JP2022015271A - 包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品をカートンに上方から挿入した場合に、物品およびカートンに傷が付くことを抑制できる包装装置を提供する。【解決手段】包装装置1は、物品Wを搬送する第1搬送装置2と、物品Wが収容されるカートン9を搬送する第2搬送装置3と、第1搬送装置2により搬送される物品Wを把持して、第2搬送装置3により搬送されるカートン9に上方から挿入することにより、物品Wをカートン9に移載する移載装置4と、カートン9の内部において昇降可能に設けられ、移載装置4によりカートン9に挿入された物品Wを下方から支持する、支持シャフト63とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物品をカートンに移載する包装装置に関する。
従来、物品をカートンに移載して箱詰めする、いわゆるカートナーと称呼される包装装置が知られている。
例えば、特許文献1には、物品をカートンに移載する際に、搬送される物品をカートンの上方へ押し出し、押し出された物品をチャックにより保持してカートンへ上方から挿入する包装装置が開示されている。
特開2008-7121号公報
上述のように、物品をチャックにより保持してカートンへ上方から挿入する場合、例えばカートンの上方に位置する物品のチャックによる保持状態を解除することにより、物品を落下させてカートンに挿入すると、落下した物品がカートンと衝突して両者に傷が付くおそれがある。
そこで、本発明においては、物品をカートンに移載する際に、物品をカートンに上方から挿入した場合でも、物品およびカートンに傷が付くことを抑制できる包装装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、包装装置は、物品を搬送する第1搬送装置と、前記物品が収容されるカートンを搬送する第2搬送装置と、前記第1搬送装置により搬送される前記物品を把持して、前記第2搬送装置により搬送される前記カートンに上方から挿入することにより、前記物品を前記カートンに移載する移載装置と、前記カートン内部において昇降可能に設けられ、前記移載装置により前記カートンに挿入された前記物品を下方から支持する、昇降支持部材とを備える。
これにより、カートンに上方から挿入された物品が昇降支持部材により支持されることとなり、カートンに挿入された物品がそのまま下方へ落下して、物品とカートンとが衝突してしまうことを抑制でき、もって、カートンに挿入された物品およびカートンに傷が付くことを抑制できる。
また、前記昇降支持部材は、前記カートンに挿入された前記物品を下方から支持した状態で、前記物品が自重により落下する速度よりも小さい速度で下降する。
これにより、カートンに挿入された物品とカートンとが接触した際に、両者に傷が付くことを抑制できる。
また、前記移載装置が前記物品を前記カートンに挿入する際に前記カートンの上方に位置し、前記カートンに挿入される前記物品を、前記カートンの上面に開口する開口部に案内するガイド部材を備える。
これにより、物品を円滑にカートンに挿入することができる。
本発明によれば、カートンに挿入された物品およびカートンに傷が付くことを抑制することができる。
包装装置を示す側面図である。 包装装置を示す平面図である。 把持装置を示す側面図である。 把持装置を示す正面図である。 チャックを示す側面図である。 チャックの把持アームを示す平面断面図である。 チャックの把持アーム自転可能な様子を示す平面断面図である。 チャックとチャックとの間隔が変更可能な様子を示す平面図である。 包装装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1搬送装置により搬送される物品を把持装置により把持して、第2搬送装置により搬送されるカートンに移載する様子を示す正面断面図である。 物品を開口部を通じてカートンに上方から挿入する様子を示す斜視図である。 チャックにより把持した物品を軸線Pを中心として回転させたうえでカートンに挿入する様子を示す平面図である。 支持シャフトを備えた緩衝装置を示す側面図である。 物品をカートンの開口部へ案内するガイド部材を示す斜視図である。 物品をカートンの開口部へ案内するガイド部材を示す側面断面図である。 物品をカートンの開口部へ案内するガイド部材の別例を示す斜視図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1、図2に示す包装装置1は、搬送される物品Wを搬送されるカートン9に移載して、カートン9により物品Wを包装するための装置である。包装装置1は、装置フレーム10と、物品Wを搬送する第1搬送装置2と、物品Wが収容されるカートン9を搬送する第2搬送装置3と、第1搬送装置2により搬送される物品Wを、第2搬送装置3により搬送されるカートン9に移載する移載装置4とを備えている。
装置フレーム10は、脚部11aを介して床面Fに設置される下部フレーム11と、下部フレーム11の上方に位置する天井フレーム12と、上下方向に延出し下部フレーム11と天井フレーム12とを連結する縦フレーム13とを有している。
第1搬送装置2は、ベルト21上に載置された物品Wを搬送するベルトコンベアにより構成されている。第1搬送装置2は、物品Wを図1、図2における左方から右方へ向けて搬送可能に構成されている。本実施形態においては、図1、図2における左右方向を物品Wの搬送方向Xとして規定する。
物品Wは、例えば化粧品等が充填される略円柱形状の容器であり、容器本体Waと、容器本体Waの上部を被覆するキャップWbとを有している。キャップWbは、容器本体Waの上部に着脱可能に嵌め合わされている。
物品Wは、第1搬送装置2の搬送方向Xにおける上流端側(図1、図2における左端側)において順次ベルト21上に供給された後、左方から右方へ向けて搬送される。第1搬送装置2により搬送される物品Wは略等間隔でベルト21上に載置されているが、搬送方向Xにおいて隣接する物品Wと物品Wとの間隔D1は必ずしも同一であるとは限らない。例えば、図2に示す間隔D1aと間隔D1bとは、異なっている場合がある。但し、第1搬送装置2のベルト21上を搬送される複数の物品Wは、密集することなく互いに間隔を有した状態で搬送される。
第2搬送装置3は、第1搬送装置2に対して、搬送方向Xと直交する水平方向である幅方向Yに間隔を隔てて配置されている。第2搬送装置3は、カートン9を保持する保持部31を有しており、保持部31により保持されたカートン9を、図1、図2における左方から右方へ向けて搬送可能に構成されている。つまり、カートン9は、第2搬送装置3によって、物品Wと同様に搬送方向Xの上流側から下流側へ向けて搬送される。
カートン9は、搬送方向Xにおいて等間隔で保持部31により保持されている。カートン9は、第2搬送装置3の上流側端部において、折り畳まれた板状のもの(カートンブランク)が広げられて箱状に成形された状態で保持部31により保持される。保持部31により保持されたカートン9は、上面に開口部9aが形成された状態で搬送される。保持部31は、搬送方向Xにおいて一定の間隔D2で配置されており、隣接するカートン9とカートン9とは間隔D2を隔てた状態で搬送される。
移載装置4は、物品Wを把持する把持装置50と、把持装置50を移動させるパラレルリンクロボット40とを備えている。パラレルリンクロボット40は、移動装置の一例である。パラレルリンクロボット40は、第1搬送装置2および第2搬送装置3の上方に配置されており、把持装置50を第1搬送装置2と第2搬送装置3との間で移動可能に構成されている。
パラレルリンクロボット40は、天井フレーム12に固定されるベース部41と、ベース部41の下方に位置するブラケット42と、ベース部41とブラケット42との間に設けられるリンク機構43および旋回軸44とを備えている。パラレルリンクロボット40においては、3つのリンク機構43が並列に配置されており、リンク機構43によってブラケット42を搬送方向X、幅方向Y、および搬送方向Xと幅方向Yとに直交する上下方向Zの3方向において移動可能としている。
ベース部41は、リンク機構43の上側の端部を支持する支持部材41aを有しており、支持部材41aの内部にはリンク機構43を駆動するモータ45が収容されている。支持部材41aは、3つのリンク機構43に対応してベース部41の3箇所に配置されている。リンク機構43の下側の端部はブラケット42に接続されている。
パラレルリンクロボット40においては、モータ45によりリンク機構43を駆動することで、ブラケット42を移動可能に構成されている。旋回軸44の上端部は自在継手を介してベース部41に接続されており、旋回軸44の下端部は自在継手を介してブラケット42に接続されている。ベース部41は、旋回軸44を回転駆動するモータ46を有している。ブラケット42は、把持装置50を支持している。
図3~図6に示すように、把持装置50は、支持フレーム51と、スライド板52と、チャック53と、駆動軸54と、旋回アーム55と、リンクアーム56とを備えている。
支持フレーム51は、ブラケット42に固定される上板511と、上板511の下方に位置する下板512と、上板511と下板512とを連結する連結フレーム513とを有している。スライド板52は、下板512の下方に位置しており、下板512に搬送方向Xへスライド可能に支持されている。把持装置50においては、スライド板52は一対設けられており、一対のスライド板52は搬送方向Xに沿って間隔を隔てて配置されている。一対のスライド板52は、搬送方向Xに沿ってスライドすることで、互いの間隔を変更可能に構成されている。
チャック53は、支持部531と、把持アーム532と、モータ533とを有している。支持部531は、スライド板52の下面側に取り付けられている。支持部531は回転軸531aを有しており、スライド板52に対して回転軸531aの軸線Pを中心として回転可能に構成されている。軸線Pは、上下方向Zに沿って延びている。
把持アーム532は物品Wを把持する把持部の一例であり、支持部531に着脱可能に装着されている。本実施形態においては、把持装置50は、2つのチャック53を有しているため、各チャック53の把持アーム532によって同時に2つの物品Wを把持することが可能である。
図7に示すように、把持アーム532は、軸線Pを中心として支持部531と一体的に回転可能である。つまり、チャック53の支持部531および把持アーム532は、軸線Pを中心として自転可能に構成されている。
把持アーム532は、第1アーム532aと第2アーム532bとを有しており、第1アーム532aと第2アーム532bとにより物品Wを把持することが可能である。第1アーム532aおよび第2アーム532bは、互いに近接離間する方向へ移動可能に構成されており、第1アーム532aと第2アーム532bとが近接する方向へ移動することにより物品Wを把持し、第1アーム532aと第2アーム532bとが離間する方向へ移動することにより、物品Wの把持状態を解除することが可能である。なお、以上においては、第1アーム532aと第2アーム532bとが異なる形状を例示したが、同一形状であっても構わない。
把持アーム532により物品Wを把持する際には、物品Wの容器本体Waを把持することが好ましい。これは、キャップWbは容器本体Waに対して着脱可能に嵌め合わされているため、把持アーム532により物品WのキャップWbを把持した場合には、容器本体Waが自重によりキャップWbから脱落するおそれがあるためである。把持アーム532により容器本体Waを把持することで、物品Wを脱落させることなく確実に把持することが可能となる。
モータ533は、支持部531を軸線Pを中心として回転駆動させる駆動源であり、スライド板52の上面側に取り付けられている。
チャック53は、一対のスライド板52のそれぞれに取り付けられており、把持装置50は2つのチャック53を有している。2つのチャック53は、搬送方向Xに沿って間隔Dを隔てて配置されており、スライド板52が搬送方向Xに沿ってスライドすることにより、互いの間隔Dを変更することが可能となっている。
駆動軸54は、支持フレーム51の上板511に回転可能に支持されている。駆動軸54は、パラレルリンクロボット40における旋回軸44の下端部に接続されており、旋回軸44と一体的に回転可能に構成されている。
図8に示すように、旋回アーム55は、駆動軸54から径方向外側へ向けて突出している。把持装置50においては、旋回アーム55は2箇所に設けられており、互いに反対側に向けて突出している。旋回アーム55は、駆動軸54を中心として、駆動軸54と一体的に回転可能に構成されている。
リンクアーム56は、旋回アーム55とスライド板52とを連結している。リンクアーム56は、チャック53と旋回軸44とを連結するリンク部材の一例である。把持装置50は、一方の旋回アーム55(例えば図8において下方に突出する旋回アーム55)と一方のスライド板52(例えば図8において左方に位置するスライド板52)とを連結するリンクアーム56と、他方の旋回アーム55(例えば図8において上方に突出する旋回アーム55)と他方のスライド板52(例えば図8において右方に位置するスライド板52)とを連結するリンクアーム56とを有している。
把持装置50においては、図8(a)に示すように、駆動軸54が時計回りに回転すると、一対のスライド板52はリンクアーム56により搬送方向Xに沿って離間する方向へ押圧され、チャック53とチャック53との間隔Dが大きくなる。一方、図8(b)に示すように、駆動軸54が反時計回りに回転すると、一対のスライド板52はリンクアーム56により搬送方向Xに沿って近接する方向へ引っ張られ、チャック53とチャック53との間隔Dが小さくなる。このように、旋回軸44により駆動された駆動軸54が回転することにより、チャック53とチャック53との間隔Dを変更することが可能である。
図9に示すように、包装装置1は、第1搬送装置2、第2搬送装置3、および移載装置4の動作を制御する制御部8を備えている。第1搬送装置2、第2搬送装置3、ならびに移載装置4のパラレルリンクロボット40および把持装置50は制御部8に接続されている。
制御部8は、第1搬送装置2による物品Wの搬送および停止、ならびに搬送速度を制御することが可能である。制御部8は、第2搬送装置3によるカートン9の搬送および停止、ならびに搬送速度を制御することが可能である。
制御部8は、モータ45の駆動を制御することで、パラレルリンクロボット40により把持装置50を搬送方向X、幅方向Yおよび上下方向Zに移動させることが可能である。制御部8は、モータ46の駆動を制御することにより、旋回軸44および駆動軸54を介してチャック53の間隔Dを変更することが可能である。また、制御部8の制御により、チャック53の第1アーム532aおよび第2アーム532bを、互いに近接離間する方向に移動させることが可能である。
図1に示すように、包装装置1は、第1搬送装置2の上方、かつ移載装置4よりも搬送方向Xにおける上流側に配置されるカメラ81を備えている。カメラ81は、第1搬送装置2により搬送される物品Wを撮像可能に構成されており、制御部8に接続されている。
制御部8は、カメラ81により撮像した物品Wの画像および第1搬送装置2による物品Wの搬送速度等から、把持装置50により把持する物品Wの搬送位置を検知することができ、把持装置50により物品Wを把持する際に、検知した物品Wの搬送位置に基づいて把持装置50を移動させる。
また、制御部8は、カメラ81により撮像した物品Wの画像および第1搬送装置2による物品Wの搬送速度等から、把持装置50により把持する物品Wと物品Wとの間隔D1を検知することが可能であり、把持装置50により物品Wを把持する際に、検知した間隔D1の大きさに基づいて、チャック53とチャック53との間隔Dを調節する。
例えば、把持装置50により物品Wを把持する際には、チャック53とチャック53との間隔Dを間隔D1に合わせて調節したうえで、把持装置50を、把持装置50の搬送方向Xにおける中央部が、把持する対象である2つの物品Wの間隔D1の中点の位置と(2つの物品Wは、間隔D1の検知後も第1搬送装置2によって搬送されており、したがって間隔D1の中点の位置も搬送方向に移動するため、その移動に対して同期させつつ)一致するように移動させる。
制御部8は、把持装置50により把持した物品Wをカートン9に移載する際には、第2搬送装置3によるカートン9の搬送を一時的に停止させる。さらに、制御部8は、第2搬送装置3上で停止しているカートン9の位置を検知し、把持装置50により把持した物品Wをカートン9に移載する際に、検知したカートン9の位置に基づいて把持装置50を移動させる。なお、第2搬送装置3によるカートン9の停止位置の位置精度が高い場合には、制御部8によるカートン9の位置検知は省くことができる。
このように構成される包装装置1においては、制御部8の制御によって、第1搬送装置2により搬送される物品Wを、第2搬送装置3により搬送されるカートン9に移載することができる。
まず、図10に示すように、把持装置50をパラレルリンクロボット40により第1搬送装置2の上方へ移動させて、第1搬送装置2により搬送される物品Wをチャック53により把持する。次に、チャック53により物品Wを把持した状態で、把持装置50をパラレルリンクロボット40により第2搬送装置3の上方へ移動させる。また、第2搬送装置3によるカートン9の搬送を停止させる。
その後、パラレルリンクロボット40によりチャック53を下降させて、物品Wの下端部を、開口部9aを通じてカートン9に上方から挿入する。物品Wをカートン9に挿入した後に、チャック53による物品Wの把持状態を解除することにより、物品Wがカートン9に収容される。
図11に示すように、カートン9は、筒状の本体部91と、本体部91の上端部に連なる上蓋92aおよび上サイドフラップ92b、92cと、本体部91の下端部に連なる下蓋93aおよび下サイドフラップ93b、93cとを備えている。開口部9aは、本体部91の上面に開口している。第2搬送装置3により搬送されるカートン9は、上蓋92aおよび上サイドフラップ92b、92cが上方へ開かれ、下蓋93aが下方へ開かれ、一方の下サイドフラップ93bが搬送方向Xにおいて外側へ開かれ、他方の下サイドフラップ93cが搬送方向Xにおいて内側へ折り畳まれた状態となっている。
物品Wが収容されたカートン9は、第2搬送装置3により搬送方向Xの下流側に搬送され、搬送される過程において下サイドフラップ93bおよび下蓋93a、ならびに上サイドフラップ92b、92cおよび上蓋92aが内側に折り畳まれて、物品Wがカートン9により包装される。
上述のように物品Wをカートン9へ移載する場合、把持装置50は複数のチャック53を有しているため、複数の物品Wを第1搬送装置2から第2搬送装置3のカートン9へ同時に移載することが可能である。
このように、複数の物品Wを移載可能に構成することで、物品Wを1つずつ第1搬送装置2から第2搬送装置3へ移載した場合に比べて、物品Wの時間当たりの移載数を多くすることができ、パラレルリンクロボット40および把持装置50等の動作速度を抑えつつ物品Wの移載数を確保することが可能となる。これにより、パラレルリンクロボット40および把持装置50等の寿命を長くすることが可能となっている。なお、本実施形態においては、把持装置50は2つのチャック53を有しているが、3つ以上のチャック53を有する構成とすることもできる。
また、把持装置50が有する2つのチャック53は、互いの間隔Dを変更することが可能に構成されている。従って、第1搬送装置2により搬送される物品Wを把持するときには、2つのチャック53の間隔Dを、把持する物品Wと物品Wとの間隔D1に応じた間隔に変更し、把持した物品Wを第2搬送装置3により搬送されるカートン9に挿入するときには、2つのチャック53の間隔Dを、カートン9とカートン9との間隔D2に応じた間隔に変更して、物品Wの移載を行うことが可能である。
これにより、例えば第1搬送装置2により搬送される物品Wと物品Wとの間隔D1と、第2搬送装置3により搬送されるカートン9とカートン9との間隔D2とが異なっていた場合でも、複数の物品Wを円滑に同時にカートン9に移載することが可能となっている。
また、物品Wに多品種が存在して、品種毎に物品Wの間隔D1およびカートン9の間隔D2が異なったとしても、チャック53の間隔Dを各品種の物品Wの間隔D1、およびカートン9の間隔D2に合わせることができ、多品種の物品Wを容易にカートン9に移載することが可能である。
また、チャック53とチャック53との間隔Dは、把持装置50を移動させるためのパラレルリンクロボット40の旋回軸44を回転駆動することにより変更可能であるため、チャック53の間隔Dを変更するための駆動機構を把持装置50に別途設けることが必要でなく、把持装置50を軽量化および小型化することが可能となっている。
また、チャック53は軸線Pを中心として自転可能に構成されているため、把持した物品Wを軸線Pを中心として回転させて、第1搬送装置2において把持したときの姿勢とは異なる姿勢に変更したうえでカートン9に挿入することができる。
例えば、図12においては、平面視において楕円形状を有する楕円柱形状の物品Wが第1搬送装置2により搬送されている。物品Wは、楕円形状の長軸が搬送方向Xに沿った姿勢でベルト21上に載置されている。また、平面視において正方形状に形成されるカートン9が第2搬送装置3により搬送されている。カートン9は、正方形状の対向する2辺が搬送方向Xに沿った姿勢で第2搬送装置3により搬送されている。
そして、第1搬送装置2により搬送される物品Wをチャック53により把持した後、チャック53を軸線Pを中心として45°回転させることで、物品Wを、長軸方向がカートン9の正方形状における対角線に沿った姿勢で、カートン9に挿入することができる。物品Wを、物品Wの長軸方向がカートン9の対角線に沿った姿勢でカートン9に挿入することで、物品Wを長軸方向が搬送方向Xに沿った姿勢でカートン9に挿入した場合に比べて、カートン9の平面視における面積を小さくすることができ、物品Wの包装形態をコンパクトに構成することが可能となる。
ここで、物品Wとしては、円柱形状の物品Wや楕円柱形状の物品Wの他にも、種々の形状を有する多くの品種が存在している。
従って、チャック53を軸線Pを中心として回転可能に構成することにより、チャック53の回転位置を、第1搬送装置2により搬送される物品Wの形状に応じた回転位置に調節した状態で、チャック53により物品Wを把持することができる。また、チャック53により把持した物品Wの姿勢を、物品Wおよびカートン9の形状に応じて変化させたうえで、物品Wをカートン9に挿入することができる。これにより、多品種が存在する物品Wを適切な姿勢でカートン9に移載することが可能となっている。
また、把持アーム532は支持部531に着脱可能に支持されているため、把持する物品Wの形状および大きさに合わせて交換することが可能である。これにより、多品種の物品Wを、物品Wに応じた把持アーム532により安定した状態で把持することが可能となる。さらに、把持装置50においては、チャック53を全体的に交換するのではなく、把持アーム532のみを物品Wに合わせて交換することができるので、交換部品のコストを低減するとともに、包装する物品Wの種類を変更する際の作業を簡便にすることが可能である。
包装装置1においては、チャック53により把持した物品Wをカートン9に移載する場合、チャック53により把持した物品Wの下端部をカートン9の上端部に挿入した後に、チャック53による物品Wの把持状態が解除されると、物品Wはカートン9の下端部まで下方に落下する。
この場合、例えば物品WにおけるキャップWbの寸法が容器本体Waに対して大きく、チャック53が物品Wの下部に位置する容器本体Waを把持していた場合には、チャック53により把持した物品Wをカートン9に深く挿入することが困難であり、チャック53による把持状態が解除されたときの物品Wの落下寸法が大きくなる傾向にある。このように、物品Wの落下寸法が大きくなると、落下した物品Wとカートン9の下端部との衝突度合が大きくなり、両者に傷が付くおそれがある。
しかし、物品Wおよびカートン9は、例えば化粧品用途等に用いられる場合は特に審美性が重要となるため、物品Wをカートン9に収容する際に両者に傷が付くことは好ましくない。従って、包装装置1は、物品Wをカートン9に挿入する際に、物品Wを下方から支持して物品Wとカートン9との衝突度合を小さくするための緩衝装置6を備えている。
図1、図2、図13に示すように、緩衝装置6は、第2搬送装置3の下方に配置されており、下部フレーム11に支持される本体部61と、本体部61に対して昇降可能に支持される駆動部62と、駆動部62に支持され駆動部62から上方へ延出する支持シャフト63とを備えている。支持シャフト63は、物品Wを支持可能な昇降支持部材の一例である。
図9に示すように、緩衝装置6は制御装置8に接続されており、緩衝装置6の駆動部62は制御装置8の制御により駆動されて上下移動する。支持シャフト63は駆動部62と一体的に上下動可能に構成されており、カートン9に挿入された物品Wを下方から支持可能である。本実施形態の緩衝装置6においては、支持シャフト63は2本設けられており、2つの物品Wを同時に支持することが可能である。
支持シャフト63は、上端位置(図13(a)に示す位置)と下端位置(図13(b)に示す位置)との間で上下移動可能である。支持シャフト63の上端位置は、チャック53に把持された状態でカートン9に挿入された物品Wの下端と支持シャフト63とが接触する位置である。支持シャフト63の下端位置は、チャック53による把持状態が解除された物品Wが、カートン9の下端部にまで到達可能となる位置である。なお、上端位置と下端位置は、物品Wのさまざまな形状に応じた最適な位置に調整することが可能である。
支持シャフト63は、物品Wがカートン9に挿入されるタイミングに合わせて下端位置から上端位置へ向けて上昇し、カートン9における下端の開口部9bから本体部91内に進入する。
本体部91内に進入して上端位置まで上昇した支持シャフト63と、カートン9に挿入された物品Wの下端とが接触した後、物品Wの把持状態は解除され、物品Wは支持シャフト63によって下方から支持される。カートン9に挿入された物品Wは、カートン9内に進入した支持シャフト63により下方から支持されるため、チャック53による把持状態が解除された際にそのまま下方へ落下して、物品Wとカートン9とが衝突することが抑制される。なお、支持シャフト63と物品Wの下端とが接触する際の、支持シャフト63の上端位置への上昇完了のタイミングと、物品Wのカートン9への挿入完了のタイミングとは、特に限定されない。但し、物品Wの挿入完了の後、支持シャフト63の上昇を完了させることで両者を接触させ、その後に把持を解除するよりも、支持シャフト63の上昇完了の後、物品Wの挿入を完了させることで両者を接触させ、その後に把持を解除する方が、一連の工程に要する時間を短くでき、タクト向上という観点で好ましい。
その後、物品Wを支持した支持シャフト63は上端位置から下端位置へ向けて下降する。この場合、支持シャフト63は、制御部8の制御により、物品Wが自重により落下する速度(以下、「自由落下速度」と記載する)よりも小さい速度で下降する。つまり、支持シャフト63は、カートン9に挿入された物品Wを支持した状態で、物品Wの自由落下速度よりも小さい速度で下降する。これにより、物品Wは支持シャフト63に支持された状態を保持しながら、支持シャフト63とともに自由落下速度よりも小さな速度で下降する。
下降する物品Wがカートン9の下端部に達すると、物品Wの下端部はカートン9(具体的には、カートン9の内側に折り畳まれた下サイドフラップ93c)に接触するが、物品Wは自由落下速度よりも小さな速度で下降しているため、支持シャフト63により支持されていない場合よりもカートン9に対する衝突度合が小さくなる。これにより、カートン9に挿入された物品Wとカートン9とが接触した際に、両者に傷が付くことが抑制される。
このように、包装装置1は支持シャフト63を有する緩衝装置6を備えることで、物品Wをカートン9に移載して収容する際に、カートン9に上方から挿入された物品Wが支持シャフト63により支持されることとなり、カートン9に挿入された物品Wおよびカートン9に傷が付くことを抑制することが可能となっている。
本実施形態においては、緩衝装置6は複数の支持シャフト63を有しているが、1つの支持シャフト63を有する構成とすることもできる。但し、緩衝装置6を1つの支持シャフト63を有する構成とした場合、複数のチャック53を備えた把持装置50により物品Wを移載する際には、同時に複数の物品Wが移載されるため、把持装置50が備えるチャック53の数に応じた緩衝装置6を設けることが好ましい。また、包装装置1は、把持装置50が1つのチャック53を備えるとともに、緩衝装置6が1つの支持シャフト63を有する構成とすることも可能である。
また、包装装置1においては、把持装置50によりカートン9の上方に移動された物品Wが開口部9aを通じてカートン9に挿入されるが、物品Wを上方からカートン9に挿入する際に、物品Wを開口部9aへ案内するガイド部材71を設けることができる。
図14、図15に示すように、ガイド部材71は、搬送方向Xにおいて対向するガイド面71a、71b、および幅方向Yにおいて対向するガイド面71c、71dを備えており、カートン9の上方において、ガイド面71a、71b、71c、71dにより囲まれたガイド領域Gを形成している。ガイド面71a、71b、71c、71dは、平面視において矩形状に形成されるカートン9の本体部91の各辺に沿って配置されている。
ガイド面71aおよびガイド面71bは、下方へいくに従って互いに近づく方向へ傾斜する傾斜面により形成されている。ガイド面71cおよびガイド面71dは、下方へいくに従って互いに近づく方向へ傾斜する傾斜面により形成されている。
そして、ガイド部材71は、上下方向から見たガイド領域Gの面積が、ガイド部材71の上端部から下端部へいくに従って減少するように構成されている。ガイド部材71の上端部におけるガイド領域Gの面積は、カートン9の開口部9aの面積よりも大きく形成され、ガイド部材71の下端部におけるガイド領域Gの面積は、カートン9の開口部9aの面積と略同じ面積となるように形成されている。
カートン9は、物品Wの包装形態をできるだけコンパクトにするために、開口部9aの内径と物品Wの上下方向から見たときの外径とが略同じ大きさとなるように形成される場合が多い。従って、物品Wをカートン9に挿入する際に、カートン9に対する物品Wの位置が少しずれただけでも、物品Wを円滑にカートン9に挿入することが困難になるおそれがある。特に、物品WにおけるキャップWbの寸法が大きく、容器本体Waの物品Wの重心位置よりも下方に位置する部分をチャック53により把持するときには、把持した物品Wが傾いて物品Wの下端部のカートン9に対する位置がずれ易くなり、物品Wをカートン9に挿入しにくくなる場合がある。
しかし、カートン9の上方に位置するガイド部材71を設けることで、物品Wをカートン9に上方から挿入する際に、図15に示すようにカートン9に対する物品Wの位置がずれていたとしても、上端部におけるガイド領域Gの面積が開口部9aよりも大きく形成されたガイド部材71により受けることができる。これにより、物品Wをガイド部材71によってカートン9の開口部9aに案内することができ、物品Wを円滑にカートン9に挿入することが可能となる。
また、物品Wをカートン9の開口部9aに案内するガイド部材71は、次のように構成することもできる。例えば、図16に示すガイド部材72は、複数の案内片72a、72b、72c、72dを有している。
案内片72a、72b、72c、72dは、カートン9における開口部9aの上方、かつ平面視において矩形状に形成される本体部91の四隅に配置されている。案内片72a、72b、72c、72dは、下方へいくに従って本体部91の平面視における内側に向けて傾斜する傾斜面を有している。
案内片72aと案内片72bとは、互いの傾斜面が対向する位置に配置されており、案内片72cと案内片72dとは、互いの傾斜面が対向する位置に配置されている。案内片72aの傾斜面と案内片72bの傾斜面とは、下方へいくに従って互いに近づいており、案内片72cの傾斜面と案内片72dの傾斜面とは、下方へいくに従って互いに近づいている。
このように構成されるガイド部材72においても、案内片72a、72b、72c、72dによって物品Wをカートン9の開口部9aに案内することが可能である。
1 包装装置
2 第1搬送装置
3 第2搬送装置
4 移載装置
6 緩衝装置
9 カートン
40 パラレルリンクロボット
50 把持装置
53 チャック
63 支持シャフト
71、72 ガイド部材
W 物品

Claims (3)

  1. 物品を搬送する第1搬送装置と、
    前記物品が収容されるカートンを搬送する第2搬送装置と、
    前記第1搬送装置により搬送される前記物品を把持して、前記第2搬送装置により搬送される前記カートンに上方から挿入することにより、前記物品を前記カートンに移載する移載装置と、
    前記カートンの内部において昇降可能に設けられ、前記移載装置により前記カートンに挿入された前記物品を下方から支持する、昇降支持部材とを備える、
    ことを特徴とする包装装置。
  2. 前記昇降支持部材は、前記カートンに挿入された前記物品を下方から支持した状態で、前記物品が自重により落下する速度よりも小さい速度で下降する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 前記移載装置が前記物品を前記カートンに挿入する際に前記カートンの上方に位置し、前記カートンに挿入される前記物品を、前記カートンの上面に開口する開口部に案内するガイド部材を備える、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装装置。
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