JP2022012782A - 歩行トレーニングロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が把持するグリップを有し、腕振り歩行トレーニングと非腕振り歩行トレーニングを選択して実施できる歩行トレーニングロボットにおいて、無駄を無くし、それぞれのトレーニングの際に適切な別々の原点位置へとグリップの原点位置を容易に切り替えることができる、歩行トレーニングロボットを提供する。【解決手段】利用者が腕を振ることなく歩行する非腕振り歩行トレーニングの際のストロークの範囲を規制する固定モードと、利用者が腕を振りながら歩行する腕振り歩行トレーニングの際に規制範囲を超えてストローク可能な可動モードと、を含む動作モードに設定され、それぞれのグリップは、無負荷状態では、予め設定された原点位置である機械原点位置へと自動的に位置が調整され、固定モードの際の機械原点位置である固定モード機械原点位置と、可動モードの際の機械原点位置である可動モード機械原点位置と、が異なる位置に設定されている。【選択図】図10
Description
本発明は、歩行トレーニングロボットに関する。
近年、歩行能力が低下した高齢者の増加に伴い、利用者の歩行トレーニングを支援する種々の歩行トレーニングロボットが提案されている。利用者は、歩行トレーニングロボットを用いて歩行トレーニングを行うことで、歩行能力の向上を期待できる。
例えば、特許文献1に記載の歩行支援装置(歩行トレーニングロボット)は、前後方向に延びる左右一対のレールを有し、レールに沿って前後に移動可能とされた左右一対の可動持ち手と、レールの前方部に固定された左右一対の固定持ち手と、を有している。利用者は、左右の可動持ち手を握った両手を交互に振りながら歩行する腕振り歩行トレーニングと、左右の固定持ち手を握った両手を振ることなく前方に向けて歩行支援装置を押すように歩行する非腕振り歩行トレーニングと、の2通りの歩行トレーニングを選択して実施することができる。
また例えば特許文献2に記載の歩行支援装置(歩行トレーニングロボット)は、前後方向に延びる左右一対のレールを有し、レールに沿って前後に移動可能とされた左右一対の持ち手を有している。持ち手は、前後に接続された弾性部材にて、レールの前後方向のほぼ中央位置となる原点位置に軽い力で付勢されている。また当該歩行支援装置は、レールに対する持ち手の位置を原点位置に固定または解放することが可能なロック・解放機構を有している。利用者は、ロック・解放機構を解放状態にして左右の持ち手を握った両手を交互に振りながら歩行する腕振り歩行トレーニングと、ロック・解放機構をロック状態にして左右の持ち手を握った両手を振ることなく前方に軽く差し出して歩行する非腕振り歩行トレーニングと、の2通りの歩行トレーニングを選択して実施することができる。
特許文献1に記載の歩行支援装置では、腕振り歩行トレーニングで利用する可動持ち手と、非腕振り歩行トレーニングで利用する固定持ち手と、が別々であるので無駄が多く、あまり好ましくない。また、非腕振り歩行トレーニングの際には、使用していない可動持ち手が、利用者の邪魔になる可能性がある。
特許文献2に記載の歩行支援装置では、利用者は、腕振り歩行トレーニングの際には原点位置を中心として前後に持ち手をストロークさせるので、左グリップの原点位置と右グリップの原点位置との間で利用者がトレーニングすることになる。また利用者は、非腕振り歩行トレーニングの際には原点位置に固定した持ち手を握った両手を前方に軽く差し出すので、左グリップの原点位置と右グリップの原点位置との間よりも前に差し出した腕の分だけ後方で利用者がトレーニングすることになる。例えば非腕振り歩行トレーニングの際の前後方向の位置が適切だと感じる利用者は、腕振り歩行トレーニングの位置は前すぎて圧迫感や不安を感じる可能性がある。腕振り歩行トレーニングの際の持ち手の原点位置と、非腕振り歩行トレーニングの際の持ち手の原点位置とを、それぞれに適切な別々の原点位置にすることが好ましい。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、利用者が把持するグリップを有し、腕振り歩行トレーニングと非腕振り歩行トレーニングを選択して実施できる歩行トレーニングロボットにおいて、無駄を無くし、それぞれのトレーニングの際に適切な別々の原点位置へとグリップの原点位置を容易に切り替えることができる、歩行トレーニングロボットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、利用者の歩行トレーニングを支援する歩行トレーニングロボットであって、利用者が把持するためのグリップを含んで利用者に操作されてストロークする左右一対の操作部を有している。そして、それぞれの前記操作部は、利用者が腕を振ることなく歩行するトレーニングである非腕振り歩行トレーニングの際に、前後方向の規制範囲に前記操作部のストロークの範囲を規制する固定モードと、利用者が腕を振りながら歩行するトレーニングである腕振り歩行トレーニングの際に、前記規制範囲を超えた前後方向へ前記操作部をストロークさせることが可能とされた可動モードと、を含む動作モードに設定される。また、それぞれの前記グリップは、利用者に触れられていない無負荷状態では、予め設定された原点位置である機械原点位置へと自動的に位置が調整され、前記機械原点位置は、前記固定モードの場合の前記機械原点位置である固定モード機械原点位置と、前記可動モードの場合の前記機械原点位置である可動モード機械原点位置と、が異なる位置に設定されている、歩行トレーニングロボットである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る歩行トレーニングロボットであって、前記固定モード機械原点位置は、前記可動モード機械原点位置よりも前方に設定されている、歩行トレーニングロボットである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る歩行トレーニングロボットであって、前記固定モード機械原点位置は、前記可動モードの場合の前後方向のストロークの範囲における前端近傍の位置に設定されており、前記可動モード機械原点位置は、前記可動モードの場合の前後方向のストロークの範囲における中央近傍の位置に設定されている、歩行トレーニングロボットである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明~第3の発明のいずれか1つに係る歩行トレーニングロボットであって、それぞれの前記操作部に設けられたそれぞれの電動モータと、制御装置と、を有し、前記制御装置は、前記歩行トレーニングロボットの前記動作モードを前記固定モードにするか前記可動モードにするかを判定する、モード判定部と、前記固定モードにすると判定した場合はそれぞれの前記グリップの位置を前記固定モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御し、前記可動モードにすると判定した場合はそれぞれの前記グリップの位置を前記可動モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御する、原点復帰制御部と、を有している、歩行トレーニングロボットである。
次に、本発明の第5の発明は、上記第4の発明に係る歩行トレーニングロボットであって、利用者から操作されるモード切替手段を有し、前記制御装置は、前記モード判定部にて、前記モード切替手段からの検出信号に基づいて、前記歩行トレーニングロボットの前記動作モードを、前記固定モードにするか前記可動モードにするかを判定し、前記動作モードを前記固定モードから前記可動モードに切り替えた場合、前記原点復帰制御部にて、それぞれの前記グリップの位置を前記可動モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御し、前記動作モードを前記可動モードから前記固定モードに切り替えた場合、前記原点復帰制御部にて、それぞれの前記グリップの位置を前記固定モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御する、歩行トレーニングロボットである。
第1の発明によれば、それぞれのグリップは、無負荷状態では、固定モード(非腕振り歩行トレーニング)の場合では固定モード機械原点位置へと自動的に位置が調整され、可動モード(腕振り歩行トレーニング)の場合では可動モード機械原点位置(固定モード機械原点位置とは異なる位置)へと自動的に位置が調整される。従って、非腕振り歩行トレーニングで利用するグリップと腕振り歩行トレーニングで利用するグリップを兼用として無駄を無くし、それぞれのトレーニングの際に適切な別々の原点位置へとグリップの原点位置を容易に切り替えることができる。
第2の発明によれば、把持したグリップを前方に軽く差し出す固定モードでの固定モード機械原点位置のほうが、把持したグリップを前後に振る可動モードでの可動モード機械原点位置よりも前方である。従って、可動モードの場合、可動モード機械原点位置から固定モード機械原点位置までの長さの分だけ、グリップを前方へ可動できるストローク長さが長いので、腕振り歩行トレーニングの際、グリップがストローク設定範囲の前端に衝突することが軽減される。
第3の発明によれば、固定モード機械原点位置と可動モード機械原点位置を、それぞれでより適切な原点位置にすることができる。
第4の発明によれば、グリップを介してストロークする操作部に電動モータを設け、グリップの位置がそれぞれの原点位置に近づくように電動モータを制御することで、原点位置への自動的な調整を、容易に実施することができる。
第5の発明によれば、利用者から操作されるモード切替手段からの検出信号に応じて動作モードを判定し、判定した動作モードに基づいて、グリップの位置を、適切な原点位置へと、容易にかつ自動的に調整することができる。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。なお、図中にX軸、Y軸、Z軸が記載されている場合、各軸は互いに直交している。そしてX軸方向は、歩行トレーニングロボット10(図1参照)から見て前方に向かう方向を示し、Y軸方向は、歩行トレーニングロボット10から見て左に向かう方向を示し、Z軸方向は、歩行トレーニングロボット10からみて鉛直上方に向かう方向を示している。以降では、歩行トレーニングロボット10に対して、X軸方向を“前”、X軸方向に対して反対方向を“後”とし、Y軸方向を“左”、Y軸方向に対して反対方向を“右”、Z軸方向を“上”、Z軸方向に対して反対方向を“下”とする。
●[歩行トレーニングロボット10の全体構成(図1、図2)]
歩行トレーニングロボット10は、電動モータ等の動力源を有して利用者とともに自走する自走タイプである。また歩行トレーニングロボットは、利用者が腕を振りながら歩行する腕振り歩行トレーニングを支援する腕振り歩行タイプ、利用者が腕を振らずに手で押しながら歩行する非腕振り歩行トレーニングを支援する非腕振り歩行タイプ、腕振り歩行タイプと非腕振り歩行タイプの双方を切替えて利用できる切替タイプ等があるが、本実施の形態の歩行トレーニングロボット10は、切替タイプを対象としている。以降の説明では、自走タイプかつ切替タイプの歩行トレーニングロボット10を説明する。
歩行トレーニングロボット10は、電動モータ等の動力源を有して利用者とともに自走する自走タイプである。また歩行トレーニングロボットは、利用者が腕を振りながら歩行する腕振り歩行トレーニングを支援する腕振り歩行タイプ、利用者が腕を振らずに手で押しながら歩行する非腕振り歩行トレーニングを支援する非腕振り歩行タイプ、腕振り歩行タイプと非腕振り歩行タイプの双方を切替えて利用できる切替タイプ等があるが、本実施の形態の歩行トレーニングロボット10は、切替タイプを対象としている。以降の説明では、自走タイプかつ切替タイプの歩行トレーニングロボット10を説明する。
次に、歩行トレーニングロボット10の全体構成等について、図1及び図2を用いて説明する。歩行トレーニングロボット10は、利用者の操作に伴って自走して、利用者の歩行トレーニングを支援する。歩行トレーニングロボット10は、図1に示すように、旋回する従動輪であるキャスタ輪31L、31Rと、車輪用電動モータ33L、33Rにて駆動される駆動輪32L、32Rを有している。駆動輪32L、32Rは、車輪用電動モータ33L、33Rにて回転駆動され、車輪用電動モータ33L、33Rには、速度情報検出手段33LE、33REが設けられている。また車輪用電動モータ33L、33Rは、制御装置40からの制御信号にて制御される(図2参照)が、車輪用電動モータ33L、33Rの制御の詳細については説明を省略する。
速度情報検出手段33LE、33REは、例えばエンコーダであり、車輪用電動モータ33L、33Rの回転(すなわち駆動輪32L、32Rの回転)に応じた検出信号を制御装置40に出力する(図2参照)。制御装置40は、速度情報検出手段33LE、33REからの検出信号に基づいて、歩行トレーニングロボット10の進行速度(速度情報)を検出可能である(前進、後進も検出可能である)(図2参照)。
キャスタ輪31Lと駆動輪32Lは、フレーム13Lに支持されており、キャスタ輪31Rと駆動輪32Rは、フレーム13Rに支持されている。そしてフレーム13Lとフレーム13Rは、連結部材17にて連結されている。また連結部材17の前方には、バッグ16が設けられており、連結部材17には、3軸加速度・角速度センサ15Sが設けられている。3軸加速度・角速度センサ15Sは、X軸・Y軸・Z軸の3方向のそれぞれの軸を中心とした回転の角速度を計測し、計測結果に基づいた検出信号を制御装置40に出力する(図2参照)。制御装置40は、3軸加速度・角速度センサ15Sからの検出信号に基づいて、歩行トレーニングロボット10のX軸・Y軸・Z軸に対するそれぞれの傾斜角度、加速度(衝撃)の大きさ、ピッチ角速度、ヨー角速度、ロール角速度を検出することができる(図2参照)。
フレーム13Lには、上下方向に高さ調整可能なスライド体12Lが設けられており、フレーム13Rには、上下方向に高さ調整可能なスライド体12Rが設けられている。スライド体12L、12Rの上端には、シャフト保持部22L、22Rが設けられている。シャフト保持部22Lは、前後方向に摺動可能となるようにシャフト21Lを保持しており、シャフト保持部22Rは、前後方向に摺動可能となるようにシャフト21Rを保持している。
シャフト保持部22L、22Rは、図1に示すように、シャフト21L、21Rの前後方向の摺動に応じた検出信号を制御装置40に出力する移動量検出手段21LS、21RS(例えばエンコーダ)を収容している。なお図1の例では、操作部24L、24Rの周囲の構造が、図3及び図4に示す第1の実施の形態の構造の場合の例を示しており、移動量検出手段21LS、21RSが、操作部用電動モータ26L、26Rに設けられている例を示している。移動量検出手段21LS、21RSがエンコーダの場合、当該エンコーダは、シャフト21L、21R(操作部24L、24R)の前後方向の移動に伴って回転し、回転に応じた検出信号(パルス信号等)を出力する。制御装置40は、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいて、シャフト21L、21Rが、それぞれどれくらい押し込まれているか、または引張られているか(すなわち、腕振り状態や、手押し状態)、を検出することが可能であり、シャフト保持部22L、22Rに対するグリップ20L、20Rの位置を検出することが可能である。
シャフト保持部22L、22Rは、シャフト21L、21Rが摺動可能な状態と、摺動が禁止されたロック状態と、を切替え可能なロック・解放切替手段23L、23Rを有している。また、シャフト21L、21Rは、左右一対で設けられており、ローラ25Lと移動量検出手段21LS、21RSにて前後方向に摺動可能となるように保持されている(図3、図4、図11、図12、図13、図14参照)。
後述するが、利用者がロック・解放切替手段23L、23Rをロック状態にすると、利用者が腕を振ることなく歩行するトレーニングである非腕振り歩行トレーニングの際に、前後方向の規制範囲に、操作部24L、24Rのストロークの範囲を規制する「固定モード」となる。また利用者がロック・解放切替手段23L、23Rを解放状態にすると、利用者が腕を振りながら歩行するトレーニングである腕振り歩行トレーニングの際に、上記の規制範囲を超えた前後方向へ操作部24L、24Rをストロークさせることが可能とされた「可動モード」となる。
ロック・解放切替手段23L、23Rのそれぞれには、ロック状態または解放状態を検出するロック・解放検出手段23LS、23RSのそれぞれが設けられている。ロック・解放検出手段23LS、23RSは、例えばスイッチであり、ロック・解放切替手段23L、23Rがロック状態(または解放状態)であることを示す検出信号を制御装置40に出力する。制御装置40は、ロック・解放検出手段23LS、23RSからの検出信号に基づいて、ロック・解放切替手段23L、23Rがロック状態または解放状態であることを検出することができる。
シャフト21L、21Rのそれぞれの後端には、利用者が把持するための(把持可能な)グリップ20L、20Rがそれぞれ設けられている。またグリップ20L、20Rには、前後方向に延びるグリップと、上下方向に延びるグリップとの双方が設けられており、利用者は、把持しやすいグリップを選択して歩行トレーニングを行うことができる。またグリップ20L、20Rには、ブレーキレバーBKLが設けられている。そしてグリップ20Lとシャフト21Lにて、利用者に操作されてストロークする操作部24Lが構成されており、グリップ20Rとシャフト21Rにて、利用者に操作されてストロークする操作部24Rが構成されている。このように、シャフト21L、21Rとグリップ20L、20Rとを含む操作部24L、24Rが、左右一対で設けられている。
また、歩行トレーニングロボット10には、歩行トレーニングロボット10を用いて歩行トレーニングを行う前に必要な設定を入力したり、歩行トレーニング中に種々の情報を出力(表示または音声で出力)したりするための入出力部78が必要である。入出力部78としては、歩行トレーニングロボット10に設けられるモニタ50(タッチモニタ等)や音声入出力手段51(スピーカ等)、または歩行トレーニングロボット10とは別体とされた携帯端末70(スマートフォン、タブレット等)がある(図1、図2参照)。入出力部78として携帯端末70を用いた場合、制御装置40は、通信部45を介して携帯端末70と通信を行って、利用者からの入力を取得し、利用者へ出力を行う(図2参照)。また入出力部78としてモニタ50及び音声入出力手段51を用いた場合、制御装置40は、モニタ50や音声入出力手段51を介して利用者からの入力の取得と、利用者への出力を行う。以下、本実施の形態の説明では、入出力部78として、携帯端末70を用いた場合の例を説明する。
フレーム13R(またはフレーム13L)には、収容ボックス14が取り付けられており、収容ボックス14には、バッテリB(電源)と制御装置40が収容されている。制御装置40は、CPU41、RAM42、記憶装置43、タイマ44、通信部45等を有している。記憶装置43は、例えばFlash-ROMや、EEP-ROMである。また制御装置40は、通信部45を用いて、携帯端末70と無線にて通信行うことができる。例えば通信部45は、Bluetooth(登録商標)にて通信を行う。
本実施の形態にて説明する歩行トレーニングロボット10は、上述したように、腕振り歩行トレーニングと、非腕振り歩行トレーニングとを切り替えて行うことができる。腕振り歩行トレーニングの際は、利用者は身体の横で腕を前後に振るので、グリップはほぼ身体の横を中心にして前後にストロークされる。従って、利用者が腕振り歩行トレーニングを行う際、グリップが前後のストローク範囲のほぼ中央位置にあると、利用者にとって便利であり、当該中央位置を予め設定された原点位置である機械原点位置(基準位置)に設定すると、制御の際も便利である。また非腕振りトレーニングの際は、利用者は身体の前方に軽く両手を差し出すので、グリップはほとんどストロークされることなく利用者の前方となる。従って、利用者が非腕振りトレーニングを行う際、グリップが前後のストローク範囲の前端近傍の位置にあると、利用者にとって便利であり、当該前端近傍の位置を予め設定された原点位置である機械原点位置(基準位置)に設定すると、制御の際も便利である。
以下、操作部24L、24Rの周囲の構造(シャフト保持部22L、22Rの内部の構造等)における第1~第3の実施の形態では、腕振り歩行トレーニングの際のグリップ20L、20Rの機械原点位置である可動モード機械原点位置P2(図4、図12、図16参照)と、非腕振り歩行トレーニングの際のグリップ20L、20Rの機械原点位置である固定モード機械原点位置P1(図3、図11、図15参照)を、異なる位置に設定している。そして、第1~第3の実施の形態では、固定モード機械原点位置P1は、可動モード機械原点位置P2よりも前方に設定されている。さらに、第1~第3の実施の形態では、固定モード機械原点位置P1は、グリップの前後方向のストロークの範囲の前端近傍の位置に設定され、可動モード機械原点位置P2は、グリップの前後方向のストロークの範囲の中央近傍の位置に設定されている。
以下、操作部24L、24Rの周囲の構造(シャフト保持部22L、22Rの内部の構造等)における第1~第3の実施の形態を順に説明する。
●[第1の実施の形態(図4~図10)]
第1の実施の形態では、図3及び図4に示すように、シャフト保持部22L、22Rの内部には、シャフト21L、21R(操作部24L、24R)を前後方向にストロークさせることが可能な操作部用電動モータ26L、26R(電動モータに相当)が収容されている点が特徴である。なお、図3及び図4は、シャフト保持部22L、22Rの断面を示している。第1の実施の形態では、この操作部用電動モータ26L、26Rを用いて、グリップ20L、20Rの位置を、固定モード機械原点位置P1(図3参照)または可動モード機械原点位置P2(図4参照)へと、自動的に移動させることができる。まず、図3及び図4を用いて、第1の実施の形態における操作部24L、24Rの周囲の構造について説明する。
第1の実施の形態では、図3及び図4に示すように、シャフト保持部22L、22Rの内部には、シャフト21L、21R(操作部24L、24R)を前後方向にストロークさせることが可能な操作部用電動モータ26L、26R(電動モータに相当)が収容されている点が特徴である。なお、図3及び図4は、シャフト保持部22L、22Rの断面を示している。第1の実施の形態では、この操作部用電動モータ26L、26Rを用いて、グリップ20L、20Rの位置を、固定モード機械原点位置P1(図3参照)または可動モード機械原点位置P2(図4参照)へと、自動的に移動させることができる。まず、図3及び図4を用いて、第1の実施の形態における操作部24L、24Rの周囲の構造について説明する。
●[操作部24L、24Rの周囲の構造(図3、図4)]
図3及び図4に示すように、シャフト保持部22L、22Rの内部は空洞状とされており、シャフト21L、21Rが前後方向(X軸方向)に沿ってストローク可能となるように差し込まれている。シャフト21L、21Rは、ローラ25Lと操作部用電動モータ26L、26Rにて、前後方向にストローク可能となるように支持されている。
図3及び図4に示すように、シャフト保持部22L、22Rの内部は空洞状とされており、シャフト21L、21Rが前後方向(X軸方向)に沿ってストローク可能となるように差し込まれている。シャフト21L、21Rは、ローラ25Lと操作部用電動モータ26L、26Rにて、前後方向にストローク可能となるように支持されている。
操作部用電動モータ26L、26Rは、制御装置40(図1、図2参照)からの制御信号に基づいて駆動されると、シャフト21L、21Rを前後方向に移動させる。また操作部用電動モータ26L、26Rには、移動量検出手段21LS、21RS(エンコーダ等)が設けられており、制御装置40は、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいて、シャフト21L、21Rの前後方向の移動量を検出することができる。すなわち、制御装置40は、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいて、シャフト保持部22L、22Rに対するグリップ20L、20Rの位置を検出することができる。
また図3及び図4に示すように、シャフト保持部22L、22Rの内部の前端部には、固定部材25C、付勢手段25B、ダンパ部材25Dを有するダンパ25Eが設けられている。なお、ダンパ25Eは省略されていてもよい。
またシャフト保持部22L、22Rには、上述したように、非腕振り歩行トレーニングの際に操作部24L、24Rのストロークの範囲を規制範囲に規制する「固定モード」と、腕振り歩行トレーニングの際に上記の規制範囲を超えた前後方向へ操作部24L、24Rをストロークさせることが可能な「可動モード」と、に切り替え可能なロック・解放切替手段23L、23Rが設けられている。またシャフト保持部22L、22Rには、ロック・解放切替手段23L、23Rがロック状態または解放状態であることを検出するロック・解放検出手段23LS、23RSが設けられている。なお、図3及び図4に示す第1の実施の形態では、後述するように「固定モード」では操作部用電動モータ26L、26Rをサーボロック状態にするので、「固定モード」での「規制範囲」は、ほぼ「固定モード機械原点位置P1±ΔL1」(ΔL1は、適宜設定される値であり、数[mm]以下の値)である。
●[制御装置40の処理手順(図5~図10)]
次に、制御装置40の処理手順について説明する。制御装置40(制御装置40のCPU41(図2参照))は、起動されると、例えば所定時間間隔(数[ms]~数10[ms]間隔)にて、図5に示す全体処理を起動する。制御装置40は、図5に示す全体処理を起動すると、ステップS020へ処理を進める。
次に、制御装置40の処理手順について説明する。制御装置40(制御装置40のCPU41(図2参照))は、起動されると、例えば所定時間間隔(数[ms]~数10[ms]間隔)にて、図5に示す全体処理を起動する。制御装置40は、図5に示す全体処理を起動すると、ステップS020へ処理を進める。
ステップS020にて制御装置40は、携帯端末70へ入力情報の送信を要求する送信要求情報を送信し、ステップS025へ処理を進める。
ステップS025にて制御装置40は、携帯端末70から入力情報を受信したか否かを判定する。制御装置40は、携帯端末70から入力情報を受信した場合(Yes)はステップS030へ処理を進め、入力情報を受信していない場合(No)はステップS025へ処理を戻す。
ステップS030にて制御装置40は、処理S200(各種モード判定処理)を実行してステップS040へ処理を進める。なお、処理S200(各種モード判定処理)の詳細については後述する。
ステップS040にて制御装置40は、判定した各種モードを含む出力指示情報を携帯端末70へ送信し、ステップS045へ処理を進める。
ステップS045にて制御装置40は、携帯端末70から応答情報を受信したか否かを判定する。制御装置40は、携帯端末70から応答情報を受信した場合(Yes)はステップS050へ処理を進め、携帯端末70から応答情報を受信していない場合(No)はステップS045へ処理を戻す。
ステップS050にて制御装置40は、処理S300(モードに応じたグリップ位置制御)を実行してステップS055へ処理を進める。なお、処理S300(モードに応じたグリップ位置制御)の詳細については後述する。
ステップS055にて制御装置40は、グリップ動作モードが可動モードまたは固定モードであるか否かを判定する。制御装置40は、グリップ動作モードが可動モードまたは固定モードである場合(Yes)はステップS060へ処理を進め、グリップ動作モードが可動モードでも固定モードでもない場合(No)はステップS090へ処理を進める。
ステップS090に進んだ場合、制御装置40は、車輪用電動モータ33L、33Rが動作を停止するように制御信号を出力して、図5に示す処理を終了する。
ステップS060に処理を進めた場合、制御装置40は、歩行トレーニングロボット10の動作状態を取得してステップS070へ処理を進める。例えば制御装置40は、動作状態として、車輪用電動モータ33L、33Rの走行トルク、グリップ20L、20Rの位置、グリップ20L、20Rが利用者から前方に押されている(または後方に引かれている)か否か、等を取得する。
制御装置40は、走行トルクを取得する場合、車輪用電動モータ33L、33Rに供給されている電流を検出し、車輪用電動モータ33L、33Rが発生している走行トルクを取得する。制御装置40は、グリップ20L、20Rの位置を取得する場合、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいてグリップ20L、20Rの位置(図3、図4に示すシャフト保持部22L、22Rの後端からグリップ20L、20Rの前端までの距離)を取得する。
制御装置40は、グリップ20L、20Rが利用者から前方に押されているか否か(後方に引かれているか否か)を取得する場合、操作部用電動モータ26L、26Rがサーボロック状態であるか否かで取得方法が異なる。サーボロック状態である場合では、グリップ20L、20Rの位置が変わらないので、操作部用電動モータ26L、26Rへ供給している電流に基づいて、前方に押されている(または後方に引かれている)か否かを取得する。サーボロック状態でない場合では、前回の処理時のグリップ20L、20Rの位置に対して、今回の処理時のグリップ20L、20Rの位置が前方に移動している場合、前方に押されていることを取得し、前回の処理時のグリップ20L、20Rの位置に対して、今回の処理時のグリップ20L、20Rの位置が後方に移動している場合、後方に引かれていることを取得する。
ステップS070にて制御装置40は、歩行トレーニングロボット10の動作状態、ロボット動作モード(図9に示す、腕振り歩行トレーニング、非腕振り歩行トレーニング(負荷付与)、非腕振り歩行アシスト(アシスト付与))に基づいて、車輪用電動モータ33L、33Rの目標トルクを算出してステップS080へ処理を進める。なお、目標トルクの算出手順の詳細については説明を省略する。なお、腕振り歩行トレーニングでは、制御装置40は、グリップを把持した利用者の腕振りに応じて車輪用電動モータを駆動して歩行トレーニングロボットを利用者とともに自走させる。また非腕振り歩行トレーニング(負荷付与)では、制御装置40は、グリップを把持した利用者が腕を軽く前方に差し出して押しながら歩行する際、利用者に負荷がかかるように車輪用電動モータを駆動する。また非腕振り歩行アシスト(アシスト付与)では、制御装置40が、グリップを把持した利用者が腕を軽く前方に差し出して押しながら歩行する際、利用者に負荷をかけずにアシストするように車輪用電動モータを駆動する。
ステップS080にて制御装置40は、目標トルクに近づくように、車輪用電動モータ33L、33Rに制御信号を出力して、図5に示す処理を終了する。
●[携帯端末70の画面の例と携帯端末70の処理手順(図6、図7)]
次に図6を用いて携帯端末70の画面の例を説明し、図7を用いて携帯端末70の処理手順について説明する。例えば携帯端末70は、予めインストールされたアプリケーションプログラムが起動されると、図2に示す制御装置40の通信部45を用いて制御装置40との無線通信回線の接続を行い、図6に示す画面を表示する。図6に示す携帯端末70の表示画面には、バッテリ表示部71A、利用者等表示部71B、トレーニング/アシスト選択部71C、グリップ動作モード表示部71D、ロボット動作モード表示部71E等がある。
次に図6を用いて携帯端末70の画面の例を説明し、図7を用いて携帯端末70の処理手順について説明する。例えば携帯端末70は、予めインストールされたアプリケーションプログラムが起動されると、図2に示す制御装置40の通信部45を用いて制御装置40との無線通信回線の接続を行い、図6に示す画面を表示する。図6に示す携帯端末70の表示画面には、バッテリ表示部71A、利用者等表示部71B、トレーニング/アシスト選択部71C、グリップ動作モード表示部71D、ロボット動作モード表示部71E等がある。
●[携帯端末70の画面(図6)]
バッテリ表示部71Aには、制御装置40から受信した情報に含まれている歩行トレーニングロボット10のバッテリBの状態と、携帯端末70のバッテリの状態とが表示される。
バッテリ表示部71Aには、制御装置40から受信した情報に含まれている歩行トレーニングロボット10のバッテリBの状態と、携帯端末70のバッテリの状態とが表示される。
利用者等表示部71Bには、利用者名が入力されていない場合は利用者名の入力を促す画面が表示され、利用者名が入力されている場合は入力された利用者名が表示される。
トレーニング/アシスト選択部71Cは、利用者に対して、歩行トレーニングロボット10を、トレーニングモードで使用するか、アシストモードで使用するか、の選択を促すとともに、選択されているほうを識別可能に表示する。図6の例では、トレーニングモードのほうをアシストモードよりも大きく表示し、トレーニングモードが選択されていることを示している。例えば利用者がアシストモードをタッチしてアシストモードを選択すると、トレーニングモードの表示が小さく表示され、アシストモードが大きく表示される。
グリップ動作モード表示部71Dには、制御装置40から受信した情報に含まれているロック・解放切替手段23L、23R(図3、図4参照)の状態(ロック状態または解放状態)が表示される。ロック・解放切替手段23L、23Rがともにロック状態である場合は「固定モード」が大きく表示され、ロック・解放切替手段23L、23Rがともに解放状態である場合は「可動モード」が大きく表示される。なお、ロック・解放切替手段23L、23Rの一方がロック状態、他方が解放状態である場合は、「左右のロック・解放切替手段の双方を「ロック」または「解放」に設定してください」という旨のメッセージが表示される。
ロボット動作モード表示部71Eには、トレーニング/アシスト選択部71Cの選択状態(トレーニングモードまたはアシストモード)と、グリップ動作モード表示部71Dのグリップ状態(ロックまたは解放または判定不可)と、に基づいて制御装置40(図2参照)にて判定された、歩行トレーニングロボット10の動作状態が表示される。なお、歩行トレーニングロボット10の動作状態(ロボット動作モード)は、図9に示す通りである。なお、図9に示すロボット動作モードの詳細については後述する。
またロボット動作モード表示部71Eには、利用者から入力される負荷量/アシスト量の設定情報が表示されている。利用者は、トレーニングモードでの負荷の大きさ、アシストモードでのアシスト量の大きさを、負荷量/アシスト量にて指示する(入力する)ことができる。
●[携帯端末70の処理手順(図7)]
次に図7を用いて、携帯端末70の処理手順について説明する。例えば携帯端末70は、予めインストールされたアプリケーションプログラムが起動されると、図2に示す制御装置40の通信部45を用いて制御装置40との無線通信回線の接続を行い、図6に示す画面を表示して、ステップSK010へ処理を進める。
次に図7を用いて、携帯端末70の処理手順について説明する。例えば携帯端末70は、予めインストールされたアプリケーションプログラムが起動されると、図2に示す制御装置40の通信部45を用いて制御装置40との無線通信回線の接続を行い、図6に示す画面を表示して、ステップSK010へ処理を進める。
ステップSK010にて携帯端末70は、利用者名の入力がされたか否かを判定する。携帯端末70は、利用者名が入力された場合(Yes)はステップSK020へ処理を進め、利用者名が入力されていない場合(No)はステップSK010へ処理を戻す。
ステップSK020にて携帯端末70は、歩行トレーニングロボット10の制御装置40から送信要求情報を受信したか否かを判定する。携帯端末70は、送信要求情報を受信した場合(Yes)はステップSK030へ処理を進め、送信要求情報を受信していない場合(No)はステップSK040へ処理を進める。
ステップSK030にて携帯端末70は、図6に示す利用者等表示部71Bに入力された利用者名と、トレーニング/アシスト選択部71Cにて選択された情報と、ロボット動作モード表示部71Eに入力された負荷量/アシスト量とを含む入力情報を制御装置40へ送信してステップSK040へ処理を進める。
ステップSK040にて携帯端末70は、制御装置40から出力指示情報を受信したか否かを判定する。携帯端末70は、出力指示情報を受信した場合(Yes)はステップSK050へ処理を進め、出力指示情報を受信していない場合(No)はステップSK020へ処理を戻す。
ステップSK050にて携帯端末70は、受信した出力指示情報に基づいた画面や音声を出力してステップSK060へ処理を進める。例えば出力指示情報には、制御装置40にて判定されたグリップ状態(固定モードまたは可動モード)と、制御装置40にて判定されたロボット動作モード(腕振り歩行トレーニングまたは非腕振り歩行トレーニングまたは非腕振り歩行アシスト)と、歩行トレーニングロボット10の電池状態等が含まれている。また携帯端末70は、受信した出力指示情報に音声情報が含まれている場合、当該音声情報に基づいた音声も出力する。
ステップSK060にて携帯端末70は、出力指示情報を受信したことを制御装置40に知らせることを示す応答情報を制御装置40に送信してステップSK020へ処理を戻す。
●[処理S200:各種モードの判定処理(図8)と、各種のモード(図9)]
次に図8を用いて、図5に示す処理S200の詳細について説明する。制御装置40は、図5に示すステップS030にて処理S200を実行すると、図8に示すステップS210に処理を進める。なお、処理S200は、図9に示すロボット動作モード(腕振り歩行トレーニング、非腕振り歩行トレーニング、など)を含む各種のモードを判定する処理である。制御装置40は、図8に示す処理にて、図9に示す「グリップ動作モード(可動モード、固定モードなど)」、「トレーニング/アシストモード(トレーニングモードまたはアシストモード)」、「ロボット動作モード(腕振り歩行トレーニングなど)」を判定する。
次に図8を用いて、図5に示す処理S200の詳細について説明する。制御装置40は、図5に示すステップS030にて処理S200を実行すると、図8に示すステップS210に処理を進める。なお、処理S200は、図9に示すロボット動作モード(腕振り歩行トレーニング、非腕振り歩行トレーニング、など)を含む各種のモードを判定する処理である。制御装置40は、図8に示す処理にて、図9に示す「グリップ動作モード(可動モード、固定モードなど)」、「トレーニング/アシストモード(トレーニングモードまたはアシストモード)」、「ロボット動作モード(腕振り歩行トレーニングなど)」を判定する。
ステップS210にて制御装置40は、利用者からトレーニングモードが入力された(選択された)か否かを判定する。制御装置40は、携帯端末70から受信した入力情報に、トレーニングモードの入力(選択)が含まれている場合(Yes)はステップS220Aへ処理を進め、トレーニングモードの入力(選択)が含まれていない場合(No)はステップS215へ処理を進める。
ステップS220Aへ処理を進めた場合、制御装置40は、「トレーニング・アシスト」へ「トレーニングモード」を代入(記憶)してステップS230へ処理を進める。なお、「トレーニング・アシスト」は、以降の処理にて利用され、例えば初期値はトレーニングモードに設定されている。
ステップS215へ処理を進めた場合、制御装置40は、利用者からアシストモードが入力された(選択された)か否かを判定する。制御装置40は、携帯端末70から受信した入力情報に、アシストモードの入力(選択)が含まれている場合(Yes)はステップS220Bへ処理を進め、アシストモードの入力(選択)が含まれていない場合(No)はステップS230へ処理を進める。
ステップS220Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、「トレーニング・アシスト」へ「アシストモード」を代入(記憶)してステップS230へ処理を進める。
ステップS230にて制御装置40は、ロック・解放検出手段23LS、23RSからの検出信号に基づいて、左右のロック・解放切替手段23L、23Rの双方がロック状態であるか否かを判定する。制御装置40は、左右のロック・解放切替手段23L、23Rの双方がロック状態である場合(Yes)はステップS235へ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS250へ処理を進める。
ステップS235へ処理を進めた場合、制御装置40は、「グリップ動作モード」へ「固定モード」を代入(記憶)してステップS240へ処理を進める。なお、「グリップ動作モード」は、以降の処理にて利用される。
ステップS240にて制御装置40は、「トレーニング・アシスト」が「トレーニングモード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「トレーニング・アシスト」が「トレーニングモード」である場合(Yes)はステップS280Aに処理を進め、「トレーニング・アシスト」が「トレーニングモード」でない場合(No)はステップS280Bへ処理を進める。
ステップS280Aへ処理を進めた場合、制御装置40は、「ロボット動作モード」に「非腕振り歩行トレーニング(負荷付与)」を代入(記憶)して(図9参照)、図8に示す処理を終了して、図5のフローチャートのステップS040へ処理を戻す。
ステップS280Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、「ロボット動作モード」に「非腕振り歩行アシスト(アシスト付与)」を代入(記憶)して(図9参照)、図8に示す処理を終了して、図5のフローチャートのステップS040へ処理を戻す。
ステップS250へ処理を進めた場合、制御装置40は、ロック・解放検出手段23LS、23RSからの検出信号に基づいて、左右のロック・解放切替手段23L、23Rの双方が解放状態であるか否かを判定する。制御装置40は、左右のロック・解放切替手段23L、23Rの双方が解放状態である場合(Yes)はステップS255Aへ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS255Bへ処理を進める。
ステップS255Aへ処理を進めた場合、制御装置40は、「グリップ動作モード」へ「可動モード」を代入(記憶)してステップS260へ処理を進める。なお、「グリップ動作モード(固定モードまたは可動モード)」は、「動作モード(固定モードまたは可動モード)」に相当している。
ステップS260にて制御装置40は、「トレーニング・アシスト」が「トレーニングモード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「トレーニング・アシスト」が「トレーニングモード」である場合(Yes)はステップS280Cに処理を進め、「トレーニング・アシスト」が「トレーニングモード」でない場合(No)はステップS280Dへ処理を進める。
ステップS280Cへ処理を進めた場合、制御装置40は、「ロボット動作モード」に「腕振り歩行トレーニング」を代入(記憶)して(図9参照)、図8に示す処理を終了して、図5のフローチャートのステップS040へ処理を戻す。
ステップS280Dへ処理を進めた場合、制御装置40は、「ロボット動作モード」に「設定なし」を代入(記憶)して(図9参照)、図8に示す処理を終了して、図5のフローチャートのステップS040へ処理を戻す。なお制御装置40から携帯端末70へ、「グリップ動作モードが可動モードの場合、アシストモードは設定されておりません」という旨の音声を出力させる音声情報を送信するようにしてもよい。
ステップS255Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、「グリップ動作モード」へ「判定不可」(一方がロック状態で他方が解放状態)を代入(記憶)してステップS280Eへ処理を進める。
ステップS280Eにて制御装置40は、「ロボット動作モード」に「判定不可」を代入(記憶)して(図9参照)、図8に示す処理を終了して、図5のフローチャートのステップS040へ処理を戻す。なお制御装置40から携帯端末70へ、「ロック・解放切替手段の一方がロック状態で他方が解放状態ですので、ロボット動作モードを判定できません」という旨の音声を出力させる音声情報を送信するようにしてもよい。
ステップS230、S235、S250、S255A、(S255B、)の処理を実行している制御装置40(CPU41)は、歩行トレーニングロボット10の動作モード(この場合、グリップ動作モード)を、固定モードにするか可動モードにするかを判定する、モード判定部41A(図2参照)に相当する。このように、制御装置40は、モード判定部41Aにて、ロック・解放切替手段23L、23R(モード切替手段に相当)からの検出信号に基づいて、動作モード(この場合、グリップ動作モード)を、固定モードにすか可動モードにするかを判定する。
●[処理S300:モードに応じたグリップ位置制御(図10)]
次に図10を用いて、図5に示す処理S300の詳細について説明する。制御装置40は、図5に示すステップS050にて処理S300を実行すると、図10に示すステップS310に処理を進める。
次に図10を用いて、図5に示す処理S300の詳細について説明する。制御装置40は、図5に示すステップS050にて処理S300を実行すると、図10に示すステップS310に処理を進める。
ステップS310にて制御装置40は、「グリップ動作モード」が「可動モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「グリップ動作モード」が「可動モード」である場合(Yes)はステップS320へ処理を進め、「グリップ動作モード」が「可動モード」でない場合(No)はステップS350へ処理を進める。
ステップS320へ処理を進めた場合、制御装置40は、左右の操作部用電動モータ26L、26Rをサーボロック解除状態になるように制御してステップS325へ処理を進める。
ステップS325にて制御装置40は、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいて求めた左右のグリップ20L、20Rの位置が、可動モード機械原点位置P2(図4参照)に近づくように、左右の操作部用電動モータ26L、26Rのそれぞれに制御信号を出力して、図10に示す処理を終了する。そして制御装置40は、図5のフローチャートのステップS055へ処理を戻す。
なお、ステップS325にて制御装置40は、利用者がグリップ20L、20Rを前後に移動させる際に入力するであろうトルクよりも小さなトルクで、操作部用電動モータ26L、26Rを制御する。従って、利用者は、腕を振ってグリップを前方に押した場合には可動モード機械原点位置P2(図4参照)よりも前方にグリップを移動させることが可能であり、腕を振ってグリップを後方に引いた場合には可動モード機械原点位置P2よりも後方にグリップを移動させることが可能である。ただし、当該グリップは、グリップの位置を可動モード機械原点位置P2に近づけるように小さなトルクで制御されているので、グリップが無負荷状態(利用者がグリップに触れていない状態)の場合では、グリップ20L、20Rの位置は、操作部用電動モータ26L、26Rによって自動的に、予め設定された原点位置(機械原点位置)である可動モード機械原点位置P2へと位置が調整される。
ステップS350へ処理を進めた場合、制御装置40は、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいて求めた現在の左右のグリップ20L、20Rの位置が、どちらも固定モード機械原点位置P1(図3参照)±ΔL1内であるか否かを判定する。なお、ΔL1は数[mm]程度の距離であり、適宜設定される値である。制御装置40は、グリップ20L、20Rの位置がどちらも固定モード機械原点位置P1±ΔL1内である場合(Yes)はステップS360へ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS355へ処理を進める。
ステップS360へ処理を進めた場合、制御装置40は、操作部用電動モータ26L、26Rをサーボロック状態となるように制御して、グリップ20L、20Rの位置を固定モード機械原点位置P1(図3参照)±ΔL1に固定し、図10に示す処理を終了して、図5のフローチャートのステップS055へ処理を戻す。
なお、ステップS360にて制御装置40は、グリップの位置がほぼ固定モード機械原点位置P1にあるので、グリップが無負荷状態(利用者がグリップに触れていない状態)であるか否かにかかわらず操作部用電動モータ26L、26Rをサーボロック状態にして、グリップ20L、20Rの位置を固定する。これにより、グリップ20L、20Rの位置は、操作部用電動モータ26L、26Rによって、自動的に可動モード機械原点位置P2へと位置が調整される(この場合、固定される)。
ステップS355へ処理を進めた場合、制御装置40は、左右の操作部用電動モータ26L、26Rをサーボロック解除状態になるように制御してステップS365へ処理を進める。
ステップS365にて制御装置40は、移動量検出手段21LS、21RSからの検出信号に基づいて求めた左右のグリップ20L、20Rの位置が、固定モード機械原点位置P1(図3参照)に近づくように、左右の操作部用電動モータ26L、26Rのそれぞれに制御信号を出力して、図10に示す処理を終了する。そして制御装置40は、図5のフローチャートのステップS055へ処理を戻す。
なお、ステップS365にて制御装置40は、利用者がグリップ20L、20Rを前後に移動させる際に入力するであろうトルクよりも小さなトルクで、操作部用電動モータ26L、26Rを制御する。従って、利用者は、グリップを前方に押した場合には固定モード機械原点位置P1(図3参照)よりも前方にグリップを移動させることが可能であり、グリップを後方に引いた場合には固定モード機械原点位置P1よりも後方にグリップを移動させることが可能である。ただし、当該グリップは、グリップの位置を固定モード機械原点位置P1に近づけるように小さなトルクで制御されているので、グリップが無負荷状態(利用者がグリップに触れていない状態)の場合では、グリップ20L、20Rの位置は、操作部用電動モータ26L、26Rによって自動的に、予め設定された原点位置(機械原点位置)である固定モード機械原点位置P1へと位置が調整される。そしてグリップ20L、20Rの位置が固定モード機械原点位置P1±ΔL1内となった場合には、ステップS360にて操作部用電動モータ26L、26Rがサーボロック状態に制御されて、グリップ20L、20Rの位置が固定される。
ステップS325、S365の処理を実行している制御装置40(CPU41)は、グリップ動作モードを固定モードにすると判定した場合はそれぞれのグリップの位置を固定モード機械原点位置P1に近づけるようにそれぞれの操作部用電動モータを制御し、グリップ動作モードを可動モードにすると判定した場合はそれぞれのグリップの位置を可動モード機械原点位置P2に近づけるようにそれぞれの操作部用電動モータを制御する、原点復帰制御部41B(図2参照)に相当する。
また、図10に示す処理S300によれば、原点復帰制御部(この場合、ステップS325)にて、グリップ動作モードを固定モードから可動モードへ切り替えた場合、制御装置40は、それぞれのグリップの位置を可動モード機械原点位置P2に近づけるようにそれぞれの操作部用電動モータを制御する。また、図10に示す処理S300によれば、原点復帰制御部(この場合、ステップS365)にて、グリップ動作モードを可動モードから固定モードへ切り替えた場合、制御装置40は、それぞれのグリップの位置を固定モード機械原点位置P1に近づけるようにそれぞれの操作部用電動モータを制御する。
●[固定モード機械原点位置P1(図3)と、可動モード機械原点位置P2(図4)]
図3は、グリップ20L、20Rが利用者に触れられていない無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置が固定モード機械原点位置P1とされた状態を示している。上述したように、制御装置40は、「グリップ動作モード」が「固定モード」の際には、操作部用電動モータ26L、26Rを用いて、グリップ20L、20Rの原点位置を、固定モード機械原点位置P1へと移動させる。
図3は、グリップ20L、20Rが利用者に触れられていない無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置が固定モード機械原点位置P1とされた状態を示している。上述したように、制御装置40は、「グリップ動作モード」が「固定モード」の際には、操作部用電動モータ26L、26Rを用いて、グリップ20L、20Rの原点位置を、固定モード機械原点位置P1へと移動させる。
また図4は、グリップ20L、20Rが利用者に触れられていない無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置が可動モード機械原点位置P2とされた状態を示している。上述したように、制御装置40は、「グリップ動作モード」が「可動モード」の際には、操作部用電動モータ26L、26Rを用いて、グリップ20L、20Rの原点位置を、可動モード機械原点位置P2へと移動させる。
図3におけるシャフト保持部22L、22Rの後端からグリップ20L、20Rの前端までの距離D1は、図4におけるシャフト保持部22L、22Rの後端からグリップ20L、20Rの前端までの距離D2よりも短い。従って、固定モード機械原点位置P1は、可動モード機械原点位置P2よりも前方に設定されている。さらに、固定モード機械原点位置P1は、可動モードの場合のグリップ20L、20Rの前後方向のストロークの範囲の前端近傍の位置に設定され、可動モード機械原点位置P2は、可動モードの場合のグリップ20L、20Rの前後方向のストロークの範囲の中央近傍の位置に設定されている。図4に示す可動モード機械原点位置P2にあるグリップ20L、20Rは、前方には距離D3まで(シャフト21L、21Rの前端21Tがダンパ25Eに接触するまで)ストローク可能である。また図4に示す可動モード機械原点位置P2にあるグリップ20L、20Rは、後方には距離D4まで(シャフト21L、21Rの前端21Tが規制部材22Kと干渉するまで)ストローク可能である。
●[第2の実施の形態(図11~図14)]
次に図11~図14を用いて、シャフト保持部22L、22Rの周囲の構造が図11、図12に示す構造とされた第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、利用者が腕振り等して操作部24L、24Rを前後にストロークさせていると操作部用電動モータ26L、26R(図3、図4参照)が常に動作するが、第2の実施の形態では、操作部用電動モータ27L、27R(図11、図12参照)は、固定モードから可動モード、または可動モードから固定モード、へと切り替えた場合にのみ動作させればよい。
次に図11~図14を用いて、シャフト保持部22L、22Rの周囲の構造が図11、図12に示す構造とされた第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、利用者が腕振り等して操作部24L、24Rを前後にストロークさせていると操作部用電動モータ26L、26R(図3、図4参照)が常に動作するが、第2の実施の形態では、操作部用電動モータ27L、27R(図11、図12参照)は、固定モードから可動モード、または可動モードから固定モード、へと切り替えた場合にのみ動作させればよい。
●[操作部24L、24Rの周囲の構造(図11、図12)]
以下、図11及び図12に示す第2の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造について、図3及び図4に示す第1の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造との相違点について主に説明し、同一の点については説明を省略する。
以下、図11及び図12に示す第2の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造について、図3及び図4に示す第1の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造との相違点について主に説明し、同一の点については説明を省略する。
図11及び図12に示すように、シャフト保持部22L、22Rの内部は空洞状とされており、シャフト21L、21Rが前後方向(X軸方向)に沿ってストローク可能となるように差し込まれている。シャフト21L、21Rは、ローラ25Lと移動量検出手段21LS、21RS(エンコーダ等)にて、前後方向にストローク可能となるように支持されている。
なお図11は、利用者がグリップ20L、20Rに触れていない無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置を固定モード機械原点位置P1とした場合であり、かつ、ロック・解放切替手段23L、23Rを「ロック」側に操作してロックピン21LP、21RPを切欠部21LB、21RBに差し込んだ「ロック状態」を示している。図11に示すバネ25A(弾性体等)は自然長であり、圧縮も伸長もされていない。また図12は、上記のグリップの無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置を可動モード機械原点位置P2とした場合であり、かつ、ロック・解放切替手段23L、23Rを「解放」側に操作してロックピン21LP、21RPをシャフト21L、21Rから離間させた図12に示す位置に固定した「解放状態」を示している。図12に示すバネ25A(弾性体等)は自然長であり、圧縮も伸長もされていない。
図11及び図12に示すように、シャフト21L、21Rの前方(図中の左側)は、中央部及び下部が、上部よりも短くなるように形成されている。シャフト21L、21Rの上部の前端21Tからグリップ20L、20Rまでの長さのほうが、シャフト21L、21Rの下部の前端21Uからグリップ20L、20Rまでの長さよりも長い。
シャフト保持部22L、22Rの下方には、前後方向に延びるネジ27LN、27RNが配置されており、ネジ27LN、27RNは、操作部用電動モータ27L、27Rによって回転可能となるように支持されている。またネジ27LN、27RNには、移動支持体27LA、27RAが嵌合されている。移動支持体27LA、27RAの上端には、バネ25A(弾性体等)の一方端(左端)が接続されている。またバネ25Aの他方端(右端)は接続部25AFにてシャフト21L、21Rに接続されている。
また操作部用電動モータ27L、27R(電動モータに相当)には、操作部用電動モータ27L、27Rの回転を検出する回転検出手段27LS、27RSが設けられている。制御装置40は、操作部用電動モータ27L、27Rを制御するとともに、回転検出手段27LS、27RSからの検出信号に基づいて、移動支持体27LA、27RAの位置を、図11に示す「固定モード支持体位置」と、図12に示す「移動モード支持体位置」との間で移動させることができる。
制御装置40が、操作部用電動モータ27L、27Rを駆動して移動支持体27LA、27RAの位置を、図11に示す「固定モード支持体位置」に移動させると、無負荷状態の場合では、バネ25Aを介して移動支持体27LA、27RAに接続されたシャフト21L、21Rも移動し、グリップ20L、20Rの位置は、図11に示す固定モード機械原点位置P1に自動的に設定される。同様に、制御装置40が、操作部用電動モータ27L、27Rを駆動して移動支持体27LA、27RAの位置を、図12に示す「可動モード支持体位置」に移動させると、無負荷状態の場合では、バネ25Aを介して移動支持体27LA、27RAに接続されたシャフト21L、21Rも移動し、グリップ20L、20Rの位置は、図12に示す可動モード機械原点位置P2に自動的に設定される。
シャフト保持部22L、22Rには、ロック・解放切替手段23L、23Rに連動して動作するロックピン21LP、21RPが設けられている。利用者がロック・解放切替手段23L、23Rを「解放」側に操作すると、ロックピン21LP、21RPは図12に示すようにシャフト21L、21Rから離れた下方の解放位置に固定される。また、利用者がロック・解放切替手段23L、23Rを「ロック」側に操作すると、ロックピン21LP、21RPは図11に示すように上方(シャフト21L、21Rに近づく側)に付勢される。また制御装置40は、ロック・解放切替手段23L、23Rが「ロック」または「解放」のどちらに操作されているかは、ロック・解放検出手段23LS、23RSの検出信号に基づいて検出することができる。
また、シャフト21L、21Rには、切欠部21LB、21RBが形成されている。ロック・解放切替手段23L、23Rが「ロック」側に操作されている場合に、切欠部21LB、21RBとロックピン21LP、21RPが対向すると、付勢されているロックピン21LP、21RPは切欠部21LB、21RB内に差し込まれ、シャフト21L、21Rの前後方向のストロークの範囲を規制範囲内に規制する「固定モード」となる。
図11は、グリップ20L、20Rの位置が固定モード機械原点位置P1、かつ、ロック・解放切替手段が「ロック」とされた状態を示しており、シャフト21L、21Rは、前方に距離D11、後方に距離D12だけ移動可能であり、この移動範囲が上記の規制範囲である。なお、距離D11、距離D12は、例えば数[mm]程度である。また図12は、グリップ20L、20Rの位置が可動モード機械原点位置P2、かつ、ロック・解放切替手段が「解放」とされた状態を示しており、シャフト21L、21Rは、前方に距離D3(または距離D5)、後方に距離D4だけ移動可能であり、上記の規制範囲を超えて移動可能である。
図11におけるシャフト保持部22L、22Rの後端からグリップ20L、20Rの前端までの距離D1は、図12におけるシャフト保持部22L、22Rの後端からグリップ20L、20Rの前端までの距離D2よりも短い。従って、固定モード機械原点位置P1は、可動モード機械原点位置P2よりも前方に設定されている。さらに、固定モード機械原点位置P1は、可動モードの場合のグリップ20L、20Rの前後方向のストロークの範囲の前端近傍の位置に設定され、可動モード機械原点位置P2は、可動モードの場合のグリップ20L、20Rの前後方向のストロークの範囲の中央近傍の位置に設定されている。図12に示す可動モード機械原点位置P2にあるグリップ20L、20Rは、前方には距離D3まで(シャフト21L、21Rの前端21Tがダンパ25Eに接触するまで)ストローク可能(または距離D5までストローク可能)である。また図12に示す可動モード機械原点位置P2にあるグリップ20L、20Rは、後方には距離D4まで(シャフト21L、21Rの前端21Tが規制部材22Kと干渉するまで)ストローク可能である。
また図13のブロック図に示すように第2の実施の形態では、図2に示す第1の実施の形態に対して、移動量検出手段21LS、21RSが電動モータから分離されている。また図2に示す操作部用電動モータ26L、26R、移動量検出手段21LS、21RSが、操作部用電動モータ27L、27R、回転検出手段27LS、27RSに変更されている。
●[処理S300:モードに応じたグリップ位置制御(図14)]
第2の実施の形態の処理は、第1の実施の形態の処理に対して、処理S300が異なり、他の処理は同じである。以下、図14を用いて、第1の実施の形態の処理との相違点である第2の実施の形態の処理S300について説明する。
第2の実施の形態の処理は、第1の実施の形態の処理に対して、処理S300が異なり、他の処理は同じである。以下、図14を用いて、第1の実施の形態の処理との相違点である第2の実施の形態の処理S300について説明する。
ステップS310にて制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「可動モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「可動モード」である場合(Yes)はステップS315Bへ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS350Bへ処理を進める。
ステップS315Bに処理を進めた場合、制御装置40は、「前回のグリップ動作モード(前回の処理時のグリップ動作モード)」が「固定モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「固定モード」である場合(Yes)、「固定モード」から「可動モード」への切り替えタイミングであると判定してステップS320Bへ処理を進める。また制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「固定モード」でない場合(No)は図14に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS320Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、図12に示すように移動支持体27LA、27RAの位置が「可動モード支持体位置」となるように操作部用電動モータ27L、27Rを駆動し、ステップS325Bに処理を進める。また制御装置40は、携帯端末70から「グリップの位置の移動が完了するまでお待ちください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信する。
ステップS325Bにて制御装置40は、回転検出手段27LS、27RSからの検出信号に基づいて、移動支持体27LA、27RAの位置が「可動モード支持体位置」となったか否かを判定する。制御装置40は、移動支持体27LA、27RAの位置が「可動モード支持体位置」となった場合(Yes)はステップS330Bへ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS320Bへ処理を戻す。
ステップS330Bに処理を進めた場合、制御装置40は、「グリップの位置の移動が完了しました。トレーニング等を開始してください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信し、図14に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS350Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「固定モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「固定モード」である場合(Yes)はステップS355Bへ処理を進め、そうでない場合(No)は図14に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS355Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、「前回のグリップ動作モード(前回の処理時のグリップ動作モード)」が「可動モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「可動モード」である場合(Yes)、「可動モード」から「固定モード」への切り替えタイミングであると判定してステップS360Bへ処理を進める。また制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「可動モード」でない場合(No)は図14に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS360Bへ処理を進めた場合、制御装置40は、図11に示すように移動支持体27LA、27RAの位置が「固定モード支持体位置」となるように操作部用電動モータ27L、27Rを駆動し、ステップS365Bに処理を進める。また制御装置40は、携帯端末70から「グリップの位置の移動が完了するまでお待ちください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信する。
ステップS365Bにて制御装置40は、回転検出手段27LS、27RSからの検出信号に基づいて、移動支持体27LA、27RAの位置が「固定モード支持体位置」となったか否かを判定する。制御装置40は、移動支持体27LA、27RAの位置が「固定モード支持体位置」となった場合(Yes)はステップS370Bへ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS360Bへ処理を戻す。
ステップS370Bに処理を進めた場合、制御装置40は、「グリップの位置の移動が完了しました。トレーニング等を開始してください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信し、図14に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の処理S200(図8参照)を有しているので、第1の実施の形態と同じ「モード判定部41A(図2参照)」を有している。そして制御装置40は、第1の実施の形態と同様、モード判定部41Aにて、ロック・解放切替手段23L、23R(モード切替手段に相当)からの検出信号に基づいて、グリップ動作モード(動作モードに相当)を、固定モードにするか可動モードにするかを判定する。
また第2の実施の形態の図14の処理S300におけるステップS320B、S360Bの処理を実行している制御装置40(CPU41)は、固定モードにすると判定した場合はそれぞれのグリップの位置を固定モード機械原点位置P1(図11参照)に近づけるようにそれぞれの操作部用電動モータ27L、27Rを制御し、可動モードにすると判定した場合はそれぞれのグリップの位置を可動モード機械原点位置P2(図12参照)に近づけるようにそれぞれの操作部用電動モータ27L、27Rを制御する、原点復帰制御部41B(図2参照)に相当する。
そして制御装置40は、原点復帰制御部41BのステップS320Bにて、固定モードから可動モードに切り替えた場合、それぞれのグリップの位置を可動モード機械原点位置P2(図12参照)に近づけるように操作部用電動モータ27L、27Rを制御する。また制御装置40は、原点復帰制御部41BのステップS360Bにて、可動モードから固定モードに切り替えた場合、それぞれのグリップの位置を固定モード機械原点位置P1(図11参照)に近づけるように操作部用電動モータ27L、27Rを制御する。第2の実施の形態では、「固定モードから可動モード」または「可動モードから固定モード」へ切り替わった場合にのみ操作部用電動モータ27L、27Rを動作させるので、第1の実施の形態よりも消費電力が少ない。
また、図11に示した、グリップ20L、20Rの位置を固定モード機械原点位置P1に設定し、かつ、ロックピン21LP、21RPにてシャフト21L、21Rのストロークを規制範囲内とした状態では、グリップ20L、20Rが前後にストロークされても、利用者に触れられていない無負荷状態になると、「固定モード支持体位置に位置決めされた移動支持体27LA、27RA」と「バネ25A(弾性体)」によって、グリップ20L、20Rの位置は、予め設定された原点位置(機械原点位置)である固定モード機械原点位置P1へと自動的に位置が調整される。
また、図12に示した、グリップ20L、20Rの位置を可動モード機械原点位置P2に設定し、かつ、ロックピン21LP、21RPをシャフト21L、21Rから離間させた状態では、グリップ20L、20Rが前後にストロークされても、利用者に触れられていない無負荷状態になると、「可動モード支持体位置に位置決めされた移動支持体27LA、27RA」と「バネ25A(弾性体)」によって、グリップ20L、20Rの位置は、予め設定された原点位置(機械原点位置)である可動モード機械原点位置P2へと自動的に位置が調整される。
●[第3の実施の形態(図15~図18)]
次に図15~図18を用いて、シャフト保持部22L、22Rの周囲の構造が図15、図16に示す構造とされた第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、固定モード機械原点位置または可動モード機械原点位置へとグリップの位置を移動させる際、操作部用電動モータを用いたが、第3の実施の形態では操作部用電動モータを有しておらず、利用者が固定モード機械原点位置または可動モード機械原点位置へとグリップの位置を移動させる。
次に図15~図18を用いて、シャフト保持部22L、22Rの周囲の構造が図15、図16に示す構造とされた第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、固定モード機械原点位置または可動モード機械原点位置へとグリップの位置を移動させる際、操作部用電動モータを用いたが、第3の実施の形態では操作部用電動モータを有しておらず、利用者が固定モード機械原点位置または可動モード機械原点位置へとグリップの位置を移動させる。
●[操作部24L、24Rの周囲の構造(図15、図16)]
以下、図15及び図16に示す第3の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造について、図11及び図12に示す第2の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造との相違点について主に説明し、同一の点については説明を省略する。
以下、図15及び図16に示す第3の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造について、図11及び図12に示す第2の実施の形態の操作部24L、24Rの周囲の構造との相違点について主に説明し、同一の点については説明を省略する。
図15及び図16に示す第3の実施の形態では、図11及び図12に示す第2の実施の形態の操作部用電動モータ27L、27Rと回転検出手段27LS、27RSとネジ27LN、27RNと移動支持体27LA、27RAが、固定支持体28LA、28RAに変更されている。固定支持体28LA、28RAは、シャフト保持部22L、22R内において、前後方向における中央近傍に固定されている。そして固定支持体28LA、28RAの上端にはバネ25Aの一方端(左端)が接続され、バネ25Aの他方端(右端)は接続部25AFにてシャフト21L、21Rに接続されている。
なお図15は、利用者がグリップ20L、20Rに触れていない無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置を固定モード機械原点位置P1とした場合であり、かつ、ロック・解放切替手段23L、23Rを「ロック」側に操作してロックピン21LP、21RPを切欠部21LB、21RBに差し込んだ「ロック状態」を示している。図11に示すバネ25A(弾性体等)は自然長でなく圧縮されている。従って、ロックピン21LP、21RPは、切欠部21LB、21RBの前方に圧接した状態とされている。また図16は、上記のグリップの無負荷状態において、グリップ20L、20Rの位置を可動モード機械原点位置P2とした場合であり、かつ、ロック・解放切替手段23L、23Rを「解放」側に操作してロックピン21LP、21RPを図16に示す位置に固定した「解放状態」を示している。図16に示すバネ25A(弾性体等)は自然長であり、圧縮も伸長もされていない。
図16に示す状態から、利用者がロック・解放切替手段23L、23Rを「ロック」側に操作すると、ロックピン21LP、21RPはシャフト21L、21Rに近づく方向に付勢される。その状態から、利用者がグリップ20L、20Rを前方にストロークさせていくと(押し込んでいくと)、ロックピン21LP、21RPと切欠部21LB、21RBが対向した際、ロックピン21LP、21RPが切欠部21LB、21RB内に自動的に差し込まれて図15に示す状態となる。そして図15に示す状態では、グリップ20L、20Rは前方に距離D13までストロークさせることが可能であり(後方にはロックピン21LP、21RPのガタツキ分だけストローク可能)、ストロークさせた後、グリップ20L、20Rが無負荷状態にされると、「固定支持体28LA、28RA」と「バネ25A(弾性体)」と「ロックピン21LP、21RP」と「切欠部21LB、21RB」によって、グリップ20L、20Rの位置は、予め設定された原点位置(機械原点位置)である固定モード機械原点位置P1へと自動的に位置が調整される。なお、距離D13による前後方向の範囲が規制範囲に相当し、当該規制範囲は例えば数[mm]程度に設定されている。
利用者が、ロック・解放切替手段23L、23Rを「解放」側に操作すると、ロックピン21LP、21RPがシャフト21L、21Rの下方に離間し、無負荷状態のグリップ20L、20Rは、「固定支持体28LA、28RA」と「バネ25A(弾性体)」によって、図16に示す可動モード機械原点位置P2へと自動的に調整される。また図16の状態から、利用者がグリップ20L、20Rを前後にストロークさせた後、グリップ20L、20Rが無負荷状態にされると、「固定支持体28LA、28RA」と「バネ25A(弾性体)」によって、グリップ20L、20Rの位置は、予め設定された原点位置(機械原点位置)である可動モード機械原点位置P2へと自動的に位置が調整される。図16に示す状態では、グリップ20L、20R(操作部24L、24R)は、上記の規制範囲を超えて前後方向にストローク可能である。
なお図17は、第3の実施の形態の歩行トレーニングロボットの入出力を示すブロック図である。図17に示す第3の実施の形態のブロック図は、図13に示す第2の実施の形態のブロック図から操作部用電動モータ27L、27R、回転検出手段27LS、27RSが省略されている。
●[処理S300:モードに応じたグリップ位置制御(図18)]
第3の実施の形態の処理は、第1の実施の形態の処理に対して、処理S300が異なり、他の処理は同じである。以下、図18を用いて、第1の実施の形態の処理との相違点である第3の実施の形態の処理S300について説明する。
第3の実施の形態の処理は、第1の実施の形態の処理に対して、処理S300が異なり、他の処理は同じである。以下、図18を用いて、第1の実施の形態の処理との相違点である第3の実施の形態の処理S300について説明する。
ステップS310にて制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「可動モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「可動モード」である場合(Yes)はステップS315Dへ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS350Dへ処理を進める。
ステップS315Dに処理を進めた場合、制御装置40は、「前回のグリップ動作モード(前回の処理時のグリップ動作モード)」が「固定モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「固定モード」である場合(Yes)、「固定モード」から「可動モード」への切り替えタイミングであると判定してステップS320Dへ処理を進める。また制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「固定モード」でない場合(No)は図18に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS320Dへ処理を進めた場合、制御装置40は、携帯端末70から「グリップが後方に移動するので、注意してください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信し、図18に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS350Dへ処理を進めた場合、制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「固定モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「(今回の)グリップ動作モード」が「固定モード」である場合(Yes)はステップS355Dへ処理を進め、そうでない場合(No)は図18に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS355Dへ処理を進めた場合、制御装置40は、「前回のグリップ動作モード(前回の処理時のグリップ動作モード)」が「可動モード」であるか否かを判定する。制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「可動モード」である場合(Yes)、「可動モード」から「固定モード」への切り替えタイミングであると判定してステップS360Dへ処理を進める。また制御装置40は、「前回のグリップ動作モード」が「可動モード」でない場合(No)は図18に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
ステップS360Dへ処理を進めた場合、制御装置40は、携帯端末70から「グリップの位置が前方に固定されるまで、グリップをゆっくり前方に押し込んでください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信し、ステップS365Dへ処理を進める。
ステップS365Dにて制御装置40は、所定時間(例えば5[sec]等の数秒程度)が経過したか否かを判定する。制御装置40は、所定時間が経過している場合(Yes)はステップS370Dへ処理を進め、所定時間が経過していない場合(No)はステップS360Dへ処理を戻す。
ステップS370Dに処理を進めた場合、制御装置40は、「グリップが前方に固定されたことを確認後、トレーニング等を開始してください。」という旨のメッセージを出力させる情報を、携帯端末70に送信し、図18に示す処理を終了し、図5に示すステップS055へ処理を戻す。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態の処理S200(図8参照)を有しているので、第1の実施の形態と同じ「モード判定部41A(図2参照)」を有している。そして制御装置40は、第1の実施の形態と同様、モード判定部41Aにて、ロック・解放切替手段23L、23R(モード切替手段に相当)からの検出信号に基づいて、グリップ動作モード(動作モードに相当)を、固定モードにするか可動モードにするかを判定する。
●[本願の効果]
第1~第3の実施の形態では、利用者が把持するグリップ20L、20Rを有し、腕振り歩行トレーニングと非腕振り歩行トレーニングを選択して実施できる歩行トレーニングロボットにおいて、腕振り歩行トレーニングと非腕振り歩行トレーニングでグリップを別々に用意することなく兼用とできるので、無駄を無くすことができる。また、それぞれのトレーニングの際に適切な別々の原点位置へとグリップの原点位置を容易に切り替えることができる。
第1~第3の実施の形態では、利用者が把持するグリップ20L、20Rを有し、腕振り歩行トレーニングと非腕振り歩行トレーニングを選択して実施できる歩行トレーニングロボットにおいて、腕振り歩行トレーニングと非腕振り歩行トレーニングでグリップを別々に用意することなく兼用とできるので、無駄を無くすことができる。また、それぞれのトレーニングの際に適切な別々の原点位置へとグリップの原点位置を容易に切り替えることができる。
また第1及び第2の実施の形態では、グリップの原点位置を、固定モード機械原点位置から可動モード機械原点位置、及び、可動モード機械原点位置から固定モード機械原点位置、へと移動させる際、操作部用電動モータを用いて自動的に移動させることができるので、便利である。また、第1の実施の形態では、第2の実施の形態と比較して、操作部の周囲の構成をよりシンプルにすることができる。また、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、操作部用電動モータの消費電力を低減させることができる。
第1~第3の実施の形態では、可動モード(腕振り歩行トレーニング)の際、前後のストローク範囲の中央近傍を機械原点位置(可動モード機械原点位置)として前後にグリップ(操作部)をストロークさせるので、ストローク範囲の前端を機械原点位置とした場合と比較して、操作部がシャフト保持部の前端に衝突することを回避できる。また固定モード(非腕振り歩行トレーニング、非腕振り歩行アシスト)の際、利用者がグリップに体重をかけるように寄り掛かった場合、グリップの機械原点位置(固定モード機械原点位置)がストローク範囲の前端であるので、シャフトに必要以上の応力が印加されることを回避できる。また、第1及び第2の実施の形態では、可動モード(腕振り歩行トレーニング)と固定モード(非腕振り歩行トレーニング、非腕振り歩行アシスト)で、グリップの機械原点位置がモードに応じた異なる機械原点位置へと自動的に調整され、無負荷時のグリップの位置を確認することで、利用者は、どのモードであるか(可動モードか固定モードか)を容易に判断できるので便利である。
本発明の、歩行トレーニングロボット10は、本実施の形態で説明した構成、構造、形状、外観、処理手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば制御装置の処理は、本実施の形態にて示したフローチャートの処理に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
利用者への出力方法(画面表示、音声出力など)や出力の具体的な内容(携帯端末の画面等)や、利用者からの入力は、本実施の形態にて説明したものに限定されず、種々の出力方法、種々の入力方法がある。また本実施の形態の説明では、入出力部78として、歩行トレーニングロボット10とは別体とされた携帯端末70を用いた例を説明したが、入出力部78として、歩行トレーニングロボット10にモニタ50や音声入出力手段51を設け、これらを用いて画面表示や音声出力等の出力や、種々の入力を行うようにしてもよい。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
10 歩行トレーニングロボット
12L、12R スライド体
13L、13R フレーム
14 収容ボックス
15S 3軸加速度・角速度センサ
20L、20R グリップ
21L、21R シャフト
21LB、21RB 切欠部
21LP、21RP ロックピン
21LS、21RS 移動量検出手段
22L、22R シャフト保持部
23L、23R ロック・解放切替手段(モード切替手段)
23LS、23RS ロック・解放検出手段
24L、24R 操作部
25A バネ(弾性体)
25B 付勢手段
25C 固定部材
25D ダンパ部材
25E ダンパ
25L ローラ
26L、26R 操作部用電動モータ
27L、27R 操作部用電動モータ
27LA、27RA 移動支持体
27LN、27RN ネジ
27LS、27RS 回転検出手段
28LA、28RA 固定支持体
31L、31R キャスタ輪
32L、32R 駆動輪
33L、33R 車輪用電動モータ
33LE、33RE 速度情報検出手段
40 制御装置
41 CPU
41A モード判定部
41B 原点復帰制御部
45 通信部
50 モニタ(入出力部)
51 音声入出力手段(入出力部)
70 携帯端末(入出力部)
78 入出力部
B バッテリ
12L、12R スライド体
13L、13R フレーム
14 収容ボックス
15S 3軸加速度・角速度センサ
20L、20R グリップ
21L、21R シャフト
21LB、21RB 切欠部
21LP、21RP ロックピン
21LS、21RS 移動量検出手段
22L、22R シャフト保持部
23L、23R ロック・解放切替手段(モード切替手段)
23LS、23RS ロック・解放検出手段
24L、24R 操作部
25A バネ(弾性体)
25B 付勢手段
25C 固定部材
25D ダンパ部材
25E ダンパ
25L ローラ
26L、26R 操作部用電動モータ
27L、27R 操作部用電動モータ
27LA、27RA 移動支持体
27LN、27RN ネジ
27LS、27RS 回転検出手段
28LA、28RA 固定支持体
31L、31R キャスタ輪
32L、32R 駆動輪
33L、33R 車輪用電動モータ
33LE、33RE 速度情報検出手段
40 制御装置
41 CPU
41A モード判定部
41B 原点復帰制御部
45 通信部
50 モニタ(入出力部)
51 音声入出力手段(入出力部)
70 携帯端末(入出力部)
78 入出力部
B バッテリ
Claims (5)
- 利用者の歩行トレーニングを支援する歩行トレーニングロボットであって、
利用者が把持するためのグリップを含んで利用者に操作されてストロークする左右一対の操作部を有し、
それぞれの前記操作部は、
利用者が腕を振ることなく歩行するトレーニングである非腕振り歩行トレーニングの際に、前後方向の規制範囲に前記操作部のストロークの範囲を規制する固定モードと、
利用者が腕を振りながら歩行するトレーニングである腕振り歩行トレーニングの際に、前記規制範囲を超えた前後方向へ前記操作部をストロークさせることが可能とされた可動モードと、
を含む動作モードに設定され、
それぞれの前記グリップは、
利用者に触れられていない無負荷状態では、予め設定された原点位置である機械原点位置へと自動的に位置が調整され、
前記機械原点位置は、
前記固定モードの場合の前記機械原点位置である固定モード機械原点位置と、前記可動モードの場合の前記機械原点位置である可動モード機械原点位置と、が異なる位置に設定されている、
歩行トレーニングロボット。 - 請求項1に記載の歩行トレーニングロボットであって、
前記固定モード機械原点位置は、前記可動モード機械原点位置よりも前方に設定されている、
歩行トレーニングロボット。 - 請求項1または2に記載の歩行トレーニングロボットであって、
前記固定モード機械原点位置は、前記可動モードの場合の前後方向のストロークの範囲における前端近傍の位置に設定されており、
前記可動モード機械原点位置は、前記可動モードの場合の前後方向のストロークの範囲における中央近傍の位置に設定されている、
歩行トレーニングロボット。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載の歩行トレーニングロボットであって、
それぞれの前記操作部に設けられたそれぞれの電動モータと、
制御装置と、
を有し、
前記制御装置は、
前記歩行トレーニングロボットの前記動作モードを前記固定モードにするか前記可動モードにするかを判定する、モード判定部と、
前記固定モードにすると判定した場合はそれぞれの前記グリップの位置を前記固定モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御し、前記可動モードにすると判定した場合はそれぞれの前記グリップの位置を前記可動モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御する、原点復帰制御部と、
を有している、
歩行トレーニングロボット。 - 請求項4に記載の歩行トレーニングロボットであって、
利用者から操作されるモード切替手段を有し、
前記制御装置は、
前記モード判定部にて、前記モード切替手段からの検出信号に基づいて、前記歩行トレーニングロボットの前記動作モードを、前記固定モードにするか前記可動モードにするかを判定し、
前記動作モードを前記固定モードから前記可動モードに切り替えた場合、前記原点復帰制御部にて、それぞれの前記グリップの位置を前記可動モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御し、
前記動作モードを前記可動モードから前記固定モードに切り替えた場合、前記原点復帰制御部にて、それぞれの前記グリップの位置を前記固定モード機械原点位置に近づけるようにそれぞれの前記電動モータを制御する、
歩行トレーニングロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020114861A JP2022012782A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 歩行トレーニングロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020114861A JP2022012782A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 歩行トレーニングロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022012782A true JP2022012782A (ja) | 2022-01-17 |
Family
ID=80148899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020114861A Withdrawn JP2022012782A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 歩行トレーニングロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022012782A (ja) |
-
2020
- 2020-07-02 JP JP2020114861A patent/JP2022012782A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230609 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20231013 |