JP2022032066A - ボールねじ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールねじ装置において、新規な方法でストロークをより大きくする。【解決手段】外周に第一螺旋溝が形成されているねじ軸と、前記ねじ軸の外周側に設けられ内周に第二螺旋溝が形成されているナットと、前記第一螺旋溝と前記第二螺旋溝との間に設けられている複数のボールと、を備え、前記ねじ軸が相対回転することで、複数の前記ボールが前記第二螺旋溝に対して所定の移動方向に転がり移動し、前記ナットが初期位置から軸方向に相対移動するボールねじ装置であって、前記ナットが前記初期位置にある状態で、複数の前記ボールのうち前記移動方向の先頭に位置する端部ボールに接触することで前記端部ボールの前記移動方向への移動を規制する規制部を備え、前記規制部は、前記ねじ軸の相対回転に伴い前記移動方向に転がり移動する前記端部ボールに押され、前記移動方向と交差する方向へ弾性変形することで前記端部ボールの前記移動方向への移動を許容する、ボールねじ装置。【選択図】図4
Description
本発明は、ボールねじ装置に関する。
特許文献1に、自動車のブレーキ装置に適用可能なボールねじ装置が開示されている。このボールねじ装置は、外周に螺旋溝が形成されているねじ軸と、ねじ軸の外周側に設けられ内周に螺旋溝が形成されているナットと、ねじ軸の螺旋溝とナットの螺旋溝との間に設けられている複数のボールとを有する。ねじ軸が回転することにより、ナットがねじ軸の軸方向に沿って移動する。特許文献1に開示のボールねじ装置は、ナットの移動の際、複数のボールが循環する型式の装置ではなく、複数のボールがナットの螺旋溝内に留まって転動する非循環式の装置である。
図14は、非循環式のボールねじ装置が有するねじ軸の螺旋溝及びナットの螺旋溝の一部を平面に展開した状態を示す説明図である。当該ボールねじ装置は、ナット90と、ねじ軸94と、複数のボール99と、コイルばね93と、を備える。複数のボール99は、ナット90の内周に形成されている螺旋溝90aと、ねじ軸94の外周に形成されている螺旋溝94aと、の間に設けられている。コイルばね93は、螺旋溝90aの端部90bと、複数のボール99のうち端部90bに最も近い端部ボール99aと、の間に設けられている。
図14(a)は、ナット90が移動する前の初期状態を示している。このとき、コイルばね93の長さは、初期長L1(コイルばね93の自由長から少し圧縮された長さ)となっている。
図14(b)は、初期状態からねじ軸94が回転してナット90が移動した状態を示している。ねじ軸94が回転すると、複数のボール99は、ねじ軸94の螺旋溝94a及びナット90の螺旋溝90aに沿って、矢印Jに示す方向(移動方向J)に移動し、ナット90が一方に移動する。そして、端部ボール99aはコイルばね93を移動方向Jに押す。これにより、コイルばね93は移動方向Jに圧縮(弾性変形)する。
図14(b)では、コイルばね93が線間密着状態となっている様子を示している。このときのコイルばね93の長さをL2とすると、コイルばね93が圧縮できる許容撓み量δ1は、初期長L1と線間密着状態の長さL2との差(δ1=L1-L2)となる。従来の非循環式ボールねじ装置において、許容撓み量δ1が大きいほど、ナット90が移動できるストロークは大きくなる。このため、従来、許容撓み量δ1をより大きくするために、コイルばね93の全長を長くする等の対策がなされていた。
しかしながら、コイルばね93の全長を長くすると、線間密着状態の長さL2も長くなり、コイルばね93を収容するために必要なスペースも大きくなってしまう。このように、従来の非循環式ボールねじ装置は、ストロークが許容撓み量δ1に比例する関係であるため、ストロークを大きくしようとすると、それに伴いボールねじ装置も大型化してしまうというといった課題があった。
そこで、本開示は、新規な方法でストロークをより大きくすることができるボールねじ装置を提供することを目的とする。
(1)本開示のボールねじ装置は、外周に第一螺旋溝が形成されているねじ軸と、前記ねじ軸の外周側に設けられ内周に第二螺旋溝が形成されているナットと、前記第一螺旋溝と前記第二螺旋溝との間に設けられている複数のボールと、を備え、前記ねじ軸が相対回転することで、複数の前記ボールが前記第二螺旋溝に対して所定の移動方向に転がり移動し、前記ナットが初期位置から軸方向に相対移動するボールねじ装置であって、前記ナットが前記初期位置にある状態で、複数の前記ボールのうち前記移動方向の先頭に位置する端部ボールに接触することで前記端部ボールの前記移動方向への移動を規制する規制部を備え、前記規制部は、前記ねじ軸の相対回転に伴い前記移動方向に転がり移動する前記端部ボールに押され、前記移動方向と交差する方向へ弾性変形することで前記端部ボールの前記移動方向への移動を許容する、ボールねじ装置である。
本発明に係る規制部は、ボールの移動方向と交差する方向に弾性変形可能に設けられることで、ボールの移動方向への転がり移動を規制又は許容する。このため、規制部の撓み量とストロークとの間に比例的な関係がない。この結果、規制部の撓み量にかかわらず、ストロークを大きくすることができる。
(2)好ましくは、前記ナットが前記初期位置にある状態で、前記第一螺旋溝又は前記第二螺旋溝と、前記規制部と、の間に形成される隙間は、前記端部ボールの直径よりも小さく、前記規制部は、前記ねじ軸の相対回転に伴う前記端部ボールの前記移動方向への転がり移動により押されることで、前記隙間を前記端部ボールの直径以上とするまで弾性変形する。
このように構成することで、規制部は、ナットが初期位置にある状態で、ボールを弾性保持することができる。また、ねじ軸が相対回転する際には、ボールが規制部を前記交差する方向に押しのけることで、前記第一螺旋溝又は前記第二螺旋溝と前記規制部との間に形成される隙間がボールの直径以上となり、ボールが規制部を通過することができる。この結果、ボールねじ装置は、ストローク動作を行うことができる。
(3)好ましくは、前記規制部は、前記ねじ軸又は前記ナットに固定されている固定部と、前記固定部と接続し、前記第一螺旋溝又は前記第二螺旋溝の内側から前記交差する方向に向かって突出している板ばねと、を有する。このように構成することで、規制部をより小型化することができる。
本開示によれば、ボールねじ装置において、新規な方法でストロークをより大きくすることができる。
〔ブレーキ装置の全体構成〕
図1は、ボールねじ装置を備えるブレーキ装置の一例を示す断面図である。図1に示すボールねじ装置17は、例えば、車両(自動車)のブレーキ装置5に用いられる。ブレーキ装置5は、自動車の車輪と一体回転するディスク6に対して摩擦による制動力を付与する。この制動力を発生させるために、ブレーキ装置5はボールねじ装置17を備える。図1では、ブレーキ装置5は非制動状態にある。
図1は、ボールねじ装置を備えるブレーキ装置の一例を示す断面図である。図1に示すボールねじ装置17は、例えば、車両(自動車)のブレーキ装置5に用いられる。ブレーキ装置5は、自動車の車輪と一体回転するディスク6に対して摩擦による制動力を付与する。この制動力を発生させるために、ブレーキ装置5はボールねじ装置17を備える。図1では、ブレーキ装置5は非制動状態にある。
ブレーキ装置5は、図示しないナックル等に支持されたフローティングタイプのキャリパ7と、ディスク6を挟む一対のパッド8とを備える。キャリパ7は、第一ボディ9と、この第一ボディ9と一体となっている第二ボディ10とを備える。
一方(図1では右側)のパッド8は、第一バックアッププレート12を介して、ボールねじ装置17が有する後述のハウジング21に取り付けられている。他方(図1では左側)のパッド8は、第二バックアッププレート13を介して、第二ボディ10に取り付けられている。
第一ボディ9は、筒本体部14と底板部15とを含む筒形状(有底筒形状)を有し、ディスク6側に向かって開口している。筒本体部14の内側にボールねじ装置17が設けられている。ボールねじ装置17は、ねじ軸18と、ねじ軸18の外周側に設けられているナット19と、複数のボール20とを備える。ナット19の外周側には、ハウジング21が取り付けられている。ねじ軸18の中心線Cがボールねじ装置17の中心線となる。本開示では、この中心線Cに平行な方向を軸方向と呼ぶ。
第一ボディ9の底板部15に、貫通孔16が形成されている。この貫通孔16に軸受22が取り付けられている。ねじ軸18は、軸受22により回転自在に支持されている。ハウジング21と筒本体部14との間にはキー24が設けられている。ハウジング21は、筒本体部14に対して軸方向に往復移動可能であるが、中心線C回りの周方向に回転不能となっている。
ナット19とハウジング21とは一体となっている。ねじ軸18が中心線C回りに一方向に回転(正回転)すると、ナット19とハウジング21とは、ねじ軸18に沿って軸方向一方側(図1では右側)から軸方向他方側(図1では左側)へ移動する。これに対して、ねじ軸18が中心線C回りに他方向に回転(逆回転)すると、ナット19とハウジング21とは、ねじ軸18に沿って軸方向他方側から軸方向一方側へ移動する。
筒本体部14の外側に、モータ(電動モータ)51と、減速装置23とが設けられている。モータ51にコントロールユニット52から指令信号が入力され、この指令信号に基づいてモータ51の出力軸は正回転、逆回転、停止する。減速装置23は、例えば複数のギアにより構成されていて、モータ51の出力軸の回転を減速してねじ軸18を回転させる。以上より、モータ51が回転するとナット19及びハウジング21が軸方向に移動する。つまり、モータ51から減速装置23を介して伝達されるねじ軸18の回転運動が、ボールねじ装置17によって、ナット19及びハウジング21の軸方向の直線運動に変換される。これにより、一対のパッド8がディスク6を挟み、制動力を発生させる。
図2は、ボールねじ装置17の分解斜視図である。図3は、ボールねじ装置17の断面図である。ねじ軸18の外周に、第一螺旋溝29が形成されている。ナット19の内周に、第二螺旋溝30が形成されている。複数のボール20により構成されているボール列25は、第一螺旋溝29と第二螺旋溝30との間に設けられている。
図4は、第一螺旋溝29及び第二螺旋溝30を平面に展開した状態を示す説明図である。図4では、ナット19が後述のナット初期位置にある状態(初期状態)の様子を示す。以下、初期状態におけるボール20の位置を、「ボール初期位置」と称する。この状態において、ねじ軸18が正回転すると、ボール20はボール初期位置から移動方向Jに転がり移動する。全てのボール20(ボール列25)は、ナット19の内周側に収容された状態にある。
ボールねじ装置17は、更に、第二螺旋溝30の両端部に設けられている第一ストッパ26と、第二ストッパ27とを備える。第一ストッパ26及び第二ストッパ27は、ナット19の内周側(第二螺旋溝30)であって軸方向一方側及び他方側にそれぞれ設けられている。第一ストッパ26は、第二螺旋溝30の軸方向一方側の端の壁部により構成されている。前記壁部はナット19の一部である。第二ストッパ27は、第二螺旋溝30の軸方向他方側の端の壁部により構成されている。なお、第一ストッパ26及び第二ストッパ27の一方又は双方は、例えば、ナット19に移動不能となって設けられているボール、又は、ナット19に固定されているピン部材により構成されていてもよい。
ボール列25に含まれる複数のボール20のうち、第一ストッパ26に最も近いボール20、つまり、図4において最も右側のボール20を「第一端部ボール20a」と称する。第一端部ボール20aと第一ストッパ26との間に、板ばねにより構成されている規制部31が設けられている。規制部31は、第一端部ボール20aと当接することで、初期状態における複数のボール20の移動方向Jへの移動を規制している。
ボール列25に含まれる複数のボール20のうち、第二ストッパ27に最も近いボール20、つまり、図4において最も左側のボール20を「第二端部ボール20b」と称する。第二端部ボール20bと第二ストッパ27との間に、コイルばねにより構成されているばね35が設けられている。図4の状態において、ばね35は圧縮した状態にある。
ボール列25の列中には、中間ばね34が設けられている。中間ばね34は、第一端部ボール20a及び第二端部ボール20bの間に位置する2個のボール20に挟まれている。当該2個のボール20のうち、第一端部ボール20a側のボール20を「中間ボール20c」と称し、第二端部ボール20b側のボール20を「中間ボール20d」と称する。中間ばね34は、ボールねじ装置17の動作中(すなわち、複数のボール20の移動方向Jへの移動中)に伸縮することで、ボール20の進み遅れを吸収することができる。
〔ボールねじ装置の動作〕
次に、図5~図7を参照して、ボールねじ装置17の動作を説明する。ボールねじ装置17は、ナット19がねじ軸18の軸方向に沿って移動する際、複数のボール20が第二螺旋溝30内に留まって転動する非循環式のボールねじ装置である。ボールねじ装置17において、ねじ軸18が一方向に回転(正回転)すると、複数のボール20がボール初期位置から第一ストッパ26側へ移動し、ナット19が軸方向他方側へ移動するストローク動作を行う。
次に、図5~図7を参照して、ボールねじ装置17の動作を説明する。ボールねじ装置17は、ナット19がねじ軸18の軸方向に沿って移動する際、複数のボール20が第二螺旋溝30内に留まって転動する非循環式のボールねじ装置である。ボールねじ装置17において、ねじ軸18が一方向に回転(正回転)すると、複数のボール20がボール初期位置から第一ストッパ26側へ移動し、ナット19が軸方向他方側へ移動するストローク動作を行う。
図5は、ボールねじ装置17の動作を説明する説明図であり、図1のうちボールねじ装置17の一部を実線で示し、ブレーキ装置5の一部を二点鎖線により示している。図5では、ねじ軸18は所定位置に固定されて変位せず、ねじ軸18に対してハウジング21及びナット19が軸方向に変位する状態を示している。ボールねじ装置17において、ねじ軸18が正回転することでハウジング21及びナット19は軸方向他方側(ディスク6に接近する側)へ直線移動し、ねじ軸18が他方向に回転(逆回転)することでハウジング21及びナット19は軸方向一方側(ディスク6から離れる側)へ直線移動する。
ここで、ねじ軸18の正回転又は逆回転により、ナット19は軸方向他方又は軸方向一方に移動する。ナット19の軸方向への移動の際、ねじ軸18及びナット19と複数のボール20との間の摩擦などによって、ボールねじ装置17には軸方向の負荷(抵抗力)が作用する。このように軸方向の負荷が作用する状態を「負荷状態」と呼ぶ。負荷状態において、ボール20と、第一螺旋溝29及び第二螺旋溝30と、の間にはトラクション力が作用し、ボール20は第一螺旋溝29及び第二螺旋溝30を滑ることなく転がりながら移動する。このようなトラクション力は、ねじ軸18が正逆どちらに回転する場合にも作用する。すなわち、トラクション力は、ナット19が軸方向の一方及び他方のどちらに移動する場合にも作用する。
以下、ハウジング21及びナット19がディスク6に接近する方向の動作を「前進」と適宜称し、これとは反対に、ハウジング21及びナット19がディスク6から離れる方向の動作を「後退」と適宜称する。
図5(a)は、パッド8がディスク6に接触しておらず、ブレーキ装置5が非制動状態にある様子を示している。このとき、ねじ軸18は回転していないため、ナット19には軸方向の負荷が作用せず、ボールねじ装置17は無負荷状態となっている。このときのハウジング21の軸方向他方側端部の位置を「第一位置P1」と称する。また、このときのナット19の位置を「ナット初期位置」と称する。
図5(b)は、第一位置P1からハウジング21が前進し、パッド8がディスク6に接触している状態を示している。ハウジング21及びナット19が図5(a)から図5(b)に至るまでの間、ねじ軸18の回転により、ナット19には軸方向の負荷が作用するため、ボールねじ装置17は負荷状態となっている。また、図5(b)において、パッド8がディスク6に接触しているため、ブレーキ装置5は制動状態にある。このときのハウジング21の軸方向他方側端部の位置を「第二位置P2」と称する。このとき、ナット19は、ナット19の初期位置よりも軸方向他方側に位置している。
ここで、ハウジング21が図5(a)の第一位置P1から図5(b)の第二位置P2に至るまでの間、ねじ軸18の正回転により、ナット19には絶えず軸方向の負荷が作用している。ドライバーがブレーキ操作を緩めると、ねじ軸18は逆回転する。そして、ハウジング21が第二位置P2から第一位置P1に至るまでの間、ねじ軸18の逆回転により、ナット19には絶えず軸方向の負荷が作用している。
すなわち、ボールねじ装置17は、ハウジング21が第一位置P1から前進し、第二位置P2に到達した後、第一位置P1へ後退するまでの間(第一位置P1と第二位置P2とを往復する間)、ねじ軸18が正回転又は逆回転することで負荷状態となる。換言すれば、ボールねじ装置17は、ナット19が、ナット初期位置よりも軸方向他方側に位置している間、ねじ軸18が正回転又は逆回転することで負荷状態となる。
図6及び図7は、図4のうち規制部31を含む部分を拡大して示す説明図である。図6はナット19がナット初期位置にある状態(図5(a)の状態)を示し、図7はナット19がナット初期位置から軸方向他方に移動した状態(図5(b)の状態)を示している。
規制部31は、板ばね32と、固定部33とを有する。板ばね32は、固定部33と接続し、第二螺旋溝30の内側から径方向内方に向かって突出している。固定部33は、ナット19に固定されている。ここで、複数のボール20が並ぶ方向を「ボール列方向BL1」と称する。また、ボール列方向BL1のうち第一端部ボール20a側をボール列方向BL1の一方側と称し、第二端部ボール20b側をボール列方向BL1の他方側と称する。ボール列方向BL1は、第一螺旋溝29及び第二螺旋溝30が延びる方向と同じ方向である。また、ボール列方向BL1の一方側は、複数のボール20が移動する移動方向Jと同じ方向である。
板ばね32は、ボール列方向BL1(すなわち、移動方向J)と交差する方向へ弾性変形することができる。本実施形態において、板ばね32は、軸方向と直交し、中心線Cに接近又は離れる方向(以下、「径方向」と称する)に弾性変形する。
図5(a)に示すように、ナット19がナット初期位置に位置しているとき、図6に示すように、複数のボール20はボール初期位置に位置している。このときの第一端部ボール20aの位置を、「端部ボール初期位置BP1」と称する。
板ばね32は、端部ボール初期位置BP1にある第一端部ボール20aと接触している。より具体的には、板ばね32のうち径方向の頂点部分32pよりもボール列方向BL1の他方側に位置する領域が、端部ボール初期位置BP1にある第一端部ボール20aと接触している。また、第一螺旋溝29と規制部31(具体的には、板ばね32の頂点部分32p)との径方向の隙間D2は、第一端部ボール20aの直径D1よりも小さい。
そして、無負荷状態の場合、ボール20は移動方向Jに転がり移動しない。このため、無負荷状態において、ボール20は、ボール列方向BL1の他方側に位置するばね35によりボール列方向BL1の一方側へ付勢されているものの、第一端部ボール20aが板ばね32を押圧する力は小さい。この結果、板ばね32はほとんど弾性変形せず、無負荷状態において、隙間D2は直径D1よりも大きくならないため、第一端部ボール20aは規制部31を越えて第一ストッパ26側へ移動することができない。
すなわち、無負荷状態において、板ばね32が弾性力により第一端部ボール20aを支持することで、第一端部ボール20aを端部ボール初期位置BP1に留まらせることができる。換言すれば、規制部31は、ナット19がナット初期位置にある状態で、第一端部ボール20aと接触することで第一端部ボール20aの移動方向Jへの移動を規制する。
図7を参照する。図7では、無負荷状態における板ばね32の位置を仮想線により示し、負荷状態における板ばね32の位置を実線により示している。ナット19がナット初期位置にある状態で、ねじ軸18が正回転すると、ボール20はボール列方向BL1の一方側(移動方向J)に移動する。具体的には、前述のとおり、ねじ軸18が回転すると、トラクション力により第一螺旋溝29及び第二螺旋溝30に対してボール20が転がり移動する。
そして、第一端部ボール20aが板ばね32を径方向外側へ弾性変形させることで、第一螺旋溝29と頂点部分32pとの径方向の隙間D3が第一端部ボール20aの直径D1以上となり、第一端部ボール20aは規制部31よりもボール列方向BL1の一方側へ移動する。換言すれば、規制部31は、ねじ軸18の回転に伴い移動方向Jに転がり移動する第一端部ボール20aに押され、径方向外側へ弾性変形することで第一端部ボール20aの移動方向Jへの移動を許容する。
ここで、隙間D3は、負荷状態において規制部31が第一端部ボール20aに押圧されることにより径方向へ撓む量δ2と、無負荷状態における隙間D2との和(D3=D2+δ2)である。
第一端部ボール20aが規制部31をボール列方向BL1の一方側へ越えた後、さらにねじ軸18が正回転すると、第一端部ボール20aよりボール列方向BL1の他方側に位置するボール20も、板ばね32を径方向外側へ押しのけて、規制部31よりもボール列方向BL1の一方側(移動方向J)へ移動する。
前述の通り、負荷状態は、ねじ軸18が逆回転し、ハウジング21が第二位置P2から第一位置P1に後退するまで(すなわち無負荷状態になるまで)維持される。負荷状態のとき、ねじ軸18が逆回転すると、ボール20はボール列方向BL1の他方側に転がり移動する。そして、第一端部ボール20aが規制部31をボール列方向BL1の一方側から他方側に向かう方向に越えて端部ボール初期位置BP1に戻り、ねじ軸18の回転が停止すると、ボールねじ装置17は無負荷状態に戻る。
〔規制部の構成例〕
図8及び図9を参照して、規制部31の構成例を説明する。
図8は、径方向に切断したナット19の内部を部分的に示す斜視図である。図8において、断面として示す部分にはハッチングを付す。図8に示すように、軸方向に隣接する第二螺旋溝30の間には、径方向内側に頂点を向けている状態の凸部30aが設けられている。換言すれば、第二螺旋溝30は、軸方向に隣接する凸部30aの間の谷間として形成されている。規制部31は、板ばね32の弾性方向が径方向を向いている状態で第二螺旋溝30に設けられている。
図8及び図9を参照して、規制部31の構成例を説明する。
図8は、径方向に切断したナット19の内部を部分的に示す斜視図である。図8において、断面として示す部分にはハッチングを付す。図8に示すように、軸方向に隣接する第二螺旋溝30の間には、径方向内側に頂点を向けている状態の凸部30aが設けられている。換言すれば、第二螺旋溝30は、軸方向に隣接する凸部30aの間の谷間として形成されている。規制部31は、板ばね32の弾性方向が径方向を向いている状態で第二螺旋溝30に設けられている。
図9は、規制部31を含む部分を径方向内側から見た説明図である。規制部31は、第二螺旋溝30のうち、軸方向に隣接する凸部30aの中間に設けられている。具体的には、第二螺旋溝30に径方向に設けられている穴30bに固定部33を嵌合することで、規制部31は第二螺旋溝30に設けられている。板ばね32は、第二螺旋溝30の穴30bから径方向内方に向かって露出されており、ボール列方向BL1と直交する径方向に弾性変形する。
〔ボールねじ装置の作用効果〕
以上に説明したように、ボールねじ装置17は、外周に第一螺旋溝29が形成されているねじ軸18と、ねじ軸18の外周側に設けられ内周に第二螺旋溝30が形成されているナット19と、径方向に向かい合う第一螺旋溝29と第二螺旋溝30との間に設けられている複数のボール20と、を備える。ボールねじ装置17は、ねじ軸18が正回転することで、複数のボール20が第二螺旋溝30に対して所定の移動方向Jに転がり移動し、ナット19がナット初期位置から軸方向他方に直線移動する。
以上に説明したように、ボールねじ装置17は、外周に第一螺旋溝29が形成されているねじ軸18と、ねじ軸18の外周側に設けられ内周に第二螺旋溝30が形成されているナット19と、径方向に向かい合う第一螺旋溝29と第二螺旋溝30との間に設けられている複数のボール20と、を備える。ボールねじ装置17は、ねじ軸18が正回転することで、複数のボール20が第二螺旋溝30に対して所定の移動方向Jに転がり移動し、ナット19がナット初期位置から軸方向他方に直線移動する。
ボールねじ装置17は、複数のボール20の移動方向Jへの移動の規制及び許容を切り替えるための規制部31を備える。より具体的には、ナット19がナット初期位置にある状態で、規制部31は、第一端部ボール20aに接触することで第一端部ボール20aを含む複数のボール20の移動方向Jへの移動を規制する。また、規制部31は、ねじ軸18の回転に伴い移動方向Jに転がり移動する第一端部ボール20aに押され、移動方向Jと交差する方向(本実施形態では、径方向外方)へ弾性変形することで第一端部ボール20aを含む複数のボール20の移動方向Jへの移動を許容する。
このように、規制部31は、ボール20が規制部31を押す力が所定量を超えない場合には、ボール20の移動方向Jへの移動を規制し、ボール20が規制部31を押す力が所定量を超える場合には、移動方向Jと交差する方向に弾性変形することでボール20の移動方向Jへの移動を許容する。
ここで、従来のボールねじ装置(図14)では、複数のボール99の初期位置を規定するために、ボール列方向と同じ方向に弾性変形するコイルばね93を用いていた。このため、複数のボール99がストロークしえる距離は、コイルばね93の撓み量δ1に依存していた。また、螺旋溝90a、94a内にコイルばね93を収納するスペースを設ける必要があり、コイルばね93の撓み量δ1を大きくするほど当該スペースを大きくする必要があった。
これに対し、規制部31は、ボール列方向BL1と交差する方向(径方向)に弾性変形する。このため、ストロークの大きさ(すなわち、規制部31から第一ストッパ26までの距離)は、規制部31の撓み量δ2とは無関係となる。すなわち、規制部31により、ストロークと規制部31の撓み量δ2が比例しない構造となる。これにより、規制部31の構造によらず、ボールねじ装置17のストロークを大きくすることができる。
特に、本実施形態のボールねじ装置17によれば、ストロークを大きくしても、規制部31を収納するために必要なスペースは変化しないため、ボールねじ装置17の大型化を抑制しつつ、ストロークを大きくすることができる。
また、ナット19が初期位置にある状態(無負荷状態)で、第一螺旋溝29と規制部31との間に形成される隙間D2は、第一端部ボール20aの直径D1よりも小さい。また、規制部31は、ねじ軸18の回転に伴う第一端部ボール20aの移動方向Jへの転がり移動により押されることで、隙間D2を第一端部ボール20aの直径D1以上(隙間D3)とするまで弾性変形する。このように構成することで、無負荷状態においては確実に第一端部ボール20aをボール初期位置に弾性保持し、負荷状態においては第一端部ボール20aが規制部31を径方向に押しのけてストローク動作を行うことができる。
また、規制部31は、ナット19に固定されている固定部33と、固定部33と接続し、第二螺旋溝30の内側から径方向内方に向かって突出している板ばね32と、を有する。このように構成することで、規制部31を第二螺旋溝30内に収容することができ、規制部31をより小型化することができる。
〔変形例〕
以上、本発明の実施形態を説明した。しかしながら、本発明の実施に関してはこれに限られず、種々の変形を行うことができる。以下、本発明の実施形態に係る変形例について、説明する。なお、以下の説明において、実施形態から変更のない部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
以上、本発明の実施形態を説明した。しかしながら、本発明の実施に関してはこれに限られず、種々の変形を行うことができる。以下、本発明の実施形態に係る変形例について、説明する。なお、以下の説明において、実施形態から変更のない部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
〔規制部の構成の変形例1〕
図10及び図11を参照して、規制部の構成の変形例を説明する。変形例に係る規制部31aは、板ばね32aと、板ばね32aを第二螺旋溝30に固定する固定部33aとを有する。上記の変形例では、板ばね32は径方向に弾性変形可能な状態で、固定部33により固定されている。これに対し、本変形例では、板ばね32aは軸方向に弾性変形可能な状態で、固定部33aにより固定されている。
図10及び図11を参照して、規制部の構成の変形例を説明する。変形例に係る規制部31aは、板ばね32aと、板ばね32aを第二螺旋溝30に固定する固定部33aとを有する。上記の変形例では、板ばね32は径方向に弾性変形可能な状態で、固定部33により固定されている。これに対し、本変形例では、板ばね32aは軸方向に弾性変形可能な状態で、固定部33aにより固定されている。
図10は、径方向に切断したナット19の内部を部分的に示す斜視図である。図10において、断面として示す部分にはハッチングを付す。規制部31aは、板ばね32aの弾性方向を軸方向に向けている状態で、第二螺旋溝30に設けられている。
図11は、規制部31aを含む部分を径方向内側から見た説明図である。凸部30aには、2個の窪み30a1が形成されている。2個の固定部33aは、板ばね32aを凸部30aから軸方向他方側に露出させている状態で、それぞれ窪み30a1に嵌合されている。これにより、板ばね32aは、ボール列方向BL1(周方向)と交差する軸方向に弾性変形する。
本変形例において、規制部31aは、凸部30aと軸方向に対向する。そして、ナット19がナット初期位置にある状態において、第二螺旋溝30(具体的には、凸部30a)と規制部31aとの軸方向の隙間D2aは、ボールの直径D1よりも小さい。すなわち、無負荷状態において、ボール20は、規制部31aと第二螺旋溝30との隙間D2aを通過することができない。これにより、規制部31aは複数のボール20をボール初期位置に留めることができる。
また、図示省略するが、負荷状態において規制部31aがボール20に弾性押圧されることにより軸方向へ撓む量δ2aと、隙間D2aとの和D3aは、ボールの直径D1以上となる。これにより、負荷状態において、ボール20はボール列方向BL1に移動し、規制部31aを通過することができる。
〔規制部の構成の変形例2〕
図12及び図13を参照して、規制部の構成の変形例を説明する。変形例に係る規制部36は、当接部37と、コイルばね38と、を有する。上記の実施形態に係る規制部31では、板ばね32の弾性変形によりボール20をボール初期位置に留める。これに対し、規制部36は板ばね32ではなくコイルばね38の弾性変形を利用して、ボール20をボール初期位置に留める。
図12及び図13を参照して、規制部の構成の変形例を説明する。変形例に係る規制部36は、当接部37と、コイルばね38と、を有する。上記の実施形態に係る規制部31では、板ばね32の弾性変形によりボール20をボール初期位置に留める。これに対し、規制部36は板ばね32ではなくコイルばね38の弾性変形を利用して、ボール20をボール初期位置に留める。
図12及び図13は、第一螺旋溝29及び第二螺旋溝30を図4と同様に平面に展開し、規制部36を含む部分を拡大して示す説明図である。図12は無負荷状態における様子を示し、図13は負荷状態における様子を示している。当接部37は、ボール20と当接するブロック状の構成である。当接部37のうちボール20と当接する部分は、ボール20となめらかに接触するように曲面形状となっている。
コイルばね38は、一端を当接部37と接続し、他端を第二螺旋溝30に設けられている窪み30cの底面と接続している。コイルばね38は、ボール列方向BL1と交差する方向に弾性変形可能に設けられている。コイルばね38が弾性変形する方向は、例えば軸方向、径方向、又は軸方向及び径方向の両方の成分を含む方向である。
図12に示すように、無負荷状態において、当接部37の頂点部分37pと第一螺旋溝29との隙間D2は、ボール20の直径D1よりも小さい。また、無負荷状態において、ボール20は当接部37をほとんど押圧しない。このため、コイルばね38もほとんど弾性変形せず、第一端部ボール20aは当接部37により支持されることで、端部ボール初期位置BP1に留められる。換言すれば、規制部36は、ナット19がナット初期位置にある状態で、第一端部ボール20aに接触することで第一端部ボール20aを含む複数のボール20の移動方向Jへの転がり移動を規制する。
図13を参照する。ナット19がナット初期位置にある状態で、ねじ軸18が正回転すると、ボール20は移動方向Jに移動する。そして、第一端部ボール20aが当接部37を介してコイルばね38を窪み30cの底面側へ弾性変形させることで、第一螺旋溝29と頂点部分37pとの径方向の隙間D3が第一端部ボール20aの直径D1以上となり、第一端部ボール20aは規制部36よりもボール列方向BL1の一方側へ移動する。すなわち、規制部36は複数のボール20の移動方向Jへの転がり移動を許容する。
第一端部ボール20aが規制部36をボール列方向BL1の一方側へ越えた後、さらにねじ軸18が正回転すると、第一端部ボール20aよりボール列方向BL1の他方側に位置するボール20も、当接部37を窪み30cの底面側へ押しのけて、規制部36よりもボール列方向BL1の一方側(移動方向J)へ移動する。
〔その他〕
上記の実施形態では、ハウジング21に固定されたナット19に対し、ねじ軸18が回転することで、ナット19が直線移動する例を挙げている。しかしながら、本発明は、ナット19が回転することで、ねじ軸18が直線移動する場合にも用いることができる。すなわち、ねじ軸18は、ナット19に対し相対的に回転するように構成されていればよい。また、ナット19は、ねじ軸18に対し軸方向に相対的に移動するように構成されていればよい。
上記の実施形態では、ハウジング21に固定されたナット19に対し、ねじ軸18が回転することで、ナット19が直線移動する例を挙げている。しかしながら、本発明は、ナット19が回転することで、ねじ軸18が直線移動する場合にも用いることができる。すなわち、ねじ軸18は、ナット19に対し相対的に回転するように構成されていればよい。また、ナット19は、ねじ軸18に対し軸方向に相対的に移動するように構成されていればよい。
上記の実施形態では、規制部31はナット19に取付けられている。しかしながら、規制部31は、ねじ軸18に取付けられてもよい。例えば、固定部33がねじ軸18に固定され、板ばね32が第一螺旋溝29の内側から径方向外方に向かって突出していてもよい。
上記の実施形態では、第二端部ボール20bの位置は、ナット19がナット初期位置にある状態において、ばね35によりボール初期位置に留められている。しかしながら、ばね35に代えて、ボール20の移動方向Jと交差する方向に弾性変形する第二の規制部により、第二端部ボール20bをボール初期位置に留めるように構成してもよい。このように構成することで、ストロークを大きくする場合に、ボールねじ装置17の大型化をより一層抑制することができる。
上記の実施形態では、複数のボール20の直径D1はすべて等しい。しかしながら、第一端部ボール20aの直径D1は、他の複数のボール20の直径よりも大きくてもよい。この場合、他の複数のボール20の直径は、隙間D2より小さくてもよい。このように構成することで、第一端部ボール20aが規制部31を押して移動方向Jに移動した後、他の複数のボール20は規制部31を押しのけなくても移動方向Jに移動することができる。これにより、ボール20の移動の際に規制部31から与えられる負荷が少なくなり、より小さな力でボール20が移動することができる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
5:ブレーキ装置 6:ディスク 7:キャリパ
8:パッド 9:第一ボディ 10:第二ボディ
12:第一バックアッププレート 13:第二バックアッププレート
14:筒本体部 15:底板部 16:貫通孔
17:ボールねじ装置 18:ねじ軸 19:ナット
20:ボール 20a:第一端部ボール 20b:第二端部ボール
20c、20d:中間ボール 21:ハウジング 22:転がり軸受
23:減速装置 24:キー 25:ボール列
26:第一ストッパ 27:第二ストッパ 29:第一螺旋溝
30:第二螺旋溝 30a:凸部 30a1:窪み
30b:穴 30c:窪み 31、31a:規制部
32、32a:板ばね 32p:頂点部分 33、33a:固定部
34:中間ばね 35:ばね 36:規制部
37:当接部 37p:頂点部分 38:コイルばね
51:モータ 52:コントロールユニット
90:ナット 90a:螺旋溝 90b:端部
93:コイルばね 94:ねじ軸 94a:螺旋溝
99:ボール 99a:端部ボール C:中心線
L1:初期長 δ1:撓み量 P1:第一位置
P2:第二位置 BL1:ボール列方向
BP1:端部ボール初期位置 D2、D2a:隙間
D1:(ボール20の)直径 D3、D3a:隙間 δ2、δ2a:撓み量
8:パッド 9:第一ボディ 10:第二ボディ
12:第一バックアッププレート 13:第二バックアッププレート
14:筒本体部 15:底板部 16:貫通孔
17:ボールねじ装置 18:ねじ軸 19:ナット
20:ボール 20a:第一端部ボール 20b:第二端部ボール
20c、20d:中間ボール 21:ハウジング 22:転がり軸受
23:減速装置 24:キー 25:ボール列
26:第一ストッパ 27:第二ストッパ 29:第一螺旋溝
30:第二螺旋溝 30a:凸部 30a1:窪み
30b:穴 30c:窪み 31、31a:規制部
32、32a:板ばね 32p:頂点部分 33、33a:固定部
34:中間ばね 35:ばね 36:規制部
37:当接部 37p:頂点部分 38:コイルばね
51:モータ 52:コントロールユニット
90:ナット 90a:螺旋溝 90b:端部
93:コイルばね 94:ねじ軸 94a:螺旋溝
99:ボール 99a:端部ボール C:中心線
L1:初期長 δ1:撓み量 P1:第一位置
P2:第二位置 BL1:ボール列方向
BP1:端部ボール初期位置 D2、D2a:隙間
D1:(ボール20の)直径 D3、D3a:隙間 δ2、δ2a:撓み量
Claims (3)
- 外周に第一螺旋溝が形成されているねじ軸と、前記ねじ軸の外周側に設けられ内周に第二螺旋溝が形成されているナットと、前記第一螺旋溝と前記第二螺旋溝との間に設けられている複数のボールと、を備え、前記ねじ軸が相対回転することで、複数の前記ボールが前記第二螺旋溝に対して所定の移動方向に転がり移動し、前記ナットが初期位置から軸方向に相対移動するボールねじ装置であって、
前記ナットが前記初期位置にある状態で、複数の前記ボールのうち前記移動方向の先頭に位置する端部ボールに接触することで前記端部ボールの前記移動方向への移動を規制する規制部を備え、
前記規制部は、前記ねじ軸の相対回転に伴い前記移動方向に転がり移動する前記端部ボールに押され、前記移動方向と交差する方向へ弾性変形することで前記端部ボールの前記移動方向への移動を許容する、ボールねじ装置。 - 前記ナットが前記初期位置にある状態で、前記第一螺旋溝又は前記第二螺旋溝と、前記規制部と、の間に形成される隙間は、前記端部ボールの直径よりも小さく、
前記規制部は、前記ねじ軸の相対回転に伴う前記端部ボールの前記移動方向への転がり移動により押されることで、前記隙間を前記端部ボールの直径以上とするまで弾性変形する、
請求項1に記載のボールねじ装置。 - 前記規制部は、
前記ねじ軸又は前記ナットに固定されている固定部と、
前記固定部と接続し、前記第一螺旋溝又は前記第二螺旋溝の内側から前記交差する方向に向かって突出している板ばねと、
を有する、
請求項1又は請求項2に記載のボールねじ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020135524A JP2022032066A (ja) | 2020-08-11 | 2020-08-11 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020135524A JP2022032066A (ja) | 2020-08-11 | 2020-08-11 | ボールねじ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022032066A true JP2022032066A (ja) | 2022-02-25 |
Family
ID=80349665
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020135524A Pending JP2022032066A (ja) | 2020-08-11 | 2020-08-11 | ボールねじ装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022032066A (ja) |
-
2020
- 2020-08-11 JP JP2020135524A patent/JP2022032066A/ja active Pending
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