添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本開示における通信システムのシステム構成を示す図である。図に示されるとおり、本開示の通信システムは、P-CSCF(Proxy- Call Session Control Function)100、HLR/HSS200、S-CSCF300(S-CSCF-A300a、S-CSCF-B300b)、およびAS400(アプリケーションサーバ)を含んで構成されている。
P-CSCF100は、SIPサーバであり、端末500からのSIP(Session Initiation Protocol)による通信接続処理を行う通信制御装置である。このP-CSCF100は、S-CSCF300(例えば、S-CSCF-A300a)に位置登録処理を行う際に、S-CSCF300(例えば、S-CSCF-A300a)の加入者プロファイルデータの収容件数が上限に達している場合には、別のS-CSCF300(例えば、S-CSCF-B300b)に位置登録処理を行う。
HLR/HSS200は、端末500のユーザID、端末500が利用可能なサービスのプロファイル情報、認証用情報、端末500の在圏情報などの加入者プロファイルデータを記憶する加入者管理サーバである。HLR/HSS200は、端末500からの位置登録処理が完了すると、AS400またはS-CSCF300において加入者プロファイルデータが作成されると同時に、端末500が今後位置登録すべきAS400およびS-CSCF300の情報を記憶する。すなわち、HLR/HSS200は、P-CSCF100の接続先となるS-CSCF300のアクセス先情報(アドレス)、およびAS400のアクセス先情報(アドレス)を記憶する。
S-CSCF300は、ユーザ端末間のセッション制御を行うSIP登録サーバである。S-CSCF300は、P-CSCF100からの要求に応じて、端末500の通信接続処理を行うために、HLR/HSS200から加入者プロファイルデータを取得して記憶する。S-CSCF300は、複数存在し、例えばS-CSCF-A300aおよびS-CSCF-B300bからなる。それぞれ加入者プロファイルデータを予め定められた上限値(加入者件数)まで記憶する。
AS400は、端末500に対して提供されるサービス(課金処理、認証処理など)の処理を行うサーバである。
S-CSCF300およびAS400は、加入者プロファイルデータのクリア処理であるパージ処理を定期的に行う。そして、S-CSCF300およびAS400は、パージ処理前に収容していた加入者プロファイルデータの端末500および新規の端末500の位置登録を受け付けることができる。
図2は、本開示の通信制御装置であるP-CSCF100の機能構成を示すブロック図である。図に示されるとおり、P-CSCF100は、取得部101、位置登録部102、および選択部103を含んで構成されている。
取得部101は、携帯電話などの端末500から位置登録要求(Ini-REG)を受けると、HLR/HSS200にアクセスして、S-CSCF300のアクセス先情報、および端末500の加入者プロファイルデータ(AS400のアクセス先情報を含む)を取得する部分である。
位置登録部102は、取得部101が取得したアクセス先情報に従ったS-CSCF300に、端末500の加入者プロファイルデータを登録する部分である。より詳細には、位置登録部102は、加入者プロファイルデータを登録するための登録信号(REG信号)をS-CSCF300に送信する。S-CSCF300では、加入者プロファイルデータに含まれているASサーバ400のアクセス先情報にしたがって、ASサーバ400に登録信号(REG信号)を送信する。AS400では、その登録信号にもとづいて HLR/HSS200から加入者プロファイルデータを取得する。AS400およびS-CSCF300は、それぞれ取得した加入者プロファイルデータをP-CSCF100に送信し、加入者プロファイルデータを流通して記憶させる。
ここで、位置登録部102は、S-CSCF300に対して加入者プロファイルデータのための登録信号(REG信号)を送信し、S-CSCF300の加入者プロファイルデータの登録可能件数が上限に達している場合、S-CSCF300から迂回指示を示すSIP_4XX/5XXの信号を受信する。
選択部103は、位置登録部102が、S-CSCF300から迂回指示を受けると、予め保持しているS-CSCF300の一覧情報(S-CSCF-A300a、S-CSCF-B300b)からラウンドロビン方式で、他のS-CSCF300を選択する。位置登録部102は、選択部103が選択したS-CSCF300に対して位置登録のためのREG信号を送信する。
このように構成されたP-CSCF100を含んだ通信システムにおける動作について図1を用いて説明する。P-CSCF100は、端末500からIni-REG信号を受信する(S101)。Ini-REG信号は、位置登録信号を示す。P-CSCF100は、HLR/HSS200に、UAR信号を送信する(S102)。UAR信号は、UserAuthorizationRequestであり、P-CSCF100の接続先となるS-CSCF300のアクセス先情報の要求を示す。S-CSCF300は、端末500の位置登録処理に際して、その加入者プロファイルデータの収容先の一つである。P-CSCF100は、UAA信号を受信し、S-CSCF300およびAS400のアクセス先情報を取得する(S103)。UAA信号は、UserAuthorizationAnswerであり、UAR信号に対する応答信号である。本開示では、アクセス先情報を含む。
P-CSCF100は、S-CSCF300にREG信号を送信する(S104)。図1では、P-CSCF100は、S-CSCF-A300aに送信する。S-CSCF300-A300aは、加入者プロファイルデータの収容件数が上限値に達していると判断するため、P-CSCF100は、S-CSCF-A300aからSIP_4xx/5xx(迂回指示)を受信する(S105)。そして、P-CSCF100は、迂回指示を認識して、ラウンドロビン方式で別のS-CSCF-B300bを選択し、そのS-CSCF300bにREG信号を送信し、位置登録処理を行う(S106)。
S-CSCF-B300bは、REG信号をAS400に送信する(S107)。AS400は、REG信号を受信すると、位置登録要求信号MAP_ULをHLR/HSS200に送信する(S108)。
HLR/HSS200は、加入者プロファイルデータを、MAP_UL_ackとともにMAP_ISDで送信する(S109)。AS400は、加入者プロファイルデータをSIP_200とともに、S-CSCF-B300bに送る(S110)。S-CSCF300-B300bは、さらに、加入者プロファイルデータをSIP_200とともに、P-CSCF100に送る(S111)。
P-CSCF100は、端末500にSIP_200を送ることで、位置登録完了を通知する(S112)。
このように、S-CSCF-A300aが加入者プロファイルデータの登録件数が上限値に達していた場合にでも、P-CSCF100は、ラウンドロビン処理によって、別のS-CSCF-B300bに位置登録処理を行うことができる。したがって、S-CSCF-A300aが位置登録を受け付けられないことにより、位置登録がNGとはならない。
図3は、本開示におけるP-CSCF100の動作を示すシーケンス図である。なお、符号は可能な限り図1と重複させている。端末500において、位置登録要求信号であるIni-REG信号がP-CSCF100に送信される(S101)。
P-CSCF100が、UAR(UserAuthorizationRequest)信号を送信し(S102)、その応答であるUAA(UserAuthorizationAnswer)信号を受信する(S103)。P-CSCF100は、SIP_Register信号をS-CSCF-A30に送信する(S104)。S-CSCF-A300aは、加入者プロファイルデータの収容件数が上限に達しているか否かを判断する(S104a)。ここでは、S-CSCF-A300aは、上限に達していると判断し、SIP_4xx/5xx(迂回指示)を送信する(S105)。なお、SIP_4xx/5xxは、3GPPにおいて、規定されていない任意の信号とし、本開示においては、迂回指示を定義したものとする。
P-CSCF100は、SIP_4xx/5xxを受信すると、迂回指示を認識し(S105a)、別のS-CSCF-B300bを選択し(S105b)、REG信号を送信する(S106)。P-CSCF100は、選択したS-CSCF-B300bをHLR/HSS200に接続対象であるS-CSCFとして登録する。以降、図1に示した通り、加入者プロファイルデータの取得処理が行われる。
上記開示においては、S-CSCF300において加入者プロファイルデータの収容件数が上限を超えた場合の処理を示した。これに限るものではなく、S-CSCF300にハードウェア障害が発生した場合も同様の処理を行うことができる。
また、AS400においても加入者プロファイルデータの収容件数に上限が定められている。図4は、AS400を選択的に利用した場合の他の実施形態のシステム構成を示す図である。図4においては、通信システムは、AS-A400aおよびAS-B400bを含んでいる。AS400が、端末500の加入者プロファイルの収容先となる。
S-CSCF300は、P-CSCF100が取得したAS400のアクセス先情報をREG信号とともに受信し、AS400にアクセスする。そして、S-CSCF300は、AS400(例えばAS-A400a)からSIP_4xx/5xx(迂回指示)を受信すると、別のAS400(例えばAS-B400b)に対して、位置登録要求を送信する。以下、図1における動作と異なるところについて説明する。
S-CSCF300は、P-CSCF100からREG信号とAS400のアクセス先情報(AS-A)を受信すると(S104)、AS-A400aにREG信号を送信して、位置登録をしようとする(S107a)。本開示においては、AS-A400aは、加入者プロファイルデータの収容件数が上限を超えているため、迂回指示を示すSIP_4xx/5xx信号をS-CSCF-A300に送信する(S107b)。
S-CSCF-A300は、接続可能なAS400の一覧情報を記憶しており、この一覧情報に基づいて、別のAS-B400bを選択して、REG信号を送信する(S107)。
以降、図1の処理と同様に、加入者プロファイルデータの取得処理が行われる。
図5に、本開示におけるS-CSCF300の機能構成図を示す。図に示されるとおり、S-CSCF300は、位置登録部302および選択部303を含んで構成されている。その機能構成は、図2に示されるP-CSCF100と概ね同じとなる。
位置登録部302は、P-CSCF100からREG信号を受信すると、端末500の加入者プロファイルデータを登録する部分である。より詳細には、位置登録部302は、加入者プロファイルデータを登録するための登録信号(REG信号)をAS400に送信する。AS400では、その登録信号にもとづいて HLR/HSS200から加入者プロファイルデータを取得する。AS400では、加入者プロファイルデータの登録可能件数が上限に達している場合、迂回指示を示すSIP_4XX/5XXの信号をS-CSCF300に送信する。
選択部303は、位置登録部302が、AS400から迂回指示を受けると、予め保持しているAS400の一覧情報(AS-A400aおよびAS-B400)からラウンドロビン方式で、他のAS400を選択する。位置登録部302は、選択したAS400に対してREG信号を送信する。
図6は、他の実施形態の通信システムの処理シーケンスを示す図である。図に示されるとおり、AS-A400aは、S-CSCSF-A300からREG信号を受信すると(S107a)、加入者プロファイルデータの収容件数が上限に達しているか否かを判断する(S107a1)。ここでは、収容上限に達していると判断し、AS-A300aは、SIP_4xx/5xxをS-CSCF300に送信する(S107b)。
S-CSCF300において、選択部303は、迂回指示を認識すると(S107b1)、一覧情報に基づいて、別のAS-B400bを選択する(S107b2)。S-CSCF-A300は、選択した別のAS-B400bを、接続対象であるASとして、HLR/HSS200に登録する。そして、位置登録部302は、選択したAS-B400bに対してREG信号を送信する(S107)。
なお、この他の実施形態においては、AS400が加入者プロファイルデータの収容件数が上限に達した場合について説明したが、AS400のハードウェア故障による登録不可状態の場合も同様の処理を行うことができる。
また、これら実施形態を組み合わせてもよい。すなわち、P-CSCF100がラウンドロビンによりS-CSCF300を選択し、さらにS-CSCF300がラウンドロビンでAS400を選択するようにしてもよい。
つぎに、本開示における通信制御装置であるP-CSCF100およびS-CSCF300の作用効果について説明する。
本開示の通信制御装置であるP-CSCF100は、端末500からの位置登録要求(Ini-REG信号)に応じて、位置登録先(S-CSCF300)に対して位置登録要求を行う位置登録部102と、位置登録先(S-CSCF300)から、受付不可の応答を受けると、他の位置登録先を選択する選択部103と、を備える。位置登録部102は、選択部103により選択された他の位置登録先(S-CSCF300)に対して位置登録を行う。
本開示の通信システムにおいては、特に一度位置登録が完了し、各システム(S-CSCF300、AS400)に加入者プロファイルデータが記憶されたのちに、S-CSCF300またはAS400においてパージされた状況下で、再度位置登録を受け付けた場合に効果的である。すなわち、HLR/HSS200は、一度位置登録を行ったS-CSCF300のアドレス情報(またはAS400のアドレス情報)を記憶している。従って、そのS-CSCF300の加入者プロファイルデータの収容件数が上限に達していたとしても、毎回そのS-CSCF300に位置登録を行おうとするため、位置登録NGが継続することになる。パージされていない場合においては、加入者プロファイルデータは既に記憶されていることから、位置登録をすることがないため、このようなことは起らない。
AS400の収容件数が上限に達している場合も同様に、隣接しているS-CSCF300にて、対象のAS400のアドレス情報が記録されていることから、仮に対象のAS400の収容件数上限に達していたとしても、毎回そのAS400に位置登録を行おうとするため、位置登録NGが継続することになる。
この開示によれば、S-CSCF300が、加入者プロファイルデータの収容件数が上限に達していた場合、またS-CSCF300のハードウェア故障により位置登録処理が不可の場合であっても、端末500まで信号処理を折り返すことなく、また端末500に依存することなく、迅速な位置登録処理を可能にする。
この位置登録部102は、端末500からの位置登録要求に基づいて、端末500の加入者プロファイルデータ(加入者情報)を管理する加入者情報管理サーバであるHLR/HSS200に対して加入者プロファイルデータの収容先(S-CSCF300)のアドレス要求を行う。そして、位置登録部102は、アドレス要求に基づいて取得した収容先に対して、位置登録のための処理を行う。
上述において、通信制御装置としてP-CSCF100を想定し、位置登録先としてS-CSCF300を想定しているが、これに限るものではない。通信制御装置としてS-CSCF100、位置登録先としてAS400としてもよい。
また、本開示の通信システムは、端末500のユーザに関する加入者プロファイル(加入者情報)を記憶する加入者情報管理サーバであるHLR/HSS200、端末500との呼処理を行う呼処理サーバであるP-CSCF100と、P-CSCF100と通信接続して端末500のセッション制御を行う通信制御サーバであるS-CSCF300と、を含む。
P-CSCF100において、取得部101は、端末500から位置登録要求を受けると、HLR/HSS200にアクセスして、S-CSCF300のアクセス先情報を取得する。位置登録部102は、アクセス先情報に基づいたS-CSCF300に対して位置登録のための処理を行う。選択部103は、S-CSCF300(S-CSCF-A300a)から位置登録不可の情報を受け付けると、予め保持している他のS-CSCF300(S-CSCF-B300b)を選択する。位置登録部102は、選択されたS-CSCF-B300bに対して位置登録のための処理を行う。
また、この通信システムは、さらに端末500に対するサービスを実行するためのAS400を備える。S-CSCF300は、AS400に対して位置登録が不可であると判断すると、他のAS400に対して、位置登録を行う。
また、S-CSCF300は、P-CSCF100から位置登録要求を受けたとき、記憶している加入者プロファイル数が所定値に達していた場合、位置登録不可の情報をP-CSCF100に送信する。
また、AS400は、S-CSCF300から位置登録要求を受けたとき、記憶している加入者プロファイル数が所定値に達していた場合、位置登録不可の情報をS-CSCF300に送信する。
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態におけるP-CSCF100、S-CSCF300などは、本開示の位置登録方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、本開示の一実施の形態に係るP-CSCF100、S-CSCF300のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のP-CSCF100、S-CSCF300は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。P-CSCF100、S-CSCF300のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
P-CSCF100、S-CSCF300における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の位置登録部102、選択部103などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、位置登録部102等は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る位置登録方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、P-CSCF100、S-CSCF300は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。