JP2022022987A - 樹脂シートの評価方法、研磨布、研磨布の製造方法および研磨加工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
<1>本発明の樹脂シートの評価方法は、シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布を構成する前記樹脂シートの評価方法であって、
以下の工程:
両面テープを介して、評価対象である前記樹脂シートからなる応力測定用シートの一方の面に第1ステンレス板を貼り付け、他方の面に第2ステンレス板を貼り付ける第1工程;
前記第2ステンレス板を固定し、前記第1ステンレス板と平行な一方向に前記第1ステンレス板を引張り、前記応力測定用シートの厚さに相当する試験力を前記応力測定用シートの面積当たりで算出した応力を得る第2工程;および
前記第2工程で得られた前記応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である前記応力測定用シートを、前記研磨布を製造するのに適した前記樹脂シートとして評価する第3工程
を含むことを特徴としている。
<2>本発明の研磨布の製造方法は、シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布の製造方法であって、
前記<1>の評価方法によって算出される前記応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である前記応力測定用シートに基づいて、湿式成膜法によって、前記成膜用基材の表面に前記応力測定用シートと同一の樹脂シートを形成する工程を含むことを特徴としている。
<3>本発明の研磨布は、シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布であって、
前記樹脂シートは、前記<1>の評価方法によって算出される前記応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上であることを特徴としている。
<4>本発明の研磨加工方法は、シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布を用いて被研磨物を研磨加工する研磨加工方法であって、
前記研磨布は、前記<3>に記載の研磨布であることを特徴としている。
以下の工程:
両面テープを介して、評価対象である樹脂シートからなる応力測定用シートの一方の面に第1ステンレス板を貼り付け、他方の面に第2ステンレス板を貼り付ける第1工程;
第2ステンレス板を固定し、第1ステンレス板と平行な一方向に第1ステンレス板を引張り、応力測定用シートの厚さに相当する試験力を応力測定用シートの面積当たりで算出した応力を得る第2工程;および
第2工程で得られた応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である応力測定用シートを、研磨布を製造するのに適した樹脂シートとして評価する第3工程
を含む。
この工程では、両面テープ3を介して、評価対象である樹脂シートからなる応力測定用シート1の一方の面に第1ステンレス板2aを貼り付け、他方の面に第2ステンレス板2bを貼り付ける。
この工程では、第2ステンレス板2bを固定し、第1ステンレス板2aと平行な一方向に第1ステンレス板2aを引張り、応力測定用シート1の厚さに相当する試験力を応力測定用シート1の面積当たりで算出した応力を得る。
この工程では、第2工程で得られた応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である応力測定用シート1を、研磨布を製造するのに適した樹脂シートとして評価する。この評価に従って評価された応力測定用シート1と同一の樹脂シートを採用した研磨布を得ることができ、この研磨布は、研磨レートが高く、加工数量が増してもその研磨レートの低下が小さい。
また、研磨布を製造するのに適した樹脂シートとして評価する際、第2工程で得られる応力が、0.020N/mm2~0.040N/mm2の範囲であることを目安にすることが好ましく、0.020N/mm2~0.035N/mm2の範囲であることを目安にすることがより好ましい。
本発明の研磨布の製造方法は、上述した評価方法によって算出される応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である応力測定用シートに基づいて、湿式成膜法によって、成膜用基材の表面に応力測定用シートと同一の樹脂シートを形成する工程を含む。本発明の研磨布の製造方法によれば、研磨レートが高く、加工数量が増してもその研磨レートの低下が小さい研磨布を製造することができる。
本発明の研磨布は、シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布であって、樹脂シートは、上記の方法によって算出される応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である。本発明の研磨布は、研磨レートが高く、加工数量が増してもその研磨レートの低下が小さいため、被研磨物を含む製品の生産性を向上させることができる。
本発明の研磨加工方法では、シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布を用いて被研磨物を研磨加工する。
固形分濃度30%のポリウレタンエラストマー溶液100質量部に、ジメチルホルムアミド60質量部、発泡助剤1.5質量部および顔料であるカーボンブラック含有する固形分濃度20%のジメチルホルムアミド分散液20質量部を加え、ポリウレタンエラストマー塗布液(発泡用溶液)を得た。使用したポリウレタンの100%モジュラスは29MPaとした。
図1に示したように、得られた樹脂シートからなる応力測定用シートの両面に両面テープ(東洋インキ株式会社製)を貼り、100×50mmに切断した。上記応力測定用シートの両面に、両面テープを介して、それぞれステンレス板(第1ステンレス板および第2ステンレス板)を貼り付けた。水平に置いたサンプルに1kgローラーを用いて一往復させ、圧着した。圧着後、常温下にてサンプルが垂直になるように引張圧縮試験機(ミネベアミツミ製)に固定し、第1ステンレス板を引張速度1mm/分で第1ステンレス板と平行な一方向に1mm引っ張った。その最中の樹脂シートの厚さに相当する試験力を測定した。得られた試験力から面積(5000mm2)当たりで算出した応力を得た。サンプルはn=5で測定し、その平均を応力とした。
実施例2では実施例1とは異なるポリウレタンエラストマーを使用した。具体的には、ポリウレタンの100%モジュラスを24 MPaとした以外は、実施例1と同様にして、応力測定用シートを得て、応力を算出した。
実施例3では実施例1、実施例2とは異なるポリウレタンエラストマーを使用した。具体的には、ポリウレタンの100%モジュラスを13 MPaとした以外は、実施例1と同様にして、応力測定用シートを得て、応力を算出した。
比較例1では実施例1、実施例2、実施例3と異なるポリウレタンエラストマーを使用した。具体的には、ポリウレタンの100%モジュラスを24MPaとした以外は、実施例1と同様にして、応力測定用シートを得て、応力を算出した。
比較例2では実施例1、実施例2、実施例3、比較例1と異なるポリウレタンエラストマーを使用した。具体的には、実施例1と実施例2で使用したポリウレタンエラストマーをブレンドし、ポリウレタンの100%モジュラスを26MPaとした以外は、実施例1と同様にして、応力測定用シートを得て、応力を算出した。
比較例3では実施例1、実施例2、実施例3、比較例1、比較例2と異なるポリウレタンエラストマーを使用した。具体的には、ポリウレタンの100%モジュラスを8MPaとした以外は、実施例1と同様にして、応力測定用シートを得て、応力を算出した。
実施例1、2、3および比較例1、2、3の応力測定用シートと同一の樹脂シートを用いた研磨布について次の研磨試験を行った。研磨布は実施例1、2、3および比較例1、2、3で使用した発泡用溶液を成膜用基材に塗布し、溶剤との混合液中に浸漬して湿式凝固させた後、脱溶媒のための水洗、乾燥をすることにより、成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布を得た。
◎:0.30以上
○:0.20~0.30
×:0.20以下
加工レートは1バッチ、50バッチ、100バッチ目を測定した。
2a 第1ステンレス板
2b 第2ステンレス板
3 両面テープ
Claims (9)
- シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布を構成する前記樹脂シートの評価方法であって、
以下の工程:
両面テープを介して、評価対象である前記樹脂シートからなる応力測定用シートの一方の面に第1ステンレス板を貼り付け、他方の面に第2ステンレス板を貼り付ける第1工程;
前記第2ステンレス板を固定し、前記第1ステンレス板と平行な一方向に前記第1ステンレス板を引張り、前記応力測定用シートの厚さに相当する試験力を前記応力測定用シートの面積当たりで算出した応力を得る第2工程;および
前記第2工程で得られた前記応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である前記応力測定用シートを、前記研磨布を製造するのに適した前記樹脂シートとして評価する第3工程
を含むことを特徴とする樹脂シートの評価方法。 - シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布の製造方法であって、
請求項1の評価方法によって算出される前記応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上である前記応力測定用シートに基づいて、湿式成膜法によって、前記成膜用基材の表面に前記応力測定用シートと同一の樹脂シートを形成する工程を含むことを特徴とする研磨布の製造方法。 - バフィング処理する工程を含まないことを特徴とする請求項2の研磨布の製造方法。
- バフィング処理する工程を含むことを特徴とする請求項2の研磨布の製造方法。
- 再水洗工程を含むことを特徴とする請求項2から4のいずれかの研磨布の製造方法。
- シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布であって、
前記樹脂シートは、請求項1の評価方法によって算出される前記応力が0.020N/mm2以上であり、かつ、100%モジュラスが10MPa以上であることを特徴とする研磨布。 - バフィング処理されていないことを特徴とする請求項6の研磨布。
- バフィング処理されていることを特徴とする請求項6の研磨布。
- シート状の成膜用基材の表面に発泡層を有する樹脂シートを備えた研磨布を用いて被研磨物を研磨加工する研磨加工方法であって、
前記研磨布は、請求項6から8のいずれかの研磨布であることを特徴とする研磨加工方法。
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JP2020118816 | 2020-07-09 |
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