JP2022017783A - 放射線撮影装置及びその制御方法、並びに、プログラム - Google Patents

放射線撮影装置及びその制御方法、並びに、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影制御部の設定に関する操作性を向上させることができる仕組みを提供する。【解決手段】放射線検出器110を用いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置100において、撮影の制御を行う撮影制御部120の制御に係る操作ログを出力する操作ログ出力部122と、操作ログ出力部122から出力された操作ログのパターン解析を行う操作ログ解析部131と、操作ログ解析部131による操作ログのパターン解析の結果と、操作ログのパターンにおける判定基準を定義した操作ログパターン定義とに基づいて、撮影制御部120の設定を変更する設定変更部123を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線検出器を用いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置及びその制御方法、並びに、当該放射線撮影装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関するものである。
従来から、放射線検出器を用いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置が知られている。この放射線撮影装置は、様々なユーザ(操作者)や様々なワークフローによって撮影制御が行われる。そのため、放射線撮影装置では、撮影制御を行う撮影制御部に各種の設定を設けることで、様々なユーザ(操作者)や様々なワークフローに対応できるようにしている。
特許文献1には、上述した各種の設定に関して、頻繁に使われる機能についての操作のステップ数を軽減するために、操作履歴に基づいた一連の複数の操作を短縮操作として登録する技術が記載されている。
特許第6250983号公報
しかしながら、一般的に、放射線撮影装置の特性を設定する個数が膨大であるため、ユーザ(操作者)が全ての特性を把握することは困難である。また、それらの特性を設定するためのユーザインタフェースが放射線撮影装置の様々な場所に存在し、ユーザ(操作者)が特性を設定するための場所を全て把握することは困難である。そのため、特許文献1に記載の技術では、操作したものを短縮化することはできても、例えば撮影制御部における操作していない設定が有効になった後の操作を予測することができず、ユーザ(操作者)が気づいていない設定を有効化することもできない。即ち、特許文献1に記載の技術は、撮影制御部の設定に関する操作性を向上させるという観点では、不十分な技術であった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、撮影制御部の設定に関する操作性を向上させることができる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の放射線撮影装置は、放射線検出器を用いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置であって、前記撮影の制御を行う撮影制御部の制御に係る操作ログを出力する出力手段と、前記操作ログのパターン解析を行う解析手段と、前記解析手段による前記操作ログのパターン解析の結果と、前記操作ログのパターンにおける判定基準を定義した操作ログパターン定義とに基づいて、前記撮影制御部の設定を変更する設定変更手段と、を有する。
また、本発明は、上述した放射線撮影装置の制御方法、及び、上述した放射線撮影装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、撮影制御部の設定に関する操作性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図1の表示部に表示されるGUI画面の一例を示す図である。 図1に示す解析部の処理方法の一例を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成の一例を示すブロック図である。放射線撮影装置100は、図1に示すように、放射線検出器110、撮影制御部120、及び、解析部130を有して構成されている。この放射線撮影装置100は、放射線検出器110を用いて放射線画像を撮影する装置である。本実施形態では、放射線撮影装置100は、放射線画像として静止画を撮影する装置を想定いているが、本発明においてはこの形態に限定されるものではなく、放射線画像として動画を撮影する装置であっても、本発明に適用可能である。
放射線検出器110は、撮影制御部120の制御に基づいて、入射した放射線(被検体を透過した放射線も含む)を検出して放射線画像を生成する。
撮影制御部120は、放射線検出器110を用いて、被検体(例えば、被検者)の放射線画像を撮影する制御を行う構成部である。この撮影制御部120は、図1に示すように、操作部1211を含み構成された表示部121、操作ログ出力部122、設定変更部123、及び、撮影制御状態判定部124を有して構成されている。なお、図1に示す例では、表示部121は、撮影制御部120の内部に設けられているが、本実施形態においてはこの態様に限定されるものではなく、例えば撮影制御部120の外部に別体で設けられていてもよい。
操作部1211を含み構成された表示部121は、グラフィカルユーザインタフェースの画面であって放射線検出器110から得られた放射線画像の表示領域を含むGUI画面を表示する構成部である。そして、表示部121において表示されたGUI画面に対しては、ユーザ(操作者)は、操作部1211を用いて操作入力を行うことができるようになっている。操作ログ出力部122は、撮影制御部120の制御に係る操作ログを出力する出力手段であり、具体的には、操作部1211を用いて行われた操作の操作ログを解析部130に出力する。この操作ログ出力部122は、例えば撮影制御アプリケーションの内部モジュールであり、また、操作ログは、例えばコンピュータが読み取り可能なファイル形式などで保存される。なお、撮影制御部120の設定変更部123及び撮影制御状態判定部124については、後述する。
解析部130は、操作ログ出力部122から出力された操作ログを解析する構成部である。解析部130は、撮影制御部120と同一のコンピュータに配置されたアプリケーションソフトウェアであってもよいし、或いは、撮影制御部120とは別のコンピュータ上のアプリケーションソフトウェアやハードウェア、インターネットサービスなどでもよい。この解析部130は、図1に示すように、操作ログ解析部131、及び、設定変更判定部132を有して構成されている。
操作ログ解析部131は、操作ログ出力部122から出力された操作ログのパターン解析を行う解析手段である。設定変更判定部132は、操作ログ解析部131による操作ログのパターン解析の結果と、操作ログのパターンにおける判定基準を定義した操作ログパターン定義とに基づいて、撮影制御部120の設定を変更すべきか否かを判定する判定手段である。
続いて、撮影制御部120の設定変更部123及び撮影制御状態判定部124について説明する。設定変更部123は、操作ログ解析部131による操作ログのパターン解析の結果と、操作ログパターン定義とに基づいて、撮影制御部120の設定を変更する設定変更手段である。より具体的に、設定変更部123は、設定変更判定部132によって撮影制御部120の設定を変更すべきと判定された場合に、撮影制御部120の設定を変更する処理を行う。この設定変更部123は、放射線撮影装置100(具体的に本実施形態では、撮影制御部120)の各種の設定を自動変更する。この設定変更部123は、例えば撮影制御アプリケーションの設定値を変更するものであり、例えば撮影制御アプリケーションの内部モジュールである。撮影制御状態判定部124は、撮影制御部120による撮影制御状態を判定する構成部であり、本実施形態においては、設定変更部123は、必要に応じて、撮影制御状態判定部124の判定結果を踏まえた撮影制御部120の設定変更を行い得る。
次に、撮影制御部120の設定項目の一例について説明する。ここでは、図2を用いて、撮影後の放射線画像の調整に関するユーザの操作の中から画像切り出し操作の例について説明する。
図2は、図1の表示部121に表示されるGUI画面の一例を示す図である。
図2(a)に示す表示部121に表示されるGUI画面には、放射線検出器110の全面の放射線画像を表示する画像表示領域201が設けられている。また、画像表示領域201の内部には、画像表示領域201に表示された放射線画像のうちの診断用の注目領域203を部分画像として切り出すための切り出し枠202が設けられている。また、図2(a)に示す表示部121に表示されるGUI画面には、画像表示領域201の右側に、操作部1211の一例に相当する各種のボタン211~216が設けられている。具体的には、回転ボタン211、反転ボタン212、切り出しボタン213、アノテーションボタン214、再撮影ボタン215、及び、写損ボタン216が設けられている。また、各種のボタン211~216の右側には、上から順に、メッセージ表示領域221、被検体情報表示領域、撮影方法表示領域、画像処理パラメータ設定領域222、操作部1211の一例に相当する撮影情報入力ボタン及び検査終了ボタン223が設けられている。
放射線撮影装置100において、放射線検出器110に放射線が入射すると、放射線検出器110は、入射した放射線に応じて放射線画像を生成する。そして、撮影制御部120は、放射線検出器110から放射線画像を取得して、これを表示部121においてGUI画面の画像表示領域201に表示させる。そして、GUI画面の画像表示領域201に放射線画像が表示された後に、ユーザは、GUI画面に対してマウスなどのポインティングデバイス等を用いて所望の画像調整操作を実施する。例えば、回転ボタン211による放射線画像の回転操作や画像処理パラメータ設定領域222でのコントラスト調整操作などである。
また、切り出しボタン213による放射線画像の注目領域203の切り出し操作も、画像調整操作の1つである。この切り出し操作では、ユーザは、例えば、注目領域203が画像中央にくるように切り出し枠202を調整し、注目領域203以外の不要な領域を除外するような操作を行う。例えば、ユーザは、図2(a)に示す切り出し枠202を、図2(b)に示す切り出し枠202のように調整する。このとき、ユーザは、切り出し枠202の操作を有効化するために、表示部121に表示されるGUI画面内にある切り出しボタン213を押下する。この切り出しボタン213を押下することにより、例えば図2(a)に示す切り出し枠202は、マウスやタッチパネルでドラッグなどの操作がしやすいように、ハンドルが表示されたり補助線が表示されたりすることで、図2(b)に示す状態になる。この図2(b)に示す状態が、ユーザによる切り出し操作が有効な状態である。
ここで、放射線撮影装置100の運用形態によっては、様々ある画像調整操作の中でも、必ず切り出し操作による調整を実施するような運用形態が存在する。このような運用形態の場合に、放射線画像の撮影直後に必ず切り出しボタン213を押下することは、ユーザ(操作者)にとって煩わしい操作となる。そこで、撮影制御部120のGUI操作アプリケーションの設定として、「撮影直後に自動で切り出し操作を有効化する」という設定をしておくことができる。この設定を有効にしておくことで、撮影直後に自動で切り出しボタン213が押下された状態となり、ユーザは、操作ステップ数を減らすことができ、注目領域203の切り出し操作に集中することができる。このようなユーザの操作ステップ数を減らすような設定が様々用意されている。一方で、撮影直後に切り出し操作による調整を実施しない運用形態では、上述した「撮影直後に自動で切り出し操作を有効化する」という設定が有効になっている場合には、ユーザは、切り出し操作が有効な状態を解除するために、切り出しボタン213を押下して切り出し操作が有効な状態を解除しなければならない。或いは、ユーザは、切り出し操作以外の操作を有効化する操作をしなければならない。なお、ここでは、自動的に有効にする設定を行う例について説明したが、この他にも、メッセージ表示をするかしないかの設定や操作するGUI画面を切り替える設定などの様々な設定がある。なお、ここで用語の補足説明をしておくと、ユーザは、操作者と呼ばれることもある。
次に、図1に示す操作ログパターン定義について説明する。
ここでは、図2で説明した切り出し操作を「A操作」とし、また、切り出しボタン213を「A操作有効化ボタン」とする。この場合、切り出しボタン213が押下されている状態はA操作が有効な状態であり、また、切り出しボタン213が押下されていない状態はA操作が無効な状態である。そして、ここでは、上述した「撮影直後に自動で切り出し操作を有効化する」というA操作を自動的に有効にする設定があるものとする。
図3は、図1に示す解析部130の処理方法の一例を説明するための図である。解析部130の操作ログ解析部131は、図3(a)~図3(c)に示す操作ログのパターン解析を行う。
図3(a)に示すように、操作ログのパターン310には、パターンの開始と終了を表すログが存在する。この図3(a)に示す例では、撮影完了ログ311がパターンの開始となる。そして、撮影完了ログ311に基づくパターンが開始された後、様々な操作ログ312を経て、撮影完了ログ313が当該パターンの終了となる。なお、撮影完了ログ313は、撮影完了ログ311に基づくパターンの終了であるとともに、次の操作ログ314のためのパターンの開始でもある。
パターンの開始とパターンの終了との間に一定パターンの操作が存在する場合に、例えば解析部130の設定変更判定部132は、パターン一致と判定する。本実施形態では、操作ログパターン定義の一例として、パターンの開始である撮影完了ログ(311)とA操作有効化ボタン押下ログ(321)とA操作(322)とが、他のユーザの操作を挟むことなく存在する場合にパターン一致と判定する基準を定義したものであるとする。この場合、図3(b)に示す操作ログのパターン320では、パターン一致と判定されることになる。一方、図3(c)に示す操作ログのパターン330では、パターンの開始である撮影完了ログ311とA操作有効化ボタン押下ログ332との間に、他のユーザの操作であるB操作331が存在するため、パターン不一致と判定されることになる。このように、例えば解析部130の設定変更判定部132では、パターンの一致と不一致の数を統計解析する。
次に、図1に示す放射線撮影装置100の処理手順について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、図4(a)の説明を行う。
始めに、図4(a)のステップS101において、ユーザがマウスやキーボードやタッチパネルなどの操作部1211を用いて表示部121に表示されたGUI画面に対して操作を行うと、撮影制御部120は、当該操作を検知する。
続いて、図4(a)のステップS102において、操作ログ出力部122は、ステップS101で検知した操作を操作ログとして記録する。記録先は、データベースやファイルへの出力であってもよい。また、操作ログ出力部122は、操作ログをファイルへの書き込みによって記録してもよいしメモリへの書き込みによって記録してもよい。また、操作ログ出力部122は、ユーザの操作のみならず、外部デバイスからのイベントの処理やアプリケーションの内部ロジックの処理なども同時に記録してもよい。
図4(a)のステップS102の処理が終了すると、図4(a)に示すフローチャートの処理を終了する。
次に、図4(b)の説明に移る。
始めに、図4(b)のステップS201において、解析部130の設定変更判定部132は、操作ログパターン定義を読み込む。操作ログパターン定義の読み込みの一例として、ここでは、図3(b)に示すような操作ログのパターンを読み込むものとする。なお、ここで操作ログパターン定義は、複数の設定項目のための複数のパターンであってもよい。
続いて、図4(b)のステップS202において、解析部130の操作ログ解析部131は、操作ログ出力部122から出力された操作ログを読み込む。なお、ここで読み込む操作ログは、図4(a)のステップS102において記録した操作ログである。
続いて、図4(b)のステップS203において、解析部130の操作ログ解析部131は、ステップS202で読み込んだ操作ログのパターン解析を行う。このパターン解析時には、開始と終了までの操作ログの数と、その中でパターンに一致した数の統計を分析する。開始から終了までの数の中にパターンが一致した数と一致していない数の統計を出すことができる。なお、操作ログ解析部131は、メモリ読み出しをするように構成することも可能であり、また、リアルタイムで解析するように構成することも可能である。さらに、操作ログ解析部131において、解析を実施するタイミングは特に限定されるものではなくいつ実施してもよく、また、通常1度解析した操作ログに関しては何度も解析されないようにする方が好ましい。
続いて、図4(b)のステップS204において、解析部130の設定変更判定部132は、ステップS203による操作ログのパターン解析の結果と、ステップS201で読み込んだ操作ログパターン定義とに基づいて、撮影制御部120の設定を変更すべきであるか否かを判定する。具体的に、本ステップでは、設定変更判定部132は、ステップS203でパターン解析された操作ログのパターンと、ステップS201で読み込んだ操作ログパターン定義で示された操作ログのパターンとの一致/不一致の統計情報に基づいて、撮影制御部120の設定を変更すべきであるか否かを判定する。設定変更判定部132は、例えば、2分の1の割合でパターンが一致している場合には設定変更するとか、4分の3の割合でパターンが一致している場合には設定変更するなどのルールを定めている。一般化して説明すると、設定変更判定部132は、ステップS203でパターン解析された操作ログのパターンと、ステップS201で読み込んだ操作ログパターン定義で示された操作ログのパターンとの一致の頻度(出現頻度)が、所定の閾値を超えた場合に、撮影制御部120の設定を変更すべきであると判定する。なお、ここで用いる所定の閾値は、設定によって(設定ごとに)予め決められていてよい。
続いて、図4(b)のステップS205において、解析部130の設定変更判定部132は、ステップS204の判定の結果が設定変更するべきであるか否かを判断する。
そして、図4(b)のステップS205の判断の結果、ステップS204の判定の結果が設定変更するべきである場合には(S205/Yes)、ステップS206に進む。
図4(b)のステップS206に進むと、解析部130の設定変更判定部132は、ステップS204において設定変更するべきであると判定された項目を、設定変更結果として撮影制御部120の設定変更部123に出力する。一般的には、ファイルなどに書き込んで出力するとよい。
続いて、図4(b)のステップS207において、撮影制御部120の設定変更部123は、ステップS206で出力された設定変更結果を読み込む。
続いて、図4(b)のステップS208において、撮影制御部120の設定変更部123は、ステップS207で読み込んだ設定変更結果に基づいて、設定変更するべきであると判定された項目を設定変更する。こここで、設定変更は、設定値が書き込まれているデータソースを書き換えてもよいし、データソースを読み込んだメモリ上の設定を書き換えてもよい。さらに、設定変更は、起動時に読み込む設定情報を書き換えてもよいし、起動時に設定されている設定値を変更するようにしてもよい。また、起動中に変更可能な設定であれば、起動中に変更してもよい。
図4(b)のステップS208の処理が終了した場合、或いは、図4(b)のステップS205においてステップS204の判定の結果が設定変更するべきでないと判断された場合には(S205/No)、図4(b)に示すフローチャートの処理を終了する。
なお、図4を用いた説明では、設定変更項目が1つのみの場合の例について説明しているが、複数の異なる設定変更項目について判定する場合には、次のパターンについて処理を継続する形態を採る。
以上説明したように、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100では、操作ログ解析部131は、操作ログ出力部122から出力された操作ログのパターン解析を行うようにしている。そして、設定変更判定部132は、操作ログ解析部131による操作ログのパターン解析の結果と、操作ログパターン定義とに基づいて、撮影制御部120の設定を変更するようにしている。
かかる構成によれば、操作ログを解析することにより、例えば放射線撮影装置100の特性を設定する個数が膨大であるためにユーザが気づいていない設定を最適に設定変更することができ、撮影制御部120の設定に関する操作性を向上させることができる。これにより、例えばユーザが高頻度で冗長な操作をしている場合には、冗長な操作を軽減する設定に自動で設定変更することができるため、ユーザによる撮影制御部120の設定における操作負荷を軽減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する本発明の第2の実施形態における説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成は、図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の概略構成と同様である。また、第2の実施形態における表示部121に表示されるGUI画面としては、図2に示す第1の実施形態における表示部121に表示されるGUI画面を適用可能である。さらに、第2の実施形態における解析部130の処理方法としては、図3に示す第1の実施形態における解析部130の処理方法を適用可能である。
上述した第1の実施形態は、放射線撮影装置100(具体的には、撮影制御部120)の各種の設定を自動変更する形態であった。第2の実施形態は、上述した第1の実施形態における設定の自動変更に関し、その変更がユーザ(操作者)にとって妥当であるか否かを判定する処理を行う形態である。また、第2の実施形態は、その変更が妥当でないと判定した場合に、放射線撮影装置100(具体的には、撮影制御部120)の設定を変更前に戻す設定変更も行う形態である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。第2の実施形態では、上述した図4に示す第1の実施形態におけるフローチャートの処理を実施して撮影制御部120の設定が変更されてから、所定の期間が経過した後に、図5に示すフローチャートのステップS301~ステップS306を実施する。ここで、本実施形態においては、所定の期間は、撮影制御部120のそれぞれの設定に定められた重要度の大きさに基づいて、その長さが定められるものとする。ここでは、所定の期間は、例えば、図4(b)で変更した項目(機能)をユーザが3~4回以上の回数について使用するまでの期間であるものとする。この図5は、撮影制御部120の設定変更の妥当性を検証し、妥当ではないと判定した場合に、撮影制御部120の設定を変更前の設定に戻す処理を示したフローチャートである。
図5の「START」は、妥当性を検証するための操作ログが蓄積されたタイミングであるものとする。また、図5のフローチャートの処理は、図4(b)のフローチャートの処理の内容とほぼ同じであり、異なる点は、図4のステップS204の処理が図5のステップS304の処理に置き換わっており、図4のステップS205の処理が図5のステップS305の処理に置き換わっており、図4のステップS206~S208の処理が図5のステップS306の処理に置き換わっている。
始めに、図5のステップS301において、解析部130の設定変更判定部132は、操作ログパターン定義を読み込む。
続いて、図5のステップS302において、解析部130の操作ログ解析部131は、例えば上述した所定の期間において操作ログ出力部122から出力された操作ログを読み込む。
続いて、図5のステップS303において、解析部130の操作ログ解析部131は、ステップS302で読み込んだ操作ログのパターン解析を行う。
続いて、図5のステップS304において、解析部130の設定変更判定部132は、ステップS303による操作ログのパターン解析の結果に基づいて、撮影制御部120の設定を変更する前に対する変更した後の操作性の良悪を判定する。
操作ログの第1例として、例えば、表示部121に表示されるGUI画面に対するポインティングデバイスの一例であるマウスの操作における移動量の操作ログを解析して、操作性の良悪の判定を実施する方法が考えられる。この第1例の場合、設定変更判定部132は、撮影制御部120の設定の変更に関する複数の一連の操作を行う際のマウスの移動量を解析により計測して、マウス操作の移動量が、変更する前に対して変更した後の方が大きくなった場合に操作性が悪いと判定する。
操作ログの第2例として、例えば、表示部121に表示されるGUI画面に対する操作の処理ステップ数の操作ログを解析して、操作性の良悪の判定を実施する方法が考えられる。この第2例の場合、設定変更判定部132は、撮影制御部120の設定の変更に関する複数の一連の操作を行う際の処理ステップ数を計測して、その処理ステップ数が、変更する前に対して変更した後の方が大きくなった場合に操作性が悪いと判定する。なお、処理ステップ数は、例えば、操作ログの行数をカウントすることにより計測することができる。
操作ログの第3例として、例えば、表示部121に表示されるGUI画面に対する操作の時間を解析して、操作性の良悪の判定を実施する方法が考えられる。この第3例の場合、設定変更判定部132は、撮影制御部120の設定の変更に関する複数の一連の操作を行う際の時間を計測して、その時間が、変更する前に対して変更した後の方が長くなった場合に操作性が悪いと判定する。この第3例では、操作ログに処理ステップと一緒に時刻を記録しておくことにより、撮影制御部120の設定の変更に関する複数の一連の操作を行う際の時間をカウントすることが可能である。
続いて、図5のステップS305において、解析部130の設定変更判定部132は、ステップS304の判定の結果が操作性が悪いか否かを判断する。
そして、図5のステップS305の判断の結果、ステップS304の判定の結果が操作性が悪いである場合には(S305/Yes)、ステップS306に進む。
図5のステップS306に進むと、撮影制御部120の設定変更部123は、撮影制御部120の設定を変更前に戻す設定変更を行う。
図5のステップS306の処理が終了した場合、或いは、図5のステップS305においてステップS304の判定の結果が操作性が悪いでない場合には(S305/No)、図5に示すフローチャートの処理を終了する。
なお、本実施形態では、操作ログを解析して、撮影制御部120の設定の変更が妥当であるか否かを判断する形態を示したが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。例えば、上述した図4に示す第1の実施形態におけるフローチャートの処理を実施して撮影制御部120の設定が変更されてから、所定の期間が経過した後に、変更前と変更後のうちのどちらの操作性が良いかをユーザに問い合わせるためのダイアログを表示部121に表示し、表示部121の操作部1211を介してユーザが入力した情報に基づいて、操作性の良悪の判定を実施する方法も考えられる。例えば、ユーザが変更前の方が操作性が良いという情報を入力した場合には、設定変更部123は、撮影制御部120の設定を変更前に戻す設定変更を行う。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置100では、操作ログ解析部131は、設定変更部123によって撮影制御部120の設定が変更されてから所定の期間が経過した後に、当該所定の期間における操作ログのパターン解析を行うようにしている。そして、設定変更部123は、操作ログ解析部131による操作ログのパターン解析の結果に基づいて、撮影制御部120の設定を変更する前の設定に戻すようにしている。具体的には、設定変更部123は、設定変更判定部132によって操作性が悪いと判定された場合に、撮影制御部120の設定を変更する前の設定に戻すようにしている。
かかる構成によれば、上述した第1の実施形態における効果に加えて、設定変更部123で行った撮影制御部120の設定変更が、操作性の観点から妥当でない場合に、撮影制御部120の設定を変更する前の設定に戻すことができるため、ユーザが本当は変更されたくなかったのに変更されてしまったという場合を救済することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:放射線撮影装置、110:放射線検出器、120撮影制御部、121:表示部、1211:操作部、122:操作ログ出力部、123:設定変更部、124:撮影制御状態判定部、130:解析部、131:操作ログ解析部、132:設定変更判定部

Claims (13)

  1. 放射線検出器を用いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置であって、
    前記撮影の制御を行う撮影制御部の制御に係る操作ログを出力する出力手段と、
    前記操作ログのパターン解析を行う解析手段と、
    前記解析手段による前記操作ログのパターン解析の結果と、前記操作ログのパターンにおける判定基準を定義した操作ログパターン定義とに基づいて、前記撮影制御部の設定を変更する設定変更手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記解析手段による前記操作ログのパターン解析の結果と、前記操作ログパターン定義とに基づいて、前記設定を変更すべきか否かを判定する判定手段を更に有し、
    前記設定変更手段は、前記判定手段によって前記設定を変更すべきと判定された場合に、前記撮影制御部の設定を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記判定手段は、前記解析手段によってパターン解析された前記操作ログのパターンと、前記操作ログパターン定義で示された操作ログのパターンとの一致の頻度が、所定の閾値を超えた場合に、前記設定を変更すべきと判定することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記解析手段は、グラフィカルユーザインタフェースの画面であって前記放射線画像の表示領域を含むGUI画面に対する操作の前記操作ログのパターン解析を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記設定変更手段によって前記撮影制御部の設定が変更されてから所定の期間が経過した後に、前記解析手段は、前記所定の期間における前記操作ログのパターン解析を行い、
    前記設定変更手段は、前記解析手段による前記操作ログのパターン解析の結果に基づいて、前記撮影制御部の設定を前記変更する前の設定に戻す
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記解析手段による前記操作ログのパターン解析の結果に基づいて、前記変更する前に対する前記変更した後の操作性の良悪を判定する判定手段を更に有し、
    前記設定変更手段は、前記判定手段によって前記操作性が悪いと判定された場合に、前記撮影制御部の設定を前記変更する前の設定に戻す
    ことを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記判定手段は、グラフィカルユーザインタフェースの画面であって前記放射線画像の表示領域を含むGUI画面に対する操作の移動量が、前記変更する前に対して前記変更した後の方が大きくなった場合に、前記操作性が悪いと判定することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記判定手段は、グラフィカルユーザインタフェースの画面であって前記放射線画像の表示領域を含むGUI画面に対する操作の処理ステップ数が、前記変更する前に対して前記変更した後の方が大きくなった場合に、前記操作性が悪いと判定することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記判定手段は、グラフィカルユーザインタフェースの画面であって前記放射線画像の表示領域を含むGUI画面に対する操作の時間が、前記変更する前に対して前記変更した後の方が長くなった場合に、前記操作性が悪いと判定することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記判定手段は、前記変更する前と前記変更した後のうちのどちらの操作性が良いかをユーザに問い合わせた結果に基づいて、前記変更する前に対する前記変更した後の操作性の良悪を判定することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記所定の期間は、前記撮影制御部のそれぞれの設定に定められた重要度の大きさに基づいて、その長さが定められることを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  12. 放射線検出器を用いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置の制御方法であって、
    前記撮影の制御を行う撮影制御部の制御に係る操作ログを出力する出力ステップと、
    前記操作ログのパターン解析を行う解析ステップと、
    前記解析ステップによる前記操作ログのパターン解析の結果と、前記操作ログのパターンにおける判定基準を定義した操作ログパターン定義とに基づいて、前記撮影制御部の設定を変更する設定変更ステップと、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放射線撮影装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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