JP2022012201A - ペット用ハーネス - Google Patents
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Abstract
Description
近年では、単に首輪にリードを付けた構造のものではなく、ペットに対する装着性や飼い主の利便性を考えて、様々な形態を有するペット用ハーネス(首輪や胴輪)が開発されている。
散歩や動物病院への通院のために、部屋飼いの猫を屋外に連れ出す場合、猫が勝手に逃げ出さないように、猫にペット用ハーネスを装着する必要がある。
この特許文献1に開示されたペット用ハーネスは、ハーネス本体の下接続片側端部と下接続片の基部との間にポケットが形成され、該ポケットに上接続片の先端部を挿入するように構成されており、ポケットに上接続片の先端部を挿入することにより、上接続片の先端部が捲れ上がるのを防止できて、外観上の体裁がよくなると共に、上接続片の先端部から捲れて上接続片と下接続片とが外れるのを防止できるものとされている。それ故、特許文献1に開示されたペット用ハーネスは、犬などのペットに使用するに際しては、大変好適なものである。
猫は、上に述べたように、体が非常に柔らかく、ハーネスを猫の体に装着しても、当該ハーネスが、猫の体にフィットしていなければ、例えば、ハーネスの挿入孔から前足をすり抜けるように外し、ひいてはハーネス自体を体から外してしまうような行動を起こすことが考えられる。
れるものとなっている。
そこで、本発明は、猫などの体が柔らかいペットであっても、骨格や体型の差によらず、装着が容易でストレスなくジャストフィットし、且つ使用中に外れることがないペット用ハーネスを提供することを目的とする。
本発明のペット用ハーネスは、ペットとして飼われる四足動物に装着するハーネス本体と前記ハーネス本体に取り付けられるリードとからなるペット用ハーネスであって、前記ハーネス本体は、前記ペットの腹部を長手方向に沿って覆う短冊状の腹帯体と、前記腹帯体の後端側から当該腹帯体に交差するように左右方向に延び且つ前記ペットの胴部を包囲する後帯体と、前記腹帯体の前端側から左右方向に延び、前記ペットの前腕の基端側を包囲するように周回状に延設され、先端が前記腹帯体の中途部に達する前帯体と、左右方向に延びる前記前帯体の夫々の先端を前記腹帯体の中途部で係止すると共に、前記腹帯体の長手方向に移動自在となっている可動係止体と、前記前帯体の中途部に設けられていて、前記リードが取り付けられるリード取付具と、を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記前帯体の内部には、弾力性を備えたクッション部材が装入されているとよい。
好ましくは、前記前帯体の中途部には、右側の前帯体の中途部と左側の前帯体の中途部とを連結する連結手段が設けられており、前記後帯体の先端部には、右側の後帯体の先端部と左側の後帯体の先端部とを連結する連結手段が設けられる構成とされているとよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、本実施形態の説明において、本発明のペット用ハーネス1を、単にハーネス1と呼ぶこともある。
図1~図6などに示すように、本発明のペット用ハーネス1は、猫に代表されるペットPを屋外に連れ出す際などにペットPに装着し、ペットPが飼い主から離れることを防止するためのものである。また、ペットPを散歩させるときにも好適なものである。なお、本実施形態のペット用ハーネス1は、ペットPの体格(例えば、S~LLサイズ)ごとに
用意される。
図1に示すように、ハーネス本体2は、ペットPをその腹部から支えるように装着される。ハーネス本体2の前側(後述する前帯体6)は、ペットPの前足の付け根(肩部と呼ぶこともある)を取り囲むように伸びている。そして、ハーネス本体2の後側(後述する後帯体5)は、ペットPの腹部から背部(言い換えれば、胴部)を巻き回すように伸びている。
図2に示す、ハーネス本体2は、小柄(Sサイズ)の猫Pを対象にしているものであり、例えば、首回りサイズが16cm以上、胴回りサイズが27cm~33cm、腹回りサイズが27cm~37cm程度の大きさの猫P用のものである。
ハーネス本体2の前側、すなわち周回状となっている前帯体6の中途部には、リード取付具8が設けられている。そのリード取付具8には、リング体9(丸カン)が設けられている。このリング体9にリード3が取り付けられることにより、ハーネス本体2とリード3とが連結されるようになっている。
ハーネス本体2は、ペットPとして飼われる四足動物に装着されるものである。このハーネス本体2は、猫Pの腹部を長手方向(前後方向)に沿って覆う短冊状の腹帯体4と、腹帯体4の後端側から当該腹帯体4に交差するように左右方向(幅方向)に延び且つ猫Pの胴部を包囲する後帯体5と、腹帯体4の前端側から左右方向に延び、猫Pの前腕の基端側を包囲するように周回状に延設され、先端が腹帯体4の中途部に達する前帯体6と、左右方向に延びる前帯体6の夫々の先端を腹帯体4の中途部で係止すると共に、腹帯体4の長手方向に移動自在となっている可動係止体7と、前帯体6の中途部に設けられていて、リード3が取り付けられるリード取付具8と、を有している。
例えば、本実施形態においては、腹帯体4は、長さがSサイズで約145mm、LLサイズで約160mm、また幅は約60mmである。なお、腹帯体4の幅、長さ、厚みなどのサイズや形状については、適宜変更可能である。
具体的には、腹帯体4の後端の右縁からは、右後帯体5Rが、図2及び図3における右斜め下(右後方)を向くように延設されている。また、腹帯体4の後端の左縁からは、左後帯体5Lが、図2及び図3における左斜め下(左後方)を向くように延設されている。
右後帯体5R及び左後帯体5Lの長さと幅はほぼ同じである。例えば、本実施形態においては、Sサイズにおける右後帯体5R及び左後帯体5Lの長さは、約220mmであり、腹帯体4の約1.3倍~1.5倍程度である。
また、右後帯体5R及び左後帯体5Lの幅は、約45mmであり、腹帯体4とほぼ同じである(Sサイズ、LLサイズ共通)。
そこで、本実施形態では、腹帯体4の長手方向と右後帯体5Rの長手方向との成す角度を、鈍角としている。例えば、本実施形態においては、腹帯体4と右後帯体5Rとの成す角度は、約60°である。
左後帯体5Lと右後帯体5Rは、腹帯体4の長手方向に対して鈍角に配置されることにより、猫Pの胴部のサイズに合わせて、背中に回り込みやすくなり且つ、腹部を包み込むように空間を形成することができる。なお、後帯体5の幅、長さ、厚み、角度などのサイズや形状については、適宜変更可能である。また例えば、後帯体5が、腹帯体4の長手方向に対して直角となるように、当該腹帯体4の後端側から延設されていてもよい。
なお、左側の面ファスナー10Lは、猫Pの胴回りサイズに合わせることができるように、右側の面ファスナー10Rより長いもの(先端~長手方向中途部まで)とされている。
また、面ファスナー10については、右後帯体5Rの先端側で且つ表面(図2、図3の紙面表側面)に、面ファスナー10Rを設け且つ、左後帯体5Lの先端側で且つ裏面(図2、図3の紙面裏側面)に、面ファスナー10Lを設けるようにしてもよい。
なお、面ファスナー10の幅、長さ、厚み、角度などのサイズや形状については、適宜変更可能である。また、係合部材10について、確実に係合できるものであれば、例示した面ファスナーに限定しない。
左右の面ファスナー10R,10L(右係合体と左係合体)は、後帯体5の長手方向に所定の長さで設けられているため、左後帯体5Lと右後帯体5Rとによる猫Pの胴部の包囲長、言い換えれば、左後帯体5Lと右後帯体5Rとにより形成される輪の径が可変なもの(大きな輪から小さな輪まで対応可)となり、様々な体型の猫P(ペット)に対応可能なものとなる。
延設された右前帯体6Rは、左右方向で右後帯体5Rの先端を超えない範囲で、後方へ折れ曲がり、後方向きとなり、円を描きつつ内側へ(腹帯体4側へ)曲がるものとなっている。曲がりつつある右前帯体6Rは、先端が腹帯体4を略直交するように延び、腹帯体4の右縁側へ達する。
この右前帯体6Rが画く円の直径は、猫Pの右肩部が入り込む大きさとされている。後述する可動係止体7により、右前帯体6Rが画く円の直径は少しだけ変化するようになっている。
曲がりつつある左前帯体6Lは、先端が腹帯体4を略直交するように延び、腹帯体4の左縁側へ達する。つまり、左前帯体6Lは、内側に丸い空間を形成しながら、左側へ大きく湾曲した部材である。また、左前帯体6Lは、基端が腹帯体4の左前縁に縫い合わされると共に、先端が後述する可動係止体7の左縁に縫い合わされている。
これら右前帯体5Rと左前帯体6Lは、長手方向において、反転(鏡像反転)させて所定の間隔で配置したものともいえる。例えば、本実施形態においては、右前帯体6R及び左前帯体6Lの幅は、約20mmであって、腹帯体4や後帯体5の幅より幅狭とされている。すなわち、右前帯体6R及び左前帯体6Lの幅は、猫Pの肩部に巻き付きやすい幅長とされている。なお、前帯体6の幅、長さ、厚み、丸みなどのサイズや形状については、適宜変更可能である。
定可能なものとなっている。
すなわち、腹帯体4の前後方向に移動可能である可動係止体7に、右前帯体6Rの先端と左前帯体6Lの先端が縫い付けられているという構成により、腹帯体4に対する前帯体6の位置が少し変わるようになっている。
また、クッション部材11として、例えば、低反発ウレタンが好ましい。クッション部材11の厚みとしては、厚手が好ましい。例えば、本実施形態においては、クッション部材11の厚みは、約25mmである。また、クッション部材11は、例えば、約15mmや約30mmの厚みであってもよい。
さて、前述した前帯体6の長手方向中途部には、右前帯体6Rの中途部と左前帯体6Lの中途部とを左右方向で連結する連結手段12が設けられている。
具体的には、右前帯体6Rの中途部からは、右連結体12Rが、図2及び図3における右斜め上(右前方)を向くように延設されている。この右連結体12Rは、基端が右前帯体6Rの中途部に縫い付けられている。
すなわち、連結手段12は、前帯体6の中途部から先端が前進するように、当該前帯体6の中途部から延設されている。これら右連結体12Rと左連結体12Lは、長手方向において、反転(鏡像反転)させて所定の間隔で配置したものともいえる。
においては、右連結体12R及び左連結体12Lの大きさは、約30mm×50mm(Sサイズ、LLサイズ共通)である。
また、本実施形態では、猫Pの胸部及び肩部を締め付けないように、腹帯体4の長手方向と右連結体12Rの長手方向との成す角度を、鈍角としている。同様に、腹帯体4の長手方向と左連結体12Lの長手方向との成す角度も、鈍角としている。なお、連結体12の幅、長さ、厚み、角度などのサイズや形状については、適宜変更可能である。
本実施形態においては、連結手段12には、係合部材13が取り付けられている。また、本実施形態においては、係合部材13として、面ファスナー13が採用されている。
例えば、右連結体12Rの面ファスナー13Rがメスの場合、左連結体12Lの面ファスナー13Lはオスとなる。逆に、右連結体12Rの面ファスナー12Rがオスの場合、左連結体12Lの面ファスナー13Lはメスとなる。
例えば、本実施形態においては、右連結体12Rの面ファスナー13Rの大きさは、15mm×45mm(Sサイズ、LLサイズ共通)である。また、例えば、左連結体12Lの面ファスナー13Lの大きさは、15mm×75mm(Sサイズ、LLサイズ共通)である。なお、面ファスナー13の幅、長さ、厚みなどのサイズや形状については、適宜変更可能である。また、面ファスナー13について、確実に係合できるものであれば、面ファスナー13に限定しない。
右側の面ファスナー13Rと左側の面ファスナー13Lは、連結手段12の長手方向に所定の長さで設けられているため、右前帯体6Rと左前帯体6Lとによる猫Pの胸部及び肩部の包囲、言い換えれば、右前帯体6Rと左前帯体6Lとにより形成される輪の径が少し変わることができるものとなり、様々な骨格の猫P(ペット)に対応可能なものとなる。
前帯体6の中途部には、リード取付具8が取り付けられている。具体的には、右前帯体6Rに、右側のリード取付具8Rが取り付けられている。また、左前帯体6Lに、左側のリード取付具8Lが取り付けられている。
いる。
以上述べた、本発明のペット用ハーネス1の各部(腹帯体4、後帯体5、前帯体6、可動係止体7など)については、猫Pにフィットしやすい柔らかい布地で構成されることが望ましい。例えば、内部に芯体とシート面を有し、周りがニットで包まれた布材で構成されるとよい。このような素材であれば、通気性を有するものとなり、装着感を格段に向上させることができる。
まず、図6(a)に示すように、ハーネス本体2を床面上に広げ、平面視で図2及び図3の形状に載置する。このとき、前側にリング状となった前帯体6を配備し、後側に後帯体5を配備する。また、腹帯体4は、前後方向に延びるように載置する。
その後、図6(b)に示すように、広げたハーネス本体2の上に、装着対象である猫P(ペット)をおく。このとき、猫Pの頭部が前帯体6の方を向くようにし、右前帯体6Rが形成する輪の中に、猫Pの右前足をおく。同様に、左前帯体6Lが形成する輪の中に、猫Pの左前足をおく。
このとき、後帯体5が猫Pの胴部に対し、強い締め付け感なく、密着するように巻き付けることで、ハーネス本体2が猫Pの体にストレスなく密着するようになる。そのため、猫Pなどの体が柔らかい動物であっても、ハーネス本体2からすり抜けたりしたり、ハーネス1が猫Pから外れるといった不都合が生じることがなくなる。
以上、本発明のペット用ハーネス1によれば、猫などの体が柔らかいペットPであっても、骨格や体型の差によらず、装着が容易でストレスなくジャストフィットし、且つ使用中に外れることもなく、好適な使用感を維持することが可能となる。
例えば、本実施形態の説明においては、ペットPとして猫を例示しているが、他の動物
、例えばフェレットなどに、本発明のハーネス1を装着しても何ら問題はない。
なお、ハーネス本体2(腹帯体4、後帯体5、前帯体6、可動係止体7など)の形状や寸法に関しては、一例であり、ペットPの大きさによって、適宜変更可能である。
2 ハーネス本体
3 リード
4 腹帯体
5 後帯体
5R 後帯体(右側)
5L 後帯体(左側)
6 前帯体
6R 前帯体(右側)
6L 前帯体(左側)
7 可動係止体
8 リード取付具
8R リード取付具(右側)
8L リード取付具(左側)
9 リング体
10 係合部材(後帯体)
10R 右係合体(右側の面ファスナー)
10L 左係合体(左側の面ファスナー)
11 クッション部材
12 連結手段(前帯体)
12R 右連結体
12L 左連結体
13 係合部材
13R 面ファスナー
13L 面ファスナー
14 ストッパ
P ペット(猫)
Claims (5)
- ペットとして飼われる四足動物に装着するハーネス本体と前記ハーネス本体に取り付けられるリードとからなるペット用ハーネスであって、
前記ハーネス本体は、
前記ペットの腹部を長手方向に沿って覆う短冊状の腹帯体と、
前記腹帯体の後端側から当該腹帯体に交差するように左右方向に延び且つ前記ペットの胴部を包囲する後帯体と、
前記腹帯体の前端側から左右方向に延び、前記ペットの前腕の基端側を包囲するように周回状に延設され、先端が前記腹帯体の中途部に達する環状とされた前帯体と、
左右方向に延びる前記前帯体の夫々の先端を、当該前帯体が環状となるように前記腹帯体の中途部で係止すると共に、前記腹帯体の長手方向に移動自在となっている可動係止体と、
前記環状とされた前帯体の中途部に設けられていて、前記リードが取り付けられるリード取付具と、
を備えることを特徴とするペット用ハーネス。 - 前記可動係止体は、前記腹帯体を覆う筒状の部材で形成され、当該腹帯体を長手方向にスライド可能に備えられている
ことを特徴とする請求項1に記載のペット用ハーネス。 - 前記前帯体の内部には、弾力性を備えたクッション部材が装入されている
ことを特徴とする請求項1に記載のペット用ハーネス。 - 前記前帯体の中途部には、右側の前帯体の中途部と左側の前帯体の中途部とを連結する連結手段が設けられており、
前記後帯体の先端部には、右側の後帯体の先端部と左側の後帯体の先端部とを連結する連結手段が設けられている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のペット用ハーネス。 - 前記後帯体が、前記腹帯体の長手方向に対して鈍角または直角となるように、当該腹帯体の後端側から延設されている
ことを特徴とする請求項1に記載のペット用ハーネス。
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