JP2022022630A - バッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラム - Google Patents

バッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022022630000001
【課題】車両に搭載されていたバッテリの二次利用先の管理を、より適切に行うことができるバッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】バッテリの二次利用現場において収集された、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、およびバッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得する取得部と、バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、取得されたバッテリ情報が表すバッテリを機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定する判定部と、を備えるバッテリ二次利用判定装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラムに関する。
近年、例えば、EV(Electric Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド電気自動車)など、少なくとも、バッテリ(二次電池)により供給される電力によって駆動される電動モータによって走行する車両の開発が進んでいる。さらに、近年では、車両において使用しなくなったバッテリを二次利用すること検討されている。ここで、二次利用するバッテリの利用先としては、他の電気自動車に限らず、例えば、自然エネルギーを利用した発電システムや家庭などにおいて発電した電力を蓄電する蓄電装置なども考えられる。このため、二次利用するバッテリの設置場所を管理する手段の実現が望まれている。
従来から、車両の検査や修理などにおいて、検査および処理の種別や部品種別に対応するバーコードを用いて、費用や部品の補充などを管理する管理方法に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このため、例えば、特許文献1に開示された技術の考え方を、バッテリの二次利用先を管理する方法として適用することが考えられる。
特開平3-067789号公報
しかしながら、二次利用するバッテリは、全てがいずれの場所においても利用することができるバッテリであるとは限らない。これは、他の電気自動車に二次利用されるバッテリは、電気自動車の走行に伴って振動するため、より高い信頼性が求められるが、発電した電力を蓄電する蓄電装置などは、安定した場所に設置して利用する(定置利用する)ため、ある程度の信頼性を確保することができれば、他の電気自動車に二次利用することができないバッテリであっても利用できる可能性があるからである。このため、特許文献1に開示された技術のような部品ごとの管理では十分ではなく、二次利用するバッテリを適切に管理することができない場合もある。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、車両に搭載されていたバッテリの二次利用先の管理を、より適切に行うことができるバッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
この発明に係るバッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係るバッテリ二次利用判定装置は、バッテリの二次利用現場において収集された、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得する取得部と、前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定する判定部と、を備えるバッテリ二次利用判定装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記判定部は、前記機器情報が表す前記機器が前記管理情報に示された前記二次利用の条件に合致する場合に、前記バッテリ情報が表す前記バッテリを前記機器で二次利用可能であると判定するものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記判定部は、バッテリが前記車両に搭載されているときに前記車両から送信された前記バッテリの動作情報に基づいて、前記バッテリに対する前記二次利用の条件を決定し、決定した前記二次利用の条件を対応する前記バッテリの前記管理情報に追加するものである。
(4):上記(3)の態様において、前記動作情報は、前記バッテリの劣化を表す情報であるものである。
(5):上記(1)から(4)のうちいずれか一態様において、前記取得部は、前記二次利用先からのバッテリの二次利用予約を受け付け、バッテリ二次利用判定装置は、前記取得部が受け付けた前記二次利用予約に応じて確保するバッテリを、前記管理情報に含まれる前記二次利用の条件を参照して選択し、選択した前記バッテリに対応する前記管理情報に前記二次利用予約を受け付けた前記二次利用先の機器を表す予約情報を追加する予約部、をさらに備え、前記判定部は、前記機器情報が表す前記機器が前記管理情報に示された前記予約情報に合致する場合に、前記バッテリ情報が表す前記バッテリを前記機器で二次利用可能であると判定するものである。
(6):この発明の一態様に係るバッテリ二次利用判定方法は、読み取り装置が、バッテリの二次利用現場において、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得してバッテリ二次利用判定装置に送信し、前記バッテリ二次利用判定装置が、前記バッテリ情報および前記機器情報を取得し、前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定する、バッテリ二次利用判定方法である。
(7):この発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、バッテリの二次利用現場において収集された、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得させ、前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定させる、プログラムである。
上述した(1)~(7)の態様によれば、車両に搭載されていたバッテリの二次利用先の管理を、より適切に行うことができる。
第1実施形態に係るバッテリ二次利用判定装置の構成と使用環境の一例を示す図である。 第1実施形態に係るバッテリ二次利用判定装置においてバッテリを二次利用する際の手続きの段階を概念的に示す図である。 管理情報の内容の一例を示す図である。 バッテリ二次利用判定装置において管理されるバッテリを搭載した車両の構成の一例を示す図である。 バッテリ二次利用判定装置において管理されるバッテリの構成の一例を示す図である。 バッテリ二次利用判定装置を中心に実行される全体の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るバッテリ二次利用判定装置の構成の一例を示す図である。 予約情報が含まれる管理情報の内容の一例を示す図である。 バッテリ二次利用判定装置を中心に実行される全体の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照し、本発明のバッテリ二次利用判定装置、バッテリ二次利用判定方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下の説明においては、本発明のバッテリ二次利用判定装置が電気自動車(EV)(以下、単に、「車両」という)搭載されていたバッテリの二次利用先を管理する場合の一例について説明する。
<第1実施形態>
バッテリ二次利用判定装置の第1実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係るバッテリ二次利用判定装置の構成と使用環境の一例を示す図である。バッテリ二次利用判定装置100は、例えば、車両を廃車するなど、車両の所有者が車両の利用を終了する場合において、二次利用する対象の走行用バッテリを搭載した車両から取り出した走行用バッテリの二次利用先を管理する。
バッテリ二次利用判定装置100は、例えば、走行用バッテリ40の提供元となる複数の車両10や、走行用バッテリ40の提供先(二次利用先)となる複数の電力機器200、車両10から取り外した走行用バッテリ40を電力機器200に取り付ける作業者が操作する読み取り装置RT(後述)と、ネットワークNWを介して互いに通信する。電力機器200は、例えば、走行用バッテリ40を搭載して走行する他の車両(この車両が備える車両機器を含む)や、発電システムなどにおいて発電した電力を蓄電する蓄電装置など、走行用バッテリ40を二次利用する機器である。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む無線通信の通信網である。
図1には、二次利用する対象の走行用バッテリ40を搭載した三台の車両10(車両10-1~10-3)のそれぞれと、三箇所の二次利用先の電力機器200(電力機器200-1~200-3)のそれぞれとが、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100と互いに通信する状態の一例を示している。
車両10は、走行用バッテリ40から供給される電力によって駆動される電動機(電動モータ)によって走行するBEV(Battery Electric Vehicle:電気自動車)である。車両10は、例えば、四輪の車両のみならず、鞍乗り型の二輪の車両や、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)の車両、さらには、アシスト式の自転車などであってもよい。車両10は、例えば、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなど、燃料をエネルギー源とする内燃機関の稼働によって供給される電力、或いは走行用バッテリ40から供給される電力によって駆動される電動モータによって走行するハイブリッド電気自動車(HEV)であってもよい。
電力機器200-1は、車両10と同様に、二次利用される走行用バッテリ40を搭載して走行する。電力機器200-2は、自然エネルギーを利用した発電システムに設置され、太陽光発電の太陽電池や風力発電の風車などの発電装置で発電した電力を蓄電するために走行用バッテリ40を利用する。電力機器200-2は、例えば、大型の蓄電装置である。電力機器200-3は、家庭に設置され、家庭用の太陽電池で発電した電力や夜間電力を蓄電するために走行用バッテリ40を利用する。電力機器200-3は、例えば、小型の蓄電装置である。図1には、車両10-1に搭載されていた走行用バッテリ40の二次利用先を、三つのうちいずれか一つの電力機器200にするための管理をする様子を示している。
走行用バッテリ40は、車両10が走行するために用いる電力を蓄える一以上の二次電池を備えるバッテリパックである。走行用バッテリ40は、例えば、カセット式のバッテリパックなど、車両10に対して容易に着脱可能な構成であってもよいし、車両10に対する着脱が容易ではない据付式の構成であってもよい。二次電池は、例えば、リチウムイオン電池である。二次電池の他の例としては、例えば、鉛蓄電池、ニッケル・水素電池、ナトリウムイオン電池などの他、電気二重層キャパシタなどのキャパシタ、または二次電池とキャパシタとを組み合わせた複合電池なども考えられる。二次電池は、車両10の外部の充電器から導入される電力によって充電可能であってもよい。
ここで、バッテリ二次利用判定装置100において走行用バッテリ40の二次利用先の電力機器200を管理する際の手続きのイメージについて説明する。図2は、第1実施形態に係るバッテリ二次利用判定装置100においてバッテリ(走行用バッテリ40)を二次利用する際の手続きの段階(フェーズ)を概念的に示す図である。
まず、フェーズ1において、作業者Wが読み取り装置RTを用いて走行用バッテリ40に添付されたバッテリID45を読み取ると、読み取り装置RTは、読み取ったバッテリID45の情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100に送信する。バッテリID45は、走行用バッテリ40を識別するための固有の情報である。図2に示したバッテリID45は、二次元バーコード(いわゆる、QRコード(登録商標))の形式である場合の一例である。バッテリID45の形式は、例えば、バーコードの形式や、製造番号などのような英数字を羅列した形式であってもよい。バッテリID45は、特許請求の範囲における「バッテリ情報」の一例である。
フェーズ2において、作業者Wが読み取り装置RTを用いて電力機器200に添付された機器ID202を読み取ると、読み取り装置RTは、読み取った機器ID202の情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100に送信する。機器ID202は、電力機器200を識別するための固有の情報である。図2に示した機器ID202は、バーコードの形式である場合の一例である。機器ID202の形式は、例えば、二次元バーコードの形式や、製造番号などのような英数字を羅列した形式であってもよい。機器ID202は、特許請求の範囲における「機器情報」の一例である。
フェーズ1とフェーズ2とは、逆で合ってもよいし、同時で合ってもよい。フェーズ1とフェーズ2とが同時である場合、読み取り装置RTは、読み取ったバッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報をまとめて、つまり、一回の無線通信でバッテリ二次利用判定装置100に送信してもよい。
フェーズ3において、バッテリ二次利用判定装置100は、バッテリID45が表す走行用バッテリ40が、機器ID202が表す電力機器200において二次利用することができるか否か判定する二次利用可否判定を行う。バッテリ二次利用判定装置100は、二次利用可否判定の判定結果を、ネットワークNWを介して読み取り装置RTに送信する。判定結果には、電力機器200において走行用バッテリ40の二次利用を許可するか否かの情報を含む。判定結果には、走行用バッテリ40における充放電を許可したり、停止させたりするための制御情報が含まれてもよい。読み取り装置RTは、バッテリ二次利用判定装置100により送信された判定結果(二次利用の許可または不許可)を表す情報を、例えば、表示装置に表示させることにより、作業者Wに通知する。
読み取り装置RTにより走行用バッテリ40の二次利用が許可されたことが通知されると、フェーズ4において、作業者Wは、走行用バッテリ40を電力機器200に取り付ける、或いは電力機器200に現時点で取り付けられている他の40と交換する作業を行う。これにより、電力機器200は、取り付けられた走行用バッテリ40を利用して稼働する。
このように、バッテリ二次利用判定装置100は、電力機器200に走行用バッテリ40を取り付ける作業を行う現場(二次利用場所)において取得されたバッテリID45と機器ID202とに基づいて、電力機器200での走行用バッテリ40の二次利用の可否を判定することにより、走行用バッテリ40の二次利用先を管理する。
図2では、作業者WによるバッテリID45や機器ID202の読み取り作業や、判定結果の確認をする読み取り装置RTが、バーコードなどを読み取りが可能な専用の装置である場合を示した。しかし、読み取り装置RTは、例えば、バッテリ二次利用判定アプリなどのアプリケーションプログラムを実行可能なスマートフォンやタブレット端末などの可搬型の端末装置であってもよい。この場合、作業者Wは、端末装置において実行されたバッテリ二次利用判定アプリを操作して、端末装置が備えるカメラなどの撮影装置を用いてバッテリID45や機器ID202を撮影し、表示装置に表示された判定結果を確認する。
図1に戻り、バッテリ二次利用判定装置100は、例えば、通信装置110と、バッテリ管理部120と、データ記憶部130と、を備える。バッテリ管理部120は、例えば、情報取得部122と、二次利用先判定部124と、を備える。
バッテリ管理部120の構成要素のそれぞれは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、専用のLSIによって実現されてもよい。プログラムは、予めバッテリ二次利用判定装置100が備えるHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がバッテリ二次利用判定装置100が備えるドライブ装置に装着されることでバッテリ二次利用判定装置100が備えるHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
通信装置110は、ネットワークNWを介して車両10や、電力機器200、読み取り装置RTと通信する。通信装置110は、ネットワークNWを介して受信した情報をバッテリ管理部120に出力する。受信される情報は、電力機器200や読み取り装置RTにより送信される走行用バッテリ40のバッテリID45や、電力機器200の機器ID202の情報などである。
バッテリ管理部120は、通信装置110から取得した情報に基づいて、電力機器200において二次利用する走行用バッテリ40を管理する。バッテリ管理部120は、二次利用先において信頼性が著しく劣る可能性がある走行用バッテリ40を二次利用してしまうことがないように、車両10から取り外した走行用バッテリ40に対して設定された二次利用の条件に従って、それぞれの走行用バッテリ40を複数のクラスに分類して(クラス分けして)管理する。
情報取得部122は、通信装置110により出力されたそれぞれの情報を取得する。情報取得部122は、取得した情報を二次利用先判定部124に出力する。情報取得部122は、特許請求の範囲における「取得部」の一例である。
二次利用先判定部124は、情報取得部122により出力されたバッテリID45および機器ID202の情報に基づいて、機器ID202が表す電力機器200において二次利用しようとしている走行用バッテリ40を判定する。このとき、二次利用先判定部124は、データ記憶部130に予め記憶されているバッテリ管理データベース132を用いて、バッテリID45が表す走行用バッテリ40を機器ID202が表す電力機器200において二次利用可能であるか否かを判定する。二次利用先判定部124は、特許請求の範囲における「判定部」の一例である。バッテリ管理データベース132は、特許請求の範囲における「管理情報」の一例である。
データ記憶部130には、バッテリ管理データベース132が記憶される。データ記憶部130は、例えば、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置である。データ記憶部130は、前述したバッテリ管理部120のそれぞれの構成要素の機能をソフトウェアとハードウェアの協働によって実現するためのプログラムを格納する記憶装置の一部の記憶領域を利用したものであってもよいし、異なる記憶装置で実現されてもよい。
図3は、バッテリ管理データベース132の内容の一例を示す図である。バッテリ管理データベース132は、例えば、バッテリIDに対して二次利用クラスが対応付けられたデータベースである。
二次利用クラスは、車両10から取り外した走行用バッテリ40に対して設定された二次利用の条件の内容を表す情報である。二次利用クラスには、二次利用先における信頼性が高い方から低い方に順に、例えば、「A」、「B」、「C」、「D」のそれぞれのクラスが記載されている。「A」クラスは、他の車両(例えば、電力機器200-1)の走行用として二次利用するための信頼性を確保することができる条件を満たしていることを表す。「B」および「C」クラスは、安定した場所に設置した状態での二次利用(定置利用)であれば信頼性を確保することができる条件を満たしていることを表す。「定置利用であれば信頼性を確保することができる」とは、例えば、車両10の走行に伴う振動が加えられと信頼性を確保できない可能性があるため、他の車両の走行用としての二次利用は不可能であるが、振動が少ない場所であれば信頼性を確保することができるということである。「B」クラスは、例えば、走行用バッテリ40の容量劣化や出力劣化などの劣化の度合いが小さく、発電システムに設置された蓄電装置(例えば、電力機器200-2)のように蓄電量が多い蓄電装置での二次利用が可能な条件を満たしていることを表す。「C」クラスは、例えば、走行用バッテリ40の劣化の度合いが中程度で、家庭に設置された蓄電装置(例えば、電力機器200-3)のように蓄電量が少ない蓄電装置での二次利用が可能な条件を満たしていることを表す。「D」クラスは、例えば、走行用バッテリ40の劣化の度合いが大きく、電力機器200での二次利用が不可能である、つまり、二次利用するために必要な信頼性を確保することができない走行用バッテリ40であることを表す。このように、二次利用クラスでは、走行用バッテリ40に対して、二次利用する際の条件に応じた複数のクラスが設定されている。
二次利用クラスは、二次利用するために必要な信頼度の大きさに応じて、走行用バッテリ40をさらに多くの、或いは少数のクラスにクラス分けするものであってもよい。二次利用クラスは、走行用バッテリ40の二次利用先を特定するクラスにクラス分けしたものであってもよい。例えば、二次利用クラスは、他の車両(電力機器200-1)での二次利用が可能なクラスと、発電システムに設置された蓄電装置(電力機器200-2)での二次利用が可能なクラスと、家庭に設置された蓄電装置(電力機器200-3)での二次利用が可能なクラスと、いずれの電力機器200においても二次利用が不可能なクラスとにクラス分けしたものであってもよい。
二次利用先判定部124は、読み取り装置RTによってバッテリID45と機器ID202とが取得されたときに、バッテリ管理データベース132を参照して、機器ID202が表す電力機器200が、バッテリID45が表す走行用バッテリ40に対して設定されている二次利用クラスに合致するか否かを確認する。例えば、電力機器200-1には「A」クラスのみが合致し、電力機器200-2には「A」および「B」クラスが合致し、電力機器200-3には「A」~「C」クラスが合致するというように予め対応関係が定められている。二次利用先判定部124は、電力機器200が二次利用クラスに合致する場合に、走行用バッテリ40が二次利用可能であると判定する。二次利用先判定部124は、二次利用可能であるか否かを表す判定結果の送信を、通信装置110に指示して、ネットワークNWを介して読み取り装置RT、或いは作業者Wの端末装置(不図示)に送信させる。
さらに、二次利用先判定部124は、例えば、電力機器200-3に対して「A」クラスの走行用バッテリ40を取り付けようとしている場合などのように、走行用バッテリ40の二次利用クラスが必要以上に高い、つまり、オーバースペックである場合には、このことを表す情報を含めた判定結果を読み取り装置RT、或いは作業者Wの端末装置(不図示)に送信させてもよい。これにより、作業者Wは、例えば、図2に示したフェーズ1~3を再度行って、電力機器200-3により適した走行用バッテリ40(例えば、「C」クラスの走行用バッテリ40)を取り付けるように作業をすることもできる。
<第1実施形態の変形例>
図3に示したバッテリ管理データベース132は、例えば、予め別の処理あるいは人の作業によって作成されるものであるが、二次利用先判定部124は、情報取得部122により出力された走行用バッテリ40の動作状態を表す情報に基づいて、走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定してもよい。走行用バッテリ40の動作状態を表す情報は、例えば、車両10に走行用バッテリ40が搭載されている状態であるときに、車両10により送信されてきた情報である。走行用バッテリ40の動作状態を表す情報とは、例えば、走行用バッテリ40のSOC(State Of Charge;以下「バッテリ充電率」ともいう)や、容量劣化や出力劣化などの劣化の度合いを表す劣化量などである。
二次利用先判定部124は、例えば、二次利用クラスごとに予め設定されている劣化量の値で走行用バッテリ40の劣化の度合いを判定して、走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定する。より具体的には、二次利用先判定部124は、劣化量が所定値以下(例えば、30%以下)である場合には、走行用バッテリ40の劣化の度合いが非常に少ないと判定し、「A」クラスに決定する。二次利用先判定部124は、劣化量が所定値の範囲(例えば、30%~50%の範囲)内である場合には、走行用バッテリ40の劣化の度合いが少ないと判定し、「B」クラスに決定し、劣化量が所定値の範囲(例えば、50%~80%の範囲)内である場合には、走行用バッテリ40の劣化の度合いが中程度であると判定し、「C」クラスに決定する。二次利用先判定部124は、劣化量が所定値以上(例えば、80%以上)である場合には、走行用バッテリ40の劣化の度合いが多いと判定し、「D」クラスに決定する。二次利用先判定部124は、動作状態を表す情報が出力された走行用バッテリ40のバッテリIDをバッテリ管理データベース132に追加(登録)し、このバッテリIDに対応する二次利用クラスの項目に、決定したクラスの情報を登録する。これにより、二次利用先判定部124は、図3に示した一例と同様な構成のバッテリ管理データベース132を作成することができる。
二次利用先判定部124において走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定する際の考え方は、あくまで一例であり、二次利用先判定部124は、走行用バッテリ40の動作状態を表す情報に基づいて電力機器200により適した走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定する方法であれば、いかなる考え方で走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定してもよい。
[走行用バッテリを搭載した車両の構成]
ここで、走行用バッテリ40の動作状態を表す情報をバッテリ二次利用判定装置100に送信する車両10の構成について説明する。図4は、バッテリ二次利用判定装置100において管理されるバッテリ(走行用バッテリ40)を搭載した車両10の構成の一例を示す図である。車両10は、例えば、モータ12と、駆動輪14と、ブレーキ装置16と、車両センサ20と、PCU(Power Control Unit)30と、走行用バッテリ40と、バッテリセンサ48と、通信装置50と、表示装置を含むHMI(Human Machine Interface)60と、充電口70と、接続回路72と、を備える。
モータ12は、例えば、三相交流電動機である。モータ12の回転子(ロータ)は、駆動輪14に連結される。モータ12は、走行用バッテリ40が備える蓄電部(不図示)から供給される電力によって駆動され、回転の動力を駆動輪14に伝達させる。モータ12は、車両10の減速時に車両10の運動エネルギーを用いて回生ブレーキとして動作して発電してもよい。
ブレーキ装置16は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、を備える。ブレーキ装置16は、ブレーキペダル(不図示)に対する車両10の利用者(運転者)による操作によって発生した油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてもよい。ブレーキ装置16は、上記説明した構成に限らず、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
車両センサ20は、例えば、アクセル開度センサと、車速センサと、ブレーキ踏量センサと、を備える。アクセル開度センサは、アクセルペダルに取り付けられ、運転者によるアクセルペダルの操作量を検出し、検出した操作量をアクセル開度としてPCU30が備える制御部36に出力する。車速センサは、例えば、車両10の各車輪に取り付けられた車輪速センサと速度計算機とを備え、車輪速センサにより検出された車輪速を統合して車両10の速度(車速)を導出し、制御部36およびHMI60に出力する。ブレーキ踏量センサは、ブレーキペダルに取り付けられ、運転者によるブレーキペダルの操作量を検出し、検出した操作量をブレーキ踏量として制御部36に出力する。
PCU30は、例えば、変換器32と、VCU(Voltage Control Unit)34と、制御部36と、を備える。図4においては、これらの構成要素をPCU30として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、車両10におけるこれらの構成要素は分散的に配置されても構わない。
変換器32は、例えば、AC-DC変換器である。変換器32の直流側端子は、直流リンクDLに接続されている。直流リンクDLには、VCU34を介して走行用バッテリ40が接続されている。変換器32は、モータ12により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力する。
VCU34は、例えば、DC―DCコンバータである。VCU34は、走行用バッテリ40から供給される電力を昇圧して直流リンクDLに出力する。
制御部36は、例えば、モータ制御部と、ブレーキ制御部と、バッテリ・VCU制御部と、を備える。モータ制御部、ブレーキ制御部、およびバッテリ・VCU制御部は、それぞれ別体の制御装置、例えば、モータECU(Electronic Control Unit)、ブレーキECU、バッテリECUといった制御装置に置き換えられてもよい。
制御部36や、制御部36が備えるモータ制御部と、ブレーキ制御部と、バッテリ・VCU制御部とは、それぞれ、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、専用のLSIによって実現されてもよい。プログラムは、予め車両10が備えるHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体が車両10が備えるドライブ装置に装着されることで車両10が備えるHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
制御部36のモータ制御部は、車両センサ20が備えるアクセル開度センサからの出力に基づいて、モータ12の駆動を制御する。制御部36のブレーキ制御部は、車両センサ20が備えるブレーキ踏量センサからの出力に基づいて、ブレーキ装置16を制御する。制御部36のバッテリ・VCU制御部は、走行用バッテリ40に接続されたバッテリセンサ48からの出力に基づいて、例えば、SOCや劣化量など、走行用バッテリ40の動作状態を算出する。制御部36のバッテリ・VCU制御部は、算出した走行用バッテリ40の動作状態を、VCU34やHMI60に出力する。制御部36は、車両センサ20により出力された車速の情報をHMI60に出力してもよい。VCU34は、バッテリ・VCU制御部からの指示に応じて、直流リンクDLの電圧を上昇させる。
制御部36は、走行用バッテリ40のバッテリID45を取得する。図2では、バッテリID45が走行用バッテリ40に添付されている場合を示したが、制御部36が取得するバッテリID45は、例えば、走行用バッテリ40が備える記憶部に記憶されているものである。
ここで、走行用バッテリ40の構成の一例について説明する。図5は、バッテリ二次利用判定装置100において管理されるバッテリ(走行用バッテリ40)の構成の一例を示す図である。走行用バッテリ40は、例えば、蓄電部41と、制御部42と、記憶部43と、接続部44と、を備える。
蓄電部41は、例えば、複数の二次電池セルを直列または並列に接続した組電池である。制御部42は、制御部36のバッテリ・VCU制御部からの制御に応じて、蓄電部41の充電や放電を制御する。記憶部43は、走行用バッテリ40に対して割り当てられたバッテリID45を記憶する。記憶部43は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置を含む。この構成により、走行用バッテリ40が車両10から取り外された後に、例えば、作業者Wが読み取り装置RTによって添付されたバッテリID45の読み取りを行わなかった場合でも、バッテリ二次利用判定装置100は、二次利用する走行用バッテリ40を管理することができる。記憶部43には、制御部36のバッテリ・VCU制御部が算出した走行用バッテリ40の動作状態が記憶されてもよい。接続部44は、走行用バッテリ40が車両10や、電力機器200に取り付けられた際に、それぞれの機器と電気的に接続される。
図4に戻り、制御部36は、バッテリ・VCU制御部によって算出した走行用バッテリ40の動作状態と、動作状態を算出した走行用バッテリ40を特定するために取得したバッテリID45とを対応付けて、通信装置50に出力する。制御部36は、通信装置50に、バッテリID45を対応付けた走行用バッテリ40の動作状態を表す動作情報を、バッテリ二次利用判定装置100に向けて送信させる。制御部36は、バッテリ・VCU制御部が動作状態を算出するごとに、対応する動作情報をバッテリ二次利用判定装置100に逐次送信させてもよいし、所定の時間間隔ごとにバッテリ二次利用判定装置100に送信させてもよい。所定の時間間隔ごとに動作情報を送信させる場合、制御部36は、この所定の時間の間、バッテリ・VCU制御部が算出した動作状態を収集し、収集した動作状態をまとめて表す動作情報をバッテリ二次利用判定装置100に送信させる。
バッテリセンサ48は、走行用バッテリ40の電圧や、電流、温度などの物理量を検出する。バッテリセンサ48は、例えば、電圧センサ、電流センサ、温度センサを備える。バッテリセンサ48は、電圧センサによって走行用バッテリ40が備える二次電池の電圧を検出し、電流センサによって走行用バッテリ40の電流を検出し、温度センサによって走行用バッテリ40の温度を検出する。バッテリセンサ48は、検出した走行用バッテリ40の電圧値、電流値、温度などの情報を制御部36に出力する。
通信装置50は、セルラー網やWi-Fi網を接続するための無線モジュールを含む。通信装置50は、Bluetooth(登録商標)など利用するための無線モジュールを含んでもよい。通信装置50は、無線モジュールにおける通信によって、制御部36により出力された動作情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100に送信する。
HMI60は、例えば、運転者などの車両10の利用者に対して各種情報を提示すると共に、利用者による入力操作を受け付ける。HMI60は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などの表示装置と、入力された操作を検知する入力装置とが組み合わされた、いわゆる、タッチパネルである。HMI60は、表示装置以外の各種表示部や、スピーカ、ブザー、入力装置以外のスイッチや、キーなどを含んでもよい。HMI60は、表示装置や入力装置を、例えば、車載用ナビゲーション装置などの表示装置や入力装置と共有してもよい。
充電口70は、走行用バッテリ40(二次電池)を充電するための機構である。充電口70は、車両10の車体外部に向けて設けられている。充電口70は、充電ケーブル92を介して充電器90に接続される。充電ケーブル92は、第1プラグ94と、第2プラグ96と、を備える。第1プラグ94は、充電器90に接続され、第2プラグ96は、充電口70に接続される。充電器90から供給される電気は、充電ケーブル92を介して充電口70に入力(供給)される。
充電ケーブル92は、電力ケーブルに付設された信号ケーブルを含む。信号ケーブルは、車両10と充電器90の間の通信を仲介する。したがって、第1プラグ94と第2プラグ96とのそれぞれには、電力ケーブルを接続する電力コネクタと信号ケーブルを接続する信号コネクタとが設けられている。
接続回路72は、充電口70と走行用バッテリ40との間に設けられる。接続回路72は、充電口70を介して充電器90から導入される電流、例えば直流電流を、走行用バッテリ40に供給するための電流として伝達する。
[バッテリ二次利用判定装置における二次利用の可否判定の処理]
次に、バッテリ二次利用判定装置100において走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定し、電力機器200における走行用バッテリ40の二次利用の可否を判定する処理の流れの一例について説明する。図6は、バッテリ二次利用判定装置100を中心に実行される全体の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。ここでは、電力機器200が設置された場所を二次利用場所200Pという。二次利用場所200Pにおける処理は、走行用バッテリ40を取り付ける電力機器200が設置された場所において、例えば、作業者Wが行う作業や、作業者Wが用いる読み取り装置RTの処理を表している。
図6の例では、まず、車両10において制御部36が、走行用バッテリ40を搭載して利用している状態で、走行用バッテリ40の動作状態を取得する(ステップS100)。そして、車両10は、バッテリID45を対応付けた走行用バッテリ40の動作状態を表す動作情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100に送信する(ステップS102)。バッテリ二次利用判定装置100は、ネットワークNWを介して車両10により送信された動作情報を受信する(ステップS104)。
バッテリ二次利用判定装置100は、車両10により送信された動作情報を受信すると、二次利用先判定部124が、受信した動作情報に基づいて、車両10に搭載された走行用バッテリ40の二次利用クラスを決定する(ステップS106)。二次利用先判定部124は、動作情報を送信してきた車両10に搭載されている走行用バッテリ40のバッテリIDをバッテリ管理データベース132に追加(登録)し、このバッテリIDに対応する二次利用クラスの項目に、決定した二次利用クラスを登録する(ステップS108)。二次利用先判定部124は、車両10から送信された走行用バッテリ40の動作情報を受信するたびに、ステップS106とステップS108との処理を繰り返してもよい。
バッテリ二次利用判定装置100は、二次利用先判定部124が決定した二次利用クラスの情報を、ネットワークNWを介して車両10に送信してもよい(ステップS110)。この場合、車両10は、バッテリ二次利用判定装置100により送信された二次利用クラスの情報を受信すると、受信した二次利用クラスの情報を、例えば、走行用バッテリ40が備える記憶部に記憶させる(ステップS112)。車両10が二次利用クラスの情報を記憶させる記憶部は、走行用バッテリ40のバッテリIDを記憶している記憶部43の記憶領域の一部であってもよい。これにより、例えば、バッテリ二次利用判定装置100に、走行用バッテリ40に対応するバッテリ管理データベース132が記憶されていなかった場合でも、バッテリ二次利用判定装置100は、二次利用する走行用バッテリ40を管理することができる。
その後、車両10の所有者が車両10の利用を終了すると、作業者Wによって、走行用バッテリ40が車両10から取り外される(ステップS200)。車両10から取り外された走行用バッテリ40は、例えば、倉庫などの保管場所に一旦保管されてもよいし、すぐに二次利用場所200Pに運ばれて電力機器200への取り付けが行われてもよい。走行用バッテリ40は、保管場所に一旦保管されているときに、例えば、二次元バーコードなどの形式のコード情報で表されるバッテリID45が走行用バッテリ40の本体に添付されてもよい。
走行用バッテリ40が二次利用場所200Pに運ばれて、二次利用場所200Pの位置に設置された電力機器200への取り付け作業を開始すると、作業者W(ステップS200の作業者Wと同じでもよいし異なってもよい)は、読み取り装置RTを用いて走行用バッテリ40に添付されたバッテリID45を読み取る。例えば、二次元バーコードの形式のバッテリID45が走行用バッテリ40の本体に添付されていない場合、作業者Wは、読み取り装置RTを走行用バッテリ40の接続部44に接続して、走行用バッテリ40が備える記憶部43からバッテリID45を取得してもよい。
続いて、二次利用場所200Pにおいて作業者Wは、読み取り装置RTを用いて電力機器200の機器ID202を取得する(ステップS204)。
読み取り装置RTは、二次利用場所200Pの位置において取得した(読み取った)バッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100に送信する(ステップS206)。バッテリ二次利用判定装置100は、ネットワークNWを介して読み取り装置RTにより送信されたバッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報を受信する(ステップS208)。
バッテリ二次利用判定装置100では、読み取り装置RTにより送信されたバッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報を受信すると、二次利用先判定部124が、受信したバッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報に基づいて、二次利用場所200Pの位置の電力機器200において走行用バッテリ40の二次利用の可否を判定する処理(二次利用可否判定処理)を実行する(ステップS210)。
ステップS210の二次利用可否判定処理では、バッテリ管理データベース132の中から、バッテリID45が表す走行用バッテリ40に対して設定されている二次利用クラスの情報が取得され、機器ID202が表す電力機器200が、取得した二次利用クラスに合致するか否かが確認される。
ステップS210において、電力機器200が二次利用クラスに合致することが確認された場合、二次利用先判定部124は、走行用バッテリ40を電力機器200において二次利用することが可能であると判定する。二次利用先判定部124は、二次利用可能であることを表す判定結果を、ネットワークNWを介して二次利用場所200Pに送信させる(ステップS212)。例えば、二次利用先判定部124は、二次利用許可の情報を、読み取り装置RTに送信させる。作業者Wは、読み取り装置RTにより走行用バッテリ40の二次利用が許可されたことが通知されると、二次利用場所200Pに運んできた走行用バッテリ40を電力機器200に取り付ける(ステップS214)。電力機器200は、取り付けられた走行用バッテリ40を利用した稼働を開始する。
一方、ステップS210において、電力機器200が二次利用クラスに合致しないことが確認された場合、二次利用先判定部124は、走行用バッテリ40を電力機器200において二次利用することが不可能であると判定する。二次利用先判定部124は、二次利用不可能であることを表す判定結果を、ネットワークNWを介して二次利用場所200Pに送信させる(ステップS216)。例えば、二次利用先判定部124は、二次利用不許可の情報を、読み取り装置RTに送信させる。作業者Wは、読み取り装置RTにより走行用バッテリ40の二次利用が不許可であることが通知されると、二次利用場所200Pに運んできた走行用バッテリ40の電力機器200への取り付けを中止する。この場合、作業者Wは、電力機器200に取り付ける走行用バッテリ40を異なる走行用バッテリ40としてもよい。例えば、複数の走行用バッテリ40を二次利用場所200Pに運んできた場合、異なる走行用バッテリ40と電力機器200との組で、ステップS202~ステップS206の処理を繰り返して行い、二次利用が許可された走行用バッテリ40を電力機器200に取り付ける。
このような処理の流れによって、バッテリ二次利用判定装置100では、二次利用先判定部124が、バッテリ管理データベース132を参照して、二次利用場所200Pの位置において取得されて送信されてきたバッテリID45が表す走行用バッテリ40を、機器ID202が表す電力機器200で二次利用することができるか否かを判定する。これにより、バッテリ二次利用判定装置100では、走行用バッテリ40の電力機器200での二次利用を管理することができる。そして、走行用バッテリ40を電力機器200において二次利用する際に、電力機器200により適した走行用バッテリ40を取り付けるようにすることができる。このことにより、走行用バッテリ40を二次利用する場合において、二次利用先の電力機器200における信頼性を損なうことなく、電力機器200に要求される信頼性を確保した状態で、車両10から取り外した走行用バッテリ40をより有効に活用することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、作業者Wが二次利用場所200Pの位置に運ぶ走行用バッテリ40を特に決めておらず、バッテリ二次利用判定装置100は、二次利用場所200Pの位置で取得されたバッテリID45と機器ID202とに基づいて、走行用バッテリ40の二次利用の可否を判定するものとして説明した。第2実施形態のバッテリ二次利用判定装置は、電力機器200において二次利用する走行用バッテリ40の予約を受け付け、予約内容に応じた処理を実行する。走行用バッテリ40の予約は、例えば、電力機器200を点検するために二次利用場所200Pの位置を訪れた作業者W(走行用バッテリ40の取り付けを行う作業者と異なる作業者であってもよい)によって行われる。走行用バッテリ40の予約は、作業者Wが事務所などに戻ってきた後に、例えば、専用の端末装置から行われてもよい。
図7は、第2実施形態に係るバッテリ二次利用判定装置の構成の一例を示す図である。バッテリ二次利用判定装置100aのバッテリ管理部120aは、例えば、第1実施形態の構成要素に加えて、バッテリ予約部126を備える。
バッテリ予約部126は、情報取得部122により取得された走行用バッテリ40の二次利用を予約する情報に応じて、電力機器200に取り付けて二次利用する走行用バッテリ40を、バッテリ二次利用判定装置100aが管理している走行用バッテリ40の中から選択する。バッテリ予約部126が選択する走行用バッテリ40は、例えば、すでに車両10から取り外されて保管場所に保管されている走行用バッテリ40(いわゆる、在庫の走行用バッテリ40)の中からであってもよいし、現時点では車両10に搭載されているが、車両10の所有者が近いうちに利用を終了することが予定されている(つまり、近いうちに車両10から取り外されることが予定されている)走行用バッテリ40を含めてもよい。このとき、バッテリ予約部126は、データ記憶部130に予め記憶されているバッテリ管理データベース132を用いて、電力機器200に要求される信頼性を確保することができる走行用バッテリ40を選択する。
バッテリ予約部126は、バッテリ管理データベース132に含まれるそれぞれの走行用バッテリ40(バッテリID)の中から、二次利用予約をする電力機器200に合致する二次利用クラスの走行用バッテリ40を選択し、予約された走行用バッテリ40として確保する。バッテリ予約部126は、確保した走行用バッテリ40に対応する項目(予約項目)に、二次利用予約をする電力機器200の機器IDの情報をバッテリ管理データベース132に追加(登録)する。バッテリ予約部126は、二次利用予約をする電力機器200に要求される走行用バッテリ40の信頼性、つまり、二次利用クラスを、二次利用先判定部124に要求して得てもよいし、バッテリ予約部126自体で判定する機能を備えていてもよい。電力機器200に要求される走行用バッテリ40の二次利用クラスは、例えば、機器ID202が表す電力機器200の機器名や機器の種別に基づいて判定してもよい。バッテリ予約部126は、特許請求の範囲における「予約部」の一例である。予約項目に追加する機器IDの情報は、特許請求の範囲における「予約情報」の一例である。
ここで、二次利用を予約する情報が追加(登録)されたバッテリ管理データベース132の一例について説明する。図8は、予約情報が含まれるバッテリ管理データベース132の内容の一例を示す図である。図8に示したバッテリ管理データベース132には、図3に示したバッテリ管理データベース132におけるそれぞれのバッテリIDに対して、二次利用予約の項目が追加されている。
二次利用予約は、対応するバッテリIDの走行用バッテリ40を二次利用するために予約をすることができるか否かを表す情報である。二次利用予約には、すでに予約がされた電力機器200を表す情報も含まれる。より具体的には、「予約可」、「予約不可」、「機器ID」のそれぞれの情報が示される。「予約可」は、予約をすることができる走行用バッテリ40であることを表す。「予約可」の走行用バッテリ40は、例えば、二次利用クラスが「A」、「B」、または「C」クラスであり、現時点で電力機器200において二次利用がされていないものや、すでに予約が入っていないものである。「予約不可」は、予約をすることができない走行用バッテリ40であることを表す。「予約不可」の走行用バッテリ40は、例えば、二次利用クラスが「D」クラスであり、電力機器200での二次利用が不可能なものである。「機器ID」は、対応する走行用バッテリ40を予約した電力機器200の機器ID202を表し、予約済みの走行用バッテリ40であることを表す。このように、二次利用予約には、バッテリ二次利用判定装置100aにおいて管理している走行用バッテリ40に対する予約の状況が示される。
二次利用先判定部124は、情報取得部122からバッテリID45および機器ID202の情報が出力された際に、バッテリ管理データベース132を参照して、予約された組み合わせのバッテリID45と機器ID202であるか否かを確認する。二次利用先判定部124は、バッテリID45と機器ID202とが予約された組み合わせである場合に、走行用バッテリ40が二次利用可能であると判定する。二次利用先判定部124は、二次利用可能であるか否かを表す判定結果の送信を、通信装置110に指示して、ネットワークNWを介して読み取り装置RT、或いは作業者Wの端末装置(不図示)に送信させる。
[バッテリ二次利用判定装置において走行用バッテリを予約する処理]
次に、バッテリ二次利用判定装置100aにおいて電力機器200に取り付ける走行用バッテリ40を予約する処理の流れの一例について説明する。図9は、バッテリ二次利用判定装置100aを中心に実行される全体の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。二次利用場所200Pにおける処理は、走行用バッテリ40を取り付ける電力機器200が設置された場所において、例えば、作業者Wが電力機器200の点検および走行用バッテリ40の取り付けを行う作業や、作業者Wが用いる読み取り装置RTの処理を表している。図9は、バッテリ二次利用判定装置100aが、読み取り装置RTにより送信された予約情報に基づいて、二次利用する走行用バッテリ40の予約を行う場合の一例である。
図9の例では、まず、作業者Wは、読み取り装置RTを用いて電力機器200の機器ID202を取得する(ステップS300)。読み取り装置RTは、二次利用場所200Pの位置において取得した(読み取った)機器ID202の情報と走行用バッテリ40を予約することを表す予約情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100aに送信する(ステップS302)。バッテリ二次利用判定装置100aは、ネットワークNWを介して読み取り装置RTにより送信された予約情報を受信する(ステップS304)。
バッテリ二次利用判定装置100aでは、読み取り装置RTにより送信された予約情報を受信すると、バッテリ予約部126が、受信した予約情報に基づいて、二次利用場所200Pの位置の電力機器200に取り付けて二次利用する走行用バッテリ40を選択する(ステップS306)。バッテリ予約部126における走行用バッテリ40を選択する処理では、バッテリ管理データベース132の中から、機器ID202が表す電力機器200における二次利用に適した二次利用クラスの走行用バッテリ40を選択する。このとき、バッテリ予約部126は、バッテリ管理データベース132に同じ二次利用クラスの走行用バッテリ40が複数登録されている場合には、例えば、バッテリ管理データベース132への登録が早いものから選択してもよいし、走行用バッテリ40の製造年月日が古いものから選択してもよい。走行用バッテリ40の製造年月日は、例えば、バッテリID45に基づいて判定することができる。このバッテリ予約部126において走行用バッテリ40を選択する際の考え方は、あくまで一例であり、バッテリ予約部126は、予約を受け付けた電力機器200により適した走行用バッテリ40を選択する方法であれば、いかなる考え方で走行用バッテリ40を選択してもよい。
バッテリ予約部126は、選択した走行用バッテリ40に対応するバッテリ管理データベース132に、予約情報に含まれる、二次利用を予約する電力機器200の機器ID202の情報を追加(登録)する(ステップS308)。これにより、バッテリ二次利用判定装置100aでは、二次利用予約をする電力機器200に合致する二次利用クラスの走行用バッテリ40が予約(確保)されたことが示される。
予約された走行用バッテリ40が予約をした電力機器200が設置されている二次利用場所200Pに運ばれて、電力機器200への取り付け作業を開始すると、作業者W(ステップS300の作業者Wと同じでもよいし異なってもよい)は、読み取り装置RTを用いて予約された走行用バッテリ40のバッテリID45を取得する(ステップS400)。続いて、二次利用場所200Pにおいて、作業者Wは、読み取り装置RTを用いて予約をした電力機器200の機器ID202を取得する(ステップS402)。
読み取り装置RTは、二次利用場所200Pの位置において取得した(読み取った)バッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報を、ネットワークNWを介してバッテリ二次利用判定装置100aに送信する(ステップS404)。バッテリ二次利用判定装置100aは、ネットワークNWを介して読み取り装置RTにより送信された予約済みのバッテリID45と予約した電力機器200の機器ID202とのそれぞれの情報を受信する(ステップS406)。
バッテリ二次利用判定装置100aでは、読み取り装置RTにより送信されたバッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報を受信すると、二次利用先判定部124が、受信したバッテリID45と機器ID202とのそれぞれの情報に基づいて、二次利用場所200Pの位置の電力機器200において走行用バッテリ40の二次利用の可否を判定する処理(二次利用可否判定処理)を実行する(ステップS408)。
ステップS408の二次利用可否判定処理では、バッテリ管理データベース132の中から、バッテリID45が表す走行用バッテリ40に対して記載されている二次利用予約の情報が取得され、二次利用予約の情報として機器IDが記載されている場合、二次利用予約に記載された機器IDが、読み取り装置RTにより送信された電力機器200、つまり、二次利用予約をした電力機器200の機器ID202に合致する(一致する)か否かが確認される。
ステップS408において、二次利用予約に記載された機器IDが機器ID202に一致することが確認された場合、二次利用先判定部124は、走行用バッテリ40を電力機器200において二次利用することが可能であると判定する。二次利用先判定部124は、二次利用可能であることを表す判定結果(二次利用許可の情報)を、ネットワークNWを介して二次利用場所200Pに位置する読み取り装置RTに送信させる(ステップS410)。作業者Wは、読み取り装置RTにより走行用バッテリ40の二次利用が許可されたことが通知されると、二次利用場所200Pに運んできた予約された走行用バッテリ40を電力機器200に取り付ける(ステップS412)。電力機器200は、取り付けられた予約済みの走行用バッテリ40を利用した稼働を開始する。
一方、ステップS408において、二次利用予約に記載された機器IDが機器ID202に一致しないことが確認された場合、二次利用先判定部124は、走行用バッテリ40を電力機器200において二次利用することが不可能であると判定する。二次利用先判定部124は、二次利用不可能であることを表す判定結果(二次利用許可の情報)を、ネットワークNWを介して二次利用場所200Pに位置する読み取り装置RTに送信させる(ステップS414)。作業者Wは、読み取り装置RTにより走行用バッテリ40の二次利用が不許可であることが通知されると、二次利用場所200Pに運んできた走行用バッテリ40の電力機器200への取り付けを中止する。
このような処理の流れによって、バッテリ二次利用判定装置100aでは、走行用バッテリ40の電力機器200での二次利用を適切に管理することができる。そして、走行用バッテリ40を電力機器200において二次利用する際に、電力機器200により適したものとして予約された走行用バッテリ40を取り付けるようにすることができる。このことにより、走行用バッテリ40を二次利用する場合において、二次利用先の電力機器200における信頼性を損なうことなく、電力機器200に要求される信頼性を確保した状態で、車両10から取り外した走行用バッテリ40をより有効に活用することができる。
上記に述べたとおり、実施形態のバッテリ二次利用判定装置100(バッテリ二次利用判定装置100aも含む)によれば、二次利用先判定部124が、予め記憶されているバッテリ管理データベース132を参照して、二次利用場所200Pの位置において取得されたバッテリID45が表す走行用バッテリ40を、機器ID202が表す電力機器200で二次利用することができるか否かを判定する。これにより、実施形態のバッテリ二次利用判定装置100では、走行用バッテリ40の電力機器200での二次利用を管理し、電力機器200により適した走行用バッテリ40を取り付けるようにすることができる。このことにより、実施形態のバッテリ二次利用判定装置100では、走行用バッテリ40を二次利用する場合において、二次利用先の電力機器200における信頼性を損なうことなく、電力機器200に要求される信頼性を確保した状態で、車両10から取り外した走行用バッテリ40をより有効に活用(二次利用)することができる。
さらに、実施形態のバッテリ二次利用判定装置100では、電力機器200において二次利用される走行用バッテリ40を予約することができる。これにより、実施形態のバッテリ二次利用判定装置100では、電力機器200により適した走行用バッテリ40を確保し、予約された走行用バッテリ40をより確実に電力機器200に取り付けることができる。
実施形態においては、バッテリ二次利用判定装置100が管理する走行用バッテリ40が、電気自動車(BEV)やハイブリッド電気自動車(HEV)に搭載されている、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池である場合について説明した。しかし、バッテリ二次利用判定装置100が管理する走行用バッテリ40は、異なる構成のバッテリであってもよい。例えば、走行用バッテリ40は、燃料電池であってもよい。この場合、バッテリ二次利用判定装置100が管理する走行用バッテリ40を搭載する車両10は、燃料電池から供給される電力によって駆動される電動モータによって走行する電動車両、いわゆる、FCV(Fuel Cell Vehicle:燃料電池自動車)である。この場合におけるバッテリ二次利用判定装置100の構成、動作、および処理などは、上述した走行用バッテリ40がバッテリ(二次電池)であるバッテリ二次利用判定装置100の構成、動作、および処理と等価なものになるようにすればよい。
以上説明した実施形態のバッテリ二次利用判定装置100によれば、車両10に搭載されていた走行用バッテリ40の電力機器200での二次利用の可否判定を、より適切に行うことができる。これにより、実施形態のバッテリ二次利用判定装置100では、車両10において使用しなくなった走行用バッテリ40を、二次利用先の電力機器200における信頼性を損なうことなく有効に活用することができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
ハードウェアプロセッサと、
プログラムを記憶した記憶装置と、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、
バッテリの二次利用現場において収集された、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得し、
前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定する、
ように構成されている、バッテリ二次利用判定装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
10,10-1,10-2,10-3・・・車両
12・・・モータ
14・・・駆動輪
16・・・ブレーキ装置
20・・・車両センサ
30・・・PCU
32・・・変換器
34・・・VCU
36・・・制御部
40・・・走行用バッテリ
41・・・蓄電部
42・・・制御部
43・・・記憶部
44・・・接続部
45・・・バッテリID
48・・・バッテリセンサ
50・・・通信装置
60・・・HMI
70・・・充電口
72・・・接続回路
90・・・充電器
92・・・充電ケーブル
94・・・第1プラグ
96・・・第2プラグ
100,100a・・・バッテリ二次利用判定装置
110・・・通信装置
120,120a・・・バッテリ管理部
122・・・情報取得部
124・・・二次利用先判定部
126・・・バッテリ予約部
130・・・データ記憶部
200,200-1,200-2,200-3・・・電力機器
202,202-1,202-2,202-3・・・機器ID
NW・・・ネットワーク
RT・・・読み取り装置

Claims (7)

  1. バッテリの二次利用現場において収集された、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得する取得部と、
    前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定する判定部と、
    を備えるバッテリ二次利用判定装置。
  2. 前記判定部は、前記機器情報が表す前記機器が前記管理情報に示された前記二次利用の条件に合致する場合に、前記バッテリ情報が表す前記バッテリを前記機器で二次利用可能であると判定する、
    請求項1に記載のバッテリ二次利用判定装置。
  3. 前記判定部は、バッテリが前記車両に搭載されているときに前記車両から送信された前記バッテリの動作情報に基づいて、前記バッテリに対する前記二次利用の条件を決定し、決定した前記二次利用の条件を対応する前記バッテリの前記管理情報に追加する、
    請求項1または請求項2に記載のバッテリ二次利用判定装置。
  4. 前記動作情報は、前記バッテリの劣化を表す情報である、
    請求項3に記載のバッテリ二次利用判定装置。
  5. 前記取得部は、前記二次利用先からのバッテリの二次利用予約を受け付け、
    前記取得部が受け付けた前記二次利用予約に応じて確保するバッテリを、前記管理情報に含まれる前記二次利用の条件を参照して選択し、選択した前記バッテリに対応する前記管理情報に前記二次利用予約を受け付けた前記二次利用先の機器を表す予約情報を追加する予約部、
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記機器情報が表す前記機器が前記管理情報に示された前記予約情報に合致する場合に、前記バッテリ情報が表す前記バッテリを前記機器で二次利用可能であると判定する、
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のバッテリ二次利用判定装置。
  6. 読み取り装置が、
    バッテリの二次利用現場において、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得してバッテリ二次利用判定装置に送信し、
    前記バッテリ二次利用判定装置が、
    前記バッテリ情報および前記機器情報を取得し、
    前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定する、
    バッテリ二次利用判定方法。
  7. コンピュータに、
    バッテリの二次利用現場において収集された、車両から取り外されたバッテリに関するバッテリ情報、および前記バッテリを二次利用する機器に関する機器情報を取得させ、
    前記バッテリに対して少なくとも二次利用の条件が定められた管理情報を用いて、前記取得されたバッテリ情報が表すバッテリを前記機器情報が表す二次利用先の機器で二次利用可能であるか否かを判定させる、
    プログラム。
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