JP2022013591A - 脳波測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】、脳波測定装置において、電極の位置を調整する作業を容易にする技術、すなわち、脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とすることで、電極が頭皮に当たる向きを調整することが容易になる技術を提供する。【解決手段】脳波測定装置10は、固定用フレーム20と、脳波の検出に用いられる電極突起83(電極部)を有し、固定用フレーム20に取り付けられる脳波電極ユニット80と、脳波電極ユニット80の取り付け方向を調整可能とした調整機構と、を有する。調整機構は、例えば2軸揺動機構である。【選択図】図1

Description

本発明は、脳波測定装置に関する。
これまで脳波検出用電極に関して様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に開示の脳波測定用電極(脳波電極保持具)は、頭部の周囲に配置する本体部と、前記本体部に取り付けられた複数の支持部と、少なくとも一部の前記支持部の先端側に設けられ、前記本体部の内側に支持された脳波電極と、を備える脳波電極保持具であって、前記本体部は、手指を挿通させて前記脳波電極に触れることができる大きさの開口部を有し、前記脳波電極は、基端側を前記支持部によって支持され、可撓性を有し弾性変形する可撓部と、前記可撓部の先端側に設けられ、頭表に接触させる電極部と、を有し、前記可撓部は、前記電極部を前記支持部の軸線から離間させる方向に移動させるまで変形でき、前記可撓部は、前記電極部に前記頭表との接触圧を加え、前記可撓部は、前記頭表に沿って略平行方向に移動させた前記電極部にも前記頭表との接触圧を加える。
特開2018-94054号公報
一般に、脳波測定装置は電極とヘッドセットが固定されているため、各電極を調整した際にほかの電極が動いてしまうという課題があり、改善した技術が求められていた。特許文献1に開示技術も同様であって、頭皮と垂直方向には移動させることで圧力を調整することができるが、前後左右方向には調整機能がなく、上述のようにある電極を調整すると、本来位置を調整する必要のない電極も動いてしまい、再調整が必要になってしまい調整作業が非常に手間であるという課題があった。また、単に前後左右方向の調整機能だけだと、頭部に対する電極の向きの調整が出来ず、頭部と電極の接触状態を適切に調整する作業が煩わしく対策の技術が求められていた。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、脳波測定装置において、電極の位置を調整する作業を容易にする技術を提供することを目的とする。
本発明によれば、
フレームと、
脳波の検出に用いられる電極部を有し、前記フレームに取り付けられる脳波電極ユニットと、
前記脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
を有する、脳波測定装置が提供される。
本発明によれば、脳波測定装置において、電極の位置を調整する作業を容易にする技術を提供することができる。すなわち、脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とすることで、電極が頭皮に当たる向きを調整することが容易になる。
第1の実施形態に係る、人の頭部に装着した状態の脳波測定装置を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る、脳波測定装置の斜視図である。 第1の実施形態に係る、脳波電極ユニットを示す図である。 第1の実施形態に係る、電極保持部を示した図である。 第1の実施形態に係る、電極保持部の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る、電極保持部の縦断面図である。 第1の実施形態に係る、電極保持部の横断面図である。 第1の実施形態に係る、電極保持部の横断面図である。 第1の実施形態に係る、第3の保持部が揺動した状態の電極保持部の斜視図である。 第1の実施形態に係る、電極保持部と固定用フレームの固定状態の推移を説明する図である。 第2の実施形態に係る、脳波測定装置の斜視図である。 第2の実施形態に係る、脳波電極ユニットを示す斜視図である。 第2の実施形態に係る、脳波電極ユニットを示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係る、脳波電極ユニットを示す縦断面図である。
<<第1の実施形態>>
<脳波測定装置10の概要>
本発明の第1の実施形態を図1~10を参照して説明する。
図1は人の頭部99に装着した状態の脳波測定装置10を模式的に示す図である。図2は、脳波測定装置10の斜視図であり、ここでは脳波電極ユニット80を省いて示している。
脳波測定装置10は、人の頭部99に装着され、脳波を生体からの電位変動として検出し、検出した脳波を脳波表示装置(図示せず)に出力する。脳波表示装置は、脳波測定装置10が検出した脳波を取得して、モニタ表示したり、データ保存したり、周知の脳波解析処理を行う。
<脳波測定装置10の構造>
図1に示すように、脳波測定装置10は、複数の脳波電極ユニット80と、固定用フレーム20と、脳波電極ユニット80を固定用フレーム20に取り付けるための電極保持部40とを有する。脳波電極ユニット80は、電極保持部40に取り付けられたうえで固定用フレーム20に取り付けられる。
本実施形態では、脳波電極ユニット80は、5ch分(5個)設けられており、それにともない電極保持部40も5個設けられている。上記5chの位置(すなわち脳波電極ユニット80の取付位置)は、例えば国際10-20電極配置法におけるT3、C3、Cz、C4、T4の位置に対応する。
<脳波電極ユニット80>
図3は脳波電極ユニット80を示す図であり、図3(a)が正面図、図3(b)が側面図である。脳波電極ユニット80は、略円柱状の脳波電極ユニット本体81(胴部)と、その一端側(図示では下側)に設けられた電極突起部83と、他端側(図示では上側)に設けられた信号取出部85を有する。
脳波電極ユニット本体81には螺刻が形成されている。電極突起部83には、電極部材が設けられ、頭部99の頭皮に接触して脳波を取得する。信号取出部85は、電極突起部83から延出する信号線を引き出し、上述した脳波表示装置(図示せず)に接続される。
また、詳細は後述するが脳波電極ユニット本体81の側面には電極カット面82が形成されており、電極保持部40の電極挿通孔49の規制面49a(後述の図6等参照)により回転が規制され、脳波電極ユニット本体81とネジ嵌合された上下動用リング部70を回転させる。これによって、脳波電極ユニット80自体は無回転で上下に直動する。
電極突起部83は、例えば所定形状のゴム状の弾性体(シリコーンゴムなど)の構造に、導電性の電極部材を設け、電極部材で検出した信号(脳波)を信号線で信号取出部85から取り出すようになっている。
電極突起部83が呈するゴム状の弾性体の所定形状は、例えば、円柱状の基部から、複数の突起部が円環状に延出する形状である。突起部に導電性の電極部材が設けられる。電極突起部83は、脳波電極ユニット本体81(胴部)に固定され、回転しないようになっている。
脳波電極ユニット本体81の側面部分は螺刻されており、後述する上下動用リング部70とネジ嵌合する。また、脳波電極ユニット本体81には垂直な面で切り取られた二つの電極カット面82が対向した位置に形成されている。すなわち、断面視で相対する2面にDカットを持った形状(Iカット形状ともいう)を有する。
<固定用フレーム20及び電極保持部40の構造>
図2を参照して電極保持部40と、それが取り付けられる固定用フレーム20の構造を説明する。固定用フレーム20及び電極保持部40は、例えばポリアミド樹脂のような硬質部材で形成されているが、これら材料に限る趣旨では無く、脳波検出に影響を及ぼさず、また装着性や作業性に適した材料であればよい。また、固定用フレーム20と電極保持部40として異なる材料が用いられてもよい。
<固定用フレーム20の構造>
固定用フレーム20は、平行に配置された一対(2本)のレール21と、それらレール21を複数箇所でわたすように連結するレール締結部23とを有する。
図示のように、一対のレール21は、頭部99に沿うように湾曲している。また、一対のレール21とレール締結部23で囲まれた空間は、電極保持部40が移動可能となる可動領域29となる。すなわち、可動領域29は、電極保持部40(脳波電極ユニット80)が配置され一定範囲で移動する範囲に設けられる。換言すると、レール締結部23は、電極保持部40の移動を阻害しない位置に設けられる。本実施形態では、可動領域29は、5つの電極保持部40(脳波電極ユニット80)のそれぞれに対応した5カ所に設けられている。
<固定用フレーム40の構造>
図4~図8を参照して、電極保持部40の構造について説明する。
図4は電極保持部40を示した図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は平面図、図4(c)は斜視図である。図5は電極保持部40の分解斜視図であり、図4(c)を分解した状態を示している。図6は電極保持部40の縦断面図であって、図4(b)のA1-A1断面図である。図7は電極保持部40の横断面図であって、図4(a)のA2-A2断面図である。図8は電極保持部40の横断面図であって、図4(a)のA3-A3断面図である。
電極保持部40は、第1の保持部41と、第2の保持部42と、第3の保持部43と、上下動用リング部70とを備える。電極保持部40は、脳波電極ユニット80の取り付け方向、すなわち電極突起83が頭部99に当接する際の向きを調整可能とした調整機構とを有する。以下では、そのような調整機構として、前後及び左右に揺動する2軸揺動機構を適用した例を説明するが、それ以外の機構として、例えばボールジョイント機構がある。
<第1の保持部41>
第1の保持部41は、略板状で前後に長い矩形の第1の保持部41と、第1の保持部41の前後左右の中央付近に上下方向(厚さ方向)に貫通する第1の開口部44と、端部のそれぞれにおいて下方向に延出するアーム状の連結部60とを有する。
第1の開口部44は、上面視で略矩形の貫通口であって、第2の保持部42が収容される。第1の開口部44の前後方向の壁面には、壁面の左右上下方向それぞれ中央に、外形が円形の所定深さの凹形状の嵌合凹部51が設けられている。嵌合凹部51は、第2の保持部42を収容するときに、後述する第1の嵌合突起53が回動自在に嵌め込まれる。
連結部60は、第1の保持部41の前後それぞれの端部近傍において下面41bから下方向に延出する第1の連結部61と、第1の連結部61の下端から内側方向に所定方向延出する第2の連結部62と、第2の連結部62の内側の端部から上方向に延びる第3の連結部63とを有する。ここで内側方向とは、前後反対側の端部の方向という意味で有り、具体的には、前側の第1の連結部61から延出する第2の連結部62は、後ろ側に所定長だけ延出する。後ろ側の第1の連結部61から延出する第2の連結部62は、前側に所定長だけ延出する。このときは、第2の連結部62の延出端部の間隔が、電極保持部40に取り付けられる脳波電極ユニット80が、後述するように一定程度脳波電極ユニット80が傾くことが可能な程度に離れる。
また、第2の連結部62の内側端部には、第3の連結部63がさらに上方向に所定長だけ、延出する。第3の連結部63の延出端部(上端部)は、第1の保持部41の下面41bに当たることなく、一定の間隔を有している。
第1の保持部41の下面41b、第1の連結部61、第2の連結部62、及び第3の連結部63で囲まれる空間を余空間68と呼ぶ。電極保持部40をレール21に取り付ける際に、この余空間68にレール21が収容される(例えば図2参照)。なお、第3の連結部63の上端と第1の保持部41の下面41bとの間隔は、レール21に電極保持部40を取り付ける際に利用される。
<第2の保持部42>
第2の保持部42は、上面視で外形が略矩形で、内部に上下に貫通する第2の開口部46を有する枠状を呈している。第2の保持部42の外形は、第1の保持部41の第1の開口部44より若干小さく一定程度離間している。また、第2の開口部46には、第3の保持部43が収容される。
第2の保持部42の前後の側壁面外側で上下左右中央のそれぞれには、所定長突出する円柱状の第1の嵌合突起53が設けられている。第1の嵌合突起53は、第1の保持部41の嵌合凹部51に回動自在に嵌め込まれる。
第2の保持部42の左右の壁面の上下前後中央のそれぞれには、枠内外を貫通する嵌合用貫通孔52が設けられている。嵌合用貫通孔52には、後述する第3の保持部43を第2の開口部46に収容する際に、第3の保持部43に設けられた第2の嵌合突起54が回動自在に嵌め込まれる。
<第3の保持部43>
第3の保持部43は、ベース部43aと、筒部43bと、フランジ部43cとを上下方向に重なる位置関係で一体に備える。また、ベース部43aと、筒部43bと、フランジ部43cを上下に貫通する電極挿通孔49が設けられている。電極挿通孔49には、脳波電極ユニット80が挿通される。
ベース部43aは、上面視で略矩形(正方形)である。ベース部43aの左右の側壁面には、所定長突出する円柱状の第2の嵌合突起54が設けられている。第2の嵌合突起54は、第2の保持部42の嵌合用貫通孔52に回動自在に嵌め込まれる。また、ベース部43aの上面視中央には、電極挿通孔49の一部が形成されている。
筒部43bは、ベース部43aの上面から上方向に所定長延出する円筒形状を呈している。円筒形状の上面視外形は、ここでは、ベース部43aが呈する正方形に内接する程度の大きさとなっている。筒部43bの上面視中央には、電極挿通孔49の一部が形成されている。
フランジ部43cは、筒部43bの上方向の端部に、上面視で円盤状(フランジ状)に形成されている。このフランジ部43cが、後述する上下動用リング部70の内壁面に形成されるフランジ嵌合凹部72に回動自在に嵌め込まれる。フランジ部43cの上面視中央には、電極挿通孔49の一部が形成されている。
<電極挿通孔49>
上述のように、第3の保持部43には、上面視中央において、上下方向、すなわちベース部43a、筒部43b及びフランジ部43cを上下に貫通する電極挿通孔49が設けられている。
電極挿通孔49は、上述した脳波電極ユニット80の電極カット面82(Iカット形状)に対応した形状を呈する。すなわち、電極挿通孔49には、円形形状の貫通孔において、相対する位置に二つの規制面49aが形成されている。規制面49aの位置は特に限定しないが、本実施形態では、電極挿通孔49の前後側に形成されている。このような電極挿通孔49の形状とすることで、脳波電極ユニット80は電極挿通孔49に挿入されたときに、上下自在に移動できるが、電極カット面82と電極挿通孔49の嵌合構造により回動できない。すなわち、脳波電極ユニット80は無回転で上下に直動する。なお、以下では上述のように脳波電極ユニット80を無回転で上下動作させる嵌合構造を便宜的に回転規制嵌合構造と称して説明する。
<上下動用リング部70>
上下動用リング部70は所定厚さでリング状に形成されている。上下動用リング部70の内周面71の下側部分には、径外側に所定深さで凹状に形成されたフランジ嵌合凹部72が形成されている。フランジ嵌合凹部72は、フランジ部43cを嵌め込んだ際に、フランジ部43cの外周面が干渉せず回動自在になっている。
円形のリング内周面71は、上下動用リング部70がフランジ部43cに嵌め込まれた状態で、電極挿通孔49と内径が略同一であって同軸となっている。また、電極挿通孔71には、螺刻されており、脳波電極ユニット本体81の脳波電極ユニット本体81の側面に形成された螺刻とネジ嵌合する。
このリング内周面71には、電極保持部40の電極挿通孔49と異なり、規制面等は形成されておらず、脳波電極ユニット80にネジ嵌合した上下動用リング部70は回動自在である。
上下動用リング部70が電極保持部40に取り付けられ状態で、脳波電極ユニット80が上下動用リング部70と電極保持部40の電極挿通孔71、49に挿入されると、上下動用リング部70が操作されないかぎり脳波電極ユニット80はそれ以上挿入されず状態、すなわち電極保持部40に対して上下方向に移動できない状態となる。すなわち、脳波電極ユニット80を上下方向に移動させる場合には、上下動用リング部70を所定方向に回動させる操作を行う。
<電極保持部40による脳波電極ユニット80の角度調整機能>
電極保持部40による脳波電極ユニット80の角度調整機能について、さらに図9を参照して説明する。図9は電極保持部40の斜視図であり、図9(a)が上方から見た斜視図であり、図9(b)が下方から見た斜視図であり、いずれも第3の保持部43の向きが斜めになった状態を示している。
上述したように、電極保持部40において、第1の保持部41と第2の保持部42は、嵌合凹部51に第1の嵌合突起53が嵌め込まれることで取り付けられている。この構造により、第2の保持部42は、第1の嵌合突起53を軸として左右に一定範囲で揺動する揺動機能(第2の揺動機能)を実現する。このとき、揺動軸(すなわち第1の嵌合突起53の突出方向)は固定用フレーム20の延出方向に対して直交する方向に向いている。揺動可能な範囲は、第1の開口部44と第2の保持部42の大きさ(すなわちそれらの間隔)や厚さ等により定まり、揺動させた際に干渉しない範囲とされる。
また、電極保持部40において、第2の保持部42と第3の保持部43は、嵌合用貫通孔52に第2の嵌合突起54が嵌め込まれることで取り付けられている。この構造により、第3の保持部43は、第2の嵌合突起54を軸として前後に一定範囲で揺動する揺動機能(第1の揺動機能)を実現する。このとき、揺動軸(すなわち第2の嵌合突起54の突出方向)は固定用フレーム20の延出方向と同じである。揺動可能な範囲は、第2の開口部46と第3の保持部43(ベース部43a)の大きさ(すなわちそれらの間隔)や厚さ等により定まり、揺動させた際に干渉しない範囲とされる。
このように、電極保持部40は、脳波電極ユニット80を前後左右方向に一定範囲で揺動させることができる。図9は、第3の保持部43を前方向に倒すように揺動させた状態を示している。このように電極保持部40を前後左右に揺動させることで、これに取り付けられる脳波電極ユニット80の向きを調整することができる。すなわち、脳波電極ユニット80の電極突起83が頭部99に当たる際の角度を調整することが容易になる。
なお、第1の嵌合突起53(第2の揺動軸)と第2の嵌合突起54(第1の揺動軸)は、それぞれが揺動していない状態、すなわち電極挿通孔49の向きが垂直である場合に、同一平面上に設けられている。この構成、2軸揺動機構を小型化させることができる。
<上下動用リング部70による固定状態の調整機能>
図10を参照して上下動用リング部70による固定状態の調整機能について説明する。図10は電極保持部40と固定用フレーム20の固定状態の推移を説明する図である。脳波電極ユニット80の無回転直動の動作と関連づけて説明する。
図10(a)は脳波電極ユニット80が取り付けられた電極保持部40が、固定用フレーム20(レール21)に配置した状態を示している。この状態では、レール21と電極保持部40とは固定されておらず、電極保持部40は、レール21に対して上下左右、またレール21の延在方向に移動可能である。
図10(b)は、上下動用リング部70を所定方向に回転させて脳波電極ユニット80を下側(頭部99側)に直動させ、電極突起部83が頭部99に当接し、かつ、レール21が連結部50の当接面65に当接した状態である。
この状態から更に上下動用リング部70を回転させて脳波電極ユニット80を下側に直動させると、レール21と当接面65との固定状態が強くなる。さらに、頭部99に当接した電極突起部83の先端が屈曲し、電極突起部83が頭皮に押し当てられる力が強くなる。すなわち、脳波電極ユニット80の電極突起部83と頭皮(頭部99)との圧接状態が強くなるにしたがい、電極保持部40(連結部60の当接面65)とレール21との固定が強くなる。反対に圧接状態を緩めたい場合は、上下動用リング部70を上記の回転方向と反対に回転させることで、脳波電極ユニット80が図10(b)の状態から図10(a)の状態にする。
図10(c)は、図10(a)の状態から、電極保持部40に取り付けられた脳波電極ユニット80を前方向に倒すように揺動させた状態を示している。例えば、図10(b)の状態としたが、脳波電極ユニット80の電極突起83が頭部99に当接する向きを調整したいとなった場合に、図10(a)の状態に戻し、さらに、脳波電極ユニット80を前後左右に所定量揺動させることで、脳波電極ユニット80を適切な向きに調整する。また必要に応じて前後左右に移動させることができる。その後、上下動用リング部70を回転させて脳波電極ユニット80を頭部99に圧接させる。
上述のように、電極保持部40は、2つの連結部50で平行な2本のレール21を固定する固定構造を有する。この固定構造では、ボールネジ機構により脳波電極ユニット80が電極保持部40に対して回転不能に上下に直動し、その直動の量で固定の強さが調整される。すなわち、上下動用リング部70の回転による脳波電極ユニット80の直動に伴い、電極保持部40に設けられた二つの連結部60が、平行な2本のレール21に押しつけられる。その結果、脳波電極ユニット80の取り付け動作(上下方向の位置調整動作)と、レール21と電極保持部40(連結部60)との固定動作とが、同時に進行する。すなわち、脳波電極ユニット80を直動させて押し込み頭部99との圧接状態(電極接触状態)が強くなるにしたがい、レール21と電極保持部40の固定状態も強固になる。また、電極保持部40の角度調整機能により、脳波電極ユニット80の向きを所望に調整することで、電極突起83が頭部99に当たる向きを最適化することができる。
この取り付け動作と固定動作、角度調整動作は、それぞれの電極保持部40で独立に行われる。したがって、ある脳波電極ユニット80の取り付け作業や位置調整作業が他の脳波電極ユニット80の取り付け状態に影響を与えることはない。また、脳波電極ユニット80が直動することから、回転により毛髪が巻き込まれる状態が発生し、レール21と電極保持部40の間に入り込むといった状態も抑制できる。
また、脳波電極ユニット80が電極保持部40に固定されていない状態において、連結部50とレール21との相対位置を調整可能な余空間68が設けられている。その結果、次のような機能・効果を実現できる。
すなわち、この余空間68の範囲で、連結部60をレール21に対して相対的に上下前後左右に位置調整することができる。これは、他の電極保持部40の固定状態に影響を与えることはない。また、余空間68により、連結部60とレール21との延出方向(延在方向)の相対位置を調整可能である。すなわち、可動領域29が形成されている範囲内において、脳波電極ユニット80の左右方向に位置調整が可能である。また、余空間68により、連結部60とレール21は、2本のレール21のわたす方向の位置を調整可能である。すなわち、レール21の幅方向(図示で前後方向)に電極保持部40の位置調整が可能である。また、余空間68により、連結部60とレール21は、レール21と頭部99との間隔方向の位置を調整可能である。すなわち、余空間68の範囲において、電極保持部40(連結部60)が上下に移動することができる。
それぞれの電極保持部40と電極部(脳波電極ユニット80)との固定は、他の電極保持部40と電極部(脳波電極ユニット80)との固定と独立している。したがって、ある脳波電極ユニット80の固定位置や角度を調整する場合に、他の電極保持部40と電極部(脳波電極ユニット80)との固定作業・角度調整作業に影響を与えることがない。
固定状態や検出レベル等の調整済みの脳波電極ユニット80について、固定状態に変更があると、再度検出レベル等の調整が必要となる場合がある。すなわち、ある脳波電極ユニット80の固定状態の調整が他の脳波電極ユニット80の固定状態に影響を与えると、上記の調整作業が必要となり、脳波検出までの時間を要してしまう。しかし、本実施形態の脳波測定装置10では、そのような無駄な作業を回避できる。
また、脳波電極ユニット80は、それ自体に向き変えることができる弾性部材を有していない。すなわち、脳波電極ユニット80の向きは、上記の揺動機構で調整される。また、その向きは、上下動用リング部70を操作することで固定される。したがって、固定後に脳波電極ユニット80の向きが変わってしまうという懸念もない。
<脳波測定装置10の特徴・機能>
本実施形態の脳波測定装置10の特徴・機能を纏めると次の通りである。
(1)脳波測定装置10は、
フレーム(固定用フレーム20)と、
脳波の検出に用いられる電極突起83(電極部)を有し、フレームに取り付けられる脳波電極ユニット80と、
脳波電極ユニット80の取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
を有する。
方向調整機構として、2軸揺動機構や2軸以上の多軸揺動機構、さらにボールジョイント機構がある。このような構成により、脳波電極ユニット80の電極突起83が頭部99に当接する際の向きを最適化でき、安定した脳波測定を実現できる。
(2)方向調整機構は、
脳波電極ユニット80が取り付けられる第1の固定部(第3の保持部43)と、
第1の固定部(第3の保持部43)が取り付けられる第2の固定部と、
第2の固定部(第2の保持部42)が取り付けられるフレームと、
第1の固定部(第3の保持部43)と第2の固定部(第2の保持部42)を揺動可能とする第1の揺動機構と、
第2の固定部(第2の保持部42)とフレームと揺動可能とする第2の揺動機構と、を有する。
第1及び第2の揺動機構(すなわち2軸揺動機構)の簡易的な構造により、脳波電極ユニット80の向きの最適化が容易となる。
なお、上述のように、フレームが、図1や図2に示したように、固定用フレーム20とレール21と電極保持部40とから構成される場合、第2の固定部(第2の保持部42)は第3の固定部(すなわち第1の保持部41)に取り付けられ、さらに固定用フレーム20(レール21)に取り付けられてもよい。この場合、第2の固定部(第2の保持部42)が、第3の固定部(第1の保持部41)に対して所定の揺動軸を中心として揺動する。
(3)第1の揺動機構の第1の揺動軸(すなわち第2の嵌合突起54による揺動軸)と第2の揺動機構の第2の揺動軸(すなわち第1の嵌合突起53による揺動軸)は直交している。
このように2軸揺動機構により、脳波電極ユニット80の向きの調整(最適化)が容易になる。
(4)第1の揺動軸(すなわち第2の嵌合突起54による揺動軸)と第2の揺動軸(すなわち第1の嵌合突起53による揺動軸)は同一平面に設けられている。
(5)脳波電極ユニット80は、脳波電極ユニット80の向き変えることができる弾性部材を有していない。
(6)フレームは、平行に設けられた一対のレール21を有し、頭部99に装着される固定用フレーム20と、
脳波電極ユニット80が取り付けられる複数の電極保持部40と、
を有し、
電極保持部40は、方向調整機構を有するとともに、レール21のそれぞれと連結する連結部60を有し、
脳波電極ユニット80が取り付けられていない状態において連結部60とレール21とは固定されておらず、脳波電極ユニット80が取り付けられて脳波電極ユニット80と頭皮の圧接状態が強くなるにしたがい、脳波電極ユニット80とレール21との固定が強くなる。
<<第2の実施形態>>
<脳波測定装置10の概要>
本発明の第2の実施形態を図11~14を参照して説明する。図11は脳波測定装置100の斜視図である。図12は脳波電極ユニット110の斜視図である。図13は脳波電極ユニット110の分解斜視図である。図14は脳波電極ユニット110の縦断面図である。
本実施形態の脳波測定装置100は、第1の実施形態で説明した脳波測定装置10の脳波電極ユニット80を、頭部99に対する圧力調整機構を有する脳波電極ユニット110とした構成を有する。以下では、主に第1の実施形態と異なる構成・機能に着目して説明し、同様の構成・機能については適宜説明を省略する。なお、図11~図13では、電極突起83を省いて示している。また、図11の電極保持部40は、第1の実施形態の電極保持部40(主に連結部60)と形状が一部異なるが、基本的な構造・機能(脳波電極ユニット80を保持して固定用フレーム20に取り付ける機能等)は同様であり、第1の実施形態の形状を有する電極保持部40を用いることもできる。
脳波測定装置100は、複数の脳波電極ユニット110と、固定用フレーム20と、脳波電極ユニット110を固定用フレーム20に取り付けるための電極保持部40とを有する。脳波電極ユニット110は、電極保持部40に取り付けられたうえで固定用フレーム20に取り付けられる。本実施形態にもいても、第1の実施形態と同様に、5ch分(5個)の電極保持部40、上下動用リング部70および脳波電極ユニット110が設けられている。
<脳波電極ユニット110>
脳波電極ユニット110は、脳波電極ユニット110(すなわち電極突起83)の頭部99への圧接力を調整する圧力調整機構を備える。具体的には、脳波電極ユニット110は、キャップ部120及び外筒部130からなる基部111と、プランジャ部140と、圧縮バネ150とを有し、圧力調整機構を実現している。プランジャ部140のプランジャ先端部145には、電極突起83が取り付けられている(例えば図14において破線で示す)。
<基部111>
基部111は、固定用フレーム20に対して、頭部99の方向に突出するように取り付けられる。基部111は、筒状の外筒部130と、外筒部130の一端(ここでは図示で上側の端部)の開口に螺嵌し取り付けられた有底円筒形状のキャップ部120とを有する。
<キャップ部120>
キャップ部120は、円形の天面と、天面の周縁から垂下する円筒形状の周面とを有する。天面の中心には貫通孔121が設けられ、信号取出部として機能する。また、円筒形状の内面には螺刻が設けられており、外筒部130の外周面の螺刻部132の上端部分とネジ嵌合する。また、天面の図示下側の面は、バネ配置面126として機能し、圧縮バネ150の上端部分が当接する。
<外筒部130>
外筒部130には、外周面に螺刻部132が設けられており、第1の実施形態と同様の電極保持部40(電極挿通孔49)にネジ嵌合される。また、外筒部130は、外周面の対向する2領域に平面カットされIカット部として機能するカット部133と、カット部133の領域において図示上端から所定長だけ下方向に溝状に切り欠かれたガイド溝部134と、を有している。本実施形態のカット部133は、第1の実施形態の電極カット面82(例えば図3(a)参照)に対応する部位である。
外筒部130は、螺刻部132のカット部133により、第1の実施形態と同様の構成の電極保持部40の電極挿通孔49の規制面49aにより回転が規制された回転規制嵌合構造を実現している。また、脳波電極ユニット110とネジ嵌合された上下動用リング部70を回転させことで、脳波電極ユニット80自体は無回転で上下に直動する。すなわち、外筒部130の螺刻部132は、固定用フレーム20からの突出量を調整する位置調整部として機能する。
<プランジャ部140>
プランジャ部140は、外筒部130の貫通孔131内部に配置される。プランジャ部140の外径は貫通孔131の径と略同一寸法である。また、プランジャ部140の周面上部の対向する位置に二つの表示片144が突出して設けられている。プランジャ部140が外筒部130の貫通孔131の内部に配置されたときに、表示片144は、貫通孔131のガイド溝部134に丁度位置する。
プランジャ部140のプランジャ先端部145には電極突起83が取り付けられる。電極突起83から延びる信号号線155は、軸中心の貫通孔141、131、121を経由して、キャップ部120上部から引き出される。
プランジャ部140は外筒部130の内部(すなわち貫通孔131内)が摺動するときに、表示片144がガイド溝部134に配置され移動することで、プランジャ部140は回転すること無く、またガイド溝部134の範囲で上下に移動することができる。
<圧縮バネ150>
圧縮バネ150が、キャップ部120のバネ配置面126とプランジャ部140のプランジャ上端部146との間に配置される。圧縮バネ150は、プランジャ部140を頭部99の方向に付勢する。
<脳波電極ユニット110の圧力調整機能>
図14(a)に示すように、プランジャ部140(すなわち電極突起83)に外部から力(より具体的には図示上方向の力)が作用していない状態では、圧縮バネ150の付勢力により、プランジャ部140は外筒部130から最も突出した状態となっている。このとき、表示片144がガイド溝部134の最下部(溝底部)に当接することで、プランジャ部140がそれ以上下方向に移動できない。
図14(b)に示すように、頭部99に押し当てられてプランジャ部140(すなわち電極突起83)に図示上方向の力が作用すると、圧縮バネ150の付勢力に抗してプランジャ部140が上方向に移動する。ここでは、図14(a)の状態に対して、プランジャ部140は変位量dだけ上方向に移動している。圧縮バネ150の圧縮するにしたがって、頭部99に作用する力は徐々に大きくなる。
バネ定数や長さ等が異なる圧縮バネ150を選択することで、付勢力を調整することができる。また、キャップ部120への外筒部130の嵌め込み量を調整可能としたり、圧縮バネ150の配置部分にスペーサを設ける等することで、バネ配置面126とプランジャ上端部146の距離を調整可能として、付勢力を調整可能な構成としてもよい。
<表示片144の圧力表示機能>
表示片144は、ガイド溝部134を移動するときに、外部にその位置を表示することで、圧縮バネ150の圧縮状態を示すことができる。すなわち、表示片144の位置は、頭部99に作用している圧接力と関連づけられている。なお、ガイド溝部134の近傍に、作用している圧接力の指標となるマーク(目盛り)を設けることで、頭部99に作用している圧接力をより正確に把握することができる。
<脳波測定装置100の特徴・機能>
本実施形態の脳波測定装置100の特徴・機能を纏めると次の通りである。
まず、上述の第1の実施形態の特徴・機能(1)~(6)と同様の特徴・機能を有する。
さらに、以下の特徴・機能(7)~(10)を有する。
(7)脳波電極ユニット110(すなわち電極突起83)の頭部99への圧接力を調整する圧力調整機構を備える。
脳波測定装置100が頭部99に装着された際に、電極突起83の頭部99への圧接力を最適化でき、人が感じる不快感(特に痛み)を抑制しつつ、脳波測定に必要な頭部99との接触状態を確実に実現できる。
また、第1の実施形態で主に説明したように、電極保持部40が角度調整機能を有するので、電極突起83が頭部99に接触する状態を一層最適化でき、安定した脳波測定を実現できる。
(8)圧力調整機構は、固定用フレーム20に、頭部方向に突出するように取り付けられる基部111(キャップ部120、外筒部130)と、
基部111から頭部方向に変移可能に設けられたプランジャ部140(可動片)と、
プランジャ部140を頭部方向に付勢する圧縮バネ150(弾性部材)と、
圧縮バネ150の圧縮状態を表示する表示片144(表示部)と、
を有する。
電極突起83が設けられたプランジャ部140を圧縮バネ150で付勢した状態で頭部99に装着されるので、装着時に圧縮バネ150が徐々に圧縮し、頭部99に作用する力が徐々に大きくなる。したがって、人が不快に感じることを抑制できる。また、圧縮バネ150を取り替えることで、頭部99に作用する力の加減を調整することができる。
また、角度調整機能により、脳波電極ユニット110の方向(すなわち電極突起83の方向)を調整するときに、プランジャ部140を上に移動させながら行えるので、微調整が容易になる。
(9)表示片144に表示される圧縮バネ150の圧縮状態は、頭部99に作用している圧接力と関連づけられている。
表示片144が外から認識可能とすることで、圧縮バネ150の圧縮状態を容易に把握できる。ガイド溝部134の近傍に、目盛りを設けることで、より一層的確に圧縮状態を把握できる。
(10)基部111(ここでは外筒部130)は、固定用フレーム20からの突出量を調整する位置調整部を備える。
より具体的には、外筒部130の螺刻部132が電極保持部40に螺挿され上下動用リング部70の操作により上下動する。これによって、固定用フレーム20から脳波電極ユニット110の突出量を調整できる。また、長さの異なる外筒部130を用意し、することで、様々な条件(頭部形状や毛髪量など)に柔軟に対応できる。例えば、測定位置(チャンネル位置)によって、プランジャ部140を変えたり、上述の圧縮バネ150を変えたりすることで、脳波測定者に対して不快感を与えること無く、安定した良好な脳波測定を実現できる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成(変形例)を採用することもできる。例えば、第2の実施形態では、第1の実施形態の角度調整機構とともに圧力調整機能を実現した構成であったが、角度調整機構を省いた構成、すなわち圧力調整機能のみの構成としてもよい。この場合、脳波電極ユニット110の向きの微調整は難しくなるが、脳波測定装置100を頭部99へ装着した状態でも、プランジャ部140を上下動させながら頭髪の状態を変え電極突起83の頭部99への圧接状態を調整するなどすることで、好適な脳波測定を実現できる。
10、100 脳波測定装置
20 固定用フレーム
21 レール
23 レール締結部
29 可動領域
40 電極保持部
41 第1の保持部
42 第2の保持部
43 第3の保持部
43a ベース部
43b 筒部
43c フランジ部
44 第1の開口部
46 第2の開口部
49 電極挿通孔
49a 規制面
51 嵌合凹部
52 嵌合用貫通孔
53 第1の嵌合突起
54 第2の嵌合突起
60 連結部
61 第1の連結部
62 第2の連結部
63 第3の連結部
65 当接面
68 余空間
70 上下動用リング部
71 内周面
72 フランジ嵌合凹部
80、110 脳波電極ユニット
81 脳波電極ユニット本体
82 電極カット面
83 電極突起部
85 信号取出部
99 頭部
111 基部
120 キャップ部
121、131、141 貫通孔
126 バネ配置面
130 外筒部
132 螺刻部
133 カット部
134 ガイド溝部
140 プランジャ部
142 プランジャ外周面
143 カット部
144 表示片
145 プランジャ先端部
146 プランジャ上端部
150 圧縮バネ
155 信号線
本発明によれば、
フレームと、
脳波の検出に用いられる電極部を有し、前記フレームに取り付けられる脳波電極ユニットと、
前記脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
を有し、
前記方向調整機構は、
前記脳波電極ユニットが取り付けられる第1の固定部と、
前記第1の固定部が取り付けられるとともに、前記フレームに取り付けられる第2の固定部と、
前記第1の固定部と前記第2の固定部を揺動可能とする第1の揺動機構と、
前記第2の固定部と前記フレームと揺動可能とする第2の揺動機構と、
を有する脳波測定装置が提供される。
本発明によれば、
フレームと、
脳波の検出に用いられる電極部を有し、前記フレームに取り付けられる脳波電極ユニットと、
前記脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
前記脳波電極ユニットの頭部への圧接力を調整する圧力調整機構と、を備え、
前記圧力調整機構は、
前記フレームに、頭部方向に突出するように取り付けられる基部と、
前記基部から頭部の方向に変移可能に設けられた可動片と、
前記可動片を頭部の方向に付勢する弾性部材と、
前記弾性部材の圧縮状態を表示する表示部と、
を有する、脳波測定装置が提供される
本発明によれば、
フレームと、
脳波の検出に用いられる電極部を有し、前記フレームに取り付けられる脳波電極ユニットと、
前記脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
を有し、
前記フレームは、
平行に設けられた一対のレールを有し、頭部に装着される固定用フレームと、
前記脳波電極ユニットが取り付けられる複数の電極保持部と、
を有し、
前記電極保持部は、前記方向調整機構を有するとともに、前記レールのそれぞれと連結する連結部を有し、
前記脳波電極ユニットが取り付けられていない状態において前記連結部と前記レールとは固定されておらず、前記脳波電極ユニットが取り付けられて前記脳波電極ユニットと頭皮の圧接状態が強くなるにしたがい、前記脳波電極ユニットと前記レールとの固定が強くなる、脳波測定装置が提供される。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成(変形例)を採用することもできる。例えば、第2の実施形態では、第1の実施形態の角度調整機構とともに圧力調整機能を実現した構成であったが、角度調整機構を省いた構成、すなわち圧力調整機能のみの構成としてもよい。この場合、脳波電極ユニット110の向きの微調整は難しくなるが、脳波測定装置100を頭部99へ装着した状態でも、プランジャ部140を上下動させながら頭髪の状態を変え電極突起83の頭部99への圧接状態を調整するなどすることで、好適な脳波測定を実現できる。
以下に本発明の実施形態を下記に付記する。
[1] フレームと、
脳波の検出に用いられる電極部を有し、前記フレームに取り付けられる脳波電極ユニットと、
前記脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
を有する、脳波測定装置。
[2] 前記方向調整機構は、
前記脳波電極ユニットが取り付けられる第1の固定部と、
前記第1の固定部が取り付けられるとともに、前記フレームに取り付けられる第2の固定部と、
前記第1の固定部と前記第2の固定部を揺動可能とする第1の揺動機構と、
前記第2の固定部と前記フレームと揺動可能とする第2の揺動機構と、
を有する、[1]に記載の脳波測定装置。
[3] 前記第1の揺動機構の第1の揺動軸と前記第2の揺動機構の第2の揺動軸は直交している、[2]に記載の脳波測定装置。
[4] 前記第1の揺動軸と前記第2の揺動軸は同一平面に設けられている、[3]に記載の脳波測定装置。
[5] 前記脳波電極ユニットは、前記脳波電極ユニットの向き変えることができる弾性部材を有していない、[1]から[4]までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
[6] 前記脳波電極ユニットの頭部への圧接力を調整する圧力調整機構を備える、[1]から[5]までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
[7] 前記圧力調整機構は、
前記フレームに、頭部方向に突出するように取り付けられる基部と、
前記基部から頭部の方向に変移可能に設けられた可動片と、
前記可動片を頭部の方向に付勢する弾性部材と、
前記弾性部材の圧縮状態を表示する表示部と、
を有する、[6]に記載の脳波測定装置。
[8] 前記表示部に表示される前記弾性部材の圧縮状態は、頭部に作用している前記圧接力と関連づけられている、[7]に記載の脳波測定装置。
[9] 前記基部は、前記フレームからの突出量を調整する位置調整部を備える、[7]または[8]に記載の脳波測定装置。
[10] 前記圧力調整機構は、前記脳波電極ユニットに備わる、[6]から[9]までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
[11] 前記フレームは、
平行に設けられた一対のレールを有し、頭部に装着される固定用フレームと、
前記脳波電極ユニットが取り付けられる複数の電極保持部と、
を有し、
前記電極保持部は、前記方向調整機構を有するとともに、前記レールのそれぞれと連結する連結部を有し、
前記脳波電極ユニットが取り付けられていない状態において前記連結部と前記レールとは固定されておらず、前記脳波電極ユニットが取り付けられて前記脳波電極ユニットと頭皮の圧接状態が強くなるにしたがい、前記脳波電極ユニットと前記レールとの固定が強くなる、[1]から[10]までのいずれか1に記載の脳波測定装置。

Claims (11)

  1. フレームと、
    脳波の検出に用いられる電極部を有し、前記フレームに取り付けられる脳波電極ユニットと、
    前記脳波電極ユニットの取り付け方向を調整可能とした方向調整機構と、
    を有する、脳波測定装置。
  2. 前記方向調整機構は、
    前記脳波電極ユニットが取り付けられる第1の固定部と、
    前記第1の固定部が取り付けられるとともに、前記フレームに取り付けられる第2の固定部と、
    前記第1の固定部と前記第2の固定部を揺動可能とする第1の揺動機構と、
    前記第2の固定部と前記フレームと揺動可能とする第2の揺動機構と、
    を有する、請求項1に記載の脳波測定装置。
  3. 前記第1の揺動機構の第1の揺動軸と前記第2の揺動機構の第2の揺動軸は直交している、請求項2に記載の脳波測定装置。
  4. 前記第1の揺動軸と前記第2の揺動軸は同一平面に設けられている、請求項3に記載の脳波測定装置。
  5. 前記脳波電極ユニットは、前記脳波電極ユニットの向き変えることができる弾性部材を有していない、請求項1から4までのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
  6. 前記脳波電極ユニットの頭部への圧接力を調整する圧力調整機構を備える、請求項1から5までのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
  7. 前記圧力調整機構は、
    前記フレームに、頭部方向に突出するように取り付けられる基部と、
    前記基部から頭部の方向に変移可能に設けられた可動片と、
    前記可動片を頭部の方向に付勢する弾性部材と、
    前記弾性部材の圧縮状態を表示する表示部と、
    を有する、請求項6に記載の脳波測定装置。
  8. 前記表示部に表示される前記弾性部材の圧縮状態は、頭部に作用している前記圧接力と関連づけられている、請求項7に記載の脳波測定装置。
  9. 前記基部は、前記フレームからの突出量を調整する位置調整部を備える、請求項7から8までのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
  10. 前記圧力調整機構は、前記脳波電極ユニットに備わる、請求項6から9までのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
  11. 前記フレームは、
    平行に設けられた一対のレールを有し、頭部に装着される固定用フレームと、
    前記脳波電極ユニットが取り付けられる複数の電極保持部と、
    を有し、
    前記電極保持部は、前記方向調整機構を有するとともに、前記レールのそれぞれと連結する連結部を有し、
    前記脳波電極ユニットが取り付けられていない状態において前記連結部と前記レールとは固定されておらず、前記脳波電極ユニットが取り付けられて前記脳波電極ユニットと頭皮の圧接状態が強くなるにしたがい、前記脳波電極ユニットと前記レールとの固定が強くなる、
    請求項1から10までのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
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CN117898745A (zh) * 2024-01-17 2024-04-19 浙江大学 一种角度可调型多道夹持微电极推进操作器

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