JP2022022847A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステアバイワイヤ方式の操舵装置において、制御の複雑化や処理負荷の増大を抑制しつつ舵角比の可変制御を実現する。【解決手段】ステアバイワイヤ方式の車両用操舵制御装置は、目標操舵トルクを演算する目標操舵トルク演算部200と、実操舵トルク及び目標操舵トルクに基づいてステアリングホイールに操舵反力トルクを付与する反力アクチュエータを制御する操舵反力制御部300と、操舵角に基づいて転舵輪8L、8Rの目標転舵角を演算する目標転舵角演算部400と、車両の走行モードを切り替えるモード切替部100と、走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する転舵角変換部501と、目標転舵角を転舵角ゲインで補正した補正後目標転舵角、及び転舵輪の実転舵角に基づいて、転舵輪を転舵する転舵アクチュエータを制御する転舵角制御部500を備える。【選択図】図10
Description
本発明は、車両用操舵制御装置に関する。
近年、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置が実用化されている。ステアバイワイヤ方式の操舵装置は、ステアリングホイールの操舵角に対する転舵輪の転舵角の比である舵角比を可変制御することができるため、転舵輪の転舵角を最適に制御することができる。また、ステアリングホイールに加わる操舵反力をアクチュエータで人為的に発生させるため、操舵感覚を向上させることができる。
下記特許文献1には、操舵角と車速とに対応する可変ギア比マップと、操舵角速度と車速とに対応する微分ステアマップとに基づいて目標転舵角を算出し、可変ギア比マップと微分ステアマップとを車両の走行モードによって切り替える車両量操舵制御装置が記載されている。
また、下記特許文献2には、操舵角と車速とに対応する可変ギア比マップに基づいて算出した仮想目標転舵角から目標操舵反力を設定し、可変ギア比マップを車両の走行モードによって切り替える車両量操舵制御装置が記載されている。
また、下記特許文献2には、操舵角と車速とに対応する可変ギア比マップに基づいて算出した仮想目標転舵角から目標操舵反力を設定し、可変ギア比マップを車両の走行モードによって切り替える車両量操舵制御装置が記載されている。
しかしながら車速やヨーレートなどを用いて、操舵角に対する転舵角の比(舵角比)を可変制御するためには複雑な制御が必要となり、処理負荷の増加を招く。
例えば、ヨーレートを用いて、舵角比を可変制御するためには、少なくともヨーレートセンサと、ヨーレートセンサからの入力信号を受け取るインターフェイスと、ヨーレートセンサからの入力信号に基づき舵角比を演算する演算装置が必要である。また、それらに加え、ヨーレートセンサが故障した場合に備え、何らかの方法で舵角比を演算する演算手段を実装しておくことが望ましい。すなわち、センサの出力信号に基づいて舵角比を演算する場合、用いるセンサの種類を増加させると、舵角比を演算する演算システムが大規模かつ複雑なものとなる。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置において、制御の複雑化や処理負荷の増大を抑制しつつ舵角比の可変制御を実現することを目的とする。
例えば、ヨーレートを用いて、舵角比を可変制御するためには、少なくともヨーレートセンサと、ヨーレートセンサからの入力信号を受け取るインターフェイスと、ヨーレートセンサからの入力信号に基づき舵角比を演算する演算装置が必要である。また、それらに加え、ヨーレートセンサが故障した場合に備え、何らかの方法で舵角比を演算する演算手段を実装しておくことが望ましい。すなわち、センサの出力信号に基づいて舵角比を演算する場合、用いるセンサの種類を増加させると、舵角比を演算する演算システムが大規模かつ複雑なものとなる。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置において、制御の複雑化や処理負荷の増大を抑制しつつ舵角比の可変制御を実現することを目的とする。
本発明の一態様によれば、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の車両用操舵制御装置が与えられる。車両用操舵制御装置は、ステアリングホイールの操舵角及び車速に基づいて目標操舵トルクを演算する目標操舵トルク演算部と、ステアリングホイールに加わる実操舵トルク及び目標操舵トルクに基づいてステアリングホイールに付与する反力アクチュエータを制御する操舵反力制御部と、ステアリングホイールの操舵角に基づいて転舵輪の目標転舵角を演算する目標転舵角演算部と、車両の走行モードを切り替えるモード切替部と、走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する転舵角変換部と、目標転舵角を転舵角ゲインで補正した補正後目標転舵角、及び転舵輪の実転舵角に基づいて、転舵輪を転舵する転舵アクチュエータを制御する転舵角制御部と、を備える。
本発明によれば、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置において、制御の複雑化や処理負荷の増大を抑制しつつ舵角比の可変制御を実現できる。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構成、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1は、実施形態の車両用操舵装置の構成の一例の概略構成図である。実施形態の車両用操舵装置は、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置であり、ステアリングホイールから運転者の操舵操作を受け付ける操舵機構1と、転舵輪を転舵する転舵機構2と、バックアップクラッチ3と、コントロールユニット4と、車速センサ5を備える。
図1は、実施形態の車両用操舵装置の構成の一例の概略構成図である。実施形態の車両用操舵装置は、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置であり、ステアリングホイールから運転者の操舵操作を受け付ける操舵機構1と、転舵輪を転舵する転舵機構2と、バックアップクラッチ3と、コントロールユニット4と、車速センサ5を備える。
操舵機構1は、ステアリングホイール10と、操舵軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)11と、舵角センサ12と、第1トルクセンサ13と、反力モータ14と、第1減速機構15と、モータ角度センサ16を備える。
操舵軸11は、ステアリングホイール10に連結されており、ステアリングホイール10と一体に回転する。
操舵軸11は、ステアリングホイール10に連結されており、ステアリングホイール10と一体に回転する。
舵角センサ12は、操舵軸11に設けられており、操舵軸11の操舵角(すなわちステアリングホイール10の操舵角)θhを検出する。
第1トルクセンサ13は、ステアリングホイール10に加わる実操舵トルクThを検出する。操舵軸11にはトーションバーが設けられており、トーションバーを挟んで操舵軸11のステアリングホイール10側には上側角度センサが、トーションバーを挟んで操舵軸11の転舵輪側には下側角度センサが設けられる。
第1トルクセンサ13は、ステアリングホイール10に加わる実操舵トルクThを検出する。操舵軸11にはトーションバーが設けられており、トーションバーを挟んで操舵軸11のステアリングホイール10側には上側角度センサが、トーションバーを挟んで操舵軸11の転舵輪側には下側角度センサが設けられる。
上側角度センサは、ハンドル角θ1を検出し、下側角度センサはコラム角θ2を検出する。
第1トルクセンサ13は、これらハンドル角θ1とコラム角θ2の偏差である捩れ角Δθを検出し、トーションバーのばね定数Ktを捩れ角Δθに乗じて実操舵トルクThを求める。
第1トルクセンサ13は、これらハンドル角θ1とコラム角θ2の偏差である捩れ角Δθを検出し、トーションバーのばね定数Ktを捩れ角Δθに乗じて実操舵トルクThを求める。
反力モータ14は、ステアリングホイールに付与する操舵反力トルクを発生させる反力アクチュエータであり、第1減速機構15を介して操舵軸11に連結されている。反力モータ14は、車両用操舵装置を制御するコントロールユニット(ECU:Electronic Control Unit)4によって制御されるモータ電流Imrで駆動されて操舵反力トルクを発生させる。モータ電流Imrは電流センサ103(図2参照)で検出されて、コントロールユニット4に入力される。
モータ角度センサ16は、反力モータ14のモータ回転角θmを検出し、コントロールユニット4に入力する。
モータ角度センサ16は、反力モータ14のモータ回転角θmを検出し、コントロールユニット4に入力する。
転舵機構2は、中間軸20a及び20bと、ユニバーサルジョイント21a及び21bと、ピニオン軸22と、ピニオンラック機構23と、第2トルクセンサ24と、角度センサ25と、転舵モータ26と、第2減速機構27と、モータ角度センサ28とを備える。
中間軸20a及び20bは、ユニバーサルジョイント21a及び21bを経て、ピニオン軸22に連結され、ピニオン軸22は、ピニオンラック機構23、タイロッド6a及び6b及びハブユニット7a及び7bを介して転舵輪8L及び8Rに連結されている。
中間軸20a及び20bは、ユニバーサルジョイント21a及び21bを経て、ピニオン軸22に連結され、ピニオン軸22は、ピニオンラック機構23、タイロッド6a及び6b及びハブユニット7a及び7bを介して転舵輪8L及び8Rに連結されている。
ピニオン軸22には、第2トルクセンサ24が設けられており、第2トルクセンサ24はピニオン軸22に加わる転舵トルクTtを検出する。第2トルクセンサ24の構成は、第1トルクセンサ13と同様であってよい。
また、ピニオン軸22には、角度センサ25が設けられており、角度センサ25は、ピニオン軸22の回転角を実転舵角θtとして検出する。
また、ピニオン軸22には、角度センサ25が設けられており、角度センサ25は、ピニオン軸22の回転角を実転舵角θtとして検出する。
転舵モータ26は、転舵輪8L及び8Rを転舵する転舵力を発生させる転舵アクチュエータであり、第2減速機構27を介してピニオン軸22に連結されている。転舵モータ26は、コントロールユニット4によって制御されるモータ電流Imtで駆動されて、転舵輪8L及び8Rを転舵する。モータ電流Imtは電流センサ107(図2参照)で検出されて、コントロールユニット4に入力される。また、モータ角度センサ28は、転舵モータ26のモータ回転角を検出し、コントロールユニット4に入力する。
バックアップクラッチ3は、操舵軸11と中間軸20aとの間に設けられる。バックアップクラッチ3は、コントロールユニット4の制御により、接続状態と解放状態の間で切り替わる。解放状態になると操舵機構1と転舵機構2とを機械的に切り離す。これにより、ステアリングホイール10と転舵輪8L、8Rとの間が機械的に分離される。接続状態になると操舵機構1と転舵機構2とを機械的に接続する。
コントロールユニット4は、舵角センサ12で検出した操舵角θhと、第1トルクセンサ13で検出された実操舵トルクThと、車速センサ5で検出された車速Vhとに基づいて、ステアリングホイール10に操舵反力トルクを与えるための目標操舵トルクThrefを演算し、目標操舵トルクThrefに基づいて反力モータ14のモータ電流Imrを制御する。
また、コントロールユニット4は、舵角センサ12で検出した操舵角θhに基づいて目標転舵角を演算し、目標転舵角に応じて転舵モータ26のモータ電流Imtを制御する。
コントロールユニット4には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)32が接続されており、車速VhはCAN32から受信することも可能である。また、コントロールユニット4には、CAN32以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN33も接続可能である。
コントロールユニット4には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)32が接続されており、車速VhはCAN32から受信することも可能である。また、コントロールユニット4には、CAN32以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN33も接続可能である。
コントロールユニット4は、CPU、MCU又はMPU等のプロセッサを含んだ電子制御ユニットであり、車両用操舵装置を制御する車両用操舵制御装置として機能する。以下に説明するコントロールユニット4の各機能は、記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムをプロセッサが実行することによって実現される。
図2を参照して、コントロールユニット4により実現される車両用操舵制御装置の機能構成の一例を説明する。
図2を参照して、コントロールユニット4により実現される車両用操舵制御装置の機能構成の一例を説明する。
車両用操舵制御装置は、操舵反力を制御する機能構成として、目標操舵トルク演算部200と、変換部101と、捩れ角制御部300と、電流制御部102と、角速度演算部104とを備える。
車両用操舵制御装置は、転舵角を制御する機能構成として、目標転舵角演算部400と、転舵角制御部500と、電流指令値演算部105と、電流制御部106とを備える。
車両用操舵制御装置は、転舵角を制御する機能構成として、目標転舵角演算部400と、転舵角制御部500と、電流指令値演算部105と、電流制御部106とを備える。
さらに、車両用操舵制御装置は、車両の走行モードを切り替えるモード切替部100を備える。車両には、車両の操舵応答特性や操作フィーリング等が異なる複数の走行モードが用意されている。本実施形態では、駐車時の操作のための「モード1」と、通常の特性を有する「モード2」と、操舵操作に対する応答性が高い特性を有する「モード3」とを有する場合を想定する。ここで、「操舵操作に対する応答性が高い」特性とは、例えばステアリングホイール10の操舵角θhの変化に対する転舵輪8L及び8Rの実転舵角θtの変化がより高い特性であってよく、より大きな操舵反力を発生させることでより多くのフィードバックを車両から運転者に伝えることができる特性であってもよい。
走行モードを切り替えることにより、車両の操舵応答特性や操作フィーリング等が変更される。
走行モードを切り替えることにより、車両の操舵応答特性や操作フィーリング等が変更される。
モード切替部100は、これら複数の走行モードの中で、現在適用される走行モードを切り替える。例えば、モード切替部100は、乗員(例えば運転者)による手動切り替えのためのモード選択スイッチであってよい。また、例えばモード切替部100は、シフトレバーのポジションに応じて、自動的に走行モードを切り替えてもよい。
モード切替部100は、現在適用される走行モードを示すモード信号Smを出力する。
モード切替部100は、現在適用される走行モードを示すモード信号Smを出力する。
目標操舵トルク演算部200は、第1トルクセンサ13が検出した実操舵トルクThと、車速センサ5が検出した車速Vhと、操舵角θhと、走行モードとに応じて、目標操舵トルクThrefを演算する。
変換部101は、目標操舵トルクThrefを、トーションバーの目標捩れ角Δθrefに変換する。
変換部101は、目標操舵トルクThrefを、トーションバーの目標捩れ角Δθrefに変換する。
角速度演算部104は、モータ角度センサ16が検出した反力モータ14のモータ回転角θmを時間微分してモータ角速度ωmを演算する。目標捩れ角Δθrefとモータ角速度ωmとは、捩れ角制御部300に入力される。
捩れ角制御部300は、第1トルクセンサ13で検出されるトーションバーの捩れ角Δθが目標捩れ角Δθrefとなるようなモータ電流指令値Imrcを演算する。
捩れ角制御部300は、第1トルクセンサ13で検出されるトーションバーの捩れ角Δθが目標捩れ角Δθrefとなるようなモータ電流指令値Imrcを演算する。
なお、トーションバーの捩れ角Δθと実操舵トルクThは比例関係にあるため、実操舵トルクThが目標操舵トルクThrefとなるようにモータ電流指令値Imrcを演算してもよい。
電流制御部102は、電流センサ103で検出される反力モータ14のモータ電流Imrとモータ電流指令値Imrcとの偏差に基づくPI(Proportional-Integral)制御等のフィードバック制御により反力モータ14を駆動して、電流制御を行う。PI制御に替えて、P(Proportional)制御、I(Integral)制御、D(Differential)制御の少なくとも1つを含むフィードバック制御を行ってもよい。
電流制御部102は、電流センサ103で検出される反力モータ14のモータ電流Imrとモータ電流指令値Imrcとの偏差に基づくPI(Proportional-Integral)制御等のフィードバック制御により反力モータ14を駆動して、電流制御を行う。PI制御に替えて、P(Proportional)制御、I(Integral)制御、D(Differential)制御の少なくとも1つを含むフィードバック制御を行ってもよい。
一方で、目標転舵角演算部400は、操舵角θhに応じて基本目標転舵角θtref0を演算する。
転舵角制御部500は、モード信号Smを受信し、モード信号Smが示す走行モードに応じて基本目標転舵角θtref0を補正して目標転舵角θtrefを算出する。転舵角制御部500は、実転舵角θtが目標転舵角θtrefとなるようなモータトルク指令値Tmrefを演算する。
転舵角制御部500は、モード信号Smを受信し、モード信号Smが示す走行モードに応じて基本目標転舵角θtref0を補正して目標転舵角θtrefを算出する。転舵角制御部500は、実転舵角θtが目標転舵角θtrefとなるようなモータトルク指令値Tmrefを演算する。
電流指令値演算部105は、第2トルクセンサ24が検出した転舵トルクTtとモータトルク指令値Tmrefとの偏差に基づくPI(若しくはP、I、Dの少なくとも1つ)制御等のフィードバック制御によりモータ電流指令値Imtcを演算する。
電流制御部106は、電流センサ107で検出される転舵モータ26のモータ電流Imtとモータ電流指令値Imtcとの偏差に基づくPI(若しくはP、I、Dの少なくとも1つ)制御等のフィードバック制御により転舵モータ26を駆動して電流制御を行う。
電流制御部106は、電流センサ107で検出される転舵モータ26のモータ電流Imtとモータ電流指令値Imtcとの偏差に基づくPI(若しくはP、I、Dの少なくとも1つ)制御等のフィードバック制御により転舵モータ26を駆動して電流制御を行う。
図3は、目標操舵トルク演算部200の機能構成の一例のブロック図である。目標操舵トルク演算部200は、基本操舵トルク演算部201と、ダンパゲインマップ202と、ヒステリシス補償部203と、タイヤ反力トルク演算部204と、戻り補償トルク演算部205と、端当て反力トルク設定部206と、操舵反力ゲイン設定部207と、乗算器208、209及び210と、加算器211と、微分器212と、乗算器213とを備える。
基本操舵トルク演算部201は、操舵角θhと車速Vhに応じて、操舵反力の静的特性を模擬した基本操舵トルクTrbを演算する。例えば基本操舵トルク演算部201は、操舵角θhと車速Vhを入力とする基本操舵トルクマップに基づいて基本操舵トルクTrbを求めてもよい。
例えば基本操舵トルクTrbは、操舵角θhの大きさ(絶対値)|θh|が増加するにつれて増加し、車速Vhが0[km/h]から増加するにつれても増加する特性を有する。
なお、操舵角θhの絶対値|θh|で基本操舵トルクマップを構成してもよく、正負の操舵角θhに応じて基本操舵トルクTrbを演算するように基本操舵トルクマップを構成してもよい。
基本操舵トルクTrbは、乗算器208に入力される。
例えば基本操舵トルクTrbは、操舵角θhの大きさ(絶対値)|θh|が増加するにつれて増加し、車速Vhが0[km/h]から増加するにつれても増加する特性を有する。
なお、操舵角θhの絶対値|θh|で基本操舵トルクマップを構成してもよく、正負の操舵角θhに応じて基本操舵トルクTrbを演算するように基本操舵トルクマップを構成してもよい。
基本操舵トルクTrbは、乗算器208に入力される。
ダンパゲインマップ202と、微分器212と、乗算器213は、摩擦成分及び粘性成分を模擬したダンピングトルクTrdを演算する。微分器212は、操舵角θhを時間微分して角速度情報である舵角速度ωhを算出する。また、ダンパゲインマップ202から車速Vhに応じた車速感応ダンパゲインGdを読み出す。例えば車速感応ダンパゲインGdは、車速Vhが高くなるに従って徐々に大きくなる特性を有する。乗算器213は、舵角速度ωhに車速感応ダンパゲインGを乗じてダンピングトルクTrdを演算する。ダンピングトルクTrdは、加算器211に入力される。
ヒステリシス補償部203は、操舵反力のヒステリシス特性を模擬したヒステリシス特性トルクTrhを演算する。ヒステリシス補償部203は、操舵角θhと下記式(1)及び(2)に基づいて、ヒステリシス特性トルクTrhを演算する。式(1)及び(2)において、x=θh、y=Trhとしており、「a」は0より大きな定数、「Ahys」はヒステリシス幅である。
また、モータ角速度ωmに基づいて判定し、モータ角速度ωmが正値の場合には操舵状態が右切り操舵であり、負値の場合には左切り操舵であると判定する。
右切り操舵から左切り操舵へ切り替える際、及び右切り操舵から左切り操舵へ切り替える際に、最終座標(x1、y1)と次式(3)及び(4)とに基づいて変数「b」を算出して、切り替え後の式(1)及び(2)に代入する。これにより、切り替え前後の連続性が保たれる
右切り操舵から左切り操舵へ切り替える際、及び右切り操舵から左切り操舵へ切り替える際に、最終座標(x1、y1)と次式(3)及び(4)とに基づいて変数「b」を算出して、切り替え後の式(1)及び(2)に代入する。これにより、切り替え前後の連続性が保たれる
式(1)~(4)において、Ahys=1[Nm]、a=0.3と設定し、操舵角θhが0[deg]の状態から、+50[deg]、-50[deg]の操舵をした場合の、ヒステリシス特性トルクTrhは、0の原点→L1(実線)→L2(破線)→(一点鎖線)のようなヒステリシス特性を呈する。
ヒステリシス特性トルクTrhは、加算器211に入力される。
ヒステリシス特性トルクTrhは、加算器211に入力される。
タイヤ反力トルク演算部204は、転舵輪8L、8Rの転舵に伴うタイヤ反力トルクを模擬したヒステリシス特性トルクTrtを演算する。
転舵輪8L、8R周りの機械的機構の幾何学的関係から、転舵輪8L、8Rが転舵すると車体が上方に持ち上げられる現象(リフトアップ)が発生するため、操舵軸には戻り方向のタイヤ反力トルクTrtが働く。
タイヤ反力トルク演算部204は、車速Vhが閾値Vt以下の極低速である場合に、操舵角θhに基づいてタイヤ反力トルクTrtを演算する。
転舵輪8L、8R周りの機械的機構の幾何学的関係から、転舵輪8L、8Rが転舵すると車体が上方に持ち上げられる現象(リフトアップ)が発生するため、操舵軸には戻り方向のタイヤ反力トルクTrtが働く。
タイヤ反力トルク演算部204は、車速Vhが閾値Vt以下の極低速である場合に、操舵角θhに基づいてタイヤ反力トルクTrtを演算する。
図4は、タイヤ反力トルク演算部の機能構成の一例のブロック図である。タイヤ反力トルク演算部204は、比較器220と、タイヤ反力トルク読出部221と、選択器222を備える。
比較器220は、車速Vhと閾値Vtとを比較し、車速Vhが閾値Vt以下の場合に選択信号「1」を、車速Vhが閾値Vtより高い場合に選択信号「0」を出力する。例えば閾値Vtは5[km/h]であってよい。
タイヤ反力トルク読出部221は、操舵角θhに基づいてタイヤ反力トルクTrtを得る。例えば、タイヤ反力トルク読出部221は、操舵角θhを入力とするタイヤ反力トルクマップに基づいてタイヤ反力トルクTrtを求めてもよい。
比較器220は、車速Vhと閾値Vtとを比較し、車速Vhが閾値Vt以下の場合に選択信号「1」を、車速Vhが閾値Vtより高い場合に選択信号「0」を出力する。例えば閾値Vtは5[km/h]であってよい。
タイヤ反力トルク読出部221は、操舵角θhに基づいてタイヤ反力トルクTrtを得る。例えば、タイヤ反力トルク読出部221は、操舵角θhを入力とするタイヤ反力トルクマップに基づいてタイヤ反力トルクTrtを求めてもよい。
例えば、操舵角θhの大きさ(絶対値)が比較的小さい範囲ではタイヤ反力トルクTrtは0であり、操舵角θhの大きさ(絶対)が大きくなって端当て位置に近づくとタイヤ反力トルクTrtが発生するように設定されている。
比較器220から出力される選択信号の値が「0」である場合には、選択器222は「0」を選択して出力する。選択信号の値が「1」である場合には、選択器222は、タイヤ反力トルク読出部221から出力されるタイヤ反力トルクTrtを選択して出力する。
再び図3を参照して、目標操舵トルク演算部200の説明を続行する。タイヤ反力トルクTrtは、乗算器209へ入力される。
比較器220から出力される選択信号の値が「0」である場合には、選択器222は「0」を選択して出力する。選択信号の値が「1」である場合には、選択器222は、タイヤ反力トルク読出部221から出力されるタイヤ反力トルクTrtを選択して出力する。
再び図3を参照して、目標操舵トルク演算部200の説明を続行する。タイヤ反力トルクTrtは、乗算器209へ入力される。
戻り補償トルク演算部205は、運転者がステアリングホイール10から手を放したときに、ステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すための戻り補償トルクTrrを演算する。
運転者がステアリングホイール10から手を放すと、上記の基本操舵トルクTrbやタイヤ反力トルクTrtなどにより、ステアリングホイール10は中立位置へ向かって回転するが、ステアリングホイール10の回転に作用する操舵機構1の慣性及び摩擦力が、これらの反力トルクと釣り合うと、中立位置に戻る前に途中で停止してしまうことがある。
運転者がステアリングホイール10から手を放すと、上記の基本操舵トルクTrbやタイヤ反力トルクTrtなどにより、ステアリングホイール10は中立位置へ向かって回転するが、ステアリングホイール10の回転に作用する操舵機構1の慣性及び摩擦力が、これらの反力トルクと釣り合うと、中立位置に戻る前に途中で停止してしまうことがある。
そこで、戻り補償トルク演算部205は、運転者からステアリングホイール10へ加える操舵トルクである入力操舵トルクを推定し、推定した入力操舵トルクに基づいて、ステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すための戻り補償トルクTrrを演算する。
図5は、戻り補償トルク演算部205の機能構成の一例のブロック図である。戻り補償トルク演算部205は、微分部230と、絶対値算出部231及び235と、速度感応ゲイン設定部232と、乗算器233及び237と、入力操舵トルク推定部234と、トルク感応ゲイン設定部236と、制限部238を備える。
図5は、戻り補償トルク演算部205の機能構成の一例のブロック図である。戻り補償トルク演算部205は、微分部230と、絶対値算出部231及び235と、速度感応ゲイン設定部232と、乗算器233及び237と、入力操舵トルク推定部234と、トルク感応ゲイン設定部236と、制限部238を備える。
微分部230は、操舵角θhを時間微分して角速度情報である舵角速度ωhを算出する。絶対値算出部231は舵角速度ωhの絶対値を算出する。
速度感応ゲイン設定部232は、舵角速度ωhの大きさに応じた速度感応ゲインGvを設定する。例えば、速度感応ゲイン設定部232は、速度感応ゲインマップを用いて、速度感応ゲインGvを求めてもよい。
速度感応ゲイン設定部232は、舵角速度ωhの大きさに応じた速度感応ゲインGvを設定する。例えば、速度感応ゲイン設定部232は、速度感応ゲインマップを用いて、速度感応ゲインGvを求めてもよい。
例えば速度感応ゲインGvは、舵角速度ωhの絶対値が0から所定の値ω0までの範囲では、舵角速度ωhの大きさが大きくなるに従って急速に大きくなり、所定の値ω0を超えた範囲では、舵角速度ωhの大きさが大きくなるに従って徐々に小さくなる。
乗算器233は、微分部230から出力される舵角速度ωhに速度感応ゲインGvを乗算して、乗算結果を乗算器237へ出力する。
乗算器233は、微分部230から出力される舵角速度ωhに速度感応ゲインGvを乗算して、乗算結果を乗算器237へ出力する。
入力操舵トルク推定部234は、操舵角θh及び操舵トルクThを用いて入力操舵トルク推定値Tseを算出する。
以下、入力操舵トルクの推定方法について説明する。運転者からステアリングホイール10へ入力操舵トルクTiが印加されると、ステアリングホイール10が操舵角θhで回転し、その回転と逆方向にトーションバーの捩れ角Δθの大きさに比例したトーションバートルクTtsが発生する。
本実施形態ではトーションバートルクTtsを操舵トルクThとして扱っていることより、入力操舵トルクTi、操舵角θh及び操舵トルクThの間には次式(5)の関係式が成り立つ。
以下、入力操舵トルクの推定方法について説明する。運転者からステアリングホイール10へ入力操舵トルクTiが印加されると、ステアリングホイール10が操舵角θhで回転し、その回転と逆方向にトーションバーの捩れ角Δθの大きさに比例したトーションバートルクTtsが発生する。
本実施形態ではトーションバートルクTtsを操舵トルクThとして扱っていることより、入力操舵トルクTi、操舵角θh及び操舵トルクThの間には次式(5)の関係式が成り立つ。
ここで、Jhは慣性モーメント、Dhは減衰係数である。上式(5)を入力操舵トルクTiについて解くと次式(6)が得られる。
よって、慣性モーメントJh及び減衰係数Dhを予め求めておくことにより、操舵角θh及び操舵トルクThを用いて、入力操舵トルクTiを求めることができる。実際には、上式(6)は連続系で表されているので、離散系に変換して求めることになる。連続系から離散系への変換は、既存の方法、例えば、単純には微分演算を差分演算として行う等により行う。
また、上式(6)には微分演算が含まれており、高周波の微分ノイズが現れやすくなるので、ローパスフィルタ(LPF)等によるフィルタ処理を行う。
すなわち、入力操舵トルク推定部234は、入力した操舵角θh及び操舵トルクThを用いて、慣性モーメントJh及び減衰係数Dhを含んだ上式(6)を離散系に変換した演算処理を行い、その演算結果に対してLPF等によるフィルタ処理を施すことにより、入力操舵トルク推定値Tseを算出する。
なお、演算処理とフィルタ処理とを分けずに、両方を含んだ離散系の演算処理で入力操舵トルク推定値Tseを算出してもよい。また、微分ノイズが軽微な場合にはフィルタ処理を省略してもよい。
すなわち、入力操舵トルク推定部234は、入力した操舵角θh及び操舵トルクThを用いて、慣性モーメントJh及び減衰係数Dhを含んだ上式(6)を離散系に変換した演算処理を行い、その演算結果に対してLPF等によるフィルタ処理を施すことにより、入力操舵トルク推定値Tseを算出する。
なお、演算処理とフィルタ処理とを分けずに、両方を含んだ離散系の演算処理で入力操舵トルク推定値Tseを算出してもよい。また、微分ノイズが軽微な場合にはフィルタ処理を省略してもよい。
絶対値算出部235は、入力操舵トルク推定値Tseの絶対値を算出する。トルク感応ゲイン設定部236は、入力操舵トルク推定値Tseの大きさ(絶対値)に応じたトルク感応ゲインGtqを設定する。例えば、トルク感応ゲイン設定部236は、トルク感応ゲインマップを用いて、トルク感応ゲインGtqを求めてもよい。
例えばトルク感応ゲインGtqは、入力操舵トルク推定値Tseの大きさが大きくなるに従って徐々に小さくなる特性を有する。
例えばトルク感応ゲインGtqは、入力操舵トルク推定値Tseの大きさが大きくなるに従って徐々に小さくなる特性を有する。
乗算器237は、乗算器233の乗算結果(Gv×ωh)にトルク感応ゲインGtqを乗算して、乗算結果(Gv×Gtq×ωh)を戻り補償トルクTrr0として制限部238へ出力する。
制限部238は、戻り補償トルクTrr0の上下限値を制限して、戻り補償トルクTrrを出力する。戻り補償トルクTrr0の上下限値を制限することにより、異常値の出力を抑える。
再び図3を参照して、目標操舵トルク演算部200の説明を続行する。戻り補償トルクTrrは乗算器210に入力される。
制限部238は、戻り補償トルクTrr0の上下限値を制限して、戻り補償トルクTrrを出力する。戻り補償トルクTrr0の上下限値を制限することにより、異常値の出力を抑える。
再び図3を参照して、目標操舵トルク演算部200の説明を続行する。戻り補償トルクTrrは乗算器210に入力される。
端当て反力トルク設定部206は、ステアリングホイール10が端当て状態になった場合に、ステアリングホイール10の端当て感を模擬するために、操舵方向とは反対向きの反力トルクである端当て反力トルクTrsを設定する。
ここで「端当て状態」とは、ステアリングホイール10をそれ以上操舵できなくなるほど操舵角の絶対値|θh|が大きくなった状態、すなわち、ステアリングホイール10の操舵角の絶対値|θh|が最大許容上限値θth以上である状態である。例えば、端当て状態は、操舵角θhに応じて制御された実転舵角θtがそれ以上増加できなくなる状態であってよく、操舵角θhに応じて実転舵角の絶対値|θt|が増大した結果、転舵機構2のピニオンラック機構23のラック軸がストローク端に達した状態であってよい。
また「端当て感」とは、ステアリングホイール10が端当て状態になり、それ以上操舵できないときの操舵フィーリングである。
以下、最大許容上限値θthを「エンドストップ舵角閾値」と表記する。エンドストップ舵角閾値θthは、特許請求の範囲に記載の「上限値」の一例である。
端当て反力トルクTrsによって、操舵角の大きさ|θh|がエンドストップ舵角閾値θthを超えて増加することが抑制される。
ここで「端当て状態」とは、ステアリングホイール10をそれ以上操舵できなくなるほど操舵角の絶対値|θh|が大きくなった状態、すなわち、ステアリングホイール10の操舵角の絶対値|θh|が最大許容上限値θth以上である状態である。例えば、端当て状態は、操舵角θhに応じて制御された実転舵角θtがそれ以上増加できなくなる状態であってよく、操舵角θhに応じて実転舵角の絶対値|θt|が増大した結果、転舵機構2のピニオンラック機構23のラック軸がストローク端に達した状態であってよい。
また「端当て感」とは、ステアリングホイール10が端当て状態になり、それ以上操舵できないときの操舵フィーリングである。
以下、最大許容上限値θthを「エンドストップ舵角閾値」と表記する。エンドストップ舵角閾値θthは、特許請求の範囲に記載の「上限値」の一例である。
端当て反力トルクTrsによって、操舵角の大きさ|θh|がエンドストップ舵角閾値θthを超えて増加することが抑制される。
図6は、端当て反力トルク設定部206の機能構成の一例のブロック図である。端当て反力トルク設定部206は、選択器240と、トルク算出部241と、リミッタ242を備える。選択器240は、特許請求の範囲に記載の「上限値設定部」の一例である。
選択器240は、モード信号Smを受信し、モード信号Smが示す走行モードに応じて閾値角度θth1、θth2及びθth3の何れかを、エンドストップ舵角閾値θthとして設定する。図7に、走行モードに応じたエンドストップ舵角閾値θthの設定例を示す。
選択器240は、モード信号Smを受信し、モード信号Smが示す走行モードに応じて閾値角度θth1、θth2及びθth3の何れかを、エンドストップ舵角閾値θthとして設定する。図7に、走行モードに応じたエンドストップ舵角閾値θthの設定例を示す。
右切り操舵時のエンドストップ舵角閾値を正の値、左切り操舵時のエンドストップ舵角閾値を負の値で表す。例えば、「モード1」ではエンドストップ舵角閾値θthを±θth1[deg]に設定し、「モード2」ではエンドストップ舵角閾値θthを±θth2[deg]に設定し、「モード3」ではエンドストップ舵角閾値θthを±θth3[deg]に設定する。
ここで、θth1は、θth2より小さい値であってよく、θth3はθth1より大きく、かつ、θth2より小さい値であってよい。例えば、θth1=160、θth2=340、θth3=250としてよい。
なお、図7に示す設定例は一例であり、本発明は図7に示す角度に限定されない。エンドストップ舵角閾値θthは、適用される車両の諸元や走行モードの用途に応じて適宜設定できる。
なお、図7に示す設定例は一例であり、本発明は図7に示す角度に限定されない。エンドストップ舵角閾値θthは、適用される車両の諸元や走行モードの用途に応じて適宜設定できる。
走行モードに応じてエンドストップ舵角閾値θthを変更することにより、後述のように舵角比を走行モードに応じて可変制御しても、ステアリングホイール10が端当て状態になった場合の転舵角を一定に確保できる。
なお、エンドストップ舵角閾値θthが急激に変化すると車両挙動の急変を招くので、選択器240は、モード信号Smの切り替わり時にエンドストップ舵角閾値θthを徐変させてもよい。
なお、エンドストップ舵角閾値θthが急激に変化すると車両挙動の急変を招くので、選択器240は、モード信号Smの切り替わり時にエンドストップ舵角閾値θthを徐変させてもよい。
再び図6を参照して端当て反力トルク設定部206の説明を続行する。トルク算出部241は、操舵角θhとエンドストップ舵角閾値θthとに基づき端当て反力トルクTrsを算出する。
具体的には、操舵角θhが-θth~+θthの範囲にある間、トルク算出部241は端当て反力トルクTrsの値を0とする。操舵角θhがθthを超えると、トルク算出部241は、操舵角θhの増加に伴って端当て反力トルクTrsを増加させる。また、操舵角θhが(-θth)よりも小さくなると、操舵角θhの減少に伴って端当て反力トルクTrsを減少させる。
リミッタ242は、トルク算出部241が算出した端当て反力トルクTrsの大きさが過大とならないように、端当て反力トルクTrsの上下限値を制限する。
具体的には、操舵角θhが-θth~+θthの範囲にある間、トルク算出部241は端当て反力トルクTrsの値を0とする。操舵角θhがθthを超えると、トルク算出部241は、操舵角θhの増加に伴って端当て反力トルクTrsを増加させる。また、操舵角θhが(-θth)よりも小さくなると、操舵角θhの減少に伴って端当て反力トルクTrsを減少させる。
リミッタ242は、トルク算出部241が算出した端当て反力トルクTrsの大きさが過大とならないように、端当て反力トルクTrsの上下限値を制限する。
これにより、ステアリングホイール10が端当て状態にある場合、ステアリングホイール10の操舵方向と反対方向の端当て反力トルクTrsがステアリングホイール10に付与されて、ステアリングホイール10の端当て感を模擬するソフトエンドストップ制御が実施される。
ソフトエンドストップ制御を実施することにより、操舵方向の反対方向の端当て反力トルクTrsが付与されて、操舵角θhの大きさ|θh|が増大することを抑制する。
なお、上記の実施形態に代えて、ソフトエンドストップ制御の実施時に、一定の大きさの端当て反力トルクTrsを出力してもよい。
また、端当て反力トルク設定部206は、ソフトエンドストップ制御の実施時に端当て反力トルクTrsを出力するのに代えて、又は加えて、バックアップクラッチ3を接続してもよい。すなわち、端当て反力トルク設定部206は、操舵角の大きさ|θh|がエンドストップ舵角閾値θthを超える場合にバックアップクラッチ3を接続するクラッチ制御部として動作してもよい。
ソフトエンドストップ制御を実施することにより、操舵方向の反対方向の端当て反力トルクTrsが付与されて、操舵角θhの大きさ|θh|が増大することを抑制する。
なお、上記の実施形態に代えて、ソフトエンドストップ制御の実施時に、一定の大きさの端当て反力トルクTrsを出力してもよい。
また、端当て反力トルク設定部206は、ソフトエンドストップ制御の実施時に端当て反力トルクTrsを出力するのに代えて、又は加えて、バックアップクラッチ3を接続してもよい。すなわち、端当て反力トルク設定部206は、操舵角の大きさ|θh|がエンドストップ舵角閾値θthを超える場合にバックアップクラッチ3を接続するクラッチ制御部として動作してもよい。
再び図3を参照して、目標操舵トルク演算部200の説明を続行する。端当て反力トルクTrsは加算器211に入力される。
操舵反力ゲイン設定部207は、モード信号Smを受信する。操舵反力ゲイン設定部207は、モード信号Smが示す走行モードに応じて、目標操舵トルク演算部200が演算する目標操舵トルクThrefを増減するためのゲインを設定する。
具体的には、操舵反力ゲイン設定部207は、基本操舵トルクTrbを補正する第1操舵反力ゲインGbと、タイヤ反力トルクTrtを補正する第2操舵反力ゲインGtと、戻り補償トルクTrrを補正する第3操舵反力ゲインGrを設定する。
操舵反力ゲイン設定部207は、モード信号Smを受信する。操舵反力ゲイン設定部207は、モード信号Smが示す走行モードに応じて、目標操舵トルク演算部200が演算する目標操舵トルクThrefを増減するためのゲインを設定する。
具体的には、操舵反力ゲイン設定部207は、基本操舵トルクTrbを補正する第1操舵反力ゲインGbと、タイヤ反力トルクTrtを補正する第2操舵反力ゲインGtと、戻り補償トルクTrrを補正する第3操舵反力ゲインGrを設定する。
乗算器208は、基本操舵トルクTrbに第1操舵反力ゲインGbを乗じて、乗算結果を加算器211に入力する。乗算器209は、タイヤ反力トルクTrtに第2操舵反力ゲインGtを乗じて乗算結果を加算器211に入力する。乗算器210は、戻り補償トルクTrrに第3操舵反力ゲインGrを乗じて乗算結果を加算器211に入力する。加算器211は、入力されたトルクの合計(Gb×Trb+Trd+Trh+Gt×Trt+Gr×Trr+Trs)を、目標操舵トルクThrefとして出力する。
第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt及び第3操舵反力ゲインGrの設定例を図7に示す。
「モード1」では、第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt及び第3操舵反力ゲインGrをGsr1に設定し、「モード2」ではGsr2に設定してよい。また、「モード3」では、第1操舵反力ゲインGb及び第2操舵反力ゲインGtをGsr3に設定し、第3操舵反力ゲインGrをGsr4に設定する。
例えば、駐車時の操作のための「モード1」の第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt及び第3操舵反力ゲインGrの値Gsr1を、通常の特性を有する「モード2」の値Gsr2よりも小さくしてよい。これにより、駐車時には操舵反力を低減して軽快な操舵を実現できる。
「モード1」では、第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt及び第3操舵反力ゲインGrをGsr1に設定し、「モード2」ではGsr2に設定してよい。また、「モード3」では、第1操舵反力ゲインGb及び第2操舵反力ゲインGtをGsr3に設定し、第3操舵反力ゲインGrをGsr4に設定する。
例えば、駐車時の操作のための「モード1」の第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt及び第3操舵反力ゲインGrの値Gsr1を、通常の特性を有する「モード2」の値Gsr2よりも小さくしてよい。これにより、駐車時には操舵反力を低減して軽快な操舵を実現できる。
また、操舵操作に対する応答性が高い特性を有する「モード3」の第1操舵反力ゲインGb及び第2操舵反力ゲインGtの値Gsr3を、「モード2」の値Gsr2よりも大きくしてよい。これにより操舵反力として車両から運転者に伝わるフィードバックをより大きくして、車両との一体感をより運転者に感じさせることができる。
また、「モード3」の第3操舵反力ゲインGrの値Gsr4を「モード2」の値Gsr2よりも大きくしてよい。これにより、運転者がステアリングホイール10から手を離したときに、より迅速にステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すことができ、機敏な操舵フィーリングを実現できる。
例えば、Gsr1=0.75、Gsr2=1.00、Gsr3=1.23、Gsr4=1.33としてよい。
なお、図7に示す設定例は一例であり、本発明は図7に示すゲインに限定されない。これらのゲインは適用される車両の諸元や走行モードの用途に応じて適宜設定できる。
また、「モード3」の第3操舵反力ゲインGrの値Gsr4を「モード2」の値Gsr2よりも大きくしてよい。これにより、運転者がステアリングホイール10から手を離したときに、より迅速にステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すことができ、機敏な操舵フィーリングを実現できる。
例えば、Gsr1=0.75、Gsr2=1.00、Gsr3=1.23、Gsr4=1.33としてよい。
なお、図7に示す設定例は一例であり、本発明は図7に示すゲインに限定されない。これらのゲインは適用される車両の諸元や走行モードの用途に応じて適宜設定できる。
図8は、捩れ角制御部300の機能構成の一例のブロック図である。捩れ角制御部300は、減算器301と、捩れ角補償部302と、微分部303と、速度制御部304と、安定化補償部305と、加算器306と、制限部307を備える。
減算器301は、目標捩れ角Δθrefと捩れ角Δθの偏差Δθ0を算出する。捩れ角補償部302は、偏差Δθ0に補償値CFB(伝達関数)を乗算して、目標捩れ角Δθrefに捩れ角Δθが追従するような目標捩れ角速度ωrefを出力する。なお、補償値CFBは単純なゲインKppでも、PI制御の補償値などでもよい。
減算器301は、目標捩れ角Δθrefと捩れ角Δθの偏差Δθ0を算出する。捩れ角補償部302は、偏差Δθ0に補償値CFB(伝達関数)を乗算して、目標捩れ角Δθrefに捩れ角Δθが追従するような目標捩れ角速度ωrefを出力する。なお、補償値CFBは単純なゲインKppでも、PI制御の補償値などでもよい。
一方で、微分部303は捩れ角Δθを時間微分して捩れ角速度ωを算出する。I-P制御の速度制御部304は、目標捩れ角速度ωrefに捩れ角速度ωが追従するようなモータ電流指令値Imrcaを算出する。モータ電流指令値Imrcaは、加算器306に入力される。
速度制御部304は、減算器310及び313、積算部311並びに比例部312を備える。
速度制御部304は、減算器310及び313、積算部311並びに比例部312を備える。
減算器310は、目標捩れ角速度ωrefから捩れ角速度ωを減じた差分を算出し、積算部311は差分をその積分して積分結果を減算器313に入力する。
比例部133は、捩れ角速度ωに比例処理を施して、減算器313に入力する。減算器313は、積算部311の出力から比例部133の出力を減じた減算結果を、モータ電流指令値Imrcaとして出力する。なお、速度制御部304は、I-P制御ではなく、PI制御、P(比例)制御、PID(比例積分微分)制御、PI-D制御(微分先行型PID制御)、モデルマッチング制御、モデル規範制御等の一般的に用いられている制御方法でモータ電流指令値Imrcaを算出してもよい。
比例部133は、捩れ角速度ωに比例処理を施して、減算器313に入力する。減算器313は、積算部311の出力から比例部133の出力を減じた減算結果を、モータ電流指令値Imrcaとして出力する。なお、速度制御部304は、I-P制御ではなく、PI制御、P(比例)制御、PID(比例積分微分)制御、PI-D制御(微分先行型PID制御)、モデルマッチング制御、モデル規範制御等の一般的に用いられている制御方法でモータ電流指令値Imrcaを算出してもよい。
安定化補償部305は、モータ角速度ωmに所定の伝達関数を乗じて安定化補償値Imrcbを算出して加算器306に入力する。伝達関数として、例えば1次のHPFの構造を用いた擬似微分とゲインにより設定した1次フィルタを使用してよい。
加算器306は、速度制御部304から出力されるモータ電流指令値Imrcaに、安定化補償値Imrcbを加算した和をモータ電流指令値Imr0として出力する。
制限部307は、モータ電流指令値Imr0の上下限値を制限して、モータ電流指令値Imrcとして出力する。
加算器306は、速度制御部304から出力されるモータ電流指令値Imrcaに、安定化補償値Imrcbを加算した和をモータ電流指令値Imr0として出力する。
制限部307は、モータ電流指令値Imr0の上下限値を制限して、モータ電流指令値Imrcとして出力する。
図9は、目標転舵角演算部400の機能構成の一例のブロック図である。目標転舵角演算部400は、制限部401と、レート制限部402と、補正部403を備える。
制限部401は、操舵角θhの上下限値を制限して操舵角θh1を出力することで、操舵角θhに対する上限値及び下限値を予め設定して制限をかける。
制限部401は、操舵角θhの上下限値を制限して操舵角θh1を出力することで、操舵角θhに対する上限値及び下限値を予め設定して制限をかける。
レート制限部402は、操舵角の急変を回避するために、操舵角θh1の変化量に対して制限値を設定して制限をかけ、操舵角θh2を出力する。例えば、1サンプル前の操舵角θh1からの差分を変化量とし、その変化量の絶対値が所定の値(制限値)より大きい場合、変化量の絶対値が制限値となるように、操舵角θh1を加減算して操舵角θh2として出力する。
変化量の絶対値が制限値以下の場合は、操舵角θh1をそのまま操舵角θh2として出力する。なお、変化量の絶対値に対して制限値を設定するのではなく、変化量に対して上限値及び下限値を設定して制限をかけるようにしてもよく、変化量ではなく変化率や差分率に対して制限をかけるようにしてもよい。
変化量の絶対値が制限値以下の場合は、操舵角θh1をそのまま操舵角θh2として出力する。なお、変化量の絶対値に対して制限値を設定するのではなく、変化量に対して上限値及び下限値を設定して制限をかけるようにしてもよく、変化量ではなく変化率や差分率に対して制限をかけるようにしてもよい。
補正部403は、操舵角θh2を補正して、基本目標転舵角θtref0を出力する。例えば、操舵角θh2の大きさ|θh2|に対する基本目標転舵角θtref0の特性を定義したマップを用いて、操舵角θh2より基本目標転舵角θtref0を求めてよい。或いは、単純に、操舵角θh2に所定のゲインを乗算して、基本目標転舵角θtref0を求めてもよい。
図10は、転舵角制御部500の機能構成の一例のブロック図である。転舵角制御部500は、転舵角変換部501と、制限部502と、位置制御部503と、ノイズ除去部504と、摩擦補償部505と、安定化補償部506と、加算器507と、減算器508と、制限部509を備える。
転舵角変換部501は、モード信号Smと基本目標転舵角θtref0とを受信する。転舵角変換部501は、モード信号Smが示す走行モードに応じて基本目標転舵角θtref0を目標転舵角θtrefへ変換する。これにより、走行モードに応じて、操舵角に対する転舵角の比(舵角比)を変更する。
例えば、転舵角変換部501は、走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する。転舵角変換部501は、転舵角ゲインを基本目標転舵角θtref0に乗算することによって、目標転舵角θtrefを算出する。転舵角変換部501は、特許請求の範囲に記載の「転舵角変換部」の一例である。
例えば、転舵角変換部501は、走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する。転舵角変換部501は、転舵角ゲインを基本目標転舵角θtref0に乗算することによって、目標転舵角θtrefを算出する。転舵角変換部501は、特許請求の範囲に記載の「転舵角変換部」の一例である。
図7に、走行モードに応じた転舵角ゲインの設定例を示す。「モード1」、「モード2」及び「モード3」において、転舵角ゲインをそれぞれ値Gta1、Gta2及びGta3に設定する。
例えば、駐車時の操作のための「モード1」の転舵角ゲインGta1は、通常の特性を有する「モード2」の転舵角ゲインGta2よりも大きくてよい。これにより、駐車時にはより小さな操舵操作で転舵輪8L及び8Rを大きく転舵することができる。
また、操舵操作に対する応答性が高い特性を有する「モード3」の転舵角ゲインGta3は、「モード2」の転舵角ゲインGta2よりも大きくてよい。これにより、操舵操作に対する車両の転舵応答性を高めて、機敏な操舵フィーリングを実現できる。
例えば、Gta1=2.2、Gta2=1.2、Gta2=1.4としてよい。
なお、図7に示す設定例は一例であり、本発明は図7に示す転舵角ゲインに限定されない。転舵角ゲインは、適用される車両の諸元や走行モードの用途に応じて適宜設定できる。
例えば、駐車時の操作のための「モード1」の転舵角ゲインGta1は、通常の特性を有する「モード2」の転舵角ゲインGta2よりも大きくてよい。これにより、駐車時にはより小さな操舵操作で転舵輪8L及び8Rを大きく転舵することができる。
また、操舵操作に対する応答性が高い特性を有する「モード3」の転舵角ゲインGta3は、「モード2」の転舵角ゲインGta2よりも大きくてよい。これにより、操舵操作に対する車両の転舵応答性を高めて、機敏な操舵フィーリングを実現できる。
例えば、Gta1=2.2、Gta2=1.2、Gta2=1.4としてよい。
なお、図7に示す設定例は一例であり、本発明は図7に示す転舵角ゲインに限定されない。転舵角ゲインは、適用される車両の諸元や走行モードの用途に応じて適宜設定できる。
再び図10を参照して、転舵角制御部500の説明を続行する。制限部502は、目標転舵角θtrefの上下限を制限して、位置制御部503に入力する。
ノイズ除去部504は、角度センサ25が検出した実転舵角θtに含まれるノイズを、LPF等の平滑フィルタを用いて除去し、位置制御部503と安定化補償部506に入力する。
ノイズ除去部504は、角度センサ25が検出した実転舵角θtに含まれるノイズを、LPF等の平滑フィルタを用いて除去し、位置制御部503と安定化補償部506に入力する。
位置制御部503は、目標転舵角θtrefに対する実転舵角θtの偏差を算出し、実転舵角θtが目標転舵角θtrefとなるような基本モータトルク指令値Tmref0と目標転舵角速度ωtrefを演算する。基本モータトルク指令値Tmref0は加算器507に入力され、目標転舵角速度ωtrefは摩擦補償部505に入力される。
摩擦補償部505は、目標転舵角速度ωtrefに基づいて、転舵角速度成分に応じた摩擦減衰量を補償する摩擦補償値Cfを算出して、加算器507へ入力する。
摩擦補償部505は、目標転舵角速度ωtrefに基づいて、転舵角速度成分に応じた摩擦減衰量を補償する摩擦補償値Cfを算出して、加算器507へ入力する。
摩擦補償部505は、LPF510と、摩擦補償値読出部511を備える。
摩擦補償値読出部511は、LPF510を通過した後の目標転舵角速度ωtrefに基づいて摩擦補償値Cfを取得する。摩擦補償値読出部511は、例えば、目標転舵角速度ωtrefを入力とする摩擦補償値マップに基づいて摩擦補償値Cfを求めてもよい。
摩擦補償値読出部511は、LPF510を通過した後の目標転舵角速度ωtrefに基づいて摩擦補償値Cfを取得する。摩擦補償値読出部511は、例えば、目標転舵角速度ωtrefを入力とする摩擦補償値マップに基づいて摩擦補償値Cfを求めてもよい。
例えば摩擦補償値Cfは、目標転舵角速度ωtrefが正の範囲では正の値を、目標転舵角速度ωtrefが負の範囲では負の値を有して単調増加し、目標転舵角速度ωtrefの大きさが大きくなるのに従って、傾きの大きさが小さくなる特性を有する。
安定化補償部506は、ノイズ除去部504によりノイズが除去された実転舵角θtに所定の伝達関数を乗じて安定化補償値Csを算出し、減算器508に入力する。伝達関数として1次のHPFの構造を用いた擬似微分とゲインにより設定した1次フィルタを使用してよい。
加算器507は、基本モータトルク指令値Tmref0に摩擦補償値Cfを加算し、減算器508は、その加算結果から安定化補償値Csを減じて減算結果を制限部509に入力する。
制限部509は、減算器508の減算結果の上下限値を制限して、モータトルク指令値Tmrefとして出力する。
加算器507は、基本モータトルク指令値Tmref0に摩擦補償値Cfを加算し、減算器508は、その加算結果から安定化補償値Csを減じて減算結果を制限部509に入力する。
制限部509は、減算器508の減算結果の上下限値を制限して、モータトルク指令値Tmrefとして出力する。
(動作)
次に、図11を参照して実施形態の操舵制御方法の一例を説明する。
ステップS1において舵角センサ12、車速センサ5、第1トルクセンサ13、角度センサ25及びモータ角度センサ16は、操舵角θh、車速Vh、実操舵トルクTh、実転舵角θt及びモータ回転角θmをそれぞれ検出する。
次に、図11を参照して実施形態の操舵制御方法の一例を説明する。
ステップS1において舵角センサ12、車速センサ5、第1トルクセンサ13、角度センサ25及びモータ角度センサ16は、操舵角θh、車速Vh、実操舵トルクTh、実転舵角θt及びモータ回転角θmをそれぞれ検出する。
ステップS2において基本操舵トルク演算部201は、基本操舵トルクTrbを演算する。ダンパゲインマップ202、微分器212及び乗算器213は、ダンピングトルクTrdを演算する。ヒステリシス補償部203は、ヒステリシス特性トルクTrhを演算する。タイヤ反力トルク演算部204は、タイヤ反力トルクTrtを演算する。戻り補償トルク演算部205は、戻り補償トルクTrrを演算する。
ステップS3において目標転舵角演算部400は、基本目標転舵角θtref0を演算する。
ステップS4において操舵反力ゲイン設定部207、端当て反力トルク設定部206及び転舵角変換部501は、モード信号Smを参照して現在の走行モードを特定する。
ステップS3において目標転舵角演算部400は、基本目標転舵角θtref0を演算する。
ステップS4において操舵反力ゲイン設定部207、端当て反力トルク設定部206及び転舵角変換部501は、モード信号Smを参照して現在の走行モードを特定する。
ステップS5において操舵反力ゲイン設定部207は、現在の走行モードに応じて第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt、第3操舵反力ゲインGrを設定する。
ステップS6において乗算器208、209及び210は、基本操舵トルクTrb、タイヤ反力トルクTrt及び戻り補償トルクTrrに、第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt、第3操舵反力ゲインGrを乗算することにより、基本操舵トルクTrb、タイヤ反力トルクTrt及び戻り補償トルクTrrを補正する。
ステップS6において乗算器208、209及び210は、基本操舵トルクTrb、タイヤ反力トルクTrt及び戻り補償トルクTrrに、第1操舵反力ゲインGb、第2操舵反力ゲインGt、第3操舵反力ゲインGrを乗算することにより、基本操舵トルクTrb、タイヤ反力トルクTrt及び戻り補償トルクTrrを補正する。
ステップS7において端当て反力トルク設定部206は、走行モードに応じてエンドストップ舵角閾値θthを設定する。
ステップS8において端当て反力トルク設定部206は、操舵角θhとエンドストップ舵角閾値θthに応じて端当て反力トルクTrsを設定する。
ステップS9において加算器211は、目標操舵トルクThref=(Gb×Trb+Trd+Trh+Gt×Trt+Gr×Trr+Trs)を算出する。
ステップS8において端当て反力トルク設定部206は、操舵角θhとエンドストップ舵角閾値θthに応じて端当て反力トルクTrsを設定する。
ステップS9において加算器211は、目標操舵トルクThref=(Gb×Trb+Trd+Trh+Gt×Trt+Gr×Trr+Trs)を算出する。
ステップS10において転舵角変換部501は、現在の走行モードに応じて転舵角ゲインを設定する。
ステップS11において転舵角変換部501は、基本目標転舵角θtref0を転舵角ゲインで補正して目標転舵角θtrefを得る。
ステップS12において変換部101、捩れ角制御部300及び電流制御部102は、目標操舵トルクThrefに基づいて反力モータ14を制御する。また、転舵角制御部500、電流指令値演算部105及び電流制御部106は、目標転舵角θtrefに基づいて転舵モータ26を制御する。
ステップS11において転舵角変換部501は、基本目標転舵角θtref0を転舵角ゲインで補正して目標転舵角θtrefを得る。
ステップS12において変換部101、捩れ角制御部300及び電流制御部102は、目標操舵トルクThrefに基づいて反力モータ14を制御する。また、転舵角制御部500、電流指令値演算部105及び電流制御部106は、目標転舵角θtrefに基づいて転舵モータ26を制御する。
(実施形態の効果)
(1)車両用操舵制御装置は、ステアリングホイール10の操舵角及び車速に基づいて目標操舵トルクを演算する目標操舵トルク演算部200と、ステアリングホイール10に加わる実操舵トルク及び目標操舵トルクに基づいてステアリングホイール10に操舵反力トルクを付与する反力モータ14を制御する捩れ角制御部300及び電流制御部102と、ステアリングホイール10の操舵角に基づいて転舵輪の目標転舵角を演算する目標転舵角演算部400と、車両の走行モードを切り替えるモード切替部100と、走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する転舵角変換部501と、目標転舵角を転舵角ゲインで補正した補正後目標転舵角、及び転舵輪8L、8Rの実転舵角に基づいて、転舵輪8L、8Rを転舵する転舵モータ26を制御する転舵角制御部500と、を備える。
かかる構成によれば、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置において、モード切替部100により切り替えられた走行モードに応じた転舵角ゲインを設定することができ、舵角比の演算にヨーレートセンサ等の余分なセンサを用いる必要がなくなるため、制御の複雑化や処理負荷の増大を抑制しつつ舵角比の可変制御を実現できる。
(1)車両用操舵制御装置は、ステアリングホイール10の操舵角及び車速に基づいて目標操舵トルクを演算する目標操舵トルク演算部200と、ステアリングホイール10に加わる実操舵トルク及び目標操舵トルクに基づいてステアリングホイール10に操舵反力トルクを付与する反力モータ14を制御する捩れ角制御部300及び電流制御部102と、ステアリングホイール10の操舵角に基づいて転舵輪の目標転舵角を演算する目標転舵角演算部400と、車両の走行モードを切り替えるモード切替部100と、走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する転舵角変換部501と、目標転舵角を転舵角ゲインで補正した補正後目標転舵角、及び転舵輪8L、8Rの実転舵角に基づいて、転舵輪8L、8Rを転舵する転舵モータ26を制御する転舵角制御部500と、を備える。
かかる構成によれば、ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の操舵装置において、モード切替部100により切り替えられた走行モードに応じた転舵角ゲインを設定することができ、舵角比の演算にヨーレートセンサ等の余分なセンサを用いる必要がなくなるため、制御の複雑化や処理負荷の増大を抑制しつつ舵角比の可変制御を実現できる。
(2)目標操舵トルク演算部200は、走行モードに応じた第1操舵反力ゲインを設定する操舵反力ゲイン設定部207と、操舵角及び車速に基づく基本操舵トルクを演算する基本操舵トルク演算部201と、第1操舵反力ゲインで補正された基本操舵トルクに基づいて、目標操舵トルクを演算する乗算器208及び加算器211を備えてもよい。
かかる構成によれば、操舵反力として車両から運転者に伝わるフィードバックを走行モードに応じて変化させることができるので、より快適な操舵フィーリングを実現できる。
かかる構成によれば、操舵反力として車両から運転者に伝わるフィードバックを走行モードに応じて変化させることができるので、より快適な操舵フィーリングを実現できる。
(3)目標操舵トルク演算部200は、転舵輪8L、8Rの転舵に伴う車体の上昇により生じる操舵反力トルクであるタイヤ反力トルクを、操舵角及び車速に基づいて演算するタイヤ反力トルク演算部204を備えてもよい。
操舵反力ゲイン設定部207は、走行モードに応じた第2操舵反力ゲインを設定してよく、乗算器209及び加算器211は、第2操舵反力ゲインで補正されたタイヤ反力トルクに更に基づいて目標操舵トルクを演算してよい。
かかる構成によれば、転舵輪8L、8Rの転舵に伴う車体の上昇により生じる操舵反力を走行モードに応じて変化させることができるので、より快適な操舵フィーリングを実現できる。
操舵反力ゲイン設定部207は、走行モードに応じた第2操舵反力ゲインを設定してよく、乗算器209及び加算器211は、第2操舵反力ゲインで補正されたタイヤ反力トルクに更に基づいて目標操舵トルクを演算してよい。
かかる構成によれば、転舵輪8L、8Rの転舵に伴う車体の上昇により生じる操舵反力を走行モードに応じて変化させることができるので、より快適な操舵フィーリングを実現できる。
(4)目標操舵トルク演算部200は、運転者からステアリングホイール10へ加える操舵トルクである入力操舵トルクを推定し、入力操舵トルクと操舵角の微分値とに基づいてステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すための戻り補償トルクを演算する戻り補償トルク演算部205を備えてもよい。操舵反力ゲイン設定部207は、走行モードに応じた第3操舵反力ゲインを設定し、乗算器210及び加算器211は、第3操舵反力ゲインで補正された戻り補償トルクに更に基づいて目標操舵トルクを演算してよい。
かかる構成によれば、運転者がステアリングホイール10から手を離した時にステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すトルクを、走行シーンに応じた大きさで発生させることができる。
かかる構成によれば、運転者がステアリングホイール10から手を離した時にステアリングホイール10を中立位置近傍まで戻すトルクを、走行シーンに応じた大きさで発生させることができる。
(5)目標操舵トルク演算部200は、走行モードに応じて操舵角の絶対値の上限値を設定する選択器240と、操舵角の絶対値が上限値を超えるのを抑制する反力トルクである端当て反力トルクを算出するトルク算出部241とを有する端当て反力トルク設定部206とを備えてもよい。
かかる構成によれば、上記のように走行モードに応じて転舵角ゲインを設定し、それに応じて舵角比が変化しても、ステアリングホイール10が端当て状態になった場合の転舵角を一定に確保できる。
かかる構成によれば、上記のように走行モードに応じて転舵角ゲインを設定し、それに応じて舵角比が変化しても、ステアリングホイール10が端当て状態になった場合の転舵角を一定に確保できる。
(6)車両用操舵制御装置は、ステアリングホイール10と転舵輪8L、8Rとの間を接続するか又は遮断するかを切り替えるバックアップクラッチ3と、走行モードに応じて操舵角の絶対値の上限値を設定する選択器240と、操舵角の絶対値が上限値を超えるか否かを判定し、操舵角の絶対値が上限値を超える場合にバックアップクラッチ3によりステアリングホイール10と転舵輪8L、8Rとの間を接続するクラッチ制御部として動作する端当て反力トルク設定部206を備えてもよい。
かかる構成によれば、上記のように走行モードに応じて転舵角ゲインを設定し、それに応じて舵角比が変化しても、ステアリングホイール10が端当て状態になった場合の転舵角を一定に確保できる。
また、ステアリングホイール10を転舵輪8L、8Rに接続することにより、端当て時に十分な操舵反力を付与することができる。
また、ステアリングホイール10を転舵輪8L、8Rに接続することにより、端当て時に十分な操舵反力を付与することができる。
1…操舵機構、2…転舵機構、3…バックアップクラッチ、4…コントロールユニット、5…車速センサ、6a、6b…タイロッド、7a、7b…ハブユニット、8L、8R…転舵輪、10…ステアリングホイール、11…操舵軸、12…舵角センサ、13…第1トルクセンサ、14…反力モータ、15…第1減速機構、16…モータ角度センサ、20a、20b…中間軸、21a、21b…ユニバーサルジョイント、22…ピニオン軸、23…ピニオンラック機構、24…第2トルクセンサ、25…角度センサ、26…転舵モータ、27…第2減速機構、28…モータ角度センサ、30…バッテリ、31…イグニションキー、32…CAN、33…非CAN、100…モード切替部、101…変換部、102…電流制御部、103…電流センサ、104…角速度演算部、105…電流指令値演算部、106…電流制御部、107…電流センサ、133…比例部、200…目標操舵トルク演算部、201…基本操舵トルク演算部、202…ダンパゲインマップ、203…ヒステリシス補償部、204…タイヤ反力トルク演算部、205…補償トルク演算部、206…反力トルク設定部、207…操舵反力ゲイン設定部、208、209、210、213、233、237…乗算器、211、306、507…加算器、微分器…212、220…比較器、221…タイヤ反力トルク読出部、222、240…選択器、230、303…微分部、231、235…絶対値算出部、232…速度感応ゲイン設定部、234…入力操舵トルク推定部、236…トルク感応ゲイン設定部、238、307、401、502、509…制限部、241…トルク算出部、242…リミッタ、300…捩れ角制御部、301、310、313、508…減算器、302…捩れ角補償部、304…速度制御部、305、506…安定化補償部、311…積算部、312…比例部、400…目標転舵角演算部、402…レート制限部、403…補正部、500…転舵角制御部、501…転舵角変換部、503…位置制御部、504…ノイズ除去部、505…摩擦補償部、511…摩擦補償値読出部
Claims (6)
- ステアリングホイールと転舵輪との間が機械的に分離されたステアバイワイヤ方式の車両用操舵制御装置であって、
前記ステアリングホイールの操舵角及び車速に基づいて目標操舵トルクを演算する目標操舵トルク演算部と、
前記ステアリングホイールに加わる実操舵トルク及び前記目標操舵トルクに基づいて前記ステアリングホイールに操舵反力トルクを付与する反力アクチュエータを制御する操舵反力制御部と、
前記ステアリングホイールの前記操舵角に基づいて前記転舵輪の目標転舵角を演算する目標転舵角演算部と、
車両の走行モードを切り替えるモード切替部と、
前記走行モードに応じた転舵角ゲインを設定する転舵角変換部と、
前記目標転舵角を前記転舵角ゲインで補正した補正後目標転舵角、及び前記転舵輪の実転舵角に基づいて、前記転舵輪を転舵する転舵アクチュエータを制御する転舵角制御部と、
を備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 前記目標操舵トルク演算部は、
前記走行モードに応じた第1操舵反力ゲインを設定する操舵反力ゲイン設定部と、
前記操舵角及び前記車速に基づく基本操舵トルクを演算する基本操舵トルク演算部と、
前記第1操舵反力ゲインで補正された前記基本操舵トルクに基づいて、前記目標操舵トルクを演算する演算部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記目標操舵トルク演算部は、前記転舵輪の転舵に伴う車体の上昇により生じる操舵反力トルクであるタイヤ反力トルクを、前記操舵角及び前記車速に基づいて演算するタイヤ反力演算部を備え、
前記操舵反力ゲイン設定部は、前記走行モードに応じた第2操舵反力ゲインを設定し、
前記演算部は、前記第2操舵反力ゲインで補正された前記タイヤ反力トルクに更に基づいて前記目標操舵トルクを演算する、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記目標操舵トルク演算部は、運転者から前記ステアリングホイールへ加える操舵トルクである入力操舵トルクを推定し、前記入力操舵トルクと前記操舵角の微分値とに基づいて前記ステアリングホイールを中立位置近傍まで戻すための戻り補償トルクを演算する戻り補償トルク演算部を備え、
前記操舵反力ゲイン設定部は、前記走行モードに応じた第3操舵反力ゲインを設定し、
前記演算部は、前記第3操舵反力ゲインで補正された前記戻り補償トルクに更に基づいて前記目標操舵トルクを演算する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記目標操舵トルク演算部は、
前記走行モードに応じて前記操舵角の絶対値の上限値を設定する上限値設定部と、前記操舵角の絶対値が前記上限値を超えるのを抑制する反力トルクである端当て反力トルクを設定する端当て反力トルク設定部と、を備え、
前記端当て反力トルクを含んだ前記目標操舵トルクを演算する、
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の車両用操舵制御装置。 - 前記ステアリングホイールと前記転舵輪との間を接続するか又は遮断するかを切り替えるクラッチと、
前記走行モードに応じて前記操舵角の絶対値の上限値を設定する上限値設定部と、
前記操舵角の絶対値が前記上限値を超えるか否かを判定し、前記操舵角の絶対値が前記上限値を超える場合に前記クラッチにより前記ステアリングホイールと前記転舵輪との間を接続するクラッチ制御部と、
を備えることを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の車両用操舵制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020117958A JP2022022847A (ja) | 2020-07-08 | 2020-07-08 | 車両用操舵制御装置 |
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