JP2022028382A - レンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズの評価を高精度に行うことができるレンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタを提供する。【解決手段】レンズプレートは、第1方向に延びる一対のガイド孔と、第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、端面に形成される複数のレンズと、を備え、複数のレンズは、第1方向から見たときの形状が互いに異なる、第1のレンズと第2のレンズとを含む。【選択図】図5
Description
本開示は、レンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタに関する。
特許文献1及び2には、フェルール構造体が開示されている。このフェルール構造体は、光ファイバを保持する保持部と、それぞれの光ファイバに対応して配置された複数のレンズ部により構成されるレンズアレイを含むレンズプレートと、を備えている。
例えば、光コネクタがレンズプレートを有する場合、レンズプレートと空気との接触界面における反射戻り光の影響を低減させるために、レンズプレートの端面をフェルールの光軸方向に垂直な平面に対して傾斜させるように設計することが考えられる。この場合、端面に垂直な方向とフェルールの光軸方向とが一致しないため、レンズの評価を高精度に行うことが困難であった。
そこで、本開示は、レンズの評価を高精度に行うことができるレンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタを提供することを目的とする。
本開示に係るレンズプレートは、第1方向に延びる一対のガイド孔と、第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、端面に形成される複数のレンズと、を備え、複数のレンズは、第1方向から見たときの形状が互いに異なる、第1のレンズと第2のレンズとを含む。
本開示によれば、レンズの評価を高精度に行うことができるレンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタを提供することできる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係るレンズプレートは、第1方向に延びる一対のガイド孔と、第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、端面に形成される複数のレンズと、を備え、複数のレンズは、第1方向から見たときの形状が互いに異なる、第1のレンズと第2のレンズとを含む。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係るレンズプレートは、第1方向に延びる一対のガイド孔と、第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、端面に形成される複数のレンズと、を備え、複数のレンズは、第1方向から見たときの形状が互いに異なる、第1のレンズと第2のレンズとを含む。
上記のレンズプレートでは、互いに形状が異なるレンズのうちの一方を検査用のダミーのレンズとし、他方を本来のレンズとして利用できる。この場合、ダミーのレンズ(ここでは第2のレンズ)を所望の形状に形成することによって、レンズ評価を高精度に行うことができる。
上記のレンズプレートにおいて、第2のレンズでは、第1方向から見たときに、一方のガイド孔の中心と他方のガイド孔の中心とを接続する線に沿った第2方向と第2方向に直交する第3方向との長さの比が1であってもよい。この場合、レンズプレートを第1方向から見たときに、第2のレンズにおける第2方向の長さの中心、且つ、第3方向の長さの中心が、第2のレンズの中心となるため、容易に第2のレンズの中心の位置を特定できる。
上記のレンズプレートにおいて、第2のレンズは、第1方向から見て真円形状を有してもよい。この場合、レンズプレートを第1方向から見たときに、第2のレンズの中心の位置を容易に特定できる。
上記のレンズプレートにおいて、第2のレンズは、第1方向から見て矩形状を有していてよい。この場合、レンズプレートを第1方向から見たときに、第2のレンズの中心の位置を容易に特定できる。
上記のレンズプレートにおいて、複数のレンズは、一方のガイド孔の中心と他方のガイド孔の中心とを接続する線に沿って配列されており、第2のレンズは、複数のレンズの配列方向の両端に配置されていてもよい。この場合、第1のレンズに比べて、第2のレンズがガイド孔の近くに配置される。レンズ評価を行う際に、ガイド孔の位置と第2のレンズの位置との関係を精度良く評価できる。
また、一実施形態に係るレンズプレートは、第1方向に延びる一対のガイド孔と、第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、端面に形成される複数のレンズと、を備え、複数のレンズでは、いずれも、第1方向から見たときに、一方のガイド孔の中心と他方のガイド孔の中心とを接続する線に沿った第2方向と第2方向に直交する第3方向との長さの比が1である。
一実施形態に係るレンズフェルールは、第1方向に延び各々に光ファイバが保持される複数の光ファイバ保持孔、及び、第1方向に延びる一対の第1ガイド孔が設けられた光ファイバ保持部と、複数の光ファイバ保持孔の延長線上に交差するように位置したレンズプレート部と、を備え、レンズプレート部は、一対の第1ガイド孔に連通するように第1方向に延びる一対の第2ガイド孔と、第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、端面に形成される複数のレンズと、を備え、複数のレンズは、第1方向から見たときの形状が互いに異なる第1のレンズと第2のレンズとを含む。
一実施形態に係るレンズコネクタは、上記のレンズフェルールと、複数の光ファイバ保持孔の各々に保持された光ファイバとを備える。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態に係るレンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明においては、同一要素または同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
本開示の一実施形態に係るレンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明においては、同一要素または同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、一例に係るレンズコネクタ1を示す斜視図である。図2は、フェルール11を示す側断面図である。図3は、レンズコネクタ1を示す側断面図である。レンズコネクタ1は、例えばレンズコネクタ1と同一の構造を有する相手側コネクタに対して光学的に接続される。
レンズコネクタ1はレンズフェルール10と光ファイバ30とを備える。レンズフェルール10はフェルール11及びレンズプレート20を備える。フェルール11は、例えばMTフェルールである。フェルール11は、第1方向D1の一端に設けられてレンズプレート20に対向する光学端面12と、第1方向D1の他端に設けられた後端面13と、第1方向D1に沿って延びる側面14、上面15及び下面16とを有する。
一対の側面14は、第1方向D1に交差する第2方向D2に沿って並んで配置されている。上面15及び下面16は、第1方向D1及び第2方向D2の双方に交差する第3方向D3に沿って並んで配置されている。第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3は、例えば、互いに直交している。
上面15には、フェルール11の内部の光ファイバ30を視認可能とする窓穴17が形成されている。窓穴17は、フェルール11の内部に光ファイバ30を固定する接着剤の導入孔である。フェルール11の内部に光ファイバ30を配置した状態で窓穴17からフェルール11の内部に接着剤が導入されることにより、フェルール11の内部において光ファイバ30が固定される。
フェルール11は、光ファイバ30が保持される複数(図示例では12箇所)の光ファイバ保持孔18と、位置決め用のガイドピンが挿入される一対のガイド孔19とを有する。光ファイバ保持孔18及びガイド孔19は、第1方向D1に沿って延びており、フェルール11の光学端面12及び後端面13の双方に開放されている。複数の光ファイバ保持孔18及び複数のガイド孔19は、第2方向D2に沿って並ぶように配置されている。一対のガイド孔19は、光ファイバ保持孔18を第2方向D2において挟み込む位置に設けられている。第1方向D1から見たとき、一方のガイド孔19の中心と他方のガイド孔19の中心とを接続する仮想線L1は、第2方向D2に沿って延在する。
フェルール11の光学端面12には、光ファイバ30の先端面31が露出する。フェルール11は複数の光ファイバ保持孔18を有し、複数の光ファイバ保持孔18のそれぞれには複数の光ファイバ30のそれぞれが挿入されて保持される。光ファイバ30は、例えば、コア及びクラッドを有するシングルモードファイバである。各光ファイバ保持孔18の中心軸方向と光ファイバ30の光軸方向は、例えば、第1方向D1に一致する。
フェルール11の光学端面12は、第1方向D1に垂直な平面、すなわち、第2方向D2及び第3方向D3に延在する平面に対して傾斜している。一例の光学端面12は、第1方向D1から見たときに、第2方向D2に沿った一対の辺12a,12bと、第3方向に沿った一対の辺12c,12dとによって規定され得る。一対の辺12c,12dは、第2方向D2から見たとき、第3方向D3に対して傾斜している。図示例では、光学端面12と上面15とを接続する辺12bが光学端面12と下面16とを接続する辺12aよりも前側に位置している。すなわち、辺12c,12dは、下端よりも上端が前側となるように傾斜している。例えば、第1方向D1に垂直な平面に対する光学端面12の傾斜角θ1は、6°~16°程度の範囲であってもよく、一例として約8°であってもよい。
レンズプレート20は、フェルール11と相手側コネクタとの間に介在する樹脂製のスペーサである。レンズプレート20には光ファイバ30と光結合する凸レンズ形状のレンズ21が形成されている。レンズプレート20は、レンズコネクタ1が扱う光の通信波長において透明であって、光ファイバ30に光結合する信号光である光が透過する光学樹脂によって構成されている。
レンズプレート20は、相手側コネクタに当接し得る第1端部22と、第1端部22の第1方向D1の反対側を向く第2端部23と、第1端部22及び第2端部23を互いに接続する側部24、上部25及び下部26とを有する。第2端部23は、フェルール11の光学端面12に対向する面である。一例の第2端部23は、第1方向D1に垂直な平面に対して、光学端面12と同じ傾斜角θ1で傾斜している。第2端部23と光学端面12との間には、レンズコネクタ1で扱う光が透過する接着剤が導入されてもよい。この接着剤は、フェルール11、レンズプレート20及び光ファイバ30を互いに固定する。フェルール11、レンズプレート20及び光ファイバ30が互いに固定されたレンズコネクタ1において、フェルール11は光ファイバ保持部として機能し、レンズプレート20は複数の光ファイバ保持孔18の延長線上に交差するレンズプレート部として機能する。
レンズプレート20の第1端部22は、第1方向D1に垂直な平面に対して傾斜した端面27と、端面27の外縁において第1方向D1に突出した当接面28とを含む。当接面28は、例えば、矩形枠状を呈しており、第1方向D1から見たときに、第2方向D2に延びる上部28a及び下部28bと、第3方向D3に延びる一対の側部28c,28dと、を含む。端面27は、第1方向D1から見たときに、第2方向D2に沿った一対の辺27a,27bと、第3方向に沿った一対の辺27c、27dとによって規定され得る。一対の辺27c、27dは、第2方向D2から見たとき、第3方向D3に対して傾斜している。図示例では、端面27と上部28aとを接続する辺27aが端面27と下部28bとを接続する辺27bよりも前側に位置している。すなわち、辺27c、27dは、下端よりも上端が前側となるように傾斜している。例えば、第1方向D1に垂直な平面に対する端面27の傾斜角θ2は、6°~16°程度の範囲であってよく、一例として光学端面12の傾斜角θ1と同じであってよい。
端面27には、レンズプレート20を第1方向D1に貫通する、一対のガイド孔29が形成されている。第1方向D1に延びる一対のガイド孔29は、フェルール11に形成された一対のガイド孔19にそれぞれ連通し得る。例えば、接着剤によってレンズプレート20とフェルール11とが互いに固定された場合、第1方向D1から見てガイド孔19の位置及び形状とガイド孔29の位置及び形状とは互いに一致した状態(ガイド孔19及びガイド孔29が第1方向D1に沿って連通した状態)となっている。
また、端面27には複数のレンズ21が形成されている。図3に示すように、レンズ21は、第1方向D1において当接面28よりも前方に突出することがない。図4は、一例のレンズプレート20を端面27に垂直な方向から見た図である。図5は、一例のレンズプレート20を第1方向D1(ガイド孔29の軸方向)から見た図である。レンズ21は、第1のレンズ21aと第2のレンズ21bとを含む。第1のレンズ21aと第2のレンズ21bとでは、第1方向D1から見たときの形状が互いに異なる。第1のレンズ21aは、光ファイバ保持孔18と同数形成されてよく、第2のレンズ21bは、少なくとも2つ形成されていてよい。
図示例において、第1のレンズ21aは、光ファイバ30と光結合する凸レンズである。すなわち、第1のレンズ21aは、光ファイバ保持孔18の延長線上に位置している。また、第2のレンズ21bは、光ファイバ30と光結合しないダミーのレンズであり、製造されたレンズプレート20の評価に用いられる。
レンズプレート20の評価は、レンズ21の位置が設計された位置に形成されているかの評価であってもよい。レンズプレート20とフェルール11とは、ガイドピンがガイド孔19,29に挿通されることで互いに位置決めされる。そこで、ガイド孔29に対するレンズ21の位置を検出することでレンズプレート20の評価が可能である。なお、本例においては、第1のレンズ21aと第2のレンズ21bとが同じ金型で形成される等の理由により、第1のレンズ21aと第2のレンズ21bとの互いの位置関係が変動しないことが前提となっている。すなわち、ガイド孔29に対する第2のレンズ21bの位置が検出されることで、ガイド孔29に対する第1のレンズ21aの位置の評価が可能となっている。
図示例では、レンズ21は、第2方向D2に沿って一対のガイド孔29間に均等に配列されている。また、第2のレンズ21bは、レンズ21の配列方向の両端に配置されており、第1のレンズ21aは、第2のレンズ21b間に配列されている。一例として、第2のレンズ21bの中心と隣接するガイド孔29の中心との距離は、0.15mm~0.35mm程度であってよい。
図4に示すように、第1のレンズ21aは、端面27に垂直な方向から見たときに、真円形状をなしている。すなわち、第1のレンズ21aの外周の形状は実質的に真円である。例えば、第1のレンズ21aの外形を楕円近似した場合、長軸と短軸との長さの差の長軸に対する割合は、0.40%未満であり、より好ましくは0.15%未満である。第1のレンズ21aが上述の形状を有するため、図5に示すように、第1方向D1から見たときには、第1のレンズ21aは、第2方向D2に沿った長軸と第3方向D3に沿った短軸とを有する楕円形状を呈することになる。
一方、第2のレンズ21bは、図5に示すように、第1方向D1から見たときに、第2方向D2と第3方向D3との長さの比が1となっており、より詳しくは真円形状を呈している。そのため、図4に示すように、第2のレンズ21bは、端面27に垂直な方向から見たときには、楕円形状を呈している。図4の例では、第2のレンズ21bは、第2方向D2に沿った短軸と第2方向D2に直交する方向に沿った長軸とを有している。端面27の傾斜角をθ2とした場合、第2のレンズ21bの長軸の長さは、短軸の長さの1/cosθ2となっている。なお、図4及び図5に示すように、ガイド孔29も第2のレンズ21bと同様に、端面27に垂直な方向から見たときには楕円形状を呈し、第1方向D1から見たときには真円形状を呈する。
以上説明したように、レンズプレート20は、第1方向D1に延びる一対のガイド孔29と、第1方向D1に垂直な平面に対して傾斜した端面27と、端面27に形成される複数のレンズ21と、を備え、複数のレンズ21は、第1方向D1から見たときの形状が互いに異なる第1のレンズ21aと第2のレンズ21bとを含む。
上記のレンズプレート20では、互いに形状が異なるレンズのうちの一方の第2のレンズ21bを検査用のダミーのレンズとし、他方の第1のレンズ21aを本来のレンズとして利用できる。この場合、ダミーのレンズである第2のレンズ21bを所望の形状に形成することによって、レンズ評価を高精度に行うことができる。
上記のレンズプレート20において、第2のレンズ21bでは、第1方向D1から見たときに、一方のガイド孔29の中心と他方のガイド孔29の中心とを接続する仮想線L1に沿った第2方向D2と第2方向D2に直交する第3方向D3との長さの比が1となっている。上述のとおり、一例においては、ガイド孔29に対する第2のレンズ21bの位置が検出されることで、ガイド孔29に対する第1のレンズ21aの位置の評価がなされ得る。この場合、レンズプレート20の端面27をガイド孔29の軸方向に沿った第1方向D1から撮像した画像に基づいて、第2のレンズ21bの位置を検出することが考えられる。上記構成によれば、レンズプレート20を第1方向D1から見たときに、第2のレンズ21bにおける第2方向D2の長さの中心、且つ、第3方向D3の長さの中心を、第2のレンズ21bの中心として容易に特定できる。第2のレンズ21bの中心とガイド孔29の中心との位置関係を解析することによって、レンズプレート20の評価が行われ得る。
また、上記のレンズプレート20では、第2のレンズ21bが、第1方向D1から見て真円形状を有している。この場合、第1方向D1から撮像された端面27の画像から所定のサイズの真円形状を抽出することによって第2のレンズ21bを識別できる。抽出された真円形状の中心の位置に基づいて、第2のレンズ21bの中心の位置を容易に特定できる。
上記のレンズプレートにおいて、複数のレンズ21は、一方のガイド孔29の中心と他方のガイド孔29の中心とを接続する仮想線L1に沿って配列されており、第2のレンズ21bは、複数のレンズ21の配列方向の両端に配置されていてもよい。この場合、第1のレンズ21aに比べて、第2のレンズ21bがガイド孔29の近くに配置される。これにより、ガイド孔29の位置と第2のレンズ21bの位置との関係を精度良く検出できるので、レンズプレート20を精度良く評価できる。
以上、本開示の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は上記の形態に限られない。
例えば、第2方向D2に沿って配列された複数のレンズ21のうち、配列方向の両端に第2のレンズ21bが形成される例を示したが、第2のレンズの位置及び数は、上記例に限定されない。図6及び図7は、それぞれ、他の例のレンズプレートを端面に垂直な方向から見た図である。図6に示される例のレンズプレートは、4つの第2のレンズ121bを含む。このレンズプレートでは、第1のレンズ121aが配列された位置から第2方向D2に直交する方向にずれた位置に第2のレンズ121bが形成されている。図示例では、配列方向の両端に配置された第1のレンズ121aを第2方向D2に直交する方向に挟み込むように、配列方向の両端に2つずつの第2のレンズ121bが形成されている。なお、第1のレンズ121a及び第2のレンズ121bは、第1のレンズ21a及び第2のレンズ21bにそれぞれ相当する。
また、図7に示される例のレンズプレートは、2つの第2のレンズ221bを含む。このレンズプレートでは、第1のレンズ221aが配列された位置から第2方向D2に直交する方向にずれた位置に第2のレンズ221bが形成されている。図示例では、第1のレンズ221aの配列方向の中央において、第1のレンズ221aを第2方向D2に直交する方向に挟み込むように、2つの第2のレンズ221bが形成されている。なお、第1のレンズ221a及び第2のレンズ221bは、第1のレンズ21a及び第2のレンズ21bにそれぞれ相当する。
また、端面27に垂直な方向から見て、第2のレンズ21bが楕円形状である例を示したが、第2のレンズの形状は楕円形状に限定されない。図8及び図9は、それぞれ、他の例のレンズプレートを端面に垂直な方向から見た図である。便宜上、図4に示す例と同じ位置に第1のレンズ321a,421a及び第2のレンズ321b,421bが形成されているが、レンズの位置は特に限定されない。なお、第1のレンズ321a,421a及び第2のレンズ321b,421bは、第1のレンズ21a及び第2のレンズ21bにそれぞれ対応する。
図8に示す例では、端面27に垂直な方向から見て、第2のレンズ321bが矩形状を呈している。すなわち、第2のレンズ321bは、端面に垂直な方向から見て、第2方向D2に沿った一対の辺と第2方向D2に垂直な方向に沿った一対の辺とによって規定され得る。図示例では、第2方向D2に沿った一対の辺の長さよりも、第2方向D2に垂直な方向に沿った一対の辺の長さが長くなっている。例えば、端面27の傾斜角をθとした場合、第2のレンズ321bにおける第2方向D2に垂直な方向に沿った辺の長さは、第2方向D2に沿った辺の長さの1/cosθとなっていてもよい。この場合、第1方向D1から見たときには、第2のレンズ321bは、正方形状を呈する。
図9に示す例では、端面27に垂直な方向から見て、第2のレンズ421bが菱形状を呈している。例えば、第2のレンズ421bは、端面27に垂直な方向から見て、第2方向D2に沿った対角線と第2方向D2に垂直な方向に沿った対角線とによって規定され得る。例えば、端面27の傾斜角をθとした場合、第2のレンズ421bにおける第2方向D2に垂直な方向に沿った対角線の長さは、第2方向D2に沿った対角線の長さの1/cosθとなっていてもよい。この場合、第1方向D1から見たときには、第2のレンズ421bは、正方形状を呈する。第1方向D1から見てレンズが矩形状を呈する場合のように、レンズが直線の組み合わせによって規定される場合、画像処理によってレンズのエッジを抽出し易いため、レンズの位置を検出しやすく、レンズの中心位置を特定しやすい。
また、通信に利用されないダミーの第2のレンズを有する例を示したが、一例においては、ダミーのレンズを備えなくてもよい。図10は、他の例のレンズプレートを端面27に垂直な方向から見た図である。図10に示す例では、全てのレンズ521が光ファイバ保持孔の延長線上に位置している。すなわち、全てのレンズ521に光ファイバからの光が入力され得る。このレンズ521は、図4の第2のレンズ21bと同様に、端面27に垂直な方向から見て楕円形状を呈しており、第1方向D1から見て真円形状を呈している。すなわち、図10のレンズでは、第1方向D1から見たときに、第2方向D2と第2方向D2に直交する第3方向D3との長さの比が1であってよい。この場合、通信に利用され得るレンズ521の中心とガイド孔29の中心との位置関係を解析することによって、レンズプレートの評価が行われ得る。
また、フェルール11とレンズプレート20とがそれぞれ別部材として形成されている例を示したが、フェルール11に相当する部分とレンズプレート20に相当する部分とを含むように、レンズフェルールが一体成形によって製造されてもよい。
また、上記の各形態では、特に矛盾や問題がない限り、互いの構成を流用又は追加することができる。例えば、図6及び図7に示すレンズプレートの第2のレンズに代えて図8又は図9のレンズプレートの第2のレンズを備えてもよい。また、図6のレンズプレートに図7のレンズプレートの第2のレンズを追加してもよい。
1…レンズコネクタ、10…レンズフェルール、11…フェルール、12…光学端面、12a…辺、12b…辺、12c…辺、12d…辺、13…後端面、14…側面、15…上面、16…下面、17…窓穴、18…光ファイバ保持孔、19…ガイド孔、20…レンズプレート、21…レンズ、21a…第1のレンズ、21b…第2のレンズ、22…第1端部、23…第2端部、24…側部、27…端面、27a…辺、27b…辺、27c…辺、27d…辺、28…当接面、28a…上部、28b…下部、28c…側部、28d…側部、29…ガイド孔、30…光ファイバ、31…先端面、121a…第1のレンズ、121b…第2のレンズ、221a…第1のレンズ、221b…第2のレンズ、321a…第1のレンズ、321b…第2のレンズ、421a…第1のレンズ、421b…第2のレンズ、521…レンズ、D1…第1方向、D2…第2方向、D3…第3方向、L1…仮想線、θ1…傾斜角、θ2…傾斜角。
Claims (8)
- 第1方向に延びる一対のガイド孔と、
前記第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、
前記端面に形成される複数のレンズと、を備え、
前記複数のレンズは、前記第1方向から見たときの形状が互いに異なる、第1のレンズと第2のレンズとを含む、レンズプレート。 - 前記第2のレンズでは、前記第1方向から見たときに、一方の前記ガイド孔の中心と他方の前記ガイド孔の中心とを接続する線に沿った第2方向と前記第2方向に直交する第3方向との長さの比が1である、請求項1に記載のレンズプレート。
- 前記第2のレンズは、前記第1方向から見て真円形状を有する、請求項2に記載のレンズプレート。
- 前記第2のレンズは、前記第1方向から見て矩形状を有する、請求項1又は請求項2に記載のレンズプレート。
- 前記複数のレンズは、一方の前記ガイド孔の中心と他方の前記ガイド孔の中心とを接続する線に沿って配列されており、
前記第2のレンズは、前記複数のレンズの配列方向の両端に配置されている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のレンズプレート。 - 第1方向に延び各々に光ファイバが保持される複数の光ファイバ保持孔、及び、前記第1方向に延びる一対の第1ガイド孔が設けられた光ファイバ保持部と、
前記複数の光ファイバ保持孔の延長線上に交差するように位置したレンズプレート部と、を備え、
前記レンズプレート部は、
前記一対の第1ガイド孔に連通するように前記第1方向に延びる一対の第2ガイド孔と、
前記第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、
前記端面に形成される複数のレンズと、を備え、
前記複数のレンズは、前記第1方向から見たときの形状が互いに異なる第1のレンズと第2のレンズとを含む、レンズフェルール。 - 請求項6に記載されたレンズフェルールと、前記レンズフェルールにおける複数の光ファイバ保持孔の各々に保持された光ファイバと、を備えた、レンズコネクタ。
- 第1方向に延びる一対のガイド孔と、
前記第1方向に垂直な平面に対して傾斜した端面と、
前記端面に形成される複数のレンズと、を備え、
前記複数のレンズでは、いずれも、前記第1方向から見たときに、一方の前記ガイド孔の中心と他方の前記ガイド孔の中心とを接続する線に沿った第2方向と前記第2方向に直交する第3方向との長さの比が1である、レンズプレート。
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JP2020131750A JP2022028382A (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | レンズプレート、レンズフェルール及びレンズコネクタ |
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Family Applications (1)
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2020
- 2020-08-03 JP JP2020131750A patent/JP2022028382A/ja active Pending
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