特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月22日 株式会社小松製作所小山工場にて熱中症対策飲料を工場従業員に提供するための機能を有する自動販売機の設置を通じて発表。
以下、自動販売機等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、本実施の形態において、第一手段を用いて、自販機の中の一部の商品のみ、他の手段とは異なる条件で入手可能であり、他の商品については別手段により入手可能な自動販売機を具備する自販機システムについて説明する。さらに詳細には、商品の2以上の取得手段のうちのいずれかの手段が用いられることにより、2種類以上の商品のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出する自動販売機であって、第一条件(例えば、無料)に対応する第一手段(例えば、特定のカード)が用いられることにより、前記2種類以上の商品のうちの一部である第一種商品のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出し、第二条件に対応する第二手段が用いられることにより、第二種商品を含む商品群のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出する自動販売機を具備する自販機システムについて説明する。
また、本実施の形態において、第一手段の利用制限がある自販機システムについて説明する。さらに詳細には、ユーザが第一手段を用いる場合の制限を特定する情報であり、第一種商品が排出されるための制限を特定する情報である制限情報が格納されており、当該制限情報が特定する制限の範囲内において、ユーザが第一手段を用いた場合に、第一種商品のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出する自動販売機を具備する自販機システムについて説明する。
また、本実施の形態において、ユーザが取得した第一種商品に関する情報に対する統計処理が可能な自販機システムについて説明する。
また、本実施の形態において、第一手段以外の手段である1または2以上の第二手段による商品の取得に関する情報をも用いた統計処理が可能な自販機システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、ユーザごとに、取得した商品の情報に対する統計処理が可能な自販機システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における自販機システムAの概念図である。 自販機システムAは、1または2以上の自動販売機1、サーバ2、および1または2以上の第一手段3を備える。
自動販売機1は、当該自動販売機1の庫内に格納している2種類以上の商品を排出する装置である。自動販売機1が排出する商品は、例えば、各種の飲料である。ただし、商品の種類は問わない。自動販売機1は、格納されている商品を販売できる機械である。ここでの自動販売機1は、ユーザが2以上の手段のうちのいずれかの手段を用いることにより、商品を排出する。手段は、自動販売機1に商品を排出させるため使用されるものである。手段は、例えば、カード、現金、電子マネー、クレジットカードである。商品の排出のためにユーザが負担する金額は、通常、有料であるが、無料でも良い。また、自動販売機1の種類は、問わない。
サーバ2は、自動販売機1と通信可能であり、自動販売機1の使用に関する情報に対して処理を行う。サーバ2は、例えば、いわゆるクラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。
第一手段3には、例えば、ユーザ識別子が格納されている。ユーザ識別子は、第一手段3を識別可能な情報である第一手段識別子でも良い。第一手段3には、例えば、ユーザ識別子を含む第一手段情報が格納されている。第一手段情報は、ユーザ識別子だけでも良いし、ユーザ識別子と第一手段であることを特定する情報でも良い。
第一手段3は、例えば、自動販売機1により情報の取得が可能なカード、自動販売機1と通信可能なカード、自動販売機1と通信可能な端末であるが、そのタイプは問わない。カードは、例えば、ICカード、磁気カードである。ICカードは、例えば、FeliCa(登録商標)等の近距離無線通信機能を有する非接触ICカードが好適であるが、接触型のICカードでも良い。端末は、例えば、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末であるが、そのタイプは問わない。
図2は、本実施の形態における自販機システムAのブロック図である。
自動販売機1は、受付部11、処理部12、送信部13、および受信部14を備える。処理部12は、第一手段情報取得部121、および排出部122を備える。送信部13は、第一手段情報送信部131を備える。受信部14は、正当性情報受信部141を備える。
サーバ2は、サーバ格納部21、サーバ受信部22、サーバ処理部23、およびサーバ送信部24を備える。サーバ格納部21は、対象商品情報格納部211、制限情報格納部212、およびユーザ利用情報格納部213を備える。サーバ処理部23は、サーバ判断部231、サーバ蓄積部232、統計処理部233、健康管理部234、および請求処理部235を備える。サーバ判断部231は、認証手段2311、商品判断手段2312、および制限判断手段2313を備える。サーバ送信部24は、統計処理結果出力部241を備える。
自動販売機1を構成する受付部11は、商品識別子を受け付ける。商品識別子は、ここでは、排出する商品を識別する情報である。商品識別子は、例えば、いわゆる自動販売機1のカラムを識別するカラム識別子、自動販売機1のボタンを識別するボタン識別子である。商品識別子は、商品を識別する情報であれば良い。商品識別子は、一の種類の商品に対応する情報である。
商品識別子の受け付けは、例えば、ユーザによる自動販売機1のボタンの押下による。なお、ボタンは実体的なボタンでも良いし、ディスプレイに表示されている仮想的なボタンでも良い。ボタンは、選択可能な対象であれば良い。商品識別子の受け付けは、例えば、ユーザの図示しない端末からの自動販売機1への商品識別子の受信である。
受付部11は、例えば、自動販売機1のボタンと、当該ボタンが指示された場合に商品識別子を取得する機構またはソフトウェアにより実現される。
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、第一手段情報取得部121、排出部122が行う処理である。
処理部12は、例えば、自動販売機1に対して、第二手段を用いて商品が販売された場合、第二手段情報を取得する。第二手段情報は、例えば、販売された商品を識別する商品識別子を有する。第二手段情報は、例えば、第二手段を識別する第二手段識別子を有する。第二手段識別子は、商品を販売した場合に使用された手段を特定する情報である。第二手段識別子は、例えば、「現金」「電子マネー」「SUICA(登録商標)」「クレジットカード」「仮想通貨」である。第二手段情報は、例えば、商品の価格を有しても良い。第二手段情報は、例えば、ユーザ識別子を有することは好適である。なお、第一手段情報が有する一のユーザのユーザ識別子と第二手段情報が有する当該一のユーザのユーザ識別子とは、同じであることは好適であるが、異なっていても良い。第一手段情報が有する一のユーザのユーザ識別子と第二手段情報が有する当該一のユーザのユーザ識別子との対応付けが可能であることは好適である。
第一手段情報取得部121は、第一手段情報を取得する。第一手段情報は、第一手段3を特定する情報である。第一手段情報は、第一手段3が使用されることを特定する情報である、と考えても良い。第一手段情報は、例えば、第一手段3であることを示す手段識別情報、第一手段3に格納されているユーザ識別子などである。ユーザ識別子は、第一手段3を識別する情報でも良い。ユーザ識別子は、例えば、ID、氏名である。第一手段情報は、受付部11が受け付けた商品識別子を有することは好適である。
第一手段情報取得部121は、例えば、ユーザが自動販売機1にかざしたICカードである第一手段3から、当該第一手段3に格納されている第一手段情報を取得する。かかる場合、第一手段情報取得部121は、ICカードリーダを具備することとなる。また、かかる場合、第一手段情報取得部121は、ICカードリーダとそのドライバーにより実現され得る。
第一手段情報取得部121は、例えば、近距離無線通信手段、第一手段3に格納されている情報を読み込む手段により実現される。第一手段3に格納されている情報は、例えば、第一手段情報である。
排出部122は、取得された正当性情報が正当である旨を示す情報である場合には、受付部11が受け付けた商品識別子により識別される商品を排出する。
排出部122は、取得された正当性情報が正当でない旨を示す情報である場合には、商品を排出しない。
ユーザにより、第二手段が使用された場合であり、第二条件を満たす場合には、排出部122は、受付部11が受け付けた商品識別子により識別される商品を排出する。ここで排出し得る商品は、第二種商品のみではなく、第一種商品でも良いことは好適である。つまり、例えば、ユーザが、第二手段を用いて、予め決められた価格で、第一種商品または第二種商品を自動販売機1から購入することは可能である、ことは好適である。
なお、第二手段は、商品を取得するための手段である。第二手段は、第一手段とは異なる手段である。第二手段は、例えば、現金、電子マネー、クレジットカード、携帯端末である。
第二手段が使用された場合であり、第二条件を満たす場合とは、例えば、商品識別子により識別される商品の販売価格の現金が自動販売機1に投入された場合、商品識別子により識別される商品の販売価格以上の金額が格納されている電子マネーのカードの情報を自動販売機1が取得した場合、ユーザの正当なクレジットカードの番号を取得できた場合、ユーザの正当な携帯端末と通信可能となったことが判断できた場合である。なお、かかる場合の判断処理は、公知技術である。
排出部122は、自動販売機1が有する商品の排出機構により実現される。排出部122は、公知技術により実現可能であるので、詳細な説明は省略する。
送信部13は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、第一手段情報である。各種の情報とは、例えば、処理部12が取得した第二手段情報である。送信部13は、例えば、サーバ2に情報を送信する。サーバ2への情報の送信は、直接的な情報の送信であることは好適であるが、他の装置(例えば、ユーザ端末)を介した間接的な送信でも良い。
第一手段情報送信部131は、第一手段情報をサーバ2に送信する。ここで、送信とは、通常、直接的にサーバ2に送信することであるが、図示しないユーザ端末等の他の装置を経由して、サーバ2に送信しても良い。
受信部14は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、後述する正当性情報である。受信部14は、例えば、サーバ2から情報を受信する。なお、サーバ2からの情報の受信は、直接的な受信でも、図示しないユーザ端末等の他の装置を介しての間接的な受信でも良い。
正当性情報受信部141は、正当性情報を受信する。正当性情報は、サーバ2が送信した正当性に関する情報である。正当性情報は、例えば、第一手段情報が正当であるか否かを示す情報である。正当性情報は、例えば、「正当(例えば、「0」)」または「不当(例えば、「-1」)」である。
正当性情報受信部141は、通常、第一手段情報送信部131が第一手段情報を送信したことに応じて、正当性情報を受信する。正当性情報受信部141は、例えば、第一手段情報取得部121が第一手段情報を取得したことに応じて、正当性情報を受信する。
サーバ2を構成するサーバ格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する対象商品情報、後述する制限情報、後述するユーザ利用情報である。
対象商品情報格納部211には、1または2以上の対象商品情報が格納される。対象商品情報は、第一手段3を用いて取得できる商品を特定する情報である。対象商品情報は、例えば、商品識別子である。対象商品情報は、例えば、商品の種類を示す種類識別子である。商品識別子は、自動販売機1のカラムを識別するカラム識別子でも良いし、自動販売機1のボタンを識別するボタン識別子でも良い。
制限情報格納部212は、1または2以上の制限情報が格納される。制限情報は、ユーザによる第一手段3の利用の制限を特定する情報である。制限情報が示す制限は、全ユーザにとって共通でも良いし、ユーザごとに異なっていても良いし、ユーザ属性値により異なっていても良い。つまり、制限情報格納部212の制限情報は一つでも良いし、2以上でも良い。制限情報格納部212の制限情報は、ユーザ識別子に対応付いていても良いし、1以上のユーザ属性値を用いた条件に対応付いていても良い。ユーザ属性値は、例えば、部署を識別する部署識別子(例えば、「製造部」「人事部」など)、職種を識別する職種識別子(例えば、「製造」「研究」など)、役職を識別する役職識別子(例えば、「部長」「社員」など)、性別、年齢、勤務地等である。
ユーザ利用情報格納部213には、1または2以上のユーザ利用情報が格納される。ユーザ利用情報は、通常、第一手段3の利用に関する情報である。ユーザ利用情報は、ユーザ識別子と履歴情報とを有する。
履歴情報は、例えば、第一条件により第一種商品が排出された履歴に関する情報である。第一条件は、第二条件とは異なる条件である。第一条件は、通常、第二条件より、ユーザにとって好適な条件である。第一条件は、例えば、ユーザにとって、「無料」である。第一条件は、例えば、通常の販売価格のX%引き(Xは正の数値)である。
履歴情報は、例えば、第一手段3を用いて商品が排出された日、第一手段3を用いて商品が排出された日時、一定期間(例えば、今月、今日など)の第一手段3の利用回数、第一手段3を用いて取得した商品の商品識別子、第一手段3を用いて取得した商品の商品識別子と取得した日、第一手段3を用いて取得した商品の商品識別子と取得した日時である。
履歴情報は、第二手段情報に対応する第二種商品が排出された履歴に関する情報をも含んでも良い。
サーバ受信部22は、第一手段情報を受信する。サーバ受信部22は、ユーザ識別子を有する第一手段情報を受信することは好適である。なお、一の第一手段情報に含まれるユーザ識別子と、一の第一手段情報に含まれる商品識別子とは、同時に受信されなくても良い。
サーバ受信部22は、第二手段を用いて排出された第二種商品に関する第二手段情報をも受信することは好適である。
サーバ受信部22は、通常、自動販売機1から第一手段情報等を受信する。ただし、サーバ受信部22は、図示しないユーザ端末から、第一手段情報等を受信しても良い。
サーバ処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、サーバ判断部231、サーバ蓄積部232、統計処理部233が行う処理である。
サーバ判断部231は、受信された第一手段情報に対する正当性を判断し、正当性情報を取得する。サーバ判断部231は、手段正当性判断、商品正当性判断、制限正当性判断のうちの1または2種類以上の判断を行う。
手段正当性判断は、第一手段3が正当であるか否かの判断である。手段正当性判断は、第一手段情報を用いた判断であり、後述する認証手段2311が行う。
商品正当性判断は、ユーザが選択した商品が第一手段3により取得可能な商品であるか否かの判断である。商品正当性判断は、第一手段3を用いて取得されようとしている商品が、第一手段3を用いて取得され得る商品として予定されているか否かの判断である。商品正当性判断は、後述する商品判断手段2312が行う。商品正当性判断は、対象商品情報を用いて行われる。
制限正当性判断は、ユーザの第一手段3の利用が制限情報を満たすか否かの判断であり、後述する制限判断手段2313が行う。制限正当性判断は、制限情報を用いて行われる。
認証手段2311は、手段正当性判断を行う。認証手段2311は、例えば、受信された第一手段情報が有するユーザ識別子が、サーバ格納部21に登録されているユーザ識別子であるか否かを判断する。サーバ格納部21に登録されているユーザ識別子であるか否かの判断は、登録されているユーザ識別子であるか否かの判断である。
商品判断手段2312は、商品正当性判断を行う。商品判断手段2312は、例えば、受信された第一手段情報が有する商品識別子と対象商品情報格納部211の対象商品情報とを用いて、商品正当性判断を行う。商品判断手段2312は、例えば、受信された第一手段情報が有する商品識別子が、対象商品情報格納部211のいずれかの対象商品情報と予め決められた関係(例えば、一致)を有するか否かを判断する。
制限判断手段2313は、サーバ受信部22が第一手段情報を受信した場合に、第一手段情報が有するユーザ識別子と対になる履歴情報を取得し、履歴情報を用いて、制限情報が特定する制限の範囲内であるか否かを判断する。制限判断手段2313は、取得した履歴情報を用いて、今回の第一手段3の利用が制限情報により特定される制限の範囲内であるか否かを判断する。
制限判断手段2313は、例えば、サーバ受信部22が受信した第一手段情報に対応するユーザ識別子と対になる履歴情報(例えば、予め決められた期間の利用回数)をユーザ利用情報格納部213から取得する。次に、制限判断手段2313は、当該履歴情報が、制限情報格納部212の制限情報により特定される制限の範囲内であるか否かを判断する。
サーバ蓄積部232は、サーバ受信部22が受信した第一手段情報を用いて、履歴情報を構成し、当該履歴情報を、サーバ受信部22が受信したユーザ識別子に対応付けて蓄積する。
サーバ蓄積部232は、例えば、サーバ受信部22が受信したユーザ識別子を取得する。次に、サーバ蓄積部232は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる履歴情報である使用回数をユーザ利用情報格納部213から取得する。次に、サーバ蓄積部232は、例えば、当該履歴情報である使用回数を、1、インクリメントする。そして、サーバ蓄積部232は、例えば、1、インクリメントした使用回数を、当該ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。
サーバ蓄積部232は、例えば、サーバ受信部22が受信した第一手段情報に含まれる商品識別子と、現在日時とを有する履歴情報を、サーバ受信部22が受信した第一手段情報に含まれるユーザ識別子に対応付けて、ユーザ利用情報格納部213に蓄積しても良い。
サーバ蓄積部232は、例えば、サーバ受信部22が受信した第二手段情報をサーバ格納部21に蓄積しても良い。サーバ蓄積部232は、例えば、サーバ受信部22が受信した第二手段情報を用いて、履歴情報を構成し、当該履歴情報を、サーバ受信部22が受信したユーザ識別子に対応付けて蓄積する。
統計処理部233は、ユーザ利用情報格納部213の履歴情報に対する統計処理を行い、統計処理結果を取得する。統計処理結果は、例えば、一のユーザの第一手段3の利用回数の所定期間(例えば、1日、1ヶ月)の合計、一のユーザの第一手段3の利用回数の所定期間(例えば、1日、1ヶ月)における平均値、一のユーザの第一手段3の利用回数の累積、同一のユーザ属性値(例えば、同一部署)を有する2以上のユーザの第一手段3の利用回数の所定期間(例えば、1日、1ヶ月)における合計、同一のユーザ属性値を有する2以上のユーザの第一手段3の利用回数の平均値である。
統計処理部233は、第一種商品および第二種商品が排出された履歴に関する履歴情報に対する統計処理を行い、統計処理結果を取得しても良い。
統計処理部233は、1以上の各ユーザ識別子と対になる履歴情報に対する統計処理を行い、ユーザ識別子ごとに統計処理結果を取得することは好適である。この履歴情報は、第一種商品に対応する履歴情報であることは好適であるが、第一種商品と第二種商品の両方に対応する履歴情報であっても良い。
健康管理部234は、健康管理支援処理を行う。健康管理部234は、ユーザが取得した商品の量に関する情報である統計処理結果とサーバ格納部21に格納されている基準値とを比較し、比較結果を取得し、当該比較結果を用いて健康管理を支援する処理を行う。健康管理を支援する処理とは、例えば、ユーザ識別子に対応付けて比較結果を蓄積する処理、ユーザ識別子に対応する通知先情報が示す通知先に比較結果を送信する処理、比較結果を自動販売機1に送信する処理である。なお、商品の量に関する情報は、商品の数でも良い。商品の量に関する情報は、例えば、飲料の本数、飲料の総量(Xml、XLなど)である。
健康管理部234は、例えば、統計処理結果と基準値とを比較し、当該比較結果を取得する。健康管理部234は、例えば、熱中症対策のために、単位時間に一のユーザが摂取すべき飲料の数である基準値と、当該一のユーザが第一手段3により取得した飲料の数とを比較し、飲料の摂取が足りているか否かに関する比較結果を取得しても良い。なお、基準値は、サーバ格納部21に格納されている。また、単位時間は、例えば、1日であるが、6時間、1週間等の他の時間でも良い。
比較結果は、例えば、「本日の水分の摂取が足りません。水分を摂取してください。」「本日、1本しか、飲料を摂取されていません。あと2本、飲料を摂取してください。」「本日、15時の時点で、1本しか、飲料を摂取されていません。あと2本、飲料を摂取してください。」である。
つまり、健康管理部234は、例えば、サーバ格納部21から雛形「本日、<履歴情報>本しか、飲料を摂取されていません。あと<比較結果>本、飲料を摂取してください。」を読み込む。そして、健康管理部234は、例えば、履歴情報(例えば、摂取した飲料の本数「1本」)または/および基準値(例えば、「3本」)との比較結果(例えば、「2本不足」)を取得する。次に、健康管理部234は、例えば、取得した雛形に、取得した履歴情報と比較結果とを代入し、出力する比較結果「本日、1本しか、飲料を摂取されていません。あと2本、飲料を摂取してください。」を構成しても良い。
また、健康管理部234は、図示しない時計から時刻(例えば、「15時」)を取得し、当該時刻をも用いて、サーバ格納部21の雛形「本日、<時刻>の時点で、<履歴情報>本しか、飲料を摂取されていません。あと<比較結果>本、飲料を摂取してください。」に、時刻等の情報を代入し、「本日、15時の時点で、1本しか、飲料を摂取されていません。あと2本、飲料を摂取してください。」を構成しても良い。
請求処理部235は、請求処理を行う。請求処理とは、ユーザに対して、特別な第一条件(例えば、無料)で商品を提供した場合の提供した商品金額の補填のための請求の処理である。補填のための請求の処理は、例えば、ユーザが所属する組織(会社、団体など)への請求の処理である。
つまり、請求処理部235は、例えば、全ユーザの履歴情報をユーザ利用情報格納部213から取得する。次に、統計処理部233は、全ユーザの履歴情報を用いて、全ユーザが取得した商品の価格の合計金額を算出する。次に、統計処理部233は、当該合計金額を用いて、自動販売機1を設置している組織に対する請求処理を行う。請求処理は、例えば、合計金額を予め決められた送信先に送信する(例えば、人事部の担当者に通知する)処理、合計金額を用いた決済処理、合計金額が記載された請求書を生成する処理等である。
請求処理部235は、例えば、請求単位ごとに、上記の請求処理を行っても良い。請求単位は、例えば、企業、部門(事業場、部、課、係)である。つまり、請求処理部235は、例えば、請求単位を識別する請求単位識別子と対になる1以上の各ユーザ識別子と対になる履歴情報を、請求単位ごとに取得する。そして、請求処理部235は、請求単位ごとに取得した履歴情報を用いて、請求単位ごとの合計金額を算出する。次に、請求処理部235は、当該合計金額を用いて、各請求単位に対して請求処理を行う。
なお、統計処理部233が、健康管理部234および請求処理部235を備えても良い。統計処理は、上述した健康管理支援処理、上述した請求処理を含んでも良い。
サーバ送信部24は、サーバ判断部231が取得した正当性情報を自動販売機1に送信する。ここで、送信とは、通常、直接的な自動販売機1への送信であるが、他の装置を介した間接的な自動販売機1への送信でも良い。
統計処理結果出力部241は、統計処理部233が取得した統計処理結果を出力する。統計処理結果出力部241は、統計処理部233が取得した比較結果を出力しても良い。 統計処理結果出力部241は、ユーザ識別子ごとに統計処理結果を出力しても良い。統計処理結果出力部241は、ユーザ識別子ごとに比較結果を出力しても良い。なお、比較結果は、統計処理結果の一例と考えても良い。また、健康管理支援処理または請求処理の結果、出力される情報も統計処理結果の一例と考えても良い。
ここで、出力とは、通常、自動販売機1、または第一手段3、または図示しないユーザ端末への送信である。ただし、出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
処理部12、サーバ処理部23、サーバ判断部231、サーバ蓄積部232、統計処理部233、健康管理部234、請求処理部235、認証手段2311、商品判断手段2312、および制限判断手段2313は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
送信部13、第一手段情報送信部131、サーバ送信部24、および統計処理結果出力部241は、例えば、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
受信部14、正当性情報受信部141、およびサーバ受信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
サーバ格納部21、対象商品情報格納部211、制限情報格納部212、およびユーザ利用情報格納部213は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
サーバ格納部21等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がサーバ格納部21等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がサーバ格納部21等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がサーバ格納部21等で記憶されるようになってもよい。
次に、自販機システムAの動作例について説明する。まず、自動販売機1の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)第一手段情報取得部121は、第一手段情報を取得したか否かを判断する。第一手段情報を取得した場合はステップS302に行き、第一手段情報を取得しなかった場合はステップS310に行く。ここで取得される第一手段情報は、例えば、ユーザ識別子を有し、商品識別子は有さない。
(ステップS302)第一手段情報取得部121は、ステップS301で取得した第一手段情報を、図示しないバッファに一時蓄積する。図示しないバッファは、通常、自動販売機1の格納部である。
(ステップS303)処理部12は、図示しないバッファに商品識別子等が存在するか否かを判断する。商品識識別子等が存在する場合はステップS304、商品識別子等が存在しない場合はステップS301に行く。なお、商品識別子等は、通常、商品識別子のみであるが、商品識別子と必要な現金が投入されていることでも良いし、商品識別子と必要な電子マネーの情報でも良いし、商品識別子と必要なクレジットカードの情報等でも良い。商品識別子は、例えば、自動販売機1のボタンの識別子である。
(ステップS304)処理部12は、ステップS302で取得された第一手段情報を用いて、送信する第一手段情報を構成する。送信する第一手段情報は、例えば、ユーザ識別子と商品識別子とを有する。送信する第一手段情報は、例えば、ユーザ識別子と商品識別子と投入された金額とを有する。
なお、処理部12は、例えば、ステップS302で取得されたユーザ識別子と、受付部11により受け付けられた商品識別子とを用いて、第一手段情報を構成する。
(ステップS305)第一手段情報送信部131は、ステップS304で構成された第一手段情報をサーバ2に送信する。なお、自動販売機1には、サーバ2と通信するための情報である通信先情報が格納されている。通信先情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、IDである。
(ステップS306)正当性情報受信部141は、サーバ2が送信した正当性情報を受信したか否かを判断する。正当性情報を受信した場合はステップS307に行き、正当性情報を受信しなかった場合はステップS306に戻る。
(ステップS307)処理部12は、ステップS306で受信された正当性情報が、「正当」である旨の情報であるか否かを判断する。「正当」である旨の情報であればステップS308に行き、「正当」である旨の情報でなければステップS309に行く。
(ステップS308)排出部122は、受け付けられていた商品識別子に対応する商品を輩出する。ステップS301に戻る。なお、処理部12は、図示しないバッファに格納されている商品識別子、ユーザ識別子を削除する。
(ステップS309)処理部12は、エラーを出力する。ステップS301に戻る。なお、エラーの出力は、例えば、「ユーザにより使用された第一手段3が正当ではない旨」、「第一手段3では取得できない商品が指定された旨」、または「第一手段3の使用制限に達していて、第一手段3を使用できない旨」等である。
(ステップS310)受付部11は、商品識別子等を受け付けたか否かを判断する。商品識別子等を受け付けた場合はステップS311に行き、商品識別子等を受け付けなかった場合はステップS313に行く。
(ステップS311)処理部12は、ステップS310で受け付けた商品識別子等を、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、商品識別子等は、通常、商品識別子のみであるが、商品識別子と必要な現金が投入されていることでも良いし、商品識別子と必要な電子マネーの情報でも良いし、商品識別子と必要なクレジットカードの情報等でも良い。
(ステップS312)処理部12は、図示しないバッファに第一手段情報が存在するか否かを判断する。第一手段情報が存在する場合はステップS304に行き、第一手段情報が存在しない場合はステップS301に戻る。
(ステップS313)受付部11は、第二手段情報等を受け付けたか否かを判断する。第二手段情報等を受け付けた場合はステップS314に行き、第二手段情報等を受け付けなかった場合はステップS301に戻る。なお、第二手段情報等とは、例えば、商品識別子と商品の購入に必要な現金、商品識別子と商品の購入に必要な電子マネーの情報、商品識別子と商品の購入に必要なクレジットカードの情報である。なお、ここで、商品識別子は、例えば、第一種商品の識別子でも、第二種商品の識別子でも良い。
(ステップS314)処理部12は、ステップS313で受け付けた第二手段情報等が、商品の購入に必要なことを判断するための第二条件に合致するか否かを判断する。第二条件に合致する場合はステップS315に行き、第二条件に合致しない場合は
(ステップS315)処理部12は、送信する第二手段情報等を構成する。送信部13は、当該第二手段情報等をサーバ2に送信する。
(ステップS316)排出部122は、受け付けられていた商品識別子に対応する商品を輩出する。ステップS301に戻る。なお、処理部12は、図示しないバッファに格納されている商品識別子、ユーザ識別子を削除する。
なお、図3のフローチャートにおいて、ステップS313からステップS316の処理は、公知の処理である。
また、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、サーバ2の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)サーバ受信部22は、第一手段情報を受信したか否かを判断する。第一手段情報を受信した場合はステップS402に行き、第一手段情報を受信しなかった場合はステップS407に行く。
(ステップS402)サーバ判断部231は、ステップS401で受信された第一手段情報に対する正当性の判断処理を行う。判断処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS403)サーバ処理部23は、ステップS402における判断処理の結果に対応する正当性情報であり、送信する正当性情報を構成する。
(ステップS404)サーバ送信部24は、ステップS403で構成された正当性情報を送信する。
(ステップS405)サーバ処理部23は、ステップS402における判断処理の結果が「正当」であるか否かを判断する。「正当」であればステップS406に行き、「正当」でなければステップS401に戻る。
(ステップS406)サーバ蓄積部232は、履歴情報を更新する。ステップS401に戻る。
(ステップS407)サーバ処理部23は、統計処理を行うか否かを判断する。統計処理を行う場合はステップS408に行き、統計処理を行わない場合はステップS401に戻る。なお、統計処理を行うタイミングは問わない。サーバ処理部23は、例えば、予め設定された日時に統計処理を行う。サーバ処理部23は、例えば、ユーザ指示の受け付けにより統計処理を行う。サーバ処理部23は、例えば、第一手段情報を受信するごとに、統計処理を行う。
(ステップS408)統計処理部233は、統計処理を行う。ステップS401に戻る。統計処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS402の判断処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)サーバ判断部231は、手段正当性判断処理を行う。手段正当性判断処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS502)サーバ判断部231は、ステップS501のおける手段正当性判断処理の結果が「正当」であるか否かを判断する。「正当」であればステップS503に行き、「正当」でなければステップS508に行く。
(ステップS503)サーバ判断部231は、商品正当性判断処理を行う。商品正当性判断処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS504)サーバ判断部231は、ステップS503のおける商品正当性判断処理の結果が「正当」であるか否かを判断する。「正当」であればステップS505に行き、「正当」でなければステップS509に行く。
(ステップS505)サーバ判断部231は、制限正当性判断処理を行う。制限正当性判断処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS506)サーバ判断部231は、ステップS505のおける制限正当性判断処理の結果が「正当」であるか否かを判断する。「正当」であればステップS507に行き、「正当」でなければステップS510に行く。
(ステップS507)サーバ判断部231は、変数「正当性情報」に「1」を代入する。上位処理にリターンする。
(ステップS508)サーバ判断部231は、変数「正当性情報」に「-1」を代入する。上位処理にリターンする。
(ステップS509)サーバ判断部231は、変数「正当性情報」に「-2」を代入する。上位処理にリターンする。
(ステップS510)サーバ判断部231は、変数「正当性情報」に「-3」を代入する。上位処理にリターンする。
なお、図5のフローチャートにおいては、正当性情報が「1」であることは正当であることであり、負の数であることは正当でないことである。正当性情報「-1」は、第一手段3が不当であることを示す。正当性情報「-2」は、指定された商品が第一手段3では取得できない商品であることを示す。正当性情報「-3」は、第一手段3を使用できる制限を超えており、第一手段3を使用できないことを示す。
次に、ステップS501の手段正当性判断処理の例について、図6フローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)サーバ判断部231は、受信された第一手段情報から、ユーザ識別子を取得する。
(ステップS602)サーバ判断部231は、ステップS601で取得したユーザ識別子が、ユーザ利用情報格納部213に登録されているユーザ識別子であるか否かを判断する。登録されているユーザ識別子であればステップS603に行き、登録されているユーザ識別子でなければステップS604に行く。
(ステップS603)サーバ判断部231は、フラグに「1」を代入する。上位処理にリターンする。
(ステップS604)サーバ判断部231は、フラグに「-1」を代入する。上位処理にリターンする。
次に、ステップS503の商品正当性判断処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)サーバ判断部231は、受信された第一手段情報から、商品識別子を取得する。
(ステップS702)サーバ判断部231は、ステップS701で取得した商品識別子が、対象商品情報格納部211に登録されている商品識別子であるか否かを判断する。登録されている商品識別子であればステップS703に行き、登録されている商品識別子でなければステップS704に行く。
(ステップS703)サーバ判断部231は、フラグに「1」を代入する。上位処理にリターンする。
(ステップS704)サーバ判断部231は、フラグに「-1」を代入する。上位処理にリターンする。
次に、ステップS505の制限正当性判断処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)サーバ判断部231は、受信された第一手段情報から、ユーザ識別子を取得する。
(ステップS802)サーバ判断部231は、ステップS801で取得したユーザ識別子と対になる1以上の履歴情報をユーザ利用情報格納部213から取得する。
(ステップS803)サーバ判断部231は、制限情報格納部212から制限情報を取得する。
(ステップS804)サーバ判断部231は、ステップS802で取得した1以上の履歴情報が、ステップS803で取得した制限情報が特定する制限の範囲内であるか否かを判断する。制限の範囲内であればステップS805に行き、制限の範囲内でなければステップS806に行く。
(ステップS805)サーバ判断部231は、フラグに「1」を代入する。上位処理にリターンする。
(ステップS806)サーバ判断部231は、フラグに「-1」を代入する。上位処理にリターンする。
ステップS406の統計処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)健康管理部234は、健康管理支援を行うか否かを判断する。健康管理支援を行う場合はステップS902に行き、健康管理支援を行わない場合はステップS909に行く。なお、健康管理支援を行うタイミングは、例えば、予め決められているタイミング(例えば、勤務日の特定の時刻)でも良いし、ユーザの指示を受け付けたタイミングでも良い。
(ステップS902)健康管理部234は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS903)健康管理部234は、ユーザ利用情報格納部213に、健康管理支援を行う対象のi番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS904に行き、i番目のユーザ識別子が存在しない場合はステップS909に行く。
(ステップS904)健康管理部234は、i番目のユーザ識別子と対になる1以上の履歴情報をユーザ利用情報格納部213から取得する。
(ステップS905)健康管理部234は、ステップS904で取得した1以上の履歴情報が、健康管理に関する基準値に対する条件を満たすか否かを判断する。条件を満たす場合はステップS908に行き、条件を満たさない場合はステップS906に行く。なお、条件を満たす場合でも、健康管理支援情報(例えば、「本日の水分摂取は足りています」)をサーバ格納部21から取得しても良い。
(ステップS906)健康管理部234は、健康管理支援情報を取得する。なお、健康管理支援情報はサーバ格納部21に格納されていても良い。また、健康管理支援情報の雛形がサーバ格納部21に格納されており、健康管理部234は、かかる雛形とステップS904で取得した履歴情報等とを用いて健康管理支援情報を構成しても良い。
(ステップS907)健康管理部234は、i番目のユーザ識別子に対応付けて、健康管理支援情報を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、蓄積、i番目のユーザ識別子で識別されるユーザへの報知、予め決められたユーザ(例えば、人事部の担当者)への通知である。ユーザへの報知は、例えば、ユーザの図示しない端末への送信、自動販売機1への送信である。
(ステップS908)健康管理部234は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS903に戻る。
(ステップS909)請求処理部235は、請求処理を行うか否かを判断する。請求処理を行う場合はステップS910に行き、請求処理を行わない場合は上位処理にリターンする。なお、請求処理を行うタイミングは、例えば、予め決められているタイミング(例えば、月のうちの特定日)でも良いし、ユーザの指示を受け付けたタイミングでも良い。
(ステップS910)請求処理部235は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS911)請求処理部235は、i番目の請求単位が存在するか否かを判断する。i番目の請求単位が存在する場合はステップS912に行き、i番目の請求単位が存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS912)請求処理部235は、i番目の請求単位に対応する1以上のユーザ識別子を取得する。
(ステップS913)請求処理部235は、ステップS912で取得した1以上の各ユーザ識別子と対になる履歴情報をユーザ利用情報格納部213から取得する。
(ステップS914)請求処理部235は、ステップS913で取得した履歴情報を用いて、第一手段3により取得した商品の合計金額を算出する。
(ステップS915)請求処理部235は、i番目の請求単位に対応付けて、ステップS914で取得した合計金額を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、蓄積、またはi番目の請求単位に対応するユーザへの送信である。
(ステップS916)請求処理部235は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS911に戻る。
以下、本実施の形態における自販機システムAの具体的な動作例について説明する。自販機システムAの概念図は図1である。
図10に示すように、ユーザは、自動販売機1から、多数の種類の飲料を取得可能である。また、本具体例において、一の企業は、従業員に対する福利厚生として、従業員に無料で、制限情報を満たす範囲で、指定されている飲料(第一種商品)を飲める飲料カードを配布した、とする。また、この福利厚生の狙いは、従業員の熱中症対策である。飲料カードは、特に、工場等の特定の事業所で勤務する従業員に有用である。
本具体例において、第一手段3は、当該一の企業の従業員が使用する飲料カードである。飲料カードは、ここでは、非接触ICカードである。また、各飲料カードには、従業員のIDであるユーザ識別子を含むユニークな第一手段情報が格納されている、とする。ユーザ識別子は、飲料カードを識別する情報でもある。また、ユーザは、各自の飲料カードを用いて、1日に3本まで、無料で、飲料を取得可能である、とする。つまり、ここでの制限情報は「3本/日」である。
今、サーバ2の対象商品情報格納部211には、図10の1001の領域の6つのボタンに対応する飲料を特定する対象商品情報「D101,D102,D103,D104,D105,D106」が格納されている、とする。なお、対象商品情報は、ここでは、商品識別子である。対象商品情報は、ここでは、自動販売機1のボタン識別子である、とする。ボタン識別子は、ここでは、「D+行番号+列番号」の構造を有する、とする。行番号は、自動販売機1のディスプレイにおいて、商品が配置されている行を特定する番号であり、図10では、「1」「2」「3」のいずれかである。列番号は、自動販売機1のディスプレイにおいて、商品が配置されている列を特定する番号であり、図10では、「01」から「12」のいずれかである。
また、本具体例において、ユーザは、いずれかの第二手段を用いて、自動販売機1に表示されている価格で、いずれの商品(第一種商品および第二種商品)も購入可能である、とする。第二手段は、ここでは、例えば、交通系のICカード4、または現金5である。
また、サーバ2の制限情報格納部212には、制限情報「3本/日」が格納されている。この制限情報「3本/日」は、従業員は、1日に3本まで、無料で、対象商品情報に該当する第一種商品を取得できることを示す。また、この制限情報は、全従業員共通の制限情報である。ただし、ユーザごと、またはユーザ属性値を用いた条件(例えば、企業識別子、部署識別子)ごとに制限情報が格納されていても良い。
また、ユーザ利用情報格納部213には、図11に示すユーザ利用情報管理表が格納されている、とする。ユーザ利用情報管理表は、「ID」「ユーザ利用情報」を有する1以上のレコードを管理する表である。「ユーザ利用情報」は「ユーザ情報」「履歴情報」を有する。「ユーザ情報」は、「ユーザ識別子」「部署識別子」を有する。「履歴情報」は、「履歴情報1」「履歴情報2」を有する。「ユーザ情報」は、図示しないが、ユーザに情報を通知するための通知先情報(例えば、メールアドレス、電話番号、携帯のMACアドレスなど)を有することは好適である。
「ID」はレコードを識別する情報である。「ユーザ識別子」は、ここでは、各従業員に配布された第一手段3に書き込まれている情報である。「部署識別子」は、ユーザが所属する部署を識別する情報であり、ここでは、請求単位を特定する情報である。「履歴情報1」は、第一手段3を用いた飲料の取得の履歴を示す情報である。「履歴情報2」は、1以上の第二手段を用いた飲料の取得の履歴を示す情報である。「履歴情報1」は、各勤務日の「数」「金額」を有する。「数」は、ユーザごとの、第一手段3を用いて取得された飲料の数である。「金額」は、第一手段3を用いて取得された飲料の総金額である。
また、サーバ格納部21には、商品識別子と対にした当該商品の価格を管理する価格管理表が格納されている、とする。価格管理表は、レコード(商品識別子,価格)の集合であり、例えば、「(D101,110),(D102,110),(D103,130),(D104,130),(D105,130),(D106,120),(D107,120)・・・,(D201,110),・・・(D312,110)」である。
かかる状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1は、ユーザが第一手段3を用いて、正常に飲料を取得する場合である。具体例2は、ユーザが第一手段3を用いて、飲料を取得しようとした場合に、エラーとなる例である。具体例3は、履歴情報を用いて、健康管理支援処理を行う場合である。具体例4は、履歴情報を用いて、請求処理を行う場合である。
(具体例1)
本日(7月17日)の13時35分に、一の企業のユーザ識別子「U001」で識別される従業員は、保持している第一手段3を自動販売機1にかざして、第一手段3に格納されているユーザ識別子「U001」を自動販売機1に読み込ませた、とする。
次に、自動販売機1の第一手段情報取得部121は、第一手段情報「U001」を、第一手段3から取得する。次に、第一手段情報取得部121は、第一手段情報「U001」を、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、処理部12は、図示しないバッファに商品識別子が存在しない、と判断する。
次に、ユーザは、ボタン識別子「D101」で識別されるボタン1003(図10)を指示した、とする。すると、自動販売機1の受付部11は、商品識別子「D101」を受け付ける。次に、処理部12は、商品識別子「D101」を、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、処理部12は、図示しないバッファに第一手段情報「U001」が存在する、と判断する。
次に、処理部12は、送信する第一手段情報「U001,D101」を構成する。ここで、第一手段情報は、ユーザ識別子と商品識別子とを有する。そして、第一手段情報送信部131は、第一手段情報「U001,D101」をサーバ2に送信する。
次に、サーバ2のサーバ受信部22は、第一手段情報「U001,D101」を受信する。そして、サーバ判断部231は、受信された第一手段情報に対する正当性の判断処理を行う。つまり、サーバ判断部231は、第一手段情報からが有するユーザ識別子「U001」を取得する。次に、サーバ判断部231は、ユーザ識別子「U001」が、ユーザ利用情報管理表(図11)に登録されているユーザ識別子である、と判断する。つまり、手段正当性判断処理の結果は、正常である、と判断する。
次に、サーバ判断部231は、受信された第一手段情報から商品識別子「D101」を取得する。次に、サーバ判断部231は、商品識別子「D101」が、対象商品情報格納部211に登録されている商品識別子である、と判断する。つまり、商品正当性判断処理の結果は、正常である、と判断する。
次に、サーバ判断部231は、ユーザ識別子「U001」と対になる履歴情報1であり、本日の履歴情報1の数「2」をユーザ利用情報管理表(図11)から取得する。また、サーバ判断部231は、制限情報「3本/日」を取得する。そして、「数「2」 < 3本/日」であるので、サーバ判断部231は、制限情報が特定する制限の範囲内である、と判断する。つまり、制限正当性判断処理の結果は、正常である、と判断する。
次に、サーバ処理部23は、判断処理の結果に対応する正当性情報「正当」を取得する。サーバ送信部24は、正当性情報「正当」を自動販売機1に送信する。
次に、サーバ処理部23は、ユーザ識別子「U001」と対になる履歴情報1の「数」を1、インクリメントし、「3」を取得し、当該「3」を数「2」の属性値として上書きする。また、サーバ処理部23は、商品識別子「D101」と対になる価格「110」を価格管理表から取得する。そして、サーバ処理部23は、ユーザ識別子「U001」および日付[7/14]と対になる価格「260」を図11から取得し、当該「260」に「110」を加算し、「370」を取得し、当該「370」を、金額「260」に上書きする。
次に、自動販売機1の正当性情報受信部141は、サーバ2が送信した正当性情報「正当」を受信する。次に、処理部12は、受信された正当性情報が「正当」である、と判断する。次に、排出部122は、受け付けられていた商品識別子「D101」に対応する商品を輩出する。
以上により、ユーザは、第一手段3を使用することにより、無料で、飲料を取得できた。
(具体例2)
具体例1の処理から時間が経過し、本日(7月17日)の17時15分に、一の企業のユーザ識別子「U001」で識別される従業員は、自動販売機1のボタン識別子「D101」で識別されるボタン1003を指示した、とする。また、当該従業員は、保持している第一手段3を自動販売機1にかざして、第一手段3に格納されているユーザ識別子「U001」を自動販売機1に読み込ませた、とする。
すると、具体例1で説明した動作により、自動販売機1は、第一手段情報「U001,D101」をサーバ2に送信する。
次に、サーバ2のサーバ受信部22は、第一手段情報「U001,D101」を受信する。そして、サーバ判断部231は、以下のように判断処理を行う。つまり、サーバ判断部231は、第一手段情報からが有するユーザ識別子「U001」を取得し、当該ユーザ識別子「U001」が、ユーザ利用情報管理表(図11)に登録されているユーザ識別子である、と判断する。つまり、手段正当性判断処理の結果は、正常である、と判断する。
次に、サーバ判断部231は、受信された第一手段情報から商品識別子「D101」を取得する。次に、サーバ判断部231は、商品識別子「D101」が、対象商品情報格納部211に登録されている商品識別子である、と判断する。つまり、商品正当性判断処理の結果は、正常である、と判断する。
次に、サーバ判断部231は、ユーザ識別子「U001」と対になる履歴情報1であり、本日の履歴情報1の数「3」をユーザ利用情報管理表(図11)から取得する。また、サーバ判断部231は、制限情報「3本/日」を取得する。そして、「数 < 3本/日」という制限情報に関する条件を満たさないので、サーバ判断部231は、制限情報が特定する制限の範囲内でない、と判断する。つまり、サーバ判断部231は、制限正当性判断処理の結果は、正常でない、と判断する。そして、サーバ判断部231は、正当性情報に「-3」を代入する。
次に、サーバ処理部23は、正当性情報「-3」に対応する情報「本日の飲料カードは使い切っています。」をサーバ格納部21から取得する。そして、サーバ処理部23は、かかる情報を正当性情報に代入する。次に、サーバ送信部24は、当該正当性情報を自動販売機1に送信する。
自動販売機1の受信部14は、正当性情報「本日の飲料カードは使い切っています。」をサーバ2から受信する。次に、処理部12は、当該正当性情報を出力する。なお、出力は、ディスプレイへの表示でも良いし、音声出力でも良いし、図示しない端末への送信でも良い。
以上、制限情報を用いた、第一手段3の利用の制限の例について説明した。
(具体例3)
具体例2の処理から時間が経過し、本日(7月17日)の17時30分になり、サーバ処理部23は、統計処理のうちの健康管理支援処理を行う、と判断した、とする。つまり、勤務日の17時30分になった場合に、トリガーがかかり、サーバ2は、健康管理支援処理を行うと判断する、とする。
そして、健康管理部234は、図11の表の「ID=1」の本日(7/17)の数「3」を取得する。また、健康管理部234は、基準値「3」をサーバ格納部21から取得する。なお、例えば、当該一の企業は、熱中症防止のため、3本以上の飲料の摂取するべきである、としている。
そして、健康管理部234は、条件「数>=基準値」を満たす、と判断する。次に、健康管理部234は、条件を満たす場合にユーザに送信する「本日の水分の摂取が足りています」をサーバ格納部21から取得する。そして、統計処理部233は、図11の表の「ID=1」に対応する通信先情報を取得し、当該情報「本日の水分の摂取が足りています」を、取得した通信先情報が示す通信先に送信する。
次に、健康管理部234は、図11の表の「ID=2」の本日(7/17)の数「2」を取得する。また、健康管理部234は、基準値「3」をサーバ格納部21から取得する。そして、健康管理部234は、条件「数>=基準値」を満たさない、と判断する。また、健康管理部234は、「基準値-数」を演算し、不足本数の「1」を取得する。次に、健康管理部234は、サーバ格納部21から雛形「本日、<履歴情報>本しか、飲料を摂取されていません。あと<比較結果>本、飲料を摂取してください。」を読み込み、当該雛形に<履歴情報>と<比較結果>とを代入し、出力する比較結果「本日、2本しか、飲料を摂取されていません。あと1本、飲料を摂取してください。」を構成する。次に、健康管理部234は、図11の表の「ID=2」に対応する通信先情報を取得し、当該情報「本日、2本しか、飲料を摂取されていません。あと1本、飲料を摂取してください。」を、取得した通信先情報が示す通信先に送信する。
次に、健康管理部234は、図11の表の「ID=3」以降のユーザに対して、同様の処理を行う。
(具体例4)
具体例3の処理から時間が経過し、週末の勤務日である本日(7月17日)の18時00分(勤務終了時刻)になり、サーバ処理部23は、統計処理のうちの請求処理を行う、と判断した、とする。つまり、週末の勤務日の勤務終了時刻(例えば、18時00分)になった場合に、トリガーがかかり、サーバ2は、請求単位ごとに、請求処理を行うと判断する、とする。ここでの請求単位は、部署識別子ごとであるが、会社ごと等でも良い。
まず、統計処理部233は、図11の表から、「部署識別子=B01」に対応するレコードの中の、今週(7/13~7/17)の金額をすべて取得する。次に、統計処理部233は、取得したすべての金額の合計を算出する。次に、請求処理部235は、部署識別子「B01」と対にして、合計の金額をサーバ格納部21に蓄積する。また、請求処理部235は、当該合計の金額を、部署識別子「B01」と対になる通知先情報が示す通知先に送信する。なお、サーバ格納部21には、部署識別子と対にして通知先情報(例えば、その部署の管理者のメールアドレス等)が格納されている、とする。
また、統計処理部233等は、同様に、「部署識別子=B02」に対する請求処理を行う。さらに、統計処理部233等は、同様に、他の部署識別子に対する請求処理を行う。
以上、本実施の形態によれば、第一手段を用いて、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供できる。なお、ユーザに好適な条件は、第一条件である。また、ユーザに好適な条件は、第二条件とは異なる条件であれば良い。
また、本実施の形態によれば、自動販売機の構成の変更を少なくした上で、第一手段を用いて、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供できる。
また、本実施の形態によれば、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供する場合の制限を設けることができる。
また、本実施の形態によれば、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供するためのサーバを提供できる。
また、本実施の形態によれば、第一手段を用いた第一種商品の利用に関する統計処理結果が得られる。
また、本実施の形態によれば、第二種商品も含めた商品の利用に関する統計処理結果が得られる。
また、本実施の形態によれば、ユーザごとの商品の利用に関する統計処理結果が得られる。
また、本実施の形態によれば、ユーザの健康管理を支援できる。
さらに、本実施の形態によれば、ユーザに提供された商品の金額を補填するための請求処理ができる。
なお、本実施の形態において、例えば、従業員の熱中症対策のために、自販機システムA等が機能することを説明した。しかし、本実施の形態において、自販機システムA等は、提供する商品に応じて、栄養不足対策、生活習慣病対策、またはリフレッシュ対策等として機能することもあり得ることは言うまでもない。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における自動販売機1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、排出する商品を識別する商品識別子を受け付ける受付部と、第一手段を特定する第一手段情報を取得する第一手段情報取得部と、前記第一手段情報をサーバに送信する第一手段情報送信部と、前記サーバが送信した正当性に関する正当性情報を受信する正当性情報受信部と、前記正当性情報が正当である旨を示す情報である場合には前記受付部が受け付けた商品識別子により識別される商品を排出し、前記正当性情報が正当でない旨を示す情報である場合には商品を排出せず、第二手段による場合であり、第二条件を満たす場合には、前記受付部が受け付けた商品識別子により識別される商品を排出する排出部として機能させるためのプログラムである。
また、サーバ2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、第一手段を特定する第一手段情報を受信するサーバ受信部と、前記第一手段情報に対する正当性を判断し、正当性情報を取得するサーバ判断部と、前記判断部が取得した正当性情報を前記自動販売機に送信するサーバ送信部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態と実施の形態1との差異は、実施の形態1の処理を、自動販売機内ですべて行うことである。本実施の形態の自動販売機は、実施の形態1の自販機システムAの全部または一部の機能を実現できる、とする。
本実施の形態において、商品の2以上の取得手段のうちのいずれかの手段が用いられることにより、2種類以上の商品のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出する自動販売機であって、第一条件に対応する第一手段が用いられることにより、2種類以上の商品のうちの一部である第一種商品のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出し、第二条件に対応する第二手段が用いられることにより、第二種商品を含む商品群のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出する自動販売機を説明する。
また、本実施の形態において、ユーザが第一手段を用いる場合の制限を特定する情報であり、第一種商品が排出されるための制限を特定する情報である制限情報が格納されており、制限情報が特定する制限の範囲内において、ユーザが第一手段を用いた場合に、第一種商品のうちのいずれかの商品であり、ユーザの指示に対応する商品を排出する自動販売機を説明する。
図12は、本実施の形態における自動販売機6のブロック図である。自動販売機6は、格納部60、受付部11、処理部62、および出力部63を備える。格納部60は、対象商品情報格納部211、制限情報格納部212、およびユーザ利用情報格納部213を備える。処理部62は、第一手段情報取得部121、判断部621、蓄積部622、統計処理部233、健康管理部234、請求処理部235、および排出部122を備える。判断部621は、認証手段2311、商品判断手段2312、および制限判断手段2313を備える。出力部63は、統計処理結果出力部241を備える。
格納部60には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、対象商品情報、制限情報、ユーザ利用情報である。各種の情報は、例えば、サーバ格納部21に格納されている情報である。
処理部62は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、第一手段情報取得部121、判断部621、蓄積部622、統計処理部233、健康管理部234、請求処理部235、排出部122が行う処理である。
判断部621は、第一手段情報に対する正当性を判断し、正当性情報を取得する。判断部621の処理は、サーバ判断部231と同様である。
蓄積部622は、受け付けられた第一手段情報を用いて、履歴情報を構成し、当該履歴情報を、受け付けられたユーザ識別子に対応付けて蓄積する。サーバ蓄積部232が、サーバ受信部22が受信した第一手段情報を用いる一方、蓄積部622は受け付けられた第一手段情報を用いる点は異なるが、第一手段情報を用いて履歴情報を構成する処理等は、同じである。
出力部63は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、統計処理結果である。
格納部60は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部60に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部60で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部60で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部60で記憶されるようになってもよい。
処理部62、判断部621、蓄積部622は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部62等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
出力部63は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部63は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、自動販売機6の動作例について、図13のフローチャートを用いて説明する。図13のフローチャートは、図3および図4のフローチャートの各ステップから構成される。従って、図13のフローチャートの説明は省略する。
なお、図13のフローチャートにおいて、ステップS407、S408の処理は、第一手段情報、第二手段情報を受信したサーバが行うことは好適である。
また、図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以上、本実施の形態によれば、サーバと通信すること無く、第一手段を用いて、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供できる。
また、本実施の形態によれば、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供する場合の制限を設けることができる。
また、本実施の形態によれば、自動販売機の中の一部の商品のみをユーザに好適な条件で提供するためのサーバを提供できる。
また、本実施の形態によれば、第一手段を用いた第一種商品の利用に関する統計処理結果が得られる。
また、本実施の形態によれば、第二種商品も含めた商品の利用に関する統計処理結果が得られる。
また、本実施の形態によれば、ユーザごとの商品の利用に関する統計処理結果が得られる。
また、本実施の形態によれば、ユーザの健康管理を支援できる。
さらに、本実施の形態によれば、ユーザに提供された商品の金額を補填するための請求処理ができる。
なお、本実施の形態における自動販売機6を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、排出する商品を識別する商品識別子を受け付ける受付部と、前記第一手段を特定する第一手段情報を取得する第一手段情報取得部と、前記第一手段情報に対する正当性を判断し、正当性情報を取得する判断部と、前記正当性情報が正当である旨を示す情報である場合には前記受付部が受け付けた商品識別子により識別される商品を排出し、前記正当性情報が正当でない旨を示す情報である場合には商品を排出せず、前記第二手段による場合であり、前記第二条件を満たす場合には、前記受付部が受け付けた商品識別子により識別される商品を排出する排出部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。