JP2010118800A - Imsネットワーク、imsノード装置及びそれらに用いるサービス提供方法 - Google Patents

Imsネットワーク、imsノード装置及びそれらに用いるサービス提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 IMSノード装置が許容する同時接続数を超過する恐れがあるケースにおいて、発着信を始めとするサービスを継続してユーザに供給することが可能なIMSノードネットワークを提供する。
【解決手段】 IMSネットワークにおいて、IMSノード装置(S−CSCF:A 1a,S−CSCF:B 1b)は、同時接続数が予め設定された閾値を超過するか否かを検出する手段(同時接続数検出部11a,11b)と、閾値の超過を検出した場合に隣接するIMSノード装置に対して迂回指示信号を送信する手段(迂回指示部12a,12b)とを有し、隣接するIMSノード装置(P−CSCF2)は、迂回指示信号を受信した場合にその受信した信号から当該IMSノード装置の迂回を認識しかつその迂回対象ノードを管理する手段(迂回対象認識部21)を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明はIMSネットワーク、IMSノード装置及びそれらに用いるサービス提供方法に関し、特にIMS(Internet Protocol Multimadia Subsystem)ネットワークのIMSノード装置において、同時接続数超過を考慮したサービス提供方法に関する。
移動通信サービスである携帯電話の普及が著しく、第3世代携帯電話(3GPP:3rd Generation Partnership Project)サービス、無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)サービス等が普及している。これらのシステムをすべてIP(Internet Protocol)ネットワークに統合する動きがある。
IMSは、IPベースのマルチメディアサービスを第3世代携帯電話や無線LANへアクセス網に依存せずに提供するシステムであり、IPベースのサービスの提供だけでなく、PSTN(Public Switched Telephone Network)やインタネットと接続し、サービスを提供することを可能としている。このIMS網では、制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)が用いられる。
SIP信号は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を土台にしたテキストベースのリクエスト/レスポンス型のプロトコルであり、基本的には、クライアントがリクエストを送信し、それに対してサーバがレスポンスを応答する。
まず、本発明に関連するIMSネットワークのレジストレーション手順について図2を参照して説明する。SIP端末は、レジストレーション要求を行うために、SIP REGISTER信号をP−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)へ送信する(図2のa1)。
SIP REGISTER信号を受信したP−CSCFは、SIP REGISTER信号を送信するS−CSCF(Serving−CSCF)を選択するために、HSS(Home Subscriber Server)へDIAMETER UAR/UAA(User Authorization Request/User Authorization Answer)手順を実施する(図2のa2,a3)。本手順により、P−CSCFは、S−CSCFを選択し、選択したS−CSCFにSIP REGISTER信号を送信する(図2のa4)。
S−CSCFは、受信したSIP REGISTER信号内のContactヘッダ、RouteヘッダからSIP端末のIPアドレス及びP−CSCFのIPアドレスを取得し、これらの情報をDIAMETER SAR(Server Assignment Request)信号に設定し、そのDIAMETER SAR信号をHSSに送信する(図2のa5)。
DIAMETER SAR信号を受信したHSSは、設定されたSIP端末のIPアドレス及びP−CSCFのIPアドレスを記憶し、加入者のサービスプロファイルをDIAMETER SAA(Server Assignment Answer)信号でS−CSCFに送信する(図2のa6)。
DIAMETER SAA信号を受信したS−CSCFは、レジストレーション手順完了を示すSIP 200 OK信号をP−CSCFに送信する(図2のa7)。SIP 200 OK信号を受信したP−CSCFは、レジストレーション手順完了を示すSIP 200 OK信号をSIP端末に送信する(図2のa8)。
また、S−CSCFは、AS(Application Server)へのレジストレーションを行うために、SIP REGISTER信号をASに対して送信する(図2のa9)。SIP REGISTER信号を受信したASは、加入者のプロファイルを取得するために、HSSへDIAMETER UDR/UDA(User Data Request/User Data Answer)手順を実施し(図2のa10,a11)、レジストレーション手順完了を示すSIP 200 OK信号をS−CSCFに送信する(図2のa12)。
本発明に関連するIMSネットワークにおけるレジストレーション制御では、上述したa1〜a12のレジストレーション手順によってユーザへのIMSサービスを提供するS−CSCF、ASが決定される。
尚、IMSネットワーク内において、ユーザ・デバイスにマルチメディア・リングバック・サービスを提供する方法及び装置が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術では、発呼者デバイスからの接続確立要求が、IMSネットワーク内で発呼者デバイスと被呼者デバイスとの間に接続を確立する働きをし、接続確立要求に応答して、発呼者デバイスとの間に少なくとも1つのマルチメディア・セッションを確立する働きをするマルチメディア・コンテンツ情報を取得し、接続の確率と同時に、発呼者デバイスにマルチメディア・コンテンツ情報の少なくとも一部を送信している。
また、上記IMSノード装置障害時に発着信サービスを継続可能とする技術としては、本願出願人より、ヘルスチェックにより隣接するIMSノード装置の障害状態を管理し、隣接するIMSノード装置の障害検出時は再レジストレーションを実施し、迂回させる技術が提案されている。
特開2006−191594号公報
上記の通り、本発明に関連するIMSネットワークでは、レジストレーション時に該当ユーザの発着信サービスを行うIMSノード装置が選択される。そのため、本発明に関連するIMSネットワークでは、レジストレーション時に選択されたIMSノード装置が何らかの要因により発着信をはじめとするサービスの継続ができなくなった場合、ユーザからのデレジストレーションによって別のIMSノード装置への再割り当てが行われない限り、ユーザはサービスの享受ができなくなるという課題がある。
本発明に関連するIMSネットワークでは、レジストレーション時に該当ユーザの発着信サービスを行うS−CSCF、ASが選択される。図8に示すように、S−CSCF(A)5aが同時接続数を超過している状態のケースに説明する。
このケースにおいて、SIP端末4から発信した場合、P−CSCF6にSIP INVITE信号(h1)を送信し、P−CSCF6からS−CSCF(A)5aに対して、SIP INVITE信号(h2)を送信する。この場合、同時接続数を超過しているS−CSCF(A)5aは、SIPエラー切断を示す信号(h3)をP−CSCF6に送信し、P−CSCF6からSIP端末4に対して、SIPエラー切断を示す信号(h4)が送信され、発信サービスを行うことができない。
また、着信の場合においては、S−CSCF(B)5bからS−CSCF(A)5aに対して、SIP INVITE信号(t1)が送信される。この際、SIP INVITE信号(t1)を受信したS−CSCF(A)5aは、同時接続数を超過しているため、SIPエラー切断を示す信号(t2)がS−CSCF(B)5bに返却され、着信サービスを行うことができない。
すなわち、上記の方式のままでは、レジストレーション時に選択されたIMSノード装置が許容する同時接続数を超過した場合、発着信を始めとするサービスを継続して提供することができない。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、IMSノード装置が許容する同時接続数を超過する恐れがあるケースにおいて、発着信を始めとするサービスを継続してユーザに供給することができるIMSネットワーク、IMSノード装置及びそれらに用いるサービス提供方法を提供することにある。
本発明によるIMSネットワークは、レジストレーション時に該当ユーザの発着信サービスを行うIMS(Internet Protocol Multimadia Subsystem)ノード装置が選択されるIMSネットワークであって、
前記IMSノード装置は、
同時接続数が予め設定された閾値を超過するか否かを検出する手段と、
前記閾値の超過を検出した場合に隣接するIMSノード装置に対して迂回指示信号を送信する手段と、
隣接するIMSノード装置から前記迂回指示信号を受信した場合にその受信した信号から当該IMSノード装置の迂回を認識しかつその迂回対象ノードを管理する手段とを備えている。
本発明によるIMSノード装置は、上記のIMSネットワークのIMSノード装置に備えた手段を含むことを特徴とする。
本発明によるサービス提供方法は、レジストレーション時に該当ユーザの発着信サービスを行うIMS(Internet Protocol Multimadia Subsystem)ノード装置が選択されるIMSネットワークに用いるサービス提供方法であって、
前記IMSノード装置が、
同時接続数が予め設定された閾値を超過するか否かを検出する処理と、
前記閾値の超過を検出した場合に隣接するIMSノード装置に対して迂回指示信号を送信する処理と、
隣接するIMSノード装置から前記迂回指示信号を受信した場合にその受信した信号から当該IMSノード装置の迂回を認識しかつその迂回対象ノードを管理する処理とを実行している。
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、IMSノード装置が許容する同時接続数を超過する恐れがあるケースにおいて、発着信を始めとするサービスを継続してユーザに供給することができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明によるIMS(Internet Protocol Multimadia Subsystem)ネットワークでのサービス提供方法について説明する。
本発明は、IMSネットワークのIMSノード装置において、IMSノード装置が許容する同時接続数を超過する恐れがあるケースにおいて、発着信を始めとするサービスを継続してユーザに供給するための方法を提供するものである。
本発明によるIMSネットワークでは、IMSノード装置において、同時接続数を超過する恐れがある場合、予め隣接するIMSノード装置に対して、SIP MESSAGE信号による迂回指示を行い、再レジストレーションを実施することにより、発着信をはじめとするサービスを継続することができる。
本発明によるIMSネットワークでは、上述したように、IMSノード装置が同時接続数を超過する恐れがある場合に、対象のIMSノード装置から隣接するIMSノード装置に対して、予めSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信することにより、同時接続数超過によるサービスの中断を回避し、ユーザに発着信を始めとするサービスを継続して提供することが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークの各IMSノード装置の構成例を示すブロック図であり、図2は本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークの構成例を示すブロック図である。図1及び図2において、本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークは、S−CSCF(Serving−Call Session Control Function):A 1aと、S−CSCF:B 1bと、P−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)2と、HSS(Home Subscriber Server)3と、SIP(Session Initiation Protocol)端末4とから構成されている。また、本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークにおいては、SIP端末4がアクセスネットワーク100を通してP−CSCF2に接続されている。
図1において、S−CSCF:A 1a及びS−CSCF:B 1b各々は、同時接続数検出部11a,11bと、迂回指示部12a,12bとを備えている。また、P−CSCF2は、迂回対象認識部21と、再レジストレーション手順実施部22とを備えている。
SIP端末4がレジストレーション時に選択したS−CSCF:A 1aの同時接続数を超過する恐れがある場合は、IMSノード装置(ここでは、S−CSCF:A 1a)にて同時接続数の閾値を超えた旨を通知するために、S−CSCF:A 1aからP−CSCF2に対して、迂回を実施させるSIP OPTIONS(迂回指示)信号101を送信する。
つまり、S−CSCF:A 1aにおいて、同時接続数検出部11aは同時接続数を検出するとともに、その検出した同時接続数を予め設定された同時接続数の閾値と比較している。この同時接続数検出部11aにて同時接続数が閾値を超えたことが検出されると、迂回指示部12aは、P−CSCF2に対してSIP OPTIONS(迂回指示)信号101を送信する。
P−CSCF2は、SIP OPTIONS(迂回指示)信号101を受信すると、迂回対象認識部21において、その迂回指示によってS−CSCF:A 1aが迂回対象であることを認識する。
ここで、SIP端末4が発信を行った場合、P−CSCF2に対して、SIP INVITE信号102を送信する。SIP INVITE信号102を受信したP−CSCF2は、迂回対象認識部21にてS−CSCF:A 1aが迂回対象であることを認識していることから、サービス(ここでは発信)を継続するために、再レジストレーション手順実施部22を起動する。再レジストレーション手順実施部22は、再レジストレーションを促す、SIP MESSAGE(再REG要求)信号103をSIP端末4に対して送信する。
SIP MESSAGE信号103を受信したSIP端末4は、再レジストレーション要求を認識し、SIP MESSAGE信号103の送信元であるP−CSCF2に対してSIP REGISTER信号104を送信する。SIP REGISTER信号104を受信したP−CSCF2は、該当ユーザの再レジストレーションを実施するため、HSS3へDIAMETER UAR/UAA(User Authorization Request/User Authorization Answer)手順105を実施する。
P−CSCF2は、HSS3よりDIAMETER UAR/UAA手順105で取得したS−CSCFの情報から、迂回対象であるS−CSCF:A 1a以外のS−CSCF:B 1bを選択し、そのS−CSCF:B 1bに対してSIP REGISTER信号106を送信する。
その後、SIP REGISTER信号106を受信したS−CSCF:B 1bは、通常のレジストレーション手順を実施する。レジストレーション手順が完了すると、P−CSCF2は、再レジストレーションを行ったS−CSCF:B 1bにSIP INVITE信号107を送信し、サービス(ここでは発信)を継続する。
したがって、本実施の形態では、IMSノード装置が同時接続数を超過する恐れがある場合に、対象のIMSノード装置から隣接するIMSノード装置に対して、予めSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信することにより、同時接続数超過によるサービスの中断を回避し、ユーザに発着信をはじめとするサービスを継続して提供することが可能になる。
図3は本発明の第1の実施の形態によるIMSのレジストレーション手順を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施の形態によるIMSのレジストレーション手順について説明する。
SIP端末4は、レジストレーション要求を行うために、SIP REGISTER信号をP−CSCF2へ送信する(図3のa1)。SIP REGISTER信号を受信したP−CSCF2は、SIP REGISTER信号を送信するS−CSCFを選択するために、HSS3へDIAMETER UAR/UAA手順を実施する(図3のa2,a3)。
本手順により、P−CSCF2は、S−CSCF:A 1aを選択し、選択したS−CSCF:A 1aにSIP REGISTER信号を送信する(図3のa4)。S−CSCF:A 1aは、受信したSIP REGISTER信号内のContactヘッダ、RouteヘッダからSIP端末4のIPアドレス及びP−CSCF2のIPアドレスを取得し、これらの情報をDIAMETER SAR(Server Assignment Request)信号に設定し、そのDIAMETER SAR信号をHSS3に送信する(図3のa5)。
DIAMETER SAR信号を受信したHSS3は、設定されたSIP端末4のIPアドレス及びP−CSCF2のIPアドレスを記憶し、加入者のサービスプロファイルをDIAMETER SAA(Server Assignment Answer)信号でS−CSCF:A 1aに送信する(図3のa6)。
DIAMETER SAA信号を受信したS−CSCF:A 1aは、レジストレーション手順完了を示すSIP 200 OK信号をP−CSCF2に送信する(図3のa7)。SIP 200 OK信号を受信したP−CSCF2は、レジストレーション手順完了を示すSIP 200 OK信号をSIP端末4に送信する(図3のa8)。
また、S−CSCF:A 1aは、AS(Application Server)(図1及び図2には図示せず)へのレジストレーションを行うために、SIP REGISTER信号をASに対して送信する(図3のa9)。SIP REGISTER信号を受信したASは、加入者のプロファイルを取得するために、HSS3へDIAMETER UDR/UDA(User Data Request/User Data Answer)手順を実施し(図3のa10,a11)、レジストレーション手順完了を示すSIP 200 OK信号をS−CSCF:A 1aに送信する(図3のa12)。
図4は本発明の第1の実施の形態によるS−CSCF同時接続数の閾値超過時の発信迂回制御を示すシーケンスチャートである。これら図1と図2と図4とを参照して本発明の第1の実施の形態によるS−CSCF同時接続数の閾値超過時の発信迂回制御について説明する。
本実施の形態では、S−CSCF:A 1aの同時接続数の閾値を超過したため、S−CSCF:A 1aからP−CSCF2にSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信する(図4のb2)。SIP OPTIONS信号を受信したP−CSCF2は、SIP 200 OK信号をS−CSCF:A 1aに返送し(図4のb3)、受信した信号の迂回指示から、S−CSCF:A 1aを迂回対象ノードとして管理する(図4のb4)。
ここで、SIP端末4がS−CSCF:A 1aに対して発信すると、SIP INVITE信号をP−CSCF2に送信する(図4のb5)。SIP INVITE信号を受信したP−CSCF2は、送信先のS−CSCF:A 1aが迂回対象ノードであるため、再レジストレーションを促すSIP MESSAGE(REG要求)信号をSIP端末4に送信する(図4のb7)。
SIP MESSAGE信号を受信したSIP端末4は、REG要求を認識し、P−CSCF2へSIP REGISTER信号を送信する(図4のb8)。この後、通常のレジストレーション手順(図3参照)が実施されるが、S−CSCF:A 1aは迂回対象であるため、別のS−CSCF:B 1bへのレジストレーション手順が実施される(図4のb9)。
レジストレーション手順が完了すると、P−CSCF2は、SIP 200 OK信号をSIP端末4に送信する(図4のb10)。SIP 200 OK信号を受信したSIP端末4は、レジストレーションが完了したため、SIP MESSAGE信号に対する応答信号であるSIP 200 OK信号をP−CSCF2に送信する(図4のb11)。
SIP 200 OK信号を受信したP−CSCF2は、SIP端末4からの再レジストレーションが完了したことを認識し、SIP端末4からの発信要求を継続し、SIP INVITE信号をS−CSCF:B 1bに送信する(図4のb13)。
このように、本実施の形態では、IMSノード装置が同時接続数を超過する恐れがある場合に、対象のIMSノード装置から隣接するIMSノード装置に対して、予めSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信することにより、同時接続数の超過によるサービスの中断を回避することができ、ユーザに発着信を始めとするサービスを継続して提供することができる。
図5は本発明の第2の実施の形態によるIMSネットワークにおけるS−CSCF同時接続数の閾値超過時の着信迂回制御を示すシーケンスチャートである。尚、本発明の第2の実施の形態によるIMSネットワークは、S−CSCF:C 1cを追加した以外は、上記の図1及び図2に示す本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークと同様の構成となっている。
但し、図示していないが、S−CSCF:C 1cは、図1のS−CSCF:1A 1a及びS−CSCF:B 1bの構成の他に、図1のP−CSCF2の迂回対象認識部21を備えているものとする。以下、図1と図2と図5とを参照して本発明の第2の実施の形態によるIMSネットワークにおけるS−CSCF同時接続数の閾値超過時の着信迂回制御について説明する。
本実施の形態では、S−CSCF:A 1aに予め設定されている同時接続数の閾値を超過したため、S−CSCF:C 1cにSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信する(図5のc1,c2)。
SIP OPTIONS信号を受信したS−CSCF:C 1cは、SIP 200 OK信号を返送し(図5のc3)、受信した信号の迂回指示から迂回対象ノードして管理する機能(迂回対象認識部)を有し、S−CSCF:A 1aを迂回対象ノードとして認識する(図5のc4)。
ここで、S−CSCF:C 1cは、SIP端末4に対する発信要求をSIP INVITE信号によって受信すると(図5のc5)、SIP INVITE信号の送信先を取得するために、HSS3へDIAMETER LIR/LIA(Location Info Request/Location Info Answer)手順を実施し(図5のc6,c7)、送信先がS−CSCF:A 1aであることを認識する。
S−CSCF:C 1cは、SIP INVITE信号の送信先であるS−CSCF:A 1aが迂回対象ノードであるため、S−CSCF:B 1bを選択してSIP INVITE信号を送信する(図5のc8,c9)。SIP INVITE信号を受信したS−CSCF:B 1bは、着信要求を受けた加入者データを保持していないため、UNREGISTERD SERVICE手順を実施し(図5のc10)、DIAMETER SAR(UNREGISTERD SERVICE)信号をHSS3に送信する(図5のc11)。
DIAMETER SAR信号を受信したHSS3は、ユーザがレジストレーション状態であることから、迂回手順が発生していることを認識し、DIAMETER SAA信号へ、レジストレーション時に記憶したSIP端末4及びP−CSCF2のIPアドレス情報を設定し、そのDIAMETER SAA信号をS−CSCF:B 1bに送信する(図5のc12)。
DIAMETER SAA信号を受信したS−CSCF:B 1bは、受信したDIAMETER SAA信号にSIP端末4及びP−CSCF2のIPアドレス情報が設定されていることから、着信迂回処理が発生していることを認識し、再レジストレーションを促すSIP MESSAGE(REG要求)信号をP−CSCF2に送信する(図5のc13)。
SIP MESSAGE(REG要求)信号を受信したP−CSCF2は、SIP MESSAGE(REG要求)信号をSIP端末4に送信する(図5のc14)。SIP MESSAGE(REG要求)信号を受信したSIP端末4は、REG要求を認識し、P−CSCF2へSIP REGISTER信号を送信する(図5のc15)。
この後、通常レジストレーション手順(図3参照)が実施されるが、P−CSCF2では、S−CSCF:A 1aが迂回対象ノードであることから、別のS−CSCF:B 1bへのレジストレーション手順が実施される(図5のc16)。
レジストレーション手順が完了すると、P−CSCF2は、SIP 200 OK信号をSIP端末4に送信する(図5のc17)。SIP 200 OK信号を受信したSIP端末4は、レジストレーションが完了したため、SIP MESSAGE信号に対する応答信号であるSIP 200 OK信号を送信する(図5のc18)。
SIP 200 OK信号を受信したP−CSCF2は、S−CSCF:B 1bにSIP 200 OK信号を送信する(図5のc19)。SIP 200 OK信号を受信したS−CSCF:B 1bは、SIP端末4からの再レジストレーション処理が成功したことを認識し、S−CSCF:C 1cから受信した着信INVITE要求を継続することを可能とする(図5のc20)。
図6は本発明の第3の実施の形態によるIMSネットワークにおけるAS同時接続数の閾値超過時の発信迂回制御を示すシーケンスチャートである。図示していないが、本発明の第3の実施の形態によるIMSネットワークは、図2に示す本発明の第3の実施の形態によるIMSネットワークの構成にAS:A,AS:Bを追加し、AS:A,AS:Bにそれぞれ図1に示す同時接続数検出部及び迂回指示部をそれぞれ備え、S−CSCFに図1に示す迂回対象認識部を備えているものとする。以下、図6を参照して本発明の第3の実施の形態によるIMSネットワークにおけるAS同時接続数の閾値超過時の発信迂回制御について説明する。
AS:Aは、AS:Aに予め設定されている同時接続数の閾値を超過したため、S−CSCFにSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信する(図6のd1,d2)。SIP OPTIONS(迂回指示)信号を受信したS−CSCFは、SIP 200 OK信号を返送する(図6のd3)。
S−CSCFは、受信したSIP OPTIONS(迂回指示)信号の迂回指示から、迂回対象ノードとして管理する機能(迂回対象認識部)を有し、S−CSCF:Aを迂回対象ノードとする(図6のd4)。
ここで、SIP端末が発信要求を行うために、P−CSCFに対してSIP INVITE信号を送信すると(図6のd5)、SIP INVITE信号を受信したP−CSCFは、S−CSCFへSIP INVITE信号を送信する(図6のd6)。
SIP INVITE信号を受信したS−CSCFは、発信処理を行うために、AS:AへSIP INVITE信号を送信しようとするが、AS:Aは迂回対象ノードとして管理されているため、サービスを継続するために、再レジストレーションが必要と判断する(図6のd7)。再レジストレーションを行うために、S−CSCFは、AS:Bを選択してSIP REGISTER信号を送信する(図6のd8)。
SIP REGISTER信号を受信したAS:Bは、HSSとの間でレジストレーション手順を実施し(図6のd9)、レジストレーション手順にて加入者データを取得し、S−CSCFに対してSIP 200 OK信号を送信する(図6のd10)。
SIP 200 OK信号を受信したS−CSCFは、AS:Bへの再レジストレーションが完了したことを認識し、SIP端末からの発信要求処理を継続し(図6のd11)、AS:Bに対してSIP INVITE信号を送信する(図6のd12)。これによって、本実施の形態では、SIP端末からの発信処理を継続することが可能となる。
図7は本発明の第4の実施の形態によるIMSネットワークにおけるAS同時接続数の閾値超過時の着信迂回制御を示すシーケンスチャートである。図示していないが、本発明の第4の実施の形態によるIMSネットワークは、図2に示す本発明の第3の実施の形態によるIMSネットワークの構成にAS:A,AS:Bを追加し、AS:A,AS:Bにそれぞれ図1に示す同時接続数検出部及び迂回指示部をそれぞれ備え、S−CSCFに図1に示す迂回対象認識部を備えているものとする。以下、図7を参照して本発明の第4の実施の形態によるIMSネットワークにおけるAS同時接続数の閾値超過時の着信迂回制御について説明する。
AS:Aは、AS:Aに予め設定されている同時接続数の閾値を超過したため、S−CSCFにSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信する(図7のd1,d2)。SIP OPTIONS(迂回指示)信号を受信したS−CSCFは、SIP 200 OK信号を返送する(図7のe3)。また、S−CSCFは、受信したSIP OPTIONS(迂回指示)信号の迂回指示から、AS:Aを迂回対象ノードとして管理する。
ここで、S−CSCFは、着信要求のSIP INVITE信号を受信すると(図7のe5)、着信要求を行うために、SIP INVITE信号をAS:Aに送信しようとするが、AS:Aは迂回対象ノードであるため、サービスを継続するために、再レジストレーション手順が必要と判断する(図7のe6)。S−CSCFは、再レジストレーションを行うためにAS:Bを選択し、AS:Bに対してSIP REGISTER信号を送信する(図7のe7)。
SIP REGISTER信号を受信したAS:Bは、HSSとの間でレジストレーション手順を実施し(図7のe8)、レジストレーション手順にて加入者データを取得し、S−CSCFに対してSIP 200 OK信号を送信する(図7のe9)。
SIP 200 OK信号を受信したS−CSCFは、AS:Bへの再レジストレーションが完了したことを認識し、着信要求処理を継続し(図7のe10)、AS:Bに対してSIP INVITE信号を送信する(図7のe11)。これによって、本実施の形態では、着信処理を継続することが可能となる。
以上説明した通り、本発明に関連するIMSネットワークでは、レジストレーション時に選択されたIMSノード装置が許容する同時接続数を超過した場合、発着信を始めとするサービスを継続して提供することができない。
これに対し、本発明によるIMSネットワークでは、IMSノード装置が同時接続数を超過する恐れがある場合、対象のIMSノード装置から隣接するIMSノード装置に対して、予めSIP OPTIONS(迂回指示)信号を送信し、受信した隣接するIMSノード装置において迂回指示を認識し、再レジストレーションを実施することで、同時接続数超過によるサービスの中断を回避し、ユーザに発着信を始めとするサービスを継続して提供することができる。
本発明は、VoIP(Voice over IP)を使用する通信用インフラに適用可能である。つまり、本発明は、その対象装置として、上記のIMSノード装置(P−CSCF、S−CSCF、AS)に限定されるものではなく、IMSネットワークに属しかつSIPで通信を行うIMSノード装置間において適用可能である。
さらに、本発明は、上記の実施例において、発着信の対象装置としてSIP端末について述べているが、例えば無線LAN(Local Area Network)や第3世代携帯電話のように、アクセスネットワーク経由でIMS網に接続する端末にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークの各IMSノード装置の構成例を示すブロック図である。 図2は本発明の第1の実施の形態によるIMSネットワークの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるIMSのレジストレーション手順を示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるS−CSCF同時接続数の閾値超過時の発信迂回制御を示すシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるIMSネットワークにおけるS−CSCF同時接続数の閾値超過時の着信迂回制御を示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるIMSネットワークにおけるAS同時接続数の閾値超過時の発信迂回制御を示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施の形態によるIMSネットワークにおけるAS同時接続数の閾値超過時の着信迂回制御を示すシーケンスチャートである。 本発明に関連するIMSネットワークの動作を説明するための図である。
符号の説明
1a S−CSCF:A
1b S−CSCF:B
2 P−CSCF
3 HSS
4 SIP端末
11a,11b 同時接続数検出部
12a,12b 迂回指示部
21 迂回対象認識部
22 再レジストレーション手順実施部
100 アクセスネットワーク

Claims (11)

  1. レジストレーション時に該当ユーザの発着信サービスを行うIMS(Internet Protocol Multimadia Subsystem)ノード装置が選択されるIMSネットワークであって、
    前記IMSノード装置は、
    同時接続数が予め設定された閾値を超過するか否かを検出する手段と、
    前記閾値の超過を検出した場合に隣接するIMSノード装置に対して迂回指示信号を送信する手段と、
    隣接するIMSノード装置から前記迂回指示信号を受信した場合にその受信した信号から当該IMSノード装置の迂回を認識しかつその迂回対象ノードを管理する手段とを有することを特徴とするIMSネットワーク。
  2. 前記IMSノード装置は、前記迂回指示信号を受信した場合に再レジストレーションを実施する手段を含むことを特徴とする請求項1記載のIMSネットワーク。
  3. 前記迂回指示信号に、SIP(Session Initiation Protocol) OPTIONS信号を用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載のIMSネットワーク。
  4. 前記IMSノード装置は、P−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)、S−CSCF(Serving−Call Session Control Function)、AS(Application Server)であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のIMSネットワーク。
  5. 前記発着信サービスを行うIMSノード装置は、少なくともS−CSCF(Serving−Call Session Control Function)、AS(Application Server)であることを特徴とする請求項4記載のIMSネットワーク。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のIMSノード装置。
  7. レジストレーション時に該当ユーザの発着信サービスを行うIMS(Internet Protocol Multimadia Subsystem)ノード装置が選択されるIMSネットワークに用いるサービス提供方法であって、
    前記IMSノード装置が、
    同時接続数が予め設定された閾値を超過するか否かを検出する処理と、
    前記閾値の超過を検出した場合に隣接するIMSノード装置に対して迂回指示信号を送信する処理と、
    隣接するIMSノード装置から前記迂回指示信号を受信した場合にその受信した信号から当該IMSノード装置の迂回を認識しかつその迂回対象ノードを管理する処理とを実行することを特徴とするサービス提供方法。
  8. 前記IMSノード装置は、前記迂回指示信号を受信した場合に再レジストレーションを実施する手段を含むことを特徴とする請求項7記載のサービス提供方法。
  9. 前記迂回指示信号に、SIP(Session Initiation Protocol) OPTIONS信号を用いることを特徴とする請求項7または請求項8記載のサービス提供方法。
  10. 前記IMSノード装置は、P−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)、S−CSCF(Serving−Call Session Control Function)、AS(Application Server)であることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか記載のサービス提供方法。
  11. 前記発着信サービスを行うIMSノード装置は、少なくともS−CSCF(Serving−Call Session Control Function)、AS(Application Server)であることを特徴とする請求項10記載のサービス提供方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI552568B (zh) * 2011-07-21 2016-10-01 Chunghwa Telecom Co Ltd Initially initiated by the establishment of a two-way call
JP2022015655A (ja) * 2020-07-09 2022-01-21 株式会社Nttドコモ 通信制御装置および通信システム

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