JP2022030276A - 磁気センサ回路および磁界検出装置 - Google Patents

磁気センサ回路および磁界検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサを有する磁界検出装置において、磁界の検出精度を向上させる。【解決手段】磁気センサ回路は、第1の要素11と、第2の要素12と、第3の要素13と、第4の要素14と、を有し、第1の要素11と第2の要素12とが直列接続された第1直列回路部21と、第3の要素13と第4の要素14とが直列接続された第2直列回路部22とが並列接続され、磁気センサ2が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第1の要素11のインピーダンスと第4の要素14のインピーダンスとの積と、第2の要素12のインピーダンスと第3の要素13のインピーダンスとの積とが等しい。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気センサ回路および磁界検出装置に関する。
従来技術として、特許文献1には、磁気インピーダンス効果によって外部磁界を検知する磁気センサにおいて、磁気センサ素子の端子に生じる逆起電圧ベクトルと基準電圧ベクトルとの差電圧ベクトルを検知して、外部磁場および/または極性を測定する技術が開示されている。この技術では、磁気センサをブリッジ回路に接続することで、検出精度を高めている。
特開2003-177167号公報
ところで、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサをブリッジ回路に接続した場合であっても、ブリッジ回路の構成によっては、磁界の検出精度が不十分となる場合があった。
本発明は、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサを有する磁気センサ回路、および磁気センサ回路を用いた磁界検出装置において、磁界の検出精度を向上させることを目的とする。
本発明が適用される磁気センサ回路は、抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第1の要素と、抵抗とインダクタとが直列接続され、もしくは磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第2の要素と、抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第3の要素と、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第4の要素と、を有し、前記第1の要素と前記第2の要素とが直列接続された第1直列回路部と、前記第3の要素と前記第4の要素とが直列接続された第2直列回路部とが並列接続され、前記磁気センサが感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、前記第1の要素のインピーダンスZ1と前記第4の要素のインピーダンスZ4との積と、前記第2の要素のインピーダンスZ2と前記第3の要素のインピーダンスZ3との積とが等しい。
また、このような磁気センサ回路において、前記磁気センサが感受する磁界が前記基準値である場合に、前記第1の要素のインピーダンスZ1と前記第3の要素のインピーダンスZ3とが等しく、且つ、前記第2の要素のインピーダンスZ2と前記第4の要素のインピーダンスZ4とが等しいことを特徴とすることができる。
また、このような磁気センサ回路において、前記第1の要素の抵抗の大きさと前記第3の要素の抵抗の大きさとが等しく、且つ、当該第1の要素のコンデンサの容量と当該第3の要素のコンデンサの容量とが等しいことを特徴とすることができる。
また、このような磁気センサ回路において、前記第2の要素のインダクタもしくは当該第2の要素の前記磁気センサの誘導性リアクタンスXに対する前記第1の要素のコンデンサの容量性リアクタンスXの比率(X/X)が1以上であることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される磁界検出装置は、抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第1の要素と、抵抗とインダクタとが直列接続され、もしくは磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第2の要素と、抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第3の要素と、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第4の要素とを有し、当該第1の要素と当該第2の要素が直列接続された第1直列回路部と、当該第3の要素と当該第4の要素とが直列接続された第2直列回路部とが並列接続されたブリッジ回路部と、前記ブリッジ回路部に対して予め定められた周波数および振幅を有する入力電圧を供給する電圧印加部と、前記第1直列回路部における前記第1の要素と前記第2の要素との接続点と、前記第2直列回路部における前記第3の要素と前記第4の要素との接続点との電圧差に基づいて、磁界を検出する磁界検出部とを備える。
本発明によれば、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサを有する磁気センサ回路、および磁気センサ回路を用いた磁界検出装置において、磁界の検出精度を向上させることができる。
本実施の形態が適用される磁界検出装置を説明する図である。 従来の磁気センサ回路の構成の一例を示した図である。 本実施の形態の磁気センサ回路および従来の磁気センサ回路から出力される出力電圧の時間変化を示したグラフである。 (a)~(b)は、第2の要素のインダクタの誘導性リアクタンスに対する第1の要素のコンデンサおよび第3の要素のコンデンサの容量性リアクタンスの比率を変化させた場合の、磁気センサ回路から出力される出力電圧の位相および振幅の変化を示した図である。 第2の要素の誘導性リアクタンスに対する第1の要素の容量性リアクタンスの比率を変化させた場合の、出力電圧の振幅の変化を示した図である。 第2の要素の誘導性リアクタンスに対する第1の要素の容量性リアクタンスの比率を変化させた場合の、出力電圧の振幅の変化を示した図である。 (a)~(b)は、本実施の形態が適用される磁気センサの構成を示した図である。 磁気センサ回路の変形例を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(磁界検出装置1)
図1は、本実施の形態が適用される磁界検出装置1を説明する図である。磁界検出装置1は、磁気センサ回路2と、磁気センサ回路2に対して予め定められた周期の高周波電圧を印加する電圧印加部3と、磁気センサ回路2からの出力に基づいて、磁気センサ回路2の後述する磁気センサ14で感受される磁界または磁界の変化を検出する磁界検出部4とを備えている。
(磁気センサ回路2)
図1に示すように、磁気センサ回路2は、ブリッジ回路部の一例であって、第1の要素11、第2の要素12、第3の要素13および磁気センサ14を有している。磁気センサ回路2では、第1の要素11、第2の要素12、第3の要素13および磁気センサ14が、ブリッジ回路を構成している。
具体的には、磁気センサ回路2は、第1の要素11と第2の要素12とが第1接続点31を介して直列接続されることにより構成される第1直列回路部21を有している。また、磁気センサ回路2は、第3の要素13と磁気センサ14とが第2接続点32を介して直列接続されることにより構成される第2直列回路部22を有している。
さらに、磁気センサ回路2は、第1直列回路部21の第1の要素11側の端部と、第2直列回路部22の第3の要素13側の端部とが、第3接続点33を介して接続されている。さらにまた、磁気センサ回路2は、第1直列回路部21の第2の要素12側の端部と、第2直列回路部22の磁気センサ14側の端部とが、第4接続点34を介して接続されている。これにより、磁気センサ回路2では、第1直列回路部21と第2直列回路部22とが並列接続され、第1の要素11、第2の要素12、第3の要素13および磁気センサ14によりブリッジ回路が構成されている。
また、磁気センサ回路2は、第3接続点33に、電圧印加部3が接続されている。さらに、磁気センサ回路2は、第4接続点34が接地されている。そして、磁気センサ回路2には、第3接続点33および第4接続点34を介して、電圧印加部3によって予め定められた周波数を有する高周波電圧が印加される。
さらにまた、磁気センサ回路2は、第1接続点31および第2接続点32に、磁界検出部4が接続されている。詳細については後述するが、磁界検出部4は、第1接続点31の電圧(後述する電圧V1)、および第2接続点32の電圧(後述する電圧V2)を測定する。そして、磁界検出部4は、第1接続点31の電圧V1と第2接続点32の電圧V2との差分(V2-V1、後述する出力電圧Vout)に基づき、磁気センサ14が感受する磁界の変化を検出する。
図1に示すように、本実施の形態の磁気センサ回路2では、第1の要素11は、抵抗R1とコンデンサC1とが直列接続されて構成される。また、第2の要素12は、抵抗R2とインダクタL2とが直列接続されて構成される。さらに、第3の要素13は、抵抗R3とコンデンサC3とが直列接続されて構成される。
詳細については後述するが、本実施の形態では、第1の要素11がコンデンサC1を有し、且つ第3の要素13がコンデンサC3を有することで、磁気センサ回路2の出力電圧Voutの振幅を大きくすることができ、磁界検出装置1による磁界変化の検出精度を向上させることができる。
また、磁気センサ14は、抵抗R4とインダクタL4とが直列接続された等価回路として扱うことができる。磁気センサ14のインピーダンスZ4は、磁気センサ14が感受する磁界の大きさに応じて変化する。そして、これに伴って、磁気センサ14の抵抗R4の大きさおよびインダクタL4のインダクタンスは、磁気センサ14が感受する磁界の大きさに応じて変化する。
ここで、本実施の形態の磁気センサ回路2では、磁気センサ14が、第4の要素を構成する。
磁気センサ回路2では、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値である場合(例えば、磁気センサ14が感受する磁界が0Hである場合)に、第1の要素11のインピーダンスZ1と第3の要素13のインピーダンスZ3とが等しくなるように設計されている(Z1=Z3)。同様に、磁気センサ回路2では、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第2の要素12のインピーダンスZ2と磁気センサ14(すなわち、第4の要素)のインピーダンスZ4とが等しくなるように設計されている(Z2=Z4)。
これにより、磁気センサ回路2では、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第1の要素11のインピーダンスZ1と磁気センサ14のインピーダンスZ4との積と、第2の要素12のインピーダンスZ2と第3の要素13のインピーダンスZ3との積とが、等しくなっている(Z1*Z4=Z2*Z3)。
なお、以下の説明において、第1の要素11のインピーダンスZ1と磁気センサ14のインピーダンスZ4との積と、第2の要素12のインピーダンスZ2と第3の要素13のインピーダンスZ3との積とが等しいことを、「磁気センサ回路2が平衡条件を満たす」等と表記する場合がある。
磁気センサ回路2では、第1の要素11の抵抗R1の大きさと第3の要素13の抵抗R3の大きさとが等しいことが好ましい(R1=R3)。また、第1の要素11のコンデンサC1の容量と第3の要素13のコンデンサC3の容量とが互いに等しいことが好ましい(C1=C3)。これにより、第1の要素11および第3の要素13として、互いに等しい構造を採用することができる。この結果、磁気センサ回路2は、簡易な構成で平衡条件を満たすことができる。
なお、第1の要素11のコンデンサC1の容量および第3の要素13のコンデンサC3の容量は、第2の要素12や磁気センサ14の構成等に応じて設定することができる。
さらに、磁気センサ回路2では、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第2の要素12の抵抗R2の大きさと磁気センサ14の抵抗R4の大きさとが等しいことが好ましい(R2=R4)。また、磁気センサ回路2では、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第2の要素12のインダクタL2のインダクタンスと磁気センサ14のインダクタL4のインダクタンスとが互いに等しいことが好ましい(L2=L4)。
(電圧印加部3)
電圧印加部3は、磁気センサ回路2の第3接続点33に接続され、磁気センサ回路2に、予め定められた振幅および周波数を有する高周波電圧を印加する。
電圧印加部3が磁気センサ回路2に印加する高周波電圧の大きさ(振幅)は、例えば、0.1V~10Vの範囲とすることができる。また、電圧印加部3が磁気センサ回路2に印加する高周波電圧の周波数は、例えば、1MHz~100MHzの範囲とすることができる。なお、電圧印加部3が磁気センサ回路2に印加する高周波電圧の各条件は、磁気センサ回路2の回路構成、測定したい磁界の大きさ等に応じて設定することができ、上記範囲に限定されるものではない。
(磁界検出部4)
磁界検出部4は、磁気センサ回路2の第1接続点31および第2接続点32に接続されている。
磁界検出部4は、電圧印加部3により磁気センサ回路2に対して高周波電圧が印加された際に、磁気センサ回路2から出力される電圧を測定する。そして、測定した電圧に基づいて、磁気センサ14が感受する磁界の変化を検出する。
具体的には、磁界検出部4は、磁気センサ回路2の第1接続点31における電圧V1と第2接続点32における電圧V2とを測定し、電圧V1と電圧V2との差分(V2-V1)を出力電圧Voutとして取得する。
詳細については後述するが、磁気センサ回路2では、磁気センサ14で感受される磁界が予め定められた基準値である場合(すなわち、磁気センサ回路2が平衡条件を満たす場合)に、磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの振幅が0となる。また、磁気センサ回路2では、磁気センサ14で感受される磁界が予め定められた基準値から変化した場合に、磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの振幅が変化する。
磁界検出部4は、磁気センサ14で感受される磁界の大きさと、磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの振幅との関係を記憶している。そして、磁界検出部4は、取得した出力電圧Voutの振幅に基づいて、磁気センサ14で感受される磁界の変化を検出する。
(磁界検出装置1による磁界の測定方法)
続いて、本実施の形態の磁界検出装置1により磁気センサ14で感受される磁界を測定する方法の一例について説明する。
磁界検出装置1により磁界を測定する場合、まず、電圧印加部3が、磁気センサ回路2に対し、予め定められた振幅および周波数を有する高周波電圧を印加する。
ここで、ブリッジ回路により構成される磁気センサ回路2では、電圧印加部3により印加される高周波電圧をVinとした場合、第1接続点31における電圧V1と第2接続点32における電圧V2との差分(V2-V1)である出力電圧Voutは、以下の式(1)により表される。
out={(Z2*Z3-Z1*Z4)/(Z1+Z3)*(Z2+Z4)}Vin …(1)
磁気センサ14に印加される外部磁界が予め定められた基準値(例えば0H)である場合、磁気センサ回路2は平衡条件を満たし(Z1*Z4=Z2*Z3)、出力電圧Voutの振幅は0になる。
また、磁気センサ14で感受される磁界が基準値から変化した場合、上述したように、磁気センサ14のインピーダンスZ4が変化する。この結果、出力電圧Voutの振幅が、磁気センサ14のインピーダンスZ4に応じて変化する。言い換えると、出力電圧Voutの振幅が、磁気センサ14で感受された磁界の変化に応じた値となる。
磁界検出部4は、予め、出力電圧Voutの振幅と磁気センサ14で感受される磁界の変化量との相関関係を求めておくことで、出力電圧Voutの振幅から磁気センサ14で感受された磁界の変化量を得ることができる。
なお、出力電圧Voutの振幅と磁気センサ14で感受される磁界の変化量との相関関係は、例えば、磁気センサ回路2の磁気センサ14を磁界発生装置内にセットし、出力電圧Voutの振幅と磁界の大きさとの関係を測定することで求められる。
以上のように、本実施の形態の磁界検出装置1では、磁気センサ14で感受される外部磁界の変化を、磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの振幅に変換することができる。
ここで、磁気センサ回路2は、上述したように、第1の要素11が抵抗R1に直列接続されるコンデンサC1を有し、第3の要素13が抵抗R3に直列接続されるコンデンサC3を有している。これにより、例えば第1の要素11または第3の要素13が抵抗に直列接続されるコンデンサを有しない場合や、第1の要素11または第3の要素13が抵抗に並列接続されるコンデンサを有している場合と比べて、磁気センサ14で感受される磁界が基準値から変化した場合に磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの振幅を大きくすることができる。この結果、本実施の形態では、磁界検出装置1による磁界の検出精度を向上させることができる。
(出力電圧Voutの振幅について)
続いて、磁界検出装置1において、磁気センサ14で感受される磁界の変化に伴って磁気センサ回路2から出力され磁界検出部4により検出される出力電圧Voutについて、従来例と比較しながら詳細に説明する。
図2は、従来の磁気センサ回路2Aの構成の一例を示した図である。図2に示す従来の磁気センサ回路2Aは、第1の要素11、第2の要素12および第3の要素13の構成を除いては、図1に示した本実施の形態の磁気センサ回路2と同様の構成を有している。図2および以下の説明では、図1に示した本実施の形態の磁気センサ回路2と従来の磁気センサ回路2Aとで共通する構成については同じ符号を用いている。
図2に示す従来の磁気センサ回路2Aでは、第1の要素11が、並列接続された抵抗R1´とコンデンサC1´とにより構成されている。また、従来の磁気センサ回路2Aでは、第2の要素12が、抵抗R2´により構成され、抵抗R2´に直列接続されるインダクタL2(図1参照)を有していない。さらに、従来の磁気センサ回路2Aでは、第3の要素13が、抵抗R3´により構成され、抵抗R3´に直列接続されるコンデンサC3(図1参照)を有していない。さらにまた、従来の磁気センサ回路2Aでは、磁気センサ14は、図1に示した本実施の形態の磁気センサ回路2と同様に、抵抗R4´とインダクタL4´とが直列接続された等価回路により構成されている。
図2に示す従来の磁気センサ回路2Aは、磁気センサ回路2と同様に、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値(0H)である場合に、平衡条件を満たす。すなわち、従来の磁気センサ回路2Aでは、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第1の要素11のインピーダンスZ1´と磁気センサ14のインピーダンスZ4´との積と、第2の要素12のインピーダンスZ2´と第3の要素13のインピーダンスZ3´との積とが、等しくなっている(Z1´*Z4´=Z2´*Z3´)。
そして、従来の磁気センサ回路2Aでも、磁気センサ回路2と同様に、磁気センサ14で感受される磁界が予め定められた基準値から変化した場合に、磁気センサ回路2Aから出力される出力電圧Voutの振幅が変化する。なお、詳細については記載を省略するが、従来の磁気センサ回路2Aでは、磁気センサ14で感受される磁界が予め定められた基準値から変化した場合に、出力電圧Voutの位相も変化する。
図3は、本実施の形態の磁気センサ回路2および従来の磁気センサ回路2Aから出力される出力電圧Voutの時間変化を示したグラフである。なお、図3は、コンピュータを用いたシミュレーションにより得られたものである。図3では、本実施の形態の磁気センサ回路2の出力電圧Voutを「実施例」、従来の磁気センサ回路2Aの出力電圧Voutを「比較例」として示している。また、図3では、磁気センサ回路2および従来の磁気センサ回路2Aに対し、電圧印加部3により周波数50MHz、振幅0.5Vの高周波電圧を印加した場合の出力電圧Voutの時間変化を示している。
ここで、実施例である磁気センサ回路2では、第1の要素11の抵抗R1、第2の要素12の抵抗R2、および第3の要素13の抵抗R3の大きさを50Ωとし、第2の要素の12のインダクタL2のインダクタンスを100nHとした。また、磁気センサ回路2では、第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量を、33.8pFとした。
同様に、従来例である従来の磁気センサ回路2Aでは、第1の要素11の抵抗R1´、第2の要素12の抵抗R2´、および第3の要素13の抵抗R3´の大きさを50Ωとした。また、従来の磁気センサ回路2Aでは、第1の要素11のコンデンサC1´の容量を40pFとした。
そして、図3では、磁気センサ回路2および従来の磁気センサ回路2Aにおいて、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値(0H)から変化し、磁気センサ14の抵抗R4の大きさが50Ωから51Ωに、インダクタL4のインダクタンスが100nHから102nHに、2%増加したものとした。
図3に示すように、本実施の形態の磁気センサ回路2では、従来の磁気センサ回路2Aと比較して、磁気センサ14で感受される磁界が予め定められた基準値から変化した場合に出力される出力電圧Voutの振幅が大きかった。
付言すると、本実施の形態の磁気センサ回路2を採用することで、従来の磁気センサ回路2Aと比較して、磁界検出装置1による磁界変化の検出精度を向上できることが確認された。
(第1の要素11のコンデンサC1、第3の要素13のコンデンサC3について)
ところで、磁気センサ回路2では、第2の要素12のインダクタL2および磁気センサ14のインダクタL4の誘導性リアクタンスと、第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量性リアクタンスとの関係によって、磁気センサ14で感受される磁界が基準値から変化した場合に出力される出力電圧Voutの振幅等が変化する。
言い換えると、本実施の形態の磁気センサ回路2では、第2の要素12のインダクタL2および磁気センサ14のインダクタL4に対し、第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量等を調整することで、出力電圧Voutの振幅を大きくすることができる。
図4(a)~(b)は、第2の要素12のインダクタL2の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量性リアクタンスXCの比率(XC/XL)を0~5の間で変化させた場合の、磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの位相および振幅の変化を示した図である。図4(a)は、出力電圧Voutの位相の変化を示しており、図4(b)は、出力電圧Voutの振幅の変化を示している。また、図4(a)~(b)は、コンピュータを用いたシミュレーションにより得られたものである。さらに、図4(a)~(b)では、磁気センサ回路2に対し、電圧印加部3により周波数50MHz、振幅0.5Vの高周波電圧を印加した場合の出力電圧Voutの位相および振幅を示している。
なお、ここでは、第1の要素11のコンデンサC1と第3の要素13のコンデンサC3との容量は互いに等しい(C1=C3)。したがって、以下の説明では、第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量性リアクタンスXCを指す場合に、第3の要素13のコンデンサC3の記載を省略して、第1の要素11のコンデンサC1の容量性リアクタンスXCと表記する場合がある。
また、以下の説明では、第1の要素11のコンデンサC1の容量性リアクタンスXCを、単に第1の要素11の容量性リアクタンスXCと表記する場合がある。同様に、第2の要素12のインダクタL2の誘導性リアクタンスXLを、単に第2の要素12の誘導性リアクタンスXLと表記する場合がある。
図4(a)~(b)では、磁気センサ回路2において、第1の要素11の抵抗R1、第2の要素12の抵抗R2、および第3の要素13の抵抗R3の大きさを50Ωとし、第2の要素の12のインダクタL2のインダクタンスを100nHとした。また、図4(a)~(b)では、磁気センサ回路2において、第2の要素12のインダクタL2の誘導性リアクタンスXLを30Ωとした。さらに、図4(a)~(b)では、磁気センサ回路2において、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値(0H)から変化し、磁気センサ14の抵抗R4の大きさが50Ωから51Ωに、インダクタL4の誘導性リアクタンスXLが30Ωから30.6Ωに、2%増加したものとした。
図4(a)に示すように、磁気センサ回路2では、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率が1である場合(XC/XL=1)に、入力電圧Vinに対する出力電圧Voutの位相のずれが0となる。付言すると、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率が1である場合(XC/XL=1)に、磁気センサ回路2が、入力電圧Vinに対して共振する。なお、以下では、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率が1である点(XC/XL=1)を、共振点と表記する場合がある。
そして、図4(b)に示すように、磁気センサ回路2では、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率が1より大きい場合(XC/XL>1)に、出力電圧Voutの振幅が最大となる。より具体的には、図4(b)に示す例では、磁気センサ回路2では、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率(XC/XL)が約3である場合に、出力電圧Voutの振幅が最大となっている。
このように、本実施の形態の磁気センサ回路2では、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率(XC/XL)が、1以上であることが好ましい。付言すると、磁気センサ回路2では、第1の要素11の容量性リアクタンスXCが、第2の要素12の誘導性リアクタンスXL以上であることが好ましい。さらに付言すると、磁気センサ回路2では、第1の要素11(および第3の要素13)の容量性リアクタンスXCと第2の要素12の誘導性リアクタンスXLとが上記要件を満たすように、第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量を選択することが好ましい。
本実施の形態では、第1の要素11(および第3の要素13)の容量性リアクタンスXCと第2の要素12の誘導性リアクタンスXLとが上記要件を満たすことで、磁気センサ回路2の出力電圧Voutの振幅を大きくすることができ、磁界検出装置1による磁界変化の検出精度を向上させることができる。
ところで、磁気センサ回路2では、出力電圧Voutの振幅が最大となるような、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率(XC/XL)は、抵抗R1~抵抗R4の大きさによって異なる。
図5および図6は、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率(XC/XL)を変化させた場合の、出力電圧Voutの振幅の変化を示した図である。図5および図6では、抵抗R1~抵抗R4の大きさを、図4(a)~(b)に示した例とは異ならせた場合の出力電圧Voutの振幅の変化を示している。なお、図5および図6は、コンピュータを用いたシミュレーションにより得られたものである。
具体的には、図5では、第1の要素11の抵抗R1、第2の要素の抵抗R2、第3の要素13の抵抗R3の大きさを30Ωに変更した点、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値(0H)から変化した場合に、磁気センサ14の抵抗R4が30Ωから30.6Ωに、インダクタL4の誘導性リアクタンスXLが30Ωから30.6Ωに、2%増加した点以外は、図4(a)~(b)に示した磁気センサ回路2と同様の構成とした。
また、図6では、第1の要素11の抵抗R1、第2の要素の抵抗R2、第3の要素13の抵抗R3の大きさを1Ωに変更した点、磁気センサ14が感受する磁界が予め定められた基準値(0H)から変化した場合に、磁気センサ14の抵抗R4が1Ωから1.02Ωに、インダクタL4の誘導性リアクタンスXLが30Ωから30.6Ωに、2%増加した点以外は、図4(a)~(b)に示した磁気センサ回路2と同様の構成とした。
図5および図6、および上述した図4(b)を比較すると、磁気センサ回路2では、抵抗R1~R4が小さいほど、出力電圧Voutの振幅が最大となる、第2の要素12の誘導性リアクタンスXLに対する第1の要素11の容量性リアクタンスXCの比率(XC/XL)が、1に近づくことが確認された。
したがって、磁気センサ回路2では、抵抗R1~抵抗R4の大きさ等に応じて、第1の要素11のコンデンサC1および第3の要素13のコンデンサC3の容量等を選択することが好ましい。
(磁気センサ14の構成)
続いて、本実施の形態の磁気センサ14の構成の一例について説明する。
図7(a)~(b)は、本実施の形態が適用される磁気センサ14の構成の一例を示した図である。図7(a)は、平面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるVIIB-VIIB線での断面図である。
図7(b)に示すように、磁気センサ14は、非磁性の基板41上に、密着層101、制御層102、硬磁性体(硬磁性体層103)で構成された薄膜磁石42、誘電体層104、軟磁性体(軟磁性体層105)で構成される感受部50およびヨーク60が、この順に積層されている。
ここで、硬磁性体とは、外部磁界によって磁化されると、外部磁界を取り除いても磁化された状態が保持される、いわゆる保磁力の大きい材料である。一方、軟磁性体とは、外部磁界によって容易に磁化されるが、外部磁界を取り除くと速やかに磁化がないかまたは磁化が小さい状態に戻る、いわゆる保磁力の小さい材料である。
密着層101は、基板41に対する制御層102の密着性を向上させるための層である。また、制御層102は、硬磁性体層103で構成される薄膜磁石42の磁気異方性が膜の面内方向に発現しやすいように制御する層である。薄膜磁石42(硬磁性体層103)は、感受部50の後述する感受素子51の長手方向に予め定められた大きさのバイアス磁界を印加する。誘電体層104は、非磁性の誘電体で構成され、薄膜磁石42と感受部50との間を電気的に絶縁する。
図7(a)に示すように、感受部50は、平面形状が長手方向と短手方向とを有する短冊状である複数の感受素子51と、隣接する感受素子51をつづら折りに直列接続する接続部52と、電流供給のための電線が接続される端子部53とを備える。ここでは、4個の感受素子51が、長手方向が並列するように配置されている。感受素子51が、磁気インピーダンス効果素子である。本実施の形態では、2個の端子部53のうち一方が、上述した第2接続点32に接続され、他方が、上述した第4接続点34に接続される。
また、ヨーク60は、感受素子51の長手方向の端部に磁力線を誘導する。
感受部50における感受素子51は、長手方向に交差する方向、例えば直交する短手方向(幅方向)に一軸磁気異方性が付与されている。感受素子51を構成する軟磁性体(軟磁性体層105)としては、特に限定されないが、Coを主成分とした合金に高融点金属Nb、Ta、W等を添加したアモルファス合金を用いるのがよい。
そして、磁気センサ14は、電圧印加部3(図1参照)により磁気センサ回路2(図1参照)に高周波電圧を印加した場合に、感受素子51の長手方向に印加される磁界の大きさが変化すると、感受部50のインピーダンス(上述したインピーダンスZ4)が、変化する。
これにより、本実施の形態の磁気センサ回路2および磁界検出装置1では、上述したように、磁気センサ14の感受素子51で感受される磁界の変化を、磁気センサ回路2から出力される出力電圧Voutの振幅に変換することができる。
なお、磁気センサ14は、上述したように、磁界の変化を感受でき、感受した磁界の大きさに応じてインピーダンスZ4、抵抗R4およびインダクタL4の大きさが変化するものであれば、その構成は上述した構成に限定されるものではない。
(磁気センサ回路2の変形例について)
続いて、磁気センサ回路2の変形例について説明する。図8は、磁気センサ回路2の変形例を説明する図である。なお、図8および以下の説明では、上述した実施の形態と同様の構成については同様の符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
図8に示す磁気センサ回路2では、第1の要素11がコンデンサC1のみから構成され、抵抗R1(図1参照)を有していない。同様に、図8に示す磁気センサ回路2では、第3の要素13がコンデンサC3のみから構成され、抵抗R3(図1参照)を有していない。さらに、図8に示す磁気センサ回路2では、直列接続される抵抗R2(図1参照)とインダクタL2(図1参照)とに変えて磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサ15を備えている。なお、磁気センサ15は、磁気センサ14と同様に、抵抗R5とインダクタL5とが直列接続された等価回路として扱うことができる。また、図8に示す磁気センサ回路2では、磁気センサ15が、第2の要素を構成する。
図8に示す磁気センサ回路2においても、磁気センサ14および磁気センサ15が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第1の要素11のインピーダンスZ1と第3の要素13のインピーダンスZ3とが等しくなるように設計されている(Z1=Z3)。同様に、図8に示す磁気センサ回路2では、磁気センサ14および磁気センサ15が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、磁気センサ15(すなわち、第2の要素)のインピーダンスZ2と磁気センサ14(すなわち、第4の要素)のインピーダンスZ4とが等しくなるように設計されている(Z2=Z4)。
これにより、図8に示す磁気センサ回路2では、磁気センサ14および磁気センサ15が感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、第1の要素11のインピーダンスZ1と磁気センサ14のインピーダンスZ4との積と、磁気センサ15のインピーダンスZ2と第3の要素13のインピーダンスZ3との積とが、等しくなっている(Z1*Z4=Z2*Z3)。
このような構成を採用することで、図8に示す磁気センサ回路2では、磁気センサ14および磁気センサ15で感受される磁界が予め定められた基準値から変化した場合に出力される出力電圧の振幅を大きくすることができる。これにより、図8に示す磁気センサ回路2を採用した磁界検出装置1(図1参照)においても、磁界変化の検出精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は本実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨に反しない限りにおいては様々な変形や組み合わせを行っても構わない。
1…磁界検出装置、2…磁気センサ回路、3…電圧印加部、4…磁界検出部、11…第1の要素、12…第2の要素、13…第3の要素、14…磁気センサ、21…第1直列回路部、22…第2直列回路部、31…第1接続点、32…第2接続点、33…第3接続点、34…第4接続点

Claims (5)

  1. 抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第1の要素と、
    抵抗とインダクタとが直列接続され、もしくは磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第2の要素と、
    抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第3の要素と、
    磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第4の要素と、を有し、
    前記第1の要素と前記第2の要素とが直列接続された第1直列回路部と、前記第3の要素と前記第4の要素とが直列接続された第2直列回路部とが並列接続され、
    前記磁気センサが感受する磁界が予め定められた基準値である場合に、前記第1の要素のインピーダンスZ1と前記第4の要素のインピーダンスZ4との積と、前記第2の要素のインピーダンスZ2と前記第3の要素のインピーダンスZ3との積とが等しい磁気センサ回路。
  2. 前記磁気センサが感受する磁界が前記基準値である場合に、前記第1の要素のインピーダンスZ1と前記第3の要素のインピーダンスZ3とが等しく、且つ、前記第2の要素のインピーダンスZ2と前記第4の要素のインピーダンスZ4とが等しいことを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ回路。
  3. 前記第1の要素の抵抗の大きさと前記第3の要素の抵抗の大きさとが等しく、且つ、当該第1の要素のコンデンサの容量と当該第3の要素のコンデンサの容量とが等しいことを特徴とする請求項2に記載の磁気センサ回路。
  4. 前記第2の要素のインダクタもしくは当該第2の要素の前記磁気センサの誘導性リアクタンスXに対する前記第1の要素のコンデンサの容量性リアクタンスXの比率(X/X)が1以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気センサ回路。
  5. 抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第1の要素と、抵抗とインダクタとが直列接続され、もしくは磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第2の要素と、抵抗とコンデンサとが直列接続され、もしくはコンデンサのみからなる第3の要素と、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する磁気センサからなる第4の要素とを有し、当該第1の要素と当該第2の要素が直列接続された第1直列回路部と、当該第3の要素と当該第4の要素とが直列接続された第2直列回路部とが並列接続されたブリッジ回路部と、
    前記ブリッジ回路部に対して予め定められた周波数および振幅を有する入力電圧を供給する電圧印加部と、
    前記第1直列回路部における前記第1の要素と前記第2の要素との接続点と、前記第2直列回路部における前記第3の要素と前記第4の要素との接続点との電圧差に基づいて、磁界を検出する磁界検出部と
    を備える磁界検出装置。
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