JP2022030641A - 液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い液体吐出ヘッドを提供することを課題とする。【解決手段】液体吐出ヘッド100と、液体吐出ヘッド100に装着され、液体吐出ヘッド100の一部を覆うケーブルカバー200とを備えた液体吐出ユニット300であって、ケーブルカバー200は、互いに組み合わされる第1カバー201と第2カバー202とを有し、第1カバー201は液体吐出ヘッド100と当接する第1当接部201aを有し、第2カバー202は液体吐出ヘッド100と当接する第2当接部202aを有し、第1当接部201aは、第2カバー202側にテーパ面201cを有し、テーパ面201cは、第2カバー202側へ向かうにつれて、液体吐出ヘッド100から遠ざかるように傾斜することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出ユニットおよび液体を吐出する装置に関する。
液体吐出ヘッドに設けられたコネクタやコネクタに接続するケーブルを保護する目的で、液体吐出ヘッドの上部に、液体吐出ヘッドを保護するためのケーブルカバー(カバー部材)が装着される。このカバー部材は、嵌合する第1部材および第2部材によって構成される。
例えば特許文献1(特許第5391760号公報)では、互いに接合され、液体吐出ヘッドの上部を覆う一対の保護部材が設けられる。保護部材が液体吐出ヘッドの高剛性部材の上部に装着されることで、保護部材内の駆動ICを飛散する微細なインクミストから保護する。保護部材は、高剛性部材と接合する側に階段形状を有し、高剛性部材の対応する階段形状と嵌合する。また、保護部材の階段形状部分には接着剤が塗布されており、この接着部材が高剛性部材との隙間を埋める。
しかし上述の構成では、カバー部材を構成する第1部材および第2部材の公差などにより、インクミストがカバー内に侵入してしまうおそれがあった。
信頼性の高い液体吐出ヘッドを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに装着され、前記液体吐出ヘッドの一部を覆うカバー部材とを備えた液体吐出ユニットであって、前記カバー部材は、互いに組み合わされる第1部材と第2部材とを有し、前記第1部材は前記液体吐出ヘッドと当接する第1当接部を有し、前記第2部材は前記液体吐出ヘッドと当接する第2当接部を有し、前記第1当接部は、前記第2部材側に第1傾斜部を有し、前記第1傾斜部は、前記第2部材に向かうにつれて、前記液体吐出ヘッドから遠ざかるように傾斜することを特徴とする。
本発明の液体吐出ユニットでは、信頼性の高い液体吐出ヘッドを提供できる。
第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図である。 液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。 ノズル配列方向に沿う断面説明図である。 液体吐出ユニットの外観斜視図である。 本実施形態のケーブルカバーの側面図であり、(a)図は第1カバーと第2カバーに分解した状態の図、(b)図は組み立て状態の図である。 第1カバーおよび第2カバーの側面の側の嵌合部分を示す斜視図であり、(a)図は第1カバーと第2カバーに分解した状態の図、(b)図は組み立て状態の図である。 第1カバーおよび第2カバーの側面の側の嵌合部分を示す平面図であり、(a)図は第1カバーと第2カバーに分解した状態の図、(b)図は組み立て状態の図である。 ケーブルカバーを液体吐出ヘッドに装着する様子を示す斜視図である。 上記実施形態と異なる構成のケーブルカバーの側面図である。 図9のケーブルカバーにおいて、第1カバーと第2カバーが位置ズレした状態を示す側面図である。 図9のケーブルカバーと液体吐出ヘッドとの嵌合状態を示す図である。 図5のケーブルカバーにおいて、第1カバーと第2カバーとの間に段差が生じた状態を示す側面図で、(a)図は第1当接部が下側に配置された図、(b)図は第2当接部が下側に配置された図である。 本実施形態のケーブルカバーにおいて、第1カバーと第2カバーとの間に段差が生じた状態を示す側面図で、(a)図は図7(b)のG1-G1線断面図、(b)図は図7(b)のG2-G2線断面図である。 本実施形態のケーブルカバーにおいて、第1カバーと第2カバーとの間に段差が生じた状態を示す側面図で、(a)図は図7(b)のG1-G1線断面図、(b)図は図7(b)のG2-G2線断面図である。 (a)図は図13よりも段差が小さい場合を示す図、(b)図は図13よりも段差が大きい場合を示す図である。 第2実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図である。 液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。 実施形態に係る液体を吐出する装置の概略説明図である。 ヘッドユニットの一例を示す平面説明図である。 液体循環装置の一例を示すブロック説明図である。 異なる実施形態の印刷装置の要部平面説明図である。 異なる実施形態の印刷装置の要部側面説明図である。 異なる実施形態の液体吐出ユニットの要部平面説明図である。 異なる実施形態の液体吐出ユニットの要部正面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態について図1から図3を参照して説明する。図1は同第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図、図2は同実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向(圧力室長手方向で図2の両矢印C方向)に沿う断面説明図、図3は同じくノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態の液体吐出ヘッド100は、ノズル板1と、個別流路部材である流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、液体吐出ヘッド100は、振動板部材3の振動領域(振動板)30を変位させる圧電アクチュエータ11と、ヘッドのフレーム部材を兼ねている共通流路部材20と、ヘッドカバー29とを備えている。液体吐出ヘッド100の上部には、ケーブルにより画像形成装置本体側と電気的に接続されるためのコネクタ33が設けられる。
共通流路部材20の内側には圧電素子12等が配置されている。図1に示すように、ヘッドカバー29は、共通流路部材20の上部に装着され、圧電素子12等を覆っている。ヘッドカバー29の上部で、後述するケーブルカバーに当接される被当接面31にはコーキング材(シール部材)32が塗布されている(図1のハッチング部参照)。ただし、コーキング材のような流動性のある材料を塗布してシール部材を形成する場合に限らず、Oリングのようなゴム部材(弾性部材)を被当接面31に設けてもよい。
図2および図3に示すように、ノズル板1は、液体を吐出する複数のノズル4を有している。
流路板2は、複数のノズル4に通じる複数の圧力室6と、各圧力室6にそれぞれ通じる個別流路である個別供給流路7と、1又は複数(本実施形態では1つ)の個別供給流路7に通じる液導入部となる中間供給流路8を形成している。
振動板部材3は、流路板2の圧力室6の壁面を形成する、変位可能な複数の振動板(振動領域)30を有する。ここでは、振動板部材3は2層構造(ただし、これに限定されない)とし、流路板2側から薄肉部を形成する第1層3Aと、厚肉部を形成する第2層3Bで構成されている。
そして、薄肉部である第1層3Aで圧力室6に対応する部分に変形可能な振動領域30を形成している。振動領域30内には、第2層3Bで圧電アクチュエータ11と接合する厚肉部である凸部30aを形成している。
そして、振動板部材3の圧力室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む、圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、ベース部材13上に接合した圧電部材にハーフカットダイシングによって溝加工をして、ノズル配列方向において、所要数の柱状の圧電素子12を所定の間隔で櫛歯状に形成している。そして、圧電素子12は、振動板部材3の振動領域30に形成した厚肉部である凸部30aに接合している。
この圧電素子12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極(端面電極)に接続され、外部電極にフレキシブル配線部材15が接続されている。
共通流路部材20は複数の圧力室6に通じる共通供給流路10を形成している。共通供給流路10は、振動板部材3に設けた開口部9を介して液導入部となる中間供給流路8に連通し、中間供給流路8を介して個別供給流路7に通じている。
この液体吐出ヘッド100においては、例えば圧電素子12に与える電圧を基準電位(中間電位)から下げることによって圧電素子12が収縮し、振動板部材3の振動領域30が引かれて圧力室6の容積が膨張することで、圧力室6内に液体が流入する。
その後、圧電素子12に印加する電圧を上げて圧電素子12を積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4に向かう方向に変形させて圧力室6の容積を収縮させる。これにより、圧力室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出される。
以上の液体吐出ヘッド100には、その上部に、ケーブルカバーが装着される。具体的には、図4に示すように、液体吐出ユニット300は、液体吐出ヘッド100と、カバー部材としてのケーブルカバー200とを備える。
ケーブルカバー200は、液体吐出ヘッド100の上部を覆い、液体吐出ヘッド100内の電子部品やコネクタ33(図1参照)、ケーブル34等をインクミストなどから保護する。ケーブルカバー200の上部からは、コネクタ33に接続され、装置本体側と液体吐出ヘッド100の基板とを電気的に接続するケーブル34が延出している。
ケーブルカバー200は、適宜の方法により液体吐出ヘッド100に装着される。例えば、ケーブルカバー200に設けられた爪部が、液体吐出ヘッド100の上部に設けられた被係合部に係合することで、ケーブルカバー200が液体吐出ヘッド100に装着される。
図5(a)および図5(b)に示すように、ケーブルカバー200は、第1部材としての第1カバー201と、第2部材としての第2カバー202とを備える。第1カバー201と第2カバー202とが構造的に嵌合して組み合わされ、図5(b)に示すケーブルカバー200が組み立てられる。
図5(a)に示すように、第1カバー201に設けられた下端面により、液体吐出ヘッドに当接する第1当接部201aが構成される。また第2カバー202の下端面により、液体吐出ヘッドに当接する第2当接部202aが構成される。第1当接部201aは、第2カバー202側に(本実施形態では特に、第2カバー202側の端縁まで)、第1傾斜部としての第1テーパ面201cを有する。第2当接部202aは、第1カバー201側に(本実施形態では特に、第1カバー201側の端縁まで)、第2傾斜部としての第2テーパ面202cを有する。
第1テーパ面201cは、第2カバー202の側(図5aの右側)へ向かって、図5(a)の上方向(ケーブルカバーの液体吐出ヘッドに対する装着方向Jと反対方向でもある)へ傾斜する傾斜部である。また第2テーパ面202cは、第1カバー201の側へ向かって、図5(a)の上方向へ傾斜する傾斜部である。
図6は第1カバーおよび第2カバーの側面の側の嵌合部分を示す斜視図であり、図7は図6の嵌合部分を上から見た図である。各(a)図は第1カバーと第2カバーが分解された状態の図、(b)図は組み立て状態の図である。
図6(a)および図7(a)に示すように、第1カバー201および第2カバー202は、その側面の側に、互いに対応する段差形状を有する。具体的には、第1カバー201は、その外面側(図7aの下側)に、第2カバー202側(図7aの右側)へ凸状になった凸状部201bを有する。言い換えると、第1カバー201はその内面側が、凸状部201bに対して凹状になっている。反対に、第2カバー202は、その外面側が凹状で、内面側に、第1カバー201側へ突出した凸状部202bを有する。図6(b)および図7(b)に示すように、それぞれのカバーの凸状部と凹状部が噛み合うことで、第1カバー201と第2カバー202との側面部同士が嵌合する。
第1カバー201の凸状部201bおよび第2カバー202の凸状部202bの下面は、第1テーパ面201cおよび第2テーパ面202cである。第1テーパ面201cは第1当接部201aの一部をなし、第2テーパ面202cは第2当接部202aの一部をなす。
図8に示すように、ケーブルカバー200は、液体吐出ヘッド100の上部から装着される(図8の矢印J方向参照)。この際、ケーブルカバー200の第1当接部201aおよび第2当接部202aを、液体吐出ヘッド100の上部のコーキング材32が塗布された被当接面31に当接させる。より具体的には、第1当接部201aおよび第2当接部202aが、コーキング材32を加圧してつぶすことで、ケーブルカバー200と液体吐出ヘッド100とが密着し、両者の間を隙間なく埋めることができる。この状態で、第1当接部201aおよび第2当接部202aは、コーキング材(シール部材)32を介して被当接面31に当接している。
ここで、図9を用いて、本実施形態と異なる構成のケーブルカバー200’を説明する。図9に示すように、ケーブルカバー200’は、第1カバー201’と第2カバー202’とを有する。本実施形態と異なる点として、第1カバー201’および第2カバー202’は、液体吐出ヘッド100と嵌合する第1当接部201a’および第2当接部202a’が傾斜部を有しておらず、平面部によって構成される。
ところで、図10(a)あるいは図10(b)に示すように、寸法誤差等により、第1カバー201’と第2カバー202’とを組み付けた状態で、第1カバー201’の第1当接部201a’と第2カバー202’の第2当接部202a’との間に段差Aが形成される場合がある。この状態のケーブルカバー200’を液体吐出ヘッド100に装着すると、図11に示すように、ケーブルカバー200と液体吐出ヘッド100との間に隙間Bが形成されてしまう。つまり、段差Aによって第1当接部201a’と第2当接部202a’との境目に形成されたコーナー部にコーキング材32が行き渡らず、隙間Bが形成されてしまう。この隙間Bにより、液体吐出ヘッドとケーブルカバーを密閉できなくなり、インクミストなどの不純物が液体吐出ユニット内に侵入するおそれがある。
次に、本実施形態のケーブルカバー200について、上記のように段差が生じる場合の液体吐出ヘッドとの当接状態を説明する。具体的には、図12(a)に示すように、第1カバー201が第2カバー202よりも下側に配置された場合、あるいは、図12(b)に示すように、第2カバー202が第1カバー201よりも下側に配置された場合について、液体吐出ヘッドとの当接状態を説明する。
図13および図14は、第1カバー201と第2カバー202に段差が生じた場合について、第1カバー201と第2カバー202との境界部分の状態を示す図である。より詳細には、図13が図12(a)の段差が生じた場合、図14が図12(b)の段差が生じた場合を示し、図13(a)および図14(a)が図7(b)のG1―G1線断面図、図13(b)および図14(b)が図7(b)のG2―G2線断面図をそれぞれ示している。
図13(a)に示すように、図12(a)の段差が生じた場合には、第1テーパ面201cにより、第1カバー201と第2カバー202との間に形成されていたコーナー部(図13a拡大図の点線部と第2カバー202との間に形成されるコーナー部)がなくなり、第1カバー201と第2カバー202との段差が解消される。これにより、コーキング材32が、ケーブルカバーと液体吐出ヘッドとの間に隙間なく充填される。従って、液体吐出ヘッドとケーブルカバーとを密閉できる。これにより、液体吐出ユニット内へのインクの侵入を防止し、液体吐出ユニット内の電子部品をインクミストなどから保護できる。
また図14(b)に示すように、図12(b)の段差が生じた場合には、第2テーパ面202cにより、第1カバー201と第2カバー202との間に形成されていたコーナー部(図14b拡大図の点線部と第1カバー201との間に形成されるコーナー部)がなくなり、第1カバー201と第2カバー202との段差が解消される。これにより、コーキング材32が、ケーブルカバーと液体吐出ヘッドとの間に隙間なく充填される。従って、液体吐出ヘッドとケーブルカバーとを密閉できる。これにより、液体吐出ユニット内へのインクの侵入を防止し、液体吐出ユニット内の電子部品をインクミストなどから保護できる。
このように本実施形態では、第1当接部201aと第2当接部202aのそれぞれに第1テーパ面201c、第2テーパ面202cを設け、それぞれのテーパ面を相手方の平坦面(前述の凹状部に形成された平坦面)に当接させる。つまり、第1テーパ面201cはケーブルカバー200の外面側に設け、第2当接部202aの外面側部分に当接させる。また第2テーパ面202cは第1テーパ面201cよりもケーブルカバー200の内面側に設け、第1当接部201aの内面側部分に当接させる。それぞれのテーパ面をこのような配置とし、それぞれ異なる位置で当接させることで、図12(a)の段差が生じた場合と図12(b)の段差が生じた場合の両方について、図13(a)あるいは図14(b)のように第1当接部201aと第2当接部202aとを滑らかにつなぐことができる。また本実施形態の傾斜部により、液体吐出ヘッドの当接部とケーブルカバーの被当接面との間にシール部材を設けない場合であっても、上記のように段差をなくす、あるいは、小さくできる。
また図13(b)に示すように、図12(a)の段差が生じた場合において、第2テーパ面202cを設けることにより、第1当接部201aと第2当接部202aとの内側の嵌合部分において、第1当接部201aと第2当接部202aとの間に形成される隙間を直角の隙間から鋭角の隙間にすることができる。図14(a)に示すように、図12(b)の段差が生じた場合において、第1テーパ面201cを設けることにより、第1当接部201aと第2当接部202aとの内側の嵌合部分において、第1当接部201aと第2当接部202aとの間に形成される隙間を直角の隙間から鋭角の隙間にすることができる。なお、上記の鋭角あるいは直角の隙間とは、図12の紙面に垂直方向視で、鋭角あるいは直角の隙間のことである。
上記図13および図14の実施形態では、一例として、ケーブルカバーと液体吐出ヘッドの被当接面との間にコーキング材32が隙間なく充填され、ケーブルカバーと液体吐出ヘッドとが密閉される場合を示したが、その隙間を小さくするだけでも、インクミストなどの不純物の侵入を防止するために一定の効果がある。また、図7(b)のG1-G1線断面およびG2-G2断面の両方でコーキング材32が隙間なく充填される場合を例示したが、液体吐出ユニットの内側へのインクミストなどの不純物の侵入を防止するという目的からすれば、少なくともそのいずれか一方で、上記不純物の侵入を防止あるいは抑制できるようにコーキング材32が充填されていればよい。
なお以上の説明では、本実施形態のより好ましい状態、つまり、第1カバー201と第2カバー202との一方に設けられたテーパ面と他方の平坦面とが滑らかに連続する場合を示したが、両者に段差が生じる場合であっても、コーキング材32を隙間なく充填できる。
図15(a)および図15(b)はこの例について説明した図である。具体的には、図12(a)のように第1当接部201aが第2当接部202aよりも下側に配置されて段差が生じた場合について、図13に相当する図を示したものであり、図15(a)は想定よりも段差が小さかった場合、図15(b)は想定よりも段差が大きかった場合を示している。
図15(a)に示すように、第1当接部201aと第2当接部202aとの間に生じる段差A1がテーパ面201cによって生じる上下差よりも小さい場合には、第1当接部201aと第2当接部202aとの間に鋭角の隙間が生じる。この場合でも、直角の隙間(テーパ面201cが設けられていない場合に形成される隙間で、図15aの点線部と第2カバー202との間に形成される隙間)と比較して、その隙間にコーキング材32が入り込みやすくなり、液体吐出ヘッドとケーブルカバーとを密閉できる。
また図15(b)に示すように、第1当接部201aと第2当接部202aとの間に生じる段差A2がテーパ面201cによって生じる上下差よりも大きい場合には、第1当接部201aと第2当接部202aとの間に直角の隙間が生じる。この場合でも、テーパ面201cが設けられていない場合に形成される隙間(図15bの点線部と第2カバー202との間に形成される隙間)よりもその段差が小さくなるため、隙間にコーキング材32が入り込みやすくなり、液体吐出ヘッドとケーブルカバーとを密閉できる。
また以上の実施形態では、第1当接部201aと第2当接部202aとのそれぞれに傾斜部を設ける場合を例示したが、そのいずれか一方であってもよい。第1当接部201aに第1テーパ面201cを設ける場合には前述の図13(a)あるいは図14(a)のように、第2当接部202aに第2テーパ面202cを設ける場合には、前述の図13(b)あるいは図14(b)のように、それぞれ隙間の形状を変化させ、コーキング材32を入り込みやすくできる。また前述の凹状部の側に傾斜部を設けることもできる。
次に、異なる実施形態の液体吐出ヘッドについて図16および図17を用いて説明する。図16は本実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図、図17は同実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向(圧力室長手方向で図17の両矢印C方向参照)に沿う断面説明図である。上記実施形態と共通する構成については、適宜その記載を省略する。
本実施形態の液体吐出ヘッド100は、循環型液体吐出ヘッドである。前述の実施形態と同様、液体吐出ヘッド100は、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3の振動領域(振動板)30を変位させる圧電アクチュエータ11と、ヘッドのフレーム部材を兼ねている共通流路部材20と、ヘッドカバー29とを備えている。
本実施形態においても、液体吐出ヘッド100内の電子部品などをインクミストなどから保護するために、液体吐出ヘッド100の上部に前述したケーブルカバーが装着される。なお、図16ではその記載を省略しているが、ヘッドカバー29の上面にコネクタが設けられたり、開口部が設けられるなどしている。
そして、図17に示すように、流路板2は、複数のノズル4に各々ノズル連通路5を介して通じる複数の圧力室6と、複数の圧力室6に各々通じる複数の流体抵抗部を兼ねる個別供給流路7と、2以上の個別供給流路7に通じる1又は複数の液導入部となる中間供給流路8などを形成している。
個別供給流路7は、圧力室6よりも流体抵抗が高い2つの第1流路部7A及び第2流路部7Bと、第1流路部7Aと第2流路部7Bとの間に配置され、第1流路部7A及び第2流路部7Bよりも流体抵抗が低い第3流路部7Cとを含む。
なお、流路板2は、複数枚の板状部材2A~2Eを積層して構成しているが、これに限るものではない。
また、流路板2は、複数の圧力室6にノズル連通路5を介して各々通じる流路板2の面方向に沿う複数の個別回収流路57と、2以上の個別回収流路57に通じる1又は複数の液導出部となる中間回収流路58を形成している。
個別回収流路57は、圧力室6よりも流体抵抗が高い2つの第1流路部57A及び第2流路部57Bと、第1流路部57Aと第2流路部57Bとの間に配置され、第1流路部57A及び第2流路部57Bよりも流体抵抗が低い第3流路部57Cとを含む。第2流路部57Bよりも循環方向において下流側となる第4流路部57Dは第3流路部57Cと同じ流路幅に設定している。
共通流路部材20は、共通供給流路10と共通回収流路50とを形成している。なお、本実施形態においては、共通供給流路10は、ノズル配列方向において共通回収流路50と並ぶ流路部分10Aと、共通回収流路50と並ばない流路部分10Bとで構成している。
共通供給流路10は、振動板部材3に設けた開口部9を介して液導入部となる中間供給流路8に連通し、中間供給流路8を介して個別供給流路7に通じている。共通回収流路50は、振動板部材3に設けた開口部59を介して液導出部となる中間回収流路58に連通し、中間回収流路58を介して個別回収流路57に通じている。
また、共通供給流路10は供給ポート71に通じ、共通回収流路50は回収ポート72に通じている。
なお、その他の振動板部材3の層構成、圧電アクチュエータ11の構成などは、前記第1実施形態と同様である。
この液体吐出ヘッド100においても、前記第1実施形態と同様にして、圧電素子12を積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4に向かう方向に変形させて圧力室6の容積を収縮させることにより、圧力室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出される。
また、ノズル4から吐出されない液体はノズル4を通過して個別回収流路57から共通回収流路50に回収され、共通回収流路50から外部の循環経路を通じて共通供給流路10に再度供給される。また、ノズル4から液体吐出を行っていないときも、共通供給流路10から圧力室6を経て共通回収流路50に液体が循環し、外部の循環経路を通じて共通供給流路10に再度供給される。
本実施形態の液体吐出ヘッド100においても、前述のケーブルカバー200を装着できる。より詳細には、図16のヘッドカバー29の上部に対してケーブルカバー200を装着できる。これにより、第1カバーと第2カバーとの段差を小さくして液体吐出ヘッド100とケーブルカバー200とを密閉することができ、液体吐出ユニット内へのインクの侵入を防止し、液体吐出ユニット内の電子部品などをインクミストなどから保護できる。なお、本実施形態の液体吐出ヘッド100の上部で、ケーブルカバー200との当接面にもコーキング材が塗布されている。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図18及び図19を参照して説明する。図18は同装置の概略説明図、図19は同装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。
この液体を吐出する装置である印刷装置500は、搬入手段501と、案内搬送手段503と、印刷手段505と、乾燥手段507と、搬出手段509などを備えている。搬入手段501は連続体510を搬入する。案内搬送手段503は搬入手段501から搬入された連帳紙、シート材などの連続体510を印刷手段505に案内搬送する。印刷手段505は、連続体510に対して液体を吐出して画像を形成する(印刷を行う)。乾燥手段507は画像を形成した後の連続体510を乾燥する。搬出手段509は乾燥した連続体510を搬出する。
連続体510は搬入手段501の元巻きローラ511から送り出され、搬入手段501、案内搬送手段503、乾燥手段507、搬出手段509の各ローラによって案内、搬送されて、搬出手段509の巻取りローラ591にて巻き取られる。
この連続体510は、印刷手段505において、搬送ガイド部材559上をヘッドユニット550及びヘッドユニット555に対向して搬送され、ヘッドユニット550から吐出される液体によって画像が形成され、ヘッドユニット555から吐出される処理液で後処理が行われる。
ここで、ヘッドユニット550には、例えば、搬送方向Fの上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ551A、551B、551C、551D(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ551」という。)が配置されている。
各ヘッドアレイ551は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送される連続体510に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドアレイ551は、例えば、本発明に係る液体吐出ヘッド100をベース部材552上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。
次に、液体循環装置の一例について図20を参照して説明する。図20は同循環装置のブロック説明図である。なお、ここでは1つの液体吐出ヘッドのみ図示しているが、複数のヘッドを配列する場合には、マニホールドなどを介して複数のヘッドの供給側、回収側にそれぞれ供給側液体経路、回収側液体経路を接続する。
液体循環装置600は、供給タンク601、回収タンク602、メインタンク603、第1送液ポンプ604、第2送液ポンプ605、コンプレッサ611、レギュレータ612、真空ポンプ621、レギュレータ622、供給側圧力センサ631、回収側圧力センサ632などで構成されている。
ここで、コンプレッサ611及び真空ポンプ621は、供給タンク601内の圧力と回収タンク602内の圧力とに差圧を生じさせる手段を構成している。
供給側圧力センサ631は、供給タンク601とヘッド100との間であって、ヘッド100の供給ポート71に繋がった供給側液体経路に接続されている。回収側圧力センサ632は、液体吐出ヘッド100と回収タンク602との間であって、液体吐出ヘッド100の回収ポート72に繋がった回収側液体経路に接続されている。
回収タンク602の一方は、第1送液ポンプ604を介して供給タンク601と接続されており、回収タンク602の他方は第2送液ポンプ605を介してメインタンク603と接続されている。
これにより、供給タンク601から供給ポート71を通ってヘッド100内に液体が流入し、回収ポート72から回収タンク602へ回収され、第1送液ポンプ604によって回収タンク602から供給タンク601へ液体が送られることによって、液体が循環する循環経路が構成される。
ここで、供給タンク601にはコンプレッサ611がつなげられており、供給側圧力センサ631で所定の正圧が検知されるように制御される。一方、回収タンク602には真空ポンプ621がつなげられており、回収側圧力センサ632で所定の負圧が検知されるよう制御される。
これにより、ヘッド100内を通って液体を循環させつつ、メニスカスの負圧を一定に保つことができる。
また、ヘッド100のノズル4から液体を吐出すると、供給タンク601及び回収タンク602内の液体量が減少していく。そのため、適宜、第2送液ポンプ605を用いて、メインタンク603から回収タンク602に液体を補充する。
なお、メインタンク603から回収タンク602への液体補充のタイミングは、回収タンク602内の液体の液面高さが所定高さよりも下がったときに液体補充を行うなど、回収タンク602内に設けた液面センサなどの検知結果によって制御できる。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置としての印刷装置の他の例について図21及び図22を参照して説明する。図21は同装置の要部平面説明図、図22は同装置の要部側面説明図である。
この印刷装置500は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向Dに往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向Dに往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド100、前述のケーブルカバー及びヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニット300を搭載している。液体吐出ユニット300の液体吐出ヘッド100は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド100は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向Dと直交する副走査方向Eに配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド100は、前述した液体循環装置600と接続されて、所要の色の液体が循環供給される。
この印刷装置500は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド100に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向Eに周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向Dの一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド100の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド100のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成した印刷装置500においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向Eに搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向Dに移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド100を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成する。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図23を参照して説明する。図23は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニット300は、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド100と、前述したケーブルカバーで構成されている。
なお、この液体吐出ユニット300の例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420を更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例について図22を参照して説明する。図22は同ユニットの正面説明図である。
この液体吐出ユニット300は、流路部品444が取り付けられた液体吐出ヘッド100と、流路部品444に接続されたチューブ456で構成されている。
なお、流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441(図22参照)を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド100と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
以上の液体吐出ユニットや液体を吐出する装置に設けられた液体吐出ヘッド100にも前述の本実施形態に係るケーブルカバーを装着できる。これにより、第1カバーと第2カバーとの段差を小さくし、液体吐出ヘッドとケーブルカバーを密閉することで、その内側の電子部品をインクミストから保護できる。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体が含まれる。「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドと液体吐出ヘッドに装着されるケーブルカバー(カバー部材)とが少なくとも含まれ、例えばその他に、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構、液体循環装置を上記部材と組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合、嵌合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、カバー部材が装着された液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、カバー部材が装着された液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとカバー部材とキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドおよびカバー部材を走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドおよびカバー部材と走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドおよびカバー部材とキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドおよびカバー部材とキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取り付けられ、かつ、カバー部材が装着された液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を 気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
6 圧力室
10 共通供給流路
11 圧電アクチュエータ
20 共通流路部材
31 被当接面
32 コーキング材(シール部材)
100 液体吐出ヘッド
200 ケーブルカバー(カバー部材)
201 第1カバー(第1部材)
201a 第1当接部
201b 凸状部
201c テーパ面(第1傾斜部)
202 第2カバー(第2部材)
202a 第2当接部
202b 凸状部
202c テーパ面(第2傾斜部)
300 液体吐出ユニット
500 印刷装置(液体を吐出する装置)
特許第5391760号公報

Claims (6)

  1. 液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに装着され、前記液体吐出ヘッドの一部を覆うカバー部材とを備えた液体吐出ユニットであって、
    前記カバー部材は、互いに組み合わされる第1部材と第2部材とを有し、
    前記第1部材は前記液体吐出ヘッドと当接する第1当接部を有し、
    前記第2部材は前記液体吐出ヘッドと当接する第2当接部を有し、
    前記第1当接部は、前記第2部材側に第1傾斜部を有し、前記第1傾斜部は、前記第2部材に向かうにつれて、前記液体吐出ヘッドから遠ざかるように傾斜することを特徴とする液体吐出ユニット。
  2. 前記第2当接部は、前記第1部材側に第2傾斜部を有し、前記第2傾斜部は、前記第1部材に向かうにつれて、前記液体吐出ヘッドから遠ざかるように傾斜する請求項1記載の液体吐出ユニット。
  3. 前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とがそれぞれ異なる位置で前記第2部材あるいは前記第1部材に当接する請求項2記載の液体吐出ユニット。
  4. 前記液体吐出ヘッドは、前記第1当接部および前記第2当接部に当接される被当接面にシール部材を設ける請求項1から3いずれか1項に記載の液体吐出ユニット。
  5. 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、前記液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、前記液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと前記液体吐出ヘッドとを一体化した請求項1から4いずれか1項に記載の液体吐出ユニット。
  6. 請求項1から5いずれか1項に記載の液体吐出ユニットを備えた液体を吐出する装置。
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