材1’上で変位可能なように搭載される、特に軸A’回りに割出部材上で回転変位可能なように搭載される。このため、割出装置は、有利には、割出要素3’を割出部材1’に対する少なくとも2つの位置から選択される位置において、位置決め、特に固定するために、穴と協働するピンといった、位置決め要素13’、33a’、33b’を含む。
例えば、部材1’に対する位置にカム3’を割り出すために、カム3’の切欠き33a’及び33b’から選択される切欠き内に挿入されるために、部材1’に固定的に接合されたピン13’が設けられる。代替的に、もちろん、ピンがカム3’に固定的に接合され、切欠きが部材1’上に形成されてもよい。
この態様において、引き抜き片装置10’は、引き抜き片部材1’と、引き抜き片部材1’に対して割り出され固定されたカム3’とを含む、組立体の形状であってもよい。
カム3’は、第1機能的表面31’と第2機能的表面32’を含み、その2つの表面の一方または他方は、引き抜き片部材1’上のカム3’の位置に応じてレバーまたはばねレバー2’の第1爪12’と協働するために設けられる。
第1切欠き33a’とピン13’との協働は、引き抜き片部材1’上で、カム3’の第1位置を定義することを可能にする。引き抜き片装置10’が組み立てられた後、カム3’は、例えばピン14’を用いて、部材1’にしっかりと固定される。このような引き抜き片装置の組立は、ムーブメント700の、特に機構600の組立の上流で行われてもよい。代替的に、カム3’は、単に、部材1’上に、ピン13’により角度的に割り出され、部材1’とムーブメント700のムーブメントブランク99により垂直に区切られてもよい。この態様で、カム3’の部材1’上への組立は、ムーブメント700の、特に機構600の組立中に実施されてもよい。割出要素3’はまた、引き抜き片部材1’に打ち込まれてもよい。
この引き抜き片装置10’の第1構成において、カム3’の第1表面31’は、レバー2’と、例えば、レバーの爪12’と協働可能である。当該表面31’は、爪12’との協働により、引き抜き片装置10’の3つの安定または割り出された角度位置を定義可能な、3つの側面31a’、31b’、31c’を含む。引き抜き片装置10’のこれら安定または割り出された角度位置は、
- 安定または割り出された位置である、第1ロッド5の3つの異なる軸方向位置、この場合第1ロッド5の位置P1、P2、及びP3、及びまたは
- 安定または割り出された位置である、ロッカ6の3つの異なる角度位置、
を定義可能である。
第2切欠き33b’とピン13’との協働は、引き抜き片部材1’上で、カム3’の第2位置の定義を可能にする。
当該引き抜き片装置10’の第2構成において、カム3’の第2表面32’は、レバー2’の、特にレバー2’の第1爪12’と協働可能である。当該表面32’は、第1ロッド5の2つの異なる軸方向位置を、この場合は第1ロッド5の位置P1とP3とを定義可能にする、2つの側面32a’、32b’を含む。これら第1ロッド5の位置P1とP3とは、例えば、上述のものと同一である。
上述のように、割出要素の割出部材上の第1構成または位置は、フレーム99に対する3つの引き抜き片位置の定義を可能にし、割出要素の割出部材上の第2構成または位置は、フレーム99に対する2つの引き抜き片位置の定義を可能にする。
当該第2実施形態において、割出装置は、例えばばねまたはばねレバー2’のばね部分42’により構成される、戻し要素を含み、戻し要素は、割出要素3’を、ばねレバー2’との協働の構成へ戻す。
説明した実施形態において、割出要素は、引き抜き片の部材またはレバーの部材またはばねレバーの部材に固定または付着される。引き抜き片割出装置の代替的実施形態において、割出要素は、レバーまたはばねレバーと引き抜き片との接触面に配置される中間要素に割出または固定または付着されてもよい。
もちろん、引き抜き片装置の実施形態によれば、ばねレバーは、より単純に、ばねの形状であってもよい。引き抜き片爪はまた、必要に応じて、ピンで代替されてもよい。
上述の実施形態と変形例において、位置P1は、ムーブメント700を巻き上げる位置に対応する。代替的に、実施形態と変形例が何であれ、様々な位置P1は、異なるクロック機能に対応してもよい。
上述の実施形態と変形例において、割出要素の構成に応じて、割出装置は引き抜き片の2つまたは3つの割り出し位置の形成を可能にする。もちろん、このような割出装置は、割出部材上の割出要素の2つの構成よりも多くの構成を可能にするために、変形されてもよい。例えば、割出要素は、3つ以上の表面を有してもよく、これは同数の組の引き抜き片の割り出し位置の定義を可能にする。同様に、各表面は、1つまたは2つまたは3つまたは4つ(以上)の割り出し位置を定義してもよい。更に、第1表面はn個の第1割り出し位置を定義してもよく、第2表面はn個の第2割り出し位置を定義してもよく、第1及び第2割り出し位置は互いに異なる、または第1位置の1つは2つの位置のいずれとも異なっても良く、nは自然整数である。最後に、第1表面は、n個の第1割り出し位置を定義してもよく、第2表面はm個の第2割り出し位置を定義してもよく、n及びmは自然整数であり、nはmとは異なる。
実施例または変形例が何であれ、割出要素3;3’は、一方では割出部材4;1’により、他方ではフレーム99により区切られてもよい。代替的に、実施例または変形例が何であれ、割出要素3’は、割出部材4;1’に完全に接続されるように搭載されてもよい。例えば、割出要素は、割出部材に打ち込まれてもよい。
好ましくは、実施例または変形例が何であれ、
- 第1割出された引き抜き片位置は、クロックムーブメントの巻き上げを可能にする、すなわち、第1割出された引き抜き片位置は、第1ロッドをムーブメントの巻き上げ連鎖へ接続する、ムーブメントの部品の構成及び配置を定義する、
- 第2割出された引き抜き片位置は、クロックムーブメントの時間派生機能の修正を、特に迅速修正を可能にする、即ち、第2割出された引き抜き片位置は、第1ロッドをクロックムーブメントの時間派生機能の修正連鎖へ接続する、ムーブメントの部品の構成及び配置を定義する、及び
- 第3割出された引き抜き片位置は、クロックムーブメントの時間の設定を可能にする、即ち、第3割出された引き抜き片位置は、第1ロッドをクロックムーブメントの時間設定連鎖へ接続する、ムーブメントの部品の構成及び配置を定義する。
好ましくは、第1引き抜き片位置は、ロッドがムーブメント内へ最も深く押し込まれる、第1ロッドの位置に対応する。第2引き抜き片位置は、第1位置に位置する第1ロッドへ牽引力が付与された場合に遭遇する、第1ロッドの第1安定割り出された位置に対応する。第3引き抜き片位置は、第2位置に位置する第1ロッドへ牽引力が付与された場合に遭遇する、第1ロッドの第1安定割り出された位置に対応する。
本発明は更に、上述の引き抜き片割出装置100、100’の組立方法、または上述の機構600の組立方法、または上述のムーブメント700の組立方法、または上述の時計の組立方法に関する。
方法は、
- 割出部材4;1’を提供するステップ、
- 割出要素3:3’を提供するステップ、
- 割出部材4;1’の
- 第1位置、または
- 第2位置
へ割出要素3:3’を組み立てるステップ、
のステップを含む。
もちろん、割出要素が2つ以上の表面を有する場合、割出要素は、代替的に、割出部材の第3位置へ搭載されてもよい。
上述の解決策の結果、引き抜き片割出要素は、引き抜き片装置が、自身が関与する機構のロッドを特に2つまたは3つの位置に位置決めできるように、時計ムーブメントの組立の上流で選択され構成されてもよい。引き抜き片割出要素が時計ムーブメントの組立の上流で選択され構成される、これら解決策の結果、機構が関与するムーブメントの組立中に、または復元作業中に、時計士が組立エラーを起こすリスクが除去される。
上述の解決策は、時計ムーブメントの構造が、所望の複雑さのレベルに特有の要素の追加によりその最終的な体裁が調整されるムーブメントについて、可能な限り同じ部品または組立体を使用するために、キャリバーの群を構成することを含むときに、有利に実施される。これにより、例として、同じファミリーのカレンダームーブメントと時間帯ムーブメントが、同じ基本ムーブメントと、同じ部品を有する引き抜き片割出装置を共有することができ、これら部品、特に割出要素は、単に、2つのムーブメントに適合された引き抜き片の割り出し位置を定義するため、異なるように構成される。これにより、同じ部品を有する引き抜き片割出装置が、非常に異なるムーブメントまたは時計に適合されることが可能になる。
特に、上述の解決策は、非常に構造化可能で、特に修正される機能の数に応じた2つまたは3つの位置で実行される機構を可能にする、引き抜き片装置の製造を可能にする。これら解決策は、同じファミリーのムーブメントに共通の部品及び組立体の数を最大化することを可能にする。
本明細書中、「割出部材」は、好ましくは、割出要素を支持する部材を、特に割出カムを支持する部材を、示すと理解されることが意図される。
2 レバー/ばね装置
3 割出要素
4 割出部材
10 引き抜き片
43 位置決め要素
99 フレーム
100、100’ 割出装置
600 クロック機構
700 ムーブメント
1000 時計

Claims (12)

  1. 時計またはクロックムーブメントの引き抜き片割出装置(100;100’)、特に引き抜き片(10)のレバー装置(2)または引き抜き片(10)または引き抜き片装置(10’)のレバー/ばね装置(2)であって、
    割出部材(4;1’)と、
    引き抜き片(10;10’)の割り出し位置を定義する少なくとも2組の側面(31a、31b、31c;32a、32b;31a’、31b’、31c’;32a’、32b’)を含み、前記割出部材(4;1’)上に搭載される、割出要素(3;3’)と、
    を含み、
    前記割出部材(4;1’)及び前記割出要素(3;3’)は、前記割出部材(4;1’)上の前記割出要素(3;3’)の少なくとも2つの位置を、特に少なくとも2つの固定位置を定義するために、配置されるまたは構成される、
    割出装置。
  2. 前記割出部材は、
    レバー装置(2)の前記部材(4)、特にレバー/ばね装置(2)の前記部材(4)、特にループ形状のレバー/ばね装置(2)の前記部材(4)、または
    引き抜き片装置(10’)の前記部材(1’)である、
    請求項1に記載の割出装置。
  3. 前記割出装置(100;100’)は、前記割出要素(3;3’)を引き抜き片(10)またはレバー(2’)と協働する構成へ戻す、戻し要素(42;42’)を含む、
    請求項1または2に記載の割出装置。
  4. 前記割出要素(3;3’)は、前記割出部材(4;1’)で変位可能に搭載され、特に軸(A;A’)周りに前記割出部材上で回転変位可能に搭載され、前記割出装置は、前記割出要素(3;3’)を前記割出要素に対する少なくとも2つの位置から選択される位置へ位置決めする、特に固定するために、穴と協働するピンといった位置決め要素(43、33a、33b;13’、33a’、33b’)を含む
    請求項1から3のいずれか一項に記載の割出装置。
  5. 前記割出部材上の前記割出要素の第1位置は、フレーム(99)に対する2つの引き抜き片位置の定義を可能とし、前記割出部材上の前記割出要素の第2位置は、フレーム(99)に対する3つの引き抜き片位置の定義を可能にする、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の割出装置。
  6. 第1割出された引き抜き片位置は、クロックムーブメントの巻き上げの構成を定義し、第2割出された引き抜き片位置は、クロックムーブメントの時間派生機能を修正する構成を定義し、第3割出された引き抜き片位置は、クロックムーブメントの時間設定構成を定義する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の割出装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の割出装置と、フレーム(99)とを含む、クロック機構(600)。
  8. 前記割出要素(3)は、一方では前記割出部材(4)により、他方では前記フレーム(99)により、区切られる、
    請求項7に記載のクロック機構。
  9. 前記割出要素(3’)は、前記割出部材(1’)により駆動される、
    請求項7に記載のクロック機構。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載のクロック機構(600)、または請求項1から6のいずれか一項に記載の引き抜き片割出装置(100)を含む、
    クロックムーブメント(700)。
  11. 請求項10に記載のムーブメント(700)、または請求項7から9のいずれか一項に記載のクロック機構、または請求項1から6のいずれか一項に記載の引き抜き片割出装置(100)を含む、
    時計(1000)、特に腕時計。
  12. 請求項1から6のいずれか一項に記載の引き抜き片割出装置(100;100’)、または請求項7から9のいずれか一項に記載の機構、または請求項10に記載のムーブメント、または請求項11に記載の時計の組立方法であって、
    前記割出部材(4;1’)を提供するステップと、
    前記割出要素(3;3’)を提供するステップと、
    前記割出部材(4;1’)上の
    第1位置、または
    第2位置、
    へ前記割出要素(3;3’)を搭載するステップと、
    のステップを含む、方法。
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