JP2022024748A - ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス性を向上することができるディスペンサを提供する。【解決手段】通信可能な記録媒体が設けられた容器に所定の供給物を供給するディスペンサ1であって、記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、送受信部、または記録媒体から放射される電波または電磁波を反射して、送受信部と記録媒体とを通信させる反射部とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、ディスペンサに関する。
従来、飲料や食品等の供給物を吐出する吐出部と、電子タグ等の記録媒体に記録された情報を電波や電磁波等を用いて読み取る送受信部とを備え、記録媒体が設けられた所定の容器に供給物を供給するディスペンサが知られている。このディスペンサでは、所定の容器の記録媒体に記録された情報を送受信部が読み取り、当該情報に基づいて、吐出部から供給物が吐出され、容器に供給物が供給される(例えば、特許文献1参照)。
このようなディスペンサでは、送受信部は、所定位置に配置された容器の記録媒体を読み取り可能な位置に設けられる。
特開2010-67185号公報
しかしながら、従来のディスペンサでは、送受信部は、電子タグに記録された情報を読み取ることが可能な位置に配置する必要があり、当該送受信部の配置位置によっては、当該ディスペンサのメンテナンス性が低下する虞があった。
本発明は、メンテナンス性を向上することができるディスペンサを提供する。
本発明は、通信可能な記録媒体が設けられた容器に飲料を供給するディスペンサであって、前記記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、前記送受信部、または前記記録媒体から放射される電波または電磁波を反射して、前記送受信部と前記記録媒体とを通信させる反射部とを備えていることを特徴とする。
これによれば、記録媒体と送受信部とを対向して配置させることなく、送受信部と、記録媒体とを通信させることができる。このため、送受信部を保護が容易な箇所に配置することができ、ディスペンサのメンテナンス性を向上させることができる。
本発明によれば、メンテナンス性を向上することができる。
本発明の実施形態に係るディスペンサの構成を示す斜視図 ディスペンサの分解斜視図 飲料供給ノズルの周辺とトレイユニットの縦断面図 (A)は、上面側から視た斜視図、図4(B)は、下面側から視た斜視図 (A)は、上面図、図5(B)は、下面図、図5(C)は、背面図 飲料供給システムの概略構成を示す図 ディスペンサの変形例を示す分解斜視図 変形例における飲料供給ノズルの周辺とトレイユニットの縦断面図
第1の発明は、通信可能な記録媒体が設けられた容器に所定の供給物を供給するディスペンサであって、前記記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、前記送受信部、または前記記録媒体から放射される電波または電磁波を反射して、前記送受信部と前記記録媒体とを通信させる反射部とを備えている。
これによれば、記録媒体と送受信部とを対向して配置させることなく、送受信部と、記録媒体とを通信させることができる。
このため、送受信部を保護が容易な箇所に配置することができ、ディスペンサのメンテナンス性を向上させることができる。
第2の発明は、前記容器が設置される設置部と、前記設置部から外れた位置に配置された前記記録媒体と前記送受信部との通信を遮蔽する遮蔽部を備えている。
これによれば、送受信部から放射された電波、または電磁波が遮蔽部によって遮断され、設置部の上面側を当該電波、または電磁波から遮蔽することができる。
このため、ディスペンサは、所定の位置から外れた位置に配置された容器の記録媒体の情報を送受信部が読み取ることを抑制することができる。
第3の発明は、通信可能な記録媒体が底部に設けられた容器に所定の供給物を供給するディスペンサであって、前記容器が設置される設置部と、前記記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、前記設置部の下方に配置され、前記送受信部、または前記記録媒体から放射される電波または電磁波を反射して、前記送受信部と前記記録媒体とを通信させる反射部とを備えている。
これによれば、ディスペンサの設置部には、容器の周方向における位置を規定することなく当該容器を載置できる。このため、ユーザUは、容器の周方向における配置を確認することなく、ディスペンサに当該容器を載置することができる。
また、送受信部を設置部の下方に限らず、任意の位置に設けることができる。
このため、送受信部を保護が容易な箇所に配置することができ、ディスペンサのメンテナンス性を向上させることができる。
第4の発明は、前記設置部の下方に設けられ、前記容器の外部に流出した前記供給物を受けるトレイを備え、前記反射部は、前記トレイの下方に設けられ、前記トレイには、前記トレイの底部が上方に向かって突出することで、前記反射部を覆う被覆部が設けられ、前記被覆部の上面には、傾斜面が設けられている。
これによれば、被覆部の上面に滴下された飲料等の液体は、傾斜面の傾斜に従って、トレイの底部に向かって流される。このため、記録媒体と送受信部との間に飲料等の液体が滞留して、送受信部による記録媒体の読み取りが妨げられることが抑制される。
第5の発明は、前記供給物を供給する機構を有した本体を備え、前記送受信部は、前記本体に設けられ、前記トレイは、前記本体から着脱自在に設けられている。
これによれば、トレイに貯留された飲料等を廃棄し、当該トレイを洗浄することが容易となる。このため、送受信部を保護しつつ、トレイの手入れを容易に行うことができる。
第6の発明は、前記送受信部は、前記記録媒体に記録された情報を読み取る、または前記記録媒体に情報を書き込む。
これによれば、ディスペンサは、読取装置40を介して、記録媒体と情報の送受信を行う。このため、ディスペンサは、記録媒体の情報に基づいて、容器に供給物を供給することや、ディスペンサの動作に応じて記録媒体に記録される情報を更新させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るディスペンサ1の構成を示す斜視図である。以下の説明において、ディスペンサ1の各部の上下方向とは、当該ディスペンサ1が設置面に設置された状態での上下方向とする。
本実施形態のディスペンサ1は、コンビニエンスストアや飲食店、あるいはドリンクバーといった店舗等に設置される所謂飲料ディスペンサであり、具体的には、コーヒー飲料等を抽出してカップ等の所定の容器に注ぐ装置である。本実施形態のディスペンサ1には、飲料を注ぐための専用容器として飲料容器70が用いられる。
ディスペンサ1は、図1に示すように、装置本体2と、トレイユニット10とを備えている。
装置本体2は、内部に飲料を供給するための各種の機構が収められた箱状の筐体である。本実施形態の装置本体2の内部には、駆動モータやミル、フィルタ、シリンダ、温水タンク等といったコーヒー飲料等を抽出するための各種の抽出機構や、ポンプや供給配管等といった抽出されたコーヒー飲料等を供給するための各種の供給機構、これらの抽出機構や供給機構の制御や外部のサーバ等と通信を行う制御装置11(図5)等が収められている。
これらの抽出機構や供給機構は、飲料ディスペンサとして公知であるコーヒー飲料抽出機構や供給機構と略同一のものである。
装置本体2の前面(正面)を構成する前面パネル5の略中央には、飲料供給ノズル3が設けられている。飲料供給ノズル3は、装置本体2の内部で抽出された飲料を吐出する飲料吐出部として機能するノズルであり、当該飲料供給ノズル3には、装置本体2の内部に収められた供給機構の供給配管が接続されている。飲料供給ノズル3の下端には、吐出口4が形成されている。ディスペンサ1では、抽出された飲料は、装置本体2の上下方向に沿って、飲料供給ノズル3の吐出口4を通じて下方に吐出される。
装置本体2の前面において、飲料供給ノズル3の上方には、表示パネル6が設けられている。この表示パネル6は、ディスペンサ1の状態に関する情報や、ディスペンサ1が提供可能なメニュー、飲料容器70から読み取った情報等が表示される表示部として機能する。
なお、この表示パネル6は、タッチパネルであってもよい。この場合、表示パネル6は、抽出された飲料を飲料供給ノズル3から吐出させるためのタッチ操作が可能に構成されていてもよい。
また例えば、表示パネル6に替えて、ディスペンサ1と通信可能な通信端末を利用してもよい。この場合、表示パネル6が省略され、ディスペンサ1は、通信端末を介して操作される。
図2は、ディスペンサ1の分解斜視図である。
図2に示すように、装置本体2の前面において、飲料供給ノズル3の下方には、読取装置40が設けられている。この読取装置40は、飲料供給ノズル3と同様に、装置本体2の前面の幅方向において、略中央に配置されている。
読取装置40は、NFCタグやRFIDタグ等の電子タグ、あるいはICタグと呼ばれる所定の情報を記録する記録媒体から、当該記録媒体に記録された情報を読み取る非接触型の読取機構を備えた装置である。この読取装置40は、記録媒体との間で、所定の規格に従って近距離無線通信を行い、当該記録媒体から情報を読み取る。読取装置40は、読み取った情報を装置本体2の内部に収められた制御装置11に送信する。
この読取装置40は、各種の記録媒体に情報を書き込む機能を有していてもよい。すなわち、読取装置40は、送受信部として機能するものである。
読取装置40の内部には、CPUやMPU等から成るプロセッサ44(図3)が収められている。プロセッサ44は、読取装置40の各種の制御を行う制御部として機能する。
読取装置40には、一方の上面に沿って平面状に形成された平面アンテナである装置アンテナ42が設けられている。装置アンテナ42は、通信用(情報の読み取り用)の電波、または電磁波を放射する。なお、装置アンテナ42は、平面アンテナに限らず、コイルであってもよい。
読取装置40は、装置本体2の内部に収められている。具体的には、装置アンテナ42が前面パネル5の裏面に沿うように配置されている。
読取装置40は、有線、または無線によって制御装置11に電気的に接続されている。
図3は、ディスペンサ1の飲料供給ノズル3の周辺とトレイユニット10の縦断面図である。
トレイユニット10は、図1、図3に示すように、装置本体2の前面に、着脱自在に取り付けられ、飲料供給ノズル3の下方に位置するように配置されている。このトレイユニット10は、図2に示すように、略槽状に形成されたドリップトレイ20と、当該ドリップトレイ20の上面を覆う平板状の載置板30とを備え、全体として箱体となるように形成されている。
本実施形態では、ドリップトレイ20と、載置板30とは、いずれも樹脂によって形成されている。
載置板30は、長手方向の長さ寸法が装置本体2の前面の幅方向の寸法と略同一となるように形成され、ドリップトレイ20の上面全体を覆う平板状部材である。この載置板30の略中央には、水抜き孔32が設けられ、当該水抜き孔32の周囲には、メッシュ状の水切り部34が設けられている。
トレイユニット10が装置本体2の前面に取り付けられた状態において、水切り部34は、飲料供給ノズル3の直下に位置する。また、本実施形態では、水抜き孔32は、吐出口4の直下に位置している。
本実施形態では、ディスペンサ1から飲料を注がれるときには、飲料容器70は、水切り部34の上面に載置される。すなわち、水切り部34は、ディスペンサ1から飲料を注がれる飲料容器70が設置される設置部として機能する。
図4は、ドリップトレイ20の斜視図であり、図4(A)は、上面側から視た斜視図、図4(B)は、下面側から視た斜視図である。
図5は、ドリップトレイ20の構成を示す図であり、図5(A)は、上面図、図5(B)は、下面図、図5(C)は、背面図である。図4、図5において、金属箔55が設けられている箇所には、説明の便宜上、ハッチングを付している。
ドリップトレイ20は、ディスペンサ1から飲料容器70に飲料を注がれるときに、当該飲料容器70から流れ出た飲料や、飛び散った飲料を受けて貯留するための部材である。このドリップトレイ20は、内部に貯留空間V1が設けられ、上面が開放された槽状に形成されている。
ドリップトレイ20は、載置板30と同様に、長手方向の長さ寸法が、装置本体2の前面の幅方向の寸法と略同一となるように形成されている。ドリップトレイ20は、当該ドリップトレイ20の長手方向に沿って形成された一方の側壁21が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に取り付けられている。
ドリップトレイ20には、長手方向の略中央において、底部23が貯留空間V1側に向かって、所定の高さ寸法で隆起するように突出することで形成された被覆部24が設けられている。
被覆部24は、直方体状に形成されており、当該被覆部24は、長手方向における一方の端部が側壁21に連結され、他方の端部が側壁21に対向して配置される側壁22に接近した位置に配置されている。
底部23が上方に突出して被覆部24が形成されることによって、当該被覆部24の下方には、内部空間V2が形成されている。この内部空間V2は、上方が被覆部24で覆われ、下方が開放された矩形の空間である。
詳述すると、内部空間V2は、天井面51と、一対の内側面52と、傾斜面53とに囲まれている。
天井面51は、内部空間V2の上方を覆い、載置板30に対向し、且つ略平行となる面である。
一対の内側面52は、ドリップトレイ20の長手方向に位置する側面である。
傾斜面53は、側壁22に接近した位置に設けられた面であり、当該傾斜面53は、上方から下方に向かうにつれて側壁21に接近するように、所定の角度で傾斜している。これによって、傾斜面53は、天井面51、及び側壁21に対向している。
側壁21には、内部空間V2の横断面と略同形状の開口部50が設けられている。被覆部24は、長手方向における一方の端部がこの開口部50に連結されている。これによって、内部空間V2の長手方向における一方は、開口部50に連通している。このため、内部空間V2は、開口部50を介して、装置本体2側の外部に連通されている。
また、開口部50は、傾斜面53に対向している。
上述の通り、トレイユニット10は、ドリップトレイ20の長手方向に沿って形成された一方の側壁21が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に着脱自在に取り付けられている。
開口部50は、トレイユニット10が装置本体2の前面に取り付けられた状態において、前面パネル5を挟んで、読取装置40の装置アンテナ42に対向して配置される。すなわち、装置アンテナ42は、傾斜面53に対向して配置される。
本実施形態では、装置アンテナ42と開口部50とは、外形が略同一形状となるように形成されている。
天井面51と、一対の内側面52と、傾斜面53との上面には、いずれも金属箔55が設けられている。金属箔55は、例えばアルミテープ等で形成された、電波、または電磁波を反射可能な薄い金属材である。なお、これに限らず、天井面51と、一対の内側面52と、傾斜面53との上面には、例えば薄い金属板や、金属塗料が設けられていてもよい。
天井面51において、傾斜面53に対向する箇所には、遮蔽部開口56が設けられている。遮蔽部開口56は、天井面51において、金属箔55が設けられていない箇所であり、本実施形態では、矩形状に形成されている。
この遮蔽部開口56は、トレイユニット10が装置本体2の前面に取り付けられた状態において、水切り部34と、飲料供給ノズル3との直下に位置している。
なお、本実施形態では、天井面51において、この遮蔽部開口56が設けられた箇所は、上方に向かって窪んでいる。
被覆部24の上面において、傾斜面53の上方に位置する箇所には、頂部27からドリップトレイ20の各角部に向かって傾斜する複数の傾斜面28が設けられている。この傾斜面28は、頂部27から、ドリップトレイ20の上下方向(貯留空間V1の深さ方向)に沿って下方に向かって傾斜している。この頂部27は、遮蔽部開口56の略上方に位置している。
被覆部24は、貯留空間V1内において、この頂部27が載置板30に接しない程度の高さ寸法となるように形成されている。
なお、これらの頂部27、及び一対の傾斜面28から成る被覆部24の上面には、撥水コーティング、あるいは撥水加工が施されていることが望ましい。
ドリップトレイ20の底面、すなわち底部23の下面全体には、薄い金属材で形成された遮蔽シート57によって覆われている。この遮蔽シート57は、内部空間V2を下方側から覆っている。
遮蔽シート57は、トレイユニット10が装置本体2の前面に取り付けられた状態において、装置本体2が載置された載置面に接する。
なお、装置本体2が載置された載置面が金属材で形成されている場合、遮蔽シート57は、設けられていなくてもよい。
飲料容器70は、ディスペンサ1から飲料が注がれる所定の容器であり、この飲料容器70は、例えば、タンブラー、携帯マグ、水筒、使い捨てコップ、ポット等である。本実施形態では、飲料容器70は、図1、図2、図4に示すように、所謂タンブラーとして構成されている。
図1、図2、図4に示すように、飲料容器70の底部には、情報タグ72が設けられている。この情報タグ72は、NFCタグやRFIDタグ等の電子タグ、あるいはICタグと呼ばれる所定の情報を記録する記録媒体である。本実施形態では、この情報タグ72は、飲料容器70の底面を構成している。
情報タグ72は、平面アンテナ76を備えている。この平面アンテナ76は、平板状に形成され、電波や電磁波等の受信、又は放射を行う通信部として機能するものである。この平面アンテナ76は、飲料容器70の底面に平行となるように配置されている。
この平面アンテナ76の上面の大きさは、底面の大きさよりも小さく形成されている。なお、情報タグ72は、通信部として、平面アンテナ76に限らず、例えばコイル等を備えていてもよい。
本実施形態の飲料容器70には、例えば周面等に情報タグ72に対応したシリアルナンバーが記載されている。なお、シリアルナンバーに限らず、例えば、二次元コードであってもよい。
本実施形態の飲料容器70は、樹脂製のタンブラーとなっている。なお、これに限らず、飲料容器70は、紙やセラミック、ガラス、金属等といった各種の材料で形成されていてもよい。
飲料容器70が金属で形成される場合には、情報タグ72は、ゴム材等で飲料容器70の金属表面から数ミリメートル(mm)程度離して、当該飲料容器70の底部に設けられることが望ましい。あるいは、情報タグ72には、金属対応タグを用いてもよい。
図6は、飲料供給システム101の概略構成を示す図である。
次いで、本実施形態のディスペンサ1が用いられるシステムの一例として、飲料供給システム101について説明する。
本実施形態の飲料供給システム101は、ユーザUに適切に飲料を提供可能にするシステムである。飲料供給システム101は、図6に示すように、ディスペンサ1と、サーバ60と、飲料容器70と、情報端末80とを備えている。本実施形態では、ディスペンサ1やサーバ60等がそれぞれ1台ずつ設けられている場合を説明するが、これに限らず、飲料供給システム101が備える機器は、いずれも複数設けられていてもよい。
ディスペンサ1は、上述の通り、制御装置11を備えている。制御装置11は、CPUやMPU等のプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスとを有したコンピュータを備えている。また、当該制御装置11は、本体通信部7と、機器制御部8と、全体制御部9とを備えている。
本体通信部7は、各種の通信回線等の外部からの制御信号の受信、または情報を外部に出力する通信部として機能するものである。
機器制御部8は、装置本体2に収められた抽出機構や供給機構といった、各種の装置機構の駆動を制御するものである。
全体制御部9は、読取装置40が読み取った情報の取得や、各種の制御信号を出力し、本体通信部7による通信の制御、表示パネル6の表示制御、機器制御部8の制御等を行うものである。
サーバ60は、飲料容器70の識別のためのデータベースが収められ、通信ネットワーク90を介して、当該データベースに係る情報の送受信をディスペンサ1や、情報端末80との間で行うものである。
なお、サーバ60は、ディスペンサ1に一体に設けられていてもよい。
情報端末80は、サーバ60と通信して所定の情報の送受信が可能である、ユーザUが所持する携帯端末であり、当該情報端末80は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット等である。この情報端末80では、飲料供給システム101に係る所定のアプリケーションプログラムが実行可能となっている。
通信ネットワーク90は、ディスペンサ1やサーバ60、情報端末80等の飲料供給システム101が含む各機器を相互にデータ通信可能に接続する。通信ネットワーク90は、専用回線、公衆回線網、移動体無線通信網、LAN(Local Area Network)回線等を含んで構成される通信回線であり、ルータ、無線通信アクセスポイント等の機器を含んでもよい。飲料供給システム101が含む各機器と通信ネットワーク90との接続は、無線であってもよいし有線であってもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施例の飲料供給システム101では、まず、ユーザUは、飲料容器70を準備し、情報端末80で実行される所定のアプリケーションプログラムを操作して、サーバ60にアクセスする。そして、ユーザUは、飲料容器70に記載されたシリアルナンバーと共にユーザUの情報を登録する。次いで、ユーザUは、アプリケーションプログラムを操作してメニューから所望の飲料を注文する。この注文内容は、サーバ60に送信され、当該サーバ60に保存される。
この後に、ユーザUは、ディスペンサ1が設置された場所において、飲料容器70をディスペンサ1にセットする。具体的には、飲料容器70を載置板30の水切り部34に載置する。このとき、水切り部34は、ユーザUが飲料容器70を飲料供給ノズル3の吐出口4の直下に配置することを容易にする目印として機能する。
これによって、飲料容器70は、飲料供給ノズル3の吐出口4の下方に配置される。
飲料容器70が水切り部34に載置された場合、情報タグ72が備える平面アンテナ76は、載置板30に略平行に配置される。
上述の通り、天井面51は、載置板30に対向し、且つ略平行となる面であり、傾斜面53は、天井面51に対向している。すなわち、飲料容器70が水切り部34に載置された場合、情報タグ72が備える平面アンテナ76は、傾斜面53に対向して配置される。
また、傾斜面53は、開口部50を介して、読取装置40が備える装置アンテナ42に対向している。
さらに、傾斜面53には、電波、または電磁波を反射可能な金属箔55が設けられている。
これによって、装置アンテナ42から放射された電波、または電磁波は、傾斜面53に反射し、遮蔽部開口56を通過することで、平面アンテナ76に向かい、当該平面アンテナ76が受信することができる。
同様に、平面アンテナ76から放射された電波、または電磁波は、遮蔽部開口56を通過して傾斜面53に反射することで、装置アンテナ42に向かい、当該装置アンテナ42が受信することができる。
このように、傾斜面53は、読取装置40、または情報タグ72から放射される電波、または電磁波を反射して、当該読取装置40と情報タグ72とを通信させる反射部として機能する。
このため、飲料容器70が載置板30の上面に載置されると、傾斜面53を介して、装置本体2に収められた読取装置40が情報タグ72と通信を行い、当該情報タグ72に記録された情報を読み取る。読み取られた情報は、全体制御部9に取得され、本体通信部7を介して、当該情報をサーバ60に送信される。
サーバ60は、データベースから当該情報とシリアルナンバーとを紐づけ、シリアルナンバーに該当する注文内容をディスペンサ1に送信する。
本体通信部7が受信した注文内容は、全体制御部9に取得され、当該全体制御部9は、表示パネル6に注文内容を表示させる。ユーザUは、表示パネル6で注文内容を確認し、情報端末80から注文した内容と同一であれば、機器制御部8が抽出機構と供給機構とを駆動させ、これによって、飲料供給ノズル3の吐出口4から飲料が吐出されて、飲料容器70に注がれる。
なお、この制御フローにおいて、飲料販売の自動決済を実施してもよい。
この場合、読取装置40と情報タグ72との通信が成立した状態にあるので、飲料容器70は、確実に飲料供給ノズル3の下方に載置された状態にある。このため、吐出された飲料は、飲料容器70に確実に注がれることとなり、トレイユニット10やその周辺を汚損することがない。
このように、飲料供給システム101では、店舗内においてユーザUが注文や会計に係る各種の操作を行うことなく、飲料容器70をディスペンサ1に置くという動作のみを行うことによって、容易に飲料の供給を受けることが可能である。
すなわち、飲料供給システム101では、ユーザUは、タッチレスで飲料供給をディスペンサ1に指示可能となる。
ディスペンサ1から飲料が飲料容器70に注がれるときに、飲料供給ノズル3の吐出口4から吐出された飲料が飲料容器70の外部に流れ出る場合がある。流れ出た飲料は、水抜き孔32や水切り部34を介してドリップトレイ20の貯留空間V1に流れ込む。
上述の通り、傾斜面53は、ドリップトレイ20の下方の内部空間V2に収められている。読取装置40は、傾斜面53を介して、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取っている。このため、情報タグ72と傾斜面53、及び読取装置40と傾斜面53との間に飲料等の液体が存在する場合、当該液体によって、読取装置40と情報タグ72との間で近距離無線通信の電波、または電磁波が減衰され、読取装置40が所定の情報を取得できない虞がある。
本実施形態では、傾斜面53を覆う被覆部24は、頂部27において、複数の傾斜面28が連結された、所謂ピラミッド形状となるように上面が形成されている。
これによって、被覆部24の上面に流れ込んだ飲料等の液体は、傾斜面28を伝ってドリップトレイ20の底部23に流される。このため、情報タグ72と傾斜面53、及び読取装置40と傾斜面53との間に、飲料等の液体が滞留することが抑制される。そして、読取装置40による情報タグ72の情報の読み取りが妨げられることが抑制される。
なお、本実施形態において、情報タグ72と読取装置40との間に存在し得る飲料等の液体には、飲料そのものの他に、ディスペンサ1の各部、特に飲料供給ノズル3等を洗浄する際に用いられる液体(主にリンス液)、ドリップトレイ20を外して洗った後に残ったすすぎ水、等がある。
上述の通り、読取装置40は、装置本体2の前面に収められ、傾斜面53を介して、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取っている。
読取装置40は、装置アンテナ42から通信用(情報の読み取り用)の電波、または電磁波を装置本体2の前方に放射する。この電波、または電磁波は、放射点である装置アンテナ42から拡散しながら前方に伝わる。このため、飲料容器70が飲料供給ノズル3の吐出口4の下方から外れた位置に配置された場合であっても、読み取られる虞がある。
本実施形態では、装置アンテナ42は、外形が略同一形状の開口部50に対向している。この開口部50は、装置アンテナ42から放射された電波、または電磁波が透過可能な開口であり、当該開口部50は、読取装置40が情報タグ72の情報を読み取ることが可能な強度の電波、または電磁波を装置アンテナ42側から傾斜面53側に伝達させる。
装置アンテナ42から放射された電波、または電磁波は、当該開口部50を介して、内部空間V2に入り込む。
また、開口部50の内部である内部空間V2は、天井面51と、一対の内側面52と、傾斜面53と、遮蔽シート57とで囲まれている。
天井面51と、一対の内側面52と、傾斜面53とには、電波、または電磁波を反射可能な金属箔55が設けられ、遮蔽シート57は、電波、または電磁波を反射可能な部材である。
これによって、装置アンテナ42から放射された電波、または電磁波の内、傾斜面53から電波、または電磁波は、各面に設けられた金属箔55と、遮蔽シート57とによって遮蔽され、内部空間V2に留められる。すなわち、天井面51と一対の内側面52と傾斜面53とに設けられた金属箔55と、遮蔽シート57とは、電波、または電磁波を遮蔽する遮蔽部として機能する。
装置アンテナ42から放射された電波、または電磁波は、内部空間V2を通って傾斜面53に到達すると、当該傾斜面53で反射する。
上述の通り、天井面51には、傾斜面53に対向する位置に、遮蔽部開口56が設けられている。この遮蔽部開口56は、金属箔55が設けられておらず、電波、または電磁波が透過可能な開口として機能する。すなわち、遮蔽部開口56は、読取装置40が情報タグ72の情報を読み取ることが可能な強度の電波、または電磁波を傾斜面53側から平面アンテナ76側に伝達させる。
これによって、傾斜面53で反射した電波、または電磁波は、遮蔽部開口56を通過して上方に向かう。
上述の通り、遮蔽部開口56の上方には、水切り部34に載置された飲料容器70の平面アンテナ76が配置されている。これによって、読取装置40が放射した電波、または電磁波は、情報タグ72に伝達される。すなわち、内部空間V2は、電波、または電磁波を伝達可能な伝送路として機能する。
このため、読取装置40は、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。すなわち、読取装置40は、飲料容器70の底面、より詳しくは情報タグ72の平面アンテナ76が水切り部34に配置されたときに、情報タグ72の情報を読み取ることが可能となる。
これによって、読取装置40は、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下に配置されたときのみに情報タグ72の情報を読み取ることができる。
このため、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下から外れた位置に配置されているときに、ディスペンサ1が飲料を供給することが抑制される。すなわち、ディスペンサ1は、飲料をより確実に飲料容器70に注入することができる。
なお、情報タグ72から読取装置40に情報を伝達させる場合は、上述した伝送路を平面アンテナ76から放射された電波、または電磁波が逆方向に向かうこととなる。
上述の通り、装置アンテナ42から放射された電波、または電磁波は、内部空間V2に留められる。このため、飲料容器70がドリップトレイ20、及びトレイユニット10の前方に位置するときに、情報タグ72の情報が読取装置40によって読み取られることが抑制される。
上述の通り、本実施形態の読取装置40と、情報タグ72とは、傾斜面53を介して通信する。
これによって、装置アンテナ42と平面アンテナ76とのそれぞれが傾斜面53に対向して配置されていれば、装置アンテナ42と平面アンテナ76とを対向して配置させることなく、所定の角度を有した位置に配置された場合であっても、読取装置40と、情報タグ72とを通信させることができる。
このため、ディスペンサ1においては、より高い頻度で手入れを行う必要があるドリップトレイ20を避け、装置本体2に読取装置40を設けることができる。そして、ドリップトレイ20の手入れが容易になると共に、読取装置40を保護することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ディスペンサ1は、通信可能な情報タグ72が設けられた飲料容器70に飲料を供給するディスペンサであって、情報タグ72と情報の送受信を行う読取装置40と、読取装置40、または情報タグ72から放射される電波、または電磁波を反射して読取装置40と情報タグ72とを通信させる傾斜面53とを備えている構成とした。
これによれば、装置アンテナ42と平面アンテナ76とのそれぞれが傾斜面53に対向して配置されていれば、装置アンテナ42と平面アンテナ76とを対向して配置させることなく、読取装置40と、情報タグ72とを通信させることができる。
このため、装置本体2に読取装置40が設けられ、ドリップトレイ20の手入れが容易になると共に、読取装置40を保護することができ、ディスペンサ1のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、飲料容器70が設置される水切り部34と、水切り部34から外れた位置に配置された情報タグ72と読取装置40との通信を遮蔽する金属箔55と、遮蔽シート57とを備えている構成とした。
これによれば、金属箔55と、遮蔽シート57とによって、読取装置40から放射された電波、または電磁波が遮断され、載置板30の上面側を当該電波、または電磁波から遮蔽することができる。
このため、ディスペンサ1は、所定の位置から外れた位置に配置された飲料容器70の情報タグ72の情報を読取装置40が読み取ることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ディスペンサ1は、通信可能な情報タグ72が底部に設けられた飲料容器70に飲料を供給するディスペンサである。このディスペンサ1は、飲料容器70が設置される水切り部34と、情報タグ72と情報の送受信を行う読取装置40とを備えている。そして、ディスペンサ1は、水切り部34の下方に配置され、読取装置40、または情報タグ72から放射される電波、または電磁波を反射して読取装置40と情報タグ72とを通信させる傾斜面53とを備えている構成とした。
これによれば、ディスペンサ1の載置板30には、飲料容器70の周方向における位置を規定することなく、当該飲料容器70を載置できる。このため、ユーザUは、飲料容器70の周方向における配置(飲料容器70の側面の向き)を確認することなく、ディスペンサ1に当該飲料容器70を載置することができる。
さらに、ディスペンサ1では、読取装置40を飲料容器70の底部に限らず、任意の位置に設けることができる。
このため、ディスペンサ1では、電波、または電磁波を吸収する飲料等の水分が貯留されるドリップトレイ20から外れた位置に読取装置40を配置しつつ、読取装置40と情報タグ72との情報の送受信を実現できる。
また、本実施形態によれば、金属箔55には、読取装置40と傾斜面53との間に位置する箇所に、電波、または電磁波を透過可能な開口部50が設けられている構成とした。
これによれば、ことができる。このため、ディスペンサ1は、飲料容器70が所定の位置に配置されたときに、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。
また、本実施形態によれば、ディスペンサ1は、水切り部34の下方に設けられ、飲料容器70の外部に流出した飲料を受けるドリップトレイ20を備えている。また、傾斜面53は、ドリップトレイ20の下方に設けられている。そして、ドリップトレイ20には、ドリップトレイ20の底部が上方に向かって突出することで、傾斜面53を覆う被覆部24が設けられ、被覆部24の上面には、傾斜面が設けられている構成とした。
これによれば、被覆部24の上面に滴下された飲料等の液体は、傾斜面28の傾斜に従って、ドリップトレイ20の底部23に向かって流される。このため、情報タグ72と読取装置40との間に飲料等の液体が滞留して、読取装置40による情報タグ72の読み取りが妨げられることが抑制される。
また、本実施形態によれば、飲料を供給する機構を有した装置本体2を備え、読取装置40は、装置本体2に設けられ、ドリップトレイ20は、装置本体2から着脱自在に設けられている構成とした。
これによれば、ドリップトレイ20に貯留された飲料等を廃棄し、当該ドリップトレイ20を洗浄することが容易となる。このため、読取装置40を保護しつつ、ドリップトレイ20の手入れを容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、読取装置40は、飲料容器70に設けられた情報タグ72に記録された情報を読み取る構成とした。
これによれば、ディスペンサ1は、読取装置40を介して、飲料容器70に設けられた情報タグ72の情報を取得することができる。このため、ディスペンサ1は、情報タグ72の情報に基づいて、飲料を供給することができる。
次いで、本実施形態の変形例を説明する。
図7は、本実施形態の変形例に係るディスペンサ1の分解斜視図である。図8は、変形例における飲料供給ノズル3の周辺とトレイユニット100の縦断面図である。図7、図8において、図2と同一箇所には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のディスペンサ1は、上述したトレイユニット10に替えて、図7に示すようなトレイユニット100を備えていてもよい。
このトレイユニット100は、載置板30と、ドリップトレイ120と、遮蔽シート57と、遮蔽部材150とを備えている。
ドリップトレイ120は、ドリップトレイ20と同様に、ディスペンサ1から所定の容器に飲料を注がれるときに、当該容器から流れ出た飲料や、飛び散った飲料を受けて貯留するための部材である。このドリップトレイ120は、上述の通り、内部に貯留空間V3が設けられ、上面が開放された槽状に形成されている。
ドリップトレイ120は、ドリップトレイ20と同様に、長手方向の長さ寸法が、装置本体2の前面の幅方向の寸法と略同一となるように形成されている。ドリップトレイ120は、当該ドリップトレイ120の長手方向に沿って形成された一方の側壁121が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に取り付けられている。
ドリップトレイ120には、長手方向の略中央において、底部123が貯留空間V1側に向かって、所定の高さ寸法で隆起するように突出することで形成された被覆部124が設けられている。
被覆部124は、平面視で略矩形状に形成されており、当該被覆部124は、長手方向における一方の端部が側壁121に連結され、他方の端部が側壁121に対向して配置される側壁122に接近した位置に配置されている。
被覆部124の上面には、ドリップトレイ120の長手方向の略中央に位置し、当該長手方向全体に亘って設けられている頂部127から、当該ドリップトレイ120の長手方向に沿った両側に、底部123に向かって傾斜する一対の傾斜面128が設けられている。この傾斜面128は、頂部127から、ドリップトレイ20の上下方向(貯留空間V1の深さ方向)に沿って下方に向かって傾斜している。これらの傾斜面128は、被覆部124の長手方向全体に亘って形成されている。
すなわち、被覆部124の上面は、頂部127において、一対の傾斜面128が連結された、所謂切妻屋根形状に形成されている。
図8に示すように、底部123が上方に突出して被覆部124が形成されることによって、当該被覆部124の下方には、収容空間V4が形成されている。この収容空間V4は、上方が被覆部124で覆われ、下方が開放されている。
収容空間V4には、反射部材155が収められている。反射部材155は、平板状の金属部材が折り曲げられることで形成されたものである。
反射部材155には、反射部153が設けられている。反射部153は、収容空間V4の内部において、側壁122に接近した位置に配置される平板部である。この反射部153は、上方から下方に向かうにつれて側壁121に接近するように、所定の角度で傾斜している。これによって、反射部153は、載置板30、及び側壁21に対向している。
遮蔽部材150は、金属板が折り曲げられることで形成され、載置板30の上面の全体と、ドリップトレイ120の側壁122と長手方向に位置する一対の側壁129とを覆う部材である。
この遮蔽部材150は、載置板30の上面を覆う平板状の上板部152と、ドリップトレイ20の側壁122と長手方向に位置する一対の側壁129とを覆う平板状の周板部154とを有している。
上板部152の略中央には、遮蔽部開口156が設けられている。
この遮蔽部開口156は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。また、本実施形態では、遮蔽部開口156の中心は、吐出口4の直下に位置している。このため、遮蔽部材150が載置板30を覆ったときには、遮蔽部開口156から水切り部34の上面が露出する。
この遮蔽部開口156は、反射部153の上方に位置している。
本実施形態の遮蔽部開口156は、上面視で所定の内径を有した略円形に形成されている。遮蔽部開口156の内径は、当該遮蔽部開口156の大きさが飲料容器70の底面よりも大きくなる、あるいは略同一となるような寸法となっている。このため、飲料容器70がディスペンサ1から飲料を注がれるときには、飲料容器70の底部が遮蔽部開口156に挿通されることで、載置板30の水切り部34に載置される。
遮蔽部材150の前面パネル5に対向する箇所は、前面に亘って、開口部157が設けられている。
また、遮蔽部材150のドリップトレイ120の底面に相当する箇所は、前面に亘って開放されている。
装置本体2の前面において、飲料供給ノズル3の下方には、読取装置140が設けられている。この読取装置140は、飲料供給ノズル3と同様に、装置本体2の前面の幅方向において、略中央に配置されている。
読取装置140は、読取装置40と略同一の構成を有している。読取装置140の内部には、プロセッサ144が収められ、一方の上面に沿って平面状に形成された平面アンテナである装置アンテナ142が設けられている。この装置アンテナ142は、反射部153に対向する位置に配置されている。また、本変形例における装置アンテナ142の高さ寸法は、遮蔽部材150の開口部157の高さ寸法と略同一である。
ディスペンサ1から飲料が飲料容器70に注がれるときには、飲料容器70は、水切り部34の上面に載置される。このとき、飲料容器70の底部は、遮蔽部開口156の内部に挿通される。
読取装置40から放射された電波、または電磁波は、開口部157を通過することで、読取装置40側から遮蔽部材150の内部に伝達される。この内、反射部153に入射した電波、または電磁波は、反射し、その一部が、当該反射部153に対向する水切り部34に向かう。反射部153の上方には、遮蔽部開口156が位置しているため、反射部153で反射した電波、または電磁波は、当該遮蔽部開口156を通過して平面アンテナ76に到達する。
これによって、読取装置40が放射した電波、または電磁波は、情報タグ72に伝達される。
上述した実施形態は、本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、金属箔55は、被覆部24の内側面に設けられるとしたが、これに限らず、金属箔55は、被覆部24の外表面に設けられていてもよい。
また例えば、被覆部24は、内部に金属箔55を挟み込んだインサート成形で形成されていてもよい。
また例えば、被覆部24の各側面の内部には、ゲル状の液体が封入されていてもよい。この場合、金属箔55は、設けられていなくてもよい。
同様に、トレイユニット100では、遮蔽部材150は、ドリップトレイ120の各内側面や載置板30の底面側に接するように設けられていてもよい。また、トレイユニット100では、金属板がドリップトレイ120の各面や、載置板30の内部にインサート成形されていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、飲料容器70は、載置板30に載置されるとしたが、これに限らず、例えば、装置本体2に設けられたソケットに保持される等、他の形態の設置部に設置されてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、被覆部24や被覆部124の上面は、所謂ピラミッド形状や、所謂切妻屋根形状に形成されているとした。しかしながらこれに限らず、底部23や底部123に液体が流れるような傾斜面形状であれば、被覆部24や被覆部124の上面には、どのような形状が形成されていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、情報タグ72は、飲料容器70の底部に設けられているとしたが、これに限らず側面に設けられていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、載置板30には、水抜き孔32や水切り部34が設けられているとしたが、これに限らず、載置板30の上面に流れ出た飲料等の液体がドリップトレイ20に移動可能であれば、どのような形状に成形されていてもよい。
また例えば、内部空間V2、V4には、ドリップトレイ20、120と同一、あるいは異なる樹脂材が充填されていてもよい。
上述した実施形態では、遮蔽部開口56、156は、1つの貫通孔であるとしたが、これに限らず、例えば複数の開口が密集して設けられていてもよい。またこの場合、複数の開口は、平面波である電波、または電磁波を通過させやすいスリット状に形成されていることが望ましい。
このように、遮蔽部材150に複数の遮蔽部開口156が密集して設けられている場合、あるいは、遮蔽部開口156が飲料容器70の底部や外径よりも小さく設けられており、これによって、遮蔽部材150が飲料容器70を支持または保持可能である場合、トレイユニット100では、載置板30が省略されていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、ディスペンサ1は、コーヒー飲料を供給する装置であるとしたが、これに限らず、例えば、ジュースや、アイスクリーム、かき氷、シャーベット、シェイク、ミネラルウオーター等の飲料、またはそれに類する食品等の供給物を供給する装置であってもよい。また、この場合、装置本体2に収められる機構は、供給する飲料や食品に応じたものとなる。
また例えば、ディスペンサ1には、飲料を吐出させるボタン等といった、ユーザUによって押下されることで、制御装置11に各種の信号を送信し、当該信号に対応する動作をディスペンサ1に実施させる物理ボタンが設けられていてもよい。
以上のように、本発明に係るディスペンサは、記録媒体に記録された情報を読み取る読取装置を備え、所定の情報が記録された記録媒体が設けられた容器に所定の供給物を供給するディスペンサに、好適に利用可能である。
1 ディスペンサ
2 装置本体(本体)
11 制御装置
20、120 ドリップトレイ(トレイ)
24、124 被覆部
27、127 頂部
28,128 傾斜面
30 載置板
34 水切り部(設置部)
40、140 読取装置(送受信部)
42、142 装置アンテナ
44 プロセッサ
50157 開口部(開口)
51 天井面(遮蔽部)
52 内側面(遮蔽部)
53 傾斜面(反射部、遮蔽部)
55 金属箔(遮蔽部、反射部)
56、156 遮蔽部開口(開口)
57 遮蔽シート(遮蔽部)
70 飲料容器(容器)
72 情報タグ(記録媒体)
76 平面アンテナ
101 飲料供給システム
140 装置
150 遮蔽部材(遮蔽部)
153 反射部
155 反射部材
V1、V3 貯留空間
V2、V4 収容空間

Claims (6)

  1. 通信可能な記録媒体が設けられた容器に所定の供給物を供給するディスペンサであって、
    前記記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、
    前記送受信部、または前記記録媒体から放射される電波または電磁波を反射して、前記送受信部と前記記録媒体とを通信させる反射部とを備えている
    ことを特徴とするディスペンサ。
  2. 前記容器が設置される設置部と、
    前記設置部から外れた位置に配置された前記記録媒体と前記送受信部との通信を遮蔽する遮蔽部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
  3. 通信可能な記録媒体が底部に設けられた容器に所定の供給物を供給するディスペンサであって、
    前記容器が設置される設置部と、
    前記記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、
    前記設置部の下方に配置され、前記送受信部、または前記記録媒体から放射される電波または電磁波を反射して、前記送受信部と前記記録媒体とを通信させる反射部とを備えている
    ことを特徴とするディスペンサ。
  4. 前記設置部の下方に設けられ、前記容器の外部に流出した前記供給物を受けるトレイを備え、
    前記反射部は、前記トレイの下方に設けられ、
    前記トレイには、前記トレイの底部が上方に向かって突出することで、前記反射部を覆う被覆部が設けられ、
    前記被覆部の上面には、傾斜面が設けられている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のディスペンサ。
  5. 前記供給物を供給する機構を有した本体を備え、
    前記送受信部は、前記本体に設けられ、
    前記トレイは、前記本体から着脱自在に設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のディスペンサ。
  6. 前記送受信部は、前記記録媒体に記録された情報を読み取る、または前記記録媒体に情報を書き込む
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のディスペンサ。
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