JP2022013428A - バルブ装置 - Google Patents

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Taketo Mizunuma
翔太 木村
Shota Kimura
広樹 島田
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Abstract

【課題】バルブ装置において、冷却水の微小流量の制御において制御性の向上を図る。【解決手段】回転子16の第1孔閉塞部端縁161aは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の第1径方向線L1rに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。そして、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の第2径方向線に沿ってバルブ径方向Drに延伸している。従って、第1流通孔121の開口面積と回転子16の回転角度との関係が第1流通孔121の開き始めから線形になる構成を簡潔な構成で実現することが可能である。そして、その開口面積と回転角度との関係が第1流通孔121の開き始めから線形になれば、第1流通孔121を通過する冷却水の微小流量の制御において制御性の向上を図ることが可能である。【選択図】図6

Description

本発明は、流体が流通するバルブ装置に関するものである。
この種のバルブ装置として、例えば特許文献1に記載されたバルブ装置が従来から知られている。この特許文献1に記載されたバルブ装置は、回転しない第1バルブプレートと、その第1バルブプレートに対して積層して設けられ中心軸線まわりに回転する第2バルブプレートとを備えている。
第1バルブプレートには、流体が通過する第1流通孔と第2流通孔とが中心軸線の周方向に隣接して形成されている。そして、第2バルブプレートは、その第2バルブプレートの回転に伴って第1流通孔と第2流通孔とを開閉する。
また、第1流通孔のうち第2流通孔に隣接する側に設けられ中心軸線の径方向に延伸する孔端縁と、第2流通孔のうち第1流通孔に隣接する側に設けられ中心軸線の径方向に延伸する孔端縁は、互いに平行になるように形成されている。具体的には、それらの孔端縁は何れも、径方向に仮想的に延長されたとしても中心軸線とは交わらない形状を成している。
国際公開第2017/211311号
ここで、例えば第2バルブプレートの回転に伴い第1流通孔が開かれ始め、第2バルブプレートのうち径方向に延伸する第2バルブ端縁が第1流通孔の上記孔端縁上に位置する場合を想定する。その場合、第1流通孔の上記孔端縁と第2流通孔の上記孔端縁は、上記したように互いに平行になるように形成されているので、中心軸線に沿った方向視において、第2バルブ端縁は、第1流通孔の上記孔端縁に沿った姿勢にはならない。具体的には、その第2バルブ端縁は、第1流通孔の上記孔端縁に対し或る程度の角度をもって交差した姿勢になる。
そのため、第1流通孔のうち開放された開放部分を第1流通孔の微小開度において増減する場合、その開放部分は、第2バルブプレートの回転に伴い中心軸線の周方向に拡大縮小するだけでなく、中心軸線の径方向にも拡大縮小する。すなわち、第1流通孔の開放部分の通路面積である開口面積が、第2バルブプレートの回転角度に対し単純には変化しない。従って、特許文献1のバルブ装置は、第1流通孔を通過する流体の微小流量を高精度に制御しようとした場合に制御性が悪いものであった。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、特許文献1のバルブ装置に対し、微小流量の制御において制御性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1のバルブ装置は、
流体が流通するバルブ装置であって、
所定軸心(Cv)まわりに回転する回転子(16)と、
所定軸心の軸方向(Da)に貫通し回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する第1流通孔(121)、および、軸方向に貫通し第1流通孔に対し所定軸心の周方向(Dc)の一方側に隣接して配置され回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する第2流通孔(122)が形成され、回転子に対し軸方向の一方側に配置された流通孔形成部(12)とを備え、
回転子は、その回転子の回転に伴って第1流通孔を覆う面積を増減する孔閉塞部(161)を有し、
孔閉塞部は、所定軸心の径方向(Dr)に延伸する孔閉塞部端縁(161a)を周方向の一方側に有し、閉塞していた第1流通孔を回転子が周方向の他方側へ回転することに伴って開き始めるように動作し、
第1流通孔は、その第1流通孔のうち周方向の一方側に設けられ径方向へ延伸する一方側孔端縁(121a)を有し、
第2流通孔は、その第2流通孔のうち周方向の他方側に設けられ径方向へ延伸する他方側孔端縁(122b)を有し、
軸方向に沿った方向視において、一方側孔端縁と他方側孔端縁は、所定軸心を起点として一方側孔端縁と他方側孔端縁との間を通り径方向へ延伸する仮想の孔間中心線(LFr)に対し対称的に形成され、
一方側孔端縁は、径方向の外側ほど孔間中心線から離れるように形成されている。
このようにすれば、軸方向に沿った方向視において、第1流通孔が全閉から開かれ始める際に一方側孔端縁が、例えば第1流通孔の一方側孔端縁と第2流通孔の他方側孔端縁とが互いに平行になっている場合との比較で、孔閉塞部端縁に沿った姿勢に近くなる。そのため、第1流通孔の開口面積が回転子の回転角度に対し第1流通孔の開き始めから線形に近い形で変化するので、第1流通孔を通過する流体の微小流量の制御において制御性の向上を図ることが可能である。
上記目的を達成するため、請求項3のバルブ装置は、
流体が流通するバルブ装置であって、
所定軸心(Cv)まわりに回転する回転子(16)と、
所定軸心の軸方向(Da)に貫通し回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する流通孔(121)が形成され、回転子に対し軸方向の一方側に配置された流通孔形成部(12)とを備え、
回転子は、その回転子の回転に伴って流通孔を覆う面積を増減する孔閉塞部(161)を有し、
軸方向に沿った方向視において流通孔のうち孔閉塞部が開放した部分(121h)が占める開口面積は、流通孔が回転子の回転に伴い開かれる場合に流通孔の開き始めから回転子の回転角度に対し線形で変化する。
このようにすれば、流通孔の開口面積が回転子の回転角度に対し流通孔の開き始めに非線形で変化する場合と比較して、流通孔を通過する流体の微小流量の制御において制御性の向上を図ることが可能である。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態においてバルブ装置を模式的に示した正面図である。 第1実施形態においてバルブ装置を模式的に示した平面図であって、図1のII方向の矢視図である。 第1実施形態において、図2のIII-III断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、図3のIV-IV断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、図4のV-V断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、図3のVI-VI断面を模式的に示した断面図である。 図6の断面図から回転子とバルブ回転軸との図示を省略した図である。 第1実施形態において、図4のVIII-VIII断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、モータから回転子までの動力伝達経路を模式的に示した図である。 図9におけるX方向の矢視図である。 比較例において、図3のVI-VI断面に相当する断面を模式的に示した断面図であって、図6に相当する図である。 比較例において、第1流通孔の開口面積と回転子の回転角度との関係を示した図である。 第1実施形態において、第1流通孔の開口面積と回転子の回転角度との関係を示した図であって、図12に相当する図である。 第2実施形態において、モータから回転子までの動力伝達経路を模式的に示した図であって、図9に相当する図である。 第3実施形態において、図3のXV部分に相当する部分を抜粋して示した断面図である。 第1実施形態の変形例において、図3のVI-VI断面に相当する断面を模式的に示した断面図であって、図6に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態のバルブ装置10は、例えばハイブリッド車両などに搭載される車両用の冷却水制御バルブである。図1および図2に示すバルブ装置10は、走行用動力源、ラジエータ、および空調用の熱交換器であるヒータコア等に冷却水を循環させる冷却水回路の一部を構成する。従って、バルブ装置10には、その冷却水回路に循環する冷却水が流通する。
そして、バルブ装置10は、その冷却水回路のうちバルブ装置10を介した流通経路における冷却水の流量を増減することができ、その流通経路の切替えや遮断をすることもできる。なお、冷却水は液体の流体であり、冷却水としては、例えばエチレングリコールを含むLLCなどが用いられる。
具体的には、図1~図3に示すように、バルブ装置10は、所定軸心としてのバルブ軸心Cvまわりに略円盤状の回転子16が回転することでバルブ開閉作動を行うディスクバルブである。バルブ装置10は、入口ポート部111と第1出口ポート部112と第2出口ポート部113とを有する三方弁である。バルブ装置10は、入口ポート部111から第1出口ポート部112へ流れる冷却水の流量と、入口ポート部111から第2出口ポート部113へ流れる冷却水の流量との流量割合を調整する。
なお、本実施形態の説明では、バルブ軸心Cvの軸方向をバルブ軸方向Daとも称し、バルブ軸心Cvの径方向をバルブ径方向Drとも称し、バルブ軸心Cvを中心とした周方向をバルブ周方向Dcとも称する。
バルブ装置10は、筐体11と、固定子12と、モータ13と、歯車機構14と、回転子16と、中間子としてのバルブ回転軸17とを備えている。
筐体11は、バルブ装置10の外殻を構成するバルブハウジングである。筐体11は、回転しない非回転部材であり、例えば樹脂製である。筐体11は、その筐体11の内部に、固定子12と回転子16とバルブ回転軸17とを収容している。また、筐体11は、冷却水入口111aが形成された入口ポート部111と、第1出口112aが形成された第1出口ポート部112と、第2出口113aが形成された第2出口ポート部113とを有している。
その入口ポート部111と第1出口ポート部112と第2出口ポート部113はそれぞれ、バルブ径方向Drの外側へ突き出た筒状に形成されている。また、第1出口ポート部112と第2出口ポート部113はバルブ周方向Dcに互いに並んでおり、入口ポート部111に対しバルブ軸方向Daの一方側に配置されている。
図3および図4に示すように、筐体11の内部は、複数の空間111b、112b、113bに仕切られている。具体的には、冷却水入口111aに連通した入口連通室111bと、第1出口112aに連通した第1連通室112bと、第2出口113aに連通した第2連通室113bとが互いに仕切られて筐体11の内部に形成されている。そして、筐体11は、その筐体11内に設けられた出口側仕切部115を有している。
出口側仕切部115は、バルブ軸方向Daに垂直な方向を厚み方向とした板状に形成されている。出口側仕切部115は、第1連通室112bと第2連通室113bとの間を仕切る隔壁部である。従って、第1連通室112bは、出口側仕切部115に対しその出口側仕切部115の厚み方向の一方側に配置され、第2連通室113bは、出口側仕切部115に対しその出口側仕切部115の厚み方向の他方側に配置されている。
固定子12は、バルブ軸方向Daを厚み方向とした板状に形成され、例えば摺動性能が高い樹脂で構成されている。固定子12は、例えば不図示の凹部と凸部との係合などにより筐体11に対し相対回転不能とされて、筐体11内に設置されている。
筐体11内では、固定子12は、入口連通室111bと、第1連通室112bおよび第2連通室113bのそれぞれとの間を仕切っている。従って、第1連通室112bおよび第2連通室113bは固定子12に対しバルブ軸方向Daの一方側に配置され、入口連通室111bは固定子12に対しバルブ軸方向Daの他方側に配置されている。
そして、図3~図5に示すように、出口側仕切部115は固定子12に対しバルブ軸方向Daの一方側に配置されている。出口側仕切部115は、その出口側仕切部115のうちバルブ軸方向Daの他方側に設けられた当接端部115aを有し、その当接端部115aは固定子12に当接している。
図3、図6、図7に示すように、固定子12は、筐体11内で冷却水が通過する第1、第2流通孔121、122が形成された流通孔形成部として設けられている。第1、第2流通孔121、122はそれぞれ、固定子12をバルブ軸方向Daに貫通した貫通孔として形成されている。第1流通孔121は、入口連通室111bと第1連通室112bとの間に設けられ、その入口連通室111bと第1連通室112bとを連通させる。第2流通孔122は、入口連通室111bと第2連通室113bとの間に設けられ、その入口連通室111bと第2連通室113bとを連通させる。
また、図7に示すように、第2流通孔122は、第1流通孔121に対しバルブ周方向Dcの一方側に隣接して配置されている。ここで、第1流通孔121と第2流通孔122はバルブ周方向Dcに並んでいるので、バルブ周方向Dcにおける第1流通孔121と第2流通孔122との間隔である周方向間隔は、第1流通孔121に対しバルブ周方向Dcの一方側にも他方側にも設けられる。但し、第1流通孔121に対しバルブ周方向Dcの一方側に設けられる上記周方向間隔(別言すれば、流通孔仕切部123の周方向幅)の方が、他方側に設けられる上記周方向間隔よりも格段に狭い。従って、第2流通孔122は、第1流通孔121に対しバルブ周方向Dcの他方側には隣接しておらず、第1流通孔121に対しバルブ周方向Dcの一方側に隣接していると言える。
また、図7に示すように、固定子12は、第1流通孔121と第2流通孔122との間を仕切る流通孔仕切部123を有している。この流通孔仕切部123は、第1流通孔121に対するバルブ周方向Dcの一方側でその第1流通孔121に接し、第2流通孔122に対するバルブ周方向Dcの他方側でその第2流通孔122に接している。
また、図5に示すように、流通孔仕切部123には、出口側仕切部115の当接端部115aがバルブ軸方向Daの一方側から当接している。また、回転子16が固定子12に対し例えば不図示のバネ機構等によってバルブ軸方向Daに押し付けられているので、流通孔仕切部123は、出口側仕切部115の当接端部115aに押し付けられている。
図4、図5、図7に示すように、流通孔仕切部123は、バルブ径方向Drの外側ほどバルブ周方向Dcに拡幅した形状を成すので、流通孔仕切部123は、当接端部115aに対してバルブ周方向Dcに拡幅した部分を有している。例えば図5に示すように、その拡幅した部分の幅Waと、当接端部115aの幅Wbとの大小関係は、「Wa>Wb」となっている。また、流通孔仕切部123のうちバルブ周方向Dcの幅が最も狭い部分では、流通孔仕切部123のバルブ周方向Dcの幅は、当接端部115aの幅Wbと同じまたはその幅Wbよりも僅かに大きくなっている。
なお、図4および図8に示すように、筐体11には、冷却水が流通しないデッドスペースとしての非流通空間11aが設けられている。この非流通空間11aは、筐体11内の何れの連通室111b、112b、113bからも隔壁により隔絶されている。そして、非流通空間11aは、固定子12よりもバルブ軸方向Daの一方側で、第1、第2連通室112b、113bに対し並んで形成されている。この非流通空間11aが筐体11に設けられることで、第1、第2連通室112b、113bが第1、第2流通孔121、122に対し必要以上に大きく形成されないようになっている。
図3および図9に示すように、モータ13は、電力供給を受けることにより回転作動する駆動源である。モータ13は、このモータ13と電気的に連結した制御装置20からの制御信号に従って回転する。
また、本実施形態のモータ13はステッピングモータである。従って、そのステッピングモータの機能によりモータ13の回転角度を制御することができるので、モータ13により従動回転する回転子16の回転位置を一意に決めることができ、角度検出機能をモータ13とは別に設ける必要がない。
その制御装置20は、半導体メモリなどの非遷移的実体的記憶媒体およびプロセッサなどを有するコンピュータであり、その非遷移的実体的記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを実行する。このコンピュータプログラムが実行されることで、コンピュータプログラムに対応する方法が実行される。すなわち、制御装置20は、そのコンピュータプログラムに従って種々の制御処理を実行する。
図3および図6に示すように、回転子16は、バルブ軸心Cvまわりに回転可能に設けられている。すなわち、回転子16は、筐体11および固定子12に対して相対的にバルブ軸心Cvまわりに回転可能とされている。図6およびその図6に相当する図では、回転子16を見やすく図示するために、回転子16にドット状のハッチングが付されている。
回転子16は、その回転子16の回転に伴って第1流通孔121の開度と第2流通孔122の開度とを増減する弁体である。要するに、回転子16は、バルブ軸心Cvまわりに回転する弁体である。従って、第1流通孔121と第2流通孔122はそれぞれ回転子16によって開閉され、開かれたときに冷却水が通過する流通孔である。
回転子16は、バルブ軸方向Daを厚み方向とし部分的に切り欠かれた円盤状に形成され、例えば摺動性能が高い樹脂で構成されている。回転子16は、固定子12に対しバルブ軸方向Daの他方側に積層されるように配置されている。要するに、回転子16は、入口連通室111b内に配置されている。従って、第1、第2流通孔121、122の入口連通室111b側は回転子16によって塞がれることもあるが、回転子16の回転作動に関わらず、第1流通孔121は第1連通室112bに連通し、第2流通孔122は第2連通室113bに連通している。
なお、第1流通孔121の開度は、第1流通孔121が開かれている度合いであり、第1流通孔121の全開を100%、全閉を0%として表される。第1流通孔121の全開とは、第1流通孔121が回転子16に全く塞がれていない状態であり、第1流通孔121の全閉とは、第1流通孔121の全体が回転子16に塞がれている状態である。第2流通孔122の開度についてもこれと同様である。
図6に示すように、回転子16は、第1流通孔121を覆って閉じるための第1孔閉塞部161と、第2流通孔122を覆って閉じるための第2孔閉塞部162とを有している。言い換えると、第1孔閉塞部161は、回転子16のうち、第1流通孔121が全閉とされた場合に第1流通孔121を覆う部分であり、第2孔閉塞部162は、第2流通孔122が全閉とされた場合に第2流通孔122を覆う部分である。
従って、第1孔閉塞部161は、回転子16の回転に伴って第1流通孔121を覆う面積を増減する。そして、第2孔閉塞部162は、回転子16の回転に伴って第2流通孔122を覆う面積を増減する。
図6に示されるバルブ軸方向Daに沿った方向視(すなわち、バルブ軸方向Daの方向視)で、回転子16は、V字状に切り欠かれた切欠き部16aを有し、第1孔閉塞部161は、その切欠き部16aに対しバルブ周方向Dcの他方側に隣接して設けられている。そのため、第1孔閉塞部161は、バルブ径方向Drに延伸する第1孔閉塞部端縁161aをバルブ周方向Dcの一方側に有している。その第1孔閉塞部端縁161aは、詳細に言えば、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の第1径方向線L1rに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。
また、バルブ軸方向Daの方向視で、第2孔閉塞部162は、V字状の切欠き部16aに対しバルブ周方向Dcの一方側に隣接して設けられている。そのため、第2孔閉塞部162は、バルブ径方向Drに延伸する第2孔閉塞部端縁162aをバルブ周方向Dcの他方側に有している。その第2孔閉塞部端縁162aは、詳細に言えば、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸し第1径方向線L1rと交差する仮想の径方向線LBrに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。
また、回転子16は、第1流通孔121の開度を大きくするほど第2流通孔122の開度を小さくするように回転する。なお、図6は、第1流通孔121が全閉から僅かに開いた微小開度にされ且つ第2流通孔122が開度50%以上にされた状態を示している。
また、図3および図6に示すように、回転子16は、バルブ軸方向Daの一方側を向いた回転側シール面16bを有している。そして、固定子12は、その回転側シール面16bに対しバルブ軸方向Daに対向する固定側シール面12aを有している。その固定側シール面12aは回転側シール面16bに対し摺動接触する。回転側シール面16bは、例えば不図示のバネ機構等によって固定側シール面12aに押し付けられており、回転側シール面16bと固定側シール面12aは、それらのシール面16b、12aの間を通る冷却水の漏れを防止している。
バルブ回転軸17は、バルブ軸方向Daに延伸した回転軸であり、バルブ軸心Cvまわりに回転可能に設けられている。すなわち、バルブ回転軸17は、筐体11および固定子12に対して相対的にバルブ軸心Cvまわりに回転可能とされている。
このバルブ回転軸17は、バルブ軸方向Daの一方側に一端部171(図9参照)を有し、バルブ軸方向Daの他方側に他端部172を有している。バルブ回転軸17の一端部171は回転子16に相対回転不能に連結されている。すなわち、バルブ回転軸17と回転子16は一体回転する。そして、バルブ回転軸17の他端部172は歯車機構14に連結されている。これにより、バルブ回転軸17は、入口連通室111b内を通って歯車機構14と回転子16とを連結し、歯車機構14と回転子16との間で回転伝達を行う。そして、回転子16とバルブ回転軸17は、モータ13の回転作動によって回転させられる。
図3、図9、図10に示すように、モータ13と歯車機構14は、回転子16を回転駆動する駆動ユニット15を構成し、その駆動ユニット15は筐体11に対しバルブ軸方向Daの他方側に配置されている。
歯車機構14は、複数の歯車147、148を有している。歯車機構14は、その複数の歯車147、148の互いの噛み合いにより、モータ13の回転作動を回転子16へ伝達しその回転子16を回転させる。
具体的に、本実施形態の歯車機構14は、螺旋状の歯を有するウォーム147と、そのウォーム147に噛み合うウォームホイール148とを、上記複数の歯車147、148として有している。すなわち、本実施形態の歯車機構14は、ウォームギア機構である。
歯車機構14のウォーム147はモータ13の回転軸に相対回転不能に連結され、ウォームホイール148はバルブ回転軸17の他端部172に相対回転不能に連結されている。これにより、例えばモータ13が回転力を発生すると、そのモータ13の回転力は、ウォーム147、ウォームホイール148の順に伝達され、ウォームホイール148からバルブ回転軸17を介して回転子16へと伝達される。
また、ウォーム147は、ウォームホイール148側から回転させようとしても回転しない。すなわち、ウォーム147は、ウォームホイール148からモータ13への回転力の伝達を阻止するように構成されている。
ここで、図7に示す第1流通孔121の孔形状について説明すると、バルブ軸方向Daの方向視で、その第1流通孔121は、一方側孔端縁121aと他方側孔端縁121bと径外側孔端縁121cと径内側孔端縁121dとを有している。すなわち、第1流通孔121の周縁(別言すれば、輪郭)は、その一方側孔端縁121aと他方側孔端縁121bと径外側孔端縁121cと径内側孔端縁121dとによって形成されている。
第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、第1流通孔121のうちバルブ周方向Dcの一方側に設けられ、バルブ径方向Drへ延伸している。詳細に言えば、その一方側孔端縁121aは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の第2径方向線L2rに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。また、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは固定子12の流通孔仕切部123によって形成されているので、第1流通孔121はその一方側孔端縁121aにて固定子12の流通孔仕切部123に接している。
第1流通孔121の他方側孔端縁121bは、第1流通孔121のうちバルブ周方向Dcの他方側に設けられ、バルブ径方向Drへ延伸している。詳細に言えば、その他方側孔端縁121bは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の径方向線LCrに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。
第1流通孔121の径外側孔端縁121cと径内側孔端縁121dは何れも、バルブ軸心Cvを中心とした円弧を成すようにバルブ周方向Dcに延伸している。従って、その径外側孔端縁121cと径内側孔端縁121dとの間の径方向間隔、別言すれば第1流通孔121の径方向幅は一定である。
第1流通孔121の径外側孔端縁121cは、第1流通孔121のうちバルブ径方向Drの外側に設けられ、第1流通孔121の一方側孔端縁121aが有する径方向外側端と他方側孔端縁121bが有する径方向外側端とを結んでいる。一方、第1流通孔121の径内側孔端縁121dは、第1流通孔121のうちバルブ径方向Drの内側に設けられ、第1流通孔121の一方側孔端縁121aが有する径方向内側端と他方側孔端縁121bが有する径方向内側端とを結んでいる。
続いて、第2流通孔122の孔形状について説明すると、バルブ軸方向Daの方向視で、その第2流通孔122は、第1流通孔121に対し線対称の形状を成している。従って、第2流通孔122は、第1流通孔121と同様に、一方側孔端縁122aと他方側孔端縁122bと径外側孔端縁122cと径内側孔端縁122dとを有している。すなわち、第2流通孔122の周縁(別言すれば、輪郭)は、その一方側孔端縁122aと他方側孔端縁122bと径外側孔端縁122cと径内側孔端縁122dとによって形成されている。
第2流通孔122の一方側孔端縁122aは、第2流通孔122のうちバルブ周方向Dcの一方側に設けられ、バルブ径方向Drへ延伸している。詳細に言えば、その一方側孔端縁122aは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の径方向線LDrに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。
第2流通孔122の他方側孔端縁122bは、第2流通孔122のうちバルブ周方向Dcの他方側に設けられ、バルブ径方向Drへ延伸している。詳細に言えば、その他方側孔端縁122bは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の径方向線LErに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。また、第2流通孔122の他方側孔端縁122bは固定子12の流通孔仕切部123によって形成されているので、第2流通孔122はその他方側孔端縁122bにて固定子12の流通孔仕切部123に接している。なお、上記した4本の径方向線L2r、LCr、LDr、LErは互いに異なる仮想線であり、互いに交差する。
第2流通孔122の径外側孔端縁122cと径内側孔端縁122dは何れも、バルブ軸心Cvを中心とした円弧を成すようにバルブ周方向Dcに延伸している。従って、その径外側孔端縁122cと径内側孔端縁122dとの間の径方向間隔、別言すれば第2流通孔122の径方向幅は一定である。
第2流通孔122の径外側孔端縁122cは、第2流通孔122のうちバルブ径方向Drの外側に設けられ、第2流通孔122の一方側孔端縁122aが有する径方向外側端と他方側孔端縁122bが有する径方向外側端とを結んでいる。一方、第2流通孔122の径内側孔端縁122dは、第2流通孔122のうちバルブ径方向Drの内側に設けられ、第2流通孔122の一方側孔端縁122aが有する径方向内側端と他方側孔端縁122bが有する径方向内側端とを結んでいる。
以上説明したように、第1、第2流通孔121、122は形成されている。そのため、図7に示すように、バルブ軸方向Daの方向視において、第1流通孔121の一方側孔端縁121aと第2流通孔122の他方側孔端縁122bは、仮想の孔間中心線LFrに対し対称的に形成されている。その孔間中心線LFrとは、バルブ軸心Cvを起点として第1流通孔121の一方側孔端縁121aと第2流通孔122の他方側孔端縁122bとの間を通りバルブ径方向Drへ直線的に延伸する中心線である。
そして、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、バルブ径方向Drの外側ほど孔間中心線LFrからバルブ周方向Dcの他方側へ離れるように形成されている。例えば、その一方側孔端縁121aがバルブ径方向Drの外側に有する径方向外側端と孔間中心線LFrとの間隔DWoは、その一方側孔端縁121aがバルブ径方向Drの内側に有する径方向内側端と孔間中心線LFrとの間隔DWiよりも大きい。
これに対し、第2流通孔122の他方側孔端縁122bは、バルブ径方向Drの外側ほど孔間中心線LFrからバルブ周方向Dcの一方側へ離れるように形成されている。
以上のように構成されたバルブ装置10では、図3に示すように、冷却水は、矢印Fiのように冷却水入口111aから入口連通室111bへ流入する。そして、第1流通孔121が開いている場合には、その入口連通室111b内の冷却水は、入口連通室111bから第1流通孔121を介して第1連通室112bへ流入する。その第1連通室112b内の冷却水は第1連通室112bから第1出口112aを介してバルブ装置10の外部へ流出する。
この場合、図3および図6に示すように、第1流通孔121を通過する冷却水の流量は、その第1流通孔121の開度に応じて定まる。すなわち、冷却水入口111aから第1流通孔121を介して第1出口112aへ流れる冷却水の流量は、第1流通孔121の開度が大きいほど大きくなる。
例えば、第1流通孔121の開度調整において回転子16が第1流通孔121を全閉にしていた場合には、回転子16は、矢印A1のように回転することで第1流通孔121を開き始める。すなわち、回転子16の第1孔閉塞部161は、閉塞していた第1流通孔121(すなわち、全閉にしていた第1流通孔121)を回転子16がバルブ周方向Dcの他方側へ回転することに伴って開き始めるように動作する。
一方、第2流通孔122が開いている場合には、入口連通室111b内の冷却水は、入口連通室111bから第2流通孔122を介して第2連通室113bへ流入する。その第2連通室113b内の冷却水は第2連通室113bから第2出口113aを介してバルブ装置10の外部へ流出する。
この場合、第2流通孔122を通過する冷却水の流量は、その第2流通孔122の開度に応じて定まる。すなわち、冷却水入口111aから第2流通孔122を介して第2出口113aへ流れる冷却水の流量は、第2流通孔122の開度が大きいほど大きくなる。
例えば、第2流通孔122の開度調整において回転子16が第2流通孔122を全閉にしていた場合には、回転子16は、矢印A1とは逆向きに回転することで第2流通孔122を開き始める。すなわち、回転子16の第2孔閉塞部162は、閉塞していた第2流通孔122(すなわち、全閉にしていた第2流通孔122)を回転子16がバルブ周方向Dcの一方側へ回転することに伴って開き始めるように動作する。
ここで、本実施形態のバルブ装置10と対比される比較例のバルブ装置80について説明する。図11に示す比較例のバルブ装置80では、第1、第2流通孔821、822の一方側孔端縁821a、822aと他方側孔端縁821b、822bとのそれぞれが延伸する方向が、本実施形態のバルブ装置10と比較して僅かに異なっている。このことを除き、比較例のバルブ装置80は本実施形態のバルブ装置10と同じである。
なお、図6、図7、図11に示すように、比較例の固定子82は本実施形態の固定子12に対応し、比較例の第1流通孔821は本実施形態の第1流通孔121に対応し、比較例の第2流通孔822は本実施形態の第2流通孔122に対応する。また、比較例の第1流通孔821の一方側孔端縁821aは本実施形態の第1流通孔121の一方側孔端縁121aに対応し、比較例の第1流通孔821の他方側孔端縁821bは本実施形態の第1流通孔121の他方側孔端縁121bに対応する。また、比較例の第2流通孔822の一方側孔端縁822aは本実施形態の第2流通孔122の一方側孔端縁122aに対応し、比較例の第2流通孔822の他方側孔端縁822bは本実施形態の第2流通孔122の他方側孔端縁122bに対応する。また、比較例の流通孔仕切部823は本実施形態の流通孔仕切部123に対応する。以下の比較例に関する説明では、この対応関係の下で本実施形態に対し異なる点を主として説明する。
具体的に図11に示すように、比較例では、第1、第2流通孔821、822の一方側孔端縁821a、822aと他方側孔端縁821b、822bは何れも、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する径方向線に沿っていない。例えば、第1流通孔821の一方側孔端縁821aと第2流通孔822の他方側孔端縁822bは、互いの間を通る孔間中心線LFrに対し平行に延伸している。
そのため、比較例で、例えば回転子16が全閉にしていた第1流通孔821を開き始め、第1孔閉塞部端縁161aが第1流通孔821の一方側孔端縁821aに対するバルブ軸方向Daの他方側に重なる位置に来た場合、それらは図11に示す位置関係になる。すなわち、その場合、バルブ軸方向Daの方向視において第1孔閉塞部端縁161aは、第1流通孔821の一方側孔端縁821aに沿って延伸する姿勢にはならず、その一方側孔端縁821aに交差する姿勢になる。
従って、第1流通孔821のうち開放された開放部分821hが第1流通孔821の微小開度において増減される場合、その開放部分821hは、回転子16の回転に伴いバルブ周方向Dcに拡大縮小するだけでなく、バルブ径方向Drにも拡大縮小する。例えば第1流通孔821の開放部分821hがバルブ径方向Drに有する径方向長さLrも、回転子16の回転に伴って増減するということである。
その結果、比較例では、回転子16が矢印A1のようにバルブ周方向Dcの他方側へ回転する場合、第1流通孔821の開口面積は、回転子16の回転角度に対し、図12に示すように変化する。すなわち、図12の二点鎖線Cxで囲んで示されるように、第1流通孔821の開き始めの微小開度においては、第1流通孔821の開口面積と回転子16の回転角度との関係は線形にならない。その第1流通孔821の開口面積とは、詳細に言えば、バルブ軸方向Daに沿った方向視において第1流通孔821のうち第1孔閉塞部161が開放した部分(すなわち、図11の開放部分821h)が占める面積である。
なお、図12および後述の図13の回転角度ag1は、第1流通孔121、821が全閉から開き始めたときの回転子16の回転角度であり、回転角度ag2は、第1流通孔121、821が最大開度に達したときの回転子16の回転角度である。
これに対し、本実施形態では上記したように、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、図7の第2径方向線L2rに沿ってバルブ径方向Drに延伸し、第1孔閉塞部端縁161aは、図6の第1径方向線L1rに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。そして、その第1径方向線L1rと第2径方向線L2rは何れも、バルブ軸方向Daの方向視においてバルブ軸心Cvを通る。
そのため、本実施形態で、例えば回転子16の回転に伴い第1孔閉塞部端縁161aが第1流通孔121の一方側孔端縁121aに対するバルブ軸方向Daの他方側に重なる位置に来た場合、第1孔閉塞部端縁161aは次のような姿勢になる。すなわち、その場合、図6に示されるバルブ軸方向Daの方向視において第1孔閉塞部端縁161aは、二点鎖線LGで示すように第1流通孔121の一方側孔端縁121aに沿って延伸する姿勢になる。端的に言えば、その第1孔閉塞部端縁161aは、第1流通孔121の一方側孔端縁121aに一致した姿勢になる。
従って、第1流通孔121のうち開放された開放部分121hが第1流通孔121の微小開度において増減される場合、その開放部分121hは、回転子16の回転に伴いバルブ周方向Dcに拡大縮小するが、バルブ径方向Drには拡大縮小しない。
その結果、本実施形態では、回転子16が矢印A1のようにバルブ周方向Dcの他方側へ回転する場合、第1流通孔121の開口面積は、回転子16の回転角度に対し、図13に示すように変化する。すなわち、図13の二点鎖線Cxで囲んで示されるように、第1流通孔121の開き始めの微小開度においても、第1流通孔121の開口面積と回転子16の回転角度との関係は線形になる。言い換えれば、第1流通孔121の開口面積は、第1流通孔121が回転子16の回転に伴い開かれる場合に第1流通孔121の開き始めから回転子16の回転角度に対し線形で変化する。
なお、上記開口面積が回転角度に対し線形で変化する関係とは、言い換えれば、その開口面積が回転角度の一次関数として変化する関係である。また、第1流通孔121の開口面積とは、詳細に言えば、バルブ軸方向Daに沿った方向視において第1流通孔121のうち第1孔閉塞部161が開放した部分(すなわち、図6の開放部分121h)が占める面積である。
また、本実施形態では、回転子16がバルブ周方向Dcの一方側へ回転し第2流通孔122が開かれる場合、第2流通孔122の開口面積と回転子16の回転角度との関係は、上記した第1流通孔121の開口面積と回転子16の回転角度との関係と同様である。すなわち、そのように第2流通孔122が開かれる場合、第2流通孔122の開口面積は、その第2流通孔122の開き始めから回転子16の回転角度に対し線形で変化する。
上述したように、本実施形態によれば、図6に示すように、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、バルブ径方向Drの外側ほど孔間中心線LFrから離れるように形成されている。従って、本実施形態では、例えば図11の比較例のように一方側孔端縁821aが孔間中心線LFrに対し平行になっている場合との比較で、次のようなことが言える。すなわち、回転子16が矢印A1のように回転し第1流通孔121が全閉から開かれ始める際に一方側孔端縁121aは、バルブ軸方向Daに沿った方向視で、第1孔閉塞部端縁161aに沿った姿勢またはその姿勢に近い姿勢になる。そのため、第1流通孔121の開口面積が回転子16の回転角度に対し第1流通孔121の開き始めから線形に近い形または線形で変化するので、第1流通孔121を通過する冷却水の微小流量の制御において制御性の向上を図ることが可能である。これにより、冷却水の高精度な流量制御を実現することが容易になる。
また、本実施形態によれば、図6および図13に示すように、第1流通孔121の開口面積は、第1流通孔121が回転子16の回転に伴い開かれる場合に第1流通孔121の開き始めから回転子16の回転角度に対し線形で変化する。従って、比較例で第1流通孔821の開口面積が回転子16の回転角度に対し第1流通孔821の開き始めに図12のように非線形で変化する場合と比較して、第1流通孔121を通過する冷却水の微小流量の制御において制御性の向上を図ることが可能である。これにより、冷却水の高精度な流量制御を実現することが容易になる。
また、本実施形態によれば、図6に示すように、第1孔閉塞部端縁161aは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の第1径方向線L1rに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。そして、図7に示すように、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する仮想の第2径方向線L2rに沿ってバルブ径方向Drに延伸している。従って、第1流通孔121の開口面積と回転子16の回転角度との関係が第1流通孔121の開き始めから線形になる構成を簡潔な構成で実現することが可能である。
また、本実施形態によれば、図4および図5に示すように、固定子12の流通孔仕切部123には出口側仕切部115の当接端部115aが当接している。そして、流通孔仕切部123は、当接端部115aに対してバルブ周方向Dcに拡幅した部分を有している。従って、固定子12が出口側仕切部115に対して多少位置ズレしても、当接端部115aが流通孔仕切部123に当接することにより得られるシール幅が減りにくいので、その当接端部115aと流通孔仕切部123との間を通る冷却水の漏れを防止しやすい。
また、第1流通孔121または第2流通孔122の開口面積が固定子12と出口側仕切部115との位置ズレに起因して減少することを防止しやすいというメリットもある。
本実施形態によれば、図9および図10に示すように、駆動側歯車としてのウォーム147は、従動側歯車としてのウォームホイール148からモータ13への回転力の伝達を阻止するように構成されている。従って、モータ13に通電することなく回転子16の回転位置を保持する無通電保持が可能である。そして、その無通電保持により、消費電力低減を実現することが可能である。
また、本実施形態の歯車機構14はウォームギア機構であるので、上記無通電保持を実現する構造としてウォームギア機構以外の構造を採用する場合と比較して、部品点数を少なくすることができる。その結果、歯車機構14の構造簡素化および製造の簡易化を図りやすい。
そして、歯車機構14において高減速比が得られ、回転子16からモータ13への回転力の伝達を阻止するロック力を上げやすい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図14に示すように、本実施形態のモータ13は、ステッピングモータではなく例えば直流モータである。また、バルブ装置10は角度検出機構21を備えている。
角度検出機構21は、バルブ回転軸17の回転角度を検出する角度センサであり、バルブ回転軸17に連結されている。バルブ回転軸17の回転角度(言い換えれば、回転子16の回転位置)を表す検出信号は、角度検出機構21から制御装置20へ送られる。
制御装置20は、角度検出機構21によって回転子16の回転位置を検出し、その検出結果をフィードバックすることによって、モータ13の回転角度を制御する。このような制御を実行することにより、オーバーシュートを抑制した回転子16の回転位置制御を行うことができる。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図15に示すように、本実施形態では、回転子16は、切欠き部16aが設けられた円盤状ではない。本実施形態の回転子16は、図6および図15に示すように、バルブ軸心Cvを中心とした円柱形状に切欠き部16aが設けられた形状を成している。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2実施形態と組み合わせることも可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態において、バルブ装置10内を通過する流体は冷却水であるが、その流体は冷却水以外の流体であってもよい。また、バルブ装置10内を通過する流体は、液体ではなく気体であってもよい。
(2)上述の各実施形態において、バルブ装置10は、例えばハイブリッド車両などに搭載されるが、バルブ装置10の用途は車両用に限定されるものではない。
(3)上述の各実施形態では、例えば図3に示すように、回転子16を回転させるための駆動源は電動のモータ13であるが、その駆動源は電動である必要はなく、モータ以外の回転装置であってもよい。
(4)上述の各実施形態では、図3に示す回転子16と固定子12は何れも樹脂で構成されているが、例えば、その回転子16と固定子12との一方または両方がセラミックで構成されていてもよい。
そのように回転子16と固定子12との一方または両方がセラミックで構成されれば、セラミックは低摩擦の材料であるので、固定子12に対する回転子16の摩擦抵抗を安定させることができる。
(5)上述の各実施形態では、図3に示すように筐体11と固定子12は別々の部品として構成されているが、これは一例である。例えば、筐体11と固定子12は、それらを全て含む1つの成形部品として構成されていても差し支えない。
(6)上述の第1実施形態では図2および図3に示すように、バルブ装置10は三方弁であるが、二方弁、四方弁、または五方弁であってもよい。
(7)上述の第1実施形態では図9に示すように、バルブ装置10には歯車機構14が設けられているが、その歯車機構14が無いことも想定できる。
(8)上述の各実施形態では、図6に示すように、回転子16にはV字状の切欠き部16aが設けられているが、この切欠き部16aは、回転子16をバルブ軸方向Daに貫通した貫通孔に置き換えられても差し支えない。
(9)上述の各実施形態では、図6および図7に示すように、第1流通孔121の一方側および他方側孔端縁121a、121bはそれぞれバルブ軸心Cvを起点とした径方向線L2r、LCrに沿って伸びるが、これは一例である。そして、第2流通孔122の一方側および他方側孔端縁122a、122bと、回転子16の第1および第2孔閉塞部端縁161a、162aについても、これと同様である。
例えば、第1、第2流通孔121、122の一方側および他方側孔端縁121a、121b、122a、122bと、回転子16の第1および第2孔閉塞部端縁161a、162aとが、図6に相当する図16に示すように形成されていても差し支えない。この図16の例でも、第1流通孔121の開口面積は、第1流通孔121が回転子16の回転に伴って開かれる場合に第1流通孔121の開き始めから回転子16の回転角度に対し線形で変化する。
具体的に、図16の例では、一方側および他方側孔端縁121a、121b、122a、122bは何れも、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する径方向線には沿っていない。そして、第1および第2孔閉塞部端縁161a、162aも、バルブ軸心Cvを起点としてバルブ径方向Drへ直線的に延伸する径方向線には沿っていない。
但し、図16の例では、例えば回転子16の回転に伴い第1孔閉塞部端縁161aが第1流通孔121の一方側孔端縁121aに対するバルブ軸方向Daの他方側に重なる位置に来た場合、第1孔閉塞部端縁161aは次のような姿勢になる。すなわち、その場合、図16に示されるバルブ軸方向Daの方向視において第1孔閉塞部端縁161aは、二点鎖線L1hで示すように第1流通孔121の一方側孔端縁121aに沿って延伸する姿勢になる。このことは、第2流通孔122の他方側孔端縁122bと第2孔閉塞部端縁162aとの関係でも、二点鎖線L1iで示すように同様である。
なお、図16の二点鎖線Lhは、回転子16の回転に伴い第1孔閉塞部端縁161aが回転移動したときの姿勢を示し、二点鎖線Liは、回転子16の回転に伴い第2孔閉塞部端縁162aが回転移動したときの姿勢を示している。
(10)上述の各実施形態では、図7に示すように、第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、第2径方向線L2rに沿っているが、これは一例である。例えば、その第1流通孔121の一方側孔端縁121aは、バルブ径方向Drの外側ほど孔間中心線LFrからバルブ周方向Dcの他方側へ離れるように形成されているが、第2径方向線L2rに沿っていないということも考え得る。このことは、第2流通孔122の他方側孔端縁122bについても同様である。例えば図7の間隔DWoが間隔DWiの2~3倍程度以下であれば、第1流通孔121を通過する冷却水の微小流量の制御における制御性の向上という第1実施形態の効果は或る程度得られると考えられる。
また、バルブ軸方向Daの方向視において、第1流通孔121の一方側孔端縁121aを仮想的に延長して得られる直線と、孔間中心線LFrを仮想的に延長して得られる直線とが交わり、且つ、その2本の直線の交点が、所定範囲内に入るのが良いと考えられる。そして、その所定範囲とは、バルブ軸心Cvを含みそのバルブ軸心Cvから流通孔仕切部123側とは反対側へ延びる範囲である。すなわち、図7で言えば、その所定範囲とは、バルブ軸心Cvを含みそのバルブ軸心Cvから紙面下側へ及ぶ範囲である。
(11)上述の各実施形態では、図7に示すように、第1流通孔121の孔端縁121a、121b、121c、121dが互いに連結する角部にはコーナーRは形成されていないが、それぞれの角部にコーナーRが形成されていても差し支えない。このことは、第2流通孔122についても同様である。
(12)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 バルブ装置
12 固定子(流通孔形成部)
16 回転子
121 第1流通孔
121a 第1流通孔の一方側孔端縁
122 第2流通孔
122b 第2流通孔の他方側孔端縁
161 第1孔閉塞部(孔閉塞部)
161a 第1孔閉塞部端縁(孔閉塞部端縁)
LFr 孔間中心線

Claims (5)

  1. 流体が流通するバルブ装置であって、
    所定軸心(Cv)まわりに回転する回転子(16)と、
    前記所定軸心の軸方向(Da)に貫通し前記回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する第1流通孔(121)、および、前記軸方向に貫通し前記第1流通孔に対し前記所定軸心の周方向(Dc)の一方側に隣接して配置され前記回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する第2流通孔(122)が形成され、前記回転子に対し前記軸方向の一方側に配置された流通孔形成部(12)とを備え、
    前記回転子は、該回転子の回転に伴って前記第1流通孔を覆う面積を増減する孔閉塞部(161)を有し、
    前記孔閉塞部は、前記所定軸心の径方向(Dr)に延伸する孔閉塞部端縁(161a)を前記周方向の前記一方側に有し、閉塞していた前記第1流通孔を前記回転子が前記周方向の他方側へ回転することに伴って開き始めるように動作し、
    前記第1流通孔は、該第1流通孔のうち前記周方向の前記一方側に設けられ前記径方向へ延伸する一方側孔端縁(121a)を有し、
    前記第2流通孔は、該第2流通孔のうち前記周方向の前記他方側に設けられ前記径方向へ延伸する他方側孔端縁(122b)を有し、
    前記軸方向に沿った方向視において、前記一方側孔端縁と前記他方側孔端縁は、前記所定軸心を起点として前記一方側孔端縁と前記他方側孔端縁との間を通り前記径方向へ延伸する仮想の孔間中心線(LFr)に対し対称的に形成され、
    前記一方側孔端縁は、前記径方向の外側ほど前記孔間中心線から離れるように形成されている、バルブ装置。
  2. 前記孔閉塞部端縁は、前記所定軸心を起点として前記径方向へ延伸する仮想の第1径方向線(L1r)に沿って前記径方向に延伸し、
    前記第1流通孔の前記一方側孔端縁は、前記所定軸心を起点として前記径方向へ延伸する仮想の第2径方向線(L2r)に沿って前記径方向に延伸する、請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 流体が流通するバルブ装置であって、
    所定軸心(Cv)まわりに回転する回転子(16)と、
    前記所定軸心の軸方向(Da)に貫通し前記回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する流通孔(121)が形成され、前記回転子に対し前記軸方向の一方側に配置された流通孔形成部(12)とを備え、
    前記回転子は、該回転子の回転に伴って前記流通孔を覆う面積を増減する孔閉塞部(161)を有し、
    前記軸方向に沿った方向視において前記流通孔のうち前記孔閉塞部が開放した部分(121h)が占める開口面積は、前記流通孔が前記回転子の回転に伴い開かれる場合に前記流通孔の開き始めから前記回転子の回転角度に対し線形で変化する、バルブ装置。
  4. 前記孔閉塞部は、前記所定軸心を起点として前記所定軸心の径方向(Dr)へ延伸する仮想の第1径方向線(L1r)に沿って前記径方向に延伸する孔閉塞部端縁(161a)を前記所定軸心の周方向(Dc)の一方側に有し、閉塞していた前記流通孔を前記回転子が前記周方向の他方側へ回転することに伴って開き始めるように動作し、
    前記流通孔は、該流通孔のうち前記周方向の前記一方側に設けられた一方側孔端縁(121a)を有し、
    該一方側孔端縁は、前記所定軸心を起点として前記径方向へ延伸する仮想の第2径方向線(L2r)に沿って前記径方向に延伸する、請求項3に記載のバルブ装置。
  5. 前記流通孔形成部に対し前記軸方向の前記一方側に設けられた隔壁部(115)を備え、
    前記流通孔形成部には、第1流通孔としての前記流通孔のほかに、前記軸方向に貫通し前記第1流通孔に対し前記周方向の前記一方側に隣接して配置され前記回転子によって開閉され開かれたときに流体が通過する第2流通孔(122)が形成され、
    前記流通孔形成部は、前記第1流通孔と前記第2流通孔との間を仕切り前記一方側孔端縁を形成する流通孔仕切部(123)を有し、
    前記隔壁部は、前記第1流通孔に連通する第1連通室(112b)と前記第2流通孔に連通する第2連通室(113b)との間を仕切っており、前記隔壁部のうち前記軸方向の他方側に設けられ前記流通孔仕切部に当接する当接端部(115a)を有し、
    前記流通孔仕切部は、前記当接端部に対して前記周方向に拡幅した部分を有する、請求項4に記載のバルブ装置。
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