JP5242613B2 - 衝撃保護措置を有するツールビオン付き時計のムーブメント - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃吸収装置を具備したツールビオン付時計ムーブメントに関する。本発明は、特にこの種の時計ムーブメントを具備した時計に関する。
ツールビオンムーブメントは、機械式時計の精度を改善する装置である。この装置は、地球の重力によるテンプの等時性に対する障害を取り除くものである。この為、テンプと脱進機を含む調整部材が、ツールビオン・キャリッジに搭載される。このツールビオン・キャリッジは1分間に一回転する。
ツールビオン・キャリッジは、2つの軸の間に配置される。これらの軸は、ムーブメントの底部プレートとムーブメントのブリッジに搭載される。別の構成としては、キャリッジは、ボール軸受けの中を回転して、ツールビオン・キャリッジが文字盤側から見えるようにしているものある。
軸が、底部プレートとブリッジの間で回転すると、キャリッジは、上部ブリッジを搭載するピラーが固定される底部ブリッジから形成される。上部ブリッジと底部ブリッジは、底部プレートが搭載する石(軸受け)とムーブメントのブリッジが搭載する石(軸受け)の中で、回転する軸を搭載する。
この実施例によれば、ムーブメントブリッジは、せり出したビーム又は両端に取付られたビームのいずれかにより形成される。
これらのツールビオンの機構の欠点は、衝撃に弱いことである。3500G以上の加速度に耐えるような機構を形成することは困難であるが、NIHSの標準は、5000Gの加速度に耐えることを要求している。
大きな衝撃が時計にかかると、ツールビオンキャリッジの重量は、ムーブメントのブリッジが曲がる程又は損傷を受ける程大きくなる。その結果、キャリッジが回転軸に沿って移動し、キャリッジの底部軸が、石からなる軸受け(ハウジング)から飛び出してしまうことがある。衝撃の強さとキャリッジの移動量によっては、軸は、もといたハウジングに戻ることはなく、その結果、キャリッジが突然停止し、更にはムーブメントが回転しなくなる。この種の衝撃の後、時計を再び動かすためには、時計業者の助けが必要である。ある場合には、キャリッジの移動量は、ガンギ車のピニオンが、固定第2歯車から外れるほどであり、香箱スプリングが、突然解放されて、機構の一部部品の破損に結びつくことがある。この様な欠点は、より柔軟なせり出したビームから形成される上部ブリッジの場合は、よりひどくなる。
この種の問題を解決する様々な試みがなされている。例えば、キャリッジをより軽くすること、ムーブメントブリッジをより強くすること特にその寸法を大きくすること、更には又キャリッジの下端回転軸を長くすることがその対策として行われている。しかしこれらの措置は、デザインを複雑にするだけで満足する結果を得られない。又これらの機構を具備した時計の審美的魅力にも影響を及ぼす。
本発明の目的は、上記の欠点を解決することである。本発明の目的は、耐衝撃性を改善したツールビオンを具備した時計ムーブメントを提供することである。本発明の更なる目的は、簡単かつ経済的な設計で、実現しやすい時計ムーブメントを提供することである。本発明の別の目的は、通常の美的外観に影響を及ぼすことなく、この種の時計ムーブメントを提供することである。
本発明によれば、ツールビオン機構を具備した時計ムーブメントにおいて、
前記ツールビオンのキャリッジ12は、上部ブリッジ34と底部ブリッジ30により、それぞれ搭載される上端回転軸20と下端回転軸18とを有する。前記キャリッジは、時計ムーブメントの底部プレート22と、前記時計ムーブメントのブリッジ24との間で回転する。本発明の時計ムーブメントは、前記キャリッジの軸方向の振動を制限する停止部材36を更に有する。
これらの特徴により、時計ムーブメントの耐衝撃性が保障される。これは、キャリッジの軸方向の最大移動量が制限されているからである。その結果、キャリッジの軸が、軸受けのハウジングから飛び出すことがない。
本発明の一実施例によれば、前記停止部材は、前記ムーブメントの底部プレート22に搭載される。前記停止部材は、前記キャリッジの底部ブリッジ30と共働する。
本発明の一実施例によれば、前記下端回転軸18を搭載するソケット30cが、前記キャリッジの底部ブリッジ30の中心部分から伸び、前記ソケットは、肩部18cを有し、前記停止部材36dは、前記肩部と共働して、前記キャリッジの軸方向振動を押さえる。
本発明の一実施例によれば、前記下端回転軸18は、前記底部プレートにより搭載される底部軸受け26内に収納され、衝撃がない場合には、前記停止部材と前記肩部との間の距離(D)は、軸受け内に下端回転軸が入る長さ(L)よりも、短い。
本発明の一実施例によれば、前記停止部材は、第1位置と第2位置との間で可動であり、前記第1位置は、組立位置と称し、前記停止部材が前記肩部の軸方向空間から外れる位置であり、前記第2位置は、動作位置と称し、前記停止部材が前記肩部の軸方向空間内にある位置である。
本発明の一実施例によれば、前記停止部材は、レバーであり、前記レバーは、第1制御部分36aとそれに連続する第2停止部材36bとを有し、前記第2停止部分は、円弧状をしており、前記第1制御部分は、第2停止部分の端部にある。
本発明の一実施例によれば、前記停止部材は、前記ツールビオンキャリッジの下端回転軸18に搭載される。前記下端回転軸は、前記キャリッジの反対側で前記軸受けの外に突出し、前記停止部材は、前記下端回転軸の突出した部分上に止められるワッシャである。前記底部軸は、前記キャリッジの反対側で前記軸受けの外に突出し、前記停止部材は、前記下端回転軸の突出した部分の自由端にねじ込まれるネジ部材である。
本発明の時計ムーブメントのツールビオンのある領域の上面図。 図1の線II−IIに沿った時計ムーブメントの部分断面図。 動作時におけるキャリッジ(図示せず)の軸方向の動きを制限する停止部材を有する本発明のツールビオン付の時計ムーブメントの平面図。 組立時におけるキャリッジ(図示せず)の軸方向の動きを制限する停止部材を有する本発明のツールビオン付の時計ムーブメントの平面図。 図3の線V−V(V2とV1と38の軸を結ぶ線)に沿った断面図。 図3に示した本発明の時計ムーブメントの斜視図。 図4に示した本発明の時計ムーブメントの斜視図。 本発明のツールビオンを具備する時計ムーブメントの第2実施例の一変形例の部分断面図。 本発明のツールビオンを具備する時計ムーブメントの第2実施例の他の変形例の部分断面図。
図1,2に、本発明のツールビオン10を具備した時計ムーブメント1を腕時計に適用した例を示す。時計ムーブメント1はケースを有する。このケースは上部をガラスで底部をバックカバー(図示せず)で封止する。ガラスの下に時針と分針がありこれらは時計ムーブメント1をカバーする文字盤の上方で回転する。時計ムーブメント1はツールビオン10を有する。ツールビオン10は、文字盤の窓あるいは他の半透明要素内で見ることができ、例えばムーブメントの底部プレートから見ることができる。従来と同様に、ツールビオン10は、回転するツールビオン・キャリッジ12を有する。このツールビオン・キャリッジ12は、調整部材を形成するテンプ16が振動する軸心14の回りを回転する。ツールビオン・キャリッジ12は、調整部材を共に働くガンギ車Eを有する。
図2において、ツールビオン・キャリッジ12は、2本の軸即ち下端回転軸18と上端回転軸20の間に配置される。この下端回転軸18はムーブメントの底部プレート22内に、上端回転軸20はムーブメントのブリッジ24内に配置される。
図2から分かるように、ツールビオン・キャリッジ12の下端回転軸18は、ムーブメントの底部プレート22が搭載する宝石製軸受け26内で、カップ28を介して回転する。カップ28は、底部28aを有する。この底部28aは、環状壁28bの形態で固定歯28cの端部まで延びる。この固定歯28cの上をツールビオン・エスケープ・ピニオンPが回転する。この実施例においては、固定歯28cは、カップ28から外側に伸びる。
下端回転軸18は、ツールビオン・キャリッジ12の底部ブリッジ30に搭載される。この実施例によれば、底部ブリッジ30は、ベース・プレート30aを有する。ベース・プレート30aは、上方向(図2で)に、アーム30bとなって伸びる。アーム30bはステップ形状をしている。ベース・プレート30aは、ソケット型部分30cを有する。ソケット型部分30cは、ベース・プレート30aの中央部分から下方向(図2で)に伸びる。ソケット型部分30cは下端回転軸18を搭載する。下端回転軸18がソケット型部分30c内回転する。下端回転軸18の先端はスタッド18aを有する。このスタッド18aは、宝石製軸受け26で形成されるハウジング内で回転する。下端回転軸18の中間部品は、歯付き部分18bを有する。この歯付き部分18bは、メインスプリングで駆動されるムーブメントの歯車と共働して、ツールビオン・キャリッジ12を回転させる。かくして、底部ブリッジ30は、歯付き部分18bを介して、ツールビオン・キャリッジ12を時計のムーブメントの残りの部品にリンクする力学的連結/結合を構成する。下端回転軸18の根本部分は肩部18cを有する。この肩部18cの直径は、ソケット型部分30cの直径よりも大きく、前記ソケット30cが肩部18cを支える/搭載する。
本発明の変形例によれば、底部ブリッジ30は下端回転軸18と一体である。
ベース・プレート30aは、従来と同様に、エスケープ・ブリッジPと、エスケープ・ホイルセットMの軸受けと、パレットAの軸受けとを搭載する。
ツールビオン・キャリッジ12の上端回転軸20は、ツールビオン・ブリッジ24が搭載する宝石製軸受け32内で回転する。ツールビオン・ブリッジ24はせり出しビームを有する。このせり出しビームは、ムーブメントの底部プレート22にネジ部材で固定される。上端回転軸20を、ツールビオン・キャリッジ12の上部ブリッジ34が搭載する。この実施例においては、上部ブリッジ34は、ベース・プレート34aを有する。ベース・プレート34aは、上端回転軸20を搭載する。ベース・プレート34aは、図2で下方向に、アーム34bの形態で伸びる。このアーム34bは、ツールビオン・キャリッジ12の底部ブリッジ30のアーム30bに対しステップ形状を有する。ツールビオン・キャリッジ12の底部ブリッジ30と上部ブリッジ34は、互いにそれぞれのアームを介して結合される。
本発明によれば、ツールビオンの付いた時計ムーブメント1は、ツールビオン・キャリッジ12の軸方向の振動を、特に時計が落下する際の衝撃を、押さえる停止部材36を有する。
「軸方向の振動(衝撃)」とは、ツールビオン・キャリッジ12の軸14に沿った動きと定義する。これは、衝撃を受けた際に、ツールビオン・ブリッジ24が曲がることにより起きる。様々な部品の製造誤差と組立誤差があると、この軸方向振動は、制限手段がない場合には、例えば本発明の停止部材36を具備しない場合には、0.4mmから0.50mmに達することがある。
図1−5に示す実施例において、停止部材36は、ムーブメントの底部プレート22に搭載され、ツールビオン・キャリッジ12の底部ブリッジ30と共働する。
より具体的には、図5に示すように、停止部材部分36dは、底部ブリッジ30が搭載する肩部18cと共働する(当たる)。衝撃がない場合には、停止部材部分36dと肩部18cとの間の距離D(図5)は、軸受け26内への下端回転軸18のスタッド18aの挿入長さL(図5)よりも小さい。かくして本発明の時計ムーブメントの構造を具備した時計が大きな衝撃を受けるても、衝撃により引き起こされるツールビオン・キャリッジ12の動きは、値Dを越えることはなく、その結果スタッド18aは、のハウジングから飛び出すことはない。通常距離Dは0.20mmで、挿入長さLは0.35mmである。
この実施例においては、停止部材36は、第1位置と第2位置との間を動くよう搭載される。第1位置は組立位置(図4,7)とも称し、この第1位置においては、停止部材36aは、肩部18cの軸方向空間から外れており、ツールビオン・キャリッジ12は、底部プレート22の上に搭載できる。第2位置は動作位置(図3,6)とも称し、この第2位置において、停止部材36は肩部18cの軸方向空間の上にある。停止部材36は、カップ28の底部28aに、ネジ部材V1によりヒンジ止めされる。ネジ部材V1は、通常カップ28の底部28aを通り、ブリッジ24にねじ込まれる。
この点に関し、この停止部材を、ツールビオン機構の第2の安定ピンのカップ内に搭載するのが好ましい。その理由は、この停止部材は、機構内にある空いた空間を専有するだけだからである。
停止部材36はヒンジ付レバーの形態を採る。このレバーは、第1制御部分36aとそれに連続する第2停止部分36bを有する。この第1制御部分36aは、長方形のアームの形状をしている。第2停止部分36bは、円弧形状の固体ブロックの形態を採る。第1制御部分36aは第2停止部分36bの端部から伸びる。この第2停止部分36b内にヒンジ付のレバーが、部分36c(ネジ部材V1)を中心に回転する。第2停止部分36bの厚さは第1制御部分36aのそれよりも大きい。第2停止部分36bの上部で内側を向いた周囲エッジは、突起部36dを有する。突起部36dは、停止部材36が動作状態にある時に、肩部18Cに当たる停止表面を規定する。第2停止部分36bの底部で内側を向いた周囲のエッジは、溝36eを有する。溝36eの形状は、ネジ部材V2の形状に嵌まる形状をとる。両方とも、回転時にはガイドとして、衝撃の際に、停止部材36を軸方向にブロックするものとして使用される。
停止部材36を動作位置に保持するために、時計ムーブメント1は、更にロック部材38を有する。ロック部材38は、ムーブメントの底部プレート内にねじ込まれるピンである。ピンであるロック部材38は、長方形の開口40内に収納される。開口40は、動作中の停止部材36の第1制御部分36a内に形成される。カップ28の環状壁28bは長方形の開口42を有する。開口42を通して停止部材36の第1制御部分36aが伸びる。この点に関し、カップ28は、ツールビオン・キャリッジ12の駆動歯車(図示せず)の歯付き部分18b方向への通路用の開口Oを有する。
停止部材を前記の2つの位置の間で可動にすることにより、ツールビオンの組立が容易になる。軸受け(石)26を搭載したカップ28が、底部プレート22に組み立てられると、停止部材36が、カップ28の底部に搭載され、その後、その組立位置内で回転する。この組立位置においては、ツールビオン・キャリッジ12は、その軸に容易に搭載される。ツールビオンキャリッジがその場所に設定されると、停止部材36は、回転するだけで、その操作位置内にロックされる。この操作位置においては、停止部材36の部分36cが、キャリッジ30の底部ブリッジの肩部18cに直交して配置される。かくして、ツールビオン・キャリッジ12の軸方向の振動が、あらゆる状況下において、距離Dに制限される。この距離Dは、肩部18cと停止部材の部分36dとの間の距離である。
図8は、本発明の第2実施例のツールビオン時計ムーブメントを示す。
図8に示す第2実施例と図1−7の第1実施例との差異は、停止部材36は、底部プレート22に搭載されるのではなく、ツールビオン・キャリッジ12に搭載される点である。具体的には、停止部材36は、ツールビオンキャリッジの下端回転軸18のスタッド18aが搭載する。スタッド18aは、スタッド18aが軸受け26から突出するような長さである。停止部材36は、スタッド18aの軸受け26から突出する先端部分に嵌められるワッシャで形成される。ある変形例においては、スタッド18aの軸受け26から突出する先端部分は環状溝を有し、ワッシャは弾性リングの形態を採る。
図9は、図8の第2実施例の別の実施例を示す。この別の実施例においては、停止部材36は、スタッド18a軸受け26から突出する先端部分の自由端に、軸方向からねじ込まれるネジ部材のヘッドにより構成される。
本発明の変形例として、第1実施例の停止部材を、ムーブメントの底部プレート上であるいはカップ内で回転せずに、スライドするよう搭載することもできる。第1実施例においては、2個の停止部材を互いに向かい合うように具備することもできる。第1実施例の更なる変形例においては、停止部材は不動にすることもできる。この場合、停止部材は、例えば動作位置にあるカップの底部内に、キャリッジが搭載された後、カップの下からねじ込むことができる。更なる変形例においては、停止部材は、カップの外側から底部ピボットから離れた位置に搭載することもできる。しかし停止部材を前記ピボットにできるだけ近く配置して、振れを制限するのが好ましい。
本発明のツールビオン時計ムーブメントを、腕時計を例に説明したが、本発明のツールビオン時計ムーブメントは他のタイプの時計例えば懐中時計にも適用可能である。
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。
1 時計ムーブメント
10 ツールビオン
12 ツールビオン・キャリッジ
14 軸心
16 テンプ
18 下端回転軸
18a スタッド
18b 歯付き部分
18c 肩部
20 上端回転軸
22 底部プレート
24 ブリッジ
26 宝石製軸受け
28 カップ
28a 底部
28b 環状壁
28c 固定歯
30 底部ブリッジ
30a ベース・プレート
30b アーム
30c ソケット型部品
32 宝石製軸受け
34 上部ブリッジ
34a ベース・プレート
34b アーム
36 停止部材
36a 第1制御部分
36b 第2停止部分
36c 部分
36d 突起部
36e 溝
38 ロック部材
40,42 開口

Claims (15)

  1. ツールビオン機構を具備した時計ムーブメントにおいて、
    前記ツールビオンのキャリッジ(12)は、上部ブリッジ(34)と底部ブリッジ(30)によりそれぞれ搭載される上端回転軸(20)と下端回転軸(18)とを有し、
    前記キャリッジ(12)は、時計ムーブメントの底部プレート(22)と、前記時計ムーブメントのブリッジ(24)との間で回転し、
    前記キャリッジ(12)の軸方向の振動を制限する停止部材(36)を更に有する
    ことを特徴とする時計のムーブメント。
  2. 前記停止部材(36)は、前記ムーブメントの底部プレート(22)に搭載される
    ことを特徴とする請求項1記載の時計のムーブメント。
  3. 前記停止部材(36)は、前記キャリッジの底部ブリッジ(30)と共働する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の時計のムーブメント。
  4. 前記下端回転軸(18)を搭載するソケット(30c)が、前記キャリッジの底部ブリッジ(30)の中心部分から伸び、
    前記ソケットは、肩部(18c)を有し、
    前記停止部材(36)は、前記肩部と共働して、前記キャリッジ(12)の軸方向振動を押さえる
    ことを特徴とする請求項2記載の時計のムーブメント。
  5. 前記下端回転軸(18)は、前記底部プレートにより搭載される底部軸受け(26)内に収納され、
    衝撃がない場合には、前記停止部材と前記肩部との間の距離(D)は、前記底部軸受け(26)内に前記下端回転軸が入る長さ(L)よりも、短い
    ことを特徴とする請求項4記載の時計のムーブメント。
  6. 前記停止部材(36)は、第1位置と第2位置との間で可動であり、
    前記第1位置は、組立位置と称し、前記停止部材が前記肩部の軸方向空間から外れる位置であり、
    前記第2位置は、動作位置と称し、前記停止部材が前記肩部の軸方向空間内にある位置である
    ことを特徴とする請求項5記載の時計のムーブメント。
  7. 前記停止部材は、ヒンジ付レバーであり、
    前記ヒンジ付レバーは、第1制御部分(36a)とそれに連続する第2停止部材(36b)とを有し、
    前記第2停止部分は、円弧状をしており、
    前記第1制御部分は、第2停止部分の端部にある
    ことを特徴とする請求項6記載の時計のムーブメント。
  8. 前記停止部材を動作位置に固定するロック部材(38)
    を更に有する
    ことを特徴とする請求項7記載の時計のムーブメント。
  9. 前記ロック部材は、ピンであり、
    前記ピンは、前記停止部材の第1制御部分(36a)内に形成された開口(40)内に収納される
    ことを特徴とする請求項8記載の時計のムーブメント。
  10. 前記底部プレートに取り付けられるカップ形状部分(28)を更に有し、
    前記カップ形状部分の底部(28a)は、環状壁(28b)につながり、固定歯(28c)を具備するエッジの端部につながり、
    前記エッジの端部で、エスケープピニオンが回転し、前記エッジの端部内に、前記キャリッジの下端回転軸を搭載する前記ソケット(30c)が伸び、
    前記停止部材は、前記カップ形状部分(28)内にヒンジ止めされる
    ことを特徴とする請求項7−9のいずれかに記載の時計のムーブメント。
  11. 前記カップ形状部分(28)の環状壁(28b)は、開口(42)を有し、
    前記開口を、前記停止部材の第1制御部分(36a)が貫通する
    ことを特徴とする請求項10記載の時計のムーブメント。
  12. 前記停止部材(36)は、前記ツールビオンのキャリッジ(12)に搭載される
    ことを特徴とする請求項1記載の時計のムーブメント。
  13. 前記停止部材(36)は、前記ツールビオンキャリッジの下端回転軸(18)に搭載される
    ことを特徴とする請求項12記載の時計のムーブメント。
  14. 前記下端回転軸(18)の先端部分は、前記底部軸受け(26)の外に突出し、
    前記停止部材(36)は、前記下端回転軸(18)の突出した先端部分上に止められるワッシャ(図8の36)である
    ことを特徴とする請求項13記載の時計のムーブメント。
  15. 前記下端回転軸(18)の先端部分は、前記底部軸受け(26)の外に突出し、
    前記停止部材(36)は、前記下端回転軸(18)の突出した先端部分の自由端にねじ込まれるネジ部材(図9の36)である
    ことを特徴とする請求項13記載の時計のムーブメント。
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