JP2022019070A - 生産計画作成装置、プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】複数の候補計画の中から最終的な計画を選択可能にすることができる生産計画作成装置を提供する。
【解決手段】生産計画作成装置は、プロセッサを有し、プロセッサは、製品生産を行う複数の業務の計画を作成する際に、予め定められた複数の評価指標それぞれが最もいい値となる複数の候補計画を決定し、複数の候補計画を、複数の評価指標それぞれの評価値を比較可能に表示させる。
【選択図】図６

Description

本発明は、生産計画作成装置、プログラムに関する。

例えば、特許文献１に記載されたスケジューリング装置は、以下のように構成されている。すなわち、複数の受注データと複数の生産資源データとをデータ入力し、スケジューリング処理における複数のスケジュール目的に関して、それぞれの重み付けを入力して、この重み付けデータに基づき複数受注データと複数生産資源データとの割り付けを示す複数の組合せデータを作成し例えば遺伝的アルゴリズムで評価して、最も評価の高い組合せデータを決定すると、この組合せデータのスケジュールを表示する。

特開２０００－３３０９６６号公報

時と場所によって重要視する評価指標が異なる場合がある。また、評価指標に応じて最適化された計画（スケジュール）が異なる場合がある。それゆえ、最終的な計画を決定するにあたっては、複数の評価指標それぞれが最もいい値となる複数の計画から選択可能にすることが望ましい。
本発明は、複数の候補計画の中から最終的な計画を選択可能にすることができる生産計画作成装置を提供することを目的とする。

請求項１に記載の発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、製品生産を行う複数の業務の計画を作成する際に、予め定められた複数の評価指標それぞれが最もいい値となる複数の候補計画を決定し、前記複数の候補計画を、前記複数の評価指標それぞれの評価値を比較可能に表示させる生産計画作成装置である。
請求項２に記載の発明は、前記プロセッサは、前記複数の評価指標の内、優先順番が最も高い評価指標として指定された第１の評価指標の評価値が最もいい第１の候補計画と、優先順番が２番目に高い評価指標として指定された第２の評価指標の評価値が最もいい第２の候補計画とを比較可能に表示させる請求項１に記載の生産計画作成装置である。
請求項３に記載の発明は、前記プロセッサは、前記第１の候補計画の欄には前記第１の評価指標の評価値とともに前記第２の評価指標の評価値を表示させ、前記第２の候補計画の欄には前記第２の評価指標の評価値とともに前記第１の評価指標の評価値を表示させる請求項２に記載の生産計画作成装置である。
請求項４に記載の発明は、前記プロセッサは、前記複数の候補計画の前記評価値を比較可能に表示させる比較画面に、当該複数の候補計画の計画表の表示を受け付けるための画像を表示させるとともに、当該画像が指示された場合には、当該複数の候補計画の計画表を比較可能に表示させる請求項１から３のいずれか１項に記載の生産計画作成装置である。
請求項５に記載の発明は、前記計画表は、機械毎に、業務及び当該業務を行う作業者の少なくともいずれかを表示した対応表であるか、当該業務毎に、当該業務に用いる機械及び当該業務を行う作業者の少なくともいずれかを表示した対応表であるか、又は、当該作業者毎に、当該作業者が担当する機械及び当該作業者が行う当該業務の少なくともいずれかを表示した対応表である請求項４に記載の生産計画作成装置である。
請求項６に記載の発明は、前記プロセッサは、前記比較画面に、複数の対応表の内のどの対応表を表示させるかを選択させるための画像を表示させる請求項５に記載の生産計画作成装置である。
請求項７に記載の発明は、プロセッサに、製品生産を行う複数の業務の計画を作成する際に、予め定められた複数の指標それぞれを最適化する計画を決定する機能と、前記複数の指標それぞれを最適化する複数の計画を、当該複数の指標のそれぞれの評価値を比較可能に表示させる機能と、を実行させるプログラムである。

請求項１の発明によれば、複数の候補計画の中から最終的な計画を選択可能にすることができる。
請求項２の発明によれば、高い優先順番に指定された評価指標の評価値が最もいい候補計画を比較しながら最終的な計画を選択可能にすることができる。
請求項３の発明によれば、複数の候補計画それぞれにおける高い優先順番に指定された評価指標の評価値を比較しながら最終的な計画を選択可能にすることができる。
請求項４の発明によれば、複数の候補計画それぞれの計画表を比較しながら最終的な計画を選択可能にすることができる。
請求項５の発明によれば、機械、業務及び作業者の内、最も着目したい事項を主とし、次に着目したい事項を従とした対応表を表示させることができる。
請求項６の発明によれば、機械、業務又は作業者等、着目したい事項を主とした計画表の表示を選択可能にすることができる。
請求項７の発明によれば、複数の候補計画の中から最終的な計画を選択可能にすることができる。

実施の形態に係る生産計画作成装置のハードウェア構成例を示す図である。 制御部の機能構成を示したブロック図の一例を示す図である。 割り当て順を決定するまでの過程の一例を説明するための図である。 納期余裕時間、滞留時間、総生産時間の例を示す図である。 制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 表示制御部が表示部の表示画面に表示させた比較画面の一例を示す図である。 第１詳細表の一例を示す図である。 図７のVIII部の拡大図である。 図７のIX部の拡大図である。 第２詳細表の一例を示す図である。 図１０のXI部の拡大図である。 図１０のXII部の拡大図である。 第３詳細表の一例を示す図である。 図１３のXIV部の拡大図である。 図１３のXV部の拡大図である。 第４詳細表の一例を示す図である。 図１６のXVII部の拡大図である。 図１６のXVIII部の拡大図である。 第５詳細表の一例を示す図である。 図１９のXX部の拡大図である。 図１９のXXI部の拡大図である。

以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図１は、実施の形態に係る生産計画作成装置１のハードウェア構成例を示す図である。
本実施の形態に係る生産計画作成装置１は、例えば、機械等の資源を用いて製品を生産する工場等において、複数の製品を生産する際の日時を計画する装置である。例えば、製品の一例としての、カタログ、ポスター、チラシ等の印刷物を生産する工場においては、機械の一例としての印刷機を用いて、生産を依頼された印刷物を、予め定められた納期に間に合うように生産することが求められる。生産計画作成装置１は、印刷物を生産するのに必要な時間等を考慮して、納期に間に合うように、生産計画を作成する装置である。

図１に示すように、生産計画作成装置１は、制御部１０を備えている。制御部１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１１と、ＢＩＯＳ（Basic Input Output System）等のプログラムを格納する記憶領域であるＲＯＭ（Read Only Memory）１２と、プログラムの実行領域であるＲＡＭ（Random Access Memory）１３とを有している。
また、生産計画作成装置１は、ＯＳ（Operating System）やアプリケーション等の各種プログラム、各種プログラムに対する入力データ、各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶部１４を備えている。記憶部１４は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）や半導体メモリ等の記憶装置であることを例示することができる。

また、生産計画作成装置１は、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部１５と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部１６と、外部装置との通信に用いられる通信部１７と、を備えている。
表示部１５は、液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイであることを例示することができる。
操作部１６は、キーボード、マウス、タッチパネルであることを例示することができる。操作部１６がタッチパネルである場合には、当該タッチパネルは、操作部１６及び表示部１５として機能する。
通信部１７は、通信インターフェース（通信Ｉ／Ｆ）であることを例示することができる。
生産計画作成装置１は、ノートＰＣ、デスクトップＰＣ、タブレットＰＣ、タブレット端末、携帯情報端末（ＰＤＡ）、多機能携帯電話（所謂「スマートフォン」）であることを例示することができる。

（制御部１０）
制御部１０は、資源を用いて製品生産を行う複数の業務の情報を取得し、当該複数の業務を行うために予め定められた条件を考慮して当該複数の業務の内の２以上の業務の仮の順番（以下、「仮順番」と称する場合がある。）を決める。そして、制御部１０は、当該条件を考慮して仮順番を修正した順番にて資源に対して割り当てた仮の計画を作成し、当該仮の計画に対する評価に基づいて候補計画を作成する。予め定められた条件は、ユーザにより指定された条件であり、仮順番を決める際に考慮するとともに、仮順番を修正した修正後の仮順番を決める際に考慮する条件である。予め定められた条件は、例えば、既に割り当てられた業務を除外して仮順番を決め、仮順番を修正する際には当該既に割り当てられた業務を仮順番の先頭に入れる、という条件であることを例示することができる。また、予め定められた条件は、例えば、複数の業務の内のいくつかの業務をまとめるというグルーピングの条件が指定されている場合には、グループ化された複数の業務の内の一の業務以外の他の業務を除外して仮順番を決め、仮順番を修正する際には当該他の業務を当該一の業務と連続する順番とする、という条件であることを例示することができる。

ここで、以下の説明において、業務として、依頼された印刷物を生産することを例示する場合がある。印刷物が例えばカタログである場合には、印刷物を完成させるまでに、例えば、印刷工程、断裁工程、製本工程等の複数の工程が必要となる。印刷工程は、印刷対象となる画像データと、印刷機での処理における設定とを含む印刷命令に基づいて、印刷機で実行される印刷処理の工程である。印刷機は、オフセット製版印刷機、デジタル複写機やデジタル複合機等のデジタル画像形成装置であることを例示することができる。そして、印刷工程の前には、依頼者から画像データの提供を受けた後に、印刷物の企画や編集、レイアウト等が行われることにより印刷命令が生成され、印刷する頁数や部数、印刷に使用する用紙等が決定される。また、１つの印刷命令を、例えば「表紙」、「本文」等の印刷物の部品毎に分けて、それぞれの部品毎に印刷処理を行うか否か等も決定される。そのため、印刷工程の前に、印刷物を完成させるまでに、印刷工程、断裁工程、製本工程等のそれぞれの工程にどれくらいの作業時間を要するか、工程と工程との間にどれくらいの予備時間を要するかが予測可能になる。なお、予備時間には、例えば印刷機から断裁機へ等、機械間の搬送時間が含まれる。
複数の印刷物の生産の依頼があった場合、各印刷物の依頼には、通常、納期が定められるため、納期に間に合うように各工程を進めることが求められる。そこで、制御部１０は、印刷工程にて印刷処理を行う印刷機、断裁工程にて断裁処理を行う断裁機、製本工程にて製本処理を行う製本機等の稼動時間や稼働停止時間、作業者の勤務時間や休憩時間等を考慮して、各工程の日時を計画する。

図２は、制御部１０の機能構成を示したブロック図の一例を示す図である。
制御部１０は、操作部１６を介して、ユーザにより入力された情報を受け付ける受付部２０を有している。また、制御部１０は、生産計画を作成する対象となる複数の業務（以下、「計画対象業務」と称する場合がある。）を割り当てるための仮の順番を決定する際の複数の業務を抽出する抽出部２１と、抽出部２１が抽出した複数の業務の仮の順番を決定する仮順番決定部２２とを備えている。また、制御部１０は、仮順番決定部２２が決定した仮順番を、予め定められた規則に従って修正する修正部２３と、修正部２３が修正した修正後の仮順番を機械や作業者等の資源に対して割り当てる割当部２４とを備えている。また、制御部１０は、割当部２４が割り当てた計画における評価指標値（以下、「ＫＰＩ」と称する場合がある。ＫＰＩは、Key Performance Indicatorの略語である。）を算出する算出部２５と、算出部２５が算出したＫＰＩを用いて最終的な計画の候補となる候補計画を作成する作成部２６とを備えている。また、制御部１０は、作成部２６が作成した計画を表示部１５の表示画面に表示させる表示制御部２７と、最終的な計画を決定する最終決定部２８とを備えている。
以下に、制御部１０が有する各構成要素について説明する。

（受付部２０）
受付部２０は、計画対象業務を受け付け可能である。また、受付部２０は、計画対象業務に関連する情報、資源に関する情報を受け付け可能である。計画対象業務に関連する情報としては、発注元、納期、製品の発送先であることを例示することができる。資源に関する情報としては、機械の稼働情報、作業者の勤務時間情報等であることを例示することができる。
受付部２０は、操作部１６を介してユーザにより入力された情報や、生産計画作成装置１とは異なる、ノートＰＣ、デスクトップＰＣ、タブレットＰＣ、タブレット端末、携帯情報端末（ＰＤＡ）、多機能携帯電話（所謂「スマートフォン」）等の処理装置から送信されてきた情報を受け付ける。

受付部２０は、複数の業務の内のいくつかの業務をまとめるというグルーピングの条件を受け付け可能である。グルーピングの条件は、例えば、発注元が同じである複数の業務をグループ化すること、製品が同じである又は関連する複数の業務をグループ化すること、製品の紙種が同じである複数の業務をグループ化すること、製品の発送先の地域が同じである複数の業務をグループ化すること、であることを例示することができる。また、グルーピングの条件は、作業者が作業し易い順となるように複数の業務をグループ化すること、製品のページ順と同じ順番となるように複数の業務をグループ化すること、製品の色が同じである複数の業務をグループ化すること、製品のサイズが同じである複数の業務をグループ化すること、であることを例示することができる。

また、受付部２０は、業務の作業方法や処理方法を受け付け可能である。例えば、受付部２０は、業務に対する機械の指定、業務に対する作業者の指定、業務に対する作業者の勤務時間の指定を受け付け可能である。また、受付部２０は、業務を予め定めた単位で分割することや、複数の機械に同時に割り当てること等の指定を受け付け可能である。

また、受付部２０は、業務や資源についての時間の情報を受け付け可能である。例えば、受付部２０は、一つの業務における一の工程と他の工程との間の時間の指定、同じ機械における一の業務と他の業務との間の時間の指定、就業時間の指定、業務の優先度の指定、業務の作業完了目標日時の指定、業務の作業前倒し限界時間の指定を受け付け可能である。また、受付部２０は、一つの業務において確保したい納期余裕時間の指定、仕掛品又は完成品の在庫量として許容できる量の指定を受け付け可能である。なお、業務における納期余裕時間は、納期である、当該業務にて生産された製品の発送予定日時から、当該業務における最後の工程の完了予定時間を引いた時間である。

また、受付部２０は、業務の優先度の設定を受け付け可能である。例えば、受付部２０は、在庫量が予め定められた上限量以上なら作業しない、在庫量が予め定められた下限量以下なら優先して作業する等、在庫量に対する優先度の指定、発注元に対する優先度の指定を受け付け可能である。また、受付部２０は、生産計画を作成済みの業務、言い換えれば、割り当て済みの業務を受け付け可能である。また、受付部２０は、実行中の業務の保持条件、例えば、保持する期間、保持する機械、保持する作業者、の設定を受け付け可能である。

また、受付部２０は、評価指標の優先順番の設定を受け付け可能である。
受付部２０は、ユーザにより入力された情報を受け付けた場合には、受け付けた情報を、記憶部１４における予め定められた記憶領域に記憶する。

（抽出部２１）
抽出部２１は、計画対象業務の中から、仮順番の中に含ませる業務を抽出する。
抽出部２１は、計画対象業務の情報を取得する。また、抽出部２１は、既に割り当てられている業務がある場合には、当該業務の情報を取得する。また、抽出部２１は、計画対象業務の内のいくつかの業務をまとめるべきグルーピングの条件が指定されている場合には、予め定められたグルーピングの条件（例えば発注元が同じである複数の業務をグループ化すること）を取得する。抽出部２１は、記憶部１４における予め定められた記憶領域から、これらの情報を取得する。

そして、抽出部２１は、計画対象業務の中から、既に割り当てられている業務がある場合には、当該既に割り当てられている業務を除外する。また、抽出部２１は、グルーピングの条件を満たす業務がある場合には、残りの複数の業務の中から、グループ化した業務の内の一の業務（例えば納期が最も早い業務）以外の業務を除外する。このようにして、抽出部２１は、計画対象業務の中から、割り当てられていない業務や、グループ化した業務の内の一の業務を抽出する。

図３は、割り当て順を決定するまでの過程の一例を説明するための図である。
抽出部２１が行う抽出の処理について図３を用いて説明する。
図３に示した例においては、計画対象業務が１１個あるとする。これら１１個の業務を、納期が早い順に小さい番号を付して、第１業務～第１１業務と称する。そして、第１業務及び第２業務は、既に割り当てられているとする。また、第３業務～第５業務、及び、第７業務～第１０業務は、グルーピングの条件を満たし、グループ化されるとする。かかる場合、抽出部２１は、納期順に並べた第１業務～第１１業務から、既に割り当てられている第１業務及び第２業務を除外する。また、抽出部２１は、残りの複数の業務である第３業務～第１１業務の中から、グループ化した業務の内の先頭である第３業務及び第７業務以外の業務である、第４業務、第５業務、及び、第８業務～第１０業務を除く。このようにして、抽出部２１は、第３業務、第６業務、第７業務、第１１業務を抽出する。
なお、第１業務及び第２業務が既に割り当てられていなければ、抽出部２１は、第１業務及び第２業務を除外しない。また、第３業務～第５業務がグループ化されていなければ、抽出部２１は、第４業務及び第５業務を除外しない。また、第７業務～第１０業務がグループ化されていなければ、抽出部２１は、第８業務～第１０業務を除外しない。
また、図３に示した例においては、計画対象業務を、納期が早い順に並べているが、納期が早い順に並べることに限定されない。例えば、依頼を受け付けた順番であっても良い。

（仮順番決定部２２）
仮順番決定部２２は、抽出部２１にて抽出された複数の業務を、予め定められた手法に従って並べて仮順番を決定する。予め定められた手法は、組み合わせ最適化問題の解法であることを例示することができる。また、その解法は、遺伝的アルゴリズムや分枝限定法であることを例示することができる。仮順番決定部２２は、業務の優先度が指定されている場合には、当該優先度を考慮して仮順番を決定する。例えば、一の業務よりも他の業務の優先度が高く設定されている場合には、仮順番決定部２２は、当該一の業務よりも当該他の業務の順番を早くする。また、ある製品の在庫量が予め定められた下限量以下であるため優先して作業することが指定されている場合には、仮順番決定部２２は、当該製品を生産する業務の順番を他の業務の順番よりも早くする。また、仮順番決定部２２は、発注元に対する優先度が指定されている場合には、当該優先度を考慮して仮順番を決定する。例えば、一の発注元よりも他の発注元の優先度が高く設定されている場合には、仮順番決定部２２は、当該一の発注元よりも当該他の発注元の順番を早くする。
図３に示した例においては、仮順番決定部２２が、抽出部２１にて抽出された、第３業務、第６業務、第７業務、第１１業務を、第１１業務、第３業務、第６業務、第７業務に並べている。この、第１１業務、第３業務、第６業務、第７業務の順番が仮順番である。

（修正部２３）
修正部２３は、仮順番決定部２２が決定した仮順番を、予め定められた規則に従って修正する。予め定められた規則は、既に割り当てられている業務を順番の先頭に入れること、であることを例示することができる。また、予め定められた規則は、グループ化した業務の内の一の業務以外の他の業務を当該一の業務と連続した順番となるようにすること、であることを例示することができる。例えば、一の業務が、納期が最も早い業務である場合には、他の業務を当該一の業務の後に入れること、一の業務が、納期が最も遅い業務である場合には、他の業務を当該一の業務の前に入れることであることを例示することができる。
図３に示した例においては、修正部２３は、既に割り当てられている第１業務及び第２業務を、仮順番の第１番目の第１１業務よりも前に入れる。また、修正部２３は、グループ化された業務の内の先頭以外の業務である第４業務及び第５業務を、これらの業務の先頭の第３業務の後に入れるとともに、第８業務～第１０業務を、これらの業務の先頭の第７業務の後に入れる。修正部２３が修正した後の順番である、第１業務、第２業務、第１１業務、第３業務、第４業務、第５業務、第６業務、第７業務、第８業務、第９業務、第１０業務が、修正後の仮順番である。

（割当部２４）
割当部２４は、計画対象業務を、修正部２３が修正した修正後の仮順番の順に、機械や作業者に対して割り当てていく。その際、割当部２４は、業務の作業方法や処理方法が指定されている場合には、当該指定を考慮して業務を割り当てる。例えば、業務に対する機械や作業者の指定がある場合には、当該業務を当該機械や当該作業者に割り当てる。なお、機械の稼働時間や当該機械に対する作業者の割り当ては、予め設定されている。また、割当部２４は、業務や資源についての時間の指定がある場合には、当該指定を考慮して業務を割り当てる。例えば、一つの業務における一の工程と他の工程との間の時間の指定がある場合には、割当部２４は、当該一の工程と当該他の工程との間が当該時間よりも長くなるように当該一の工程と当該他の工程とを割り当てる。同様に、同じ機械における一の業務と他の業務との間の時間の指定がある場合には、割当部２４は、当該一の業務と当該他の業務との間が当該時間よりも長くなるように当該一の業務と当該他の業務とを割り当てる。また、割当部２４は、業務の作業完了目標日時の指定や業務の作業前倒し限界時間の指定がある場合には、当該指定を考慮して業務を割り当てる。例えば、割当部２４は、指定された作業完了目標日時よりも早く業務が完了するように当該業務を割り当てる。また、仕掛品又は完成品の在庫量として許容できる量が指定されている場合には、割当部２４は、仕掛品又は完成品の在庫量が指定された許容できる量よりも少なくなるように業務を割り当てる。また、実行中の業務が含まれている場合であって、当該業務の保持条件、例えば、保持する期間、保持する機械、保持する作業者、の設定が保持されている場合には、保持された事項を保持するように当該業務を割り当てる。

また、割当部２４は、業務を割り当てる度に、その業務の納期余裕時間を計算するとともに、算出された納期余裕時間が、予め指定された納期余裕時間（以下、「基準時間」と称する場合がある。）以上であるか否かを判定する。割当部２４は、納期余裕時間が基準時間以上である場合には、次の順番の業務を割り当てる。一方、割当部２４は、納期余裕時間が基準時間よりも短い場合には、当該業務よりも前の順番の業務の前に割り当てる。そして、割当部２４は、再度、納期余裕時間を算出するとともに、納期余裕時間が基準時間以上であるか否かを判定する。このように、割当部２４は、納期余裕時間が基準時間以上となるまで、順位を繰り上げて割り当てる。

なお、割当部２４は、納期余裕時間が基準時間以上であるか否かの判定をグループ化された業務に対して行う場合には、グループ化された業務全体での作業時間をもとに納期余裕時間を計算する。そして、割当部２４は、納期余裕時間が基準時間以上であるか否かを判定し、納期余裕時間が基準時間よりも短い場合には、グループ化された業務全体を、当該グループ化された業務よりも前の順番の業務の前に割り当てる。
このようにして、割当部２４は、計画対象業務を全て割り当てて仮の計画を作成する。

図３に示した例においては、割当部２４は、第１業務から順に割り当てていく。そして、図３には、割当部２４が、グループ化された第７業務～第１０業務を割り当てて計算した納期余裕時間が基準時間よりも短かったことから、グループ化された第７業務～第１０業務を、その前の順番の第６業務の前に割り当て、その割り当てでの納期余裕時間が基準時間以上であった例を示している。

なお、割当部２４は、業務を割り当てる度に、納期余裕時間が基準時間以上であるか否かを判定し、納期余裕時間が基準時間よりも短い場合には、当該業務よりも前の順番の業務の前に割り当てる。つまり、割当部２４は、納期余裕時間を制約条件とし、この制約条件を満たすか否かで割り当てを維持するか、順番を繰り上げるかを決めている。制約条件は、納期余裕時間に限定されない。例えば、割当部２４は、業務の作業完了目標日時を制約条件としても良い。つまり、割当部２４は、作業完了目標日時を考慮することなく、業務を資源に対して割り当てた後に、割り当てた業務の作業完了日時が指定された作業完了目標日時を超える場合には、順番を繰り上げても良い。

（算出部２５）
図４は、納期余裕時間、滞留時間、総生産時間の例を示す図である。
算出部２５は、割当部２４が割り当てて作成した仮の計画におけるＫＰＩを算出する。ＫＰＩは、全印刷機の負荷率の平均値、全加工機の負荷率の平均値、全印刷機の生産能率の平均値、全加工機の生産能率の平均値、計画された全ての製品の納期余裕時間の最小値又は平均値、計画された全ての工程間の滞留時間の最大値又は平均値、総生産時間等を例示することができる。

図４には、図３に示した例において、割当部２４が最初に割り当てた第１業務が、第１工程（例えば印刷工程）、第２工程（例えば断裁工程）、第３工程（例えば製本工程）を経て製品を完成させる業務であり、割当部２４が最後に割り当てた第６業務が、第１工程（例えば印刷工程）、第２工程（例えば断裁工程）、第３工程（例えば製本工程）を経て製品を完成させる業務である場合を例示している。また、図４に示した例においては、第１業務の第１工程が、割当部２４が割り当てた計画における最初の工程であり、第６業務の第３工程が、割当部２４が割り当てた計画における最後の工程である。この計画である場合、この計画の最初の工程の開始予定日時である、第１業務の第１工程の開始予定日時から、この計画の最後の工程の完了予定日時までの時間が総生産時間となる。また、納期余裕時間は、図４に示すように、各業務における納期（言い換えれば、当該業務にて生産された製品の発送予定日時）から、当該業務における最後の工程の完了予定日時を引いた時間である。また、滞留時間は、各業務における一の工程開始予定日時から、当該業務における当該一の工程の一つ前の工程完了予定日時を引いた時間である。

算出部２５は、各機械の負荷率を以下の式（１）を用いて算出する。
負荷率（％）＝各機械で作業する時間÷稼働時間×１００・・・（１）
なお、各機械で作業する時間（以下、「作業時間」と称する場合もある。）は、本作業時間（例えば、印刷機である場合には印刷している時間、断裁機である場合には断裁している時間）に、予備時間（例えば、印刷機である場合にはインクやトナーを入れ替える等の準備を行う時間、断裁機である場合には刃を入れ替える等の準備を行う時間）を加えた時間であることを例示することができる。

また、算出部２５は、各印刷機の生産能率を以下の式（２）を用いて算出する。
各印刷機の生産能率（ページ数／Ｈ）＝生産予定ページ数÷稼働時間・・・（２）

また、算出部２５は、各加工機の生産能率を以下の式（３）を用いて算出する。
各加工機の生産能率（部数／Ｈ）＝製造予定部数÷稼働時間・・・（３）

また、算出部２５は、納期余裕時間を以下の式（４）を用いて算出する。
納期余裕時間（Ｈ）＝納期－最後工程完了予定時間・・・（４）

また、算出部２５は、滞留時間を以下の式（５）を用いて算出する。
滞留時間（Ｈ）＝（業務における一の工程開始予定時間）－（当該業務における当該一の工程の一つ前の工程完了予定時間）・・・（５）

また、算出部２５は、総生産時間を以下の式（６）を用いて算出する。
総生産時間（分）＝計画された最初の工程の開始予定日時から、計画された最後の工程の完了予定日時までの時間・・・（６）

算出部２５は、ユーザにより指定された複数のＫＰＩを算出する。以下では、ユーザにより指定された複数のＫＰＩは、全印刷機の負荷率の平均値（以下、「印刷機負荷率」と称する場合がある。）、全印刷機の生産能率の平均値（以下、「印刷機生産能率」と称する場合がある。）、納期余裕時間の最小値（以下、「納期余裕時間」と称する場合がある。）、滞留時間の平均値（以下、「平均滞留時間」と称する場合がある。）、総生産時間であるとする。なお、ユーザにより指定されるＫＰＩは、印刷機負荷率、印刷機生産能率、納期余裕時間、平均滞留時間、総生産時間に限定されない。

また、算出部２５は、算出した複数のＫＰＩそれぞれが、記憶部１４に記憶されているＫＰＩよりもいい値であるか否かを判定する。例えば、ＫＰＩが印刷機負荷率又は加工機負荷率である場合には、算出したＫＰＩが、記憶部１４に記憶されたＫＰＩよりも小さな値であるか否かを判定する。例えば、ＫＰＩが印刷機生産能率又は加工機生産能率である場合には、算出したＫＰＩが、記憶部１４に記憶されたＫＰＩよりも大きな値であるか否かを判定する。例えば、ＫＰＩが納期余裕時間である場合には、算出したＫＰＩが、記憶部１４に記憶されたＫＰＩよりも大きな値であるか否かを判定する。例えば、ＫＰＩが平均滞留時間である場合には、算出したＫＰＩが、記憶部１４に記憶されたＫＰＩよりも小さな値であるか否かを判定する。例えば、ＫＰＩが総生産時間である場合には、算出したＫＰＩが、記憶部１４に記憶されたＫＰＩよりも小さな値であるか否かを判定する。そして、算出部２５は、算出したＫＰＩの方がいい値である場合には、そのＫＰＩを記憶部１４に記憶するとともに、割り当てることにより作成した計画を記憶部１４に記憶する。

このように、仮順番決定部２２が一の仮順番を決定した後に、修正部２３がこの一の仮順番を修正した修正後の仮順番を設定し、割当部２４が資源に対して割り当て、算出部２５が、割当部２４が割り当てた仮の計画におけるＫＰＩを算出する。そして、算出部２５が算出したＫＰＩの方が、記憶部１４に記憶されているＫＰＩよりもいい値である場合には、算出部２５は、そのＫＰＩと割当部２４が割り当てた計画とを関連付けて記憶部１４に記憶する。

（作成部２６）
作成部２６は、予め定められた終了条件が成立したか否かを判定する。終了条件は、予め定められた回数（例えば１００００回）のＫＰＩを計算したこと、処理開始からの経過時間が予め定められた時間（例えば３時間）であること、仮順番決定部２２が全ての仮順番を決定し終えたこと、を例示することができる。そして、作成部２６は、終了条件が成立している場合には、記憶部１４に記憶された最もＫＰＩがいい割り当てを、候補計画とする。

他方、作成部２６は、終了条件が成立していない場合には、仮順番決定部２２に次の仮順番を決定させるべく指示を出力する。
図３に示した例においては、作成部２６が仮順番決定部２２に次の仮順番を決定させるべき指示を出力ことで、仮順番決定部２２は、前回ＫＰＩを算出した、第１１業務、第３業務、第６業務、第７業務の順番とは異なる順番を仮順番として決定する。

以下に、制御部１０が行う生産計画作成処理を、フローチャートを用いて説明する。
図５は、制御部１０が行う処理の一例を示すフローチャートである。制御部１０は、この処理を、ユーザから指示を受けたときに実行する。制御部１０は、ユーザからの指示を、例えば操作部１６や表示部１５を介して受ける。
制御部１０は、先ず、計画対象の業務の情報、機械稼働情報、作業者の勤務時間等の情報、グルーピングに関する情報、既に割り当てられた業務の情報等の各種情報を取得する（Ｓ５０１）。
制御部１０は、Ｓ５０１にて取得した計画対象業務を予め指定された条件に応じて並べた順番の業務表を作成する（Ｓ５０２）。予め指定された条件は、納期が早い順、納期余裕時間が少ない順であることを例示することができる。なお、図３に示した例においては、Ｓ５０２の処理にて作成した順番は、納期順に並べられた順番である。

その後、制御部１０は、ユーザが指定したグルーピングに関する情報から、グループ化する業務のリストを作成する（Ｓ５０３）。例えば、「発注元で業務をまとめる」が指定されている場合には、発注元が同じ複数の業務をグループ化する。なお、図３に示した例においては、Ｓ５０３の処理にて、第３業務～第５業務と、第７業務～第１０業務とをグループ化している。
その後、制御部１０は、計画対象の全ての業務から、既に割り当て済みの業務、及び、グループ化した業務の内の先頭以外の業務を除外した業務を抽出する（Ｓ５０４）。なお、図３には、Ｓ５０４の処理にて、第３業務、第６業務、第７業務、第１１業務を抽出した例を示している。
上述したＳ５０１～Ｓ５０４の処理は、抽出部２１が行う処理である。

その後、制御部１０は、Ｓ５０４の処理にて抽出された複数の業務を、予め定められた手法に従って並べて、仮順番を決定する（Ｓ５０５）。この処理は、仮順番決定部２２が行う処理である。
その後、制御部１０は、Ｓ５０５にて決定された仮順番を修正した修正後の仮順番を決定する（Ｓ５０６）。つまり、制御部１０は、仮順番に対して、既に割り当て済みの業務を先頭に加える。また、制御部１０は、グループ化した業務の内の先頭以外の業務を、先頭の業務の後に入れる。この処理は、修正部２３が行う処理である。

その後、制御部１０は、Ｓ５０６にて決定された修正後の仮順番の順に、計画対象の業務を機械や作業者に対して割り当てる（Ｓ５０７）。そして、制御部１０は、制約条件を満たすか否かを判定する（Ｓ５０８）。例えば、納期余裕時間が基準時間以上であることが制約条件である場合には、Ｓ５０７にて割り当てた業務の納期余裕時間が基準時間以上であるか否かを判定する。そして、納期余裕時間が基準時間以上である場合には、制約条件を満たすと判断し、納期余裕時間が基準時間未満である場合には、制約条件を満たさないと判断する。

制約条件を満たさない場合（Ｓ５０８でＹＥＳ）、制御部１０は、Ｓ５０７にて割り当てた業務の順位を繰り上げて割り当て（Ｓ５０９）、Ｓ５０８以降の処理を行う。例えば、図３には、制御部１０は、第７業務～第１０業務を割り当てて計算した納期余裕時間が基準時間よりも短かったことから、グループ化された第７業務～第１０業務を、その前の順番の第６業務の前に割り当てた例を示している。かかる場合、既に行っていた第６業務の割り当てを削除する。一方、制約条件を満たす場合（Ｓ５０８でＹＥＳ）、制御部１０は、Ｓ５０６にて決定された修正後の仮順番の業務の内、割り当てていない業務があるか否かを判定する（Ｓ５１０）。割り当てていない業務がある場合（Ｓ５１０でＹＥＳ）、制御部１０は、Ｓ５０７以降の処理を行う。割り当てていない業務がない場合（Ｓ５１０でＹＥＳ）、制御部１０は、Ｓ５１１以降の処理を行う。
上述したＳ５０７～Ｓ５１０の処理は、割当部２４が行う処理である。

Ｓ５１１において、制御部１０は、割り当てが完了した仮の計画における、予め指定された複数のＫＰＩを算出する（Ｓ５１１）。そして、制御部１０は、Ｓ５１１にて算出された複数のＫＰＩそれぞれが記憶部１４に記憶されたＫＰＩよりもいい値であるか否かを判定する（Ｓ５１２）。算出したＫＰＩの方がいい値である場合（Ｓ５１２でＹＥＳ）、制御部１０は、そのＫＰＩを記憶部１４に記憶するとともに、割り当てることにより作成した仮の計画を記憶部１４に記憶する（Ｓ５１３）。
上述したＳ５１１～Ｓ５１３の処理は、算出部２５が行う処理である。

算出したＫＰＩの方がいい値ではない場合（Ｓ５１２でＮＯ）、及び、算出したＫＰＩ等を記憶部１４に記憶した（Ｓ５１３）後、制御部１０は、予め定められた終了条件が成立したか否かを判定する（Ｓ５１４）。そして、終了条件が成立していない場合（Ｓ５１４でＮＯ）、制御部１０は、Ｓ５０５以降の処理を行う。一方、終了条件が成立した場合（Ｓ５１４でＹＥＳ）、終了条件が成立した旨を表示制御部２７に通知する（Ｓ５１５）。
上述したＳ５１４及びＳ５１５の処理は、作成部２６が行う処理である。

（表示制御部２７）
図６は、表示制御部２７が表示部１５の表示画面に表示させた比較画面６０の一例を示す図である。
表示制御部２７は、表示部１５の表示画面に表示させるためのデータを出力し、表示画面の表示を制御する。
表示制御部２７は、記憶部１４に記憶されている複数のＫＰＩの内、優先順番が最も高い評価指標（例えば、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率）としてユーザが指定した評価指標のＫＰＩが最もいい仮の計画を、現在設定されている候補計画（以下、「現設定計画」と称する場合がある。）として比較画面６０に表示させる。また、表示制御部２７は、優先順番が２番目に高い評価指標としてユーザが指定した評価指標のＫＰＩが最もいい仮の計画を、現設定計画に代わり得る計画の第１候補として比較画面６０に表示させる。また、表示制御部２７は、優先順番が３番目に高い評価指標としてユーザが指定した評価指標のＫＰＩが最もいい仮の計画を、現設定計画に代わり得る計画の第２候補として比較画面６０に表示させる。また、表示制御部２７は、優先順番が４番目に高い評価指標としてユーザが指定した評価指標のＫＰＩが最もいい仮の計画を、現設定計画に代わり得る計画の第３候補として比較画面６０に表示させる。

例えば、算出部２５が算出する複数のＫＰＩである、総生産時間、印刷機負荷率、印刷機生産能率、納期余裕時間、平均滞留時間の内、優先順番が最も高い評価指標のＫＰＩに総生産時間、優先順番が２番目に高い評価指標のＫＰＩに平均滞留時間、優先順番が３番目に高い評価指標のＫＰＩに納期余裕時間、優先順番が４番目に高い評価指標のＫＰＩに印刷機負荷率が指定されているとする。かかる場合には、表示制御部２７は、評価値の一例としての総生産時間が最もいい計画として記憶部１４に記憶されている仮の計画を現設定計画として表示させる。また、表示制御部２７は、評価値の一例としての平均滞留時間が最もいい計画として記憶部１４に記憶されている仮の計画を第１候補、評価値の一例としての納期余裕時間の値が最もいい計画として記憶部１４に記憶されている仮の計画を第２候補、評価値の一例としての印刷機負荷率の値が最もいい計画として記憶部１４に記憶されている仮の計画を第３候補として表示部１５に表示させる。また、表示制御部２７は、さらに、図６に示すように、現設定計画、第１候補、第２候補、第３候補について、値が最もいいＫＰＩだけではなく、その他のＫＰＩをも表示させる。また、表示制御部２７は、さらに、図６に示すように、優先順番が最も高い評価指標、２番目に高い評価指標、３番目に高い評価指標、４番目に高い評価指標以外の評価指標についての、算出部２５が算出するＫＰＩの値をも表示させても良い。

また、表示制御部２７は、表示部１５に表示させた比較画面６０における、「現設定計画」、「第１候補」、「第２候補」、「第３候補」のそれぞれの左横に、現設定計画、第１候補、第２候補、第３候補のいずれかを選択可能とする選択欄６１を表示させる。また、表示制御部２７は、比較画面６０に、現設定計画、第１候補、第２候補、第３候補のいずれに決定するか受け付ける「決定」と記載された決定画像６２を表示させる。

また、表示制御部２７は、比較画面６０に、現設定計画、第１候補、第２候補、第３候補の詳細を表示させることを受け付ける「計画詳細表示」と記載された詳細表示画像６３を表示させる。表示制御部２７は、詳細表示画像６３が指示された場合に、現設定計画、第１候補、第２候補、第３候補の詳細を、以下に説明する予め定められた表示態様で表示部１５の表示画面に表示させる。予め定められた表示態様は、機械毎に業務の時間割り当てが表示された表（以下、「第１詳細表」と称する場合がある。）、機械毎に業務及び作業者の時間割り当てが表示された表（以下、「第２詳細表」と称する場合がある。）、業務毎に機械の時間割り当てが表示された表（以下、「第３詳細表」と称する場合がある。）、業務毎に機械及び作業者の時間割り当てが表示された表（以下、「第４詳細表」と称する場合がある。）、作業者毎に業務及び機械の時間割り当てが表示された表（以下、「第５詳細表」と称する場合がある。）であることを例示することができる。そして、第１詳細表～第５詳細表のいずれの表を表示させるかをユーザに選択可能とするために、第１詳細表の内容を示す「機械：業務」と記載された第１説明画像４１、第２詳細表の内容を示す「機械：業務／作業者」と記載された第２説明画像４２、第３詳細表の内容を示す「業務：機械」と記載された第３説明画像４３、第４詳細表の内容を示す「業務：機械／作業者」と記載された第４説明画像４４、第５詳細表の内容を示す「作業者：業務／機械」と記載された第５説明画像４５とともに、それぞれの画像の左横に選択欄４６を表示させる。なお、詳細表示画像６３が指示された場合とは、詳細表示画像６３にカーソルが合わせられた状態でマウスの左ボタンを押すこと、言い換えればクリックすること、又は、タッチパネル上に表示された詳細表示画像６３を指で押すことを例示することができる。その他、詳細表示画像６３が指示された場合とは、タッチパネル上に表示された詳細表示画像６３を指で触ること、詳細表示画像６３が選択された状態で（例えば詳細表示画像６３がハイライトされた状態で）決定ボタンが押されること（例えばキーボードのエンターキーが押されること）を例示することができる。ただし、上記事項には限定されず、詳細表示画像６３が選択されるその他の方法であっても良い。以下、その他の画像（例えば決定画像６２）が指示された場合も同様である。

図７は、第１詳細表の一例を示す図である。なお、図７には、２日分の計画のみを簡略的に示している。
図８は、図７のVIII部の拡大図である。
図９は、図７のIX部の拡大図である。
表示制御部２７は、第１説明画像４１の左横の選択欄４６に、選択したことを示す選択印（例えばレ点）が表示された状態で、詳細表示画像６３が指示された場合に、第１詳細表を表示させる。
表示制御部２７は、図７、図８、図９に示すように、第１詳細表として、機械毎に、現設定計画、第１候補、第２候補及び第３候補における業務の時間割り当てを横並びに表示させる。

図１０は、第２詳細表の一例を示す図である。なお、図１０には、２日分の計画のみを簡略的に示している。
図１１は、図１０のXI部の拡大図である。
図１２は、図１０のXII部の拡大図である。
表示制御部２７は、第２説明画像４２の左横の選択欄４６に、選択したことを示す選択印が表示された状態で、詳細表示画像６３が指示された場合に、第２詳細表を表示させる。
表示制御部２７は、図１０、図１１、図１２に示すように、第２詳細表として、機械毎に、現設定計画、第１候補、第２候補及び第３候補における業務及び作業者の時間割り当てを横並びに表示させる。

図１３は、第３詳細表の一例を示す図である。なお、図１３には、２日分の計画のみを簡略的に示している。
図１４は、図１３のXIV部の拡大図である。
図１５は、図１３のXV部の拡大図である。
表示制御部２７は、第３説明画像４３の左横の選択欄４６に、選択したことを示す選択印が表示された状態で、詳細表示画像６３が指示された場合に、第３詳細表を表示させる。
表示制御部２７は、図１３、図１４、図１５に示すように、第３詳細表として、業務毎に、現設定計画、第１候補、第２候補及び第３候補における機械の時間割り当てを表示させる。

図１６は、第４詳細表の一例を示す図である。なお、図１６には、２日分の計画のみを簡略的に示している。
図１７は、図１６のXVII部の拡大図である。
図１８は、図１６のXVIII部の拡大図である。
表示制御部２７は、第４説明画像４４の左横の選択欄４６に、選択したことを示す選択印が表示された状態で、詳細表示画像６３が指示された場合に、第４詳細表を表示させる。
表示制御部２７は、図１６、図１７、図１８に示すように、第４詳細表として、業務毎に、現設定計画、第１候補、第２候補及び第３候補における機械及び作業者の時間割り当てを表示させる。

図１９は、第５詳細表の一例を示す図である。なお、図１９には、２日分の計画のみを簡略的に示している。
図２０は、図１９のXX部の拡大図である。
図２１は、図１９のXXI部の拡大図である。
表示制御部２７は、第５説明画像４５の左横の選択欄４６に、選択したことを示す選択印が表示された状態で、詳細表示画像６３が指示された場合に、第５詳細表を表示させる。
表示制御部２７は、図１９、図２０、図２１に示すように、第５詳細表として、作業者毎に、現設定計画、第１候補、第２候補及び第３候補における業務及び機械の時間割り当てを表示させる。

（最終決定部２８）
最終決定部２８は、表示制御部２７が表示部１５に表示させた比較画面６０における、「現設定計画」、「第１候補」、「第２候補」、「第３候補」のそれぞれの左横に表示された選択欄６１に、選択したことを示す選択印、例えばレ点が表示された状態で、決定画像６２が指示された場合に、選択された計画を最終的な生産計画として決定する。

上述した実施形態においては、制御部１０の機能を、プロセッサの一例としてのＣＰＵ１１がＲＡＭ１３を作業エリアに使用し、ＲＯＭ１２や記憶部１４から読み出したプログラム等を実行することで実現しているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、制御部１０の機能を２つ以上の複数のプロセッサを用いて実現しても良い。なお、プロセッサは、広義的な意味でのプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ（例えばＣＰＵ等）の他、専用的なプロセッサ（例えばＧＰＵ（Graphical Processing Unit）、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）、プログラム論理デバイス等）を含む。

そして、以上のように構成された生産計画作成装置１は、プロセッサ（例えばＣＰＵ１１）を有し、プロセッサは、製品生産を行う複数の業務の計画を作成する際に、予め定められた複数の評価指標（例えば、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率）それぞれが最もいい値となる複数の候補計画（例えば、現設定計画、第１候補の計画、第２候補の計画、第３候補の計画）を決定し、複数の候補計画を、複数の評価指標それぞれの評価値を比較可能に表示させる。例えば、プロセッサは、複数の評価指標である、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率それぞれが最もいい値となる、現設定計画、第１候補の計画、第２候補の計画、第３候補の計画を、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率の値を比較可能な、図６に示した比較画面６０を、表示部１５に表示させる。つまり、プロセッサは、現設定計画における、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率である、１３００、２５、２５、６５を表示させ、第１候補の計画における、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率である、１５７０、５、２４、７０を表示させる。また、プロセッサは、第２候補の計画における、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率である、１４００、７、５、７５を表示させ、第３候補の計画における、総生産時間、平均滞留時間、納期余裕時間、印刷機負荷率である、１６００、２５、２５、６０を表示させる。これにより、現場で計画を作成する人等のユーザは、評価値を比較しながら、複数の候補計画の中から最終的な計画を選択可能にすることができる。例えば、ユーザは、現場の状況を考慮して、最終的な計画を選択することができる。つまり、作業者の作業時間が多い日が続いているような状況においては、総生産時間が最も小さくなる計画にする、といった選択が可能となる。

なお、上述した実施の形態においては、算出部２５が、総生産時間、印刷機負荷率、印刷機生産能率、納期余裕時間、平均滞留時間の５つのＫＰＩを算出させているが、特に、５つに限定されない。また、表示制御部２７が、現設定計画、第１候補の計画、第２候補の計画、第３候補の計画の４つの候補計画を表示させているが、特に、４つに限定されない。プロセッサは、予め定められた第１の評価指標の一例としての優先順番が最も高いＫＰＩとしてユーザが指定した総生産時間が最もいい第１の候補計画の一例としての現設定計画と、予め定められた第２の評価指標の一例としての優先順番が２番目に高いＫＰＩとしてユーザが指定した平均滞留時間の値が最もいい第２の候補計画の一例としての第１候補の計画とを比較可能に表示させると良い。少なくとも、算出部２５が、優先順番が最も高いＫＰＩと優先順番が２番目に高いＫＰＩを算出するとともに、表示制御部２７が、優先順番が最も高いＫＰＩの値が最もいい候補計画と、優先順番が２番目に高いＫＰＩの値が最もいい候補計画とを、ＫＰＩの値を比較可能に表示させることで、ユーザは、現場の状況に適した計画を選択することができる。

また、プロセッサは、現設定計画の欄には総生産時間とともに平均滞留時間を表示させ、第１候補の計画の欄には平均滞留時間とともに総生産時間を表示させる。これにより、ユーザは、現設定計画における総生産時間が良くても、平均滞留時間が、第１候補の計画における平均滞留時間よりも予め定められた基準値（例えば２倍の時間）を超えて悪い場合には、現設定計画を採用しないようにする等、ＫＰＩを比較しながら最終的な計画を決めることができる。

また、プロセッサは、複数の候補計画の評価値を比較可能に表示させる比較画面６０に、当該複数の候補計画の計画表の表示を受け付けるための画像の一例としての詳細表示画像６３を表示させるとともに、詳細表示画像６３が指示された場合には、図７～図２１に示すように、当該複数の計画の計画表を比較可能に表示させる。これにより、ユーザは、評価値を比較するだけでなく、計画表を比較しながら、最終的な計画を決めることができる。なお、プロセッサは、詳細表示画像６３が指示された場合に計画表を比較可能に表示させることに限定されない。例えば、プロセッサは、複数の候補計画を、複数の評価指標それぞれの評価値を比較可能に表示させるとともに、複数の候補計画それぞれの計画表を比較可能に表示させても良い。

計画表は、機械毎に、業務及び当該業務を行う作業者の少なくともいずれかを表示した対応表であるか、当該業務毎に、当該業務に用いる機械及び当該業務を行う作業者の少なくともいずれかを表示した対応表であるか、又は、当該作業者毎に、当該作業者が担当する機械及び当該作業者が行う当該業務の少なくともいずれかを表示した対応表である。例えば、プロセッサは、図７、図８、図９に示すように、機械毎に、複数の候補計画における業務を表示した対応表を表示させる。また、プロセッサは、図１０、図１１、図１２に示すように、機械毎に、複数の候補計画における業務及び作業者を表示した対応表を表示させる。また、プロセッサは、図１３、図１４、図１５に示すように、業務毎に、複数の候補計画における機械を表示した対応表を表示させる。また、プロセッサは、図１６、図１７、図１８に示すように、業務毎に、複数の候補計画における機械及び作業者を表示した対応表を表示させる。また、プロセッサは、図１９、図２０、図２１に示すように、作業者毎に、複数の候補計画における業務及び機械を表示した対応表を表示させる。その他、プロセッサは、機械毎に、複数の候補計画における作業者を表示した対応表、業務毎に、複数の候補計画における作業者を表示した対応表を表示させても良い。また、プロセッサは、作業者毎に、複数の候補計画における業務又は機械を表示した対応表を表示させても良い。これにより、プロセッサは、機械、業務及び作業者の内、最も着目したい事項（例えば図７、図８、図９においては機械）を主とし、次に着目したい事項（例えば図７、図８、図９においては業務）を従とした対応表を表示させることができる。

また、プロセッサは、比較画面６０に、複数の対応表の内のどの対応表を表示させるかを選択させるための画像の一例としての選択欄４６を表示させる。これにより、ユーザは、機械、業務又は作業者等、着目したい事項を主とした計画表を選択することができ、例えば予め定められた事項が記載された計画表のみが表示される場合よりも、複数の候補計画の中から最終的な計画を選択し易くなる。

なお、上述した実施の形態においては、優先順番が最も高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を現設定計画、優先順番が２番目に高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を現設定計画に代わり得る第１候補の計画、優先順番が３番目に高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を現設定計画に代わり得る第２候補の計画、優先順番が４番目に高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を現設定計画に代わり得る第３候補の計画と表示しているが、特に限定されない。例えば、優先順番が最も高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を第１の候補計画、優先順番が２番目に高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を第２の候補計画、優先順番が３番目に高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を第３の候補計画、優先順番が４番目に高い評価指標のＫＰＩが最もいい計画を第４の候補計画と表示しても良い。

なお、制御部１０のＣＰＵ１１、制御部２１０のＣＰＵ１１によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体（磁気テープ、磁気ディスク等）、光記録媒体（光ディスク等）、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信手段を用いてダウンロードされても良い。

そして、本発明を構成するプログラムは、プロセッサに、資源を用いて製品生産を行う複数の業務の情報を取得する機能と、当該複数の業務を行うために予め定められた条件を考慮して当該複数の業務の内の２以上の業務の仮の順番を決める機能と、当該条件を考慮して当該仮の順番を修正した順番にて当該資源に対して割り当てた仮の計画を作成する機能と、当該仮の計画に対する評価に基づいて候補計画を作成する機能と、を実行させる。

１…生産計画作成装置、１０…制御部、１１…ＣＰＵ、１４…記憶部、１５…表示部、１６…操作部、２１…抽出部、２２…仮順番決定部、２３…修正部、２４…割当部、２５…算出部、２６…作成部、２７…表示制御部、２８…最終決定部、４６，６１…選択欄、６０…比較画面、６２…決定画像、６３…詳細表示画像

Claims (7)

1. プロセッサを有し、
   前記プロセッサは、
   製品生産を行う複数の業務の計画を作成する際に、予め定められた複数の評価指標それぞれが最もいい値となる複数の候補計画を決定し、
   前記複数の候補計画を、前記複数の評価指標それぞれの評価値を比較可能に表示させる
   生産計画作成装置。
2. 前記プロセッサは、前記複数の評価指標の内、優先順番が最も高い評価指標として指定された第１の評価指標の評価値が最もいい第１の候補計画と、優先順番が２番目に高い評価指標として指定された第２の評価指標の評価値が最もいい第２の候補計画とを比較可能に表示させる
   請求項１に記載の生産計画作成装置。
3. 前記プロセッサは、前記第１の候補計画の欄には前記第１の評価指標の評価値とともに前記第２の評価指標の評価値を表示させ、前記第２の候補計画の欄には前記第２の評価指標の評価値とともに前記第１の評価指標の評価値を表示させる
   請求項２に記載の生産計画作成装置。
4. 前記プロセッサは、前記複数の候補計画の前記評価値を比較可能に表示させる比較画面に、当該複数の候補計画の計画表の表示を受け付けるための画像を表示させるとともに、当該画像が指示された場合には、当該複数の候補計画の計画表を比較可能に表示させる
   請求項１から３のいずれか１項に記載の生産計画作成装置。
5. 前記計画表は、機械毎に、業務及び当該業務を行う作業者の少なくともいずれかを表示した対応表であるか、当該業務毎に、当該業務に用いる機械及び当該業務を行う作業者の少なくともいずれかを表示した対応表であるか、又は、当該作業者毎に、当該作業者が担当する機械及び当該作業者が行う当該業務の少なくともいずれかを表示した対応表である
   請求項４に記載の生産計画作成装置。
6. 前記プロセッサは、前記比較画面に、複数の対応表の内のどの対応表を表示させるかを選択させるための画像を表示させる
   請求項５に記載の生産計画作成装置。
7. プロセッサに、
   製品生産を行う複数の業務の計画を作成する際に、予め定められた複数の指標それぞれを最適化する計画を決定する機能と、
   前記複数の指標それぞれを最適化する複数の計画を、当該複数の指標のそれぞれの評価値を比較可能に表示させる機能と、
   を実行させるプログラム。

Images