JP2022029317A - 屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦カバーの接続部分の防水性能および施工品質の向上を図ることが可能な屋根構造を提供する。【解決手段】隣り合う屋根パネル10,10の屋根フレーム2,2同士の間に隙間SPが介在され、隙間SPおよび一対の屋根フレーム2,2を覆う縦カバー5が、連続して設けられ、縦カバー5は、カバー上板と、カバー上板の幅方向両側から下方に延在されたカバー側板とを備える。さらに、隣り合う縦カバー5の繋ぎ目では、縦カバー5の端部54a,54b同士が上下に重ね合わされている。そして、縦カバー5の下側に配置された端部54aには、カバー上板とカバー側板との角部に、縦カバー5の端縁から角部に沿ってスリット55が形成され、スリット55の内側にコーキング材が充填されている屋根構造とした。【選択図】図10

Description

本開示は、屋根構造に関する。
従来、建物の屋根において、屋根パネルを並設して屋根を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、この従来技術では、隣接された屋根パネル同士の間の隙間を、隙間の長手方向に沿って複数の縦カバーを並べて覆った構造となっている。
また、長手方向に隣り合う縦カバー同士は、端縁部を突き合せており、設計上のクリアランスにより縦カバー同士の間には隙間が生じている。そこで、この隙間を、コーキング材を充填するなどしてシールした構造となっている。
特開2015-28288号公報
しかしながら、上述の従来技術では、縦カバー同士の間に隙間が存在するため、漏水リスクがあり、コーキング材の充填作業の精度によっては漏水の可能性がある。また、コーキング材が隣接する部材に付着するなどの施工品質の低下を招いたり、このような隣接する部材への付着を避けることで、コーキング材の充填範囲が不足して、上記のような漏水の可能性を招いたりするおそれがあった。
そこで、本開示は、縦カバーの接続部分の防水性能および施工品質の向上を図ることが可能な屋根構造を提供することを目的としている。
本開示の屋根構造は、一対の屋根フレームの間に屋根ふき材を架け渡して形成された屋根パネルが、前記屋根フレームの延在方向に直交する方向に複数並設して屋根が形成され、隣り合う前記屋根パネルの前記屋根フレーム同士の間に隙間が介在され、前記隙間および前記隙間を挟む一対の前記屋根フレームを覆う縦カバーが、前記隙間および前記屋根フレームに沿って複数連続して設けられ、前記縦カバーは、前記隙間および前記隙間を挟む一対の前記屋根フレームを上方から覆うカバー上板と、前記カバー上板の幅方向両側から下方に延在されて、一対の前記屋根フレームを側方から覆うカバー側板とを備える屋根構造である。
そして、前記目的を達成するために、隣り合う前記縦カバーの繋ぎ目では、前記縦カバーの端部同士が上下に重ね合わされ、前記縦カバーの下側に配置された前記端部には、前記カバー上板と前記カバー側板との角部に、前記縦カバーの端縁から前記角部に沿ってスリットが形成され、前記スリットの内側にコーキング材が充填されている屋根構造とした。
本開示の屋根構造では、下側に配置された端部では、スリットを挟むカバー上板とカバー側板とが相対変位可能であるため、縦カバーの端部同士が同一寸法であっても、縦カバーの端部同士を上下に重ね合わせることができる。
このように、縦カバーの端部同士を上下に重ねるため、縦カバーの端縁同士を突き合わせた構造のように縦カバーの長手方向に隙間が生じることがなく、防水性能を向上できる。また、スリットは、内側からコーキング材を充填するため、スリットからの漏水を防止できる。そして、コーキング材は、縦カバーの端部で上から覆われているスリットに、内側から充填しているため、隣接する部材への付着を避けることができ、施工品質の向上を図ることができる。
実施の形態1の屋根構造の概略を示す分解斜視図である。 実施の形態1の屋根構造を適用した屋根を示す平面図である。 実施の形態1の屋根構造に適用した屋根パネルを示す分解斜視図である。 実施の形態1の屋根構造を適用した屋根を示す斜視図である。 図2のS5-S5線の位置の断面図である。 実施の形態1の屋根構造を適用した屋根の要部を示す平面図である。 図6のS7-S7線の位置の断面図である。 図7のK8部分の拡大断面図である。 実施の形態1の屋根構造における水下側の縦カバーの水上側の端部の内側を示す斜視図である。 実施の形態1の屋根構造における縦カバーの繋ぎ目部分の分解斜視図であり、図4のK10の部分を示す。 実施の形態1の屋根構造における工程説明図であり、水下側の縦カバーの上板の水上側の端部を示す。 実施の形態1の屋根構造における工程説明図であり、水上側の縦カバーの上板の水下側の端部の内側を示す。 実施の形態1の屋根構造における工程説明図であり、縦カバーの端部同士を重ね合わせた状態を示す。 実施の形態1の屋根構造における工程説明図であり、縦カバーの端部同士を重ね合わせた後に、縁部シール部材の設置過程を示す。 実施の形態1の屋根構造における工程説明図であり、縦カバーの重合部分に接続カバー部材の設置過程を示す。 前記接続カバー部材の設置前の状態を示す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1の屋根構造は、図1に骨格部分の概略を示すユニット建物Hに適用されている。
(ユニット建物および屋根構造の概略)
ユニット建物Hは、複数の建物ユニットH1,・・・を水平方向の直交する二方向に隣接させて構築された住宅などの建物である。なお、本実施の形態1では、図2の平面図に示すように、6個の建物ユニットH1を結合させて形成されている。
図1に戻り、建物ユニットH1は、矩形の四隅に起立状態で配置された4本の鋼製の柱H11,・・・と、柱H11,H11の上端同士および不図示の下端同士を連結した鋼製の梁材(H12,H13など)とによって直方体の枠状に形成された骨格部材を備える。
なお、柱H11,H11の上端間に架け渡される水平方向に延びる梁材は、下階では天井梁であり、最上階では屋根梁となる。ここで、長辺側(桁側)の屋根梁を桁屋根梁H12とし、短辺側の屋根梁を妻屋根梁H13とする。また、図1では、建物ユニットH1の骨格部分のみしているが、建物ユニットH1には、不図示の壁、床、天井などを備える。
ユニット建物Hの上側には、図1、図2に示すように、複数の建物ユニットH1に跨って、平面が縦長の長方形形状の屋根パネル10が複数並設されて屋根LFが形成されている。
ここで、屋根パネル10は、その長辺の寸法が、図2に示すように、ユニット建物Hの桁側の端部から突出する長さを有する。そして、この屋根パネル10を、建物ユニットH1の桁屋根梁H12に沿う方向に複数(実施の形態1では、「7」)並設して屋根LFを形成している。なお、この屋根パネル10の長さと架け渡す建物ユニットH1,・・・の数との関係は、任意に設定することができる。また、屋根LFには、建物ユニットH1から大きく張り出したロング庇部H3が設けられている。
屋根パネル10は、図3に示すように、一対の屋根フレーム2,2と、屋根ふき材4とを備える。屋根ふき材4は、略平行に配置された一対の屋根フレーム2,2に跨りその間を塞ぐように設置されている。
一対の屋根フレーム2,2の内側には、一対の支持材31,31と、下地板としての野地板32とを有するガイド部3が設けられている。支持材31は、木桟などからなり、屋根ふき材4の上面に形成される水勾配に合わせて、屋根フレーム2,2の内側に取り付けられている。この一対の支持材31,31に、野地板32の両側縁を載置することで、野地板32の上面に支持材31,31の勾配と同じ勾配が形成される。なお、野地板32の上面は、ポリエチレンルーフィングなどの防水シートで被覆されている。
屋根ふき材4は、野地板32の防水シートの上に設置されており、この屋根ふき材4は、防水性能および耐食性能に優れた、例えば溶融アルミニウムめっき鋼板などによって形成されている。
さらに、屋根パネル10には、太陽電池モジュール1が、屋根フレーム2,2に跨り、屋根ふき材4の上面から上方に離間して設けられている。
太陽電池モジュール1の両側縁には、受け金具11A,11Bが設けられており、受け金具11A,11Bが屋根フレーム2,2に固定されている。
この受け金具11A,11Bは、高さが異なり、太陽電池モジュール1は、屋根フレーム2に対してを傾斜して取り付けられている。
なお、屋根パネル10は、図1に示すように、屋根フレーム2に挿通し、さらに桁屋根梁H12に設けられた穴に貫通させたボルト21bと、ナット21cとを締結して桁屋根梁H12に固定されている。
図4に示すように、屋根パネル10,10同士の間には、屋根パネル10の延在方向に沿って複数の縦カバー5が設けられている。
すなわち、図5に示すように、隣り合って設置された屋根パネル10,10の屋根フレーム2,2同士の間には、隙間SPが設けられている。この隙間SPおよび一対の屋根フレーム2,2が、縦カバー5により覆われている。
(縦カバーおよびその固定構造)
次に、縦カバー5およびその固定構造について説明する。
縦カバー5は、図4、図5に示すように、カバー上板51と、カバー上板51の幅方向両端から垂下された一対のカバー側板52,52と、を備える。
そして、縦カバー5は、隙間SPを形成する隣り合う建物ユニットH1、H1の屋根フレーム2、2の上に上板を被せ、両側板を屋根フレーム2,2の側部に沿わせるように設置されている。また、上板の裏面には、防水テープ53が接着され、この防水テープ53が、屋根フレーム2,2の上面に接着されている。
また、縦カバー5は、屋根フレーム2に固定された縦カバー固定金具6に固定されている。この縦カバー固定金具6は、図6に示すように、屋根フレーム2の長手方向において、太陽電池モジュール1同士の間の隙間11sが設けられている位置に設置されている。
この縦カバー固定金具6は、図7に示すように、金具上板61と金具側板62とを備える。そして、金具上板61には、金具側板62の上方に連続して上方に凸形状に形成された固定用凸部63が形成されている。さらに、金具上板61の平面部分には、屋根フレーム2に固定するためのドリルねじ64を挿通するための図6に示す一対のねじ挿通穴65a、65bが形成されている。
縦カバー固定金具6は、図7、図8に示すように、金具上板61を屋根フレーム2の上面に当接させた状態で、ドリルねじ64をねじ挿通穴65a、65bおよび屋根フレーム2に貫通させて屋根フレーム2に固定されている。
なお、図6に示すように、一方のねじ挿通穴65aは、丸穴状に形成され、もう一方のねじ挿通穴65bは、長穴状に形成されている。長穴状のねじ挿通穴65bは、一対の縦カバー固定金具6,6の取付位置に、屋根フレーム2の延在方向にずれ(寸法Ga)が生じていた場合に、ドリルねじ24による固定を緩めて取付位置を調整可能とするためのものである。
縦カバー5は、上記のように屋根フレーム2に固定された縦カバー固定金具6に固定されることで屋根フレーム2に固定されている。
すなわち、図7、図8に示すように、隣り合う建物ユニットH1の隣り合う屋根フレーム2,2に跨って上方から被せて設置した縦カバー5のカバー側板52から縦カバー固定金具6の固定用凸部63にドリルねじ65を貫通させてねじ込むことで、縦カバー5の中間部が縦カバー固定金具6に固定されている。なお、後述するが縦カバー5の長手方向の両端部54a,54bは、ドリルねじ201などにより屋根フレーム2に固定される。
縦カバー5の中間部を縦カバー固定金具6に固定するドリルねじ65のねじ込み作業は、太陽電池モジュール1同士の間の隙間11sから、工具70を用いて行う。また、ドリルねじ65のねじ込みの際には、縦カバー5のカバー側板52から固定用凸部63に、予め誘導穴66(図8参照)を貫通させて形成する。
さらに、ドリルねじ65のねじ込みの際に、ドリルねじ65の外周にはシリコン材などのコーキング材67を外周に塗布した上で行い、ドリルねじ65と、縦カバー5のカバー側板52および固定用凸部63との間にコーキング材67を充填させる。なお、図7ではコーキング材67が充填された容器67cを示している。また、ドリルねじ65の締結後は、締結を行ったことを示すマーキングを行うのが好ましい。これにより、ドリルねじ65の打ち忘れを防止できる。
(縦カバーの継ぎ目の構造)
縦カバー5は、その全長が屋根パネル10の全長よりも短く、長手方向に複数の縦カバー5を直列に並設するため、図4に示すように、隣り合う縦カバー5と縦カバー5との間に繋ぎ目SMが生じる。
以下に、縦カバー5,5の繋ぎ目SMの構造について説明する。
縦カバー5は、水上側の端部54aと、水下側の端部54bとを備える。そして、つなぎ目SMでは、水下側に配置される縦カバー5(U)の水上側の端部54aの上に、水上側に配置される縦カバー5(A)の水下側の端部54bを被せて設置されている。なお、縦カバー5の説明において、水上、水下を区別する際には、水上側に(A)の符号を付し、水下側に(U)の符号を付す。また、水上、水下を区別しない場合は、単に縦カバー5と表記する。
図9、図10に示すように、縦カバー5の水上側の端部54aには、カバー上板51と、カバー側板52,52との間の角部に長手方向に沿ってスリット55が形成されている。
そして、水下側の縦カバー5の水上側の端部54aの上に、水上側の縦カバー5の水下側の端部54bを、スリット55の長さよりも長い寸法だけ上下に重ね合わせている。
ここで、縦カバー5の水上側の端部54aにはスリット55が形成されているため、スリット55を挟むカバー上板51とカバー側板52とが相対変位して外周寸法を縮める方向に変形可能となっている。このため、縦カバー5の水上側の端部54aと水下側の端部54bとが同一断面形状であっても、上記のように端部54aの上から端部54bを重ね合わせることができる。なお、この隙間SPの全長を覆うために必要な縦カバー5の数は、任意であり、複数であればよい。
(縦カバーの継ぎ目の止水構造および施工手順)
次に縦カバー5、5同士の繋ぎ目SMの防水構造を、施工手順と共に説明する。
縦カバー5の設置の際には、まず設置前に、縦カバー5のカバー上板51の裏面に防水テープ53を接着する。なお、防水テープ53は、縦カバー5の設置の際には、屋根フレーム2,2の上面に当接し、隙間SPをシールする。
縦カバー5の設置の際には、前述したように水下側から順に設置する。この水下側の縦カバー5(U)の設置の際には、繋ぎ目SMにあっては、水上側の端部54aにおいて、図9に示すようにスリット55の内面側を覆ってコーキング材101を充填する。なお、図9では、防水テープ53の図示は省略している。
そして、縦カバー5を、一対の屋根フレーム2,2の上に設置し、前述したように屋根フレーム2に固定された縦カバー固定金具6にドリルねじ65により固定する(図7、図8参照)。なお、最も水下側に配置された縦カバー5の水下側の端部54bは、図示は省略するが、屋根フレーム2の端部と位置を合わせた上で、ドリルねじ(不図示)により屋根フレーム2に固定する。
次に、図11に示すように設置した水下側の縦カバー5(U)のカバー上板51の水上側の端部54bの端縁部の周辺に、コーキング材102を塗布する。なお、この際に、縦カバー5(U)のカバー側板52に、矢印で示す押圧力F1を加え、外周寸法を基の寸法よりも小さくする。
次に、水上側に連続して設置する縦カバー5(A)の水下側の端部54bのカバー上板51および角部の内面に、図12に示すように、コーキング材103を塗布する。
そして、図10に示すように、水下側の縦カバー5の水上側の端部54aの上から、水上側の縦カバー5の水下側の端部54bを被せる。これにより、両縦カバー5(U),5(A)は、図13に示すように、カバー上板51同士を上下に重ねるとともに、カバー側板52同士を水平方向に重ねた状態とする。
次に、上下に重なったカバー上板51の上から、図10に示すように、ドリルねじ201をねじ込む。なお、このドリルねじ201をねじ込む位置は、図11に示すコーキング材102の塗布位置よりも水下側の位置とする。
さらに、図14に示すように、水上側の縦カバー5(A)の水下側のカバー上板51の先端縁と、水下側の縦カバー5(U)のカバー上板51とに跨ってコーキング材104を塗布するとともに、ドリルねじ201(図14では不図示)の頭部の上にもコーキング材105を塗布する。
そして、このコーキング材104を塗布した部位およびドリルねじ201をねじ込んだ部位を含んで、両縦カバー5(U),5(A)のカバー上板51,51の上に防水テープ202を貼付する。
さらに、図15に示すように、両縦カバー5(U),5(A)のカバー上板51,51の上において、防水テープ202の水上側と水下側との両側に、それぞれ、コーキング材105を幅方向に2条塗布する。
次に、両縦カバー5(U),5(A)の繋ぎ目SMの上から接続カバー部材80を被せて設置する。
接続カバー部材80は、ジョイント上板81と、ジョイント側板82,82とによりコの字断面形状に形成された30cm程度の長さの部材である。そして、接続カバー部材80の設置の際には、まず、図16に示すように、接続カバー部材80の内側においてジョイント上板81とジョイント側板82との角部に沿ってコーキング材107を充填する。そして、接続カバー部材80を、繋ぎ目SMの上から被せる。なお、この際、接続カバー部材80の長手方向の中央の位置を、ドリルねじ201の位置に合わせる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の効果を列挙する。
(1)実施の形態1の屋根構造は、一対の屋根フレーム2,2の間に屋根ふき材4を架け渡して形成された屋根パネル10が、屋根フレーム2の延在方向に直交する方向に複数並設して屋根LFが形成されている。また、隣り合う屋根パネル10,10の屋根フレーム2,2同士の間に隙間SPが介在され、隙間SPおよび隙間SPを挟む一対の屋根フレーム2,2を覆う縦カバー5が、隙間SPおよび屋根フレーム2,2に沿って複数連続して設けられ、縦カバー5は、隙間SPおよび隙間SPを挟む一対の屋根フレーム2,2を上方から覆うカバー上板51と、カバー上板51の幅方向両側から下方に延在されて、一対の屋根フレーム2,2を側方から覆うカバー側板52,52とを備える屋根構造である。
さらに、隣り合う縦カバー5の繋ぎ目SMでは、縦カバー5の端部54a,54b同士が上下に重ね合わされている。そして、縦カバー5の下側に配置された端部54aには、カバー上板51とカバー側板52,52との角部に、縦カバー5の端縁から角部に沿ってスリット55が形成され、スリット55の内側にコーキング材101が充填されている屋根構造とした。
したがって、下側に配置された縦カバー5の端部54aでは、スリット55を挟むカバー上板51とカバー側板52とが相対変位可能であるため、端部54a,54b同士が同一寸法であっても、両者を上下に重ねることができる。このように、縦カバー5の端部54a,54b同士を上下に重ね合わせるため、縦カバー5の端縁同士を突き合わせた構造のように縦カバー5の長手方向に隙間が生じることがなく、防水性能を向上できる。また、スリット55は、内側からコーキング材101を充填するため、スリット55からの漏水を防止できる。そして、コーキング材101は、縦カバー5の端部54bで上から覆われているスリット55に、内側から充填しているため、隣接する部材への付着を避けることができ、施工品質の向上を図ることができる。
(2)実施の形態1の屋根構造では、屋根ふき材4には、屋根フレーム2に沿う方向に水勾配が付与されている。そして、縦カバー5の繋ぎ目SMでは、水勾配の水下側に配置された縦カバー5(U)の水上側の端部54aの上に、水上側に配置された縦カバー5(A)の水下側の端部54bが重ね合わされている。
このように、水下側の縦カバー5(U)の水上側の端部54aと、水上側の縦カバー5(A)の水下側の端部54bとを上下に重ねるため、両端部54a,54bの間から水が浸入しにくく、さらに防水性を高めることができる。
(3)実施の形態1の屋根構造では、隣り合う縦カバー5,5の繋ぎ目SMでは、縦カバー5,5の端部54a54b同士の間にシール部材としてのコーキング材102、103が介在されている。
したがって、端部54a54b同士の間の防水性をさらに高めることができる。
しかも、本実施の形態1では、コーキング材102,103を縦カバー5の長手方向の2か所に並列に設け、この間にドリルねじ201をねじ込むようにしている。このため、縦カバー5,5を端部54a,54bにおいて、ドリルねじ201を貫通させて固定させる構造であっても防水性を確保できる。
(4)実施の形態1の屋根構造では、繋ぎ目SMにおいて上側に配置された端部54bの先端縁が、縁部シール部材としてのコーキング材104および防水テープ202により覆われている。
したがって、端部54bの先端縁と端部54aとの間の隙間からの水の浸入を確実に防止して、防水性能をさらに高めることができる。
加えて、本実施の形態1では、端部54a,54bを固定するドリルねじ201をコーキング材105および防水テープ202により覆うため、ドリルねじ201の貫通部分からの水の浸入も、より確実に防止して、防水性能をさらに高めることができる。
(5)実施の形態1の屋根構造では、繋ぎ目SMの端部54a,54b同士が重ね合わされた部分は、カバー側板52を覆うジョイント側板82と、カバー上板51を覆うジョイント上板81とを備えた接続カバー部材80により覆われている。
したがって、コーキング材104~106や防水テープ202などの劣化による繋ぎ目SMからの漏水をより確実に防止できる。
さらに、接続カバー部材80と、縦カバー5の端部54a,54bとの間に、コーキング材106およびコーキング材107を充填したため、接続カバー80から両端部54a,54bとの繋ぎ目SMへの水の浸入を防止でき、防水性能をさらに高めることができる。
以上、図面を参照して、本開示の屋根構造の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、屋根パネル10に太陽電池モジュール1を設けた例を示したが、太陽電池モジュール1以外の遮蔽材を設けてもよいし、太陽電池モジュール1などの遮蔽材を設けない構造としてもよい。
また、実施の形態では、繋ぎ目SMでは、水下側に配置された縦カバー5(U)の水上側の端部54aの上に、水上側に配置された縦カバー5(A)の水下側の端部54bが重ね合わせた例を示したがこれに限定されない。特に、本実施の形態では、陸屋根形式の屋根として、屋根ふき材4には水勾配を付与したが屋根フレーム2には屋根勾配を付与していないため、実施の形態とは逆に水下側の縦カバー5の端部54aを上にすることも可能である。なお、屋根フレーム2にも屋根勾配を付与してもよく、この場合は、実施の形態1で示したように、水上側の縦カバー5の端部54bを上にして重ね合わせるのが好ましい。
実施の形態では、このシール材として、コーキング材102,103を設け、ドリルねじ201をねじ込む位置の水上側と水下側との両方に設けたが、いずれか一方(特に、水上側に配置したコーキング材102)のみとしてもよい。また、シール材としはコーキング材に限らず、防水テープなどの他のシール材を用いてもよい。
また、実施の形態では、縁部シール部材としてコーキング材104と防水テープ202とを設定したが、いずれか一方のみとしてもよい。
さらに、実施の形態では、シール材としてのコーキング材102、103と、縁部シール部材としてのコーキング材104および防水テープ202と、接続カバー部材80とを併設した例を示したが、これに限定されず、全て並設せずに、少なくともいずれか一つを設定したり、いずれかの組み合わせとしたりしてもよい。
2 屋根フレーム
4 屋根ふき材
5 縦カバー
6 縦カバー固定金具
10 屋根パネル
51 カバー上板
52 カバー側板
54a (水上側の)端部
54b (水下側の)端部
55 スリット
80 接続カバー部材
81 ジョイント上板
82 ジョイント側板
101 (スリット内側の)コーキング材
102 コーキング材(端部同士の間のシール材)
103 コーキング材(端部同士の間のシール材)
104 コーキング材(縁部シール材)
202 防水テープ(縁部シール材)
LF 屋根
SM 繋ぎ目
SP 隙間

Claims (5)

  1. 一対の屋根フレームの間に屋根ふき材を架け渡して形成された屋根パネルが、前記屋根フレームの延在方向に直交する方向に複数並設して屋根が形成され、
    隣り合う前記屋根パネルの前記屋根フレーム同士の間に隙間が介在され、
    前記隙間および前記隙間を挟む一対の前記屋根フレームを覆う縦カバーが、前記隙間および前記屋根フレームに沿って複数連続して設けられ、
    前記縦カバーは、前記隙間および前記隙間を挟む一対の前記屋根フレームを上方から覆うカバー上板と、前記カバー上板の幅方向両側から下方に延在されて、一対の前記屋根フレームを側方から覆うカバー側板とを備える屋根構造であって、
    隣り合う前記縦カバーの繋ぎ目では、前記縦カバーの端部同士が上下に重ね合わされ、
    前記縦カバーの下側に配置された前記端部には、前記カバー上板と前記カバー側板との角部に、前記縦カバーの端縁から前記角部に沿ってスリットが形成され、
    前記スリットの内側にコーキング材が充填されている屋根構造。
  2. 請求項1に記載の屋根構造において、
    前記屋根ふき材には、前記屋根フレームに沿う方向に水勾配が付与され、
    前記縦カバーの繋ぎ目では、前記水勾配の水下側に配置された前記縦カバーの前記端部の上に、水上側に配置された前記縦カバーの前記端部が重ね合わされている屋根構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の屋根構造において、
    前記隣り合う前記縦カバーの繋ぎ目では、前記縦カバーの前記端部同士の間にシール部材が介在されている屋根構造。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の屋根構造において、
    前記繋ぎ目の上側に配置された前記端部の先端縁が、縁部シール部材により覆われている屋根構造。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の屋根構造において、
    前記繋ぎ目の前記端部同士が重ね合わされた部分は、前記縦カバーの側板を覆うジョイント側板と、前記縦カバーの上板を覆うジョイント上板とを備えた接続カバー部材により覆われている屋根構造。
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