JP2022014526A - トレーラヒッチおよび牽引装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022014526000001
【課題】車両の後面衝突時におけるダメージを軽減することが可能な牽引装置を提供する。
【解決手段】牽引装置は、車幅方向中心を通って車両の前後方向に延びる中心線を挟んで左右両側に配置され、前後方向にそれぞれ延在する左右一対のリヤサイドフレーム2と、左右一対のリヤサイドフレーム2の後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する連結バー20と、連結バー20の車幅方向中央部近傍に固定された支持ブラケット30と、支持ブラケット30に支持されるとともに、端部にボールジョイント44が設けられたヒッチアーム40と、を備える。ヒッチアーム40は、支持ブラケット30に対しボールジョイント44が車幅方向にオフセットして位置するように設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の後端部に取り付けられる牽引用のトレーラヒッチおよび牽引装置に関する。
この種の装置として、従来、左右のリヤサイドフレームの後端面に取り付けられた左右の固定プレートの間に棒状部材を架設し、棒状部材から後方に延設されたヒッチアームを介してボールジョイントを支持するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、後面衝突時の衝撃荷重によってトレーラヒッチが前方へ揺動するように、固定プレートの前面上部に固定ブラケットが前後方向に揺動可能に支持される。
特開2015-214202号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、後面衝突時におけるトレーラヒッチの前方への移動量が大きくなりやすく、車両に過大なダメージが及ぼされるおそれがある。
本発明の一態様である牽引装置は、車幅方向中心を通って車両の前後方向に延びる中心線を挟んで左右両側に配置され、前後方向にそれぞれ延在する左右一対のリヤサイドフレームと、左右一対のリヤサイドフレームの後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する棒状部材と、棒状部材の車幅方向中央部近傍に固定された支持部材と、支持部材に支持されるとともに、端部にボールジョイントが設けられたアーム部材と、を備える。アーム部材は、支持部材に対しボールジョイントが車幅方向にオフセットして位置するように設けられる。
本発明の他の態様である牽引装置は、車両後部の収納部に配置された電装品と、電装品の後方に配置される支持部材と、支持部材に支持されるとともに、端部にボールジョイントが設けられたアーム部材と、を備える。支持部材は、車幅方向中心を通って車両の前後方向に延びる中心線に対して車幅方向にオフセットして位置するように設けられ、アーム部材は、支持部材に対しボールジョイントが車幅方向にオフセットして位置するように設けられる。
本発明のさらに他の態様であるトレーラヒッチは、前後方向に延在する左右一対のリヤサイドフレームの後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する棒状部材と、棒状部材の車幅方向中央部近傍に固定される支持部材と、支持部材に支持されるとともに、端部にボールジョイントが設けられたアーム部材と、を備える。アーム部材は、ボールジョイントが支持部材に対し車幅方向にオフセットして位置するように設けられる。
本発明によれば、後面衝突時に車両に過大なダメージが及ぼされることを抑制できる。
本発明の実施形態に係るトレーラヒッチが取り付けられる車両の後部の構成を概略的に示す底面図。 本発明の実施形態に係るトレーラヒッチが取り付けられる車両の後部の構成を概略的に示す後面図。 本発明の実施形態に係るジャッキ用のロッドを構成する補強部材の側面図。 本発明の実施形態に係るジャッキ用のロッドを構成する補強部材の斜視図。 本発明の実施形態に係るトレーラヒッチを斜め後方から見た斜視図。 本発明の実施形態に係るトレーラヒッチの平面図。 後面衝突時の動作の一例を示す車両の後部の断面図であり、後面衝突が生じる前の状態を示す図。 後面衝突時の動作の一例を示す車両の後部の断面図であり、後面衝突が生じている途中の状態を示す図。 後面衝突時の動作の一例を示す車両の後部の断面図であり、後面衝突が生じた後の状態を示す図。
以下、図1~図7Cを参照して本発明の一実施形態について説明する。図1、2は、それぞれ本発明の実施形態に係るトレーラヒッチが取り付けられた車両1の後部の構成を概略的に示す底面図(下方から見た図)および後面図(後方から見た図)である。なお、以下では便宜上、図示のように車両1の前後方向、左右方向および上下方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。前後方向、左右方向および上下方向は、それぞれ車両1の長さ方向、車幅方向および高さ方向に相当する。
車両1は、走行駆動源として走行モータを有する車両(例えば電気自動車)であり、走行モータに供給される電力が蓄電されるバッテリと、バッテリから走行モータへの電力供給を制御する制御ユニットとを有する。なお、車両1は、走行駆動源として走行モータとエンジンとを有するハイブリッド車両、またはエンジンのみを有する車両であってもよい。
車両1は、車体を構成する車体フレーム1aを有する。図1,2に示すように、車体フレーム1aの底部には、車両1の左右方向の中心を通って前後方向に延在する中心線CL1を挟んで、左右一対のリヤサイドフレーム2が前後方向に延設される。リヤサイドフレーム2は、中空の略矩形状断面を呈し、その後端面は車体フレーム1aの後端部に位置する。左右のリヤサイドフレーム2の底面には、左右方向に延在するクロスメンバ3がそれぞれ接合される。リヤサイドフレーム2およびクロスメンバ3は、それぞれ剛性の高い材質によって形成され、車体フレーム1aの骨格を構成する。
左右のリヤサイドフレーム2の間には、リヤサイドフレーム2よりも下方に膨出してフロアパン4が設けられる。フロアパン4の後方には、略板状のリヤパネル5が配置される。リヤパネル5は、左右のリヤサイドフレーム2の後端面を覆うように鉛直方向、すなわち上下左右方向に延在する。
フロアパン4の内部には、ケース(図7A)によって包囲された略ボックス状の収納部6が設けられる。収納部6には、走行モータの駆動用のバッテリや冷却ファン、制御ユニットなどの電装品(走行駆動用電装品)が収納される。収納部6は、例えばリヤシートの後方であり、車両後部のトランクルームの下方に設けられる。収納部6の底面は、クロスメンバ3よりも上方に位置し(図7A)、左右側面は、リヤサイドフレーム2よりも左右方向内側に位置し、後面は、リヤサイドフレーム2の後端面よりも前方かつクロスメンバ3よりも後方に位置する。
フロアパン4の底面には、中心線CL1に沿ってジャッキが当接されるためのジャッキ用のロッドとして構成される補強部材7が設けられる。図3、4は、それぞれ補強部材7の構成を示す側面図および斜視図である。図3,4に示すように、補強部材7は、左右方向に所定幅を有して前後方向に延設された帯状の板状部材により構成される。補強部材7には、凹凸状の複数のリブが前後方向に沿って延設される。補強部材7の前端部は、クロスメンバ3の左右方向中央部に溶接などによって接合され、後端部は上方に向けて屈曲される。補強部材7は、その上面および後端部の前面が、フロアパン4の底面およびリヤパネル5の後面に溶接などによって接合される。
図1,3に示すように、補強部材7は、その後端部に中心線CL1に沿って前後方向に延在するブラケット8を有する。ブラケット8は、棒状部材を下方に向けて凸状に屈曲した屈曲形状を呈し、ブラケット8の前端部が補強部材7の底面に、後端部が補強部材7の後面の下端部にそれぞれ接合される。ブラケット8の底部は、車両1をジャッキアップする際のジャッキポイントを構成する。
図4に示すように、クロスメンバ3の上面には、中心線CL1に交差して左右方向にわたり補強用のスティフナ9が設けられる。これにより、クロスメンバ3の板厚が増大し、クロスメンバ3の剛性が高められる。このため、図3に示すように、補強部材7の後端部に前方に向けて衝撃荷重Fが作用した際に、補強部材7の前端部が前方に変位することを抑制できる。
図3に示すように、補強部材7の前後方向中央部の底面には、左右方向全長にわたって凹部7aが設けられる。凹部7aは、補強部材7の脆弱部として機能する。補強部材7の前端部はクロスメンバ3によって拘束されるため、補強部材7の後端部に前方に向けて衝撃荷重F(圧縮荷重)が作用すると、補強部材7は、図3に二点鎖線で示すように、凹部7aで屈曲されながら前端部を支点にして上方(矢印A方向)に折れ曲がり、略くの字形状に変形する。
図1,2に示すように、左右のリヤサイドフレーム2の後端面には、トレーラヒッチ100が着脱可能に取り付けられる。トレーラヒッチ100とは、車両1がトレーラ等を牽引するために設けられる連結装置であり、ヒッチメンバーとも称される。トレーラヒッチ100は、リヤサイドフレーム2などとともに本実施形態に係る牽引装置を構成する。以下、トレーラヒッチ100の構成について説明する。
図5は、トレーラヒッチ100を斜め後方から見たトレーラヒッチ100の全体構成を示す斜視図である。図5に示すように、トレーラヒッチ100は、リヤサイドフレーム2の後端面に取り付けられる左右一対の取付部10と、左右の取付部10に両端部が連結されて左右方向に延在する連結バー20と、連結バー20の左右方向中央部から若干右側(所定長さだけ右側)にオフセットした位置に設けられた支持ブラケット30と、支持ブラケット30により支持されたヒッチアーム40とを有する。
図6は、トレーラヒッチ100を上方から見た平面図である。図5,6に示すように、取付部10は、リヤサイドフレーム2の後端面に面して鉛直方向に延在する後面視略矩形状の取付プレート11と、取付プレート11の前面の上下方向中央部に接合され、水平方向に延在する平面視略矩形状の前プレート12と、取付プレート11の後面に接合され、鉛直方向に延在する側面視略矩形状の後プレート13とを有する。さらに取付部10は、取付プレート11の前面と前プレート12の上面とに直交して接合された補強用の直交プレート14と、取付プレート11の後面と後プレート13の左右外側側面とに直交して接合された補強用の直交プレート15とを有する。図5に示すように、直交プレート14は前プレート12と同一の水平面上に延在する。図6に示すように、直交プレート15は後プレート13と同一の鉛直面上に延在する。
取付プレート11には、貫通孔を介して前方に向けて複数のボルト11aが挿通される。ボルト11aは、リヤサイドフレーム2の後端部に設けられた図示しないねじ孔に螺合され、これにより取付プレート11がリヤサイドフレーム2に固定される。ボルト11aが螺合するねじ孔は、リヤサイドフレーム2に固定されたリヤパネル5に設けることができる。リヤパネル5を貫通したボルト11aにナットを螺合することで、リヤパネル5を介して取付プレート11をリヤサイドフレーム2に固定することもできる。
リヤサイドフレーム2に取付プレート11が取り付けられた状態では、前プレート12がリヤサイドフレーム2の後端面の開口からリヤサイドフレーム2内に挿入される。前プレート12の上面にはナットが溶接されており、リヤサイドフレーム2の底壁を貫通したボルトがこのナットに螺合される。これにより取付部10は、リヤサイドフレーム2の底面および後面の二面で強固に固定されるようになる。なお、図5では、リヤサイドフレーム2の底壁に面してプレート12aが配置され、前プレート12とプレート12aとの間にリヤサイドフレーム2の底壁を挟みこんだ状態で取付部10が固定される。
連結バー20は、左右方向内側に向けて後方に傾斜して延在する左右方向外側に位置する傾斜部21と、傾斜部21に連なり左右方向に延在する左右方向中央に位置する水平部22とを有する。連結バー20の左右両端部には、後プレート13と同一形状のフランジ部23が設けられる。後プレート13とフランジ部23とにはそれぞれ複数の貫通孔が開口され、貫通孔を挿通したボルト23aがナット23bに螺合することにより、フランジ部23に後プレート13が締結される。
支持ブラケット30は、上下方向に延在する左右一対のプレート31により構成される。図5に示すように、プレート31の上端部には、連結バー20の水平部22の下面の外周形状に対応した凹部31aが形成され、支持プレート31は、凹部31aが水平部22に嵌合した状態で連結バー20に溶接によって接合される。左右のプレート31は、それぞれ屈曲部31bを介して左右方向内側に向けて斜めに屈曲され、左右のプレート31の間隔は、下方に向かうにつれて狭くなる。
左右のプレート31の下端部において鉛直方向に延在するプレート31の表面(鉛直表面)は、互いに平行に延在するとともに、中心線CL1に対しそれぞれ傾斜して延在する。具体的には、図6に示すように、左右のプレート31の下端部における鉛直表面の中心を通る中心線CL2は、前後方向の中心線CL1に対して所定角度θ(例えば5°~10°程度)だけ傾斜する。
左右のプレート31の鉛直表面の間には、ヒッチアーム40が配置される。ヒッチアーム40は、中心線CL2に沿って延在する略円柱形状の棒状部材であり、鋳造や鍛造などにより形成される。より詳しくは、ヒッチアーム40は、水平方向に延在する水平部41と、水平部41の後端部から斜め上方に延在する傾斜部42と、傾斜部42の後端部から上方に延在する鉛直部43とを有する。鉛直部43の上端部には、略球状のボールジョイント44がヒッチアーム40と一体に設けられる。
水平部41の左右側面は平坦に形成され、その平坦面が左右のプレート31の鉛直表面に当接して配置される。左右のプレート31の下端部とその内側の水平部41とには、それぞれ中心線CL2に対し直交する方向に前後一対の貫通孔が開口される。これら貫通孔には右方からボルト45aが挿通され、ボルト45aの先端部にナット45bが螺合され、これによりヒッチアーム40が支持ブラケット30に固定される。トレーラヒッチ100が車両1に取り付けられた状態では、図6に示すように、ボールジョイント44の中心が車両1の中心線CL1上に位置し、支持ブラケット30の中心は、中心線CL1よりも右方に位置する。
このように構成されたトレーラヒッチ100に対し、後面衝突により車両1の後部に衝撃が作用した場合の動作について説明する。図7A~7Cは、それぞれ後面衝突時の動作の一例を示す車両1の後部の断面図である。特に、図7Aは、後面衝突が生じる前の状態を、図7Bは、後面衝突が生じている途中の状態を、図7Cは、後面衝突が生じた後の状態をそれぞれ示す。
図7Aに示すように、クロスメンバ3の上方には、収納部6を形成するケース60が配置される。ケース60内には、バッテリ、冷却ファン、制御ユニットなどの電装品61が収容される。図7Bに示すように、後面衝突時には、まずリヤパネル5よりも後方に突出したヒッチアーム40の後端部に、前方に向けて作用する荷重Fが入力される。ヒッチアーム40は、中心線CL1に対し傾斜している。このため、荷重Fが、剛性の高いヒッチアーム40を介して補強部材7に直接伝わることを避けることができる。さらに荷重Fは、支持ブラケット30を支点にした図1の矢印A方向への曲げ荷重としてヒッチアーム40に作用する。これにより、後面衝突の初期状態に、ヒッチアーム40は支持ブラケット30を支点にしてねじれるように変形し、後面衝突時の衝撃が吸収される。
ヒッチアーム40の変形時に、支持ブラケット30には前方へ押し込むような荷重が作用する。この前方への荷重が大きいほど、ヒッチアーム40が前方に移動して支持ブラケット30が前方へ押し込まれる。あるいは、ヒッチアーム40が移動することで、ヒッチアーム40を支持ブラケット30に固定するボルト45aが破断して衝撃荷重を吸収しながら直接荷重が伝わり、支持ブラケット30が前方へ押し込まれる。いずれの場合でも、前方への荷重が所定値以上のとき、連結バー20の左右方向中央部が前方に押動されて、連結バー20は、左右両端部がリヤサイドフレーム2により拘束されながら左右方向中央部が前方に曲げ変形する。これにより、前端部が拘束された補強部材7に圧縮荷重が作用する。その結果、図7Bに示すように、フロアパン4が押し潰されながら、補強部材7は、凹部7aを介して屈曲されて山折り状に変形する。
補強部材7の変形量は、荷重Fの増加に伴い徐々に増加する。図7Cでは、支持ブラケット30が最大に前方に押動されており、この状態では、補強部材7がほぼ完全に折れ曲がり、収納部6のケース60の後端部に接触する。このとき、補強部材7が固定されるクロスメンバ3は荷重Fにより変形するが、補強部材7の前端部はクロスメンバ3に拘束されているため、同時に補強部材7が山折り状に変形する。そのため、補強部材7がケース60内に侵入して電装品61に接触することがなく、電装品61が保護される。これにより、電装品61が収納部6の内部から外部へ移動することを防ぐことができ、後面衝突時の車両1のダメージを軽減することができる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係る牽引装置は、車幅方向中心を通って車両1の前後方向に延びる中心線CL1を挟んで左右両側に配置され、前後方向にそれぞれ延在する左右一対のリヤサイドフレーム2と、左右一対のリヤサイドフレーム2の後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する連結バー20と、連結バー20の車幅方向中央部近傍に固定された支持ブラケット30と、支持ブラケット30に支持されるとともに、後端部にボールジョイント44が設けられたヒッチアーム40と、を備える(図1、2、5)。ヒッチアーム40は、ボールジョイント44が支持ブラケット30に対し車幅方向にオフセットして位置するように設けられる(図1、6)。より具体的には、ヒッチアーム40は、中心線CL1に対し傾斜して延設される。
これにより、後面衝突の初期状態において、ヒッチアーム40の後端部に作用する曲げ荷重により、ヒッチアーム40は支持ブラケット30を支点にして前方にねじれるように変形する。このヒッチアーム40の変形により後面衝突時の衝撃を吸収することができ、支持ブラケット30の前方への変位による車両1の後部の損傷を抑制することができる。その結果、車両後部の収納部6に配置された電装品61を良好に保護することができ、車両後部のダメージを軽減することができる。
(2)ヒッチアーム40は、ボールジョイント44が中心線CL1上に位置するように設けられる(図6)。これにより車両1は、トレーラヒッチ100を介して安定してトレーラ等の対象物を牽引することができる。
(3)牽引装置は、中心線CL1に沿って前後方向に延設されて車両1の後端部の底面に取り付けられるとともに、ジャッキアップポイントが形成されるジャッキ用補強部材7をさらに備える(図1)。補強部材7は、その前後方向中央部に、前後方向に作用する圧縮荷重により山折り状に屈曲するように脆弱部を有する(図3)。より具体的には、脆弱部は、補強部材7の底面に、車幅方向に延設された凹部7aにより構成される(図3)。これにより、後面衝突時の衝撃荷重が支持ブラケット30を介して補強部材7に作用したとき、補強部材7は山折り状に変形する。このため、補強部材7の変形により収納部6の電装品61に損傷を与えることを抑制できる。
(4)牽引装置は、左右一対のリヤサイドフレーム2の間に架設され、補強部材7の前端部が結合されるクロスメンバ3をさらに備える(図1)。これにより補強部材7の前端部の位置が拘束されるため、後面衝突時に補強部材7が前方に移動することを抑制でき、車両1に過大な損傷が及ぼされることを防止できる。
(5)クロスメンバ3は、クロスメンバ3の上面に沿って取り付けられ、左右方向に延在するスティフナ9を有する(図4)。これによりクロスメンバ3の剛性が高まり、後面衝突時の補強部材7の前端部の移動を良好に抑制できる。
(6)車両1は走行モータを有し、クロスメンバ3の上方に、走行モータの駆動用の電装品61が配置される(図7A)。電気自動車やハイブリッド車では、本実施形態のようにクロスメンバ3の上方に高価な電装品61が配置されることがあるが、そのような場合において電装品61の損傷を良好に抑制できる。
(7)トレーラヒッチ100は、前後方向に延在する左右一対のリヤサイドフレーム2の後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する連結バー20と、連結バー20の車幅方向中央部に固定される支持ブラケット30と、支持ブラケット30に支持されるとともに、端部にボールジョイント44が設けられたヒッチアーム40と、を備える(図1、2、5)。ヒッチアーム40は、ボールジョイント44が支持ブラケット30に対し車幅方向にオフセットして位置するように設けられる(図6)。これにより、車両1の後端部にトレーラヒッチ100が着脱可能に取り付けられた場合において、後面衝突時のトレーラヒッチ100の変形により車両1に及ぼされるダメージを抑えることができる。
本実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、いくつかの変形例について説明する。上記実施形態では、トレーラヒッチ100をリヤサイドフレーム2の後端面に取付部10を介して着脱可能に取り付けるようにしたが、トレーラヒッチ100をリヤサイドフレーム2の後端面に固定的に設けるようにしてもよい。この場合、棒状部材としての連結バー20を、取付部10を介さずにリヤサイドフレーム2の後端面に固定するようにしてもよい。上記実施形態では、連結バー20に傾斜部21と水平部22とを設けるようにしたが、車幅方向に延在してリヤサイドフレーム2の後端部に取り付けられるのであれば、棒状部材の構成はいかなるものでもよい。
上記実施形態では、連結バー20の左右方向中央部に固定された左右一対のプレート31により支持ブラケット30を構成したが、支持部材の構成はこれに限らない。上記実施形態では、ヒッチアーム40を中心線CL1に対し傾斜して延設するようにした。換言すると、ヒッチアーム40をその中心線CL2が平面視で直線状となるように設けたが、アーム部材としてのヒッチアーム40を平面視で非直線状に(例えば屈曲して)設けるようにしてもよい。すなわち、支持ブラケット30(支持部材)に対しボールジョイント44が車幅方向にオフセットして位置するように設けられるのであれば、アーム部材の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態では、フロアパン4の底面に、中心線CL1に沿って前後方向に補強部材7を延設するとともに、補強部材7の底面に車幅方向に沿って延在する凹部7aを設けるようにしたが、ジャッキ用補強部材の構成は上述したものに限らない。すなわち、補強部材の前後方向中央部に、前後方向に作用する圧縮荷重により山折り状に屈曲するように脆弱部を設けるのであれば、ジャッキ用補強部材の構成はいかなるものでもよい。凹部の代わりに、切り欠きや開口部等により脆弱部を構成してもよい。
上記実施形態では、ヒッチアーム40を固定式として構成したが、固定式以外であってもよい。例えば、ロックピンなどを用いて着脱自在に取り付けられる脱着式のヒッチアームとして構成してもよい。トレーラヒッチを利用しない場合に、ヒンジなどを用いてヒッチアームを前方の車体側に格納する折り畳み式のヒッチアームとして構成してもよい。
上記実施形態では、クロスメンバ3の上面に左右方向に沿って補強用のスティフナ9を設けるようにしたが、クロスメンバ用補強部材の構成は上述したものに限らない。上記実施形態では、補強部材7の前端部が結合されるクロスメンバ3の上方に、収納部6を介して走行モータの駆動用の電装品61、すなわち走行モータへ電力を供給するためのバッテリや制御ユニットなどの電力供給部を配置するようにしたが、他の電装品や電装品以外を配置するようにしてもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 車両、2 リヤサイドフレーム、3 クロスメンバ、7 補強部材、7a 凹部、9 スティフナ、20 連結バー、30 支持ブラケット、40 ヒッチアーム、44 ボールジョイント、61 電装品、100 トレーラヒッチ

Claims (10)

  1. 車幅方向中心を通って車両の前後方向に延びる中心線を挟んで左右両側に配置され、前後方向にそれぞれ延在する左右一対のリヤサイドフレームと、
    前記左右一対のリヤサイドフレームの後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する棒状部材と、
    前記棒状部材の車幅方向中央部近傍に固定された支持部材と、
    前記支持部材に支持されるとともに、端部にボールジョイントが設けられたアーム部材と、を備え、
    前記アーム部材は、前記支持部材に対し前記ボールジョイントが車幅方向にオフセットして位置するように設けられることを特徴とする牽引装置。
  2. 車両後部の収納部に配置された電装品と、
    前記電装品の後方に配置される支持部材と、
    前記支持部材に支持されるとともに、端部にボールジョイントが設けられたアーム部材と、を備え、
    前記支持部材は、車幅方向中心を通って車両の前後方向に延びる中心線に対して車幅方向にオフセットして位置するように設けられ、
    前記アーム部材は、前記支持部材に対し前記ボールジョイントが車幅方向にオフセットして位置するように設けられることを特徴とする牽引装置。
  3. 請求項1または2に記載の牽引装置において、
    前記アーム部材は、前記中心線に対し傾斜して延設されることを特徴とする牽引装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の牽引装置において、
    前記アーム部材は、前記ボールジョイントが前記中心線上に位置するように設けられることを特徴とする牽引装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の牽引装置において、
    前記中心線に沿って前後方向に延設されて前記車両の後端部の底面に取り付けられるとともに、ジャッキアップポイントが形成されるジャッキ用補強部材をさらに備え、
    前記ジャッキ用補強部材は、その前後方向中央部に、前後方向に作用する圧縮荷重により山折り状に屈曲するように脆弱部を有することを特徴とする牽引装置。
  6. 請求項5に記載の牽引装置において、
    前記脆弱部は、前記ジャッキ用補強部材の底面に、車幅方向に延設された凹部により構成されることを特徴とする牽引装置。
  7. 請求項5または6に記載の牽引装置において、
    車幅方向に架設され、前記ジャッキ用補強部材の前端部が結合されるクロスメンバをさらに備えることを特徴とする牽引装置。
  8. 請求項7に記載の牽引装置において、
    前記クロスメンバは、前記クロスメンバの上面に沿って取り付けられ、車幅方向に延在するクロスメンバ用補強部材を有することを特徴とする牽引装置。
  9. 請求項7または8に記載の牽引装置において、
    前記車両は走行モータを有し、
    前記クロスメンバの上方に、前記走行モータの駆動用の電力供給部が配置されることを特徴とする牽引装置。
  10. 前後方向に延在する左右一対のリヤサイドフレームの後端部に取り付けられ、車幅方向に延在する棒状部材と、
    前記棒状部材の車幅方向中央部近傍に固定される支持部材と、
    前記支持部材に支持されるとともに、端部にボールジョイントが設けられたアーム部材と、を備え、
    前記アーム部材は、前記ボールジョイントが前記支持部材に対し車幅方向にオフセットして位置するように設けられることを特徴とするトレーラヒッチ。
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