JP2022015661A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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【課題】HiFiカラー色材の色相近傍における低明度域の色相連続性および色再現範囲それぞれを重視したプロファイルを容易に生成することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】第1設定および第2設定のうちいずれかを選択する選択部と、中間色色材と色相方向の一方で隣接するプロセスカラーとの混色を第1色相、中間色色材と他方で隣接するプロセスカラーとの混色を第2色相、中間色色材を第3色相としたとき、第1設定に対応して、中間色色材の量が第1色相から第3色相まで単調増加し、そこから第2色相まで単調減少するプリンタプロファイルを生成し、第2設定に対応して、中間色色材の量が第1色相から第3色相まで単調減少し、そこから第2色相まで単調増加するプリンタプロファイルを生成する生成部と、選択された設定に対応するプリンタプロファイルを用いて画像データの色を変換する変換部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
一般に、画像形成装置において、再現できる色の範囲を拡大するために、従来のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のプロセスカラーに加えて、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)、V(バイオレット)のような特色(スポットカラー)としての高彩度中間色色材(HiFiカラー色材)を用いて画像形成する装置が開発されている。また、画像形成装置において入力画像の色を画像形成装置で再現するためにプリンタプロファイルが使用されている。
このようにHiFiカラー色材を用いる画像形成装置であって、使用できる色材総量が少ないHiFiカラーGr色材を使用する画像形成装置において、明度の低い緑色領域(以下、シャドウグリーン色と称する場合がある)を再現する場合、プリンタプロファイルにおいてプロセスカラーYとプロセスカラーCとの混色の色材(これを「Y+C色材」のように表す)を優先的に使用することで色を再現している。これはY+C色材およびHiFiカラーGr色材は、色相および彩度がほぼ等しいのに対し、Y+C色材の方が明度が低いため、M色材またはK色材等の他の色材と合わせたときに、総合的に少ない色材量で画像形成装置の再現可能な色範囲を有効に使うことができるためである。ただし、シャドウグリーン色でY+C色材を優先的に使用すると、色材総量の制限によりGr色材の量が少なくなることになる。このとき、シャドウイエローグリーン色およびシャドウシアングリーン色は、それぞれY+Gr色材およびC+Gr色材により高彩度域の色再現がされることから、色再現範囲を確保するために十分なGr色材が必要なため、シャドウグリーン色近傍で色相方向に色を変化させた場合、Gr色材量の急激な変化により使用色材の切り替わりが見えてしまうという問題がある。このように、シャドウグリーン色においては、色再現範囲と色相連続性との間にトレードオフの関係があり、現在は色再現範囲を優先したプリンタプロファイルが作られている。しかし、ユーザによっては色相連続性を優先したい場面も想定される。このような問題は、シャドウレッド色およびシャドウブルー色といった、HiFiカラーがプロセスカラーの2次色と同一色相となる場合でも、同様の事象は発生し得る。
このような色再現の技術として、HiFiカラーの色相の低明度域の色再現域を拡大するために、HiFiカラーの色相の高明度域は、HiFiカラー色材のみで色再現を行い、低明度域は、HiFiカラー色材量を少なくしていく代わりに、HiFiカラー色材と近い色相となる2つのプロセスカラー色材を増やすことにより色再現をする技術が開示されている(例えば特許文献1)。
また、他の技術として、HiFiカラーの色相近傍の階調性を保つために、HiFiカラー色材ベタ、HiFiカラー色材と、その色相方向に隣接するプロセスカラー色材とで構成される混色ベタ、HiFiカラー色材とその色相方向に隣接するプロセスカラー色材2色との混色ベタに対し、その色相情報およびそれぞれの色差を用いて入力デバイス色空間上に割り当て、四面体分割により入力デバイス色に対する出力デバイス色を求める構成が開示されている(例えば特許文献2)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、色再現範囲を最大化させるために、HiFiカラー色材の色相の低明度域でHiFiカラー色材量を少なくしているが、HiFiカラー色材の色相に隣接した中間色相とのHiFiカラー色材量の差により生じる、2つのプロセスカラー色材とHiFiカラー色材との切り替わりが見えるという問題は解消されていない。
また、特許文献2に記載された技術では、色相方向の連続性を保つために、HiFiカラー色材量の色相方向の変化が滑らかになるように入力デバイス値に対する出力デバイス値を割り当てているが、入力デバイス色空間に対して出力デバイス色空間を割り当てているため、デバイスに依存しない色空間で見た場合に、出力デバイスが再現することのできる色範囲を有効に活用できていないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、HiFiカラー色材の色相近傍における低明度域の色相連続性および色再現範囲それぞれを重視したプロファイルを容易に生成することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プロセスカラー色材と、プロセスカラーの中間色による中間色色材とを使用する画像処理装置であって、プリンタプロファイルについての第1設定、および前記プリンタプロファイルについての前記第1設定とは異なる第2設定のうちいずれかの設定をユーザの操作に応じて選択する選択部と、前記中間色色材と色相方向の一方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第1色相、前記中間色色材と色相方向の他方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第2色相、前記中間色色材の色相を第3色相としたとき、前記第1設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調増加し、前記第3色相から前記第2色相まで単調減少するようなプリンタプロファイルを生成し、前記第2設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調減少し、前記第3色相から前記第2色相まで単調増加するようなプリンタプロファイルを生成する生成部と、前記選択部により選択された設定に対応するプリンタプロファイルを用いて画像データの色を変換する変換部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、HiFiカラー色材の色相近傍における低明度域の色相連続性および色再現範囲それぞれを重視したプロファイルを容易に生成することができる。
図1は、Lab色空間における1次色および2次色の色相を示す図である。 図2は、実施形態に係る画像形成装置を含むシステムの構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る画像形成装置のコントローラの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る画像形成装置の色変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る画像形成装置のプリンタプロファイルの生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る画像形成装置におけるプリンタプロファイルのBtoAテーブルの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、Lab色空間に構成された多面体の一例を示す図である。 図9は、多面体において墨量およびHiFiカラー色材量を割り当てる各直線を示す図である。 図10は、色相連続性を優先する設定時の各色相のGr色材量を示すグラフの一例である。 図11は、色再現範囲を優先する設定時の各色相のGr色材量を示すグラフの一例である。 図12は、Lab色空間に構成された多面体を分割した状態を示す図である。 図13は、ターゲット色のLab値に対応する各デバイス値を計算する流れを示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(色相連続性と色再現範囲について)
図1は、Lab色空間における1次色および2次色の色相を示す図である。図1を参照しながら、色相連続性および色再現範囲について説明する。
上述のように、HiFiカラー色材を用いる画像形成装置であって、使用できる色材総量が少ないHiFiカラーGr色材(以下、単に、Gr色材と称する場合がある)を使用する画像形成装置において、明度の低いシャドウグリーン色を再現する場合、プリンタプロファイルにおいてY+C色材を優先的に使用することで色を再現している。これはY+C色材およびHiFiカラーGr色材は、色相および彩度がほぼ等しいのに対し、図1に示すように、Y+C色材の方が明度(図1に示すL方向)が低いため、M色材またはK色材等の他の色材と合わせたときに、総合的に少ない色材量で画像形成装置の再現可能な色範囲を有効に使うことができるためである。この場合、上述のように、シャドウグリーン色でY+C色材を優先的に使用すると、色材総量の制限によりGr色材の量が少なくなることになる。このとき、シャドウイエローグリーン色およびシャドウシアングリーン色は、それぞれY+Gr色材およびC+Gr色材により高彩度域の色再現がされることから、色再現範囲を確保するために十分なGr色材が必要なため、シャドウグリーン色近傍で色相方向に色を変化させた場合、Gr色材量の急激な変化により使用色材の切り替わりが見えてしまうという。このように、シャドウグリーン色においては、色再現範囲と色相連続性との間にトレードオフの関係があり、現在は色再現範囲を優先したプリンタプロファイルが作られている。しかし、ユーザによっては色相連続性を優先したい場面も想定される。このような問題は、シャドウレッド色およびシャドウブルー色といった、HiFiカラーがプロセスカラーの2次色と同一色相となる場合でも、同様の事象は発生し得る。
本実施形態では、Lab色空間上で紙白(図1に示すW点)およびKベタ点(図1に示すK点)から、C、M、YのプロセスカラーおよびHiFiカラー(ここではGr)の各1次色および各2次色のベタ点までを規定色相軸として定める。そして、各規定色相軸に対して、墨量およびHiFiカラー色材量を割り当てることによって、低明度域の色相連続性および色再現範囲それぞれを重視したプリンタプロファイルを生成する動作について説明する。
(画像形成装置を含むシステム)
図2は、実施形態に係る画像形成装置を含むシステムの構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10を含むシステムの構成について説明する。
図2に示すシステムは、画像形成装置10と、PC(Personal Computer)20と、を含む。画像形成装置10およびPC20は、ネットワークNを介して互いに通信可能となっている。
画像形成装置10は、外部から受信した画像データ、または自身の記憶装置に記憶された画像データに基づいて、画像形成(印刷)を行う装置である。画像形成装置10は、例えばMFP(Multifunction Peripheral)であるものとし、画像処理装置の一例である。ここで、MFPとは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機である。
PC20は、ユーザの操作に従って、作成または選択された画像データについての印刷指令と共に当該画像データを、画像形成装置10へ送信する情報処理装置である。なお、PC20は、PCであることに限定されず、例えば、スマートフォン、タブレット端末またはスキャナ装置等の情報処理装置であってもよい。
なお、図1に示すシステムの構成は一例であり、例えば、PC20から出力された画像データを含む印刷ジョブの管理を行うプリントサーバが含まれていてもよい。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、コントローラ200と、操作表示部210と、FCU(Facsimile Control Unit)220と、プロッタ231(印刷装置)と、スキャナ232と、測色器233とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
コントローラ200は、画像形成装置10全体の制御、描画、通信および操作表示部210からの入力を制御する装置である。
操作表示部210は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ200に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、画像形成装置1の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)206に直接接続されている。
FCU220は、ファックス機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC206に接続されている。
プロッタ231は、印刷機能を実現する印刷装置であり、例えば、PCIバスによってASIC206に接続されている。プロッタ231は、C、M、Y、Kのプロセスカラー色材と、少なくとも1つのHiFiカラー色材(C、M、Yの中間色による色材)(中間色色材)を使用するプリンタである。本実施形態では、プロッタ231は、C、M、Y、K、Gr(グリーン)の5つの色材を使うプリンタであるものとして説明する。
スキャナ232は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC206に接続されている。測色器233は、記録媒体に印字された画像に対して測色を行い、測色値としてデバイス非依存の色空間(例えばLab色空間)の色値を取得する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC206に接続されている。
コントローラ200は、CPU(Central Processing Unit)201と、システムメモリ(MEM-P)202と、ノースブリッジ(NB)203と、サウスブリッジ(SB)204aと、ネットワークI/F204bと、USB(Universal Serial Bus) I/F204cと、セントロニクスI/F204dと、ASIC206と、ローカルメモリ(MEM-C)207と、補助記憶装置208と、を有している。
CPU201は、画像形成装置10の全体制御を行うものであり、システムメモリ202、ノースブリッジ203およびサウスブリッジ204aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
システムメモリ202は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
ノースブリッジ203は、CPU201と、システムメモリ202、サウスブリッジ204aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス205とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ202に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
サウスブリッジ204aは、ノースブリッジ203と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ204aは、PCIバスを介してノースブリッジ203と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F204b、USB I/F204cおよびセントロニクスI/F204d等が接続されている。
AGPバス205は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス205は、システムメモリ202に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
ASIC206は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス205、PCIバス、補助記憶装置208およびローカルメモリ207をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC206は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC206の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ207を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ231およびスキャナ232との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC206には、例えば、PCIバスを介してFCU220、プロッタ231、スキャナ232、および測色器233が接続される。また、ASIC206は、図示しないホストPC(Personal Computer)およびネットワーク等にも接続されている。
ローカルメモリ207は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
補助記憶装置208は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
なお、上述の画像形成装置10のプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルによって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(補助記憶装置208等)に記録されて流通されるようにしてもよい。
また、測色器233は、PCIバス経由でコントローラ200とデータ通信を行うものとしているが、これに限定されるものではなく、ネットワークI/F204bを介したネットワーク経由により、コントローラ200とデータ通信が可能であるものとしてもよい。
また、図3に示す画像形成装置10のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
(画像形成装置のコントローラの機能ブロックの構成および動作)
図4は、実施形態に係る画像形成装置のコントローラの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10のコントローラ200の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図4に示すように、画像形成装置10のコントローラ200は、画像入力部301と、色変換部302(変換部)と、画像出力部303と、記憶部304と、チャート画像生成部305と、色再現特性作成部306と、測色値取得部307と、操作入力部308と、プロファイル設定選択部309(選択部)と、プロファイル生成部310(生成部)と、を有する。
画像入力部301は、例えば、PC20等からネットワークNを介して、画像データを入力する機能部である。ここで、入力する画像データは、RGB画像データまたはCMYK画像データである。画像入力部301は、入力した画像データを、色変換部302へ送る。画像入力部301は、例えば、図3に示すネットワークI/F204b、およびCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
色変換部302は、画像入力部301から受け取った画像データ(例えばCMYK画像データ)のデバイス値を、記憶部304に記憶されたプロファイルにより、プロッタ231(プリンタ)で出力するための5色(CMYKGr)のデバイス値の画像データ(CMYKGr画像データ)に変換する機能部である。ここで、デバイス値とは、各色材の単位面積あたりに占める網点面積の割合である網点面積率を示すものとする。具体的には、色変換部302は、画像入力部301から受け取った画像データのデバイス値を、プロファイルのうちソースプロファイルを用いて、Lab色空間のLab値に変換する。そして、色変換部302は、変換したLab値を、プロファイルのうちプリンタプロファイルを用いて、プロッタ231(プリンタ)で出力するための5色(CMYKGr)のデバイス値に変換して出力画像データ(CMYKGr画像データ)を得る。この場合、色変換部302は、後述するように、プロファイル設定選択部309により選択された設定に対応するプリンタプロファイルを用いて色変換を行う。ここで、ソースプロファイルとは、JapanColor2011またはForga51のような、あるデバイス値に対応するLab値が定義されているプロファイルである。そして、色変換部302は、変換した画像データ(CMYKGr画像データ)を、画像出力部303へ送る。色変換部302は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
画像出力部303は、色変換部302により色変換された出力画像データ(CMYKGr画像データ)を、プロッタ231(プリンタ)へ出力し、当該プロッタ231に印刷を実行させる機能部である。画像出力部303は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
記憶部304は、ソースプロファイル、プロファイル生成部310により生成されるプリンタプロファイル、および色再現特性作成部306により作成された色再現特性テーブル等を記憶する機能部である。記憶部304は、図3に示す補助記憶装置208により実現される。
チャート画像生成部305は、プロッタ231(プリンタ)の色再現特性を得るためのチャートデータをチャート画像データとして生成する機能部である。ここで、チャートデータとは、C、M、Y、K、Grのそれぞれが所定の階調値毎に組み合わせたデータであり、例えば一色あたり20[%]おきの階調値とした場合、6=7776個のパッチを含むデータとなる。チャート画像生成部305は、生成したチャート画像データを色再現特性作成部306および画像出力部303へ送る。チャート画像生成部305は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
色再現特性作成部306は、チャート画像生成部305から受け取ったチャート画像データのデバイス値と、測色値取得部307により取得されたプロッタ231から印刷出力されたチャート画像データの記録媒体に対する測色値(Lab値)とを関連付ける色再現特性テーブルを作成する機能部である。色再現特性作成部306は、作成した色再現特性テーブルを記憶部304に記憶させる。色再現特性作成部306は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
測色値取得部307は、測色器233で測色された測色値(Lab値)を取得する機能部である。測色値取得部307は、画像出力部303から出力されプロッタ231から印刷出力されたチャート画像データの記録媒体に対して測色器233により行われた測色によって、当該チャート画像データに含まれるC、M、Y、K、Grを階調値毎に組み合わせたパッチに対する、非デバイス依存の色空間(Lab色空間)の測色値(Lab値)を得る。なお、測色器233は、ユーザがチャート画像データの記録媒体上で測色器233をスライドさせる操作に応じて測色を行うものとしてもよく、または、プリンタ(プロッタ231)内でチャート画像データの出力の検知に応じて測色を行うものでもよい。測色値取得部307は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
操作入力部308は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。操作入力部308は、図3に示す操作表示部210の入力機能によって実現される。
プロファイル設定選択部309は、操作入力部308により受け付けられたユーザによる操作入力に従って、色相連続性を優先する設定(以下、色相連続性優先と称する場合がある)(第1設定)、または色再現範囲を優先する設定(以下、色再現範囲優先と称する場合がある)(第2設定)のうちいずれかの設定を選択する機能部である。プロファイル設定選択部309により色相連続性優先または色再現範囲優先から選択された設定(以下、プロファイル設定と称する場合がある)は、記憶部304に記憶させるものとすればよい。プロファイル設定選択部309は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
プロファイル生成部310は、プロファイル設定選択部309により選択されたプロファイル設定に基づき、色再現特性作成部306により作成された色再現特性テーブルを利用してプリンタプロファイルを生成する機能部である。プロファイル生成部310によるプリンタプロファイルを生成する処理については、後述の図6および図7で詳述する。プロファイル生成部310は、例えば、図3に示すCPU201でプログラムが実行されることによって実現される。
なお、図4に示すコントローラ200の各機能部のうちソフトウェア(プログラム)が実行されることにより実現される機能部は、少なくともその一部が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、図4に示すコントローラ200の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すコントローラ200で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4に示すコントローラ200で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(色変換処理)
図5は、実施形態に係る画像形成装置の色変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10の色変換処理について説明する。
<ステップS11>
コントローラ200の画像入力部301は、例えば、PC20等からネットワークNを介して、画像データを入力する。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
コントローラ200の色変換部302は、画像入力部301から受け取った画像データのデバイス値を、記憶部304に記憶されているソースプロファイルを用いて、Lab色空間のLab値に変換する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
色変換部302は、変換したLab値を、プロファイル生成部310により生成されたプリンタプロファイルを用いて、プロッタ231(プリンタ)で出力するための5色(CMYKGr)のデバイス値に変換して出力画像データ(CMYKGr画像データ)を得る。この場合、色変換部302は、プロファイル設定選択部309により選択された設定に対応するプリンタプロファイルを用いて色変換を行う。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
そして、コントローラ200の画像出力部303は、色変換部302により色変換された出力画像データを、プロッタ231(プリンタ)へ出力する。そして、色変換処理を終了する。
(プリンタプロファイルの生成処理)
図6は、実施形態に係る画像形成装置のプリンタプロファイルの生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7は、実施形態に係る画像形成装置におけるプリンタプロファイルのBtoAテーブルの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、Lab色空間に構成された多面体の一例を示す図である。図9は、多面体において墨量およびHiFiカラー色材量を割り当てる各直線を示す図である。図10は、色相連続性を優先する設定時の各色相のGr色材量を示すグラフの一例である。図11は、色再現範囲を優先する設定時の各色相のGr色材量を示すグラフの一例である。図12は、Lab色空間に構成された多面体を分割した状態を示す図である。図13は、ターゲット色のLab値に対応する各デバイス値を計算する流れを示す図である。図6~図13を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10のプリンタプロファイルの生成処理について説明する。
<ステップS21>
まず、コントローラ200のチャート画像生成部305は、プロッタ231(プリンタ)の色再現特性を得るためのチャートデータをチャート画像データとして生成し、色再現特性作成部306および画像出力部303へ送る。コントローラ200の画像出力部303は、当該チャート画像データを、プロッタ231へ出力し、当該プロッタ231に記録媒体にチャート画像として印刷出力させる。そして、ステップS22へ移行する。
<ステップS22>
次に、コントローラ200の測色値取得部307は、プロッタ231から印刷出力されたチャート画像に対して測色器233により行われた測色によって、当該チャート画像に含まれるC、M、Y、K、Grを階調値毎に組み合わせたパッチに対する、非デバイス依存の色空間(Lab色空間)の測色値(Lab値)を得る。そして、コントローラ200の色再現特性作成部306は、チャート画像生成部305から受け取ったチャート画像データのデバイス値と、測色値取得部307により取得されたプロッタ231から印刷出力されたチャート画像に対する測色値(Lab値)とを関連付ける色再現特性テーブルを作成し、記憶部304に記憶させる。そして、ステップS23へ移行する。
<ステップS23>
コントローラ200のプロファイル生成部310は、プロファイル設定選択部309により選択されたプロファイル設定に基づき、色再現特性作成部306により作成された色再現特性テーブルを利用してBtoAテーブルを作成する。ここで、BtoAテーブルとは、Lab値と、CMYK(またはCMYKGr)のデバイス値とを関連付け、当該Lab値から当該デバイス値へ変換するためのテーブルである。プロファイル生成部310によるBtoAテーブルの作成処理は、図7に示すステップS231~S238の流れによって実行される。以下、図7を参照しながら、BtoAテーブルの作成処理について説明する。
<<ステップS231>>
まず、プロファイル生成部310は、各色材の単色(C、M、Y、K、Gr)のベタのLab値、各プロセスカラーの2次色(C+M、M+Y、Y+C)のベタのLab値、HiFiカラーGrとその色相方向に隣接するプロセスカラーとの2次色(Y+Gr、C+Gr)のベタのLab値、および紙白(W)のLab値を取得する。ここで、ベタとは、各色材の網点率100[%]となるときのデバイス値のことをいうものとする。例えば、単色であるCのベタは、(c,m,y,k,gr)=(100,0,0,0,0)であり、プロセスカラーであるMとYとの2次色のベタは、(c,m,y,k,gr)=(0,100,100,0,0)であり、HiFiカラーGrとその色相方向に隣接するプロセスカラーYとの2次色のベタは、(c,m,y,k,gr)=(0,0,100,0,100)である。プロファイル生成部310は、記憶部304に記憶されている色再現特性テーブルを用いて、上述の各種ベタのデバイス値に対応するLab値を求める。そして、ステップS232へ移行する。
<<ステップS232>>
次に、プロファイル生成部310は、Lab色空間上に、上述の各種ベタのLab値で示されるベタ点を配置して、図8に示すような多面体を構成する。図8に示す多面体は一例を示すものであり、黒丸で示された点が、各色材のベタ点および紙白点(W)である。そして、ステップS233へ移行する。
<<ステップS233>>
次に、プロファイル生成部310は、構成した多面体において、紙白点からKを除く各単色のベタ点および各2次色のベタ点を結ぶ直線(図9(a)に示す太線)上、Kのベタ点(Kベタ点)からKを除く各単色のベタ点および各2次色のベタ点を結ぶ直線(図9(b)に示す太線)上、ならびに、紙白点からKベタ点を結ぶ直線(図9(c)に示す太線)上に、墨量、およびプロファイル設定に応じたHiFiカラーGr色材量を割り当てる。
プロファイル設定としては、上述のように、色相連続性優先と色再現範囲優先とがある。当該2つの設定では、少なくともプロセスカラー2色の色材の混色と色相が重なるHiFiカラー色材の色相における低明度域での、当該HiFiカラー色材量が異なるものとすればよい。つまり、本実施形態では、Grベタ点近傍の色相と、Y+Cベタ点近傍の色相とにおける低明度域でのHiFiカラーGr色材量が異なればよい。ここで、図8および図9に示す多面体において、Lab色空間内でY+Grベタ点とKベタ点とを結ぶ直線をY+Gr-K軸、Grベタ点とKベタ点とを結ぶ直線をGr-K軸、Y+Cベタ点とKベタ点とを結ぶ直線をY+C-K軸、C+Grベタ点とKベタ点とを結ぶ直線をC+Gr-K軸と称する。
図10では、色相連続性優先がプロファイル設定として選択されている場合のGr色材量のグラフを示しており、図10(a)はY+Gr-K軸におけるY+Grベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示し、図10(b)はGr-K軸におけるGrベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示す。図10(c)はY+C-K軸におけるY+Cベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示し、図10(d)はC+Gr-K軸におけるC+Grベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示している。すなわち、色相連続性優先が選択されている場合、プロファイル生成部310は、図10(e)に示すように、各軸状のKベタ点からの距離が同一となる点のGr色材量について、Gr-K軸上の点のGr色材量が、Y+Gr-K軸、Y+C-K軸およびC+Gr-K軸上の点のGr色材量よりも多くなるように割り当てる。また、プロファイル生成部310は、図10(e)に示すように、Y+C-K軸上の点のGr色材量がC+Gr-K軸上の点のGr色材量よりも多くなるように割り当てる。なお、図10(a)~図10(d)に示す各軸上の黒丸の点は、Kベタ点からの距離が同一となる点であり、これらの点におけるGr色材量を比較したグラフが、図10(e)に示すグラフである。
図11では、色再現範囲優先がプロファイル設定として選択されている場合のGr色材量のグラフを示しており、図11(a)はY+Gr-K軸におけるY+Grベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示し、図11(b)はGr-K軸におけるGrベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示す。図11(c)はY+C-K軸におけるY+Cベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示し、図11(d)はC+Gr-K軸におけるC+Grベタ点からKベタ点までのGr色材量の変化を表すグラフを示している。すなわち、色再現範囲優先が選択されている場合、プロファイル生成部310は、図11(e)に示すように、各軸状のKベタ点からの距離が同一となる点のGr色材量について、Gr-K軸上の点のGr色材量がY+Gr-K軸上の点のGr色材量よりも少なくなるように割り当てる。また、プロファイル生成部310は、図11(e)に示すように、Y+C-K軸上の点のGr色材量が、Gr-K軸およびC+Gr-K軸上の点のGr色材量よりも少なくなるように割り当てる。すなわち、Gr-K軸上のGr色材量は、Grの色相での色再現範囲が最大となるようにする。なお、図11(a)~図11(d)に示す各軸上の黒丸の点は、Kベタ点からの距離が同一となる点であり、これらの点におけるGr色材量を比較したグラフが、図11(e)に示すグラフである。
なお、色相連続性優先と色再現範囲優先との間で変化するのはGr-K軸上のGr色材量およびY+C-K軸上のGr色材量であるため、図10(a)および図10(d)それぞれに示しているY+Gr-K軸およびC+Gr-K軸上のGr色材量は、図11(a)および図11(d)に示したものと同一である。例えば、Y+Gr-K軸上のGr色材量は、色相連続性優先および色再現範囲優先のいずれの場合でも、同一明度において同一の量である。C+Gr-K軸上のGr色材量についても、同様である。また、この場合、Y+Gr-K軸およびC+Gr-K軸上のGr色材量は、これらの軸における色相における色再現範囲が最大となるように設定されるものとすればよい。
また、図10(e)に示す色相連続性優先の場合のGr色材量の方が、図11(e)に示す色再現範囲優先の場合のGr色材量の方より多いことになる。すなわち、色相連続性優先に対応するプリンタプロファイルで規定されるGr色材量は、色再現範囲優先に対応するプリンタプロファイルで規定されるGr色材の量よりも多いことになる。
また、図8~図11では、HiFiカラーGr色材の色相(Gr-K軸の色相)と、プロセスカラーの混色であるY+C色材の色相(Y+C-K軸の色相)とを少しずれたものとして示しているが、これらの色相が重なるものとしてもよく、図8~図11に示したものと逆方向にずれるものとしてもよい。
図7に戻り、説明を続ける。ステップS233の処理後、ステップS234へ移行する。
<<ステップS234>>
次に、プロファイル生成部310は、ターゲット色のLab値を1つ取得する。ここで、ターゲット色とは、BtoAテーブルの格子点のLab値(BtoAテーブルに規定されている各Lab値のうちの1つのLab値)であるものとする。そして、ステップS235へ移行する。
<<ステップS235>>
次に、プロファイル生成部310は、取得したターゲット色のLab値に対応する墨量およびHiFiカラーGr色材量を、ステップS232で構成したLab色空間の多面体の分割により求める。図12(a)に示す多面体を、18個の四面体に分割した例を図12(b)に示す。具体的には、プロファイル生成部310は、まず、W-K軸の中点をGyとした場合に、ターゲット色のLab値がどの色相に属するか、および、高明度(ハイライト)側か低明度(シャドウ)側かのどちらに属するかを求める。すなわち、プロファイル生成部310は、ターゲット色のLab値が、分割した18個の四面体のうちどの四面体の領域に属するかを求める。ここで、プロファイル生成部310は、ターゲット色のLab値が多面体の外側に位置する場合、当該ターゲット色のLab値は最も近い四面体の領域に属するものとする。この結果、ターゲット色のLab値は、図12(b)に示す18個の四面体のうち、いずれかの四面体の領域に属することになる。そして、プロファイル生成部310は、ターゲット色のLab値が属する四面体の各辺上に割り当てられている墨量およびHiFiカラーGr色材量から、四面体補間により当該ターゲット色のLab値に対応する墨量およびHiFiカラーGr色材量を求める。そして、ステップS236へ移行する。
<<ステップS236>>
次に、プロファイル生成部310は、求めたターゲット色のLab値に対応する墨量およびHiFiカラーGr色材量に対して、ターゲット色のLab値との色差が所定の閾値以下となるようなプロセスカラー色材量を最適化計算する。すなわち、プロファイル生成部310は、図13に示すように、ステップS232で構成したLab色空間の多面体を用いて、ステップS235においてターゲット色のLab値(Lt,at,bt)に対応する墨量およびHiFiカラーGr色材量を求めた上で、当該墨量およびHiFiカラーGr色材量に基づいて、記憶部304に記憶されている色再現特性テーブルを用いてプロセスカラー色材量を計算する。これによって、プロファイル生成部310は、ターゲット色のLab値に対応するC、M、Y、K、Grのデバイス値を導出(取得)する。そして、ステップS237へ移行する。
<<ステップS237>>
プロファイル生成部310によって、すべてのターゲット色のLab値に対するデバイス値が導出(取得)された場合(ステップS237:Yes)、ステップS238へ移行し、導出(取得)されていない場合(ステップS237:No)、ステップS234へ戻る。
<<ステップS238>>
そして、プロファイル生成部310は、ターゲット色のLab値、およびそれに対応するデバイス値を、テーブル形式に並べ替えることによってBtoAテーブルを作成する。ステップS238の処理の終了後、図6のステップS24へ移行する。
<ステップS24>
そして、プロファイル生成部310は、作成したBtoAテーブルを含むプリンタプロファイルを生成する。プロファイル生成部310は、生成したプリンタプロファイルを記憶部304に記憶させる。そして、プリンタプロファイルの生成処理を終了する。
なお、ステップS233において、Lab色空間の多面体の各直線に対して、プロファイル設定に応じたHiFiカラーGr色材量を割り当て、最終的にプリンタプロファイルを生成するものとしているが、これに限定されるものではない。すなわち、図6および図7に示したプリンタプロファイルの生成では、色相連続性優先および色再現範囲優先それぞれに対して、プリンタプロファイルを生成して、記憶部304に記憶させるものとしてもよい。この場合、色変換部302は、記憶部304から、プロファイル設定選択部309により選択されたプロファイル設定に対応するプリンタプロファイルを読み出して、画像データに対する色変換を行うようにすればよい。
以上のような生成処理により生成されたプリンタプロファイルを用いることによって、色相連続性優先の場合と、色再現範囲優先の場合とでは、少なくともプロセスカラー2色(ここではY、C)の色材の混色と色相が重なるHiFiカラー色材(ここではGr色材)の色相における低明度域での、当該HiFiカラー色材量が異なることになる。すなわち、HiFiカラー色材と色相方向の一方で隣接するプロセスカラー色材との混色(例えばY+Gr)の色相を第1色相、HiFiカラー色材と色相方向の他方で隣接するプロセスカラー色材との混色(例えばC+Gr)の色相を第2色相、HiFiカラー色材の色相を第3色相としたとき、色相連続性優先の場合では、HiFiカラー色材量は、第1色相から第3色相まで単調増加し、第3色相から第2色相まで単調減少することになり、色相連続性が保たれることになる。一方、色再現範囲優先の場合では、HiFiカラー色材量は、第1色相から第3色相まで単調減少し、第3色相から第2色相まで単調増加することになり、色再現範囲が確保されることになる。これによって、HiFiカラー色材の色相近傍における低明度域の色相連続性および色再現範囲それぞれを重視したプロファイルを容易に生成することができる。また、デバイスに依存しない色空間(Lab色空間)で見た場合に、出力デバイス(例えばプロッタ231(プリンタ))が再現することができる色範囲を有効に活用することができる。
なお、上述の実施形態において、画像形成装置10のコントローラ200の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態において、画像形成装置10のコントローラ200で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、画像形成装置10のコントローラ200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、画像形成装置10のコントローラ200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、画像形成装置10のコントローラ200で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU201が上述の記憶装置(例えば、システムメモリ202または補助記憶装置208等)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
10 画像形成装置
20 PC
200 コントローラ
201 CPU
202 システムメモリ(MEM-P)
203 ノースブリッジ(NB)
204a サウスブリッジ(SB)
204b ネットワークI/F
204c USB I/F
204d セントロニクスI/F
205 AGP
206 ASIC
207 ローカルメモリ(MEM-C)
208 補助記憶装置
210 操作表示部
220 FCU
231 プロッタ
232 スキャナ
233 測色器
301 画像入力部
302 色変換部
303 画像出力部
304 記憶部
305 チャート画像生成部
306 色再現特性作成部
307 測色値取得部
308 操作入力部
309 プロファイル設定選択部
310 プロファイル生成部
N ネットワーク
特許第4804369号公報 特許第6079213号公報

Claims (10)

  1. プロセスカラー色材と、プロセスカラーの中間色による中間色色材とを使用する画像処理装置であって、
    プリンタプロファイルについての第1設定、および前記プリンタプロファイルについての前記第1設定とは異なる第2設定のうちいずれかの設定をユーザの操作に応じて選択する選択部と、
    前記中間色色材と色相方向の一方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第1色相、前記中間色色材と色相方向の他方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第2色相、前記中間色色材の色相を第3色相としたとき、前記第1設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調増加し、前記第3色相から前記第2色相まで単調減少するようなプリンタプロファイルを生成し、前記第2設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調減少し、前記第3色相から前記第2色相まで単調増加するようなプリンタプロファイルを生成する生成部と、
    前記選択部により選択された設定に対応するプリンタプロファイルを用いて画像データの色を変換する変換部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記生成部は、前記選択部により選択された設定に応じてプリンタプロファイルを生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1設定に対応するプリンタプロファイルで規定される前記中間色色材の量は、前記第2設定に対応するプリンタプロファイルで規定される前記中間色色材の量よりも多い請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成部は、
    前記第1色相における前記中間色色材の量が、該第1色相での色再現範囲が最大となるようにプリンタプロファイルを生成し、
    前記第2色相における前記中間色色材の量は、該第2色相での色再現範囲が最大となるようにプリンタプロファイルを生成する請求項1~3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成部は、
    前記第1色相の前記中間色色材の量が、前記第1設定が選択された場合と、前記第2設定が選択された場合とにおいて、同一明度において同一の量となるようにプリンタプロファイルを生成し、
    前記第2色相の前記中間色色材の量が、前記第1設定が選択された場合と、前記第2設定が選択された場合とにおいて、同一明度において同一の量となるようにプリンタプロファイルを生成する請求項1~3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成部は、前記第2設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記第3色相における前記中間色色材の量が、該第3色相での色再現範囲が最大となるようにプリンタプロファイルを生成する請求項1~5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記生成部は、プリンタプロファイルのターゲット色について、前記中間色色材の量を求めた上で、該中間色色材の量に基づいて前記プロセスカラー色材の量を計算する請求項1~6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記中間色色材の色相は、プロセスカラーの2色の混色の色材の色相と重なる請求項1~7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. プロセスカラー色材と、プロセスカラーの中間色による中間色色材とを使用する画像処理装置の画像処理方法であって、
    プリンタプロファイルについての第1設定、および前記プリンタプロファイルについての前記第1設定とは異なる第2設定のうちいずれかの設定をユーザの操作に応じて選択する選択ステップと、
    前記中間色色材と色相方向の一方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第1色相、前記中間色色材と色相方向の他方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第2色相、前記中間色色材の色相を第3色相としたとき、前記第1設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調増加し、前記第3色相から前記第2色相まで単調減少するようなプリンタプロファイルを生成し、前記第2設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調減少し、前記第3色相から前記第2色相まで単調増加するようなプリンタプロファイルを生成する生成ステップと、
    選択した設定に対応するプリンタプロファイルを用いて画像データの色を変換する変換ステップと、
    を有する画像処理方法。
  10. プロセスカラー色材と、プロセスカラーの中間色による中間色色材とを使用する画像処理装置のコンピュータに、
    プリンタプロファイルについての第1設定、および前記プリンタプロファイルについての前記第1設定とは異なる第2設定のうちいずれかの設定をユーザの操作に応じて選択する選択ステップと、
    前記中間色色材と色相方向の一方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第1色相、前記中間色色材と色相方向の他方で隣接するプロセスカラー色材との混色の色相を第2色相、前記中間色色材の色相を第3色相としたとき、前記第1設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調増加し、前記第3色相から前記第2色相まで単調減少するようなプリンタプロファイルを生成し、前記第2設定に対応するプリンタプロファイルとして、前記中間色色材の量が、前記第1色相から前記第3色相まで単調減少し、前記第3色相から前記第2色相まで単調増加するようなプリンタプロファイルを生成する生成ステップと、
    選択した設定に対応するプリンタプロファイルを用いて画像データの色を変換する変換ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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