JP2022029048A - コネクタ - Google Patents

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薫 澤入
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Abstract

【課題】半田接続部に掛かる荷重を軽減させること。【解決手段】端子金具10と、内方の端子金具の導体接続部12を外方に突出させるハウジング20と、可撓性を持たせた導電体及び絶縁体によってシート状に成形された積層体を備え、導体接続部に対して導電体を電気接続させる電気接続部41が設けられた導体接続領域EC1、並びに、ハウジングから食み出させるべく導体接続領域から引出方向へと引き出された導体引出領域EC2を有する導電部品ECと、導体接続部及び電気接続部の間に介在してこれらを物理的且つ電気的に接続させる半田接続部SOと、を備え、電気接続部は、導体接続部を先端から挿通させるスルーホール42を有し、導体接続部は、スルーホールの中に配置された第1接続部12aと、スルーホールの外で第1接続部に対して折り曲げて、導体接続領域の平面に接触させた先端側の第2接続部12bと、を有すること。【選択図】図4

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタについては、端子金具と、この端子金具が収容されるハウジングと、可撓性を持たせた導電体及び絶縁体によってシート状に成形されたフレキシブルプリント回路基板(所謂FPC)等の導電部品と、を備えるものが知られている。このコネクタにおいて、その導電部品は、端子金具におけるハウジングからの突出部分(導体接続部の先端部)に物理的且つ電気的に接続させる導体接続領域と、そのハウジングから食み出させるべく導体接続領域から引き出された導体引出領域と、を有している。そして、その導体接続領域においては、貫通孔を有する電気接続部(スルーホールとランド)が形成されており、その貫通孔に先端から挿入された導体接続部を電気接続部に半田付けすることによって、その電気接続部を介して導体接続部を導電体に物理的且つ電気的に接続させる。この種のコネクタは、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特開2020-21595号公報 特開2007-335552号公報
ところで、この従来のコネクタにおいて、端子金具における導体接続部と導電部品における電気接続部との間の接続強度については、その間に介在している半田接続部が担っている。このため、このコネクタにおいては、外に食み出ている導体引出領域が引っ張られた際の力をその半田接続部で受けることになる。よって、このコネクタは、その引っ張りに伴い電気接続部の貫通孔から導体接続部を抜き取る方向にも力が作用してしまう可能性を考慮して、その端子抜去方向の力が作用した際の導体接続部と電気接続部との間の接続強度を高めておくことが望ましい。例えば、上記の特許文献2には、導体接続部の先端部を少し折り曲げて半田付けすることによって、この導体接続部と電気接続部との間の接続強度を上げる技術が開示されている。しかしながら、この技術においては、導体接続部における折り曲げた先端部と導体接続領域との間が非接触状態になっており、その先端部と電気接続部のランドとの間の隙間にも半田接続部が介在することになるので、結局のところ、導体引出領域の引っ張りに伴う端子抜去方向の力を半田接続部で受けることになる。従って、従来のコネクタは、その半田接続部に掛かる荷重を軽減させる余地が残っているといえる。
そこで、本発明は、半田接続部に掛かる荷重を軽減させることが可能なコネクタを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、端子部及び導体接続部を有する端子金具と、前記端子部を内方の収容室に収容させ、かつ、前記導体接続部を前記収容室の端子引出口から外方に突出させるハウジングと、可撓性を持たせた導電体及び絶縁体によってシート状に成形された積層体を備え、前記導体接続部に対して前記導電体を電気接続させる電気接続部が設けられた導体接続領域、並びに、前記ハウジングから食み出させるべく前記導体接続領域から引出方向へと引き出された導体引出領域を有する導電部品と、前記導体接続部及び前記電気接続部の間に介在してこれらを物理的且つ電気的に接続させる半田接続部と、を備え、前記電気接続部は、前記導体接続部を先端から挿通させる貫通孔であり、その貫通孔の内周面における導電部を前記導電体に電気接続させたスルーホールを有し、前記導体接続部は、前記スルーホールの中に配置された第1接続部と、前記スルーホールの外で前記第1接続部に対して折り曲げて、前記導体接続領域の平面に接触させた先端側の第2接続部と、を有することを特徴としている。
ここで、前記導体接続領域は、前記端子金具毎の前記電気接続部を複数箇所に有し、複数の前記電気接続部の内、相対比較で前記引出方向側に配置されるものに挿通させた前記導体接続部は、前記第1接続部に対して前記導体引出領域側に折り曲げられた前記第2接続部を有することが望ましい。
また、前記導体接続領域は、前記端子金具毎の前記電気接続部が前記引出方向側と前記引出方向側とは逆側とに分けて配置され、前記引出方向側の前記電気接続部に挿通させた前記導体接続部は、前記第1接続部に対して前記導体引出領域側に折り曲げられた前記第2接続部を有し、前記引出方向側とは逆側の前記電気接続部に挿通させた前記導体接続部は、前記第1接続部に対して前記導体引出領域側とは逆側に折り曲げられた前記第2接続部を有することが望ましい。
また、前記導体接続部は、軸状に形成され、前記第1接続部は、前記スルーホールの中で同軸上に配置され、前記第2接続部は、前記第1接続部の軸に対して90度以上折り曲げることが望ましい。
また、前記導体接続部は、筒状に形成され、かつ、スリットを有し、前記半田接続部は、前記スリットを介して前記導体接続部の筒外から筒内に亘って形成されることが望ましい。
本発明に係るコネクタは、第2接続部を導体接続領域の平面に接触させた状態のままで、導体接続部と電気接続部との間に半田接続部が形成されている。このため、このコネクタにおいては、外に食み出ている導体引出領域が引っ張られて、貫通孔の孔軸方向における第2接続部側への力が導体接続領域に作用した際に、その力を半田接続部と第2接続部における導体接続領域の平面に対する接触部分とで分散して受けることができる。従って、このコネクタにおいては、その際にそれぞれの半田接続部に掛かる荷重を軽減させることができる。
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。 図2は、実施形態のコネクタを嵌合接続部側から見た平面図である。 図3は、実施形態のコネクタを引出口側から見た平面図である。 図4は、図2のX-X線断面図である。 図5は、カバー接続前のコネクタを示す分解斜視図である。 図6は、カバー接続前のコネクタを別角度から見た分解斜視図である。 図7は、実施形態のコネクタ(カバーを除く)を示す分解斜視図である。 図8は、実施形態のコネクタ(カバーを除く)を別角度から見た分解斜視図である。 図9は、実施形態のコネクタを相手方コネクタと共に示す斜視図である。 図10は、端子金具の導体接続部を示す斜視図である。 図11は、図4のA部拡大図である。
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るコネクタの実施形態の1つを図1から図11に基づいて説明する。
図1から図9の符号1は、本実施形態のコネクタを示す。このコネクタ1は、端子金具10と、この端子金具10が収容されるハウジング20と、このハウジング20に組み付けられるカバー30と、を備える。更に、このコネクタ1は、組付け完了状態のハウジング20及びカバー30の成す内方の空間で端子金具10に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、その内方の空間から外方に引き出される導電部品ECを備える。その導電部品ECは、可撓性(言うなれば柔軟性)を持たせた導電体及び絶縁体によってシート状に成形された積層体を備える。この導電部品ECは、その積層体としての導電部材40のみを備えるものであってもよく、その導電部材40と当該導電部材40を部分的に補強する補強板50とを備えるものであってもよい。ここでは、導電部材40と補強板50の双方を備えた導電部品ECを例に挙げて具体的な説明を行う。
端子金具10は、金属等の導電性材料で成形される。例えば、この端子金具10は、母材となる金属板に対する折曲げ加工や切断加工等のプレス成形によって所定形状に成形される。この端子金具10は、相手方コネクタ501の相手方端子金具510(図9)に対して物理的且つ電気的に接続させる端子部11と、導電部品ECに対して物理的且つ電気的に接続させる導体接続部12と、を有する(図4、図7及び図8)。尚、相手方コネクタ501は、例えば、相手方の電気機器(インバータ等)に電気接続されているコネクタであってもよく、相手方の電気機器に設けられている端子台が有するコネクタ部の如きものであってもよい。
端子部11は、例えば、雌端子形状又は雄端子形状に形成される。ここで示す端子部11は、角筒状の箱体を有する雌端子形状に形成されており、その筒軸方向に沿って相手方端子金具510との間の挿抜が行われる。
導体接続部12は、軸状に形成される。例えば、この導体接続部12は、筒状に形成されることによって、その外観形状が軸状になっている。ここで示す導体接続部12は、筒軸方向が端子部11の筒軸方向と同じ向きの円筒状に形成されている。この例示の導体接続部12は、母材となる金属板における矩形の平板部が折曲げ加工されることによって、円筒状に形成され、かつ、その平板部の端面同士が周方向で互いに間隔を空けて対向配置されている。つまり、この導体接続部12は、その対向配置された端面間にスリット13が形成されている(図10及び図11)。ここで示すスリット13は、導体接続部12の軸線方向(筒軸方向)に沿って延在させている。
ここで、この導体接続部12は、後述するように、導電部材40のスルーホール42に挿通させた後、そのスルーホール42との間で半田付けされる。よって、この導体接続部12においては、半田のぬれ性を向上させるべく、その外周面にメッキ加工が施されている。例えば、ここで示す導体接続部12においては、母材の段階で、円筒状となった際に外周面になる部分にメッキ加工が施されている。よって、ここで示す端子金具10は、導体接続部12に対するプレス成形後のメッキ加工を必要としないので、原価の高騰を抑えることができる。
尚、この導体接続部12は、後述するように、導電部材40のスルーホール42に挿通させた後で、かつ、そのスルーホール42との間の半田付けが行われる前までに、その先端側が折り曲げられる。
本実施形態のコネクタ1は、この端子金具10を1つ又は複数備えるものとして構成される。ここで示すコネクタ1は、複数の端子金具10を備えている。
ハウジング20は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。このハウジング20は、端子金具10の端子部11を内方の収容室20aに収容させ、かつ、端子金具10の導体接続部12を収容室20aの開口(以下、「端子引出口」という。)20bから外方に突出させる(図7)。よって、このハウジング20は、その端子引出口20bが設けられた端子引出領域20cを有している(図7)。このハウジング20においては、その端子引出口20bから端子部11を収容室20aの中に収容させ、導体接続部12を相手方コネクタ501に対するコネクタ嵌合方向とは逆向き(つまり、コネクタ抜去方向)に端子引出口20bから突出させる。
ここで示すハウジング20においては、複数の収容室20aが設けられており、その収容室20a毎に端子部11が収容される。全ての収容室20aは、それぞれに端子部11を同じ向きで収容させ、かつ、それぞれの端子引出口20bを同一平面上に配置させるように形成されている。そして、このハウジング20においては、全ての収容室20aが格子状に並べられている。よって、ここで示すハウジング20は、複数の端子引出口20bが設けられた矩形の端子引出領域20cを有している。
尚、このコネクタ1においては、全ての収容室20aに端子金具10を収容させる必要はなく、電気回路上で必要とされる場所の収容室20aに端子金具10が収容されていればよい。
ここで示すハウジング20は、その全ての収容室20aが形成されたハウジング本体21を有している(図1から図8)。この例示のハウジング本体21は、方体状に形成されており、第1から第6の外壁面21a-21fを有している(図1から図6)。
第1外壁面21aには、全ての端子引出口20bが配置されている。よって、端子引出領域20cは、その第1外壁面21aに設けられている(図7)。
このハウジング本体21において、第3外壁面21cと第4外壁面21dは、平行状態に配置され、かつ、第1外壁面21aに対して直交状態で連接させている。ハウジング20においては、端子引出口20bから飛び出ている全ての端子金具10の導体接続部12を第3外壁面21c側と第4外壁面21d側から覆い隠すことによって、これらの保護を図る。よって、このハウジング20は、第3外壁面21cに対して間隔を空けて対向配置された状態で連結させ、かつ、第1外壁面21aよりも突出させた第1保護体22と、第4外壁面21dに対して間隔を空けて対向配置された状態で連結され、かつ、第1外壁面21aよりも突出させた第2保護体23と、を有している(図1から図3及び図5から図8)。
その第1保護体22と第2保護体23は、ハウジング本体21における嵌合接続部21gを除いた部分に配置される(図1及び図5から図8)。その嵌合接続部21gとは、相手方ハウジング520の相手方嵌合接続部521g(図9)の内方へのコネクタ挿入方向に沿った嵌合接続とその相手方嵌合接続部521gの内方からのコネクタ抜去方向に沿った抜き取りとが可能な部位であり、その内方に端子金具10が収容されている。この嵌合接続部21gは、ハウジング本体21において第2外壁面21b側に設けられている。よって、第1保護体22と第2保護体23は、ハウジング本体21における第1外壁面21a側に配置される。また、ハウジング20においては、第1保護体22が一方の側方の端部に配置され、第2保護体23が他方の側方の端部に配置される。従って、以下においては、必要に応じて、第1保護体22を「第1ハウジング側壁22」と称し、第2保護体23を「第2ハウジング側壁23」と称する。
この例示の第1保護体22は、第3外壁面21cに対して間隔を空けて平行状態で対向配置させた矩形の平板状の平板部22aを有している(図1、図2及び図5から図8)。この第1保護体22においては、第1外壁面21aよりも突出させた突出部22aを平板部22aが有しており、その突出部22aによって全ての端子金具10の導体接続部12を第3外壁面21c側から覆い隠す。また、この例示の第2保護体23は、第4外壁面21dに対して間隔を空けて平行状態で対向配置させた矩形の平板状の平板部23aを有している(図1、図2及び図5から図8)。この第2保護体23においては、第1外壁面21aよりも突出させた突出部23aを平板部23aが有しており、その突出部23aによって全ての端子金具10の導体接続部12を第4外壁面21d側から覆い隠す。
また、このハウジング本体21において、第5外壁面21eと第6外壁面21fは、平行状態に配置され、かつ、第1外壁面21aと第3外壁面21cと第4外壁面21dに対して各々直交状態で連接させている。ここで示すコネクタ1においては、後述するように、第6外壁面21f側に導電部品ECを引き出させる。
このコネクタ1においては、このハウジング20にカバー30を組み付ける前に、収容室20aに収容された端子金具10に対して導電部品ECを接続する。
導電部品ECは、端子引出口20bから飛び出ている端子金具10の導体接続部12に対して導電体を電気接続させる導体接続領域EC1と、ハウジング20から食み出させるべく導体接続領域EC1から引出方向へと引き出された導体引出領域EC2と、を有する(図4、図5及び図7)。この導電部品ECにおいては、導体接続領域EC1が組付け完了状態のハウジング20及びカバー30の成す内方の空間に収容され、導体引出領域EC2が組付け完了状態のハウジング20及びカバー30の成す引出口30cから外方に引き出される(図3及び図4)。ここで示す導電部品ECは、矩形の導体接続領域EC1と矩形の導体引出領域EC2とに区分けされている。また、ここで示す導電部品ECとは、先に示したように、導電部材40と補強板50の双方を備えるものである。この導電部品ECにおいては、導電部材40と補強板50とによって導体接続領域EC1が構成され、導電部材40のみによって導体引出領域EC2が構成される。以下においては、特段の言及がなく単に「引出方向」と記した場合、導電部品ECにおける導体引出領域EC2の引出方向のことを表している。
本実施形態の導電部材40とは、先に示したように、可撓性(言うなれば柔軟性)を持たせた導電体及び絶縁体によってシート状に成形された積層体のことである。この導電部材40は、複数の導電体を備えており、そのそれぞれの導電体によって回路部が形成されている。例えば、この導電部材40としては、フレキシブルプリント回路基板(所謂FPC)、メンブレン配線板等の印刷回路体、フラットケーブル(所謂FC)やフレキシブルフラットケーブル(所謂FFC)等が考えられる。ここで示す導電部材40は、フレキシブルプリント回路基板(所謂FPC)であり、矩形に形成されている。
導電部材40は、端子引出口20bから飛び出ている端子金具10の導体接続部12に対して導電体を物理的且つ電気的に接続させる導体接続領域40aと、ハウジング20から食み出させるべく導体接続領域40aから引出方向へと引き出された導体引出領域40bと、を有する(図4、図5及び図7)。この導電部材40においては、導体接続領域40aが組付け完了状態のハウジング20及びカバー30の成す内方の空間に収容され、この導体接続領域40aに補強板50が取り付けられる。また、この導電部材40においては、導体引出領域40bが組付け完了状態のハウジング20及びカバー30の成す引出口30cから外方に引き出される(図3及び図4)。ここで示す導電部材40は、矩形の導体接続領域40aと矩形の導体引出領域40bとに区分けされている。ここで示す導電部品ECにおいては、積層状態の導電部材40の導体接続領域40aと補強板50とによって導体接続領域EC1が構成され、導電部材40の導体引出領域40bによって導体引出領域EC2が構成される。
導体接続領域40aには、導体接続部12に対して導電体を電気接続させる電気接続部41が設けられる(図4、図7及び図11)。その電気接続部41は、導体接続部12を先端から挿通させる貫通孔であり、その貫通孔の内周面における導電部42aを導電体に電気接続させたスルーホール42と、導体接続領域40aの平面上でスルーホール42の周縁に設けられ、そのスルーホール42の導電部42aに電気接続させたランド43と、を有する(図4及び図11)。ここで示す電気接続部41は、円柱状の貫通孔から成るスルーホール42と、円環状のランド43と、を有している。
ここで示す導体接続領域EC1(導体接続領域40a)は、端子金具10毎の電気接続部41を複数箇所に有している。その複数の電気接続部41は、相対比較で引出方向側と引出方向側とは逆側とに分散配置される。具体的に、この導体接続領域EC1(導体接続領域40a)は、端子金具10毎の電気接続部41が引出方向側と引出方向側とは逆側とに分けて配置されている。つまり、その複数の電気接続部41は、引出方向側で引出方向とスルーホール42の孔軸方向とに対する直交方向に複数並べられた第1電気接続部群と、引出方向側とは逆側でその直交方向に複数並べられた第2電気接続部群と、に分けて配置されている。
補強板50は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。ここで示す補強板50は、平板状に形成されている(図4、図7及び図8)。また、ここで示す補強板50は、導体接続領域40aと同じ外郭形状(つまり、導体接続領域40aと同形状の矩形)の平板として形成されている。導電部品ECの導体接続領域EC1は、この補強板50を導電部材40の導体接続領域40aに積層状態で一体化させることによって構成される。例えば、この導体接続領域EC1においては、その導体接続領域40aと補強板50とを接着剤等で貼り付けることによって、この導体接続領域40aと補強板50とが積層状態で一体化される。
この補強板50は、ハウジング本体21の端子引出領域20cと導電部材40の導体接続領域40aとの間に介在させる(図4及び図11)。よって、この補強板50には、スルーホール42と同心の貫通孔(以下、「端子挿通孔」という。)50aがスルーホール42毎に形成されている(図8及び図11)。ここで示す端子挿通孔50aは、スルーホール42と同形状に形成されている。
例えば、ここで示す導電部品ECの導体接続領域EC1においては、収容室20aに収容されている全ての端子金具10の導体接続部12をスルーホール42と端子挿通孔50aに挿通させることによって、補強板50がハウジング本体21の端子引出領域20cに載せ置かれる。このコネクタ1においては、その端子金具10とハウジング20と導電部品EC(導電部材40、補強板50)の設置状態で、それぞれの導体接続部12の先端側がスルーホール42から飛び出ているので、このそれぞれの導体接続部12におけるスルーホール42からの突出部分を折り曲げて、対になる導体接続部12と電気接続部41の組み合わせ毎に半田付けを行う。これにより、このコネクタ1においては、その導体接続部12及び電気接続部41の間に介在してこれらを物理的且つ電気的に接続させる半田接続部SOが形成される(図4、図5及び図11)。その半田接続部SOは、対になる導体接続部12と電気接続部41の組み合わせ毎に形成されている。
具体的に、導体接続部12は、スルーホール42の中に配置された第1接続部12aと、スルーホール42の外で第1接続部12aに対して折り曲げた先端側の第2接続部12bと、を有する(図10及び図11)。そして、その第2接続部12bについては、導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触させる。尚、この第2接続部12bの接触対象たる導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面には、膜厚が極薄であるランド43の表面も含まれる。
導体接続部12と電気接続部41との間の半田付けは、第2接続部12bを導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触させた状態のままで実施する。これにより、半田接続部SOは、少なくとも第1接続部12aの外周面とスルーホール42の内周面の導電部42aとの間における筒状の空間部から第2接続部12bとランド43との間に亘って形成される。従って、このコネクタ1においては、外に食み出ている導体引出領域EC2(導体引出領域40b)が引っ張られて、スルーホール42の孔軸方向における第2接続部12b側への力(以下、「端子抜去方向の力」という。)が導体接続領域EC1に作用した際に、その端子抜去方向の力を半田接続部SOと第2接続部12bにおける導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に対する接触部分とで受けることができる。つまり、このコネクタ1においては、導体引出領域EC2(導体引出領域40b)の引っ張りに伴う端子抜去方向の力を半田接続部SOと第2接続部12bとで分散して受けることができる。よって、このコネクタ1においては、その端子抜去方向の力が導体接続領域EC1(導体接続領域40a)に作用した際に、それぞれの半田接続部SOに掛かる荷重を軽減させることができる。これ故、このコネクタ1は、端子金具10における導体接続部12と導電部品ECにおける導電体との間の通電品質を確保することができ、かつ、耐久性を向上させることができる。
ここで示す第1接続部12aは、スルーホール42の中で同軸上に配置される。そして、第2接続部12bは、その第1接続部12aの軸に対して90度以上折り曲げる。つまり、第2接続部12bは、その少なくとも先端側を導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触させるように折り曲げる。ここで示す第2接続部12bにおいては、その先端側をランド43の径方向の外側で導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触させる。
例えば、第2接続部12bにおいては、第1接続部12aの軸に対して90度に折り曲げられた場合、その折り曲げ部よりも先端側が導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触するので、ランド43に対しても部分的に接触する。このため、この場合の第2接続部12bとランド43との間においては、第2接続部12bとランド43の接触部分を除いた場所に半田接続部SOが形成される。
また、例えば、第2接続部12bにおいては、第1接続部12aの軸に対して90度以上折り曲げられた場合、その先端側だけが導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触する。このため、この場合の第2接続部12bとランド43との間においては、ランド43の全面から第2接続部12bに亘って半田接続部SOが形成される。
ここで示す第2接続部12bは、第1接続部12aの軸に対して90度に折り曲げられているが、ランド43の径方向の外側で円錐形状になっているので、ランド43にのみ接触している。尚、このコネクタ1においては、ランド43の外径を第2接続部12bの先端にまで拡大させることによって、第2接続部12bの先端にまで半田接続部SOを形成してもよい。
ここで、本実施形態の導体接続部12は、先に示したスリット13を有している。このため、この導体接続部12においては、電気接続部41に対する半田付けを行っているときに、溶融した半田ペーストがそのスリット13を介して筒外から筒内に流れ込む。例えば、その半田付け工程は、第2接続部12bが導体接続領域EC1(導体接続領域40a)よりも鉛直方向で上方に配置された状態で実施される。本実施形態の導体接続部12においては、このような半田付け工程が実施されたとしても、第2接続部12bの軸線方向(筒軸方向)が鉛直方向に対して90度に折り曲げられているので、この第2接続部12bの筒内に流れ込んだ溶融半田をそのままの位置に止まらせることができる。よって、この導体接続部12においては、第2接続部12bの筒内で溶融半田を固化させることができる。この例示では、その第2接続部12bの筒内だけでなく、第1接続部12aの筒内や導体接続部12の折り曲げ部の筒内でも溶融半田を固化させている。このように、このコネクタ1においては、半田接続部SOがスリット13を介して導体接続部12の筒外から筒内に亘って形成されている。従って、このコネクタ1においては、従来よりも半田接続部SOの体積を増やすことができ、この半田接続部SOの剛性を高めることができるので、この半田接続部SOによる導体接続部12と電気接続部41との間の接続強度を上げることができる。そして、このコネクタ1においては、その接続強度の向上に伴って、導体接続部12と導電部品ECの導電体との間の通電品質を向上させたり、耐久性の更なる向上を図ったりすることができる。
ところで、導体接続領域EC1(導体接続領域40a)においては、先に示したように、それぞれの電気接続部41が相対比較で引出方向側と引出方向側とは逆側とに分散配置されている。そして、この導体接続領域EC1(導体接続領域40a)においては、導体引出領域EC2(導体引出領域40b)の引っ張りに伴う力が引出方向側から伝えられる。このため、複数の電気接続部41の内、相対比較で引出方向側に配置されるものに挿通させた導体接続部12については、第1接続部12aに対して導体引出領域EC2(導体引出領域40b)側に折り曲げられた第2接続部12bを有するものとしている。ここでは、先の引出方向側の第1電気接続部群における電気接続部41に挿通させた導体接続部12が、第1接続部12aに対して導体引出領域EC2(導体引出領域40b)側に折り曲げられた第2接続部12bを有している。これにより、このコネクタ1においては、導体引出領域EC2(導体引出領域40b)の引っ張りに伴う端子抜去方向の力が導体接続領域EC1(導体接続領域40a)に伝えられた際に、その力を最初に受ける引出方向側の半田接続部SOに対する荷重を軽減させることができる。よって、このコネクタ1は、導体接続部12と導電部品ECの導電体との間の通電品質を確保し、かつ、耐久性を向上させる上で、好適な構成になっている。
一方、このコネクタ1においては、複数の電気接続部41の内、相対比較で引出方向側とは逆側に配置されるものに挿通させた導体接続部12についても、第1接続部12aに対して導体引出領域EC2(導体引出領域40b)側に折り曲げられた第2接続部12bを有していてもよい。但し、その第2接続部12bの折り曲げられた先に別の電気接続部41が存在している場合には、その第2接続部12bの折り曲げに伴って当該第2接続部12bの先端がその別の電気接続部41に近づいて、この第2接続部12bの先端と別の電気接続部41の沿面距離が短くなってしまう。そこで、この引出方向側とは逆側の導体接続部12については、第1接続部12aに対して導体引出領域EC2(導体引出領域40b)側とは逆側に折り曲げられた第2接続部12bを有するものとして構成しておくことが望ましい。ここでは、先の引出方向側とは逆側の第2電気接続部群における電気接続部41に挿通させた導体接続部12が、第1接続部12aに対して導体引出領域EC2(導体引出領域40b)側とは逆側に折り曲げられた第2接続部12bを有している。これにより、このコネクタ1においては、導体引出領域EC2(導体引出領域40b)の引っ張りに伴う端子抜去方向の力が導体接続領域EC1(導体接続領域40a)に伝えられた際に、その力を最初に受ける引出方向側の半田接続部SOに対する荷重を軽減させることができ、かつ、引出方向側の導体接続部12及び半田接続部SOと引出方向側とは逆側の導体接続部12及び半田接続部SOとの間の沿面距離を従来と同等の長さで確保することができる。よって、このコネクタ1においては、導体接続部12と導電部品ECの導電体との間の通電品質がそれぞれの場所で良好なものとなる。
また、このコネクタ1においては、スルーホール42と端子挿通孔50aに導体接続部12を挿し入れながら、端子金具10とハウジング20に対する導電部品ECの設置作業を行っているときに、又は、その設置作業を終えて、導体接続部12と電気接続部41との接続作業が可能な状態になっているときに、その導電部品ECの導体引出領域EC2が引出口30cからの引出方向へと作業者に引っ張られてしまう可能性がある。そこで、このコネクタ1においては、その引っ張りに伴う力を補強板50で受けさせることによって、端子金具10の導体接続部12と導電部品ECにおけるスルーホール42の周縁部との間への力の伝達を抑える。
具体的に、ハウジング20は、導体接続部12の端子引出口20bからの突出方向と導体引出領域EC2(導体引出領域40b)の引出口30cからの引出方向とに対する直交方向で端子引出領域20cを間にして1つずつ設け、その突出方向を軸方向とする円柱状又は円筒状の係止突起24を有している(図4、図5及び図7)。そして、ここでは、導体接続領域EC1を成す導体接続領域40aと補強板50に、各々、係止突起24を挿通させる係止突起24毎の貫通孔44,50bを設けている(図7及び図8)。このコネクタ1においては、補強板50の貫通孔50bを導体接続領域40aの貫通孔44よりも小さくし、補強板50の貫通孔50bの周縁部で導体接続部12を係止できるようにしておくことによって、導体引出領域40bに対する引っ張りに伴う力を補強板50で受けさせる。これにより、このコネクタ1においては、導電部品ECの耐久性を向上させることができる。
このコネクタ1においては、半田接続部SOが形成された後、カバー30が組み付けられる。
カバー30は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。このカバー30は、ハウジング20に組み付けられることによって、このハウジング20を外方から覆う。具体的に、このカバー30は、嵌合接続部21g及び相手方嵌合接続部521gが嵌合接続完了状態のときに、ハウジング20における相手方嵌合接続部521gからの突出部分を外方から覆い隠すものとして形成される。換言するならば、このカバー30は、カバー内の内部空間から嵌合接続部21gを突出させた状態でハウジング20の残りの部分を外方から覆い隠すものとして形成される。よって、このカバー30は、端子引出領域20c(つまり、端子引出口20bから飛び出ている全ての端子金具10の導体接続部12)を覆っている。
このカバー30は、先の突出部分(嵌合接続部21g及び相手方嵌合接続部521gが嵌合接続完了状態のときに、ハウジング20における相手方嵌合接続部521gからの突出部分)を覆うための主体を成すカバー主壁31を有する(図1及び図4から図6)。ここで示すカバー主壁31は、交差状態で連接させた第1壁体31Aと第2壁体31Bとを有している(図5及び図6)。このカバー30においては、第1壁体31Aを第1外壁面21aに対して間隔を空けて対向配置させ、かつ、第2壁体31Bを第5外壁面21eにおける第1外壁面21a側に対して間隔を空けて対向配置させる。
更に、このカバー30は、互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、カバー主壁31の両端部に各々直交状態で連接させ、かつ、可撓性を持たせた第1カバー側壁32及び第2カバー側壁33を有する(図1から図3、図5及び図6)。その第1カバー側壁32と第2カバー側壁33は、コネクタ挿入方向(又はコネクタ抜去方向)と導電部品ECの引出方向とに対する直交方向(以下、「幅方向」という。)で互いに間隔を空けて対向配置させる。そして、この第1カバー側壁32と第2カバー側壁33は、その幅方向におけるカバー主壁31の両端部(第1壁体31Aと第2壁体31Bのそれぞれの両端部)に各々直交状態で連接させる。
このカバー30においては、ハウジング20との間で組付け完了状態となっているときに、平板状の第1カバー側壁32を第1ハウジング側壁22の平板部22aに対して外側から平行状態で対向配置させ、かつ、平板状の第2カバー側壁33を第2ハウジング側壁23の平板部23aに対して外側から平行状態で対向配置させる。第1カバー側壁32は、少なくとも第1ハウジング側壁22から離れる方向へと撓み変形させるものとして形成されている。そして、第2カバー側壁33は、少なくとも第2ハウジング側壁23から離れる方向へと撓み変形させるものとして形成されている。
また、カバー30は、カバー主壁31と第1カバー側壁32と第2カバー側壁33におけるコネクタ挿入方向側のそれぞれの端部を周縁部とする第1開口30aと、導電部品ECの引出方向{つまり、第1カバー側壁32及び第2カバー側壁33の対向配置方向(幅方向)とコネクタ挿入方向(又はコネクタ抜去方向)とに対する直交方向}におけるカバー主壁31と第1カバー側壁32と第2カバー側壁33のそれぞれの端部を周縁部とし、かつ、一部が後述する導電部品ECの引出口30cとして利用される第2開口30bと、を有する(図6)。ここで示す第1開口30aは、第1壁体31Aに対してコネクタ挿入方向側で間隔を空けて対向配置させ、かつ、第2壁体31Bと第1カバー側壁32と第2カバー側壁33のそれぞれの辺部を周縁部とする開口として形成されている。また、ここで示す第2開口30bは、第2壁体31Bに対して間隔を空けて対向配置させ、かつ、第1壁体31Aと第1カバー側壁32と第2カバー側壁33のそれぞれの辺部を周縁部とする開口として形成されている。このカバー30においては、その第1開口30aと第2開口30bが直交状態で連接している。よって、第1カバー側壁32と第2カバー側壁33は、各々、第1開口30a側と第2開口30b側とが交差する交差部で最も撓み変形量が大きくなる。
このコネクタ1においては、ハウジング本体21の第1外壁面21aと第1保護体22の突出部22aと第2保護体23の突出部23aとカバー30の第1壁体31A及び第2壁体31Bとの間に空間が形成され、その空間の中に全ての端子金具10の導体接続部12が配置される。また、このコネクタ1においては、その空間が第2開口30bの一部を介して外方に連通している。その第2開口30bの一部とは、ハウジング20と第1壁体31Aとの間に形成される隙間のことである(図3、図4及び図11)。よって、このコネクタ1においては、その隙間が導電部品ECを第6外壁面21f側から外方へと引き出させる開口(以下、「引出口」という。)30cになる。
カバー30は、コネクタ嵌合方向に沿って第1外壁面21a側からハウジング20に差込接続させる。ハウジング20とカバー30との間には、その接続方向に沿って組付け完了位置まで互いを案内し合うガイド構造60が設けられている(図1、図2及び図6)。そのガイド構造60は、ハウジング20とカバー30の内の一方に設けた突起であり、これらの接続方向に対する直交断面が楔形で且つその接続方向に沿って延在させたガイド突起61と、その内の他方に設けた溝であり、挿入されてきたガイド突起61との間で接続方向に沿って案内し合うべく、接続方向に沿って延在させたガイド溝62と、を備える。ガイド突起61とガイド溝62は、それぞれに、ハウジング20とカバー30の接続方向に沿う互いに平行な又は互いに交差させた2つの平面を少なくとも有している。
ここで示すコネクタ1においては、このガイド構造60を2箇所に設けている。この2箇所のガイド構造60は、一方のガイド突起61の突出方向と他方のガイド突起61の突出方向とが互いに逆向きになるように設けている。ここで示すガイド突起61は、カバー30の第1カバー側壁32と第2カバー側壁33とに設けている。ここでは、矩形の平板状の第1カバー側壁32と矩形の平板状の第2カバー側壁33のそれぞれの第2開口30b側の辺部にガイド突起61が形成されている。カバー30においては、それぞれのガイド突起61を内方に向けて突出させ、かつ、それぞれのガイド突起61を対向配置させている。また、ここで示すガイド溝62は、ハウジング20の第1ハウジング側壁22と第2ハウジング側壁23とに設けている。第1ハウジング側壁22のガイド溝62は、第6外壁面21f側で平板部22aに隣接配置させている。第2ハウジング側壁23のガイド溝62は、第6外壁面21f側で平板部23aに隣接配置させている。
また、このハウジング20とカバー30との間には、これらが組付け完了状態のときに互いの接続方向に対する逆向きの動きを係止し合う係止構造(以下、「第1係止構造」という。)71が設けられている(図6)。その第1係止構造71は、ハウジング20に設けた第1係止体71Aと、カバー30に設けた第2係止体71Bと、を備える。その第1係止体71Aと第2係止体71Bは、ハウジング20とカバー30とが組付け完了状態のときに接続方向に対する逆向きの動きを互いに係止させるよう対向配置させる。
ここで示すコネクタ1においては、この第1係止構造71を第1保護体22と第1カバー側壁32との間及び第2保護体23と第2カバー側壁33との間の2箇所に設けている。ここでは、第1係止体71Aと第2係止体71Bが各々突起として形成されている。第1係止体71Aは、第1保護体22と第2保護体23の外壁面からそれぞれ外方に向けて突出させている。それぞれの第1係止体71Aは、その突出方向が互いに逆向きになるように形成されている。また、第2係止体71Bは、第1カバー側壁32と第2カバー側壁33の内壁面からそれぞれ内方に向けて突出させている。それぞれの第2係止体71Bは、その突出方向が互いに逆向きになるように形成されている。
ここで示す第1カバー側壁32と第2カバー側壁33には、先に示したように可撓性を持たせている。このため、このコネクタ1においては、ハウジング20とカバー30をガイド構造60に沿って差込接続しているときに、対になる第1係止体71Aと第2係止体71Bが互いの傾斜面に力を作用させ合いながら、第1カバー側壁32と第2カバー側壁33を撓ませる。そして、このコネクタ1においては、その第1カバー側壁32と第2カバー側壁33を撓ませながら、対になる第1係止体71Aと第2係止体71Bを互いに乗り越えさせ、第1カバー側壁32と第2カバー側壁33の撓みの解消と共に、第1係止体71Aと第2係止体71Bを接続方向に対する逆向きでの係止が可能な状態に対向配置させる。
また、このハウジング20とカバー30との間には、これらが組付け完了状態のときに互いの接続方向と第1カバー側壁32及び第2カバー側壁33の対向配置方向とに対する直交方向(つまり、導電部品ECの引出方向)の動きを係止し合う係止構造(以下、「第2係止構造」という。)72が設けられている(図2及び図6)。その第2係止構造72は、ハウジング20に設けた第1係止体72Aと、カバー30に設けた第2係止体72Bと、を備える。
この例示の第2係止構造72においては、ハウジング本体21の第5外壁面21eにおける第1外壁面21a側に突出状態で第1係止体72Aを設け、この第1係止体72Aを引っ掛ける係止溝としての第2係止体72Bがカバー30の第2壁体31Bに形成されている。その第1係止体72Aと第2係止体72Bは、ハウジング20とカバー30の接続方向に対する直交断面が略台形で、かつ、その接続方向に沿って延在させた立体形状を成している。この第1係止体72Aと第2係止体72Bは、その直交断面たる略台形の上底が第5外壁面21e側に向くように形成されている。よって、この第1係止体72Aと第2係止体72Bは、ハウジング20とカバー30とが組付け完了状態のときに導電部品ECの引出方向における相対的な動きを係止させる。また、この第1係止体72Aと第2係止体72Bは、ハウジング20とカバー30とを差込接続させる際のガイド構造を兼ねている。ここで示すコネクタ1は、この第2係止構造72を2箇所に設けている。
また、このコネクタ1においては、先に示したように、ハウジング本体21の嵌合接続部21gを相手方ハウジング520の相手方嵌合接続部521gに嵌合接続させる。ここでは、相手方嵌合接続部521gが角筒状に形成されており、この相手方嵌合接続部521gの内方に嵌合接続部21gを挿入嵌合させる。ハウジング20と相手方ハウジング520との間には、その嵌合接続完了状態を保持させるための保持構造80が設けられる(図1、図2及び図5から図8)。ハウジング20は、その保持構造80の構成要素として、嵌合接続部21g及び相手方嵌合接続部521gが嵌合接続完了状態のときに、嵌合接続方向とは逆方向で相手方嵌合接続部521gの相手方係止体521h(図9)に係止させて、嵌合接続部21g及び相手方嵌合接続部521gを嵌合接続完了状態のまま保持させる係止体81と、力点部82aに対する係止解除力の付与に伴い撓んで、係止体81と相手方係止体521hとの間の係止可能な状態を解除させる係止解除アーム82と、を有する。
その係止体81と係止解除アーム82は、ハウジング20とカバー30とが組付け完了状態のときにハウジング20における第2開口30b側とは逆側(つまり、ハウジング20の第5外壁面21e側)に配置される。そして、係止解除アーム82は、係止体81と相手方係止体521hとの間の係止可能な状態を解除する際に、第2開口30b側に向けて(つまり、第5外壁面21eに向けて)押動操作させるものとして形成される。この係止解除アーム82は、その押動操作を作業者に実施させる場所として力点部82aを有している。
ここでは、係止体81が係止突起として形成され、この係止体81を挿入させた上で係止する貫通孔として相手方係止体521hが形成されている。ここで示す係止体81は、その貫通孔としての相手方係止体521hの周壁に係止される。また、ここで示す係止解除アーム82は、固定端を支点にした弾性変形が可能な片持ち形状を成している。ここでは、その固定端を第5外壁面21eにおける嵌合接続部21g側に設け、その自由端を第5外壁面21eにおける第1外壁面21a側(嵌合接続部21gを除いた部分)に設けている。この係止解除アーム82においては、その自由端が力点部82aとなる。ここでは、その力点部82aが矩形の平板状に形成されている。また、この係止解除アーム82は、ハウジング本体21の第5外壁面21eにおける嵌合接続部21g側に間隔を空けて対向配置された壁面を有している。この係止解除アーム82においては、その壁面とは逆側の壁面で、かつ、固定端と自由端の間に係止体81が突出状態で設けられている。このように形成された係止解除アーム82においては、係止体81と相手方係止体521hとの間の係止可能な状態を解除させる際に、力点部82aに対して第5外壁面21eに向けた係止解除力を付与させる。この保持構造80においては、その係止解除力によって係止解除アーム82が撓み、この係止解除アーム82の撓みに連動して係止体81が第5外壁面21e側に変位させられて、係止体81と相手方係止体521hとの間の係止可能な状態が解除される。
カバー30は、先に示したように第2壁体31Bを第5外壁面21eにおける第1外壁面21a側に対して間隔を空けて対向配置させるので、その第2壁体31Bによって、第5外壁面21eの第1外壁面21a側だけでなく、係止解除アーム82の自由端(つまり、力点部82a)についても覆っている。そこで、第2壁体31Bは、その力点部82aを覆い、自らを第2開口30b側(第5外壁面21e側)に変位させることで力点部82aを第5外壁面21e側に向けて押し動かす押動部34を設けている(図1、図2、図5、図6及び図9)。その押動部34は、可撓性を持たせた片持ち形状に形成されている。ここで示す押動部34は、第1壁体31A側を固定端とし、第1開口30a側を自由端とする片体状に形成されており、第5外壁面21e側に押し動かされることによって、接触状態にある力点部82aを第5外壁面21e側に押し動かして、係止体81と相手方係止体521hとの間の係止可能な状態を解除させる。
以上示したように、本実施形態のコネクタ1は、第2接続部12bを導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に接触させた状態のままで、導体接続部12と電気接続部41との間に半田接続部SOが形成されている。このため、このコネクタ1においては、外に食み出ている導体引出領域EC2(導体引出領域40b)が引っ張られて、端子抜去方向の力が導体接続領域EC1に作用した際に、その端子抜去方向の力を半田接続部SOと第2接続部12bにおける導体接続領域EC1(導体接続領域40a)の平面に対する接触部分とで分散して受けることができる。従って、このコネクタ1においては、その際にそれぞれの半田接続部SOに掛かる荷重を軽減させることができる。
1 コネクタ
10 端子金具
11 端子部
12 導体接続部
12a 第1接続部
12b 第2接続部
13 スリット
20 ハウジング
20a 収容室
20b 端子引出口
40 導電部材
40a 導体接続領域
40b 導体引出領域
41 電気接続部
42 スルーホール
42a 導電部
50 補強板
EC 導電部品
EC1 導体接続領域
EC2 導体引出領域
SO 半田接続部

Claims (5)

  1. 端子部及び導体接続部を有する端子金具と、
    前記端子部を内方の収容室に収容させ、かつ、前記導体接続部を前記収容室の端子引出口から外方に突出させるハウジングと、
    可撓性を持たせた導電体及び絶縁体によってシート状に成形された積層体を備え、前記導体接続部に対して前記導電体を電気接続させる電気接続部が設けられた導体接続領域、並びに、前記ハウジングから食み出させるべく前記導体接続領域から引出方向へと引き出された導体引出領域を有する導電部品と、
    前記導体接続部及び前記電気接続部の間に介在してこれらを物理的且つ電気的に接続させる半田接続部と、
    を備え、
    前記電気接続部は、前記導体接続部を先端から挿通させる貫通孔であり、その貫通孔の内周面における導電部を前記導電体に電気接続させたスルーホールを有し、
    前記導体接続部は、前記スルーホールの中に配置された第1接続部と、前記スルーホールの外で前記第1接続部に対して折り曲げて、前記導体接続領域の平面に接触させた先端側の第2接続部と、を有することを特徴としたコネクタ。
  2. 前記導体接続領域は、前記端子金具毎の前記電気接続部を複数箇所に有し、
    複数の前記電気接続部の内、相対比較で前記引出方向側に配置されるものに挿通させた前記導体接続部は、前記第1接続部に対して前記導体引出領域側に折り曲げられた前記第2接続部を有することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記導体接続領域は、前記端子金具毎の前記電気接続部が前記引出方向側と前記引出方向側とは逆側とに分けて配置され、
    前記引出方向側の前記電気接続部に挿通させた前記導体接続部は、前記第1接続部に対して前記導体引出領域側に折り曲げられた前記第2接続部を有し、
    前記引出方向側とは逆側の前記電気接続部に挿通させた前記導体接続部は、前記第1接続部に対して前記導体引出領域側とは逆側に折り曲げられた前記第2接続部を有することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記導体接続部は、軸状に形成され、
    前記第1接続部は、前記スルーホールの中で同軸上に配置され、
    前記第2接続部は、前記第1接続部の軸に対して90度以上折り曲げることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のコネクタ。
  5. 前記導体接続部は、筒状に形成され、かつ、スリットを有し、
    前記半田接続部は、前記スリットを介して前記導体接続部の筒外から筒内に亘って形成されることを特徴とした請求項1から4の内の何れか1つに記載のコネクタ。
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