JP2022016029A - ロボット - Google Patents
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Abstract
Description
ロボット1は二足歩行が可能なロボットであり、図1で示すように、右脚部20Rと左脚部20Lとを有している。各脚部20R・20Lには、脚部20R・20Lを動かすための複数のアクチュエータが設けられている。各脚部20R・20Lは、例えば、足首の関節にアクチュエータ26・27を有し、膝の関節にアクチュエータ25を有し、股の関節にアクチュエータ22・23・24を有している。また、ロボット1は、右腕部30Rと左腕部30Lとを有している。各腕部30R・30Lには、脚部30R・30Lを動かすための複数のアクチュエータが設けられている。各腕部30R・30Lは、例えば、肘の関節にアクチュエータ35を有し、上腕にアクチュエータ34を有し、肩関節にアクチュエータ32・33を有している。さらに、ロボット1は、頭部40を動かすための複数のアクチュエータ42・43・44を有している。
ロボット1は、胴体10を動かすための複数のアクチュエータ11・12・13を有している。具体的には、ロボット1は、胴体10のヨーイングを可能とするヨーイングアクチュエータ11と、胴体10のピッチングを可能とするピッチングアクチュエータ12と、胴体10のローリングを可能とするローリングアクチュエータ13とを有している。「ヨーイング」とは、上下方向に沿った軸線を中心とした胴体10の動きであり、「ピッチング」とは、左右方向に沿った軸線を中心とした胴体10の動きであり、「ローリング」とは、前後方向に沿った軸線を中心とした胴体10の動きである。
図1で示すように、脚部20R・20Lは、その最上部に、脚部20R・20Lを動かすアクチュエータ22を有している。(以下では、アクチュエータ22を「脚アクチュエータ」と称する。)図4Bで示されるように、ヨーイングアクチュエータ11は、ロボット1の正面視において、右脚部20Rのアクチュエータ22と左脚部20Lの脚アクチュエータ22との間に位置している。ロボット1の正面視において、ヨーイングアクチュエータ11の下端11eの位置は、左右の脚アクチュエータ22の上端22eよりも低い。ヨーイングアクチュエータ11の上方に、胴体10を動かす残りのアクチュエータ(すなわち、ピッチングアクチュエータ12及びローリングアクチュエータ13)が配置されている。ヨーイングアクチュエータ11のこの配置によると、胴体10を動かすアクチュエータ11・12・13の位置を全体的に下げることができるので、ロボット1の重心位置が下がり、ロボット1の動きの安定性を向上できる。
図4A及び図4Bで示すように、ヨーイングアクチュエータ11の上方にピッチングアクチュエータ12が配置されている。ピッチングアクチュエータ12は、ヨーイングアクチュエータ11によって支持されている。詳細には、ヨーイングアクチュエータ11の回転出力部11cに、ピッチングアクチュエータ12を保持しているフレーム62が取り付けられている。ピッチングアクチュエータ12と、ピッチングアクチュエータ12によって支持される部位(具体的には、ローリングアクチュエータ13と胴体10の上部)は、ヨーイングアクチュエータ11の駆動によって、上下方向に沿った回転中心線A11を中心として回転する(ヨーイング)。
図5Bで示すように、ローリングアクチュエータ13は、ピッチングアクチュエータ12の後方に配置されている。また、ローリングアクチュエータ13は、ヨーイングアクチュエータ11の電動モータ11aの上方に位置している。ローリングアクチュエータ13と胴体10の上部は、ピッチングアクチュエータ12によって支持され、ピッチングアクチュエータ12の駆動によって、左右方向に沿ったピッチングアクチュエータ12の回転中心線A12を中心として動く(ピッチング)。すなわち、ピッチングアクチュエータ12の駆動によって、胴体10の前方への傾斜が可能となる。
上述したように、ピッチングアクチュエータ12はヨーイングアクチュエータ11の上方に配置され、ローリングアクチュエータ13はピッチングアクチュエータ12の後方に配置されている。胴体10の上部(肩アクチュエータ32や頭アクチュエータ42が配置されている部分)は、ローリングアクチュエータ13の上方に配置され、ローリングアクチュエータ13によって支持されている。3つのアクチュエータ11・12・13のこの配置によると、ピッチングアクチュエータ12の駆動時(胴体10の前方への傾斜時)に、ピッチングアクチュエータ12やローリングアクチュエータ13が他の部品に干渉しない。その結果、胴体10の前方への傾斜範囲を十分に確保できる。また、胴体10の右部の下側や左部の下側に、スペースS1(図4A参照)が確保されるので、ローリングアクチュエータ13の駆動時(胴体10の右方及び左方への傾斜時)に、胴体10の上部が他の部品に干渉しない。その結果、胴体10の右方及び左方への傾斜範囲も十分に確保できる。
上述したように、胴体10の上部はローリングアクチュエータ13によって支持されている。図2Aで示すように、胴体10の上部には、左右の肩アクチュエータ32と、頭アクチュエータ42と、メイン基板15とが配置されている。ロボット1の例では、メイン基板15は、上下方向で重ねられている2枚の回路基板15a・15bで構成されている。これにより狭いスペースを有効利用できている。ロボット1の例とは異なり、メイン基板15は1枚の回路基板で構成されてもよい。肩アクチュエータ32と頭アクチュエータ42としては、例えば、パラレルアクチュエータが利用される。
メイン基板15は、外部装置(例えば、ロボット1を制御するコンピュータや、電源装置)と接続する回路を有する。各アクチュエータ11・12・13・22にはサーボ基板S11・S12・S13・S22が設けられている。(以下では、サーボ基板を区別しない説明においては、サーボ基板について符号Sを用いる。)サーボ基板Sは、メイン基板15から受けた指令に応じた動きをアクチュエータが実現するように、アクチュエータに電力を供給する。サーボ基板Sは、当該サーボ基板Sが制御するアクチュエータを支持しているフレームに取り付けられている。例えば、ヨーイングアクチュエータ11を制御するサーボ基板S11(図3A参照)と脚アクチュエータ22を制御するサーボ基板S22(図3A参照)は、アクチュエータ11・22を支持しているフレーム61に取り付けられている。また、ピッチングアクチュエータ12を制御するサーボ基板S12(図2B参照)は、ピッチングアクチュエータ12を支持しているフレーム62に取り付けられている。また、ローリングアクチュエータ13を制御するサーボ基板S13(図3B参照)と、肩アクチュエータ32を制御するサーボ基板S32(図2B参照)は、アクチュエータ13・32を支持しているフレーム64Bに取り付けられている。
図7A~図9Bを参照しながら、ピッチングアクチュエータ12に取り付けられている連結フレーム63について説明する。なお、以下で説明する連結フレーム63の構造は、ピッチングアクチュエータ12とは異なるアクチュエータに適用されてもよい。図1を参照すると、例えば、頭部に配置されるアクチュエータ43や、脚部20R・20Lの上部に位置しているアクチュエータ23、腕部30R・30Lのアクチュエータ33・35に、以下で説明する連結フレーム63の構造が適用されてよい。つまり、被連結部品(例えば、隣に位置する第2のアクチュエータ)が第1のアクチュエータの回転中心線に対して直交する方向に位置している場合、第1のアクチュエータの回転出力部に取り付けられる連結フレームに、連結フレーム63の構造が適用されてよい。連結フレーム63に関連する以下の説明では、ピッチングアクチュエータ12を単にアクチュエータと称する。
センサ回転部16aは、第1アーム部63bではなく、第1被取付部63gに取り付けられている。センサ回転部16aはアクチュエータ12の回転中心線A12に位置する。図9Aで示すように、第1被取付部63gは回転出力部12cに取り付けられ、連結フレーム63の残部(第1アーム部63b、支持部63a、及び第2アーム部63c)は第1被取付部63gから取り外すことができる。この状態において、第1被取付部63gと回転出力部12cは、360度(1回転)より大きな角度に亘って回転中心線A12を中心として回転可能である。つまり、第1被取付部63gと回転出力部12cを360度よりも大きな角度に亘って回転させたときに、これらは他の部品や、部材、部位と干渉しない。ロボット1の例では、第1被取付部63gと回転出力部12cを回転させたときに、それらはアクチュエータ12を支持しているフレーム62と干渉しない。
アクチュエータ12を支持しているフレーム62は、図7Aで示すように、アクチュエータ12に取り付けられる本体62cと、センサ支持部62dとを有している。また、フレーム62は、ベアリング14を支持するベアリング支持部62g(図7B参照)を有してもよい。図7Bで示すように、ベアリング支持部62gは、ベアリング14に取り付けられている連結フレーム63の第2被取付部63iの外縁を支持する支持部62kを有している。
図7Dで示すように、アクチュエータ12を回転中心線A12に沿った方向に見たとき、第1被取付部63gと第1アーム部63bはフレーム62の側部62fによって覆われない領域R1(すなわち、フレーム62の側部62fの外縁62hの外側に形成される領域)を有している。第1アーム部63bと第1被取付部63gは、領域R1に形成された取付穴に差し込まれる複数の固定具(具体的には、螺子63n、図7D参照)によって互いに固定されている。この構造によると、キャリブレーションが終わった回転センサ16のセンサ固定部16b(センサ基板)が取り付けられているセンサ支持部62dをフレーム62の本体62cから取り外すことなく、第1アーム部63bを第1被取付部63gに取り付けることが可能となる。
連結フレーム63の残部は分割可能である。すなわち、第1アーム部63bと、第2被取付部63iを有する部分は、螺子63nなどの固定具によって互いに接続されており、分離可能である。このため、回転中心線A12に沿った方向において第2被取付部63iをベアリング14に嵌めることができる。加えて、回転中心線A12に沿った方向で第1アーム部63bと第1被取付部63gとに固定具(螺子63n)を差し込むことができる。このため、例えば、第1被取付部63gと第1アーム部63bとを半径方向において互いに固定する構造に比して、固定具(螺子63n)の数を増すことが容易となる。その結果、連結フレーム63の耐久性や強度を向上できる。
(1)以上説明したように、ロボット1は、胴体10のヨーイングを可能とするヨーイングアクチュエータ11と、ヨーイングアクチュエータ11の上方に配置され、ヨーイングアクチュエータ11によって支持され、胴体10のピッチングを可能とするピッチングアクチュエータ12と、ピッチングアクチュエータ12の後方に配置され、ピッチングアクチュエータ12によって支持され、胴体10のローリングを可能とするローリングアクチュエータ13とを有している。このロボット1によると、胴体10の前方への傾斜範囲を十分に確保でき、また、胴体10の右方及び左方への傾斜範囲も十分に確保できる。
Claims (17)
- 胴体のヨーイングを可能とするヨーイングアクチュエータと、
前記ヨーイングアクチュエータの上方に配置され、前記ヨーイングアクチュエータによって支持され、前記胴体のピッチングを可能とするピッチングアクチュエータと、
前記ピッチングアクチュエータの後方に配置され、前記ピッチングアクチュエータによって支持され、前記胴体のローリングを可能とするローリングアクチュエータとを有している
ロボット。 - 前記ヨーイングアクチュエータは、被支持部と、上下方向に沿っている回転中心線を中心として前記被支持部に対して回転可能な可動部とを有し、
前記ピッチングアクチュエータは、前記ヨーイングアクチュエータの前記可動部で支持されている被支持部と、左右方向に沿っている回転中心線を中心として、前記ピッチングアクチュエータの前記被支持部に対して回転可能な可動部とを有し、
前記ローリングアクチュエータは、前記ピッチングアクチュエータの前記可動部で支持されている被支持部と、前後方向に沿っている回転中心線を中心として、前記ローリングアクチュエータの前記被支持部に対して回転可能な可動部とを有している
請求項1に記載のロボット。 - 左右方向に沿っている前記ピッチングアクチュエータの前記回転中心線と、前後方向に沿っている前記ローリングアクチュエータの前記回転中心線は、1つの平面を形成する
請求項2に記載のロボット。 - 上下方向に沿っている前記ヨーイングアクチュエータの前記回転中心線と、左右方向に沿っている前記ピッチングアクチュエータの前記回転中心線は、1つの平面を形成する
請求項2に記載のロボット。 - 前記ローリングアクチュエータは、電動モータと、減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転を受ける回転出力部とを有し、
前記ローリングアクチュエータの前記回転出力部は前記ピッチングアクチュエータによって支持され、
前記ローリングアクチュエータの前記電動モータは前記回転出力部の回転中心線から上方に離れ、前記胴体の上部は前記電動モータの上方に位置し、前記ローリングアクチュエータによって支持されている
請求項1に記載のロボット。 - 前記ローリングアクチュエータによって支持され、腕部を動かす肩アクチュエータと頭部を動かす頭アクチュエータとをさらに有し、
前記肩アクチュエータと前記頭アクチュエータのうち少なくとも一方のアクチュエータは、前記ロボットの側面視において、前記ローリングアクチュエータより前方に位置している
請求項1に記載のロボット。 - 前記肩アクチュエータと前記頭アクチュエータのうち前記少なくとも一方のアクチュエータの下端の位置は、前記ロボットの側面視において、前記ローリングアクチュエータの上端の位置よりも低い
請求項6に記載のロボット。 - 前記ローリングアクチュエータの上方に配置され、前記ローリングアクチュエータによって支持される回路基板と、
前記ローリングアクチュエータによって支持され、腕部を動かす肩アクチュエータと頭部を動かす頭アクチュエータとをさらに有し、
前記肩アクチュエータと前記頭アクチュエータのうち少なくとも一方のアクチュエータの下端の位置は、前記ロボットの側面視において、前記回路基板よりも低い
請求項1に記載のロボット。 - 左脚部の上部に位置し、前記左脚部を動かす左脚アクチュエータと、
右脚部の上部に位置し、前記右脚部を動かす右脚アクチュエータと、をさらに有し、
前記ヨーイングアクチュエータは、前記ロボットの正面視において前記右脚アクチュエータと前記左脚アクチュエータとの間に位置している
請求項1に記載のロボット。 - 前記ピッチングアクチュエータは、電動モータと、減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転を受ける回転出力部とを有し、前記回転出力部が左右方向で沿っている第1中心線を中心として回転可能であり、
前記ローリングアクチュエータは、電動モータと、減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転を受ける回転出力部とを有し、前記回転出力部が前後方向で沿っている第2中心線を中心として回転可能であり、
前記ピッチングアクチュエータにおいて、前記電動モータの回転中心は前記第1中心線に位置しており、
前記ローリングアクチュエータにおいて、前記電動モータの回転中心は前記第2中心線から前記電動モータの半径方向に離れている
請求項1に記載のロボット。 - 左脚部の上部に位置し、前記左脚部を動かす左脚アクチュエータと、
右脚部の上部に位置し、前記右脚部を動かす右脚アクチュエータと、
正面視において前記右脚アクチュエータと前記左脚アクチュエータとの間に位置し、胴体のヨーイングを可能とするヨーイングアクチュエータと、
前記ヨーイングアクチュエータの上方に配置されている、前記胴体のピッチング又は前記胴体のローリングを可能とする少なくとも1つのアクチュエータとを有している
ロボット。 - 側面視において、前記ヨーイングアクチュエータの少なくとも一部は前記左脚アクチュエータと前記右脚アクチュエータと重なる
請求項11に記載されるロボット。 - 前記ヨーイングアクチュエータの上端の位置は、前記左脚アクチュエータの上端の位置及び前記右脚アクチュエータの上端の位置よりも低い
請求項11に記載されるロボット。 - 前記ヨーイングアクチュエータの下端の位置は、前記左脚アクチュエータの下端の位置及び前記右脚アクチュエータの下端の位置よりも低い
請求項11に記載されるロボット。 - 前記ヨーイングアクチュエータと前記右脚アクチュエータと前記左脚アクチュエータのそれぞれは、電動モータと、減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転を受ける回転出力部とを有し、前記回転出力部が上下方向で沿っている回転中心線を中心として回転可能であり、
前記ヨーイングアクチュエータにおいて、前記回転出力部は前記電動モータから前方と後方のうちの一方の方向に離れており、
前記右脚アクチュエータと前記左腕アクチュエータとにおいて、前記回転出力部は前記電動モータから前方と後方のうちの他方の方向に離れている
請求項11に記載されるロボット。 - 前記ヨーイングアクチュエータと前記右脚アクチュエータと前記左脚アクチュエータのそれぞれは電動モータと、前記電動モータから回転を受ける回転出力部とを有し、
前記ヨーイングアクチュエータの前記電動モータは、前記右脚アクチュエータと前記左脚アクチュエータの前記電動モータから前後方向において離れている
請求項11に記載されるロボット。 - 電動モータと、減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転を受ける回転出力部とを有し、前記回転出力部が左右方向に沿っている第1中心線を中心として回転可能であり、胴体のピッチングを可能とするピッチングアクチュエータと、
電動モータと、減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転を受ける回転出力部とを有し、前記回転出力部が前後方向に沿っている第2中心線を中心として回転可能であり、前記胴体のローリングを可能とするローリングアクチュエータと
を有し、
前記ピッチングアクチュエータと前記ローリングアクチュエータは前後方向で並んでおり、
前記ピッチングアクチュエータにおいて、前記電動モータの回転中心は前記第1中心線に位置しており、
前記ローリングアクチュエータにおいて、前記電動モータの回転中心は前記第2中心線から前記電動モータの径方向で離れている
ロボット。
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