JP2022029371A - 上蓋及び下蓋を有する箱 - Google Patents
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Abstract
Description
前記上蓋及び前記下蓋は、それぞれ、前記開口部を閉鎖する中央壁部及び該中央壁部の周囲に該中央壁部から起立した起立壁部を有しており、且つ前記中央壁部に形成された突片挿入孔と、該中央壁部の内面側から該突片挿入孔に挿入されて該中央壁部の外面側に突出する突片とを有しており、
複数の箱を、下段の箱の上蓋の突片が、上段の箱の下蓋の突片挿入孔に挿入され且つ上段の箱の下蓋の突片が、下段の箱の上蓋の突片挿入孔に挿入された状態として積み重ね可能になされており、
前記突片挿入孔は、前記上蓋及び前記下蓋の突片の厚み方向に沿う開口幅が、前記上蓋の突片及び前記下蓋の突片の合計厚みよりも大きい、箱を提供するものである。
図1には、本発明の箱の一実施形態である段ボール箱1が示されている。本実施形態の段ボール箱1は、筒状の側壁部15と、該側壁部15の両端の開口部を閉鎖する上蓋11及び下蓋14とを有している。
本実施形態の段ボール箱1は、水平断面が八角形状の八角柱形状を有し、該八角形が一方向に長い形状を有している。本実施形態の段ボール箱1は、平面視において前記一方向に沿った長手方向Xとこれに直交する幅方向Yとを有している。即ち、段ボール箱1の水平断面は、長手方向Xの最大長さが幅方向Yの最大長さよりも長い。
側壁部15は、段ボール箱1の被収容物を収容するための収容空間を内部に形成している。側壁部15の筒状構造における内部空間が、収容空間となる。
本実施形態の側壁部15は、筒状構造において窓部形成部16が形成されている端縁側を、鉛直方向の上方に向けた状態で用いられる。
本実施形態の上蓋11は、側壁部15の筒状構造における一方の端縁で形成される開口部、具体的には窓部形成部16が形成されている側の開口部に配されている。また、本実施形態の下蓋14は、側壁部15の筒状構造における一方の端縁で形成される開口部に配されている。
上蓋11における中央壁部17は、該上蓋11の天面を形成している。
下蓋14における中央壁部17は、該下蓋14の底面を形成している。
上蓋11及び下蓋14それぞれの起立壁部18は、段ボール箱1において側壁部15の外周面、即ち各壁部S1,S2,S3,S4に沿って配されている。
以下では、上蓋11が具備する突片a及び突片挿入孔b等の各構成を主として説明するが、特に断らない限り、上蓋11の説明は下蓋14にも適用される。
上蓋11における起立壁部18は、中央壁部17を底面にしたとき、該中央壁部17から起立した状態となる。本実施形態の起立壁部18は、中央壁部17に対して垂直に設けられている。
上蓋11は、中央壁部17に形成された突片挿入孔bと、該中央壁部17の内面側から該突片挿入孔bに挿入されて該中央壁部17の外面側に突出する突片aとを有している。本明細書において「内面」とは、段ボール箱1の内部空間、即ち被収容物の収容空間と対向する面であり、「外面」とは該内面とは反対側に位置する面を意味する。
本実施形態の上蓋11は、側壁部15の水平断面形状と相似形である中央壁部17を有しており、該中央壁部17の周縁に沿って設けられた筒状の起立壁部18を有している。
本実施形態の中央壁部17は、平面視において長方形の四隅を斜めに切り欠いたような形状、具体的には一方向に長い八角形形状を有している。斯かる八角形形状は、互いに対向する一対の長辺と、該長辺に直交し且つ互いに対向する短辺と、該長辺及び短辺間に位置する4つの斜辺とを有し、該斜辺を有する部分が中央壁部17の角部となっている。以下、本実施形態の上蓋11において、中央壁部17の平面視形状における角部(前記斜辺を有する部分)と該部分に連設されている起立壁部18の部分とを纏めて「コーナー部12」ともいう。
図3では、後述するコーナー部12における突片形成部a1の図示を省略している。
本実施形態において、第1側面部S11は、中央壁部17の八角形のうち、長手方向Xに沿う辺に配されており、第2側面部S13は、中央壁部17の八角形のうち、幅方向Yに沿う辺に配されている。また、第3側面部S12及び第4側面部S14は、上蓋11のコーナー部12に配されている。第3側面部S12及び第4側面部S14は、同じ構成を有している。
本実施形態の上蓋11は、段ボール箱1において、起立壁部18の第3側面部S12と、側壁部15の第3壁部S2とが隣り合った状態で配され、起立壁部18の第4側面部S14と、側壁部15の第4壁部S4とが隣り合った状態で配される。
本実施形態の突片挿入孔bは、コーナー部12における中央壁部17の端縁に沿って形成された四角形形状の開口部であり、中央壁部17を部分的に切り欠いて形成されている。
延出部a10において、第1折り曲げ部b3及び第2折り曲げ部b4間の部分を「連結部a3」という。連結部a3は、延出部a10の基端であり、該延出部a10と第3側面部S12又は第4側面部S14とを連結している。
延出部a10において第2折り曲げ部b4によって折り返された部分を「突片形成部a1」ともいう。突片形成部a1は、その先端が自由端となっており、基端が第2折り曲げ部b4によって形成されている。
図5に示すように、延出部a10は、連結部a3と突片形成部a1とを有し、連結部a3及び突片形成部a1間に第2折り曲げ部b4を有している。
このように、本実施形態の上蓋11は、中央壁部17の平面視形状における角部(コーナー部12)に、突片挿入孔bと突片aとを有している。また、荷崩れをより抑制する点から、上蓋11及び下蓋14それぞれは、突片挿入孔bと突片aはそれぞれを複数有することが好ましい。本実施形態の上蓋11及び下蓋14それぞれは、突片挿入孔bと突片aを4つずつ有している。
本実施形態の段ボール箱1は、上蓋11と下蓋14とが同一の構成を有している。例えば、上述した突片a及び突片挿入孔bの各構成は、上蓋11及び下蓋14に共通して適用することができる。
上蓋11と下蓋14とが同一の構成を有していることにより、段ボール箱1の製造効率を向上させることができる。
一方、上蓋11と下蓋14とは、同一の構成を有していなくともよい。例えば、後述するように、上蓋11及び下蓋14の形成材料であるシートや突片aの厚みを異ならせてもよい。
前述したように、上蓋11の中央壁部17の平面視形状における角部(コーナー部12)に、突片挿入孔bと突片aとを有していると、上蓋11の突片挿入孔bと下蓋14の突片挿入孔bとの位置合わせが容易となる点で好ましく、また、複数の箱を積み重ねた際に、荷崩れをより抑制する点から好ましい。例えば、上蓋11及び下蓋14が略四角形等の4隅(4箇所の角部)を有する形状である場合には、該4隅それぞれに突片挿入孔b及び突片aを有していることが好ましい。すなわち、上蓋11及び下蓋14それぞれは、各角部(各コーナー部12)に突片挿入孔b及び突片aを有していることが好ましい。また、荷崩れをより抑制する点から、上蓋11及び下蓋14それぞれは、本実施形態のように、突片挿入孔b及び突片aそれぞれを4箇所以上有していることが一層好ましい。なお、上蓋11及び下蓋14それぞれは、その平面視形状における全ての角部(各コーナー部12)に突片挿入孔b及び突片aを有していてもよく、一部の角部(各コーナー部12)に突片挿入孔b及び突片aを有していてもよい。
また、段ボール箱1において、上蓋11の突片aは、中央壁部17の外面から上方に向かって突出した状態となり、下蓋14の突片aは、中央壁部17の外面から下方に向かって突出した状態となる。
複数の段ボール箱1を積み重ねた状態においては、図6及び図7に示すように、下段の段ボール箱1の上蓋11の突片aが、上段の段ボール箱1の下蓋14の突片挿入孔bに挿入され且つ上段の段ボール箱の下蓋14の突片aが、下段の段ボール箱1の上蓋11の突片挿入孔bに挿入された状態になる。
換言すると、上蓋11及び下蓋14それぞれの突片挿入孔bに、該上蓋11及び該下蓋14それぞれの突片aが挿入された状態となる(図7参照)。
図7に示す断面図では、下段となる上蓋11の突片形成部a1が、上段となる下蓋14の突片形成部a1よりも起立壁部18側に配されているが、該下蓋14における突片形成部a1が上蓋11の突片形成部a1よりも起立壁部18側に配されていてもよい。
突片挿入孔bの開口幅L9(図7参照)は、上蓋11の突片a及び下蓋14の突片aの合計厚みよりも大きい。即ち、以下の大小関係(1)を満たしている。
L9>(d1+d2) ・・・(1)
L9:突片挿入孔bの開口幅
d1:上蓋11の突片aの厚み
d2:下蓋14の突片aの厚み
これに代えて、上蓋11の突片aの厚みd1と、下蓋14の突片aの厚みd2とが異なっていてもよい。即ち、上蓋11の突片aの厚みd1が、下蓋14の突片aの厚みd2よりも大きくてもよく(d1>d2)、又は小さくてもよい(d1<d2)。
このように、上蓋11及び下蓋14は、これらの突片aの厚みd1,d2及び突片挿入孔bの開口幅L9の何れか一方又は双方を異ならせてもよい。斯かる構成により、段ボール箱1の被収容物の重さに応じて、突片aの厚み及び突片挿入孔bの前記開口幅L9を容易に調整することができ、上段の段ボール箱1のズレをより抑制することができる。
このように、突片挿入孔b内で突片aを移動可能にすると、複数の段ボール箱1を積み重ねる際、上蓋11及び下蓋14それぞれの突片挿入孔bに、該上蓋11及び該下蓋14それぞれの突片aを挿入し易くなる点で好ましい。上蓋11及び下蓋14の一方の突片aが他方の突片aと接触した場合、これら突片aの何れかが該突片aの厚み方向に移動するので、これら突片aを、上蓋11及び下蓋14の互いの突片挿入孔bに容易に挿入することができる。
上蓋11の突片a及び下蓋14の突片aが厚み方向に圧縮されて挿入されると、上蓋11と下蓋14とがより強固に固定される点で好ましい。
突片形成部a1の突片挿入孔bへの挿入をより容易にしつつ、荷崩れをより抑制する観点から、突片aの突出長さL3(図5参照)は、起立壁部18の高さL5(図5参照)以下であることが好ましい(L3≦L5)。突片aの突出長さL3は、突片形成部a1の挿入方向における突片挿入孔bから突片aの先端までの長さである。突片形成部a1の挿入方向は、段ボール箱1の高さ方向Zと一致している。
上記と同様の観点から、突片aの突出長さL3(図5参照)は、突片aの厚みd1(図5参照)以上であることが好ましい(L3≧d1)。
斯かる構成により、上蓋11及び下蓋14の一方の突片aが他方の突片aと接触した場合、これら突片aの何れかが上下方向に移動するので、突片aがその厚み方向に移動可能であることと相俟って、これら突片aを、上蓋11及び下蓋14の互いの突片挿入孔bに容易に挿入することができる。これにより、複数の段ボール箱1を積み重ねる際の作業性をより向上させることができる。
斯かる観点から、上蓋11及び下蓋14それぞれの突片aは、その先端側からの加圧に対して上下に変位可能であることが好ましい。
突片aの突出長さL3(図5参照)は、好ましくは3mm以上、より好ましくは4mm以上であり、また好ましくは190mm以下、より好ましくは144mm以下であり、また好ましくは3mm以上190mm以下、より好ましくは4mm以上144mm以下である。
突片aの厚みd1(図5参照)は、好ましくは3mm以上、より好ましくは4mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下であり、また好ましくは3mm以上10mm以下、より好ましくは4mm以上8mm以下である。
起立壁部18の高さL5(図5参照)は好ましくは6mm以上、より好ましくは8mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは160mm以下であり、また好ましくは6mm以上200mm以下、より好ましくは8mm以上160mm以下である。
突片a及び突片挿入孔bの形成位置は、コーナー部12に限定されず、該突片aを中央壁部17の外面から突出し得る任意の位置に形成することができる。例えば、本実施形態の上蓋11における第1側面部S11から延出した延出部によって突片aが形成され、該第1側面部S11の端縁に沿って突片挿入孔bが形成されていてもよい。また、本実施形態の上蓋11における第2側面部S13から延出した延出部によって突片aが形成され、該第2側面部S13の端縁に沿って突片挿入孔bが形成されていてもよい。
図8(a)及び(b)に示す係止片6は、コの字型の形状を有する段ボールシートからなる。係止片6は、段ボール箱1を形成する段ボールシートとは別体の段ボールシートからなる。係止片6は、図8に示すように、一方向に長い本体部60と、該本体部60の長手方向X3両側に位置し、該本体部60に対して垂直に設けられた挿入部61とを有している。
一対の係止用開口部64は、一対の係止用開口形成部63によって形成される。一対の係止用開口形成部63は、上蓋11及び下蓋14それぞれの中央壁部17に形成されている。本実施形態の係止用開口形成部63は、図8(a)に示すように、互いに離間し且つ平行な一対の切り取り予定線63a,63a、及び該一対の切り取り予定線63a,63aの一端どうしを結ぶ直交切り取り予定線63bの3本の切り取り予定線63a,63a,63bによって形成されている。直交切り取り予定線63bは、一対の切り取り予定線63a,63aに直交している。これら3本の切り取り予定線63a,63a,63bは、ミシン目等によって形成されている。一対の係止用開口形成部63は、前記3本の切り取り予定線63a,63a,63bが線対称に形成されており、直交切り取り予定線63bどうし間の距離が、係止片6の本体部60の全長と等しい。
本実施形態の係止用開口形成部では、前記3本の切り取り予定線63a,63a,63bに沿って上蓋11又は下蓋14の形成材料が破断することによって、係止用開口部64と、一端が上蓋11又は下蓋14と連続する小片65とが形成される〔図8(b)参照〕。
係止片6は、その挿入部61を係止用開口部64に挿入することで〔図8(b)参照〕、該上蓋11及び該下蓋14を相互に固定する。これにより、複数の段ボール箱1を積み重ねた状態において、上段の段ボール箱1の下蓋14及び下段の段ボール箱1の下蓋14が相互に固定される。
挿入部61を係止用開口部64に挿入した状態において、係止片6は、該挿入部61が下段の段ボール箱1の下蓋14に接合されていてもよく、接合されていなくともよい。接合手段には、接着剤等の公知の手段を用いることができる。
被収容物は、本実施形態の段ボール箱1よりも小さい収容体に収容された状態で、該段ボール箱1に収容されていてもよい。
本実施形態の段ボール箱1は、上蓋11を形成する部材、側壁部15を形成する部材、及び下蓋14を形成する部材から形成されている。したがって、本実施形態の段ボール箱1は、上蓋11、側壁部15及び下蓋14それぞれを形成する部材の3パーツで構成されている。
本実施形態の段ボール箱1は、形成材料であるシートを折り曲げて形成されている。具体的には、当該段ボール箱1は、側壁部形成用ブランク30と、上蓋形成用ブランク20と、下蓋形成用ブランクのセットから形成されている。各ブランクの説明は後述する。
本実施形態では、側壁部15と下蓋14とが接着剤や両面テープ、ステープラ―等の公知の接合手段で接合されている。ステープラーを用いて固定する場合、平留めであってもよく、角留めであってもよい。平留めは、側壁部15を形成する側面部のうちの1片と、下蓋14を形成する部材において該側面部と厚み方向に隣り合って配される外周部のうちの1片とが重なり合った部分をステープル(針部材)で固定する形態である。角留めは、側壁部15及び下蓋14それぞれの角部において、周方向に隣り合う2片の側面部と、これと厚み方向に隣り合って配される2片の外周部とにステープルを跨った状態で固定する形態である。
側壁部形成用ブランク30と、後述する上蓋形成用ブランク20とは一枚の段ボールシートから切り出したものであってもよいし、別々の段ボールシートから切り出したものであってもよい。
上蓋形成用ブランク20には、前述した折曲線や切込み等が適宜の箇所に設けられている。これにより、上蓋形成用ブランク20を用いて、図3に示すような立体形状をなす上蓋11を容易に組み立てることができる。
中央壁部形成面28の外周部分は、該中央壁部形成面28の周縁を囲む部分であって、上蓋形成用ブランク20の周縁部分をなしている。中央壁部形成面28は、平面視形状において長方形の四隅を斜めに切り欠いたような形状、具体的には前述した中央壁部17の平面視形状と同じ八角形形状を有している。中央壁部形成面28は、その平面視形状における各角部の近傍に、該角部を形成する端縁eに沿った突片挿入孔bを有している。以下、中央壁部形成面28の角部を形成する端縁eを「斜辺縁e」ともいう。
第1~第4外周部21,22,23,24は、中央壁部形成面28の周方向に沿って配されている。より具体的には、上蓋形成用ブランク20の長手方向X2に沿って配された一対の第1外周部21,21と、中央壁部形成面28の幅方向Y2に沿って配された一対の第2外周部23,23と、中央壁部形成面28の角部の対角方向外方に連設された一対の第3外周部22,22及び一対の第4外周部24,24とを有しており、中央壁部形成面28の周方向における第1外周部21の両側に第3外周部22と第4外周部24とが位置している。一対の第3外周部22,22及び一対の第4外周部24,24は、上蓋形成用ブランク20の平面視形状における角部を形成している。一対の第3外周部22,22及び一対の第4外周部24,24は、上蓋形成用ブランク20の角部となっており、上蓋形成用ブランク20の対角方向の外方に突出する突片形成部a1を有している。
第3外周部22と折り畳み部26との境界部分、及び第4外周部24と折り畳み部26との境界部分それぞれには、切り込み線C5が形成されており、第3外周部22と折り畳み部26とが切り離し可能であり、且つ第4外周部24と折り畳み部26とが切り離し可能である。斯かる構成により、折り畳み部26を、第3外周部22及び第4外周部24に重ね合わせるようにして折り畳むことができる。
したがって、本実施形態の突片a及び突片挿入孔bは、上蓋11及び下蓋14それぞれを形成する段ボールシート(ブランク)によって形成されるので、別部材からなる荷崩れ抑制手段を設ける必要がなく、梱包資材の省資源化や、段ボール箱1を作製する作業効率の向上に寄与する。
また、本実施形態の下蓋14は、上蓋形成用ブランク20を上述したように折り畳むことで形成することができる。
本発明の効果が奏される限りにおいて、上蓋11が具備する構成と、下蓋14が具備する構成とを互いに異ならせてもよい。上蓋11及び下蓋14の各中央壁部17や、側壁部15の水平断面形状は、平面視形状を四角形状や六角形状等の八角形状以外の形状にすることができる。
また、上述した実施形態では、上蓋11及び下蓋14の形成材料であるシートについて、起立壁部18から延出した延出部10aを2箇所で折り曲げて突片aを形成していたが、該延出部10aを1箇所で折り曲げて突片aを形成してもよい。この場合、起立壁部18の端縁である折り曲げ部が、突片形成部a1の基端となる。
また積み重ねられた段ボール箱1は、その周囲にネットや、ポリエチレン製のストレッチフィルムが幾重にも巻きつけられた状態で輸送又は保管されていてもよい。斯かる段ボール箱1は、ネット又はストレッチフィルムを取り外した状態で陳列される。
11 上蓋
12 コーナー部
14 下蓋
15 側壁部
17 中央壁部
18 起立壁部
20 上蓋形成用ブランク
30 側壁部形成用ブランク
a 突片
b 突片挿入孔
X 長手方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
Claims (5)
- 被収容物の収容空間が内部に形成される筒状の側壁部と、該側壁部の両端の開口部を閉鎖する上蓋及び下蓋を有する箱であって、
前記上蓋及び前記下蓋は、それぞれ、前記開口部を閉鎖する中央壁部及び該中央壁部の周囲に該中央壁部から起立した起立壁部を有しており、且つ前記中央壁部に形成された突片挿入孔と、該中央壁部の内面側から該突片挿入孔に挿入されて該中央壁部の外面側に突出する突片とを有しており、
複数の箱を、下段の箱の上蓋の突片が、上段の箱の下蓋の突片挿入孔に挿入され且つ上段の箱の下蓋の突片が、下段の箱の上蓋の突片挿入孔に挿入された状態として積み重ね可能になされており、
前記突片挿入孔は、前記上蓋及び前記下蓋の突片の厚み方向に沿う開口幅が、前記上蓋の突片及び前記下蓋の突片の合計厚みよりも大きい、箱。 - 前記上蓋と前記下蓋とが同一の構成を有している、請求項1に記載の箱。
- 前記上蓋及び前記下蓋それぞれはシートを折り曲げて形成されており、
前記上蓋及び前記下蓋それぞれは、前記中央壁部の内面から高さ方向に離間した位置に、前記シートの折り曲げ部を有し、該折り曲げ部を回動軸として前記突片をその厚み方向に変位可能である、請求項1又は2に記載の箱。 - 前記上蓋及び前記下蓋それぞれの前記突片は、その先端側からの加圧に対して上下に変位可能である、請求項1~3の何れか1項に記載の箱。
- 別体のシートからなる係止片を有しており、
前記上蓋及び前記下蓋それぞれが、前記中央壁部に一対の係止用開口形成部を有しており、
前記係止片の両端部が、前記一対の係止用開口形成部によって形成された係止用開口部に挿入されて、前記上段の箱の前記下蓋及び前記下段の箱の前記下蓋が相互に固定されている、請求項1~4の何れか1項に記載の箱。
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