JP2022032540A - 赤外線調査解析診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供する。【解決手段】赤外線調査解析診断装置は、調査対象を撮影する赤外線カメラ13と、赤外線カメラ13の位置を計測する位置センサと、赤外線カメラ13の姿勢を計測する姿勢センサと、赤外線カメラ13の位置及び姿勢を記録するカメラ姿勢記録部を有する赤外線カメラ姿勢記録計10と、調査人の頭部に装着可能で、赤外線カメラ姿勢記録計10を着脱可能に装着した頭部装着具11と、赤外線カメラ13の撮影画像を取得して画像解析するコンピュータと、コンピュータを搭載可能な台座が取り付けられ、調査人が着脱可能なプロテクター型又はベスト型の胴着と、コンピュータに取り付け可能であり、撮影画像及び画像解析の結果を表示するコンピュータ用モニタとを備える。【選択図】図1A

Description

本発明は赤外線調査解析診断装置に関する。詳しくは、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置に関する。
最近、赤外線撮像装置に使用可能な温度センサ(半導体素子)の精度が向上し、0.02℃までの分別が可能になった。そこで、発明者は、この温度センサの精度を活かすための高分解能の画像解析方法を開発した(特許文献1参照)。特許文献1の技術によれば、通常の赤外線カメラで撮影された構築物の画像について、分解能0.013度の高精度な構築物表面の温度分布図が取得される。また、現在の温度センサでは小数点下6桁の分別が可能になっている。
これまで、トンネル等のインフラストラクチャ(公共施設)診断を含む土木・建築構造物の診断には主として打音診断が使用されてきたが、人力依存が大きく手間暇がかかる。これに対して、小型軽量で可搬型の赤外線カメラを使用する診断では、瞬時の撮影で多量のデータを得られるので、ずっと効率的である。さらに、可搬型で画像解析可能なコンピュータを併用すれば、調査現場で撮影画像や解析結果をモニタで見られ、調査対象の既撮影部分・未撮影部分の判別も可能なので、より効率的で無駄のない調査ができるようになる。また、データを持ち帰って、さらに精密・詳細な解析をすることも可能である。
なお、全ての物体は赤外線を放出しているので、赤外線調査解析診断装置は土木・建築構造物の診断に限定されず、全ての物体の診断に適用可能である。
特許文献2には、カメラ(可視光カメラ)を頭部に、コンピュータを胸部に装着した検査人が患者の自宅を訪れ、カメラ画像をコンピュータで病院と薬局に送信することが開示されている。しかしながら、赤外線カメラやモニタ観察については開示されていない。
特許第6192749号公報 特開第2002-291706号公報
本願は、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る赤外線調査解析診断装置1は、例えば図1A、図1B及び図2に示すように、
調査対象を撮影する赤外線カメラ13と、
赤外線カメラ13の位置を計測する位置センサと、赤外線カメラ13の姿勢を計測する姿勢センサと、赤外線カメラ13の位置及び姿勢を記録するカメラ姿勢記録部を有する赤外線カメラ姿勢記録計10と、
調査人の頭部に装着可能で、赤外線カメラ13及び赤外線カメラ姿勢記録計10を着脱可能に装着した頭部装着具11と、
赤外線カメラ13の撮影画像を取得して画像解析するコンピュータ22と、
コンピュータ22に直接又は接続コードを介して取り付け可能であり、撮影画像及び画像解析の結果を表示するコンピュータ用モニタ23と;
コンピュータ用モニタ23又はコンピュータ用モニタ23を搭載したコンピュータ22を前方に搭載可能な台座25が取り付けられ、調査人が着脱可能なプロテクター型又はベスト型の胴着20とを備え;
コンピュータ22は台座25に搭載されない場合は、胴着20に設けられたポケットに収納又は胴着20に設けられたベルトに締結されて胴着20に保持され;
コンピュータ22は、計測された赤外線カメラ13の位置及び赤外線カメラ13で撮影された撮影画像内の調査対象の寸法・傾斜に基づいて撮影画像に対応する調査対象の領域を演算する演算部と、撮影画像を調査対象の正面から見た画像に補正可能である画像補正部を有することを特徴とする。
ここにおいて、「頭部装着具」として、ヘルメットや帽子のように頭にかぶるヘルメット型、冠、鉢巻のように頭を取り囲む冠型、ゴーグルや眼鏡のように耳にかけるゴーグル型、ヘッドホンのように両耳を挟むヘッドホン型のいずれを用いても良い。すなわち、赤外線カメラ13を頭部のいずれかに保持できれば良い。また、コンピュータ22が赤外線カメラ13の撮影画像を取得するには、赤外線カメラ13から直接取得しても良く、例えば小型モニタ12(例えば、携帯電話)が赤外線カメラ13から撮影画像を取得し、無線通信又はインターネットを介してコンピュータに送信しても良い。また、傾斜センサは赤外線カメラ13の縦軸の重力又は液面に対する傾斜から求められる。
このように構成すると、赤外線カメラ及び画像解析用コンピュータを共に携帯可能で、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供することができる。
本発明の第2の態様に係る赤外線調査解析診断装置1は、第1の態様において、
前記位置センサは前記赤外線カメラの位置をGPSセンサ又は地磁気センサから取得可能であり、
前記姿勢センサは前記赤外線カメラの姿勢を加速度セン又は傾斜センサから取得可能であり、
台座25は、胴着20がプロテクター型の場合には、台座25の一端が回転軸として作動するように、胴着20に取り付けられ、非使用時には一端で上方に折りたたまれて、胴着20に近接して保持されるが、使用時には台座25を胴着20から60度~100度のいずれかの角度に開いて保持可能であり、胴着20がベスト型の場合には、台座25の一端が回転軸として作動するように、胴着20に着脱可能に取り付けられた支持フレーム24に取り付けられ、非使用時は一端で上方に折りたたまれて、支持フレーム24に近接して保持されるが、使用時には台座25を支持フレーム24から60度~100度のいずれかの角度に開いて保持可能である。
このように構成すると、赤外線カメラの位置及び姿勢を高精度に取得できる。また、コンピュータ用モニタを調査人が両手フリーで、観測し易い位置に保持できる。
本発明の第3の態様に係る赤外線調査解析診断装置1は、第1の態様又は第2の態様において、
頭部装着具11は、ヘルメット型であることを特徴とする。
ここにおいて、ヘルメット型とは、ヘルメットや帽子のように頭にかぶる型をいう。
このように構成すると、頭部装着具11は頭部の防護の役割を兼用でき、トンネル内や建築・土木の現場で使用するに好適である。
本発明の第4の態様に係る赤外線調査解析診断装置1は、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、
前記赤外線カメラ13は、遠距離対応型、中距離対応型又は近距離対応型を選択して利用可能であることを特徴とする。
このように構成すると、調査対象の距離に応じて適切な視野角を選択できる。
本発明の第5の態様に係る赤外線調査解析診断装置1は、第4の態様において、
前記赤外線カメラは、さらに、ドローン搭載コードレス型を選択して利用可能であることを特徴とする。
ここにおいて、ドローン搭載コードレス型の場合には、赤外線カメラ13毎ドローンに搭載して使用される。この場合、調査対象物の方向に応じて赤外線カメラ13の向きを下向き等(パノラマ撮影時には前向き等)に定めて固定しても良く、赤外線カメラ13の向きを可変にして、コンピュータ22でドローンの操縦を行うと共に、赤外線カメラ13の向きを制御しても良い。また、パノラマ撮影用に魚眼レンズを用いても良い。
このように構成すると、ドローン搭載コードレス型の赤外線カメラを用いて、多様な距離・方位からの撮影が可能になる。
本発明の第6の態様に係る赤外線調査解析診断装置1Cは、
調査対象を撮影する赤外線カメラ13Aと、
赤外線カメラ13Aの位置を計測する位置センサと、赤外線カメラ13Aの姿勢を計測する姿勢センサと、赤外線カメラ13Aの位置及び姿勢を記録するカメラ姿勢記録部を有する赤外線カメラ姿勢記録計10Aと、
赤外線カメラ姿勢記録計10Aを介して赤外線カメラ13Aを搭載する雲台26と。
赤外線カメラ13Aの撮影画像を取得して画像解析するコンピュータ22と、
コンピュータ22に取り付け可能であり、撮影画像及び画像解析の結果を表示するコンピュータ用モニタ23とを備え;
コンピュータ22は、計測された赤外線カメラ13Aの位置・姿勢及び赤外線カメラ13Aで撮影された撮影画像内の調査対象の寸法・傾斜に基づいて撮影画像に対応する調査対象の領域を演算する演算部と、撮影画像を調査対象の正面から見た画像に補正可能である画像補正部を有することを特徴とする。
このように構成すると、車載に適した態様で、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供することができる。
本発明によれば、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供することができる。
実施例1に係る赤外線カメラ13及び赤外線カメラ姿勢記録計10の概略構成例を示す図である。 実施例1に係る赤外線カメラ13周辺の構成例を示す図である。 実施例1に係るプロテクター型胴着20Aの構成例を示す図である。 赤外線調査解析診断装置により撮影された撮影画像(急傾斜コンクリート土留め擁壁:従来例(上)及び高精度カラーパレット使用(下))の例である。 赤外線調査解析診断装置により撮影された撮影画像(コンクリート高架道路:可視光画像(左上)、従来例(左下)、高精度カラーパレット使用(右))の例である。 赤外線調査解析診断装置により撮影された撮影画像(コンクリートトンネル内壁:高精度カラーパレット使用(左上)、従来例(左下)、高精度カラーパレット使用(側壁裏面空隙拡大図、右上)、高精度カラーパレット使用(右下)、(左上と右下はカラーパレットすなわち表示温度範囲が異なる。)の例である。 赤外線調査解析診断装置により撮影された撮影画像(コンクリートトンネル内壁:高精度カラーパレット使用(左、漏水部分)、高精度カラーパレット使用(右、裏面空隙)の例である。 実施例2に係るベスト型胴着20Bの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互い
に同一又は相当する部分には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1A、図1B及び図2に本実施例に係るウェアラブル赤外線調査解析診断装置1の構成例を示す。本実施例では胴着20がプロテクター型20A、頭部装着具11がヘルメット型の例について説明する。赤外線調査解析診断装置1は、赤外線カメラ13と、位置センサと姿勢センサとカメラ姿勢記録部とを有する赤外線カメラ姿勢記録計10と、頭部装着具11と、コンピュータ22と、プロテクター型の胴着20と、コンピュータ用モニタ23とを備える。
図1A及び図1Bに赤外線カメラ姿勢記録計10の構成例を示す。図1Aに赤外線カメラ13及び赤外線カメラ姿勢記録計10の概略構成を、図1Bに赤外線カメラ13周辺を示す。調査対象を撮影する赤外線カメラ13には超小型の赤外線カメラを用いる。
赤外線カメラ姿勢記録計10の主要部分は、赤外線カメラ13の位置を計測する位置センサと、赤外線カメラ13の姿勢を計測する姿勢センサと、計測された赤外線カメラ13の位置と演算された赤外線カメラ13の姿勢を記録するカメラ姿勢記録部である。
赤外線カメラ姿勢記録計10は、各種センサ、コードレスデータ送信装置、リチウムバッテリーパック等を搭載する。赤外線カメラ13は、搬送し易い小型軽量が好ましく、明るさとの兼ね合いから、例えば、レンズ径は9~50mmが好ましく、19~35mmがより好ましい。また、例えばレンズ径25mmの赤外線カメラの寸法は、例えば40mm×40mm×15mmである。
赤外線カメラ13は、広範囲の距離をカバーするために、遠距離対応(100m仕様)、中距離対応(50m仕様)、近距離対応(10m仕様)と交換可能にする。また、多様な調査対象に対応するために、ドローン搭載コードレス型にも交換可能である。ドローン搭載コードレス型の場合には、赤外線カメラ13毎ドローンに搭載して使用される。この場合、調査対象物の方向に応じて赤外線カメラ13の向きを下向き等(パノラマ撮影時には前向き等)に定めて保持しても良く、赤外線カメラ13の向きを可変にして、コンピュータ22でドローンの操縦を行うと共に、赤外線カメラ13の向きを制御しても良い。
デジタルカメラ14も小型で良い。デジタルカメラ14の軸芯を赤外線カメラ13の軸芯に合わせるために、3個のデジタルカメラ14を赤外線カメラ13の周囲に配置する。これにより、赤外線画像と可視光画像を重ね合わせられる。
各種センサのうち、位置センサとしてGPSセンサと地磁気センサを使用する。地磁気センサは、トンネル等のGPSで測定できない場所で使用される。コードレスデータ送信装置は、赤外線カメラ姿勢記録計10に記録されたデータを小型モニタ12(例えば携帯電話)に送信する。リチウムバッテリーパックは赤外線カメラ姿勢記録計10の電源として機能する。長時間の動作を担保するためにリチウムバッテリーが使用される。
カメラ姿勢記録部データと位置センサデータにより、赤外線カメラ測定位置を時系列的に辿ることができる。
頭部装着具11として、本実施例では、ヘルメット型を使用する。ヘルメット型で、金属製又はプラスチック製とすると、頭部の防護の役割を兼用でき、トンネル内や建築・土木の現場で使用するに好適である。赤外線カメラ13及び赤外線カメラ姿勢記録計10を着脱可能に装着可能である。
小型モニタ12は、赤外線カメラ13で撮影された撮影画像データを取得して、小型モニタ12の画面に表示できる。折り畳み型では暗闇でも画面を明るくできるので見やすい。また、これらのデータをコンピュータ22に送信できる。なお、小型モニタ12は、ヘルメット型頭部装着具11の庇に取り付けて撮影画像を観測できるようにしても良い。
赤外線カメラ13の画像を小型モニタ12及びコンピュータ22に送信するのに3つのボタンを使用する。第1のボタンは赤外線カメラ13の画像の動きを停止する。第2のボタンは赤外線カメラ13の画像をフリーズし、小型モニタ12に送信する。ここで、フリーズとは、画像を一時的に停止させるという意味であり、画像が固まって動かなくなるという意味ではない。調査人は小型モニタ12で画像を観測でき、コンピュータ22に送信すべきか判断できる。第3のボタンは小型モニタ12に取り込んだ画像をコンピュータ22に送信し、フリーズを解除する。
図2にプロテクター型胴着20Aの構成例を示す。
プロテクター型胴着20Aは、腹部に開きがなく、胴着で覆われており、調査人が被って着衣可能である。胴着20Aの腹部にコンピュータ22を搭載可能な台座25が取り付けられる。コンピュータ22は台座25に搭載されて、台座25を介して胴着20Aに固定され、胴着20Aを着たまま歩行しても、車両に乗ってもコンピュータ22は台座25上に安定に保持される。
台座25は、胴着20Aがプロテクター型の場合には、台座25の一端が回転軸として作動するように、胴着20Aに取り付けられ、非使用時には一端で上方に折りたたまれて、胴着20Aに近接して保持されるが、使用時には台座25を胴着20Aから60度~100度のいずれかの角度に開いて保持可能である。
本実施例では、コンピュータ22として、解析ソフトを搭載した専用パーソナルコンピュータを使用する。解析ソフトは赤外線カメラ13の撮影画像を画像解析するために使用される。計測された赤外線カメラ13の位置及び赤外線カメラ13で撮影された撮影画像内の調査対象の寸法・傾斜に基づいて撮影画像に対応する調査対象の領域を演算する演算部と、撮影画像の調査対象の正面から見た画像に補正可能である画像補正部を有する。
台座25を略水平にしてコンピュータ22を搭載した状態でもコンピュータ22を搬送できる。
さらに、コンピュータ22は、コードレスデータ送信装置、リチウムバッテリーパック、記録データハイブリッドハードディスクドライブ(HDD)、検出事象をフリーズ(画像を一時的に停止させる)・解除させる手段を有する。
コンピュータ用モニタ23は、コンピュータに取り付け可能であり、撮影画像及び画像解析の結果を表示する。可搬型で画像解析可能なコンピュータ22に使用すれば、調査現場で撮影画像や解析結果をコンピュータ用モニタ23で見られる。すなわち、調査現場で即時のフィードバックが可能である。また、調査対象の既撮影部分・未撮影部分の判別も可能なので、より効率的で無駄のない調査ができるようになる。検出されている事象の隠れた実態が何であれ、症状の細部を把握でき、位置を記録して持ち帰ることができる。そして、高精度の診断が可能になる。
本実施例に係る赤外線調査解析診断装置1を使用するメリットは次の様である。
(a)頭、両手、両足が自由になり、思い通りに動かせる。また、迅速・軽快な単独行動を実現できる。
(b)高精度現地診断が可能である。したがって、事象位置(地下空間を含む)を正確に再現できる。
(c)赤外線カメラ13とデジタルカメラ14の軸芯を一致できるので、可視光画像と赤外線画像とを重ねて表示できる。
(d)赤外線カメラ姿勢記録計10に赤外線カメラ13の位置と赤外線カメラ13の姿勢が時間と対応付けて記録されるので、赤外線カメラ13での測定位置を時系列的に辿れる。
(e)情報伝達データを無線で送信可能である。
(f)発見事象を瞬時にフリーズ可能である。
(g)バッテリー交換により長時間使用可能である。
(h)静止画と動画を選択可能である。
図3、図4、図5A及び図5Bに赤外線調査解析診断装置1により撮影された撮影画像の例を示す。
図3に、急傾斜コンクリート土留め擁壁の赤外線撮影画像の例を示す。図3(上)に従来例を、図3(下)に、高精度カラーパレット使用の本実施例を示す。これらは、河川を挟んだ500mの対岸から記録した堤防の赤外線熱放射分布画像である。本実施例によれば、温度表示が高分解度のため、従来見えなかった〔空隙の形と深さ〕、〔裏込め部地盤の水分含浸形態〕、〔地盤の流動状態〕、〔コンクリート柱・梁列老朽劣化〕等の存在が浮き彫りされるように見えてくる。図3(下)の擁壁において、格子状枠の上段の左から3,4番目の枠内では擁壁裏面に空洞が隠れており、中段の左から4番目の枠内では裏込め土の深くに保水状態が認められる。
図4にコンクリート高架道路の赤外線撮影画像の例を示す。図4(左上)に可視画像を、図4(左下)に従来例を、図4(右)に高精度カラーパレット使用の本実施例を示す。図3と同様に、空隙、水分含浸形態が示されている。図中の矢印は、異常を示唆する箇所である。温度表示が高分解度のため、従来見えなかった異常状態が浮き彫りされるように見えてくる。
図5A及び図5Bに本実施例によるコンクリートトンネル内壁の赤外線撮影画像の例を示す。図5A(左下)に従来例を、図5A(左上)及び図5A(右下)に高精度カラーパレット使用の例(この2つはカラーパレットの温度表示範囲を変えたものである)を、図5A(右上)に高精度カラーパレット使用の側壁裏面の空隙の拡大図を、図5B(左)に高精度カラーパレット使用の漏水部分の画像を、図5B(右)に高精度カラーパレット使用の側壁裏面の空隙の画像を示す。図中の矢印は、異常を示唆する箇所である。温度表示が高分解度のため、従来見えなかった異常状態が浮き彫りされるように見えてくる。
以上により、本実施例によれば、赤外線カメラ及び画像解析用コンピュータを共に携帯可能で、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供することができる。
実施例2では胴着がベスト型20Bの例を説明する。実施例1と異なる点を主に説明する。
図6にベスト型胴着20Bの構成例を示す。
ベスト型胴着20Bは、腹部に開きがあり、調査人が左右の袖孔にそれぞれ左手・右手を通して着衣可能である。胴着20Bの背面内側にコンピュータ22を収納するポケットを取り付け、ポケットにコンピュータ22を収納して搬送する。胴着20Bの前面にコンピュータ用モニタ23を支持する支持フレーム24をマジックテープ(登録商標)で貼り付け、支持フレーム24の下端でコンピュータ用モニタ23を搭載可能な台座25の一端が取り付けられ、台座25にコンピュータ用モニタ23を搭載可能である。コンピュータ用モニタ23は支持フレーム24と台座25を介して胴着20Bに保持され、胴着20Bを着たまま歩行しても、車輌台に乗ってもコンピュータ22は台座25上に安定に保たれる。コンピュータ22からの接続コードは胴着20Bの内側を通ってコンピュータ用モニタ23に接続される。
台座25は、胴着20Bがベスト型の場合には、台座25の一端が回転軸として作動するように、支持フレーム24の下端に取り付けられ、非使用時には一端で上方に折りたたまれて、支持フレーム24に近接して保持されるが、使用時には台座25を支持フレーム24から60度~100度のいずれかの角度に開いて保持可能である。これにより、調査人はコンピュータ用モニタ23の画面を胴着前方の見やすい位置でかつ両手フリーの状態で観側できる。
赤外線調査解析診断装置1Aのその他の構成については、実施例1のプロテクター型胴着20Aの場合と同様であり、実施例1と同様に、赤外線カメラ及び画像解析用コンピュータを共に携帯可能で、撮影画像及び解析結果を即時観測可能な赤外線調査解析診断装置を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、実施の形態は以上の例に限られるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加え得ることは明白である。
例えば、以上の実施例では、頭部装着具について、冠型、ヘッドホン型の説明をしていないが、これらを使用することも可能である。また、胴着について、プロテクター型とベスト型以外の説明をしていないが、諸種の変形が可能である。例えば胴着にポケットを設け、バッテリーを腰のポケットに入れ、コンピュータを胸(内側・外側)又は背中(内側・外側)のポケットに入れて搬送することも可能である。また、コンピュータを使用時に、首に掛けて用いることも可能である。コンピュータが軽くなれば、ベルトで腕に巻き付けて使用することも可能である。その他、赤外線カメラ姿勢記録計の記録内容、使用センサの種類や仕様、胴着の機能や仕様等、適宜変更可能である。
本発明は、赤外線撮影画像による土木・建築構造物の診断に利用可能である。また、全ての物体の診断に応用可能である。
1,1A~1C 赤外線調査解析診断装置
10,10A 赤外線カメラ姿勢記録計
11,11A 頭部装着具
12 小型モニタ
13,13A 赤外線カメラ
14 デジタルカメラ
20 胴着
20A 胴着(プロテクター型)
20B 胴着(ベスト型)
22 コンピュータ
23 コンピュータ用モニタ
24 支持フレーム
25 台座
26 雲台

Claims (5)

  1. 調査対象を撮影する赤外線カメラと、
    前記赤外線カメラの位置を計測する位置センサと、前記赤外線カメラの姿勢を計測する姿勢センサと、前記赤外線カメラの位置及び姿勢を記録するカメラ姿勢記録部を有する赤外線カメラ姿勢記録計と、
    調査人の頭部に装着可能で、前記赤外線カメラ及び前記赤外線カメラ姿勢記録計を着脱可能に装着した頭部装着具と、
    前記赤外線カメラの撮影画像を取得して画像解析するコンピュータと、
    前記コンピュータに直接又は接続コードを介して取り付け可能であり、前記撮影画像及び前記画像解析の結果を表示するコンピュータ用モニタと;
    前記コンピュータ用モニタ又は前記コンピュータ用モニタを搭載した前記コンピュータを前方に搭載可能な台座が取り付けられ、調査人が着脱可能なプロテクター型又はベスト型の胴着とを備え;
    前記コンピュータは前記台座に搭載されない場合は、前記胴着に設けられたポケットに収納又は前記胴着に設けられたベルトに締結されて前記胴着に保持され;
    前記コンピュータは、前記計測された前記赤外線カメラの位置・姿勢及び前記赤外線カメラで撮影された撮影画像内の調査対象の寸法・傾斜に基づいて前記撮影画像に対応する調査対象の領域を演算する演算部と、前記撮影画像を前記調査対象の正面から見た画像に補正可能である画像補正部を有することを特徴とする;
    赤外線調査解析診断装置。
  2. 前記位置センサは前記赤外線カメラの位置をGPSセンサ又は地磁気センサから取得可能であり、
    前記姿勢センサは前記赤外線カメラの姿勢を加速度セン又は傾斜センサから取得可能であり;
    前記台座は、前記胴着がプロテクター型の場合には、前記台座の一端が回転軸として作動するように、前記胴着に取り付けられ、非使用時には前記一端で上方に折りたたまれて、前記胴着に近接して保持されるが、使用時には前記胴着から60度~100度のいずれかの角度に開いて保持されることが可能であり、前記胴着がベスト型の場合には、前記台座の一端が回転軸として作動するように、前記胴着に着脱可能に取り付けられた支持フレームに取り付けられ、非使用時は前記一端で上方に折りたたまれて、前記支持フレームに近接して保持されるが、使用時には前記支持フレームから60度~100度のいずれかの角度に開いて保持されることが可能である;
    請求項1に記載の赤外線調査解析診断装置。
  3. 前記頭部装着具は、ヘルメット型であることを特徴とする;
    請求項1又は請求項2に記載の赤外線調査解析診断装置。
  4. 前記赤外線カメラは、遠距離対応型、中距離対応型又は近距離対応型を選択して利用可能であることを特徴とする;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の赤外線調査解析診断装置。
  5. 前記赤外線カメラは、さらに、ドローン搭載コードレス型に交換して利用可能であることを特徴とする;
    請求項4に記載の赤外線調査解析診断装置。
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