JP2022013569A - 軟水化装置 - Google Patents

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大樹 石川
Daiki Ishikawa
唯 松本
Yui Matsumoto
弘樹 村瀬
Hiroki Murase
港 加藤
Minato KATO
彩加 永田
Ayaka Nagata
理紗子 小池
Risako KOIKE
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Abstract

【課題】電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生を効率よく行うことが可能な軟水化装置を提供する。【解決手段】軟水化装置1は、軟水化槽3と、中和槽4と、電解槽12と、制御部30を備える。軟水化槽3は、硬度成分を含む原水を弱酸性陽イオン交換樹脂10により軟水化する。中和槽4は、軟水化槽3を流通した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂11により中和する。電解槽12は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10を再生するための酸性電解水と、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11を再生するアルカリ性電解水とを生成する。制御部30は、軟水化槽3に導入する前の酸性電解水の第一イオン濃度と、軟水化槽3を流通した後の酸性電解水の第二イオン濃度に関するイオン濃度情報に基づいて、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10およびと中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生処理の終了を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、生活水を得る軟水化装置に関するものである。
従来の弱酸性陽イオン交換樹脂を用いた軟水化装置では、食塩を使用しない陽イオン交換樹脂の再生方法として、電気分解で生成した酸性電解水により陽イオン交換樹脂を再生する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。弱酸性陽イオン交換樹脂は、官能基の末端にプロトンを有しており、原水中に含まれるカルシウムイオンあるいはマグネシウムイオンを水素イオンに交換して原水を軟水化しているため、酸性電解水により弱酸性陽イオン交換樹脂の自動再生が可能になる。
特開2011-30973号公報
弱酸性陽イオン交換樹脂の再生に用いる酸性電解水の必要量は、基本的に軟水使用量と原水中の硬度に比例する。しかしながら、原水中の硬度は地域によって非常に変動し、また電子機器による原水中の硬度の正確な検知は難しい。このため、高硬度地域に合わせて一律に酸性電解水の必要量を設定することで、どの地域にも対応することができるが、軟水化装置を使用する地域によっては必要以上に酸性電解水による再生を行うことになり、酸性電解水の生成のための電気分解を行う電極が過剰に消耗される問題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生を効率よく行うことが可能な軟水化装置を提供することを目的とする。
そしてこの目的を達成するために、本発明に係る軟水化装置は、軟水化槽と、中和槽と、電解槽と、処理槽と、制御部とを備える。軟水化槽は、硬度成分を含む原水を弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化する。中和槽は、軟水化槽を流通した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂により中和する。電解槽は、軟水化槽の弱酸性陽イオン交換樹脂を再生するための酸性電解水と、中和槽の弱塩基性陰イオン交換樹脂を再生するアルカリ性電解水とを生成する。処理槽は、軟水化槽を流通した酸性電解水と中和槽を流通したアルカリ性電解水とを混合して電解槽に供給する。制御部は、電解槽から軟水化槽に導入する前の酸性電解水の第一イオン濃度と、軟水化槽を流通した後の酸性電解水の第二イオン濃度に関するイオン濃度情報を取得するとともに、軟水化槽の弱酸性陽イオン交換樹脂および中和槽の弱塩基性陰イオン交換樹脂の再生処理を制御する。そして、制御部は、イオン濃度情報に基づいて、再生処理の終了を判定するものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生を効率よく行うことが可能な軟水化装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る軟水化装置を示す概念図である。 図2は、同軟水化装置の循環流路を示す構成図である。 図3は、同軟水化装置の動作時の状態を示す図である。
本発明に係る軟水化装置は、軟水化槽と、中和槽と、電解槽と、処理槽と、制御部とを備える。軟水化槽は、硬度成分を含む原水を弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化する。中和槽は、軟水化槽を流通した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂により中和する。電解槽は、軟水化槽の弱酸性陽イオン交換樹脂を再生するための酸性電解水と、中和槽の弱塩基性陰イオン交換樹脂を再生するアルカリ性電解水とを生成する。処理槽は、軟水化槽を流通した酸性電解水と中和槽を流通したアルカリ性電解水とを混合して電解槽に供給する。制御部は、電解槽から軟水化槽に導入する前の酸性電解水の第一イオン濃度と、軟水化槽を流通した後の酸性電解水の第二イオン濃度に関するイオン濃度情報を取得するとともに、軟水化槽の弱酸性陽イオン交換樹脂および中和槽の弱塩基性陰イオン交換樹脂の再生処理を制御する。そして、制御部は、イオン濃度情報に基づいて、再生処理の終了を判定する。
こうした構成によれば、軟水化槽の弱酸性陽イオン交換樹脂の再生が完了するタイミングで再生処理を終了させることができる。これにより、適切な量の酸性電解水によって再生処理を行うことできるため、酸性電解水生成のための電気分解を行う電極が過剰に消耗されるのを抑制でき、長期にわたり再生処理の性能を維持することができる。つまり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生を効率よく行うことが可能な軟水化装置とすることができる。
また、本発明に係る軟水化装置では、制御部は、第一イオン濃度と第二イオン濃度との差が基準値以下である場合に、再生処理の終了を判定し、第一イオン濃度と第二イオン濃度との差が基準値を超える場合に、再生処理の継続を判定するようにしてもよい。これにより、酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生処理終了を高精度に制御することが可能になる。
また、本発明に係る軟水化装置では、第一イオン濃度は、電解槽から軟水化槽に導入する前の酸性電解水の第一pH値であり、第二イオン濃度は、軟水化槽を流通した後の酸性電解水の第二pH値であるようにしてもよい。これにより、軟水化前後の水素イオン濃度(pH値)に基づいて、弱酸性陽イオン交換樹脂の再生終了を判定するため、再生が完了したタイミングをより精度よく検知できる。すると、より適切な量の酸性電解水によって再生処理を行うことできるため、酸性電解水生成のための電気分解を行う電極が過剰に消耗されるのを抑制でき、長期にわたり再生処理の性能を維持することができる。つまり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生をより効率よく行うことが可能な軟水化装置とすることができる。
また、本発明に係る軟水化装置では、電解槽から酸性電解水を引き出して軟水化槽の上流側へ送水可能とする第一供給流路と、電解槽からアルカリ性電解水を引き出して中和槽の上流側へ送水可能とする第二供給流路と、処理槽の上流側を軟水化槽の下流側に接続可能とする第一回収流路と、処理槽の上流側を中和槽の下流側に接続可能とする第二回収流路と、第一供給流路に設けられ、第一供給流路を流通する酸性電解水の第一pH値を検出する第一pH検出部と、第一回収流路に設けられ、第一回収流路を流通する酸性電解水の第二pH値を検出する第二pH検出部と、をさらに備える。また、軟水化処理の際には、開閉弁の切り替えによって、外部から供給される原水を軟水化槽と中和槽の順に流通させて排出する。また、再生処理の際には、開閉弁の切り替えによって、処理槽の水を電解槽から第一供給流路を通じて軟水化槽へ供給し、軟水化槽を流通した水を処理槽へ第一回収流路を通じて回収するとともに、処理槽の水を電解槽から第二供給流路を通じて中和槽へ供給し、中和槽を流通した水を処理槽へ第二回収流路を通じて回収する。そして、制御部は、第一pH検出部と第二pH検出部からのpH情報に基づいて、開閉弁の切り替えによって、再生処理を終了させ、軟水化処理を再開させるようにしている。これにより、pH情報に基づいた開閉弁の切り替えによって、再生処理から軟水化処理への切り替えが容易になる。
また、本発明にかかる軟水化装置では、第一イオン濃度は、電解槽から軟水化槽に導入する前の酸性電解水の第一TDS値であり、第二イオン濃度は、軟水化槽を流通した後の酸性電解水の第二TDS値であるようにしてもよい。これにより、軟水化前後のTDS値に基づいて、弱酸性陽イオン交換樹脂の再生終了を判定するため、再生が完了したタイミングをより精度よく検知できる。すると、適切な量の酸性電解水によって再生処理を行うことできるため、酸性電解水生成のための電気分解を行う電極が過剰に消耗されるのを抑制でき、長期にわたり再生処理の性能を維持することができる。つまり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂の再生をより効率よく行うことが可能な軟水化装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施の形態1)
図1を参照して、本実施の形態1に係る軟水化装置1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る軟水化装置1を示す概念図である。なお、図1では、軟水化装置1の各要素を概念的に示している。
軟水化装置1は、外部から供給される市水(硬度成分を含む原水)を、生活水として使用可能な中性の軟水として生成する装置である。
具体的には、図1に示すように、軟水化装置1は、外部からの原水の流入口2と、軟水化槽3と、中和槽4と、処理後の軟水の取水口5と、再生装置6とを備えている。また、再生装置6は、電解槽12と、処理槽14と、送水ポンプ15と、分離槽としてのろ過部32とを含んで構成される。また、軟水化装置1は、複数の開閉弁(開閉弁21~開閉弁27、開閉弁33、開閉弁34)と、第一pH検出部28と、第二pH検出部29と、制御部30とを含んで構成される。
流入口2は市水に接続されている。軟水化装置1は、市水の圧力で取水口5から軟水化処理後の水を取り出すことができるものである。
流入口2から取水口5までは、流路7、流路8、流路9によって接続されている。流路7は、流入口2から軟水化槽3へ接続した流路である。流路8は、軟水化槽3と中和槽4を接続した流路である。流路9は、中和槽4から取水口5までを接続した流路である。
言い換えると、流路7は、硬度成分を含む原水を流入口2から軟水化槽3へ導く流路である。また、流路8は、軟水化槽3で軟水化された原水を中和槽4に導く流路である。流路9は、中和された軟水を取水口5へ導く流路である。
つまり、軟水化装置1では、軟水化処理において、外部から供給される市水が、流入口2、流路7、軟水化槽3、流路8、中和槽4、流路9、取水口5の順に流通して、中性の軟水として排出される。
軟水化槽3には弱酸性陽イオン交換樹脂10が充填され、中和槽4には弱塩基性陰イオン交換樹脂11が充填されている。
ここで、弱酸性陽イオン交換樹脂10としては、特に制限はなく、汎用的なものを使用することができる。例えば、カルボキシル基(-COOH)を交換基とするものが挙げられる。また、カルボキシル基の対イオンである水素イオン(H+)が、金属イオン、アンモニウムイオン(NH4+)等の陽イオンとなっているものでもよい。
また、弱塩基性陰イオン交換樹脂11としては、特に制限はなく、汎用的なものを使用することができる。例えば、遊離塩基型となっているものが挙げられる。
軟水化槽3は、弱酸性陽イオン交換樹脂10の作用により、硬度成分を含む原水を軟水化する。より詳細には、軟水化槽3は、官能基の末端に水素イオンを有する弱酸性陽イオン交換樹脂10を備えており、流通する水(原水)に含まれる硬度成分である陽イオン(カルシウムイオン、マグネシウムイオン)を水素イオンと交換するため、原水の硬度が下がり、原水を軟水化することができる。また、弱酸性陽イオン交換樹脂10の官能基の末端が水素イオンであるため、後述する再生処理において、酸性電解水を用いて弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生を行うことができる。
軟水化槽3には、流路7から硬度成分を含む原水が通水され、内部に充填された弱酸性陽イオン交換樹脂10を通過させることで、軟水として流路8から中和槽4へ通水させる。ただし、弱酸性陽イオン交換樹脂10で処理された軟水には、硬度成分と交換されて出てきた水素イオンを多く含む。
中和槽4は、弱塩基性陰イオン交換樹脂11の作用により、軟水化槽3から出てきた水素イオンを含む軟水(酸性化した軟水)を中性水(中性の軟水)に変換するものである。より詳細には、中和槽4は、弱塩基性陰イオン交換樹脂11を備えており、軟水化槽3からの軟水に含まれる水素イオンをアニオン(陰イオン)とともに吸着するため、軟水のpHが上がり、中性の軟水とすることができる。また、弱塩基性陰イオン交換樹脂11は後述する再生処理において、アルカリ性電解水を用いて再生を行うことができる。
中和槽4には、流路8から水素イオンを含む軟水が通水され、内部に充填された弱塩基性陰イオン交換樹脂11を通過することで、軟水化槽3から出てきた酸性化した軟水を、中和して中性の軟水として流路9を通して外部へ通水させる。
再生装置6は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10を再生するとともに、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11を再生する機器である。具体的には、再生装置6は、上述した通り、電解槽12と、処理槽14と、送水ポンプ15と、ろ過部32とを含んで構成される。そして、再生装置6は、流入口2から取水口5までの流路7、流路8、及び流路9に対して、第一供給流路17、第一回収流路18、第二供給流路19、及び第二回収流路20によってそれぞれ接続され、後述する循環流路16(第一循環流路16a、第二循環流路16b)を構成している。
ここで、第一供給流路17は、電解槽12から軟水化槽3へ酸性電解水を供給する流路であり、第一回収流路18は、軟水化槽3を通過した硬度成分を含む酸性電解水を処理槽14へ回収する流路である。また、第二供給流路19は、電解槽12から中和槽4へアルカリ性電解水を供給する流路であり、第二回収流路20は、中和槽4を通過したアルカリ性電解水を処理槽14へ回収する流路である。
電解槽12は、内部に設けた電極13を用いて、入水した水(処理槽14から供給される水)を電気分解することによって、酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成して排出する。そして、電解槽12は、酸性電解水を軟水化槽3に供給し、アルカリ性電解水を中和槽4に供給する。詳細は後述するが、電解槽12によって生成された酸性電解水は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生に使用され、電解槽12によって生成されたアルカリ性電解水は、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生に使用される。なお、電解槽12は、後述する制御部30によって、電極13への通電状態を制御できるように構成されている。
処理槽14は、空気抜き弁35を備えたタンクまたは容器である。処理槽14は、弱酸性陽イオン交換樹脂10と弱塩基性陰イオン交換樹脂11を再生するときに循環流路16(図2参照)内を循環させる水を確保し、貯留できるものである。また、処理槽14は、軟水化槽3を流通した硬度成分を含む酸性電解水と、中和槽4を流通した陰イオンを含むアルカリ性電解水とを混合するものであり、処理槽14では、混合された硬度成分とアルカリ性電解水とが反応することにより反応生成物(原水に含まれる硬度成分に起因した反応生成物)が生成される。
より詳細には、処理槽14には、軟水化槽3内の弱酸性陽イオン交換樹脂10を再生した後における、硬度成分が含まれる酸性電解水が第一回収流路18を介して通水される。また、処理槽14には、中和槽4内の弱塩基性陰イオン交換樹脂11を再生した後における、陰イオンが含まれるアルカリ性電解水が第二供給流路19を介して通水される。そして、処理槽14において、硬度成分を含む酸性電解水と、陰イオンを含むアルカリ性電解水とを混合し、硬度成分がアルカリ性電解水と反応する。例えば、酸性電解水中の硬度成分がカルシウムイオンの場合、アルカリ性電解水と混合されることにより、炭酸カルシウムが生じたり、水酸化カルシウムが生じる反応が起こったりする。そして、反応した硬度成分は、反応生成物として分離することが可能となる。
なお、「硬度成分が反応する」とは、硬度成分すべてが反応することのみならず、処理槽14に反応しない成分もしくは溶解度積を超えない成分が含まれている状態も含むものとする。
そして、処理槽14により硬度成分が反応して得られた処理水は、電解槽12に通水され、電解槽12において電気分解され、酸性電解水及びアルカリ性電解水となって軟水化槽3及び中和槽4にそれぞれ供給される。そして、酸性電解水及びアルカリ性電解水は、それぞれ、軟水化槽3及び中和槽4において再利用された後、処理槽14へ通水(回収)される。従って、従来であれば廃棄していた、弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生及び弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生に使用した酸性電解水及びアルカリ性電解水を、本実施の形態においては再利用することができる。しかも、硬度成分が反応した水を再利用するため、弱酸性陽イオン交換樹脂10を再生する際の再生効率の低減を抑えることができる。
送水ポンプ15は、再生装置6による再生処理の際に、循環流路16(図2参照)に水を循環させる機器である。送水ポンプ15は、処理槽14と電解槽12との間を連通接続する送水流路31に設けられている。なお、送水ポンプ15は、電解槽12の上流側で処理槽14の下流側に配置することが好ましい。一つの送水ポンプで、後述する第一循環流路16aと第二循環流路16bに水を循環させやすくなるからである。また、送水ポンプ15は、後述する制御部30と無線又は有線により通信可能に接続されている。
ろ過部32は、処理槽14から電解槽12へ繋がる送水流路31の前段に設けられている。そして、ろ過部32は、処理槽14を流通した水に含まれる反応生成物(軟水化槽3を流通した硬度成分を含む酸性電解水と中和槽4を流通した陰イオンを含むアルカリ性電解水とが反応することにより生成する反応生成物)を分離する。
ろ過部32は、処理槽14における硬度成分との反応生成物を分離可能であればその形態は問わない。例えば、粒状ろ材を用いたろ過層、サイクロン型の固液分離機、中空糸膜等を用いる形態が挙げられる。
複数の開閉弁(開閉弁21~開閉弁27、開閉弁33、開閉弁34)は、各流路にそれぞれ設けられ、各流路において「開放」した状態と、「閉止」した状態とを切り替える。複数の開閉弁のそれぞれは、後述する制御部30と無線又は有線により通信可能に接続されている。
第一pH検出部28は、第一供給流路17に設けられ、第一供給流路17を流通する酸性電解水のpH値(以下、第一pH値)を検出する。第一pH検出部28は、後述する制御部30と無線又は有線により通信可能に接続され、検出した第一pH値に関する情報は、制御部30の入力信号として用いられる。なお、第一pH値は、請求項に記載の「第一イオン濃度」に包含される。
第二pH検出部29は、第一回収流路18に設けられ、第一回収流路18を流通する酸性電解水のpH値(以下、第二pH値)を検出する。第二pH検出部29は、第一pH検出部28と同様、制御部30と無線又は有線により通信可能に接続され、検出した第二pH値に関する情報は、制御部30の入力信号として用いられる。なお、第二pH値は、請求項に記載の「第二イオン濃度」に包含される。
なお、軟水化槽3を流通した酸性電解水は、酸性電解水中の水素イオンと弱酸性陽イオン交換樹脂10中の硬度成分が交換されるためpHが上昇するが、再生処理が進むほどにその上昇幅が小さくなる。このため、第一供給流路17および第一回収流路18を流通する酸性電解水のpH値を検出することで、この2つのpH値の差から再生処理の進行度を見積もることができる。
制御部30は、再生処理と軟水化処理との間の切り替えを制御する。また、制御部30は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10および中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生処理を制御する。より詳細には、制御部30は、電極13、送水ポンプ15、開閉弁21、開閉弁22、開閉弁23、開閉弁24、開閉弁25、開閉弁26、開閉弁27、開閉弁33、開閉弁34の動作を制御し、軟水化処理と再生処理の切り替え、及びそれぞれの処理を実行させる。特に、制御部30は、第一pH検出部28と第二pH検出部29からのpH値(第一pH値、第二pH値)に関する情報に基づいて再生処理の終了を判定する。詳細な動作については後述する。
次に、図2及び図3を参照して、軟水化装置1の循環流路16について説明する。図2は、軟水化装置1の循環流路16を示す図である。図3は、軟水化装置1の動作時の状態を示す図である。
説明が重複するが、図2に示すように、軟水化装置1において、再生装置6を構成する電解槽12及び処理槽14は、送水流路31によって連通接続される一方、流入口2から取水口5までの流路7、流路8、及び流路9に対して、第一供給流路17、第一回収流路18、第二供給流路19、及び第二回収流路20によってそれぞれ連通接続されている。そして、再生装置6では、循環流路16が構成されている。
第一供給流路17は、電解槽12から軟水化槽3へ酸性電解水を供給する流路であり、その流路には、開閉弁21と第一pH検出部28が設置されている。また、第一回収流路18は、軟水化槽3を通過した硬度成分を含む酸性電解水を処理槽14へ回収する流路であり、その流路には、開閉弁22と第二pH検出部29が設置されている。
第二供給流路19は、電解槽12から中和槽4へアルカリ性電解水を供給する流路であり、その流路には、開閉弁23が設置されている。また、第二回収流路20は、中和槽4を通過したアルカリ性電解水を処理槽14へ回収する流路であり、その流路には、開閉弁24が設置されている。
循環流路16は、送水ポンプ15によって処理槽14から送出された水が、軟水化槽3を流通する第一循環流路16aと、送水ポンプ15によって処理槽14から送出された水が、中和槽4を流通する第二循環流路16bとを含む。
第一循環流路16aは、図2(白矢印)に示すように、送水ポンプ15によって処理槽14から送出された水が、電解槽12と軟水化槽3とを流通して処理槽14に戻って循環する流路である。より詳細には、第一循環流路16aは、送水ポンプ15によって処理槽14から送出された水が、送水流路31、電解槽12、第一供給流路17(第一pH検出部28、開閉弁21)、軟水化槽3、第一回収流路18(開閉弁22、第二pH検出部29)、処理槽14の順に流通して循環する流路である。
第二循環流路16bは、図2(黒矢印)に示すように、送水ポンプ15によって処理槽14から送出された水が、電解槽12と中和槽4とを流通して処理槽14に戻って循環する流路である。より詳細には、第二循環流路16bは、送水ポンプ15によって処理槽14から送出された水が、送水流路31、電解槽12、第二供給流路19(開閉弁23)、中和槽4、第二回収流路20(開閉弁24)、処理槽14の順に流通して循環する流路である。
ここで、循環流路16において水(処理水)を循環させるために、流路7には、流入口2の下流側に開閉弁25が設置されている。そして、開閉弁25を閉止して、開閉弁21を開放することで、軟水化槽3の上流側に第一供給流路17が連通接続された状態となる。これにより、電解槽12からの酸性電解水を軟水化槽3に供給できるようになる。
また、流路8には、第一回収流路18の下流側、且つ、第二供給流路19の上流側に開閉弁26が設置されている。そして、開閉弁26を閉止して、開閉弁22を開放することで、軟水化槽3の下流側に第一回収流路18が連通接続された状態となる。これにより、軟水化槽3を流通した水(硬化成分を含む酸性電解水)を処理槽14へ回収することができるようになる。
また、開閉弁26を閉止して、開閉弁23を開放することで、中和槽4の上流側に第二供給流路19が連通接続された状態となる。これにより、電解槽12からのアルカリ性電解水を中和槽4に供給できるようになる。
また、流路9には、中和槽4の下流側に開閉弁27が設置されている。そして、開閉弁27を閉止して、開閉弁24を開放することで、中和槽4の下流側に第二回収流路20が連通接続された状態となる。これにより、第二回収流路20を通過した水(陰イオンを含むアルカリ性電解水)を処理槽14へ回収することができるようになる。
また、送水流路31には、処理槽14の下流側(処理槽14と送水ポンプ15との間の位置)に開閉弁33が設置されている。そして、開閉弁27を閉止することによって、循環流路16への水の循環を開始することができる一方、開閉弁27を開放することによって、循環流路16への水の循環を停止することができる。
次に、軟水化装置1における軟水化処理及び再生処理について説明する。
軟水化処理及び再生処理では、制御部30は、図3に示すように、開閉弁21、開閉弁22、開閉弁23、開閉弁24、開閉弁25、開閉弁26、開閉弁27、開閉弁33、開閉弁34、電解槽12の電極13、及び送水ポンプ15を切り替えてそれぞれの流通状態となるように制御する。ここで、図3中の「ON」は、開閉弁が「開放」した状態、電極13が通電している状態、送水ポンプ15が動作している状態を示す。空欄は、開閉弁が「閉止」した状態、電極13が通電していない状態、送水ポンプ15が停止している状態を示す。
[軟水化処理]
軟水化装置1では、図3に示すように、軟水化処理(軟水化時)において、開閉弁25と開閉弁26とを開放した状態で、取水口5に設けた開閉弁27を開くことで、外部から市水(硬度成分を含む原水)が軟水化槽3と中和槽4を流通するので、取水口5から軟水化した水(中性の軟水)を取り出すことができる。このとき、開閉弁21、開閉弁22、開閉弁23、開閉弁24、開閉弁33は、いずれも閉止した状態になっている。また、電解槽12の電極13及び送水ポンプ15も停止した状態である。
具体的には、軟水化処理では、市水の圧力によって、供給される原水は、流入口2から流路7を通って、軟水化槽3に供給される。そして、軟水化槽3内に備えられた弱酸性陽イオン交換樹脂10を流通する。このとき、原水中の硬度成分である陽イオンは、弱酸性陽イオン交換樹脂10の作用により吸着され、水素イオンが放出される(イオン交換がされる)。そして、原水から陽イオンが除去されることで原水が軟水化される。軟水化された水は、さらに流路8を通って、中和槽4へ進む。中和槽4では、弱塩基性陰イオン交換樹脂11の作用によって、軟水化された水に含まれる水素イオンが吸着される。つまり、処理後の軟水から水素イオンが除去されるので、低下したpHが上昇し、生活用水として軟水化した中性水を取水口5から取り出すことができる。
[再生処理]
弱酸性陽イオン交換樹脂10を充填した軟水化槽3は、使用を続けると陽イオン交換能力が低下または消失する。すなわち、陽イオン交換樹脂の官能基である水素イオンすべてが、硬度成分であるカルシウムイオンあるいはマグネシウムイオンと交換された後は、イオン交換ができなくなる。このため、軟水化装置1では、所定の時間ごとに再生装置6による軟水化槽3及び中和槽4の再生処理が行われる。
まず、図3に示すように、水注入時において、すなわち再生装置6による軟水化槽3及び中和槽4の再生の初期において、開閉弁25及び開閉弁22を開放することで、市水の圧力によって、流入口2から軟水化槽3を通して原水を処理槽14へ導入する。この時、開閉弁21、開閉弁26、開閉弁33、及び開閉弁34は閉止している。処理槽14に所定の量の水を貯留することで、再生時の水の量を確保することができる。
次に、再生時において、開閉弁25、開閉弁26、及び開閉弁27を閉止して、開閉弁21、開閉弁22、開閉弁23、開閉弁24、及び開閉弁33を開放すると、図2に示すように、第一循環流路16aと第二循環流路16bがそれぞれ形成される。
そして、電解槽12の電極13及び送水ポンプ15を動作させると、処理槽14に貯留した水が第一循環流路16a及び第二循環流路16bのそれぞれを循環することとなる。
この際、電解槽12で生成した酸性電解水は、第一供給流路17を通って、軟水化槽3内に送水され、内部の弱酸性陽イオン交換樹脂10を流通する。すなわち、弱酸性陽イオン交換樹脂10を流通させることで、弱酸性陽イオン交換樹脂10に吸着されている陽イオン(硬度成分)が、酸性電解水に含まれる水素イオンとイオン交換反応を起こす。これにより、弱酸性陽イオン交換樹脂10が再生される。その後、弱酸性陽イオン交換樹脂10を流通した酸性電解水は、陽イオンを含み、第一回収流路18へ流れ込む。すなわち、弱酸性陽イオン交換樹脂10を流通した陽イオンを含む酸性電解水は、第一回収流路18を介して処理槽14内に回収される。
一方、電解槽12で生成したアルカリ性電解水は、第二供給流路19を通って、中和槽4内に送水され、内部の弱塩基性陰イオン交換樹脂11を流通する。すなわち、弱塩基性陰イオン交換樹脂11を流通させることで、弱塩基性陰イオン交換樹脂11に吸着されている陰イオンが、アルカリ性電解水に含まれる水酸化物イオンとイオン交換反応を起こす。これにより、弱塩基性陰イオン交換樹脂11が再生される。その後、弱塩基性陰イオン交換樹脂11を流通したアルカリ性電解水は、陰イオンを含み、第二回収流路20へ流れ込む。すなわち、弱塩基性陰イオン交換樹脂11を流通した陰イオンを含むアルカリ性電解水は、第二回収流路20を介して処理槽14内に回収される。
そして、処理槽14内では、軟水化槽3から回収された陽イオンを含む酸性電解水と、中和槽4から回収された陰イオンを含むアルカリ性電解水とが混合される。このとき、処理槽14内において、酸性電解水中の陽イオンである硬度成分がアルカリ性電解水と反応する。例えば、酸性電解水中の硬度成分がカルシウムイオンである場合、アルカリ性電解水により水酸化カルシウムが生じたり、水中に常在する炭酸イオンと結合して炭酸カルシウムが生じたりする。
その後、処理槽14中で処理された水は、ろ過部32を流通する際に反応生成物が除去され、送水流路31を介して電解槽12に再び通水される。そして、通水された水は、電解槽12において再び電解される。
ここで、電解槽12にて再び電解された電解水(酸性電解水、アルカリ性電解水)は、それぞれ弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生と弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生に供される。つまり、弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生に使用した酸性電解水が、処理槽14において、硬度成分が反応生成物に変化してろ過された状態から再び電解水として再利用されることとなる。しかも、再利用する電解酸性水は、外部から供給される市水(硬度成分を含む原水)の場合あるいは処理槽14を備えない場合と比較して、水に含まれる硬度成分が減少している。また、電解槽12の中で電解される時に、陽イオンである硬度成分は、アルカリ性電解水側へ移動するため、酸性電解水の硬度は下がり、弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生効率の低下を抑えることができる。さらには、電解槽12及び軟水化槽3の内部において、硬度成分に起因する固着物の付着を抑制することができる。
一方、軟水化槽3の再生処理中には、第一pH検出部28と第二pH検出部29は、酸性電解水のpH値をそれぞれ検出し、制御部30は、第一pH検出部28と第二pH検出部29から出力された酸性電解水のpH値(第一pH値、第二pH値)に関する情報を取得している。
そして、制御部30は、第一pH値と第二pH値との差があらかじめ設定した基準値(pH基準値)以下である場合に、再生処理の終了を判定し、第一pH値と第二pH値との差が基準値を超える場合に、再生処理の継続を判定する。なお、本実施の形態では、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10の終了判定をもって、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生処理も終了としている。
ここで、軟水化槽3を流通した酸性電解水は、酸性電解水中の水素イオンと弱酸性陽イオン交換樹脂10中の硬度成分が交換されるためpHが上昇するが、再生処理が進むほどにその上昇幅が小さくなるので、基準値は、実験的に検証した弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生が完了した際のpH値の差に基づいて設定される。
そして、再生処理の終了を判定した場合には、制御部30は、電解槽12の電極13の通電を停止し、送水ポンプ15の動作を停止させる。そして、開閉弁34を開放すると空気抜き弁35の作用により、処理槽14内の水が外部に排水される。その後、開閉弁34を閉止させ、開閉弁21、開閉弁22、開閉弁23、開閉弁24、開閉弁25、開閉弁26、開閉弁27を切り替えることで軟水化処理へ移行する。
以上のようにして、軟水化装置1では、軟水化処理と再生処理とが繰り返して実行される。
以上、実施の形態1に係る軟水化装置1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)軟水化装置1は、軟水化槽3と、中和槽4と、電解槽12と、処理槽14と、制御部30とを備える。軟水化槽3は、硬度成分を含む原水を弱酸性陽イオン交換樹脂10により軟水化する。中和槽4は、軟水化槽3を流通した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂11により中和する。電解槽12は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10を再生するための酸性電解水と、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11を再生するアルカリ性電解水とを生成する。処理槽14は、軟水化槽3を流通した酸性電解水と中和槽4を流通したアルカリ性電解水とを混合して電解槽12に供給する。制御部30は、電解槽12から軟水化槽3に導入する前の酸性電解水の第一イオン濃度と、軟水化槽3を流通した後の酸性電解水の第二イオン濃度に関するイオン濃度情報を取得するとともに、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10および中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生処理を制御する。そして、制御部30は、イオン濃度情報に基づいて、再生処理の終了を判定するようにした。
こうした構成によれば、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生が完了するタイミングで再生処理を終了させることができる。これにより、適切な量の酸性電解水によって再生処理を行うことできるため、酸性電解水生成のための電気分解を行う電極が過剰に消耗されるのを抑制でき、長期にわたり再生処理の性能を維持することができる。つまり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生を効率よく行うことが可能な軟水化装置1とすることができる。
(2)軟水化装置1では、制御部30は、第一イオン濃度と第二イオン濃度との差が基準値(pH基準値)以下である場合に、再生処理の終了を判定し、第一イオン濃度と第二イオン濃度との差が基準値を超える場合に、再生処理の継続を判定するようにした。これにより、酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生処理終了を高精度に制御することが可能になる。
(3)軟水化装置1では、第一イオン濃度は、電解槽12から軟水化槽3に導入する前の酸性電解水の第一pH値であり、第二イオン濃度は、軟水化槽3を流通した後の酸性電解水の第二pH値とした。これにより、軟水化前後の水素イオン濃度(pH値)に基づいて、弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生終了を判定するため、再生が完了したタイミングをより精度よく検知できる。これにより、より適切な量の酸性電解水によって再生処理を行うことができるため、酸性電解水生成のための電気分解を行う電極13が過剰に消耗されるのを抑制でき、長期にわたり再生処理の性能を維持することができる。つまり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生をより効率よく行うことが可能になる。
(4)軟水化装置1は、電解槽12から酸性電解水を引き出して軟水化槽3の上流側へ送水可能とする第一供給流路17と、電解槽12からアルカリ性電解水を引き出して中和槽4の上流側へ送水可能とする第二供給流路19と、処理槽14の上流側を軟水化槽3の下流側に接続可能とする第一回収流路18と、処理槽14の上流側を中和槽4の下流側に接続可能とする第二回収流路20と、第一供給流路17に設けられ、第一供給流路17を流通する酸性電解水の第一pH値を検出する第一pH検出部28と、第一回収流路18に設けられ、第一回収流路18を流通する酸性電解水の第二pH値を検出する第二pH検出部29と、をさらに備える。また、軟水化装置1は、軟水化処理の際には、各開閉弁の切り替えによって、外部から供給される原水を軟水化槽3と中和槽4の順に流通させて排出する。また、軟水化装置1は、再生処理の際には、各開閉弁の切り替えによって、処理槽14の水を電解槽12から第一供給流路17を通じて軟水化槽3へ供給し、軟水化槽3を流通した水を処理槽14へ第一回収流路18を通じて回収するとともに、処理槽14の水を電解槽12から第二供給流路19を通じて中和槽4へ供給し、中和槽4を流通した水を処理槽14へ第二回収流路20を通じて回収する。そして、制御部30は、第一pH検出部28と第二pH検出部29からのpH情報に基づいて、各開閉弁の切り替えによって、再生処理を終了させ、軟水化処理を再開させるようにした。これにより、pH情報に基づいた各開閉弁の切り替えによって、再生処理から軟水化処理へと容易に切り替えて実行することができる。
(5)軟水化装置1では、処理槽14に、軟水化槽3を流通した酸性電解水と中和槽4を流通したアルカリ性電解水とが反応することにより反応生成物(原水に含まれる硬度成分に起因した反応生成物)を分離するろ過部32を設けた。これにより、再生処理において、処理槽14から電解槽12に供給される水から反応生成物を確実に分離することができるので、外部から硬度成分を含む原水を電解槽12に供給する場合と比べて、処理槽14から電解槽12に供給される水に含まれる硬度成分は減少することになる。このため、電解槽12あるいは軟水化槽3の内部において、硬度成分に起因する固着物の付着を抑制することができる。
(6)軟水化装置1では、軟水化槽3を流通した硬度成分を含む酸性電解水と、中和槽4を流通した陰イオンを含むアルカリ性電解水とを混合する処理槽14を備えるようにした。処理槽14では、混合された硬度成分とアルカリ性電解水とが反応することにより反応生成物(原水に含まれる硬度成分に起因した反応生成物)が生成され、分離することが可能とした。処理槽14により硬度成分が反応して得られた処理水は、電解槽12に通水及び電気分解され、酸性電解水及びアルカリ性電解水となって軟水化槽3及び中和槽4にそれぞれ供給されるようにした。そして、酸性電解水及びアルカリ性電解水は、それぞれ、軟水化槽3及び中和槽4において再利用された後、処理槽14へ通水(回収)されるようにした。これにより、弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生及び弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生に使用した酸性電解水及びアルカリ性電解水を再利用することができる。しかも、硬度成分が反応した水を再利用するため、弱酸性陽イオン交換樹脂10を再生する際の再生効率の低減を抑えることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る軟水化装置1aについて説明する。
本発明の実施の形態2に係る軟水化装置1aは、軟水化槽3の流通前後の酸性電解水のイオン濃度(硬度成分及び水素イオンなど)の検出に、第一TDS検出部28aと、第二TDS検出部29aを用いるという点で実施の形態1と異なる。これ以外の軟水化装置1aの構成は、実施の形態1に係る軟水化装置1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図1を参照して、本実施の形態2に係る軟水化装置1aについて説明する。
軟水化装置1aは、外部から供給される市水(硬度成分を含む原水)を、生活水として使用可能な中性の軟水として生成する装置である。
具体的には、図1に示すように、軟水化装置1aは、外部からの原水の流入口2と、軟水化槽3と、中和槽4と、処理後の軟水の取水口5と、再生装置6とを備えている。また、再生装置6は、電解槽12と、処理槽14と、送水ポンプ15と、分離槽としてのろ過部32とを含んで構成される。また、軟水化装置1は、複数の開閉弁(開閉弁21~開閉弁27、開閉弁33、開閉弁34)と、第一TDS検出部28aと、第二TDS検出部29aと、制御部30とを含んで構成される。
第一TDS検出部28a及び第二TDS検出部29aには、水中に含まれるTDS(Total Dissolved Solid:総溶解固形物)の量を測定する検出器を用いる。TDSの量を測定する検出器は、耐久性が高く、機器校正の必要頻度も低いため、長期間にわたり使用することができる。
水(純水)は、それ自体ほぼ電気を通さない絶縁体であるが、種々の物質が溶解(イオン化)することで通電する。つまり、液体の電気伝導率は、液体中に含まれるイオン化した物質量の指標となる。一般的な市水においては、市水の水源となる河川水あるいは地下水に多く含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、塩化物イオンなどの含有量に比例する。本実施の形態では、TDSは、再生処理中に各TDS検出部を流通する水に含まれるイオン(カルシウムイオン、マグネシウムイオン、塩化物イオン、水素イオンなど)の濃度の総計を表す。同一水系の水において、電気伝導度とTDSは近似的に比例関係にある。
第一TDS検出部28aは、第一供給流路17に設けられ、第一供給流路17を流通する酸性電解水のTDS値(以下、第一TDS値)を検出する。第一TDS検出部28aは、制御部30と無線又は有線により通信可能に接続され、検出した第一TDS値に関する情報は、制御部30の入力信号として用いられる。なお、第一TDS値は、請求項に記載の「第一イオン濃度」に包含される。
第二TDS検出部29aは、第一回収流路18に設けられ、第一回収流路18を流通する酸性電解水のTDS値(以下、第二TDS値)を検出する。第二TDS検出部29aは、第一TDS検出部28aと同様、制御部30と無線又は有線により通信可能に接続され、検出した第二TDS値に関する情報は、制御部30の入力信号として用いられる。なお、第二TDS値は、請求項に記載の「第二イオン濃度」に包含される。
なお、軟水化槽3を流通した酸性電解水は、酸性電解水中の水素イオンと弱酸性陽イオン交換樹脂10中の硬度成分が交換されるためpHが上昇し、TDS値が変化する。再生処理が進むほどにその変化幅が小さくなるため、第一供給流路17及び第一回収流路18を流通する酸性電解水のTDS値を検出することで、この2つのTDS値の差から再生処理の進行度を見積もることができる。
制御部30は、再生処理と軟水化処理との間の切り替えを制御する。また、制御部30は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10および中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生処理を制御する。より詳細には、制御部30は、電極13、送水ポンプ15、開閉弁21、開閉弁22、開閉弁23、開閉弁24、開閉弁25、開閉弁26、開閉弁27、開閉弁33、開閉弁34の動作を制御し、軟水化処理と再生処理の切り替え、及びそれぞれの処理を実行させる。特に、制御部30は、第一TDS検出部28aと第二TDS検出部29aからのTDS値(第一TDS値、第二TDS値)に関する情報に基づいて再生処理の終了を判定する。
具体的には、軟水化槽3の再生処理中には、第一TDS検出部28aと第二TDS検出部29aは、酸性電解水のTDS値をそれぞれ検出し、制御部30は、第一TDS検出部28aと第二TDS検出部29aから出力された酸性電解水のTDS値(第一TDS値、第二TDS値)に関する情報を取得している。
そして、制御部30は、第一TDS値と第二TDS値との差があらかじめ設定した基準値(TDS基準値)以下である場合に、再生処理の終了を判定し、第一TDS値と第二TDS値との差が基準値を超える場合に、再生処理の継続を判定する。なお、本実施の形態では、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂10の終了判定をもって、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂11の再生処理も終了としている。
ここで、軟水化槽3を流通した酸性電解水は、酸性電解水中の水素イオンと弱酸性陽イオン交換樹脂10中の硬度成分が交換されるためpHが上昇し、TDS値が変化する。再生処理が進むほどにその変化幅が小さくなるため、基準値は、実験的に検証した弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生が完了した際のTDS値の差に基づいて設定される。
以上、本実施の形態2に係る軟水化装置1aによれば、上記した(1)、(2)、及び(5)の効果に加えて、以下の効果を享受することができる。
(6)軟水化装置1aでは、第一イオン濃度を、電解槽12から軟水化槽3に導入する前の酸性電解水の第一TDS値とし、第二イオン濃度を、軟水化槽3を流通した後の酸性電解水の第二TDS値とした。これにより、軟水化前後のTDS値に基づいて、弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生終了を判定するため、再生が完了したタイミングをより精度よく検知できる。すると、より適切な量の酸性電解水によって再生処理を行うことできるため、酸性電解水生成のための電気分解を行う電極13が過剰に消耗されるのを抑制でき、長期にわたり再生処理の性能を維持することができる。つまり、電気分解で生成した酸性電解水による弱酸性陽イオン交換樹脂10の再生をより効率よく行うことが可能な軟水化装置1aとすることができる。
(7)軟水化装置1aでは、第一TDS検出部28a及び第二TDS検出部29aに、水中に含まれるTDSの量を測定する検出器を用いた。TDSの量を測定する検出器は、耐久性が高く、機器校正の必要頻度も低い。これにより、軟水化装置1aを長期間にわたり使用可能な装置とすることができる。
(8)軟水化装置1aは、電解槽12から酸性電解水を引き出して軟水化槽3の上流側へ送水可能とする第一供給流路17と、電解槽12からアルカリ性電解水を引き出して中和槽4の上流側へ送水可能とする第二供給流路19と、処理槽14の上流側を軟水化槽3の下流側に接続可能とする第一回収流路18と、処理槽14の上流側を中和槽4の下流側に接続可能とする第二回収流路20と、第一供給流路17に設けられ、第一供給流路17を流通する酸性電解水の第一TDS値を検出する第一TDS検出部28aと、第一回収流路18に設けられ、第一回収流路18を流通する酸性電解水の第二TDS値を検出する第二TDS検出部29aと、をさらに備える。また、軟水化装置1は、軟水化処理の際には、各開閉弁の切り替えによって、外部から供給される原水を軟水化槽3と中和槽4の順に流通させて排出する。また、軟水化装置1は、再生処理の際には、各開閉弁の切り替えによって、処理槽14の水を電解槽12から第一供給流路17を通じて軟水化槽3へ供給し、軟水化槽3を流通した水を処理槽14へ第一回収流路18を通じて回収するとともに、処理槽14の水を電解槽12から第二供給流路19を通じて中和槽4へ供給し、中和槽4を流通した水を処理槽14へ第二回収流路20を通じて回収する。そして、制御部30は、第一TDS検出部28aと第二TDS検出部29aからのTDS情報に基づいて、各開閉弁の切り替えによって、再生処理を終了させ、軟水化処理を再開させるようにした。これにより、TDS情報に基づいた各開閉弁の切り替えによって、再生処理から軟水化処理へと容易に切り替えて実行することができる。
以上、本発明に関して実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態1に係る軟水化装置1では、装置内に第一pH検出部28と第二pH検出部29を設けたが、これに限られない。例えば、装置外にそれぞれのpH検出部を設けて酸性電解水のpH値を検出するようにしてもよい。このように構成しても同様の効果を享受することができる。
同様に、実施の形態2に係る軟水化装置1aでは、装置内に第一TDS検出部28aと第二TDS検出部29aを設けたが、これに限られない。例えば、装置外にそれぞれのTDS検出部を設けて酸性電解水のTDS値を検出するようにしてもよい。このように構成しても同様の効果を享受することができる。
本発明に係る軟水化装置は、使用場所設置型浄水装置(POU:Point of Use)あるいは建物入口設置型浄水装置(POE: Point of Entry)に適用することが可能である。
1 軟水化装置
1a 軟水化装置
2 流入口
3 軟水化槽
4 中和槽
5 取水口
6 再生装置
7 流路
8 流路
9 流路
10 弱酸性陽イオン交換樹脂
11 弱塩基性陰イオン交換樹脂
12 電解槽
13 電極
14 処理槽
15 送水ポンプ
16 循環流路
16a 第一循環流路
16b 第二循環流路
17 第一供給流路
18 第一回収流路
19 第二供給流路
20 第二回収流路
21 開閉弁
22 開閉弁
23 開閉弁
24 開閉弁
25 開閉弁
26 開閉弁
27 開閉弁
28 第一pH検出部
28a 第一TDS検出部
29 第二pH検出部
29a 第二TDS検出部
30 制御部
31 送水流路
32 ろ過部
33 開閉弁
34 開閉弁
35 空気抜き弁

Claims (5)

  1. 硬度成分を含む原水を弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化する軟水化槽と、
    前記軟水化槽を流通した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂により中和する中和槽と、
    前記軟水化槽の前記弱酸性陽イオン交換樹脂を再生するための酸性電解水と、前記中和槽の前記弱塩基性陰イオン交換樹脂を再生するアルカリ性電解水とを生成する電解槽と、
    前記軟水化槽を流通した前記酸性電解水と前記中和槽を流通した前記アルカリ性電解水とを混合して前記電解槽に供給する処理槽と、
    前記電解槽から前記軟水化槽に導入する前の前記酸性電解水の第一イオン濃度と、前記軟水化槽を流通した後の前記酸性電解水の第二イオン濃度に関するイオン濃度情報を取得するとともに、前記軟水化槽の前記弱酸性陽イオン交換樹脂および前記中和槽の前記弱塩基性陰イオン交換樹脂の再生処理を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記イオン濃度情報に基づいて、前記再生処理の終了を判定することを特徴とする軟水化装置。
  2. 前記制御部は、前記第一イオン濃度と前記第二イオン濃度との差が基準値以下である場合に、前記再生処理の終了を判定し、前記第一イオン濃度と前記第二イオン濃度との差が前記基準値を超える場合に、前記再生処理の継続を判定することを特徴とする請求項1に記載の軟水化装置。
  3. 前記第一イオン濃度は、前記電解槽から前記軟水化槽に導入する前の前記酸性電解水の第一pH値であり、
    前記第二イオン濃度は、前記軟水化槽を流通した後の前記酸性電解水の第二pH値であることを特徴とする請求項1または2に記載の軟水化装置。
  4. 前記電解槽から前記酸性電解水を引き出して前記軟水化槽の上流側へ送水可能とする第一供給流路と、
    前記電解槽から前記アルカリ性電解水を引き出して前記中和槽の上流側へ送水可能とする第二供給流路と、
    前記処理槽の上流側を前記軟水化槽の下流側に接続可能とする第一回収流路と、
    前記処理槽の上流側を前記中和槽の下流側に接続可能とする第二回収流路と、
    前記第一供給流路に設けられ、前記第一供給流路を流通する前記酸性電解水の前記第一pH値を検出する第一pH検出部と、
    前記第一回収流路に設けられ、前記第一回収流路を流通する前記酸性電解水の前記第二pH値を検出する第二pH検出部と、
    をさらに備え、
    軟水化処理の際には、開閉弁の切り替えによって、外部から供給される前記原水を前記軟水化槽と前記中和槽の順に流通させて排出し、
    前記再生処理の際には、前記開閉弁の切り替えによって、前記処理槽の水を前記電解槽から前記第一供給流路を通じて前記軟水化槽へ供給し、前記軟水化槽を流通した水を前記処理槽へ前記第一回収流路を通じて回収するとともに、前記処理槽の水を前記電解槽から前記第二供給流路を通じて前記中和槽へ供給し、前記中和槽を流通した水を前記処理槽へ前記第二回収流路を通じて回収し、
    前記制御部は、前記第一pH検出部と前記第二pH検出部からのpH情報に基づいて、前記開閉弁の切り替えによって、前記再生処理を終了させ、前記軟水化処理を再開させることを特徴とする請求項1または2に記載の軟水化装置。
  5. 前記第一イオン濃度は、前記電解槽から前記軟水化槽に導入する前の前記酸性電解水の第一TDS値であり、
    前記第二イオン濃度は、前記軟水化槽を流通した後の前記酸性電解水の第二TDS値であることを特徴とする請求項1または2に記載の軟水化装置。
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