JP2022011990A - 回転電機、および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機、および回転電機の製造方法 Download PDF

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裕征 小林
Hiroyuki Kobayashi
孝 石上
Takashi Ishigami
康彦 木村
Yasuhiko Kimura
明 鳥羽
Akira Toba
浩 又平
Hiroshi Matahira
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Abstract

Figure 2022011990000001
【課題】セグメント導体の折り曲げ成形による折り曲げ角度にばらつきが生じ、固定子の組立製造時においてセグメント導体の固定子スロットへの挿入性が損なわれる課題があった。
【解決手段】複数のセグメント導体と、複数のスロットが形成された鉄心とを有し、前記複数のセグメント導体を前記複数のスロットに配置した固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子とを備えた回転電機において、前記セグメント導体は、前記スロット内に配置される直線部と、前記直線部と所定の角度に折り曲げられた傾斜部と、前記直線部と前記傾斜部との間の折り曲げ部をと有し、前記折り曲げ部は、前記折り曲げ部の内側と外側に、または前記折り曲げ部の両側面に凹状部を有している。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機、および回転電機の製造方法に関する。
車両等に搭載されて使用される電動機や発電機などの回転電機は、回転可能に設けられた回転子と、この回転子と径方向に対向して配置された固定子とを備えている。固定子は、周方向に配列された複数のスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の複数のスロットに嵌装されたセグメント導体とを備えている。
特許文献1には、周方向に複数のスロットを有する固定子鉄心と、一対の直線部とその間のターン部で折り曲げられ、スロットに嵌装されたセグメント導体とを円環状に備える回転電機の固定子が記載されている。そして、各スロットに挿入されたセグメント導体の端部同士が接合されて固定子巻線を構成する。
特開2018-33238号公報
特許文献1に記載の固定子は、セグメント導体の折り曲げ成形による折り曲げ角度にばらつきが生じ、固定子の組立製造時においてセグメント導体の固定子スロットへの挿入性が損なわれる課題があった。
本発明による回転電機は、複数のセグメント導体と、複数のスロットが形成された鉄心とを有し、前記複数のセグメント導体を前記複数のスロットに配置した固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子とを備えた回転電機において、前記セグメント導体は、前記スロット内に配置される直線部と、前記直線部に対して所定の角度に折り曲げられた傾斜部と、前記直線部と前記傾斜部との間の折り曲げ部とを有し、前記折り曲げ部は、前記折り曲げ部の内側と外側に、または前記折り曲げ部の両側面に凹状部を有している。
本発明による回転電機の製造方法は、複数のセグメント導体と、複数のスロットが形成された鉄心とを有し、前記複数のセグメント導体を前記複数のスロットに配置した固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子とを備えた回転電機の製造方法において、前記セグメント導体の所定箇所に加圧成形により凹状部を形成する第1工程と、前記セグメント導体を折り曲げ部において折り曲げる工程であって、前記折り曲げ部の内側と外側に前記凹状部を配置して、または前記折り曲げ部の両側面に前記凹状部を配置して、前記スロット内に配置される直線部と、前記直線部に対して前記凹状部において所定の角度に折り曲げられた傾斜部とを形成する第2工程と、前記折り曲げられた前記セグメント導体を前記スロットに挿入し、前記スロットより前記セグメント導体の端末部を導出する第3工程と、前記セグメント導体の端末部を他の前記セグメント導体の端末部と溶接する第4工程と、を備える。
本発明によれば、セグメント導体の折り曲げ成形による折り曲げ角度のばらつきが低減され、セグメント導体の固定子のスロットへの挿入不良を抑制できる。
図1は、セグメント導体を内蔵するモータの外観図である。 図2は、モータの断面図である。 図3は、セグメント導体が配置されたステータの斜視図である。 図4は、スロットへの挿入前のセグメント導体の外観を示す図である。 図5は、スロットへの挿入後のセグメント導体の外観を示す図である。 図6(a)(b)(c)(d)は、折り曲げ部の詳細を示す図である。 図7は、口出し線用セグメント導体の外観を示す図である。 図8(a)(b)(c)(d)は、凹状部加圧成形工程を示す図である。 図9(a)(b)は、曲げ成形工程を示す図である。 図10(a)(b)は、ステータコアの製造工程を示す図である。 図11(a)(b)は、捻り工程の詳細を示す図である。 図12は、回転電機の製造工程を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
図1は、セグメント導体を内蔵するモータ(回転電機)100の外観図である。モータ100は、車両用の主機モータ、たとえば車両用の電動機および発電機に用いられるモータである。モータ100は、冷却カバー1と、フロントブラケット2と、シャフト3と、リアブラケット4とを備える。フロントブラケット2からは出力軸であるシャフト3が突出している。シャフト3とは反対側に駆動回路(不図示)が配置されている。リアブラケット4からは電源線50が延出している。冷却カバー1からは冷却パイプ60が突出している。
図2は、モータ100の断面図である。冷却カバー1の内側にはロータ(回転子)10とステータ(固定子)20を防水するハウジング5が設けられている。シャフト3はフロントブラケット2とリアブラケット4により回転可能に支持されている。シャフト3に設けられたロータ10は、ロータコア7の中に永久磁石が設けられた埋め込み構造となっている。ハウジング5の内周側にはステータコア(鉄心)6が設けられ、ステータコア6のスロット61には3相のセグメント導体30が配置されている。セグメント導体30の端末部37は溶接されて出力側に設置されている。複数の口出し線41は反出力側のコイル頭部側に引き出され、リアブラケット4から図示右側の駆動回路側に突出している。
図3は、セグメント導体30が配置されたステータ20の斜視図である。ステータコア6の軸方向上側から複数の口出し線41が引き出されている。ステータコア6の軸方向下側にはセグメント導体30の端末部37が導出されている。各セグメント導体30はステータコア6の軸方向の図示上側からスロット61に挿入される。挿入されたセグメント導体30の端末部37はスロット61の反対側すなわち軸方向の図示下側から導出している。軸方向の図示下側から導出したセグメント導体30の端末部37は、はんだ、Tig溶接およびレーザ溶接等により他のセグメント導体30の端末部37と溶接される。
図4は、セグメント導体30の外観を示す図である。図4に示すセグメント導体30は、ステータコア6のスロット61に挿入する前の形状に成形した状態を示す。また、セグメント導体30は、ヘアピン形セグメント導体を例に説明する。
セグメント導体30は、図示上部の頭部にある折り曲げ部32-1を中心とした略対称な形状を有する。セグメント導体30は、スロット61内に配置される一対の直線部35と、一対の直線部35の間に形成される一対の傾斜部33と、一対の直線部35に対して傾斜部33とは反対側にそれぞれ形成され、接続端37-1を含む一対の端末部37とを有する。直線部35と傾斜部33との間には折り曲げ部32-2が形成されている。また、直線部35と端末部37との間には折り曲げ部32-3が形成される。
図5は、セグメント導体30の外観を示す図である。図5に示すセグメント導体30は、図4に示したセグメント導体30をスロット61に挿入した後に、セグメント導体30の端末部37に捻り成形した状態を示す。
図5に示すように、端末部37に捻り成形することで、直線部35と端末部37との間に折り曲げ部32-3が形成される。その後、セグメント導体30は、接続端37-1において他のセグメント導体30と溶接される。
折り曲げ部32-1、32-2、32-3を総称して折り曲げ部32と称する。折り曲げ部32は、図4および図5では、その詳細を図示省略し、詳細は後述するが、折り曲げ部32の少なくとも一つは、折り曲げ部32の内側と外側に、または折り曲げ部32の両側面に凹状部を有している。
図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)は、折り曲げ部32の詳細を示す図である。
図6(a)の例では、折り曲げ部32は、曲げ方向に対して内側と外側にそれぞれ円弧状凹部32aを有している。円弧状凹部32aは、略半円状の凹部を内側と外側から加圧成形により形成したものである。
図6(b)の例では、折り曲げ部32は、曲げ方向に対して内側と外側にそれぞれ矩形状凹部32bを有している。矩形状凹部32bは、矩形状の凹部を内側と外側から加圧成形により形成したものである。
図6(c)の例では、折り曲げ部32は、曲げ方向に対して両側面に矩形状凹部32cを有している。矩形状凹部32bは、矩形状の凹部を両側面から加圧成形により形成したものである。
図6(d)の例では、折り曲げ部32は、曲げ方向に対して内側と外側にそれぞれ窪みを有するパターンを形成したパターン凹状部32dを有している。なお、図6(d)では折り曲げ部32の外側に位置するパターン凹状部32dを図示しているが、パターン凹状部32dは折り曲げ部32の内側にも形成される。パターン凹状部32dは、窪みを有するパターンを内側と外側から加圧成形により形成したものである。
円弧状凹部32a、矩形状凹部32b、32c、パターン凹状部32dを総称して凹状部32xと総称する。図6(a)~図6(d)に示した凹状部32xは一例であり、これらを適宜組み合わせて用いることができる。例えば、図6(c)に示した折り曲げ部32の両側面に、図6(a)に示した円弧状凹部32aを形成してもよい。
詳細は後述するが、セグメント導体30を折り曲げる前の工程で、折り曲げ部32に凹状部32xを形成する。凹状部32xは、セグメント導体30の対向する両面から加圧成形により成形する。すなわち、折り曲げ部32として折り曲げる予定の部分領域である凹状部32xには加圧成形により圧縮ひずみが均一に付与される。すなわち、折り曲げ部32は、セグメント導体30の傾斜部33、直線部35、端末部37と比較して、硬くなる。これにより、後にセグメント導体30を折り曲げ成形して図4に示す状態にした場合に、折り曲げ部32-1、32-2の角度が固定されて角度のばらつきが低減される。したがって、セグメント導体30をステータコア6のスロット61に挿入する際の挿入不良を抑制できる。さらに、セグメント導体30の端末部37を捻り成形して図5に示す状態にした場合に、折り曲げ部32-3の角度が固定されて角度のばらつきが低減される。したがって、端末部37の位置が他のセグメント導体30の端末部37と揃いやすくなり、接続端37-1における溶接不良を低減できる。
また、図6(d)に示したパターン凹状部32dによれば、図6(a)~図6(c)に示した凹状部32xと比較して、折り曲げ部32の断面積を減少することなく圧縮ひずみを付与することができるので、セグメント導体30の導電性を保つことができる。
なお、図4、図5に示したセグメント導体30はヘアピン形セグメント導体であり、上述の例ではこのヘアピン形セグメント導体を例に説明したが、セグメント導体30は図7に示す口出し線用セグメント導体40であってもよく、その他の形状のセグメント導体であってもよい。
図7は、口出し線用セグメント導体40の外観を示す図である。図7に示す口出し線用セグメント導体40は、スロット61に挿入した後に、口出し線用セグメント導体40の端末部44に捻り成形した状態を示す。
口出し線用セグメント導体40は、スロット61内に配置される直線部42と、直線部42より導出される傾斜部43と、直線部42に対して傾斜部43とは反対側に形成されて他のセグメント導体30と接続される接続端44-1を含む端末部44とを有する。さらに、傾斜部43より延出する口出し線41を有し、口出し線41はステータコア6の軸方向上側から引き出される。
口出し線用セグメント導体40は、直線部42と傾斜部43との間、および直線部42と端末部44の間、傾斜部43と口出し線41との間に折り曲げ部45を有する。折り曲げ部45の少なくとも一つは、既に説明したように、折り曲げ部45の内側と外側に、または折り曲げ部45の両側面に凹状部32xを有している。
図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)は、セグメント導体30の製造プロセスにおける凹状部加圧成形工程を示す図である。
図8(a)は、凹状部成形金型70を示す図である。凹状部成形金型70は、凹状成形パンチ71と凹状成形ダイ72からなる。
図8(b)に示すように、直線状の線材73を凹状部成形金型70に設置し、凹状成形パンチ71を圧下して、加圧成形することで凹状部32xを成形する。すなわち、折り曲げ部32として折り曲げる予定の部分領域である凹状部32xに加圧成形による圧縮ひずみが均一に付与される。
図8(c)に示すように、線材73を長手方向に送り、加圧成形することで凹状部32xを所定位置に複数箇所に成形する。凹状成形パンチ71と凹状成形ダイ72の形状を変えることで図6(a)~図6(d)に示した凹状部32xを形成できる。また、線材73を90°回転させることで対向する両側面に凹状部32xを形成できる。そして、図8(d)に示すように、線材73の所定位置に凹状部32xが成形される。この線材73を所定の長さに切断することにより、セグメント導体30となる。
図9(a)、図9(b)は、セグメント導体30の製造プロセスにおける曲げ成形工程を示す図である。
図9(a)に示すように、曲げ成形治具は、曲げ成形ダイ74と曲げ成形パンチ75からなる。凹状部32xを成形したセグメント導体30を曲げ成形治具に設置する。そして、凹状部32xが曲げ成形治具による折り曲げ位置と合致するようにセグメント導体30を設置する。その後、図9(b)に示すように、曲げ成形パンチ75を所望の曲げ角度になるまで回転することで曲げ成形を行う。セグメント導体30には、凹状部32xに加圧成形による圧縮ひずみが均一に付与されているので、セグメント導体30を凹状部32xで所定の角度曲げた後も、折り曲げ部32の折り曲げ角度が均一に固定されている。
図10(a)、図10(b)は、ステータコア6の製造工程を示す図である。図10(a)は、セグメント導体30の挿入工程を、図10(b)は、セグメント導体30の捻り工程を示す。
図10(a)に示すように、複数のセグメント導体30をステータコア6のスロット61に挿入し、スロット61よりセグメント導体30の端末部37を導出する。セグメント導体30は、前述の曲げ成形工程により折り曲げ部32で折り曲げられて、図4に示すように成形されている。セグメント導体30の挿入工程では、図10(a)に示すように、多数のセグメント導体30を、スロット61に挿入する必要がある。前述のように、セグメント導体30を凹状部32xで所定の角度曲げた後も、折り曲げ部32の折り曲げ角度が均一に固定されている。したがって、複数のセグメント導体30をステータコア6のスロット61に挿入する際の挿入不良を抑制できる。
図10(b)は説明のために、図10(a)と比較してステータコア6の上下を反転して図示している。図10(b)の捻り工程において、ステータコア6に挿入された複数のセグメント導体30をステータコア6の円周方向に捻り成形する。具体的には、内周側に配置された複数のセグメント導体30の端末部37を図示の反時計回りに、外周側に配置された複数のセグメント導体30の端末部37を図示の時計回りに捻り成形する。この捻り工程で捻り成形された後において、セグメント導体30には凹状部32xが形成されているので、セグメント導体30の折り曲げ部32-3(図5参照)の折り曲げ角度が固定されて角度のばらつきが低減される。したがって、端末部37の位置が他のセグメント導体30の端末部37と不揃いになるのを防止して、接続端37-1における溶接不良を低減できる。
図11(a)、図11(b)は、セグメント導体30の捻り工程の詳細を示す図である。図11(a)は、捻り工程の前のセグメント導体30を、図11(b)は、捻り工程の後のセグメント導体30を示す。
図11(a)に示すように、捻り工程の前のセグメント導体30は、直線部35と端末部37との間に折り曲げ部32-3を有する。折り曲げ部32-3には凹状部32xが形成されている。端末部37は接続端37-1を有する。なお、セグメント導体30は全体がエナメルなどの絶縁被膜で覆われているが、接続端37-1は絶縁被膜が剥離されている。
図11(b)に示すように、捻り工程の後のセグメント導体30は、折り曲げ部32-3、32-4において曲げられる。セグメント導体30には、圧縮ひずみが均一に付与された凹状部32xが形成されているので、セグメント導体30の折り曲げ部32-3の角度が固定されて角度のばらつきが低減される。
図12は、回転電機の製造工程を示す図である。
工程1201において、巻回されていた線材73を直線状に矯正し、端末部37の接続端37-1に相当する部分の絶縁被膜を剥離する。そして、図8を参照して説明したように、セグメント導体の所定箇所に加圧成形により凹状部32xを形成する。
次に、工程1202において、図9を参照して説明したように、セグメント導体30を折り曲げ部32において折り曲げる。すなわち、折り曲げ部32の折り曲げ方向の内側と外側に凹状部32xを配置して、または折り曲げ部32の折り曲げ方向の両側面に凹状部32xを配置する。そして、スロット61内に配置される直線部35と、直線部35に対して凹状部32xにおいて所定の角度に折り曲げられた傾斜部33とを形成する。
次に、工程1203において、図10(a)を参照して説明したように、折り曲げられたセグメント導体30をスロット61に挿入し、スロット61よりセグメント導体30の端末部37を導出する。
次に、工程1204において、図10(b)を参照して説明したように、セグメント導体30の端末部37を捻り工程により捻る。そして、他のセグメント導体30の端末部37と溶接する。その後、溶接個所を絶縁処理する。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)回転電機100は、複数のセグメント導体30と、複数のスロット61が形成された鉄心6とを有し、複数のセグメント導体30を複数のスロット61に配置した固定子20と、固定子20の内周側に配置される回転子10とを備える。セグメント導体30は、スロット61内に配置される直線部35と、直線部35に対して所定の角度に折り曲げられた傾斜部33と、直線部35と傾斜部33との間の折り曲げ部32とを有し、折り曲げ部32は、折り曲げ部32の内側と外側に、または折り曲げ部32の両側面に凹状部32xを有している。これにより、セグメント導体30の折り曲げ成形による折り曲げ角度のばらつきが低減され、セグメント導体30の固定子のスロットへの挿入不良を抑制できる。
(2)回転電機100の製造方法は、複数のセグメント導体30と、複数のスロット61が形成された鉄心6とを有し、複数のセグメント導体30を複数のスロット61に配置した固定子20と、固定子20の内周側に配置される回転子10とを備えた回転電機100の製造方法であって、セグメント導体30の所定箇所に加圧成形により凹状部32xを形成する第1工程と、セグメント導体30を折り曲げ部32において折り曲げる工程であって、折り曲げ部32の内側と外側に凹状部32xを配置して、または折り曲げ部32の両側面に凹状部32xを配置して、スロット61内に配置される直線部35と、直線部35に対して凹状部32xにおいて所定の角度に折り曲げられた傾斜部33とを形成する第2工程と、折り曲げられたセグメント導体30をスロット61に挿入し、スロット61よりセグメント導体30の端末部37を導出する第3工程と、セグメント導体30の端末部37を他のセグメント導体30の端末部37と溶接する第4工程と、を備える。これにより、セグメント導体30の折り曲げ成形による折り曲げ角度のばらつきが低減され、セグメント導体30の固定子のスロットへの挿入不良を抑制できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…冷却カバー、2…フロントブラケット、3…シャフト、4…リアブラケット、5…ハウジング、6…ステータコア、7…ロータコア、10…ロータ、20…ステータ、30…セグメント導体、32…折り曲げ部、32x…凹状部、32a…円弧状凹部、32b、32c…矩形状凹部、32d…パターン凹状部、33…傾斜部、35…直線部、37…端末部、41…口出し線、50…電源線、60…冷却パイプ、61…スロット、70…凹状部成形金型、71…凹状成形パンチ、72…凹状成形ダイ、73…線材、74…曲げ成形ダイ、75…曲げ成形パンチ、100…モータ(回転電機)。

Claims (8)

  1. 複数のセグメント導体と、複数のスロットが形成された鉄心とを有し、前記複数のセグメント導体を前記複数のスロットに配置した固定子と、
    前記固定子の内周側に配置される回転子とを備えた回転電機において、
    前記セグメント導体は、前記スロット内に配置される直線部と、前記直線部に対して所定の角度に折り曲げられた傾斜部と、前記直線部と前記傾斜部との間の折り曲げ部とを有し、
    前記折り曲げ部は、前記折り曲げ部の内側と外側に、または前記折り曲げ部の両側面に凹状部を有している回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記セグメント導体はヘアピン形セグメント導体であり、
    前記ヘアピン形セグメント導体は、前記スロット内に配置される一対の前記直線部と、一対の前記直線部の間に形成される一対の前記傾斜部と、前記一対の直線部に対して前記傾斜部とは反対側にそれぞれ形成されて他の前記セグメント導体と接続される接続端を含む一対の端末部と、を有し、
    前記ヘアピン形セグメント導体は、前記直線部と前記傾斜部との間、および前記直線部と前記端末部の間に前記折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部の少なくとも一つは、前記折り曲げ部の内側と外側に、または前記折り曲げ部の両側面に凹状部を有している回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記セグメント導体は口出し線用セグメント導体であり、
    前記口出し線用セグメント導体は、前記スロット内に配置される前記直線部と、前記直線部より導出される前記傾斜部と、前記直線部に対して前記傾斜部とは反対側に形成されて他の前記セグメント導体と接続される接続端を含む端末部と、を有し、
    前記セグメント導体は、前記直線部と前記傾斜部との間、および前記直線部と前記端末部の間に前記折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部の少なくとも一つは、前記折り曲げ部の内側と外側に、または前記折り曲げ部の両側面に凹状部を有している回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記折り曲げ部の前記凹状部は、円弧状凹部である回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記折り曲げ部の前記凹状部は、矩形状凹部である回転電機。
  6. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記折り曲げ部の前記凹状部は、窪みを有するパターンである回転電機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の回転電機において、
    前記折り曲げ部の前記凹状部は、加圧成形により形成される回転電機。
  8. 複数のセグメント導体と、複数のスロットが形成された鉄心とを有し、前記複数のセグメント導体を前記複数のスロットに配置した固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子とを備えた回転電機の製造方法において、
    前記セグメント導体の所定箇所に加圧成形により凹状部を形成する第1工程と、
    前記セグメント導体を折り曲げ部において折り曲げる工程であって、前記折り曲げ部の内側と外側に前記凹状部を配置して、または前記折り曲げ部の両側面に前記凹状部を配置して、前記スロット内に配置される直線部と、前記直線部に対して前記凹状部において所定の角度に折り曲げられた傾斜部とを形成する第2工程と、
    前記折り曲げられた前記セグメント導体を前記スロットに挿入し、前記スロットより前記セグメント導体の端末部を導出する第3工程と、
    前記セグメント導体の端末部を他の前記セグメント導体の端末部と溶接する第4工程と、
    を備える回転電機の製造方法。
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