JP2022029797A - 2-アミノピリジン化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2-アミノピリジン化合物の新規な製造方法の提供。【解決手段】式(1)の化合物と式(2)の化合物を化学反応させることを含む、3-硫黄官能基-2-アミノピリジン化合物の製造方法。TIFF2022029797000014.tif22150(式(1)中、R1は、C1~6アルキル基またはC1~6ハロアルキル基を示し、nは、0~2のいずれかの整数を表す。)TIFF2022029797000015.tif23150(式(2)中、R2は、水素原子、ハロゲノ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基等を示し、Raは、独立に、C1~6アルキル基を示し、Zは、ハロゲン原子、ClO4、BF4、またはPF6を示す。)【選択図】なし
Description
本発明は、3-硫黄官能基-2-アミノピリジン化合物の製造方法に関する。
アミノピリジンは、例えば、抗ヒスタミン剤、染料、及びその他の化合物を含む、広範囲の有用な化合物の周知の中間体である。2-アミノピリジンは、特に医薬化合物の中間体として、大規模に世界中で使用されている(例えば、特許文献4など)。アミノピリジン化合物の製造方法が、特許文献1~3に記載されている。
Faycel Jemmezi et al. "The Application of Vinamidinium Salts to the Synthesis of 2‐Amino‐5‐aryl or formylpyridine‐3‐carbonitriles" J. Heterocyclic Chem., 2013, Vol.50, pp.206
本発明の目的は、式(3)で表される化合物の新規な製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために検討を重ねた結果、以下の態様を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕式(1)で表される化合物(以下、化合物(1)ということがある。)と、式(2)で表される化合物(以下、化合物(2)ということがある。)とを混ぜ合わせて、化学反応させることを含む、式(3)で表される化合物(以下、化合物(3)ということがある。)の製造方法。
〔1〕式(1)で表される化合物(以下、化合物(1)ということがある。)と、式(2)で表される化合物(以下、化合物(2)ということがある。)とを混ぜ合わせて、化学反応させることを含む、式(3)で表される化合物(以下、化合物(3)ということがある。)の製造方法。
(式(2)中、R2は、水素原子、ハロゲノ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、または置換若しくは無置換の5~6員ヘテロアリール基を示し、Raは、それぞれ独立に、C1~6アルキル基を示し、Zは、ハロゲン原子、ClO4、BF4、またはPF6を示す。)
〔2〕前記化学反応の場に、アンモニウム塩を存在させることをさらに含む、〔1〕に記載の製造方法。
〔3〕 〔1〕または〔2〕に記載の製造方法を行って、式(3)で表される化合物を得、次いで、サンドマイヤー反応を行うことを含む、式(4)で表される化合物の製造方法。
本発明の方法によれば、式(3)で表される化合物を、高収率で得ることができる。
本発明において、「無置換」の用語は、母核となる基のみであることを意味する。「置換」との記載がなく母核となる基の名称のみで記載しているときは、別段の断りがない限り「無置換」の意味である。
一方、「置換」の用語は、母核となる基のいずれかの水素原子が、母核と同一または異なる構造の基(置換基)で置換されていることを意味する。従って、「置換基」は、母核となる基に結合した他の基である。置換基は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。2つ以上の置換基は同一であってもよいし、異なるものであってもよい。
「C1~6」などの用語は、母核となる基の炭素原子数が1~6個などであることを表している。この炭素原子数には、置換基の中に在る炭素原子の数を含まない。例えば、置換基としてエトキシ基を有するブチル基は、C2アルコキシC4アルキル基に分類する。
一方、「置換」の用語は、母核となる基のいずれかの水素原子が、母核と同一または異なる構造の基(置換基)で置換されていることを意味する。従って、「置換基」は、母核となる基に結合した他の基である。置換基は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。2つ以上の置換基は同一であってもよいし、異なるものであってもよい。
「C1~6」などの用語は、母核となる基の炭素原子数が1~6個などであることを表している。この炭素原子数には、置換基の中に在る炭素原子の数を含まない。例えば、置換基としてエトキシ基を有するブチル基は、C2アルコキシC4アルキル基に分類する。
「置換基」は化学的に許容され、本発明の効果を有する限りにおいて特に制限されない。以下に「置換基」となり得る基を例示する。
メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基などのC1~6アルキル基;
ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基(アリル基)、1-ブテニル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、1-メチル-2-プロペニル基、2-メチル-2-プロペニル基などのC2~6アルケニル基;
エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-ブチニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、1-メチル-2-プロピニル基などのC2~6アルキニル基;
メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基などのC1~6アルキル基;
ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基(アリル基)、1-ブテニル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、1-メチル-2-プロペニル基、2-メチル-2-プロペニル基などのC2~6アルケニル基;
エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-ブチニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、1-メチル-2-プロピニル基などのC2~6アルキニル基;
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのC3~6シクロアルキル基;
フェニル基;
3~6員のヘテロシクリル基;
フェニル基;
3~6員のヘテロシクリル基;
メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、i-プロポキシ基、n-ブトキシ基、s-ブトキシ基、i-ブトキシ基、t-ブトキシ基などのC1~6アルコキシ基;
フェノキシ基、ナフトキシ基などのC6~10アリールオキシ基;
チアゾリルオキシ基、ピリジルオキシ基などの5~6員のヘテロアリールオキシ基;
フェノキシ基、ナフトキシ基などのC6~10アリールオキシ基;
チアゾリルオキシ基、ピリジルオキシ基などの5~6員のヘテロアリールオキシ基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、i-プロポキシカルボニル基、n-ブトキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基などのC1~6アルコキシカルボニル基;
フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、イオド基などのハロゲノ基;
クロロメチル基、クロロエチル基、トリフルオロメチル基、1,2-ジクロロ-n-プロピル基、1-フルオロ-n-ブチル基、パーフルオロ-n-ペンチル基などのC1~6ハロアルキル基;
トリフルオロメトキシ基、2-クロロ-n-プロポキシ基、2,3-ジクロロブトキシ基などのC1~6ハロアルコキシ基;
クロロメチル基、クロロエチル基、トリフルオロメチル基、1,2-ジクロロ-n-プロピル基、1-フルオロ-n-ブチル基、パーフルオロ-n-ペンチル基などのC1~6ハロアルキル基;
トリフルオロメトキシ基、2-クロロ-n-プロポキシ基、2,3-ジクロロブトキシ基などのC1~6ハロアルコキシ基;
ホルミルアミノ基;
アセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブチリルアミノ基、i-プロピルカルボニルアミノ基などのC1~6アルキルカルボニルアミノ基;
メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n-プロポキシカルボニルアミノ基、i-プロポキシカルボニルアミノ基などのC1~6アルコキシカルボニルアミノ基;
アミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、N-フェニル-N-メチルアミノカルボニル基などの無置換もしくは置換基を有するアミノカルボニル基;
アセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブチリルアミノ基、i-プロピルカルボニルアミノ基などのC1~6アルキルカルボニルアミノ基;
メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n-プロポキシカルボニルアミノ基、i-プロポキシカルボニルアミノ基などのC1~6アルコキシカルボニルアミノ基;
アミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、N-フェニル-N-メチルアミノカルボニル基などの無置換もしくは置換基を有するアミノカルボニル基;
メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、i-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基、i-ブチルチオ基、s-ブチルチオ基、t-ブチルチオ基などのC1~6アルキルチオ基;
トリフルオロメチルチオ基、2,2,2-トリフルオロエチルチオ基などのC1~6ハロアルキルチオ基;
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、t-ブチルスルホニル基などのC1~6アルキルスルホニル基;
トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニル基などのC1~6ハロアルキルスルホニル基;
トリフルオロメチルチオ基、2,2,2-トリフルオロエチルチオ基などのC1~6ハロアルキルチオ基;
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、t-ブチルスルホニル基などのC1~6アルキルスルホニル基;
トリフルオロメチルスルホニル基、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニル基などのC1~6ハロアルキルスルホニル基;
シアノ基;ニトロ基;
また、これらの「置換基」は、当該置換基中のいずれかの水素原子が、異なる構造の基で置換されていてもよい。その場合の置換基としては、C1~6アルキル基、C1~6ハロアルキル基、C1~6アルコキシ基、C1~6ハロアルコキシ基、ハロゲノ基、シアノ基、ニトロ基などを挙げることができる。
また、上記の「3~6員のヘテロシクリル基」とは、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる1~4個のヘテロ原子を環の構成原子として含むものである。ヘテロシクリル基は、単環および多環のいずれであってもよい。多環ヘテロシクリル基は、少なくとも一つの環がヘテロ環であれば、残りの環が飽和脂環、不飽和脂環または芳香環のいずれであってもよい。「3~6員のヘテロシクリル基」としては、3~6員の飽和ヘテロシクリル基、5~6員のヘテロアリール基、5~6員の部分不飽和ヘテロシクリル基などを挙げることができる。
3~6員の飽和ヘテロシクリル基としては、アジリジニル基、エポキシ基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、チアゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基などを挙げることができる。
5員のヘテロアリール基としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基などを挙げることができる。
6員のヘテロアリール基としては、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基などを挙げることができる。
3~6員の飽和ヘテロシクリル基としては、アジリジニル基、エポキシ基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、チアゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基などを挙げることができる。
5員のヘテロアリール基としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基などを挙げることができる。
6員のヘテロアリール基としては、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基などを挙げることができる。
本発明の化合物(3)の製造方法は、化合物(1)と化合物(2)とを混ぜ合わせて、化学反応させることを含む。
化合物(1)は、式(1)で表される。
式(1)中、R1は、C1~6アルキル基またはC1~6ハロアルキル基を示す。
R1における「C1~6アルキル基」は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。C1~6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、i-プロピル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、i-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、2,2-ジメチルプロピル基、i-ヘキシル基などを挙げることができる。
R1における「C1~6ハロアルキル基」としては、クロロエチル基、2,2-ジクロロエチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基などを挙げることができる。
式(1)中、nは、0~2のいずれかの整数を表す。nが0であればスルフェニル基(-S-)、nが1であればスルフィニル基(-S(=O)-)、nが2であればスルホニル基(-S(=O)2-)を意味する。
本発明に用いられる化合物(1)は、公知の方法で自ら合成したものであってもよいし、他の者が何らかの方法で合成し市販しているものであってもよい。
化合物(2)は、式(2)で表される。
式(2)中、R2は、水素原子、ハロゲノ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、または置換若しくは無置換の5~6員ヘテロアリール基を示す。
R2におけるハロゲノ基としては、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、イオド基を挙げることができる。
R2におけるC1~6アルキル基は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。C1~6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、i-プロピル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、i-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、2,2-ジメチルプロピル基、i-ヘキシル基などを挙げることができる。
R2におけるC1~6アルキル基は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。C1~6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、i-プロピル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、i-ペンチル基、ネオペンチル基、2-メチルブチル基、2,2-ジメチルプロピル基、i-ヘキシル基などを挙げることができる。
R2における「C1~6アルキル基」上の置換基としては、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、イオド基などのハロゲノ基; 水酸基; メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、i-プロポキシ基、n-ブトキシ基、s-ブトキシ基、i-ブトキシ基、t-ブトキシ基などのC1~6アルコキシ基; 2-クロロ-n-プロポキシ基、2,3-ジクロロブトキシ基、トリフルオロメトキシ基などのC1~6ハロアルコキシ基; フェニル基; 4-クロロフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニル基、4-トリフルオロメトキシフェニル基などの、ハロゲノ基、C1~6ハロアルキル基、またはC1~6ハロアルコキシ基で置換されたフェニル基; またはシアノ基;を挙げることができる。
R2におけるC3~6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。
R2における5~6員ヘテロアリール基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる1、2,3または4個のヘテロ原子を環構成原子として含む5員環または6員環である。ヘテロ原子が2個以上であるとき、それらは同じでもよいし、異なってもよい。
5員ヘテロアリール基としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基などを挙げることができる。
6員ヘテロアリール基としては、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基などを挙げることができる。
5員ヘテロアリール基としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基などを挙げることができる。
6員ヘテロアリール基としては、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基などを挙げることができる。
R2における「C3~6シクロアルキル基」、「フェニル基」、または「5~6員ヘテロアリール基」上の置換基として、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、イオド基などのハロゲノ基; メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基などのC1~6アルキル基; クロロメチル基、クロロエチル基、トリフルオロメチル基、1,2-ジクロロ-n-プロピル基、1-フルオロ-n-ブチル基などのC1~6ハロアルキル基; 水酸基; メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、i-プロポキシ基、n-ブトキシ基、s-ブトキシ基、i-ブトキシ基、t-ブトキシ基などのC1~6アルコキシ基; 2-クロロ-n-プロポキシ基、2,3-ジクロロブトキシ基、トリフルオロメトキシ基などのC1~6ハロアルコキシ基; またはシアノ基; を挙げることができる。
式(2)中、Raは、それぞれ独立に、C1~6アルキル基を示す。RaにおけるC1~6アルキル基としては、R2におけるものと同じものを挙げることができる。
式(2)中、Zは、ハロゲン原子、ClO4、BF4、またはPF6を示す。Zにおけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
本発明に用いられる化合物(2)は、公知の方法、例えば、WO 2012/107850 Aに記載の方法で、自ら合成したものであってもよいし、他の者が何らかの方法で合成し市販しているものであってもよい。
化合物(1)の使用量は、化合物(2)1モルに対して、例えば、1.0~5.0モル、好ましくは1.5~2.0モルである。
本発明は、反応の場に、アンモニウム塩を存在させることが好ましい。
本発明に用いられるアンモニウム塩としては、例えば、塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムなどを挙げることができる。
アンモニウム塩の使用量は、化合物(2)1モルに対して、例えば、3.0~10.0モル、好ましくは5.0~8.0モルである。
本発明に用いられるアンモニウム塩としては、例えば、塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムなどを挙げることができる。
アンモニウム塩の使用量は、化合物(2)1モルに対して、例えば、3.0~10.0モル、好ましくは5.0~8.0モルである。
反応は有機溶媒中で行うことが好ましい。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノールなどのアルコール類; ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル(製品名:ジグライム)、テトラヒドロフラン(略名:THF)などのエーテル類; ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン(略名:DCE)などのハロゲン化炭化水素類; ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類; トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類; N,N-ジメチルホルムアミド(略名:DMF)、N,N’-ジメチルプロピレンウレア(略名:DMPU)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(略名:HMPA)などの非プロトン極性溶媒を挙げることができる。
有機溶媒の使用量は、化合物(2)1重量部に対して10~500重量部である。
有機溶媒の使用量は、化合物(2)1重量部に対して10~500重量部である。
化合物(1)と、化合物(2)と、必要に応じて用いられるアンモニウム塩および有機溶媒との、混合順序は、特に制限されない。また、混合させるときの温度は、特に制限されず、通常、室温である。
本発明の製造方法における、一つの実施態様は、有機溶媒若しくは無溶媒中にて、化合物(1)と化合物(2)とを混ぜ合わせて混合液を得、この混合液にアンモニウム塩を添加して混合することを含む。各物質の添加は、全量を一気に若しくは少量を徐々に、それぞれ行ってもよい。
所定の反応基質を混合させた後、撹拌しながら、化学反応を進めることができる。化学反応させているときの温度は、特に制限されず、例えば、60℃~120℃である。加熱還流下で化学反応を進めてもよい。化学反応させているときの圧力は、例えば、0.1~1MPa、好ましくは0.1~0.5MPaである。反応時間は、特に限定されず、例えば、1時間~24時間である。この化学反応は不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
所定の反応基質を混合させた後、撹拌しながら、化学反応を進めることができる。化学反応させているときの温度は、特に制限されず、例えば、60℃~120℃である。加熱還流下で化学反応を進めてもよい。化学反応させているときの圧力は、例えば、0.1~1MPa、好ましくは0.1~0.5MPaである。反応時間は、特に限定されず、例えば、1時間~24時間である。この化学反応は不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
本発明の製造方法で得られる化合物(3)は、式(3)で表される。
化合物(3)は、ザンドマイヤー反応により式(4)で表される化合物に変換することができる。
化学反応終了後は、有機溶媒で抽出し、得られる有機層を乾燥、濃縮するなどの後処理をする。さらに、必要に応じて、再結晶、クロマトグラフィーなどの操作により精製することができる。
以下に、実施例を示して、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。
〔実施例1〕 2-アミノ-5-シクロプロピル-3-(エチルスルホニル)ピリジンの製造
窒素雰囲気下、ヘキサフルオロリン酸(E)-N-[2-シクロプロピル-3-(ジメチルアミノ)アリリリデン]-N-メチルメタナミニウム(0.21g)、2-(エチルスルホニル)アセトニトリル(0.18g)、および酢酸アンモニウム(365mg)をエタノール(7mL)に溶解させ、17時間加熱還流を行った。
反応液をジクロロメタンと水を用いて抽出し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒ヘキサン/酢酸エチル)で精製して目的物0.05gを得た(収率33%)。
得られた化合物のNMRデータを以下に示す。
1H NMR(CDCl3): δ 0.60-0.65(m,2H),0.92-0.97(m,2H),1.26(t,3H),1.79-1.86(m,1H),3.15(q,2H),5.58(brs,2H),7.61(s,1H),8.12(s,1H).
窒素雰囲気下、ヘキサフルオロリン酸(E)-N-[2-シクロプロピル-3-(ジメチルアミノ)アリリリデン]-N-メチルメタナミニウム(0.21g)、2-(エチルスルホニル)アセトニトリル(0.18g)、および酢酸アンモニウム(365mg)をエタノール(7mL)に溶解させ、17時間加熱還流を行った。
反応液をジクロロメタンと水を用いて抽出し、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒ヘキサン/酢酸エチル)で精製して目的物0.05gを得た(収率33%)。
得られた化合物のNMRデータを以下に示す。
1H NMR(CDCl3): δ 0.60-0.65(m,2H),0.92-0.97(m,2H),1.26(t,3H),1.79-1.86(m,1H),3.15(q,2H),5.58(brs,2H),7.61(s,1H),8.12(s,1H).
Claims (3)
- 式(1)で表される化合物
(式(1)中、
R1は、C1~6アルキル基またはC1~6ハロアルキル基を示し、
nは、0~2のいずれかの整数を表す。)と、
式(2)で表される化合物
(式(2)中、
R2は、水素原子、ハロゲノ基、置換若しくは無置換のC1~6アルキル基、置換若しくは無置換のC3~6シクロアルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基、または置換若しくは無置換の5~6員ヘテロアリール基を示し、
Raは、それぞれ独立に、C1~6アルキル基を示し、
Zは、ハロゲン原子、ClO4、BF4、またはPF6を示す。)とを
混ぜ合わせて、
化学反応させることを含む、
式(3)で表される化合物
(式(3)中、R1、R2、およびnは式(1)および式(2)中のそれらと同じ意味を示す。)
の製造方法。 - 前記化学反応の場に、アンモニウム塩を存在させることをさらに含む、請求項1に記載の製造方法。
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