JP2022017760A - コークス炉乾燥バーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスの低流量時においても失火を抑制することができ、保炎機能を向上できる。【解決手段】蓄熱室の上部に燃焼室と炭化室とが交互に配列された構造を有するコークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥する際に使用されるバーナー40であって、燃料Eが供給される内管41と、空気が自然供給される外管42と、を備えた二重管構造とされ、内管41には、その先端面が閉止されるとともに先端側側壁に複数のガス穴43が管軸方向に沿って複数配列されて設けられ、内管41のノズル先端部41a側から1列目のガス穴43Aの穴中心までの距離Yは、ガス穴43Aの穴径d1としたときに、d1/2≦Y≦3d1を満たす構成のコークス炉乾燥バーナーを提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、コークス炉の炉体設備における火入れ時のコークス炉乾燥バーナーに関する。
従来、炭化室に装入された石炭を高温乾留してコークスを製造するコークス炉としては、蓄熱室の上部に複数の炭化室と燃焼室とが交互に配置された構造とされたものが提供されている。このコークス炉では、蓄熱室から燃料ガスや空気を燃焼室に供給して燃焼させ、この燃焼室に隣接して設けられた炭化室内に石炭を装入し、この石炭を高温で乾留することでコークスを製造する。
このようなコークス炉の炉体設備は、耐火煉瓦積みで築炉されており、築炉後の炉体は耐火煉瓦自体や目地モルタル等に含まれる水分で湿った状態にある。このため、実操業を開始する火入れに先立って、炉体を十分に乾燥させる必要がある。そして、築炉後の炉体乾燥は、コークス炉以外の炉でも実施されているが、特にコークス炉の炉体は、蓄熱室、燃焼室及び炭化室と複数の炉室に区切られた炉体構造をなしていることから、一般的には、炭化室でCOGや軽油などの燃料を燃焼し、その燃焼排ガスを燃焼室、蛇腹、蓄熱室、水平煙道等の炉体全体に導き、最終的に煙道及び煙突から燃焼ガスを大気に排出することで、炉体乾燥を行っている。
このような炉体乾燥を行う方法として、例えば炉蓋に設置したバーナーを用いてコークス炉の乾燥を行うことが知られている。
ここで、コークス炉の炉材には、一般に珪石煉瓦が使用されており、築炉後の乾燥・昇温時には、相転移に伴う体積変化によって亀裂が生じるおそれがある。これを回避するためには、昇温速度を遅くする必要があり、特に乾燥初期の250℃以下の温度範囲において昇温速度を極度に遅くし、その後、徐々に昇温速度を上げながら煉瓦温度が800℃になるまで昇温している。
ところで、炭化室にバーナーを配設し、その燃焼排ガスによって炉体を乾燥させる場合、バーナーは炭化室の入口近傍に設置され、その燃焼フレームが炭化室の奥行き方向に延在することになるため、炭化室の奥行き方向において燃焼フレームの温度偏差が生じる。よって、炭化室の炉壁を構成する珪石煉瓦の亀裂の発生を抑制するためには、燃焼フレームによって最も高温となる炭化室の炉壁位置の温度を監視して昇温する必要があった。このため、バーナーによる炉体の昇温速度をさらに遅くする必要があり、乾燥期間が非常に長くなるといった問題があった。
そこで、バーナーの燃焼フレームによる炭化室内の温度偏差を抑制するためには、バーナーの燃焼フレームによって直接炭化室の炉壁を加熱することがないように、バーナーの燃焼フレームを短炎化して、燃焼排ガスの顕熱によって炭化室を加熱することが考えられる。
上述のように、コークス炉の炉体を乾燥する場合、珪石煉瓦の相転移に伴う体積変化による亀裂の発生を抑制するために、乾燥初期の250℃以下の温度範囲において昇温速度を極度に遅くし、その後、徐々に昇温速度を上げながら煉瓦温度が800℃になるまで昇温している。このため、乾燥初期では、燃料の供給量が極めて少なく、これに伴い空気比が大きくなる。一方、乾燥後半では、燃料の供給量が多くなり空気比が小さくなる。具体的にはCOGを燃料とした場合、乾燥初期と乾燥後半とで、燃料の供給量が50倍程度変化し、空気比も30倍程度変化することになる。しかし、従来の短炎化バーナーでは、このような広い燃焼負荷範囲に対応することはできなかった。このように、従来では、コークス炉の炉体乾燥に適した短炎化バーナーは提供されておらず、コークス炉の炉体乾燥には多くの時間を要していた。
これに対して、炭化室にバーナーを設置し、その先端面が閉止されるとともに先端側の側壁に複数の小孔が設けられ、前記内管の外径dと前記外管の内径Dとの比D/dが2.5以上とすることで、炭化室にバーナーを設置して加熱乾燥する場合であっても、炭化室の奥行き方向における温度偏差の発生を抑制し、昇温速度の調整を適正に行うことで、乾燥期間の短縮を図ることができる炉体乾燥方法について、例えば特許文献1に提案されている。
特開2017-171901号公報
しかしながら、コークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥する際に使用されるコークス炉乾燥バーナーでは、ガスの低流量時において燃料の供給量が少ない低流量時の場合に、ガス穴から噴出された燃料による炎が消えるおそれがあった。そのため、保炎性能を高め、失火をより確実に抑制できるバーナーが求められており、その点で改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ガスの低流量時においても失火を抑制することができ、保炎機能を向上できるコークス炉乾燥バーナーを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、蓄熱室の上部に燃焼室と炭化室とが交互に配列された構造を有するコークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥する際に使用されるコークス炉乾燥バーナーであって、燃料が供給される内管と、空気が自然供給される外管と、を備えた二重管構造とされ、前記内管には、その先端面が閉止されるとともに先端側側壁に複数のガス穴が管軸方向に沿って複数配列されて設けられ、前記内管のノズル先端部側から1列目の前記ガス穴の穴中心までの距離Yは、前記ガス穴の穴径d1としたときに(1)式を満たすことを特徴としている。
Figure 2022017760000002
本発明では、ノズル先端部側から1列目のガス穴の穴中心までの距離Yが(1)式を満たすように設けられているので、内管のノズル先端部の前方領域に燃料ガスが滞留するガス溜まりを発生させることができ、外管内を流れる空気の流速が抑えられた低速領域が拡大され、保炎効果を向上させることができる。これにより、燃料ガスの供給量が少ない低流量時の場合でも、ガス穴から噴出された燃料による炎が消えることを抑制することができる。
また、内管は、その先端面が閉止されるとともに先端側の側壁に複数のガス穴が設けられているので、バーナーの短炎化を図ることができる。
よって、広い燃焼負荷範囲においても燃焼が安定していることから、乾燥初期から乾燥後半の全領域において、安定して乾燥を行うことができる。
また、バーナーの短炎化が図られているので、バーナーによって直接炭化室の炉壁を加熱することを抑制して、バーナーの燃焼排ガスの顕熱によって炭化室の炉壁を加熱乾燥することができ、炭化室の奥行き方向における温度偏差の発生を抑制することができる。これにより、昇温速度の管理を炭化室全体の適正な温度に応じて行うことができ、火入れ時の炉体乾燥の乾燥期間の短縮を図ることができる。また、局所的に高温になる部分が存在しないため、炭化室の炉壁を構成する耐火煉瓦の亀裂の発生を抑制することができる。
また、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、前記内管のノズル先端部の外周縁部の曲率半径Rは5mm以上であることを特徴としてもよい。
この場合には、内管のノズル先端部の外周縁部の曲率半径を5mm以上とすることで、燃料ガスがノズル先端部の前方に向けて流れ易くなる。そのため、保炎効果をより向上させることができ、燃料ガスの供給量が少ない低流量時の場合における失火をより確実に抑えることができる。
また、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、前記内管における前記1列目の前記ガス穴のガス穴径をd1とし、2列目以降の前記ガス穴のガス穴径をd2としたときに(2)式を満たすことを特徴とすることが好ましい。
Figure 2022017760000003
本発明によれば、1列目のガス穴のガス穴径d1と2列目以降のガス穴径d2との関係が(2)式を満たすように設けられているので、燃料ガスがノズル先端部の前方に向けて流れ易くなり、安定した保炎効果が得られる。そのため、燃料ガスの供給量が少ない低流量時の場合における失火をより効果的に抑えることができる。
また、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、前記1列目のガス穴径d1と、前記2列目以降のガス穴径d2との穴径比d1:d2は、5:3~7:3とされていることを特徴としてもよい。
このような構成によれば、1列目のガス穴径d1と、2列目以降のガス穴径d2との穴径比d1:d2を5:3~7:3となるように設けることで、ノズル先端部にガス溜まりを発生させて高い保炎効果をもたせることができ、短炎(不輝炎)を継続しつつ、ターンダウン比を向上させることができる。そのため、1列目のガス穴を大径にすることによって圧損を低減できるので、燃料ガスの供給量が低流量から高流量まで、従来実施していたガス量に応じたノズルチップ(内管の先端部)の交換が不要となって連続稼働が可能となることから、工期の短縮を図ることができる。
また、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、前記外管には、周方向に間隔をあけて複数の空気取入口が形成され、前記空気取入口は、前記外管の管軸方向に沿って延びる長孔に形成され、前記外管には、該外管に同軸に設けられ、前記管軸方向にスライド可能に設けられた開閉筒が設けられ、前記開閉筒は、前記空気取入口に対して全閉位置と、全開位置との間の任意の位置で位置決めされることを特徴としてもよい。
このような構成によれば、外管の周方向に間隔をあけて配列される複数の空気取入口に対して開閉筒が管軸方向にスライドすることで空気取入口の開口量を調整することができる。この場合には、開閉筒のスライド位置に関わらず、複数の空気取入口のそれぞれを同じ開口量に精度よく調整することができる。
これにより、各空気取入口から外管内に吸引される空気吸引量のばらつきを低減することができる。したがって、乾燥工程における多数のバーナーの空気比をばらつきを低減するように制御することができる。また、この場合には、開閉筒を外筒に沿って管軸方向にスライドさせる簡単な構成となる。
また、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、前記開閉筒を位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴としてもよい。
このような構成によれば、位置決め手段により開閉筒のスライド位置を任意の位置に高い精度で位置決めすることができ、空気取入口の開口量を簡単な構造で容易に調整することができる。
また、本発明に係るコークス炉乾燥バーナーでは、前記外管は、外径寸法Dと長さ寸法Tの関係が(3)式を満たしていることが好ましい。
Figure 2022017760000004
このような構成によれば、外管における外径寸法Dと長さ寸法Tの関係が(3)式を満たすように設けられているので、乾燥時に生じるコークス炉の騒音を小さく抑えることができる。そのため、外管の長さ寸法Tを長く設定することが可能となり、火炎をコークス炉内に進入させることを防止できる。
本発明のコークス炉乾燥バーナーによれば、ガスの低流量時においても失火を抑制することができ、保炎機能を向上できる。
本発明の一実施形態であるコークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥方法が適用されるコークス炉の概略説明図である。 図1に示すコークス炉の断面説明図である。 炉体乾燥時における炭化室の断面説明図である。 本発明の一実施形態であるバーナーの断面説明図である。 図4に示す内管の先端部分の要部拡大図である。 開閉筒の構成を側方からみた示す半断面図である。 (a)、(b)は、第1実施例の解析結果を示す図である。 (a)、(b)は、第2実施例の解析結果を示すグラフである。 (a)、(b)、(c)は、第3実施例の内管のガス穴の配置を示す図である。 第3実施例の解析結果を示すグラフである。 (a)、(b)は、第4実施例の解析結果を示す図である。 (a)、(b)は、第4実施例の解析結果を示す図である。 実施例によるブロア吸引圧毎の炉壁付近の温度の標準偏差を示す図である。
以下、本発明の実施形態によるコークス炉乾燥バーナーについて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態によるコークス炉乾燥バーナー(図3及び図4に示すバーナー40)は、蓄熱室の上部に燃焼室と炭化室とが交互に配列された構造を有するコークス炉1の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥する際に使用される。
本実施形態であるコークス炉1は、図1に示すように、並列された複数の炭化室10を備えており、隣接する2つの炭化室10の間に、燃焼室20が配置されている。
そして、図2に示すように、並列する炭化室10及び燃焼室20の下方側に、蓄熱室30が配設されている。
炭化室10の上面には、図1及び図2に示すように、石炭を装入するための装入口12が複数形成されており、炭化室10の端部には、炭化室10から発生する排ガスを排出するための上昇管14が配置され、この上昇管14がドライメン3に接続されている。
また、炭化室10は、並列する炭化室10の間に設けられた燃焼室20からの熱を効率的に石炭へと伝達するために、炭化室10の一対の炉壁(燃焼室20側に位置する炉壁)の距離が比較的短くされている。すなわち、炭化室10の炉幅が狭くされているのである。
燃焼室20の上面には、図1及び図2に示すように、燃焼室20内部の点検を行う点検孔21と温度計22とが配設されている。また、この燃焼室20には、図2に示すように、仕切り壁24が配設されている。
蓄熱室30は、燃焼室20に対して燃焼ガス及びエアを導入するとともに、燃焼室20内の排ガスが排出される構成とされており、図2に示すように、燃焼ガス及びエアの供給管5及び煙道7に接続されている。
ここで、炭化室10、燃焼室20及び蓄熱室30を含むコークス炉1の炉体設備は、珪石煉瓦を積み上げて構成されており、築炉時には、珪石煉瓦および目地モルタル等が水分を含んでいることから、実操業を開始する火入れ前には、炉体設備の乾燥を行う必要がある。
コークス炉1の炉体設備の乾燥は、図3に示すように、炭化室10の炉蓋からバーナー40を挿入し、このバーナー40の燃焼排ガスを炭化室10から燃焼室20及び蓄熱室30を含む炉体設備全体に導入することで実施される。
次に、本実施形態におけるバーナー40の構造について、図4を参照して詳しく説明する。
バーナー40は、燃料Eが供給される内管41と、1次空気A1が自然供給される外管42と、を備えた二重管構造とされている。本実施形態では、外管42とバーナータイル48の間に、2次空気A2が導入される2次空気流路49が形成されている。
ここで、内管41及び外管42において、管軸O方向で先端側を前方とし、その反対側を後方として以下説明する。
内管41は、その先端面がノズル先端部41aによって閉止されるとともに先端側の側壁に複数のガス穴43(43A、43B)が管軸O方向に沿って複数(本実施形態では2列)配列されて設けられている。ガス穴43のガス穴径は3mm以上8mm以下の範囲内とされており、ガス穴43の個数が10個以上30個以下の範囲内とされている。
なお、本実施形態では、図5に示すように、ノズル先端部41a寄りの1列目のガス穴43Aと2列目のガス穴43Bが周方向に千鳥配置により設けられている。これらのガス穴43A、43Bが形成される領域は、内管41のノズル先端部41aから後方に100mm以上300mm以下の範囲内とされている。
ガス穴43は、ノズル先端部41a側から1列目のガス穴43Aの穴中心Cまでの距離Yにおいて、1列目のガス穴43Aの穴径をd1としたときに、(1)式を満たすように設定されている。
Figure 2022017760000005
図5に示すように、内管41のノズル先端部41aにおける外周縁部41dの曲率半径Rは5mm以上となっている。
また、内管41における1列目のガス穴43Aのガス穴径をd1とし、2列目以降のガス穴43Bのガス穴径をd2としたときに(2)を満たすように設定されている。
Figure 2022017760000006
内管41における1列目のガス穴径d1と、2列目以降のガス穴径d2との穴径比d1:d2は、5:3~7:3とされている。
また、本実施形態では、内管41の材質として高温酸化しにくいステンレス鋼のSUS304が採用されている。本実施形態では、SUS304を使用することで、内管41の内面に酸化鉄が生成されることを防ぎ、ガス穴43の閉塞を抑制できる構成となっている。
この場合には、ガス穴43が形成される内管41にSUS304を用いることで、内管41周辺の温度が800℃を超えるような場合であっても、高温酸化によりノズル内面に酸化鉄が生成しガス穴43の近傍に付着することによる閉塞を防止することができる。
図4に示すように、外管42は、管本体42Aと、管本体42Aの後端側(基端部42c側)に設けられる空気導入筒部42Bと、を有している。空気導入筒部42Bは、周方向に一定の間隔をあけて複数の空気取入口44が形成され、1次空気A1が外管42内に自然供給される構造とされている。内管41の外周面41bと外管42の内周面42aとの間には、1次空気流路42Cが形成されている。
空気取入口44は、図6に示すように、空気導入筒部42Bの管軸O方向の中央より前方の領域に配置されている。空気取入口44は、外管42の管軸O方向に沿って延びる長孔に形成され、複数の空気取入口44が同形状となっている。外管42は、複数の空気取入口44が周方向に一定の間隔をあけて配列されることで、周方向に均一に1次空気A1が外管42内に供給されるように構成されている。
そして、図4に示すように、外管42の管本体42Aは、外径寸法Dと管軸O方向の長さ寸法T(外管先端部42bから炭化室10の外面10aまでの距離)の関係が(3)式を満たすように設定されている。
Figure 2022017760000007
図4に示すように、内管41のノズル先端部41aは、外管42の外管先端部42bよりも後退した位置に配置されている。その後退距離は、例えば150mm以上600mm以下の範囲内とされている。
また、図6に示すように、外管42には、外管42に同軸に設けられ、空気導入筒部42Bに対して管軸O方向にスライド可能に開閉筒45が設けられている。開閉筒45は、複数の空気取入口44を全閉する閉止位置と全開する全開位置との間の任意の位置で位置決め可能に構成されている。開閉筒45は、閉止位置では空気導入筒部42Bの外周側を覆うように配置され、全開位置では空気導入筒部42Bの後方に退避するように配置される。
空気導入筒部42Bの外周面42eには、管軸O方向に沿って延びる帯状の案内ガイド46が設けられている。案内ガイド46は、長さ方向に延在するスリット46Aが形成され、このスリット46Aに沿って開閉筒45に設けられるスライド片45Aがスライド可能に支持されている。
また、案内ガイド46には、管軸O方向に目盛が表示された目盛板46B(位置決め手段)が設けられている。これにより開閉筒45を目盛板46Bの目盛りに合せて空気導入筒部42Bに対して任意の位置に位置決めすることができる。
そして、図1及び図2に示すように、コークス炉1の炉体設備の乾燥を行う際には、図4に示すバーナー40を用いてCOGや軽油などの燃料Eを燃焼し、バーナー40の燃焼排ガスの顕熱によって炭化室10の炉壁を加熱乾燥するとともに、この燃焼排ガスを、炭化室10へと排出され、燃焼室20及び蓄熱室30を含む炉体設備全体に導入させる。
このとき、乾燥時の温度管理は、珪石煉瓦の相転移に伴う体積変化に起因する亀裂の発生を抑制するために、炭化室10の炉壁のうち最も高温となる領域の温度を監視することになる。
次に、上述したバーナー40の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態のバーナー40では、図4及び図5に示すように、ノズル先端部41a側から1列目のガス穴43の穴中心Cまでの距離Yが上述した(1)式を満たすように設けられているので、内管41のノズル先端部41aの前方領域にガスが滞留するガス溜まりを発生させることができ、外管42内を流れる空気の流速が抑えられた低速領域が拡大され、保炎効果を向上させることができる。
これにより、燃料Eの供給量が少ない低流量時の場合でも、ガス穴43から噴出された燃料Eによる炎が消えることを抑制することができる。
また、内管41は、その先端面が閉止されるとともに先端側の側壁に複数のガス穴43が設けられているので、バーナー40の短炎化を図ることができる。
よって、広い燃焼負荷範囲においても燃焼が安定していることから、乾燥初期から乾燥後半の全領域において、安定して乾燥を行うことができる。
また、本実施形態では、バーナー40の短炎化が図られているので、バーナー40によって直接炭化室10の炉壁を加熱することを抑制して、バーナー40の燃焼排ガスの顕熱によって炭化室10の炉壁を加熱乾燥することができ、炭化室10の奥行き方向における温度偏差の発生を抑制することができる。これにより、昇温速度の管理を炭化室10全体の適正な温度に応じて行うことができ、火入れ時の炉体乾燥の乾燥期間の短縮を図ることができる。また、局所的に高温になる部分が存在しないため、炭化室10の炉壁を構成する耐火煉瓦の亀裂の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、内管41のノズル先端部41aの外周縁部41dの曲率半径Rを5mm以上とすることで、ガスがノズル先端部41aの前方に向けて流れ易くなる。そのため、保炎効果をより向上させることができ、燃料Eの供給量が少ない低流量時の場合における失火をより確実に抑えることができる。
また、本実施形態では、1列目のガス穴43Aのガス穴径d1と2列目以降のガス穴43Bのガス穴径d2との関係が上述した(2)式を満たすように設けられているので、ガスがノズル先端部41aの前方に向けて流れ易くなり、安定した保炎効果が得られる。そのため、燃料の供給量が少ない低流量時の場合における失火をより効果的に抑えることができる。
さらに、本実施形態では、ガス穴43における1列目のガス穴径d1と、2列目以降のガス穴径d2との穴径比d1:d2を5:3~7:3となるように設けることで、ノズル先端部41aにガス溜まりを発生させて高い保炎効果をもたせることができ、短炎(不輝炎)を継続しつつ、ターンダウン比を向上させることができる。そのため、1列目のガス穴43Aを大径にすることによって圧損を低減できるので、燃料Eの供給量が低流量から高流量まで、従来実施していたガス量に応じたノズルチップ(内管41の先端部分)の交換が不要となって連続稼働が可能となることから、工期の短縮を図ることができる。
また、本実施形態では、図6に示すように、外管42の周方向に間隔をあけて配列される複数の空気取入口44に対して開閉筒45が管軸O方向にスライドすることで空気取入口44の開口量を調整することができる。この場合には、開閉筒45のスライド位置に関わらず、複数の空気取入口44のそれぞれを同じ開口量に精度よく調整することができる。
これにより、各空気取入口44から外管42内に吸引される第1空気A1の空気吸引量のばらつきを低減することができる。したがって、乾燥工程における多数のバーナー40の空気比をばらつきを低減するように制御することができる。また、この場合には、開閉筒45を外管42に沿って管軸O方向にスライドさせる簡単な構成となる。
また、本実施形態では、外管42の空気導入筒部42Bに設けられる目盛板46Bにより開閉筒45のスライド位置を任意の位置に高い精度で位置決めすることができ、複数の空気取入口44の開口量を簡単な構造で容易に調整することができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、外管42における外径寸法Dと長さ寸法Tの関係が上述した(3)式を満たすように設けられているので、乾燥時に生じるコークス炉の騒音を小さく抑えることができる。そのため、外管42の長さ寸法Tを長く設定することが可能となり、火炎をコークス炉内に進入させることを防止できる。
上述した本実施形態によるコークス炉乾燥バーナーでは、ガスの低流量時においても失火を抑制することができ、保炎機能を向上できる。
次に、上述した実施形態によるコークス炉乾燥バーナーの効果を裏付けるために行った実施例について以下説明する。
(第1実施例)
第1実施例は、内管41に設けられるガス穴43の管軸方向の位置を変えたときの保炎効果を確認するために、FEMモデルを作成して数値シミュレーション解析を行い、その効果を確認したものである。
図7(a)、(b)は、第1実施例の解析結果を示している。図において、内管41の内外にはガスの流速ベクトルが表示されている。
図7(a)に示す実施ケースは、内管41の先端部にガス穴径3mmのガス穴43を周方向に間隔をあけて8個配置したものである。図7(b)に示す比較ケースは、内管41の先端部より後方の位置にガス穴径3mmのガス穴43を周方向に間隔をあけて8個配置したものである。図7(a)、(b)に示す符号S1、S2の領域は、それぞれガスの流速が低速になっている滞留領域(低速領域)を示している。
第1実施例の結果では、ガス穴43をノズル先端部41aに近付けて配置することにより、ノズル先端部41aの前方に形成される低速領域が拡大することが確認された。つまり、実施ケースの低速領域S1が比較ケースの低速領域S2よりも拡大することによって保炎効果が高められていることがわかる。
また、ガス穴43の位置はノズル先端部41aに近いほど保炎効果が向上されることも確認された。
(第2実施例)
第2実施例は、上述した第1実施例で使用したFEMモデルにおいて、2列のガス穴における列毎に異なるガス穴径とした実施ケースと、同じ穴径とした比較ケースについて数値シミュレーション解析を行い、保炎効果を確認したものである。
実施ケースは、1列目に穴径5mmのガス穴を8個配置し、2列目に穴径3mmのガス穴を8個配置した内管としている。比較ケースは、1列目と2列目のガス穴はそれぞれ穴径3mmを8個配置した内管としている。
シミュレーション解析では、失火しやすいCOG量の低流量条件として1列目のガス穴における0.6Nm/h周辺において一次エア口(空気取込口)の吸引圧(-mmAq)を変化させて失火条件を確認した。
図8(a)、(b)は、第2実施例による結果を示している。図8(a)、(b)は、COG量(Nm/h)と1次エア口吸引圧(-mmAq)との関係を示している。1次エア口吸引圧が大きいほど空気比が大きくなる。図中の実線は失火が生じる失火ゾーンの境界線(失火境界線Q1)を示しており、失火境界線Q1より吸引圧が大きい領域が失火ゾーンとなる。また、図中の点線は、計画時の燃焼条件を示している。なお、1次エア口吸引圧の上限値は、実績により-4mmAqとされる。
第2実施例の解析の結果、実施ケースの方が比較ケースに比べて消火ゾーンが小さくなり、失火しにくいことが確認できた。これは、1列目のガス穴の先端の圧損が低く、先端の流量が多くなったことで保炎効果が向上したことが確認された。
(第3実施例)
第3実施例は、上述した第1実施例で使用したFEMモデルにおいて、2列のガス穴における列毎に異なるガス穴径とした実施ケースと、列毎に同じ穴径とした比較ケース1、2について数値シミュレーション解析を行い、ターンダウン比の向上を確認したものである。
実施ケース1は、図9(c)に示すように、1列目に穴径5mmのガス穴を8個配置し、2列目の穴径3mmのガス穴を8個配置したノズル(内管)である。比較ケース1は、図9(b)に示すように、穴径3mmのガス穴を1列目と2列目のそれぞれに8個ずつ千鳥配置したノズルである。比較ケース2は、図9(a)に示すように、ノズル先端寄りに穴径8mmガス穴を1個配置したノズルである。なお、第3実施例では、上記以外にも実施ケース2について数値シミュレーションを行った。実施ケース2は、穴径7mmのガス穴を1列目に8個配置し、穴径3mmのガス穴を2列目に8個配置したノズルである。
そして、数値シミュレーション解析では、COG量(Nm/h)に対する内管のノズル圧損(Pa)の関係(図10)よりターンダウン比を比較して検討した。そして、ノズル圧損におけるノズルの背圧限界(圧損許容限界)を1300Paとし、この背圧限界に達した時点でノズルを交換するものとし、その交換頻度を確認した。
ここで、比較ケース2では、穴径8mmのノズルが背圧限界の1300Paに達した時点で穴径14mmのノズルに交換し、次に背圧限界に達した時点で穴径25mmのノズルに交換した。
図10は、第3実施例による結果を示している。図10の符号T11のグラフは実施ケース1、符号T21のグラフは、比較ケース1を示している。符号T22、T23、T24のグラフは、それぞれ比較ケース2の穴径8mm、14mm、25mmのノズルのケースを示している。なお、符号T12のグラフは実施ケース2を示している。
第3実施例による数値シミュレーション解析の結果、実施ケース1では、ターンダウン比が1:42(COG量0.6~25Nm/h)を実現できることが確認された。このときのノズルの交替回数は、比較ケース2で2回、比較ケース1で1回、実施ケース1で0回であった。
このように1列目のガス穴を大径にすることによって圧損を低減できるので、従来実施していたガス量に応じたノズルチップの交換を不要とすることが可能となり、工期の短縮を図れる効果をもたせることができる。
(第4実施例)
次に、第4実施例について説明する。
第4実施例では、外管に形成される複数の空気取入口から取り入れられるエアの状態を確認するために、FEMモデルを作成して数値シミュレーション解析を行い、その効果を確認した。
第4実施例による数値シミュレーション解析では、図11(a)に示すように上述した実施形態に示す前後スライド(管軸方向へのスライド)する第1開閉筒451をモデル化した実施ケースと、図11(b)に示すようにスライド方向が外管42に対して周方向に回転させる回転スライドする第2開閉筒452をモデル化した比較ケースとを使用し、温度とエア流速の分布を解析することによりエア供給量のばらつきを確認した。
図11(a)に示す符号44Aは第1開閉筒451によって開度が調整された空気取入口を示し、図11(b)に示す符号44Bは第2開閉筒452によって開度が調整された空気取入口を示している。
図11(a)、(b)は、数値シミュレーション解析の結果であってバーナーにおける内管41の先端部(ノズル先端部41a)の近傍温度の分布を示している。
この結果、図11(a)に示す実施ケースの前後スライドの第1開閉筒451におけるガス穴近傍(図の符号K1)の温度が、図11(b)に示す比較ケースの回転スライドの第2開閉筒452におけるガス穴近傍(図の符号K2)の温度よりも高温になっていることが確認された。一方、ノズル先端部41aよりも前方の領域(符号K3、K4)の温度は、第2開閉筒452の方が第1開閉筒451よりも高温になっていることが確認された。
また、図12(a)、(b)に示すように、数値シミュレーション解析の結果であってバーナーにおける内管41の先端部(ノズル先端部41a)の近傍の空気の流れを示すベクトルの分布を示している。図12(a)は実施ケースを示し、図12(b)は比較ケースを示している。
図12(a)、(b)において、上側の分布図V1はバーナーとその前方領域を示した図であり、下側の分布図V2は上記分布図V1のバーナー部分(図の枠内)を拡大した図である。
図12(a)、(b)に示す符号E1、E2は、それぞれガス穴43近傍の空気の流れ(ベクトル)を示している。
この結果、実施ケースの前後スライドの第1開閉筒451の方が比較ケースの回転スライドの第2開閉筒452よりも空気取入口44からガス穴43に向かう空気量が多いことが確認された。
図13は、実験炉において、前後スライドの第1開閉筒451と回転スライドの第2開閉筒452におけるブロア吸引圧(-mmAq)毎の壁付近の温度の標準偏差を示している。なお、ブロアは、上記の外管に相当する。ブロア吸引圧は-5mmAq、-10mmAq、-15mmAqとした。この結果、それぞれ前後スライドの方が標準偏差が小さくなっており、吸引圧、すなわち、エア供給量のばらつきが小さくなっていることが確認された。
(第5実施例)
次に、第5実施例について説明する。第5実施例では、内管の材質に一般構造用圧延鋼材SS400を使用した比較ケースと、ステンレス鋼SUS304を使用した実施ケースと、を使用して腐食性能を評価した。
腐食試験は、実施ケースと比較ケースの試験体において、ガスノズル(内管)周辺の最高温度となる略800℃程度の条件で10日間、実機バーナーに適用して酸化物の付着状況を目視により確認した。
上記の腐食試験の結果、SUS304を使用した実施ケースでは酸化物の付着がないことが確認された。さらに、約70日の乾燥昇温期間において使用しても、ガス穴の閉塞が生じないことが確認された。
以上、本発明によるコークス炉乾燥バーナーの実施形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、内管41のノズル先端部41aの外周縁部41dの曲率半径Rを5mm以上としているが、5mm以上であることに限定されることはなく、外周縁部41dが曲面になっていない形態であってもよい。
また、内管41のガス穴43における1列目のガス穴径をd1と、2列目以降のガス穴径をd2との関係が上記(2)式を満たすことに限定されることもない。
さらに、1列目のガス穴径d1と、2列目以降のガス穴径d2との穴径比d1:d2が5:3~7:3とされることに限定されることもない。
また、本実施形態では、外管42に形成され第1空気A1を外管42内に吸引する複数の空気取入口44の開口量の調整手段として、管軸O方向にスライドする開閉筒45を設ける構成としているが、このような構成の開閉筒45に限定されることはなく、他の構成であってもかまわない。例えば、従来のような管軸O回りに回転スライドする開閉筒を採用することも可能である。
また、本実施形態では、開閉筒45を位置決めする位置決め手段として管軸O方向に沿って目盛りが刻まれた目盛板46Bを採用しているが、他の位置決め手段であってもかまわない。
さらに、本実施形態では、外管42が外径寸法Dと長さ寸法Tの関係が上記(3)式を満たすように設定されているが、これに限定されることはない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 コークス炉
10 炭化室
11 炉壁
20 燃焼室
30 蓄熱室
40 バーナー(コークス炉乾燥バーナー)
41 内管
41a ノズル先端部
41b 外周面
42 外管
42a 内周面
42B 空気導入筒部
42C 1次空気流路
43 ガス穴
43A 1列目のガス穴
43B 2列目のガス穴
44 空気取入口
45 開閉筒
46 案内ガイド
46B 目盛板(位置決め手段)
A1 1次空気
A2 2次空気
E 燃料
O 管軸

Claims (7)

  1. 蓄熱室の上部に燃焼室と炭化室とが交互に配列された構造を有するコークス炉の炉体設備における火入れ時の炉体乾燥する際に使用されるコークス炉乾燥バーナーであって、
    燃料が供給される内管と、空気が自然供給される外管と、を備えた二重管構造とされ、
    前記内管には、その先端面が閉止されるとともに先端側側壁に複数のガス穴が管軸方向に沿って複数配列されて設けられ、
    前記内管のノズル先端部側から1列目の前記ガス穴の穴中心までの距離Yは、前記ガス穴の穴径d1としたときに(1)式を満たすことを特徴とするコークス炉乾燥バーナー。
    Figure 2022017760000008
  2. 前記内管のノズル先端部の外周縁部の曲率半径Rは5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉乾燥バーナー。
  3. 前記内管における前記1列目の前記ガス穴のガス穴径をd1とし、2列目以降の前記ガス穴のガス穴径をd2としたときに(2)式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉乾燥バーナー。
    Figure 2022017760000009
  4. 前記1列目のガス穴径d1と、前記2列目以降のガス穴径d2との穴径比d1:d2は、5:3~7:3とされていることを特徴とする請求項3に記載のコークス炉乾燥バーナー。
  5. 前記外管には、周方向に間隔をあけて複数の空気取入口が形成され、
    前記空気取入口は、前記外管の管軸方向に沿って延びる長孔に形成され、
    前記外管には、該外管に同軸に設けられ、前記管軸方向にスライド可能に設けられた開閉筒が設けられ、
    前記開閉筒は、前記空気取入口に対して全閉位置と、全開位置との間の任意の位置で位置決めされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコークス炉乾燥バーナー。
  6. 前記開閉筒を位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のコークス炉乾燥バーナー。
  7. 前記外管は、外径寸法Dと長さ寸法Tの関係が(3)式を満たしていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコークス炉乾燥バーナー。
    Figure 2022017760000010
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