JP2022011819A - 印刷装置、印刷装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 色味にこだわりたいオブジェクトに対しては埋め込みプロファイルを用いた色変換を行うことでユーザの望むに色味により近づけることを可能にし、また、その他のオブジェクトに対しては入稿前に変換したCMYK値を維持して印刷することも可能にする。【解決手段】 印刷ファイル内の埋め込みプロファイルを使用して色変換を行う指定が可能な印刷ジョブを受信し、前記印刷ジョブの指定にしたがって色変換を行い、印刷処理を行う印刷装置であって、受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用の明示的な指定がある場合であって、前記印刷ファイル内のオブジェクトのうち、埋め込みプロファイルを有するオブジェクトに対しては当該埋め込みプロファイルを使用した色変換を行い、埋め込みプロファイルを有さないオブジェクトに対してプロファイルによる色変換を行わない処理を行う制御部を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷装置、印刷装置の制御方法、およびプログラムに関するものである。
商業印刷においては、グラフィックソフトウェアなどで作成した印刷ファイル(PDL(Page Description Language)で記述されたファイル)が印刷会社に入稿される。この場合、グラフィックソフトウェアで一般的に用いられる色空間であるRGB色空間で表現できる色域と、印刷に用いられる色空間であるCMYK色空間で表現できる色域の差異によって、入稿したPDLの色味と実際の印刷物の色味が異なってしまうことがある。
上記の課題を解決するために、プロファイルと呼ばれる変換テーブルを用いて、グラフィックソフトウェアなどで作成したPDLファイルのRGB色空間で表現されたデータ(以下、RGBデータと呼ぶ)を、CMYK色空間で表現されたデータ(以下、CMYKデータと呼ぶ)に変換する方法が知られている。
一般的に、RGB色空間で表示しているモニタの色域は、CMYK色空間で印刷された出力物の色域よりも広い。このため、モニタ上でCMYK表現の色味のシミュレーションを行うことが可能である。印刷に用いる印刷装置や用紙などの印刷条件によって表現できる色域は異なるが、印刷条件に合わせたプロファイルを用いて変換することで、グラフィックソフトウェア上で印刷した際の色味が確認でき、また、変換したCMYKの値を使って印刷をすることで、元のRGBデータの色味にできる限り近づけた出力物が得られる。
ところで、プロファイルによる変換を行った際に、変換に用いたプロファイルをPDLファイルに埋め込むことができる。プロファイルを埋め込むことによって、グラフィックソフトウェア上でPDLファイルの画像を表示したときに、変換に用いたプロファイルと表示に用いるプロファイルとの不一致を防ぐことができる。また、印刷条件に合ったプロファイル変換が行えていなかった場合には、再変換のために埋め込まれたプロファイル(以下、埋め込みプロファイルと呼ぶ)を用いる方法が知られている。
したがって、グラフィックソフトウェアの操作や印刷条件に合ったプロファイルの選択などを熟知した専門性の高いユーザ以外の一般のユーザは、変換の際にプロファイルを埋め込むことが望ましい。
しかし、プロファイルによって色を管理する際には、モニタのキャリブレーションが正しく行われている必要がある。キャリブレーションが不十分だと、プロファイル変換が正しく行われていても、実際に表示される色味にずれが生じてしまう。また、モニタの表示できる色域よりも広いスペースを作業用スペースとしてしまっている場合、モニタで表示される色味は実際の色味とは異なる。
このような場合には、埋め込みプロファイルを使わずに、別のプロファイルを使って再変換を行う場合もある。
これを実現するために、従来は、埋め込みプロファイルが存在するPDLデータに対して埋め込みプロファイルを利用しない設定を行うことができ、その場合に埋め込みプロファイルを無効にする一方策が提案されている。
それによれば、埋め込みプロファイル分析手段によってPDLデータにプロファイルが埋め込まれているか否かを判断し、プロファイルが埋め込まれている場合にはそのプロファイルの情報を前記分析手段により分析しモニタに表示し、埋め込みプロファイルを利用するか否かをユーザに問い合わせる。そこで、埋め込みプロファイルを使用する指定がされた場合には埋め込みプロファイルを使用して色変換を行い、埋め込みプロファイルの使用が指定されない場合は埋め込みプロファイルを無効にする。
特開2013―200877号公報
上記の従来技術には、プロファイルによる色管理を十分に行えない一般のユーザから入稿されたデータを印刷会社が扱う場合や、一般のユーザが自身で印刷を行う場合、埋め込みプロファイルの有無やその使用などの印刷環境設定を容易にする。しかし、プロファイルによる色管理を十分に理解し、出力物の色味に特にこだわりを持っているような専門性の高いユーザに対して十分な機能を提供できていないという課題がある。
前述のとおり、一般にRGB色空間で表現できる色域と比較してCMYK色空間で表現できる色域は狭い。このため、CMYKデータで入稿した時点で、もとのRGBデータの色域の復元は難しくなる。そこで、PDLデータをRGBデータで入稿し、印刷条件を熟知している印刷会社に色変換処理を任せることがある。
PDLデータをRGBデータで入稿し印刷会社に色変換処理を任せる場合には、出力物を作成したPDL本来の色味により近づけることが出来る。その一方、CMYKデータへの変換により色味が大きく変化するため、入稿者の期待する色味を再現するには細かな調整が必要となるため、印刷会社にとっては負担となる。
したがって、調整が必要な領域を、特に色味にこだわりたい部分に限定するなどして、印刷会社の負担を可能な限り軽減する方策が望まれる。具体的には、プロファイルがPDL内の描画オブジェクトごとに埋め込み可能なことを用いて、プロファイル埋め込まれているオブジェクトにのみ埋め込みプロファイルを入力プロファイルとして用いた色変換を行い、プロファイルの埋め込まれていないオブジェクトについてはプロファイルによる色変換を行わないという処理を行う方策が考えられる。
なお、印刷装置や用紙の条件にあったプロファイルを用意するのが手間であることから、標準的に用いられているプロファイルなどを使ってCMYKデータに変換した場合も、そのままの値で印刷すると色味に微妙なずれが生じる。この場合も印刷会社に細かな調整を依頼することがあるため、調整が必要な領域に関してはRGBデータに限定されるものではない。
上述の特許文献1の記載によると、埋め込みプロファイルを使用するか否かの設定を可能とするが、埋め込みプロファイルの存在するオブジェクトと存在しないオブジェクトそれぞれについての処理が考慮されておらず、埋め込みプロファイルを使用するとした場合の埋め込みプロファイルの存在しないオブジェクトに対しての変換処理を省略することができないという課題が存在していた。これでは、印刷会社などの専門性の高いユーザにとっては設定の柔軟性が不足している。
この課題を解決するため、例えば本発明の印刷装置は以下の構成を備える。すなわち、
印刷ファイル内の埋め込みプロファイルを使用して色変換を行う指定が可能な印刷ジョブを受信し、前記印刷ジョブの指定にしたがって色変換を行い、印刷処理を行う印刷装置であって、
受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用の明示的な指定がある場合であって、前記印刷ファイル内のオブジェクトのうち、埋め込みプロファイルを有するオブジェクトに対しては当該埋め込みプロファイルを使用した色変換を行い、埋め込みプロファイルを有さないオブジェクトに対してプロファイルによる色変換を行わない処理を行う制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、特に色味にこだわりたいオブジェクトに対しては埋め込みプロファイルを用いた色変換を行うことでユーザの望むに色味により近づけることを可能にし、また、その他のオブジェクトに対しては入稿前に変換したCMYK値を維持して印刷することが可能になる。
システム全体の構成を示すシステム構成図。 印刷装置のハード構成図。 情報処理装置のハード構成図。 印刷装置のソフトウェア構成図。 情報処理装置のソフトウェア構成図。 情報処理装置からジョブリクエストを受け付けた時の制御部205の処理の流れを説明するフロー図。 ジョブリクエストで情報処理装置から送信されるデータの構成図。 プロファイル指定を行っているジョブチケットの例を示す図。 ジョブチケットのプロファイル指定に基づいて制御部205が行う印刷装置へのプロファイルに関するジョブ設定の流れを説明するフロー図。 ジョブチケットの指定と印刷装置の設定を組み合わせた結果適用されるプロファイルのパターンを示す図 プロファイルの別パターンを示す図。 プロファイルの別パターンを示す図。 埋め込みプロファイルが存在しない場合のPDL解析処理後のフロー図。 オブジェクトごとにプロファイルを適用するジョブチケットを示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<システム構成の説明>
図1は、本発明の実施形態に係る印刷処理システムを示すブロック図である。本実施形態では印刷装置の一例としてMFP(Multifunction Peripheral)101を、情報処理装置の一例として情報処理装置102を説明する。印刷装置101と情報処理装置102がネットワーク100を介して通信可能に接続されている。
なお、図1においては、1つの情報処理装置が印刷処理システムに設けられた場合を例示しているが、印刷装置101と複数の情報処理装置がネットワーク100を介して通信可能に接続されていてもよく、情報処理装置の数に特に制限はない。また、本実施形態の印刷処理システムは、印刷装置と情報処理装置を含む場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、印刷装置を印刷処理システムとしてもよい。
まず情報処理装置102について説明する。情報処理装置102は、ジョブを投入するアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを実行することができる。また、情報処理装置102には、印刷装置101に対応するプリンタ言語で記述された印刷データを変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行いたいユーザは各種のアプリケーションなどから印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは印刷指示に基づいてアプリケーションが出力するデータを印刷装置101が解釈可能な印刷データに変換し、ネットワーク100に接続された印刷装置101に印刷データを送信することができる。
なお、本実施形態では、情報処理装置の一例としてPCを例示しているが、例えばスマートフォンやタブレット端末などの携帯情報端末などであってもよい。なお、印刷データを印刷装置に送信する方法は適宜変形できる。印刷用のアプリケーション又はドライバを介して印刷装置101に印刷データを送信するようにしてもよいし、印刷データをクラウドサーバー経由で印刷装置101へ送信するようにしてもよい。
次に印刷装置101について説明する。印刷装置101はシート上の画像を読み取る読取機能、シートに画像を印刷する印刷機能を有する。また、印刷装置101は、画像が印刷された複数のシートをとじたり、複数のシートを揃えたり、複数のシートの排出先を複数のトレイに分けたりする後処理機能を有する。なお、シートには、普通紙や厚紙などの用紙や、フィルムなどが含まれる。
本実施形態では印刷装置の一例として印刷装置101を説明するが、例えば、読取機能を有さないプリンタ等の印刷装置であってもよい。本実施形態では、一例として印刷装置が以下に説明する各種構成要件を備えるものとする。
また、印刷装置101が有する機能の一部やその他の付属的な機能を有する装置103をMFPに付加した構成を取っても構わない。この場合、情報処理装置102からは、ネットワーク100を経由して、装置103が印刷装置101の機能を提供しているように見なすことが可能である。装置103は、例えばモニタ105等の、情報処理装置102が備えるのと同様の各種入出力装置が付随されうる。また、このような付随する装置103が装着されていた場合であっても、印刷装置101は、ネットワークケーブル104を使用して、直接ネットワーク100に接続可能なように構成されていても構わない。
印刷装置101は、複数の異なる役割を持つ装置が相互に連結され、複雑なシート処理が可能なように構成されている。以下、この印刷装置101を構成する各部位に関して説明する。
プリンタ部201は、画像データに基づいて、給紙部から給紙されたシートにトナーを用いて画像を形成(印刷)する。このプリンタ部201の構成及び動作原理は以下のとおりである。
画像データに応じて変調された、例えばレーザ光などの光線を回転多面鏡(ポリゴンミラー等)により反射し、その反射光が感光ドラム上を走査露光する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられたシートに、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、シート上にフルカラー画像が形成される。また、これら4色に加え、特色と呼ぶトナーや、透明トナーなどを転写可能とする構成としても良い。こうしてフルカラー画像が形成された転写ドラム上のシートは定着器へ搬送される。定着器は、ローラやベルト等を含み、ローラ内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
なお、本実施形態に係る印刷装置101のプリンタ部201には、スキャナ203、及びプリンタ部201の上面に配置された操作部204が備え付けられている。操作部204は、実施形態に係るプリンタ部201の各種設定や操作などをユーザが行う場合の各種インタフェースを提供する。本実施形態における操作部204は、図9~11に記載の印刷装置の設定、すなわち「埋め込み使用」「マッチングモード」「プロファイル指定」を含む。これらの設定の詳細については後述する。
更にこの印刷装置101は、プリンタ部201に加え各種付随装置が装着可能なよう構成されている。
大容量給紙装置220は、プリンタ部201に脱着可能な給紙装置である。これら給紙装置は、複数の給紙部223を備える。このような構成により、プリンタ部201は、大容量のシートへの印刷処理を行うことができる。
インサータ221は、プリンタ部201によって作成されたシートに対して画像形成を伴わないシートを成果物に挿入する際に用いられる装置である。同図においては2つのトレイ224,225を備える形態の装置を示している。
この印刷装置101は、プリンタ部201を境界とし、大きく3つの部位に分けることができる。図1において、プリンタ部201より右側に配置される参照符号200の機器は、給紙系装置と呼ばれ、給紙系装置の主な役割は内部に装填されているシートを適切なタイミングで連続的にプリンタ部201に供給する。また、当該機器は、内部に装填されているシート残量の検知なども行う。プリンタ部201の内部にも給紙部223が存在し、機能的には給紙系装置と同等のことを実行することができる。プリンタ部201が備えるこれら給紙部についても説明の上では給紙系装置と呼ぶこととする。
一方、図1において、プリンタ部201よりも左側に配置される参照符号202の機器は、シート加工装置と呼ばれる。また、シート処理装置、または後処理装置とも呼ばれる。シート加工装置は、印刷処理が完了したシートに各種加工処理を加える、または集積するなどの処理を行う。前述の給紙系装置200及びシート加工装置202を併せて以後の説明においてシート処理装置200、202と呼ぶ。
<印刷装置101の説明>
図2は、印刷装置101のハードウェア構成について説明する図である。印刷装置101は、シート上の画像を読み取る読取機能、シートに画像を印刷する印刷機能を有する。また、印刷装置101は、画像が印刷された複数のシートを綴じたり、複数のシートを揃えたり、複数のシートの排出先を複数のトレイに分けたりする後処理機能を有する。なお、シートには、普通紙や厚紙などの用紙、フィルムシートなどが含まれる。
同図に示す印刷装置101は、複数の異なる役割を持つ装置が相互に連結され、複雑なシート処理が可能なよう構成されている。
また印刷装置101は、スキャナ部203から受付けたデータをHDD209に記憶し、そのHDD209から読み出してプリンタ部201で印刷するコピー機能を有する。また、外部装置から通信部の一例である外部I/F部210ユニットを介して受信したジョブデータをHDD209に記憶し、HDD209から読み出してプリンタ部201で印刷する印刷機能等を有する。印刷装置101は、このような複数の機能を備えた多機能処理装置(MFP)(印刷装置とも呼ぶ)である。尚、この印刷装置101は、カラープリント可能、或いはモノクロプリント可能のいずれでも良い。
スキャナ部203は、原稿画像を読み取り、その原稿を読み取って得られた画像データを画像処理して出力する。
制御部205のCPUがROM207及びHDD209に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、本実施形態に係る各種動作を印刷装置101により実行させる。また制御部205が、外部I/F210を介して外部装置から受信したページ記述言語(以下PDLと略す)データを解釈し、ラスタイメージデータ(ビットマップ画像データ)に展開する動作を実行するプログラム等もROM207に記憶されている。同様に、制御部205が、外部I/F210を介して外部装置から受信したジョブを解釈して処理するためのプログラム等もROM207に記憶されている。これらは、ソフトウェアによって処理される。ROM207は読み出し専用のメモリで、ブートシーケンスやフォント情報等のプログラムや上記のプログラム等の各種プログラムを予め記憶している。ROM207に格納される各種プログラムの詳細については後述する。RAM208は読み出し及び書き込み可能なメモリで、スキャナ203や外部I/F210より送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報等を記憶する。
またHDD209は、圧縮展開部206によって圧縮された画像データを記憶する。このHDD209は、処理対象となるジョブのプリントデータ等の複数のデータを保持可能に構成されている。制御部205は、スキャナ部203や外部I/F210等の各種入力ユニットを介して入力された処理対象となるジョブのデータを、このHDD209に格納し、HDD209から読み出してプリンタ部201に出力してプリントする。又、制御部205は、HDD209から読み出したジョブデータを、外部I/F210を介して外部装置へ送信できるようにも制御する。このように制御部205は、HDD209に格納した処理対象ジョブのデータの各種出力処理を実行する。圧縮展開部206は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、HDD209に記憶されている画像データ等を圧縮したり伸張したりする。また制御部205は、シート処理装置200、202の動作も制御する。シート処理装置200、202は、図1で説明した給紙系装置及びシート加工装置に相当する。
外部I/F210は、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、外部専用装置と画像データなどを送受信する。HDD209には、この印刷装置101によって永続的に記憶及び変更、管理される各種管理情報なども格納される。又、印刷装置101は、HDD209に記憶された印刷対象のジョブのデータの印刷処理を実行するプリンタ部201を備える。印刷装置101は、ユーザインタフェース部の一例に該当する、表示部を有する操作部204も備えている。印刷装置101が備える制御部の一例に該当する制御部205は図示しないCPUを有し、この印刷装置101が備える各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御する。ROM207には、制御部205により実行される後述するフローチャートの各種処理等を実行するためのプログラムを含む。本実施形態で必要な各種の制御プログラムが記憶されている。又、ROM207には、ユーザインタフェース画面(以下、UI画面)を含む、操作部204の表示部に各種のUI画面を表示させるための表示制御プログラムも記憶されている。
<情報処理装置102の説明>
図3は、実施形態に係る情報処理装置(PC)102の構成を示すブロック図である。
同図において、CPU301は、ROM303のプログラム用ROMに記憶された、或いはHDD311からRAM302にロードされたOSや一般アプリケーション、製本アプリケーション等のプログラムを実行する。ROM303は、またフォントROMやデータROMを有している。RAM302は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)305は、キーボード(KB)309やポインティングデバイス(不図示)からの入力を制御する。表示コントローラ(CRTC)306は、表示部(CRT)310への表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)307は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル等を記憶するHDD311等とのアクセスを制御する。ネットワークコントローラ(NC)312は、ネットワーク100に接続されて、そのネットワーク100に接続された他の機器との通信制御処理を実行する。バス304は、CPU301とRAM302、ROM303及び各種コントローラ等を接続して、データ信号や制御信号を搬送している。
<印刷装置101のソフトウェア構成図>
図4は、実施形態に係る印刷装置101のプログラムを説明する図である。これらプログラムはROM207に格納され、印刷装置101が備える制御部205により読み出されて実行される。
オペレーティングシステム401は、印刷装置101の機能を実現する各種プログラムの実行環境を提供することを目的としたプログラムである。これは、主に印刷装置101のメモリ、即ちROM207やRAM208,HDD209等の資源管理、及び図2に示す各部の基本的な入出力制御等の機能を提供する。
データ送受信プログラム402は、外部I/F210を経由してデータの入出力要求が発生した際に行われる送受信処理を行う。具体的には、TCP/IP等のプロトコルスタックを内包し、ネットワーク100経由で接続される外部機器等との間で交わされる各種データの通信を制御する。ここで行われる通信処理は、データパケットの送受信レベルやHTTPサーバー等の通信処理に特化した処理で、後述する受信したデータの内容に関する解析処理は含まない。データの解析処理は、制御部205によって別プログラムの記述内容に基づいて実行される。
コピー機能プログラム403は、印刷装置101ユーザが、操作部204からコピーファンクションの実行を指示した際に、その操作部204からの指示により制御部205によって実行されるコピー機能を実行するためのプログラムである。制御部205によって行われるコピー機能では、印刷装置101の資源を、このプログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示する。それにより最終的にコピー処理が実行されるように制御される。これら各デバイスには、スキャナ部203やプリンタ部201、シート処理装置200、202、HDD209、圧縮伸張部206、RAM208等が含まれる。
スキャン機能プログラム404は、印刷装置101のユーザが操作部204からスキャン機能の実行を指示した際に、操作部204からの指示により制御部205によって実行されるスキャン機能を実行するためのプログラムである。スキャナ部203、HDD209、圧縮伸張部206、RAM208等のモジュールが、このプログラムに記述された処理順序、処理条件に従って制御部205によって制御される。その際に、適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することにより最終的にスキャン処理が実行されるように制御される。
PDL機能プログラム405は、PDLデータ(印刷ジョブデータ)が外部I/F210経由で印刷装置101によって受信された場合に、制御部205によって実行されるPDL機能を実行する。制御部205によって行われるPDL機能では、指定されたPDLファイルの解析処理を行い、印刷画像を作成する。PDLファイルの解析処理にはJDF(Job Description Format)機能プログラム406がJDFを解析して得られた印刷設定を使用する。JDFとは、面付け、給紙、排紙、仕上げ、プロファイルなど、印刷に関わる様々な指定を行うことのできるジョブチケットのフォーマットの一つである。
JDF機能プログラム406は、JDFジョブデータが外部I/F210経由で印刷装置101に受信された場合に、外部I/F210の指示で制御部205によって実行されるJDF機能を実行するプログラムである。制御部205によって行われるJDF機能では、受信したJDFの解析処理を行い、印刷に使用する印刷設定を作成する。本実施形態におけるJDF機能プログラム406は、JDFのうちPDL部1013のみを解析し、PDLのURLを取得する機能を有する。また、図8のフローチャートに記載の各種設定を作成する機能を有する。解析した結果JDFに正しくない設定が含まれるか否かの判別処理、及び正しくない設定を解消するための設定変更等を行うプログラムも含まれている。
BOX機能プログラム407は、印刷装置101のユーザが操作部204からBOXファンクションの実行を指示した際に、操作部204からの指示により制御部205によって実行されるBOX機能を実行する。このBOX機能では、このプログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することによりBOX処理が実行される。これらデバイスには、スキャナ部203やプリンタ部201、シート処理装置200、202、HDD209、圧縮伸張部206、RAM208等が含まれる。また、このボックス機能によりHDD209に格納されたジョブデータを、格納時のそのジョブの設定を変更して、そのジョブを実行できる。
ホールド機能プログラム408は、印刷装置101のユーザが操作部204からホールド機能の実行を指示した際に、制御部205によって実行されるプログラムである。ホールド機能は、印刷装置101のHDD209に印刷対象のデータをユーザから印刷指示があるまで記憶しておき、その後、ユーザから印刷指示を受け付けたデータに従って印刷を実行する機能である。ホールド機能では、このプログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいて制御部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することによりジョブホールドによる印刷処理が実行される。これらデバイスには、プリンタ部201、シート処理装置200、202、HDD209、圧縮伸張部206、RAM208等が含まれる。格納されたジョブデータに対して、格納時の設定を変更して実行することが可能である。
UI機能プログラム409は、操作部204の制御用プログラムである。UI機能プログラム409は、印刷装置101のユーザが操作部204から入力した内容を識別し、適切な画面遷移及び制御部205に対する処理依頼指示を行う。
メディア管理プログラム410は、印刷装置101が利用可能なシートに関連する管理機能を実行するためのプログラムである。このプログラムによって管理されるシート関連情報は、HDD209に格納される。
ジョブ管理プログラム411は、印刷装置101がコピー機能プログラム404、PDL機能プログラム405,JDF機能プログラム406などのプログラムによって作成された一連の処理をジョブとして管理するプログラムである。ジョブに含まれる一連の処理にはリップ処理、印刷処理といった同時に実行可能な数が限られたものが存在する。ジョブ管理プログラムはこれらの処理の順番を制御し、実行結果(ログ)などの管理も行う。
ジョブは、制御部205によって実行される。ジョブ受信時の制御部205の制御の流れは、図6の説明にて後述する。
<情報処理装置102のソフトウェア構成図>
図5は、実施形態に係る情報処理装置102が有するプログラムの構成を例示した図である。
オペレーティングシステム501は、情報処理装置102の機能を実現する各種プログラムの実行環境を提供することを目的としたプログラムである。これは、情報処理装置のメモリ、即ちROM303やRAM302,HDD311等の資源管理等の機能を提供する。
デバイスドライバ502は、情報処理装置102に接続される各種ハードウェアを制御するためのプログラムである。このデバイスドライバ502には、KBC305、表示コントローラ306、DKC307等を制御するためのプログラムも含まれる。
印刷アプリケーションプログラム503は、情報処理装置102上で動作し、印刷システムのユーザに各種機能やサービスを提供することを目的としたプログラムの総称である。印刷アプリケーションプログラム503は、印刷ジョブのデータを作成もしくは編集する機能を有する。また印刷アプリケーションプログラム503は、そのアプリケーション503の図示しない設定画面より設定された各種印刷仕様から、対応する印刷設定に変換する機能を持つ。更に、印刷アプリケーションプログラム503は、HDD311に保存されている印刷設定ファイルを選択し、印刷ジョブデータを作成する機能も有する。印刷設定として、PDLコマンド形式若しくはJDFなどのジョブチケットに変換し、ジョブチケット単体、もしくは印刷対象データと合成するなどして印刷ジョブデータを作成する能力を有する。
ネットワーク制御プログラム504は、印刷アプリケーションプログラム503によって作成された印刷ジョブデータを、ネットワーク100を介して接続される印刷装置101に対して送信する際に実行されるプログラムである。このプログラム504は、印刷データの送信、送信後は、印刷装置101により実行される印刷ジョブの進捗情報を取得するなどの機能をも有するように構成可能である。
その他のプログラム505は、上記のいずれにも該当しないプログラム群が含まれるが、それらの詳細な説明は省略する。
<印刷ジョブ受付時のフロー図>
図6は、印刷ジョブ受信時の印刷装置101の制御部205の制御の流れを示すフローチャートである。情報処理装置102から外部I/F210を介して、印刷ジョブを受け付けたところからフローを開始する。図6は受け付けた印刷ジョブを中心に見た時の処理の流れを説明している。
S601にて、制御部205は外部I/F210を介して情報処理装置102から送信された印刷ジョブデータのうち、JMF(Job Messaging Format)パートを受信し、JDF機能プログラム406を実行することで解析する。JMFとは、ワークフローに接続される機器を統一したコマンド体系に基づき制御するための通信関連の仕様である。JMFで提供される機能を利用して、ジョブを投入したり、デバイスから各種情報を取得したりすることが可能となる。印刷ジョブデータの構造に関しては図7Aを用いて説明をする。JMFパートを受信、解析したら、制御部205は処理をS602に進める。
S602にて、制御部205は、JMFパートを解析した結果、受信したJMFが印刷指示のメッセージであるかを判定する。印刷指示のメッセージはCommand-SubmitQueueEntryである。制御部205は、受信したJMFが印刷指示のメッセージであると判定した場合は処理をS603に進め、そうでない場合にはフローを終了する。なお、JMFにエラーがある場合にもフローを終了する。
S603にて、制御部205はジョブを生成し、生成後に処理をS604に進める。
S604にて、制御部205は外部I/F210を介して情報処理装置102から送信された印刷ジョブデータのうち、JDFパートを受信し、ファイルに保存する。この後、制御部205は処理をS605に進める。
S605にて、制御部205は、JDFのうちPDL部のみを解析し、必要な値を記憶する。記憶する値には少なくともPDLのURLと、ファイルの種類を指定する属性の値が含まれる。JDFのPDL部については、図7Bを参照して後述する。JDFの解析は、S604で保存したJDFファイルを読み出して行ってもよく、S604で外部I/F210から読み出したデータに対し直接実施しても良い。制御部205は、PDL部の解析を終えると、処理をS606に進める。
S606にて、制御部205は、S605のPDL解析でエラーが発生したかを判定する。エラーが発生していると判定した場合、制御部205は処理をS614に分岐し、発生していないと判定した場合はS607に処理を進める。S605で検出されるエラーについては後述の図7Bの説明で記載しているが、その記載の内容に限定するものではない。
S607にて、制御部205は、S605で記憶したPDLのURLを参照し、PDLファイルが印刷ジョブデータに含めて送信する指定がされているかを判定する。複数のPDLが指定されている場合には、指定されている順番に判定対象とするものとし、処理は1つずつ進める。JDFではURL属性に“cid:”で始まる値が指定されている場合には印刷ジョブデータに含めて送信する指定となる。印刷ジョブデータに含める指定がされていると判定した場合、制御部205は処理をS609に、そうでない場合にはS608に処理を進める。
S608にて、制御部205は、S605で記憶したファイルのURLを参照し、配置されたPDLファイルを取得する。取得する手段にはHTTPやSMB、WEBDAVなどがあり、URLで指定された方法を用いる。
S609にて、制御部205は、印刷ジョブデータに未取得のデータがあるかを判定する。JDFをHTTPで送信する場合には印刷ジョブデータはMIMEという形式で送信される。MIMEはデータごとにパートとして区別できるようになっている。印刷ジョブデータに未取得のデータがあると判定した場合、制御部205はS611に、全て取得したと判定した場合はS614に処理を進める。
S610にて、制御部205は、S608で実施したPDLの取得でエラーが発生したかを判定する。制御部205は、エラーが発生したと判定した場合にはS614に、発生していないと判定した場合はS612に処理を進める。S610で判定されるエラーの一例としては、PDLが取得できなかった場合などがあるが、それに限定するものではない。
S611にて、制御部205は印刷ジョブデータに含まれる未取得のデータのファイルの種類が、S605で取得したJDFで指定されたファイルの種類と一致しているかを判定する。ファイルの種類は、MIME形式ではパート先頭のヘッダーの内、“Content-Type”の値を参照することで、判定することができる。制御部205は、ファイルの種類が一致していると判定した場合はS613に、不一致であると判定した場合はS614に処理を進める。
S612にて、制御部205は、取得したPDLをPDL機能プログラム405が制御部205に実行されることによって作成されるPDL解析部に送信する。実際にはPDLは既定量だけ読みだしたら順次PDL解析部に送信することで、ストレージおよびメモリの使用を抑える。制御部205は、PDLのPDL解析部への送信を終えると、S615に処理を進める。なお、PDL解析部は、制御部205のCPUがROM207またはHDD209に記憶されているプログラムを読み出して実行することで実現するものとするが、制御部205とは独立したハードウェアで実現させても構わない。
S613にて、制御部205は、印刷ジョブデータから取得したPDLをPDL解析部に送信する。MIME形式で送信する場合には、base64などの形式でエンコードされているため送信前にデコードを行う必要がある。ここでも同様に、制御部205は、規定量ずつ、PDL解析部に送信する。この後、制御部205は、処理をS615に進める。
S614にて、制御部205は、受け付けた印刷ジョブをキャンセルする。制御部205は、PDLデータの取得を中止し、ジョブ管理プログラム411が制御部205に実行されることによって作成されるジョブ管理部に登録したジョブ指示の削除依頼を行う。またPDL解析部にPDLファイルを送信している場合にはPDL解析部にPDLファイルの削除指示を行う。制御部205は、印刷ジョブをキャンセルしたら、処理をS616に進める。
S615にて、制御部205は未取得のPDLがあるか否かを判定する。制御部205は、未取得のPDLがあると判定した場合は処理をS607に戻し、次のPDLに関して処理を行う。一方、制御部205は、未取得のPDLが無いと判定した場合は処理をS617に進める。
S617にて、制御部205は、JDF解析済みジョブが規定数未満であるかを判定する。JDF解析済みジョブの規定数はリソース上の制約によって必要となる値であり、JDF全体を解析し値を記憶しておくことができるジョブの個数である。JDFはS619で解析され、S628でジョブが破棄されることによってJDF解析済みジョブ数が増減する。制御部205は、JDF解析済みジョブが規定数未満であると判定した場合はS619に、そうでない場合にはS618に処理を進める。
S618にて、制御部205は、JDF解析済みジョブが規定数未満になるまで待機をする。JDF解析済みジョブの数は、先行してJDFが解析されたジョブにおいてS630でジョブを破棄することによって減少する。こうして、制御部205は、JDF解析済みジョブが規定数未満になったと判定した場合は処理をS619に進める。
S619にて、制御部205は、S604でファイルに保存したJDFを解析する。S605でPDL部のみを解析、記憶したときと異なり、ここで行う解析の方法に制限はない。制御部205は、JDF全体を解析し、値を記憶する。そして、制御部205は、解析を終えると、S620に処理を進める。なお、後述する図7Bの入力プロファイル部723およびページごとの入力プロファイル部727~730についても、S619において解析され、値が記憶される。
S620にて、制御部205は、S619のJDF解析においてエラーが発生したかを判定する。エラーにはXMLの構文解析、実施できないジョブの指定、禁則の指定などが含まれる。制御部205は、エラーが発生したと判定した場合はS627に、発生していないと判定した場合はS621に処理を進める。
S621にて、制御部205は、PDL解析部の解析実施リソースが空いているかを判定する。解析実施リソースは同時に解析可能なジョブ数などによって規定される。制御部205は、PDL解析実施リソースに空きがあると判定した場合はS623に、無いと判定した場合はS622に処理を進める。
S622にて、制御部205は、PDL解析部の解析実施リソースに空きができるまで待機する。先行してPDL解析を行っているジョブの解析処理が完了することによって空きが発生する。そこで、制御部205は、解析実施リソースに空きができたと判定した場合、処理をS623に進める。
S623にて、制御部205は、PDL解析部を用いて、ジョブに紐付けられたPDLファイルの解析を実施する。PDL解析はJDFで指定された印刷設定を反映させて、印刷画像を作成するリップ処理などによって構成される。制御部205は、PDL解析を完了すると、処理をS624に進める。
S624にて、制御部205は、プリンタ部201の印刷リソースに空きがあるかを判定する。通常印刷リソースはジョブ管理部に登録されているジョブのうち、最も早く受け付けたジョブ1つに与えられる。制御部205は、印刷リソースに空きがあると判定した場合はS626に、空きが無いと判定した場合はS625に処理を進める。
S625にて、制御部205はプリンタ部201の印刷リソースに空きができるまで待機する。先行して印刷を行っているジョブ印刷が完了することによって空きが発生する。したがって、制御部205は、印刷リソースに空きができた場合、処理をS626に進める。
S626にて、制御部205は、S623で作成した印刷画像を用紙上に形成する印刷処理を行う。印刷処理には印刷画像作成後の前処理、すなわち面付などの処理が含まれることもある。制御部205は、印刷処理を完了した場合、処理をS627に進める。
S627にて、制御部205は、印刷結果を示すレポート情報を指定の送信先に送信する。送信先は印刷ジョブデータを受け付けた情報処理装置102でもよく、ネットワーク上の他のデバイスでも良い。レポート情報には、少なくとも印刷が正常に完了したか、エラーの発生、キャンセル操作の受付などにより途中で終了したかを示す情報が含まれる。JDFを用いる場合には、送信先はJMF内のReturnJMF属性の値として指定される。
S628にて、制御部205は、ジョブ管理部に登録されている当該ジョブを削除する。これにより解析済みJDFジョブ数の値が減少する。制御部205は、ジョブを破棄すると、このフローを終了する。
<印刷ジョブデータの構成およびJDFの模式図>
図7A、図7Bを参照して、情報処理端末102から受信する印刷ジョブデータの構造とJDFについて説明する。
図7Aは、JDFを使用した印刷指示要求である時の印刷ファイル内(印刷ジョブ)のデータ構成を表している。
MIMEデータ700は、印刷ジョブデータを構成するJMF、JDF、PDLファイルをMIMEと呼ばれる形式で連結したものである。MIMEは電子メールで様々なファイルを扱えるように考案された方式である。MIMEを構成する各ファイルはboundaryと呼ばれる文字列で区切られたパートとして連結されている。各パートの冒頭にはパートヘッダーがあり、パートヘッダーにはパートに含まれるファイルの情報などが記載されている。
JMFパート701は、JMFファイルを格納したMIMEパートである。本実施形態で扱うのはJMFが印刷指示を行うCommand-SubmitQueueEntryの場合である。また実施形態で実施する上でMIMEに必ず含まれていなくてはいけないのはJMFパートのみである。JMFパート701は必ずMIMEの最初のパートに含まれていなくてはならない。ただしJMFパートのみの場合、必ずしもMIME形式にする必要もない。
JDFパート702は、JDFファイルを格納したMIMEパートである。JDFには印刷の指定に係るあらゆる指定を記述することができる。このJDFは図7Bの例を用いて説明をする。なおJMFではJDFを同時に送信せずに、JDFが配置されているURLを指定する方法がある。この指定方法を行った場合にはMIME700にJDFパートは含まれない。
PDLパート703は、PDLファイルを格納したMIMEパートである。図はPDFの場合を示している。JMF、JDFとは異なり、MIME700には複数のPDLパート703を含めることができ、また1つも含めないことも可能である。PDLパート703の数は、PDL部713(図7B参照)に記載されたPDLファイル指定の内、同時送信が指定されたファイル数となる。PDL部713の指定と数が合わず、PDLパートの数が足りない場合、S609でエラーとして検出される。PDLパートがバイナリデータである場合には、必ずbase64などの形式によりエンコードされていなくてはならない。
図7Bは、実施形態で扱うJDFの例を示したものである。JDFには多種多様な印刷指定を行うことができるが、ここでは実施形態に関連する部位だけを説明する。なお、図7Bに記載のJDFは、省略している部分が存在するため、このままジョブとして送信するとJDF解析にてエラーが検出されることになる。
JDF部711は、JDF要素によって記載される部位である。JDFは必ずJDF部711から記載を始めなくてはならない。ルート要素がJDFではない場合、S605にてXML構文エラーが検出されることになる。
Resource部712は、印刷に使用するリソースを記載する部位である。印刷に使用する設定や印刷ファイル、印刷用紙などを指定する値が記載される。本実施形態ではResource部712の指定は必須である。Resource部712の指定がない場合、S605にてPDL指定なしエラーが検出されることになる。
PDL部713は、印刷に使用するPDLファイルを指定する部位である。本実施形態ではPDL部の指定は必須である。PDL部713の指定がない場合、S605にてPDL指定なしエラーが検出されることになる。
PDL部713には複数のPDLファイルの指定を行うことができる。図7Bでは2つのPDLファイル指定部714,715が記載されている。少なくとも1つのPDLファイルの指定が必須であり、指定がない場合には、S605にて、PDL指定なしエラーが検出されることになる。
PDLファイル指定部714,715は、3つの要素の階層によって構成されている。すなわち“RunList”、“LayoutElement” “FileSpec”である。このうち実際に使用する値が指定されているのは“FileSpec”要素内のファイル値指定部716,717である。“FileSpec”要素は必須要素であり、指定されていない場合は構文エラーが検出される。また1つもPDLファイル指定部714,715が指定されていない場合、S605にて、PDL指定なしエラーが検出されることになる。
ファイル値指定部716,717は、印刷に使用するファイルを示す値が記載されている部位である。本実施形態ではすくなくともURL属性719、721、MimeType属性718,720の指定が必要である。ファイル値指定部716,717の開始を検知したら、S605にて、URL属性、MimeType属性の値を取得し記憶する。他の属性の値は取得しない。属性が指定されていない場合には未指定を記憶し、S606にて、ファイル情報の未指定エラーが検出されることになる。
URL属性719、721はファイルの配置場所を指定する属性である。URLはファイルを取得するURLスキームの種類とファイルのパスによって構成されている。本実施形態ではURLスキームとして “http”、“cid”をサポートする。非サポートのURLスキームが指定されている場合には、S606にて、非サポートURLスキームの指定エラーが検出されることになる。URLスキームとして“cid”が指定されている場合には、S607にて、印刷ジョブデータにPDLファイルが含まれると判定され、S613にて印刷ジョブデータからの受信が行われる。URLスキームとして“cid”以外のサポートが指定されている場合には、S608で指定されたパスから指定されたURLスキームを使用してファイルの取得が行われる。
色変換部722は、色変換に使用するプロファイルや、変換方法などを指定する部分である。ここでは、本実施形態に関する部分のみ記載しているが、指定できる要素は記載の内容に限定されるものではない。また、指定する属性やその値も一例であり、記載されるものに限定されない。色変換部722の指定がジョブ設定にどのように反映されるかは、図8のフローチャートにて後述する。
色変換部722は、 “ColorSpaceConversionParams”をルート要素として、その直下に、入力プロファイル部723と、ルート要素と同じ“ColorSpaceConversionParams”を入れ子にしているページごとの色変換部727~730の2つの要素を持つ。ルート要素の色変換部722は1つのみ指定可能だが、ページごとの色変換部は複数指定可能である。
入力プロファイル部723において、実際に使用する入力プロファイルの指定を行っているのは“FileSpec”要素内のプロファイル指定部724である。プロファイル指定部724は、変換に使用するプロファイルを特定するための値が記載されている部位である。プロファイル指定部724には、ResourceUsage属性725とURL属性726が指定されており、ここでは埋め込みプロファイルの使用を明示的に指定している。
ResourceUsage属性725は、埋め込みプロファイルを使用する指定を行うプロファイル指定部724内の属性なので、値は“SourceProfile”となっている。詳細は後述する。
URL属性726については、ページごとではなく、PDLファイルに対して設定する。具体的には、値を埋め込みプロファイルを使用したいPDLのURLとすることで、当該PDLに対して埋め込みプロファイルを使用する指定を記憶する。このとき、URL属性726は、PDL部713で指定したPDLのURL属性、ここでは参照符号719、721のいずれかを指定する。なお、URL属性726は、入力プロファイル部723のように“ColorSpaceConversion”要素のSourceCS属性が“ICCBased”であるときだけ指定可能である。SourceCS属性を“ICCBased”とできるのはルート要素の色変換部の直下の入力プロファイル部のみであり、ページごとの色変換部735~738の下の入力プロファイル部には指定できない。
ページごとの色変換部727~730は、色変換部722で行った指定をページごとに行う部分であり、基本的な構造は色変換部722と同様である。ページの指定は“ColorSpaceConversionParams”のRunIndex属性731~734で行う。図7Bでは、1ページごとに指定しているが、範囲指定も可能である。指定するページは連続していて且つPDL部で指定したPDLファイルの合計ページ数の範囲内である必要がある。PDLファイルのページ数は、PDLファイル指定部714,715の“RunList”要素のNPage属性で指定されている。
なお、ページ番号として指定する値は、最初のページを0として、1ページごとに1ずつ増加させた値となる。PDLファイルが複数指定されている場合には、2つ目以降のPDLファイルのページ番号は、前のPDLファイルの最後のページに続けて割り振られる。例えば、RunIndex属性731の値は“0~0”となっているが、これは、1つ目のPDLファイルの最初のページを指定していることになる。また、RunIndex属性733の値は“3~3”となっているが、PDLファイル指定部714の“RunList”要素のNPage属性が“3”であることから、RunIndex属性733で指定しているページは、2つ目のPDLファイルの最初のページである。
ページごとの入力プロファイル部735~738およびページごとのプロファイル指定部 参照符号739~742については、基本的な構造は入力プロファイル部723およびプロファイル指定部724と同様である。
ResourceUsage属性743、745、747、749は、プロファイルによる色変換の際の変換先の色空間を指定する部分である。通常は、値を“SourceProfile”とすることで、Lab空間へと変換するが、この場合、もう一度変換を行ってCMYK空間にする必要がある。そこで、ResourceUsage属性749のように値を“DeviceLInkProfile”とすることで、直接CMYK空間に変換する色変換処理を指定することができる。今後、このような色変換の際の変換先の色空間を指定することをマッチングモード指定と呼び、また、Lab空間に変換するモードをICCプロファイル、直接CMYK空間に変換するモードをデバイスリンクプロファイルと呼ぶこととする。ResourceUsage属性725では、値を“SourceProfile”としていたが、これは埋め込みプロファイルを入力プロファイルとして使用する指定を行うためである。
UserFileName属性744、746、748、750は、実際に色変換に用いるプロファイル名を指定する部分である。ここでは、例としてUserFileName属性744、748のように、値を“JapanColor(Canon)”とすることで、印刷装置の保有するプロファイルに対応する値を指定していることとする。
また、UserFileName属性には、プロファイルによる変換を行わない指定もすることが可能である。ここでは、例としてUserFileName属性746のように、値を“None”とすることでプロファイルによる変換を行わない指定をおこなっているものとする。なお、UserFileName属性750では無効な値を指定しているものとし、ここでは一例として“InvalidName”としている。
なお、プロファイル指定部724では埋め込みプロファイルを使用する指定を行うためURL属性726を指定していたが、URL属性726の代わりにUserFileName属性を指定することで、ジョブ全体に対して適用するプロファイルを指定することも可能である。
<プロファイルに関するジョブ設定の流れを説明するフロー図>
図8はジョブチケットのプロファイル指定に基づいて制御部205が行う印刷装置へのプロファイルに関するジョブ設定の組み合わせを説明するフロー図である。以下、図7Bを例にして、フロー図の説明を行う。
S801にて、制御部205は、ジョブチケットに埋め込みプロファイルを使用する指定が行われているかどうかを確認する。図7Bでは、URL属性726がこの指定に該当する。
ここで有効な値、すなわちPDL部713で指定されているURL属性の値いずれかと同じ値が指定されていれば、処理はS802に進む。また、PDL部713で指定されているURL属性以外の値が指定されている、またはURL属性726が指定されていない場合は、処理はS803に進むことになる。
S802にて、制御部205は、有効なURLとして当該PDLの埋め込みプロファイルが存在するオブジェクトに対して埋め込みプロファイルを適用する設定を行う。設定を行った後、制御部205は処理をS803に進める。
S803にて、制御部205は、ジョブチケットのマッチングモード指定の確認を行う。ResourceUsage属性743、745、747、749がこの指定に該当する。制御部205は、デバイスリンクプロファイルが指定されている場合はS804、ICCプロファイルが指定されている場合はS805に処理を進める。また、制御部205は、指定が無い、もしくは無効な値である場合は、処理を終了する。
S804にて、制御部205は、マッチングモードをデバイスリンクプロファイルにする指定を行い、処理をS806に進める。また、S805にて、制御部205は、マッチングモードをICCプロファイルにする指定を行い、処理をS807に進める。
S806にて、制御部205は、指定されたデバイスリンクプロファイル名の確認を行う。UserFileName属性750がこの指定に該当する。ここで、有効な値が指定されている場合、制御部205はS808に、無効な値が指定されている場合はS809に処理を進める。また、制御部205は、属性の指定がない場合は処理を終了する。
S807にて、制御部205は、指定されたICCプロファイル名の確認を行う。UserFileName属性744、746、748がこの指定に該当する。ここで、制御部205は、有効な値が指定されている場合はS810に、無効な値が指定されている場合はS809に処理を進める。また、制御部205は、属性の指定がなければ処理を終了する。
S808にて、制御部205は、適用するプロファイルをジョブチケットで指定されたデバイスリンクプロファイルにする指定を行う。S809にて、制御部205は、マッチングモード及びプロファイル名の指定を破棄し印刷装置のデフォルトの設定を適用する指定を行う。そして、S810にて、制御部205は、適用するプロファイルをジョブチケットで指定されたICCプロファイルにする指定を行う。
<適用されるプロファイルのパターンを示す図>
図9(a),(b)は、JDFのプロファイル指定と印刷装置のプロファイル設定の組み合わせで、結果どのようにプロファイルが適用されるかを、図7BのJDFを基に示した表である。適用されるプロファイルは、プロファイルが埋め込まれているオブジェクトとプロファイルが埋め込まれていないオブジェクトに分けて、ページごとに示している。なお、ページ番号はJDF指定と同様に、最初のページを0としている。
図9(a)は、印刷装置の設定が埋め込みプロファイルを使用しない、且つ、マッチングモードがICCプロファイル且つ、前記マッチングモードで指定できるいずれかのプロファイルが指定されている場合に、図7BのJDFを投入した場合に適用されるプロファイルを示している。
プロファイルが埋め込まれているオブジェクトについては、印刷装置の設定では埋め込みプロファイルを使用しない設定がされている。しかし、p0、p1、p2、つまり図7BのJDFにおいて埋め込みプロファイルを使用する指定を行ったPDLファイルに関しては設定が上書きされ、埋め込みプロファイルが適用される。なお、p3、p4、p5に関してはJDFにて指定がないため、印刷装置の設定に従う。これにより、埋め込みプロファイルが破棄され、プロファイルが埋め込まれていないオブジェクトと同様のプロファイルが適用される。
プロファイルが埋め込まれていないオブジェクトについても、JDFにて指定が行われた場合には設定が上書きされる。p0、p1、p3では、マッチングモード及びプロファイル指定が有効であり、結果として指定した通りのプロファイルが適用される。なお、p1においてはプロファイルによる変換を行わない指定を行っており、結果としてプロファイルの存在するオブジェクトに対しては埋め込みプロファイルを適用し、プロファイルの存在しないオブジェクトに対しては変換を行わない処理が行われている。p2、p4では、JDFによる指定が行われていないため、印刷装置で設定したICCプロファイルが適用される。p5では、プロファイルの指定において印刷装置で設定できるプロファイルに対応していない無効な値を指定しているため、設定が破棄されてプロファイルによる変換が行われない。
図9(b)は、印刷装置の設定が埋め込みプロファイルを使用する且つ、マッチングモードがデバイスリンクプロファイル且つ、前記マッチングモードで指定できるいずれかのプロファイルが指定されている場合に、図7BのJDFを投入した場合に適用されるプロファイルを示している。以下、図9(a)との差分のみ説明する。
プロファイルが埋め込まれているオブジェクトに関しては、JDFにおいて埋め込みプロファイルを使用する指定が行われていない場合は印刷装置の指定に従うため、全範囲で埋め込みプロファイルが適用される。また、p2、p4では、印刷装置のマッチングモードがデバイスリンクプロファイルのため、印刷装置で設定したデバイスリンクプロファイルが適用される。
<適用されるプロファイルのパターンを示す図、別パターン1>
図10は、プロファイルが埋め込まれていないオブジェクトに対して適用されるプロファイルをJDFに指定した組み合わせによって変化させた例を、図9(a)を基に示した表である。したがって、図9(a)のプロファイル適用結果と同時には成立しない。
JDFにおいてページごとにマッチングモード及びプロファイル指定が行われている場合に、p2のように埋め込みプロファイルを使用する指定がされているが、マッチングモード以下の指定が行われていないページに対しては、プロファイルによる変換を行わないことをユーザが意図していると考えられる。したがって、このような場合にはプロファイルの埋め込まれていないオブジェクトに対してはプロファイルによる変換を行わない指定を行ってもよい。
<適用されるプロファイルのパターンを示す図、別パターン2>
図11は、プロファイルが埋め込まれているオブジェクトに対して適用されるプロファイルを、JDFに指定した組み合わせによって変化させた例を、図9(b)を基に示した表である。したがって、図9(b)のプロファイル適用結果と同時には成立しない。
p3のように埋め込みプロファイルを使用する指定がされていないが、マッチングモード以下の指定が行われているページに対しては、埋め込みプロファイルの有無に関わらずマッチングモード以下で指定したプロファイルを適用することをユーザが意図していると考えられる。したがって、このような場合には印刷装置の設定に関わらず、プロファイルの埋め込まれているオブジェクトに対して、埋め込みプロファイルを破棄してプロファイルの埋め込まれていないオブジェクトと同様に扱うような指定を行ってもよい。
<埋め込みプロファイルが存在しない場合のPDL解析処理後のフロー図>
図12は、図6のS623のPDL解析の結果、PDLにプロファイルが埋め込まれたオブジェクトが存在しない場合の処理を追加したフロー図である。
S623の後、制御部205は、S1201に進み、PDLの埋め込みプロファイルの有無を確認する。制御部205は、埋め込みプロファイルがあると判定した場合はS624に、埋め込みプロファイルが無いと判定した場合はS1202に処理を進める。
S1202にて、制御部205は、JDFにおいて埋め込みプロファイルの使用の指定がされているかどうかを確認する。制御部205は、埋め込みプロファイルの指定がされていると判定した場合はS1203に、埋め込みプロファイルの指定がされていないと判定した場合はS624に処理を進める。
S1203にて、制御部205は、ユーザに対して埋め込みプロファイルが存在しないことを通知し、処理をS1204に進める。S1204にて、制御部205は、S1203を踏まえて、ユーザに対して印刷を続行するかどうかの選択を促し、処理をS1205に進める。S1205にて、制御部205は、S1204にてユーザに促した印刷の続行可否の入力を待つ。制御部205は、ユーザから印刷の続行が選択されと判定した場合はS624に、印刷の中断が選択されたと判定した場合はS627に処理を進める。
なお、S1204およびS1205については省略してもよく、その場合、S1203のあとはS624に進む。
<オブジェクトごとにプロファイルを適用するジョブチケットを示す図>
図13は、埋め込みプロファイルを使用するかしないかをPDL内のオブジェクトごとに指定しているJDFの一部を示す図である。
図7BのJDFと同様に、PDL部1301で指定したPDLのURLを、入力プロファイル部1302内のプロファイル指定部1303、1304のURL属性1305、1307にて指定する。
オブジェクトごとの埋め込みプロファイルの指定は、UID属性1306、1308で行う。UID属性1306.1308には、PDLのオブジェクト番号を指定する。オブジェクト番号は、プロファイル指定部を複数記述することによって複数指定することが可能である。また、オブジェクト番号にはテキストやグラフィックを指定するものの他にページを指定するものもあり、ページを指定した場合には指定ページのすべてのオブジェクトに対して埋め込みプロファイルの使用が指定されることになる。なお、ページとそのページ内のオブジェクトの両方に対して埋め込みプロファイルの指定がされている場合は、ページ内のオブジェクトに対する指定を無視する。
以上、本実施形態では、PDL内のプロファイルの埋め込まれたオブジェクトとプロファイルの埋め込まれていないオブジェクトのそれぞれに対して柔軟なプロファイル設定を可能にし、ユーザの色変換に対する細かな要望に応えることを可能にする。
また、オブジェクトごとに埋め込みプロファイルの指定を可能にすることにより、プロファイルの埋め込まれているオブジェクト、埋め込まれていないオブジェクトという切り分けに限定せず、すべてのPDLオブジェクトそれぞれに対して埋め込みプロファイルの使用指定を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、特に色味にこだわりたいオブジェクトに対しては埋め込みプロファイルを用いた色変換を行うことでユーザの望むに色味により近づけることを可能にし、また、その他のオブジェクトに対しては入稿前に変換したCMYK値を維持して印刷することで劣化の原因となるプロファイル変換処理を繰り返すことを避けることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100…ネットワーク、101…印刷装置、102…情報処理装置、200、202…シート処理装置、201…プリンタ部

Claims (12)

  1. 印刷ファイル内の埋め込みプロファイルを使用して色変換を行う指定が可能な印刷ジョブを受信し、前記印刷ジョブの指定にしたがって色変換を行い、印刷処理を行う印刷装置であって、
    受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用の明示的な指定がある場合であって、前記印刷ファイル内のオブジェクトのうち、埋め込みプロファイルを有するオブジェクトに対しては当該埋め込みプロファイルを使用した色変換を行い、埋め込みプロファイルを有さないオブジェクトに対してプロファイルによる色変換を行わない処理を行う制御手段を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用の明示的な指定が無い場合、埋め込みプロファイルを使用するか否かを印刷装置の操作部からの設定によって決定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用の明示的な指定が無く、且つ、前記印刷装置にて埋め込みプロファイルの使用することを設定していない場合、印刷装置にて、前記埋め込みプロファイルを破棄し、プロファイルの埋め込まれていないオブジェクトとして処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに含まれる、プロファイルの埋め込まれていないオブジェクトに対する色変換処理方法に関する情報を判定する手段を含み、
    前記色変換処理方法には、印刷装置の保有する入力プロファイルを用いる方法、プロファイルによる変換を行わない方法が含まれることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、プロファイルの埋め込まれていないオブジェクトに対する色変換処理方法の指定がされていない場合は、色変換処理方法を印刷装置での設定に従って決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、ページごとに入力プロファイルの設定がされていて、且つ、埋め込みプロファイルの使用が明示的に指定されていて、且つ、プロファイルが埋め込まれていないオブジェクトに対する入力プロファイルの指定がされていない場合、印刷装置での設定に関わらず、プロファイルが埋め込まれていないオブジェクトに対してプロファイルによる変換を行わないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルを使用する指定がされていなく且つ、プロファイルが埋め込まれているオブジェクトに対する入力プロファイルの指定がされている場合に、印刷装置での設定に関わらず、プロファイルが埋め込まれているオブジェクトに対して、プロファイルが埋め込まれていないオブジェクトに対して指定された入力プロファイルによる変換を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用が明示的に指定されていて、且つ、前記印刷ファイルにプロファイルが埋め込まれたオブジェクトが存在しない場合に、プロファイルが埋め込まれたオブジェクトが存在しない旨をユーザに通知することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用が明示的に指定されていて、且つ、前記印刷ファイルにプロファイルが埋め込まれたオブジェクトが存在しない場合に、印刷を中断し、印刷の続行の可否をユーザに選択させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記受信した印刷ジョブに、前記印刷ファイルのプロファイルが埋め込まれたオブジェクトごとに埋め込みプロファイルを使用する指定がされている場合に、前記オブジェクトそれぞれに対して埋め込みプロファイルを使用する指定を行うことを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  11. 印刷ファイル内の埋め込みプロファイルを使用して色変換を行う指定が可能な印刷ジョブを受信し、前記印刷ジョブの指定にしたがって色変換を行い、印刷処理を行う印刷装置の制御方法であって、
    受信した印刷ジョブに、埋め込みプロファイルの使用の明示的な指定がある場合であって、前記印刷ファイル内のオブジェクトのうち、埋め込みプロファイルを有するオブジェクトに対しては当該埋め込みプロファイルを使用した色変換を行い、埋め込みプロファイルを有さないオブジェクトに対してプロファイルによる色変換を行わない処理を行う制御工程を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  12. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項11に記載の方法の工程を実行させるためのプログラム。
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